JP2011183958A

JP2011183958A - 車両用サンバイザ

Info

Publication number: JP2011183958A
Application number: JP2010052178A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Sugawara; 守菅原
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 2010-03-09
Filing date: 2010-03-09
Publication date: 2011-09-22
Anticipated expiration: 2030-03-09
Also published as: JP5452293B2

Abstract

【課題】簡単な構成で、ミラー部に対して任意の位置に発光部を配置することができる車両用サンバイザを提供する。
【解決手段】サンバイザ本体５に形成した灯室９内に光源モジュール１０及び導光板１５を収容し、サンバイザ本体５内から外部に露出する導光板１５の表面１５ｂ上の領域に、外光を反射するミラー部３５と、光源モジュール１０からの入射光を出射する発光部３６とを設定する。これにより、ミラー部３５に対して発光部３６を併設する場合にも構造を簡素化することができ、しかも、導光板１５に対する鏡面シート３７及びプリズム部３８の配置によってミラー部３５及び発光面３６の配置を任意に変更することができるのでレイアウト上の設計の自由度を格段に向上することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、サンバイザ本体の表面にミラー部と発光部とを備えた車両用サンバイザに関する。

従来より、車両用サンバイザにおいては、サンバイザ本体の表面に所謂バニティミラーと呼ばれるミラー部を備えたものが知られている。さらに、この種のサンバイザにおいては、ミラー部を使用する乗員等を照明するための発光部を備えたものが数多く提案されている。

ここで、乗員に不快な幻惑等を与えることを防止するため、サンバイザに用いられる発光部は面状に発光することが好ましく、例えば、特許文献１には、内部に照明室が形成され且つ一面に照明室と通じる開口部が設けられているハウジングと、ハウジング内部のうち開口部から隠れた位置に配置された光源と、照明室の内壁面に施され光源からの光を広拡散高反射させる広拡散高反射手段と、開口部に配置された面状発光体とを備えて構成したランプ部を、バニティミラー部に隣接する位置に設けて一体化した技術が開示されている。

特開２００３−１１８４７９号公報

ところで、上述の特許文献１に開示された技術のように、サンバイザに発光部を設ける場合、発光部とミラー部とはそれぞれ個別の部品を用いて構成されることが一般的である。従って、発光部を備えたサンバイザは、その構成が複雑化する傾向にある。特に、発光部をミラー部の一側方向のみならず複数の方向に設けようとした場合、各方向に個別の光源等を配置する必要があるため、構成の複雑化は顕著なものとなり、しかも、このような構成の複雑化はレイアウト上の制約の要因ともなる。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、ミラー部に対して任意の位置に発光部を配置することができる車両用サンバイザを提供することを目的とする。

本発明は、サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体内に配設された光源と、前記サンバイザ本体内で前記光源からの光を入射する導光板と、を備え、前記導光板は、前記サンバイザ本体内から外部に露出する領域に、外光を反射するミラー部と、前記光源からの入射光を出射する発光部と、を有することを特徴とする。

本発明の車両用サンバイザによれば、簡単な構成で、ミラー部に対して任意の位置に発光部を配置することができる。

車両用サンバイザの概略構成を示す分解斜視図車両用サンバイザの平面図保持部材を一部破断して車両用サンバイザの内部構造を示す平面図図２のIV−IV線に沿う要部断面図図２のＶ−Ｖ線に沿う要部断面図ミラー部及び発光部に対応する各領域での導光板内の光の挙動を示す説明図保持部材の枠体に対する接続構造を示す説明図発光部上の輝度分布を示す説明図導光板を図８のIX−IX線に沿って示す要部断面図導光板の変形例を示す要部断面図

以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図１は車両用サンバイザの概略構成を示す分解斜視図、図２は車両用サンバイザの平面図、図３は保持部材を一部破砕して車両用サンバイザの内部構造を示す平面図、図４は図２のIV−IV線に沿う要部断面図、図５は図２のＶ−Ｖ線に沿う要部断面図、図６はミラー部及び発光部に対応する各領域での導光板内の光の挙動を示す説明図、図７は保持部材の枠体に対する接続構造を示す説明図、図８は発光部上の輝度分布を示す説明図、図９は導光板を図８のIX−IX線に沿って示す要部断面図、図１０は導光板の変形例を示す要部断面図である。

図１乃至図３に示す車両用サンバイザ１は、偏平な板状に形成されたサンバイザ本体５内に、例えば、面実装型の発光ダイオード（ＬＥＤ）１２を光源とする光源モジュール１０と、ＬＥＤ１２からの光を入射する導光板１５と、が収容されて要部が構成されている。

