JP2011185838A - 情報報知装置、情報報知システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 情報報知装置において、駐車予定期間に目的地から車両が移動不能となる可能性を、当該装置の利用者に認識させること。
【解決手段】駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの両方が、出発予定時刻までの全ての単位時刻tについて、それぞれ、基準降水量(即ち、過去時間降水量PCp2及び過去総降水量PDp2、または時間基準降水量PX及び総基準降水量PY)より小さいと(S460:YES,S510:YES)、目的地点pの安全度を高レベルに設定する(S470,S520)。そして、目的地点pに当該車両を駐車しても、出発予定時刻までの間に移動不能となる可能性が低いことを安全状況として推定し報知する(S560)。
【選択図】図4
【解決手段】駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの両方が、出発予定時刻までの全ての単位時刻tについて、それぞれ、基準降水量(即ち、過去時間降水量PCp2及び過去総降水量PDp2、または時間基準降水量PX及び総基準降水量PY)より小さいと(S460:YES,S510:YES)、目的地点pの安全度を高レベルに設定する(S470,S520)。そして、目的地点pに当該車両を駐車しても、出発予定時刻までの間に移動不能となる可能性が低いことを安全状況として推定し報知する(S560)。
【選択図】図4
Description
本発明は、利用者に情報を報知する情報報知装置、その情報報知装置を用いた情報報知システム、及びプログラムに関する。
従来、車両に搭載され、利用者によって設定された目的地までの走行予定経路を案内するナビゲーション装置が知られている。この種のナビゲーション装置の中には、当該車両外に存在する情報処理装置との間で情報を送受信する通信部を有し、通信部にて受信した情報に基づいて生成された報知情報を利用者に報知するナビゲーション装置(以下、情報報知装置とする)がある(特許文献1,2参照)。
例えば、特許文献1に記載の情報報知装置では、走行予定経路上における各地点の天気情報(例えば、降雨量や風速など)を通信部を介して受信し、その受信した天気情報が基準値以上となると、天気情報に対応する地点(以下、特定地点とする)が走行不能であるものと判断して、特定地点の迂回路を報知情報としている。
また、特許文献2に記載の情報報知装置では、駐車中の当該車両周辺における現時点での降雨の有無を通信部を介して受信し、その受信した降雨の有無を報知情報としている。
ところで、車両が、目的地に到着して目的地の駐車場に駐車されてから、その駐車場を出発するまでの駐車予定期間に、当該目的地の駐車場に雨や雪が降る場合がある。この場合において、降雨量や降雪量が多いと、目的地の駐車場周辺の地形によっては、目的地の駐車場が冠水して当該車両が浸水したり、当該車両が雪に埋もれる可能性があった。
このような状況下となり、目的地の駐車場から車両を移動させることが不能となることを防止するために、当該車両の所有者は、その目的地の駐車場に到着する前に、駐車予定期間における目的地の駐車場の安全性を認識したいという要望があった。
しかしながら、特許文献1に記載の情報報知装置では、安全性を判断する対象が走行予定経路上における特定地点であるため、目的地の安全性を利用者に認識させることは不可能であった。また、特許文献2に記載の情報報知装置では、報知情報が、駐車中の当該車両周辺における現時点の降雨の有無であるため、駐車予定期間を通して目的地の駐車場における安全性を利用者に認識させることは困難であった。
つまり、特許文献1,2に記載の情報報知装置では、駐車予定期間に目的地から車両が移動不能となる可能性を、当該装置の利用者に認識させることができないという問題があった。
そこで、本発明は、情報報知装置において、駐車予定期間に目的地から車両が移動不能となる可能性を、当該装置の利用者に認識させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、車両に搭載される情報報知装置に関するものである。
この本発明の情報報知装置では、目的地取得手段が、当該車両が向かう予定の地点である目的地点を取得し、時刻取得手段が、目的地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発予定時刻を取得する。そして、基準取得手段が、当該車両が移動不能となる可能性がある降水量である基準降水量を取得して、目的地取得手段で取得された目的地点に対応する地点にて、少なくとも出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、降水量取得手段が、当該車両が目的地点に到着する前に取得する。
この本発明の情報報知装置では、目的地取得手段が、当該車両が向かう予定の地点である目的地点を取得し、時刻取得手段が、目的地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発予定時刻を取得する。そして、基準取得手段が、当該車両が移動不能となる可能性がある降水量である基準降水量を取得して、目的地取得手段で取得された目的地点に対応する地点にて、少なくとも出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、降水量取得手段が、当該車両が目的地点に到着する前に取得する。
さらに、本発明の情報報知装置では、降水量取得手段が予測降水量を取得すると、降水量比較手段が、その取得した予測降水量と基準降水量とを比較し、その比較した結果に基づいて、状況報知手段が、目的地点に到着してから出発予定時刻までに、当該車両が移動不能となる可能性を表す安全状況を推定して報知する。
つまり、本発明の情報報知装置によれば、当該情報報知装置の利用者に、出発予定時刻までの目的地点の安全状況、ひいては、目的地点に移動することの適否(目的地点の安全性)を認識させることができる。さらに、本発明の情報報知装置によれば、目的地点に到着する前に予測降水量と基準降水量とを比較して安全状況を推定するため、当該情報報知装置の利用者に、目的地点への移動が完了する前に認識させることができる。
本発明の情報報知装置における状況報知手段は、予測降水量が基準降水量より少なければ、請求項2に記載のように、安全状況を、当該車両が移動不能となる可能性が、予め規定された基準値より低いものと推定しても良い。一方、状況報知手段は、予測降水量が基準降水量より多ければ、請求項3に記載のように、安全状況を、当該車両が移動不能となる可能性が、予め規定された基準値より高いものと推定しても良い。
前者のような本発明の情報報知装置によれば、目的地点に当該車両を移動しても、当該車両が移動不能となる可能性が低いことを、当該情報報知装置の利用者に認識させることができる。後者のような本発明の情報報知装置によれば、目的地点に当該車両を移動すると、当該車両が移動不能となる可能性が高いことを、当該情報報知装置の利用者に認識させることができる。
本発明の情報報知装置において、基準取得手段が取得する基準降水量は、請求項4に記載のように、予め登録された地点において過去に浸水した際の降水量を表す地点基準量の中から、目的地点に対応するものであっても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、地点基準量が反映された安全状況を推定するため、出発予定時刻までの目的地点の安全状況を正確なものとすることができる。
本発明の情報報知装置における基準取得手段は、請求項5に記載のように、地点基準量の中に、目的地取得手段にて取得された目的地点に対応する地点基準量が存在していなければ、予め規定された固定値を基準降水量としても良い。
本発明の情報報知装置における基準取得手段は、請求項5に記載のように、地点基準量の中に、目的地取得手段にて取得された目的地点に対応する地点基準量が存在していなければ、予め規定された固定値を基準降水量としても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、目的地点に対応する地点基準量が存在しない場合であっても、出発予定時刻までの目的地点の安全状況を推定することができる。
さらに、本発明の情報報知装置では、請求項6に記載のように、降水量比較手段にて比較された結果、予測降水量が基準降水量より多ければ、回避地点検出手段が、基準降水量より少ない予測降水量に対応する地点である回避地点を検出し、その検出された回避地点を、回避地点報知手段が報知しても良い。
さらに、本発明の情報報知装置では、請求項6に記載のように、降水量比較手段にて比較された結果、予測降水量が基準降水量より多ければ、回避地点検出手段が、基準降水量より少ない予測降水量に対応する地点である回避地点を検出し、その検出された回避地点を、回避地点報知手段が報知しても良い。
