JP2011199587A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エラーが発生したときに低消費電力状態を取ることができ、かつ、エラーが解消したときに自動的に低消費電力状態から復帰することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】ネットワーク複合機1は、通常電力状態と低消費電力状態とを取り得る複合機3と、複合機3の電力状態にかかわらず稼働し、LAN51を介して通信を行う第1NIC100とを備える。複合機3は、複合機3が通常電力状態にあるときにエラーの検知を行う第1エラー検知部140と、エラーが検知された場合に複合機3を低消費電力状態に移行させる電力制御部141とを有する。第1NIC100は、複合機3が低消費電力状態にあるときに複合機3のエラーの検知を行う第2エラー検知部と、第2エラー検知部により複合機3のエラーが解消されたことが検知された場合に、複合機3を通常電力状態に移行させるための起動信号を出力する起動信号出力部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に低消費電力状態を取り得る画像処理装置に関する。
近年、CO排出量削減等の観点から、電気機器の低消費電力化が社会的に求められている。例えば、特許文献1には、エラー発生時に省電力状態に遷移するように構成された画像処理装置が開示されている。特許文献1記載の画像処理装置は、例えば、紙詰り、トナー切れ、用紙切れなどのエラーが発生した場合に、エラーの回復処理が行われるまで、省電力状態に遷移する。
より詳細には、この画像処理装置は、動作状態から省電力状態へ遷移する際に、装置が動作状態に復帰するために必要な情報に加え、エラー発生時に実行中であったジョブのリカバリ処理に必要なジョブデータ、ジョブの属性・進捗情報及びエラー情報を記憶手段に退避する。その後、復帰イベントが検出されると、画像処理装置は、省電力状態から動作状態への復帰処理を行う。ここで、省電力状態からの復帰のトリガとなる復帰イベントとしては、例えば、ユーザインターフェースとしての操作表示パネルの操作、又はスキャナ装置のプラテンカバーの開閉などが挙げられる。
復帰処理では、すべてのエラーが回復しているか否かが判断され、すべてのエラーが回復している場合には、ユーザに対してエラー発生前のジョブを継続するか否かを確認するためのメッセージが出力される。そして、ジョブの継続が選択された場合には、退避していたジョブの属性や進捗データをもとにジョブの継続出力が行われる。このように、当該画像処理装置によれば、退避情報を用いて復帰させることによって、エラー回復後に、画像処理動作の設定を再度行う必要がなく、エラーが発生した直前の状態からジョブ(画像処理動作)を再開することができる。
特開2006−95739号公報
上述したように、特許文献1記載の画像処理装置では、省電力状態にあるときに復帰イベントが検出されると、動作状態への復帰処理が開始される。そして、復帰処理の中でエラーが解消しているか否かが判別され、エラーが解消していた場合に退避情報に基づいて、ジョブが再開される。そのため、この画像処理装置では、装置のエラーが解消されたとしても、復帰イベントが検出されるまで復帰処理は開始されない。すなわち、この画像処理装置では、エラーが解消されたときに自動的に省電力状態から動作状態へ復帰することができなかった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エラーが発生したときに低消費電力状態を取ることができ、かつ、エラーが解消したときに自動的に低消費電力状態から復帰することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、第1電力状態と該第1電力状態よりも消費電力が少ない第2電力状態とを取ることができ、第1電力状態にあるときに、画像データの処理を行う画像処理手段と、画像処理手段の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働し、外部機器との接続を司る外部インターフェースとを備え、画像処理手段が、該画像処理手段が第1電力状態にあるときに、該画像処理手段のエラーの検知を行う第1エラー検知手段と、第1エラー検知手段によりエラーの発生が検知された場合に、画像処理手段の電力状態を第1電力状態から第2電力状態に移行させる電力制御手段とを有し、外部インターフェースが、画像処理手段が第2電力状態にあるときに、画像処理手段のエラーの検知を行う第2エラー検知手段と、第2エラー検知手段により、画像処理手段のエラーが解消されたことが検知された場合に、画像処理手段の電力状態を第1電力状態に移行させるための移行信号を出力する移行信号出力手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置によれば、画像処理手段にエラー(異常)が発生した場合に、画像処理手段がより消費電力の少ない第2電力状態(低消費電力状態)に移行される。同時に、第2エラー検知手段による画像処理手段のエラーの検知処理が開始される。ここで、第2エラー検知手段は、画像処理手段の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働している外部インターフェースの中に構築されているため、画像処理手段が第2電力状態にあるときであっても、該画像処理手段のエラーが解消されたか否かを監視することができる。そして、エラーが解消されたことが検知された場合に、画像処理手段が第2電力状態から第1電力状態に移行される。その結果、画像処理装置にエラーが発生したときに第2電力状態(低消費電力状態)を取ることができ、かつ、エラーが解消したときに自動的に第2電力状態(低消費電力状態)から第1電力状態に復帰することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置では、外部インターフェースが、画像処理手段の電力状態を判定する判定手段を有し、第2エラー検知手段が、判定手段により画像処理手段の電力状態が第2電力状態であると判定された場合に、画像処理手段のエラーの検知を行い、画像処理手段の電力状態が第1電力状態であると判定された場合に、画像処理手段のエラーの検知を停止することが好ましい。
