JP2011189835A - セパレータ部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の左右側壁間に橋架されることにより前方の乗員室と後方の荷物室とに該車室内を仕切るセパレータ部材の取付構造において、このセパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化する。
【解決手段】セパレータバー20は、棒状のセパレータ本体21と、このセパレータ本体21の両端側に設けられる係合雄端部25,25とを備えて構成される。セパレータ本体21が後方の荷物室112から前方の乗員室111に向けて受ける荷重F1は、セパレータ本体21から係合雄端部25に向かうようにセパレータ本体21の軸方向の力F2に変換して、この力F2を係合雄端部25から係合雌部材30に伝える。この際、係合雌部材30は、係合雄端部25からセパレータ本体21の軸方向に沿って伝わってきた力の多くを、この軸方向延長上に存する内底部311にて受けることとなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室内の左右側壁間に橋架されることにより前方の乗員室と後方の荷物室とに車室内を仕切るセパレータ部材の取付構造に関する。
従来、ワンボックスタイプに代表される自動車にあっては、車室内を乗員室と荷物室とに仕切るために、車室内の左右側壁間にセパレータバー(セパレート部材)が橋架されている(例えば、特許文献1参照)。このようなセパレータバーは、車室内の仕切りたい位置に応じて位置を変更することができるように構成されている。具体的には、セパレータバーは、全体としては略棒状に形成される。またセパレータバーの両端部は、車室内に設置されるブラケット部に嵌め合い可能に構成される。これに対し、車室内の適宜位置には、このセパレータバー両端部を嵌め合わせて取り付けるためのブラケット部が複数設置されている。なお、セパレータバー両端部とブラケット部とは、互いに嵌め合うことにより取付け可能な嵌合構造を有するプラスチック樹脂の成形品にて構成される。
特開2005−238984
一方、荷物室に積載される荷物は、上記したセパレータバーに対して乗員室にむけて荷重をかけることがある。このようにかけられる荷重の応力は、このセパレータバーが取り付けられるブラケット部に対して集中し易い。
他方、近年、上記しようなワンボックス型の自動車にあっては、荷物室の積載可能重量を増量する傾向にあり、上記した取付部分(ブラケット部)の耐荷重性能を強化しておきたいという要請がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車室内の左右側壁間に橋架されることにより前方の乗員室と後方の荷物室とに該車室内を仕切るセパレータ部材の取付構造において、このセパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することにある。
上記課題を解決するため本発明に係るセパレータ部材の取付構造は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るセパレータ部材の取付構造は、車室内の左右側壁間に橋架されることにより前方の乗員室と後方の荷物室とに該車室内を仕切るセパレータ部材の取付構造であって、前記セパレータ部材は、棒状のセパレータ本体と、該セパレータ本体の両端部に設けられる係合雄端部とを備え、前記セパレータ部材が橋架される前記車室内の前記左右側壁には、該セパレータ部材の係合雄端部が係合し該セパレータ部材を支持する係合雌部材が該左右側壁に対して支持された状態で配設されており、前記係合雄端部の近くに形成される前記セパレータ本体の曲げ構造によって、前記セパレータ本体が後方の前記荷物室から前方の前記乗員室に向けて受ける荷重を、該セパレータ本体から該係合雄端部に向かうように曲げられた該セパレータ本体の軸方向に力を変換し、前記係合雌部材に対して該係合雄端部から力を伝えることを特徴とする。
この第1の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、セパレータ本体が後方の荷物室から前方の乗員室に向けて受ける荷重は、セパレータ本体から係合雄端部に向かうようにセパレータ本体の軸方向の力に変換して、この力を係合雄端部から係合雌部材に伝えることができる。これによって、係合雌部材は、係合雄端部からセパレータ本体の軸方向に沿って伝わってきた力の多くを、この軸方向延長上に存する内底部分にて受けることとなる。この際、この係合雌部材の内底部分は、底部分を形成するゆえに適宜の厚みを有して形成されており、係合雌部材のうち十分に強度の高い部分となっているので、係合雄端部から伝わってきた力を受けるに際して最も有利な部分で力を受けることとなる。もって、セパレータ部材の耐荷重性能を強化することができる。
第2の発明に係るセパレータ部材の取付構造は、前記第1の発明に係るセパレータ部材の取付構造において、前記セパレータ本体の曲げ構造は、前記セパレータ本体の中間部となる前記車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して前記車両前方向に向かって鈍角傾斜方向に曲がることにより形成され、前記係合雌部材は、該鈍角傾斜方向で前記係合雄端部を受けるように係合することを特徴とする。
