JP3220355U - リアルタイムクロック検査装置 - Google Patents

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清 瀬川
瀬川  清
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株式会社ソード
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Abstract

【課題】本考案は、電子機器内の現在時刻の単位時間当たりの誤差(進み/遅れ)を検出するリアルタイムクロック検査装置を提供することである。
【解決手段】実施形態のリアルタイムクロック検査装置は、電子機器に内蔵されたリアルタイムクロックから得られ、前記電子機器のディスプレイに表示される現在時刻と、水晶発振器の出力信号を用いて正確な時刻を刻む標準時計から得られる標準時刻とを撮影するカメラと、前記カメラで撮影した前記現在時刻と前記標準時刻を比較し、その誤差を検出する手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本考案の実施形態は、電子機器に内蔵されているリアルタイムクロックに使用される水晶発振子の精度を検査する装置に関する。
テレビ、オーディオ、コンピューター、マザーボード機器等の電子機器には、リアルタイムクロック(一般的にRTCという)を内蔵しており、リアルタイムクロックから得られる現在時刻は電子機器に設けられたディスプレイに表示される。リアルタイムクロックの精度を無調整で使用する場合、日時設定を秒単位で確認し修正することはできるが、リアルタイムクロックの精度誤差を短時間で検出することは困難であった。
特開平10−54888
本考案が解決しようとする課題は、電子機器内の現在時刻の単位時間当たりの誤差(進み/遅れ)を検出するリアルタイムクロック検査装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態のリアルタイムクロック検査装置は、電子機器に内蔵されたリアルタイムクロックから得られ、前記電子機器のディスプレイに表示される現在時刻と、水晶発振器の出力信号を用いて正確な時刻を刻む標準時計から得られる標準時刻とを撮影するカメラと、前記カメラで撮影した前記現在時刻と前記標準時刻を比較し、その誤差を検出する手段とを有する。
第1の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置の構成を示す機能ブロック図。 第1の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置により撮影された現在時刻と標準時刻の映像。 第1の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置の処理を示すフローチャート。 第2の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置の構成を示す機能ブロック図。 第2の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置により撮影された現在時刻と標準時刻の映像。 被測定体と標準時計を内蔵したビデオカメラで現在時刻を撮影した機能ブロック図。
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態によるリアルタイムクロック検査装置の構成を示す機能ブロック図である。テレビ、オーディオ、コンピューター、マザーボード機器等の電子機器100にはリアルタイムクロック101が内蔵されており、リアルタイムクロック101より得られる現在時刻102は電子機器100に設けられたディスプレイにデジタル表示される。リアルタイムクロック検査装置103には、標準時計104、カメラ105、検査アプリ106及び表示パネル107が設けられている。標準時計104は水晶配振子を有しており極めて正確な時刻を刻み、標準時計104から得られる標準時刻108はリアルタイムクロック検査装置内に1/10秒までデジタル表示される。その際、デジタル表示される標準時刻は必ずしも現在の実時刻に設定されている必要はない。カメラ105は現在時刻102と標準時刻108を同一画面で撮影し、その映像情報は検査アプリ106に送信される。検査アプリ106では前記映像情報から現在時刻102と標準時刻108を比較し、その誤差を検出する。検出結果は表示パネル107に送られ表示される。
前記検査アプリ106における現在時刻と標準時刻の誤差の検出方法およびその検出結果の表示方法の詳細について、以下に説明する。ある時に電子機器100の現在時刻102の秒表示が切り替わる前後で現在時刻102と標準時刻108を同時に動画撮影する。図2は、その時に撮影された映像の一例を示す。この映像では、現在時刻200は「12:34:56」とデジタル表示され、標準時刻201は「00:01:23.7」とデジタル表示されている。表1は、現在時刻102のデジタル表示が「12:34:56」から「12:34:57」に切り替わる前後で続けて5枚撮影した時の現在時刻200と標準時刻201をまとめたものである。
Figure 0003220355
この30分後に、同様の要領でカメラ105で現在時刻と標準時刻を撮影した映像をまとめたものが下記表2である。
Figure 0003220355
この場合、現在時刻は「12:34:57」から「13:05:23」までで30分26.0秒経過しているが、標準時刻でも「00:01:23.7」から「00:31:49.7」までで30分26.0秒経過している。その差は0.0秒なので、このペースで時間が進めば24時間後も進み/遅れは発生しないと予想できる。
もし、30分後の撮影で表3の結果になった場合は、現在時刻は表2とおなじ30分26.0秒経過しているが、標準時刻は「00:01:23.7」から「00:31:49.8」までで30分26.1秒経過している。したがって、その差は0.1秒となり、30分で0.1秒遅れていることになる。このペースで時間が進めば24時間後は、4.8秒(=(24時間÷30分)×0.1秒)の遅れが発生すると予想できる。
Figure 0003220355
