JP2011199008A - 粘接着シート、ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着シート付き半導体チップの製造方法 - Google Patents

粘接着シート、ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着シート付き半導体チップの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分割後半導体ウェーハの片面に粘接着シートを積層した後、該粘接着シートを引き延ばしたときに、粘接着シートを精度良く切断できる粘接着シートを提供する。
【解決手段】粘接着シート51は、個々の半導体チップに分割されており、切断部分23cを有する分割後半導体ウェーハ23に積層され、粘接着シート51付き半導体チップを得るために用いられる。粘接着シート51は、分割後半導体ウェーハ23が積層される第1の表面51aと該第1の表面51aとは反対側の第2の表面51bとの内の少なくとも一方の表面に、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置された窪みを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハにおける半導体チップの片面に、該半導体チップを接着させるための粘接着シートを積層する用途に用いられる粘接着シート、並びに該粘接着シートを用いたダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着シート付き半導体チップの製造方法に関する。
従来、半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割して、半導体チップを基板等に接着するために、ダイシング−ダイボンディングテープが用いられている。この接着作業を容易にするために、先ダイシング法と呼ばれているダイシング法により半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割した後、ダイシング−ダイボンディングテープを用いて接着剤層付き半導体チップを得る方法が知られている。
上記先ダイシング法では、先ず、半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを分割しないように切り込みを形成する。次に、切り込みが形成された半導体ウェーハの表面に、保護シートを貼り付ける。その後、半導体ウェーハの裏面を切り込み部分まで研削して、半導体ウェーハの厚みを薄くし、個々の半導体チップに分割する。個々の半導体チップに分割された分割後半導体ウェーハの表面には、一般的に保護シートが貼り付けられている。
先ダイシング法により得られた分割後半導体ウェーハを用いて、接着剤層付き半導体チップを得るために、ダイシング−ダイボンディングテープが用いられている。例えば、下記の特許文献1,2には、接着シートと基材(ダイシングテープ)とが積層されたダイシング−ダイボンディングテープが開示されている。このダイシング−ダイボンディングテープにおける接着シートは、ダイボンディング層であり、半導体チップに接着剤層を積層して、接着剤層付き半導体チップを得るためのシートである。
特開2005−260204号公報 特開2006−080142号公報
特許文献1,2に記載のダイシング−ダイボンディングテープを用いて接着剤層付き半導体チップを得る際には、ダイシング−ダイボンディングテープを接着シート側から、分割後半導体ウェーハに貼り付ける。次に、レーザー光を照射したり、加熱又は冷却等したりして、接着シートを改質させる。次に、改質された接着シートと基材とを引き延ばして、該接着シートを分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ個々の半導体チップを離間して、半導体チップの下面に切断された接着剤層を形成する。その後、接着剤層付き半導体チップを基材から剥離して、取り出す。取り出された接着剤層付き半導体チップは、接着剤層側から基板上に実装される。
特許文献1,2に記載のダイシング−ダイボンディングテープでは、接着シートを引き延ばしたときに、接着シートが所望の位置で適切に切断されないことがある。例えば、半導体チップの下方に、接着剤層が確実に配置されないことがある。このため、接着剤層付き半導体チップを接着対象部材に積層して接着させた場合に、半導体チップが傾いたり、半導体チップが十分に接着されなかったりする。
さらに、特許文献1に記載のダイシング−ダイボンディングテープでは、接着シートを切断する前に、加熱又は冷却により、接着シートを改質させる必要がある。特許文献2に記載のダイシング−ダイボンディングテープでは、接着シートを切断する前に、電磁波などのレーザー光を照射等して、接着シートを改質させる必要がある。従って、特許文献1,2に記載のダイシング−ダイボンディングテープでは、改質させるための工程を必要とする。このため、接着剤層付き半導体チップを効率よく得ることができない。
本発明の目的は、分割後半導体ウェーハの片面に粘接着シートを積層した後、該粘接着シートを引き延ばしたときに、粘接着シートを精度良く切断できる粘接着シート、並びに該粘接着シートを用いたダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着シート付き半導体チップの製造方法を提供することである。
本発明の限定的な目的は、分割後半導体ウェーハの片面に粘接着シートを積層した後、該粘接着シートを引き延ばす前又は間に粘接着シートを改質しなくても、該粘接着シートを引き延ばして精度良く切断できる粘接着シート、並びに該粘接着シートを用いたダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着シート付き半導体チップの製造方法を提供することである。
本発明の広い局面によれば、個々の半導体チップに分割されており、切断部分を有する分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着シート付き半導体チップを得るために用いられる粘接着シートであって、上記分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面と該第1の表面とは反対側の第2の表面との内の少なくとも一方の表面に、上記分割後半導体ウェーハの上記切断部分と略平行に配置された窪みを有する、粘接着シートが提供される。
本発明に係る粘接着シートのある特定の局面では、上記窪みは線状であり、線状の上記窪みは、上記分割後半導体ウェーハの上記切断部分と略平行に配置されている。
本発明に係る粘接着シートの他の特定の局面では、上記窪みを複数有し、かつ複数の上記窪みが点状であり、複数の点状の窪みは、上記分割後半導体ウェーハの上記切断部分と略平行に配置されている。
