JP2011197024A - 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器 - Google Patents

反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011197024A
JP2011197024A JP2010060316A JP2010060316A JP2011197024A JP 2011197024 A JP2011197024 A JP 2011197024A JP 2010060316 A JP2010060316 A JP 2010060316A JP 2010060316 A JP2010060316 A JP 2010060316A JP 2011197024 A JP2011197024 A JP 2011197024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradation
pixel
liquid crystal
color
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2010060316A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Watanabe
義弘 渡辺
Tokuo Koma
徳夫 小間
Kazuyuki Maeda
和之 前田
Tatsuya Yada
竜也 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2010060316A priority Critical patent/JP2011197024A/ja
Publication of JP2011197024A publication Critical patent/JP2011197024A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】反射型液晶表示装置において、最高階調の表示色の色味のズレを抑制する。
【解決手段】反射型液晶表示装置100を提供する。反射型液晶表示装置100は、互いに隣り合う第1画素PA及び第2画素PBで構成される画素組と、予め用意された複数の階調のうちいずれか1つの階調を指定する第1階調信号Gkで指定された階調に応じた電圧VAを第1画素PAに印加する第1駆動部11と、第1階調信号Gkで指定された第1階調が最高階調の場合には、最高階調よりも低い第2階調を指定する第2階調信号gkを生成する階調変換部12と、第2階調信号gkで指定された第2階調に応じた電圧VBを第2画素PBに印加する第2駆動部13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型液晶表示装置における色ズレを抑制する技術に関する。
色ズレとは、表示すべき色と実際の表示色との間で色味(彩度及び色相)が異なる現象である。従来のモノクローム表示の反射型液晶表示装置では、液晶層などの光学部材の光学特性の波長分散により、白表示のとき(最高階調である白色を表示すべきとき)に有彩色が表示されてしまう。白表示のときの色ズレの抑制を目的とした技術としては、偏光板と液晶層との間に別の液晶層を配置して液晶層の波長分散を打ち消す技術が挙げられる(特許文献1)。
特開平11−231305号公報
しかし、この技術では、偏光板や光学フィルムなどの、液晶層以外の光学部材の光学特性の波長分散については考慮されていない。したがって、最高階調を表示するときの色ズレの抑制には不十分である。液晶層以外の光学部材の光学特性の波長分散を打ち消すように別の光学部材を配置することも考えられるが、反射型液晶表示装置の反射率が著しく低下してしまうから、非現実的である。
本発明は、上述した事情に鑑みて、反射型液晶表示装置において、最高階調の表示色の色味のズレを抑制することを解決課題としている。
本発明の反射型液晶表示装置は、光を反射して表示面に色を表示する、互いに隣り合う第1画素及び第2画素と、複数の階調のうちいずれか1つの階調を指定する第1階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第1画素に印加する第1駆動部と、前記第1階調信号で指定された階調が最高階調の場合には、前記最高階調よりも低い階調を指定する第2階調信号を生成する階調変換部と、前記第2階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第2画素に印加する第2駆動部とを備え、前記第1画素及び前記第2画素は、それぞれ、光を反射する反射電極と、前記反射電極と前記表示面との間に配置された液晶層とを備え、前記反射電極を通じて印加された電圧に応じた反射率で光を反射することを特徴とする。
