JP2011185418A - 固定クリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フランジ部20は、胴部10の中心軸及び係止突起13を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に、径方向へ延びる長溝21が形成してある。そして、グロメット体1をパネルの取付孔に嵌め込んだとき、当該取付孔の周縁に圧接した係止突起13が内側へ押し込まれ、これに伴い長溝21の形成部位を極大としてフランジ部1が弾力的に撓む。
【選択図】 図1
Description
その後、取付部品を中間部に配置してピン体がグロメット体の中空部(盲孔)に差し込み固定される。
さて、特許文献1に開示された固定クリップは、防水性を確保するために、グロメット体の胴部に切欠き等が設けられていない。しかも、グロメット体の基端部にはフランジ部が形成されている。そのため、特許文献2に開示されたようなスリットで分割された係入脚片を有するグロメット体(ねじ受け具)に比べて、係止肩が撓みにくく、パネルに設けた取付孔に係止肩を押し込み貫通させる際に大きな力が必要となる。
この作業に際して、係止肩を押し込む力加減を適切に調整し、係止肩が取付孔を貫通したと同時に押し込み動作を停止しなければ、過大な押し込み力がパネルに作用して、当該パネルが損傷してしまうおそれもある。しかし、大きな力で係止肩を押し込んでいるとき、そのような力加減の調整をすることは困難であり、よってパネルが過大な外力作用によって損傷するおそれを常に有していた。
しかし、同様の欠損部を、特許文献1に開示されたグロメット体のフランジ部において対応する部位へ形成しても、剛性の高い胴部を有する当該グロメット体では、外力の作用点である係止肩と欠損部の形成位置が離れており、したがって係止肩に作用する押し込み力が欠損部へ伝わるまでに大きな抵抗力が生じるため、フランジ部の反りに変換できない。よって係止肩の取付孔への貫通に必要な押し込み力を低減させる効果は小さい。
前記グロメット体は、軸方向に延びる胴部と、この胴部の一端から径方向に拡がるフランジ部とを有し、
前記胴部は、内部が前記中空部となっており、フランジ部が形成された一端に前記中空部が開口するとともに、他端では前記中空部が底壁により閉塞されており、
さらに、前記胴部の外周面であって前記フランジ部との間に前記固定対象物を介在させる間隔をあけた部位に係止突起を有し、当該係止突起が前記固定対象物における取付孔に圧入され、当該取付孔を貫通してその周縁に係止される構成となっており、
且つ、前記フランジ部は、前記胴部の中心軸及び前記係止突起を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に、径方向へ延びる長溝が形成されており、
前記グロメット体を前記固定対象物の取付孔に嵌め込んだとき、当該取付孔の周縁に圧接した前記係止突起が内側へ押し込まれ、これに伴い前記長溝の形成部位を極大として前記フランジ部が弾力的に撓む構成としたことを特徴とする。
前記中空部の開口は、当該中空部に差し込まれた前記ピン体が横方向に移動自在な長穴形状に形成されており、
前記長溝は、前記フランジ部の外縁から前記開口に至らない任意の位置まで延びていることを特徴とする。
前記胴部は、前記フランジ部と前記係止突起との中間部が、他の部位よりも薄肉となった薄肉部に形成してあることを特徴とする。
前記薄肉部は、前記フランジ部の下縁に繋がっていることを特徴とする。
前記ピン体が外周面に張出肩を有するとともに、前記胴部は内周面に前記張出肩を係止するピン係止突起を有し、
当該ピン係止突起は、前記胴部の中心軸及び前記係止突起を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に形成されていることを特徴とする。
前記胴部は、前記フランジ部と前記ピン係止突起との中間部が、他の部位よりも薄肉となった薄肉部に形成してあることを特徴とする。
このとき、フランジ部には、胴部の中心軸及び係止突起を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に、径方向へ延びる長溝が形成されているため、係止突起と長溝の形成部位との距離が短く、したがって係止突起に作用する圧縮力の多くが長溝の形成部位に伝わる。そのため、係止突起の押し込み量が、長溝の形成部位を極大とするフランジ部の弾力的な撓みに変換されて胴部の剛性が小さくなる。その結果、係止突起を固定対象物の取付孔に嵌め込み貫通させる際に必要となる外力を低減させることができる。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る固定クリップは、グロメット体1とピン体2とを構成部品としている。グロメット体1は樹脂成形品である。一方、ピン体2は樹脂成形品のほか、金属材料で成形することもできる。図3(c)に示すように、本実施形態に係る固定クリップは、固定対象物であるパネル100に設けられた取付孔101にグロメット体1を嵌め込み、取付部品200を中間に介在させた状態で、ピン体2をグロメット体1に差し込み固定することで、パネル100に取付部品200を固定する機能を有している。
本実施形態に係る固定クリップは、パネル100の表面側(図3の上側)から裏面側(同図の下側)への水や湿気の侵入を防ぐ防水性に富んだ構造となっている。
胴部10は、内部が中空部11となっており、フランジ部20が形成された一端に中空部11が開口するとともに、他端では中空部11が底壁12により閉塞されている。
胴部10の外周面には、正面と裏面の対称な部位に、一対の係止突起13が形成してある。これらの係止突起13とフランジ部20との間には、パネル100を配置させるための間隔を設けてある。これらの係止突起13は、パネル100に設けた取付孔101に圧入され、当該取付孔101を貫通してその周縁に係止される(図3(c)参照)。