本発明に係る粘接着シートのある特定の局面では、上記分割後半導体ウェーハは、第1の方向と該第1の方向と垂直な第2の方向との両方にのびる切断部分を有し、粘接着シートは、上記第1の方向にのびる上記切断部分と略平行に配置された窪みと、上記第2の方向にのびる上記切断部分と略平行に配置された窪みとを有する。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、本発明に従って構成された粘接着シートと、上記粘接着シートの上記第1の表面とは反対側の第2の表面に積層された基材層とを備える。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープのある特定の局面では、上記基材層の上記粘接着シート側とは反対側の表面に積層されたダイシング層がさらに備えられる。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法は、本発明に従って構成された粘接着シートと、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハとを用いて、上記分割後半導体ウェーハの片面に、上記粘接着シートを上記第1の表面側から積層する工程と、上記粘接着シートを引き延ばすことにより、上記粘接着シートを上記分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ上記分割後半導体ウェーハにおける個々の上記半導体チップを離間させる工程と、上記粘接着シートが積層された状態で、上記粘接着シート付き半導体チップを取り出す工程とを備える。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法の他の特定の局面では、上記粘接着シートと、該粘接着剤層の片面に積層された基材層とを備えるダイシング−ダイボンディングテープが用いられる。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法のさらに他の特定の局面では、上記分割後半導体ウェーハの一方の面に、保護シートが積層されている積層体を用いて、上記分割後半導体ウェーハの他方の面に上記粘接着シートを積層した後、かつ上記粘接着シートを引き延ばす前に、上記保護シートを上記分割後半導体ウェーハから剥離する工程がさらに備えられる。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法のさらに他の特定の局面では、半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割するための切り込みを形成する工程と、切り込みが形成された上記半導体ウェーハの表面に保護シートを貼り付ける工程と、上記保護シートが貼り付けられた上記半導体ウェーハの裏面を研削し、上記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割し、上記積層体を得る工程がさらに備えられる。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法の別の特定の局面では、上記粘接着シートを引き延ばす前又は間に、上記粘接着シートを改質しない。
本発明に係る粘接着シート付き半導体チップの製造方法のさらに別の特定の局面では、上記粘接着シートを引き延ばす前又は間に、上記粘接着シートを改質するために、上記粘接着シートを加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しない。
本発明に係る粘接着シートは、分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面と該第1の表面とは反対側の第2の表面との内の少なくとも一方の表面に、上記分割後半導体ウェーハの切断部分と略平行に配置された窪みを有するので、分割後半導体ウェーハの片面に上記粘接着シートを積層した後、該粘接着シートを引き延ばしたときに、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って、粘接着シートを精度良く切断できる。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る粘接着シートを示す部分切欠平面図及び部分切欠正面断面図である。 図2(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る粘接着シートを示す部分切欠平面図及び部分切欠正面断面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを示す部分切欠平面図及び部分切欠正面断面図である。 図4(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを示す部分切欠平面図及び部分切欠正面断面図である。 図5(a)〜(d)は、粘接着シート付き半導体チップを製造する際に用いられる積層体を得る各工程の一例を説明するための部分切欠正面断面図である。 図6(a)〜(b)は、本発明の第1の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを用いて、粘接着シート付き半導体チップを製造する方法の一例を説明するための部分切欠正面断面図である。 図7(a)〜(b)は、本発明の第1の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを用いて、粘接着シート付き半導体チップを製造する方法の一例を説明するための部分切欠正面断面図である。 図1(b)に示す粘接着シートの変形例を示す部分切欠正面断面図である。 図2(b)に示す粘接着シートの変形例を示す部分切欠正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
(粘接着シート)
本発明に係る粘接着シートは、個々の半導体チップに分割されており、切断部分を有する分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着シート付き半導体チップを得るために用いられる。本発明に係る粘接着シートは、分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面と該第1の表面とは反対側の第2の表面との内の少なくとも一方の表面に、上記分割後半導体ウェーハの切断部分と略平行に配置された窪みを有するので、分割後半導体ウェーハの片面に上記粘接着シートを積層した後、該粘接着シートを引き延ばしたときに、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って、粘接着シートを精度良く切断することが可能になる。さらに、上記粘接着シートを引き延ばす前又は間に、上記粘接着シートを改質しなくても、粘接着シートを精度良く切断できる。例えば、上記粘接着シートを改質するために、上記粘接着シートを加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しなくても、粘接着シートを精度良く切断できる。
なお、上記分割後半導体ウェーハの片面に積層された粘接着シートを引き延ばしたときに、該粘接着シートが切断される性質を割裂性と呼ぶことがある。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る粘接着シートの一部を拡大して示す。図1(a)は部分切欠平面図であり、図1(b)は図1(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。なお、図1(a)及び(b)では、図示の便宜上、窪みの大きさは実際の大きさから変更している。
図1に示すように、粘接着シート51は、第1の表面51aと第1の表面51aとは反対側の第2の表面51bとを有する。
粘接着シート51は、後述する図5(d)に示す分割後半導体ウェーハ23に積層され、粘接着シート付き半導体チップを得るために用いられる。分割後半導体ウェーハ23は、第1の方向(縦方向)と該第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)との両方にのびる切断部分23cを有する。切断部分23cは、マトリクス状に形成されている。図5(d)に示すように、個々の半導体チップは切断部分23cにおいて間隔を隔てられていることが多い。隣り合う半導体チップの間隔すなわち切断部分23cの隙間は、一般的には15〜60μm程度である。なお、図1(a)及び(b)では、切断部分23cを有する分割後半導体ウェーハ23が積層された場合の分割後半導体ウェーハ23の位置を鎖線で示した。
