JP2011182962A - 男性用尿処理具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
簡便、快適、且つ衛生的に使用でき、使い捨ても考慮して製造性を大幅に向上した男性用排尿具を提供することができる。
【解決手段】
合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、非透水性あるいは撥水性の合成樹脂性のシートからなる下端解放の筒状体、あるいは柔軟な布あるいは不織布の袋あるいは下端開放の筒状体からなる陰茎保持体を挿入配置し、合成樹脂性袋の開口上端縁と陰茎保持体を熱融着によって固着したもの。
【選択図】 図1
簡便、快適、且つ衛生的に使用でき、使い捨ても考慮して製造性を大幅に向上した男性用排尿具を提供することができる。
【解決手段】
合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、非透水性あるいは撥水性の合成樹脂性のシートからなる下端解放の筒状体、あるいは柔軟な布あるいは不織布の袋あるいは下端開放の筒状体からなる陰茎保持体を挿入配置し、合成樹脂性袋の開口上端縁と陰茎保持体を熱融着によって固着したもの。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯用や緊急時に使用され、あるいは、入院患者、寝たきり、高齢、又は身体障害のためトイレに行けない人にも簡単、且つ、快適に排尿処理ができる男性用排尿具に関する。
車を運転中に、交通渋滞に巻き込まれたり、吹雪や猛烈な降雨等の気象条件下で尿をもよおすと、その処理に困ることを我々はしばしば経験する。
止む無く車を路肩などに停止させて用を足している情景を眼にすることがあるが、この行為は法令に反するばかりでなく、後続する車に追突されるなど事故誘発の要因になり、これは絶対に回避しなければならない。
しかしながら、生理現象を止めることは困難で、余儀なく前記行為に及んでいるのが実情である。
この事態を回避するため、あるいは、入院患者等トイレで排尿処理が困難な場合もあり、簡便な尿処理具の提供が望まれている。
止む無く車を路肩などに停止させて用を足している情景を眼にすることがあるが、この行為は法令に反するばかりでなく、後続する車に追突されるなど事故誘発の要因になり、これは絶対に回避しなければならない。
しかしながら、生理現象を止めることは困難で、余儀なく前記行為に及んでいるのが実情である。
この事態を回避するため、あるいは、入院患者等トイレで排尿処理が困難な場合もあり、簡便な尿処理具の提供が望まれている。
前記に着目し、発明者は、下記の特許文献で男性用排尿具を既に提案している。
これらの特許文献に記載した発明は、何れも緊急事態に対処可能な一定の効果を期待することができるものであるが、快適性、使用性、製作性等については尚充全なものとなっていない。
これらの特許文献に記載した発明は、何れも緊急事態に対処可能な一定の効果を期待することができるものであるが、快適性、使用性、製作性等については尚充全なものとなっていない。
前記特許文献1記載の発明においては、合成樹脂製袋1の上方に透水性袋2を接着剤6で固着するものであるが、どちらも軟らかく不定形な袋同士を接着剤で接着することが困難で製作性に課題を有している。又、合成樹脂製袋1も上方を窄めた専用の瓶形に形成しなければならず、コスト高になり、使い捨てを指向しているとは言いがたい。
又、特許文献2記載の発明は、合成樹脂製袋3の上方に透水性筒体2を固着し、更にこの透水性筒体2の下端に吸水シート4を両面接着シート5で接着するようにし、更にこの給水シート4の外側にポリマーシート6を配するように構成しているものであるが、これも前記特許文献1と同様に構成が複雑で製造工程が多く、安価に入手できて簡便に用いられ、使い捨てを指向するには不充分であった。
これらの要因は、前記両発明共に構成が複雑で多大の製造コストが掛かることにある。
又、特許文献2記載の発明は、合成樹脂製袋3の上方に透水性筒体2を固着し、更にこの透水性筒体2の下端に吸水シート4を両面接着シート5で接着するようにし、更にこの給水シート4の外側にポリマーシート6を配するように構成しているものであるが、これも前記特許文献1と同様に構成が複雑で製造工程が多く、安価に入手できて簡便に用いられ、使い捨てを指向するには不充分であった。
これらの要因は、前記両発明共に構成が複雑で多大の製造コストが掛かることにある。
