JP2011197415A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色により感光体の径に差がある構成であり,かつ,感光体の径が異なる色間で色ずれを機構的に発生させないようにした画像形成装置を提供すること。
【解決手段】小径の感光体5C等と,大径の感光体5Kと,各感光体から順次トナー像の転写を外面に受ける中間転写ベルト4と,中間転写ベルト4を駆動する駆動ローラ16とを有する画像形成装置において,中間転写ベルト4における,大径の感光体5Kからの転写箇所TKと小径の感光体5Cからの転写箇所TCとの間の間隔Ppを,駆動ローラ16が1回転する間に中間転写ベルト4の外面が進行する距離の整数倍とし,大径の感光体5Kにおける露光箇所LKから中間転写ベルト4への転写箇所TKまでの周長と,小径の感光体5Cにおける露光箇所LCから中間転写ベルト4への転写箇所TCまでの周長との差を,駆動ローラ16が1回転する間に感光体の表面が移動する距離の整数倍とする。
【選択図】図2

Description

本発明は,色ごとにそれぞれ感光体を備え,各感光体から無端ベルトに順次トナー像を転写して重ね合わせる,いわゆるタンデム型の画像形成装置に関する。さらに詳細には,無端ベルトの駆動ローラに起因する周期的な速度変動による色ずれの低減を図った画像形成装置に関するものである。
タンデム型の画像形成装置では,無端ベルト上へのトナー像の転写位置の色による微妙な違い,すなわち色ずれが問題となる。色ずれは,少しでもあると用紙上で目立ってしまい,画像品質を著しく落とすからである。色ずれの発生原因の1つとして,無端ベルトの走行速度のムラが挙げられる。無端ベルトは通常,複数のローラに張架されて支持されそのローラの1つを駆動ローラとして駆動される。
この駆動ローラは,量産品である以上不可避的に,偏心等の回転ムラ要因を僅かながらある程度有している。このために無端ベルトの走行速度が,駆動ローラ1回転分の時間を1周期として周期的に変動するのである。このため,無端ベルト上に第1色のトナー像が転写されたときと,その上に第2色のトナー像が重ね転写されたときとで,無端ベルトの走行速度が異なる場合があり,この速度差が色ずれとなって現れるのである。このため従来から,この無端ベルトの速度変動に起因する色ずれを解消しようとする技術が種々提案されている。特許文献1はその1つであり,無端ベルトの速度変動を検出して,それに基づき駆動モータの回転速度を補正することで色ずれを抑えている。
特開2008−164940号公報
しかしながら前記した特許文献1の技術には,次のような問題点があった。すなわち,速度変動検出のためのセンサの構成や,モータの回転補正のための制御が複雑であった。このため,高価格帯以外の画像形成装置への採用には難があった。これに対し,各色の感光体をすべて同一径とし,感光体間の間隔と感光体の周長を合わせた構成とすることで機構的に色ずれを発生させない技術もあった。しかし近年では,モノクロ印刷時の速度向上と長寿命化のため,黒色用の感光体のみ他色の感光体より大径とする等,色により感光体の径に差を設ける構成が用いられるようになってきている。このような場合には,感光体の径が異なる色間での色ずれを抑えることができなかった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,色により感光体の径に差がある構成であり,かつ,感光体の径が異なる色間で色ずれを機構的に発生させないようにした画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,露光に基づいてトナー像を担持する複数の感光体と,複数の感光体から順次トナー像の転写を外面に受ける無端ベルトと,無端ベルトを駆動する駆動ローラとを有する画像形成装置であって,複数の感光体に,大径のものと小径のものとがあり,無端ベルトにおける,大径の感光体からの転写箇所と小径の感光体からの転写箇所との間の間隔が,駆動ローラが1回転する間に無端ベルトの外面が進行する距離の整数倍であるという第1の条件と,大径の感光体における露光箇所から無端ベルトへの転写箇所までの周長(以下,「大径感光体の転写長」という)と,小径の感光体における露光箇所から無端ベルトへの転写箇所までの周長(以下,「小径感光体の転写長」という)との差が,駆動ローラが1回転する間に各感光体の表面が移動する距離(以下,「基準周長」という)の整数倍であるという第2の条件とをともに満たすものである。
