JP2011182263A - スピーカ駆動集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】集積回路においてスピーカ接続状態として正常、オープン又はショートのいずれであるかを検出するための回路が適切に実装される。
【解決手段】音声信号を増幅して一方の出力端子から出力する第1の増幅器と、音声信号を位相反転した後に増幅して他方の出力端子から出力する第2の増幅器とを備え、自身の出力をハイインピーダンス状態に設定可能である増幅回路と、外部電源の電圧を昇圧するスイッチング電源回路と、スタンバイ回路と、増幅回路の出力側がハイインピーダンス状態に設定された時、外部電源から一方の出力端子に向けて電流を流し込み、当該一方の出力端子に出現する電圧又は電流に基づいて正常、オープン又はショートのいずれの状態であるかを検出する負荷接続状態検出回路と、負荷接続状態検出回路による検出結果を示す信号を外部に通知する通知端子と、を有するスピーカ駆動集積回路。
【選択図】図2

Description

本発明は、スピーカ駆動集積回路に関するものである。
デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、ノートパソコン、火災報知機等の携帯機器には、薄くて軽量のスピーカ(例えば圧電スピーカ)が通常搭載されている。なお、携帯機器の駆動に際しては近年主流のリチウムイオンバッテリ等の電源が使用されている。しかし、スピーカから十分な音圧レベルの出音を可能とするためには、電源よりも高い電圧を生成可能なスイッチング電源回路が必要とされている。
例えば、特許文献1には、図7に示されるとおり、セラミックスピーカ201を駆動するためのスピーカ駆動用増幅器202において、外付けされたIC電源(低電圧電源)210の電圧よりも高い電圧を昇圧生成するスイッチング電源回路209と、スイッチング電源回路209により昇圧生成された高電圧に基づいて、入力された音声信号を増幅した信号をセラミックスピーカ201に出力する増幅回路208と、を備えることが開示されている。
なお、従来のスピーカ駆動集積回路としては、自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化の要請を実現するために、特許文献1に記載のスピーカ駆動用増幅器202のように、スイッチング電源回路及び増幅回路を単一のIC(Integrated Circuit)内部に集積化している。
特開昭63−217806号公報
ところで、従来のスピーカ駆動集積回路においては、スピーカとの接続がオープン(無接続)又はショート(短絡)であるかを検出して外部に通知する手段が設けられていなかった。このため、スピーカから音声出力が無かった場合に、スピーカとの接続に問題があるのか、スピーカ駆動集積回路の内部に問題があるのかを、ユーザが容易に認識できないという問題があった。
そこで、本発明は、スピーカ駆動集積回路においてスピーカ接続状態として正常、オープン及びショートのいずれであるかを検出するための回路を適切に実装することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るスピーカ駆動集積回路は、外部電源と接続される電源端子及びGND端子と、音声信号が入力される入力端子と、スピーカの両端と接続される2つの出力端子とを備えたスピーカ駆動集積回路であって、前記入力端子に入力された前記音声信号を増幅して前記2つの出力端子のうち一方の出力端子から出力する第1の増幅器と、前記音声信号を位相反転して当該位相反転した音声信号を増幅して他方の出力端子から出力する第2の増幅器とを備えており、非動作時に自身の出力側をハイインピーダンス状態に設定可能である増幅回路と、前記電源端子及びGND端子と接続される前記外部電源の電圧を前記増幅回路の出力が前記スピーカの駆動に必要な所定電圧となるように昇圧するスイッチング電源回路と、前記増幅回路を動作状態と前記出力側がハイインピーダンス状態である非動作状態とに選択的に設定するスタンバイ回路と、前記スタンバイ回路によって前記増幅回路が出力側がハイインピーダンス状態である非動作状態に設定された時、前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込み、それにより当該一方の出力端子に出現する電圧又は電流に基づいて前記2つの出力端子に対する前記スピーカの負荷接続状態として正常、オープン及びショートのいずれの状態であるかを検出する負荷接続状態検出回路と、前記負荷接続状態検出回路による検出結果を示す信号を外部に出力する通知端子と、を有する。
この構成によれば、増幅回路の出力をハイインピーダンス状態としてスピーカの駆動を停止した上で、スピーカ駆動用の外部電源を有効活用(監視用の電圧を外部電源により生成する)して、スピーカの接続状態(正常、オープン又はショート)を検出して外部に通知することができる。また、かかる負荷接続状態を検出するための負荷接続状態検出回路を増幅回路及びスイッチング電源回路と併せて単一のICに集積化したので、自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記スタンバイ回路に対して前記増幅回路の前記非動作状態を指定するスタンバイ電圧が印加されるスタンバイ端子と、前記負荷接続状態検出回路を起動させる起動電圧が印加される起動端子とを備え、前記負荷接続状態検出回路は、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記負荷接続状態の検出を開始すべく前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込むように構成されている、であってもよい。
この構成によれば、負荷接続状態を検出するタイミングに応じて負荷接続状態検出回路を起動させることができ、スピーカ駆動停止時における集積回路全体の消費電力を抑制することができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記負荷接続状態検出回路を起動させる起動電圧が印加される起動端子を備え、前記負荷接続状態検出回路は、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記増幅回路の出力をハイインピーダンス状態に設定するとともに、前記負荷接続状態の検出を開始すべく前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込むように構成されている、であってもよい。
この構成によれば、負荷接続状態検出回路を起動させる外部指令(起動電圧)を入力するための入力端子と、増幅回路の出力をハイインピーダンス状態に設定する外部指令(スタンバイ電圧)を入力するための入力端子と、を一の入力端子(起動端子)で共用化できる。これにより、スピーカ駆動集積回路の更なる小型化を実現できる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記負荷接続状態検出回路は、前記電源端子と前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第1のトランジスタと、前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、を有するであってもよい。