図3は、検査アプリ106の処理全体をまとめたフローチャートである。処理が開始されると(301)、カメラ105で1回目の撮影を行い(302)、現在時刻102と標準時刻108の差を計算する(303)。その後、所定時間待ち(304)、2回目の撮影を行い(305)、現在時刻102と標準時刻108の差を計算する(306)。その後、今迄計算した値から現在時刻102と標準時刻108の誤差を計算し(307)、その値が許容範囲であるか否かを判断する(308)。上記判断結果は表示パネル107に表示される。
被測定体の現在時刻と標準時計とを動画で撮影する場合の測定精度は、
Figure 0003220355
Figure 0003220355
Figure 0003220355
Figure 0003220355
となり、1日当たり最大6.4秒の精度で進み/遅れを検出できる。
上述した第1の実施形態によれば、30分程度という短い検査時間で、現在時刻と標準時刻の誤差を確認することができる。
<第2の実施形態>
図4は、標準時刻108を表す、高精度の水晶発信器をカウンタで分周した2進値で表示するLED発光装置109を用いたリアルタイムクロック検査装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示した第1の実施形態によるリアルタイム検査装置と異なる点は、2進のパターンで表示する標準時刻をデジタル表示することで、検査アプリ106による文字認識することがなく、アプリケーションの処理負担が軽くなることであり、図4の標準時刻108は、図5の標準時刻501で示すようにLED発光装置109を並べ、光り方によって2進数を表す。それ以外は第1の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
リアルタイムクロック101を内蔵する電子機器100が現在時刻102を表示する。リアルタイム検査装置103がビデオカメラ110を用いて現在時刻102と標準時刻108を同一画面で撮影し、リアルタイム検査装置103に内蔵されている検査アプリ106が現在時刻102と標準時刻108の誤差を検出し、表示パネル107には、現在時刻102と標準時刻108、そこから検出した誤差を表示する。
例えば左から128秒周期で点滅、2番目は64秒周期、3番目は32秒周期、・・・という設定であれば、図5の時刻は、
128×1+64×0+32×1+16×1+8×0+4×0+2×1+1×0=178秒
という様に2進数で時刻を表すことができる。この場合は1秒単位のタイマーであるが、より短い周期の発振器にしていけば、いくらでも細かい周期の標準時計を作ることができる。この実施形態では、ビデオカメラで数秒間撮影し、またその後、時間を空けてもう一度撮影をし、その間で発生した被測定体の時刻の進み・遅れを検知する。2回の撮影の間、被測定体は電源を切っても切らなくても構わないが、標準時計はその精度を保証するため通電し続けておくほうがよい。
<第3の実施形態>
図6は、被測定体の電子機器と、標準時計を内蔵したビデオカメラで現在時刻を撮影した機能ブロック図である。
図4に示した第2の実施形態によるリアルタイム検査装置と異なる点は、高精度の水晶発信器をカウンタで分周した2進値で表示するLED発光装置409に代わり、各フレーム毎の撮影時刻を確認することができるビデオカメラであり、それ以外は、第2の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。リアルタイムクロック101を内蔵する電子機器100が現在時刻102を表示する。リアルタイム検査装置103がビデオカメラ110を用いて現在時刻102と標準時刻111を同一画面に一緒に撮り込み、各フレーム毎の撮影時刻を確認し、リアルタイム検査装置103に内蔵されている検査アプリ106が現在時刻102と標準時刻111の誤差を検出し、表示パネル107には、現在時刻102と標準時刻108、そこから検出した誤差を表示する。標準時計としての精度はカメラの性能に依存されるため、高精度な検査のためには高価な専用のカメラが必要となる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態のリアルタイムクロック検査装置によれば、短時間で現在時刻と標準時刻の誤差を確認することができる。
本考案のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定したものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれるものとする。
100・・・電子機器
101・・・リアルタイムクロック
102・・・現在時刻
103・・・リアルタイムクロック検査装置
104・・・標準時計
105・・・カメラ
106・・・検査アプリ
107・・・表示パネル
108・・・標準時刻
109・・・LED発光装置
110・・・ビデオカメラ
111・・・ビデオカメラ内蔵の標準時刻

Claims (5)

  1. 電子機器に内蔵されたリアルタイムクロックから得られ、前記電子機器のディスプレイに表示される現在時刻と、水晶発振器の出力信号を用いて正確な時刻を刻む標準時計から得られる標準時刻とを撮影するカメラと、
    前記カメラで撮影した前記現在時刻と前記標準時刻を比較し、その誤差を検出する手段とを有することを特徴とするリアルタイムクロック検査装置。
  2. 前記標準時刻はデジタル表示されていることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイムクロック検査装置。
  3. 前記標準時刻は、高精度な水晶発振器の出力信号が刻む発光装置を使用した2進表示されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリアルタイムクロック検査装置。
  4. 前記発光装置はLEDであることを特徴とする請求項3に記載のリアルタイムクロック検査装置。
  5. 前記標準時計は前記カメラに内蔵されていて、撮影した映像に時刻を映し込むことができるか、または映像の各フレームの実時刻を参照することができることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイムクロック検査装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111458337A (zh) * 2019-03-18 2020-07-28 珠海经济特区南森科技有限公司 一种钟表检测装置及其检测方法

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