JP2011188528A - 改良されたプロフィールのユーザインターフェースを有する携帯型の電子端末および関連する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】改良された携帯型の電子端末を好適に提供すること。
【解決手段】携帯型の電子端末に保存された複数のルーチン内の第１のルーチンの所定のイベントを処理する方法であって、携帯型の電子端末は出力装置と処理装置とを含み、第１のルーチンは第１の出力設定を多数有し、第２のルーチンは通常モードと少なくとも第１の代替的なモードとの間で調整可能であるように構成され、少なくとも第１の代替的なモードは代替的な出力設定を多数有し、該携帯型の電子端末は第２のルーチンが通常モードである場合に第１の出力設定に従って該第１のルーチンの所定のイベントを処理するように構成される。該方法は、第１のルーチンの所定のイベントの発生を検知することと（１０４）、第２のルーチンが該少なくとも第１の代替的なモード内にあることを判断することと（１０８）、判断に応答し代替的な出力設定に従って該所定のイベントを処理することと（１１６）を含む。
【選択図】図５

Description

本発明は、一般に携帯型の電子端末に関し、更に詳しくは、改良されたプロフィール設備を有する携帯型の電子端末と、それに関連する方法に関する。

（関連技術の説明）
数多くのタイプの携帯型の電子端末が知られている。そのような携帯型の電子端末の例は、例えば、パーソナル・データ・アシスタント（ＰＤＡ）、携帯型のコンピュータ、双方向のページャ、セル式電話、およびそれらに類似したものを含む。一般に、そのような携帯型の無線端末はポータブルであることが意図されているため、比較的小型でなくてはならない。多くの携帯型の電子端末は無線通信能力を特色とするが、多くの携帯型の電子端末は独立型の端末である。通常、携帯型の電子端末はポータブルであるため、上記端末の形状因子が十分に小さいことが所望され、人間工学的には、上記端末は、ベルトクリップを用いて、ユーザのポケットの中で、手によって、あるいはブリーフケースの中で、便利に運ばれることが所望される。技術の進歩はそのような携帯型の電子端末の形状因子が小さくなることを可能にし、一方で、ソフトウェアアプリケーションの数と上記端末の特色の多様性を増加させたことに加えて、上記端末によって提供される機能の数を増加させたことによって、上記端末の汎用性と機能性とを向上させた。しかしながら、携帯型の無線端末の形状因子が小さくなり、上記端末によって提供される機能の数が増えたことに伴い、上記端末は、不便かつ使用するのが困難になりかねなくなった。

通常、携帯型の電子端末は、上記端末のプロセッサ上で実行可能であって上記端末に保存された、複数のルーチンを有する。実行された場合、多くのルーチンは、いくつかの仕方でユーザと相互作用し、そのような相互作用は、上記ユーザによって知覚されることの出来る、ある種の出力を提供することを含み得る。通常、様々なルーチンによって提供された様々な出力は、上記ユーザの必要および／または要望に基づき、上記ユーザによっていくつかの仕方でカスタマイズ可能である。例えば、ユーザは、入電した電話呼が来信したｅ−メールメッセージよりも比較的重要であると考えるかもしれず、これにより、上記ユーザは着信通知設定をカスタマイズするかもしれない。すなわち、入電した電話呼が結果として可聴性の着信通知になるような出力設定は、受信されたｅ−メールメッセージに応答して提供された出力に比べて、一例として、より大音量、かつ／または、より長い継続期間になり得る。更なる例として、上記可聴性の電話着信通知は、視覚性の、および／または、触覚性の出力と共に組み合わされ得る。しかしながら、ある種のあらかじめセットされた着信通知は、ある種の状況では望ましくないことがあり得る。例えば、ｅ−メールメッセージまたは電話の受け取りに関する可聴性の着信通知は、仕事上のミーティングのような静粛な環境下では、望ましくないことになり得る。一方で、発光性のＬＥＤによって提供され得るような視覚性の着信通知、あるいは、バイブレーション機構によって提供され得るような触覚性の着信通知は、上記と同じ環境下では、適切かつ有用であり得る。従って、様々な着信通知を、異なる状況下に適用することの出来る複数の設定にカスタマイズ可能にすることが所望されてきた。しかしながら、そのようなシステムは、制限的なものではなかった。