この第2の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、セパレータ本体の曲げ構造は、車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して車両前方向に向かって鈍角傾斜方向に曲がることにより形成されているので、後方の荷物室に積載された荷物等によって後方の荷物室から前方の乗員室に向けて受けるセパレータ本体に対する荷重は、この鈍角傾斜方向となるセパレータ本体の軸方向の力に変換されることとなる。
さらに、係合雌部材は鈍角傾斜方向で係合雄端部を受けるように係合するので、この変換されたセパレータ本体の軸方向の荷重は、この鈍角傾斜方向となるセパレータ本体の軸方向で係合雄端部から係合雌部材に力を伝えることができる。これによって、係合雌部材は、係合雄端部から伝わってきた力を効率良く受けることができ、この伝わってきた力を上記した内底部を介してピラーに逃がし易くする。もって、セパレータバーの取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第3の発明に係るセパレータ部材の取付構造は、前記第1の発明に係るセパレータ部材の取付構造において、前記セパレータ本体の曲げ構造は、前記セパレータ本体の中間部となる前記車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して前記車両前方向に曲がることにより形成され、前記係合雌部材は、該車両前方向で前記係合雄端部を受けるように係合することを特徴とする。
この第3の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、セパレータ本体の曲げ構造は、車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して車両前方向に曲がることにより形成されているので、後方の荷物室に積載された荷物等によって後方の荷物室から前方の乗員室に向けて受けるセパレータ本体に対する荷重は、同方向となるセパレータ本体の軸方向の力に効率良く変換することができる。これによって、係合雌部材は、係合雄端部から伝わってきた力を効率良く受けることができ、この伝わってきた力を上記した内底部を介してピラーに逃がし易くする。もって、セパレータバーの取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第4の発明に係るセパレータ部材の取付構造は、前記第2または前記第3の発明に係るセパレータ部材の取付構造において、前記係合雄端部と該係合雄端部と係合する前記係合雌部材とは、互いに曲面同士で面接触する嵌合構造によって構成されていることを特徴とする。
この第4の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、係合雄端部と係合雄端部と係合する係合雌部材とは、互いに曲面同士で面接触する嵌合構造によって構成されているので、上記したように係合雄端部から係合雌部材に力が伝わるに際して、これら係合雄端部と係合雌部材との間で互いが接触する面積を拡大することができ、係合雄端部からの力を分散して伝えることができる。また、この際の面接触は曲面による面接触となっているので、係合雄端部からの力を曲面法線方向へと複数方向に分散して伝えることができる。これによって、係合雄端部から伝わってきた力をセパレータ部材の取付部分で分散して受けることができ、セパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第1の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、係合雄端部から伝わってきた力をセパレータ部材の取付部分で効率良く受けることができ、セパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第2の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、伝わってきた力を係合雌部材が支持される左右側壁に力を逃がし易くし、セパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第3の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、係合雄端部から伝わってきた力を効率良く受けることができ、セパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
第4の発明に係るセパレータ部材の取付構造によれば、係合雄端部から伝わってきた力をセパレータ部材の取付部分で分散して受けることができ、セパレータ部材の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
車室内にセパレータバーが取り付けられている自動車を模式的に示す上面視図および側面視図である。 第1の実施の形態のセパレータバーの取付構造についての上面視図である。 図2のセパレータバーの取付構造についての斜視図である。 図2のセパレータバーの取付構造について拡大して示す上面視図である。 第2の実施の形態のセパレータバーの取付構造についての上面視図である。 図5のセパレータバーの取付構造についての斜視図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係るセパレータ部材の取付構造を実施するための最良の形態の一つである第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1(A)は、自動車10の車室11内を模式的に示す上面視図である。図1(B)は、自動車10の車室11内を模式的に示す側面視図である。なお、図1(A)は車室11内が見え易いように天井部分を省略して示しており、図1(B)は車室11内が見え易いようにドア部分を省略して示している。
