JP2011181093A - ミラーメモリ構成のコンピュータシステムにおけるダンプ方法、ダンプ制御機構、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ダンプ終了後、システムの再起動なしにメモリを再度二重化する
【解決手段】書込み制御部11は、ダンプフラグ16を参照しダンプの必要があることを確認し、初期化制御部14に対してマスターメモリ2のみ初期化するよう制御する。ダンプフラグが「1」の間は、書込み制御部11、読出し制御部12はマスターメモリ2のみにアクセスするよう制御する。マスターメモリ2の初期化が終了したら、初期化完了のステータスを返信し、OSを起動する。OSの動作中、スレーブメモリ3に対して、メモリダンプの書込み処理を行う。ダンプ書込み制御部17によりスレーブメモリ3のデータを読出し、ディスク4へ書き込む処理を行う。書込みが終了したら、書込み制御部11によりスレーブメモリ3の初期化を行う。また、初期化の終了によりミラー化制御部13によりマスターメモリ2とスレーブメモリ3をミラー化構成にする。
【選択図】 図2
【解決手段】書込み制御部11は、ダンプフラグ16を参照しダンプの必要があることを確認し、初期化制御部14に対してマスターメモリ2のみ初期化するよう制御する。ダンプフラグが「1」の間は、書込み制御部11、読出し制御部12はマスターメモリ2のみにアクセスするよう制御する。マスターメモリ2の初期化が終了したら、初期化完了のステータスを返信し、OSを起動する。OSの動作中、スレーブメモリ3に対して、メモリダンプの書込み処理を行う。ダンプ書込み制御部17によりスレーブメモリ3のデータを読出し、ディスク4へ書き込む処理を行う。書込みが終了したら、書込み制御部11によりスレーブメモリ3の初期化を行う。また、初期化の終了によりミラー化制御部13によりマスターメモリ2とスレーブメモリ3をミラー化構成にする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ミラーメモリ構成のコンピュータシステムにおけるダンプ方法、ダンプ制御機構、およびプログラムに関する。
従来、コンピュータシステムにおいてシステムクラッシュした場合には、その原因調査のためにメモリダンプ作成は必要である。また、近年は大容量のメモリを搭載可能なコンピュータシステムが登場してきており、今後更に大容量化していくことが予測される。メモリダンプの必要性がありながら、メモリダンプ作成時間はコンピュータシステムのダウンタイムとなってしまうためダウンタイムの増加は無視できない状況になっている。
コンピュータシステムはシステムクラッシュした場合に、メモリダンプ採取処理が発生するが、メモリダンプ処理を行っている間は、コンピュータシステムを停止し再起動することができないため、ダウンタイムが生じてしまう。メモリダンプ時間はメモリ搭載容量に比例して増加するが、近年の大容量のメモリを搭載したコンピュータシステムにおいては、メモリダンプ時間に膨大な時間が必要となり、ダウンタイムが増大してしまう課題がある。メモリダンプ時間は数分程度から、構成によっては数十分かかる可能性がある。
この問題を解決するために、メモリ(主記憶メモリ)を二重にし、両方のメモリに常に同じ内容のデータを保持し、障害発生時には一方のメモリ(マスターメモリ)にコンピュータシステムの再起動に必要なデータをロードして再起動処理を行い、他方のメモリ(スレーブメモリ)には障害発生時のメモリダンプデータとしてデータを保持しておくことが特許文献1によって提案されている。
しかし、この特許文献1では、ダンプデータを保持している間はマスターメモリのみでシステムは稼動しており、ダンプ終了後メモリを二重化するためにはシステムの再起動が必要であった。
本発明の目的は、ダンプ終了後、システムの再起動なしにメモリを再度二重化することが可能なメモリダンプ制御方法、ダンプ制御機構、メモリダンププログラムを提供することである。
本発明のメモリダンプ制御方法は、
OSからメモリダンプ要求があると、メモリダンプが必要ない場合、第1の値、メモリダンプが必要な場合、第2の値をとるダンプフラグを前記第2の値にセットするとともに、その旨を前記OSに返信するステップと、
前記OSからメモリ初期化要求があった場合、前記ダンプフラグを参照するステップと、
前記ダンプフラグが前記第2の値であった場合、
前記マスターメモリのみ初期化し、初期化完了を前記OSに返信し、前記OSを起動するステップと、
前記OSの動作と平行して前記スレーブメモリのダンプを行なった後、前記スレーブメモリを初期化するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
前記ダンプフラグを前記第1の値にセットするステップと、
前記ダンプフラグが前記第1の値であった場合、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリの両方を初期化し、初期化完了を前記OSに返信するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