この場合、画像処理装置が第2電力状態(低消費電力状態)にあるときに限り、外部インターフェースによりエラーの検知が行われる。そのため、画像処理手段との間で、エラー検知結果などの情報の送受信を行う必要がなく、外部インターフェースの処理負荷の増大を抑制することができる。その結果、クロック周波数がより低く、処理速度が遅いCPUを外部インターフェースに用いることができ、外部インターフェースの消費電力をより低減することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置では、画像処理手段が、第1エラー検知手段により発生が検知されたエラーの情報を外部インターフェースに転送する転送手段を有し、外部インターフェースが、転送手段により転送されたエラー情報を記憶する記憶手段を有し、第2エラー検知手段が、記憶手段に記憶されているエラー情報によって特定されるエラーの有無を検知することが好ましい。
このようにすれば、第1エラー検知手段により検知されたエラーを第2エラー検知手段で選択的に監視することができる。すなわち、画像処理手段が第1電力状態にあるときに発生し、第2電力状態において監視が必要なエラーについてのみ、該エラーが解消されたか否かを検知することができる。よって、効率よくエラーが解消されたか否かを検知することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置では、外部インターフェースが、ネットワークを介してネットワーク機器と接続され、該ネットワーク機器との間で通信を行うネットワークインターフェースであることが好ましい。
一般的に、ネットワークインターフェースは、ネットワークを介して送られてくる他のネットワーク機器からの通信要求に何時でも対応できるように、機器の電源がオンされているときには常に稼動している。この場合、第2エラー検知手段が、ネットワークインターフェースの中に構築されているため、画像処理手段が第2電力状態にあるときであっても、該画像処理手段のエラーが解消されたか否かを監視することが可能となる。
また、本発明に係る画像処理装置では、ネットワークインターフェースが、外部のネットワーク機器との間でセッションが張られている状態で画像処理手段にエラーが発生し、画像処理手段の電力状態が第2電力状態に移行した場合に、画像処理手段のエラーが解消され、画像処理手段の電力状態が第1電力状態に移行されるまでの間、セッションを張った状態でネットワーク機器に対してデータの送信を禁止させる持続接続制御を実行する持続接続制御手段をさらに有することが好ましい。
この場合、画像処理手段にエラーが発生し、第2電力状態に移行された後、該エラーが解消され、電力状態が第1電力状態に復帰されるまでの間、セッションが張られた状態が保持されつつネットワーク機器に対してデータの送信が禁止される。そのため、画像処理手段のエラーを解消する間に、セッションが通信途中で切断されることによって通信エラーが発生することを回避することができる。よって、通信が途中で切断されることによる通信データの欠落を防止することができる。また、画像処理手段のエラー解消後に、持続接続制御が解除されることにより、セッション確立手順を再度実行することなく、迅速にデータ通信を再開することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置では、ネットワークインターフェースが、画像処理手段の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働し、ネットワークを介してネットワーク機器との間で通信を行なう第1通信制御手段と、第1通信制御手段と通信可能に接続され、第1電力状態と該第1電力状態よりも消費電力の少ない第2電力状態とを取り得る第2通信制御手段とを有し、第1通信制御手段が、上記第2エラー検知手段、移行信号出力手段、及び、持続接続制御手段を含むことが好ましい。
この場合、ネットワークインターフェースが第1通信制御手段と第2通信制御手段とに分割されて構成され、例えば画像処理手段のエラー発生時に、第2通信制御手段がより消費電力が小さい第2電力状態(低消費電力状態)にされるとともに、第1通信制御手段のみが稼動されて、エラーの検知及び受信データの待ち受け動作等が行われる。このように、エラー発生時などに、第1通信制御手段を除いて、ネットワークインターフェースを低消費電力状態にすることができるため、より消費電力を低減することが可能となる。
本発明によれば、エラーが発生したときに低消費電力状態を取ることができ、かつ、エラーが解消したときに自動的に低消費電力状態から復帰することが可能となる。
実施形態に係るネットワーク複合機の全体構成を示すブロック図である。 ネットワーク複合機を構成するネットワークインターフェースの構成を示すブロック図である。 ネットワーク複合機によるエラー監視処理及び電源制御処理の処理手順を示すフローチャート(第1ページ目)である。 ネットワーク複合機によるエラー監視処理及び電源制御処理の処理手順を示すフローチャート(第2ページ目)である。 ネットワーク複合機によるエラー監視処理及び電源制御処理の処理手順を示すフローチャート(第3ページ目)である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、ここでは、実施形態に係る画像処理装置としてネットワーク複合機を例にして説明する。また、ネットワーク複合機がLANを介してパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。特許請求の範囲に記載のネットワーク機器に相当)と接続されているネットワークシステムを例にして説明する。なお、例示するネットワークシステムは、理解を容易にするためにその構成を簡略化したものである。まず、図1及び図2を併せて用いて、ネットワーク複合機1及び該ネットワーク複合機1を構成するネットワークインターフェース(以下「NIC」という)10の構成について説明する。図1は、LAN51に接続されたネットワーク複合機1の全体構成を示すブロック図である。図2は、NIC10の構成を示すブロック図である。
ネットワーク複合機1は、待機時及びエラー発生時に低消費電力状態(省エネルギー状態)を取り得るように構成されている。ネットワーク複合機1は、原稿を読み取り画像データを生成するスキャナ機能、読み取り生成した画像データを用紙に記録するコピー機能、及びファクシミリ通信により受信した画像データを用紙に記録するFAX受信機能に加え、LAN51を介して接続されているPC30から受信した画像データを用紙に記録するPCプリント機能を備えている。また、ネットワーク複合機1は、読み取った画像データをファクシミリ送信するFAX送信機能に加え、外部のPC30から受信した画像データをファクシミリ送信するPC−FAX機能を備えている。さらに、ネットワーク複合機1は、電子メールを利用してIP網経由で画像データを送受信するインターネットFAX(IFAX)機能等も有している。
