JP2011184134A - ロール紙保持装置及び印字装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用紙がロール状に巻かれたロール紙5の芯孔両側を、一対の対向する弾発出没する保持部材12,12’で保持するロール紙保持装置であって、前記保持部材は、前記ロール紙が該保持部材間に挿入されるとき該ロール紙の一部が接する傾斜12aと、前記保持部材間に保持された前記ロール紙を取り出すとき該ロール紙の芯孔周縁の一部が接する傾斜12bと、を有し、ロール紙の挿入時に接する傾斜の角度が、ロール紙を取り出すときに接する傾斜の角度より大きくした。
【選択図】図6
Description
しかし、この方法の場合、装置側部のカバーを開けてラベルロールを軸の側端より挿通するため、装置側部に前記カバーを開閉できるだけのスペースを確保しなければならないという問題点を有する。
前記技術は、対向する一対の側板に一対の軸受を取り付け、該一対の軸受の中空部に一対のボール(保持部)及び該ボールをラベルロール側に押圧付勢する弾性体を収容し、該一対のボールによって前記ラベルロールのコアを両側から保持するというものである。
前記ロール紙保持装置で保持されるロール紙としては、紙管(コア)の外側に用紙がロール状に巻かれたもの、或いは紙管がなく用紙をロール状に巻いて中心に芯孔を形成したものが挙げられる。
前記保持部材は、ロール紙を保持する両側に設けてもよい。
前記二つの傾斜面が交差する頂部は、そのまま稜線(山型)の状態で残す、或いは頂部を所定の幅で切除して平坦な頂部とするなど何れでもよい。
前記周縁部の形成開始位置は中央部が外れていればよく、例えばロール紙の挿入時に接する傾斜面の途中から形成されていてもよい(請求項4)。
前記盛り上がりは左右の傾斜面が交わる山型の稜線、或いは緩やかな凸曲面など何れでもよい。
また、請求項2記載の構成により、保持部材の表面(ロール紙の側端と対向する面)が二つの傾斜面で形成される為、ロール紙を挿入する操作、及びロール紙を取り出す操作の案内をスムーズに行うことができる。そして、前記ロール紙の芯孔(紙管)は、前記保持部材の壁部と接触し、安定よく保持される。従って、保持部材を付勢する弾性部材の弾発力が弱くてもロール紙をしっかり保持することができる。
また、請求項5記載の構成により、ロール紙を取り出す時、該ロール紙の芯孔(紙管)の孔縁の一部は傾斜面の一部に接触しながら案内されるため、ロール紙を取り出すときの負荷(接触抵抗)を軽減することが出来る。
また、請求項6記載の構成により、ロール紙の芯孔(紙管)の孔縁がアーム材に係着して保持され、且つ、挿入時はロール紙の端部外周面が、取り出し時はロール紙の芯孔の孔縁がアーム材上を滑りながら案内される為、簡単な構造で挿入/取り出しを容易に行うことができる。
また、請求項7記載の構成により、ロール紙の装填及び取り外しが容易で、且つロール紙をしっかり保持できる印字装置を提供できる。
図1及び図2は、ロール紙保持装置及び印字部を備えた印字装置を示し、その印字装置はケース1内に、ロール紙保持装置Aと印字部Bを備え、ケース1の外側上面には表示部2と操作入力部3が配置され、前記ロール紙保持装置Aと印字部Bは該ケース1に対して前方に引き出し可能に構成された前面枠4に装備されている。それにより、ロール紙保持装置Aに対するラベルロール(ロール紙)5の装填及び取り外し、巻き取った台紙の取り外し、印字部のメンテナンス等は前記前面枠4を前方に引き出して行うことができる。
ロール紙保持装置Aは、図3及び図6に示すように、一対の対向する側板11,11’と、その側板11,11’の対向する面に出没可能に配設した保持部材12,12’と、前記保持部材12,12’を対向面側に弾発付勢する弾性部材13,13’とで構成されている。そして、ラベルロール5を保持部材12,12’間に挿入し、その挿入した方向と反対方向にラベルロール5を引き抜くことでラベルロール5を取り出すことができる。
前記一対の対向する側板11,11’は、一方の側板11が前記取付基板8の内面に固着され、その側板11に側板支持棒14,14’が片支持構造でケース1の幅方向に向けて突出され、その側板支持棒14,14’に他方の側板11’が摺動/固定可能に取り付けられている。即ち、ラベルロール5を保持する一方の側板11は固定し、他方の側板11’を側板支持棒14,14’に沿って幅方向に摺動自在とすることで、ロール幅の異なるロール紙に対応し得るようになっている。