そこで本発明は、簡便、快適、使用性、且つ衛生的に使用でき、使い捨ても考慮して製造性を向上すること、および、これらの目的に加えて装着性を向上した男性用尿処理具を提供することを目的としてなされたものである。
前記目的を達成するために本発明は、合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性の柔軟な布あるいは不織布からなり、有底あるいは下端が開放された装着筒体を設けたものであって、この装着筒体は合成樹脂性袋の開口上端縁に合成樹脂製袋自身の熱融着により固着され、合成樹脂製袋内に収納配置される装着筒体は下方に向かって窄むテーパー形状に形成したものである。
又、本発明は、合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートからなる装着筒体を設けたものであって、この装着筒体は合成樹脂製袋の開口上端縁に熱融着によりその中間が固着され、更に、装着筒体の下端を開放してある男性用尿処理具となしたものである。
又、本発明は、合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートからなる装着筒体を設けたものであって、この装着筒体は合成樹脂製袋の開口上端縁に熱融着によりその中間が固着され、更に、装着筒体の下端を開放してある男性用尿処理具となしたものである。
本発明は前記のように構成したので、簡便、快適、且つ衛生的に使用でき、製造性を向上して大幅なコストダウンを達成し、使い捨てを考慮した簡便な男性用尿処理具を提供でき、更に、装着性を向上した男性用尿処理具を提供することができる。
以下、図1乃至図7に基づいて第1の実施例を説明する。
第1の実施例は、合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性で柔軟な布あるいは不織布の袋あるいは下端開放の筒状体からなる陰茎への装着筒体を挿入配置すること、合成樹脂性袋の開口上端縁と装着筒体は合成樹脂性袋自身の熱融着によって固着されていること、合成樹脂製袋内に収納配された装着筒体は下方に向かって窄むテーパー形状あるいは小径に形成したものである。
第1の実施例は、合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性で柔軟な布あるいは不織布の袋あるいは下端開放の筒状体からなる陰茎への装着筒体を挿入配置すること、合成樹脂性袋の開口上端縁と装着筒体は合成樹脂性袋自身の熱融着によって固着されていること、合成樹脂製袋内に収納配された装着筒体は下方に向かって窄むテーパー形状あるいは小径に形成したものである。
詳しく説明すると、1は、上方が開口した合成樹脂製袋で、成人男性が一回で排尿する400CC程度の尿を収納するのに充分な大きさの袋である。我々が試作したこの袋の大きさは、縦が約25センチメートル、横が18センチメートル程度である。
尚、この袋は市販の標準的な袋をそのまま使用することができるので、専用の製造ラインや製袋機などの所期設備投資は不要になり、製造コストが減少する。
尚、この袋は市販の標準的な袋をそのまま使用することができるので、専用の製造ラインや製袋機などの所期設備投資は不要になり、製造コストが減少する。
2は、前記合成樹脂製袋1の開口端縁の上方中央部内面に固着する陰茎への装着筒体である。この装着筒体2は充分な透水性を有している軟質な不織布や布で構成しており、合成樹脂性袋1内に位置する部分は下方に向けてテーパー形状3に形成し、その下端は開放した穴4としている。この穴4は、円形に変形したときに、普通の使用者の陰茎先端部と同等か、あるいは若干大寸法になるように設定してある。
透水性が充分であり、高さ寸法が充分に大きな場合は、陰茎の先端が装着筒体2の底部に当たることはないので、必ずしも下端に開放した穴4を設ける必要はないが、高さ寸法が小さい場合は、装着時に陰茎の先端が当接する違和感も生じるので開放穴4を設けるのが使用性を考慮すると好ましい。
又、穴4を開ければ、装着筒体2の素材を可及的に少なくすることができるので、材料軽減、コストの面で有利である。
又、穴4を開ければ、装着筒体2の素材を可及的に少なくすることができるので、材料軽減、コストの面で有利である。
装着筒体2の上端周縁には通路5を形成し、この通路5に装着筒体と同じ不織布から構成した紐状体6を通している。
装着筒状体2の材質を種々の布や不織布を試したが、柔らかい不織布が肌に優しくフィットし、確実に陰茎に装着でき点で好適であった。