このような情報報知装置における回避地点検出手段では、比較制御手段が、目的地点に対応する地点を変更した変更地点を設定し、その変更地点における予測降水量である変更予測量を取得して、変更予測量と基準降水量とを比較する比較制御を実行すると共に、回避地点探索手段が、比較制御の結果、変更予測量が基準降水量より多ければ、当該変更予測量に対応する変更地点を変更して比較制御を実行し、変更予測量が基準降水量より少なければ、当該変更予測量に対応する変更地点を回避地点としても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、出発予定時刻までに当該車両が移動不能となる可能性が目的地点より低い地点を、当該情報報知装置の利用者に認識させることができる。つまり、当該情報報知装置の利用者は、目的地点に到着する前に、より安全性の高い地点に目的地を変更することができる。
なお、本発明の情報報知装置における比較制御手段は、請求項7に記載のように、予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す地点降水量の中に、変更地点に対応する地点降水量が存在していれば、その地点降水量を、変更予測量と比較する基準降水量とし、地点降水量の中に、変更地点に対応する地点降水量が存在していなければ、予め規定された固定値を、変更予測量と比較する基準降水量としても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、地点降水量と固定値との両方を用いるため、回避地点を検出できる可能性を高めることができる。
さらに、本発明の情報報知装置において、目的地取得手段が取得する目的地点は、請求項8に記載のように、当該車両が駐車される予定の地点であっても良い。
さらに、本発明の情報報知装置において、目的地取得手段が取得する目的地点は、請求項8に記載のように、当該車両が駐車される予定の地点であっても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、目的地点において駐車される予定の地点についての安全状況を、情報報知装置の利用者に認識させることができる。
なお、本発明の情報報知装置では、請求項9に記載のように、地点取得手段が、当該車両が駐車された地点である駐車地点を取得し、その取得された駐車地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発推定時刻を、推定時刻取得手段が取得して、指標取得手段が、当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の水位を表す基準水位、及び当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の降水量を表す判定降水量を含む基準指標を取得し、水量取得手段が、駐車地点での水位、及び少なくとも出発推定時刻までに駐車地点にて予測される降水量のうちの少なくとも一方を表す推定水量を予め規定された規定間隔毎に繰り返し取得しても良い。
なお、本発明の情報報知装置では、請求項9に記載のように、地点取得手段が、当該車両が駐車された地点である駐車地点を取得し、その取得された駐車地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発推定時刻を、推定時刻取得手段が取得して、指標取得手段が、当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の水位を表す基準水位、及び当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の降水量を表す判定降水量を含む基準指標を取得し、水量取得手段が、駐車地点での水位、及び少なくとも出発推定時刻までに駐車地点にて予測される降水量のうちの少なくとも一方を表す推定水量を予め規定された規定間隔毎に繰り返し取得しても良い。
このような本発明の情報報知装置では、回避抽出手段が、水量取得手段にて推定水量を取得する毎に、その取得した推定水量と基準指標とを比較し、比較した結果、推定水量が基準指標より多ければ、予め登録された駐車可能な地点である駐車可能地点の中から、基準指標より小さい推定水量に対応する駐車可能地点を表す回避可能地点を抽出すると共に、当該情報報知装置とは別体に形成され、かつ外部から通知された情報である通知情報を報知する情報端末に、回避通知手段が、回避可能地点を通知情報として通知しても良い。
このような情報報知装置における回避抽出手段は、水量比較手段が、駐車地点を変更した変更駐車地点を設定し、その変更駐車地点における推定水量である変更水量を取得して、変更水量と基準指標とを比較する水量比較制御を実行し、回避探索手段が、その水量比較制御の結果、変更水量が基準指標より多ければ、当該変更水量に対応する変更駐車地点を駐車地点として水量比較手段による水量比較制御を実行し、変更水量が基準指標より少なければ、当該変更水量に対応する変更駐車地点を回避可能地点としても良い。
このような本発明の情報報知装置では、当該車両が目的地点に到着して駐車された後、その駐車された地点を出発するまでの期間中に、当該車両が移動不能となる可能性が生じると、回避可能地点を情報端末に通知する。
この結果、本発明の情報報知装置によれば、駐車地点から当該車両が移動不能となる前に、当該情報報知装置の利用者に、当該車両が移動不能となることを防止可能な地点を認識させることができる。
本発明の情報報知装置における水量取得手段は、請求項10に記載のように、駐車地点における地面からの水位を表す駐車地点水位を、推定水量としても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、その駐車地点における水位と基準水位とを比較するため、当該車両が浸水して移動不能となる可能性を正確に検出することができる。
このような本発明の情報報知装置によれば、その駐車地点における水位と基準水位とを比較するため、当該車両が浸水して移動不能となる可能性を正確に検出することができる。
本発明の情報報知装置において、指標取得手段が取得する判定降水量は、請求項11に記載のように、予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す浸水基準量の中から、駐車地点に対応する地点の浸水基準量であっても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、浸水基準量が反映された回避可能地点を検出するため、出発予定時刻までに駐車地点から移動不能となる可能性を、より正確に検出できる。
本発明の情報報知装置において、指標取得手段が取得する判定降水量は、請求項12に記載のように、浸水基準量の中に、駐車地点に対応する浸水基準量が存在していなければ、予め規定された降水量であっても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、駐車地点に対応する地点の浸水基準量が存在しない場合であっても、駐車地点から当該車両が移動不能となる可能性が生じたか否かを推定することができる。
本発明の情報報知装置において、回避抽出手段が変更水量と比較する基準指標は、請求項13に記載のように、予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す降水基準値の中に、変更地点に対応する降水基準値が存在していれば、その降水基準値を変更水量と比較する基準指標とし、降水基準値の中に、変更地点に対応する降水基準値が存在していなければ、予め規定された固定値を変更水量と比較する基準指標としても良い。
このような本発明の情報報知装置によれば、出発予定時刻までに当該車両が移動不能となる可能性が駐車地点より低い地点を、当該情報報知装置の利用者に認識させることができる。つまり、当該情報報知装置の利用者は、当該車両が駐車地点から移動不能となる前に、より安全性の高い地点に当該車両を移動させることができる。
ところで、本発明は、請求項14に記載のように、請求項9から請求項13の何れか一項に記載の情報報知装置と、情報報知装置に備えられた回避通知手段が通知した回避可能地点を報知する情報端末と備えた情報報知システムとしてなされたものであっても良い。
このような本発明の情報報知システムによれば、当該車両の利用者が情報端末を保持することで、当該車両から離れた場所にいる利用者に、駐車中の当該車両が移動不能となる可能性を認識させることができる。
なお、本発明は、コンピュータを、車両に搭載される情報報知装置として機能させるプログラムとしてなされたものであっても良い。
この場合、本発明のプログラムは、目的地点を取得する目的地取得手順と、出発予定時刻を取得する時刻取得手順と、基準降水量を取得する基準取得手順と、目的地点に対応する地点にて、少なくとも出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、目的地点に到着する前に取得する降水量取得手順と、予測降水量を取得すると、その取得した予測降水量と基準降水量とを比較する降水量比較手順と、その比較した結果に基づいて、安全状況を推定して報知する状況報知手順とをコンピュータに実行させても良い。