図1(A)および図1(B)に示す自動車10は、ワンボックスタイプの自動車である。この自動車10の車室11内には、前方に運転席を含む乗員室111で設定されており、後方に荷物を積載する荷物室112で設定されている。ここで、自動車10の車室11内の左右側には、本発明に係る左右側壁としてのピラー121,121が設けられている。このピラー121(12)は、この自動車10のフレームとして機能する所謂Bピラーと称される部分であり、自動車10の剛性を確保するように機能する。
この車室11内には、この車室11内を仕切る本発明に係るセパレータ部材としてのセパレータバー20が設置されている。このセパレータバー20は、上記したピラー121,121間に橋架されることにより前方の乗員室111と後方の荷物室112とに、車室11内を仕切るものである。つまり、この自動車10の車室11内は、設置されるセパレータバー20により前側が乗員室111として設定されるものとなっており、設置されるセパレータバー20により後側が荷物室112として設定されるものとなっている。
なお、図示する自動車の車室11内には前席131と後席132との4つの座席が設置されている。この4つの座席のうち後席132は、前席131のような固定座席とは異なり、図1(B)の想像線(2点鎖線)にて示すように折畳み座席として構成される座席である。具体的には、図1(B)に示す想像線(2点鎖線)のように車室11前方に折り畳むことができるようになっている。このように後席132を折り畳んだ状態とすると、設置されるセパレータバー20により、後席132側を荷物室112として機能するようにすることができる。
次に、上記したセパレータバー20の取付構造について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1の実施の形態のセパレータバー20の取付構造についての上面視図である。図3は、図2のセパレータバー20の取付構造についての斜視図である。図4は図2のセパレータバー20の取付構造について拡大して示す上面視図である。
セパレータバー20は、図2および図3に示すように、略棒状に構成されるものであり、棒状のセパレータ本体21と、このセパレータ本体21の両端側に設けられる係合雄端部25,25とを備えて構成される。また、図2および図3では、セパレータバー20の取付構造を詳細図示するため、セパレータバー20の真ん中辺りの図示は省略されている。
セパレータ本体21は、係合雄端部25,25の近くは曲げられる構造を有するものの、略棒状に構成されるものとなっている。このセパレータ本体21は、設置された際の車両幅方向(車両左右方向)の長さを適宜調節することができるように伸縮構造を有している。具体的には、セパレータ本体21は、概略、セパレータ本体21の中間部を構成するセパレート部材22と、係合雄端部25,25が具備される湾曲部材23,23とを備えた分割構造にて構成される。
セパレート部材22は、本発明に係るセパレート部に相当する部分であり、中空構造を有する真っ直ぐな金属製筒(金属パイプ)にて構成されている。このセパレート部材22は、車室11内に設置した場合に、荷物室112に積載された荷物等によって、後方(荷物室112)から前方(乗員室111)に向かう荷重が加わる部分となっている。このセパレート部材22の両端には、開口された開口部221,221が設けられいる。この開口部221,221には、次に説明する湾曲部材23,23の挿し込み部231,231を嵌め挿しすることができるようになっている。
湾曲部材23は、挿し込み部231が上記したようにセパレート部材22の開口部221に挿し込まれる部材である。この湾曲部材23は、この挿し込み部231から適宜に曲げられて係合雄端部25が設けられる中実構造を有するプラスチック樹脂成形品にて構成されている。この湾曲部材23は、セパレート部材22の開口部221に挿し込まれる側から順に、挿し込み部231、湾曲部232、係合雄端部25を具備して構成される。なお、この湾曲部材23のうち、挿し込み部231と、湾曲部232とは、上記したセパレート部材22とともに、セパレータ本体21を構成する部分となっている。
挿し込み部231は、上記したようにセパレート部材22の開口部221に挿し込まれる部分である。このため、挿し込み部231の外径は、上記したセパレート部材22の開口部221の内径に比して小さいものとなっており、上記したセパレート部材22の真っ直ぐな筒形状に対応して真っ直ぐとなる中実構造にて形成される。図示するように、挿し込み部231は、殆どの部分がセパレート部材22の開口部221の内部に挿し込まれた状態となっている。このため、このセパレート部材22の開口部221に対する挿し込み部231の挿し込み量を変えることにより、セパレータ本体21(セパレータバー20)自体の長さを変えることができる。つまり、このセパレータバー20は、図1に示すBピラー121(12),121(12)に対してだけ取付可能とするだけではなく、この同一品で図1に示すCピラー122(12),122(12)に対しても取付可能とすることができるものとなっている。なお、このようにセパレータバー20をCピラー122(12),122(12)に対して取り付けた場合には、自動車10の車室11内は、設置されるセパレータバー20により前側となる後席132についても乗員室111として設定されるものとなっており、このセパレータバー20により後側が荷物室112として設定されるものとなる。