粘接着シート51の分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面51aには、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置されている窪み52を有する。
窪み52は、線状である。線状の窪み52は、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置されている。窪み52は、分割後半導体ウェーハ23の第1の方向にのびる切断部分23cと略平行に配置された窪み52Aと、分割後半導体ウェーハ23の第2の方向にのびる切断部分23cと略平行に配置された窪み52Bとを有する。従って、粘接着シート51では、第1の表面51aにおいて、窪み52Aが第1の方向(縦方向)にのびており、窪み52Bが第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)にのびている。
また、粘接着シート51は、窪み52Aを複数有し、複数の窪み52Aが略平行に配置されている。さらに、粘接着シート51は、窪み52Bを複数有し、複数の窪み52Bが略平行に配置されている。第1の方向にのびる複数の窪み52Aと第2の方向にのびる複数の窪み52Bとは接続されており、交点を有する。
粘接着シート51では、3本の線状の窪み52Aが切断部分23cに位置するように配置されており、かつ3本の線状の窪み52Bが切断部分23cに位置するように配置されている。なお、窪み52A,52Bのように、3本の線状の窪みが配置されている必要は必ずしもない。少なくとも1本の線状の窪みが切断部分23cに配置されていればよく、複数の線状の窪みが切断部分23cに配置されていてもよい。
図8に、図1(b)に示す粘接着シート51の変形例を示す。粘接着シート51は、第1の表面51aに窪み52を有する。これに対して、図8に示す粘接着シート56は、分割後半導体ウェーハ23が積層される第1の表面56aとは反対側の第2の表面56bに窪み57を有する。図8では表されていないが窪み52と同様に、窪み57は線状の窪みである。窪みの配置された表面が異なることを除いては、粘接着シート51,56は同様に構成されている。このように、分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面と該第1の表面とは反対側の第2の表面との内の少なくとも一方の表面に、粘接着シートは、上記分割後半導体ウェーハの上記切断部分と略平行に配置された窪みを有していればよい。第1の表面と第2の表面とに、粘接着シートは、上記窪みを有していてもよい。
図2に、本発明の第2の実施形態に係る粘接着シートの一部を拡大して示す。図2(a)は部分切欠平面図であり、図2(b)は図2(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。なお、図2(a)及び(b)では、図示の便宜上、窪みの大きさは実際の大きさから変更している。また、図2(a)及び(b)では、切断部分23cを有する分割後半導体ウェーハ23が積層された場合の分割後半導体ウェーハ23の位置を鎖線で示した。
図2に示すように、粘接着シート61は、第1の表面61aと第1の表面61aとは反対側の第2の表面61bとを有する。
粘接着シート61の分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面61aには、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置されている窪み62を有する。
粘接着シート61は窪み62を複数有し、かつ複数の窪み62は点状である。複数の点状の窪み62は、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置されている。点状の窪み62は、切断部分23cと略平行に並んで配置されている。すなわち、複数の点状の窪み62を結ぶ第1の方向(縦方向)における仮想線(図2(a)の一点鎖線)と、複数の点状の窪み62を結ぶ第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)における仮想線(図2(a)の一点鎖線)とが、切断部分23cと略平行になるように、複数の点状の窪み62が配置されている。
複数の点状の窪み62は、第1の方向(縦方向)と第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)とにおいて、等間隔で並んで配置されている。
粘接着シート61では、複数の点状の窪み62を結ぶ第1の方向(縦方向)における3本の仮想線が切断部分23cに位置するように窪み62が配置されており、かつ複数の点状の窪み62を結ぶ第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)における3本の仮想線が切断部分23cに位置するように窪み62が配置されている。なお、窪み62のように、複数の点状の窪みを結ぶ第1,第2の方向における3本の上記仮想線が切断部分23cに位置するように、窪みが配置されている必要は必ずしもない。切断部分23cには、複数の点状の窪みを結ぶ第1,第2の方向における少なくとも1本の仮想線が切断部分23cに位置するように窪みが配置されていればよく、複数の点状の窪みを結ぶ第1,第2の方向における複数本の仮想線が切断部分23cに位置するように窪みが配置されていてもよい。
図9に、図2(b)に示す粘接着シート61の変形例を示す。粘接着シート61は、第1の表面61aに窪み62を有する。これに対して、図9に示す粘接着シート66は、分割後半導体ウェーハ23が積層される第1の表面66aとは反対側の第2の表面66bに窪み67を有する。図9では表されていないが、窪み67は、点状の窪みである。窪みの配置された場所が異なることを除いては、粘接着シート61,66は同様に構成されている。
粘接着シート51,61をより一層精度良く切断する観点からは、窪み52,62の深さは、粘接着シートの厚みの1/20〜1/2であることがより好ましい。窪み52,62の深さは、粘接着シートの厚みの1/10以上であることが好ましく、1/3以下であることがより好ましい。窪みの深さが浅すぎると、窪みに沿って粘接着シートを切断することが困難になる傾向がある。窪みが深すぎると、半導体チップを積層した後の粘接着シートを硬化する工程において、窪みに起因してボイドが生じることある。
粘接着シート51,61をより一層精度良く切断する観点からは、窪み52,62の大きさは、1〜15μmであることが好ましい。窪み52,62の大きさのより好ましい下限は3μm、より好ましい上限は10μmである。なお、線状の窪み52の大きさは、線状の窪み52の幅方向寸法を示す。点状の窪み62の大きさは、点状の窪み62の径を示す。点状の窪みが真円ではない場合に、1つの点状の窪みの径は最大径を示す。窪みが小さすぎると、窪みに沿って粘接着シートを切断することが困難になる傾向がある。窪みが大きすぎると、半導体チップを積層した後の粘接着シートを硬化する工程において、窪みに起因してボイドが生じることある。
粘接着シート51,61をより一層精度良く切断する観点からは、隣り合う窪み52A間、隣り合う窪み52B間、及び隣り合う窪み62間の間隔はそれぞれ、5〜15μmであることが好ましい。隣り合う窪み52A間、隣り合う窪み52B間、及び隣り合う窪み62間の間隔のより好ましい下限は7μm、より好ましい上限は10μmである。
窪み52,62の形状としては特に限定されず、円柱状、角柱状及び半球状等が挙げられる。窪み52,62の底部の形状は、V字状などの角状であってもよく、半球状などの曲線状であってもよい。特に、窪み52,62の底部はV字状であることが好ましい。V字状であると、加工性及び切断性のいずれにも優れる。
