JP2011197114A - レンズ着脱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡筒に対するレンズの着脱を特殊な治具によらず簡単に行えるレンズ着脱構造を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒との間に形成した周面ネジ部を介して該レンズ鏡筒の端部に支持され、光軸を略中心とする回転操作によりレンズ鏡筒に対して着脱可能なレンズ保持枠;このレンズ保持枠に対して周方向の取り付け位置を選択して着脱可能で、取り付け状態でレンズ鏡筒端部を塞ぐレンズキャップ;及び、レンズ保持枠とレンズキャップの光軸方向の対向領域に設けられ、該レンズ保持枠に対するレンズキャップの周方向の特定位置で係合可能となり、該特定位置以外では係合せず、係合状態でレンズキャップの回転操作力をレンズ保持枠に伝達可能な係合操作部;を備えたことを特徴とするレンズ着脱構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒のレンズ着脱構造に関する。
レンズ鏡筒には、その内部のゴミを除去するなどの目的で、レンズ鏡筒端部(一般には最前方)のレンズを取り外し可能としたものがある。着脱手段としては、レンズ鏡筒内にネジ螺合で支持されるレンズ保持枠やレンズ押さえ環を、カニメのような特殊な治具を用いて回転させていた。
特開平8-304685号公報
本発明は、レンズ鏡筒に対するレンズの着脱を特殊な治具によらず簡単に行えるレンズ着脱構造を提供することを目的とする。
本発明のレンズ着脱構造は、レンズ鏡筒との間に設けた周面ネジ部を介して該レンズ鏡筒の端部に支持され、光軸を略中心とする回転操作によりレンズ鏡筒に対して着脱可能なレンズ保持枠;このレンズ保持枠に対して周方向の取り付け位置を選択して着脱可能で、取り付け状態でレンズ鏡筒端部を塞ぐレンズキャップ;及び、レンズ保持枠とレンズキャップの光軸方向の対向領域に設けられ、該レンズ保持枠に対するレンズキャップの周方向の特定位置で係合可能となり、該特定位置以外では係合せず、係合状態でレンズキャップの回転操作力をレンズ保持枠に伝達可能な係合操作部;を備えたことを特徴としている。
係合操作部は、レンズ保持枠とレンズキャップの光軸方向の一方の対向面に周方向位置を異ならせて形成した複数の凹部と、光軸方向の他方の対向面から突設され上記特定位置で複数の凹部に同時に係合可能な複数の凸部とで構成し、特定位置以外の周方向位相でレンズキャップをレンズ保持枠に装着したとき、複数の凹部が形成された側の対向面に複数の凸部を当接させるとよい。
より具体的には、複数の凹部として、周方向位置の異なる一対の大凹部と、該一対の大凹部と異なる周方向間隔で配された一対の第1小凹部と、該一対の大凹部及び一対の第1小凹部と異なる周方向間隔で配された一対の第2小凹部を備え、複数の凸部として、一対の大凹部に対応する周方向位置に設けられ該大凹部に係合可能で第1と第2の小凹部には係合しない大きさの一対の大凸部と、一対の第1小凹部に対応する周方向位置に設けられ該第1小凹部に係合可能な大きさの一対の第1小凸部と、一対の第2小凹部に対応する周方向位置に設けられ該第2小凹部に係合可能な大きさの一対の第2小凸部を備えることが好ましい。この構成によると、上記の特定位置以外では少なくとも3つの凸部が凹部側の対向面に当接するため、係合操作部の非係合状態でも、レンズ保持枠に対するレンズキャップの倒れを防いで安定した装着状態を得ることができる。
一対の大凹部と一対の大凸部はそれぞれ、光軸を挟んだ径方向の略対称位置に設けられていることが好ましい。
複数の凹部の少なくとも一部に、対応する凸部の非係合状態で該凹部の開口部を塞ぎ、該凸部が係合するときに凹部の内方へ押圧退避される蓋部材を設けてもよい。