この画像形成装置では,第1の条件が満たされていることにより,大径の感光体と小径の感光体とにおける,画像中の同一の箇所についての無端ベルトへの転写タイミング同士が,駆動ローラに起因する無端ベルトの速度変動パターンに対して同一位相にある。すなわち両タイミングで無端ベルトの速度が等しいのである。また,第2の条件が満たされていることにより,大径の感光体と小径の感光体とにおける,画像中の同一の箇所についての無端ベルトへの転写タイミング同士でも,無端ベルトの速度が等しい。これにより,大径の感光体と小径の感光体との間でのトナー像の位置ずれ,すなわち色ずれが起きないようになっている。なお,第1の条件や第2の条件でいう「整数倍」の「整数」については,±0.05以内の端数があっても整数とみなすものとする。
なお,第1の条件における整数は,「1」よりも「2」以上の方が好ましい。その方が,感光体間で露光タイミングが同時になることを排除できるからである。また,大径感光体の転写長を小径感光体の転写長より長くする方が周辺機器の配置上自然である。さらに,大径感光体の転写長や小径感光体の転写長自体も,基準周長の整数倍とするとよりよい。前述の転写タイミング同士や露光タイミング同士ばかりでなく,転写タイミングと露光タイミングでも無端ベルトの速度が同一となるからである。これにより,色ずれ防止に加えて,画像の周方向サイズの精度も向上する。
本発明によれば,色により感光体の径に差がある構成であり,かつ,感光体の径が異なる色間で色ずれを機構的に発生させないようにした画像形成装置が提供されている。
実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 中間転写ベルトおよびその周囲の拡大断面図である。 第1の形態に係る画像形成装置における中間転写ベルトの走行速度の変動と,各感光体における露光タイミング,転写タイミングとの関係を説明するグラフである。 比較例における,図3に相当するグラフである。 第2の形態における,図3に相当するグラフである。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の第1の形態に係る画像形成装置100は,図1に示すように構成されている。図1の画像形成装置100は,給紙部1と,画像形成部2と,排紙部3とを有している。画像形成部2は,中間転写ベルト4を中心に構成されている。中間転写ベルト4に沿って,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の感光体5Y,5M,5C,5Kが配置されている。
各感光体にはそれぞれ,帯電器10,現像器11,クリーナ12が備えられている。また,中間転写ベルト4の内面側には,感光体5Y,5M,5C,5Kに対応して一次転写ローラ14Y,14M,14C,14Kが配置されている。また,感光体5Y,5M,5C,5Kの下方に,露光器6が設けられている。画像形成装置100にはさらに,二次転写ローラ7や定着器8,トナー容器9Y,9M,9C,9K,ベルトクリーナ13等が設けられている。
これにより,各感光体5Y,5M,5C,5Kの表面を帯電器10で帯電し,そこに露光器6で潜像を書き込み,現像器11で現像してトナー像とするようになっている。そのトナー像は,一次転写ローラ14Y,14M,14C,14Kにより中間転写ベルト4の外面に順次一次転写されて重ねトナー画像とされる。その重ねトナー画像は二次転写ローラ7により,給紙部1から供給された用紙に二次転写される。二次転写を受けた用紙が,定着器8での定着を経て排紙部に排紙されるのである。以下の説明では,単に転写といえば一次転写を指すものとする。
かかる画像形成装置100の要部である中間転写ベルト4およびその周囲の部分を拡大して図2に示す。中間転写ベルト4は,ローラ16,17,18により張架されている。ローラ16は,駆動源であるモータ19に接続されており,中間転写ベルト4を駆動して図中反時計回りに回転するように搬送させるローラである。以下これを駆動ローラ16という。ローラ17,18は,中間転写ベルト4により従動されるようになっている。以下,これらを従動ローラ17,18という。なお,図1中にはもう1つの従動ローラ15があるが,図2ではこれを省略して示している。帯電器10,現像器11,クリーナ12や一次転写ローラ14Y,14M,14C,14K等も,図2では省略している。
図1,図2から明らかなように,ブラック用の感光体5Kは,他色用の感光体5Y,5M,5Cと比較して大径である。これは,ブラックのモノクロプリント時のプリント速度向上と,ブラック用の感光体5Kの長寿命化のためである。フルカラー画像形成装置である画像形成装置100といえども現実にはモノクロプリントの頻度が高いことが多いからである。本形態では,感光体5Y,5M,5Cの径を同一とし,感光体5Kの径をその2倍としている。これら感光体5Y,5M,5C,5Kは,中間転写ベルト4の移動により従動回転しつつ,上記の帯電,露光等の作用を受けるようになっている。以下,感光体5Y,5M,5Cを小径感光体といい,感光体5Kを大径感光体ということがある。