この構成によれば、2つのトランジスタ(第1のトランジスタ、第2のトランジスタ)と、2つの比較器(オープン検出用比較器、ショート検出用比較器)とによる少ない部品数に基づいて実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記第1のトランジスタに流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、を有する、であってもよい。
この構成によれば、スピーカ駆動時(起動電圧の非印加時)には保護回路及び第2の電流制限抵抗によってオープン検出用比較器及びショート検出用比較器を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧の非印加時)には第1のトランジスタの寄生ダイオードと第1の電流制限抵抗とによって第1のトランジスタを適切に保護することができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記負荷接続状態検出回路は、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時に、第1のトランジスタ対により構成され、前記スイッチング電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に電流を流し込むカレントミラー回路と、前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、を有するであってもよい。
この構成によれば、カレントミラー回路と、1つのトランジスタ(第2のトランジスタ)と、2つの比較器(オープン検出用比較器、ショート検出用比較器)とによる少ない部品数に基づいて実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記カレントミラー回路に流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、を有する、であってもよい。
この構成によれば、スピーカ駆動時(起動電圧の非印加時)には保護回路及び第2の電流制限抵抗によってオープン検出用比較器及びショート検出用比較器を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧の非印加時)には第2の電流制限抵抗によってカレントミラー回路を適切に保護することができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記負荷接続状態検出回路は、前記スイッチング電源回路の出力と前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第1のトランジスタと、前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、を有する、であってもよい。
この構成によれば、2つのトランジスタ(第1のトランジスタ、第2のトランジスタ)と、2つの比較器(オープン検出用比較器、ショート検出用比較器)とによる少ない部品数に基づいて実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
上記のスピーカ駆動集積回路であって、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記第1のトランジスタに流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、前記第1のトランジスタの制御電極に印加される制御電圧を所定電位にレベルシフトするレベルシフト回路と、を有する、であってもよい。
この構成によれば、スピーカ駆動時(起動電圧の非印加時)には保護回路及び第2の電流制限抵抗によってオープン検出用比較器及びショート検出用比較器を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧の非印加時)には第1のトランジスタの寄生ダイオードと第1の電流制限抵抗とによって第1のトランジスタを適切に保護することができる。
本発明によれば、集積回路においてスピーカ接続状態として正常、オープン又はショートのいずれであるかを検出するための回路を適切に実装することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路を用いた音響システムの構成図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態における負荷接続状態検出回路の構成図である。 図3Aは、本発明の第1の実施の形態における負荷接続状態検出回路の正常時のタイミング波形図である。 図3Bは、本発明の第1の実施の形態における負荷接続状態検出回路のオープン時のタイミング波形図である。 図3Cは、本発明の第1の実施の形態における負荷接続状態検出回路のショート時のタイミング波形図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路を用いた音響システムの構成図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態における負荷接続状態検出回路の構成図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態における負荷接続状態検出回路の構成図である。 図7は、従来のスピーカ駆動集積回路の構成図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
[音響システムの構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路を用いた音響システムの構成を示した図である。なお、図1に示される音響システムは、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、ノートパソコン、火災報知機等、スピーカを備えた携帯機器全般のことを指している。
スピーカ駆動集積回路2は、リチウムイオンバッテリ等の外部電源10を電源として動作し、入力端子5に入力された音声信号を増幅して圧電スピーカ等のスピーカ1を駆動する装置である。スピーカ駆動集積回路2は、かかる機能を実現するための構成として、増幅回路8と、スイッチング電源回路9と、スタンバイ回路14と、負荷接続状態検出回路15とを備えている。なお、スピーカ駆動集積回路2は、自身の端子として、外部電源10と接続される電源端子3及びGND端子4と、音声信号が入力される入力端子5と、スピーカ1の+側端子と接続される非反転出力端子6と、スピーカ1の−側端子と接続される反転出力端子7と、を有する。さらに、スピーカ駆動集積回路2は、負荷接続状態の検出結果を示した出力電圧V11を外部に出力する通知端子11と、負荷接続状態検出回路15を起動するための起動電圧V12が印加される起動端子12と、後述のスタンバイ状態を設定するためのスタンバイ電圧V13が印加されるスタンバイ端子13とを有する。
増幅回路8は、入力端子5に入力された音声信号を増幅する回路であり、所謂BTL(Bridged Trans Less)接続方式を採用している。BTL接続方式とは、2個のステレオアンプの各出力をブリッジ接続して、1個のステレオアンプよりも理論上2倍の出力電圧が得られる接続方式のことである。また、増幅回路8は、自身の出力をハイインピーダンス状態(電気的に絶縁された状態)に切り替える設定が可能である。
