JP2000293391A - 大規模メモリシステム管理方法および装置 - Google Patents

大規模メモリシステム管理方法および装置

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JP2000293391A
JP2000293391A JP11100538A JP10053899A JP2000293391A JP 2000293391 A JP2000293391 A JP 2000293391A JP 11100538 A JP11100538 A JP 11100538A JP 10053899 A JP10053899 A JP 10053899A JP 2000293391 A JP2000293391 A JP 2000293391A
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Masahito Shimoda
雅人 下田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模メモリシステムのシステム起動時の起
動時間を短縮する。 【解決手段】 オペレーティング・システムがメモリに
読み込まれる前のシステム起動時に、前記オペレーティ
ング・システムを起動するのに必要とする最小限のメモ
リ領域をチェックし、さらに、プロセッサの仮想記憶管
理機能を使用し、メモリヘのアクセスを検出し、アクセ
スのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺージ単位で、
メモリ・チェック済みであるか否かを判定し、メモリ・
チェックが行われていなければメモリ・チェックを行
い、メモリ・チェック済みになったメモリ・ページを使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、計算機システ
ム、情報通信システム、機器制御システムなどの情報処
理装置に備えられるメモリ装置、ディスク装置、およ
び、オペレーティング・システムに適用して好適な大規
模メモリシステム管理方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、システム起動に関わる大規模メモ
リシステム管理方法について説明する。従来、システム
の起動時に行われるシステム起動処理は、起動直後にそ
の起動処理が電源投入によるシステム起動なのか、故障
回復などのシステム再起動処理であるのかを判定し、シ
ステム再起動処理である場合は、故障が起きたときのメ
モリ内容を保存するために全てのメモリの内容をダンプ
する処理を行う。これ以降は通常の起動処理に入り、ま
ず、周辺回路の自己診断処理を行い、ハードウェアに異
常が発生していないかをチェックする。このとき、ハー
ドウェアの検査の一つとして、システムに実装された全
部のメモリに対しメモリ・チェック処理を行う。
【0003】このメモリ・ダンプの処理と、メモリ・チ
ェックにかかる時間はシステムに実装されたメモリの量
に依存し、大規模なメモリを搭載するシステムの場合
は、自己診断処理の大半を占める場合がある。このよう
な自己診断処理が終了すると、次に、オペレーティング
・システムの読み込みとオペレーティング・システムの
初期化処理が行われる。そして、通常はその後に、その
システムで使用されるアプリケーション・プログラムの
読み込みと、アプリケーション・プログラムの初期化処
理が行われる。
【0004】これらの処理も、大規模メモリを必要とす
るようなシステムでは、アプリケーション・プログラム
もメモリを大量に使用することが多く、初期データの読
み込みなどに時間がかかる場合がある。
【0005】次に、メモリ・ファイル・システムに関わ
る大規模メモリシステム管理方法について説明する。メ
モリ・ファイル・システムとは、全てのデータが常にメ
モリ上にあるようにしたファイル・システムである。こ
れは通常のファイル・システムがディスク装置上にデー
タを置いて処理しているのと対比される。通常のファイ
ル・システムの場合でも、データの一部をディスク・キ
ャッシュとしてメモリ上に置いて処理を行う場合がある
が、メモリ・ファイル・システムとディスク・キャッシ
ュとの違いは、メモリ・ファイル・システムでは全ての
データがメモリにあることが保証されているため、ファ
イルヘのアクセスでディスクヘのアクセスが生じること
が全くなく、メモリ・コピーと同等程度の応答性能を保
証できる点にある。
【0006】また、メモリ・ファイル・システムの場
合、システムのプロセッサがファイルに対してメモリ参
照命令による直接アクセスができるように構成すること
が容易である。
【0007】しかし、大規模なメモリ・ファイル・シス
テムの場合、そのデータをディスク装置に書き戻す処理
は大変な処理量となるため、システムの実行中には行う
ことができない場合が多い。そのため、故障が発生した
ときには大量のデータが失われる結果となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】大規模メモリを有する
システムに適用される従来の大規模メモリシステム管理
方法および装置は以上のように構成されていたので、シ
ステムが起動する際にはメモリが正常に使用できるかど
うかをチェックする必要があり、メモリ量の増大と共に
チェックにかかる時間も増大する課題があった。
【0009】また、故障発生からの再起動時に行われる
メモリ・ダンプも同様に長時間化するため、単一系から
成るシステムの場合は、再起動を行っている間は何も処
理することができず、その間はシステムが提供する全て
のサービスが中断した状態となってしまい、メモリ量の
増大に伴ってシステムの起動時間が増大するという課題
があった。
【0010】さらに、故障発生からの再起動時に行われ
るメモリ・ダンプも同様に長時間化してサービスが中断
するという課題に対しては、システムを二重化すること
で故障発生時に処理の引き継ぎを行い、サービスが中断
しないようにすることで解決できるが、大規模メモリ・
システムの場合は再起動に時間がかかるため、故障側の
系が正常状態に復帰するまでに時間がかかることにな
る。このため二重系システムでは片系が故障したままの
状態では故障耐久性を維持できなかったり、二重系で負
荷分散を行っていた場合は処理能力が低下するなどの課
題がある。
【0011】さらに、増大したメモリ領域をメモリ・フ
ァイル・システムとして利用する場合には、故障発生時
にメモリ・ファイルのデータが大量に失われるという課
題があり、また、二重系システムを組んでいる場合、故
障発生によって処理を引き継がなければならない時、処
理に必要となるメモリ・ファイルの内容も引き継ぐ必要
があるが、これは従来ではディスク・ファイルから読み
込んでいるため、メモリ・ファイル・サイズの増大とと
もに読み込み時間が長くなり、処理の引き継ぎの時間が
長くなる課題があった。
【0012】さらに、メモリ・ファイル・システムの一
貫性制御について(1)トランザクションによる一貫性
制御をメモリ・ファイル・システムに対して適用しよう
とすると、書き込みを行うたびにトランザクション・ロ
グ・レコードを安定記憶装置(ディスク装置など)に格
納しなければならないため、メモリ・ファイル・システ
ムの高速性を有効活用できないという課題がある。
【0013】さらに、プロセッサのメモリ参照命令を使
って直接メモリ・ファイルの内容を変更できる方式のメ
モリ・ファイル・システムの場合、故障発生時にロール
バックすべき状態が明らかではないため、ファイル・デ
ータの一貫性が失われる結果、従来では一貫性制御が必
要になるような用途に対してはメモリ・ファイル・シス
テムを効果的に使用することができない課題があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、大規模メモリシステムのシス
テム起動時の起動時間を短縮できる大規模メモリシステ
ム管理方法および装置を得ることを目的とする。
【0015】また、二重化されたシステムにおける故障
発生時の主系から従系へ処理を引き継ぐ際のデータ読み
込み時間を短縮化できる大規模メモリシステム管理方法
および装置を得ることを目的とする。
【0016】さらに、メモリ・ファイル・システムに適
用した場合にシステムでの故障発生時に失われるデータ
の量を最小限に保つことが可能な大規模メモリシステム
管理方法および装置を得ることを目的とする。
【0017】さらに、メモリ・ファイル・システムの一
貫性制御を維持できる大規模メモリシステム管理方法お
よび装置を得ることを目的とする。
【0018】さらに、二重化されたシステムにおける二
重系の両方が停止するような故障に対する耐久性を高め
られる大規模メモリシステム管理方法および装置を得る
ことを目的とする。
【0019】さらに、システム停止の際のデータ保存処
理を短時間で終わらせることのできる大規模メモリシス
テム管理方法および装置を得ることを目的とする。
【0020】さらに、主系側での処理負荷を軽減しディ
スク装置などの記憶装置を管理するための処理手順を簡
素化できる大規模メモリシステム管理方法および装置を
得ることを目的とする。
【0021】さらに、直接参照が可能なメモリ・ファイ
ル・システムに対し一貫性の制御と等化処理を行うこと
を可能にし、一貫性制御が必要になるような用途に対す
るメモリ・ファイル・システムの効果的な使用を可能に
する大規模メモリシステム管理方法および装置を得るこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る大規模メ
モリシステム管理方法は、オペレーティング・システム
がメモリに読み込まれる前のシステム起動時に、前記オ
ペレーティング・システムを起動するのに必要とする最
小限のメモリ領域をチェックするメモリ・チェックステ
ップと、プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモ
リヘのアクセスを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺ
ージの使用前に、ぺージ単位で、メモリ・チェック済み
であるか否かを判定し、メモリ・チェックが行われてい
なければメモリ・チェックを行い、メモリ・チェック済
みになったメモリ・ページを使用するメモリ管理ステッ
プとを備えるようにしたものである。
【0023】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、オペレーティング・システムがメモリに読み込
まれる前に、前記オペレーティング・システムを起動す
るのに必要とする最小限のメモリ領域をメモリ・ダンプ
するメモリ・ダンプステップと、プロセッサの仮想記憶
管理機能を使用し、メモリヘのアクセスを検出し、アク
セスのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺージ単位
で、メモリ・ダンプ済みであるか否かを判定し、メモリ
・ダンプが行われていないメモリ・ぺージに対してはメ
モリ・ダンプを行い、メモリ・ダンプ済みになったメモ
リ・ぺージを使用するメモリ管理ステップと、メモリ・
アクセスが行われないことによるメモリ・ダンプされな
い領域の発生をなくすための、全ての領域をダンプする
低優先順位の全領域ダンプステップとを備えるようにし
たものである。
【0024】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、オペレーティング・システムを起動するのに必
要とする最小限のメモリ領域を、オペレーティング・シ
ステムがメモリに読み込まれる前にメモリ・ダンプおよ
びメモリ・チェックするメモリ・チェック/ダンプステ
ップと、プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモ
リヘのアクセスを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺ
ージの使用前に、ぺージ単位で、メモリ・ダンプ済みお
よびメモリ・チェック済みであるかを判定し、メモリ・
ダンプとメモリ・チェックがなされてないメモリ・ぺー
ジに対してはメモリ・ダンプとメモリ・チェックを行
い、メモリ・ダンプ済み、およびメモリ・チェック済み
になったメモリ・ぺージを使用するメモリ管理ステップ
と、メモリ・アクセスが行われないことによるメモリ・
ダンプがなされない領域の発生をなくすため、全ての領
域をメモリ・ダンプする低優先順位の全メモリ領域ダン
プステップとを備えるようにしたものである。
【0025】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、オペレーティング・システムおよびアプリケー
ション・プログラムなどの起動直後のメモリ・イメージ
を仮想記憶管理機能を用いて書き込み禁止状態にし、起
動直後のメモリ・イメージを保存するメモリ管理ステッ
プと、システム再起動処理を行う際に、オペレーティン
