JP2011197335A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ Download PDF

Info

Publication number
JP2011197335A
JP2011197335A JP2010063376A JP2010063376A JP2011197335A JP 2011197335 A JP2011197335 A JP 2011197335A JP 2010063376 A JP2010063376 A JP 2010063376A JP 2010063376 A JP2010063376 A JP 2010063376A JP 2011197335 A JP2011197335 A JP 2011197335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
contact portion
peripheral surface
contact
zoom lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010063376A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Koyama
孝幸 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamron Co Ltd filed Critical Tamron Co Ltd
Priority to JP2010063376A priority Critical patent/JP2011197335A/ja
Publication of JP2011197335A publication Critical patent/JP2011197335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】外側のレンズ鏡筒と内側のレンズ鏡筒との隙間のシール性を高めること。
【解決手段】シール部材130は、第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに接する第1の接触部130Aと、第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに接する第2の接触部130Bと、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとの間に設けられ、第1の接触部130Aを第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに押しつけるとともに、第2の接触部130Bを第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに押しつける付勢部材132とを有する。
【選択図】図4

Description

この発明は、ズームレンズに関する。
ズームレンズ内部への水、塵などの浸入を防ぐことを目的として、外側のレンズ鏡筒と内側のレンズ鏡筒との隙間にシール部材を設ける構成が知られている(たとえば下記特許文献1〜6参照。)。
特開平05−11160号公報 特開平11−119075号公報 特開2000−47081号公報 特開平08−146501号公報 特開平09−138453号公報 特開平05−173240号公報
しかしながら、従来技術では、外側のレンズ鏡筒に固定されたゴム製のシール部材を変形させ、これによってシール部材に生じる反発力により、当該シール部材を内側のレンズ鏡筒の外周側の表面に押し当て、外側のレンズ鏡筒と内側のレンズ鏡筒との隙間を無くす構成を用いている。このため、大きな衝撃が加わるなどにより、上記隙間が急激に広がってしまうと、シール部材がレンズ鏡筒に追従することができず、シール部材と内側のレンズ鏡筒との間に隙間が生じてしまい、この隙間から水、塵などが浸入してしまうといった問題が生じていた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、外側のレンズ鏡筒と内側のレンズ鏡筒との隙間のシール性を高めることができるズームレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるズームレンズは、第1のレンズ鏡筒と、前記第1のレンズ鏡筒の内側に収容され、光軸方向に移動可能な第2のレンズ鏡筒と、前記第1のレンズ鏡筒と前記第2のレンズ鏡筒との隙間に設けられたシール部材とを備え、前記シール部材は、前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に接する第1の接触部と、前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に接する第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間に設けられ、前記第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけるとともに、前記第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける付勢部材とを有することを特徴とする。
この発明によれば、大きな衝撃が加わるなどにより、第2のレンズ鏡筒と第1のレンズ鏡筒との隙間が急激に広がった場合でも、付勢部材の押圧力によって、第1の接触部を第1のレンズ鏡筒へ追従させて接触させることができるとともに、第2の接触部を第2のレンズ鏡筒へ追従させて接触させることができる。このため、第1のレンズ鏡筒と第2のレンズ鏡筒との隙間のシール性を高めることができる。