粘接着シート51,61は、半導体チップのダイボンディングに用いられる層である。粘接着シート51,61は、半導体チップを基板又は他の半導体チップ等に接合するために用いられる。
粘接着シート51,61は、例えば適宜の硬化性樹脂などの硬化性化合物を含む硬化性樹脂組成物、又は熱可塑性樹脂等により形成される。硬化前の上記硬化性樹脂組成物は柔らかいので、外力により容易に変形する。粘接着シート51,61付き半導体チップを得た後に、得られた粘接着シート51,61付き半導体チップを粘接着シート51,61側から基板等の接着対象部材に積層する。その後、熱又は光のエネルギーを与えて、粘接着シート51,61を硬化させることにより、粘接着シート51,61を介して、基板等に半導体チップを強固に接合させることができる。
上記硬化性樹脂組成物を硬化させるために、硬化剤が用いられる。該硬化剤としては、例えば、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸等の加熱硬化型酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤、アミン系硬化剤もしくはジシアンジアミド等の潜在性硬化剤、及びカチオン系触媒型硬化剤等が挙げられる。硬化速度又は硬化物の物性等を調整するために、上記硬化剤と硬化促進剤とを併用してもよい。硬化剤及び硬化促進剤はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
粘接着シート51,61の厚みは特に限定されない。粘接着シート51,61の厚みは、1〜100μmの範囲内であることが好ましい。粘接着シート51,61の厚みのより好ましい下限は3μm、より好ましい上限は60μmである。粘接着シート51,61の厚みが上記範囲内にあると、半導体チップの貼り付けが容易であり、更に半導体装置の薄型化に対応できる。
図3(a)及び(b)に、本発明の第1の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを模式的に示す。図3(a)は部分切欠平面図であり、図3(b)は図3(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。
図3(a)及び(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ1は、長尺状の離型層2を有する。離型層2の上面2aに、粘接着シート51と、基材層3と、ダイシング層4とがこの順に積層されている。粘接着シート51の第1の表面51aは、分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられる面である。粘接着シート51の片面である第2の表面51bに、基材層3が積層されている。基材層3の第1の表面3aが粘接着シート51に貼り付けられており、基材層3の第1の表面3aとは反対側の第2の表面3bがダイシング層4に貼り付けられている。ダイシング−ダイボンディングテープ1において、粘接着シート51にかえて、粘接着シート56,61,66を用いてもよい。
長尺状の離型層2の上面2aに、粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4を有する複数の積層物が等間隔に配置されている。該積層物の側方において、離型層2の上面2aに保護シートが設けられていてもよい。
粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4の平面形状は円形である。平面視において、粘接着シート51は、離型層2、基材層3及びダイシング層4よりも小さい。粘接着シートの大きさは、基材層3の大きさと同等であってもよい。平面視において、基材層3は、離型層2及びダイシング層4よりも小さい。平面視において、ダイシング層4は、離型層2よりも小さい。離型層2は、粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。
本実施形態では、基材層3は、非粘着性を有する。このため、粘接着シート51付き半導体チップを基材層3から容易に剥離できる。
上記「非粘着性」には、表面が粘着性を有さないだけでなく、表面を指で触ったときにくっつかない程度の粘着性を有する場合も含まれることとする。具体的には、「非粘着」とは、基材層の非粘着を有する部分をステンレス板に貼り付けて、基材層を300mm/分の剥離速度で剥離したときに、粘着力が0.05N/25mm幅以下であることを意味する。
ダイシング層4は、基材4Aと、基材4Aの片面に積層された粘着剤層4Bとを有する。ダイシング層4は、粘接着シート51及び基材層3の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。ダイシング層4は粘着剤層4B側から、張り出している領域において離型層2の上面2aに貼り付けられており、かつ中央の領域において基材層3の第2の表面3bに貼り付けられている。ダイシングリングは、ダイシング層4の粘着剤層4Bに貼り付けられる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを模式的に示す図である。図4(a)は部分切欠平面図であり、図4(b)は図4(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。
図4(a)及び(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ11は、基材層及びダイシング層が異なること以外は、ダイシング−ダイボンディングテープ1と同様に構成されている。
ダイシング−ダイボンディングテープ11は、基材層12と、ダイシング層13とを備える。離型層2の上面2aに、粘接着シート51と、基材層12と、ダイシング層13とがこの順に積層されている。粘接着シート51の片面である第1の表面51aに、基材層12が積層されている。基材層12の第1の表面12aが粘接着シート51に貼り付けられており、基材層12の第1の表面12aとは反対側の第2の表面12bがダイシング層13に積層され、貼り付けられている。ダイシング−ダイボンディングテープ11において、粘接着シート51にかえて、粘接着シート56,61,66を用いてもよい。
基材層12及びダイシング層13の平面形状は円形である。平面視において、粘接着シート51は、離型層2、基材層12及びダイシング層13よりも小さい。平面視において、基材層12の大きさは、ダイシング層13の大きさとほぼ等しい。平面視において、基材層12及びダイシング層13は、離型層2よりも小さい。離型層2は、粘接着シート51、基材層12及びダイシング層13の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。
本実施形態では、基材層12は、非粘着性を有する非粘着部12Aを有する。非粘着部12Aは、基材層12の中央の領域に設けられている。非粘着部12Aは、粘接着シート51の分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられる位置に対応する部分に設けられている。非粘着部12Aの平面形状は、円形である。平面視において、非粘着部12Aは粘接着シート51よりも大きい。従って、非粘着部12Aは、粘接着シート51の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。このため、分割後半導体ウェーハの片面に粘接着シート51を貼り付ける際に、粘接着シート51の非粘着部12Aが貼り付けられている部分に、分割後半導体ウェーハを正確に位置合わせすることができる。貼り付けの後には、分割後半導体ウェーハに貼り付けられた粘接着シート51の第2の表面51bに非粘着部12Aを確実に配置できる。このため、粘接着シート51の切断の後に、粘接着シート51付き半導体チップを、基材層12の非粘着部12Aから容易に剥離できる。このため、生産ロスを低減でき、歩止まりを向上できる。