この場合、本発明のプログラムは、目的地点を取得する目的地取得手順と、出発予定時刻を取得する時刻取得手順と、基準降水量を取得する基準取得手順と、目的地点に対応する地点にて、少なくとも出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、目的地点に到着する前に取得する降水量取得手順と、予測降水量を取得すると、その取得した予測降水量と基準降水量とを比較する降水量比較手順と、その比較した結果に基づいて、安全状況を推定して報知する状況報知手順とをコンピュータに実行させても良い。
このような本発明のプログラムであれば、例えば、DVD−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードさせて起動することや、必要に応じて通信回線を介してコンピュータに取得させて起動することにより用いることができる。そして、コンピュータに各手順を実行させることで、そのコンピュータを、請求項1に記載された情報報知装置として機能させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈情報報知システムの構成について〉
情報報知システムは、目的地を設定し、その設定した目的地までの移動予定経路を案内するナビゲーション機能を有する車載システムを中心に構成され、目的地に到着してからその目的地を出発するまでの期間に、その目的地にて、車載システムを搭載した自動車が浸水することで移動不能となる可能性(以下、安全状況と称す)を推定して、その推定した結果を報知する。
〈情報報知システムの構成について〉
情報報知システムは、目的地を設定し、その設定した目的地までの移動予定経路を案内するナビゲーション機能を有する車載システムを中心に構成され、目的地に到着してからその目的地を出発するまでの期間に、その目的地にて、車載システムを搭載した自動車が浸水することで移動不能となる可能性(以下、安全状況と称す)を推定して、その推定した結果を報知する。
これを実現するために、図1に示すように、本実施形態の情報報知システム1は、安全状況の推定に利用される情報(以下、推定利用情報とする)を収集し、その収集した推定利用情報を送信する情報収集システム5と、自動車に搭載され、情報収集システム5から受信した推定利用情報に基づいて目的地点の安全状況を推定する車載システム30と、車載システム30から通知される安全状況を報知する情報端末50とを備えている。
以下、情報報知システム1の車載システム30が搭載された自動車を当該車両と称す。
このうち、情報端末50は、無線通信網を介して入力された情報である通知情報を報知可能な周知の装置(例えば、携帯型無線電話装置や、無線通信網に接続可能な携帯情報端末(いわゆるPDA)、無線通信網に接続可能なノートパソコン)である。
このうち、情報端末50は、無線通信網を介して入力された情報である通知情報を報知可能な周知の装置(例えば、携帯型無線電話装置や、無線通信網に接続可能な携帯情報端末(いわゆるPDA)、無線通信網に接続可能なノートパソコン)である。
また、情報収集システム5は、天気情報データベース(以下、天気情報DBとする)10と、地域情報データベース(以下、地域情報DBとする)15と、水位計測システム17と、通信中継装置20とを備えている。
天気情報DB10は、情報を記憶する記憶装置を中心に構成され、記憶された情報を通信中継装置20に出力する装置である。この天気情報DB10には、現時刻までの降雨量を表す現降水量と、現時刻から予め規定された規定時刻までに予測される降雨量を表す予測降水量とが推定利用情報として収集され記憶されている。
具体的に、本実施形態の現降水量、及び予測降水量は、予め登録された地点p1毎に収集されるものである。その予測降水量は、予め等間隔に定められた時刻(以下、単位時刻とする、例えば、10時や、11時)tそれぞれまでの降り始めから総雨量を表す予測総降水量PBp1,tと、単位時刻tのうち、時間軸に沿って連続する時刻t−1から時刻t間(以下、単位時間とする)の降雨量を表す予測時間降水量PAp1,tとを有している。また、現降水量は、予測降水量と同様、単位時刻tそれぞれまでの降り始めから総雨量と、単位時刻tにおける単位時間当たりの雨量である時間雨量とを有している。
本実施形態においては、これら現降水量、及び予測総降水量PBp1,t、予測時間降水量PAp1,tは、気象庁が提供する降水量の予報(例えば、天気分布予報、解析雨量、降水短時間予報、降水ナウキャスト)から収集されても良い。
また、地域情報DB15は、情報を記憶する記憶装置を中心に構成され、記憶された情報を通信中継装置20に出力する装置である。この地域情報DB15には、過去に浸水が生じた地点p2において、当該浸水が生じた際の降雨量を表す地点基準量が、推定利用情報として予め収集されて記憶されている。
そして、本実施形態における地点基準量は、浸水が生じた際に降った総雨量を表す過去総降水量PDp2と、当該浸水が生じた際の単位時間当たりの雨量のうち、最大の雨量を表す過去時間降水量PCp2とを有している。
そして、水位計測システム17は、予め指定された地点p3における路面から水面までの高さを表す駐車地点水位(以下、単に水位とする)Vを推定利用情報として計測するものであり、水位Vを計測する冠水センサ18と、冠水センサ18にて計測した水位Vを出力するデータ出力器19とを備えている。なお、冠水センサ18は、例えば、特開2004−341795号公報に開示されているように、自動車のボディの底部に設けられ、かつ液状物の存在を検出する周知のセンサであっても良いし、各地点p3に設けられ、当該センサから発せられた超音波が水面に反射されて受信されるまでの時間から水位Vを検出するセンサであっても良い。
通信中継装置20は、天気情報DB10や地域情報DB15に記憶された推定利用情報、または水位計測システム17にて計測した水位Vを車載システム30に送信すると共に、車載システム30から受信した情報を情報端末50に送信する。
〈車載システムの構成について〉
図2に示すように、本発明の情報報知装置として構成される車載システム30は、通信装置31と、位置検出装置32と、表示装置33と、音声出力装置34と、入力装置35と、計時装置36と、補助記憶装置37と、電子制御装置(以下、ナビECUとする)40とを備えている。
〈車載システムの構成について〉
図2に示すように、本発明の情報報知装置として構成される車載システム30は、通信装置31と、位置検出装置32と、表示装置33と、音声出力装置34と、入力装置35と、計時装置36と、補助記憶装置37と、電子制御装置(以下、ナビECUとする)40とを備えている。
ただし、車載システム30を構成する各装置31,32,33,34,35,36,37,40には、図示しないイグニッションスイッチのオン・オフに拘わらず、当該車両の車載電源(図示せず)から電力供給されている。
このうち、通信装置31は、通信中継装置20との間で情報を通信する装置である。
位置検出装置32は、当該車両の現在位置を検出する周知の装置群であり、図示しないGPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロセンサ、地磁気センサを有している。
位置検出装置32は、当該車両の現在位置を検出する周知の装置群であり、図示しないGPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロセンサ、地磁気センサを有している。
また、表示装置33は、ナビECU40からの電気信号に従って、情報を表示する装置(例えば、液晶ディスプレイ)である。音声出力装置34は、ナビECU40からの電気信号を音声に変換して出力する装置(いわゆるスピーカ)である。
さらに、入力装置35は、外部からの操作に従って情報や指令の入力を受け付ける装置(例えば、表示装置33と一体に形成されたタッチパネル)である。計時装置36は、現在の時刻(即ち、現時刻)を特定する装置である。
なお、補助記憶装置37は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置(例えば、ハードディスクドライブや、フラッシュメモリ等)である。この補助記憶装置37には、地図データ(ノードデータ、リンクデータ、コストデータ、道路データ、地形データ、マークデータ、交差点データ、施設のデータ等)、案内用の音声データ、音声認識データ等が予め記憶されている。なお、地図データ中には、当該車両の目的地として設定可能な多数の地点である目的地点pが予め登録されている。具体的には、本実施形態における目的地点pは、自動車を駐車可能な地点(以下、駐車可能地点とも称す)である。