これらの各機能を実現するためにネットワーク複合機1は、複合機(MFP)3及び該複合機3をLAN51に接続するためのNIC10を備えている。ここで、複合機3は、特許請求の範囲に記載の画像処理手段に相当し、稼動時に通常電力状態(特許請求の範囲に記載の第1電力状態に相当)を取り、待機時及びエラー発生時に消費電力の少ない低消費電力状態(特許請求の範囲に記載の第2電力状態に相当)を取り得るように構成されている。複合機3は、通常電力状態にあるときに、スキャン、プリント、コピー、及びFAXなどの処理を実行する。複合機3は、制御部11、記録部12、操作部13、表示部14、読取部15、コーデック16、画像記憶部17、モデム18、NCU19、IFAX制御部20、及び、Webサーバ21等を備えている。なお、上記各部はバス(通信路)23で相互に通信可能に接続されている。
複合機3を構成する制御部11は、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM、及びバックアップデータを記憶するバックアップRAM等により構成されている。制御部11では、上述したハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、第1エラー検知部140、電力制御部141、及び転送部142が構築されている。また、制御部11は、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、複合機3を構成するハードウェアを統合的に制御する。
第1エラー検知部140は、複合機3が通常電力状態にあるときに、複合機3のエラーの検知を行う。すなわち、第1エラー検知部140は、特許請求の範囲に記載の第1エラー検知手段として機能する。より詳細には、第1エラー検知部140には、切替スイッチ156を介して複数のエラー検知センサ150が接続されており、該エラー検知センサ150から入力される信号に基づいて、エラー発生の有無を検知する。なお、エラー検知センサ150及び切替スイッチ156の詳細については後述する。ここで、複合機3のエラーとしては、例えば、紙詰り(用紙ジャム)、トナー切れ、用紙切れ、カバーオープン、用紙カセットオープンなどが挙げられる。なお、第1エラー検知部140で検知されたエラーの情報(内容)は、転送部142に出力される。
電力制御部141は、第1エラー検知部140によりエラーが検知された場合、及び、一定時間(例えば1分間)継続してジョブの入力がない場合に、複合機3の電力状態を通常電力状態から低消費電力状態に移行させる。一方、電力制御部141は、後述する起動信号を受けて、複合機3の電力状態を低消費電力状態から通常電力状態に移行させる。すなわち、電力制御部141は、特許請求の範囲に記載の電力制御手段として機能する。
転送部142は、第1エラー検知部140により検知されたエラーの情報(エラー内容)、ジョブ情報などを、バス23を介して、NIC10(第2NIC120)に転送する。すなわち、転送部142は、特許請求の範囲に記載の転送手段として機能する。
記録部12は、電子写真方式のプリンタであり、帯電、露光、現像、転写、定着といった画像形成プロセスを実行することにより、画像データを用紙にプリントアウトする。例えば、記録部12は、外部のPC30から受信されたPCプリントデータ(画像データ)、読取部15により読み取られ生成された画像データ、及びFAX、IFAX等で受信された画像データを用紙にプリントアウトする。記録部12には、エラーを検知する複数のエラー検知センサ150が取り付けられている。なお、エラー検知センサ150には公知のセンサを用いることができる。ここで、エラー検知センサ150としては、例えば、紙詰まり(用紙ジャム)を検知するジャムセンサ151、トナー切れを検知するトナー切れセンサ152、用紙切れを検知する用紙切れセンサ153、本体カバーが開いていることを検知するカバーセンサ154、及び用紙カセットが引き出されていることを検知するカセットセンサ155などが挙げられる(ジャムセンサ151、トナー切れセンサ152、用紙切れセンサ153、カバーセンサ153、及びカセットセンサ154を総称してエラー検知センサ150と呼ぶ)。
エラー検知センサ150は、切替スイッチ156を介して、上述した第1エラー検知部140、及び後述する第2エラー検知部106に接続されている。切替スイッチ156は、通常電力状態のときにエラー検知センサ150と第1エラー検知部140とを接続し、低消費電力状態のときにエラー検知センサ150と第2エラー検知部106とを接続するように切替えられる。ここで、切替スイッチ156の切替えは、後述する第1NIC100によって制御される。なお、切替えを要しない種類のセンサについては、切替スイッチ156を介することなく、直接、第1エラー検知部140及び第2エラー検知部106に接続される。
操作部13は、ネットワーク複合機1の各機能を利用するために用いられる複数のキー、例えば、テンキー、短縮キー、スタートキー、ストップキー、及び各種のファンクションキー等を備えている。表示部14は、LCD等を用いた表示装置であり、検知されたネットワーク複合機1(記録部12)のエラー情報を表示する。また、表示部14は、ネットワーク複合機1の動作状態及び/又は各種設定内容等も表示する。
読取部15は、光源及びCCD等によって構成されており、紙文書等の原稿を設定された副走査線密度に応じてライン毎に読み取り、画像データを生成する。コーデック16は、読取部15で読み取られた画像データを符号化圧縮するとともに符号化圧縮されている画像データを復号する。画像記憶部17は、DRAM等で構成されており、コーデック16で符号化圧縮された画像データ、FAX受信された画像データ、及び、外部のPC30から受信されて符号化圧縮された画像データ等を記憶する。
モデム(変復調器)18は、ディジタル信号とアナログ信号との間の変復調を行なう。また、モデム18は、ディジタル命令信号(DCS)等の各種機能情報の発生及び検出を行なう。NCU(Network Control Unit)19は、モデム18と接続されており、モデム18と公衆交換電話網(PSTN)50との接続を制御する。また、NCU19は、送信先のファクシミリ番号に対応した呼出信号(CI)の送出、及び外部からの呼出信号を検出する機能を備えている。
IFAX制御部20は、インターネット環境を利用したIFAX機能を司る。IFAX制御部20は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に従って電子メールを送信する機能、及び、POP(Post Office Protocol)に従って電子メールを受信する機能を有している。IFAX制御部20は、送信原稿をTIFF形式等の画像データとして電子メールに添付し、メールアドレス(SMTPサーバ)宛てに送信する。また、IFAX制御部20は、設定された時間毎にPOPサーバから電子メールを受信して添付ファイルをプリントアウトする。Webサーバ21は、例えばHTMLで記述されたホームページ、ログインページ、及びファクシミリ操作ページ等のデータに対して、PC30からアクセスして所定のHTTPタスクを実行することを可能にする。