尚、我々が使用した装着筒体2の大きさは、上方開口周長寸法を15センチメートル、下端の周長を11センチメートル、高さを9センチメートルとした。又、袋1内に入る後述するテーパー部の高さ方向寸法は、4〜5センチメートルであり、排出した尿を袋1の下方に収容した後述する吸収シート7に直接当てるようにしている。
装着筒状体2の材質を種々の布や不織布を試したが、柔らかい不織布が肌に優しくフィットし、確実に陰茎に装着でき点で好適であった。
尚、我々が使用した装着筒体2の大きさは、上方開口周長寸法を15センチメートル、下端の周長を11センチメートル、高さを9センチメートルとした。又、袋1内に入る後述するテーパー部の高さ方向寸法は、4〜5センチメートルであり、排出した尿を袋1の下方に収容した後述する吸収シート7に直接当てるようにしている。
7は、合成樹脂製袋1内に収納したポリマーシートと称される液体の吸収シートであり、尿などの液体を吸収してゲル化あるいは固化する。液体が固化あるいは半固化されることにより、形が定まらない液体の状態よりも排尿後の処理が簡単になる。又、最近は体積の数百倍以上の液体を吸収してゲル化する吸収粉末物もあるので、これらも適宜使用することができる。吸収粉末は、デンプンなどに放射線を付与し、架橋した組織にすることによって得られるものが知られており、これを用いれば材料が植物性であることから、使い捨て廃棄しても自然環境を破壊することがなく自然に優しいものなる。
しかし、この粉状の吸収粉末は、合成樹脂製袋1の底に必ずしも収納停留しているわけでなく、袋を逆さにしたりすると袋の中間や上方の内面に付着するので、使用時、袋の上方で液体を吸収してゲル化することもあり、取り扱いが面倒であり、又、不衛生である。
この点、シート状のものを使用すれば、使用するときシートは自重で袋の底に落ちるのでこのような心配はない。
この点、シート状のものを使用すれば、使用するときシートは自重で袋の底に落ちるのでこのような心配はない。
尚、前記吸収シート7は、合成樹脂製袋1の下半分に入る程度の大きさとし、袋を上下半分に折って収納したり、携帯したりするのに便利なように考慮してある。
8は合成樹脂製袋1上端縁のシール部、9は上方のコーナー部のシール部を示している。
シール部9でシールされた左右外側のコーナー部には、後述する紐を引っ掛けて本発明排尿具を使用者の体に装着して使用するための穴10をそれぞれ穿設している。
8は合成樹脂製袋1上端縁のシール部、9は上方のコーナー部のシール部を示している。
シール部9でシールされた左右外側のコーナー部には、後述する紐を引っ掛けて本発明排尿具を使用者の体に装着して使用するための穴10をそれぞれ穿設している。
次に、熱融着により合成樹脂製袋1の上端開口部に装着筒体2を固着する方法について説明する。
先ず、合成樹脂製袋1の上方開口部の中央部分に装着筒体2の半分程度を挿入する。
次に、シーラー(シールする機械)により、シール部8及び9の部分を加熱して熱融着によりシールする。このシール作業はシール部8あるいは9部に対して別工程で行ってもよいが、同時に行うのが工程を減じ、製造コストを下げるために好適である。
先ず、合成樹脂製袋1の上方開口部の中央部分に装着筒体2の半分程度を挿入する。
次に、シーラー(シールする機械)により、シール部8及び9の部分を加熱して熱融着によりシールする。このシール作業はシール部8あるいは9部に対して別工程で行ってもよいが、同時に行うのが工程を減じ、製造コストを下げるために好適である。
シール部8について説明すると、既知の方法で袋1の表と裏からシール部8全体に挟持的圧力を付与し、この状態で熱エネルギーを与えてシールするものである。袋1の上端縁で装着筒体2に接している部分は溶けて装着筒体2の表面に融着し、それ以外の部分の表と裏のシート同士が融着する。これによって本発明の排尿処理部が構成される。
シール9部は前記と同様袋1の表と裏のシート同士が溶けて融着する。
シール9部は前記と同様袋1の表と裏のシート同士が溶けて融着する。
熱融着の手段は高周波によるもの、超音波によるもの、ニクロム線ヒーターによるもの等種々あるが、要は融着できればよいので、製造者が選択的に実施すればよい。
このとき重要なことは、特に開口部のシール部8のシールは、不織布の内側には袋の樹脂が浸み出ないようにすることである。溶融樹脂が装着筒体2の内側に浸み出ると、冷えて硬化した樹脂が装着したときに局部の肌に当たり、不快感を醸し出すばかりでなく、肌を傷つける虞があるためである。このシール8によって、装着筒体2の内面は筒状体を維持し、それ以外の部分は密封され、通常の袋体となり、陰茎の挿入と装着が違和感なく快適に行いうる。