ディスクリート（ＤＥＳＣＲＥＥＴ）、大音量（ＬＯＵＤ）、静粛（ＱＵＩＥＴ）、およびその他のモードのような異なる出力モードを携帯型の電子端末に提供するルーチンを提供することが知られてきた。各着信通知は、各出力モード、すなわち、ディスクリート、大音量、および静粛の各々に対する設定を有し得る。従って、そのような出力モードの各々は、様々なルーチンの様々な着信通知に対する、それぞれの出力パラメータのセットを有し得る。与えられた出力モードが上記携帯型の電子端末上で動作しているときはいつでも、それに付随する着信通知設定は上記携帯型の電子端末上で動作し得る。しかしながら、複数の出力モードの各々の下で与えられた着信通知を設定することは、多大な労力が要求されるため、厄介なものとなり得る。更に、着信通知設定のために加えられた変更は、しばしば様々な出力モードの各々の下で行なわれければならず、このこともまた厄介なものとなり得、上記ユーザを、着信通知の下で、間違った変更を行なわさせる、または、必要とされる変更を見逃させるという、リスクに立たせる。従って、改良された携帯型の電子端末を提供すること、および／または、既知の端末の１つ以上の制限を克服する改良された方法を提供することが所望され得る。

（発明の概要）
改良された携帯型の電子端末およびそれに付随する方法は、与えられた環境の状況に依存してユーザによって選択され得る、複数の出力方法を提供する。様々なモードは、例えば、ノーマル（ＮＯＲＭＡＬ）モード、サイレント（ＳＩＬＥＮＴ）モード、大音量（ＬＯＵＤ）モード、オフ（ＯＦＦ）モード、および電話専用（ＴＥＬＥＰＨＯＮＥ ＯＮＬＹ）モードを含む。ルーチンに適用可能な様々な着信通知設定は、上記ルーチンの範囲内でカスタマイズ可能である。着信通知設定の全ては、事実上いつでも通常モードが携帯型の電子端末の上で動作している出力設定である。その他のモードは、代替的なモードの１つが上記携帯型の電子端末の上で動作している場合に、いつもは通常モードに関連しているある種の出力設定をオーバーライドすることが出来る操作マスクを提供する、代替的なモードである。

従って、本発明の一局面とは、ルーチンに関連した出力設定を上記ルーチンの範囲内でカスタマイズ可能であるようにする、改良された携帯型の電子端末を提供することである。

本発明の別の局面とは、複数の出力モードの中から出力モードを選択するユーザによって、所定の仕方で全体的に改変され得る、多数の出力パラメータを有する携帯型の電子端末を提供することである。

本発明の別の局面とは、その上で出力設定がカスタマイズ可能であって、更に、ユーザによって選択された出力モードに基づいて全体的に変更可能である、携帯型の電子端末を提供することである。

本発明の別の局面とは、あらかじめセットされた出力設定に従って、および、所定の仕方で上記出力設定をオーバーライドされるようにする操作マスクに従って、ルーチンのイベントを処理可能にする、改良された方法を提供することである。

従って、本発明の一局面とは、携帯型の電子端末に保存された複数のルーチンの中の第１のルーチンの所定のイベントを処理する、改良された方法を提供することである。上記携帯型の電子端末は、出力装置と処理装置とを含み、上記処理装置は、所定の出力設定に従って、上記出力装置に出力信号を提供するように構成される。上記第１のルーチンは、多数の第１の出力設定を有する。複数のルーチンの中の第２のルーチンは、通常モードと、少なくとも第１の代替的なモードとの間で調整可能であるように構成される。ここに、上記少なくとも第１の代替的なモードは、多数の代替的な出力設定を有している。上記携帯型の電子端末は、上記第２のルーチンが通常モードである場合に、上記第１の出力設定に従って、上記第１のルーチンの所定のイベントを処理するように構成される。上記方法の一般的な性質は、上記第１のルーチンの所定のイベントの発生を検知することと、上記第２のルーチンが少なくとも第１の代替的なモードの中にあることを判断することと、そのような判断に応答して、上記所定のイベントを上記代替的な出力設定に従って処理することとを含むものとして述べることが出来る。