湾曲部232は、本発明に係るセパレータ本体の曲げ構造に相当する部分である。この湾曲部232は、この湾曲部材23のうち次に説明する係合雄端部25の近くに形成される。この湾曲部232は、図4等に示すように、上記した車両幅方向(車両左右方向)に沿って延びるセパレート部材22に対して、車両前方向に向かって鈍角で傾斜する方向(鈍角傾斜方向)に曲がることにより形成されている。つまり、セパレータ本体21の軸方向は、セパレート部材22においては車両幅方向(車両左右方向)となっており、この湾曲部232から車室11外側部分(係合雄端部25)にかけては車両幅方向(車両左右方向)から前方に鈍角傾斜した方向に向くようになっている。これによって、後にも説明するが、セパレート部材22が後方の荷物室112から前方の乗員室111に向かうように荷重を受けた場合には、この湾曲部232によって車両幅方向(車両左右方向)から車両前方向に向かって鈍角傾斜する方向(係合雄端部25に向かう方向)となるセパレータ本体21の軸方向に力を変換することができる。なお、後に詳述するが、このように変換されたセパレータ本体21の軸方向の力は、係合雄端部25から係合雌部材30に力を伝えることとなっている。
次に、湾曲部材23の端部として形成される係合雄端部25について、図2を拡大しして示す図4を参照しながら説明する。なお、図4は、セパレータバー20の係合雄端部25が後に説明する係合雌部材30に嵌め込むことにより係合している状態を示している。これに対して図3は、セパレータバー20の係合雄端部25が係合雌部材30に嵌め込む前の状態を示している。つまり、セパレータバー20の係合雄端部25を図3に示す矢印方向に動かした場合には、この係合雄端部25は係合雌部材30に嵌め込んで係合した状態となり、図4に示すような上面視状態となる。
この係合雄端部25の形状としては、図3等に示すように、上記した湾曲部材23の挿し込み部231や湾曲部232の外径に比して、膨張した外径を有して形成されている。すなわち、図4に示すように上面視した場合の係合雄端部25は、後方に爪先側を突き出すような長靴形状にて形成され、図3に示すように斜視した場合の係合雄端部25は、端部外周面が曲面形状をなす変形球形状を有して形成されている。つまり、係合雄端部25は、長靴形状の底位置に相当する軸方向端部251と、長靴形状のかかと位置に相当する前側端部252と、長靴形状の爪先位置に相当する後側端部253とを備えて構成される。なお、軸方向端部251と、前側端部252と、後側端部253とは、滑らかに連なり曲面形状をなす外周面26を有するように形成されている。なお、この外周面26は、係合雄端部25を後に説明する係合雌部材30に設けられる嵌合凹部31に嵌合させた場合に、この嵌合凹部31の内周面と曲面同士で面接触する部分である。
より詳しく説明すると、係合雄端部25の軸方向端部251は、車両幅方向(車両左右方向)から車両前方向に向かって鈍角傾斜する方向と直交する直交面を含むように形成されるものである。この係合雄端部25の軸方向端部251は、嵌合凹部31の内周面と面接触し、上記したように変換されたセパレータ本体21の軸方向の力のうち、このセパレータ本体21の軸方向の成分を係合雌部材30に伝える。
係合雄端部25の前側端部252は、車両前方向と直交する直交面を含むように形成されるものである。この係合雄端部25の前側端部252は、嵌合凹部31の内周面と面接触し、上記したように変換されたセパレータ本体21の軸方向の力のうち、このセパレータ本体21の車両前方向の成分を係合雌部材30に伝える。
係合雄端部25の後側端部253は、上記したように外方に膨張した形状を有して形成されるものである。これにより、この係合雄端部25は、この後側端部253の膨張した形状により、上記した湾曲部材23の挿し込み部231や湾曲部232の外径に比して、膨張した外径を有することとなる。もって、後に説明する係合雌部材30に設けられる嵌合凹部31に嵌合させた場合に、係合雄端部25が嵌合凹部31に対して引っ掛かるように嵌合することができ、この係合雄端部25の嵌合凹部31(係合雌部材30)に対する抜け止めを規制することができ、もって係合雄端部25を係合雌部材30に係合させた状態とする。
次に、上記したセパレータバー20の係合雄端部25が嵌め合わされることにより係合しセパレータバー20を支持する係合雌部材30について説明する。
図1に示す車室11内のピラー121,121(左右側壁)のそれぞれには、セパレータバー20を橋架するために、図2に示す係合雌部材30,30がピラー121,121に接面支持された状態で配設されている。この係合雌部材30は、プラスチック樹脂成形品にて構成される所謂ブラケット部材であり、上記したセパレータバー20の係合雄端部25が嵌合する嵌合凹部31が設けられるものである。このため、この係合雌部材30,30は、不図示の螺子部材を介して車室11内のピラー121,121のそれぞれに取り付けられている。
具体的には、図2および図3に示すように、係合雌部材30は、ピラー121(12)に接面支持された立体形状にて形成される。この係合雌部材30に設けられる嵌合凹部31は、上記した係合雄端部25が嵌合する部分であり、係合雄端部25が嵌合して係合状態となるとセパレータバー20は支持されることとなる。このため、この係合雌部材30の嵌合凹部31は、図4に示すように、上記した係合雄端部25から無駄なく力が伝わるように、係合雄端部25の外周面26の外周形状と面接触可能に対応した凹状にて形成される。つまり、嵌合凹部31は、軸方向端部251の形状に面接触可能に対応した形状と、前側端部252の形状に面接触可能に対応した形状と、後側端部253の形状に面接触可能に対応した形状とを有して形成される。
