JP2011197450A - プリズムシート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明樹脂で構成された基材シート2の少なくとも一方の面に断面三角形状のプリズム単位が長軸方向を一方の方向に向けて互いに隣接して形成されたプリズム部3を形成してプリズムシート1を作製する。前記プリズム部3は、屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂、例えば、フルオレン骨格[特に、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する熱可塑性樹脂]を有する熱可塑性樹脂[特に、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びポリアリレート系樹脂からなる群から選択された少なくとも一種]であってもよい。
【選択図】図1
Description
本発明のプリズムシートは、透明樹脂で構成された基材シートと、この基材シートの少なくとも一方の面に断面三角形状のプリズム単位が長軸方向を一方の方向に向けて互いに隣接して形成されたプリズム部とを備えている。さらに、前記プリズム部は、屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂(高屈折率樹脂)で構成されている。
基材シートは、透明樹脂で構成されており、透明樹脂としては、例えば、環状オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂(ポリメタクリル酸メチルなど)、アクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースエステル(トリアセチルセルロースなど)などが例示できる。また、光拡散機能を付与するため、拡散粒子等を添加した透明樹脂を用いてもよい。これらの透明樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの透明樹脂のうち、プリズム部との密着性が高く、かつプリズム部を構成する高屈折率樹脂との屈折率差が小さく、界面での反射による光量の損失やモアレの発生を抑制できる点から、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましい。
ポリカーボネート系樹脂としては、慣用のポリカーボネート、例えば、ビスフェノール類をベースとする芳香族ポリカーボネートなどが利用できる。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ジオール成分とジカルボン酸成分とを反応(縮合反応)させて得られるポリエステルなどが挙げられる。
プリズム部は、前記基材シートの少なくとも一方の面に、断面三角形状のプリズム単位が長軸方向を一方の方向に向けて互いに隣接して形成されている。すなわち、プリズム部は複数のプリズム単位で構成されており、各プリズム単位は、基材シートの面上で頂稜が互いに隣接して並行している。換言すれば、複数のプリズム単位は、断面三角形状の柱状(三角柱状)であり、互いに並列に隣接してプリズム列(又は長軸方向が互いに平行な三角柱状プリズム列)を形成している。
本発明のプリズムシートは、基材シートの上にプリズム部を形成できる限り、特に限定されないが、通常、透明樹脂と高屈折率樹脂とを共押出して積層シートを形成した後、固化前の軟化した高屈折率樹脂で構成された層に対して、鋳型を利用してプリズム形状を形成する方法で製造できる。
ディスプレイの長辺サイドに配設された2灯×2辺の計4灯の発光面装置と、この発光面装置からの光を案内するための導光板と、この導光板の上に配設された拡散板を有するバックライト方式ユニット(15インチ)に対して、前記拡散板の上にプリズムシートを設置して、輝度計((株)トプコンテクノハウス製「BM−5A」)で輝度を測定し、プリズムシートを装備しない発光面装置と比較して、輝度上昇率を求めた。
シクロヘキサンジカルボン酸(CHDA)1mol、エチレングリコール(EG)0.2mol、9,9−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}フルオレン(BPEF)0.8molを原料として慣用の溶融重合で得られたフルオレン含有ポリエステル(ガラス転移温度120℃、屈折率1.61)をプリズム部用の樹脂とし、一方、ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製「ユーピロンH−4000」)を基材シート用の樹脂として、図2に示す製造工程でプリズムシートを作製した。詳しくは、2層押出機にてプリズム部は樹脂温230℃、基材シートは樹脂温230℃で溶融し、Tダイより2層シート状に共押出し、直後に135℃に加熱したプリズムの頂角90°、底辺(プリズム間のピッチ)50μmの二等辺三角形の頂稜が互いに平行になるように直線状にプリズム形状が施された金属ロールに微細エンボスマット形状が施された金属ロールを押圧し、アニールロールにて冷却され固化された後、巻き取りロールにて、片面にプリズム形状が付与された2層プリズムシートを得た。得られたプリズムシートの輝度は、4000cd/cm2であり、輝度上昇率は約2.0倍であった。
テレフタル酸(TPA)1mol、エチレングリコール(EG)0.3mol、9,9−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}フルオレン(BPEF)0.7molを原料として慣用の溶融重合で得られたフルオレン含有ポリエステル(ガラス転移温度145℃、屈折率1.63)をプリズム部用の樹脂とし、一方、ポリカーボネート(住友ダウ(株)製「カリバー301−30」)を基材シート用の樹脂として、図2に示す製造工程でプリズムシートを作製した。詳しくは、2層押出機にてプリズム部は樹脂温250℃、基材シートは樹脂温240℃で溶融し、Tダイより2層シート状に押出し、直後に145℃に加熱した金属ロール(実施例1と同形状)にて、プリズム形状が付与された2層プリズムシートを得た。得られたプリズムシートの輝度は、4200cd/cm2であり、輝度上昇率は約2.1倍であった。
実施例1と同じフルオレン含有ポリエステルを用いて、単層押出機にて樹脂温230℃で溶融し、Tダイよりシート状に押出し、直後に135℃に加熱した金属ロール(実施例1と同形状)にて、プリズム形状が付与された単層プリズムシートを得た。得られたプリズムシートの輝度は、4022cd/cm2であり、輝度上昇率は約2.0倍であった。
実施例2と同じフルオレン含有ポリエステルを用いて、単層押出機にて樹脂温250℃で溶融し、Tダイよりシート状に押出し、直後に145℃に加熱した金属ロール(実施例1と同形状)にて、プリズム形状が付与された単層プリズムシートを得た。得られたプリズムシートの輝度は、4216cd/cm2であり、輝度上昇率は約2.1倍であった。
市販のプリズムシート(住友スリーエム(株)製「BEFIII」)を用い、実施例1と同様な方法により輝度を測定したところ、3900cd/cm2の輝度を示した。
2…基材シート
3…プリズム部
11,12…押出機
13…ダイス
14…鏡面仕上げや微細エンボスマット形状等が施された金属ロール
15…プリズム形状が施された金属ロール
16,17…アニールロール
18…巻き取りロール
Claims (8)
- 透明樹脂で構成された基材シートと、この基材シートの少なくとも一方の面に断面三角形状のプリズム単位が長軸方向を一方の方向に向けて互いに隣接して形成されたプリズム部とを備えたプリズムシートであって、前記プリズム部が、屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂で構成されているプリズムシート。
- 屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂が、フルオレン骨格を有する熱可塑性樹脂である請求項1記載のプリズムシート。
- フルオレン骨格を有する熱可塑性樹脂が、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する熱可塑性樹脂である請求項2記載のプリズムシート。
- 9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する熱可塑性樹脂が、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びポリアリレート系樹脂からなる群から選択された少なくとも一種である請求項3記載のプリズムシート。
- 透明樹脂が、ポリカーボネート系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群から選択された少なくとも一種である請求項1〜4のいずれかに記載のプリズムシート。
- 屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂が、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するポリエステル系樹脂であり、かつ透明樹脂が、ポリカーボネート系樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載のプリズムシート。
- 9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するポリエステル系樹脂が、芳香族及び/又は脂環族ジカルボン酸成分とジオール成分とから得られ、かつ前記ジオール成分が、9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシ−アリール)フルオレンとC2−4アルカンジオールとを、前者/後者=90/10〜40/60の割合(モル比)で含む請求項6記載のプリズムシート。
- 透明樹脂と屈折率1.6以上の熱可塑性樹脂とを共押出して積層シートを形成した後、鋳型を利用してプリズム形状を形成する請求項1記載のプリズムシートの製造方法。
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