また、この発明にかかるズームレンズは、上記の発明において、前記第1のレンズ鏡筒および前記第2のレンズ鏡筒は、円筒形状を有しており、前記第1の接触部は、前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面の全周に亘って接する環状をなしており、前記第2の接触部は、前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面の全周に亘って接する環状をなしており、前記付勢部材は、前記第1の接触部の全周に亘って当該第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけるとともに、前記第2の接触部の全周に亘って当該第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける環状をなしていることを特徴とする。
この発明によれば、第1のレンズ鏡筒と第2のレンズ鏡筒との隙間の全周にわたってシール性を高めることができる。
また、この発明にかかるズームレンズは、上記の発明において、前記第1の接触部は、前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に向かって突出している部分を有しており、この突出部分の頂部が前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけられ、前記第2の接触部は、前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に向かって突出している部分を有しており、この突出部分の頂部が前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつけられることを特徴とする。
この発明によれば、第1のレンズ鏡筒の内周側の表面および第2のレンズ鏡筒の外周側の表面のそれぞれにおける接触面積を小さくすることができ、第2のレンズ鏡筒のズーム動作にかかる負荷を抑えることができる。
また、この発明にかかるズームレンズは、上記の発明において、前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面には、前記シール部材の光軸方向への移動を規制する規制部が形成されており、前記シール部材は、前記第1の接触部の前記接眼側の縁部と前記第2の接触部の前記接眼側の縁部とを接続する接続部を有し、当該接続部において、前記規制部に固定されることを特徴とする。
この発明によれば、第1の接触部および第2の接触部のそれぞれが、規制部に固定されることによって安定した状態の接続部を支点とすることで、より確実に、第1のレンズ鏡筒の内周側の表面および第2のレンズ鏡筒の外周側の表面を押さえつけることができる。
また、この発明にかかるズームレンズは、上記の発明において、前記接続部は、前記第1の接触部の接眼側の縁部と前記第2の接触部の接眼側の縁部とを接続し、前記シール部材よりも接眼側の前記規制部に固定されることを特徴とする。
この発明によれば、ズームレンズを水没させてしまった場合、シール部材に加わった水圧は、接続部を規制部に押し付けるように作用するので、第1のレンズ鏡筒と前記第2のレンズ鏡筒との隙間において、シール部材をより安定させることができる。
また、この発明にかかるズームレンズは、上記の発明において、前記付勢部材は、前記第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつける第1の押圧部と、前記第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける第2の押圧部と、を有し、前記第1の押圧部と、前記第2の押圧部との隙間は、対物側で開いており、かつ接眼側で閉じていることを特徴とする。
この発明によれば、ズームレンズを水没させてしまった場合、第1の押圧部と第2の押圧部との隙間に水が入り込み、この水圧が加わることにより、第1の押圧部は第1の接触部を第1のレンズ鏡筒の内周側の表面により押しつけ、第2の押圧部は第2の接触部を第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつけるので、シール部材のシール性をより高めることができる。
この発明にかかるズームレンズによれば、外側のレンズ鏡筒と内側のレンズ鏡筒との隙間のシール性を高めることができるという効果を奏する。
本実施形態にかかるズームレンズ100の外観を示す図である。 ズームレンズ100の対物側の外観を示す図である。 ズームレンズ100のA−A断面を示す図である。 シール部材130の断面部分を拡大したものである図である。 本実施形態のズームレンズ100の第1変形例を示す図である。 本実施形態のズームレンズ100の第2変形例を示す図である。 本実施形態のズームレンズ100の第3変形例を示す図である。 本実施形態のズームレンズ100の第4変形例を示す図である。 本実施形態のズームレンズ100の第5変形例を示す図である。 第5変形例のズームレンズ100の沈胴時の状態を示す図である。 第5変形例のズームレンズ100の一部を拡大した図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるズームレンズの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の本体に対して着脱可能なズームレンズ100を例に説明するが、本発明にかかるズームレンズは、撮像装置に予め設けられており、撮像装置の本体から着脱不可能なズームレンズに適用してもよい。すなわち、本発明にかかるズームレンズは、撮像装置の本体と一体となってユーザに提供されるズームレンズに適用してもよい。
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態にかかるズームレンズ100の構成を説明する。図1は、本実施形態にかかるズームレンズ100の対物側の外観を示す図である。図2は、ズームレンズ100の正面を示す図である。図3は、ズームレンズ100のA−A断面(光軸100Aと並行に交わる平面で切断したときの断面)を示す図である。