この反射型液晶表示装置は、モノクローム表示の反射型液晶表示装置、又はモノカラー表示の反射型液晶表示装置である。「色」は、明度、彩度及び色相で識別される属性を意味し、無彩色を含む。色について「単一」とは、色味が同一であることを意味する。また、「モノクローム」は、複数階調の無彩色を意味する。モノクロームにおいて、最高階調の色は白色であり、最低階調の色は黒色であり、最高階調と最低階調との間の中間調の色は、白色よりも暗く黒色よりも明るい灰色である。「モノカラー」は、複数階調の単一の有彩色と黒色とで構成される複数の色を意味する。モノカラーにおいて、最低階調の色は黒色であり、他の階調の色は単一の有彩色である。
この反射型液晶表示装置では、第1画素及び第2画素の各々において、反射電極の反射光の一部または全部が表示面から出射することにより、出射光の色が表示される。最高階調が指定されたときの第1画素の表示色としては、例えばモノクローム表示の場合には白色が期待されるが、内部の光学部材の光学特性には波長分散があるから、実際には、黄色に近い黄緑色となる。つまり、第2画素を備えない場合には、青味の不足による色味のズレが生じる。これはモノカラー表示においても同様である。
一方、図7から明らかなように、画素の指定階調が下がるほど、画素の表示色は青味を増す。そこで、この反射型液晶表示装置では、第1画素に最高階調を指定するときには、第1画素の隣の第2画素に最高階調よりも低い階調を指定するようにしているから、第2画素の表示色の青味が第1画素の青味よりも強くなり、青味の不足が補われる。よって、最高階調の表示色(第1画素に最高階調が指定されたときの第1画素と第2画素とを含む画素組の表示色)の色味のズレを抑制することができる。
上記の反射型液晶表示装置において、前記階調変換部は、前記第1階調信号で指定された階調が最高階調よりも低い特定の階調の場合には、前記第1階調信号で指定された階調よりも高い階調を指定する前記第2階調信号を生成することが好ましい。この態様の反射型液晶表示装置によれば、最高階調のみならず、特定の階調についても、表示色の色味のズレを抑制することができる。「特定の階調」は、1つの階調であっても複数の階調であってもよい。例えば、最低階調を特定の階調としてもよいし、最高階調よりも低く最低階調よりも高い複数の階調の各々を特定の階調としてもよい。
上記の各反射型液晶表示装置において、前記第1画素及び前記第2画素を、それぞれ、ノーマリーホワイトの画素としてもよい。この態様の反射型液晶表示装置では、通常と異なり、最高階調の表示時には、ノーマリーホワイトの画素(第2画素)に電圧が印加されることになる。また、前記第1画素及び前記第2画素は、それぞれ、ノーマリーブラックの画素であり、前記特定の階調は最低階調であってもよい。この態様の反射型液晶表示装置では、通常と異なり、最低階調の表示時には、ノーマリーブラックの画素(第2画素)に電圧が印加されることになる。
上記の各反射型液晶表示装置において、前記色を無彩色としてもよい。すなわち、モノクローム表示に限定してもよい。モノクローム表示における最高階調は白色であるから、この態様の反射型液晶表示装置によれば、白色の色味のズレを抑制することができる。白色の色味のズレは目立つから、その抑制は表示品位の向上に大きく寄与する。
本発明の反射型液晶表示装置の駆動方法は、光を反射する反射電極と、前記反射電極と前記表示面との間に配置された液晶層とを備え、前記反射電極を通じて印加された電圧に応じた反射率で光を反射して表示面に色を表示する第1画素及び第2画素を備え、前記第1画素及び前記第2画素は互いに隣り合う反射型液晶表示装置の駆動方法であって、複数の階調のうちいずれか1つの階調を指定する第1階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第1画素に印加する第1印加過程と、前記第1階調信号で指定された階調に対応付けられた階調を指定する第2階調信号を生成する変換過程と、前記第2階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第2画素に印加する第2印加過程とを有し、前記第1階調信号で指定された階調が最高階調の場合には、前記第2階調信号で指定される階調は前記最高階調よりも低いことを特徴とする。この駆動方法によれば、第1駆動部と階調変換部と第2駆動部とを備える反射型液晶表示装置と同様の効果が得られる。