本発明の別の局面とは、改良された携帯型の電子端末を提供することであり、その一般的な性質は、入力装置と、出力装置と、処理装置とを含むものとして述べることが出来る。上記入力装置は、入力を提供するように構成され、上記出力装置は、出力を提供するように構成される。上記処理装置は、プロセッサとメモリを含み、上記プロセッサは、上記入力装置と上記出力装置と協働可能である。上記メモリは、上記プロセッサ上で実行可能な、メモリ内に保存された複数のルーチンを有する。上記プロセッサは、多数の出力設定に従って少なくとも１つのルーチンの多数の所定のイベントを処理し、上記出力設定に従って出力信号を上記出力装置に提供するように構成されている。第１のルーチンは、多数の第１の出力設定を有する。第２のルーチンは、通常モードと少なくとも第１の代替的なモードとの間で調整可能であるように構成されている。ここに、上記少なくとも第１の代替的なモードは多数の代替的な出力設定を有している。上記処理装置は、上記第１のルーチンの所定のイベントの発生に応答し、第２のルーチンが通常モードである場合に上記第１の出力設定に従って所定のイベントを処理するように構成される。上記処理装置は、上記第１のルーチンの所定のイベントに応答し、第２のルーチンが上記少なくとも第１の代替的なモードである場合に上記代替的な出力設定に従って所定のイベントを処理するように構成される。