ズームレンズ100は、デジタルカメラやフィルムカメラなどの撮像装置に取り付けられるズームレンズである。ズームレンズ100は、第1のレンズ鏡筒110および第2のレンズ鏡筒120を備える。第1のレンズ鏡筒110および第2のレンズ鏡筒120は、それぞれ円筒形状を有する。
第1のレンズ鏡筒110は、ズームレンズ100が撮像装置に取り付けられる際に、当該第1のレンズ鏡筒110が撮像装置の本体に固定されることで、当該ズームレンズ100を撮像装置に固定するレンズ固定枠として機能する。第1のレンズ鏡筒110は、その内部において第2のレンズ鏡筒120を保持するとともに、接眼レンズなどを保持している。
第2のレンズ鏡筒120は、第1のレンズ鏡筒110の内側に収容されている。第2のレンズ鏡筒110は、その内部において対物レンズ112などを保持している。第2のレンズ鏡筒120は、ズームレンズ100の内部に設けられたモータの駆動により、第1のレンズ鏡筒110の内側において光軸100A方向に移動する。このように、第2のレンズ鏡筒120が光軸100A方向に移動することで、上記した接眼レンズと対物レンズ112との距離が変化し、ズームレンズ100の焦点距離、すなわちズーム倍率が変化することとなる。
第2のレンズ鏡筒120の外径は、第1のレンズ鏡筒110の内径よりも小さくなっている。これにより、第2のレンズ鏡筒120と、第1のレンズ鏡筒110との間には、隙間102が生じている。この隙間102には、この隙間102からのズームレンズ100への水、塵、光等の浸入を防ぐため、シール部材130が設けられている。第1のレンズ鏡筒110および第2のレンズ鏡筒120は、いずれも円筒形状をなしていることから、隙間102は環状となっており、これに応じて、シール部材130は、環状をなしている。
つぎに、シール部材130の具体的な構成について説明する。図4は、シール部材130の断面部分を拡大した図である。
シール部材130は、第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに接する第1の接触部130Aと、第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに接する第2の接触部130Bと、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとの間に設けられ、第1の接触部130Aを表面110A(図4の矢印A方向(径方向))に押しつけるとともに、第2の接触部130Bを表面120A(図4の矢印B方向(光軸方向))に押しつける付勢部材132とを有する。たとえば、シール部材130において、付勢部材132以外の部分には、ゴムなどの比較的柔らかく、弾力が弱い弾性体が用いられ、付勢部材132には、金属・硬質樹脂などの比較的硬く、弾力が強い弾性体が用いられる。
シール部材130の第1の接触部130Aは、第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aの全周に亘って接する環状をなしている。シール部材130の第2の接触部130Bは、第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aの全周に亘って接する環状をなしている。すなわち、シール部材130は、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとによる二重環構造となっている。そして、付勢部材132は、この二重環の隙間に入り込む環状をなしており、第1の接触部130Aの全周に亘って第1の接触部130Aを表面110Aに押しつけるとともに、第2の接触部130Bの全周に亘って第2の接触部130Bを表面120Aに押しつける。すなわち、シール部材130は、第1のレンズ鏡筒110と第2のレンズ鏡筒120との隙間102を全周に亘って高いシール性でシールすることができるようになっている。
第1の接触部130Aは、外周面の対物側において、全周に亘って径方向(表面110Aの方向)に突出する部分を有しており、この突出部分の頂部が表面110Aに押さえつけられるようになっている。同様に、第2の接触部130Bは、外周面の対物側において、全周に亘って光軸方向(表面120Aの方向)に突出する部分を有しており、この突出部分の頂部が表面120Aに押さえつけられるようになっている。これにより、表面110Aおよび表面120Aのそれぞれにおける接触面積を小さくすることができ、第2のレンズ鏡筒120のズーム動作にかかる負荷を抑えることができるようになっている。このように第1の接触部130Aおよび第2の接触部130Bの一部を接触させる場合、図4に示すように、頂部を湾曲させるか、もしくは尖らせることが好ましい。これにより、表面110Aおよび表面120Aのそれぞれにおける接触面積をより小さくすることができ、第2のレンズ鏡筒120のズーム動作にかかる負荷をより抑えることができる。
付勢部材132は、第1の接触部130Aを表面110A(図4の矢印A方向)に押しつける第1の押圧部132Aと、第2の接触部130Bを表面120A(図4の矢印B方向)に押しつける第2の押圧部132Bとを有する。第1の押圧部132Aと、第2の押圧部132Bとの隙間は、対物側で開いており、かつ接眼側で閉じている。これにより、対物側での開き量が大きくなっており、これにより、第1の接触部130Aの突出部分と第2の接触部130Bの突出部分とのを開き量を大きくし、より確実に第1のレンズ鏡筒110の表面110Aおよび第2のレンズ鏡筒120の表面120Aを押さえつけることができるようになっている。