グ・システムおよびアプリケーション・プログラムのデ
ィスク装置からの読み込みを回避し、システム起動時に
メモリ上へ読み込んだ前記オペレーティング・システム
およびアプリケーション・プログラムの前記メモリ・イ
メージに対しデータの変更が伴わないメモリ・チェック
を行うメモリ・チェックステップと、該メモリ・チェッ
クステップでメモリ・チェックを行った前記システム起
動時に読み込んだ前記メモリ上のオペレーティング・シ
ステムおよびアプリケーション・プログラムの前記メモ
リ・イメージをもとに再起動処理を行う再起動処理ステ
ップとを備えるようにしたものである。
【0026】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、主系側システムと従系側システムからなる二重
化システムのそれぞれにメモリ・ファイル・システムを
複製するメモリ・ファイル・システム複製ステップと、
チェック・ポイントを指定するチェック・ポイント指定
ステップと、該チェック・ポイント指定ステップで指定
した前記チェック・ポイントや前記主系側システムでメ
モリ・ファイル・システムへ書き込まれたデータである
等化データを、前記主系側システムでメモリ・ファイル
・システムへ書き込みが行われるたびに、前記従系側シ
ステムへ複製する複製ステップと、該複製ステップで前
記従系側システムへ複製した前記等化データを、前記チ
ェック・ポイントをもとに、前記従系側システムにおけ
るメモリ・ファイル・システムへ反映させる反映ステッ
プとを備えるようにしたものである。
【0027】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、主系側システムのアプリケーション・プログラ
ムから指定されたチェック・ポイントをもとに、複製ス
テップで従系側システムへ複製した等化データが当該従
系側システムのメモリ・ファイル・システムに反映され
たかどうかを前記主系側システムで確認する反映状態確
認ステップを備えるようにしたものである。
【0028】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、主系側システムにおける故障発生時の従系側シ
ステムによる引き継ぎを行う際に行う従系側システム引
き継ぎ処理ステップと、従系側システムにおける故障発
生時の主系側システムによる引き継ぎの際に行う主系側
システム引き継ぎ処理ステップと、故障回復時の再起動
の際に行う再起動処理ステップと、前記主系側システム
と前記従系側システムによる二重化状態が回復した際に
行う二重化状態回復処理ステップとを備えるようにした
ものである。
【0029】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、主系側システムのメモリ・ファイル・システム
へ書き込みが行われるたびに、該書き込まれた変更箇所
を記録する記録ステップを有し、チェック・ポイント指
定ステップでチェック・ポイントが指定されるごとに、
前記記録ステップで記録した前記変更箇所のデータを等
化データとして、複製ステップが一括して従系側システ
ムへ複製するようにしたものである。
【0030】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、複製ステップで従系側システムへ複製される等
化データを、主系側システムの外部記憶手段へ書き込む
等化データ主系側書込ステップを備えるようにしたもの
である。
【0031】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、複製ステップで従系側システムへ複製された等
化データを、従系側システムの外部記憶手段へ書き込む
等化データ従系側書込ステップを備えるようにしたもの
である。
【0032】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、主系側システムと従系側システムからなる二重
化システムのそれぞれにプロセッサからの直接参照が可
能なメモリ・ファイル・システムを複製するメモリ・フ
ァイル・システム複製ステップと、プロセッサの仮想記
憶管理機能を利用して前記主系側システムのメモリ・フ
ァイル・システムへ書き込まれた変更箇所を検出し把握
する変更箇所検出ステップを備え、チェック・ポイント
指定ステップでチェック・ポイントが指定されるごと
に、記録ステップで記録した前記変更箇所が存在するメ
モリ・ぺージを等化データとして、複製ステップで一括
して従系側システムへ複製するようにしたものである。
【0033】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、変更箇所が存在する以前のメモリ・ぺージと、
変更箇所が存在するようになった前記メモリ・ぺージと
の比較を行う比較ステップを有し、前記比較ステップで
得られたメモリ・ぺージの中で変更されている部分だけ
を等化データとして従系側システムへ複製ステップで複
製するようにしたものである。
【0034】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、メモリ・ファイル・システムのメモリ・ぺージ
へ行われた書き込みの回数を計数する書込回数計数ステ
ップと、該書込回数計数ステップで計数した前記回数が
一定以上の回数に達すると、変更箇所のある前記メモリ
・ぺージの状態を「変更なし」で「書き込み可能」な状
態に変更するメモリ・ぺージ状態変更ステップとを備え
るようにしたものである。
【0035】この発明に係る大規模メモリシステム管理
方法は、等化データを圧縮する圧縮ステップと、該圧縮
ステップで圧縮した前記等化データを従系側システムで
反映させる直前で圧縮解除する圧縮解除ステップとを備
えるようにしたものである。
【0036】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、オペレーティング・システムがメモリに読み込
まれる前のシステム起動時に、前記オペレーティング・
システムを起動するのに必要とする最小限のメモリ領域
を、前記オペレーティング・システムのソフトウェアが
格納されている記憶媒体にあらかじめ書き込まれている
情報をもとにチェックし、さらに、プロセッサの仮想記
憶管理機能を使用し、前記メモリヘのアクセスを検出
し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺー
ジ単位で、メモリ・チェック済みであるか否かを判定
し、メモリ・チェックが行われていなければメモリ・チ
ェックを行い、メモリ・チェック済みになったメモリ・
ページを使用するメモリ管理手段を備えるようにしたも
のである。
【0037】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、オペレーティング・システムがメモリに読み込
まれる前に、前記オペレーティング・システムを起動す
るのに必要とする最小限のメモリ領域をメモリ・ダンプ
し、さらにプロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メ
モリヘのアクセスを検出し、アクセスのあったメモリ・
ぺージの使用前に、ぺージ単位で、メモリ・ダンプ済み
であるか否かを判定し、メモリ・ダンプが行われていな
いメモリ・ぺージに対してはメモリ・ダンプを行い、メ
モリ・ダンプ済みになったメモリ・ぺージを使用するメ
モリ・ダンプ手段と、メモリ・アクセスが行われないこ
とによるメモリ・ダンプされない領域の発生をなくすた
めの、全ての領域をダンプする低優先順位の低優先順位
メモリ・ダンプ手段とを有したメモリ管理手段を備える
ようにしたものである。
【0038】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、主系側システムにおいてチェック・ポイントを
指定するチェック・ポイント指定手段と、該チェック・
ポイント指定手段により指定した前記チェック・ポイン
トや前記主系側システムで複製されたメモリ・ファイル
・システムへ書き込まれたデータである等化データを、
前記主系側システムでメモリ・ファイル・システムへ書
き込みが行われるたびに、従系側システムへ複製する複
製手段と、該複製手段により前記従系側システムへ複製
された前記等化データを、前記チェック・ポイントをも
とに、前記従系側システムにおいて複製されたメモリ・
ファイル・システムへ反映させる反映手段と、前記主系
側システムで指定されたチェック・ポイントをもとに、
前記複製手段が前記従系側システムへ複製した等化デー
タが当該従系側システムのメモリ・ファイル・システム
に反映されたかどうかを前記主系側システムで確認する
反映状態確認手段とを備えるようにしたものである。
【0039】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、主系側システムのメモリ・ファイル・システム
へ書き込みが行われるたびに記録された前記書き込まれ
た変更箇所を、チェック・ポイント指定手段がチェック
・ポイントを指定するごとに、複製手段が等化データと
して一括して従系側システムへ複製するようにしたもの
である。
【0040】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、複製手段により従系側システムへ送られた等化
データを、外部記憶装置へ書き込む等化データ書込手段
を備えるようにしたものである。
【0041】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、プロセッサの仮想記憶管理機能を利用し、主系
側システムで複製されたプロセッサからの直接参照が可
能なメモリ・ファイル・システムへ書き込まれた変更箇
所を検出し把握する変更箇所検出手段を備え、チェック
・ポイント指定手段によりチェック・ポイントが指定さ
れるごとに、主系側システムで記録した変更箇所が存在
するメモリ・ぺージを等化データとして、複製手段が一
括して従系側システムへ複製するようにしたものであ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1の大規模メモリ
システム管理方法および装置に適用されるメモリ構成を
示すブロック図である。図1において、1はメモリ全体
を表している。2はシステム全体を管理するオペレーテ
ィング・システムのプログラム部分と初期データ部分の
領域である。このオペレーティング・システムのプログ
ラム部分と初期データ部分の領域2にはメモリ管理手段
を構成するプログラムが含まれる。3はオペレーティン
グ・システムが実行を進めるにつれて使用するデータ部
分の領域である。4はアプリケーション・プログラムが
使用するアプリケーション・プログラム用メモリ領域で
ある。
【0043】図2はこの実施の形態1の大規模メモリシ
ステム管理方法および装置のシステム起動時に行われる
メモリ・チェック処理の手順を示すフローチャート
(a)と、システム起動後に使用されるアクセス禁止違
反割り込み処理のフローチャート(b)である。
【0044】ここで、図2に示すフローチャートに従っ
て、この実施の形態1の大規模メモリシステム管理方法
および装置におけるシステム起動時に行われるメモリ・
チェック処理の手順と、システム起動後に使用されるア
クセス禁止違反割り込み処理とを説明する。
【0045】システムが起動するとき、まず、図2
(a)の「システム起動時のメモリ・チェック処理」に
示される手順が実行される。まず最初に、ステップST
5(メモリ・チェックステップ,メモリ・チェック/ダ
ンプステップ)でシステム全体を管理するオペレーティ
ング・システムが動作するのに必要なメモリの量を求め
る。
【0046】これは図1の符号2と符号3で示す部分に
相当する領域の大きさであり、この領域の大きさはオペ
レーティング・システムのソフトウェアが格納されてい
る記憶媒体にあらかじめ書き込んでおいて、起動時にそ
れを読み出すことにより求める。
【0047】次に、ステップST6(メモリ・チェック
ステップ,メモリ・チェック/ダンプステップ)で前記
領域のメモリ・チェックを行う。従来の技術ではメモリ
全体をチェックしていたのに対し、このステップST6
ではオペレーティング・システムの動作に必要なところ
だけがチェックされる。このため、システムに搭載され
るメモリ量が増加しても処理時間が長時間化することが
ないという特徴を備えている。
【0048】次のステップST7(メモリ・チェックス
テップ,メモリ・チェック/ダンプステップ)ではチェ
ックが済んだメモリ領域にオペレーティング・システム
が読み込まれ、実行を始めることによりシステムの起動
が完了する。
【0049】この状態ではメモリ全体の内、図1の符号
2と符号3で示す領域だけがチェックされた状態であ
り、残りのアプリケーション・プログラム用メモリ領域
4はチェックされていない状態となる。これらの部分
は、システムの処理が進むにつれ、必要に応じてチェッ