シール状態は、シール部に付与する熱エネルギーをシーラーの出力により調整したり、シール部に当てる加熱部材の圧力などを変えるなど、通常の方法で調整し、最適な状態で熱融着シールを行えばよい。
このとき重要なことは、特に開口部のシール部8のシールは、不織布の内側には袋の樹脂が浸み出ないようにすることである。溶融樹脂が装着筒体2の内側に浸み出ると、冷えて硬化した樹脂が装着したときに局部の肌に当たり、不快感を醸し出すばかりでなく、肌を傷つける虞があるためである。このシール8によって、装着筒体2の内面は筒状体を維持し、それ以外の部分は密封され、通常の袋体となり、陰茎の挿入と装着が違和感なく快適に行いうる。
シール状態は、シール部に付与する熱エネルギーをシーラーの出力により調整したり、シール部に当てる加熱部材の圧力などを変えるなど、通常の方法で調整し、最適な状態で熱融着シールを行えばよい。
次に、使用方法について説明する。尿意を模様したときは、先ず、陰茎を装着筒体2に挿入する。
このとき、陰茎の先端は、長い円周長の装着筒体2の上端からスムースに挿入され、その後テーパー形状3に案内されて自然に袋の中央に向くので、横方向に尿が飛散することがない。
特に、テーパー形状3下端に開口させた穴4は、陰茎先端部と略同様の寸法としてあることにより、挿入するにつれて自由形状の装着筒体2が中央下方に引っ張られる状態となり、装着筒体2がテーパー形状にリジットになり、陰茎が袋1の下端中央に向くことになるものである。
陰茎が中央下方に向って保持されれば、前記のように尿が横方向に飛散することがない。特に、袋が透明のとき、尿が横方向に飛散すると不潔感があるが、本発明ではそれがない。
このとき、陰茎の先端は、長い円周長の装着筒体2の上端からスムースに挿入され、その後テーパー形状3に案内されて自然に袋の中央に向くので、横方向に尿が飛散することがない。
特に、テーパー形状3下端に開口させた穴4は、陰茎先端部と略同様の寸法としてあることにより、挿入するにつれて自由形状の装着筒体2が中央下方に引っ張られる状態となり、装着筒体2がテーパー形状にリジットになり、陰茎が袋1の下端中央に向くことになるものである。
陰茎が中央下方に向って保持されれば、前記のように尿が横方向に飛散することがない。特に、袋が透明のとき、尿が横方向に飛散すると不潔感があるが、本発明ではそれがない。
陰茎を装着筒体2に挿入後、図3に示すように、必要により紐状体6を左右に軽く引き、あたかも巾着の口を閉める如くに装着筒体2を陰茎に優しく装着する。この状態で排尿すれば用を足すことができる。両手が自由の場合は、袋1のコーナー部を摘んで袋を位置決めし、排尿すればよい。
袋1の中への排尿はポリマーシートに直接的に当たり、瞬間的にあるいは極めて短時間で吸収シートに吸収されてゲル化あるいは半固化するので、後処理が簡単になる。
このように、ポリマーシートは、液を吸収して短時間あるいは瞬間的にゲル化あるいは半固化するので、排尿の後に尿が液の状態になっているのは極めて短時間であり、逆流が防がれ、衛生的である。
一方前述した特許文献2では、排尿が吸収シート4を介してポリマーシートに伝わっていくように構成されているので、ポリマーシートによってゲル化するまで長い時間が掛かり、逆流の虞もあって不衛生なものとなっている。
用を足した後は紐状体を左右に強く引き、装着筒状体2の口を確実に塞げば、袋1内の汚物が外に出ることがなく、衛生的に処理できるものである。
袋1の中への排尿はポリマーシートに直接的に当たり、瞬間的にあるいは極めて短時間で吸収シートに吸収されてゲル化あるいは半固化するので、後処理が簡単になる。
このように、ポリマーシートは、液を吸収して短時間あるいは瞬間的にゲル化あるいは半固化するので、排尿の後に尿が液の状態になっているのは極めて短時間であり、逆流が防がれ、衛生的である。
一方前述した特許文献2では、排尿が吸収シート4を介してポリマーシートに伝わっていくように構成されているので、ポリマーシートによってゲル化するまで長い時間が掛かり、逆流の虞もあって不衛生なものとなっている。
用を足した後は紐状体を左右に強く引き、装着筒状体2の口を確実に塞げば、袋1内の汚物が外に出ることがなく、衛生的に処理できるものである。