シール部材130が開放状態にあるとき(すなわち、シール部材130がズームレンズ100に組み込まれていないとき)、付勢部材132により、第1の接触部130Aは、径方向(図4の矢印A方向)に押し広げられ、第2の接触部130Bが光軸方向(図4の矢印B方向)に押し広げられている。この状態のとき、第1の接触部130Aがなす径は、第1のレンズ鏡筒110の隙間102部分の内径よりも大きくなっており、第2の接触部130Bがなす径は、第2のレンズ鏡筒120の隙間102部分の外径よりも小さくなっている。すなわち、当該シール部材130の径方向の幅(第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとの間隔)は、隙間102の径方向の幅(第1のレンズ鏡筒110の表面110Aと、第2のレンズ鏡筒120の表面120Aとの間隔)よりも大きくなっている。
したがって、シール部材130がズームレンズ100の隙間部102に収容される際には、隙間102に入り込むことができるように、付勢部材132を押圧し、シール部材130の径方向の幅を、隙間102の径方向の幅まで狭める必要がある。当然の如く、隙間102に収容された状態のシール部材130においては、径方向の幅が狭められたことによって、付勢部材132の反発力が生じ、この反発力が、第1の押圧部132Aが第1の接触部130Aを押圧する押圧力として作用するとともに、第2の押圧部132Bが第2の接触部130Bを押圧する押圧力として作用する。これにより、第1の押圧部132Aが、第1の接触部130Aを表面110A(図4の矢印A方向)に押しつけるとともに、第2の押圧部132Bが、第2の接触部130Bを表面120A(図4の矢印B方向)に押しつけるようになっている。
シール部材130の接眼側には、第1の接触部130Aの接眼側の縁部と第2の接触部130Bの接眼側の縁部とを接続する接続部130Cを有する。すなわち、シール部材130において、第1の接触部130Aおよび第2の接触部130Bのそれぞれは、接続部130Cから隙間102方向(対物側方向)に延伸するようにして設けられている。接続部130Cは、第1の接触部130Aの接眼側の縁部と第2の接触部130Bの接眼側の縁部とを接続することで、シール部材130の接眼側において、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとを支持するとともに、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとによる二重環の隙間を閉じる役割を果たしている。これにより、接続部130Cは、この二重環の隙間に入り込んだ水、塵、光などが、シール部材130の接眼側から抜け出ることがないようになっている。接続部130Cは、第1の接触部130A、第2の接触部130B、および付勢部材132と同様に、光軸100Aから見たときに環状をなしており、第1の接触部130Aの縁部と第2の接触部130Bの縁部とを全周に亘って接続する。
第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aにおいて、シール部材130よりも接眼側には、第1の規制部110Bが形成されている。具体的には、第1の規制部110Bは、第1のレンズ鏡筒110において、シール部材130が収まる部分よりも、内径が小さくなっている部分である。隙間102に挿入されたシール部材130は、第1の規制部110Bと対向する部分である接続部130Cが、第1の規制部110Bに突き当たる。これにより、隙間102に挿入されたシール部材130の、接眼側方向への移動が規制されている。
また、第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aにおいて、シール部材130よりも対物側には、第2の規制部110Cが形成されている。具体的には、第2の規制部110Cは、第1のレンズ鏡筒110において、シール部材130が収まる部分よりも、内径が小さくなっている部分である。隙間102に挿入されたシール部材130は、第2の規制部110Cと対向する部分が、第1の規制部110Bに突き当たる。これにより、隙間102に挿入されたシール部材130の、対物側方向への移動が規制されている。
このように、第1の規制部110Bおよび第2の規制部110Cが設けられていることにより、隙間102に挿入されたシール部材130を容易に位置決めすることができるとともに、隙間102に挿入されたシール部材130が容易に抜け落ちないようになっている。
さらに、本実施形態では、接続部130Cは、接着剤などにより第1の規制部110Bに固定されている。具体的には、接続部130Cと第1の規制部110Bとの対向する面同士が、接着剤などにより接着されている。これにより、第1の接触部130Aおよび第2の接触部130Bのそれぞれは、安定した状態となっている接続部130Cを支点とすることで、より確実に、第1のレンズ鏡筒110の表面110Aおよび第2のレンズ鏡筒120の表面120Aのそれぞれを押さえつけることができるようになっている。特に、本実施形態では、接続部130Cは、接眼側の第1の規制部110Bに固定されている。これにより、たとえばズームレンズ100を水没させてしまった場合、シール部材130に加わった水圧は、接続部130Cを第1の規制部110Bに押し付けるように作用するので、隙間102において、シール部材130をより安定させることができるようになっている。
以上説明したように、本実施形態のズームレンズ100によれば、第2のレンズ鏡筒120と第1のレンズ鏡筒110との隙間102にシール部材130を設け、このシール部材130を、付勢部材132により、第1の接触部130Aを第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに押しつけるとともに、第2の接触部130Bを第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに押しつける構成とした。これにより、大きな衝撃が加わるなどにより、隙間102が急激に広がった場合でも、付勢部材132の押圧力によって、第1の接触部130Aを表面110Aへ追従させて接触させることができるとともに、第2の接触部130Bを表面120Aへ追従させて接触させることができる。このため、隙間102のシール性を高めることができる。