次に、ナビECU40は、電源が切断されても記憶内容を保持する必要のある処理プログラムやデータを格納するROM41と、処理プログラムやデータを一時的に格納するRAM42と、ROM41やRAM42に記憶された処理プログラムに従って各処理(各種演算)を実行するCPU43とを少なくとも備えた周知のコンピュータを中心に構成されている。このナビECU40には、図示しないイグニッションスイッチがオン状態であるか否かを表すイグニッション信号IGが入力されている。
すなわち、ナビECU40が、処理プログラムを実行することで、位置検出装置(即ち、GPS受信機及び各センサ)32からの出力信号に基づいて、当該車両の現在位置、進行方向の方位等を算出する。さらに、ナビECU40が、処理プログラムを実行することで、当該車両の現在位置及び進行方向の方位に基づいて、入力装置35を介した入力に従って設定された目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置としての周知の機能が得られる。
これと共に、ナビECU40が実行する処理プログラムとして、当該車両が目的地に到着してから、その目的地を出発するまでの期間に、当該車両が移動不能となる可能性を推定して、その推定した結果を利用者に報知する安全報知処理を実行するプログラムが用意されている。
〈安全報知処理の処理内容について〉
次に、ナビECU40が実行する安全報知処理について説明する。
〈安全報知処理の処理内容について〉
次に、ナビECU40が実行する安全報知処理について説明する。
この安全報知処理は、予め設定された起動周期にて(即ち、時間間隔毎に)実行されるものである。
この安全報知処理は、起動されると、図3に示すように、イグニッション信号IGに基づいて、当該車両のイグニッションスイッチがオン状態であるか否かを判定する(S110(Sは、ステップを意味する))。その判定の結果、イグニッションスイッチがオン状態(S110:ON)、即ち、当該車両の内燃機関が動作中であれば、目的地として設定された目的地点p、及びその目的地点pを出発する予定の時刻(以下、出発予定時刻とする)を少なくとも含む目的地情報が設定されているか否かを判定する(S120)。
この安全報知処理は、起動されると、図3に示すように、イグニッション信号IGに基づいて、当該車両のイグニッションスイッチがオン状態であるか否かを判定する(S110(Sは、ステップを意味する))。その判定の結果、イグニッションスイッチがオン状態(S110:ON)、即ち、当該車両の内燃機関が動作中であれば、目的地として設定された目的地点p、及びその目的地点pを出発する予定の時刻(以下、出発予定時刻とする)を少なくとも含む目的地情報が設定されているか否かを判定する(S120)。
そして、S120での判定の結果、目的地情報が設定されていなければ(S120:NO)、車載システム30の入力装置35を介して当該車両の利用者に、当該車両が向かう予定の地点である目的地点pを入力させ、その入力された目的地点pを取得して目的地として設定する(S130)。続いて、車載システム30の入力装置35を介して当該車両の利用者に、目的地点pを出発する予定の時刻である出発予定時刻を入力させ、その入力された出発予定時刻を取得して設定する(S140)。
そして、目的地として設定された目的地点pに向けて移動中の当該車両が、その目的地点pに到着した後、出発予定時刻までに当該車両が移動不能となる可能性を推定して、推定した結果を報知する安全確認処理を実行する(S150)。
一方、S120での判定の結果、目的地情報が設定されていれば(S120:YES)、新たな目的地情報を取得することなく、安全確認処理を実行する(S150)。
そのS150の実行が終了すると、安全報知処理を終了し、次の起動タイミングまで待機する。
そのS150の実行が終了すると、安全報知処理を終了し、次の起動タイミングまで待機する。
なお、S110での判定の結果、イグニッションスイッチがオフ状態(S110:OFF)であれば、目的地として設定された目的地点pに当該車両が移動され、当該車両の内燃機関が停止されて駐車中であるものと判断して、その目的地点pに駐車中の当該車両が出発予定時刻までに移動不能となる可能性を確認して、確認した結果を報知する危険判定処理を実行する(S160)。
そのS160の実行が終了すると、安全報知処理を終了し、次の起動タイミングまで待機する。
〈安全確認処理の処理内容について〉
次に、安全報知処理のS150にて起動される安全確認処理について説明する。
〈安全確認処理の処理内容について〉
次に、安全報知処理のS150にて起動される安全確認処理について説明する。
この安全確認処理は、当該車両が移動中であれば、起動周期にて(即ち、時間間隔毎に)起動される。
そして、安全確認処理は、起動されると、図4に示すように、当該車両が目的地点pに到着する予定の時刻(以下、到着予定時刻とする)から出発予定時刻までの期間(以下、駐車予定期間とする)での目的地点pにおける予測降水量を取得する(S410)。すなわち、本実施形態のS410では、駐車予定期間中における予測総降水量PBp,tと、予測時間降水量PAp,tとを、単位時刻tそれぞれについて取得する。なお、本実施形態における到着予定時刻は、図示しない車速センサにて計測される当該車両の車速、計時装置36にて特定される現在の時刻、及び地図データから算出される目的地点pまでの距離に基づいて周知手法により導出される。
そして、安全確認処理は、起動されると、図4に示すように、当該車両が目的地点pに到着する予定の時刻(以下、到着予定時刻とする)から出発予定時刻までの期間(以下、駐車予定期間とする)での目的地点pにおける予測降水量を取得する(S410)。すなわち、本実施形態のS410では、駐車予定期間中における予測総降水量PBp,tと、予測時間降水量PAp,tとを、単位時刻tそれぞれについて取得する。なお、本実施形態における到着予定時刻は、図示しない車速センサにて計測される当該車両の車速、計時装置36にて特定される現在の時刻、及び地図データから算出される目的地点pまでの距離に基づいて周知手法により導出される。
続いて、地域情報DB15に格納されている地点基準量の中に、目的地点pに対応する地点p2の地点基準量が存在するか否かを判定する(S420)。そのS420での判定の結果、目的地点pに対応する地点p2の地点基準量が存在していれば(S420:YES)、その地点p2における地点基準量、即ち、過去総降水量PDpと過去時間降水量PCpとを取得する(S430)。
そして、S410にて取得された駐車予定期間中における予測時間降水量PAp,tそれぞれと、S430にて取得された過去時間降水量PCpとを比較する(S440)。さらに、S410にて取得された駐車予定期間中における予測総降水量PBp,tそれぞれと、S430にて取得された過去総降水量PDpとを比較する(S450)。
これらS440及びS450での比較の結果、駐車予定期間中の単位時刻tそれぞれについて、予測時間降水量PAp,tが過去時間降水量PCpより少なく、かつ予測総降水量PBp,tが過去総降水量PDpより少なければ(S460:YES)、安全度を高レベルに設定する(S470)。一方、440及びS450での比較の結果、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの中に、過去時間降水量PCp以上である予測時間降水量PAp,t、及び過去総降水量PDp以上である予測総降水量PBp,tのうちの少なくとも1つが存在すれば(S460:NO)、安全度を低レベルに設定する(S480)。
なお、安全度とは、出発予定時刻までに当該車両が移動不能となる可能性を表すものであり、高レベルであれば、当該車両が移動不能となる可能性が、予め規定された規定値より低いことを意味し、低レベルであれば、当該車両が移動不能となる可能性が規定値より高いことを意味する。
一方、先のS420での判定の結果、目的地点pに対応する地点p2の地点基準量が存在していなければ(S420:NO)、駐車期間中における予測時間降水量PAp,tそれぞれと、時間基準降水量PXとを比較する(S490)。さらに、S410にて取得された駐車期間中における予測総降水量PBp,tそれぞれと、総基準降水量PYとを比較する(S500)。
本実施形態における総基準降水量PYは、予め定められた地形を有する地点において浸水が発生する可能性が生じる総雨量(例えば、50[mm])であり、時間基準降水量PXは、予め定められた地形を有する地点にて浸水が発生する可能性が生じる単位時間当たりの雨量(例えば、30[mm/h])である。なお、これらの総基準降水量PY、及び時間基準降水量PXは、予め規定された固定値である。
これらS490及びS500での比較の結果、駐車予定期間中の単位時刻tそれぞれについて、予測時間降水量PAp,tが時間基準降水量PXより少なく、かつ予測総降水量PBp,tが総基準降水量PYより少なければ(S510:YES)、安全度を高レベルに設定する(S520)。一方、490及びS500での比較の結果、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの中に、時間基準降水量PX以上である予測時間降水量PAp,t、及び総基準降水量PY以上である予測総降水量PBp,tのうちの少なくとも1つが存在すれば(S510:NO)、安全度を低レベルに設定する(S480)。