基材層12は、非粘着部12Aの外側部分の領域に、粘着性を有する粘着部12Bを有する。粘着部12Bは環状である。基材層12は粘接着シート51を被覆している。基材層12の非粘着部12Aが粘接着シート51の第2の面52bに貼り付けられており、基材層12の粘着部12Bが離型層2の上面2aに貼り付けられている。粘接着シート51の表面の全体に、基材層12の非粘着部12Aが積層されている。粘接着シート51の表面に粘着部12Bは積層されていない。ダイシングリングは、基材層12の粘着部12Bに貼り付けられる。
基材層12の非粘着部12Aと粘着部12Bとは一体的に形成されている。非粘着部12Aと粘着部12Bとは、同じ材料により形成されており、異なる材料により形成されてはいない。
ダイシング層13は、基材のみで構成されており、粘着剤層を有さない。ダイシング層13にかえて、ダイシング層4を用いてもよい。
離型層2は、例えば、離型フィルムである。離型層2は、粘接着シート51の半導体ウェーハが貼り付けられる第1の表面51aを保護するために用いられる。なお、離型層2は、必ずしも用いられていなくてもよい。
離型層2を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、及びポリイミド樹脂などのプラスチック樹脂等が挙げられる。
離型層2の表面は離型処理されていてもよい。離型層は単層であってもよく、複数層であってもよい。離型層が複数層である場合には、各層は異なる樹脂により形成されていてもよい。
離型層2の取扱い性又は剥離性をより一層高める観点からは、離型層2の厚みは、10〜100μmの範囲内であることが好ましい。
基材層3,12は、例えば、活性エネルギー線硬化型又は熱硬化型の粘着性を有する組成物を用いて形成できる。活性エネルギー線硬化型の組成物の場合には、組成物に対する活性エネルギー線の照射量を部分的に調整することにより、基材層3,12の粘着性を部分的に異ならせることができる。基材層が非粘着性を有するようにするためには、活性エネルギー線の照射量を多くすればよい。基材層が粘着性を有するようにするためには、活性エネルギー線を照射しなかったり、活性エネルギー線の照射量を少なくしたりすればよい。
基材層3,12は、アクリル系ポリマーを含む組成物により形成されていることが好ましい。基材層3,12は、アクリル系ポリマーを含む組成物を架橋させた架橋体により形成されていることが好ましい。この場合には、ダイシングの際の切削性をより一層高くすることができる。また、基材層3,12の極性、貯蔵弾性率又は破断伸度を容易に制御及び設計できる。
上記アクリル系ポリマーは特に限定されない。上記アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーであることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーとして、炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーが好適に用いられる。炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーの使用により、基材層3の極性を充分に低くすることができ、基材層3の表面エネルギーを低くすることができ、かつ粘接着シート51の基材層3からの剥離性を高くすることができる。
上記組成物は、活性エネルギー線反応開始剤及び熱反応開始剤の内の少なくとも一方を含むことが好ましく、活性エネルギー線反応開始剤を含むことがより好ましい。活性エネルギー線反応開始剤は、光反応開始剤であることが好ましい。
上記活性エネルギー線には、紫外線、電子線、α線、β線、γ線、X線、赤外線及び可視光線が含まれる。これらの活性エネルギー線のなかでも、硬化性に優れ、かつ硬化物が劣化し難いため、紫外線又は電子線が好ましい。
上記光反応開始剤として、例えば、光ラジカル発生剤又は光カチオン発生剤等を使用できる。上記熱反応開始剤としては、熱ラジカル発生剤等が挙げられる。上記組成物には、粘着力を制御するためにイソシアネート系架橋剤を添加してもよい。
基材層3,12の厚みは特に限定されない。基材層3,12の厚みは、1〜100μmの範囲内であることが好ましい。基材層3,12の厚みのより好ましい下限は5μm、より好ましい上限は60μmである。基材層3,12の厚みが上記好ましい下限を満たすと、エクスパンド性をより一層高めることができる。基材層3,12の厚みが上記好ましい上限を満たすと、厚みがより一層均一になり、ダイシングの精度をよく一層高めることができる。
ダイシング層4,13は、例えば、ダイシングフィルムである。ダイシング層4の基材4A及びダイシング層13の材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、及びポリイミド樹脂などのプラスチック樹脂等が挙げられる。なかでも、エクスパンド性に優れており、環境負荷が小さいため、ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
ダイシング層4の粘着剤層4Bの材料としては、アクリル系粘着剤、特殊合成ゴム系粘着剤、合成樹脂系粘着剤又はゴム系粘着剤等が挙げられる。なかでも、アクリル系粘着剤又はゴム系粘着剤が好ましく、アクリル系粘着剤がより好ましく、感圧タイプのアクリル系粘着剤がさらに好ましい。アクリル系粘着剤を用いた場合には、粘着剤層4Bの基材層3への貼着力、及び粘着剤層4Bのダイシングリングからの再剥離性を高めることができる。さらに、粘着剤層4Bの製造コストを低くすることができる。
ダイシング層4,13の厚みは特に限定されない。ダイシング層4,13の厚みは、10〜200μmの範囲内であることが好ましい。ダイシング層4,13の厚みのより好ましい下限は60μm、より好ましい上限は150μmである。ダイシング層4,13の厚みが上記範囲内であると、離型層2からの剥離性及びダイシング層4,13のエクスパンド性をより一層高くすることができる。なお、ダイシング層4の厚みは、基材4Aと粘着剤層4Bとの合計の厚みを示す。
ダイシング−ダイボンディングテープ1,11では、ダイシング層4,13が用いられている。ダイシング層4,13が省略されて、基材層3,12がダイシング層を兼ねていてもよい。特に、ダイシング−ダイボンディングテープ11では、基材層12の粘着部12Bにダイシングリングを貼り付けることができるため、ダイシング層13にダイシングリングを貼り付ける必要がない。ダイシング層13にダイシングリングを貼り付ける必要がないので、ダイシング層13は粘着力を有していなくてもよい。従って、ダイシング層13を構成する材料及び組成をより広い範囲から選択できる。
(粘接着シート付き半導体チップの製造方法)
次に、図3(a),(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ1を用いた場合の粘接着シート付き半導体チップの製造方法の一例を以下説明する。
先ず、ダイシング−ダイボンディングテープ1と、積層体21とを有する。
図5(d)に示すように、積層体21は、保護シート22と、保護シート22の片面22aに積層されている分割後半導体ウェーハ23とを有する。保護シート22は、分割後半導体ウェーハ23の片面である表面23aに積層されている。分割後半導体ウェーハ23は個々の半導体チップに分割されている。分割後半導体ウェーハ23の平面形状は円形である。
積層体21は、図5(a)〜(d)に示す各工程を経て、以下のようにして得ることができる。
