JP2011190834A - 配水管継手の密封構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】配水管および継手間に介装されるパッキンのシール部分が、配水管を流れる水との動的接触により早期に劣化するのを抑制し、もってパッキンの使用寿命を延ばすことができる配水管継手の密封構造を提供する。
【解決手段】配水管と前記配水管を接続する継手との間の径方向クリアランスをパッキンでシールする配水管継手の密封構造において、前記パッキンに、前記配水管および前記継手間に介在して前記径方向クリアランスを遮断するシール部分と、前記シール部分の軸方向一方側に配置されて、前記径方向クリアランスに浸入する水が前記シール部分に動的に接触するのを抑制する保護部分とが一体に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、配水管とこの配水管を接続する継手との間で漏水を防止するための配水管継手の密封構造に関するものである。
水道水の配水管を接続する継手構造として従来から、配水管を継手本体に挿し込むことによって、継手本体の内周に取り付けたパッキンが配水管の外周面に密接嵌合し、これによって漏水を防止するとともに抜け止めされるようにしたワンタッチ式の配水管継手が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−133748号公報
図5は、この種の配水管継手における従来の密封構造を示す図で、継手100によって配水管200,200が直列に接続されている。継手100は、内周に配水管200が挿し込まれる筒状の継手本体101と、配水管200の外周面に食い込むことによってこの配水管200を継手本体101に対して抜け止めする不図示の配水管ホルダと、継手本体101の内周面に形成された装着溝101aに装着されて、その溝内面および配水管200の外周面に密接嵌合されることにより漏水を防止するパッキン102とを有している。また継手本体101の内周面には、継手本体101に対する配水管200の挿入長さを制限するための突起部101bが設けられている。
ここで、配水管200内を流れる密封対象の水道水Wは、殺菌のための塩素を含んでいるため、パッキン102の材質としては、耐水性のあるEPDM(エチレンプロピレンゴム)や、耐塩素性および耐熱水性のあるFKM(フッ素ゴム)などが用いられており、特にFKMよりなるパッキン102は、圧縮状態における塩素水との静的な浸漬状態において高い耐久性を示すので、好適に使用されている。
しかしながら、水道水が流れる実際の使用では、水道水への静的な浸漬試験での評価結果に比較して早期にパッキン102が劣化してしまうことがあり、問題となっていた。そして、これは、配水管200内を流れる水道水Wの一部が、配水管200の端部から配水管200および継手本体101間の径方向クリアランスへ浸入して、図中矢印Fで示されるような渦流を形成しながらパッキン102に動的に接触し、水道水Wに含まれる塩素の攻撃性によって、パッキン102の接液面からゴム材質中の組成物が水中へ浸出し、これによってパッキン102の劣化が促進されるからであることが判明した。
本発明は以上の点に鑑みて、配水管および継手間に介装されるパッキンのシール部分が配水管を流れる水との動的接触により早期に劣化するのを抑制することができ、もってパッキンの使用寿命を延ばすことができる配水管継手の密封構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封構造は、配水管と前記配水管を接続する継手との間の径方向クリアランスをパッキンでシールする配水管継手の密封構造において、前記パッキンは、前記配水管および前記継手間に介在して前記径方向クリアランスを遮断するシール部分と、前記シール部分の軸方向一方側に配置されて、前記径方向クリアランスに浸入する水が前記シール部分に動的に接触するのを抑制する保護部分とを一体に有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2による密封構造は、上記した請求項1記載の配水管継手の密封構造において、前記パッキンにおける保護部分は、前記径方向クリアランスよりも小さなクリアランスをもって前記配水管と径方向に対向することを特徴とする。