サンバイザ本体５は、例えば、ウレタン樹脂等で構成された一対の殻体（第１，２の殻体６，７）を有し、これらが互いに接合されて要部が構成されている。

第１の殻体６には、第２の殻体７との接合面の縁辺部に沿って、環状の溝部６ａが凹設され、この溝部６ａ内には補強用の枠体２０が保持されている。また、第１の殻体６には、溝部６ａよりも内側の領域に、光源モジュール１０及び導光板１５に対応する凹部６ｂが形成されている。

ここで、本実施形態の枠体２０は、熱伝導性の良好な金属枠で構成され、この枠体２０の一側寄りには略円筒形状をなす軸受２１が固設されている。また、軸受２１には略Ｌ字状をなす支軸２２の一端部が回動自在に連結され、この支軸２２の他端部には、ブラケット２３が回動自在に連結されている。そして、ブラケット２３が車室内の天井に固設されることにより、サンバイザ本体５は、支軸２２を介して、車室内天井に変位可能な状態で支持されている。

第２の殻体７には、第１の殻体６の凹部６ｂと略同一の平面視形状をなす孔部７ａが開口され、さらに、第２の殻体７の表面側には、縁辺部に沿って後部７ａの一部を覆う額縁状のトリム８が固設されている。そして、これら孔部７ａ及びトリム８は、凹部６ｂとともに、サンバイザ本体５の内部に灯室９を形成し、光源モジュール１０及び導光板１５を収容する。

光源モジュール１０は、例えば、アルミニウム合金等の熱伝導性の高い金属材料で構成された短冊状のＬＥＤ実装基板１１を有し、このＬＥＤ実装基板１１上に複数（例えば、２個）のＬＥＤ１２が実装されて要部が構成されている。

導光板１５は、例えば、アクリル系樹脂等の透光性材料からなる平面視略矩形形状をなす偏平な板状部材で構成され、その一端面が、光源モジュール１０の各ＬＥＤ１２からの光を入射する入射面１５ａとして設定されている。

そして、これら光源モジュール１０及び導光板１５は、灯室９内に収容され、保持部材３０を介して一体的に保持されている。

具体的に説明すると、例えば、図１に示すように、保持部材３０は、内部に光源モジュール１０を収容可能な断面略コの字状をなす保持部材本体３０ａと、当該保持部材本体３０ａの両端部から突出する一対の爪部３０ｂと、が熱伝導性の高い金属部材で一体形成されて要部が構成されている。

図３乃至図６に示すように、この保持部材３０は、保持部材本体３０ａの嵌合によって導光板１５の一端部に連結され、入射面１５ａとの間に光源モジュール１０を挟持する。これにより、各ＬＥＤ１２は、入射面１５ａに当接され、その出射光を効率よく導光板１５内に入射させることが可能となっている。加えて、ＬＥＤ実装基板１１の背面側は、保持部材３０に当接され、各ＬＥＤ１２で発生した熱を効率よく保持部材３０に伝達することが可能となっている。

また、図３，７に示すように、保持部材３０は、各対の爪部３０ｂがかしめられることによって枠体２０に架設され、光源モジュール１０及び導光板１５を灯室９内に一体的に保持する。この場合において、保持部材３０は、爪部３０ｂのかしめによって枠体２０に対して熱的にも接続され、各ＬＥＤ１２で発生した熱を枠体２０に伝達する放熱経路を形成する。加えて、保持部材３０は、枠体２０に対して架設されることにより、当該枠体２０を補剛する。

ここで、図２，４，５に示すように、光源モジュール１０及び導光板１５は、導光板１５の表面１５ｂ側のみがトリム８の開口部８ａを通じてサンバイザ本体５の外部に露出するよう、灯室９内での位置決めがなされている。そして、この導光板１５上の露出領域には、外光を反射するミラー部３５と、各ＬＥＤ１２からの入射光を出射する発光部３６とが設定されている。

具体的に説明すると、本実施形態において、ミラー部３５は露出領域内の略中央に位置する矩形領域に設定され、発光部３６はミラー部３５の外周を囲繞する環状領域に設定されている。

これらの各機能部を実現すべく、導光板１５の裏面１５ｃ側の略中央の矩形領域には、例えば、鏡面シート３７が貼付されている（図４参照）。そして、当該矩形領域は、導光板１５の表面１５ｂ側から入射した外光を鏡面シート３７で反射して表面１５ｂ側から出射させることにより、ミラー部３５としての機能を実現する（図６参照）。なお、鏡面シート３７は、導光板１５の表面１５ｂに貼付されるものであっても良い。