本発明は、更に以下の手段を提供する。
（項目１）
携帯型の電子端末（４）に保存された複数のルーチン内の第１のルーチンの所定のイベントを処理する方法であって、該携帯型の電子端末は出力装置（１６）と処理装置（１２）とを含み、該処理装置は所定の出力設定にしたがって該出力装置への出力信号を提供するように構成され、該第１のルーチン（２８）は第１の出力設定（８８）を多数有し、該複数のルーチンの第２のルーチンは通常モードと少なくとも第１の代替的なモードとの間で調整可能であるように構成され、該少なくとも第１の代替的なモードは代替的な出力設定を多数有し、該携帯型の電子端末は該第２のルーチンが通常モードである場合に該第１の出力設定に従って該第１のルーチンの所定のイベントを処理するように構成され、該方法は、
該第１のルーチンの所定のイベントの発生を検知することと、
該第２のルーチンが該少なくとも第１の代替的なモード内にあることを判断することと、
該判断に応答し、代替的な出力設定に従って該所定のイベントを処理することと
を含む、方法。
（項目２）
上記少なくとも第１の代替的なモードはオフモードであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して、可聴性の出力、視覚性の出力、触覚性の出力の少なくとも１つを提供する出力設定を含み、上記方法は更に、該所定のイベントに応答して上記出力装置に出力信号を提供することを見合わせるように構成される、項目１に記載の方法。
（項目３）
上記少なくとも第１の代替的なモードはサイレントモードであり、上記第１の出力設定は上記所定のイベントに応答して可聴性の出力を提供する音声出力設定（９２）を含み、上記方法は更に、該所定のイベントに応答して、可聴性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供することを見合わせるように構成される、項目１に記載の方法。
（項目４）
上記第１の出力設定は上記所定のイベントに応答して視覚性の出力を提供する出力設定を含み、上記方法は更に、該所定のイベントに応答して、視覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目３に記載の方法。
（項目５）
上記所定のイベントに応答して、触覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように更に構成される、項目３に記載の方法。
（項目６）
上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して触覚性の出力の不在を準備する触覚性の出力設定（９４）を含み、該所定のイベントに応答して、上記方法が触覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように更に構成される、項目３に記載の方法。
（項目７）
上記少なくとも第１の代替的なモードは大音量モードであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して第１のレベルで可聴性の出力を提供する音声出力設定を含み、上記方法は更に、該第１のレベルよりも高い第２のレベルにおける所定のイベントに応答して、可聴性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目１に記載の方法。
（項目８）
上記少なくとも第１の代替的なモードは電話専用モードであり、上記第１のルーチンは非電話ルーチンであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して、可聴性の出力、視覚性の出力、触覚性の出力の少なくとも１つを提供する出力設定を含み、該電話専用モードにおける上記処理装置は、所定のイベントに応答して上記出力装置に出力信号を提供することを見合わせるように構成され、上記方法は、上記複数のルーチンの電話ルーチンの電話イベントの発生を検知し、該電話イベントに応答して、上記出力装置に出力信号を提供するように更に構成される、項目１に記載の方法。
（項目９）
上記少なくとも第１の代替的なモードを代表する視覚性の出力を代表している信号を上記出力装置に提供するように更に構成される、項目１に記載の方法。
（項目１０）
携帯型の電子端末（４）であって、
入力を提供するように構成された入力装置（８）と、
出力を提供するように構成された出力装置（１６）と、
プロセッサ（２０）およびメモリ（２４）を備える処理装置（１２）とを備え、
該プロセッサは該入力装置と該出力装置とに協働的であり、
該メモリは該プロセッサ上で実行可能な複数のルーチン（２８）を保存しており、
該プロセッサは多数の出力設定（８８）にしたがって、複数のルーチンの少なくとも一部分のルーチンの多数の所定のイベントを処理し、該出力設定にしたがって該出力装置に出力信号を提供するように構成され、
該複数のルーチンの第１のルーチンは多数の第１の出力設定を有し、
該複数のルーチンの第２のルーチンは通常モードと少なくとも第１の代替的なモードとの間で調整可能であるように構成され、
該少なくとも第１の代替的なモードは多数の代替的な出力設定を有し、
該第１のルーチンの所定のイベントの発生に応答し、
該処理装置は第２のルーチンが通常モードの場合に該第１の出力設定にしたがって所定のイベントを処理するように構成され、
該第１のルーチンの所定のイベントに応答し、
該処理装置は該第２のルーチンが少なくとも第１の代替的なモードにある場合に該代替的な出力設定にしたがって該所定のイベントを処理するように構成される、電子端末。
（項目１１）
上記少なくとも第１の代替的なモードはオフモードであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して、可聴性の出力、視覚性の出力、触覚性の出力の少なくとも１つを提供する出力設定を含み、上記プロセッサは該所定のイベントに応答して上記出力装置に出力信号を提供することを見合わせるように構成される、項目１０に記載の携帯型の電子端末。
（項目１２）
上記少なくとも第１の代替的なモードはサイレントモードであり、上記第１の出力設定は上記所定のイベントに応答して可聴性の出力を提供する音声出力設定（９２）を含み、上記プロセッサは該所定のイベントに応答して可聴性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供することを見合わせるように構成される、項目１０に記載の携帯型の電子端末。
（項目１３）
上記第１の出力設定は上記所定のイベントに応答して視覚性の出力を提供する出力設定を含み、上記プロセッサは、該所定のイベントに応答して、視覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目１２に記載の携帯型の電子端末。（項目１４）
上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して触覚性の出力を提供する触覚性の出力設定（９４）を含み、上記プロセッサは、該所定のイベントに応答して、触覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目１２に記載の携帯型の電子端末。
（項目１５）
上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して触覚性の出力の不在を準備する触覚性の出力設定（９４）を含み、上記プロセッサは、該所定のイベントに応答して、触覚性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目１２に記載の携帯型の電子端末。
（項目１６）
上記少なくとも第１の代替的なモードが大音量モードであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して第１のレベルで可聴性の出力を提供する音声出力設定（９２）を含み、上記プロセッサは、該第１のレベルよりも高い第２のレベルにおける所定のイベントに応答して、可聴性の出力を代表する出力信号を上記出力装置に提供するように構成される、項目１０に記載の電子端末。
（項目１７）
上記少なくとも第１の代替的なモードは電話専用モードであり、上記第１のルーチンは非電話ルーチンであり、上記第１の出力設定は、上記所定のイベントに応答して、可聴性の出力、視覚性の出力、触覚性の出力の少なくとも１つを提供する出力設定を含み、該電話専用モードにおける上記処理装置は、上記所定のイベントに応答して上記出力装置に出力信号を提供することを見合わせるように構成され、上記プロセッサは、上記複数のルーチンの電話ルーチンの電話イベントの発生を検知するように構成され、該プロセッサは、該電話イベントに応答して、該出力装置に出力信号を提供するように構成される、項目１０に記載の電子端末。
（項目１８）
上記出力装置がディスプレイ（３２）を含み、上記プロセッサが、上記少なくとも第１の代替的なモードを代表する視覚性の出力を代表している信号を上記ディスプレイに提供するように構成される、項目１０に記載の携帯型の電子端末。