クしてから使用することになる。
【0050】次に、前記チェックの手順について説明す
る。オペレーティング・システムは起動後に図1に示す
アプリケーション・プログラム用メモリ領域4を、仮想
記憶管理機構を使用して小さなメモリの区分(メモリ・
ぺージ)に分割して管理を行う。それぞれのぺージには
管理情報が付けられ、その情報は図1の符号3で示すオ
ペレーティング・システムのデータ領域に置かれる。こ
のとき、起動した直後の状態では、すべてのメモリ・ぺ
ージが「チェック未実施」で「アクセス禁止」の状態に
される。「アクセス禁止」の属性が付けられたメモリ・
ぺージにプロセッサが読み込みや書き込みを行おうとす
ると、仮想記億管理機構の働きにより、プロセッサに対
し割り込み処理の要求が行われる。
【0051】図2(b)の「アクセス禁止違反割り込み
ハンドラ」は前記割り込み処理の要求が行われたときに
実行される処理手順を表している。この処理手順によれ
ば、まずステップST8(メモリ管理ステップ)でアク
セスされたメモリ・ぺージの現在の状態を調べ、「チェ
ック済み」の状態になっているかどうかを調べる。これ
が、もし「チェック済み」の状態であるならば、そのメ
モリ・ぺージは既に他の理由でチェックされ、その後に
別の目的(処理が暴走したときなどにメモリの内容が破
壊されないようにするため等)で「アクセス禁止」の状
態に置かれたものであると判断され、通常のオペレーテ
ィング・システムで行われているアクセス禁止違反の処
理が行われる(ステップST9)。
【0052】逆に「チェック未実施」の状態であるなら
ばステップST10(メモリ管理ステップ)に進み、そ
のメモリ・ぺージのみをメモリ・チェックする。このと
き、そのメモリに異常が発見されたら、ステップST1
1,ステップST12と進み、そのメモリ・ぺージは使
用禁止にされる。そして、振り替えとして利用可能なメ
モリ領域をオペレーティング・システムに要求する。
【0053】この結果、もし、割り当て可能な空きメモ
リが見つかったら、それを振り替え領域としてステップ
ST13へ進む。一方、空きメモリが見つからない場合
は、システム全体がメモリ不足の状態であり、通常は実
行が続けられないため、オペレーティング・システム側
の処理によって(プログラム停止などの)対処が行われ
ることになる。
【0054】次に、メモリ・チェックでエラーが見つか
らない場合と、振り替えのメモリが割り当てられた場合
は、ステップST13でメモリの状態が「アクセス可
能」で「チェック済み」の状態にされる。これによって
二度目以降のアクセスでは割り込みが発生しなくなり、
そのメモリ・ぺージに対する最初のアクセスの時だけメ
モリ・チェックが行われることが保証される。
【0055】以上の処理が全て終了したら、最後にステ
ップST14によって割り込み発生原因の処理を再度実
行させ、割り込み前の処理に復帰する。
【0056】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、システム起動時に必要最小限のメモリだけがチェッ
クされるようになるため、システムのメモリ搭載量が増
加してもシステム起動にかかる時間の長時間化を回避で
きる大規模メモリシステム管理方法および装置が得られ
る効果がある。
【0057】また、起動時にチェックされなかったメモ
リ領域は、使用される直前にメモリ・ぺージ単位毎にチ
ェックされてから使用されるため、メモリがチェックさ
れない状態で使用されることはなく、システムのメモリ
搭載量が増加してもシステム起動にかかる時間の長時間
化を回避できる大規模メモリシステム管理方法および装
置が得られる効果がある。
【0058】実施の形態2.この実施の形態2の大規模
メモリシステム管理方法および装置に適用されるメモリ
構成は図1のブロック図で示される。また、図3(a)
はこの実施の形態2の大規模メモリシステム管理方法お
よび装置におけるシステム起動時に行われるメモリ・ダ
ンプ処理の手順を示すフローチャート、同図(b)はシ
ステム起動後に使用されるアクセス禁止違反割り込み処
理のフローチャートであり、図3において図2と同一ま
たは相当の処理ステップについては同一の符号を付し説
明を省略する。
【0059】この実施の形態2の図3に示す前記各処理
は前記実施の形態1の図2に示した処理と略同一であ
り、ステップST16(メモリ・ダンプステップ,メモ
リ・チェック/ダンプステップ),ステップST20
(メモリ管理ステップ)でメモリ・チェックの代わりに
メモリ・ダンプが行われ、メモリ・ぺージの状態管理情
報についてはステップST18(メモリ管理ステッ
プ),ステップST21で「チェック未実施」が「ダン
プ未実施」に、「チェック済み」が「ダンプ済み」に変
更されていることが特徴である。
【0060】また、前記実施の形態1のメモリ・チェッ
クではメモリ・ぺージにエラーがあった場合の処理がス
テップST12で行われるが、この実施の形態2のメモ
リ・ダンプではステップST18,ステップST20で
メモリ・ダンプを行った後は、エラー処理をする必要が
ないため前記処理は行われない。
【0061】その他、この実施の形態2のメモリ・ダン
プでは前記実施の形態1と比較して以下の部分が異なっ
ている。前記実施の形態1のメモリ・チェックの場合、
システムが実行状態の間、一度も使われないメモリ・ペ
ージはチェックが行われないままに置かれることになる
が、この実施の形態2のメモリ・ダンプではメモリ全体
のダンプを取得するために、オペレーティング・システ
ム起動後にすべてのメモリ・ぺージをぺージ単位で順次
アクセスしていく処理を追加する。
【0062】この処理はオペレーティング・システムが
起動した直後から、低い優先順位を持つアプリケーショ
ン・プログラムの一つとして起動され、すべてのメモリ
を1ぺージずつ順次アクセスしていき、すべてのメモリ
・ぺージヘアクセスが終了したら終了する。この処理は
低い優先順位で実行されるため、その他のアプリケーシ
ョン・プログラムの動作の障害となることがない。
【0063】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、システム起動時に必要最小限のメモリだけがダンプ
されるため、システムのメモリ搭載量が増加してもシス
テム起動にかかる時間の長時間化を避けられる大規模メ
モリシステム管理方法および装置が得られる効果があ
る。
【0064】また、起動時にダンプされなかったメモリ
領域は、使用される直前にメモリ・.ぺージ単位毎にダ
ンプされてから使用されるか、または全メモリを順次ア
クセスしていく処理によってダンプされるため、すべて
のメモリ領域に対するダンプを保証できる大規模メモリ
システム管理方法および装置が得られる効果がある。
【0065】実施の形態3.この実施の形態3の大規模
メモリシステム管理方法および装置は、前記実施の形態
1と前記実施の形態2で説明した内容を組み合わせたも
のであり、この実施の形態3の大部分の処理は前記実施
の形態1と前記実施の形態2で行われているものと同じ
手順で処理が行われる。従って、以下、図2,図3,図
4を用いて前記実施の形態1、前記実施の形態2と比較
しながら説明を行う。
【0066】図4はこの実施の形態3のメモリ・ダンプ
およびメモリ・チェックにおけるアクセス禁止違反割り
込み処理のフローチャートを示している。
【0067】この実施の形態3の大規模メモリシステム
管理方法および装置のシステム起動時の処理は、図2
(a)に示すステップST5と同様に、オペレーティン
グ・システムに必要となる最小限のメモリ領域を求め
る。次に、図3(a)に示すステップST16と同じよ
うにメモリ・ダンプの処理が行われる。そして、図2
(a)のステップST6のメモリ・チェックが行われ、
最後にステップST7のオペレーティング・システムの
読み込みを行って終了する。以上により、図1の符号
2,3で示す部分に相当する領域だけがメモリ・ダンプ
とメモリ・チェックが行われるようになる。
【0068】オペレーティング・システムが起動した後
は、前記実施の形態1、前記実施の形態2と同様に図1
に示すアプリケーション・プログラム用メモリ領域4は
「ダンプ未実施」、「チェック未実施」、「アクセス禁
止」の状態に置かれる。
【0069】次に、この実施の形態3での図4に示すア
クセス禁止違反割り込み処理の手順について説明する。
まず、ステップST23(メモリ管理ステップ)でアク
セス禁止違反のあったメモリ・ぺージが「ダンプ済み」
で「チェック済み」の状態にあるかどうかを調べる。そ
して、この状態であるならば、前記実施の形態1での説
明と同様に、このメモリ・ぺージはメモリ・チェックや
メモリ・ダンプとは別の目的で書き込み禁止状態にある
と判断し、ステップST24で通常のオペレーティング
・システムで行われているアクセス禁止違反処理を行
う。そうでなければステップST25(メモリ管理ステ
ップ)、ステップST26(メモリ管理ステップ)へ進
み、メモリ・ダンプとメモリ・チェックが行われる。こ
の場合、必ずメモリ・ダンプをしてからメモリ・チェッ
クが行われるのは、メモリ・チェックの処理が、メモリ
内容を変更するからである。
【0070】次に、ステップST26のメモリ・チェッ
クでメモリにエラーが発見された場合、ステップST2
7、ステップST28と進み、そのメモリ・ぺージは使
用禁止にされ、振り替え用のメモリ・ぺージが割り当て
られる。一方、メモリ・チェックでエラーが見つからな
かった場合と、振り替えメモリ・ぺージが割り当てられ
た場合にはステップST29へ進み、そのメモリ・ぺー
ジの状態が「ダンプ済み」、「チェック済み」、「アク
セス可能」な状態に変更される。最後にステップST3
0でアクセス禁止違反を起こした処理を再実行し、割り
込み前の処理に復帰する。
【0071】また、前記実施の形態2と同様にオペレー
ティング・システム起動後に、全メモリをぺージ単位で
順次アクセスしていく処理を起動する。これによって全
てのメモリ領域がダンプされる。
【0072】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、システム起動時に必要最小限のメモリだけがダンプ
およびチェックされるようになり、システムのメモリ搭
載量が増加してもシステム起動にかかる時間の長時間化
を回避できる大規模メモリシステム管理方法および装置
が得られる効果がある。
【0073】また、起動時にチェックおよびダンプされ
なかったメモリ領域は、使用される直前にメモリ・ぺー
ジ単位毎にダンプおよびチェックされてから使用される
か、または全メモリを順次アクセスしていく処理によっ
てダンプされるため、すべてのメモリ領域のダンプを保
証できる大規模メモリシステム管理方法および装置が得
られる効果がある。
【0074】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4の大規模メモリシステム管理方法および装置に適用
されるメモリ構成を示すブロック図である。図5におい
て、31はシステムのメモリ全体を示す。32はオペレ
ーティング・システムのプログラム部分と初期データ部
分の組み合わせ領域である。この組み合わせ領域32は
システム起動時にディスク装置などから読み込まれる部
分である。このオペレーティング・システムのプログラ
ム部分と初期データ部分の組み合わせ領域32にはメモ
リ管理手段を構成するプログラムが含まれる。33はオ
ペレーティング・システムが実行を進めるにつれて使用
するデータ部分の領域を示す。このデータ部分の領域3
3は通常のシステムの場合は初期データ部分をそのまま
拡張して使用することが多いが、この実施の形態4では
初期データ部分は全く変更せず、完全に別の領域として
管理する。
【0075】34はアプリケーション・プログラム用に
使用するメモリ領域であり、35はプログラム部分と初
期データ部分を示す領域である。この領域35も、アプ
リケーション・プログラムが起動したときにディスク装
置などから読み込まれる部分である。36はアプリケー
ション・プログラムが実行中に動的に確保するデータ部
分である。
【0076】この実施の形態4では、オペレーティング
・システムが起動した後に、前記メモリ管理手段が仮想
記憶管理機構を利用し、図5の符号32と符号35で示
す領域を「書き込み禁止」の状態に置く。そのためオペ
レーティング・システムは図5の符号32で示す初期デ
ータ部分を変更する必要がある場合は、そのデータを図
5の符号33で示す領域にコピーしてから使用するよう
に設計される。また同様に領域35のアプリケーション
・プログラムの初期データ部分も図5の符号36で示す
データ部分にコピーしてから使用される。
【0077】これによって、システム起動時とアプリケ
ーション・プログラム起動時にディスク装置から読み込
まれる符号32と符号35の領域はシステムの処理が進
んでも全く変更されずに残ることになる。
【0078】次に、この実施の形態4の大規模メモリシ
ステム管理方法および装置におけるシステムの再起動が
行われるときの処理について説明する。従来の技術では