また、本発明の請求項3による密封構造は、上記した請求項1記載の配水管継手の密封構造において、前記パッキンにおける保護部分は、締め代なしで、もしくは前記シール部分の前記配水管に対する締め代よりも小さな締め代をもって前記配水管に接触することを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項4による密封構造は、上記した請求項1、2または3記載の配水管継手の密封構造において、互いに一体成形された前記シール部分および前記保護部分は、軸方向に連続する円筒面状の外径面を有し、かつ前記シール部分の内径部と前記保護部分の内径部との間には、前記シール部分の内径部の弾性変形に支障を来たさないように環状の谷部が設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する本発明の密封構造においては、配水管および継手間に介装されるパッキンにシール部分および保護部分が一体に設けられており、前者のシール部分は、配水管および継手間に介在して径方向クリアランスを遮断することによりシール作用を発揮する部分であり、後者の保護部分は、径方向クリアランスに浸入する水がシール部分に動的に接触するのを抑制することによりシール部分を保護する部分であり、このような保護部分がシール部分の軸方向一方側すなわち密封側に一体に設けられている。したがって、配水管内を流れる水の一部が配水管および継手間の径方向クリアランスへ浸入して渦流を形成しても、このような流れは保護部分によって遮断されてシール部分に到達しにくくなり、よって水はシール部分に対して静的に接触する。したがって、水がシール部分に対して動的に接触する場合と比較してシール部分の劣化の進行を抑制することが可能となる。上記パッキンを従来技術と比較するならば、本発明におけるパッキンはシール部分および保護部分を双方備え、これに対して従来のOリングなどのパッキンは前者のシール部分のみを備えるものである。
尚、上記したようにパッキンにおけるシール部分および保護部分は互いに機能を分担するので、前者のシール部分によるシール機能は後者の保護部分に求められない。この点に関し、前者のシール部分は配水管に対する締め代を設定されることによりシール機能を発揮するが、後者の保護部分はシール機能を求められないので配水管に対する締め代を設定されなくても良く、締め代を設定すると却って、配水管装着時に過大な挿入抵抗を生じることになって装着作業性に支障を来たすことが懸念される。そこで、保護部分は、配水管および継手間の径方向クリアランスよりも小さなクリアランスをもって配水管と径方向に対向することにし、あるいは少なくとも締め代なしで、もしくはシール部分の配水管に対する締め代よりも小さな締め代をもって配水管に接触するようにし、このような構造によれば、保護部分による保護機能の確保と装着作業性の確保の双方を満足することが可能となる。
また、本発明では上記したように、パッキンにおけるシール部分および保護部分は一体に設けられるので、両者は材質を同じとされ、同時に成形され、同時に継手内周に装着される。両者の形状は上記各機能を満たす限りなんら限定されないが、両者の外径面を軸方向に連続する円筒面状に設定すると、継手内周に対する軸方向装着幅が拡大するので、継手内周への装着姿勢が安定する。
また、シール部分は締め代の設定により装着状態において弾性変形することになるが、シール部分の軸方向一方に保護部分が一体成形されると、シール部分の正常な弾性変形を保護部分が阻害することが懸念される。そこでこれに対策するには、シール部分の内径部と保護部分の内径部との間に環状の谷部を設定するのが好適であり、このような構造によれば、保護部分から見て谷部の向こう側でシール部分が弾性変形するため、シール部分の弾性変形を保護部分が阻害するのを抑制することが可能となる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の密封構造においては、配水管および継手間に介装されるパッキンにシール部分および保護部分が一体に設けられ、後者の保護部分が設けられていることによって、前者のシール部分に対して水が静的に接触する。したがって、水中に塩素などの物質が含まれている場合でも、これによるシール部分の劣化を抑えることができ、パッキンの使用寿命を延ばすことができる。パッキンの一部である保護部分は上記塩素などにより劣化することになるが、もともとシール作用を発揮しない部分であるため、パッキン全体としてのシール機能に影響はない。
また、パッキンの保護部分を、配水管および継手間の径方向クリアランスよりも小さなクリアランスをもって配水管と径方向に対向させたり、締め代なしで、もしくはシール部分の配水管に対する締め代よりも小さな締め代をもって配水管に接触させたりすることにより、保護部分による保護機能を確保したうえで、良好な装着作業性を確保することができる。
