JP2011182374A - 撮影時刻を静止表示するタイマを用いる実時間映像伝送の総合遅延時間測定方法 - Google Patents

撮影時刻を静止表示するタイマを用いる実時間映像伝送の総合遅延時間測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】総合遅延時間測定システムおよび総合遅延時間測定方法において、被測定システムの撮影用ビデオカメラの全フレームの総合遅延時間を少ない誤りで測定可能にする。
【解決手段】総合遅延時間測定システム1は、撮影地Aに配置の撮影用ビデオカメラ91と、同期制御器2と、撮影タイミングに同期して点滅を繰り返す点滅マーカ3および固定的に撮像時刻を表示する被写体タイマ4と、提示地Bに配置の点滅マーカ3の像の明暗変化を検出する受光センサ6と、受光センサ6の作動時刻を固定的に表示する提示側タイマ7と、映像提示装置93の提示像と提示側タイマ7とを並べて撮影する測定用カメラ8と、両タイマの像から時刻を読み取る読取り装置9と、を備えている。また、両時刻をデータ伝送するデータ伝送手段54と、コンピュータ52、56と、を備えることができる。両タイマの時刻から総合遅延時間を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、既存の実時間映像伝送システム、または、実時間映像処理システムにおける実景の撮像完了時刻からその映像を伝送してまたは処理して提示完了に至る時間として定義される実景の総合遅延時間を測定する総合遅延時間測定システムおよび総合遅延時間測定方法に関する。
近年、マルチメディア処理の発達により、テレビジョン放送に限らず、実時間映像の処理システムや伝送システムが多く用いられている。映像は、通常,非静止の撮影対象物を単位時間毎の画像フレーム(以下、フレームと呼ぶ)の時系列として撮影用ビデオカメラで撮像して形成され、フレーム単位毎にあるいは連続した複数フレーム(以下、映像フレームと呼ぶ)毎にまとめて処理されて送受信され、提示される。以下において、送受信にはアナログ映像信号での伝送のみならず、ディジタルデータ伝送、パケット伝送が用いられるとする。そして、実時間映像処理を行う応用ソフトウェアも等価的には伝送であるものとして扱うものとする。また、提示はディスプレイを用いる方法によるものに限らず広い意味の映像提示を指すものとする。撮影用ビデオカメラによる各フレームの撮像完了から提示完了に至るまでに、映像信号もしくは映像データの送出の処理に要する時間、映像信号もしくは映像データが伝送路を伝搬するに要する時間、および映像信号もしくは映像データを受信し処理して提示装置画面上に表示するに要する時間、などを合計した時間が経過する。このような実景の撮像完了から提示完了までの時間は、ある撮影地における実景を他のある提示地において映像再生するための時間であり、この時間を「総合遅延時間」と呼ぶことにする。なお以下において、撮影という用語と撮像という用語は同義語として適宜用いる。
総合遅延時間は、実時間映像を扱うシステムではその大きさを知っておくことが要求される。実時間ムービマップシステムや遠隔手術システムのように実時間映像をユーザインターフェースとする対話的システムにおいては、総合遅延時間がシステムの使い勝手を決めるので、ここでもその大きさを知っておくことは重要である。インターネット経由でのパケット伝送に代表される映像データ伝送においてはバッファの存在が不可欠で、総合遅延時間の変化特性を把握しての提示画面生成を行うことが必要である。スレテオ映像の表示においては、左眼用と右眼用に描画する映像間の時間ずれを両映像の総合遅延時間から知って、良好な視聴環境を構築できる。
一般に総合遅延時間の測定は、撮像地から、フレームとともにフレームの撮像時刻の情報を提示地に伝達し、提示地において、伝達された撮像時刻とフレームの提示完了時刻との差を求めることにより行われる。このため、フレームの撮像時刻と提示完了時刻とを知るために、撮像地と提示地とに、それぞれ同一時刻を刻むタイマが存在する。
ところで、一般的な実時間映像伝送システムの総合遅延時間特性を非侵襲で精度良く測定する方法として点滅マーカ付きタイマを用いる方法(以下、点滅マーカ法と呼ぶ)がある。
学術論文
新居他「点滅マーカ付きタイマを用いる総合映像伝送遅延時間計測」日本バーチャルリアリティ学会第12回大会論文集、215頁。
特許文献
特開2008−172539号公報
点滅マーカ法では、シャッタ開口から閉口までの時間をも読み取れる、一意的な刻時時刻表示機能を持つタイマ(上記特許出願では撮影地刻時タイマと記載、上記学術論文では被写体タイマと記載、以下、被写体タイマと呼ぶ)の時刻表示部分と、設定した一定周期で点滅を繰り返す光源(以下、点滅マーカと呼ぶ)と、を実景として用意し、測定対象の実時間映像伝送システムあるいは実時間映像処理システムの撮影用ビデオカメラで撮像して測定対象の映像提示装置に描画させる。そして、映像提示装置が描画する画面と共に、被写体タイマと同じ時刻を刻む被写体タイマとは別のタイマ(上記特許出願では投影地刻時タイマと記載、上記学術論文では提示側タイマと記載、以下、提示側タイマと呼ぶ)の時刻表示部分とを一緒に測定用カメラで撮影する。測定用カメラによる撮影時には、映像提示装置の画面上に映し出される点滅マーカの明暗状態の変化する時刻が映像提示装置によるフレーム描画において点滅マーカの像を描いた時刻に等しいことを利用し、連続した2枚のフレームを対象に明暗状態の変化を受光センサで検出して検出時刻を提示側タイマの時刻表示部分に固定表示させる。被写体タイマの時刻表示部分の表示値と提示側タイマの時刻表示部分の表示値との差を測定用カメラのフレームから読み取って、総合遅延時間を測定する。読取りは、測定用カメラのフレーム、すなわち、測定フレームを記録し、後に測定フレームを一枚ずつ再生して目視により表示値を読み取るか、再生した測定フレームを画像処理して表示値を読み取るか、記録せずに測定フレームを実時間画像処理して表示値を読み取るか、する。以上の手順により、既存の点滅マーカ法では非侵襲で総合遅延時間特性を測定する。
しかしながら、上述した既存の点滅マーカ法によれば非侵襲で精度高く総合遅延時間特性を測定できるが、非侵襲であるために次の解決すべき課題1乃至課題7がある.
(課題1)
非侵襲であるために撮影用ビデオカメラのフレーム周期と点滅マーカの点滅周期とが異なるので非同期となり、既存の点滅マーカ法による測定では映像提示装置によるフレーム描画の際に測定原理の基となっている点滅マーカの明暗状態の変化がすべてのフレームで生じるわけではないので、撮影用ビデオカメラが撮像した全フレームについて総合遅延時間を計ることができない。また、総合遅延時間を計るフレームを選択指定することができない。
(課題2)
前記課題1と同じく非同期であることにより、撮影用ビデオカメラのフレーム周期と点滅マーカの点滅周期とが近接していると、提示装置の画面上に映し出される点滅マーカの明暗状態に長時間にわたって変化がなくて受光センサが作動せず、結果として撮影用ビデオカメラの多数のフレームについて総合遅延時間を計ることができなくなることがある。
(課題3)
撮影用ビデオカメラのシャッタ開口から閉口までの期間内に点滅マーカの点滅状態の変化があると撮影用ビデオカメラへ入る光量が減少し、映像提示装置の画面上に映し出される点滅マーカの輝度が落ちて受光センサの作動が遅れる。これは算出される遅延時間を大きくする作用となって測定結果の誤りの原因となる。
(課題4)
測定用カメラの測定フレームを1枚ずつ再生して目視により両タイマの表示値を読み取るには長時間かかり、また、熟練を要するし、読取り時に誤りが生じる。被写体タイマが刻時に使う一定の単位時間経過が撮影用ビデオカメラのシャッタ開口時間より短い場合には、複数の光源の発光が撮影用ビデオカメラにより撮影されて映像提示装置の画面上に映し出される。この複数の光源の発光を撮影することは既存の点滅マーカ法の測定原理に起因するためにこれを避けることは困難である。複数の光源の発光の撮影は複数の時刻値の撮影であり、7セグメント数字表示素子や16セグメント数字表示素子等々を用いての視認し易い時刻表示方法の利用を妨げている。
(課題5)
上記の課題4と同じ理由によって、測定フレームを画像処理して表示値を読み取る際には読取り誤りが生じる。
(課題6)
撮影用ビデオカメラが出力するフレームのデータを複数のパケットによって映像提示装置に送る測定対象のシステムでは、パケット損失や大きなパケット遅延によって映像提示装置の提示画面上でブロックノイズが見られることがある。このノイズは被写体タイマの映像の時刻表示部分の時刻値を読み取る際に誤りの原因となったり、時刻の読取りそのものを不可能にする原因となる。
(課題7)
ヘッドマウントディスプレイのような提示画面サイズが小さく輝度が小さい映像提示装置では、被写体タイマの映像の時刻表示部分を測定用カメラが正しく記録できない場合がある。また、実運用中のテレビ放送設備では被写体タイマの映像を用いる測定は不向きである。
本発明は、上記課題を解消するものであって、撮影用ビデオカメラの各フレーム毎の撮像時刻を、撮影用ビデオカメラのシャッタ開口から閉口の期間中は前記被写体時刻表示器が固定表示すると共に、前記期間中は点滅マーカの点滅状態の変化が起こらないようにするものである。(課題1乃至課題4の解決)
また、固定表示する被写体時刻表示器の時刻表示値および固定表示する提示側時刻表示器の時刻表示値との差を、撮影用ビデオカメラ側(すなわち撮影地)で、もしくは、映像提示装置側(すなわち提示地)で、コンピュータによって計算処理することによって、目視による読取りに必要な時間を短縮し、読取り誤差を無くする。この計算処理によれば測定用カメラの測定フレームを画像処理して表示値を読み取る際の誤りを無くすることができるし、読取りが不可能なために総合遅延時間特性を測定できない状況を回避することもできる。固定表示する被写体時刻表示器の時刻表示値および固定表示する提示側時刻表示器の時刻表示値とのデータを計算処理するだけなので、点滅マーカのみを撮影用ビデオカメラで撮影し伝送するようにするだけでよい。(課題4乃至課題7の解決)
上記課題の解決を達成するために、請求項1の発明は、撮影地に配置された撮影用ビデオカメラと、前記撮影用ビデオカメラによって撮像された映像を処理し提示地に伝送する映像伝送手段と、提示地に配置され前記映像伝送手段によって伝送された映像を受信し処理して提示する映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像伝送システムにおける、または、撮影用ビデオカメラと、映像処理手段と、映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像処理システムにおける、実景の撮像完了時刻からその撮像により生成した映像が提示される提示完了時刻までの時間差を総合遅延時間として測定する実時間映像の総合遅延時間測定システムにおいて、撮影地に配置されて前記撮影用ビデオカメラが出力する映像信号もしくは同期信号からフレーム同期タイミングを抽出し処理して制御タイミングを出力するか、または、前記撮影用ビデオカメラとは別にフレーム同期タイミングを生成して出力し前記撮影用ビデオカメラに注入すると共に制御タイミングを出力するかする周期制御器と、撮影地に配置されて前記周期制御器の出力する制御タイミングに制御されて点灯状態と消灯状態を繰り返す撮影側に設定された点滅マーカと、提示地に配置されて前記映像提示装置によって提示される前記点滅マーカの映像の明暗状態の変化を検出すると共に検出した旨の検出信号を出力する提示側に設置された受光センサと、撮影地に配置されて一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を被写体時刻保持器で保持して補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器に一意的に表示可能であり、前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて補正時間値を加算器で加算して固定的に前記刻時時刻を表示する被写体時刻表示器を備える被写体タイマと、提示地に配置されて前記被写体タイマに同期して刻時を開始し、一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を提示側時刻保持器で保持して測定時刻表示器に一意的に表示可能であり、前記受光センサからの前記検出信号を受信し、その受信時毎に刻時時刻の表示を更新すると共に固定する提示側時刻表示器を備える提示側タイマと、提示地に配置されて前記映像提示装置によって提示された映像と前記提示側タイマとを並べて撮像すると共に撮像した映像を記録するか、または,出力する測定用カメラと、前記測定用カメラが記録するかまたは出力する映像を提示する読取り用装置と、を備え、前記撮影用ビデオカメラによって前記被写体時刻表示器の表示と前記点滅マーカとを一緒に撮像し、その撮像された映像を測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後、前記映像提示装置によって提示し、前記映像提示装置によって提示された前記被写体時刻表示器の表示の映像と、前記受光センサからの出力に応じて刻時時刻が固定表示された状態にある前記提示側時刻表示器の表示と前記測定時刻表示器の表示とを同時に前記測定用カメラによって撮像し、前記測定用カメラによって撮像された映像から前記読取り用装置を用いて前記補正用時刻表示器と前記被写体時刻刻時タイマの時刻表示器の表示時刻差を目視によって読み取るか、または、画像処理によって読み取ることにより前記総合遅延時間を決定するようにしたものである。