NIC10は、各種通信プロトコルの送受信制御処理、及び各種通信プロトコル上のデータ解析処理及びデータ作成処理を行なうネットワークインターフェースである。LAN51を介して接続されているPC30とのデータ通信はこのNIC10を通して行われる。NIC10は、図2に示されるように、ネットワークパケット(ネットワークデータ)を受信するフロントエンド部(特許請求の範囲に記載の第1通信制御手段に相当、以下「第1NIC」という)100と、受信データの解析、応答データの生成、及び各種アプリケーションに対応した処理を行うバックエンド部(特許請求の範囲に記載の第2通信制御手段に相当、以下「第2NIC」という)120とを備えている。
第1NIC100は、LAN51を介して例えばPC30と接続され、該PC30との間で通信を行なう。第2NIC120は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)又はPCI Express等のバス130を介して第1NIC100と相互にデータ転送可能に接続され、稼動時に通常電力状態(特許請求の範囲に記載の第1電力状態に相当)を取り、複合機3の待機時及びエラー発生時に低消費電力状態(特許請求の範囲に記載の第2電力状態に相当)を取り得るように構成されている。一方、複合機3の待機時及びエラー発生時、すなわち複合機3及び第2NIC120が低消費電力状態にあるときであっても、第1NIC100には電力が供給される。なお、第1NIC100と第2NIC120とは、PCI等のバス130に代えて、例えば、シリアル通信又はUSB等によって通信可能に接続されていてもよい。
第1NIC100は、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、マイクロプロセッサにより制御されて通信処理を行う通信用チップ(IC)、及び通信用チップにより受信され、該通信用チップから読み出された受信データや演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。なお、第1NIC100は、上述したマイクロプロセッサ、通信用チップ、ROM、RAM等がワンチップに収められたマイクロコンピュータを用いて構成してもよい。また、第1NIC100で用いられるマイクロプロセッサは、第2NIC120で用いられるものよりも例えばクロック周波数が低く、より低消費電力のものを用いることが好ましい。さらに、第1NIC100で用いられるRAM等のメモリは、第2NIC120で用いられるものよりも容量が小さく、消費電力がより低いものを用いることが好ましい。
図2に示されるように、第1NIC100では、上述したハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、受信部101、送信部103、記憶部104、電力状態判定部105、第2エラー検知部106、起動信号出力部107、バス転送部108、応答データ生成部109、持続接続制御部110が構築されている。
受信部101は、例えばPC30からLAN51を介してネットワークパケット(ネットワークデータ)を受信するものである。記憶部104は、上述したRAMにより構成され、制御部11の転送部142から第2NIC120を介して転送されてくるエラー情報などを記憶する。すなわち、記憶部104は、特許請求の範囲に記載の記憶手段として機能する。また、記憶部104は、第2NIC120が起動されるまでの間に受信された受信データを記憶する。
電力状態判定部105は、第2NIC120と接続されたポートのレベル(Hi又はLow)に基づいて、第2NIC120及び複合機3の電力状態を判定する。具体的には、電力状態判定部105は、ポートレベルがHi(5V)の場合には通常電力状態(通常モード)と判定し、Low(0V)のときには低消費電力状態(省エネモード)と判定する。すなわち、電力状態判定部105は、特許請求の範囲に記載の判定手段として機能する。
第2エラー検知部106は、複合機3が低消費電力状態にあるとき、すなわちポートレベルがLowのときに、複合機3のエラーの検知を行う。また、第2エラー検知部106は、複合機3が通常電力状態にあるとき、すなわちポートレベルがHiのときに、複合機3のエラーの検知を停止する。すなわち、第2エラー検知部106は、特許請求の範囲に記載の第2エラー検知手段として機能する。より詳細には、第2エラー検知部106には、切替スイッチ156を介してエラー検知センサ150が接続されており、該エラー検知センサ150から入力される信号に基づいて、エラーの有無を検知する。その際に、第2エラー検知部106は、制御部11の転送部142から転送され、記憶部104に記憶されているエラー情報によって特定されるエラーが解消されたか否かを検知する。よって、ユーザ又はサービスマンにより複合機3のエラーが取り除かれると、エラー検知センサ150のセンサ出力に基づいて、エラーが解消されたことが第2エラー検知部106により検知される。なお、第2エラー検知部106で検知されたエラーの情報は、起動信号出力部107に出力される。
起動信号出力部107は、第2エラー検知部106により、複合機3のエラーが解消されたことが検知された場合に、複合機3及び第2NIC120の電力状態を低消費電力状態から通常電力状態に移行させるための起動信号(特許請求の範囲に記載の移行信号に相当)を出力する。すなわち、起動信号出力部107は、特許請求の範囲に記載の移行信号出力手段として機能する。起動信号出力部107から起動信号が出力されると、複合機3及び第2NIC120への電源供給が開始される。そして、複合機3及び第2NIC120においてプログラムロード等の起動処理が実行され、複合機3及び第2NIC120が起動される。複合機3及び第2NIC120の起動が完了すると、上述したポートレベルがHiにセットされる。
バス転送部108は、第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定された場合(起動された場合)に、第2NIC120が起動するまでに受信されて記憶部104に記憶されている受信データを、バス130を介して第2NIC120に転送する。また、バス転送部108は、第2NIC120が通常電力状態にあるときに、受信部101により受信されたデータを第2NIC120にバス130を介して転送する。
応答データ生成部109は、第2NIC120を起動する必要がない場合に、受信部101により受信されたデータに対する応答(レスポンス)データを生成する。例えば、応答データ生成部109は、ICMP、ARP等に対する応答データを生成する。なお、応答データ生成部109により生成された応答データは、送信部103へ出力される。ここで、第2NIC120を起動する必要があるか否かは、第1NIC100のみで応答(レスポンス)可能なデータであるかどうかで判断される。