先ず、図5(a)に示すように、半導体ウェーハ23Aを用意する。半導体ウェーハ23Aは分割前半導体ウェーハである。半導体ウェーハ23Aの平面形状は円形である。半導体ウェーハ23Aの表面23aには、マトリックス状にストリートによって区画された各領域に、個々の半導体チップを構成するための回路が形成されている。
図5(b)に示すように、用意した半導体ウェーハ23Aを表面23a側からダイシングする。ここでは、第1の方向(縦方向)と該第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)との両方にダイシングしている。ダイシングの後、半導体ウェーハ23Aは分断されていない。半導体ウェーハ23Aの表面23aには、個々の半導体チップに分割するための切り込み23cが形成されている。ダイシングは、例えば、高速回転するブレードを備えるダイシング装置等を用いて行われる。
次に、図5(c)に示すように、半導体ウェーハ23Aの表面23aに、保護シート22を貼り付ける。その後、半導体ウェーハ23Aの裏面23bを研削し、半導体ウェーハ23Aの厚みを薄くする。ここでは、半導体ウェーハ23Aの裏面23bは、切り込み23c部分まで研削している。このようにして、図5(d)に示す積層体21を得ることができる。得られた積層体21における分割後半導体ウェーハ23には、第1の方向(縦方向)と該第1の方向と垂直な第2の方向(横方向)との両方にのびる切断部分23cが形成されている。
半導体ウェーハ23Aの裏面23bは、切り込み23c部分まで研削することが好ましい。研削は、例えば研削磁石等を備えるグラインダなどの研削機を用いて行われる。研削時には、半導体ウェーハ23Aの表面23aには保護シート22が貼り付けられているので、回路に研削屑が付着しない。また、研削後に半導体ウェーハ23Aが個々の半導体チップに分割されても、複数の半導体チップがばらばらにならずに保護シート22に貼り付けられたままである。
積層体21を得た後、図6(a)に示すように、積層体21を保護シート22側からステージ25上に載せる。ステージ25上には、分割後半導体ウェーハ23の外周側面から一定間隔を隔てられた位置に、円環状のダイシングリング26が設けられている。ダイシング−ダイボンディングテープ1の離型層2を剥離しながら、又は離型層2を剥離した後に、露出した粘接着シート51の第1の表面51aを、分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに貼り付ける。すなわち、粘接着剤層51を窪み52側から、分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに貼り付ける。これにより、分割後半導体ウェーハ23の片面である裏面23bに、粘接着シート51と基材層3とダイシング層4とをこの順で積層する。また、露出したダイシング層4の粘着剤層4Bをダイシングリング26に貼り付ける。
次に、図6(b)に示すように、粘接着シート51が貼り付けられた分割後半導体ウェーハ23をステージ25から取り出して、裏返す。このとき、ダイシングリング26を粘着剤層4Bに貼り付けた状態で取り出す。取り出した分割後半導体ウェーハ23を表面23aが上方になるように裏返して、別のステージ27上に載せる。
次に、図7(a)に示すように、分割後半導体ウェーハ23の表面23aから保護シート22を剥離する。分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに粘接着シート51と基材層3とダイシング層4とを積層した後、かつ粘接着シート51と基材層3とダイシング層4とを引き延ばす前に、保護シート22は剥離される。保護シート22を剥離する際に、剥離を容易にするために、必要に応じて、保護シート22を加熱してもよい。ただし、保護シート22を加熱する際に、粘接着シート51を改質しないほうが好ましい。
次に、図7(b)に示すように、粘接着シート51と基材層3とダイシング層4とを引き延ばして、粘接着シートを切断する。このとき、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って切断し、かつ分割後半導体ウェーハ23における個々の半導体チップを離間させる。粘接着シート51は、分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに貼り付けられているため、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って、すなわちダイシングラインに沿って、粘接着シート51を切断できる。粘接着シート51の切断の後に、粘接着シート51には切断部分51cが形成される。
なお、本明細書では、粘接着シート51を引き延ばして切断することを、割裂するともいう。粘接着シート51を引き延ばして切断する作業(割裂)には、ダイシングも含まれることとし、ダイシング−ダイボンディングテープ1は、粘接着シート51を引き延ばして切断する(割裂する)ために用いることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ1は、言い換えれば、割裂−ダイボンディングテープである。
粘接着シート51を引き延ばす方法としては、例えば、粘接着シート51の下方から突き上げて、粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4に、図7(b)に示す力Aを付与する方法が挙げられる。力Aの付与により、結果として粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4に外側に向かって引っ張られる力B1,B2が付与され、粘接着シート51が引き延ばされる。
粘接着シート51は、分割後半導体ウェーハ23が積層される第1の表面51aに、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cと略平行に配置された窪み52を有する。従って、粘接着シート51、基材層3及びダイシング層4を引き延ばすことにより、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って、粘接着シート51を精度良く切断できる。このため、半導体チップの下方において、粘接着シート51の欠けが生じ難い。粘接着シート51を精度良く切断できるため、粘接着シート51付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。粘接着シート51の欠けが生じ難いので、粘接着シート付き半導体チップを接着対象部材に積層して接着させた場合に、半導体チップが傾くのを抑制でき、かつ半導体チップの接合信頼性を高めることができる。
ダイシング−ダイボンディングテープ1の使用により、粘接着シート51を切断する際に、粘接着シート51を改質しなくても、粘接着シート51を精度良く切断できる。例えば、粘接着シート51を改質するために、粘接着シート51を加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しなくても、粘接着シート51を精度良く切断できる。粘接着シート51、又は粘接着シート51と基材層3とダイシング層4を引き延ばす前又は間に、粘接着シート51を改質しないことが好ましい。粘接着シート51、又は粘接着シート51と基材層3とダイシング層4を引き延ばす前又は間に、粘接着シート51を改質するために、粘接着シート51を加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しないことが好ましい。粘接着接着シート層51、又は粘接着シート51と基材層3とダイシング層4を引き延ばす前又は間に、粘接着接着シート層51を改質するために、粘接着接着シート層51を加熱(保護シート22を剥離するための加熱を除く)及び冷却せず、かつレーザー光を照射しないことが好ましい。ただし、粘接着シート51を改質してもよい。粘接着シート51を改質しない場合には、粘接着シート51付き半導体チップの製造効率を高めることができる。