複数の凹部に対して複数の凸部が同時に係合する特定位置は周方向の一箇所に限定することが好ましい。
係合操作部の異なる態様として、レンズ保持枠とレンズキャップにおける光軸方向の互いの対向面からそれぞれ略同じ突出量で突設され、上記特定位置で互いの周方向側面を当接させる複数の凸部によって構成することも可能である。
本発明によれば、係合操作部が係合する特定位置でレンズキャップを取り付けることで、該レンズキャップからレンズ保持枠へ着脱用の回転操作力を付与することができるため、特殊な治具を用いず簡単にレンズ着脱を行うことができる。
本発明を適用したレンズ着脱構造で、レンズ保持枠からレンズキャップを取り外した状態での断面図である。 図1の矢印IIに沿って見たレンズキャップの光軸方向後方の正面図である。 図1の矢印IIIに沿って見たレンズ保持枠の光軸方向前方の正面図である。 係合操作部が係合する周方向の特定位置でレンズ保持枠に対してレンズキャップを取り付けた状態の断面図である。 係合操作部が係合しない周方向位相でレンズ保持枠に対してレンズキャップを取り付けた状態の断面図である。 レンズ保持枠とレンズキャップの外面に設けた位置指標の作用を示し、(A)は係合操作部が係合する図4の装着状態に対応した外観図で、(B)は係合操作部が係合しない図5の装着状態に対応した外観図である。 係合操作部を構成する大凹部内に開口を塞ぐ可動の蓋部材を備えた第2の実施形態を示す、レンズ保持枠からレンズキャップを取り外した状態での拡大断面図である。 第2の実施形態において係合操作部を構成する大凹部に大凸部を係合させた状態の拡大断面図である。 第3の実施形態におけるレンズキャップの光軸方向後方の正面図である。 第3の実施形態におけるレンズ保持枠の光軸方向前方の正面図である。
図1は、レンズ鏡筒1の前端部に保持されるレンズ保持枠10に対して、レンズキャップ20を取り外した状態を示している。レンズ保持枠10は、レンズ鏡筒1の光軸Oを略中心とする環状枠11を有し、この環状枠11内にレンズL1、L2が保持されている。より詳しくは、環状枠11は、光軸方向前方に位置する大径部12と、その後方に位置する小径部13を備え、小径部13の内周面に環状のレンズスペーサ14が設けられている。レンズスペーサ14に対して前方からレンズL1が当接し、後方からレンズL2が当接する。大径部12の内側に固定される前方押さえ環15によってレンズL1が抜け止め保持され、小径部13の後端部内周に固定される後方押さえ環16によってレンズL2が抜け止め保持される。小径部13の外周面とレンズ鏡筒1の外観筒2の内周面には周面ネジ部17が形成され、周面ネジ部17の螺合によってレンズ保持枠10をレンズ鏡筒1の前端部に支持固定することができる。また、周面ネジ部17を螺合解除することによってレンズ保持枠10をレンズ鏡筒1から取り外すことができる。
レンズキャップ20は、レンズ保持枠10における環状枠11の大径部12の外側に対して装着可能な筒状部21と、該筒状部21の前方を塞ぐ蓋部22を有し、筒状部21の前部(蓋部22の外縁部)に、光軸方向前方へ突出する厚肉環状部23を有する。厚肉環状部23には、光軸方向後方に向けて、蓋部22の後面と略面一な後方環状面24が形成される。レンズキャップ20は、大径部12の外側に筒状部21を挿入することでレンズ保持枠10に装着され、該装着状態で蓋部22がレンズ保持枠10の前部を塞ぐ(図4、5参照)。レンズキャップ20の筒状部21の内周面には摩擦部材(例えばラシャ)が貼付されており、レンズ保持枠10への装着状態では、摩擦部材と環状枠11の外周面との間の摩擦係合によりレンズキャップ20の脱落が防止される。あるいは、レンズキャップ20をプラスチック等から構成し、筒状部21を弾性変形させる軽い圧入状態とすることでレンズ保持枠10からの脱落を防ぐことも可能である。このレンズキャップ20を用いて、レンズ鏡筒1に対するレンズ保持枠10の着脱用の回転操作を行うことができ、以下にその構造を説明する。