システムの再起動は、通常の起動処理と全く同一である
が、この実施の形態4ではメモリのチェック処理と、オ
ペレーティング・システムおよびアプリケーション・プ
ログラムのディスク装置からの読み込みについての処理
が異なっている。
【0079】起動処理の場合は前述の通り、メモリ・チ
ェックが行われた後、オペレーティング・システムのプ
ログラム部分と初期データ部分がディスク装置などから
読み込まれる。これに対し、再起動処理の場合は、ま
ず、データを変更しないように工夫したメモリ・チェッ
クを行い、次に読み込みを行う代わりにメモリ上に残さ
れている符号32で示す領域をそのまま使用して起動手
順を進める。
【0080】メモリ・チェックの際、データを変更しな
いようにするためには(メモリ・ぺージなどの)小さな
メモリ領域に分割してチェックを行う。まず、図5の符
号33で示す領域に対してメモリ・チェックを行い、チ
ェック済みの領域を確保する。次に、分割したメモリ領
域のデータを1ぺージ分だけ符号33で示す領域に待避
(コピー)する。次に、コピーが終わった領域32のメ
モリ・チェックを行う。このとき、元のデータは変更さ
れるが、待避してあったデータをコピーすることによっ
て元に戻すことができる。以上の手順を、分割した全て
のメモリ・ぺージに対して繰り返すことにより、データ
を変更しないでメモリ・チェックを行うことができる。
【0081】同様にアプリケーション・プログラムのプ
ログラム部分と初期データ部分の領域35に対してもデ
ータを変更しないメモリ・チェックが行われ、ディスク
装置からの読み込みも省略される。
【0082】もし、メモリ・チェックの段階でエラーが
発見された場合は、そのメモリの内容にもエラーが含ま
れていると考えられるため、そのメモリ・ぺージに相当
する部分だけがディスク装置などから読み込まれる。
【0083】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、システムの再起動時に行われるオペレーティング・
システムとアプリケーション・プログラムの読み込み処
理が不要になるため、短時間でオペレーティング・シス
テムとアプリケーション・プログラムを再起動できる大
規模メモリシステム管理方法および装置が得られる効果
がある。
【0084】実施の形態5.図6はこの実施の形態5の
大規模メモリシステム管理方法および装置が適用される
二重系構成システムを示すブロック図である。図6にお
いて、37は二重系構成システムの主系側システム(チ
ェック・ポイント指定手段,複製手段,反映状態確認手
段)、38は従系側システム(反映手段)である。ま
た、39は主系側システム37で実行されているアプリ
ケーション・プログラム(反映状態確認手段,チェック
・ポイント指定手段)、40は主系側システム37のメ
モリ・ファイル・システム、41は従系側システム38
のメモリ・ファイル・システムである。42はアプリケ
ーション・プログラム39がメモリ・ファイル・システ
ム40に対して書き込みを行った領域を示す。
【0085】この実施の形態5では、主系側システム3
7のメモリ・ファイルに対して書き込まれたデータはコ
ピーが作成され、等化待ち行列につながれる。図6の符
号43は符号42で示す領域に対して書き込まれたデー
タがコピーされ、等化待ち行列につなげられているとこ
ろを示している。等化待ち行列につなげられたデータは
従系側システム38に送信され、従系側システム38の
等化待ちリストにつなげられる。
【0086】また、アプリケーション・プログラム39
はメモリ・ファイル・システム40に対してチェック・
ポイントを指定することができる。このチェック・ポイ
ントは、主系側システム37に故障が発生して従系側シ
ステム38で処理を引き継ぐときに書き換え途中の中途
半端な状態から引き継ぎが行われないようにするため
に、引き継ぎを行っても良い状態を指定するのに使用さ
れる。
【0087】図6の符号44はチェック・ポイントに関
する情報が主系側システム37から従系側システム38
に等化され、従系側システム38の等化待ちリストにつ
なげられた状態を表している。また、符号45は同様に
主系側システム37から等化されてきたファイルの等化
データ(更新データ)であり、チェック・ポイントの情
報が等化されて来るまで等化待ちリストの中に溜められ
ている。
【0088】図6に示す従系側システム38は、ちょう
どチェック・ポイントが等化されてきたときの状態を示
しており、このとき、等化待ちリストに溜められていた
ファイルの等化データは全て従系側システム38のメモ
リ・ファイル・システム41に反映される。メモリ・フ
ァイル・システム41の中の符号46に示す領域は等化
データ45が反映される場所を表している。
【0089】また、主系側システム37のアプリケーシ
ョン・プログラム39からチェック・ポイントが指定さ
れたとき、等化待ち行列にその情報がつなげられると同
時に、チェック・ポイントが従系側システム38に反映
されたかどうかを確認するために用いる反映確認待ちリ
ストに、そのチェック・ポイントの情報がつなげられ
る。図6の符号48は前記反映確認待ちリストにつなげ
られた反映の確認待ち状態にあるチェック・ポイントの
情報を表している。
【0090】従系側システム38でのチェック・ポイン
トの反映処理が完了すると、主系側システム37に反映
確認通知が送られてくるので、反映が権認されたチェッ
ク・ポイントに関する情報は前記反映確認待ちリストか
ら取り除かれる。そのため、この反映確認待ちリストに
確認待ちの情報が残っている間は、まだ従系側システム
38での反映が終わっていないということであり、アプ
リケーション・プログラム39はこの反映確認待ちリス
トを見ることでチェック・ポイントが正しく送信され、
更新データの反映が完了したかどうかを確認することが
できる。
【0091】この実施の形態5の大規模メモリシステム
管理方法および装置は以上の動作を実現するために、以
下に示す処理の集まりとして構成される。 (1):主系側システムの初期化処理 (2):従系側システムの初期化処理 (3):主系側システムのメモリ・ファイルヘの書き込
み処理 (4):主系側システムのチェック・ポイント指定処理 (5):主系側システムの等化データ送信処理 (6):従系側システムの等化データ受信処理 (7):主系側システムの等化確認通知受信処理 (8):主系側システムの等化確認処理 (9):従系側システムの主系側故障発生時の引き継ぎ
処理 (10):主系側システムの従系側故障発生時の引き継
ぎ処理 (11):故障回復時の再起動処理 (12):二重化状態回復処理
【0092】次に、前記各構成要素の動作について説明
する。 (1):主系側システムの初期化処理 この処理は主系側システム37が起動するときに実行さ
れ、ディスク装置などからメモリ・ファイルの初期デー
タの読み込みを行い、主系側システム37の等化データ
送信処理と等化確認通知受信処理を起動する。
【0093】(2):従系側システムの初期化処理 この処理は従系側システム38が起動するときに実行さ
れ、同様にディスク装置などからメモリ・ファイルの初
期データの読み込みを行い、従系側システム38の等化
データ受信処理を起動する。このとき、主系側システム
と従系側システムでは同一のデータを読み込んだ状態と
なる。
【0094】(3):主系側システムのメモリ・ファイ
ルヘの書き込み処理 この処理は主系側システム37のアプリケーション・プ
ログラム39がメモリ・ファイルにデータを書き込むと
きに使用される。このとき、従系側システム38が故障
状態でなければ、書き込みデータのコピーを作成し、そ
れを等化待ち行列につなげる。また同時に主系側システ
ム37のメモリ・ファイル・システム40にもデータを
書き込む。
【0095】(4):主系側システムのチェック・ポイ
ント指定処理 この処理は主系側システム37のアプリケーション・プ
ログラム39がチェック・ポイントを指定したときに使
用される。このとき、もし従系側システム38が故障状
態の場合は、アプリケーション・プログラム39に従系
側システム38が故障中であることを表すステータス値
を返して終了する。そうでない場合は、前回に発行され
たチェック・ポイントの状態をチェックする処理に移
る。
【0096】この場合のチェック・ポイントの指定方法
は、「指定なし」、「待ちなし」、「強制」の3種類あ
り、「指定なし」の場合は、前回に発行されたチェック
・ポイントの情報を指定して「(8):主系側システム
の等化確認処理」を呼び出し、前回のチェック・ポイン
トの反映が確認されていない場合には待ち状態に入る。
そして等化が確認されたら実行を再開し、新たなチェッ
ク・ポイント・データの生成処理に進む。
【0097】これによって短い間隔でチェック・ポイン
トが多数指定された場合に、等化データが大量に溜ま
り、通信が追いつかなくなる現象を回避することができ
る。
【0098】また「待ちなし」が指定された場合は、等
化確認処理で待ち状態に入る代わりにアプリケーション
・プログラム39に未等化状態を表すステータス値を返
して終了する。最後に「強制」が指定されている場合
は、前回のチェック・ポイントの反映が確認されていな
くてもすぐにチェック・ポイント・データの生成処理に
移る。
【0099】このチェック・ポイント・データの生成処
理では、チェック・ポイント情報を等化待ち行列と反映
確認待ちリストにつなげ、アプリケーション・プログラ
ム39に、このチェック・ポイントに関するID番号を
返す。このID番号はアプリケーション・プログラム3
9が「(8):主系側システムの等化確認処理」でチェ
ック・ポイントの反映を確認する際に、チェック・ポイ
ントを識別するのに使用される。
【0100】(5):主系側システムの等化データ送信
処理 この処理は主系側システム37が起動されたときに同時
に起動され、等化待ち行列の状態を常に監視している。
そして等化データが等化待ち行列につなげられたら、そ
れを従系側システム38に送信する。
【0101】(6):従系側システムの等化データ受信
処理 この処理は従系側システム38が起動されたときに同時
に起動され、主系側システム37から等化データが送信
されてくるのを常に監視している。そして等化データが
送信されてきたら、それを等化待ちリストにつなげる。
【0102】ただし、チェック・ポイントのデータが送
信されてきた場合だけは異なった処理を行う。まず、等
化待ちリストにつなげられているデータを全て従系側シ
ステム38のメモリ・ファイル・システム41に反映
(書き込み)する処理を行う。次に、全てのデータが反
映されたら主系側システム37に向けて反映確認通知を
送り返す。
【0103】(7):主系側システムの等化確認通知受
信処理 この処理は主系側システム37が起動されたときに同時
に起動され、従系側システム38から反映確認通知が送
信されてくるのを常に監視している。そして反映確認通
知が送信されてきたら、そのデータに該当するデータを
反映確認待ちリストから探し出す。そして、もし反映確
認待ちリストに確認待ちで停止状態にある処理が記録さ
れていたらその処理を再開させる。確認待ち状態の処理
は複数存在する場合があるので、全ての処理を再開し終
わったら反映確認待ちリストからその情報を取り除いて
破棄する。
【0104】(8):主系側システムの等化確認処理 この処理は、アプリケーション・プログラム39がチェ
ック・ポイントの等化を確認したいときに使用する。ア
プリケーション・プログラム39は確認したいチェック
・ポイントのID番号と、確認待ちに関する指定をつけ
て等化確認待ち処理を呼び出す。この確認待ちに関する
指定は「(4):主系側システムのチェック・ポイント
指定処理」で指定したものと同じように「指定なし」と
「待ちなし」が指定できる。ただし、この場合は「強
制」は指定できない。
【0105】「指定なし」が指定された場合は以下のよ
うに動作する。まず、指定されたチェック・ポイントと
同一のID番号をもつ情報が反映確認待ちリストにある
かどうかを調べる。もし、そのチェック・ポイントに関
する情報が見つかったら、そのチェック・ポイントの情
報に、呼び出し元のアプリケーション・プログラム39
に関する情報を記録しアプリケーション・プログラム3
9を停止状態にする。そして「(7):主系側システム
の等化確認通知受信処理」で等化が確認されたら、アプ
リケーション・プログラム39に確認されたチェック・
ポイントのID番号をステータス値として返して終了す
る。
【0106】逆に、指定されたチェック・ポイントに関
する情報が見つからなかった場合は、すでに等化が確認
された後なので、すぐにチェック・ポイントのID番号
をステータス値として返して終了する。
【0107】次に「待ちなし」が指定された場合につい
て説明する。この指定がされた場合は、前記「指定な
し」の処理でアプリケーション・プログラム39を停止
状態に置く代わりに、アプリケーション・プログラム3
9に「未確認状態」を表すステータス値を返して終了す
る。これによってアプリケーション・プログラム39は