粘接着シート51を切断した後、粘接着シート51が積層された状態で、半導体チップを粘接着シート51ごと基材層3から剥離して、取り出す。このようにして、粘接着シート51付き半導体チップを得ることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ1を用いた場合には、分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられている粘接着シート51部分の下方には、非粘着性を有する基材層3が位置しているので、粘接着シート51付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ11を用いた場合にも、分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられている粘接着シート51部分の下方には、基材層12の非粘着部12Aが位置するので、粘接着シート51付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。粘接着シート51の切断の後、粘接着シート51付き半導体チップを基材層3から剥離する前に、ダイシング層4を引き延ばして、個々の半導体チップ間の間隔をさらに拡張してもよい。
なお、単体の粘接着シート51,61を用いる場合には、分割後半導体ウェーハ23の片面に、粘接着シート51,61を積層した後、粘接着シート51,61に基材層3,12を積層してもよい。必要に応じて、基材層3,12にさらにダイシング層4,13を積層してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げることにより、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
(1)基材層の作製
2−エチルヘキシルアクリレート95重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部、光ラジカル発生剤としてのイルガキュア651(チバガイギー社製、50%酢酸エチル溶液)0.2重量部、及びラウリルメルカプタン0.01重量部を酢酸エチルに溶解させ、溶液を得た。この溶液に紫外線を照射して重合を行い、ポリマーの酢酸エチル溶液を得た。さらに、この溶液の固形分100重量部に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工社製、カレンズMOI)3.5重量部を反応させて(メタ)アクリル樹脂架橋体であるアクリル系ポリマーA(アクリル共重合体)を得た。得られたアクリル系ポリマーAの重量平均分子量は70万であり、酸価は0.86(mgKOH/g)であった。
得られたアクリル系ポリマーA100重量部、U−324A(新中村化学工業社製、ウレタンアクリルオリゴマー)2重量部、光ラジカル発生剤としてのイルガキュア651(チバガイギー社製)1重量部を配合し、酢酸エチルに溶解し、組成物を得た。この組成物を離型PETフィルム上にアプリケーターを用いて塗工し、110℃で3分間加熱乾燥し、厚み50μmのフィルム状の組成物層を形成した。この組成物層上に離型PETフィルムを貼り付けた。その後、上記組成物層に高圧水銀灯下で365nmの紫外線を2000mJ/cmで照射し、離型PETフィルム上に非粘着性を有する基材層(厚み50μm)を形成した。
(2)粘接着シートの作製
図1(a)及び(b)に示す形状の粘接着シートを以下のようにして用意した。
G−2050M(日油社製、エポキシ基含有アクリル系高分子ポリマー、重量平均分子量Mw20万)15重量部と、EXA−7200HH(DIC社製、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂)80重量部と、HP−4032D(DIC社製、ナフタレン型エポキシ樹脂)5重量部と、YH−309(ジャパンエポキシレジン社製、酸無水物系硬化剤)35重量部と、2MAOK−PW(四国化成社製、イミダゾール)8重量部と、S320(チッソ社製、アミノシラン)2重量部とを配合し、配合物を得た。この配合物をアプリケーターにて厚さ10μmになるようにリンテック社製PET38CS上に塗布し、110℃で3分間加熱乾燥して、窪みを形成する前の粘接着シート(厚み10μm)を得た。
次に線状の突起を片面に有する板状部材を用意した。板状部材における線状の突起は、縦方向と横方向とに周期的かつマトリクス状にのびている。板状部材における線状の突起の幅は3μm、突起の高さは3μm、縦方向に延びる線状の突起と横方向に延びる線状突起との交点の間隔は10μmであった。
窪みを形成する前の粘接着シートに、上記板状部材を突起が設けられている側から押し付けて、粘接着シートに窪みを形成し、線状の窪みが形成された粘接着シート(厚み10μm)を得た。
得られた粘接着シートにおける窪みの深さは3μm、窪みの大きさ(幅方向寸法)は5μm、隣り合う窪みの間隔(縦方向に延びる窪みと横方向に延びる窪みとの交点の間隔)は、10μmであった。
(3)ダイシング−ダイボンディングテープの作製
上記基材層の両面に貼り付けられた離型PETフィルムの一方を剥がし、直径306.8mmの円形の基材層を得た。上記PET38CS上の粘接着シートを直径305.8mmの円形に加工した。基材層と粘接着シートとを、円の中心が合うように貼り合せた。基材層の片面に貼り付けられた離型PETフィルムを剥がし、ダイシング層(PEテープ#6318−B:積水化学工業社製粘着フィルム、厚み70μmのポリエチレン基材の片面に、厚み10μmのゴム系粘着剤層が形成されている粘着フィルム)を、粘着剤層側から基材層に貼り付けた。また、ダイシング層の粘接着シート及び基材層の外周側面よりも側方に張り出している領域を、上記PET38CS上に貼り付けた。このようにして離型層と粘接着シートと基材層とダイシング層とがこの順で積層されたダイシング−ダイボンディングテープを得た。
(実施例2)
図2(a)及び(b)に示す形状の粘接着シートを以下のようにして用意した。
縦方向と横方向とに等間隔で周期的かつマトリクス状に配置されている点状の突起を片面に有する板状部材を用意した。板状部材における点状の突起は、該点状の突起は、縦方向と横方向とに等間隔に配置されている。点状の突起の径は8μm、突起の高さは3μm、隣り合う突起の間隔は10μmであった。
実施例1で得られた窪みを形成する前の粘接着シートに、上記板状部材を突起が設けられている側から押し付けて、粘接着シートに窪みを形成し、点状の窪みが形成された粘接着シート(厚み10μm)を得た。
得られた粘接着シートにおける窪みの深さは3μm、窪みの大きさ(径)は10μm、隣り合う窪みの間隔は10μmであった。
上記のようにして得られた粘接着シートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、ダイシング−ダイボンディングテープを得た。
(比較例1)
粘接着シートに窪みを形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、ダイシング−ダイボンディングテープを得た。
(粘接着シート付き半導体チップの製造時の評価)
直径300mm(12inch)の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ、厚み76.5μm)の表面に深さ50μmの切り込みを入れた。次に、半導体ウェーハの表面に保護シートとしてのバックグラインディングテープ イクロスSB135S−BN(三井化学社製、オレフィンの片面にアクリル系粘着剤が塗布されている)をアクリル系粘着剤側からラミネートした。次に、半導体ウェーハの厚みが35μmになるまで半導体ウェーハの裏面を研削した後、CMPスラリーを用いて、半導体ウェーハの厚みが30μmになるまで半導体ウェーハの裏面の鏡面仕上げを行った。このようにして、保護シートと、分割後半導体ウェーハとの積層体を得た。