を有する。
OSからメモリダンプ要求があると、メモリダンプが必要ない場合、第1の値、メモリダンプが必要な場合、第2の値をとるダンプフラグを前記第2の値にセットするとともに、その旨を前記OSに返信するステップと、
前記OSからメモリ初期化要求があった場合、前記ダンプフラグを参照するステップと、
前記ダンプフラグが前記第2の値であった場合、
前記マスターメモリのみ初期化し、初期化完了を前記OSに返信し、前記OSを起動するステップと、
前記OSの動作と平行して前記スレーブメモリのダンプを行なった後、前記スレーブメモリを初期化するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
前記ダンプフラグを前記第1の値にセットするステップと、
前記ダンプフラグが前記第1の値であった場合、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリの両方を初期化し、初期化完了を前記OSに返信するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
を有する。
メモリミラー構成を有するコンピュータシステムにおいて、システムクラッシュした際にダンプ処理をその場では行わずに、すぐにコンピュータシステムを停止し、再起動する。再起動した際には、マスターメモリのみを初期化しマスターメモリのみでOSの起動を行う。スレーブメモリの内容は保持され、マスターメモリの初期化、OS動作と並行して、スレーブメモリに保持されているダンプデータをディスクに書き出す。このあと、マスターメモリとスレーブメモリを二重化する。
これによりシステムクラッシュした場合、コンピュータシステムをすぐに停止して再起動することが可能であり、また再起動よって早期のOS稼動も実現し、かつメモリダンプ作成も可能となり、またこの後システムを再起動することなくメモリを二重化できる。
以上説明したように、本発明は、コンピュータシステムがクラッシュした際に、直ちにコンピュータシステムの停止・再起動し、システムを運用状態に復帰させ、それと並行にメモリダンプ処理を実行した後、システムを再起動することなくメモリを再度二重化することが可能である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の、メモリミラー構成を有するコンピュータシステムは、CPU1と、マスターメモリ2と、スレーブメモリ3と、ディスク4と、ダンプ制御機構6を含むチップセレクト5を有する。ダンプ制御機構6は、マスター/スレーブの両メモリ2、3に対して書込み/読出しを行うインタフェース(不図示)と、スレーブメモリから読出しだけを行うインタフェース(不図示)を持つ。
ダンプ制御機構6は、図2に示すように、ダンプフラグ16を持ち、OS(不図示)からのダンプ処理要求に対して、ダンプ完了信号の返信を制御するダンプステータス制御部15と、メモリ2、3への書込み処理があった際にダンプステータス制御部15を参照し、マスターメモリ2、スレーブメモリ3のどちらに書込みを行うかを制御する書込み制御部11と、メモリの読出し処理があった際に、ダンプステータス制御部15を参照し、マスターメモリ2、スレーブメモリ3のどちらから読込み処理を行うかを制御する読出し制御部12と、マスターメモリ2、スレーブメモリ3のミラー化、すなわちマスターメモリ2とスレーブメモリ3に同時にデータを書き込める制御を行うミラー化制御部13と、メモリ2、3の初期化を行う初期化制御部14と、ダンプフラグ16が立っている時にスレーブメモリ3からダンプデータを読み込み、ディスク4への書込み処理を行うダンプ書込み制御部17を有する。なお、ダンプ書込み制御部17は、通常IOとしてCPU1からのディスク書込み処理と、ダンプ書込み処理を排他制御できるものとする。
次に、ダンプ制御機構6の動作を図3、図4、図5に示すシーケンスチャートを使用して説明する。
まず、システムクラッシュした際の動作を図3のシーケンスチャートを使用して説明する。システムクラッシュした(ステップ101)際には、OSからメモリダンプ要求(ステップ102)により、メモリ読込み処理が発生する。ダンプステータス制御部15のダンプフラグ16を「1」にし(ステップ103)、読出し制御部12はダンプ完了信号をOSに返信する(ステップ104)。これによりコンピュータシステムはダンプ完了により停止する(ステップ105)。この際に、マスターメモリ2、スレーブメモリ3はミラー構成を保っておりダンプデータを保持したままとなる。