画像形成装置100における感光体5Y,5M,5C,5Kの位置関係についてさらに説明する。そのために図2中では,感光体5Y,5M,5C,5Kのそれぞれにおける中間転写ベルト4との接触位置,すなわち転写位置をTY,TM,TC,TKとしている。また,それぞれの感光体が露光器6により露光を受ける露光位置をLY,LM,LC,LKとしている。
画像形成装置100においては,隣り合う転写位置間の中間転写ベルト4上での間隔,すなわちTY−TM間距離,TM−TC間距離,TC−TK間距離をすべて同一としている。そこでこの間隔を感光体ピッチPpという。ここで,画像形成装置100における感光体ピッチPpについての設定を説明するため,中間転写ベルト4の基準距離を定義する。基準距離は,次のように定義される。
基準距離:駆動ローラ16が1回転する間に中間転写ベルト4の外面が移動する距離
そして感光体ピッチPpは,基準距離の整数倍である必要がある。これが画像形成装置100における感光体ピッチPpについての条件(第1の条件)である。この条件の意義は後述する。ここでは例として感光体ピッチPpは基準距離の2倍であることとしている。なお,基準距離Drは,駆動ローラ16の有効径Deに対して(1)式で与えられる。駆動ローラ16の有効径Deは,駆動ローラ16の単体としての径Dkよりも中間転写ベルト4の厚みの分大きい値である。
Dr = De×π ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
つまり,感光体ピッチPpは(2)式で与えられる。
Pp = Dr×2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(2)の式を,有効径Deを用いて書くと,(3)式のようになる。
Pp = De×π×2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
なお,TM−TK間距離を考えると,これは感光体ピッチPpの2倍,すなわち基準距離Drの4倍である。TY−TK間距離を考えると,感光体ピッチPpの3倍,基準距離Drの6倍である。前に,感光体ピッチPpは,基準距離の整数倍であると述べたが,好ましくは2倍またはそれ以上がよい。その理由も後述する。
画像形成装置100においては,露光位置LY,LM,LC,LKについても条件(第2の条件)が設定されている。その説明のためにまず,各感光体における転写長を定義する。まずブラックの感光体5Kの転写長Ekは,次のように定義される。
転写長Ek:感光体5Kにおいて露光位置LKで露光を受けた箇所が転写位置TKま で移動する距離
すなわち,図2中,露光位置LKから転写位置TKに至るまでの感光体5Kの表面に沿っての周長である。もちろん,図1でいう帯電器10がある側ではなく現像器11がある側の経路に沿っての周長である。感光体5Y,5M,5Cについても同様に,露光位置から転写位置に至る周長を転写長とする。ただし,これら3つの感光体の転写長は互いに等しいので,転写長Esという。
次に,感光体における基準周長を次のように定義する。
基準周長:駆動ローラ16が1回転する間に感光体の表面が移動する距離
むろん,それぞれの感光体の表面に沿っての円周上での距離である。基準周長Erは,前述の基準距離Drとほぼ同じであるがわずかに小さい値である。中間転写ベルト4の動きと従動される感光体5Y,5M,5C,5Kの動きとの間にわずかに滑りがあるからである。つまり,感光体5Y,5M,5C,5Kの回転時の周速(表面速度)は互いに等しく,中間転写ベルト4の走行速度よりわずかに遅い速度である。
この,中間転写ベルト4の走行速度と感光体5Y,5M,5C,5Kの回転時の周速との比は通常,画像形成装置100について設計上の既定値である。実測により求めることもできる。また,この比は通常,すべての感光体5Y,5M,5C,5Kについて等しいが,このことは必須事項ではない。
画像形成装置100における露光位置LY,LM,LC,LKについての条件は,転写長Ekと転写長Esとの差が,基準周長Erの整数倍であることである(第2の条件)。この「整数」は1でもよくその場合には,転写長Ek,Esおよび基準周長Erが(4)式の関係を満たすことになる。
Ek−Es = Er ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