レンズ保持枠10における環状枠11の大径部12の前端部に、光軸方向前方に向けて、光軸Oを略中心とした環状当付面30が形成されている。図3に示すように、環状当付面30上には、光軸Oを中心とする周方向に位置を異ならせて大凹部31と第1小凹部32と第2小凹部33がそれぞれ一対ずつ形成されている。個々の大凹部31は、第1小凹部32や第2小凹部33よりも周方向幅の大きい凹部となっている。第1小凹部32と第2小凹部33の周方向幅は共通でもよいし、異ならせてもよい。
レンズキャップ20の後方環状面24とレンズ保持枠10の環状当付面30は、光軸方向に対向する面である。図2に示すように、レンズキャップ20の後方環状面24には、一対の大凹部31に対応する周方向位置に一対の大凸部34が設けられ、一対の第1小凹部32に対応する周方向位置に一対の第1小凸部35が設けられ、一対の第2小凹部33に対応する周方向位置に一対の第2小凸部36が設けられている。それぞれの凸部34〜36は、厚肉環状部23内に埋設される基部と、後方環状面24から後方に突出する柱状部を有し、大凸部34の柱状部は、大凹部31に係合可能で第1小凹部32と第2小凹部33には係合しない(小凹部32、33の幅よりも大きい)大きさである。一方、第1小凸部35と第2小凸部36の柱状部はそれぞれ、対応する第1小凹部32、第2小凹部33に対して係合可能な大きさである。それぞれの凸部34〜36の後方環状面24からの突出量は全て等しい。
一対の大凹部31と一対の大凸部34はそれぞれ、光軸Oを挟んで径方向の略対称位置、すなわち周方向に180°の間隔で配置されている。一対の第1小凹部32と一対の第1小凸部35はそれぞれ、周方向に約110°〜125°の間隔で配置されている。また、一対の第2小凹部33と一対の第2小凸部36はそれぞれ、周方向に約95°〜105°の間隔で配置されている。つまり、大凹部31及び大凸部34を大係合部、第1小凹部32及び第1小凸部35を第1の小係合部、第2小凹部33及び第2小凸部36を第2の小係合部とした場合、一対の大係合部の周方向間隔と、一対の第1小係合部の周方向間隔と、一対の第2小係合部の周方向間隔が、互いに全て異なっている。なお、図1、図4及び図5の断面図では、大係合部(大凹部31と大凸部34)と小係合部(小凹部32(33)と小凸部35(36))とを、光軸Oを挟んだ対称位置に表しているが、これは大係合部と小係合部を同時に見せるための作図上の都合によるものであり、凹部31〜33と凸部34〜36の実際の位置関係は、図2及び図3に示す通りである。
レンズ保持枠10の凹部(31〜33)とレンズキャップ20の凸部(34〜36)の周方向間隔は任意に設定可能であるが、本実施形態のように、大係合部を2つ、第1と第2の小係合部をそれぞれ2つずつの計6要素を同一周面上に設ける場合には、近接する2つの要素を1グループとして、3つのグループの周方向間隔をできるだけ120°等配に近づけつつ、対をなす個々の要素の周方向間隔を互いに全て異ならせることが好ましい。例えば、図3のレンズ保持枠10では、近接関係にある一つの大凹部31と一つの第2小凹部33をグループA、同じく一つの大凹部31と一つの第1小凹部32をグループB、同じく一つの第1小凹部32と一つの第2小凹部33をグループCとした場合、これら3つのグループA、B及びCは、周方向に概ね等間隔に近い関係になっている。その一方で、上述の通り、一対の大凹部31、一対の第1小凹部32、一対の第2小凹部33の周方向間隔は全て異なっている。つまり、本実施形態のレンズ保持枠10の6つの凹部31〜33は、上記の好ましい要件を満たしている。もちろん、レンズ保持枠10側の凹部31〜33に対応するレンズキャップ20の6つの凸部34〜36も同様に好ましい要件を満たしており、図2に、図3と同様に凸部34〜36を3つにグループ分けする符号A〜Cを付した。