待ち状態に入ることなく処理を続行することができる。
【0108】(9):従系側システムの主系側故障発生
時の引き継ぎ処理 この処理は主系側システム37が故障したときに使用さ
れる。主系側システム37で故障が発生すると、処理の
引き継ぎを行うために、オペレーティング・システムの
働きによって従系側システム38でアプリケーション・
プログラム39が起動される。起動されたアプリケーシ
ョン・プログラム39は、この引き継ぎ処理を呼び出し
て、メモリ・ファイル・データの等化処理がどこまで終
了したのかを確認する。この処理は、呼び出されると、
まず、等化待ち状態にあるすべてのデータを破棄する。
このとき、従系側システム38のメモリ・ファイル・シ
ステム41は最後にチェック・ポイントが反映された状
態を維持していることになる。そして、この処理は最後
に反映されたチェック・ポイントのID番号をステータ
ス値として終了する。アプリケーション・プログラム3
9は返されたID番号によって従系側システム38のメ
モリ・ファイル・システム41がどの状態まで更新され
ているのかを確認することができ、その状態から処理を
再開することになる。
【0109】(10):主系側システムの従系側故障発
生時の引き継ぎ処理 この処理は従系側システム38が故障した場合に使用さ
れる。従系側システム38の故障が発生すると、オペレ
ーティング・システムはこの処理を呼び出し、主系側シ
ステム37で等化を行うために行っていた等化データ送
信処理と反映確認通知受信処理を停止する。また、これ
以降、従系側システム38が二重化状態に復帰するま
で、等化待ち行列ヘデータの追加が行われないようにな
る。
【0110】(11):故障回復時の再起動処理 この処理は主系側システム37または従系側システム3
8が故障した後、再起動して二重化状態に復帰するため
に使用される。この処理は再起動の後にオペレーティン
グ・システムによって呼び出される。そして「(6):
従系側システムの等化データ受信処理」を起動してから
もう一方の系に対して「全データの等化要求」を送信す
る。これによって全メモリ・ファイルに関する最新の状
態が送信されてくるので、それをメモリ・ファイルに反
映する。全てのメモリ・ファイルに対して反映が完了し
たら、二重化状態に復帰したことをオペレーティング・
システムに通知して終了する。
【0111】(12):二重化状態回復処理 この処理は主系側システム37または従系側システム3
8が故障した後、故障しなかった側の系で使用される。
故障側の系から「全データ等化要求」が送られてきた
ら、「等化データ送信処理」と「等化確認通知受信処
理」を起動し、メモリ・ファイルの全てのデータを等化
待ち行列につなぎ、最後にチェック・ポイントのデータ
を等化待ち行列につないで終了する。これによって全て
のデータが故障側の系に送信されるため、二重化状態に
復帰することができる。
【0112】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、更新されたデータが二重系のもう一方の系のメモリ
・ファイルヘ待避(等化)されることになり、故障発生
時に主系側システム37から従系側システム38に処理
を引き継ぐ際のデータ読み込み時間の問題を解決できる
大規模メモリシステム管理方法および装置が得られる効
果がある。
【0113】また、更新されたデータは可能な限り速く
等化されるので、故障発生時に失われるデータの量を最
小限に保つことが可能になり、また同時に、メモリ・フ
ァイル・システムに対して明示的にチェック・ポイント
を指定することによってメモリ・ファイル・システムの
一貫性制御の問題を解決できる大規模メモリシステム管
理方法および装置が得られる効果がある。
【0114】実施の形態6.図7はこの実施の形態6の
大規模メモリシステム管理方法および装置が適用される
二重系構成システムの主系側システムを示すブロック図
である。図7において49は主系側システム(チェック
・ポイント指定手段,複製手段,反映状態確認手段)、
50はアプリケーションプログラム(反映状態確認手
段,チェック・ポイント指定手段)、51は主系側シス
テム49のメモリファイル・システムである。52はア
プリケーション・プログラム50が書き込んだデータ、
53は前記データ52のコピーが等化待ち行列につなげ
られた状態を示す。54は等化待ち行列につなげられた
チェックポイントである。
【0115】この実施の形態6の大規模メモリシステム
管理方法および装置における動作の大部分は前記実施の
形態5と同一であるため、以下、前記実施の形態5と異
なっている部分を中心にして説明する。
【0116】「(1):主系側システムの初期化処理」
は以下のように変更される。前記実施の形態5の主系側
システムの初期化処理と同一の処理を行った後、主系側
システム49のメモリ・ファイル・システム51の全て
の領域を「変更なし」の状態にする処理が追加される。
【0117】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は、書き込みが行われた位置
と、その領域の大きさを記録し、書き込まれた部分の状
態を「変更あり」の状態にする。前記実施の形態5とは
異なり、この書き込み処理では等化待ち行列ヘデータの
コピーをつなぐことはしない。その処理は次のチェック
・ポイントの指定時に行われる。
【0118】「(4):主系側システムのチェック・ポ
イント指定処理」は、前記実施の形態5のチェック・ポ
ント指定処理で、チェック・ポイント・データの生成処
理まで進んだ所で、それまでに「変更あり」状態にされ
たメモリ・ファイルの領域を全てコピーし、等化待ち行
列につなげる処理が追加される。このときコピーが終わ
ったメモリ・ファイル領域については、「変更あり」の
状態から「変更なし」の状態に戻される。最後に、チェ
ック・ポイントのデータが等化待ち行列の一番最後につ
なげられて終了する。
【0119】その他、「(2):従系側システムの初期
化処理」、「(5):主系側システムの等化データ送信
処理」、「(6):従系側システムの等化データ受信処
理」、「(7):主系側システムの等化確認通知受信処
理」、「(8):主系側システムの等化確認処理」、
「(9):従系側システムの主系側故障発生時の引き継
ぎ処理」、「(10):主系側システムの従系側故障発
生時の引き継ぎ処理」、「(11):故障回復時の再起
動処理」、「(12):二重化状態回復処理」は、前記
実施の形態5で説明した処理と同一の処理になってい
る。
【0120】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、書き込みが行われるたびに等化を行わなくてもよく
なるため、前記実施の形態5の場合と比較して、通信に
かかる負荷を大きく減らすことができる。また、二重系
での処理引き継ぎ時のデータ読み込みの問題、および、
メモリ・ファイル・システムの一貫性の問題についも同
様に解決できる大規模メモリシステム管理方法および装
置が得られる効果がある。ただし、メモリ・ファイル・
システムでのデータ喪失の問題については、次のチェッ
ク・ポイントに到達するまで等化が行われないため、前
記実施の形態5の場合と比較するとデータが喪失する可
能性が若干増大する。
【0121】実施の形態7.図8はこの実施の形態7の
大規模メモリシステム管理方法および装置が適用される
二重系構成システムの主系側システムを示すブロック図
である。図8において55は主系側システム(複製手
段,等化データ書込手段)、56はアプリケーション・
プログラム、57は主系側システム55のメモリ・ファ
イル・システム、58は等化待ち行列に溜められている
等化データ、59は主系側システム55に接続されたデ
ィスク装置(外部記憶手段,外部記憶装置)、60はチ
ェック・ポイントのデータ、61は従系側システムから
送られてきた等化確認通知を表している。
【0122】この実施の形態7は、等化待ち行列につな
げられている等化データ58などが従系側システムに送
信されるときにディスク装置59にも書き込まれる点が
特徴となっている。
【0123】従って、この実施の形態7の動作の大部分
は前記実施の形態5で説明した動作同一となるため、以
下、前記実施の形態5と異なっている部分を中心にして
説明する。
【0124】「(2):従系側システムの初期化処
理」、「(4):主系側システムのチェック・ポイント
指定処理」、「(8):主系側システムの等化確認処
理」、「(10):主系側システムの従系側故障発生時
の引き継ぎ処理」、「(11):故障回復時の再起動処
理」、「(12):二重化状態回復処理」は、前記実施
の形態5で説明した処理と同一の処理になっている。
【0125】「(1):主系側システムの初期化処理」
では、前記実施の形態5の処理が終了した後、ディスク
装置59に対してトランザクション手続きの開始処理を
行う処理が追加されている。
【0126】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は以下のように変更される。前
記実施の形態5の場合は従系側システムが故障状態のと
きには等化待ち行列ヘデータをつなげる処理は行われな
いが、この実施の形態7の処理の場合は、従系側システ
ムが故障中でも等化待ち行列に追加する処理が行われ
る。これは次の等化データ送信処理を実行させるためで
ある。
【0127】「(5):主系側システムの等化データ送
信処理」は以下のように変更される。まず、従系側シス
テムが故障中でない場合の手順について説明する。この
場合、従系側システムに対して等化データを送るのと同
時に、トランザクション手続きを使用してディスク装置
59に対しても等化データを書き込む。この書き込みは
トランザクション手続きを使用しているため、明示的な
コミット操作が行われるまではディスク装置59上のフ
ァイルには反映されない。次に、チェック・ポイントの
情報が来た場合は、そのチェック・ポイントの反映が確
認されるまで待ち状態に入る。これは従系側システムで
のチェック・ポイントが確認され、その結果、コミット
手続きが行われるまで、次の書き込みを行わないように
するためである。
【0128】次に、従系側システムが故障中の状態のと
きの処理について説明する。このときは従系側システム
に対しては等化データの送信を行わないが、ディスク装
置59に対する書き込み処理は行われる。そして、チェ
ック・ポイントのデータが来た場合は、「(7):主系
側システムの等化確認通知受信処理」の手続きを起動さ
せる。これは模擬的に等化が行われたように見せかける
ことで、他の処理がうまく動作するようにするために行
われる。
【0129】「(6):従系側システムの等化データ受
信処理」は、この実施の形態7の処理の場合、従系側シ
ステムのメモリ・ファイルに等化の反映が終わったら、
主系側システムから「コミット確認通知」が送られてく
るまで待ち状態に入る。この状態を「コミット確認待ち
状態」と呼ぶ。そして「コミット確認通知」が送られて
きたら、通常の処理を再開する。
【0130】「(7):主系側システムの等化確認通知
受信処理」は以下のように変更される。まず、送られて
きた等化確認通知に関する情報をトランザクション手続
きを使ってディスク装置59に書き込む。このデータは
コミット操作が成功するまではディスク装置59に反映
されないため、コミット操作が成功したかどうかを判定
するのに使用される。
【0131】次に、ディスク装置59に対してコミット
操作を行う。そしてコミット操作が無事終了したら「コ
ミット確認通知」を従系側システムに送る。そして、次
のトランザクションによる書き込みの準備のためにトラ
ンザクションの手続きを行う。以上の処理が終わった
ら、前記実施の形態5の等化確認通知受信処理と同様の
処理を行い、反映確認待ちリストの処理などを行う。
【0132】「(9):従系側システムの主系側故障発
生時の引き継ぎ処理」は以下のように変更される。ま
ず、従系側システムの等化待ちリストを破棄する。次
に、従系側システムがコミット確認待ち状態かどうかを
調べる。もし、通常状態にあるときに主系側システムが
故障した場合は、ディスク・トランザクションのアボー
ト(中止)処理をしてからディスク装置59の引き継ぎ
処理を行う。これによって、ディスク装置59の状態は
最後にコミット処理が行われた状態まで戻されることに
なる。
【0133】次に、コミット確認待ち状態で主系側シス
テムの故障が発生した場合について説明する。この場合
は、まず、ディスク装置59のコミット操作が成功して
いるかどうかを調べる。もし成功している場合は、アボ
ート処理をしてからディスク装置59を引き継ぐ。逆に
コミットが成功していない場合は、コミット操作をして
からディスク装置59を引き継ぐ。これによって、ディ
スク装置59は常にコミットが行われた直後の状態にな
る。
【0134】以上の処理が終わったら、次の書き込みの
ためにディスク・トランザクションの開始続きを行う。
これ以降の処理は、前記実施の形態5の引き継ぎ処理と
同一の処理を行う。