例えば、図5に示すように、駐車予定期間が8時間(図中8h)であると想定する。このような状況下において、本実施形態のS440〜S460、及びS490〜S510では、図5中に示す「行」(即ち、単位時刻t)毎に、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tを、それぞれ、基準降水量(即ち、過去時間降水量PCp2及び過去総降水量PDp2、または時間基準降水量PX及び総基準降水量PY)と比較する。その比較の結果、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの両方が、出発予定時刻までの全ての単位時刻tについて、それぞれ、基準降水量未満であれば、安全度を高レベルに設定する。
このようにして設定された安全度が高レベルであるか否かを判定する(S530)。そのS530での判定の結果、安全度が低レベルであれば(S530:NO)、目的地情報中の目的地点pを、他の目的地点(以下、変更地点とする)qに変更し、その変更地点qを当該車両の目的地の候補として設定する(S540)。
その後、S410へと戻り、変更地点qに対してS410〜S540のステップを実行する比較制御を実行して、駐車予定期間での変更地点qに対する安全度を設定する。この比較制御にて設定された変更地点qに対する安全度が低レベルであれば、S530にて、変更地点qを、他の目的地点(即ち、変更地点)rに変更し、その変更地点rを目的地の候補とする。つまり、本実施形態では、比較制御を、安全度が高レベルとなる変更地点が検出されるまで繰り返す。この比較制御を繰り返す際に取得される変更地点における予測降水量が本発明の変更予測量であり、変更地点における地点基準量が本発明の地点降水量である。
なお、本実施形態におけるS540では、変更地点は、地図データ中の目的地点の中で、目的地としての目的地点pから距離が近いものから順に設定される。
なお、S530での判定の結果、安全度が高レベルであれば(S530:YES)、即ち、安全度が高レベルとなる目的地点p(または、変更地点)が検出されると、比較制御において安全度が低レベルに設定されたことが少なくとも一度あるか否か判定する(S550)。
なお、S530での判定の結果、安全度が高レベルであれば(S530:YES)、即ち、安全度が高レベルとなる目的地点p(または、変更地点)が検出されると、比較制御において安全度が低レベルに設定されたことが少なくとも一度あるか否か判定する(S550)。
そのS550での判定の結果、安全度が低レベルに設定されたことが、一度も無ければ(S550:NO)、即ち、目的地として設定された目的地点pの安全度が高レベルであれば、その目的地点pの安全状況を報知する安全確認報知を実行する(S560)。本実施形態における安全確認報知では、目的地として設定された目的地点pに当該車両を駐車しても、出発予定時刻までに移動不能となる可能性が低いことを安全状況として推定して、その推定結果を表示装置33に表示すると共に、音声出力装置34から音声にて出力する。
その後、設定された全ての安全度を解除して、本安全確認処理を終了する。
一方、S550での判定の結果、安全度が低レベルに設定されたことが、少なくとも一度以上あれば(S550:YES)、即ち、目的地として設定された目的地点pの安全度が低レベルであれば、変更確認報知を実行する(S570)。
一方、S550での判定の結果、安全度が低レベルに設定されたことが、少なくとも一度以上あれば(S550:YES)、即ち、目的地として設定された目的地点pの安全度が低レベルであれば、変更確認報知を実行する(S570)。
本実施形態における変更確認報知では、目的地として設定された目的地点pの安全状況を推定して報知すると共に、当該車両が移動不能となる可能性が目的地点よりも低い回避地点を報知する。具体的には、図6に示すように、目的地として設定された目的地点pに当該車両を駐車すると、出発予定時刻までに当該車両が浸水(冠水)して移動不能となる可能性が高いことを、目的地点pの安全状況として表示装置33に表示すると共に、音声出力装置34から音声にて出力する。これに加えて、比較制御を繰り返すことで検出された安全度が高レベルな変更地点(即ち、回避地点)へと、目的地を変更するように促す旨を表示装置33に表示しつつ、音声出力装置34から音声にて出力する。
その後、設定された全ての安全度を解除して、本安全確認処理を終了する。
〈危険判定処理の処理内容について〉
次に、安全報知処理のS160にて起動される危険判定処理について説明する。
〈危険判定処理の処理内容について〉
次に、安全報知処理のS160にて起動される危険判定処理について説明する。
この危険判定処理は、上述したように、当該車両の内燃機関が停止され、目的地として設定された目的地点pに駐車中であれば、起動周期にて(即ち、時間間隔毎に)起動される。
そして、危険判定処理は、起動されると、図7に示すように、現時刻から出発予定時刻(以下、出発推定時刻とも称す)までの期間(以下、駐車期間とする)での目的地点(以下、駐車地点とも称す)pにおける現降水量及び予測降水量を取得する(S710)。即ち、本実施形態のS710では、駐車期間中における予測総降水量PBp,tと、予測時間降水量PAp,tと、現降水量(総雨量、及び時間雨量)を単位時刻tそれぞれについて取得する。
続いて、水位計測システム17にて水位Vを計測する地点p3の中に、駐車地点pに対応する地点が存在するか否かを判定する(S720)。その判定の結果、水位Vを計測する地点p3の中に駐車地点pに対応する地点(以下、対応地点p3とする)があれば(S720:YES)、その対応地点p3にて計測された水位Vを取得すると共に、その取得した水位Vが、予め規定された基準水位Tよりも高いか否かを判定する(S730)。なお、本実施形態における基準水位Tは、車載システム30が搭載される自動車の最低地上高に対して予め設定した割合(例えば、50%)である。本実施形態において、基準水位Tは、車載システム30が搭載される自動車の車種毎に設定されている。
このS730での判定の結果、対応地点p3にて計測された水位Vが基準水位Tよりも高ければ(S730:YES)、当該車両が浸水する可能性が高いものと判断して、安全度を低レベルに設定する(S740)。
一方、S730での判定の結果、対応地点p3にて計測された水位Vが基準水位T以下である場合(S730:NO)や、水位計測システム17にて水位Vを計測する地点p3の中に駐車地点pに対応する地点が存在しない場合(S720:NO)には、S750へと移行する。すなわち、水位計測システム17にて計測される水位Vから、駐車地点pに駐車中である当該車両が出発推定時刻までに移動不能となる可能性があるか否かを推定不可能であれば、地域情報DB15に格納されている地点基準量(以下、浸水基準量とも称す)の中に、駐車地点pに対応する地点p2の浸水基準量が存在するか否かを判定する(S750)。
そのS750での判定の結果、駐車地点pに対応する地点p2の浸水基準量が存在していれば(S750:YES)、その地点p2における駐車期間中の浸水基準量、即ち、過去総降水量PDpと過去時間降水量PCpとを取得する(S760)。
そして、S710にて取得した駐車期間中における予測時間降水量PAp,tそれぞれと、S760にて取得した過去時間降水量PCpから算出された時間判定降水量PC'pとを比較する(S770)。さらに、S710にて取得された駐車期間中における予測総降水量PBp,tそれぞれと、S730にて取得された過去総降水量PDpから算出された総判定降水量PD'pとを比較する(S780)。
なお、本実施形態において時間判定降水量PC'pは、過去時間降水量PCp2から、予め設定された降水量αを減算した降水量(PC'p=PCp2−α)であり、総判定降水量PD'pは、過去総降水量PDp2から、予め設定された降水量βを減算した降水量(PD'p=PDp2−β)である。そして、本実施形態における降水量α,降水量βは、当該車両が浸水する前に移動可能となるように設定された固定値(マージン)である。
これらS770及びS780での比較の結果、駐車期間中の単位時刻tそれぞれについて、予測時間降水量PAp,tが時間判定降水量PC'pより少なく、かつ予測総降水量PBp,tが総判定降水量PD'pより少なければ(S790:YES)、安全度を高レベルに設定する(S800)。一方、770及びS780での比較の結果、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの中に、時間判定降水量PC'p以上である予測時間降水量PAp,t、及び総判定降水量PD'p以上である予測総降水量PBp,tのうちの少なくとも1つが存在すれば(S790:NO)、安全度を低レベルに設定する(S810)。