請求項2の発明は、前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが固定的に被写体時刻表示器に表示する刻時時刻のデータを提示地に送出する撮影地に設置されたデータ送信器か、または、前記受光センサからの前記検出信号を受信しその受信時毎に刻時時刻の表示を更新すると共に固定する前記提示側タイマが提示側時刻表示器に表示する刻時時刻のデータを撮影地に送出するために提示地に設置されたデータ送信器と、撮影地に設置された前記データ送信器からのデータを提示地に伝送するデータ伝送装置か、または、提示地に設置された前記データ送信器からのデータを撮影地に伝送するデータ伝送装置と、撮影地に設置された前記データ送信器から伝送されれたデータを受信するために提示地に設置されたデータ受信器か、または、提示地に設置された前記データ送信器から伝送されれたデータを受信するために撮影地に設置されたデータ受信器と、を備えることができ、提示地で受信した撮影地に設置された前記データ送信器からのデータと前記提示側タイマが提示側時刻表示器に固定的に表示する刻時時刻のデータとの差をコンピュータで演算し算出することにより前記総合遅延時間を決定するか、撮影地で受信した提示地に設置された前記データ送信器からのデータと前記被写体タイマの前記被写体時刻表示器が固定的に表示する刻時時刻のデータとの差をコンピュータで演算し算出することにより前記総合遅延時間を決定するか、をすることができるようにしたものである。
請求項3の発明は、前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して点滅状態が異なる複数の前記点滅マーカを備えることができ、複数の前記点滅マーカの映像の明暗状態を個々に検出する複数の受光センサと、それらの検出時刻を個々に表示する複数の前記提示側時刻表示器を備えることができるようにしたものである。
請求項4の発明は、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器の表示と、前記補正時間値を加算器で加算して前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記両表示器の表示値の差を読み取るための映像モニタを備えるので、前記補正時間値を求めることができるものである。
請求項5の発明は、撮影地に設置された撮影用ビデオカメラと、前記撮影用ビデオカメラによって撮像された映像をデータ処理し提示地に伝送する映像伝送手段と、提示地に設置され前記映像伝送手段によって伝送された映像を受信し処理して提示する映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像伝送システムにおける、または、撮影用ビデオカメラと、映像処理手段と、映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像処理システムにおける、実景の撮像完了時刻からその撮像により生成した映像が提示される提示完了時刻までの時間差を総合遅延時間として測定する実時間映像の総合遅延時間測定方法において、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器および前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に前記刻時時刻を表示する被写体時刻表示器を備える被写体タイマの表示を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記両表示器の表示値の差を読み取って前記補正時間値を算出する第1の工程と、撮影地に配置され一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して刻時時刻を一時保持し前記補正時間値を加算器で加算して前記被写体時刻表示器に固定的に表示するように前記補正時間値を前記被写体タイマに設定することと、撮影地に配置されて前記制御タイミングに応じ同期して点灯状態と消灯状態を繰り返す前記点滅マーカを点灯する時刻と消灯する時刻とを設定することと、をする第2の工程と、前記被写体タイマの前記被写体時刻表示器の表示と、同じく撮影地に配置され一定時間毎に点灯状態と消灯状態とを繰り返す1個または複数個の前記点滅マーカとを一緒に前記撮影用ビデオカメラによって撮像するか、前記点滅マーカのみを撮像するかし、その撮像された映像を測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後、前記映像提示装置によって提示させる第3の工程と、提示地に配置され前記被写体タイマに同期して刻時を開始し一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を一意的に保持し表示する提示側タイマの刻時時刻を、前記第3の工程によって提示される前記点滅マーカの映像の明暗状態の変化を前記受光センサによって検出しその明暗状態の変化が検出された時から始めて変化が次に検出されるまでの期間は提示側時刻表示器に検出された時刻を固定的に表示する第4の工程と、前記第3の工程によって提示させた前記被写体時刻表示器の映像と前記第4の工程によって刻時時刻の表示が固定された状態にある前記提示側時刻表示器の表示とを同時に前記測定用カメラによって撮像するか、前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器で固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータを提示地で受信し前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータと共に記憶するか、または、前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータを撮影地で受信し前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータと共に記憶するか、の第5の工程と、前記第5の工程によって得られた前記測定用カメラの映像から前記被写体時刻表示器の映像と前記提示側時刻表示器の表示が示す時刻を目視によって読み取るか、または、画像処理によって読み取りその読取り値に基づいて前記測定対象の実時間映像伝送システムもしくは実時間映像処理システムの前記総合遅延時間を決定するか、もしくは、前記第5の工程によって記憶したデータをコンピュータで演算処理して前記総合遅延時間を決定する第6の工程と、を備えるものである。
請求項6の発明は、前記第1の工程において、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器の表示と、任意の値の前記補正時間値を加算器で加算して前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記補正用時刻表示器と前記被写体時刻表示器の表示値の差を読み取って前記補正時間値とし、前記第2の工程において、撮影地に配置され一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して刻時時刻を一時保持し前記補正時間値を加算器で加算して前記被写体時刻表示器に固定表示するように前記被写体タイマにあらかじめ設定するものである。
請求項7の発明は、前記第3の工程乃至第6の工程において、前記点滅マーカのみを前記撮像ビデオカメラによって撮像しその撮像された映像を、測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後に前記映像提示装置によって提示させることに加えて、前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータを提示地で受信し前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータと共に記憶することか、または、前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータを撮影地で受信し前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に表示するために保持する刻時時刻のデータと共に記憶することか、を組み合わせて実施することができるものである。
請求項8の発明は、前記同期制御器が出力する制御タイミングに制御されて1回乃至複数回の前記フレーム同期タイミングの回数につき前記点滅マーカの1回の点灯状態と1回の消灯状態とするように前記点滅マーカの点滅状態を設定でき、前記点滅マーカの点灯状態と消灯状態の繰返しごとに前記点滅マーカが点灯状態にある期間と消灯状態にある期間とをそれぞれ個々に設定できるものである。
請求項1の発明によれば、撮影用ビデオカメラが出力する映像信号もしくは同期信号からフレーム同期タイミングを抽出し処理して制御タイミングを出力するか、または、前記撮影用ビデオカメラとは別にフレーム同期タイミングを生成して出力し前記撮影用ビデオカメラに注入すると共に制御タイミングを出力するかする同期制御器を用いてこの同期制御器出力である制御タイミングに制御され同期して点滅マーカが点灯状態と消灯状態を繰り返すようにすることができる。これによって既存の点滅マーカ法を非侵襲な測定に採用する際に不可能であった点滅マーカの点滅状態への変化をフレーム周期と同期させて生じさせることができると共に、撮影用ビデオカメラのシャッタ開口から閉口までの期間内では点滅状態の変化が生じないようにすることができ、点滅マーカの像の輝度低下による受光センサの作動の遅れが無くなり測定結果に誤りが生じないようにすることができる。
また、撮影用ビデオカメラが出力する映像信号もしくは同期信号からフレーム同期タイミングを抽出し処理して制御タイミングを出力するか、または、前記撮影用ビデオカメラとは別にフレーム同期タイミングを生成して出力し撮影用ビデオカメラに注入すると共に制御タイミングを出力するかする同期制御器の出力である制御タイミングに制御されて、撮影地に設置され一定の単位時間経過と共に刻時する被写体タイマの時刻値に補正時間値を加算器で加算してその結果を被写体時刻表示器で撮影用ビデオカメラのシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る間は変化することなく固定的に表示することができる。この表示を撮影用ビデオカメラが撮影することによって、提示地に設置した映像提示装置は被写体時刻表示器の表示時刻値の意味を持つただ1つの光源の発光を撮影した画像を提示することになる。そして、撮影用ビデオカメラのシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る時間の間は変化することなく表示される時刻値はセグメント構成の数字表示素子による表示を撮影したフレームにおいて誤って読み取られることがないために、被写体時刻表示器の時刻値の表示に7セグメント数字表示素子や16セグメント数字表示素子を用いることができて、目視による読取りあるいは画像処理による読取り時の誤りを低減することができる。
請求項2の発明によれば、撮影地に設置した被写体タイマが被写体時刻表示器で固定的に表示する時刻値を提示地に向けてデータ伝送して提示地に設定したデータ受信器で前記時刻値を受信したのち、提示地に設置した提示側時刻表示器の時刻値と共に記憶しこれら時刻値をコンピュータによって演算処理することができるし、提示地に設置した提示側時刻表示器が表示する時刻値を撮影地に向けてデータ伝送して撮影地に設定したデータ受信器で前記時刻値を受信したのち、撮影地に設置した被写体時刻表示器の時刻値と共に記憶しこれら時刻値をコンピュータによって演算処理することができる。これによって、総合遅延時間の算出において目視による読取り時に、あるいは、画像処理による読取り時に誤りが生じないようにすることができるし、映像提示装置の画面上で描画される被写体時刻表示器の像を正しく測定用カメラが撮影することができない場合でも総合遅延時間の算出を可能とすることができる。
請求項3の発明によれば、撮影用ビデオカメラのフレーム同期タイミングに同期して決定される点灯状態と消灯状態がそれぞれ異なる複数の点滅マーカを備えることができ、提示地に設置された映像提示装置の提示画面上で描画される撮影用ビデオカメラのすべてのフレームについて受光センサが作動し検出信号を出力するようにすることができる。これは、映像提示装置の画面上で点滅マーカの点灯状態の変化を受光センサで検出するためには点灯状態の異なる2枚のフレームを必要とするので、点灯状態が互いに異なる複数の点滅マーカを使用して同期制御器の出力する制御タイミングで個々に点灯状態を制御することで可能とできる。
そして、撮影用ビデオカメラのすべてのフレームについて総合遅延時間を測定することができる。これは、請求項3の発明により可能とした点灯状態の異なる複数の点滅マーカの点灯状態の変化を複数の前記点滅マーカ個々に対応した複数の受光センサが出力する複数の検出信号を、その検出時刻を個々に表示する複数の提示側時刻表示器で表示することで可能である。また、請求項2の発明によれば複数の提示側時刻表示器の表示値のすべてをコンピュータによる演算処理による総合遅延時間の算出に用いることができる。
請求項4の発明によれば、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器の表示と、前記補正時間値を加算して前記同期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記両表示器の表示値の差を読み取るための映像モニタを備えるので、前記補正時間値を求めることができる。