（摘要）
改良された携帯型の電子端末と関連した方法であって、与えられた環境に関する状況に従ってユーザに選択され得る複数の出力モードを提供することが出来る。例えば、様々なモードは、通常モード、サイレントモード、大音量モード、オフモード、電話専用モードを含む。ルーチンに当てはまる様々な着信通知設定は、上記ルーチンの範囲内でカスタマイズ可能である。着信通知設定の全ては、通常モードが携帯型の電子端末の上で事実上常に動作している出力設定である。その他のモードは、代替的なモードのうちの１つが携帯型の電子端末の上で動作している場合に、いつもは通常モードに関連している出力設定のある種のものをオーバーライドすることが出来る操作マスクを提供する、代替的なモードである。

以下に続く好ましい実施形態に関する記述を添付の図面と併せて読むことにより、本発明の完全な理解が得られる。同じ番号が、明細書の中での同じ部分を参照する。

本発明に従う改良された携帯型の電子端末の概略図である。 図１の携帯型の電子端末のディスプレイ上の典型的な出力である。 図１の携帯型の電子端末の上で動作することが出来る様々な出力モードを代表する、多数の典型的な視覚性の出力を図示している。 図１の携帯型の電子端末上における、ルーチンの典型的なディスプレイダイアログである。 本発明に従う方法の少なくとも一部分を図示する典型的なフローチャートである。 多数の典型的な出力設定と、ある種の出力モードが携帯型の電子端末上で動作している時の上記設定に対するいくつかの影響とを図示する、典型的な図表である。

（好ましい実施形態に関する記述）
本発明に従って改良された携帯型の電子端末４は、図１において概略的に示されている。典型的な携帯型の電子端末４は、入力装置８と、処理装置１２と、出力装置１６とを含む。上記処理装置１２は、上記入力装置８と、上記出力装置１６と協働可能であり、上記出力装置１６へ出力を提供する、上記入力装置８からの入力に応答する。上記処理装置１２は、カスタマイズ可能かつ様々な操作状況に容易に適合可能な装置を提供するために、様々な出力設定に従って、更には多数の活動可能な出力モードに従って、上記出力装置１６に出力を提供するように構成されている。

処理装置１２は、プロセッサ２０とメモリ２４とを含む。上記プロセッサ２０は、例えば、制約されるものではなく、マイクロプロセッサ（μＰ）またはその他のプロセッサのような幅広いプロセッサのうちの、任意のものであり得る。上記メモリ２４は、例えば、制約されるものではなく、ＲＡＭ，ＲＯＭ，ＥＰＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ、および／または、その他の記憶装置のような、様々な記憶装置の任意のものであり得る。上記携帯型の電子端末４は、上記メモリ２４内に常駐し、上記プロセッサ２０上で実行可能な、複数のルーチン２８を含む。

典型的な出力装置１６は、ディスプレイ３２、ＬＥＤ３６、スピーカ４０、および、バイブレーション機構４４を含む。上記ディスプレイ３２およびＬＥＤ３６は、プロセッサ２０からの、視覚性の出力の代表となり得る出力信号に応答して、視覚性の出力をユーザに提供する。上記スピーカ４０は、プロセッサ２０からの、音声出力の代表となり得る出力信号に応答して、音声出力を提供する。上記バイブレーション機構４４は、触覚性の振動またはその他の出力信号を提供する、様々な機構またはシステムのうちの任意のものであり得る。ここに、上記その他の出力信号は、ユーザによって検知され得、上記プロセッサ２０からの出力信号に応答し提供される信号である。その他の、および／または、追加的な出力装置が、本発明の構想から離れること無く、出力装置１６に提供され得る。

図２は、プロセッサ２０上の様々なルーチン２８の実行を開始するために上記ユーザによって選択可能な複数のアイコン４８を含む、ディスプレイ３２上での典型的なホームスクリーンを図示している。上記アイコン４８は、一例として、ｅ−メールアイコン５２、電話アイコン５６、プロフィールアイコン６０を含み、例えば、制約されるものではなく、ｅ−メール・ルーチン、電話ルーチン、プロフィール・ルーチンの各々を開始させるユーザによって選択可能である。例えば、電話アイコン５６を選択すると、上記プロセッサ２０上で電話ルーチンの実行が開始され、結果として、一般には図４に示されるように、電話ダイアログスクリーン８０の出力が上記ディスプレイ３２上に表示される。