スイッチング電源回路9は、PWM(Pulse Width Modulation)方式に基づいて、外部電源10から供給される入力電圧(例えば3V)を、スピーカ1を駆動させるのに必要な昇圧電圧(例えば6〜30V)にまで昇圧するように構成されている。なお、スイッチング電源回路9において生成された昇圧電圧は増幅回路8に供給される。
スピーカ1は、増幅回路8からの出力電圧が、自身が具備する振動子(圧電素子等)の両端子に印加されることによって、当該振動子が振動して出音する。
スタンバイ回路14は、スタンバイ端子13に極性を問わないスタンバイ電圧が印加された場合には、スイッチング電源回路9及び増幅回路8を動作状態(オン)から非動作状態(オフ)に切り替え、かつ非反転出力端子6及び反転出力端子7を通常の動作状態からハイインピーダンス状態(ミュート状態とも呼ばれる)に切り替えるように構成されている。
なお、非反転出力端子6及び反転出力端子7の両方がハイインピーダンス状態に設定されることにより、スピーカ駆動集積回路2の内部(負荷検出回路15は除く)に消費電流が殆ど流れなくなる。以下では、スイッチング電源回路9及び増幅回路8が非動作状態となり、かつ非反転出力端子6及び反転出力端子7の両方がハイインピーダンス状態となることをスタンバイ状態と呼ぶこととする。
負荷接続状態検出回路15は、スタンバイ端子13にスタンバイ電圧が印加されてスピーカ駆動集積回路2がスタンバイ状態となり、かつ起動端子12に起動電圧V12が印加された場合には、スピーカ1の接続状態(正常、オープン又はショート)の検出が可能な状態となる。そして、負荷接続状態検出回路15は、スピーカ1の接続状態の検出結果を示した出力電圧V11を生成して、その出力電圧V11を通知端子11から外部に出力する。
[スピーカ駆動集積回路の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるスピーカ駆動集積回路2(特に、負荷接続状態検出回路15)の構成を示した図である。
増幅回路8は、上記のとおりBTL接続方式に基づき、入力端子5に入力された音声信号を増幅する増幅器81(本発明における第1の増幅器)と、当該音声信号の位相を反転させる位相反転器80と、位相反転器80の出力を増幅する増幅器82(本発明における第2の増幅器)と、を有する。なお、増幅器81の出力端子は非反転出力端子6と接続されるとともに、増幅器82の出力端子は反転出力端子7と接続される。また、増幅器81、82は、例えば、差動増幅器で構成されている場合には、増幅器81、82の両方の出力段に設けられた出力トランジスタを強制的にオフさせることにより、ハイインピーダンス状態を設定することができる。
スタンバイ回路14は、スタンバイ端子13にスタンバイ電圧が印加された時、上記のスタンバイ状態を成立させるための信号を出力する。例えば、ゲート電極にスタンバイ電圧が印加された時、スタンバイ回路14はスイッチング電源回路9を停止するとともに、増幅器81、82側においてもスイッチング電源回路9から増幅器81、82への昇圧電圧の供給を直接的に停止することによりスタンバイ状態を成立させる。あるいは、スタンバイ回路14は、図5に示すスイッチ回路16のように、ゲート電極にスタンバイ電圧が印加される時にオンするNMOSトランジスタを備え、当該NMOSトランジスタがオンした時に増幅器81、82の両方の出力段に設けられた出力トランジスタを強制的にオフさせるように構成されてもよい。
負荷接続状態検出回路15は、そのソース電極が電源端子3とスイッチング電源回路9との間の電源ライン30と接続され、そのドレイン電極が電流制限抵抗103を介して非反転出力端子6と接続され、かつそのゲート電極がNOTゲート106を介して起動端子12と接続されたPMOSトランジスタ101(本発明における第1のトランジスタ)と、そのドレイン電極が反転出力端子7と接続され、そのソース電極がGND端子4と接続され、かつそのゲート電極が起動端子12と接続されたNMOSトランジスタ102(本発明における第2のトランジスタ)と、そのドレイン電極が電流制限抵抗104を介して非反転出力端子6及び電流制限抵抗103と接続され、そのソース電極がGND端子4と接続され、かつそのゲート電極がNOTゲート106を介して起動端子12と接続されたNMOSトランジスタ105と、を有する。
上記の構成により、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加されなければ、NMOSトランジスタ105がオンとなり、PMOSトランジスタ101及びNMOSトランジスタ102がオフとなる。これにより、非反転出力端子6は、電流制限抵抗104、NMOSトランジスタ105を介してGND電位又はそれに近い電位にショートされてしまい、後述のオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109による非反転出力端子6の電圧V6に基づく負荷接続状態(正常、オープン又はショート)の検出が不可能な状態となる。逆に言えば、この場合、スピーカ1の駆動が可能な状態となる。
一方、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加されると、PMOSトランジスタ101及びNMOSトランジスタ102がオンとなり、NMOSトランジスタ105がオフとなる。これにより、非反転出力端子6がPMOSトランジスタ101、電流制限抵抗103を介して電源端子3と接続されるとともに、反転出力端子7がNMOSトランジスタ102を介してGND端子4と接続される。この結果、電源端子3からPMOSトランジスタ101、電流制限抵抗103を介して非反転出力端子6に向けて電流が流れ込む回路状態となり、この結果、後述のオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109による非反転出力端子6の電圧V6に基づく負荷接続状態(正常、オープン又はショート)の検出が可能となる。
さらに、負荷接続状態検出回路15は、差動増幅器を用いて構成されたオープン検出用比較器107と、同様に差動増幅器を用いて構成されたショート検出用比較器109と、オープン閾値電圧V108を生成するリファレンス電源108と、ショート閾値電圧V110を生成するリファレンス電源110と、ORゲート111と、を有する。なお、本実施の形態では、オープン検出用比較器107の非反転入力端子とショート検出用比較器109の反転入力端子が電流制限抵抗104を介して非反転出力端子6と接続され、オープン検出用比較器107の反転入力端子がリファレンス電源108の+側と接続され、ショート検出用比較器109の非反転入力端子がリファレンス電源109の+側と接続されている。
つまり、オープン検出用比較器107は、非反転出力端子6の電圧V6(正確には、電流制限抵抗104の他端とGNDと間の電圧)がリファレンス電源108のオープン閾値電圧V108を上回ればHighレベルの電圧を出力し、当該電圧V6がリファレンス電源108のオープン閾値電圧V108を下回ればLowレベルの電圧を出力する。従って、オープン検出用比較器107がHighレベルの電圧を出力することは、負荷接続状態としてオープンが検出されたことを意味する。
また、ショート検出用比較器109は、非反転出力端子6の電圧V6がリファレンス電源110のショート閾値電圧V110を上回ればLowレベルの電圧を出力し、当該電圧V6がリファレンス電源110のショート閾値電圧V110を下回ればHighレベルの電圧を出力する。従って、ショート検出用比較器109がHighレベルの電圧を出力することは、ショート検出されたことを意味する。