請求項5の発明によれば、同期制御器出力である制御タイミングに制御されて複数の点滅マーカが点灯状態と消灯状態を繰り返すようにすることができ、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時する被写体タイマの時刻値に補正時間値を加算器で加算してその結果を被写体時刻表示器で撮影用ビデオカメラのシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る時間の間は変化することなく表示することができるので、受光センサの作動の遅れが無くなり測定結果に誤りが生じないようにすることができると共に、目視による読取りあるいは画像処理による読取り際の誤りを低減することができて測定が容易に行えるようになる。
また、被写体タイマが被写体時刻表示器で固定的に表示する時刻値と提示側時刻表示器の時刻値とを撮影地あるいは提示地においてコンピュータによって演算処理することができるので、総合遅延時間の算出において目視による読取りあるいは画像処理による読取り時の誤りが生じないようにすることができる。
請求項6の発明によれば、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正用時刻表示器の表示と、任意の値の補正時間値を加算器で加算して同期制御器が出力する制御タイミングに制御されて一意的かつ固定的に前記刻時時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記補正用時刻表示器と前記被写体時刻表示器の表示値の差を読み取ることで、請求項5に記載の第2の工程で必要とする補正時間値を算出することができる。
また、算出した前記補正時間値を総合遅延時間の測定に先だってあらかじめ被写体タイマに設定して、同期制御器が出力する制御タイミングに制御されて一意的かつ固定的に前記各時刻を表示する被写体時刻表示器の表示を補正時間値を加算器で加算したものとすることができ、測定用カメラの撮影したフレームから前記被写体時刻表示器が表示する時刻値を読み取る際、目視による読取りあるいは画像処理による読取りでの値の誤りを低減することができると共に、容易に測定が行えるようにすることができる。
またさらに、実景の撮像を行う時刻を前記撮影用ビデオカメラのシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る時間内の指定した時刻とすることができるので、総合遅延時間の測定時において実時間映像伝送もしくは実時間映像処理の開始時刻を指定することができる。
請求項7の発明によれば、映像提示装置の画面上で描画される被写体時刻表示器の映像を伝送することができない場合、あるいは、被写体時刻表示器の映像を伝送できるが映像提示装置の画面が小さい場合、あるいは、被写体時刻表示器の映像を伝送できるが映像提示装置の画面が暗い場合でも、測定の対象とするシステムの撮影用ビデオカメラで被写体時刻表示器を撮影することが必要ではなく、点滅マーカのみを撮影した映像を映像提示装置に向けて送出することで撮影地および提示地のいずれに於いても総合遅延時間の値を算出することができ、受光センサのみが作動しさえすれば総合遅延時間を容易かつ自動的に測定ができるようになる。
請求項8の発明によれば、撮影用ビデオカメラの複数フレームにつき1回の受光センサの作動となるように点滅マーカの状態変化を設定できるので、請求項7の発明による点滅マーカのみを撮影した映像を映像提示装置の提示画面上で描画させ受光センサを作動させる総合遅延時間測定において、被写体時刻表示器の表示データと提示側時刻表示器の表示データの対応関係の誤りを避けることを可能にできる。この対応関係の誤りは大きな総合遅延時間を有するシステムを対象にして測定を実施するときに生じるものである。
請求項1乃至請求項8の発明によれば、複数の撮影用ビデオカメラと複数の映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像伝送システムまたは実時間映像処理システムについて、それぞれの撮影用ビデオカメラに個々に独立して制御タイミングを出力する同期制御器を用いて撮影用ビデオカメラと映像提示装置との組合せごとに個々にかつ同時に総合遅延時間を測定することができる。
以下、本発明の実施形態に係る総合遅延時間測定システムおよび総合遅延時間測定方法について、図面を参照して説明する。図1は総合遅延時間測定システムのブロック構成を示し、図2は同システムが備えている被写体タイマのブロック構成を示し、図3は同システムが備えている提示側タイマのブロック構成を示し、図4は同システムの模式的構成を示し、図5は総合遅延時間の測定方法における測定フローを示し、図6は同期制御器のブロック構成を示し、図7は点滅マーカのブロック構成を示し、図8、図9は被写体タイマにおけるタイミングを示し、図10は点滅マーカのタイミングを示し、図11では全映像フレームについて総合遅延時間を測定する方法を示し、図12では時刻値を表す光源素子の配置を示し、図13では総合遅延時間の測定例を示す。
総合遅延時間測定システム1は、映像については、測定対象である既存の実時間映像伝送システムまたは実時間映像処理システム90(以下、被測定システム90とも称する)からの映像出力を総合遅延時間に影響を与えることなくモニタできる場合には映像モニタ5を用いてモニタする。フレーム同期タイミングについては被測定システム90からの映像信号もしくは同期信号から抽出するか、あるは、同タイミングを注入するかするだけで、被測定システム90の総合遅延時間を測定する。ここで総合遅延時間は、被測定システム90における映像の撮影時刻からその撮影した映像の映像提示装置93の画面上での提示完了時刻までの時間差として定義される時間である。すなわち、実時間映像の真の伝送時間あるいは処理時間であって、映像伝送路92上での通過の時間のみあるいは映像処理の時間のみではなく、撮影から提示までの経路に存在するすべての遅延時間を総合したものである。
図1に示すように、被測定システム90は、撮影地Aに配置された撮影用ビデオカメラ91と、撮影用ビデオカメラ91によって撮像された映像のフレームを伝送する映像伝送手段または処理する映像処理手段92(以下、映像伝送路92とも称する)と、投影地Bに配置され映像伝送路92によって伝えられた映像を提示する映像提示装置93とを備えている。
図1において、太い矢印は時刻情報が光を介してやり取りされる様子を示し、撮影用ビデオカメラ91から同期制御器2に向う破線の矢印はフレーム同期タイミングを同期制御器2が抽出することと、撮影用ビデオカメラ91の映像出力を映像モニタで観察することと、を示し、同期制御器2から撮影用ビデオカメラ91に向う破線の矢印は撮影用ビデオカメラ91にフレーム同期タイミングを注入することを示す。
また、図2、図3、図6、図7において、破線枠による囲いは信号および作用を示し、それを含有する機器(実線枠により囲ってある)の内部で発生するものである。図中の符号は、信号、作用、調整設定に注目したものである。時刻、時間、信号、作用、調整設定に関しての値は、符号あるいは符号による式の前に文字「値」を付与して記述することとする(例、シャッタ閉口時刻τ1の値τ1)。
総合遅延時間測定システム1は、図1、図2、図3に示すように、撮影用ビデオカメラ91が出力する映像信号もしくは同期信号からフレーム同期タイミングを抽出し処理して制御タイミングCTを出力するか、または、撮影用ビデオカメラ91とは別にフレーム同期タイミングを生成して出力し撮影用ビデオカメラ91に注入すると共に制御タイミングCTを出力するかする同期制御器2と、撮影地Aに配置され制御タイミングCTに制御されて点灯状態と消灯状態とを繰り返す点滅マーカ3と、映像提示装置93によって提示される点滅マーカ3の映像の明暗状態の変化を検出すると共に検出した旨の検出信号PSを出力する提示側に設置された受光センサ6と、撮影地Aに配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を被写体時刻保持器41で保持して補正時間値CPVの算出に用いる補正用時刻表示器42に一意的に表示可能であり、同期制御器2が出力する制御タイミングCTに制御されて補正時間値CPVを加算器43で加算して固定的に刻時時刻を表示する被写体時刻表示器44を備える被写体タイマ4と、提示地Bに配置されて被写体タイマ4に同期して刻時を開始し、一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を提示側時刻保持器72で保持して測定時刻表示器73に一意的に表示可能であり、受光センサ6からの検出信号PSを受信しその受信時毎に刻時時刻の表示を更新すると共に固定する提示側時刻表示器74を備える提示側タイマ7と、提示地Bに配置されて映像提示装置93によって提示された映像と提示側タイマ7とを並べて撮像すると共に撮像した映像を記録するかまたは出力する測定用カメラ8と、読取り用装置9を備えている。
また、総合遅延時間測定システム1は、被写体時刻表示器44の映像と提示側時刻表示器74の表示が示す時刻を目視によって読み取るために測定用カメラ8によって撮像された映像を表示するか、または、画像処理によって総合遅延時間を決定するか、をする読取り用装置9を備えている。
またさらに、総合遅延時間測定システム1は、撮影地Aに配置され同期制御器2に制御されて被写体タイマ4が固定的に被写体時刻表示器44に表示する刻時時刻のデータを提示地Bに送出する撮影地Aに設置されたデータ送信器51と、データ送信器51から伝送されれたデータを受信し記憶するために提示地Bに設置されたデータ受信器57と、データ受信器57が記憶したデータと提示側タイマ7が提示側時刻表示器74に固定的に表示する刻時時刻のデータとの差を演算し総合遅延時間を算出するコンピュータ56と,を備えることができる。
またあるいは、総合遅延時間測定システム1は、提示側タイマ7が提示側時刻表示器74に固定的に表示する刻時時刻のデータを撮影地Aに送出する提示地Bに設置されたデータ送信器55と、送信器55から伝送されたデータを受信し記憶するために撮影地Aに設置されたデータ受信器53と、データ受信器53が記憶したデータと同期制御器2に制御されて被写体タイマ4が固定的に被写体時刻表示器44に表示する刻時時刻のデータとの差を演算し総合遅延時間を算出するコンピュータ52と,を備えることができる。
総合遅延時間測定システム1は、上述の構成に加えて、点滅マーカ3と、受光センサ6と、加算器43と、被写体時刻表示器44と、提示側時刻表示器74とをそれぞれ複数備えることができ、複数の点滅マーカ3を個々に異なる点滅状態にあるようにできるし、複数の受光センサ6でこれら点滅マーカ3の像の明暗状態を個々に検出でき検出信号PSを複数の提示側時刻表示器74が受信して個々に検出時刻を固定的に表示できる。複数の点滅マーカ3、被写体時刻表示器44、複数の受光センサ6、複数の提示側時刻表示器74の作動によって、複数の撮影用ビデオカメラ91で撮影しステレオ表示または3D表示の映像提示装置93で提示する、あるいは、複数の撮影用ビデオカメラ91で撮影し複数の映像提示装置93で提示する方式の被測定システム90であっても総合遅延時間を測定することができる。
図4において、映像提示装置93の画面には、補正用時刻表示器42の映像42aと、被写体時刻表示器44の映像44aと、複数である点滅マーカ3L、3Rのそれぞれの映像3La、3Raと、が表示されている。また、同じく図4において、読取り用装置9のフレームには、測定時刻表示器73の像73aと、複数である点滅マーカ3L、3Rに対応した数の提示側時刻表示器74R、74Lのそれぞれの像74Ra、74Laと、映像提示装置93の像93a、さらに、その映像93aの中に表示された補正用時刻表示器42の映像42aの像42aaと、被写体時刻表示器44の映像44aの像44aaと、複数である点滅マーカ3L、3Rの映像3La、3Raのそれぞれの像3Laa、3Raaと、複数である受光センサ6L、6Rのそれぞれの像6La、6Raと、が表示されている。ただし、図4は測定の原理を模式的に示すものであり、フレーム同期タイミングを撮影用ビデオカメラ91に注入する場合の接続を略してあり、また、固定的に表示する刻時時刻を演算処理するためのデータ送信器51、コンピュータ52、データ受信器53、データ伝送手段54、データ送信器55、コンピュータ56、並びに、データ受信器57を略してある。
また同じ図4において、補正用時刻表示器42と測定時刻表示器73には各時刻が一意的に表示され、被写体時刻表示器44と提示側時刻表示器74R、74Lには、刻時時刻が7セグメント数字表示素子によって固定的に表示されている。さらにまた、映像提示装置93の画面上の補正用時刻表示器42の映像42aには撮影用ビデオカメラの開口期間中に点灯した補正用時刻表示器42の複数の光源が表示され、読取り用装置9の画面上の測定時刻表示器73の像73aには測定用カメラ8の開口期間中に点灯した測定時刻表示器73の複数の光源が表示されている。表示の値の説明は後述する。(実施例参照)
総合遅延時間測定システム1は、上述の構成のもとで、被測定システム90の映像提示装置93がフレーム提示を完了したと擬似的に看做すことのできる受光センサ6からの検出信号PSによって提示側タイマ7の刻時時刻を固定し、提示側時刻表示器74に表示する。映像提示装置93の提示画面上に描画された被写体時刻表示器44の像は撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る時間内の指定した時刻を固定的に表示する。時刻値を固定的に表示する方法の詳細は後述する。(図8、図9参照)