以上の関係により、レンズ保持枠10とレンズキャップ20の間には、全ての大凸部34、第1小凸部35及び第2小凸部36が対応する大凹部31、第1小凹部32及び第2小凹部33に対して同時に係合可能となる特定の周方向位相(以下、特定係合位置)が一つのみ存在し、それ以外の周方向位相では、計6つの凸部(大凸部34、第1小凸部35及び第2小凸部36)のうち少なくとも3つが、いずれの凹部(大凹部31、第1小凹部32及び第2小凹部33)にも対向しない。よって、特定係合位置以外では、レンズキャップ20をレンズ保持枠10に取り付けたとき、6つの凸部(大凸部34、第1小凸部35及び第2小凸部36)のうち少なくとも3つの先端部が環状当付面30に当接し、挿入方向へのレンズキャップ20の移動が規制される(図5)。この状態では、環状当付面30を基準面として、光軸直交平面内の異なる3以上の位置でレンズキャップ20が支持されるので、レンズ保持枠10に対してレンズキャップ20が傾くことなく安定した装着状態を得ることができる。一方、特定係合位置では、6つの凸部(大凸部34、第1小凸部35及び第2小凸部36)がそれぞれ対応する凹部(大凹部31、第1小凹部32及び第2小凹部33)に対向するため、図5の挿入位置よりもさらにレンズキャップ20を光軸方向後方に押し込んで、各凸部34、35及び36を対応の各凹部31、32及び33に係合させることができる(図4)。この係合状態でレンズキャップ20を回転操作することにより、当該係合部分を介してレンズ保持枠10に回転操作力が伝達され、周面ネジ部17における螺合を解除させ、レンズ鏡筒1からレンズ保持枠10を取り外すことができる。また、レンズ鏡筒1にレンズ保持枠10を取り付けるときも、当該係合部分を介してレンズキャップ20からレンズ保持枠10に回転操作力を付与して、容易にレンズ保持枠10を固定させることができる。
本実施形態の構造では特に、特定係合位置が一箇所のみであるから、レンズ保持枠10の着脱を意識していないときは、凹部31〜33と凸部34〜36を不用意に係合させてレンズキャップ20によるレンズ保持枠10の着脱可能状態にしてしまうおそれが少ない。一方、レンズ保持枠10の着脱を意識しているときは、レンズキャップ20が一段深く挿入されることで凹部31〜33と凸部34〜36の係合を認識できるため、簡単かつ確実に着脱可能状態を選択することができる。
なお、レンズキャップ20からレンズ保持枠10への回転操作力は、主に大凸部34と大凹部31の係合によって伝えられる。別言すれば、第1小凹部32や第2小凹部33に対する第1小凸部35や第2小凸部36の係合は、大凹部31に対する大凸部34の係合に比して、周方向に若干の余裕をもった遊嵌状態となっている。そして、主たる回転力伝達部である一対の大凸部34と一対の大凹部31をそれぞれ周方向の対称位置(180°の位相)に設けたことで、レンズキャップ20からレンズ保持枠10に対して、光軸Oに対する傾きを生じずに回転力を付与することができる。これにより、周面ネジ部17の螺合不良などを防ぐことができる。