ORゲート111は、オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109の各出力が入力されて、それらの論理和を通知端子11から出力する。よって、ORゲート111の出力電圧V11がLowレベルの電圧の場合には、スピーカ1が正常に接続されていることを意味し、ORゲート111の出力電圧V11がHighレベルの電圧の場合には、スピーカ1の接続状態としてオープン又はショートが検出されたことを意味する。
ところで、負荷接続状態検出回路15が非動作状態であり、かつスイッチング電源回路9と増幅回路8とが動作している時、非反転出力端子6の電圧V6は、音声信号の電圧レベルに応じてダイナミックに変化し、最大でスイッチング電源回路9の昇圧電圧となる。例えば、電源端子3は3Vの場合、非反転出力端子6の電圧V6は最大で6〜30Vとなる。このため、負荷接続状態検出回路15の内部素子の耐圧を超えないようにするため、次のような2つの保護対策が必要となる。
1つ目の保護対策として、スピーカ1駆動時(負荷接続状態の非検出時)におけるオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の保護用に、電流制限抵抗104(本発明における第2の電流制限抵抗)及びNMOSトランジスタ105(本発明における保護回路)が設けられている。詳述すると、負荷接続状態検出回路15が非動作状態のときには、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109への入力端子をNMOSトランジスタ105を介してGND端子4のGND電位又はそれに近い電位にショートし、かつ電流制限抵抗104によってオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109へと入力される電流に制限をかける。なお、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の入力端子の電圧は、当該入力端子の耐圧以下の電圧であればよく、上記のとおりGND電位にショートすることに限定されない。一般的に、作動増幅器を構成するトランジスタのゲート耐圧はドレイン耐圧より低いので、上記の対策が必要となる。
2つ目の保護対策として、スピーカ1駆動停止時(負荷接続状態の検出時)におけるPMOSトランジスタ101の保護用に、電流制限抵抗103(本発明における第1の電流制限抵抗)が設けられている。詳述すると、PMOSトランジスタ101と電流制限抵抗103との間の信号ラインにおいては、PMOSトランジスタ101の寄生ダイオードと電流制限抵抗103とにより当該信号ラインに流れる電流を制限することにより、PMOSトランジスタ101の破壊を防止する。
[負荷接続状態検出回路のタイミング波形図]
図3A〜図3Cに負荷接続状態検出回路15のタイミング波形図の一例を示す。なお、図3Aは、スピーカ1と非反転出力端子6及び反転出力端子7との間が正常に接続されている場合のタイミング波形図を示し、図3Bは、スピーカ1の端子に対し非反転出力端子6又は反転出力端子7がオープン(接続が外れている)の場合のタイミング波形図を示し、図3Cは、スピーカ1自体がショートした場合や、非反転出力端子6と反転出力端子7とが半田ブリッジ等でショートした場合のタイミング波形図を示している。
以下では、図3Aに示された負荷接続状態検出回路15の正常時のタイミング波形について説明する。なお、図3Aの時刻ta、tb、tc、tdの順に時間が進行しているものとする。
起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加される時刻taから時刻tdまでの間は、負荷接続状態検出回路15の動作期間となっている。この負荷接続状態検出回路15の動作期間(時刻ta〜時刻td)において、正常時の非反転出力端子6の電圧V6の波形軌跡は、緩やかな上昇カーブを示しており、時刻tbにおいてショート閾値電圧V110を上回り、時刻tcにおいてオープン閾値電圧V108を上回る。これは、例えばスピーカ1が圧電スピーカである場合には、正常時の非反転出力端子6の電圧V6は圧電振動子の容量を充電する充電曲線を描くからである。
時刻taから時刻tbまでの間では、非反転出力端子6の電圧V6がオープン閾値電圧V108はもとよりショート閾値電圧V110を下回っており、ショート検出用比較器109の出力がHighレベルの電圧であり、オープン検出用比較器107の出力がLowレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15(正確にはORゲート111)の出力電圧V11は、Highレベルの電圧である。
時刻tbから時刻tcまでの間では、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110からオープン閾値電圧V108までの範囲内にあるため、オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109の各出力は共にLowレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11は、Lowレベルの電圧である。
時刻tcから時刻tdまでの間では、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110はもとよりオープン閾値電圧V108を上回るため、ショート検出用比較器109の出力がLowレベルの電圧であり、オープン検出用比較器107の出力がHighレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11は、Highレベルの電圧である。
上記のような時刻ta〜tdまでの負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11の波形が、正常時の波形であって、オープン又はショートを検出するための基準となる波形となる。
つぎに、図3Bに示された負荷接続状態検出回路15のオープン時のタイミング波形について説明する。図3Bにおいて、同図中の時刻ta、tb’、tc、tdの順に時間が進行しており、同図中の時刻ta、tc、tdは図3Aの波形図と同じタイミングである。
起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加される時刻taから時刻tdまでの間は、負荷接続状態検出回路15の動作期間となっている。この負荷接続状態検出回路15の動作期間(時刻ta〜時刻td)において、オープン時の非反転出力端子6の電圧V6は、図3Aに示された正常時の電圧V6と比べて、瞬時に立ち上がる波形軌跡となっている。なお、非反転出力端子6の電圧V6は、時刻taから直ぐにショート閾値電圧V110(図示せず)を上回り、時刻tb’においてオープン閾値電圧V108を上回る。なお、時刻tb’は時刻tbよりも前のタイミングである。
時刻taから時刻tb’までの間では、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110を上回り、かつオープン閾値電圧V108を下回るので、ショート検出用比較器109及びオープン検出用比較器107の各出力が共にLowレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11は、Lowレベルの電圧である。