また、描画される複数の点滅マーカ3のそれぞれの像において被測定システム90のフレームごとに個別に独立して明状態と暗状態が変化するように撮影用ビデオカメラ91が撮像する。この撮像によって、映像提示装置93の提示画面上に描画された点滅マーカ3の像は固定的に点灯状態にあるか消灯状態にあるかであり、明状態と暗状態が安定して表示される。以上によって、映像提示装置93の提示画面と提示側時刻表示器74とを一緒に測定用カメラ8によって撮像することにより、被測定システム90の全フレームについて既存の点滅マーカ法に比べて精度よく少ない誤りで緻密に総合遅延時間を測定できる。撮影用ビデオカメラ91のシャッタが開口している期間中において点滅マーカ3の点灯状態を固定的にする方法の詳細は後述する。(図10参照)
補正時間値CPVは、図1に示す測定用カメラ8のフレームを読み取って、被写体時刻表示器44の像が表示する時刻値と補正用時刻表示器42の像が表示する時刻値とから算出できる。またあるいは、撮影用ビデオカメラ91からの映像出力をモニタできる場合は総合遅延時間測定システム1が備える映像モニタ5を用い、撮影用ビデオカメラ91のフレームを読み取って被写体時刻表示器44の表示と補正用時刻表示器42の表示とから容易に補正時間値CPVを算出できる。算出の方法の詳細は後述する。(図8、図9参照)
また、総合遅延時間測定システム1は、上述の構成のもとで、被写体時刻表示器44が固定的に表示する時刻値と提示側時刻表示器74が固定的に表示する時刻値とを測定用カメラ8によって撮像することなく、両時刻値を撮影地Aもしくは提示地Bに集め、撮影地Aもしくは提示地Bにおいてコンピュータにより演算し、より容易に既存の点滅マーカ法に比べて精度よく少ない誤りで総合遅延時間を緻密に測定できる。撮影地Aもしくは提示地B以外のデータ伝送が可能である任意の場所に両時刻値を集め、コンピュータにより演算し総合遅延時間を測定できる。
被写体時刻表示器44が固定的に表示する時刻値と提示側時刻表示器74が固定的に表示する時刻値とを測定用カメラ8によって撮像する必要がないので、撮影地Aにおいて点滅マーカ3のみを撮影用ビデオカメラ91によって撮像し映像提示装置93の提示画面上に描画させるだけでよく、画面が小さいかあるいは暗い映像提示装置93であっても受光センサ6が作動すれば総合遅延時間を測定できる。
一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正用時刻表示器42の数字表示方法は、単位時間よりも長い撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間において各時刻を一意的に識別するために、例えば、後述する光源配列とするものである。また、被写体タイマ4に同期して刻時を開始し一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を一意的に表示する測定時刻表示器73の数字表示方法は、単位時間よりも長い測定用カメラ8のシャッタ開口期間において各時刻を一意的に識別するために、同じく、後述する光源配列と同様である。固定的に刻時時刻を表示する被写体時刻表示器44および提示側時刻表示器74の数字表示方法は、例えば、後述する光源配列と同様であるか、7セグメント数字表示素子の配列である。7セグメント数字表示素子の表示によれば少ない誤りで総合遅延時間を測定できる。各刻時時刻を一意的に表示する光源配列の詳細は後述する。(図12参照)
撮影地Aと提示地Bは、被測定システム90と総合遅延時間測定システム1とを設置できる同一の場所であってもよく、このときは、補正用時刻表示器42と測定時刻表示器73は兼用でき、また、コンピュータ52とコンピュータ56は兼用できる。
(総合遅延時間測定フロー)
次に、図5を参照して、測定方法の概要を説明する。被測定システム90の総合遅延時間は、上述の総合遅延時間測定システム1、および、被測定システム90の装置を用いて、図5に示す6つの工程によって測定される。
まず第1の工程(#1)では、撮影地Aに配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値CPVの算出に用いる補正用時刻表示器42の表示と、値0の補正時間値CPVを加算器43で加算して同期制御器2が出力する制御タイミングCTに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器44の表示と、を撮影用ビデオカメラ91によって撮像し、撮像したフレームから補正用時刻表示器42と被写体時刻表示器44の表示値の差を読み取って、読み取った値を補正時間値CPVと決定する。
次の第2の工程(#2)では、撮影地Aに配置され一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を同期制御器2の出力する制御タイミングCTに応じ同期して刻時時刻を一時保持し、補正時間値CPVを加算器43で加算して被写体時刻表示器44に固定表示するように被写体タイマ4にあらかじめ設定すると共に、制御タイミングCTに応じ同期して点灯状態と消灯状態を繰り返す前記点滅マーカを点灯する時刻と消灯する時刻とを設定する。
次の第3の工程(#3)では、撮影地Aに配置され一定時間毎に点灯状態と消灯状態とを繰り返す1個または複数個の点滅マーカ3と、被写体タイマ4の被写体時刻表示器44の表示と、を一緒に被測定システム90の撮影用ビデオカメラ91によって撮像するか、前記点滅マーカ3のみを撮影用ビデオカメラ91によって撮像するかし、その撮像された映像を測定対象の実時間映像システム90の映像伝送路92によって伝送した後、被測定システム90の映像提示装置93によって提示させる。
次の第4の工程(#4)では、提示地Bに配置され被写体タイマ4に同期して刻時を開始し一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を一意的に保持し表示する提示側タイマ7の刻時時刻を、前記第3の工程によって提示される点滅マーカ3の映像の明暗状態の変化を受光センサ6によって検出し、その明暗状態の変化が検出された時から始めて変化が次に検出されるまでの期間は提示側時刻表示器74に検出された時刻を固定的に表示する。
次の第5の工程(#5)では、前記第3の工程によって表示させた被写体時刻表示器44の映像と、前記第4の工程によって刻時時刻の表示が固定された状態にある提示側時刻表示器74の表示と、を同時に測定用カメラ8によって撮像するか、同期制御器2に制御されて被写体タイマ4が被写体時刻表示器44で固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータを提示地で受信し提示側タイマ7が提示側時刻表示器74に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータと共に記憶するか、または、提示側タイマ7が提示側時刻表示器74に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータを、撮影地Aで受信し同期制御器2に制御されて被写体タイマ4が被写体時刻表示器44に固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータと共に記憶する。測定用カメラ8による記録においては、測定時刻表示器73の表示を同じ記録フレームに撮像することができる。
次の第6の工程(#6)において、前記第5の工程によって得られた測定用カメラ8の映像から被写体時刻表示器44の映像と提示側時刻表示器74の表示が示す時刻を目視によって読み取るか、または、画像処理によって読み取りその読取り値に基づいて被測定システムの総合遅延時間を決定するか、もしくは、第5の工程によって撮影地Aで記憶したデータを撮影地Aに配置されたコンピュータ52か、もしくは、提示地Bで記憶したデータを提示地Bに配置されたコンピュータ56で演算処理して総合遅延時間を決定する。
上述の第3乃至第6の各工程は、第7の工程(#7)によって測定終了が判断されるまで繰り返される。被測定システム90は、通常の使用のもとで、点滅マーカ3と被写体時刻表示器44の映像を撮影し、伝送し、提示し続け、測定用カメラ8は被写体時刻表示器44の像と提示側時刻表示器74の表示を撮像して記録し続ける。測定用カメラ8によって測定用映像として撮像された被写体時刻表示器44の映像には撮影用ビデオカメラ91によって撮像された時刻が記録されており、提示側時刻表示器74の映像には測定用カメラによって撮像された時刻が記録されている。
あるいはまたは、第7の工程によって測定終了が判断されるまで繰り返される上述の第3乃至第6の各工程において、撮影地Aに配置されたデータ受信器53は提示地Bに配置されたデータ送信器55から送信された提示側時刻表示器74が固定的に表示する時刻値を受信し被写体時刻表示器44が固定的に表示する時刻値と共に記憶し続けるか、提示地Bに配置されたデータ受信器57は撮影地Aに配置されたデータ送信器51から送信された被写体時刻表示器44が固定的に表示する時刻値を受信し提示側時刻表示器74が固定的に表示する時刻値と共に記憶し続けるか、をする。
上述の第6の工程においては、測定用カメラ8の映像から画像処理によって読取り用装置9が直ちに自動的に総合遅延時間を決定することもできる。また、データ受信器53が受信したデータと被写体時刻表示器44が固定的に表示する時刻値とから撮影地Aに配置されたコンピュータ52が直ちに自動的に総合遅延時間を算出決定することもでき、データ受信器57が受信したデータと提示側時刻表示器74が固定的に表示する時刻値とから提示地Bに配置されたコンピュータ56が直ちに自動的に総合遅延時間を算出決定することもできる。
また、上述の第6の工程においては、データ送信器51とデータ受信器53とをコンピュータ52に内蔵することができるし、データ送信器55とデータ受信器57と読取り用装置9とをコンピュータ56に内蔵することができる。
上述の工程によると、例えば、被測定システム90の総合遅延時間の変動を撮影用ビデオカメラ91のフレーム毎に詳細に、容易に、少ない誤りで取得することができる。読取り用装置9の画像処理によって、あるいは、コンピュータ52、56によって直ちに自動的に総合遅延時間を測定できるので、被測定システム90の動作状態を変更しての測定を容易に行うことができる。
(一定の単位時間)
上述の工程においては、一定の単位時間を刻む刻時信号の1周期(ΔTで表す)を用いてすべての時刻値およびすべての時間値を量子化して取り扱う。ΔTは、撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間よりも小さく、かつ、測定用カメラのシャッタ開口期間よりも小さい値に調整できる。
(同期制御器)
次に、図6を参照して、同期制御器2における制御タイミングCTの生成方法について説明する。図6において選択回路22は、被測定システム90の撮影用ビデオカメラ91の映像信号VDSからフレーム同期信号分離回路23によって分離したフレーム同期タイミングか、撮影用ビデオカメラ91が出力するフレーム同期信号FSSか、同期制御器2が持つフレーム同期信号発生回路25の生成するフレーム同期信号FSTか、の中からいずれか1つを選択する。撮影用ビデオカメラ91にフレーム同期信号FSTを注入することができる場合は、選択回路22はフレーム同期信号FSTを選択することができる。
また測定に際し、周期ΔTの刻時信号発生回路21が生成する刻時信号CKcが、提示側タイマ7の周期ΔTの刻時信号発生回路71が生成する刻時信号CKdと同じ周期になるように調整する。さらに、選択回路22で選択したフレーム同期タイミングの周期よりも刻時信号CKcの周期が短くなるようにΔTを調整し、同期化回路24において選択回路22の出力を刻時信号CKcで標本化することにより、ΔTの量子化誤差で制御タイミングCTを生成できる。生成した制御タイミングCTは点滅マーカ3と被写体タイマ4とに出力する。
複数の撮影用ビデオカメラ91を使用する被測定システム90を計測対象とする総合遅延時間測定システム1においては、上記同期制御器2が、撮影用ビデオカメラの数に対応した同数の選択回路22を用いることができ、撮影用ビデオカメラの数に対応した同数の点滅マーカ3および同数の被写体マーカ4にそれぞれ独立した制御タイミングCTを入力することができるように構成することができる。
(点滅マーカ)
次に、図7を参照して、点滅マーカ3の機能および動作について説明する。図7において、点滅マーカ3には同期制御器2において生成する刻時信号CKcとフレーム同期タイミング毎に生成される制御タイミングCTとを入力する。そして、図5の第2の工程(#2)における点滅マーカ3の点灯時刻と消灯時刻の調整を、間引き周期数JPVの設定と点灯遅れ時間値DPVの設定と点灯期間値BTVの設定とで行う。こうすることによって、第3の工程(#3)乃至第5の工程(#5)の期間中、間引き周期数計数器31はフレーム同期タイミング毎に入力している制御タイミングCTを計数して計数した値が間引き周期数JPVの整数倍に達する毎に点灯遅れ時間刻時開始信号DPSを生成して点灯遅れ時間刻時器32に出力し、点灯遅れ時間刻時器32は点灯遅れ時間刻時開始信号DPSの入力があると刻時信号CKcの数を計数し始めて計数した値が点灯遅れ時間値DPVに達すると点灯期間刻時開始信号BTSを生成して点灯期間刻時器33に出力すると共に計数を停止して計数した値を0とし、点灯期間刻時器33は点灯期間刻時開始信号BTSの入力があると刻時信号CKcの数を計数し始めて計数した値が点灯期間値BTVに達すると点滅マーカ点灯状態信号MOSを生成して点滅マーカ光源34に出力すると共に計数を停止して計数した値を0とすること、を連続して行うようにすることができる。点滅マーカのタイミングの詳細は後述する。(図10、図11参照)