本発明の電子機器は、上記の各反射型液晶表示装置を備えたものであり、備えた反射型液晶表示装置と同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る反射型液晶表示装置100の全体構成を示す図である。 反射型液晶表示装置100において、第1画素PAに指定される第1階調と第2画素PBに指定される第2階調との対応関係を模式的に示す図である。 第1画素PA及び第2画素PBの電気的構成を示す回路図である。 第1画素PA及び第2画素PBを含む画素組の平面図である。 図4のA−A´線断面図である。 比較例に係る反射型液晶表示装置300の全体構成を示す図である。 第1画素PAの反射率の波長分散を階調毎に示す図である。 第1画素PAの表示色の色味を階調毎に示すxy色度図である。 反射型液晶表示装置100の画素組の表示色と第1画素PAの表示色の色味とを示すxy色度図である。 変形例に係る反射型液晶表示装置200の全体構成を示す図である。 反射型液晶表示装置200の画素組の平面図である。 反射型液晶表示装置100又は200を採用した可搬型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 反射型液晶表示装置100又は200を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。 反射型液晶表示装置100又は200を適用した携帯情報端末の構成を示す斜視図である。
<A:実施形態>
<A−1:全体>
図1は、本発明の一実施形態に係る反射型液晶表示装置100の全体構成を示す図である。反射型液晶表示装置100は、モノクローム表示の反射型液晶表示装置であり、図1に示されるように、m行2n列の画素を備え、これらの画素で構成される表示面10を有する。m及びnは自然数である。各画素は、光を反射して表示面10に色を表示する。反射型液晶表示装置100は、総ての画素の表示色を制御して、図示しない上位装置から供給される画像データIMで示される画像を表示面10に表示する。なお、1枚の画像のサイズは、m×nである。
また、反射型液晶表示装置100は、X方向に延在するm本の走査線SL1〜SLmと、X方向に直交するY方向に延在する2n本のデータ線DL1〜DL2nとを備える。走査線SL1〜SLmの各々とデータ線DL1〜DL2nの各々とは、表示面10の背後で互いに交差しており、各交差に対応して画素が配置されている。より具体的には、走査線SL1〜SLmと奇数列のデータ線DL1,DL3,…,DL2n−1との各交差には第1画素PAが対応し、走査線SL1〜SLmと偶数列のデータ線DL2,DL4,…,DL2nとの各交差には第2画素PBが対応する。
換言すれば、反射型液晶表示装置100は、m×n個の画素組を備える。各画素組は、X方向において互いに隣り合う2つの画素で構成される。これら2つの画素は、iをm以下の自然数とし、kをn以下の自然数としたとき、第i行第2k−1列の第1画素PAと、第i行第2k列の第2画素PBである。
また、反射型液晶表示装置100は、総ての画素を駆動するドライバIC20を備える。ドライバIC20は、走査線駆動回路21と、データ線駆動回路22と、制御回路23とを有する。制御回路23は、画像データIMに基づいて、走査線駆動回路21及びデータ線駆動回路22を制御する。データ線駆動回路22の制御では、制御回路23からデータ線駆動回路22へ階調信号Gが供給される。
階調信号Gは、m×n個の第1画素PAの各々に階調を指定する信号であり、各行のn個の第1画素PAに対応する第1階調信号G1〜Gnを含む。第k列の第1画素PAに対応する第1階調信号Gkは、予め用意された複数の階調のうちいずれか1つの階調を当該第1画素PAに指定する。
走査線駆動回路21は、走査線SL1〜SLmを駆動して順次選択する回路であり、走査線SL1〜SLmの各々に選択信号を供給することによって走査線SL1〜SLmを駆動する。選択信号は、一定の期間(選択期間)だけ第1レベルとなり、他の期間(非選択期間)において第2レベルとなる信号であり、選択期間が走査線間で重なることはない。
データ線駆動回路22は、階調信号Gに基づいてデータ線DL1〜DL2nを駆動することにより、選択された走査線SLiに対応する2n個の画素(n個の第1画素PAとn個の第2画素PB)を駆動する回路であり、n個の駆動回路Dr1〜Drnを備える。駆動回路Drkは、データ線DL2k−1とデータ線DL2kとの組に対応して設けられ、第1駆動部11と階調変換部12と第2駆動部13とを備える。
駆動回路Drkの第1駆動部11は、第i行第2k−1列の第1画素PAと第i行第2k列の第2画素PBに注目したとき、走査線SLiの選択期間において、第1階調信号Gkで指定される階調に応じた電圧VAが当該第1画素PAに印加されるようにデータ線DL2k−1を駆動する。具体的には、当該電圧VAを当該第1画素PAに印加するためのデータ信号をデータ線DL2k−1へ供給する。
駆動回路Drkの階調変換部12は、第i行第2k−1列の第1画素PAと第i行第2k列の第2画素PBに注目したとき、走査線SLiの選択期間において、第1階調信号Gkで指定される階調に予め対応付けられた階調を指定する第2階調信号gkを生成する。第1画素PAに対して第1階調信号Gkで指定される階調を「第1階調」とし、当該第1画素PAと同じ画素組を構成する第2画素PBに対して第2階調信号gkで指定される階調を「第2階調」としたとき、本実施形態では、図2に示すように、100%(最高階調)の第1階調には80%の第2階調が対応付けられ、80%〜20%の各第1階調には当該第1階調と同一の第2階調が対応付けられ、0%(最低階調)の第1階調には20%の第2階調が対応付けられている。