時刻tbから時刻tdまでの間では、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110はもとよりオープン閾値電圧V108を上回るので、ショート検出用比較器109の出力はLowレベルの電圧であり、かつオープン検出用比較器107の出力はHighレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11は、Highレベルの電圧である。
上記のとおり、図3Bに示されたオープン時の出力電圧V11は、図3Aに示された正常時の出力電圧V11の波形と比べると、起動電圧V12の立ち上がり後の短い期間(時刻ta〜tb’)においてLowレベルとなり、その期間の経過後から起動電圧V12が立ち下がるまでの期間(時刻tb〜時刻td)においてHighレベルとなっている点が相違する。換言すると、正常時の出力電圧V11の波形は、オープン時の出力電圧V11の波形と比べると、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110からオープン閾値電圧V108までの範囲内であるとき、Lowレベルとなっている点が明らかに相違する。これらの正常時とオープン時との出力電圧V11の波形の相違点に基づいて、負荷接続状態としてオープンを検出することができる。
つぎに、図3Cに示された負荷接続状態検出回路15のショート時のタイミング波形について説明する。なお、同図中の時刻ta、tdの順に時間が進行しており、同図中の時刻ta、tdは図3Aの波形図と同じタイミングである。
起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加される時刻taから時刻tdまでの間は、負荷接続状態検出回路15の動作期間となっている。この負荷接続状態検出回路15の動作期間(時刻ta〜時刻td)において、非反転出力端子6の電圧V6の波形は、立ち上がらず、ショート閾値電圧V110を上回ることはない。
時刻taから時刻tdまでの間では、非反転出力端子6の電圧V6がオープン閾値電圧V108はもとよりショート閾値電圧V110を下回るので、ショート検出用比較器109の出力がHighレベルの電圧であり、オープン検出用比較器107の出力がLowレベルの電圧である。従って、負荷接続状態検出回路15(正確にはORゲート111)の出力電圧V11は、Highレベルの電圧である。
上記のとおり、図3Cに示されたショート時の出力電圧V11は、図3Aに示された正常時の出力電圧V11の波形と比べると、起動電圧V12の立ち上がり後から立ち下がるまでの期間(時刻tb〜時刻td)においてHighレベルとなっている点が相違する。換言すると、正常時の出力電圧V11の波形は、ショート時の出力電圧V11の波形と比べると、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110からオープン閾値電圧V108までの範囲内であるとき、Lowレベルとなっている点が明らかに相違する。この正常時とショート時との出力電圧V11の波形の相違に基づいて、負荷接続状態としてショートを検出することができる。また、図3に示されたオープン時の出力電圧V11の波形と比べると、起動電圧V12の立ち上がり後から直ぐにHighレベルとなる点が相違する。このオープン時とショート時との波形の相違点に基づいて、オープン又はショートを区別して検出することもできる。
以上、本実施の形態によれば、スピーカ1の接続状態(正常、オープン又はショート)に応じた非反転出力端子6の電圧V6の特性上の相違に基づいて、スピーカ1の接続状態(正常、オープン又はショート)の検出を可能としている。
但し、スピーカ1の接続状態として正常、オープン又はショートを確実に区別して検出するためには、スピーカ1の接続状態に応じた出力電圧V11の相違が確実に検出可能なタイミング(以下、負荷接続状態検出タイミングと呼ぶ)が適切に設定される必要がある。そこで、図3Aに示された正常時の出力電圧V11の波形図は、図3B、図3Cに示されたオープン又はショート時の出力電圧V11の波形図と比べると、非反転出力端子6の電圧V6がショート閾値電圧V110からオープン閾値電圧V108までの範囲内であるときにLowレベルとなる点に着目する。つまり、負荷接続状態検出タイミングとしては、図3Aに示された正常時の出力電圧V11がLowレベルの期間(時刻tb〜時刻tc)以内に設定するものとする。
[変形例]
スピーカ駆動集積回路2を構成する上記のMOSトランジスタの一部又は全部をバイポーラトランジスタに置き換えて混成集積回路であってもよい。
ORゲート111の代わりにNORゲートを用いてもよい。なお、この場合、図3A〜図3Cに示された負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11の波形が反転することは言うまでもない。
オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の保護回路としてNMOSトランジスタ105の代わりに後述のクランプ回路17を用いても良い。
負荷接続状態検出回路15の動作期間は、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12を印加(アクティブHigh)することにより設定されているが、逆に、Lowレベルの起動電圧V12を印加(アクティブLow)することにより設定されてもよい。
負荷接続状態検出回路15の出力電圧V11は、オープン検出用比較器107とショート検出用比較器109との各出力の論理和として一の通知端子11から出力されているが、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の各出力それぞれに出力端子が設けられてもよい。これにより、ユーザは、負荷接続状態検出回路15によるオープン及び/又はショートの検出を容易に把握することができる。
スピーカ1には極性が存在しない為、図1に示される非反転出力端子6と反転出力端子7とが逆の位置であってもよい。
以上、本発明の第1の実施の形態によれば、増幅回路8の出力をハイインピーダンス状態としてスピーカ1の駆動を停止した上で、スピーカ1駆動用の外部電源19の有効活用(監視用の電圧V6を外部電源10により生成する)してスピーカ1の接続状態(正常、オープン又はショート)を検出して外部に通知することができる。また、かかる負荷接続状態を検出するための負荷接続状態検出回路15を増幅回路8及びスイッチング電源回路9と併せて単一のICに集積化したので、自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
また、負荷接続状態を検出するタイミングに応じて負荷接続状態検出回路15を起動させることができ、スピーカ1の駆動停止時における集積回路全体の消費電力を抑制することができる。
また、本実施の形態の音響システムにおいては、スタンバイ状態の時には増幅回路8に加えてスイッチング電源回路9を立ち上げない(動作状態とはしない)ので、その立ち上げに要する時間の分、負荷接続状態の瞬時の検出が可能となる。
また、2つのトランジスタ(PMOSトランジスタ101、NMOSトランジスタ102)と、2つの比較器(オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109)とによる少ない部品数に基づいて、実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