図4に示す撮影用ビデオカメラ91が撮像して映像提示装置93の画面に提示し続ける点滅マーカ3の像3aは、点滅マーカ光源34の点灯状態を表わす像である。
点滅マーカ光源34は、映像提示装置93の画面上で受光センサ6によって点灯状態の変化が検出されうるだけの大きさと明るさを持つ。映像提示装置93の画面サイズが小さい場合は、撮影用ビデオカメラ91が点滅マーカ3を大きく撮影するように調整し、映像提示装置93の画面を集光レンズを通して受光センサ6に投影することで受光センサ6によって点灯状態の変化を検出することができる、被写体時刻表示器44が表示する刻時時刻のデータと提示側時刻表示器が表示する刻時時刻のデータとをコンピュータ52もしくはコンピュータ56によって演算処理し、総合遅延時間を測定できる。
また、映像提示装置93の画面上の点滅マーカ光源34の映像が暗い場合は、マルチチャンネルプレートおよび集光レンズを用いて受光センサ6によって点灯状態の変化が検出されうる明るさとなるようにできる。
(被写体タイマにおけるタイミング)
次に、図2、図8、図9を参照して、被写体時刻表示器41に撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻まで間の指定した時刻を固定的に表示する方法を説明すると共に、補正時間値CPVを算出する方法を説明する。図8は、図6において選択回路22が接点rを選択する場合について描いたものであり、図9は、選択回路22が接点tを選択場合について描いたものである。選択回路22が接点sを選択する場合は図8の場合もしくは図9の場合のいずれかになる。また、図8、図9には、各機器の動作の相互関連を各機器に関する符号に関連づけて説明するため、撮影用ビデオカメラ91をQMA、補正用時刻表示器42をCDA、被写体時刻表示器44をSDAによって表してある。すなわち、これらの符号は、機器に関係して時間変化する信号に注目してつけられた符号である。
図8、図9のタイミングの説明において、撮影用ビデオカメラQMAは補正用時刻表示器CDAの表示と被写体時刻表示器SDAの表示とを一緒に撮影するように調整して設置することとする。
図8、図9には、撮影用ビデオカメラQMAの撮像の周期TQMに注目して、各機器におけるタイミングが詳細に示されている。周期TQMは、実景を撮影する撮影用ビデオカメラQMAのフレーム時間であり、一定値である。また、SQMはシャッタ開口期間の長さである。図8において、撮影用ビデオカメラQMAは#8a、#8b、#8cの順にシャッタを開いて撮像する。図9においては、撮影用ビデオカメラQMAは#9a、#9b、#9cの順にシャッタを開いて撮像する。この撮像によって撮影用ビデオカメラQMAが出力する映像のフレームを同じ符号の#8a、#8b、#8cあるいは#9a、#9b、#9cで呼ぶこととする。
図2において、補正用時刻表示器42は被写体時刻保持器41の保持する刻時時刻を一意的に表示する。ここで、値0の補正時間値CPVを加算器43に入力するように調整すれば、加算器43の出力は被写体時刻保持器41の保持する刻時時刻値と等しくなるので、制御タイミングCTが加算器43の出力を固定すれば、制御タイミングCTの出力された時刻値を被写体時刻表示器44(図8、図9においてはSDA。以下では被写体時刻表示器SDAと記述)が表示することになる。そして、被写体時刻表示器SDAは次回の制御タイミングCTの出力まで値を変えることなく固定的に表示を続けることになる。
まず、図8において、#8bのシャッタ開口期間に撮影用ビデオカメラQMAが撮像するフレームに着目して、TQMーT1の長さを求める方法を説明する。求めた長さを補正時間値CPVとすることによってシャッタ閉口時刻を固定的に被写体時刻表示器SDAが表示するようにできる。
図8のタイミングとなるのは同期制御器2において選択回路22が接点rにつながれている場合である。撮影用ビデオカメラQMAがシャッタを閉じた後に出力する映像信号VDSをもとにフレーム同期信号分離回路23でフレーム同期タイミングを抽出し制御タイミングCTを生成すると、制御タイミングCTは、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻τ1よりも時間T1だけ遅れて出力される。このために、被写体時刻表示器SDAの固定する刻時時刻値はτ1+T1であり、被写体時刻表示器SDAは時刻τ1+T1から時刻τ1+T1+TQMに至るまでの期間中は時刻値τ1+T1を固定的に表示する。すなわち、撮影用ビデオカメラQMAが撮影した映像の#8bのフレームを映像モニタ5の画面上か、もしくは読取り用装置9の画面上で観察すると、時刻値τ1+TQMを表示している光源を含む補正用時刻表示器CDAの像と共に時刻値τ1+T1を表示している被写体時刻表示器SDAの像とを見て取れる。
補正用時刻表示器CDAの像においては発光している複数の光源の像からは、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口時刻τ1+TQMーSQMからシャッタ閉口時刻τ1+TQMまでの各刻時時刻値を読み取れる。被写体時刻表示器SDAの像においては時刻値τ1+T1を読み取れるので、この値とシャッタ閉口時刻値τ1+TQMとの差を求めることによってTQMーT1の大きさ(図8中の#8k)を容易に算出することができる。
そこでもし、図2において、値0ではなく値TQMーT1を補正時間値CPVとして加算器43に入力するように調整すれば、加算器43の出力は値τ1+T1+TQMーT1,すなわち、値τ1+TQMとなる。このため、図8において、被写体時刻表示器SDAが時刻τ1+T1から時刻τ1+T1+TQMに至るまでの間に固定的に表示する刻時時刻値は、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値τ1+TQMであることになる。撮影用ビデオカメラQMAのシャッタが刻時時刻τ1+TQMに(すなわち#8bの終りに)閉口して、その時点で撮影した映像のフレームを、例えば読取り用装置9の画面上で観察すると、時刻値τ1+TQMを固定的に表示している被写体時刻表示器SDAの表示像を見て取れる。そして、刻時時刻τ1+2TQMに撮影したフレームの被写体時刻表示器SDAの表示像からは時刻値τ1+2TQMを見て取れる。
以上によって、図5の第1の工程(#1)において、補正時間値CPVを0に調整して補正用時刻表示器CDAの表示と被写体時刻表示器SDAの表示とを一緒に撮影用ビデオカメラQMAによって撮影し、撮影した映像のフレームを映像モニタ5の画面上か、もしくは読取り用装置9の画面上で観察して、刻時時刻を一意的に表示する補正用時刻表示器CDAの像より読み取った撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値(図8中の#8jに例示する値τ1+TQM)から、刻時時刻を固定的に表示する被写体時刻表示器SDAの像より読み取った刻時時刻値(図8中の#8mに例示する値τ1+T1)を減算して、補正時間値CPVすなわち図8中の#8kに例示する値TQMーT1を算出できる。
上記の演算にあたっては、撮影用ビデオカメラQMAのフレームに着目して、補正用時刻表示器CDAの像が表示する撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値と被写体時刻表示器SDAの像が表示する刻時時刻値とを読み取って減算するだけであるから、撮影用ビデオカメラQMAが撮像したいずれのフレームを用いてもかまわない。
総合遅延時間の測定にあたって、撮影用ビデオカメラQMAが実景を撮像する時刻をシャッタ閉口時刻ではなくシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る期間中の指定した時刻とする場合に補正時間値CPVを算出するには、シャッタ閉口時刻を基点とした前記補正時間値TQMーT1より、その指定した時刻からシャッタ閉口時刻までの時間差に相当する値を減算する。
次に、図9において、#9aのシャッタ開口期間に撮影用ビデオカメラQMAが撮像するフレームに着目して、T2の長さを求める方法を説明する。求めた長さを補正時間値CPVとすることによってシャッタ閉口時刻を固定的に被写体時刻表示器SDAが表示するようにできる。
図9のタイミングとなるのは、同期制御器2において選択回路22が接点tにつながれており、制御タイミングCTの出力時刻が撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻τ1よりも以前となる場合である。値0の補正時間値CPVを加算器43に入力するように調整しておれば、制御タイミングCTは、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻τ1よりも時間T2だけ以前に出力される。このために、被写体時刻表示器SDAの固定する刻時時刻値はτ1ーT2であり、被写体時刻表示器SDAは時刻τ1ーT2から時刻τ1+TQMーT2に至るまでの期間中は時刻値τ1ーT2を固定的に表示する。すなわち、撮影用ビデオカメラQMAの撮影した映像のフレームを映像モニタ5の画面上か、もしくは読取り用装置9の画面上で観察すると、時刻値τ1を表示している光源を含む補正用時刻表示器CDAの像と共に時刻値τ1ーT2を表示している被写体時刻表示器SDAの像とを見て取れる。
補正用時刻表示器CDAの像においては発光している複数の光源の像からは、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口時刻τ1ーSQMからシャッタ閉口時刻τ1までの各刻時時刻値を読み取れる。また、被写体時刻表示器SDAの像においては時刻値τ1−T2を読み取れるので、この値とシャッタ閉口時刻値τ1との差を求めることによってT2の大きさを容易に算出することができる。
そこでもし、図2において、値T2を補正時間値CPVとして加算器43に入力するように調整すれば、加算器43の出力は値τ1ーT2+T2,すなわち、値τ1となる。このため、図9において、被写体時刻表示器SDAが時刻τ1ーT2から時刻τ1+TQーT2に至るまでの間に固定的に表示する刻時時刻値は、撮影用ビデオカメラQMAのシッタ閉口時刻値τ1であることになる。撮影用ビデオカメラQMAのシャッタが刻時時刻τ1に(すなわち#9aの終りに)閉口し、その時点で撮影した映像のフレームを、例えば読取り用装置9の画面上で観察すると、時刻値τ1を固定的に表示している被写体時刻表示器SDAの表示像を見て取れる。そして、刻時時刻τ1+TQMに撮影したフレームの被写体時刻表示器SDAの表示像からは時刻値τ1+TQMを見て取れる。そしてまた、刻時時刻τ1+2TQMに撮影したフレームの被写体時刻表示器SDAの表示像からは時刻値τ1+2TQMを見て取れる。
以上によって、図5の第1の工程(#1)において、補正時間値CPVを0に調整して補正用時刻表示器CDAの表示と被写体時刻表示器SDAの表示とを一緒に撮影用ビデオカメラQMAによって撮影し、撮影した映像のフレームを映像モニタ5の画面上か、もしくは読取り用装置9の画面上で観察して、刻時時刻を一意的に表示する補正用時刻表示器CDAの像より読み取った撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値(図9の#9jに例示する値τ1)から、刻時時刻を固定的に表示する被写体時刻表示器SDAの像より読み取った刻時時刻値(図9の#9mに例示する値τ2ーT2)を減算して、補正時間値CPVすなわち図9の#9kに例示する値T2を算出できる。
撮影用ビデオカメラQMAのフレームに着目して、補正用時刻表示器CDAの像が表示する撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値と被写体時刻表示器SDAの像が表示する刻時時刻値とを読み取って減算するだけであるから、撮影用ビデオカメラQMAが撮像したいずれのフレームを用いてもかまわない。
図9のタイミングの場合の総合遅延時間の測定にあたって、撮影用ビデオカメラQMAが実景を撮像する時刻をシャッタ閉口時刻ではなくシャッタ開口時刻からシャッタ閉口時刻に至る期間中の指定した時刻とする場合に補正時間値CPVを算出するには、シャッタ閉口時刻を基点とした前記補正時間値T2より、その指定した時刻からシャッタ閉口時刻までの時間差に相当する値を減算する。
同期制御器2において選択回路22が接点sにつながれている場合は、図8のタイミングとなるか、あるいは、図9のタイミングとなるかは撮影用ビデオカメラQMAのフレーム同期信号FSSとシャッタ開口期間の関係に依存するので不明である。しかしながら、補正時間値CPVを0に調整して補正用時刻表示器CDAの表示と被写体時刻表示器SDAの表示とを一緒に撮影用ビデオカメラQMAによって撮影し、撮影した映像のフレームを映像モニタ5の画面上か、もしくは読取り用装置9の画面上で観察して、補正用時刻表示器CDAの像が表示する撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値と、被写体時刻表示器SDAの像が表示する刻時時刻値とを読み取り、図8のタイミングか、あるいは、図9のタイミングについて算出したと同じ算出原理を適用して補正時間値CPVを算出できる。