一方、グロメット体1の胴部10には、内周面に張出肩33を係止する一対のピン係止突起14が、正面と裏面の対称な部位に形成してある。このピン係止突起14の形成位置は、胴部10の中心軸と係止突起13を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位である。すなわち、正面から見て、同じ縦線上に係止突起13とピン係止突起14が形成してある(図2(b)(d)参照)。
ピン体2は、グロメット体1の胴部10に形成した中空部11に開口11aから差し込まれ、張出肩33がピン係止突起14を乗り越えて、ピン係止突起14に係止されて中空部11からの抜けが阻止される(図3(c)参照)。
既述したように、長溝21を開口11aに連結した場合はその連結部にエッジが形成されて、開口11a周縁の連続性が途切れ、移動するピン体2が引っ掛かってしまうおそれがある。そこで、長溝21を他端21aをフランジ部20の開口11aまでに至らない位置で止めることにより、開口11a周縁の連続性が確保され、ピン体2を引っ掛かりなく円滑に移動させることができる。
グロメット体1をパネル100の装着孔に嵌め込んだとき、取付孔101の周縁に圧接した係止突起13が内側へ押し込まれ、その際に係止突起13に作用する圧縮力が、胴部10を介してフランジ部20へ伝わり、フランジ部20を弾力的に撓ませる。
ここで、長溝21は、フランジ部20において、胴部10の中心軸及び係止突起13を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に形成されているため、係止突起13との距離が短く、したがって係止突起13に作用する圧縮力の多くが長溝21の形成部位に伝わる。そのため、係止突起13の押し込み量が、図3(a)に示すように、長溝21の形成部位を極大とするフランジ部20の弾力的な撓みに変換されて胴部10の剛性が小さくなる。その結果、係止突起13をパネル100の取付孔101に嵌め込み貫通させる際に必要となる外力を低減させることができる。
図3(a)に示したように、フランジ部20と係止突起13との中間部に形成された薄肉部15は、フランジの下縁に繋がっていなかったが、図4に示すように薄肉部15をフランジ部20の下縁に繋げたほうが、係止突起13に作用する力をフランジ部20における長溝21の形成部位にいっそう伝え易くなり、好ましい。
1:グロメット体、10:胴部、11:中空部、12:底壁、13:係止突起、14:ピン係止突起、15:薄肉部、16:薄肉部、
20:フランジ部、21:長溝、22:補助長溝、
2:ピン体、30:ピン胴部、31:頭部、32:首部、33:張出肩
Claims (6)
- 固定対象物に設けられた取付孔へ嵌め込まれる樹脂製のグロメット体と、このグロメット体に形成した軸方向に延びる中空部内に差し込んで当該中空部内に係止されるピン体とを備えた固定クリップにおいて、
前記グロメット体は、軸方向に延びる胴部と、この胴部の一端から径方向に拡がるフランジ部とを有し、
前記胴部は、内部が前記中空部となっており、フランジ部が形成された一端に前記中空部が開口するとともに、他端では前記中空部が底壁により閉塞されており、
さらに、前記胴部の外周面であって前記フランジ部との間に前記固定対象物を介在させる間隔をあけた部位に係止突起を有し、当該係止突起が前記固定対象物における取付孔に圧入され、当該取付孔を貫通してその周縁に係止される構成となっており、
且つ、前記フランジ部は、前記胴部の中心軸及び前記係止突起を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に、径方向へ延びる長溝が形成されており、
前記グロメット体を前記固定対象物の取付孔に嵌め込んだとき、当該取付孔の周縁に圧接した前記係止突起が内側へ押し込まれ、これに伴い前記長溝の形成部位を極大として前記フランジ部が弾力的に撓む構成としたことを特徴とする固定クリップ。 - 前記中空部の開口は、当該中空部に差し込まれた前記ピン体が横方向に移動自在な長穴形状に形成されており、
前記長溝は、前記フランジ部の外縁から前記開口に至らない任意の位置まで延びていることを特徴とする請求項1の固定クリップ。 - 前記胴部は、前記フランジ部と前記係止突起との中間部が、他の部位よりも薄肉となった薄肉部に形成してあることを特徴とする請求項1又は2の固定クリップ。
- 前記薄肉部は、前記フランジ部の下縁に繋がっていることを特徴とする請求項3の固定クリップ。
- 前記ピン体が外周面に張出肩を有するとともに、前記胴部は内周面に前記張出肩を係止するピン係止突起を有し、
当該ピン係止突起は、前記胴部の中心軸及び前記係止突起を通る縦切断面を延長した仮想平面と交叉する部位に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の固定クリップ。 - 前記胴部は、前記フランジ部と前記ピン係止突起との中間部が、他の部位よりも薄肉となった薄肉部に形成してあることを特徴とする請求項5の固定クリップ。
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JP2010054236A JP2011185418A (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 固定クリップ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2010-03-11 JP JP2010054236A patent/JP2011185418A/ja active Pending
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