この係合雌部材30の嵌合凹部31は、図3に示すように、係合雄端部25の嵌合方向に嵌合用開口部33が形成され、嵌合した係合雄端部25から湾曲部232を延在させることができるように延在用開口部34が形成される。この嵌合用開口部33は、上方に形成される挿し込み部331と、この挿し込み部331の下方に形成される嵌合部332とを備える。挿し込み部331は、セパレータバー20の係合雄端部25を図示矢印方向に向かって挿し込む部分である。嵌合部332は、この挿し込み部331に挿し込まれた係合雄端部25を図示矢印方向に向かって押し下げて互いを嵌合した状態とする部分である。つまり、嵌合用開口部33に対する係合雄端部25の挿し込みは、挿し込み部331のみからしか挿し込むことができないようになっている。このため、セパレータバー20の係合雄端部25を、係合雌部材30の嵌合凹部31に嵌合させるにあたって、嵌合用開口部33への挿し込みが2段階かつ2方向に分けられたものとなる。これによって、係合雌部材30に対するセパレータバー20の嵌合は、挿し込み方向で外れ難いものとすることができる。
また、延在用開口部34は、湾曲部232の外径の大きさに合わせて形成されるものであるため、上記した係合雄端部25を嵌合凹部31に対して引っ掛かるように嵌合させることができ、この係合雄端部25の嵌合凹部31(係合雌部材30)に対する抜け止めを規制することができるようになる。なお、図示するように、この嵌合凹部31の凹状内周面にあっては、延在用開口部34に向く部分も曲面形状にて形成されており、係合雄端部25は延在用開口部34に向く嵌合凹部31に対しても曲面同士で面接触するようになっている。
ところで上記した嵌合凹部31のうち、係合雄端部25の軸方向端部251が当接する部分は、この嵌合凹部31のうち延在用開口部34の配設位置とは対向する位置であるので、嵌合凹部31の内底部311として形成される部分となっている。このため、この嵌合凹部31の内底部311は、適宜の厚みを有して形成することができるようになっており、係合雌部材30に対して係合雄端部25から伝えられた力を受けるにあたり余裕の強度を有するものとなっている。なお、この内底部311を含む係合雌部材30は、上記したピラー121に接面支持されているので、この係合雄端部25から伝えられた力をピラー121に逃がすことができるものとなっている。
上記した第1の実施の形態のように構成されたセパレータバー20の取付構造によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したセパレータバー20の取付構造によれば、セパレータ本体21が後方の荷物室112から前方の乗員室111に向けて受ける荷重F1は、セパレータ本体21から係合雄端部25に向かうようにセパレータ本体21の軸方向の力F2に変換して、この力F2を係合雄端部25から係合雌部材30に伝えることができる。これによって、係合雌部材30は、係合雄端部25からセパレータ本体21の軸方向に沿って伝わってきた力の多くを、この軸方向延長上に存する内底部311にて受けることとなる。この際、この係合雌部材30の内底部311は、底部分を形成するゆえに適宜の厚みを有して形成されており、係合雌部材30のうち十分に強度の高い部分となっているので、係合雄端部25から伝わってきた力を受けるに際して最も有利な部分で力を受けることとなる。もって、セパレータバー20の耐荷重性能を強化することができる。
また、上記したセパレータバー20の取付構造によれば、セパレータ本体21の曲げ構造は、車両幅方向(車両左右方向)に沿って延びるセパレート部材22に対して車両前方向に向かって鈍角傾斜方向に曲がることにより形成されているので、後方の荷物室112に積載された荷物等によって後方の荷物室112から前方の乗員室111に向けて受けるセパレータ本体21に対する荷重F1は、この鈍角傾斜方向となるセパレータ本体21の軸方向の力F2に変換されることとなる。さらに、係合雌部材30は鈍角傾斜方向で係合雄端部25を受けるように係合するので、この変換されたセパレータ本体21の軸方向の力F2は、この鈍角傾斜方向となるセパレータ本体21の軸方向で係合雄端部25から係合雌部材30に力を伝えることができる。これによって、係合雌部材30は、係合雄端部25から伝わってきた力を効率良く受けることができ、この伝わってきた力を上記した内底部311を介してピラー121(12)に逃がし易くする。もって、セパレータバー20の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
また、上記したセパレータバー20の取付構造によれば、係合雄端部25と係合雄端部25と係合する係合雌部材30とは、互いに曲面同士で面接触する嵌合構造によって構成されているので、上記したように係合雄端部25から係合雌部材30に力が伝わるに際して、これら係合雄端部25と係合雌部材30との間で互いが接触する面積を拡大することができ、係合雄端部25からの力を分散して伝えることができる。また、この際の面接触は曲面による面接触となっているので、係合雄端部25からの力を曲面法線方向へと複数方向に分散して伝えることができる。これによって、係合雄端部25から伝わってきた力をセパレータバー20の取付部分で分散して受けることができ、セパレータバー20の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