上記の算出にあたっては、撮影用ビデオカメラQMAが撮像したいずれのフレームを用いてもかまわない。また、撮影用ビデオカメラQMAの撮像の周期TQMを知る必要はない。
さらに、被写体時刻表示器SDAの像が表示する刻時時刻値が撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口期間外となるように補正時間値CPVの大きさを調整することができ、また、補正時間値CPVは負の値となってもよい。これによって、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口期間外の指定した刻時時刻値を被写体時刻表示器SDAに表示させることができる。
(点滅マーカにおけるタイミング)
次に、図10を参照して、制御タイミングCTに応じ同期して生成する点滅マーカ点灯状態信号MOSのタイミングを説明し、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口から閉口までの期間内では点滅状態の変化が生じないようにする方法を説明する。
図10において、間引き周期数を値JPVに調整すると、制御タイミングCTの発生の回数が計数されて計数された値が値JPVの整数倍に達する毎に点灯遅れ時間刻時開始信号DPSが生成される。DPSの生成の時点から始めて刻時信号CKcの計数がなされ、計数された値が点灯遅れ時間値DPVに達すると点灯期間刻時開始信号BTSが生成される。BTSが生成される時点において点滅マーカ点灯状態信号MOSが点灯状態を表わすように出力され、出力と同じ時点から始めて刻時信号CKcの計数がなされ、計数された値が調整設定された点灯期間の値BTVに達するまでは点滅マーカ点灯状態信号MOSの点灯状態は持続される。すなわち、点滅マーカ点灯状態信号MOSを点滅マーカ光源34に入力することで点滅マーカはBTV・ΔTの期間だけ点灯するようにでき、この期間が経過すると消灯状態にできる。点灯状態と消灯状態は点灯遅れ時間刻時開始信号DPS毎に生じる。
制御タイミングCTは撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口毎に生成されるタイミングであるので、点灯遅れ時間値DPV、点灯期間値BTVを調整し設定することによって、撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口から閉口までの期間では点滅マーカの点滅状態に変化が生じないようにすることができる。
(複数の点滅マーカを用いる測定)
間引き周期数計数器31を複数設置すると複数の制御タイミングCTを生成することができるので、複数の点灯遅れ時間刻時開始信号DPSを異なる値DPSで生成するようにできる。したがって、点灯状態が個々に異なる複数の点滅マーカ点灯状態信号MOSを生成でき、複数のこの信号にそれぞれに対応する複数の点滅マーカ光源を設置することができる。
単数の点灯遅れ時間刻時開始信号DPSから複数の点滅マーカ点灯状態信号MOSを生成でき、複数のこの信号にそれぞれに対応する複数の点滅マーカ光源を設置することができる。
そこで次に、図11を参照して、撮影用ビデオカメラQMAのすべての映像フレームについて総合遅延時間を測定する方法を説明する。図11は、点滅マーカ光源は左光源(以下、左点滅マーカと呼ぶ)および右光源(以下、右点滅マーカと呼ぶ)の2個を設置し、左点滅マーカの像の明暗状態の変化を検出する左受光センサ(不図示)と、右点滅マーカの像の明暗状態の変化を検出する右受光センサ(不図示)とを設置するとし、間引き周期数JPVの大きさを値2に調整し設定するとして描いたものである。点灯遅れ時間刻時開始信号DPSは撮影用ビデオカメラQMAの2回のシャッタ開口につき1回生成される。撮影用ビデオカメラQMAは時刻τa乃至時刻τeにおいて撮像の周期TQMの間隔で#11a乃至#11eから順にシャッタを開いて撮像するとする。また、撮影用ビデオカメラQMAがシャッタを閉じた後に出力する映像信号からフレーム同期タイミングを抽出する。なお、この撮像によって撮影用ビデオカメラQMAが出力する映像の各フレームを同じ符号の#11a乃至#11eで呼ぶこととする。
撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ開口期間中は被写体時刻表示器SDAがシャッタ閉口時刻の値を表示するように、補正時間値CPVを調整し設定しておけば、#11a乃至#11eのフレームには固定的に被写体時刻表示器SDAが表示する撮影用ビデオカメラQMAのシャッタ閉口時刻値が撮影される。
左点滅マーカ、右点滅マーカのそれぞれのための点灯遅れ時間値DPVL、値DPVRを調整し設定しておけば、シャッタ閉口後の値T1だけ経過した時刻から値DPVLだけ後に左点滅マーカ用の点滅マーカ点灯状態信号MOSLが点灯状態を表わすように出力され、値DPVRだけ後に右点滅マーカ用の点滅マーカ点灯状態信号MOSRが点灯状態を表わすように出力される。点灯状態はそれぞれの点滅マーカ光源について調整し設定した点灯期間値BTVL、値BTVRの期間だけ持続する。
以下、まず#11a乃至#11dのシャッタ開口に着目して点滅マーカ点灯状態信号MOSLに関して説明する。点灯遅れ時間刻時開始信号DPS生成の時刻を起点として点灯遅れ時間値DPVLを計数している期間中に#11bのシャッタ開口期間が存在するように点灯遅れ時間値DPVLの大きさを調整して、さらに点灯期間値BTVLを計数している期間中に#11cのシャッタ開口期間が存在し、かつ、#11dのシャッタ開口以前に点灯期間値BTVLが終了するように調整(この調整によって#11bのシャッタ開口時刻には点滅マーカ点灯状態信号MOSLは消灯状態を表すようになっている)しておけば、左点滅マーカの光源は撮影用ビデオカメラQMAの撮像毎に固定的に点灯状態と消灯状態を繰り返すことになる。この状態変化によって、映像提示装置93の画面上に提示される2枚の撮像フレーム毎に左点滅マーカの像の明暗状態に変化が安定して生じ、左受光センサが安定して作動することになる。
次に、#11a乃至#11cのシャッタ開口に着目して点滅マーカ点灯状態信号MOSRに関して説明する。点灯遅れ時間刻時開始信号DPS生成の時刻を起点として点灯遅れ時間値DPVRを計数している期間中には#11bのシャッタ開口期間が存在しないように値DPVRの大きさを調整し、さらに点灯期間値BTVRの期間中に#11bのシャッタ開口期間が存在し、かつ、#11cのシャッタ開口以前に点灯期間値BTVRが終了するように調整(この調整によって#11aのシャッタ開口時刻には点滅マーカ点灯状態信号MOSRは消灯状態を表すようになっている)しておけば、右点滅マーカの光源は撮影用ビデオカメラQMAの撮像毎に固定的に点灯状態と消灯状態を繰り返すことになる。この状態変化によって、映像提示装置93の画面上に提示される2枚の撮像フレーム毎に右点滅マーカの像の明暗状態に変化が安定して生じ、右受光センサが安定して作動することになる。
しかも、左点滅マーカの像の明暗状態の変化と右点滅マーカの像の明暗状態の変化とが交互に生じるので、図11に示してある設定によって撮影用ビデオカメラQMAのすべての映像フレームについて総合遅延時間を測定することができる。
(点滅マーカのみを撮影する測定)
撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口に同期して開口期間中の指定した刻時時刻値を被写体時刻表示器44が固定的に表示するようにできるので、撮影用ビデオカメラ91によって被写体時刻表示器44の表示は撮影せず点滅マーカ3のみを撮影して、刻時時刻値はデータ送信器51、データ伝送手段54、データ受信器55によって提示地Bに送り、提示側時刻表示器74が表示する受光センサ6の検出時刻と提示地Bで受信した前記被写体時刻表示器44の表示する刻時時刻の値とを基に、コンピュター56によって演算して総合遅延時間を算出できる。
上述の演算にあたって、点滅マーカ3が点灯状態の変化を生じたいずれの撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間を対象にし、いずれの受光センサ6の検出時刻を対象にするかの組み合わせに依って、異なる値の総合遅延時間値が誤って算出されてしまう。
上述の誤って算出されてしまうことを避けるために、間引き周期数計数器31で計数するように調整し設定する間引き周期数の値JPVを、予想される総合遅延時間よりも十分に長い周期で点灯遅れ時間刻時開始信号DPSが生成されるように配慮した値と、する。この間引き周期数の値JPVの設定によって、点滅マーカ3の発光と受光センサ6の検出の一連の事象が長い時間間隔をおいて生じるようにできるので、撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間と受光センサ6の検出時刻との組合せを確実に一意にできる。
以上によって、撮影用ビデオカメラ91によって被写体時刻表示器44の表示は撮影せず点滅マーカ3のみを撮影して映像提示装置93で提示するようにして総合遅延時間を測定できる。コンピュター56によって演算せずに、撮影地Aでコンピュータ52によって演算し算出することもできる。ただし、連続した映像フレームについての総合遅延時間を測定の対象にすることはできない。
なお、補正時間値CPVと撮影用ビデオカメラ91の撮像間隔の値(図8におけるTQMの値)は、点滅マーカ3のみを撮影して映像提示装置93で提示するように調整するに前もって、補正用時刻表示器42および被写体時刻表示器44を撮影用ビデオカメラ91によって撮像し、映像モニタ5か、もしくは読取り用装置9を用いて読み取っておくこととする。撮影用ビデオカメラ91の撮像間隔の値は、提示像中の補正用時刻表示器42の表示値を、各映像フレームについて追って行くことにより容易に知ることができる。
点滅マーカ3のみを撮影用ビデオカメラ91によって撮影する測定によれば、画面サイズが小さい映像提示装置93を装備したシステムや、被写体タイマの映像を用いるには不向きであるような実運用中のテレビ放送設備であっても、総合遅延時間を測定できる。
(測定時刻表示器)
一意的に刻時時刻を表示する測定時刻表示器73は、測定用カメラ8のシャッタ開口期間を知るために設置できる。
受光センサ6の出力する検出信号PSの生成時刻が測定用カメラ8のシャッタ開口期間中の時刻でもしあれば、提示側時刻表示器74はこのシャッタ開口期間中以前の検出信号PSの生成時刻と読み取るべき検出信号PSの生成時刻との両方を表示することになってしまう。そして、上記のこれら生成時刻を測定用カメラ8が一緒に撮像するので、読み取るべき生成時刻を読取り用装置9において正しく読み取る際の障害となる。このような状況にあるか否かは読取り用装置9において測定時刻表示器73の像と提示側時刻表示器74の像とから知ることができて、誤った読取りを回避できる。
次に、具体的な実施例を説明する。図12は、総合遅延時間を測定するにあたり用いることのできる各刻時時刻を一意的に表示する光源配列の例で、前記学術論文および前記特許出願に記載のある光源配列と同様である。単位時間ΔTで表す一定の単位時間を刻む毎に異なる光源が発光するように光源を配列することで、表示器が表示する刻時時刻を読み取る際に誤りをなくすことができる。図12において、個々に00ΔT〜99ΔTを表わす100個の光源(白丸は消灯状態の光源を黒丸は点灯状態の光源を示す)を示してある。00ΔTから始めて右方へ向い19ΔTまでの20個の光源が並んでいる様子が示してある。20ΔTから始めて右方への配列、40ΔTから始めて右方への配列、60ΔTから始めて右方への配列、80ΔTから始めて右方への配列、は同様である。00ΔT〜99ΔTの光源の配置は個々に識別ができれば自由であり、7セグメント数字表示素子の各光源や16セグメント数字表示素子の各光源を個々の100個の光源として採用することもできる。また、上位桁100ΔTの0〜9を個々に表わす10個の光源と、上位桁1000ΔTの0〜9を個々に表わす10個の光源とを示してある。上位桁の個々の光源の配置も識別ができれば自由である。
図12においては、表示値の例は撮影用ビデオカメラ91が撮像したフレームとしての被写体時刻表示器44の像として示したものである。1000ΔTの桁では数値4を表わす光源が、100ΔTの桁では数値3を表わす光源が点灯状態にあることを示してある。00ΔT〜99ΔTを表わす100個の光源では67ΔTから85ΔTの光源が点灯状態にあることを示してある。これらの点灯状態から撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口時刻は4367ΔTでありシャッタ閉口時刻は4385ΔTであると読み取ることができる。下位2桁においてシャッタ開口期間中に99ΔTと00ΔTとが含まれる場合(ターンアラウンドがある場合)において100ΔTの桁の数値を正しく読み取るには、100ΔTの桁の値0〜値9を個々に表わす10個の光源を使用することができる。同様に、下位3桁でシャッタ開口期間中に999ΔTと000ΔTとが含まれる場合(桁上げがある場合)において1000ΔTの桁の数値を読み取るには、1000ΔTの桁の値0〜値9を個々に表わす10個の光源を使用することができる。桁数が大きいターンアラウンドは生じにくいので、読取り易さを考慮して上位桁には7セグメント数字表示素子を併用することができる。
次に、図4を再度参照して図示してあるシステムの模式的構成における表示器が表示する数値および点滅マーカの状態について説明する。撮影地Aの補正用時刻表示器42と提示値Bの測定時刻表示器73は一意的に刻時時刻を表示する表示器であり、撮影地Aの被写体時刻表示器44と提示値Bの提示側時刻表示器74Lおよび74Rは7セグメント数字表示素子の表示器である。撮影地Aには点滅マーカ3Lおよび3Rがあり、提示値Bには受光センサ6Lおよび6Rがある。