図4は、図3の巾着方式に変えて、二つの襟11、12を持つ観音開き方式とし、装着のため剥離テープ13を設けたものである。剥離テープ13は通常接着面に薄いフィルムが貼着されており、使用するときはこの貼着フィルムを剥がして接着に用いるものである。剥離テープ13は一般に市販されているので、それをも用いればよい。
装着は、図5のように、一方の襟11を陰茎の肌に当て他方の襟12を襟11に重ね合わせ、その後剥離テープ13を先の襟11の外面に接着して行う。
この重ねあわせ方法によれば、少なくとも巾着方式に比べると、迅速、且つ簡便であり、製造性にも優れているので量産に適している。
図6は、観音開き方式で紐状体6を用いて装着する例を示したものである。
図7に示した紐14は、本考案の排尿具を体の一部、例えば腰に吊り下げて使用する吊り下げ紐で、紐の先端に設けたフックを袋1の穴に引っ掛けて使用する。これは、両手あるいは片手が塞がっているときなどに使用すると便利である。
装着は、図5のように、一方の襟11を陰茎の肌に当て他方の襟12を襟11に重ね合わせ、その後剥離テープ13を先の襟11の外面に接着して行う。
この重ねあわせ方法によれば、少なくとも巾着方式に比べると、迅速、且つ簡便であり、製造性にも優れているので量産に適している。
図6は、観音開き方式で紐状体6を用いて装着する例を示したものである。
図7に示した紐14は、本考案の排尿具を体の一部、例えば腰に吊り下げて使用する吊り下げ紐で、紐の先端に設けたフックを袋1の穴に引っ掛けて使用する。これは、両手あるいは片手が塞がっているときなどに使用すると便利である。
以上述べたように、本発明の第1の実施例によれば次のような種々の効果が期待できる。
前記で述べた従来技術に比して部品点数が少なくなるので原材料が安くなる。
市販の標準的な袋が使用でき、構成も単純であるので、シール装置があれば実現可能であり、新たに製造ラインを設備し、高価な製袋機を購入するなど高額な初期投資が不要になり、本発明尿処理具の大幅なコストダウンを達成することができ、使い捨てに好適な尿処理具を提供することができる。
又、装着筒体の下方をテーパー形状にすることにより、袋1の中央下部に向けて確実に放尿でき、不潔感を払拭できる。
又、放尿された尿が直接的にポリマーシートに当てるようにしているので、尿がゲル化する時間が短く、逆流の危険性が低く衛生的である。
更に、ポリマーシート等の吸収体を袋1の縦半分以下の寸法とすれば、袋1を上下方法に半分折ることができ、収納性や携帯性を更に向上することができる。
前記で述べた従来技術に比して部品点数が少なくなるので原材料が安くなる。
市販の標準的な袋が使用でき、構成も単純であるので、シール装置があれば実現可能であり、新たに製造ラインを設備し、高価な製袋機を購入するなど高額な初期投資が不要になり、本発明尿処理具の大幅なコストダウンを達成することができ、使い捨てに好適な尿処理具を提供することができる。
又、装着筒体の下方をテーパー形状にすることにより、袋1の中央下部に向けて確実に放尿でき、不潔感を払拭できる。
又、放尿された尿が直接的にポリマーシートに当てるようにしているので、尿がゲル化する時間が短く、逆流の危険性が低く衛生的である。
更に、ポリマーシート等の吸収体を袋1の縦半分以下の寸法とすれば、袋1を上下方法に半分折ることができ、収納性や携帯性を更に向上することができる。
次に、本発明の第2の実施例を図8及び図9に基づいて説明する。
前述の第1の実施例と相違するのは、装着筒体2の材料を、充分な透水性を有している軟質な不織布や布に代えて、非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートとしたものである。それ以外のテーパー形状、そのほかの構成、あるいは装着、使用方法等については第1の実施例と同様であり、あるいは適用できるものである。
前述の第1の実施例と相違するのは、装着筒体2の材料を、充分な透水性を有している軟質な不織布や布に代えて、非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートとしたものである。それ以外のテーパー形状、そのほかの構成、あるいは装着、使用方法等については第1の実施例と同様であり、あるいは適用できるものである。
前記第1の実施例にも種々の利点があることは既述のとおりであるが、装着性の面で充分といえない。これは、装着筒体が不織布などで形成されていることに起因し、迅速、且つ確実に装着し、排尿できないものとなっている。
不織布は、保形性がないので、排尿するときは、装着筒体2を指で広げて陰茎を挿入する動作が必要になる。慌てていたり、急を要するときは、失敗することさえもありうる。