また、スピーカ1の駆動時(起動電圧V12の非印加時)には、保護回路(NMOSトランジスタ105等)及び電流制限抵抗104によってオープン検出用比較器及びショート検出用比較器を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧V12の印加時)にはPMOSトランジスタ101の寄生ダイオードと電流制限抵抗103とによってPMOSトランジスタ101を適切に保護することができる。
(第2の実施の形態)
[音響システムの構成]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路を用いた音響システムの構成を示した図である。
図4に示した第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2が図1に示した第1の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2と相違する点は、スタンバイ端子13及びスタンバイ回路14を省略して、新たにスタンバイ状態を実現するためのスイッチ回路16が設けられた点にある。その他の構成要素は、図1に示したスピーカ駆動集積回路2の構成と同様である。
なお、図4に示すスピーカ駆動集積回路2において、スイッチ回路16専用の端子が設けられていない。負荷接続状態検出回路15及びスイッチ回路16は、起動端子12を互いに兼用して用いている。つまり、起動端子12に起動電圧V12が印加された場合、スイッチ回路16は、スピーカ1の接続状態(正常、オープン又はショート)の検出を可能な状態に設定するとともに、増幅回路8の非反転出力端子6及び反転出力端子7の両方をハイインピーダンス状態に切り替えるように構成されている。なお、スイッチ回路15の詳細について次のスピーカ駆動集積回路の構成において説明する。
[スピーカ駆動集積回路の構成]
図5は、図4に示した本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2(特に、負荷接続状態検出回路15)の構成を示した図である。
図5に示した第2の実施の形態における負荷接続状態検出回路15は、図2に示した第1の実施の形態における負荷接続状態検出回路15と比べると、NOTゲート106が省略されて、同一特性のPMOSトランジスタ101、101’(本発明における第1のトランジスタ対)によるカレントミラー回路19が設けられた点と、NMOSトランジスタ105が省略されて、クランプ回路17が設けられた点とにおいて相違している。また、上記のとおり、第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2においては、スイッチ回路15が新たに設けられている。そこで、以下では、これらの相違点を中心に説明する。
カレントミラー回路19は、PMOSトランジスタ101、101’によって構成されている。なお、PMOSトランジスタ101は、そのソース電極がスイッチング電源回路9の出力と接続され、そのドレイン電極が非反転出力端子6と接続され、かつそのゲート電極がPMOSトランジスタ101’のゲート電極と接続されている。PMOSトランジスタ101’は、そのソース電極がスイッチング電源回路9の出力と接続され、かつそのドレイン電極がGND端子4と接続されている。また、PMOSトランジスタ101’は、そのゲート電極とそのドレイン電極とがダイオード接続(短絡)されている。
なお、PMOSトランジスタ101’のドレイン電極とGND端子4との間には、抵抗114とNMOSトランジスタ115とが配置されている。NMOSトランジスタ115のゲート電極は起動端子12と接続されており、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加される時、NMOSトランジスタ115はオンする。なお、起動端子12は図2と同様にNMOSトランジスタ102とも接続されている。
カレントミラー回路19は、上記の構成により、NMOSトランジスタ115がオンのときにスイッチング電源回路9の昇圧電圧を電源として動作し、PMOSトランジスタ101’のソース電流とPMOSトランジスタ101のソース電流とを略等しくする。
クランプ回路17は、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の入力をその耐圧以下にクランプするものである。クランプ回路17は、図2に示すNMOSトランジスタ105の代わりに設けられており、NMOSトランジスタ105の配置と同様に、電流制限抵抗104を介して非反転出力端子6とGND端子4との間に設けられている。なお、図5に示す例では、クランプ回路17は、複数のダイオードを直列接続して構成されており、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109の入力を複数のダイオードそれぞれの順方向電圧を総合した電圧にクランプする。勿論、クランプ回路17は、複数のダイオードを用いた構成に限られず、例えば、ダイオード接続された複数のトランジスタを直列接続して構成してもよい。
スイッチ回路16は、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加された時、増幅回路8の非反転出力端子6及び反転出力端子7を通常状態からハイインピーダンス状態に切り替えるように構成されている。図5に示す例では、スイッチ回路16は、そのドレイン電極が増幅回路8と接続され、そのソース電極がGND端子4と接続され、かつそのゲート電極が起動端子12と接続されたNMOSトランジスタ116により構成されている。従って、起動端子12にHighレベルの起動電圧が印加された時、NMOSトランジスタ116がオンし、増幅器81、82の両方の出力段のトランジスタをオフさせることにより、非反転出力端子6及び反転出力端子7を通常状態からハイインピーダンス状態に切り替える。
[負荷接続状態検出回路の動作]
起動端子12に起動電圧V12が印加されなければ、カレントミラー回路19が動作しないのでPMOSトランジスタ101がオフとなり、かつNMOSトランジスタ102及びNMOSトランジスタ105がオフとなる。これにより、非反転出力端子6は、電流制限抵抗104、クランプ回路17を介してGND電位に近い電圧にショートされてしまい、オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109による非反転出力端子6の電圧V6に基づく負荷接続状態(正常、オープン又はショート)の検出が不可能な状態となる。逆に言えば、この場合、スピーカ1の駆動が可能な状態となる。
一方、起動端子12に起動電圧V12が印加されると、カレントミラー回路19の動作に伴ってPMOSトランジスタ101がオンとなり、かつNMOSトランジスタ102及びNMOSトランジスタ115がオンとなる。これにより、非反転出力端子6がPMOSトランジスタ101を介してスイッチング電源回路9の出力と接続されるとともに、反転出力端子7がNMOSトランジスタ102を介してGND端子4と接続される。また、NMOSトランジスタ115のオンに伴って、カレントミラー回路19がスイッチング電源回路9を電源として動作し、スイッチング電源回路9からPMOSトランジスタ101を介して非反転出力端子6に向けて電流が流れ込む回路状態となる。なお、非反転出力端子6に流れ込む電流は、抵抗114及びNMOSトランジスタ115によって制限される。この結果、オープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109による非反転出力端子6の電圧V6に基づく負荷接続状態(正常、オープン又はショート)の検出が可能な状態となる。