駆動回路Drkの第2駆動部13は、第i行第2k−1列の第1画素PAと第i行第2k列の第2画素PBに注目したとき、走査線SLiの選択期間において、階調変換部12に生成された第2階調信号gkで指定される階調に応じた電圧VBが当該第2画素PBに印加されるようにデータ線DL2kを駆動する。具体的には、当該電圧VBを当該第2画素PBに印加するためのデータ信号をデータ線DL2kへ供給する。
すなわち、駆動回路Drkは、対応する第1画素PAについては、当該第1画素PAについて第1階調信号Gkで指定された第1階調に応じた電圧VAを印加し(第1印加過程)、対応する第2画素PBについては、当該第1画素PAについて第1階調信号Gkで指定された階調に予め対応付けられた第2階調を指定する第2階調信号gkを生成し(変換過程)、生成した第2階調信号gkで指定される第2階調に応じた電圧VBを第2画素PBに印加する(第2印加過程)。
<A−2:画素>
図3は、第i行の走査線SLiと第j列のデータ線DLjとの交差に対応して設けられた画素の構成を示す回路図である。図3に示すように、第1画素PA及び第2画素PBは、いずれも、液晶素子LCと、液晶素子LCと並列に接続された容量素子Cと、トランジスタTrとを備える。液晶素子LCは、いわゆる縦電界方式の液晶素子であり、光反射性の反射電極52と、光透過性の透過電極54と、両電極に挟まれた液晶層53とを備える。なお、液晶素子LCとして、いわゆる横電界方式の液晶素子を採用してもよい。
反射電極52は、トランジスタTrを介してデータ線DLjと接続されている。透過電極54は、総ての画素に共通して設けられた電極であり、その電位はVcomである。トランジスタTrはスイッチング素子として機能し、走査線SLiの選択期間においてオン状態となり、非選択期間においてオフ状態となる。容量素子Cは、選択期間においてデータ線DLjから供給されたデータ信号の電位とVcomとの差分(電圧VA又はVB)を選択期間及び非選択期間にわたって保持し、液晶素子LCは、容量素子Cの保持電圧に応じた光反射率で光を反射する。
図4は、画素組の平面図であり、1つの画素組を表示面10側から眺めた場合のものである。図4に示すように、画素組は、表示面10内の1つの矩形領域を占める。この矩形領域が当該画素組の表示領域である。画素組の表示領域を囲む4辺のうち、2辺はX方向に延在し、他の2辺はY方向に延在する。画素組の表示領域は、X方向において2つの矩形領域に分かれる。これらの矩形領域のうち、一方が第1画素PAの表示領域であり、他方が第2画素PBの表示領域である。第1画素PAの表示領域のX方向の長さをLA、第2画素PBの表示領域のX方向の長さをLBとしたとき、LA:LB=2:1である。つまり、第1画素PAの表示領域の面積は、第2画素PBの表示領域の面積の2倍である。
図5は、図4のA−A´線断面図である。図5に示すように、反射型液晶表示装置100は、アレイ基板51と、その上に配列された複数の反射電極52と、その上に配置された複数の液晶層53と、その上に配置された透過電極54と、その上に配置された対向基板55と、その上に配置された偏光板56とを備える。偏光板56の最広面のうち反射電極52とは反対側の面が表示面10である。
前述のように、反射電極52及び液晶層53は、透過電極54の一部とともに、液晶素子LCを構成している。つまり、アレイ基板51上には、画素と同数の液晶素子LCが配列されている。本実施形態では、液晶素子LCはノーマリーホワイトの液晶素子であり、電圧が印加されていない状態で最高階調となる。なお、ノーマリーブラックの液晶素子を液晶素子LCとして採用してもよい。反射電極52や、液晶層53、透過電極54、対向基板55、偏光板56、配向膜(図示略)などの光学特性(反射率や透過率など)は、一般的な反射型液晶表示装置と同様である。
各画素では、液晶素子LCに遮られない限り、その表示領域(表示面10)からの入射光の一部又は全部が、偏光板56、対向基板55、透過電極54、液晶層53、反射電極52を順に透過して反射電極52に到達し、反射電極52の反射光の一部又は全部が、液晶層53、透過電極54、対向基板55、偏光板56を順に透過し、表示領域から出射する。この出射光が、画素の反射光である。
<A−3:比較例>
ここで、本実施形態と比較する比較例について説明する。
図6は、比較例に係る反射型液晶表示装置300の全体構成を示す図である。反射型液晶表示装置300は、モノクローム表示の反射型液晶表示装置であり、第2画素PBを備えず、ドライバIC20に代えてドライバIC30を備える点で反射型液晶表示装置100と異なる。第2画素PBを備えないため、データ線の総数はn本であり、画素の総数はm×n個である。
ドライバIC30がドライバIC20と異なる点は、データ線駆動回路22に代えてデータ線駆動回路24を備える点のみである。データ線駆動回路24がデータ線駆動回路22と異なる点は、n個の駆動回路Dr1〜Drnに代えてn個の第1駆動部11を備える点のみである。つまり、第i行第k列の第1画素PAに注目したとき、データ線DLkには、走査線SLiの選択期間において、第1階調信号Gkによって当該第1画素PAに指定された階調に応じた電圧VAを当該第1画素PAに印加するためのデータ信号が供給される。