次に、起動時にメモリダンプする動作を図4のシーケンスチャートを使用して説明する。前述のようにシステムクラッシュによりコンピュータシステムが停止しているため、ダンプフラグ16は「1」となっていることがこの処理の前提である。コンピュータシステムが起動した際に(ステップ201)、メモリ初期化処理によりメモリに0書込み要求がある(ステップ202)。この際に書込み制御部11は、ダンプステータス制御部15のダンプフラグ16を参照しダンプの必要があることを確認する(ステップ203、204)。書込み制御部11は初期化制御部14に対してマスターメモリ2のみ初期化するよう制御する(ステップ205)。ダンプフラグが「1」の間は、書込み制御部11、読出し制御部12はマスターメモリ2のみにアクセスするよう制御する(ステップ206)。マスターメモリ2の初期化が終了したら、初期化完了のステータスを返信し(ステップ207)、OSを起動する(ステップ208)。スレーブメモリ3に対しては、メモリダンプの書込み処理を行う。ダンプ書込み制御部17によりスレーブメモリ3のデータを読出し、ディスク4へ書き込む処理を行う(ステップ209)。書込みが終了したら(ステップ210)、ダンプステータス制御部15は、書込み制御部11に対してスレーブメモリ3の初期化を行う(ステップ211)。初期化は初期化制御部14により行う。また、初期化の終了によりミラー化制御部13によりマスターメモリ2とスレーブメモリ3をミラー化構成にする(ステップ212)。最後に、ダンプステータス制御部15のダンプフラグをクリア(「0」に)する(ステップ214)。
また、システムクラッシュせずに正常にコンピュータシステムが停止した場合の動作を 図5のシーケンスチャートを使用して説明する。コンピュータシステムが起動した際にメモリ初期化要求があった場合には(ステップ301,302)、ダンプフラグ16を参照し、「0」の状態となっていることを確認する(ステップ303、304)。マスターメモリ2、スレーブメモリ3の両方を初期化し(ステップ305)、ミラー化し(ステップ306)、初期化完了をOSに返信し(ステップ307)、OSを起動する(ステップ308)。ダンプフラグ16が「0」であることにより、マスター、スレーブの両メモリ2,3に対して書き込み処理が行われる。
なお、ダンプ制御機構6の機能は、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。
1 CPU
2 マスターメモリ
3 スレーブメモリ
4 ディスク
5 チップセレクト
6 ダンプ制御機構
11 書込み制御部
12 読出し制御部
13 ミラー制御部
14 初期化制御部
15 ダンプステータス制御部
16 ダンプフラグ
17 ダンプ書込み制御部
101−105、201−214、301−308 ステップ
2 マスターメモリ
3 スレーブメモリ
4 ディスク
5 チップセレクト
6 ダンプ制御機構
11 書込み制御部
12 読出し制御部
13 ミラー制御部
14 初期化制御部
15 ダンプステータス制御部
16 ダンプフラグ
17 ダンプ書込み制御部
101−105、201−214、301−308 ステップ
Claims (3)
- マスターメモリとスレーブメモリからなるミラー構成の主記憶装置を有するコンピュータシステムにおいて、ダンプ制御機構において行なわれるメモリダンプ制御方法であって、
OSからメモリダンプ要求があると、メモリダンプが必要ない場合、第1の値、メモリダンプが必要な場合、第2の値をとるダンプフラグを前記第2の値にセットするとともに、その旨を前記OSに返信するステップと、
前記OSからメモリ初期化要求があった場合、前記ダンプフラグを参照するステップと、
前記ダンプフラグが前記第2の値であった場合、
前記マスターメモリのみ初期化し、初期化完了を前記OSに返信し、前記OSを起動するステップと、
前記OSの動作と平行して前記スレーブメモリのダンプを行なった後、前記スレーブメモリを初期化するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
前記ダンプフラグを前記第1の値にセットするステップと、
前記ダンプフラグが前記第1の値であった場合、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリの両方を初期化し、初期化完了を前記OSに返信するステップと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするステップと、
を有するメモリダンプ制御方法。 - マスターメモリとスレーブメモリからなるミラー構成の主記憶装置を有するコンピュータシステムにおいて、
メモリダンプが必要ない場合、第1の値を、メモリダンプが必要な場合、第2の値をとるダンプフラグと、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリの初期化を行なう初期化制御手段と、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリからデータを読み出し、OSからメモリダンプ要求を受けると、前記ダンプフラグを前記第2の値にセットする読出し制御手段と、