上記に着目し、本発明の第2の実施例は、尿処理具、すなわち袋を取り出した状態で、ある程度の開口を有する筒状体の形状に自然状態で保形される尿処理具の提供を指向したものである。
不織布は、保形性がないので、排尿するときは、装着筒体2を指で広げて陰茎を挿入する動作が必要になる。慌てていたり、急を要するときは、失敗することさえもありうる。
上記に着目し、本発明の第2の実施例は、尿処理具、すなわち袋を取り出した状態で、ある程度の開口を有する筒状体の形状に自然状態で保形される尿処理具の提供を指向したものである。
すなわち本発明は、種々検討した結果、前記装着筒体2の素材を非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートとしたものである。
この種のシートは、クッション材、梱包材として市場に広く流通しているものであるが、当発明者の検討では、撥水性、柔軟性、保形性に富んでいる厚さ1ミリメートルのミナフォーム(登録商標)が好適であった。
この種のシートは、クッション材、梱包材として市場に広く流通しているものであるが、当発明者の検討では、撥水性、柔軟性、保形性に富んでいる厚さ1ミリメートルのミナフォーム(登録商標)が好適であった。
図8に、本発明の第2の実施例を示す。21は、前記を矩形の合成樹脂製シートの両端を熱溶着し筒形に形成した装着筒体であり、22はその熱シール部を示す。この装着筒体2は、シート自身性状から、積み重ねて保管された閉じ状態から外部閉じ力を解放した自然状態にすると、図示のように楕円の筒形状になった。
この状態において、楕円の長手方向外側から指で力を加えると、片手でも真円に近い円筒形状に開くことができた。
このことから、この第2の実施例によれば、片手で装着筒体21を真円状態に開くことができ、一方、他方の手で陰茎を保持しつつ、装着筒体21に容易に挿入することができる。
この状態において、楕円の長手方向外側から指で力を加えると、片手でも真円に近い円筒形状に開くことができた。
このことから、この第2の実施例によれば、片手で装着筒体21を真円状態に開くことができ、一方、他方の手で陰茎を保持しつつ、装着筒体21に容易に挿入することができる。
図9に、本発明の第2の実施例の変形例を示す。23は、前記と同様に矩形の合成樹脂製シートを筒形に形成した装着筒体であり、24、25は筒対の両側の熱シール部を示す。この装着筒体23は、熱シール部24,25が前記合成樹脂製袋1の熱融着方向と交差する方向になるように固着している。
このように構成した方が、合成樹脂製袋1を取り出したときの装着筒体23の開き方が大きく、その後の装着が、更に容易になるものであった。この実施例では二箇所の熱シール部があるものについて示しているが、図8に示す一箇所の熱シール部のものについても同様の傾向であった。
このように構成した方が、合成樹脂製袋1を取り出したときの装着筒体23の開き方が大きく、その後の装着が、更に容易になるものであった。この実施例では二箇所の熱シール部があるものについて示しているが、図8に示す一箇所の熱シール部のものについても同様の傾向であった。
又、本発明の第2の実施例では、非透水性あるいは撥水性の合成樹脂製シートとしたので、用を足した後に、尿が装着筒体21,23に滲み出ることがないので衛生的であり、装着時や使用時に尿の滲みこんだ不織布などが肌に接することがないので不快感もないものである。
1…合成樹脂製袋 2・21・23…装着筒体
3…テーパー部 4…穴
5…通路 6…紐状体
7…吸収シート 8・9・22・24・25…熱シール部
10…引っ掛け穴 11・12…襟
13…剥離テープ 14…吊り下げ紐
3…テーパー部 4…穴
5…通路 6…紐状体
7…吸収シート 8・9・22・24・25…熱シール部
10…引っ掛け穴 11・12…襟
13…剥離テープ 14…吊り下げ紐
Claims (9)
- 合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性あるいは非透水性の柔軟な布、不織布あるいは合成樹脂製シートからなる装着筒体を設けるものであって、この装着筒体は合成樹脂製袋の開口上端縁に合成樹脂製袋自身の熱融着によりその中間部が固着され、且つ、合成樹脂製袋内に収納配置される装着筒体は下方に向かって窄むテーパー形状に形成し、更に合成樹脂製袋内に液吸収シートを収納したものである男性用尿処理具。