送信部103は、第2NIC120が通常電力状態にあるときに、第2NIC120からバス130を介して受取った応答データをLAN51に送出する。また、送信部103は、応答データ生成部109により生成された応答データをLAN51に送出する。
持続接続制御部110は、外部のネットワーク機器(例えばPC30)との間でセッションが張られている状態で複合機3にエラーが発生し、電力状態が低消費電力状態に移行した場合に、その後、複合機3のエラーが解消され、電力状態が通常電力状態に移行されるまでの間、セッションを張った状態でネットワーク機器に対してデータの送信を禁止させる持続接続制御(キープアライブ制御)を実行する。すなわち、持続接続制御部110は、特許請求の範囲に記載の持続接続制御手段として機能する。
より詳細には、持続接続制御部110は、持続接続制御を行う際に、ネットワーク機器(例えばPC30)に対して、windows sizeがゼロのACK(win=0)を返信する。ACK(win=0)が返信されると、送信元は、受信バッファが空いたか否かを問い合わせる信号TCP Zero Window Probe(win=0)を定期的に送出する。この信号に対して、第1NIC100が、受信バッファに空き容量がないことを示す信号TCP Zero Window Probe ACK(win=0)を返すことにより持続接続制御が行われる。すなわち、持続接続制御が維持されている間、TCP Zero Window Probe(win=0)に対してTCP Zero Window Probe ACK(win=0)が返信される。なお、複合機3及び第2NIC120が通常電力状態である場合には、持続接続制御部110は、持続接続制御を実行することなくネットワーク機器に対してデータの送信を許可する。また、持続接続制御部110は、複合機3及び第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に移行したとき(起動されたとき)に持続接続制御を終了し、セッション確立要求信号を送信したネットワーク機器に対してデータの送信を許可する。
第2NIC120は、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、第1NIC100から転送された受信データ、演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM、及びバックアップデータを記憶するバックアップRAM等により構成されている。なお、第2NIC120は、これらのマイクロプロセッサ、ROM、RAM等がワンチップに収められたマイクロコンピュータを用いて構成してもよい。なお、第2NIC120で用いられるマイクロプロセッサは、第1NIC100で用いられるものよりもクロック周波数が高く、より高速動作するものが利用される。さらに、第2NIC120で用いられるRAM等のメモリは、第1NIC100のメモリよりも容量が大きいものが用いられる。
第2NIC120では、上述したハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、受取部121、解析/生成部122、及び出力部123等が構築されている。受取部121は、第1NIC100によってネットワーク機器(例えばPC30)から受信され、バス転送部108から転送された受信データを、バス130を介して受取る。なお、受取部121で受取られた受信データは、解析/生成部122に出力される。
解析/生成部122は、TCP/IPプロトコルスタックを用いて、受取部121により受取られた受信データを解析して、例えばPCプリントジョブ等のジョブデータを生成するとともに、必要に応じて受信データに対する応答(レスポンス)データを生成する。なお、解析/生成部122で生成されたジョブデータ又は応答データは、出力部123に出力される。
出力部123は、解析/生成部122により生成されたジョブデータを、バス23を介して複合機3に転送する。また、出力部123は、解析/生成部122により生成された応答データを、バス130を介して第1NIC100に転送する。さらに、出力部123は、転送部142から転送されてくるエラー情報などを、バス130を介して、第1NIC100に転送する。
第2NIC120は、所定時間以上連続して通信が行われない場合、及び複合機3にエラーが発生した場合に電源供給が停止(オフ)され、低消費電力状態となる。一方、第2NIC120では、上述したように、起動信号出力部107から出力された起動信号を受けて電源供給が開始され、通常電力状態となる。
次に、図3〜図5を併せて参照しつつ、ネットワーク複合機1の動作について説明する。ここで、図3〜図5は、ネットワーク複合機1によるエラー監視処理、及び電源制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、画像データの処理としてPCプリントを例にし、エラーとして記録部12に関するエラー(以下「プリンタエラー」という)を例にして説明する。
ステップS100では、PCプリントのセッション確立要求が受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、セッション確立要求が受信された場合には、ステップS102に処理が移行する。一方、セッション確立要求が受信されていないときには、セッション確立要求が受信されるまで、本ステップが繰り返して実行される。
ステップS102では、記憶部104に記憶されているエラー情報に基づいて、プリンタエラーが発生しているか否かについての判断が行われる。ここで、既にプリンタエラーが発生している場合には、PCプリントのセッション確立要求を受け付けることなく、本処理から一旦抜ける。一方、プリンタエラーが発生していないときには、起動信号が出力されて、第2NIC120への電力供給が開始される(ステップS104)とともに、複合機3への電力供給が開始される(ステップS106)。
続いて、ステップS108では、セッション確立応答処理が実行され、セッション確立要求の送信元(例えばPC30)との間でセッションが張られる。続くステップS110では、プリントデータが受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、プリントデータが受信された場合には、ステップS116に処理が移行する。一方、プリントデータが受信されていないときには、ステップS112に処理が移行する。