図6に示すように、レンズ保持枠10の外面とレンズキャップ20の外面にはそれぞれ、位置指標40、41が設けられている。位置指標40、41は、レンズ保持枠10に対するレンズキャップ20の周方向の相対位置と、光軸方向の挿入位置の両方を示す指標である。互いの位置指標40、41の周方向位置が一致している状態は、レンズ保持枠10とレンズキャップ20が上記の特定係合位置にあることを示す。また、図6(A)のようにレンズ保持枠10側の位置指標40がレンズキャップ20の筒状部21に覆われて視認できなくなっている状態は、全ての凹部31〜33と全ての凸部34〜36が係合する位置までレンズキャップ20が深く挿入された状態、すなわち凹部31〜33や凸部34〜36からなる係合操作部が係合した図4の状態にあることを示す。図6(A)では見えていないが、レンズ保持枠10側の位置指標40は、レンズキャップ20側の位置指標41と重なる位置にある。図6(B)は、図5のように係合操作部が非係合のときのレンズキャップ20の装着状態を示す。このとき、凸部34〜36の先端が環状当付面30に当接してレンズキャップ20のそれ以上の挿入が規制されるため、レンズ保持枠10側の位置指標40がレンズキャップ20に覆われず外観に表れている。また、レンズ保持枠10とレンズキャップ20が上記の特定係合位置にはないため、位置指標40、41の周方向の位相がずれている。ユーザーは、この位置指標40、41の位置関係に基づいて、レンズ保持枠10に対するレンズキャップ20の装着状態を認識することができる。なお、図6では位置指標40、41を一つずつ示しているが、複数の位置指標を設けてもよい。また、三角状の位置指標40、41に変えて、異なる形状の位置指標を用いることも可能である。
以上のように、本実施形態のレンズ着脱構造によれば、レンズ保持枠10に対して特定の周方向位置(特定係合位置)でのみ係合する係合操作部を備えたレンズキャップ20を用いることにより、特別な治具を必要とせず簡単にレンズ鏡筒1に対するレンズ保持枠10の着脱作業を行うことができる。このレンズ保持枠10の着脱は、レンズキャップ20の特定係合位置でのみ機能し、着脱を意図しないときに不用意にレンズキャップ20でレンズ保持枠10を操作してしまうおそれが少ない。また、特定係合位置以外の回転位相では、環状当付面30を位置基準面として、レンズ保持枠10に対して倒れを生じずにレンズキャップ20を装着できる構造となっており、レンズキャップ20の保持性や着脱性が損なわれることもない。
図7と図8は第2の実施形態を示す。先の実施形態との共通部分は同じ符号を付している。この実施形態では、光軸方向に進退可能な蓋部材50が大凹部131内に設けられている。大凹部131は、光軸方向の深さが異なる以外は、先の実施形態の大凹部31と共通する構造である。蓋部材50は、大凹部131の底部(光軸方向後方の壁面)との間に挿入された圧縮バネ51によって光軸方向前方へ付勢されており、押圧されない自由状態では、図7のように蓋部材50の前面が環状当付面30と略面一になる位置に保持されている。つまり、大凹部131の開口部を蓋部材50が塞いだ状態にある。特定係合位置にてレンズキャップ20をレンズ保持枠10に対して取り付け、大凸部34が大凹部131に係合されるとき、図8のように圧縮バネ51の付勢力に抗して大凸部34が蓋部材50を大凹部131の奥側に押し込んで退避させる。よって、大凸部34と大凹部131の係合を蓋部材50が妨げることはない。この第2の実施形態によると、レンズキャップ20をレンズ保持枠10から取り外したときに、蓋部材50によって大凹部131を塞いで外観を良くすることができる。また、大凹部131内に異物が入るのを防止できる。なお、ここでは大凹部131に蓋部材50を配する例を挙げたが、先の実施形態の小凹部32、33に同様の蓋部材を設けてもよい。
図9と図10は第3の実施形態を示す。先の実施形態との共通部分は同じ符号を付している。この実施形態では、レンズ保持枠10とレンズキャップ20に設ける係合操作部がいずれも凸部によって構成されている。図10に示すように、レンズ保持枠10側には、環状当付面30から光軸方向後方に向けて、3つの係合凸部60が光軸Oを中心とする周方向に等間隔(120°間隔)で配設されている。図9に示すように、レンズキャップ20側には、後方環状面24から光軸方向前方に向けて、3つの係合凸部61が光軸Oを中心とする周方向に等間隔(120°間隔)で配設されている。3つの係合凸部60と3つに係合凸部61はいずれも、光軸Oからの径方向距離は一致している。また、係合凸部60と係合凸部61の光軸方向の突出量は略等しい。