また、シール部分および保護部分の外径面を軸方向に連続する円筒面状に設定することにより、継手内周への装着姿勢を安定化させることができ、シール部分の内径部と保護部分の内径部との間に環状の谷部を設定することにより、シール部分の弾性変形を保護部分が阻害しにくくなるので、シール部分が正常に弾性変形する。したがってパッキンがシール部分および保護部分を双方備えるものであっても、パッキン全体としてのシール機能が十分に発揮されることになる。
本発明の実施例に係る密封構造を示す断面図 同密封構造に備えられるパッキンの第2例を示す断面図 同密封構造に備えられるパッキンの第3例を示す断面図 同密封構造に備えられるパッキンの第4例を示す断面図 従来例に係る密封構造を示す断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1) 本発明は、水道配管用密封構造に関する。本発明は、塩素を含む水道水の配水管用のワンタッチ型継手のシール構成についての発明である。また本発明は、配管用継手の分野で用いられ、あるいは住宅設備の分野で用いられる。
(2) 従来、ワンタッチ型の継手のシールには、Oリングなどのパッキンが使われており、その材質は、耐水性のあるEPDMや、耐塩素性、耐熱水性のあるFKMなどが使用されている。特にFKMのパッキンは、圧縮状態における塩素水との静的な浸漬状態において高い耐久性を示すので、好適に使用されている。しかしながら、水道水が流れる実際の継手では、上記の静的な浸漬での評価結果よりも早くにパッキンが劣化する現象が見られる場合があり、問題となっている。そしてそれは、図5に示す従来のシール構成では、継手本体と配水管との間のクリアランスに水道水の一部が浸入し、浸入した水道水が流れを持ってパッキンに接触し(動的な接触)、これにより早期に劣化が進みやすくなっていることが分かった。
(3) そこで、密封構造を以下の構成とする。
(4) パッキンのシール部分に保護部分を併設する。
(5) 保護部分によりクリアランスを小さくすることで、流れ込む水道水がシール部分に対して静的接触となるような構成。
(6) 配管と継手のシールの密封側に非接触の保護部分をシール部分と一体化して設ける構成。
(7) 配管と継手のクリアランスをシールするシール部分の密封側(水道水側)に、配管の外径よりも大きな内径を持つ非接触の保護部分を一体化させて構成する。
(8) 本発明は、本来のパッキン(シール部分)の密封側(水道水側)に、クリアランスを埋める目的の部分(保護部分)を一体とさせたパッキンである。これにより本来のパッキンに接触する水道水の流れを低減させる(静的に接触させる)ことを特徴とする。
(9) 好ましい形態として、保護部分は継手と配水管の装着性を考慮して、その内径は配水管の外径よりも大きくする。ただし、装着に支障が出ない程度に小さいほうが良い。保護部分の内径は、シール部分より大きく、配水管装着時に過大な挿入抵抗を与えるものでなければ、配水管外径と同じまたは多少小さくても可とする(配水管と接触または緩い締め代でも可)。
(10) 上記の構成によれば、保護部分を設けることで、クリアランスを小さくし、本来のパッキン(シール部分)に対して水道水が静的な接触となる。これにより、シール目的の部分のパッキン(シール部分)の劣化が抑えられるので、パッキンの寿命を静的な接触状態並みに延ばすことができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封構造の要部半裁断面を示しており、図示するように継手11によって2本の配水管21,21が直列に接続されている。継手11は、内周に配水管21が挿し込まれる筒状の継手本体12と、配水管21の外周面に食い込むことによってこの配水管21を継手本体12に対して抜け止めする不図示の配水管ホルダと、継手本体12の内周面に形成された環状の装着溝13に装着されて、その溝内面および配水管21の外周面に密接嵌合されることにより漏水を防止するパッキン31とを有している。継手本体12の内周面には、継手本体12に対する配水管21の挿入長さを制限するための突起部14が設けられており、この突起部14と配水管21の端部との間に軸方向クリアランス41が存在するので、この軸方向クリアランス41を経由して、配水管21内を流れる水(水道水)Wが、配水管21および継手11間の径方向クリアランス42に浸入し、パッキン31が装着されていないと継手11外部へ漏洩してしまうことになる。