本発明に係るズームレンズは、少なくとも、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとの間に付勢部材130を設け、この付勢部材130の弾性力により、第1の接触部130Aを第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに押さえつけ、第2の接触部130Bを第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに押さえつける形態での実施であれば、これまでに説明した形態での実施に限らない。以降、本実施形態のズームレンズ100の変形例について説明する。
図5は、本実施形態のズームレンズ100の第1変形例を示す図である。この例では、接続部130Cの外周面が、第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに接し、接続部130Cの内周面が、第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに接するように、接続部130Cの径方向の幅が、隙間102の径方向の幅と同一もしくは僅かに大きくなっている。これにより、隙間102内において第1の接触部130Aおよび第2の接触部130Bの支点として機能する接続部130Cが安定するため、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとが、より確実に表面110Aおよび表面120Aを押さえつけることができるようになっている。この場合、図5に示すように、接続部130Cの外周面および内周面をそれぞれ湾曲させるかもしくは尖らせ、その頂部を表面110Aおよび表面120Aに接触させることにより、表面110Aおよび表面120Aのそれぞれの接触面積を小さくすることが好ましい。これにより、第2のレンズ鏡筒120のズーム動作にかかる負荷を抑えることができる。
図6は、本実施形態のズームレンズ100の第2変形例を示す図である。この例では、接続部130Cの一部が接眼側に突出しており、この突出部分が第1の規制部110Bに形成された凹部に圧入されており、これにより、接続部130Cが第1の規制部110Bに固定されている。この例のように、接続部130Cの固定方法は、接着によるものに限らない。また、図6に示すズームレンズ100においては、隙間102の径方向の幅が、これまでに説明したズームレンズ100に比べて広くなっている。これに応じて、シール部材130の径方向の幅は、これまでに説明したズームレンズ100に比べて広くなっている。ここでは、第1の接触部130Aが径方向に広がっており、第2の接触部130Bが光軸方向に広がっていることで、径方向の幅が広がっているシール部材130を用いているが、付勢部材132の付勢力を伝達可能な状態で、第1の接触部130Aが径方向に広がっており、第2の接触部130Bが光軸方向に広がっているため、付勢部材132を変更することなく、この付勢部材132の付勢力を第1の接触部130Aおよび第2の接触部130Bのそれぞれに伝達し、第1の接触部130Aを第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに押さえつけ、第2の接触部130Bを第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに押さえつけることができるようになっている。
図7は、本実施形態のズームレンズ100の第3変形例を示す図である。この例では、接続部130Cは、第1の接触部130Aの対物側の縁部と第2の接触部130Bの対物側の縁部とを接続する構成となっている。これに応じて、接続部130Cは、シール部材130よりも対物側に形成された第2の規制部110Cに固定されている。また、第1の接触部130Aは、接眼側に先端部分を有し、この先端部分において、径方向(表面110Aの方向)に突出する部分を有しており、この突出部分の頂部が表面110Aに押さえつけられるようになっている。同様に、第2の接触部130Bは、接眼側に先端部分を有し、この先端部分において、径方向(表面120Aの方向)に突出する部分を有しており、この突出部分の頂部が表面120Aに押さえつけられるようになっている。また、付勢部材132の第1の押圧部132Aと第2の押圧部132Bとの隙間は、接眼側で開き、かつ対物側で閉じている。
図8は、本実施形態のズームレンズ100の第4変形例を示す図である。この例では、付勢部材132の支点部分である接眼側の縁部が、規制部110Bに固定されている構成となっている。そして、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとが別体で構成されており、それぞれは、接眼側の縁部が、規制部110Bに圧入され、規制部110Bに支持された状態となっている。このような構成とした場合であっても、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bとの間に設けられた付勢部材130の弾性力により、第1の接触部130Aを第1のレンズ鏡筒110の内周側の表面110Aに押さえつけ、第2の接触部130Bを第2のレンズ鏡筒120の外周側の表面120Aに押さえつける、という基本的な構成は変わらないため、隙間102のシール性を高めることができることに変わりはない。