図7は、第1画素PAの反射率の波長分散を階調毎に示す図である。図7に示すように、第1画素PAの反射率は、入射光の波長に依存する。つまり、赤色光の波長帯域(620〜750nm)に対する反射率と、緑色光の波長帯域(495〜570nm)に対する反射率と、青色光の波長領域(450〜495nm)に対する反射率とは、互いに異なる。これは、第1画素PA内の光学部材の光学特性に波長分散があるからである。このため、第1画素PAに最高階調(100%)を指定すると、第1画素PAには、白色ではなく、黄色に近い黄緑色が表示される。
また、入射光の波長に対する第1画素PAの反射率の分布は、第1画素PAに指定される階調に依存する。例えば、青色光の波長領域に対する反射率は、緑色光及び赤色光の波長帯域に対する反射率に比較して、指定階調が低いほど高くなる。つまり、第1画素PAの表示色は、指定階調が低いほど青味を増す。これは、第1画素PA内の光学部材の光学特性の波長分散が指定階調に依存するからである。
図8は、第1画素PAの表示色の色味を階調毎に示すxy色度図である。反射型液晶表示装置300は、モノクローム表示の反射型液晶表示装置であるから、第1画素PAの表示色の色味としては、無彩色の色味(x=0.3113、y=0.318)が好ましい。しかし、図8に示すように、第1画素PAの表示色の色味は、無彩色の色味からかけ離れてしまう。また、図8に示すように、xy色度図において表示色の色味と無彩色の色味との距離が最も長くなる指定階調は、100%である。つまり、色味のズレが最も目立つ白表示のときに色味のズレが最大となってしまう。
<A−4:対比>
色味のズレは、反射型液晶表示装置100の第1画素PAでも同様に生じる。そこで、反射型液晶表示装置100では、画素組の表示色の色味のズレを抑制するように階調(第1階調)を変換し、変換後の階調(第2階調)に応じた電圧VBを第2画素PBに印加するようにしている。こうすることによって色味のズレが抑制される理由について、1つの画素組に注目し、図2及び図9を参照して説明する。
図9は、画素組の表示色と第1画素PAの表示色の色味を示すxy色度図であり、第1階調が100%の場合の色味を示している。前述のように、無彩色の色度はx=0.3113、y=0.318であるから、第1階調が100%の場合には、第1画素PAの表示色の青味は大幅に弱くなる。一方、図2に示すように、第1階調が100%の場合の第2階調は80%であるから、第2画素PBの表示色の青味は第1画素PAの表示色の青味よりも強くなる。したがって、画素組の表示色の青味が第1画素PAの表示色の青味よりも強くなり、図9に示すように、画素組の表示色と無彩色との色味のズレが、第1画素PAの表示色(比較例の表示色)と無彩色との色味のズレよりも小さくなる。
また、第1階調が0%の場合には、図8に示すように、第1画素PAの表示色の青味は大幅に強くなるが、図2に示すように第2階調が20%となるから、第2画素PBの表示色の青味が第1画素PAの表示色の青味よりも弱くなる。したがって、画素組の表示色の青味が第1画素PAの表示色の青味よりも弱くなり、画素組の表示色と無彩色との色味のズレが、第1画素PAの表示色(比較例の表示色)と無彩色との色味のズレよりも小さくなる。
また、第1階調が80%、60%、40%又は20%の場合には、図8に示すように、第1画素PAの表示色の青味が大幅に強くなったり大幅に弱くなったりすることはない。この場合、図2に示すように、第2階調が第1階調と等しくなるから、第2画素PBの表示色は第1画素PAの表示色と一致する。したがって、画素組の表示色と無彩色との色味のズレは、第1画素PAの表示色(比較例の表示色)と無彩色との色味のズレと等しくなる。
以上より、予め用意された複数の階調にわたる画素組の表示色の色味の変動範囲は、これらの階調に対する第1画素PAの表示色(比較例の表示色)の色味の変動範囲よりも狭くなる。また、前述したように、本実施形態によれば、最高階調及び最低階調の表示色の色味のズレを抑制することができる。
ところで、ノーマリーホワイトの画素に最高階調の色を表示させる場合には、通常、当該画素に電圧を印加しない。これに対して、反射型液晶表示装置100では、各画素組について、第1階調が100%であっても、80%の第2階調に応じた電圧VBが第2画素PBに印加される。このように、通常とは異なる駆動を行うことにより、ノーマリーホワイトであっても最高階調の表示色の色味のズレを抑制することができるのである。なお、画素がノーマリーブラックの場合には、例えば、第1階調が0%であっても、20%の第2階調に応じた電圧VBが第2画素PBに印加されるようにする。
<B:変形例>
本発明は、上述した実施形態のみならず、上述した実施形態を変形して得られる各種の形態をも範囲に含みうる。これらの形態の一部について、次に説明する。