つまり,転写長Ekから転写長Esを引いた差が,基準周長Erに等しいのである。これが,画像形成装置100における露光位置LY,LM,LC,LKについての条件である。なお一般的には,大径感光体の転写長Ekの方が小径感光体の転写長Esより長い。逆にすることができないわけではないが,露光経路や現像器など周辺機器の配置がかなり制約されてしまうからである。
次に,画像形成装置100に上記の2つの条件が設定されていることの意義を,図3により説明する。図3のグラフでは,横軸に時間を取り,縦軸に中間転写ベルト4の走行速度を取っている。図3から,中間転写ベルト4の走行速度が周期的に変動していることが分かる。この周期的変動が起こる原因は,背景技術の欄で述べたように駆動ローラ16の加工精度にある。したがって図3中の速度変動の1周期Wは,駆動ローラ16が1回転するのに要する時間である。なお,図3は縦軸をかなり拡大して描いたものであり,実際の速度変動はごくわずかである。
また,中間転写ベルト4に従動される感光体5Y,5M,5C,5Kの回転速度も,中間転写ベルト4の走行速度の変動に伴って,図3のグラフと同じパターンで変動する。したがって,中間転写ベルト4の走行速度が速いときには感光体5Y,5M,5C,5Kの回転速度も速く,中間転写ベルト4の走行速度が遅いときには感光体5Y,5M,5C,5Kの回転速度も遅い。
図3中には,Y,M,C,Kの4色のうち代表してC色と,大径感光体を用いるK色とについて,次の各記号により,画像中のある同一箇所についての露光および転写のタイミングを示している。
CL:C色の露光タイミング
KL:K色の露光タイミング
CT:C色の転写タイミング
KT:K色の転写タイミング
これにより,期間A,B,F,Gが次のように定義される。
期間A:C色の転写からK色の転写までの期間
期間B:K色の露光からK色の転写までの期間
期間F:C色の露光からC色の転写までの期間
期間G:C色の露光からK色の露光までの期間
図3において,タイミングCTからタイミングKTに至る期間Aは,図2中の転写位置TCから転写位置TKまで中間転写ベルト4が移動する時間である。つまり,タイミングCTに転写位置TCで中間転写ベルト4の外面上に転写されたC色のトナー像の上に,タイミングKTに転写位置TKでK色のトナー像が重ね合わせられるのである。
ここで,転写位置TCから転写位置TKまでの距離というのは,[0018]で定義したように感光体ピッチPpのことである。よってこの距離は,前述の(2)式から基準距離Drの2倍,つまり駆動ローラ16の2回転分に相当する距離である(第1の条件)。よって,期間Aの長さは,駆動ローラ16が2回転するのに要する時間,つまり図3中の速度変動の周期Wの2周期分に等しいのである。このため,タイミングCTおよびタイミングKTでの中間転写ベルト4の走行速度は,図3中の速度変動パターンに対して同一位相にあり,等しい速度V1である。これより,C色像とK色像との対応箇所の転写時同士で比較すると中間転写ベルト4の走行速度が同じである。
なお図3では省略したが,M色の転写タイミングは,図3中のタイミングCTからさらに2周期分遡ったタイミングである。Y色の転写タイミングはそこからさらに2周期分遡ったタイミングである。したがってこれらの色を含めて考えても,対応箇所の転写時の中間転写ベルト4の走行速度はすべて同じである。
次に露光タイミングについて考察する。図3中,K色の露光タイミングKLは,タイミングKTに対し期間B遡ったタイミングである。この期間Bは,感光体5Kの表面が[0021]で定義した転写長Ekを移動するのに要する時間である。同様にC色について考えると,タイミングCLからタイミングCTまでの期間Fは,感光体5Cの表面が転写長Esを移動するのに要する時間である。
タイミングCLからタイミングKLまでの期間Gは,図3から,
G = F+A−B
であり,Aが2Wであることと上記のB,Fの意義から,
G = (Esに相当する時間)−(Ekに相当する時間)+2W
となる。ここで(4)式(第2の条件)を考慮すると,「Esに相当する時間」は「Ekに相当する時間」よりも基準周長Erに相当する時間だけ短いことが分かる。[0022]の基準周長Erの定義から,両時間の差はちょうど1Wであり,結局,
G = W
となる。つまり期間Gは速度変動の周期Wに等しく,C色およびK色の同一箇所の露光時同士で比較しても中間転写ベルト4の走行速度が同じ(V2)である。よって,感光体5C,5Kの周速が,露光時同士では等しいのである。
なお図3では省略したが,M色の露光タイミングは,図3中のタイミングCLからさらに2周期分遡ったタイミングである。Y色の露光タイミングはそこからさらに2周期分遡ったタイミングである。したがってこれらの色を含めて考えても,露光時の感光体の周速はすべて同じである。