[第2の実施の形態]
次に、上記した第1の実施の形態のセパレータバー20の取付構造とは異なる第2の実施の形態のセパレータバー40の取付構造について説明する。
図5は、第2の実施の形態のセパレータバーの取付構造についての上面視図である。図6は、図5のセパレータバー40の取付構造についての斜視図である。なお、この第2の実施の形態のセパレータバー40の取付構造を説明するにあたって、上記した第1の実施の形態と同一に構成される部分については同一の符号を付し説明を省略する。また、上記した第1の実施の形態と同様な機能を有する部分については、上記した第1の実施の形態と同一の用語を用いて以下において説明する。
セパレータバー40は、図5および図6に示すように、金属製のセパレータ第1部材42と、樹脂製の係合第2部材43との2つの部材を備えて構成される。このセパレート第1部材42は、次に説明する係合第2部材43を挿し込み可能とする金属製筒にて形成される。このセパレータ第1部材42には、本発明に係るセパレート部に相当するセパレート部421と、このセパレート部421に対して車両左方向に位置する折曲部422と、この折曲部422から車両前方向に延びる挿し込み部423とを備える。このセパレータ第1部材42は、折曲部422が設けられることにより、セパレート部421を車両幅方向(車両左右方向)に延在させ、挿し込み部423を車両前方向に延在させるように形成される。なお、セパレータ第1部材42は金属製筒が単に折り曲げられて形成されるだけなので、セパレート部421と挿し込み部423との外径の長さは、同一の長さとなっている。なお、この挿し込み部423は、後に説明する係合雌部材50と略同様に構成される嵌合用ブラケット60の嵌合凹部61に挿し込まれる部分である。
このセパレータ第1部材42の車両右方向端には、開口された開口部424が設けられいる。この開口部424には、次に説明する係合第2部材43の挿し込み部431を嵌め挿しすることができるようになっている。なお、このセパレータ第1部材42のセパレート部421と、係合第2部材43の挿し込み部431および湾曲部432とがセパレータ本体41に相当するものとなっている。このセパレータ本体41は、上記したように、略棒状に構成され、設置された際の車両幅方向(車両左右方向)の長さを適宜調節することができるようになっている。具体的には、セパレータ本体41は、セパレータ第1部材42のセパレート部421と、係合第2部材43の挿し込み部431とが相対的に移動することにより長さが伸縮する伸縮構造を有する。
係合第2部材43は、挿し込み部431が上記したようにセパレータ第1部材42の開口部424に挿し込まれる部材である。この係合第2部材43は、この挿し込み部431から適宜に曲げられて係合雄端部45が設けられる中実構造を有するプラスチック樹脂成形品にて構成されている。この係合第2部材43は、セパレータ第1部材42の開口部424に挿し込まれる側から順に、挿し込み部431、湾曲部432、係合雄端部45を具備して構成される。なお、この係合第2部材43のうち、挿し込み部431と、湾曲部432とは、上記したセパレータ第1部材42のセパレート部421とともに、セパレータ本体41を構成する部分となっている。
挿し込み部431は、上記したようにセパレータ第1部材42の開口部424に挿し込まれる部分である。このため、挿し込み部431の外径は、上記したセパレータ第1部材42の開口部424の内径に比して小さいものとなっており、上記したセパレート部421の真っ直ぐな筒形状に対応して真っ直ぐとなる中実構造にて形成される。図示するように、挿し込み部431は、殆どの部分がセパレート部421の開口部424の内部に挿し込まれた状態となっている。このため、このセパレート部421の開口部424に対する挿し込み部431の挿し込み量が変わることにより、セパレータ本体41(セパレータバー40)自体の長さは変わるものとなっている。
湾曲部432は、本発明に係るセパレータ本体の曲げ構造に相当する部分である。この湾曲部432は、この係合第2部材43のうち次に説明する係合雄端部45の近くに形成される。この湾曲部432は、図5等に示すように、セパレータ本体41の中間部となる車両幅方向(車両左右方向)に沿って延びるセパレート部421に対して車両前方向に曲がることにより形成されている。つまり、セパレータ本体41の軸方向は、セパレート部421においては車両幅方向(車両左右方向)となっており、この湾曲部432から延びる部分については車両前方向に向くようになっている。これによって、後にも説明するが、セパレート部421が後方の荷物室112から前方の乗員室111に向かうように荷重を受けた場合には、この湾曲部432によって車両前方向となるセパレータ本体41の軸方向に力を変換することができる。なお、後に詳述するが、このように変換されたセパレータ本体41の軸方向の力は、係合雄端部45から係合雌部材50に力を伝えることとなっている。
次に、係合第2部材43の端部として形成される係合雄端部45について説明する。なお、図5は、セパレータバー40の係合雄端部45が後に説明する係合雌部材50に嵌め込むことにより係合している状態を示している。これに対して図6は、セパレータバー40の係合雄端部45が係合雌部材50に嵌め込む前の状態を示している。つまり、セパレータバー40の係合雄端部45を図6に示す矢印方向に動かした場合には、この係合雄端部45は係合雌部材50に嵌め込んで係合した状態となり、図5に示すような上面視状態となる。