プロフィールアイコン６０は、プロフィール・ルーチンの実行を開始するために選択可能である。上記プロフィールアイコン６０は、上記携帯型の電子端末４上の状況の変更に応答して変更可能な、記述アイコンでもある。上記プロフィールアイコン６０の例では、プロフィールアイコン６０の出現は、上記携帯型の電子端末４上で実際に動作している特定の出力モードに対応している。上記プロフィールアイコン６０は、一般に図３に示される典型的なビジュアル形式のいずれかを取り得る。例えば、上記プロフィールアイコン６０は、上記携帯型の電子端末４上で動作している通常出力モードに対応し得る通常アイコン６４であり得る。代替的に、上記プロフィールアイコン６０は、上記携帯型の電子端末４上で動作しているオフ出力モードに対応し得るオフアイコン６８であり得る。更に代替的に、上記プロフィールアイコン６０は、上記携帯型の電子端末４上で動作しているサイレント出力モードに対応し得るサイレントアイコン７２であり得る。図２の典型的なプロフィールアイコン６０は、サイレントアイコン７２であることが知られている。代替的に、上記プロフィールアイコン６０は、大音量出力モードまたは電話専用出力モードにそれぞれ対応し得る大音量アイコン７４または電話専用アイコン７６であり得、携帯型の電子端末の上で動作し得る。それ故、上記プロフィールアイコン６０は、プロフィールルーチンの実行を開始するために選択可能であり、複数の出力モードのどれが上記携帯型の電子端末４の上で動作しているのかをユーザに視覚的に示唆する、図３に示されているような複数のアイコンのいずれかでもあり得る。

現在の典型的な実施形態においては、上記ルーチン２８の所定のイベントに応答してルーチン２８によって提供される様々な着信通知が、上記ルーチンの範囲内で出力設定の数をセットすることによって、ルーチン２８の範囲内でカスタマイズ可能である。通常出力モードが上記携帯型の電子端末４の上で動作している時、そのような出力設定が、上記ルーチンの様々な所定のイベントを処理することに用いられ得る。上記代替的な出力モードのいずれか、すなわち、通常の出力モードを除く出力モードのうちの１つが上記携帯型の電子端末４の上で動作している場合、アクティブ出力モードは様々な出力設定に関する操作マスクとして操作し得、所定の仕方である種の出力設定をオーバーライドし得る。上記代替的な出力モードの各々は、上記代替的な出力モードが上記携帯型の電子端末４の上で動作している時に通常の出力設定をオーバーライドする代替的な出力設定として適用される、多数の出力設定を有する。

一般に図４に図示される電話ダイアログ８０は、ルーチン２８のいかに様々な着信通知が上記ルーチン２８内でカスタマイズ可能であるかを実証する、ひとつの例を提供している。電話ダイアログスクリーン８０は、電話ルーチンが上記携帯型の電子端末４の上で動作している場合の、上記ディスプレイ３２上への出力である。上記電話ルーチンのある種の所定のイベントに応答して電話ルーチンによって提供される、様々な典型的な着信通知が列挙され、現在の例では、電話ダイアログスクリーン８０の一部としてディスプレイ３２上に出力される、告知メニュー８４内でカスタマイズ化するために利用可能である。上記告知メニュー８４は、例えば、着信音量出力設定９２、バイブレーション出力設定９４、ＬＥＤ出力設定９８を、その他の出力設定と共に含み得る、複数の出力設定８８を含む。典型的な着信音量出力設定９２は、「４」にセットされるようにカスタマイズされている。上記バイブレーション出力設定９４は、「ＯＦＦ」にセットされるようにカスタマイズされており、上記ＬＥＤ出力設定９８は、「ＯＮ」にセットされるようにカスタマイズされている。