パッキン31は、配水管21および継手11間に介在して径方向クリアランス42を遮断する環状のシール部分(シール部材部分またはパッキン本体とも称する)32と、このシール部分32の軸方向一方側すなわち密封側(配水管21の端部側)に配置されて、径方向クリアランス42に浸入する水がシール部分32に動的に接触するのを抑制する環状の保護部分(保護部材部分またはパッキン付設部とも称する)33とを一体に有している。
このうち、前者のシール部分32は、パッキン31の中心軸線0と平行な断面直線状の外径面32aと、中心軸線0と直交する断面直線状の軸方向端面32bと、断面円弧状の内径面32cとを有して、所定の軸方向幅Lを備える断面D字形に成形されており、その装着前の自由状態における外径寸法が装着溝13の溝底部の内径寸法よりも大きく設定されることにより継手11に対する締め代が設定されるとともに、その装着前の自由状態における最小内径寸法が配水管21の外径寸法よりも小さく設定されることにより配水管21に対する締め代が設定されている。
一方、後者の保護部分33は、これも中心軸線0と平行な断面直線状の外径面33aと、中心軸線0と直交する断面直線状の軸方向端面33bと、断面円弧状の内径面33cとを有して、所定の軸方向幅Lを備える断面D字形に成形されており、その装着前の自由状態における外径寸法が装着溝13の溝底部の内径寸法よりも大きく設定されることにより継手11に対する締め代が設定されているが、その最小内径寸法は配水管21の外径寸法よりも大きく設定され、これにより配水管21および当該保護部分33の間に、配水管21および継手11間の径方向クリアランス42よりも小さな径方向クリアランス43が設定されている。この径方向クリアランス43は極小の寸法で良い。
また、互いに一体成形されたシール部分32および保護部分33は、軸方向に連続する円筒面状の外径面32a,33aを有する形状とされており、またシール部分32の内径部と保護部分33の内径部との間には、シール部分32の内径部の弾性変形に支障を来たさないように環状の谷部34が設けられた形状とされている。
また、パッキン31の材質としては、耐水性のあるゴム状弾性材料(ゴム材料またはゴム状弾性を有する合成樹脂材料)、なかでも耐塩素性および耐熱水性のあるFKM(フッ素ゴム)よりなるものとされている。
上記構成の密封構造において、配水管21内を水道水Wが図中左側から右側へ流れるものと仮定すると、この水道水Wの一部は、突起部14および配水管21端部間の軸方向クリアランス41から、配水管21および継手11間の径方向クリアランス42へと浸入し、図中矢印Fで示されるような渦流を形成する。
しかしながら、このような流れFは、パッキン31の保護部分33によって遮断されるので、保護部分33とシール部分32との間の空間35に流入した水道水Wには、流れがほとんどなく、よって水道水Wはシール部分32に対して静的に接触する。
したがって、シール部分32の組成物が、水道水W中の塩素の攻撃性によって空間35の水道水Wへ経時的に浸出しても、この浸出物質が空間35で飽和することによって、組成物の新たな浸出が抑制される。このため、シール部分32の劣化が水道水Wとの動的接触により促進されるのを有効に防止することができる。
また、上記構成の密封構造においては、保護部分33の最小内径寸法が配水管21の外径寸法よりも大きく設定され、これにより配水管21および保護部分33間に、配水管21および継手11間の径方向クリアランス42よりも小さな径方向クリアランス43が設定され、すなわち保護部分33が配水管21に対して非接触とされているために、継手11内周に装着されたパッキンの更に内周に配水管21を挿入する作業を行なう際に、配水管21が保護部分33と干渉せず、よって過大な挿入抵抗を生じることがない。したがって、良好な装着作業性を確保することができる。
また、上記構成の密封構造においては、互いに一体成形されたシール部分32および保護部分33が、軸方向に連続する円筒面状の外径面32a,33aを有する形状とされているために、シール部分32のみを有するパッキン(従来技術)と比較して、継手11に対する軸方向装着幅(L=L+L)が拡大されている。したがって、パッキン31全体の継手11への装着姿勢を安定化させることができる。尚、上記パッキン31は、断面D字形のシール部分32と同じく断面D字形の保護部分33とが一体に成形されていて、シール部分32および保護部分33双方の外径面32a,33aが軸方向に連続する円筒面状に成形されているので、パッキン31全体としては断面B字形に成形されていることになる。