【0135】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、更新データがより安定したディスク装置59へも反
映されることになり、電源故障などの二重系の両方が停
止するような故障に対する耐久性を高められる大規模メ
モリシステム管理方法および装置が得られる効果があ
る。
【0136】またメモリ・ファイル・システムの大半の
データが常にディスク装置59上に反映されているた
め、システム停止の際のデータ保存処理を短時間で終了
できる大規模メモリシステム管理方法および装置が得ら
れる効果がある。
【0137】実施の形態8.図9はこの実施の形態8の
大規模メモリシステム管理方法および装置が適用される
二重系構成システムの従系側システムを示すブロック図
である。図9において62は従系側システム(等化デー
タ書込手段)、63は従系側システムのメモリ・ファイ
ル・システム、64は等化データ、65はチェック・ポ
イント・データ、66は従系側システム62のディスク
装置(外部記憶手段,外部記憶装置)である。
【0138】この実施の形態8の大規模メモリシステム
管理方法および装置は、従系側システム62の等化待ち
リストにつなげられている等化データ64などがディス
ク装置66にも書き込まれる点が特徴となっている。
【0139】なお、この実施の形態8の動作の大部分は
前記実施の形態5のシステムと同一となるため、以下、
前記実施の形態5と異なっている部分を中心にして説明
する。
【0140】「(1):主系側システムの初期化処
理」、「(4):主系側システムのチェック・ポイント
指定処理」、「(7):主系側システムの等化確認通知
受信処理」、「(8):主系側システムの等化確認処
理」、「(11):故障回復時の再起動処理」、「(1
2):二重化状態回復処理」は、前記実施の形態5で説
明した処理と同一の処理になっている。
【0141】「(2):従系側システムの初期化処理」
は、前記実施の形態5の処理の後に、ディスク装置66
に対してトランザクションの開始手続きを行う点が異な
っている。
【0142】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は以下のように変更される。前
記実施の形態5の場合は従系側システム62が故障状態
のときは、等化待ちリストヘデータをつなげる処理が行
われないが、この実施の形態8の処理の場合は、従系側
システム62が故障中でも等化待ちリストに追加する処
理が行われる。これは次の等化データ送信処理を実行さ
せるためである。
【0143】「(5):主系側システムの等化データ送
信処理」は以下のように変更される。まず、従系側シス
テム62が故障中でない場合について説明する。従系側
システム62に等化データを送信した後、次のチェック
・ポイントの反映が確認されるまで等化データを破棄せ
ずに残しておく点が異なっている。またチェック・ポイ
ントの送信処理の場合は、そのチェック・ポイントの反
映が確認されるまで待ち状態に入り、反映が確認された
ら等化データを破棄して処理の続きを行う。
【0144】次に、従系側システム62が故障中の場合
について説明する。従系側システム62が故障中の場合
は、ディスク装置66の引き継ぎが行われているため、
従系側システム62へのデータ送信の代わりにディスク
装置66への書き込みが行われる。またチェック・ポイ
ントのデータが来た場合はディスク装置66に対してコ
ミット操作が行われる。
【0145】「(6):従系側システムの等化データ受
信処理」は、等化データを受信すると、等化待ちリスト
に追加するのと同時にディスク装置66に対してトラン
ザクション手続きを使用して書き込みを行う。また、チ
ェック・ポイントのデータが送信されてきたら、従系側
システム62のメモリ・ファイル・システム63ヘの反
映の他に、ディスク装置66に対してトランザクション
手続きのコミット処理を行う。そして、コミットが完了
したら次の書き込みのためにトランザクションの開始処
理を行う。
【0146】「(9):従系側システムの主系側故障発
生時の引き継ぎ処理」は、等化待ちリストのデータを破
棄する際に、ディスク装置66に対してもトランザクシ
ョンのアボート手続きを行う。これによって、メモリ・
ファイルもディスク・ファイルも最後にチェック・ポイ
ントが反映された状態に戻されることになる。そして、
次の書き込みのためにトランザクションの開始処理を行
う。前記以外の処理については前記実施の形態5の場合
と同一の処理を行う。
【0147】「(10):主系側システムの従系側故障
発生時の引き継ぎ処理」は、まず、ディスク装置66の
引き継ぎ処理を行い、次に、ディスク装置66に対して
トランザクションのアボート処理を行う。そして
「(5):主系側システムの等化データ送信処理」が等
化確認待ち状態にある場合は、消されずに残っている等
化データをトランザクション手続きを使ってディスク装
置66に書き込み、すべてのデータを書き終わったらコ
ミット手続きを行い、残されていた等化データを破棄す
る。
【0148】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、更新データがより安定したディスク装置66へと反
映されることになり、電源故障などの二重系の両方が停
止するような故障に対する耐久性を高められる大規模メ
モリシステム管理方法および装置が得られる効果があ
る。
【0149】また、メモリ・ファイル・システムの大半
のデータが常にディスク装置66上に反映されているた
め、システム停止の際のデータ保存処理を短時間で終了
できる大規模メモリシステム管理方法および装置が得ら
れる効果がある。
【0150】さらに、前記実施の形態7の場合と比較し
て、主系側システムでの処理負荷を軽減し、コミット処
理などの部分でディスク装置を管理するための処理手順
を簡素化できる大規模メモリシステム管理方法および装
置が得られる効果がある。
【0151】実施の形態9.図10はこの実施の形態9
の大規模メモリシステム管理方法および装置の仮想記憶
管理機構におけるアクセス禁止違反(書き込み禁止違
反)処理を示すフローチャート(a)と、チェック・ポ
イントの指定処理を示すフローチャート(b)である。
【0152】この実施の形態9のメモリ・ファイル・シ
ステムは、プロセッサからの直接参照が可能な点が特徴
となっている。しかし、メモリ・ファイルの変更箇所を
把握するための新たな手段が追加される必要があるた
め、この実施の形態9では仮想記憶管理機構を利用して
変更箇所を検出している。また等化処理はチェック・ポ
イントの指定時に一括して行う方式を採っている。その
ため、この実施の形態9の動作の大部分は前記実施の形
態6で説明した動作と同一になっている。従って、以下
の説明は前記実施の形態6と異なっている部分を中心に
して行う。
【0153】「(2):従系側システムの初期化処
理」、「(5):主系側システムの等化データ送信処
理」、「(6):従系側システムの等化データ受信処
理」、「(7):主系側システムの等化確認通知受信処
理」、「(8):主系側システムの等化確認処理」、
「(9):従系側システムの主系側故障発生時の引き継
ぎ処理」、「(10):主系側システムの従系側故障発
生時の引き継ぎ処理」、「(11):故障回復時の再起
動処理」、「(12):二重化状態回復処理」は、前記
実施の形態6で説明した処理と同一の処理になってい
る。
【0154】「(1):主系側システムの初期化処理」
は以下のように変更される。前記実施の形態6の処理の
後に「変更なし」状態にするだけではなく、メモリ・フ
ァイルを使用する全てのメモリ・ぺージの状態を仮想記
憶管理機構を用いて「書き込み禁止」にする点が変更さ
れている。
【0155】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は以下のように変更される。ま
ず、この実施の形態9のメモリ・ファイル・システムは
プロセッサによる直接参照が可能であるため、前記実施
の形態5から実施の形態8までのように、明示的に書き
込み処理が起動されるわけではない。この処理は「書き
込み禁止」のメモリ・ぺージへの書き込みによって発生
する割り込み処理として起動される。そのため、まず、
図10(a)のフローチャートに示すステップST67
(変更箇所検出ステップ,変更箇所検出手段)で、割り
込みの発生原因がメモリ・ファイルヘの書き込みである
かどうかを判定し、この結果、メモリ・ファイル以外の
領域に対する書き込みで発生している場合は、次のステ
ップST68により通常のオペレーティング・システム
で行われている書き込み禁止違反の処理を行って終了す
る。
【0156】一方、書き込みがメモリ・ファイルに対し
て行われていることが判明したときはステップST69
に進み、メモリ・ぺージの状態を「変更あり」で「書き
込み可能」に変更する。これによって同一領域に対する
2度目以降の書き込みでは割り込みが発生しなくなるた
め、書き込むたびに割り込みが発生して処理性能が低下
することを防止できる。
【0157】全ての処理が終わったら、割り込みの発生
原因となった書き込み処理を再開させ、割り込み発生元
の処理に戻る。
【0158】「(4):主系側システムのチェック・ポ
イント指定処理」は以下のように変更される。前記実施
の形態6のチェック・ポイント指定処理では等化待ち行
列につなげられた領域の状態は「変更なし」の状態にさ
れるだけであったが、この実施の形態9では仮想記憶管
理機構を用いて、そのメモリ・ぺージをステップST7
0からステップST72に示すように「書き込み禁止」
の状態にする点が変更されている。
【0159】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、プロセッサによる直接参照が可能なメモリ・ファイ
ル・システムに対しても変更された個所が把握され、従
系側システムへの等化処理が可能になるため、一貫性の
制御と等化処理を行うことができ、故障発生時に主系側
システムから従系側システムに処理を引き継ぐ際のデー
タ読み込み時間の問題を解決できる大規模メモリシステ
ム管理方法および装置が得られる効果がある。
【0160】また同様に、チェック・ポイントの指定に
よってメモリ・ファイル・システムの一貫性制御の問題
を解決できる大規模メモリシステム管理方法および装置
が得られる効果がある。
【0161】実施の形態10.図11はこの実施の形態
10の大規模メモリシステム管理方法および装置が適用
される二重系構成システムの主系側システムを示すブロ
ック図である。図11において73は主系側システム
(チェック・ポイント指定手段,複製手段,反映状態確
認手段)、74はアプリケーション・プログラム、75
は主系側システム73のメモリ・ファイル・システム、
76は変更データ、77は比較データ・リスト、78は
等化待ち行列へつなげられたチェックポイント、79は
等化データである。
【0162】この実施の形態10の動作の大部分は前記
実施の形態9のシステムの動作と同一になっているた
め、以下、前記実施の形態9と異なっている部分を中心
にして説明する。
【0163】「(1):主系側システムの初期化処
理」、「(2):従系側システムの初期化処理」、
「(5):主系側システムの等化データ送信処理」、
「(6):従系側システムの等化データ受信処理」、
「(7):主系側システムの等化確認通知受信処理」、
「(8):主系側システムの等化確認処理」、
「(9):従系側システムの主系側故障発生時の引き継
ぎ処理」、「(10):主系側システムの従系側故障発
生時の引き継ぎ処理」、「(11):故障回復時の再起
動処理」、「(12):二重化状態回復処理」は、前記
実施の形態9で説明した処理と同一の処理になってい
る。
【0164】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は以下のように変更される。ま
ず、書き込みが行われるメモリ・ぺージのコピーを作成
し、それを図11の符号77で示される比較データ・リ
ストに追加する。この処理が終了したら前記実施の形態
9の処理を続けて実行する。
【0165】「(4):主系側システムのチェック・ポ
イント指定処理」は以下のように変更される。前記実施
の形態9の処理の場合は「変更あり」の状態のメモリ・
ぺージは、ぺージ全体をコピーして等化待ち行列につな
げていたが、この実施の形態10の処理では比較データ
・リスト77に残されている変更前のぺージのデータと
比較を行い、ぺージの中で本当に変更されている部分だ
けを計算して等化待ち行列につなげる。
【0166】図11はその処理の状態を表しており、変
更データ76のメモリ・ぺージと比較データ・リスト7
7のメモリ・ぺージの比較を行って差分を抽出し、その
結果を等化データ79として等化待ち行列につなげてい
る。
【0167】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、メモリ・ぺージの中で変更された個所だけが等化処
理されるようになるため、前記実施の形態9の場合と比