例えば、入電する電話呼のような、上記電話ルーチンの所定のイベントは、上記通常の出力モードが携帯型の出力装置４の上で動作している場合に、出力設定８８に従って処理される。すなわち、例えば入電する電話呼が上記携帯型の電子端末４の上で受信される場合、上記入電する電話呼は電話ルーチンの所定のイベントであり得、通常出力モードが上記携帯型の電子端末４の上で動作している場合、上記電話ルーチンの出力設定８８に従って処理され得る。例えば、上記通常出力モードが上記携帯型の電子端末４の上で動作している場合、入電する電話呼の発生を検知した下で、上記入電する電話呼は上記出力装置１６からの可聴性および視覚性の出力を通して通知され得る。このことは、現在の例では、着信音量出力設定９２がノンゼロな設定であったこと、すなわち、設定が「４」であったこと、および、ＬＥＤ出力設定９８が「ＯＮ」にセットされていたことが理由であり得る。しかしながら、入電する電話呼が受信された時に上記通常出力モードを除く出力モードが上記携帯型の電子端末４上で動作している場合、上記入電する電話呼の発生は、上記携帯型の電子端末４の上で動作している出力モードの出力パラメータに従ってプロセッサ２０によって処理され得る。

図６は、出力設定の典型的な図表を上記携帯型の電子端末４上で動作している出力モードの関数として図示している。通常の出力モードの代替である典型的な出力モードは、典型的な仕方でここに記述されている。しかしながら、上記代替的な出力モードが異なる仕方で構成され、追加的な、および／または、その他の出力モードが本発明の構想から離れることなく提供され得ることが理解される。図６の図表は、与えられた代替的な出力モードが、上記携帯型の電子端末の様々なルーチン２８の全ての様々な着信通知設定の全てを制御する操作マスクを、いかにして提供するかを図示している。すなわち、上記通常出力モードで動作し得る着信通知設定の全ては、どの代替的な出力モードが上記携帯型の電子端末４上で動作しているかに依存する変更を被り得る。携帯型の電子端末４における、電話アプリケーション用の着信通知設定とｅ−メール着信通知設定のみが図６に図示されているが、代替的な出力モードの操作マスクが上記携帯型の電子端末４に常駐する全ルーチンの着信通知設定の全てを制御することが理解される。

オフ出力モードが上記携帯型の電子端末４上で動作している時、全着信通知出力はターンオフしている。上記携帯型の電子端末４の上での所定のイベントのいかんに関係なく、上記プロセッサ２０は、上記所定のイベントに応答して上記出力装置１６に任意の出力信号を提供することを見合わせ得る。上記携帯型の電子端末４からの着信通知をどんなものであれ所望しない場合、例えば、上記ユーザが睡眠している場合に、上記オフ出力モードが、ユーザによって用いられ得る。

サイレント出力モードは、上記出力装置１６からの可聴性の出力の不在によって例示される。視覚性の出力は、ディスプレイ３２、および／または、ＬＥＤ３６への出力として、サイレントモードの下で提供される。例えばバイブレーション機構４４によって提供され得る触覚性の出力は、サイレントモードの下での出力となることが許される。更に、現在の典型的な実施形態のサイレントモードの出力設定は、上記バイブレーション出力設定９４が「ＯＦＦ」にセットされていたかどうかに関わらず、バイブレーション出力を「ＯＮ」にターンオンする。サイレント出力モードは、可聴性の着信通知が所望されない場合に所望され得るが、非可聴性の着信通知もまた、ユーザによって所望され得る。

大音量出力モードの下では、全ての可聴性の着信通知が、通常モード下での着信通知設定によって提供され得るボリュームレベルよりも比較的高いボリュームレベルで提供され、あるいは、上記ボリューム出力設定がその可能最大値としてセットされるように既にカスタマイズ化されている場合は、同じボリュームレベルの出力となり得るように、全ての着信通知が提供される。上記ルーチン２８の別の出力設定８８は、大音量出力ルーチン下で変更のないままにされる。大音量出力ルーチンは、可聴性の着信通知が聴き辛く、通常の出力モードが上記携帯型の電子端末４上で動作している場合に提供され得るボリュームレベルよりも比較的高いボリュームレベルの出力であることが所望される場合に、ユーザによって用いられ得る。

電話専用出力モードは、携帯型の電子端末４上のルーチン２８の所定のイベントのみが出力装置１６に送信された出力信号が携帯型の電子端末４へ入電する電話呼となるような出力設定を有する。そのような状況下では、また、図６から理解することが出来る状況下では、通常出力モードが動作している場合に提供され得る電話呼び出し通知もまた、電話専用モードが上記携帯型の電子端末４上で動作している際に同じ仕方で提供される。一方で、非電話ルーチンの所定のイベントのような、その他の所定のイベントから生じ得た着信通知は、プロセッサ２０によって上記出力装置１６に提供される出力信号を発生し得ない。すなわち、電話専用モードが動作している場合、入電する電話呼イベントではないイベントを検知した状況下で、上記プロセッサ２０は上記出力装置１６に出力信号を提供することを見合わせる。電話専用モードは、電話着信通知以外の一切の着信通知が所望されない場合に、ユーザによって用いられ得る。