前記凹部15の深さは、該凹部15に収容される保持部材12(又は保持部材12’)がラベルロールで押圧された時、該保持部材12,12’が凹部内に没入されてその表面(山形傾斜面)が該凹部15の孔縁と面一か、孔縁より下側となる深さとする。
又、傾斜面12bは前記傾斜面12aとは反対側から挿入側に向かって漸次上向に傾斜する傾斜面で、ラベルロール5を取り出す時に該ラベルロール5の芯孔周縁の一部が接し、その傾斜の頂点は前記傾斜面12aの頂点と平坦面で結ばれている。
また、前記二つの傾斜面12a,12bの始端位置は、前記側板11,11’の凹部15の孔縁と略面一か、孔縁より僅か下がった位置とし、ラベルロール5の挿入が阻害されないようになっている。
又、図3に示すように傾斜面12aが斜め上方に向くように保持部材12,12’がセットされている。つまり、ラベルロール5の挿入方向と、傾斜面12aの傾斜面とが向き合うように保持部材がセットされている。
これにより、ラベルロール5を挿入する方向にラベルロール5の外周端部が接する傾斜面が位置するので、ラベルロールの挿入をスムーズに行うことができる。
先ず、ラベルロール5を一対の側板11,11’間に挿入セットする場合、図2(b)(又は図5)に示すように、ラベルロール5を側板11,11’に取り付けられた保持部材12,12’の傾斜面12aに沿って挿入する(図7(a)参照)。
ラベルロール5は、図7(b)に示すように、先ず該ラベルロール5の両側端外周面が、保持部材12,12’の傾斜面12aの最低部に当たり、ラベルロール5の押し込みに伴い前記保持部材12,12’は弾性部材13,13’を圧縮しながら側板11,11’の凹部15内に没入し、ラベルロール5の挿入を続行させる。このように、ラベルロール5の外周面が傾斜面12aの両側部よりも傾斜の緩い面(傾斜面12aの中央部)に接しながら挿入されるので、挿入時にラベルロール5が受ける接触抵抗が少なくなるので、ラベルロール5を挿入しやすくなる。
そして、ラベルロール5の両側端外周面が傾斜面12a上を滑動して該傾斜面12aの頂面に達すると、保持部材12,12’はラベルロール5の両側端面で凹部15内に完全に押し込まれる(図7(c)参照)。
そして、保持部材12,12’がラベルロール5の紙管5bに嵌入した状態では、該紙管5b(芯孔)の内面に、保持部材12,12’の紙管5bに沿った鉛直の壁19,19’が接触する。しかも、該鉛直の壁19,19’の手前側には傾斜面12aの傾斜角度より傾斜角が大きい角部18,18’が形成されている為、紙管5b(芯孔)の内面は前記角部18,18’に係合し、それ以上の挿入が停止される。従って、例え保持部材12,12’を弾発付勢する弾性部材13,13’の弾発力が弱く、ラベルロール5の重量によって前記保持部材12,12’が簡単に出没する構成であっても、保持部材12,12’の周面に形成される鉛直の壁19,19’と角部18,18’が紙管5b(芯孔)の内面に係合し、ラベルロール5の抜け落ちが防止される。
ラベルロールの取り出し方向への移動が進行して該ラベルロール5の側端面が傾斜面12bの頂点に達すると、前記保持部材12,12’は側板11,11’の凹部15内に押し込まれる。そして、前記傾斜面12bの頂点を過ぎるとその先はラベルロール5の取り出し方向に沿って下向きの傾斜面12aとなるため、ラベルロール5を簡単に取り出すことができる。尚、傾斜面12bの頂点にラベルロール5の側端面が当接した位置から取り出し完了までは、弾性部材13,13’で付勢された保持部材12,12’の押圧力が作用する。
(1)実施の形態では、ロール紙の挿入/取り出し方向を鉛直線に対して所定角度手前に傾いた位置としたが、これに限らず鉛直方向等、何れでもよい。
(2)印字装置を示した実施の形態では、ロール紙保持装置を、ロール紙の挿入/取り出し方向が鉛直線に対して所定角度手前に傾いた位置としたが、これに限らず鉛直方向でもよい。
(3)実施の形態では、保持部材12,12’の傾斜面12aの幅方向両側に、該傾斜面の傾斜角度より角度が大きい角部を突出形成した例を示したが、これに限らず、角部が存在しなくてもよいものである。
(4)実施の形態では、ロール紙として紙管の外側に用紙がロール状に巻かれたものを挙げて説明したが、紙管を用いずに用紙をロール状に巻いて中心に芯孔を形成したロール紙でもよいものである。
(5)実施の形態では、山形形状の傾斜面を有した保持部材を、ロール紙を保持する両側に備えた例を示したが、山形形状の傾斜面を有する保持部材はロール紙を保持する一対の部材の片側にのみ配置し、もう一方の部材は今日周知の弾発出没部材(例えば、球体、円錐部材等)としてもよい。