図10は、上述した実施形態の変形例に係る反射型液晶表示装置200の全体構成を示す図である。反射型液晶表示装置200が反射型液晶表示装置100と異なる点は、第2画素PBに代えて第2画素PDを備える点と、ドライバIC20に代えてドライバIC40を備える点のみである。反射型液晶表示装置200では、各画素組が、X方向において互いに隣り合う、第i行第j列の第1画素PAと、第i行第j+1列の第2画素PBとで構成される。
図11は、反射型液晶表示装置200における画素組の平面図であり、1つの画素組を表示面10側から眺めた場合のものである。この画素組が図4に示す画素組と異なる点は、二つの画素の比率のみである。すなわち、第2画素PDの表示領域のX方向の長さをLDとしたとき、LA:LD=4:1であり、第1画素PAの表示領域の面積は、第2画素PDの表示領域の面積の4倍である。この点を除き、第2画素PDの構成は、第2画素PBの構成と同一である。
図10のドライバIC40がドライバIC20と異なる点は、データ線駆動回路24に代えてデータ線駆動回路25を備える点のみである。データ線駆動回路25がデータ線駆動回路24と異なる点は、駆動回路Dr1〜Drnに代えて駆動回路Ds1〜Dsnを備える点のみである。駆動回路Dskが駆動回路Drkと異なる点は、階調変換部12に代えて階調変換部14を備える点のみである。階調変換部14が階調変換部12と異なる点は、第1階調と第2階調との対応関係が図に示す対応関係とは異なる点のみである。
第1階調と第2階調との対応関係が図2に示す対応関係とは異なるのは、第1画素PAに対する第2画素PDの表示領域の面積比が、第1画素PAに対する第2画素PBの表示領域の面積比よりも小さいからである。つまり、第2画素PDの表示色の色味が画素組の表示色の色味に与える影響は、第2画素PBの表示色の色味が画素組の表示色の色味に与える影響よりも小さいから、反射型液晶表示装置100と同等の効果を得るためには、第1階調と第2階調との差分を大きくする必要があるのである。
このように、第1画素と第2画素との表示領域の面積比を変更しても、第1階調と第2階調との対応関係を適宜に変更することにより、反射型液晶表示装置100で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
また、最高階調でも最低階調でもない階調についても色味を補償するようにしてもよい。例えば、比較的に高い階調については第1階調よりも第2階調を低くし、比較的に低い階調については第1階調よりも第2階調を高くする。
また、青味以外の画素の色味を制御して画素組の色味を補償するようにしてもよい。例えば、図7から明らかなように、赤色光の波長領域に対する反射率は、緑色光及び青色光の波長帯域に対する反射率に比較して、指定階調が低いほど低くなるから、比較的に低い階調を第1階調とする場合には、第1階調よりも高い階調を第2階調として画素の赤味を補償するようにしてもよい。
また、単一の有彩色と黒色とが表示色となるモノカラー表示に適用してもよい。
<C:応用例>
次に、上述した各種の形態の反射型液晶表示装置を利用した電子機器について、反射型液晶表示装置100及び200を例に挙げて説明する。図12乃至図14には、反射型液晶表示装置100又は200を表示装置として採用した電子機器の形態が例示されている。
図12は、反射型液晶表示装置100又は200を採用した可搬型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する反射型液晶表示装置100又は200と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図13は、反射型液晶表示装置100又は200を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する反射型液晶表示装置100又は200とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、反射型液晶表示装置100又は200に表示される画面がスクロールされる。
図14は、反射型液晶表示装置100又は200を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。携帯情報端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する反射型液晶表示装置100又は200とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が反射型液晶表示装置100又は200に表示される。
10……表示面、11……第1駆動部、12,14……階調変換部、13……第2駆動部、20,30,40……ドライバIC、22,24,25……データ線駆動回路、52……反射電極、53……液晶層、100,200,300……反射型液晶表示装置、PA……第1画素、PB,PD……第2画素。