撮影地Aにおいて撮影用ビデオカメラ91が撮影する補正用時刻表示器42と被写体時刻表示器44については刻時時刻8234346ΔTにおける値を表示している、としてある。補正用時刻表示器42は前記刻時時刻の下位4桁の値を表示し値4346である。被写体時刻表示器44は、刻時時刻8234346ΔTより時間的に先で撮影用ビデオカメラ91がシャッタを開口する期間中の時刻8234375ΔTをすでに固定的に表示している。点滅マーカ3Lおよび3Rは共に消灯状態である。そして図4では、撮影用ビデオカメラ91が補正用時刻表示器42の表示、被写体時刻表示器44の表示、点滅マーカ3Lの光源、点滅マーカ3Rの光源を一緒に撮影してそのフレームを映像伝送路92で伝送し映像提示装置93の画面上に提示している、としてある。
そして、提示地Bにおいて、測定用カメラ8が撮影する映像提示装置93の提示画面、測定時刻表示器73、提示側時刻表示器74Lおよび74Rについては、測定時刻表示器73の表示する刻時時刻8237293ΔTにおける値を表示している、としてある。映像提示装置93が提示する補正用時刻表示器42の映像42aは値4366を表示する光源から値4385を表示する光源が点灯状態である像であり、この期間が撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間である、と示してある。被写体時刻表示器44の映像44aは固定的に表示されている刻時時刻8234375ΔTを7セグメント数字表示素子が表示している像であり、撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口期間8234366ΔTから8234385ΔTまでの時刻である。点滅マーカ3Lの映像3Laは消灯状態である像であり、点滅マーカ3Rの映像3Raは点灯状態である像である。上記の各表示から点滅マーカ3Rは刻時時刻8234346ΔT(これは撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口より以前の時刻)と8234366ΔT(これは撮影用ビデオカメラ91のシャッタ開口時刻)との間で消灯状態から点灯状態に点滅状態を変えた、と読み取れることになる。
また図4において、提示地Bにおいて、刻時時刻8236845ΔTに点滅マーカ像3Laが消灯状態から点灯状態に点滅状態を変えたので受光センサ6Lが作動しその作動時刻を提示側時刻表示器74Lが固定的に表示した状態を続行し、刻時時刻8237179ΔTにおいて点滅マーカ像3Raが消灯状態から点灯状態に点滅状態を変えたので受光センサ6Rが作動しその作動時刻を提示側時刻表示器74Rが固定的に表示した状態を続行している、のを示してある。すなわち、測定時刻表示器73の表示する刻時時刻8237293ΔTよりも以前に受光センサ6L、6Rが作動したそれぞれの結果を示してある。
提示地Bにおいて、測定用カメラ8が映像提示装置93の提示画面、提示側時刻表示器74Rの表示、提示側時刻表示器74L、測定時刻表示器73の表示の表示を一緒に撮影してそのフレームを読取り用装置9の画面上に提示している、としてある。映像提示装置93の提示画面の像93a上の被写体時刻表示器の像44aaからは撮影用ビデオカメラ91の撮影時刻8234375ΔTを読み取れ、提示側時刻表示器74Rの像74Raからは提示時刻8237179ΔTを読み取れ、提示側時刻表示器74Lの像74Laからは提示時刻8236845ΔTを読み取れる、としてある。点滅マーカ3Laaの点滅状態の変化はこの測定用カメラ8の撮像した測定フレームでは生じていないので、像74Laから読み取れるデータは総合遅延時間の算出には使用しないことになる。図4では結果として、像74Raの提示時刻8237179ΔTと被写体時刻表示器の像44aaの撮影時刻8234375ΔTの差から、撮影時刻8234375ΔTのフレームの総合遅延時間は2804ΔTであると決定する例となっている。
次に、上述の総合遅延時間測定システム1によって測定できた総合遅延時間の測定結果の例を図13を参照して説明する。光源はすべてLEDとし、ΔTを0.1msに調整設定して測定した。
図13の測定例における被測定システム90の構成は、撮影用ビデオカメラ91がNTSCビデオカメラ(ただしディジタルテレビ仕様)であり、映像伝送路92は撮影から提示までの経路の順に、IEEE1394a、LINUX2.6サーバ上のDVTS(ディジタルテレビ転送システム)送信ソフトウェア、100Baseイーサネット、LINUX2.6クライアント上のDVTS受信ソフトウェア、ディジタル値ーコンポジット信号変換器であり、映像提示装置93は液晶ディスプレイである。ディジタル値ーコンポジット信号変換器としてディジタルテレビカメラの補助機能を流用して代替した。
また図13は、間引き周期数JPVを値2とした、点滅マーカ3、受光センサ6、提示側時刻表示器74の1組のみのデータである。制御タイミングCTには撮影用ビデオカメラ91のモニタ映像出力信号VDSをもとにフレーム同期信号分離回路23によって抽出したフレーム同期タイミングを用いた。シャッタ開口期間を1ms(シャッタ速度1/1000s)と設定し、撮影用ビデオカメラ91のシャッタ閉口時刻を撮像時刻とし総合遅延時間を算出した。点灯遅れ時間値DPVは300ΔT、点灯期間値BTVは100ΔTとした。補正時間値CPVは330ΔTであった。
図13において、横軸は点滅マーカ3の像の明暗状態の変化を検出した時刻を示し被写体タイマ4と提示側タイマ7の動作開始からの経過時間である。縦軸は総合遅延時間を示す。撮影用ビデオカメラ91の撮像の周期TQMが映像提示装置93の提示画面描き替え周期より短いことに起因して総合遅延時間はフレーム毎に増加し、映像提示装置93が提示できずにフレームを破棄する毎に周期TQMの大きさである33.4ms幅の下方変化を生じていることが分かる。理論通りの総合遅延時間特性を得たこととなった。なお、読取り用装置9においては再生した測定用カメラ8の測定フレームを画像処理して各表示値を読み取った。読取りの際、測定時刻表示器73の表示値を基にして読取り誤りを排除した。
本発明は、上述した各実施形態の構成を矛盾のない範囲で互いに組み合わせた構成とすることができ、そのような組合わせ可能な構成の実施形態は明記されていなくても当然に本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係る総合遅延時間測定システムのブロック構成図。 同期制御器との関係を含む被写体タイマの構成図。 受光センサとの関係を含む提示側タイマの構成図。 表示時刻値の例を含めた総合遅延時間測定システムの模式的構成図。 一実施形態に係る総合遅延時間計測についてのフローチャート。 撮影用ビデオカメラ、被写体タイマおよび点滅マーカとの関係を含む同期制御器の構成図。 撮影用ビデオカメラおよび同期制御器との関係を含む点滅マーカの構成図。 撮影用ビデオカメラのフレーム同期タイミングを利用する場合に被写体時刻表示器において固定的にシャッタ閉口時間を表示するための原理説明図。 撮影用ビデオカメラにフレーム同期タイミングを注入する場合に被写体時刻表示器において固定的にシャッタ閉口時間を表示するための原理説明図。 撮影用ビデオカメラのシャッタ開口期間中は点滅マーカに点灯状態の変化を生じさせないようにするための原理説明図。 撮影用ビデオカメラの全フレームについて総合遅延時間を測定するための原理説明図。 被写体時刻表示器を例にしての一意的時刻表示方法についての説明図。 総合遅延時間測定システムおよび測定方法による測定結果を示す図。
1 総合遅延時間計測システム
2 同期制御器
21 周期ΔTの刻時信号発生回路(同期制御器に存在の)
22 選択回路(同期制御器に存在の)
23 フレーム同期信号分離回路(同期制御器に存在の)
24 同期化回路(同期制御器に存在の)
25 フレーム同期信号発生回路(同期制御器に存在の)
3 点滅マーカ
3L 点滅マーカ光源(2個設置時の左側の)
3La 像(2個設置時の左側の点滅マーカ光源の)
3Laa 像(2個設置時の左側の点滅マーカ光源の像の)
3R 点滅マーカ光源(2個設置時の右側の)
3Ra 像(2個設置時の右側の点滅マーカ光源の)
3Raa 像(2個設置時の右側の点滅マーカ光源の像の)
31 間引き周期数計数器(点滅マーカに存在の)
32 点灯遅れ時間刻時器(点滅マーカに存在の)
33 点灯期間刻時器(点滅マーカに存在の)
34 点滅マーカ光源(点滅マーカに存在の)
4 被写体タイマ
41 被写体時刻保持器(被写体タイマに存在の)
42 補正用時刻表示器(被写体タイマに存在の)
42a 像(補正用時刻表示器の)
42aa 像(補正用時刻表示器の像の)
43 加算器(被写体タイマに存在の)
44 被写体時刻表示器(被写体タイマに存在の)
44a 像(被写体時刻表示器の)
44aa 像(被写体時刻表示器の像の)
5 映像モニタ
51 データ送信器(撮影地に設置の)
52 コンピュータ(撮影地に設置の)
53 データ受信器(撮影地に設置の)
54 データ伝送手段
55 データ送信器(提示地に設置の)
56 コンピュータ(提示地に設置の)
57 データ受信器(提示地に設置の)
6 受光センサ
6L 受光センサ(2個設置時の左側点滅マーカの状態検出用の)
6La 像(2個設置時の左側点滅マーカの状態検出用受光センサの)
6R 受光センサ(2個設置時の右側点滅マーカの状態検出用の)
6Ra 像(2個設置時の右側点滅マーカの状態検出用受光センサの)
7 提示側タイマ
71 周期ΔTの刻時信号発生回路(提示側タイマに存在の)
72 提示側時刻保持器(提示側タイマに存在の)
73 測定時刻表示器(提示側タイマに存在の)
73a 像(測定時刻表示器の)
74 提示側時刻表示器(提示側タイマに存在の)
74L 提示側時刻表示器(2個設置時の左側点滅マーカの状態変化時刻表示用の)
74La 像(2個設置時の左側点滅マーカの状態変化時刻表示用提示側時刻表示器の)
74R 提示側時刻表示器(2個設置時の右側点滅マーカの状態変化時刻表示用の)
74Ra 像(2個設置時の右側点滅マーカの状態変化時刻表示用提示側時刻表示器の)
8 測定用カメラ
9 読取り用装置
90 実時間映像伝送システムまたは実時間映像処理システム(被測定システム)
91 撮影用ビデオカメラ(被測定システムの)
92 映像伝送手段または映像処理手段(映像伝送路 被測定システムの)
93 映像提示装置(被測定システムの)
A 撮影地
B 提示地
BTS 点灯期間刻時開始信号(点滅マーカが生成の)
BTV 点灯期間値(点滅マーカに調整設定の)
BTVL (2個設置時の左側点滅マーカ光源用の)
BTVR (2個設置時の右側点滅マーカ光源用の)
CDA 補正用時刻表示器(被写体タイマに存在の)
CT 制御タイミング(同期制御器が生成の)
CKc 刻時信号(同期制御器が生成の)
CPV 補正時間値(被写体タイマに調整設定の)
CKd 刻時信号(提示側タイマが生成の)
DPS 点灯遅れ時間刻時開始信号(点滅マーカが生成の)
DPV 点灯遅れ時間値(点滅マーカに調整設定の)
DPVL 点灯遅れ時間値(2個設置時の左側点滅マーカ光源用の)
DPVR 点灯遅れ時間値(2個設置時の右側点滅マーカ光源用の)
FSS フレーム同期信号(撮影用ビデオカメラが出力の)
FST フレーム同期信号(同期制御器が生成の)
JPV 間引き周期数(点滅マーカに調整設定の)
MOS 点滅マーカ点灯状態信号(点滅マーカが生成の)
MOSL 点滅マーカ点灯状態信号(2個設置時の左側点滅マーカ光源用の)
MOSR 点滅マーカ点灯状態信号(2個設置時の右側点滅マーカ光源用の)
PS 検出信号(受光センサが生成の)
QMA 撮影用ビデオカメラ(被測定システムの)
SDA 被写体時刻表示器(被写体タイマに存在の)
SQM シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
T1 時間(撮影用ビデオカメラのシャッタ閉口から制御タイミング生成に至る)
T2 時間(制御タイミング生成から撮影用ビデオカメラのシャッタ閉口に至る)
TQM 周期(撮影用ビデオカメラの撮像の)
VDS 映像信号(撮影用ビデオカメラが出力の)
r 選択回路接点(同期制御器に存在の)
s 選択回路接点(同期制御器に存在の)
t 選択回路接点(同期制御器に存在の)
ΔT 単位時間
τ1 時刻(撮像の)
τa 時刻(撮像の)
τb 時刻(撮像の)
τc 時刻(撮像の)
τd 時刻(撮像の)
τe 時刻(撮像の)
#8a シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#8b シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#8c シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#9a シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#9b シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#9c シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#11a シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#11b シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#11c シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#11d シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)