較して等化に必要なデータ通信量を削減できる大規模メ
モリシステム管理方法および装置が得られる効果があ
る。
【0168】実施の形態11.図12はこの実施の形態
11のアクセス禁止違反(書き込み禁止違反)処理のフ
ローチャート、図13はチェック・ポイント宣言処理の
フローチャートである。この実施の形態11の動作の大
部分は前記実施の形態9の動作と同一になっているた
め、以下、前記実施の形態9と異なっている部分を中心
にして説明する。
【0169】「(2):従系側システムの初期化処
理」、「(5):主系側システムの等化データ送信処
理」、「(6):従系側システムの等化データ受信処
理」、「(7):主系側システムの等化確認通知受信処
理」、「(8):主系側システムの等化確認処理」、
「(9):従系側システムの主系側故障発生時の引き継
ぎ処理」、「(10):主系側システムの従系側故障発
生時の引き継ぎ処理」、「(11):故障回復時の再起
動処理」、「(12):二重化状態回復処理」は、前記
実施の形態9で説明した処理と同一の処理になってい
る。
【0170】「(1):主系側システムの初期化処理」
は以下のように変更される。まず、前記実施の形態9の
初期化処理と同一の初期化処理を行う。次に、メモリ・
ぺージの状態を管理している部分にメモリ・ぺージの参
照回数を記録するための領域(書込回数カウンタ)を確
保し、全てのメモリ・ぺージの書き込み回数情報をゼロ
に初期化する。
【0171】「(3):主系側システムのメモリ・ファ
イルヘの書き込み処理」は以下のように変更される。ま
ず、ステップST80で割り込みの発生原因がメモリ・
ファイルヘの書き込みであるかを判定し、この結果、メ
モリ・ファイルヘの書き込みでなければ、ステップST
81において通常の書き込み禁止違反の処理を行って終
了する。一方、メモリ・ファイルヘの書き込みであった
場合には、ステップST82(書込回数計数ステップ)
に進み、書き込まれたメモリ・ぺージの書込回数カウン
タを更新する。
【0172】ここで、前記書込回数カウンタの書き込み
回数が一定以上の回数に達していない場合には、ステッ
プST83からステップST84へ進み、書き込まれた
領域の位置とサイズを求めて、変更箇所リストに追加し
て終了する。一方、前記書き込み回数が一定以上の回数
に達している場合は、ステップST83からステップS
T85(メモリ・ぺージ状態変更ステップ)に進み、こ
れまでに記録されてきた変更箇所リストの中から、この
ぺージに関する変更記録をすべて削除する。そして、ス
テップST86(メモリ・ぺージ状態変更ステップ)
で、メモリ・ぺージの状態を「変更なし」で「書き込み
可能」な状態に変更する。
【0173】以上の処理により、あまり書き込みがされ
ていないメモリ・ぺージに関しては書き込みが行われる
たびに割り込みが発生し、書き込まれた個所の情報が記
録されるようになる。また、頻繁に書き込みが行われる
ようなメモリ・ぺージに関しては割り込みが発生しなく
なるため、割り込みの発生による処理速度の低下を抑え
ることができる。
【0174】「(4):主系側システムのチェック・ポ
イント指定処理」は以下のように変更される。まず、図
13に示すフローチャートのステップST87で、変更
箇所リストに記録された領域のデータをすべて等化待ち
行列につなぎ、変更箇所リストのデータを破棄する。次
に、ステップST88に進み、「変更あり」の状態にな
っているメモリ・ぺージをすべてコピーし、等化待ち行
列につなげる処理を行う。これ以降のステップST8
9,ステップST90処理は前記実施の形態9の処理と
同様に、メモリ・ぺージの状態を元に戻してから割り込
み発生元の処理に復帰して終了する。
【0175】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、前記実施の形態9の場合と比較してメモリ・ぺージ
の中で変更された箇所だけが等化処理されるため、等化
に必要なデータ通信量を削減できる大規模メモリシステ
ム管理方法および装置が得られる効果がある。
【0176】実施の形態12.図14はこの実施の形態
12の大規模メモリシステム管理方法および装置が適用
される二重系構成システムを示すブロック図である。図
14において91は主系側システム(チェック・ポイン
ト指定手段,複製手段,反映状態確認手段)、92は主
系側システム91のメモリ・ファイル・システム、93
は変更のあったメモリ・ぺージ、94はデータ圧縮手段
(圧縮ステップ)、95は等化待ち行列、96は等化待
ちリスト、97はデータ展開手段(圧縮解除ステッ
プ)、98は従系側システム100のメモリ・ファイル
・システム99に反映されたデータ、99は従系側シス
テム100のメモリ・ファイル・システム、100は従
系側システム(反映手段,等化データ書込手段)であ
る。
【0177】この実施の形態12では、前記実施の形態
5から前記実施の形態11までの処理において行われる
等化データを等化待ち行列につなげる処理の際に、デー
タ圧縮手段94を用いて圧縮してから等化待ち行列95
につなげる点が特徴である。これによって圧縮されたデ
ータは、圧縮されたまま送信され、従系側システム10
0の等化待ちリスト96に溜められる。そして、等化待
ちリスト96に溜められているデータがメモリ・ファイ
ル・システム99に反映される直前に、データ展開手段
97を用いて元のデータに復元される。
【0178】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、等化待ち行列95、等化待ちリスト96、および等
化データの通信処理の全ての段階で、圧縮された状態の
データが使用されるため、等化処理に必要になるメモリ
使用量とデータ通信の時間が削減できる大規模メモリシ
ステム管理方法および装置が得られる効果がある。
【0179】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、オペ
レーティング・システムがメモリに読み込まれる前のシ
ステム起動時に、前記オペレーティング・システムを起
動するのに必要とする最小限のメモリ領域をチェック
し、さらに、プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、
メモリヘのアクセスを検出し、アクセスのあったメモリ
・ぺージの使用前に、ぺージ単位で、メモリ・チェック
済みであるか否かを判定し、メモリ・チェックが行われ
ていなければメモリ・チェックを行い、メモリ・チェッ
ク済みになったメモリ・ページを使用するようにしたの
で、システム起動時のメモリ領域のチェックがオペレー
ティング・システムを起動するのに必要とする最小限の
メモリ領域のチェックで済み、システムのメモリ搭載量
が増加してもシステム起動にかかる時間の長時間化が回
避でき、また、起動時にチェックされなかったメモリ領
域は、使用される直前にメモリ・ぺージ単位毎にチェッ
クされてから使用されるため、メモリがチェックされな
い状態で使用されることはなく、大規模メモリシステム
のシステム起動時の起動時間を短縮できる効果がある。
【0180】この発明によれば、オペレーティング・シ
ステムがメモリに読み込まれる前に、前記オペレーティ
ング・システムを起動するのに必要とする最小限のメモ
リ領域をメモリ・ダンプし、さらにプロセッサの仮想記
憶管理機能を使用し、メモリヘのアクセスを検出し、ア
クセスのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺージ単位
で、メモリ・ダンプ済みであるか否かを判定し、メモリ
・ダンプが行われていないメモリ・ぺージに対してはメ
モリ・ダンプを行い、メモリ・ダンプ済みになったメモ
リ・ぺージを使用し、またさらに、メモリ・アクセスが
行われないことによるメモリ・ダンプされないメモリ領
域の発生をなくすため低い優先順位で全てのメモリ領域
をダンプするようにしたので、システム起動時に必要最
小限のメモリだけがダンプされ、また、起動時にダンプ
されなかったメモリ領域は、使用される直前にメモリ・
ぺージ単位毎にダンプされてから使用されるか、または
低い優先順位の全メモリを順次アクセスしていく処理に
よってダンプされるため、すべてのメモリ領域に対する
ダンプが保証でき、システムのメモリ搭載量が増加して
もシステム起動にかかる時間の長時間化を回避できる効
果がある。
【0181】この発明によれば、オペレーティング・シ
ステムを起動するのに必要とする最小限のメモリ領域
を、オペレーティング・システムがメモリに読み込まれ
る前にメモリ・ダンプおよびメモリ・チェックし、プロ
セッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモリヘのアクセ
スを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使用前
に、ぺージ単位で、メモリ・ダンプ済みおよびメモリ・
チェック済みであるかを判定し、メモリ・ダンプとメモ
リ・チェックがなされてないメモリ・ぺージに対しては
メモリ・ダンプとメモリ・チェックを行い、メモリ・ダ
ンプ済み、およびメモリ・チェック済みになったメモリ
・ぺージを使用し、メモリ・アクセスが行われないこと
によるメモリ・ダンプがなされない領域の発生をなくす
ため、低い優先順位で全ての領域をメモリ・ダンプする
ようにしたので、システム起動時に必要最小限のメモリ
だけがダンプおよびチェックされるようになり、システ
ムのメモリ搭載量が増加してもシステム起動にかかる時
間の長時間化を回避できる効果がある。
【0182】この発明によれば、オペレーティング・シ
ステムおよびアプリケーション・プログラムなどの起動
直後のメモリ・イメージを仮想記憶管理機能を用いて書
き込み禁止状態にし、起動直後のメモリ・イメージを保
存し、システム再起動処理を行う際に、オペレーティン
グ・システムおよびアプリケーション・プログラムのデ
ィスク装置からの読み込みを回避し、システム起動時に
メモリ上へ読み込んだ前記オペレーティング・システム
およびアプリケーション・プログラムの前記メモリ・イ
メージに対しデータの変更が伴わないメモリ・チェック
を行い、該メモリ・チェックを行った前記システム起動
時に読み込んだ前記メモリ上のオペレーティング・シス
テムおよびアプリケーション・プログラムの前記メモリ
・イメージをもとに再起動処理を行うようにしたので、
システムの再起動時に行われるオペレーティング・シス
テムとアプリケーション・プログラムの読み込み処理が
不要になり、短時間でオペレーティング・システムとア
プリケーション・プログラムを再起動できる効果があ
る。
【0183】この発明によれば、主系側システムと従系
側システムからなる二重化システムのそれぞれにメモリ
・ファイル・システムを複製し、チェック・ポイントを
指定し、該指定した前記チェック・ポイントや前記主系
側システムでメモリ・ファイル・システムへ書き込まれ
たデータである等化データを、前記主系側システムでメ
モリ・ファイル・システムへ書き込みが行われるたび
に、前記従系側システムへ複製し、前記従系側システム
へ複製した前記等化データを、前記チェック・ポイント
をもとに、前記従系側システムにおけるメモリ・ファイ
ル・システムへ反映させるようにしたので、主系側シス
テムから従系側システムに処理を引き継ぐ際のデータ読
み込み時間が短縮でき、また、更新されたデータの等化
処理が円滑化され、主系側システムから従系側システム
に処理を引き継ぐ際に失われるデータの量を最小限に保
つことが可能になり、また同時に、メモリ・ファイル・
システムに対してチェック・ポイントを指定することに
よってメモリ・ファイル・システムの一貫性制御の問題
を解決できる効果がある。
【0184】この発明によれば、主系側システムのアプ
リケーション・プログラムから指定されたチェック・ポ
イントをもとに、複製ステップで従系側システムへ複製
した等化データが当該従系側システムのメモリ・ファイ
ル・システムに反映されたかどうかを前記主系側システ
ムで確認するようにしたので、更新されたデータの等化
処理の信頼性が向上し、円滑化され、主系側システムか
ら従系側システムに処理を引き継ぐ際に失われるデータ
の量を最小限に保つことが可能になり、また同時に、メ
モリ・ファイル・システムに対してチェック・ポイント
を指定することによってメモリ・ファイル・システムの
一貫性制御の問題を解決できる効果がある。
【0185】この発明によれば、主系側システムにおけ
る故障発生時の従系側システムによる引き継ぎを行う際
に行う従系側システム引き継ぎ処理ステップと、従系側
システムにおける故障発生時の主系側システムによる引
き継ぎの際に行う主系側システム引き継ぎ処理ステップ
と、故障回復時の再起動の際に行う再起動処理ステップ
と、前記主系側システムと前記従系側システムによる二
重化状態が回復した際に行う二重化状態回復処理ステッ
プとを備えるようにしたので、故障発生時に主系側シス
テムから従系側システムに処理を引き継ぐ際のデータ読