ステップS112では、セッション切断要求が受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、セッション切断要求が受信されていない場合には、ステップS110に処理が移行し、上述したステップS110の処理が再度実行される。一方、セッション切断要求が受信されたときには、ステップS114において、セッション切断応答処理が実行された後、本処理から一旦抜ける。
ステップS110が肯定された場合には、ステップS116において、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したか否かについての判断が行われる。ここで、第2NIC120及び複合機3の起動が完了していない場合には、ステップS118に処理が移行する。一方、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したときには、ステップS130に処理が移行する。
第2NIC120及び複合機3の起動が完了していない場合、ステップS118では、受信された1パケット分のプリントデータが記憶部104に一時的に保存される。続いて、ステップS120では、Window Size=0のACKデータが送出される。これによって、持続接続制御が開始される。
次に、ステップS122では、セッション切断要求が受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、セッション切断要求が受信されていない場合には、ステップS126に処理が移行する。一方、セッション切断要求が受信されたときには、ステップS124において、セッション切断応答処理が実行された後、本処理から一旦抜ける。
ステップS126では、Zero Window Probeが受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、Zero Window Probeが受信されていない場合には、ステップS122に処理が移行し、上述したステップS122の処理が再度実行される。一方、Zero Window Probeが受信されたときには、ステップS128に処理が移行し、Window Size=0のACKデータが送出されることにより、持続接続制御が継続される。その後、ステップS116に処理が移行し、上述したステップS116以降の処理が再度実行される。
一方、上述したステップS116が肯定された場合、すなわち第2NIC120及び複合機3の起動が完了した場合、ステップS130では、ジョブを管理するためのプリントジョブIDが生成されたか否かについての判断が行われる。ここで、プリントジョブIDが生成された場合には、ステップS132に処理が移行する。一方、プリントジョブIDがまだ生成されていないときには、プリントジョブIDが生成されるまで本ステップが繰り返して実行される。
ステップS132では、生成されたプリントジョブIDが記憶される。続いて、ステップS134では、持続接続制御中に受信され記憶部104に記憶されている(ステップS118において記憶された)プリントデータが第1NIC10から第2NIC120を介して記録部12に転送される。続くステップS136では、持続接続制御終了後に受信されたプリントデータが第2NIC120を介して記録部12に転送される。
次に、ステップS138では、プリントデータが受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、プリントデータが受信された場合には、ステップS170に処理が移行する。一方、プリントデータが受信されていないときには、ステップS140において、セッション切断要求が受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、セッション切断要求が受信されていない場合には、ステップS138に処理が移行し、上述したステップS138の処理が再度実行される。一方、セッション切断要求が受信されたときには、ステップS142に処理が移行する。
ステップS142では、記憶されているプリントジョブIDで示されるPCプリントが終了したか否かに関する状況確認が行われる。そして、その結果に基づいて、ステップS144において、PCプリントが終了したか否かについての判断が行われる。ここで、PCプリントが終了している場合には、ステップS146に処理が移行する。一方、PCプリントが終了していないときには、ステップS154に処理が移行する。
ステップS146では、記憶されているプリントジョブIDが削除される。続いて、ステップS148では、PCプリントが終了した後、所定時間(例えば1分)経過したか否かについての判断が行われる。ここで、まだ所定時間経過していない場合には、所定時間経過するまで、本ステップが繰り返して実行される。一方、所定時間経過したときには、第2NIC120への電源供給が停止されるとともに(ステップS150)、複合機3への電源供給が停止され、第2NIC120及び複合機3の電力状態が省電力状態に移行する(ステップS152)。その後、本処理から一旦抜ける。
ステップS144が否定された場合、すなわちPCプリントが終了していない場合、ステップS154では、記録部12にプリンタエラーが発生したか否かについての判断が第1エラー検知部140によって行われる。ここで、プリンタエラーが発生していない場合には、ステップS142に処理が移行し、上述したステップS142以降の処理が再度実行される。一方、プリンタエラーが発生しているときには、ステップS156に処理が移行する。
プリンタエラーが発生した場合、ステップS156では、検知されたプリンタエラーの情報などが第1NIC100の記憶部104に転送されて記憶される。そして、続くステップS158において第2NIC120への電源供給が停止されるとともに、ステップS160において複合機3への電源供給が停止され、第2NIC120及び複合機3の電力状態が省電力状態に移行する。
次に、ステップS162では、ステップS156で記憶されたプリンタエラーが解消されたか否かについての判断が第2エラー検知部106によって行われる。ここで、プリンタエラーが解消されていない場合には、該プリンタエラーが解消されるまで、本ステップが繰り返して実行される。一方、該プリンタエラーが解消されたときには、起動信号が出力されて、第2NIC120への電力供給が開始される(ステップS164)とともに、複合機3への電力供給が開始される(ステップS166)。
続いて、ステップS168では、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したか否かについての判断が行われる。ここで、第2NIC120及び複合機3の起動が完了していない場合には、起動が完了するまで本ステップが繰り返して実行される。一方、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したときには、ステップS142に処理が移行し、上述したステップS142以降の処理が再度実行される。