- 合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性あるいは非透水性の柔軟な布、不織布あるいは合成樹脂製シートからなる装着筒体を設けるものであって、この装着筒体は合成樹脂性袋の開口上端縁に合成樹脂製袋自身の熱融着によりその中間が固着され、更に、装着筒体の下端を開放してある男性用尿処理具。
- 合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、透水性あるいは非透水性の柔軟な布、不織布あるいは合成樹脂製シートからなり、有底あるいは下端が開放された装着筒体を設けたものであって、この装着筒体は合成樹脂性袋の開口上端縁に合成樹脂製袋自身の熱融着により固着され、合成樹脂製袋内に収納配置される装着筒体は下方に向かって窄むテーパー形状に形成されているものである男性用尿処理具。
- 前記請求項1乃至3の何れかの項に記載した男性用尿処理具において、
装着筒体の上方端に一対の通路を設け、この通路に紐を通して巾着方式で前記装着筒体の上方端を窄め閉じるようにした男性用尿処理具。 - 前記請求項1乃至3の何れかの項に記載した男性用尿処理具において、
装着筒体の上方端に一対の襟を設け、これら両方の襟を重ねた後に剥離テープで両方の襟を固着するように構成したものである男性用尿処理具。 - 前記請求項1乃至5の何れかの項に記載した男性用尿処理具において、
合成樹脂製性袋の下半分以下の大きさの液吸収シートを合成樹脂製袋の下方に収納したものである男性用尿処理具。 - 合成樹脂製袋の上端開口部の中央部に、非透水性あるいは撥水性で保形成のある柔軟な合成樹脂製シートからなる装着筒体を設けたものであって、この装着筒体は合成樹脂製袋の開口上端縁に熱融着によりその中間が固着され、更に、装着筒体の下端を開放してある男性用尿処理具。
- 前記請求項7記載の男性用排尿処理において、装着筒体は合成樹脂製袋の開口上端縁に熱融着によりその中間を固着する場合、装着筒体を構成する熱シール部が前記合成樹脂製袋の熱融着方向と交差する方向になるように固着した男性用尿処理具。
- 前記請求項7あるいは8記載の男性用排尿処理において、装着筒体を構成する非透水性あるいは撥水性の柔軟なシートは、独立気泡を有するポリエチレン発泡シートである男性用尿処理具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051602A JP2011182962A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 男性用尿処理具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010051602A JP2011182962A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 男性用尿処理具 |
Publications (1)
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ID=44789953
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JP (1) | JP2011182962A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017189212A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 株式会社岡田快適生活研究所 | 小型おむつ |
KR102066798B1 (ko) * | 2018-09-13 | 2020-01-15 | 나종수 | 남성환자용 소변팩 및 그 제조방법 |
-
2010
- 2010-03-09 JP JP2010051602A patent/JP2011182962A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017189212A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 株式会社岡田快適生活研究所 | 小型おむつ |
KR102066798B1 (ko) * | 2018-09-13 | 2020-01-15 | 나종수 | 남성환자용 소변팩 및 그 제조방법 |
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