これより感光体5Y,5M,5C,5K間では,露光時同士で周速が等しく,転写時同士でも周速が等しい。このため,各色のトナー像については,感光体上での周方向の伸縮具合が同じである。また転写時にも,対応する位置同士が色ずれなくぴたりと重なる。このようにして,前述の2つの条件により,径が異なる感光体間であっても,駆動ローラ16の速度制御によらず機構的に色ずれが排除されている。
もし条件が満たされていないと,図4のような事態となる。図4は,感光体ピッチPpが基準距離Drと等しく,つまり第1の条件は一応満たされているが,第2の条件が満たされていない場合のグラフである。図4中,CL,CT,KL,KTの意味は図3中におけるものと同じである。Ax,Bx,Fx,Gxはそれぞれ,図3中のA,B,F,Gに対応する。図4ではAx=Wとなっている。図4では,第2の条件が満たされていないために,(4)式が成り立たず,期間Fxと期間Bxとが[0033]で説明した関係にならないのである。このため期間Gxが速度変動の周期Wと一致しない。よって,C色とK色とで露光時の速度に差ΔVが生じてしまう。このため色ずれが発生してしまう。
図4では第1の条件は満たされている。しかし,もし第1の条件すら満たされていなければ,タイミングCTとタイミングKT,つまり転写時同士でも速度差が生じてしまうことになる。このことから,第1の条件と第2の条件との双方が満たされていることが必要なのである。
次に,第1の条件について,感光体ピッチPpが基準距離Drの2倍またはそれ以上が好ましい理由を説明する。図3において,もし感光体ピッチPpが基準距離Drと同じであると,タイミングKL,KTはそのままにして,タイミングCL,CTが1周期分右へずれることになる。これではタイミングCLとタイミングKLとが一致してしまう。つまりC色とK色とで露光を同時に行うことになり,露光器6の負担が大きい。
次に,本発明の第2の形態について説明する。第2の形態は基本的に,図1,図2に示した機械的構成に関しては第1の形態と共通する。前述の第1の条件に関しても同じであり,感光体ピッチPpを基準距離Drの2倍としている。第2の形態の第1の形態に対する相違点は,第2の条件の細部にある。第1の形態における第2の条件は,(4)式のところで説明したとおり,転写長Ekと転写長Esとの差のみについて課されていた。
これに対し第2の形態における第2の条件では,このことに加えてさらに,転写長Ek,Es自体も基準周長Erの整数倍であることとされる。ここでは例として,転写長Ekが基準周長Erの2倍であり,転写長Esが基準周長Erと同じであることとして説明する。
このため第2の形態では,C色およびK色の同一箇所の露光および転写のタイミングは図5のグラフに示されるようになる。図5中,CL,CT,KL,KTの意味は図3中におけるものと同じである。ただし図5では,タイミングCTとタイミングKLとが一致している。図5中,Au,Bu,Fu,Guはそれぞれ,図3中のA,B,F,Gに対応する。図5では,感光体ピッチPpが基準距離Drの2倍であるから,期間Auは速度変動の周期Wの2倍である。この点は図3中の期間Aと同じであり,第1の条件が満たされていることを示している。
第2の形態ではさらに,転写長Ekが基準周長Erの2倍であるから,図5では期間Buも周期Wの2倍である。つまり期間Auと期間Buとの差が整数倍であり,ここでは両期間は等しい。また,転写長Esが基準周長Erに等しいことから,期間Fuが周期Wと等しい。結局,期間Fuと期間Guは同じである。図5でタイミングCTとタイミングKLとが一致している理由はここにある。
この結果として図5では,期間Guの終了時(KL)と期間Auの開始時(CT)とが一致している。つまり,C色およびK色の同一箇所の露光および転写が行われるタイミングのすべてにおいて,中間転写ベルト4の走行速度が等しいのである。図5中では省略しているが感光体5Y,5Mについても同様である。このことから第2の形態では,色ずれが生じないだけでなく,画像の周方向の寸法も,駆動ローラ16に起因する速度ムラの影響を受けないようになっている。
ここで,実際の寸法の1つの設定例を示す。次の条件が与えられているものとして,他の条件がどのように定まるかを説明する。
(a)小径感光体の直径 :30mm
(b)大径感光体の直径 :60mm
(c)駆動ローラ16の有効径 :15mm
(d)中間転写ベルト4の走行速度:300mm/秒
(e)感光体の周速 :298mm/秒
(f)第1の条件における整数 :2
(g)第2の条件における整数 :1
(c)の「駆動ローラ16の有効径」は,ベルト厚0.01mmを含めた値である。
求めるのは感光体ピッチPp,転写長Es,転写長Ekの3つのパラメータである。まず感光体ピッチPpについては,次のように定まる。