上述したステップS138が肯定された場合、ステップS170では、プリントデータが受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、プリントデータが受信された場合には、ステップS172に処理が移行する。一方、プリントデータが受信されていないときには、ステップS186に処理が移行する。
ステップS172では、記録部12にプリンタエラーが発生したか否かについての判断が第1エラー検知部140によって行われる。ここで、プリンタエラーが発生していない場合には、ステップS174において、受信されたプリントデータが、第1NIC100から第2NIC120を介して記録部12に転送され、プリントアウトされる。その後、ステップS170に処理が移行し、上述したステップS170以降の処理が再度実行される。一方、プリンタエラーが発生しているときには、ステップS176に処理が移行する。
ステップS176では、受信されたプリントデータが第1NIC100の記憶部104に一時的に保存される。続いて、ステップS178では、Window Size=0のACKデータが送出される。これによって、持続接続制御が開始される。
次に、ステップS180では、検知されたプリンタエラーの情報などが記憶部104に記憶される。そして、続くステップS182において第2NIC120への電源供給が停止されるとともに、ステップS184において複合機3への電源供給が停止され、第2NIC120及び複合機3の電力状態が省電力状態に移行する。その後、ステップS170に処理が移行し、上述したステップS170以降の処理が再度実行される。
ステップS170が否定された場合、ステップS186では、Zero Window Probeが受信されたか否かについての判断が行われる。ここで、Zero Window Probeが受信されていない場合には、ステップS142に処理が移行し、上述したステップS142以降の処理が再度実行される。一方、Zero Window Probeが受信されたときには、ステップS188に処理が移行する。
ステップS188では、エラー検知センサ150から入力される信号に基づいて、記憶部104に記憶されているエラー情報により特定されるプリンタエラーが解消されたか否かについての判断が行われる。ここで、プリンタエラーが解消されていない場合には、ステップS190において、Window Size=0のACKデータが送出されることにより、持続接続制御が実行される。その後、ステップS170に処理が移行し、上述したステップS170以降の処理が再度実行される。一方、プリンタエラーが解消されたときには、起動信号が出力されて、第2NIC120への電力供給が開始される(ステップS192)とともに、複合機3への電力供給が開始される(ステップS194)。
続いて、ステップS196では、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したか否かについての判断が行われる。ここで、第2NIC120及び複合機3の起動が完了していない場合には、起動が完了するまで本ステップが繰り返して実行される。一方、第2NIC120及び複合機3の起動が完了したときには、ステップS198に処理が移行する。
ステップS198では、持続接続制御中に受信され記憶部104に記憶されている(ステップS118において記憶された)プリントデータが、第1NIC100から第2NIC120を介して記録部12に転送され、プリントアウトされる。続いて、ステップS200では、Window Size=XX(XXは受信可能データ量、例えば4KB)のACKデータが送出されることにより、持続接続制御が解除される。その後、ステップS170に処理が移行し、上述したステップS170以降の処理が再度実行される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、複合機3(記録部12)にエラーが発生した場合に、複合機3及び第2NIC120が、より消費電力の少ない低消費電力状態に移行される。同時に、第2エラー検知部106による複合機3のエラー検知が開始される。ここで、第2エラー検知部106は、複合機3の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働している第1NIC100の中に構築されているため、複合機3が低消費電力状態にあるときであっても、該複合機3のエラーが解消されたか否かを監視することができる。そして、エラーが解消されたことが検知された場合に、複合機3が低消費電力状態から通常電力状態に移行される。その結果、複合機3にエラーが発生したときに低消費電力状態を取ることができ、かつ、エラーが解消したときに自動的に低消費電力状態から復帰することが可能となる。
本実施形態によれば、第1エラー検知部140により検知されたエラー情報がNIC10(第1NIC100)に転送され、記憶部104に記憶される。そして、第2エラー検知部106によって、記憶部104に記憶されているエラー情報により特定されるエラーの有無が検知される。そのため、第1エラー検知部140により検知されたエラーが解消されたか否かを第2エラー検知部106で選択的に監視することができる。すなわち、複合機3が通常電力状態にあるときに発生し、低消費電力状態において監視が必要なエラーについてのみ、該エラーが解消されたか否かを検知することができる。よって、効率よくエラーが解消されたか否かを検知することが可能となる。
また、本実施形態によれば、外部のネットワーク機器(例えばPC30)との間でセッションが張られている状態で複合機3にエラーが発生し、低消費電力状態に移行した場合に、複合機3のエラーが解消され、電力状態が通常電力状態に移行されるまでの間、セッションを張った状態でネットワーク機器に対してデータの送信を禁止させる持続接続制御が実行される。そのため、複合機3のエラーを解消する間に、セッションが通信途中で切断されることによって通信エラーが発生することを回避することができる。よって、通信が途中で切断されることによる通信データの欠落を防止することができる。また、複合機3のエラー解消後に、持続接続制御が解除されることにより、迅速にデータ通信を再開することが可能となる。