先のS750での判定の結果、駐車地点pに対応する地点p2の浸水基準量が存在していなければ(S750:NO)、S710にて取得された駐車期間中における予測時間降水量PAp,tそれぞれと、時間判定基準量PX'とを比較する(S820)。さらに、S710にて取得された駐車期間中における予測総降水量PBp,tそれぞれと、総判定基準量PY'とを比較する(S830)。
本実施形態において、時間判定基準量PX'は、時間基準降水量PXから降水量αを減算することで算出された降水量(PX'=PX−α)であり、総判定基準量PY'は、総基準降水量PYから降水量βを減算することで算出された降水量(PY'=PY−β)である。
これらS820及びS830での比較の結果、駐車期間中の単位時刻tそれぞれについて、予測時間降水量PAp,tが時間判定基準量PX'より少なく、かつ予測総降水量PBp,tが総判定基準量PY'より少なければ(S840:YES)、安全度を高レベルに設定する(S810)。一方、S820及びS830での比較の結果、駐車期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの中に、時間判定基準量PX'以上である予測時間降水量PAp,t、及び総判定基準量PY'以上である予測総降水量PBp,tのうちの少なくとも1つが存在すれば(S840:NO)、安全度を低レベルに設定する(S740)。
例えば、図8に示すように、駐車期間が8時間(図中8h)であると想定する。このような状況下において、本実施形態のS750〜S790、及びS820〜S840では、図8中に示す「行」(即ち、単位時刻t)毎に、駐車期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tを、それぞれ、判定降水量(即ち、時間判定降水量PC'p及び総判定降水量PD'p、または時間判定基準量PX'及び総判定基準量PY')と比較する。その比較の結果、駐車予定期間中の予測時間降水量PAp,t、及び予測総降水量PBp,tの両方が、出発推定時刻までの全ての単位時刻tについて、それぞれ、判定降水量未満であれば、安全度を高レベルに設定する。
そして、このようにして設定された安全度が高レベルであるか否かを判定する(S850)。そのS850での判定の結果、安全度が低レベルであれば(S850:NO)、駐車地点pを、他の目的地点(以下、変更駐車地点とする)qに変更し、その変更した変更駐車地点qを当該車両の駐車地点の候補として設定する(S860)。
その後、S710へと戻り、変更駐車地点qに対してS710〜S850のステップを実行する水量比較制御を実行して、駐車期間中の変更駐車地点qに対する安全度を設定する。この水量比較制御にて設定された変更駐車地点qに対する安全度が低レベルであれば、S860にて、変更駐車地点qを、他の目的地点(即ち、変更駐車地点)rに変更して、その変更駐車地点rを他の駐車地点の候補とする。つまり、本実施形態では、水量比較制御を、安全度が高レベルとなる変更駐車地点が検出されるまで繰り返す。この水量比較制御を繰り返す際に取得される変更駐車地点における予測降水量が本発明の変更水量であり、変更駐車地点における浸水基準量が本発明の降水基準値である。
なお、本実施形態におけるS860では、変更駐車地点は、地図データ中の目的地点の中で、駐車地点pから距離が近いものから順に設定される。
なお、S850での判定の結果、安全度が高レベルであれば(S850:YES)、即ち、駐車地点pの安全度が高レベルであるか、安全度が高レベルとなる変更駐車地点(本発明の回避可能地点に相当)が検出されると、水量比較制御において安全度が低レベルに設定されたことが少なくとも一度あるか否か判定する(S870)。
なお、S850での判定の結果、安全度が高レベルであれば(S850:YES)、即ち、駐車地点pの安全度が高レベルであるか、安全度が高レベルとなる変更駐車地点(本発明の回避可能地点に相当)が検出されると、水量比較制御において安全度が低レベルに設定されたことが少なくとも一度あるか否か判定する(S870)。
そのS870での判定の結果、安全度が低レベルに設定されたことが、一度も無ければ(S870:NO)、即ち、当該車両が現在駐車されている駐車地点pの安全度が高レベルであれば、駐車期間の間、駐車地点pに継続して当該車両を駐車しても、当該車両が浸水する可能性が低いものと判断して、設定された全ての安全度を解除した後、本危険判定処理を終了する。
一方、S870での判定の結果、安全度が低レベルに設定されたことが、少なくとも一度以上あれば(S870:YES)、即ち、当該車両が現在駐車されている駐車地点pの安全度が低レベルであれば、駐車期間の間、駐車地点pに継続して当該車両を駐車すると、当該車両が浸水する可能性が高いものと判断して、危険判定通知を実行する(S880)。本実施形態における危険判定通知では、図9に示すように、駐車地点pに継続して当該車両を駐車すると、当該車両が浸水する可能性が高いことを、通知情報として情報端末50に通知する。これと共に、本実施形態における危険判定通知では、当該車両が駐車されている駐車地点pから、水量比較制御を繰り返すことで検出された安全度が高レベルな変更駐車地点へと、当該車両を移動させることを推奨する旨を、通知情報として情報端末50に通知する。
その後、設定された全ての安全度を解除して、本危険判定処理を終了する。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の情報報知システム1では、目的地として設定された目的地点pに出発予定時刻まで当該車両を駐車した場合に、目的地点pから当該車両が移動不能となる可能性を、目的地として設定された目的地点pに到着する前に、利用者に認識させることができる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の情報報知システム1では、目的地として設定された目的地点pに出発予定時刻まで当該車両を駐車した場合に、目的地点pから当該車両が移動不能となる可能性を、目的地として設定された目的地点pに到着する前に、利用者に認識させることができる。
しかも、情報報知システム1では、駐車予定期間に目的地点pから当該車両が移動不能となる可能性が高い場合には、当該車両が移動不能となる可能性が低い変更地点qを報知している。このため、情報報知システム1の利用者は、目的地点pに到着する前に、駐車予定期間に移動不能となる可能性が低い、即ち、安全性が高い目的地点に当該車両を移動させることができる。
さらに、情報報知システム1では、駐車期間中に当該車両が駐車地点pから移動不能となる可能性が生じると、その旨と併せて、駐車期間中に当該車両が駐車地点pから移動不能となる可能性が低い回避可能地点を、情報端末50に通知する。
このため、情報報知システム1によれば、情報端末50を利用者に所持させることによって、駐車期間中に当該車両が駐車地点pから移動不能となる可能性があることを、当該車両が駐車地点pから移動不能となる前に、利用者に認識させることができる。この結果、情報報知システムの利用者は、当該車両を移動させることができる。
特に、本実施形態の情報報知システム1では、過去総降水量PDpまたは過去時間降水量PCp(時間基準降水量PXまたは総基準降水量PY)から降水量αまたは降水量βにて減算した値を、予測降水量と比較する判定降水量としている。このため、情報報知システム1では、当該車両が冠水する前に、駐車地点pの安全度が低レベルに設定され、回避可能地点が通知される。このため、情報報知システム1の利用者は、当該車両が冠水する前に、当該車両を確実に移動させることができる。
なお、本実施形態の情報報知システム1では、予測降水量と比較する基準降水量(判定降水量)を、目的地として設定された目的地点(駐車地点)pに対応する地点基準量(浸水基準量)が存在する場合には、その地点基準量(浸水基準量)としている。したがって、情報報知システム1によれば、比較結果を目的地点(駐車地点)における過去の浸水の有無を考慮したものとすることができ、この結果、当該車両が目的地点(駐車地点)から移動不能となる可能性についての推定精度を向上させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、安全確認処理のS410及び危険判定処理のS710では、出発予定時刻(出発推定時刻)までを駐車予定期間(駐車期間)の後端としていたが、駐車予定期間(駐車期間)の後端は、これに限るものではなく、出発予定時刻(出発推定時刻)よりも遅い時刻を、駐車予定期間(駐車期間)の後端としても良い。このような時刻を駐車予定期間(駐車期間)の後端として、駐車予定期間(駐車期間)中の予測降水量を取得すれば、予め設定された出発予定時刻(出発推定時刻)よりも、実際の出発時間が遅くなった際に、当該車両が移動不能となることを低減できる。