Pp = (c)×π×(f)
= 94.25mm
転写長Esについては,前記の第2の形態を前提として基準周長Erの1倍とすると, Es = (c)×π×1×(e)÷(d)
= 46.81mm
転写長Ekは,
Ek = Es×2
= 93.62mm
と求められる。逆に,感光体ピッチPp等を規定しておいてそれに基づいて駆動ローラ16の有効径を決定することもできる。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,タンデム型の画像形成装置において,感光体ピッチPpは基準距離Drの整数倍であるとする第1の条件を満たしているので,同一箇所の転写時同士で色間での比較をすると中間転写ベルト4の走行速度が等しい。また,色間での転写長Ek,Esの差が基準周長Erの整数倍であるとする第2の条件を満たしているので,同一箇所の露光時同士で比較しても色間で中間転写ベルト4の走行速度が等しい。これにより,駆動ローラ16の精度に起因する回転ムラが,機構的に色ずれとして現れないようにした画像形成装置が実現されている。さらに,転写長Ek,Es自体も基準周長Erの整数倍であるとすることで,画像の周方向の寸法精度も向上している。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,前記第1の条件における「整数倍」の「整数」は,3以上であってもかまわない。第2の条件における「整数倍」の「整数」は,1に限らず,2以上でもよいし,0でもよい。なお,本発明の侵害判断においては,第1および第2の条件における「整数」は,±0.05以内の端数があっても該当するものとする。つまり,例えば「2倍」については,1.95倍〜2.05倍の範囲内であれば該当するものとする。この程度の端数であれば実質上,本発明の効果が奏されるからである。端数が±0.03以内であればなおよい。
また,感光体の個数は4に限らない。感光体のサイズの種類も2に限らない。3種類以上のサイズの感光体があってもかまわない。大径感光体の位置は必ずしも他の感光体より下流でなくてもよい。また,感光体がそれぞれ駆動源から駆動を受けるものであっても,転写ベルトの速度変動による影響が感光体の回転速度に及ぶものであればよい。また,本発明の構成を採用した上で,さらに転写ベルトの速度検知に基づく駆動モータの回転制御をすることは,妨げられない。画像形成装置の構成としては,コピー機のようにスキャナを含む構成であってもよいし,装置外からプリントジョブを受信する機能を備えたものでもよい。また,中間転写ベルト4に替えて用紙担持ベルトを備えるものでもよい。
4 中間転写ベルト(無端ベルト)
5C,5M,5Y 感光体(小径)
5K 感光体(大径)
16 駆動ローラ
100 画像形成装置
Ek 転写長(大径)
Es 転写長(小径)
LC,LK等 露光箇所
Pp 感光体ピッチ
TC,TK等 転写箇所

Claims (4)

  1. 露光に基づいてトナー像を担持する複数の感光体と,前記複数の感光体から順次トナー像の転写を外面に受ける無端ベルトと,前記無端ベルトを駆動する駆動ローラとを有する画像形成装置において,
    前記複数の感光体に,大径のものと小径のものとがあり,
    前記無端ベルトにおける,前記大径の感光体からの転写箇所と前記小径の感光体からの転写箇所との間の間隔が,前記駆動ローラが1回転する間に前記無端ベルトの外面が進行する距離に,整数に対する端数が±0.05以内である数(以下,単に「整数」という)を掛けた長さであるという第1の条件と,
    前記大径の感光体における露光箇所から前記無端ベルトへの転写箇所までの周長(以下,「大径感光体の転写長」という)と,前記小径の感光体における露光箇所から前記無端ベルトへの転写箇所までの周長(以下,「小径感光体の転写長」という)との差が,前記駆動ローラが1回転する間に前記各感光体の表面が移動する距離(以下,「基準周長」という)の整数倍であるという第2の条件とをともに満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記第1の条件における整数が,「2」以上の整数であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
    前記大径感光体の転写長が,前記小径感光体の転写長より長いことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記大径感光体の転写長および前記小径感光体の転写長が,前記基準周長の整数倍であることを特徴とする画像形成装置。
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