また、導光板１５の裏面１５ｃ側で矩形領域を囲繞する環状領域には、微細なプリズム部３８が形成されている（図４，５参照）。そして、当該環状領域は、入射面１５ａから導光板１５内に入射して全反射を繰り返しながら進行する各ＬＥＤ１２からの光を、プリズム部３８で反射して表面１５ｂ側から出射させることにより、発光部３６としての機能を実現する。

このような実施形態によれば、サンバイザ本体５に形成した灯室９内に光源モジュール１０及び導光板１５を収容し、サンバイザ本体５内から外部に露出する導光板１５の表面１５ｂ上の領域に、外光を反射するミラー部３５と、光源モジュール１０からの入射光を出射する発光部３６とを設定することにより、簡単な構成で、ミラー部３５に対して任意の位置に発光部３６を配置することができる。すなわち、単一の導光板１５上にミラー部３５及び発光部３６を形成することにより、ミラー部３５に対して発光部３６を併設する場合にも構造を簡素化することができる。しかも、導光板１５に対する鏡面シート３７及びプリズム部３８の配置によってミラー部３５及び発光部３６の配置を任意に変更することができるのでレイアウト上の設計の自由度を格段に向上することができる。

ところで、一般にＬＥＤの発光特性は温度依存性が高く、高温となるにつれて発光量が低下する傾向にあるが、本実施形態においては、保持部材３０を介して各ＬＥＤ１２を枠体２０と熱的に接続することにより、当該ＬＥＤ１２の過熱を的確に防止して、発光部３６を用いた好適な照明を実現することができる。

ここで、例えば、図８に示すように、上述の実施形態で示した発光部３６から出射される光の輝度を、ミラー部３５の角隅部に近づくほど高くなるよう設定することも可能である。このような輝度勾配の設定は、例えば、図９に示すように、プリズム部３８のピッチＰやサイズを適宜調整することにより容易に実現することが可能である。そして、このような輝度勾配を発光部３６に設けることにより、例えば、乗員がミラー部３５を観察する場合等に、発光部３６から出射された多量の光が乗員の目に直接的に照射されることを抑制することができる。

また、例えば、図１０に示すように、比較的大型の導光板１５を用いる場合等においては、導光板１５の裏面１５ｃ側の発光部３６に対応する領域に傾斜を設け、当該傾斜によってプリズム部３８の反射特性を変化させることにより、ＬＥＤ１２から遠方に位置する領域の光量の低下を補うよう設定することも可能である。

なお、上述の実施形態においては、ミラー部３５の外周を囲繞する領域に環状の発光部３６を設定した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ミラー部３５の２辺に沿って発光部３６を設定する等、ミラー部３５と発光部３６との関係を任意に設定可能であることは勿論である。

１ … 車両用サンバイザ
５ … サンバイザ本体
６ … 第１の殻体
６ａ … 溝部
６ｂ … 凹部
７ … 第２の殻体
７ａ … 孔部
８ … トリム
８ａ … 開口部
９ … 灯室
１０ … 光源モジュール
１１ … ＬＥＤ実装基板
１２ … 発光ダイオード（光源）
１５ … 導光板
１５ａ … 入射面
１５ｂ … 表面
１５ｃ … 裏面
２０ … 枠体
２１ … 軸受
２２ … 支軸
２３ … ブラケット
３０ … 保持部材
３０ａ … 保持部材本体
３０ｂ … 爪部
３５ … ミラー部
３６ … 発光部
３６ … 発光部
３７ … 鏡面シート
３８ … プリズム部

Claims

サンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体内に配設された光源と、
前記サンバイザ本体内で前記光源からの光を入射する導光板と、を備え、
前記導光板は、前記サンバイザ本体内から外部に露出する領域に、外光を反射するミラー部と、前記光源からの入射光を出射する発光部と、を有することを特徴とする車両用サンバイザ。
前記ミラー部の外周を囲繞する環状の領域に前記発光部を形成し、
前記発光部の輝度を、前記ミラー部の角隅部に近づくほど高くなるよう設定したことを特徴とする記載の車両用サンバイザ。
前記サンバイザ本体は補強用の枠体を有し、
前記光源を前記枠体に対して熱的に接続したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車両用サンバイザ。
前記光源を前記灯室内に保持する保持部材を前記枠体に架設し、
当該保持部材を介して、前記光源を前記枠体に対して熱的に接続したことを特徴とする請求項３記載の車両用サンバイザ。