次に、実施例及び比較例で得られたダイシング−ダイボンディングテープの離型PETフィルムを粘接着シート及び基材層から剥離して、粘接着シートと、基材層の外周部分とを露出した。積層体の分割後半導体ウェーハの裏面に、粘接着シートを60℃の温度でラミネートし、ダイシング層の粘着剤層をダイシングリングに貼り付けた。
次に、粘接着シートが貼り付けられた分割後半導体ウェーハをステージから取り出して、裏返し、別のステージ上に載せた。その後、分割後半導体ウェーハの表面から、60℃で保護シートを剥離した。このとき、粘接着シート及び該粘接着シートの窪み部分を選択的には加熱せず、改質しなかった。
ダイボンダーbestem D−02(キャノンマシーナリー社製)を用いて、23℃、湿度50%の環境下、エクスパンド量5mmとして、粘接着シートと基材層とダイシング層とを引き延ばして、粘接着シートを切断した。
粘接着シートの切断の後に、基材層及び粘着剤層の割裂性(切断状態)を下記の判定基準で判定した。
[割裂性の判定基準]
○:半導体チップの下方において、粘接着シートに欠けがない
×:半導体チップの下方において、粘接着シートに欠けがある
引き続きダイボンダーbestem D−02(キャノンマシーナリー社製)を用いて、コレットサイズ8mm角、突き上げ速度5mm/秒、ピックアップ温度25℃の条件で、20個の粘接着シート付き半導体チップを連続してピックアップした。粘接着シート付き半導体チップのピックアップ性を下記の判定基準で判定した。
[ピックアップ性の判定基準]
○:ピックアップできなかった粘接着シート付き半導体チップなし
×:ピックアップできなかった粘接着シート付き半導体チップあり
結果を下記の表1に示す。
Figure 2011199008
1…ダイシング−ダイボンディングテープ
2…離型層
2a…上面
3…基材層
3a…第1の表面
3b…第2の表面
4…ダイシング層
4A…基材
4B…粘着剤層
11…ダイシング−ダイボンディングテープ
12…基材層
12A…非粘着部
12B…粘着部
12a…第1の表面
12b…第2の表面
13…ダイシング層
21…積層体
22…保護シート
22a…片面
23…分割後半導体ウェーハ
23A…半導体ウェーハ
23a…表面
23b…裏面
23c…切断部分
25…ステージ
26…ダイシングリング
27…ステージ
51…粘接着シート
51a…第1の表面
51b…第2の表面
51c…切断部分
52,52A,52B…窪み
56…粘接着シート
56a…第1の表面
56b…第2の表面
57…窪み
61…粘接着シート
61a…第1の表面
61b…第2の表面
62…窪み
66…粘接着シート
66a…第1の表面
66b…第2の表面
67…窪み

Claims (12)

  1. 個々の半導体チップに分割されており、切断部分を有する分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着シート付き半導体チップを得るために用いられる粘接着シートであって、
    前記分割後半導体ウェーハが積層される第1の表面と該第1の表面とは反対側の第2の表面との内の少なくとも一方の表面に、前記分割後半導体ウェーハの前記切断部分と略平行に配置された窪みを有する、粘接着シート。
  2. 前記窪みは線状であり、
    線状の前記窪みが、前記分割後半導体ウェーハの前記切断部分と略平行に配置されている、請求項1に記載の粘接着シート。
  3. 前記窪みを複数有し、かつ複数の前記窪みが点状であり、
    複数の点状の窪みが、前記分割後半導体ウェーハの前記切断部分と略平行に配置されている、請求項1に記載の粘接着シート。
  4. 前記分割後半導体ウェーハは、第1の方向と該第1の方向と垂直な第2の方向との両方にのびる切断部分を有し、
    前記第1の方向にのびる前記切断部分と略平行に配置された窪みと、前記第2の方向にのびる前記切断部分と略平行に配置された窪みとを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘接着シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘接着シートと、
    前記粘接着シートの前記第1の表面とは反対側の第2の表面に積層された基材層とを備える、ダイシング−ダイボンディングテープ。
  6. 前記基材層の前記粘接着シート側とは反対側の表面に積層されたダイシング層をさらに備える、請求項5に記載のダイシング−ダイボンディングテープ。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘接着シートと、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハとを用いて、
    前記分割後半導体ウェーハの片面に、前記粘接着シートを前記第1の表面側から積層する工程と、
    前記粘接着シートを引き延ばすことにより、前記粘接着シートを前記分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ前記分割後半導体ウェーハの個々の前記半導体チップを離間させる工程と、
    前記粘接着シートが積層された状態で、前記粘接着シート付き半導体チップを取り出す工程とを備える、粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
  8. 前記粘接着シートと、該粘接着剤層の片面に積層された基材層とを備えるダイシング−ダイボンディングテープを用いる、請求項7に記載の粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
  9. 前記分割後半導体ウェーハの一方の面に、保護シートが積層されている積層体を用いて、
    前記分割後半導体ウェーハの他方の面に前記粘接着シートを積層した後、かつ前記粘接着シートを引き延ばす前に、前記保護シートを前記分割後半導体ウェーハから剥離する工程をさらに備える、請求項7又は8に記載の粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
  10. 半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割するための切り込みを形成する工程と、
    切り込みが形成された前記半導体ウェーハの表面に保護シートを貼り付ける工程と、
    前記保護シートが貼り付けられた前記半導体ウェーハの裏面を研削し、前記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割し、前記積層体を得る工程をさらに備える、請求項9に記載の粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
  11. 前記粘接着シートを引き延ばす前又は間に、前記粘接着シートを改質しない、請求項7〜10のいずれか1項に記載の粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
  12. 前記粘接着シートを引き延ばす前又は間に、前記粘接着シートを改質するために、前記粘接着シートを加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しない、請求項7〜11のいずれか1項に記載の粘接着シート付き半導体チップの製造方法。
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