図9は、本実施形態のズームレンズ100の第5変形例を示す図である。図10は、第5変形例のズームレンズ100の沈胴時の状態を示す。図11は、第5変形例のズームレンズ100の一部を拡大したものである。本実施形態では、防水性を高めるため、付勢部材132により、第1の接触部130Aを表面110Aに押さえつけ、第2の接触部130Bを表面120Aに押さえつける構成のズームレンズ100について説明したが、より防水性を高めるため、図9〜図11に示すように、第1の接触部130Aを表面110Aの対物側の端部に固定し、第2の接触部130Bを表面120Aの対物側の端部に固定し、第1の接触部130Aと第2の接触部130Bを接続する接続部130Cが、ズーム動作に応じて沈胴時にガイド部材(図示せず)に案内されて隙間102に収納されたり、使用時に第2のレンズ鏡筒120の移動に伴って対物側に移動したりするように構成されている。また、接続部130Cの長さは、一定となっている。
以上のように、本発明にかかるズームレンズは、撮像装置に取り付けられるズームレンズ、あるいは撮像装置に予め設けられているズームレンズに有用であり、特に、高い防水性、防塵性が要求される撮像装置への利用に適している。
100 ズームレンズ
100A 光軸
102 隙間
110 第1のレンズ鏡筒
110A 表面
110B 第1の規制部
110C 第2の規制部
120 第2のレンズ鏡筒
120A 表面
130 シール部材
130A 第1の接触部
130B 第2の接触部
130C 接続部
132 付勢部材

Claims (6)

  1. 第1のレンズ鏡筒と、
    前記第1のレンズ鏡筒の内側に収容され、光軸方向に移動可能な第2のレンズ鏡筒と、
    前記第1のレンズ鏡筒と前記第2のレンズ鏡筒との隙間に設けられたシール部材と、
    を備え、
    前記シール部材は、
    前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に接する第1の接触部と、
    前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に接する第2の接触部と、
    前記第1の接触部と前記第2の接触部との間に設けられ、前記第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけるとともに、前記第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける付勢部材と、
    を有することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1のレンズ鏡筒および前記第2のレンズ鏡筒は、
    円筒形状を有しており、
    前記第1の接触部は、
    前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面の全周に亘って接する環状をなしており、
    前記第2の接触部は、
    前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面の全周に亘って接する環状をなしており、
    前記付勢部材は、
    前記第1の接触部の全周に亘って当該第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけるとともに、前記第2の接触部の全周に亘って当該第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける環状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1の接触部は、前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に向かって突出している部分を有しており、この突出部分の頂部が前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつけられ、
    前記第2の接触部は、前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に向かって突出している部分を有しており、この突出部分の頂部が前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつけられることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面には、前記シール部材の光軸方向への移動を規制する規制部が形成されており、
    前記シール部材は、
    前記第1の接触部の前記規制部側の縁部と前記第2の接触部の前記規制部側の縁部とを接続する接続部を有し、当該接続部において、前記規制部に固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のズームレンズ。
  5. 前記接続部は、
    前記第1の接触部の接眼側の縁部と前記第2の接触部の接眼側の縁部とを接続し、前記シール部材よりも接眼側の前記規制部に固定されることを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 前記付勢部材は、
    前記第1の接触部を前記第1のレンズ鏡筒の内周側の表面に押しつける第1の押圧部と、
    前記第2の接触部を前記第2のレンズ鏡筒の外周側の表面に押しつける第2の押圧部と、
    を有し、
    前記第1の押圧部と、前記第2の押圧部との隙間は、対物側で開いており、かつ接眼側で閉じていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のズームレンズ。