前記ダンプフラグが前記第2の値のとき、前記スレーブメモリのダンプを行なうダンプ書込み制御手段と、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリに対しデータを書き込み、前記OSからメモリ初期化要求があると、前記ダンプフラグを参照し、前記第2の値であると、前記初期化制御手段に対して前記マスターメモリの初期化を指示し、初期化が完了すると初期化完了を前記OSに返信して、前記OSを起動すると共に、前記ダンプ書込み制御手段に対して前記OSの動作と平行して、前記スレーブメモリのダンプを行なわせ、その後前記スレーブメモリのダンプが完了すると、前記初期化制御手段に対して前記スレーブメモリの初期化を指示し、前記ダンプフラグが前記第1の値であると、前記初期化制御手段に対して前記マスターテーブルと前記スレーブメモリの初期化を指示する書込み制御手段と、
前記ダンプフラグが前記第1の値のときおよび前記ダンプフラグが前記第2の値のときに前記マスターメモリと前記スレーブメモリの初期化が完了すると、前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にするミラー制御手段と、
前記スレーブメモリのダンプが完了すると、前記ダンプフラグを第1の値にセットする手段と
を有することを特徴とするダンプ制御機構。 - マスターメモリとスレーブメモリからなるミラー構成の主記憶装置を有するコンピュータシステムにおいて、
OSからメモリダンプ要求があると、メモリダンプが必要ない場合、第1の値、メモリダンプが必要な場合、第2の値をとるダンプフラグを前記第2の値にセットするとともに、その旨を前記OSに返信する手順と、
前記OSからメモリ初期化要求があった場合、前記ダンプフラグを参照する手順と、
前記ダンプフラグが前記第2の値であった場合、
前記マスターメモリのみ初期化し、初期化完了を前記OSに返信し、前記OSを起動する手順と、
前記OSの動作と平行して前記スレーブメモリのダンプを行なった後、前記スレーブメモリを初期化する手順と、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にする手順と、
前記ダンプフラグを前記第1の値にセットする手順と、
前記ダンプフラグが前記第1の値であった場合、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリの両方を初期化し、初期化完了を前記OSに返信する手順と、
前記マスターメモリと前記スレーブメモリをミラー構成にする手順と、
をコンピュータに実行させるためのメモリダンププログラム。
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JP2011104393A JP2011181093A (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | ミラーメモリ構成のコンピュータシステムにおけるダンプ方法、ダンプ制御機構、およびプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013130970A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Murata Mach Ltd | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
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JPH07234808A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Toshiba Corp | システムダンプ採取方式 |
JP2000099372A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-07 | Yamaha Corp | コンピュータシステム |
JP2004102395A (ja) * | 2002-09-05 | 2004-04-02 | Hitachi Ltd | メモリダンプデータの取得方法および情報処理装置、ならびにそのプログラム |
JP2004280140A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-10-07 | Nec Soft Ltd | メモリダンプ実行方式,方法,およびプログラム |
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2011
- 2011-05-09 JP JP2011104393A patent/JP2011181093A/ja active Pending
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