#11e シャッタ開口期間(撮影用ビデオカメラの)

Claims (8)

  1. 撮影地に配置された撮影用ビデオカメラと、前記撮影用ビデオカメラによって撮像された映像を処理し提示地に伝送する映像伝送手段と、提示地に配置され前記映像伝送手段によって伝送された映像を受信し処理して提示する映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像伝送システムにおける、または、撮影用ビデオカメラと、映像処理手段と、映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像処理システムにおける、実景の撮像完了時刻からその撮像により生成した映像が提示される提示完了時刻までの時間差を総合遅延時間として測定する実時間映像の総合遅延時間測定システムにおいて、
    撮影地に配置されて前記撮影用ビデオカメラが出力する映像信号もしくは同期信号からフレーム同期タイミングを抽出し処理して制御タイミングを出力するか、または、前記撮影用ビデオカメラとは別にフレーム同期タイミングを生成して出力し前記撮影用ビデオカメラに注入すると共に制御タイミングを出力するかする周期制御器と、
    撮影地に配置されて前記周期制御器の出力する制御タイミングに制御されて点灯状態と消灯状態を繰り返す撮影側に設定された点滅マーカと、
    提示地に配置されて前記映像提示装置によって提示される前記点滅マーカの映像の明暗状態の変化を検出すると共に検出した旨の検出信号を出力する提示側に設置された受光センサと、
    撮影地に配置されて一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を被写体時刻保持器で保持して補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器に一意的に表示可能であり、前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて補正時間値を加算器で加算して固定的に前記刻時時刻を表示する被写体時刻表示器を備える被写体タイマと、
    提示地に配置されて前記被写体タイマに同期して刻時を開始し、一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を提示側時刻保持器で保持して測定時刻表示器に一意的に表示可能であり、前記受光センサからの前記検出信号を受信し、その受信時毎に刻時時刻の表示を更新すると共に固定する提示側時刻表示器を備える提示側タイマと、
    提示地に配置されて前記映像提示装置によって提示された映像と前記提示側タイマとを並べて撮像すると共に撮像した映像を記録するか、または,出力する測定用カメラと、前記測定用カメラが記録するかまたは出力する映像を提示する読取り用装置と、を備え、
    前記撮影用ビデオカメラによって前記被写体時刻表示器の表示と前記点滅マーカとを一緒に撮像し、その撮像された映像を測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後、前記映像提示装置によって提示し、
    前記映像提示装置によって提示された前記被写体時刻表示器の表示の映像と、前記受光センサからの出力に応じて刻時時刻が固定表示された状態にある前記提示側時刻表示器の表示と前記測定時刻表示器の表示とを同時に前記測定用カメラによって撮像し、
    前記測定用カメラによって撮像された映像から前記読取り用装置を用いて前記補正用時刻表示器と前記被写体時刻刻時タイマの時刻表示器の表示時刻差を目視によって読み取るか、または、画像処理によって読み取ることにより前記総合遅延時間を決定するようにしたことを特徴とする総合遅延時間測定システム。
  2. 前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが固定的に被写体時刻表示器に表示する刻時時刻のデータを提示地に送出する撮影地に設置されたデータ送信器か、または、前記受光センサからの前記検出信号を受信しその受信時毎に刻時時刻の表示を更新すると共に固定する前記提示側タイマが提示側時刻表示器に表示する刻時時刻のデータを撮影地に送出するために提示地に設置されたデータ送信器と、
    撮影地に設置された前記データ送信器からのデータを提示地に伝送するデータ伝送装置か、または、提示地に設置された前記データ送信器からのデータを撮影地に伝送するデータ伝送装置と、
    撮影地に設置された前記データ送信器から伝送されれたデータを受信するために提示地に設置されたデータ受信器か、または、提示地に設置された前記データ送信器から伝送されれたデータを受信するために撮影地に設置されたデータ受信器と、を備えることができ、
    提示地で受信した撮影地に設置された前記データ送信器からのデータと前記提示側タイマが提示側時刻表示器に固定的に表示する刻時時刻のデータとの差をコンピュータで演算し算出することにより前記総合遅延時間を決定するか、
    撮影地で受信した提示地に設置された前記データ送信器からのデータと前記被写体タイマの前記被写体時刻表示器が固定的に表示する刻時時刻のデータとの差をコンピュータで演算し算出することにより前記総合遅延時間を決定するか、
    をすることができるようにしたことを特徴とする総合遅延時間測定システム。
  3. 前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して点滅状態が異なる複数の前記点滅マーカを備えることができ、複数の前記点滅マーカの映像の明暗状態を個々に検出する複数の受光センサと、それらの検出時刻を個々に表示する複数の前記提示側時刻表示器を備えることができるようにすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の総合遅延時間測定システム。
  4. 撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器の表示と、前記補正時間値を加算器で加算して前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記両表示器の表示値の差を読み取るための映像モニタを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の総合遅延時間測定システム。
  5. 撮影地に設置された撮影用ビデオカメラと、前記撮影用ビデオカメラによって撮像された映像をデータ処理し提示地に伝送する映像伝送手段と、提示地に設置され前記映像伝送手段によって伝送された映像を受信し処理して提示する映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像伝送システムにおける、または、撮影用ビデオカメラと、映像処理手段と、映像提示装置とを備えた測定対象の実時間映像処理システムにおける、実景の撮像完了時刻からその撮像により生成した映像が提示される提示完了時刻までの時間差を総合遅延時間として測定する実時間映像の総合遅延時間測定方法において、
    撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器および前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に前記刻時時刻を表示する被写体時刻表示器を備える被写体タイマの表示を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記両表示器の表示値の差を読み取って前記補正時間値を算出する第1の工程と、
    撮影地に配置され一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して刻時時刻を一時保持し前記補正時間値を加算器で加算して前記被写体時刻表示器に固定的に表示するように前記補正時間値を前記被写体タイマに設定することと、撮影地に配置されて前記制御タイミングに応じ同期して点灯状態と消灯状態を繰り返す前記点滅マーカを点灯する時刻と消灯する時刻とを設定することと、をする第2の工程と、
    前記被写体タイマの前記被写体時刻表示器の表示と、同じく撮影地に配置され一定時間毎に点灯状態と消灯状態とを繰り返す1個または複数個の前記点滅マーカとを一緒に前記撮影用ビデオカメラによって撮像するか、前記点滅マーカのみを撮像するかし、その撮像された映像を測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後、前記映像提示装置によって提示させる第3の工程と、
    提示地に配置され前記被写体タイマに同期して刻時を開始し一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を一意的に保持し表示する提示側タイマの刻時時刻を、前記第3の工程によって提示される前記点滅マーカの映像の明暗状態の変化を前記受光センサによって検出しその明暗状態の変化が検出された時から始めて変化が次に検出されるまでの期間は提示側時刻表示器に検出された時刻を固定的に表示する第4の工程と、
    前記第3の工程によって提示させた前記被写体時刻表示器の映像と前記第4の工程によって刻時時刻の表示が固定された状態にある前記提示側時刻表示器の表示とを同時に前記測定用カメラによって撮像するか、前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器で固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータを提示地で受信し前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータと共に記憶するか、または、前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータを撮影地で受信し前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータと共に記憶するか、の第5の工程と、
    前記第5の工程によって得られた前記測定用カメラの映像から前記被写体時刻表示器の映像と前記提示側時刻表示器の表示が示す時刻を目視によって読み取るか、または、画像処理によって読み取りその読取り値に基づいて前記測定対象の実時間映像伝送システムもしくは実時間映像処理システムの前記総合遅延時間を決定するか、もしくは、前記第5の工程によって記憶したデータをコンピュータで演算処理して前記総合遅延時間を決定する第6の工程と、
    を備えることを特徴とする総合遅延時間測定方法。
  6. 前記第1の工程において、撮影地に配置され一定の単位時間経過と共に刻時して各時刻を一意的に表示する補正時間値の算出に用いる補正用時刻表示器の表示と、任意の値の前記補正時間値を加算器で加算して前記周期制御器が出力する制御タイミングに制御されて固定的に時刻を表示する被写体時刻表示器の表示と、を前記撮影用ビデオカメラによって撮像し、撮像したフレームから前記補正用時刻表示器と前記被写体時刻表示器の表示値の差を読み取って前記補正時間値とし、前記第2の工程において、撮影地に配置され一定の単位時間経過とともに刻時して各時刻を前記周期制御器の出力する制御タイミングに応じ同期して刻時時刻を一時保持し前記補正時間値を加算器で加算して前記被写体時刻表示器に固定表示するように前記被写体タイマにあらかじめ設定することを特徴とする請求項5に記載の総合遅延時間測定方法。
  7. 前記第3の工程乃至第6の工程において、前記点滅マーカのみを前記撮像ビデオカメラによって撮像しその撮像された映像を、測定対象の前記実時間映像システムの映像伝送手段によって伝送するか測定対象の前期実時間映像処理システムによってデータ処理するかした後に前記映像提示装置によって提示させることに加えて、
    前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に固定的に表示するために保持する刻時時刻のデータを提示地で受信し前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータと共に記憶することか、
    または、前記提示側タイマが前記提示側時刻表示器に表示するために所定時間だけ固定的に保持するデータを撮影地で受信し前記同期制御器に制御されて前記被写体タイマが前記被写体時刻表示器に表示するために保持する刻時時刻のデータと共に記憶することか、を組み合わせて実施することができることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の総合遅延時間測定方法。
  8. 前記同期制御器が出力する制御タイミングに制御されて1回乃至複数回の前記フレーム同期タイミングの回数につき前記点滅マーカの1回の点灯状態と1回の消灯状態とするように前記点滅マーカの点滅状態を設定でき、前記点滅マーカの点灯状態と消灯状態の繰返しごとに前記点滅マーカが点灯状態にある期間と消灯状態にある期間とをそれぞれ個々に設定できることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の総合遅延時間測定方法。
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