JP2010063376A 2010-03-18 2010-03-18 ズームレンズ Pending JP2011197335A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010063376A JP2011197335A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 ズームレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010063376A JP2011197335A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 ズームレンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011197335A true JP2011197335A (ja) 2011-10-06

Family

ID=44875639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010063376A Pending JP2011197335A (ja) 2010-03-18 2010-03-18 ズームレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011197335A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150066700A (ko) * 2013-12-09 2015-06-17 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
JP2019002945A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社ザクティ 撮像装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03292473A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Sanden Shoji Kk 回転軸の密封装置
JPH05241227A (ja) * 1992-02-26 1993-09-21 Olympus Optical Co Ltd 水密カメラ
JP2000047081A (ja) * 1999-08-06 2000-02-18 Olympus Optical Co Ltd 防水滴レンズ鏡筒

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03292473A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Sanden Shoji Kk 回転軸の密封装置
JPH05241227A (ja) * 1992-02-26 1993-09-21 Olympus Optical Co Ltd 水密カメラ
JP2000047081A (ja) * 1999-08-06 2000-02-18 Olympus Optical Co Ltd 防水滴レンズ鏡筒

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150066700A (ko) * 2013-12-09 2015-06-17 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
KR102136994B1 (ko) * 2013-12-09 2020-07-23 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
JP2019002945A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社ザクティ 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4254790B2 (ja) アダプタレンズ
JP2007199344A (ja) レンズ装置
JP2007232889A (ja) レンズ鏡筒
JP5284715B2 (ja) レンズ組立体
JPH11119075A (ja) シール装置およびカメラのシール装置
JP2011197335A (ja) ズームレンズ
WO2020110910A1 (ja) レンズ駆動アクチュエータ及び携帯端末
JP2008028649A (ja) カメラおよび電子機器
US20200041750A1 (en) Light shading plate and lens module including the same
US20180364448A1 (en) Lens apparatus and image pickup apparatus
WO2015049813A1 (ja) レンズ鏡筒
JP2005017955A (ja) 撮像装置
JP2012002943A (ja) レンズ鏡胴およびレンズ鏡胴組立方法
JP6197271B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
US10036868B2 (en) Lens barrel and optical apparatus
JP6156928B2 (ja) カメラケースおよびその防水構造
JP2005308999A (ja) 撮像用光学ユニット
JP4329509B2 (ja) アダプタ
WO2021065150A1 (ja) レンズ駆動装置、交換レンズ及び撮像装置
JP2004272196A (ja) 撮像装置
CN218782492U (zh) 用于防护镜头的装置及图像获取设备
JP2021196501A (ja) レンズ装置および撮像装置
JP3328268B2 (ja) カメラ
JP2009244392A (ja) レンズ組立体および撮像装置
JP2008298809A (ja) レンズキャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140311