なお、第2の実施の形態における負荷接続状態検出回路15のタイミング波形図は、第1の実施の形態の負荷接続状態検出回路15のタイミング波形図(図3A、図3B、図3C)と同様であるので、その説明を省略する。また、第2の実施の形態についても第1の実施の形態と同様の変形例が考えられる。
以上、本発明の第2の実施の形態によれば、本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。例えば、カレントミラー回路19と、1つのトランジスタ(NMOSトランジスタ102)と、2つの比較器(オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109)とによる少ない部品数に基づいて、実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
また、負荷接続状態検出回路15を起動させる外部指令(起動電圧)を入力するための入力端子と、増幅回路の出力をハイインピーダンス状態に設定する外部指令(スタンバイ電圧)を入力するための入力端子を、上記の一の起動端子12で共用化することができる。これにより、スピーカ駆動集積回路2の更なる小型化を実現できる。
また、スピーカ1の駆動時(起動電圧V12の非印加時)には、保護回路(クランプ回路17)及び電流制限抵抗104(第2の電流制限抵抗)によってオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧V12の印加時)には電流制限抵抗114(第1の電流制限抵抗)によってカレントミラー回路19を適切に保護することができる。
(第3の実施の形態)
[音響システムの構成]
本発明の第3の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路を用いた音響システムの構成は、本発明の第2の実施の形態の場合の音響システムの構成(図4)と同様であるので、その説明を省略する。
[スピーカ駆動集積回路の構成]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2(特に、負荷接続状態検出回路15)の構成を示した図である。
図6に示す第3の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2は、図5に示した第2の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2をベースとしている。但し、図5に示したカレントミラー回路19の構成をとらず、起動端子12にHighレベルの起動電圧V12が印加された時、スイッチング電源回路9からPMOSトランジスタ101、電流制限抵抗103を介して非反転出力端子6に電流が流れ込む点が相違する。また、PMOSトランジスタ101のゲート電極を駆動するためにNOTゲート106が設けられている。つまり、PMOSトランジスタ101は、そのソース電極がスイッチング電源回路9の出力と接続され、そのドレイン電極が電流制限抵抗103を介して非反転出力端子6と接続され、かつそのゲート電極がNOTゲート106を介して起動端子12と接続されている。
また、第3の実施の形態に係るスピーカ駆動集積回路2においては、PMOSトランジスタ101を保護するために、NOTゲート106と起動端子12との間に、レベルシフト回路18が設けられている。レベルシフト回路18は、PMOSトランジスタ101を駆動する際に、PMOSトランジスタ101のゲート電圧が所定電位となるようにレベルシフトするものである。これにより、PMOSトランジスタ101が保護される。
[負荷接続状態検出回路の動作]
第3の実施の形態における負荷接続状態検出回路15の動作については、第2の実施の形態における負荷接続状態検出回路15の動作と同様であるため、その説明を省略する。また、第3の実施の形態における負荷接続状態検出回路15のタイミング波形図は、第1の実施の形態の負荷接続状態検出回路15のタイミング波形図(図3A、図3B、図3C)と同様であるので、その説明を省略する。また、第3の実施の形態についても第1の実施の形態と同様の変形例が考えられる。
以上、本発明の第3の実施の形態によれば、本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。例えば、2つのトランジスタ(PMOSトランジスタ101、NMOSトランジスタ102)と、2つの比較器(オープン検出用比較器107、ショート検出用比較器109)とによる少ない部品数に基づいて、実装面積、コスト等の削減を図って集積化を実現でき、ひいては自身が搭載される携帯機器の小型化、軽量化を図ることができる。
また、スピーカ1の駆動時(起動電圧V12の非印加時)には保護回路(クランプ回路17等)及び電流制限抵抗104(第2の電流制限抵抗)によってオープン検出用比較器107及びショート検出用比較器109を適切に保護することができる。また、負荷接続状態検出時(起動電圧V12の印加時)にはPMOSトランジスタ101の寄生ダイオードと電流制限抵抗103とによってPMOSトランジスタ101を適切に保護することができる。
なお、上記では、スピーカ1の振動子(電気/音声変換素子)が容量性の素子である場合を例示したが、スピーカ1の振動子が誘導性の素子(例えば磁歪振動子)である場合には、非反転端子出力端子6を流れる電流を検出することにより、負荷接続状態(正常、オープン、ショート)検出することができる。この場合、正常であれば、電流は上昇カーブを描き、オープンであれば、電流は流れず、ショートであれば短絡電流が流れる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、スピーカの接続状態(正常、オープン又はショート)を検出して外部に通知するものであり、小型化、軽量化が図られる携帯機器に実装されるスピーカ駆動集積回路にとって有用である。
1 スピーカ
2 スピーカ駆動集積回路
3 電源端子
4 GND端子
5 入力端子
6 非反転出力端子
7 反転出力端子
8 増幅回路
9 スイッチング電源回路
10 外部電源
11 通知端子
12 起動端子
13 スタンバイ端子
14 スタンバイ回路
15 負荷接続状態検出回路
16 スイッチ回路
17 クランプ回路
18 レベルシフト回路
101 PMOSトランジスタ
102 NMOSトランジスタ
103 電流制限抵抗
104 電流制限抵抗
105 NMOSトランジスタ
106 NOTゲート
107 オープン検出用比較器
108 リファレンス電源
109 ショート検出用比較器
110 リファレンス電源
111 ORゲート
116 NMOSトランジスタ

Claims (9)

  1. 外部電源と接続される電源端子及びGND端子と、音声信号が入力される入力端子と、スピーカの両端と接続される2つの出力端子とを備えたスピーカ駆動集積回路であって、