この係合雄端部45の形状としては、図5等に示すように、上記したセパレータ第1部材42の挿し込み部423と同一の外径となるように、上記した係合第2部材43の挿し込み部431や湾曲部432の外径に比して膨張した外径を有した柱状にて形成されている。つまり、柱状の係合雄端部45は、柱状の係合雄端部45の外面として、軸方向端部451と周面部452とを備える。なお、この軸方向端部451と周面部452とは、係合雄端部45を後に説明する係合雌部材50に設けられる嵌合凹部51に嵌合させた場合に、この嵌合凹部51の内周面と面接触する。
より詳しく説明すると、係合雄端部45の軸方向端部451は、車両前方向と直交する直交面として形成されるものである。この係合雄端部45の軸方向端部451は、嵌合凹部51の内周面と面接触し、上記したように変換されたセパレータ本体41の軸方向の力F3を係合雌部材30に伝える。
係合雄端部45の周面部452は、嵌合凹部51の内周面と面接触し、セパレータ本体21の車両上下方向の移動を規制する。また、この係合雄端部45の周面部452には、嵌合凹部51に嵌合させた係合雄端部45の位置を保持するための、後に説明する係合ピン52のピン部522を嵌合する係合孔453が設けられている。この係合孔453は、係合ピン52のピン部522が嵌合することにより、係合雄端部45の嵌合凹部51に対する嵌合を保持し、この係合雄端部45の嵌合凹部51(係合雌部材50)に対する抜け止めを規制することができ、もって係合雄端部45を係合雌部材50に係合させた状態とする。
次に、上記したセパレータバー40の係合雄端部45が嵌め合わされることにより係合しセパレータバー40を支持する係合雌部材50について説明する。
図5に示すように、車室11内のピラー121,121(左右側壁)のそれぞれには、セパレータバー40を橋架するために、係合雌部材50がピラー121(12)に支持された状態で配設されている。この係合雌部材50は、プラスチック樹脂成形品にて構成される所謂ブラケット部材であり、上記したセパレータバー40の係合雄端部45が嵌合する嵌合凹部51が設けられるものである。このため、この係合雌部材50は、不図示の螺子部材を介して車室11内のピラー121のそれぞれに取り付けられている。
具体的には、図5および図6に示すように、係合雌部材50は、取付部501,501に螺子502,502で螺子止めすることによってピラー121に接面支持された立体形状にて形成される。なお、図5に示すように、車室11内の係合雌部材50の配設位置と対向する車室11内のピラー121には、上記したセパレータ第1部材42(セパレータバー40)の挿し込み部423が挿し込まれる嵌合用ブラケット60が配設されている。この嵌合用ブラケット60は、係合雌部材50と同様、不図示の螺子止めを施すことによってピラー121に接面支持されるものであり、挿し込み部423が挿し込まれる嵌合凹部61が設けられている。このため、嵌合用ブラケット60の嵌合凹部61に挿し込み部423が挿し込まれ、係合雌部材50の嵌合凹部51に係合雄端部45が嵌合して係合状態となると、セパレータバー40は支持されることとなる。
このため、この係合雌部材50の嵌合凹部51は、図5に示すように、上記した係合雄端部45から無駄なく力が伝わるように、係合雄端部25の外周形状と合致する凹状を有して形成される。この係合雌部材50の嵌合凹部51は、図5および図6に示すように、係合雄端部45の嵌合方向に嵌合用開口部511が形成される。なお、この嵌合用開口部511を含む嵌合凹部51は、後に説明するセパレータ第1部材42の挿し込み部423が嵌合される嵌合用ブラケット60の嵌合凹部61と同様に構成される。
一方、この係合雌部材50には、上記した係合雄端部45の周面部452に設けられる係合孔453に嵌合する係合ピン52が配設されている。この係合ピン52は、係合雌部材50に設けられた螺子孔53に螺子止めされることにより配設されるものである。この係合ピン52は、螺子孔53に形成された雌螺子部531と螺合する雄螺子部521が形成されるとともに、係合孔453に嵌合するように突出するピン部522が形成されている。このように螺子孔53に螺子止めされた係合ピン52は、ピン部522を係合孔453に嵌合させて、上記した嵌合凹部51に嵌合した係合雄端部45を係合状態とする。
他方、上記した嵌合凹部51のうち、係合雄端部45の軸方向端部451が当接する部分は、この嵌合凹部51のうち嵌合用開口部511がの配設位置とは対向する位置であるので、嵌合凹部51の内底部512として形成される部分となっている。このため、この嵌合凹部51の内底部512は、適宜の厚みを有して形成することができるようになっており、係合雌部材50に対して係合雄端部45から伝えられた力を受けるにあたり余裕の強度を有するものとなっている。なお、この内底部512を含む係合雌部材50は、螺子止めすることによってピラー121に接面支持されているので、この係合雄端部45から伝えられた力をピラー121に逃がすことができるものとなっている。
上記した第2の実施の形態のように構成されたセパレータバー40の取付構造によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したセパレータバー40の取付構造によれば、セパレータ本体41が後方の荷物室112から前方の乗員室111に向けて受ける荷重F1は、セパレータ本体41から係合雄端部45に向かうようにセパレータ本体41の軸方向の力F3に変換して、この力F3を係合雄端部45から係合雌部材50に伝えることができる。これによって、係合雌部材50は、係合雄端部45からセパレータ本体41の軸方向に沿って伝わってきた力の多くを、この軸方向延長上に存する内底部512にて受けることとなる。この際、この係合雌部材50の内底部512は、底部分を形成するゆえに適宜の厚みを有して形成されており、係合雌部材50のうち十分に強度の高い部分となっているので、係合雄端部45から伝わってきた力を受けるに際して最も有利な部分で力を受けることとなる。もって、セパレータバー40の耐荷重性能を強化することができる。