係合凸部60、61はそれぞれ、周方向の両側に互いに平行な一対の回転伝達平面(周方向側面)60a、61aを有する四角柱状の凸部であり、互いの回転伝達平面60a、61aを当接させることで、回転方向の力を伝達することができる。具体的には、3つの係合凸部60、61がそれぞれ周方向に120°の均等間隔で設けられているため、レンズキャップ20側の3つの係合凸部61(の回転伝達平面61a)がレンズ保持枠10側の3つの係合凸部60(の回転伝達平面60a)に対して同時に当接する特定の周方向位相が、レンズ鏡筒1に対するレンズ保持枠10の装着回転方向(固定方向)と取り外し回転方向でそれぞれ一つずつ存在する。そして、この3つの係合凸部60、61の係合状態でレンズキャップ20を回転させることで、先の実施形態と同様にレンズ保持枠10の回転操作、すなわちレンズ鏡筒1に対する着脱操作を行うことができる。
係合凸部60、61が互いの回転伝達平面60a、61aを係合可能とする位置までレンズキャップ20を挿入したとき、レンズ保持枠10側から突出する3つの係合凸部60はそれぞれレンズキャップ20の後方環状面24に当接し、レンズキャップ20側から突出する3つの係合凸部61はそれぞれレンズ保持枠10の環状当付面30に当接し、これらの当接関係によって、レンズキャップ20の傾きが防止される。ここで、3つの係合凸部60と3つの係合凸部61をそれぞれ周方向に120°等配で配置することは、傾き防止において高い効果が得られる。なお、係合凸部60と係合凸部61の光軸方向突出量を互いに異ならせて、係合凸部60と係合凸部61のいずれかが、対向する後方環状面24や環状当付面30に対して当接しないように構成することもできる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態では、レンズ保持枠10とレンズキャップ20の間の係合操作部として、計6つ(3対)の凹部31〜33と計6つ(3対)の凸部34〜36を備えているが、係合操作部の数を異ならせることもできる。但し、前述の通り、特定係合位置以外でレンズキャップ20を安定支持させるために、少なくとも6つずつ(3対)の凹部と凸部を備えることが好ましい。
また、第3の実施形態では、レンズ保持枠10とレンズキャップ20の間の係合操作部として、それぞれ3つの係合凸部60、61を備えているが、これらの係合凸部の数を異ならせることもできる。但し、前述の通り、レンズキャップ20の倒れ防止の観点からは、それぞれ3つ以上の係合凸部を備えることが好ましい。
また、第1の実施形態では、レンズ保持枠10側の4つの小凹部のうち任意の2つを第1小凹部32とし、別の2つを第2小凹部33として説明しているが、この4つの小凹部のうちいずれの2つを第1の小凹部または第2の小凹部として選択しても、発明の要件を満たす位置関係となっている。同様に、レンズキャップ20側の4つの小凸部(35、36)のうち、いずれの2つを第1の小凸部または第2の小凸部として選択しても、発明の要件を満たす位置関係となっている。
また、第1の実施形態では、レンズ保持枠10側に凹部31〜33が形成され、レンズキャップ20側に凸部34〜36が形成されているが、これと逆に、レンズ保持枠10側に凸部、レンズキャップ20側に凹部を形成することも可能である。
1 レンズ鏡筒
2 外観筒
10 レンズ保持枠
11 環状枠
12 大径部
13 小径部
17 周面ネジ部
20 レンズキャップ
21 筒状部
22 蓋部