従って、ここで図示されている現在の典型的な実施形態においては、任意の与えられたルーチン２８の様々な着信通知は、同じルーチン２８の範囲内でカスタマイズ可能であり、上記ルーチン２８に対する出力設定を確立することにより着信通知の高速カスタマイズ化を可能にする。そのようなカスタマイズ化のスピードと簡単さは、ルーチン２８それ自身の範囲内でのカスタマイズ化を可能にすることによって向上される。上記ルーチン２８の所定のイベントは、通常出力モードが上記携帯型の電子端末４上で動作している場合に、カスタマイズ可能な出力設定に従って、プロセッサ２０によって処理される。代替的な出力モードの一つが上記携帯型の電子端末４上で動作している場合、上記ルーチン２８の所定のイベントは、動作している出力モードの出力設定に従って、プロセッサ２０によって処理される。そのような代替的な出力モードの出力設定は、所望の全体的な出力結果を提供するために、所定の仕方でルーチン２８の出力パラメータをオーバーライドすることが出来る代替的な出力設定として機能する。例えば、１回の調整で、着信通知設定の全ては所望のあらかじめ定められた仕方で同時に調整することが出来る。

本発明に従う典型的な方法は、一般に図５のフローチャートに図示される。プロセッサは、１０４においてルーチン２８のイベントを検知する。そのようなイベントは、電話ルーチンに関連して上述された入電する電話呼のような、所定のイベントであり得る。

その後、プロセッサは、１０８においてプロフィール・ルーチンが通常モードであるかどうかを判断する。プロフィール・ルーチンにおいては、上述の出力モードのいずれもが携帯型の電子端末４の上で動作することが出来る。通常モードが携帯型の電子端末の上で動作していると判断されると、上記携帯型の電子端末４の上で動作しているルーチン２８の出力設定に従って、１１２において所定のイベントの処理が行なわれる。一方で、１０８において通常の出力モードが上記携帯型の電子端末４の上で動作していないと判断された場合、例えば、代替的な出力モードが携帯型の電子端末４の上で動作し得る場合、１１６において処理は継続し、上記携帯型の電子端末４の上で動作している代替的な出力モードの出力設定に従って、上記所定のイベントは処理される。

このようにして、改良された携帯型の電子端末４と本発明に関連した方法は、ユーザに対して、ルーチン２８の出力設定をルーチン２８それ自身の範囲内でカスタマイズする能力を有利に提供する。携帯型の電子端末４と関連した方法は、代替的な出力設定に従って所定のイベントを所定の仕方で処理するために、出力設定のいくつかをオーバーライドすることが出来る操作マスクを提供する、多数の代替的な出力モードを追加的に提供する。

本発明の特定の実施形態を詳細に述べて来たが、様々な変更および代替の詳細は本開示が全体的に教示する観点から発展され得ることが当業者には理解され得る。従って、開示された特定の処置は、単なる実例にはなるが、添付の請求項の最大限の広さと、それに等しい任意のもの全てによって与えられることになる本発明の範囲を限定することにはならない。

４ 携帯型の電子端末
８ 入力装置
１２ 処理装置
１６ 出力装置
２０ プロセッサ
２４ メモリ
２８ ルーチン
３２ ディスプレイ
３６ ＬＥＤ
４０ スピーカ
４４ バイブレーション機構
４８ 複数のアイコン
５２ ｅ−メールアイコン
５６ 電話アイコン
６０ プロフィールアイコン
６４ 通常アイコン
６８ オフアイコン
７２ サイレントアイコン
７４ 大音量アイコン
７６ 電話専用アイコン
８０ 電話ダイアログスクリーン
８４ 告知メニュー
８８ 複数の出力設定
９２ 着信音量出力設定
９４ 触覚性の出力設定
９８ ＬＥＤ出力設定

Claims (1)

1. 明細書に記載の発明。

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