本実施形態によれば、NIC10が第1NIC100と第2NIC120とに分割されて構成され、エラー発生時及び待機時に、第2NIC120が低消費電力状態にされるとともに、第1NIC100のみが稼動される。よって、エラー発生時及び待機時に、第1NIC100を除いて、NIC10を低消費電力状態にすることができるため、NIC10の消費電力を低減することが可能となる。また、複合機3が通常電力状態に移行するまでの間、ネットワーク機器に対してデータの送信が禁止されるため、受信データを一時的に格納するための大容量メモリを第1NIC100側で備える必要がない。その結果、メモリの消費電力を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、NIC10が第1NIC100と第2NIC120とに分割されて構成されていたが、NIC10は、必ずしも第1NIC100と第2NIC120とに分割されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、複合機3及び第2NIC120が、低消費電力状態(省エネモード)と通常電力状態(通常モード)との2つの状態を取る構成としたが、より多くの電力状態、例えば、さらに中間の状態として待機状態(待機モード)を取り得るように構成されていてもよい。
上記実施形態では、本発明に係る画像処理装置としてネットワーク複合機を例にして説明したが、本発明に係る画像処理装置は、ネットワーク複合機には限られない。例えば、本発明に係る画像処理装置は、単機能のプリンタ、コピー機、又はFAX機などであってもよい。また、上記実施形態では、外部インターフェースとしてネットワークインターフェース(NIC)を例にして説明したが、外部インターフェースはネットワークインターフェースに限られない。例えば、外部インターフェースは、外部のFAX機からの呼出信号を検出するCI検出(呼出信号検出)回路、又はUSBのパケット検出回路などであってもよい。
また、複合機3(記録部12)のエラー内容、及びエラーを検知するセンサは上記実施形態には限られない。例えば、ADFのジャムなども検知する構成としてもよい。また、ネットワーク複合機1を構成する各部の機能分担は、上記実施形態に限られない。例えば、第1エラー検知部140、電力制御部141、及び転送部142は、制御部11ではなく、記録部12に設けられていてもよい。同様に、電力制御部141は、制御部11ではなく、電力を供給する電源部に設けられていてもよい。
1 ネットワーク複合機
3 複合機
10 NIC
11 制御部
140 第1エラー検知部
141 電力制御部
142 転送部
12 記録部
13 操作部
14 表示部
15 読取部
16 コーデック
17 画像記憶部
18 モデム
19 NCU
20 IFAX制御部
21 Webサーバ
23 バス
100 第1NIC
101 受信部
103 送信部
104 記憶部
105 電力状態判定部
106 第2エラー検知部
107 起動信号出力部
108 バス転送部
109 応答データ生成部
110 持続接続制御部
120 第2NIC
121 受取部
122 解析/生成部
123 出力部
130 バス
30 パーソナルコンピュータ
51 LAN

Claims (6)

  1. 第1電力状態と該第1電力状態よりも消費電力が少ない第2電力状態とを取ることができ、前記第1電力状態にあるときに、画像データの処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働し、外部機器との接続を司る外部インターフェースと、を備え、
    前記画像処理手段は、
    該画像処理手段が前記第1電力状態にあるときに、該画像処理手段のエラーの検知を行う第1エラー検知手段と、
    前記第1エラー検知手段によりエラーの発生が検知された場合に、前記画像処理手段の電力状態を前記第1電力状態から前記第2電力状態に移行させる電力制御手段と、を有し、
    前記外部インターフェースは、
    前記画像処理手段が前記第2電力状態にあるときに、前記画像処理手段のエラーの検知を行う第2エラー検知手段と、
    前記第2エラー検知手段により、前記画像処理手段のエラーが解消されたことが検知された場合に、前記画像処理手段の電力状態を第1電力状態に移行させるための移行信号を出力する移行信号出力手段と、を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記外部インターフェースは、前記画像処理手段の電力状態を判定する判定手段を有し、
    前記第2エラー検知手段は、前記判定手段により前記画像処理手段の電力状態が前記第2電力状態であると判定された場合に、前記画像処理手段のエラーの検知を行い、前記画像処理手段の電力状態が前記第1電力状態であると判定された場合に、前記画像処理手段のエラーの検知を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記第1エラー検知手段により発生が検知されたエラーの情報を前記外部インターフェースに転送する転送手段を有し、
    前記外部インターフェースは、前記転送手段により転送されたエラー情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記第2エラー検知手段は、前記記憶手段に記憶されているエラー情報によって特定されるエラーの有無を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記外部インターフェースは、ネットワークを介してネットワーク機器と接続され、該ネットワーク機器との間で通信を行うネットワークインターフェースであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ネットワークインターフェースは、外部のネットワーク機器との間でセッションが張られている状態で前記画像処理手段にエラーが発生し、前記画像処理手段の電力状態が前記第2電力状態に移行した場合に、前記画像処理手段のエラーが解消され、前記画像処理手段の電力状態が前記第1電力状態に移行されるまでの間、セッションを張った状態で前記ネットワーク機器に対してデータの送信を禁止させる持続接続制御を実行する持続接続制御手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ネットワークインターフェースは、
    前記画像処理手段の電力状態がいずれの状態にあるときにも稼働し、ネットワークを介してネットワーク機器との間で通信を行なう第1通信制御手段と、
    前記第1通信制御手段と通信可能に接続され、第1電力状態と該第1電力状態よりも消費電力の少ない第2電力状態とを取り得る第2通信制御手段と、を有し、
    前記第1通信制御手段は、前記第2エラー検知手段、前記移行信号出力手段、及び、前記持続接続制御手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

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