さらに、上記実施形態の安全確認処理におけるS560,S570にて報知する内容は、比較制御の結果であったが、S560またはS570にて報知する内容は、比較制御の結果に、目的地として設定された目的地点pへと当該車両が移動する際のリスク(例えば、目的地までの経路上において、○○時頃に豪雨が予測されます)等を加えた内容であっても良い。
また、上記実施形態の危険判定処理では、危険判定通知(S880)の実行条件を、駐車地点pの安全度が低レベルである場合としていたが、危険判定通知の実行条件は、これに限るものではなく、駐車地点pの安全度が高レベルである場合に実行しても良い。ただし、この場合、危険判定通知にて情報端末50に通知する内容は、駐車期間中に駐車地点pに継続して当該車両を駐車しても移動不能となる可能性が低い旨を表すものである。
特に、危険判定通知の実行条件を、駐車地点pの安全度が低レベルから高レベルに変化した場合とすれば、駐車期間中に駐車地点pに当該車両を駐車しても移動不能となる可能性が低くなったことを、情報報知システム1の利用者に認識させることができる。
なお、危険判定処理において、S880の危険判定通知にて通知する内容は、上述した内容に、駐車地点pの安全度が高レベルに維持される限界の時刻、即ち、駐車地点pから当該車両を移動可能な限界の時刻を加えた内容であっても良い。
また、上記実施形態の危険判定処理におけるS710では、目的地として設定された目的地点pを、当該車両が駐車されている駐車地点として取得していたが、駐車地点を取得する方法は、これに限るものではなく、例えば、位置検出装置32からの出力信号に従ってナビECU40が導出した現在位置を駐車地点として取得しても良い。
上記実施形態の安全報知処理(即ち、安全確認処理、及び危険判定処理)では、目的地点(駐車地点)pの安全度の設定を、予測降水量(推定水量)と、基準降水量(即ち、地点基準量(浸水基準量)、及び時間基準降水量、総基準降水量)とを比較することで実行していたが、安全度を設定する方法は、これに限るものではない。例えば、安全度の設定に、目的地点(駐車地点)pの地形を用いても良い。この場合、具体的には、目的地点(駐車地点)pが窪地の底部に位置している場合には、基準降水量を予め規定された降水量減算すること等が考えられる。
ところで、上記実施形態では、予測降水量、地点基準量、時間基準降水量、総基準降水量は、雨量であったが、これらは雨量に限るものではなく、降雪量であっても良い。この場合、降水量α、降水量βも、雨量ではなく降雪量であることが望ましい。
このように、降水量として降雪量を用いれば、目的地点(駐車地点)pに当該車両を駐車したのち、降雪量が多くなり、当該車両が雪に埋もれて目的地点(駐車地点)pから移動させることが困難となることを防止できる。
また、上記実施形態では、基準水位Tは、車載システム30が搭載される自動車の最低地上高に対して予め設定した割合であったが、基準水位Tは、これに限るものではなく、例えば、予め規定された固定値(例えば、50[mm])であっても良い
上記実施形態における車載システム30に対する電力供給は、イグニッションスイッチがオン状態であるか否かに関わらず実行されていたが、車載システム30に対する電力供給は、これに限るものではなく、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態であるときには、安全報知処理が実行される期間のみ電力供給されるように構成されていても良い。車載システム30に対する電力供給系が、このように構成されている場合、安全報知処理では、ナビECU40及び補助記憶装置37への電力供給が遮断される前に、目的地点(駐車地点)pや出発予定時刻(出発推定時刻)などの情報を、補助記憶装置37に記憶するステップを実行する必要がある。
上記実施形態における車載システム30に対する電力供給は、イグニッションスイッチがオン状態であるか否かに関わらず実行されていたが、車載システム30に対する電力供給は、これに限るものではなく、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態であるときには、安全報知処理が実行される期間のみ電力供給されるように構成されていても良い。車載システム30に対する電力供給系が、このように構成されている場合、安全報知処理では、ナビECU40及び補助記憶装置37への電力供給が遮断される前に、目的地点(駐車地点)pや出発予定時刻(出発推定時刻)などの情報を、補助記憶装置37に記憶するステップを実行する必要がある。
なお、上記実施形態では、車載システム30を自動車に搭載していたが、車載システム30が搭載される車両は、自動車に限るものではなく、例えば、自転車であっても良い。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
上記実施形態の安全報知処理におけるS130が、本発明の目的地取得手段及び地点取得手段に相当し、S140が、本発明の時刻取得手段及び推定時刻取得手段に相当する。
そして、上記実施形態の安全確認処理におけるS420,S430が、本発明の基準取得手段に相当し、S410が、本発明の降水量取得手段に相当する。さらに、安全確認処理におけるS440,S450,S490,及びS500が、本発明の降水量比較手段に相当し、S460〜S480、及びS510〜S570が、本発明の状況報知手段に相当する。
そして、上記実施形態の安全確認処理におけるS420,S430が、本発明の基準取得手段に相当し、S410が、本発明の降水量取得手段に相当する。さらに、安全確認処理におけるS440,S450,S490,及びS500が、本発明の降水量比較手段に相当し、S460〜S480、及びS510〜S570が、本発明の状況報知手段に相当する。
また、上記実施形態の安全確認処理におけるS540からS410へと戻ってS410〜S530までのステップを繰り返すことで得られる機能が、本発明の回避地点検出手段に相当し、S540からS410へと戻ってS410〜S530までのステップを繰り返した後に、S570を実行することで得られる機能が、本発明の回避地点報知手段に相当する。そして、安全確認処理におけるS540からS410へと戻ってS410〜S530までのステップを繰り返す際に、S410〜S450,及びS490,S500を実行することで得られる機能が、本発明の比較制御手段に相当し、S540からS410へと戻ってS410〜S530までのステップを繰り返す際に、S460〜S480、S510〜S540を実行することで得られる機能が、本発明の回避地点探索手段に相当する。
なお、上記実施形態の危険判定処理におけるS750及びS760が、本発明の指標取得手段に相当し、S710〜S730が、本発明の水量取得手段に相当する。そして、危険判定処理のS720〜S870が、本発明の回避抽出手段に相当し、S880が、本発明の回避通知手段に相当する。さらに、危険判定処理におけるS860からS710へと戻ってS710〜S860までのステップを繰り返す際に、S720〜S780,及びS820,S830を実行することで得られる機能が、本発明の水量比較手段に相当し、S860からS710へと戻ってS710〜S860までのステップを繰り返す際に、S740,S790〜S810、及びS840〜S870を実行することで得られる機能が、本発明の回避探索手段に相当する。
1…情報報知システム 5…情報収集システム 10…天気情報DB 15…地域情報DB 17…水位計測システム 18…冠水センサ 19…データ出力器 20…通信中継装置 30…車載システム 31…通信装置 32…位置検出装置 33…表示装置 34…音声出力装置 35…入力装置 36…計時装置 37…補助記憶装置 40…ナビECU 41…ROM 42…RAM 43…CPU 50…情報端末
Claims (15)
- 車両に搭載される情報報知装置であって、
当該車両が向かう予定の地点である目的地点を取得する目的地取得手段と、
前記目的地取得手段で取得された目的地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発予定時刻を取得する時刻取得手段と、
当該車両が移動不能となる可能性がある降水量である基準降水量を取得する基準取得手段と、
前記目的地取得手段で取得された目的地点に対応する地点にて、少なくとも前記時刻取得手段にて取得された出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、前記目的地点に到着する前に取得する降水量取得手段と、
前記降水量取得手段にて予測降水量を取得すると、その取得した予測降水量と、前記基準取得手段で取得した基準降水量とを比較する降水量比較手段と、
前記降水量比較手段にて比較した結果に基づいて、前記目的地点に到着してから前記出発予定時刻までに、当該車両が移動不能となる可能性を表す安全状況を推定し、その推定した安全状況を報知する状況報知手段と
を備えることを特徴とする情報報知装置。 - 前記状況報知手段は、
前記予測降水量が前記基準降水量より少なければ、当該車両が移動不能となる可能性が、予め規定された基準値より低いことを、前記安全状況として推定することを特徴とする請求項1に記載の情報報知装置。 - 前記状況報知手段は、