    前記入力端子に入力された前記音声信号を増幅して前記2つの出力端子のうち一方の出力端子から出力する第1の増幅器と、前記音声信号を位相反転して当該位相反転した音声信号を増幅して他方の出力端子から出力する第2の増幅器とを備えており、非動作時に自身の出力側をハイインピーダンス状態に設定可能である増幅回路と、
    前記電源端子及びGND端子と接続される前記外部電源の電圧を前記増幅回路の出力が前記スピーカの駆動に必要な所定電圧となるように昇圧するスイッチング電源回路と、
    前記増幅回路を動作状態と前記出力側がハイインピーダンス状態である非動作状態とに選択的に設定するスタンバイ回路と、
    前記スタンバイ回路によって前記増幅回路が出力側がハイインピーダンス状態である非動作状態に設定された時、前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込み、それにより当該一方の出力端子に出現する電圧又は電流に基づいて前記2つの出力端子に対する前記スピーカの負荷接続状態として正常、オープン及びショートのいずれの状態であるかを検出する負荷接続状態検出回路と、
    前記負荷接続状態検出回路による検出結果を示す信号を外部に出力する通知端子と、
    を有するスピーカ駆動集積回路。
  2. 請求項1に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記スタンバイ回路に対して前記増幅回路の前記非動作状態を指定するスタンバイ電圧が印加されるスタンバイ端子と、
    前記負荷接続状態検出回路を起動させる起動電圧が印加される起動端子とを備え、
    前記負荷接続状態検出回路は、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記負荷接続状態の検出を開始すべく前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込むように構成されている、スピーカ駆動集積回路。
  3. 請求項1に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記負荷接続状態検出回路を起動させる起動電圧が印加される起動端子を備え、
    前記負荷接続状態検出回路は、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記増幅回路の出力をハイインピーダンス状態に設定するとともに、前記負荷接続状態の検出を開始すべく前記外部電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に向けて電流を流し込むように構成されている、スピーカ駆動集積回路。
  4. 請求項2又は3に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記負荷接続状態検出回路は、
    前記電源端子と前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第1のトランジスタと、
    前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、
    前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、
    前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、
    を有するスピーカ駆動集積回路。
  5. 請求項4に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記第1のトランジスタに流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、
    を有する、スピーカ駆動集積回路。
  6. 請求項2又は3に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記負荷接続状態検出回路は、
    第1のトランジスタ対により構成され、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時に、前記スイッチング電源から前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子に電流を流し込むカレントミラー回路と、
    前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、
    前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、
    前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、
    を有するスピーカ駆動集積回路。
  7. 請求項6に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記カレントミラー回路に流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、
    を有する、スピーカ駆動集積回路。
  8. 請求項3又は4に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記負荷接続状態検出回路は、
    前記スイッチング電源回路の出力と前記2つの出力端子のうちの一方の出力端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第1のトランジスタと、
    前記2つの出力端子のうちの他方の出力端子と前記GND端子との間に設けられ、前記起動端子に前記起動電圧が印加された時にオンする第2のトランジスタと、
    前記一方の出力端子の電圧とオープン閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記オープン閾値電圧を上回れば前記負荷接続状態としてオープンであることを検出するオープン検出用比較器と、
    前記一方の出力端子の電圧とショート閾値電圧とを比較して、前記起動端子に前記起動電圧が印加された後の所定期間内に、前記一方の出力端子の電圧が前記ショート閾値電圧を下回れば前記負荷接続状態としてショートであることを検出するショート検出用比較器と、
    を有するスピーカ駆動集積回路。
  9. 請求項8に記載のスピーカ駆動集積回路であって、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加された時、前記第1のトランジスタに流れる電流を制限する第1の電流制限抵抗と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記一方の出力端子の電圧が供給される前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力を、GND又は当該入力の耐圧以下の電位にショート又はクランプする保護回路と、
    前記起動端子に前記起動電圧が印加されない時、前記オープン検出用比較器及び前記ショート検出用比較器の各入力に向けて流れる電流を制限する第2の電流制限抵抗と、
    前記第1のトランジスタの制御電極に印加される制御電圧を所定電位にレベルシフトするレベルシフト回路と、
    を有する、スピーカ駆動集積回路。

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