(6)実施の形態では、一方の保持部材12’が側板に取り付けられた例を用いて説明したがこれに限らず、他方の保持部材12側から保持部材12’が吊り下げ保持されていてもよく、保持部材12’が固定される手段は問わない。
(7)実施の形態では、壁19,19’は紙管5bに沿った鉛直に形成された例を示したが、鉛直に限らず、ラベルロール5を保持できる程度、壁19,19’の軸方向の先端が保持部材12,12’の中心に向けて下方に傾斜していてもよい。
(8)実施の形態では、図3では保持部材12,12’が図面上、側板11,11’の反時計回り方向に少しずれた位置に取り付けられた例にて説明した。このように、図3にて反時計回り方向に少しずらすことで、図3の斜め左方向からラベルロールを挿入することになり、ラベルロールの挿入操作がし易くなるが、側板11,11’における保持部材12,12’の向きは図3に限らず、傾斜面12aが図3上で真上になるようにセットしてもよい。この場合、ラベルロール5は図3上の上下方向に挿入/取り出しをするようになるが、保持部材12,12’の両側部に設けられた角部18,18’が軸の中心方向に向けて突出しているのでラベルロールは確実に保持されるようになる。
また、傾斜面12aが真左に向くように保持部材12,12’をセットしてもよい。図3上、保持部材12と台紙巻取り軸9とは隣接しているので、保持部材12と台紙巻取り軸9との距離を離すように、側板支持棒14’を側板支持棒14の隣接した位置に配置させることで、ラベルロール5を真左方向から挿入/取り出しすることができる。この場合、ラベルロール5を保持部材12,12’にセットすると、紙管5bに沿って突出形成された壁19,19’によりラベルロール5が保持されるようになるので、確実にラベルロール5が保持される。
そして、傾斜面12aが前記図3の真上、真左に向く何れの場合でも、ラベルロール5を取り出す際は、紙管5bが傾斜面12aよりも傾斜の緩い傾斜面12bに沿って取り出されるので容易にラベルロール5を取り出すことができる。
また、壁19,19’、角部18,18’は何れも二つずつ設ける例を示したが、図3の上方に位置する壁19、角部18のみを形成するようにしてもよい。この場合でも、側板11,11’それぞれに設けられた保持部材12,12’の壁19或いは角部18により、ラベルロール5は保持されるので、ラベルロール5が落下してしまうことはない。
5…ラベルロール(ロール紙) 11,11’…一対の側板
12,12’…保持部材 12a,12b…傾斜面
13,13’…弾性部材 15…凹部
18,18’…角部 19,19’…鉛直な壁
20…凸部
Claims (7)
- 用紙がロール状に巻かれたロール紙の芯孔両側を、一対の対向する弾発出没する保持部材で保持するロール紙保持装置であって、
前記少なくとも一方の保持部材は、前記ロール紙が該保持部材間に挿入されるとき該ロール紙の一部が接する傾斜と、前記保持部材間に保持された前記ロール紙を取り出すとき該ロール紙の芯孔周縁の一部が接する傾斜と、を有し、ロール紙の挿入時に接する傾斜の角度が、ロール紙を取り出すときに接する傾斜の角度より大きいことを特徴とするロール紙保持装置。 - 前記少なくとも一方の保持部材が有する挿入時に接する傾斜、取り出す時に接する傾斜は面で構成され、前記ロール紙の芯孔の内面と接し、前記ロール紙の軸方向に沿って起立する壁を前記保持部材に有することを特徴とする請求項1記載のロール紙保持装置。
- 前記ロール紙の挿入時に接する傾斜面の幅方向両側に、該傾斜面の角度より大きい角度の周縁部が突出形成されていることを特徴とする請求項2記載のロール紙保持装置。
- 前記周縁部は、ロール紙の挿入時に接する傾斜面の途中から形成されていることを特徴とする請求項3記載のロール紙保持装置。
- 前記ロール紙を取り出すときに接する傾斜面は、該傾斜面の幅方向の略中央部が取り出し方向に向かって他の部分より盛り上がっていることを特徴とする請求項2記載のロール紙保持装置。
- 前記少なくとも一方の保持部材が有する山形形状の傾斜は、線状材を所定の形状に屈曲形成したアーム材で構成されていることを特徴とする請求項1記載のロール紙保持装置。
- 請求項1乃至請求項6の何れか1項記載のロール紙保持装置を備え、且つ、前記ロール紙保持装置に保持されるロール紙に所定事項を印字する印字部を備えたことを特徴とする印字装置。
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