Claims (7)

  1. 光を反射して表示面に色を表示する、互いに隣り合う第1画素及び第2画素と、
    複数の階調のうちいずれか1つの階調を指定する第1階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第1画素に印加する第1駆動部と、
    前記第1階調信号で指定された階調が最高階調の場合には、前記最高階調よりも低い階調を指定する第2階調信号を生成する階調変換部と、
    前記第2階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第2画素に印加する第2駆動部とを備え、
    前記第1画素及び前記第2画素は、それぞれ、光を反射する反射電極と、前記反射電極と前記表示面との間に配置された液晶層とを備え、前記反射電極を通じて印加された電圧に応じた反射率で光を反射する
    ことを特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 前記階調変換部は、前記第1階調信号で指定された階調が最高階調よりも低い特定の階調の場合には、前記第1階調信号で指定された階調よりも高い階調を指定する前記第2階調信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示装置。
  3. 前記第1画素及び前記第2画素は、それぞれ、ノーマリーホワイトの画素である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の反射型液晶表示装置。
  4. 前記第1画素及び前記第2画素は、それぞれ、ノーマリーブラックの画素であり、
    前記特定の階調は最低階調である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の反射型液晶表示装置。
  5. 前記色は無彩色である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の反射型液晶表示装置。
  6. 光を反射する反射電極と、前記反射電極と前記表示面との間に配置された液晶層とを備え、前記反射電極を通じて印加された電圧に応じた反射率で光を反射して表示面に色を表示する第1画素及び第2画素を備え、前記第1画素及び前記第2画素は互いに隣り合う反射型液晶表示装置の駆動方法であって、
    複数の階調のうちいずれか1つの階調を指定する第1階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第1画素に印加する第1印加過程と、
    前記第1階調信号で指定された階調に対応付けられた階調を指定する第2階調信号を生成する変換過程と、
    前記第2階調信号で指定された階調に応じた電圧を前記第2画素に印加する第2印加過程とを有し、
    前記第1階調信号で指定された階調が最高階調の場合には、前記第2階調信号で指定される階調は前記最高階調よりも低い
    ことを特徴とする反射型液晶表示装置の駆動方法。
  7. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の反射型液晶表示装置を備えた電子機器。
JP2010060316A 2010-03-17 2010-03-17 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器 Ceased JP2011197024A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010060316A JP2011197024A (ja) 2010-03-17 2010-03-17 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010060316A JP2011197024A (ja) 2010-03-17 2010-03-17 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011197024A true JP2011197024A (ja) 2011-10-06

Family

ID=44875400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010060316A Ceased JP2011197024A (ja) 2010-03-17 2010-03-17 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011197024A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05341734A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Fujitsu Ltd 液晶表示装置