更にまた、上記構成の密封構造においては、シール部分32の内径部と保護部分33の内径部との間に谷部34が設けられた形状とされているために、シール部分32が弾性変形しようとするのを保護部分33が阻害しにくく、よってシール部分32が正常に弾性変形しやすいものである。したがってパッキン31がシール部分32および保護部分33を双方一体に備えるものであっても、パッキン31全体としてのシール機能を十分に発揮することができる。
上記実施例の構成、特にパッキン31の構成は、以下のようなものであっても良い。
上記実施例では、保護部分33の最小内径寸法が配水管21の外径寸法よりも大きく設定され、これにより配水管21および保護部分33の間に、配水管21および継手11間の径方向クリアランス42よりも小さな径方向クリアランス43が設定される構成としたが、この後者の径方向クリアランス43は省略されても良く、すなわち保護部分33が配水管21に接触する構成であっても良く、これによれば、水道水Wがシール部分32に接触しにくくなるので、シール部分32の劣化を一層有効に抑制することができる。但し、上記挿入抵抗の増大による装着作業性の問題を生じないように、保護部分33を締め代なしで配水管21に接触させる、もしくはシール部分32の配水管21に対する締め代よりも小さな締め代をもって配水管21に接触させるのが好ましく、よって何れにしても保護部分33の最小内径寸法はシール部分32の最小内径寸法よりも若干大きく設定されることになる。図2では、パッキン形状の第2例として、保護部分33が締め代なしで配水管21に接触している。
また、上記実施例では、保護部分33の内径面33cが断面円弧状に成形されているが、これに代えて、この内径面33cを中心軸線0と平行な断面直線状すなわち円筒面状とし、同じく円筒面状の配水管21の外周面との間に所定の径方向クリアランスを備える非接触タイプシールであるラビリンスシールを設定する。図3では、パッキン形状の第3例として、所定の軸方向幅Lを備えるラビリンスシール36が設定されている。
また、上記実施例では、シール部分32の軸方向一方に保護部分33が1つ分併設されているが、保護部分33を複数分併設するようにしても良い。図4では、パッキン形状の第4例として、シール部分32の軸方向一方に保護部分33が2つ分併設され、すなわち断面円弧状の内径面を備える第一保護部分33Aおよび同じく断面円弧状の内径面を備える第二保護部分33Bが軸方向に直列に併設されており、第一保護部分33Aの内径部と第二保護部分33Bの内径部との間には、ここにも環状の谷部37が設けられている。この構成によれば、水道水Wの流れを緩和する効果を増大させることができる。また、シール部分32についてもこれを複数分設けることが考えられ、これによればシール効果を向上させることができる。
11 継手
12 継手本体
13 装着溝
14 突起部
21 配水管
31 パッキン
32 シール部分
33,33A,33B 保護部分
34,37 谷部
35 空間
36 ラビリンスシール
41 軸方向クリアランス
42,43 径方向クリアランス
0 中心軸線

Claims (4)

  1. 配水管と前記配水管を接続する継手との間の径方向クリアランスをパッキンでシールする配水管継手の密封構造において、
    前記パッキンは、前記配水管および前記継手間に介在して前記径方向クリアランスを遮断するシール部分と、前記シール部分の軸方向一方側に配置されて、前記径方向クリアランスに浸入する水が前記シール部分に動的に接触するのを抑制する保護部分とを一体に有することを特徴とする配水管継手の密封構造。
  2. 請求項1記載の配水管継手の密封構造において、
    前記パッキンにおける保護部分は、前記径方向クリアランスよりも小さなクリアランスをもって前記配水管と径方向に対向することを特徴とする配水管継手の密封構造。
  3. 請求項1記載の配水管継手の密封構造において、
    前記パッキンにおける保護部分は、締め代なしで、もしくは前記シール部分の前記配水管に対する締め代よりも小さな締め代をもって前記配水管に接触することを特徴とする配水管継手の密封構造。
  4. 請求項1、2または3記載の配水管継手の密封構造において、
    互いに一体成形された前記シール部分および前記保護部分は、軸方向に連続する円筒面状の外径面を有し、かつ前記シール部分の内径部と前記保護部分の内径部との間には、前記シール部分の内径部の弾性変形に支障を来たさないように環状の谷部が設けられていることを特徴とする配水管継手の密封構造。
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