また、上記したセパレータバー40の取付構造によれば、セパレータ本体41の曲げ構造は、車両幅方向(車両左右方向)に沿って延びるセパレート部421に対して車両前方向に曲がることにより形成されているので、後方の荷物室112に積載された荷物等によって後方の荷物室112から前方の乗員室111に向けて受けるセパレータ本体21に対する荷重F1は、この荷重F1のかかる方向と同方向となるセパレータ本体21の軸方向の力に効率良く変換することができる。これによって、係合雌部材50は、係合雄端部45から伝わってきた力を効率良く受けることができ、この伝わってきた力を上記した内底部512を介してピラー121に逃がし易くする。もって、セパレータバー40の取付部分の耐荷重性能を強化することができる。
なお、本発明に係るセパレータ部材の取付構造にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。
例えば、上記した実施の形態にあっては、セパレータ部材としてパイプ状に形成されるセパレータバーを例に挙げて説明するものであった。しかしながら、本発明に係るセパレータ部材としては、この例に限定されることなく、適宜に構成されるものであってよい。
また、係合雌部材30,50、係合雄端部25,45を具備する湾曲部材23や係合第2部材43にあっては、プラスチック樹脂の成形品で構成されるものであった。しかしながら、本発明に係る係合雌部材および係合雄端部を具備する部材としては、この例に限定されることなく、適宜の材料を選択するものであってよい。ただ、適宜の樹脂成形品であれば、両者を滑らかに嵌合できる点で有利であるといえる。
10 自動車
11 車室
111 乗員室
112 荷物室
121(12) ピラー(Bピラー)
122(12) ピラー(Cピラー)
131 前席(固定座席)
132 後席(折畳み座席)
20 セパレータバー
21 セパレータ本体
22 セパレート部材(セパレート部)
221 開口部
23 湾曲部材
231 挿し込み部
232 湾曲部
25 係合雄端部
251 軸方向端部
252 前側端部
253 後側端部
26 外周面
30 係合雌部材
31 嵌合凹部
33 嵌合用開口部
331 挿し込み部
332 嵌合部
34 延在用開口部
40 セパレータバー
41 セパレータ本体
42 セパレータ第1部材
421 セパレート部
422 折曲部
423 挿し込み部
424 開口部
43 係合第2部材
431 挿し込み部
432 湾曲部
45 係合雄端部
451 軸方向端部
452 周面部
453 係合孔
50 係合雌部材
501 取付部
502 螺子
51 嵌合凹部
511 嵌合用開口部
512 内底部
52 係合ピン
521 雄螺子部
522 ピン部
53 螺子孔
531 雌螺子部
60 嵌合用ブラケット
61 嵌合凹部
F1 荷重

Claims (4)

  1. 車室内の左右側壁間に橋架されることにより前方の乗員室と後方の荷物室とに該車室内を仕切るセパレータ部材の取付構造であって、
    前記セパレータ部材は、棒状のセパレータ本体と、該セパレータ本体の両端部に設けられる係合雄端部とを備え、
    前記セパレータ部材が橋架される前記車室内の前記左右側壁には、該セパレータ部材の係合雄端部が係合し該セパレータ部材を支持する係合雌部材が該左右側壁に対して支持された状態で配設されており、
    前記係合雄端部の近くに形成される前記セパレータ本体の曲げ構造によって、前記セパレータ本体が後方の前記荷物室から前方の前記乗員室に向けて受ける荷重を、該セパレータ本体から該係合雄端部に向かうように曲げられた該セパレータ本体の軸方向に力を変換し、前記係合雌部材に対して該係合雄端部から力を伝えることを特徴とするセパレート部材の取付構造。
  2. 請求項1に記載のセパレート部材の取付構造において、
    前記セパレータ本体の曲げ構造は、前記セパレータ本体の中間部となる前記車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して前記車両前方向に向かって鈍角傾斜方向に曲がることにより形成され、
    前記係合雌部材は、該鈍角傾斜方向で前記係合雄端部を受けるように係合することを特徴とするセパレート部材の取付構造。
  3. 請求項1に記載のセパレート部材の取付構造において、
    前記セパレータ本体の曲げ構造は、前記セパレータ本体の中間部となる前記車両幅方向に沿って延びるセパレート部に対して前記車両前方向に曲がることにより形成され、
    前記係合雌部材は、該車両前方向で前記係合雄端部を受けるように係合することを特徴とするセパレート部材の取付構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載のセパレート部材の取付構造において、
    前記係合雄端部と該係合雄端部と係合する前記係合雌部材とは、互いに曲面同士で面接触する嵌合構造によって構成されていることを特徴とするセパレート部材の取付構造。
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