JP2003295160A (ja) * 2002-01-30 2003-10-15 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2005316211A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Fujitsu Display Technologies Corp 視角特性を改善した液晶表示装置
JP2009080446A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Toppoly Optoelectronics Corp 液晶表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05341734A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Fujitsu Ltd 液晶表示装置
JP2003295160A (ja) * 2002-01-30 2003-10-15 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2005316211A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Fujitsu Display Technologies Corp 視角特性を改善した液晶表示装置
JP2009080446A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Toppoly Optoelectronics Corp 液晶表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5301681B2 (ja) 液晶表示装置
US8854294B2 (en) Circuitry for independent gamma adjustment points
KR100832767B1 (ko) 화상 표시 장치, 전자 기기, 및 화소 배치 설계 방법
JP5701139B2 (ja) 表示装置
US20100188437A1 (en) Display device
JP2007108615A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、および電子機器
TW201432663A (zh) 色變換裝置、顯示裝置、電子機器、及色變換方法
JP5909206B2 (ja) 表示装置及び電子機器
TW200537182A (en) Liquid crystal display device and electronic apparatus
US8179348B2 (en) Driving method, driving circuit, electro-optical device, and electronic apparatus
KR20130096970A (ko) 액정 표시 장치 및 그 구동 방법
CN105096850A (zh) 显示装置
JP2007272225A (ja) 表示パネルとその製造方法、及び、その表示パネルを搭載した表示装置とその駆動方法
US20070176869A1 (en) Electro-optical device, driving method thereof, and electronic apparatus
JP5194368B2 (ja) 画像表示装置及び電子機器
WO2006038253A1 (ja) 液晶表示装置
JP2009251077A (ja) カラー表示装置の駆動制御回路および駆動制御方法
JP2011197024A (ja) 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器
CN100562125C (zh) 图像显示装置、电子设备及像素配置设计方法
JP4949662B2 (ja) 画像表示装置、電子機器、及び画素配置設計方法
JP5029266B2 (ja) 液晶表示素子の駆動方法
JP5194369B2 (ja) 画像表示装置、電子機器、及び画素配置設計方法
JP2007017928A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2008058572A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP5421154B2 (ja) 反射型液晶表示装置とその駆動方法と電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130820

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131025

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20140325