前記予測降水量が前記基準降水量より多ければ、当該車両が移動不能となる可能性が、予め規定された基準値より高いことを、前記安全状況として推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報報知装置。 - 前記基準取得手段は、
予め登録された地点において過去に浸水した際の降水量を表す地点基準量の中から、前記目的地取得手段にて取得された目的地点に対応する前記地点基準量を前記基準降水量として取得する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報報知装置。 - 前記基準取得手段は、
前記地点基準量の中に、前記目的地取得手段にて取得された目的地点に対応する前記地点基準量が存在していなければ、予め規定された固定値を前記基準降水量として取得する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報報知装置。 - 前記降水量比較手段にて比較された結果、前記予測降水量が前記基準降水量より多ければ、前記基準降水量より少ない前記予測降水量に対応する前記地点である回避地点を検出する回避地点検出手段と、
前記回避地点検出手段にて検出された回避地点を報知する回避地点報知手段と
を備え、
前記回避地点検出手段は、
前記目的地点に対応する地点を変更した変更地点を設定し、その変更地点における前記予測降水量である変更予測量を取得して、前記変更予測量と前記基準降水量とを比較する比較制御を実行する比較制御手段と、
前記比較制御手段での比較制御の結果、前記変更予測量が前記基準降水量より多ければ、当該変更予測量に対応する変更地点を変更して前記比較制御手段による比較制御を実行し、前記変更予測量が前記基準降水量より少なければ、当該変更予測量に対応する前記変更地点を前記回避地点とする回避地点探索手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の情報報知装置。 - 前記比較制御手段は、
予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す地点降水量の中に、前記変更地点に対応する前記地点降水量が存在していれば、その前記地点降水量を、前記変更予測量と比較する前記基準降水量とし、前記地点降水量の中に、前記変更地点に対応する前記地点降水量が存在していなければ、予め規定された固定値を、前記変更予測量と比較する前記基準降水量とする
ことを特徴とする請求項6に記載の情報報知装置。 - 前記目的地取得手段は、
当該車両が駐車される予定の地点を前記目的地点として取得することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の情報報知装置。 - 当該車両が駐車された地点である駐車地点を取得する地点取得手段と、
前記地点取得手段で取得された駐車地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発推定時刻を取得する推定時刻取得手段と、
当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の水位を表す基準水位、及び当該車両が移動不能となる可能性がある最低限の降水量を表す判定降水量を含む基準指標を取得する指標取得手段と、
前記地点取得手段で取得された駐車地点での水位、及び少なくとも前記推定時刻取得手段にて取得された出発推定時刻までに前記駐車地点にて予測される降水量のうちの少なくとも一方を表す推定水量を、前記駐車地点を出発するまでの間、繰り返し取得する水量取得手段と、
前記水量取得手段にて推定水量を取得する毎に、その取得した推定水量と、前記基準取得手段で取得した基準指標とを比較し、比較した結果、前記推定水量が前記基準指標より多ければ、予め登録された駐車可能な地点である駐車可能地点の中から、前記基準指標より小さい前記推定水量に対応する駐車可能地点を表す回避可能地点を抽出する回避抽出手段と、
当該情報報知装置とは別体に形成され、かつ外部から通知された情報である通知情報を報知する情報端末に、前記回避抽出手段にて抽出された回避可能地点を前記通知情報として通知する回避通知手段と
を備え、
前記回避抽出手段は、
前記駐車地点を変更した変更駐車地点を設定し、その変更駐車地点における前記推定水量である変更水量を取得して、前記変更水量と前記基準指標とを比較する水量比較制御を実行する水量比較手段と、
前記水量比較手段での比較の結果、前記変更水量が前記基準指標より多ければ、当該変更水量に対応する変更駐車地点を前記駐車地点として前記降水量比較手段による水量比較制御を実行し、前記変更水量が前記基準指標より少なければ、当該変更水量に対応する前記変更駐車地点を前記回避可能地点とする回避探索手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の情報報知装置。 - 前記水量取得手段は、
前記地点取得手段にて取得された駐車地点における地面からの水位を表す駐車地点水位を、前記推定水量として取得することを特徴とする請求項9に記載の情報報知装置。 - 前記指標取得手段は、
予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す浸水基準量の中から、前記地点取得手段にて取得された駐車地点に対応する前記浸水基準量を、前記判定降水量として取得する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の情報報知装置。 - 前記指標取得手段は、
前記浸水基準量の中に、前記地点取得手段にて取得された駐車地点に対応する前記浸水基準量が存在していなければ、予め規定された降水量を前記判定降水量として取得する
ことを特徴とする請求項11に記載の情報報知装置。 - 前記回避抽出手段は、
予め登録された地点が過去に浸水した際の降水量を表す降水基準値の中に、前記変更地点に対応する前記降水基準値が存在していれば、その前記降水基準値を前記変更水量と比較する前記基準指標とし、前記降水基準値の中に、前記変更地点に対応する前記降水基準値が存在していなければ、予め規定された固定値を前記変更水量と比較する前記基準指標とする
ことを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか一項に記載の情報報知装置。 - 請求項9から請求項13の何れか一項に記載の情報報知装置と、
前記情報報知装置に備えられた前記回避通知手段が通知した回避可能地点を報知する情報端末と
を備えることを特徴とする情報報知システム。 - コンピュータを、車両に搭載される情報報知装置として機能させるプログラムであって、
当該車両が向かう予定の地点である目的地点を取得する目的地取得手順と、
前記目的地取得手順で取得された目的地点を当該車両が出発する予定の時刻である出発予定時刻を取得する時刻取得手順と、
当該車両が移動不能となる可能性がある降水量である基準降水量を取得する基準取得手順と、
前記目的地取得手順で取得された目的地点に対応する地点にて、少なくとも前記時刻取得手順にて取得された出発予定時刻までに予測される降水量である予測降水量を、前記目的地点に到着する前に取得する降水量取得手順と、
前記降水量取得手順で取得した予測降水量と、前記基準取得手順で取得した基準降水量とを比較する降水量比較手順と、
前記降水量比較手順にて比較した結果に基づいて、前記目的地点に到着してから前記出発予定時刻までに前記目的地点から当該車両が移動不能となる可能性を表す安全状況を推定し、その推定した安全状況を報知する状況報知手順とを
コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010053182A JP2011185838A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 情報報知装置、情報報知システム、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2011185838A true JP2011185838A (ja) | 2011-09-22 |
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ID=44792301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010053182A Pending JP2011185838A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 情報報知装置、情報報知システム、及びプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
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