23 厚肉環状部
24 後方環状面(光軸方向の対向面)
30 環状当付面(光軸方向の対向面)
31 大凹部(係合操作部)
32 第1小凹部(係合操作部)
33 第2小凹部(係合操作部)
34 大凸部(係合操作部)
35 第1小凸部(係合操作部)
36 第2小凸部(係合操作部)
40 41 位置指標
50 蓋部材
51 圧縮バネ
60 61 係合凸部
60a 61a 回転伝達平面(周方向側面)
131 大凹部(係合操作部)
L1 L2 レンズ
O 光軸

Claims (7)

  1. レンズ鏡筒との間に設けた周面ネジ部を介して該レンズ鏡筒の端部に支持され、光軸を略中心とする回転操作によりレンズ鏡筒に対して着脱可能なレンズ保持枠;
    上記レンズ保持枠に対して周方向の取り付け位置を選択して着脱可能で、取り付け状態でレンズ鏡筒端部を塞ぐレンズキャップ;及び
    上記レンズ保持枠とレンズキャップの光軸方向の対向領域に設けられ、該レンズ保持枠に対するレンズキャップの周方向の特定位置で係合可能となり、該特定位置以外では係合せず、係合状態でレンズキャップの回転操作力をレンズ保持枠に伝達可能な係合操作部;
    を備えたことを特徴とするレンズ着脱構造。
  2. 請求項1記載のレンズ着脱構造において、上記レンズ保持枠とレンズキャップはそれぞれ光軸方向に対向する対向面を有し、
    上記係合操作部は、上記レンズ保持枠とレンズキャップの一方の対向面に周方向位置を異ならせて形成した複数の凹部と、他方の対向面から突設され上記特定位置で上記複数の凹部に同時に係合可能な複数の凸部とからなり、
    上記特定位置以外の周方向位相でレンズキャップをレンズ保持枠に装着したとき、上記複数の凹部が形成された側の対向面に上記複数の凸部が当接するレンズ着脱構造。
  3. 請求項2記載のレンズ着脱構造において、
    上記複数の凹部は、周方向位置の異なる一対の大凹部と、該一対の大凹部と異なる周方向間隔で配された一対の第1小凹部と、該一対の大凹部及び一対の第1小凹部と異なる周方向間隔で配された一対の第2小凹部を有し、
    上記複数の凸部は、上記一対の大凹部に対応する周方向位置に設けられ該大凹部に係合可能で上記第1と第2の小凹部には係合しない大きさの一対の大凸部と、上記一対の第1小凹部に対応する周方向位置に設けられ該第1小凹部に係合可能な大きさの一対の第1小凸部と、上記一対の第2小凹部に対応する周方向位置に設けられ該第2小凹部に係合可能な大きさの一対の第2小凸部を有するレンズ着脱構造。
  4. 請求項3記載のレンズ着脱構造において、上記一対の大凹部と一対の大凸部はそれぞれ、光軸を挟んだ径方向の略対称位置に設けられているレンズ着脱構造。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項記載のレンズ着脱構造において、上記複数の凹部の少なくとも一部は、対応する凸部の非係合状態で該凹部の開口部を塞ぎ、該凸部が係合するときに凹部の内方へ押圧退避される蓋部材を有しているレンズ着脱構造。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項記載のレンズ着脱構造において、上記複数の凹部に上記複数の凸部が同時に係合する上記特定位置は周方向の一箇所であるレンズ着脱構造。
  7. 請求項1記載のレンズ着脱構造において、上記レンズ保持枠とレンズキャップはそれぞれ光軸方向に対向する対向面を有し、
    上記係合操作部は、上記レンズ保持枠とレンズキャップの互いの対向面からそれぞれ略同じ突出量で突設され上記特定位置で互いの周方向側面を当接させる複数の凸部からなるレンズ着脱構造。
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