み込み時間が短縮でき、また、更新されたデータの等化
処理が円滑化され、故障発生時に処理を引き継ぐ際に失
われるデータの量を最小限に保つことが可能になり、ま
た同時に、メモリ・ファイル・システムに対してチェッ
ク・ポイントを指定することによってメモリ・ファイル
・システムの一貫性制御の問題を解決できる効果があ
る。
【0186】この発明によれば、主系側システムのメモ
リ・ファイル・システムへ書き込みが行われるたびに、
該書き込まれた変更箇所を記録し、チェック・ポイント
が指定されるごとに、前記記録した前記変更箇所のデー
タを等化データとして、一括して従系側システムへ複製
するようにしたので、書き込みが行われるたびに等化を
行わなくてもよくなり、主系側システムと従系側システ
ムとの間の通信にかかる負荷を低減できる効果がある。
【0187】この発明によれば、従系側システムへ複製
される等化データを、主系側システムの外部記憶手段へ
書き込むようにしたので、電源故障などの二重系の両方
が停止するような故障に対する耐久性を高めることがで
き、また大半のデータが常に外部記憶装置上に反映され
ているため、システム停止の際のデータ保存処理を短時
間で終了できる効果がある。
【0188】この発明によれば、従系側システムへ複製
された等化データを、従系側システムの外部記憶手段へ
書き込むようにしたので、電源故障などの二重系の両方
が停止するような故障に対する耐久性を高めることがで
き、また大半のデータが常に外部記憶装置上に反映され
ているため、システム停止の際のデータ保存処理を短時
間で終了できる効果がある。
【0189】この発明によれば、主系側システムと従系
側システムからなる二重化システムのそれぞれにプロセ
ッサからの直接参照が可能なメモリ・ファイル・システ
ムを複製し、プロセッサの仮想記憶管理機能を利用して
前記主系側システムのメモリ・ファイル・システムへ書
き込まれた変更箇所を検出し把握し、チェック・ポイン
トが指定されるごとに、記録した前記変更箇所が存在す
るメモリ・ぺージを等化データとして一括して従系側シ
ステムへ複製するようにしたので、故障発生時に主系側
システムから従系側システムに処理を引き継ぐ際のデー
タ読み込みに際してのデータの通信時間を低減でき、ま
た主系側システムから従系側システムに処理を引き継ぐ
際のデータ読み込み時間の問題を解決できる効果があ
る。
【0190】この発明によれば、変更箇所が存在する以
前のメモリ・ぺージと、変更箇所が存在するようになっ
た前記メモリ・ぺージとの比較を行い、該比較した結
果、得られたメモリ・ぺージの中で変更されている部分
だけを等化データとして従系側システムへ複製するよう
にしたので、メモリ・ぺージの中で変更された個所だけ
が等化処理されるようになり、等化に必要なデータ通信
量を削減できる効果がある。
【0191】この発明によれば、メモリ・ファイル・シ
ステムのメモリ・ぺージへ行われた書き込みの回数を計
数し、該計数した前記回数が一定以上の回数に達する
と、変更箇所のある前記メモリ・ぺージの状態を「変更
なし」で「書き込み可能」な状態に変更するようにした
ので、前記計数した回数が一定回数未満のメモリ・ぺー
ジの中で変更された箇所だけが等化処理されるため、等
化に必要なデータ通信量を削減できる効果がある。
【0192】この発明によれば、等化データを圧縮し、
該圧縮した前記等化データを従系側システムで反映させ
る直前で圧縮解除するようにしたので、圧縮された状態
のデータが使用されるため、等化処理に必要になるメモ
リ使用量とデータ通信の時間が削減できる効果がある。
【0193】この発明に係る大規模メモリシステム管理
装置は、オペレーティング・システムがメモリに読み込
まれる前のシステム起動時に、前記オペレーティング・
システムを起動するのに必要とする最小限のメモリ領域
を、前記オペレーティング・システムのソフトウェアが
格納されている記憶媒体にあらかじめ書き込まれている
情報をもとにチェックし、さらに、プロセッサの仮想記
憶管理機能を使用し、前記メモリヘのアクセスを検出
し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺー
ジ単位で、メモリ・チェック済みであるか否かを判定
し、メモリ・チェックが行われていなければメモリ・チ
ェックを行い、メモリ・チェック済みになったメモリ・
ページを使用するメモリ管理手段を備えるように構成し
たので、システム起動時のメモリ領域のチェックがオペ
レーティング・システムを起動するのに必要とする最小
限のメモリ領域のチェックで済み、システムのメモリ搭
載量が増加してもシステム起動にかかる時間の長時間化
が回避でき、また、起動時にチェックされなかったメモ
リ領域は、使用される直前にメモリ・ぺージ単位毎にチ
ェックされてから使用されるため、メモリがチェックさ
れない状態で使用されることはなく、大規模メモリシス
テムのシステム起動時の起動時間を短縮できる効果があ
る。
【0194】この発明によれば、オペレーティング・シ
ステムがメモリに読み込まれる前に、前記オペレーティ
ング・システムを起動するのに必要とする最小限のメモ
リ領域をメモリ・ダンプし、さらにプロセッサの仮想記
憶管理機能を使用し、メモリヘのアクセスを検出し、ア
クセスのあったメモリ・ぺージの使用前に、ぺージ単位
で、メモリ・ダンプ済みであるか否かを判定し、メモリ
・ダンプが行われていないメモリ・ぺージに対してはメ
モリ・ダンプを行い、メモリ・ダンプ済みになったメモ
リ・ぺージを使用するメモリ・ダンプ手段と、メモリ・
アクセスが行われないことによるメモリ・ダンプされな
い領域の発生をなくすための、全ての領域をダンプする
低優先順位の低優先順位メモリ・ダンプ手段とを有した
メモリ管理手段を備えるように構成したので、システム
起動時に必要最小限のメモリだけがダンプされ、また、
起動時にダンプされなかったメモリ領域は、使用される
直前にメモリ・ぺージ単位毎にダンプされてから使用さ
れるか、または低い優先順位の全メモリを順次アクセス
していく処理によってダンプされるため、すべてのメモ
リ領域に対するダンプが保証でき、システムのメモリ搭
載量が増加してもシステム起動にかかる時間の長時間化
を回避できる効果がある。
【0195】この発明によれば、主系側システムにおい
てチェック・ポイントを指定するチェック・ポイント指
定手段と、該チェック・ポイント指定手段により指定し
た前記チェック・ポイントや前記主系側システムで複製
されたメモリ・ファイル・システムへ書き込まれたデー
タである等化データを、前記主系側システムでメモリ・
ファイル・システムへ書き込みが行われるたびに、従系
側システムへ複製する複製手段と、該複製手段により前
記従系側システムへ複製された前記等化データを、前記
チェック・ポイントをもとに、前記従系側システムにお
いて複製されたメモリ・ファイル・システムへ反映させ
る反映手段と、前記主系側システムで指定されたチェッ
ク・ポイントをもとに、前記複製手段が前記従系側シス
テムへ複製した等化データが当該従系側システムのメモ
リ・ファイル・システムに反映されたかどうかを前記主
系側システムで確認する反映状態確認手段とを備えるよ
うに構成したので、主系側システムから従系側システム
に処理を引き継ぐ際のデータ読み込み時間が短縮でき、
また、更新されたデータの等化処理の信頼性が向上し、
円滑化され、主系側システムから従系側システムに処理
を引き継ぐ際に失われるデータの量を最小限に保つこと
が可能になり、また同時に、メモリ・ファイル・システ
ムに対してチェック・ポイントを指定することによって
メモリ・ファイル・システムの一貫性制御の問題を解決
できる効果がある。
【0196】この発明によれば、主系側システムのメモ
リ・ファイル・システムへ書き込みが行われるたびに記
録された前記書き込まれた変更箇所を、チェック・ポイ
ント指定手段がチェック・ポイントを指定するごとに、
等化データとして一括して従系側システムへ複製する複
製手段を備えるように構成したので、書き込みが行われ
るたびに等化を行わなくてもよくなり、主系側システム
と従系側システムとの間の通信にかかる負荷を低減でき
る効果がある。
【0197】この発明によれば、複製手段により従系側
システムへ送られた等化データを、外部記憶装置へ書き
込む等化データ書込手段を備えるように構成したので、
電源故障などの二重系の両方が停止するような故障に対
する耐久性を高めることができ、また大半のデータが常
に外部記憶装置上に反映されているため、システム停止
の際のデータ保存処理を短時間で終了できる効果があ
る。
【0198】この発明によれば、プロセッサの仮想記憶
管理機能を利用し、主系側システムで複製されたプロセ
ッサからの直接参照が可能なメモリ・ファイル・システ
ムへ書き込まれた変更箇所を検出し把握する変更箇所検
出手段と、チェック・ポイント指定手段によりチェック
・ポイントが指定されるごとに、主系側システムで記録
した変更箇所が存在するメモリ・ぺージを等化データと
して、一括して従系側システムへ複製する複製手段を備
えるように構成したので、故障発生時に主系側システム
から従系側システムに処理を引き継ぐ際のデータ読み込
みに際してのデータの通信時間を低減でき、また主系側
システムから従系側システムに処理を引き継ぐ際のデー
タ読み込み時間の問題を解決できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の大規模メモリシス
テム管理方法および装置に適用されるメモリ構成を示す
ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の大規模メモリシス
テム管理方法および装置のシステム起動時に行われるメ
モリ・チェック処理の手順を示すフローチャートと、シ
ステム起動後に使用されるアクセス禁止違反割り込み処
理のフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2の大規模メモリシス
テム管理方法および装置におけるシステム起動時に行わ
れるメモリ・ダンプ処理の手順を示すフローチャート
と、アクセス禁止違反割り込み処理のフローチャートで
ある。
【図4】 この発明の実施の形態3のメモリ・ダンプお
よびメモリ・チェックにおけるアクセス禁止違反割り込
み処理のフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態4の大規模メモリシス
テム管理方法および装置に適用されるメモリ構成を示す
ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態5の大規模メモリシス
テム管理方法および装置が適用される二重系構成システ
ムを示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6の大規模メモリシス
テム管理方法および装置が適用される二重系構成システ
ムの主系側システムを示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態7の大規模メモリシス
テム管理方法および装置が適用される二重系構成システ
ムの主系側システムを示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態8の大規模メモリシス
テム管理方法および装置が適用される二重系構成システ
ムの従系側システムを示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態9の大規模メモリシ
ステム管理方法および装置の仮想記憶管理機構における
アクセス禁止違反(書き込み禁止違反)処理を示すフロ
ーチャートと、チェック・ポイントの指定処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態10の大規模メモリ
システム管理方法および装置が適用される二重系構成シ
ステムの主系側システムを示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態11のアクセス禁止
違反(書き込み禁止違反)処理のフローチャートであ
る。
【図13】 この発明の実施の形態11のチェック・ポ
イント宣言処理のフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態12の大規模メモリ
システム管理方法および装置が適用される二重系構成シ
ステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
2 オペレーティング・システムのプログラム部分と初
期データ部分の領域(メモリ管理手段)、37,49,
73,91 主系側システム(チェック・ポイント指定
手段,複製手段,反映状態確認手段)、38 従系側シ
ステム(反映手段)、39,50 アプリケーションプ
ログラム(反映状態確認手段,チェック・ポイント指定
手段)、40,41,51 メモリ・ファイル・システ
ム、55主系側システム(複製手段,等化データ書込手
段)、59,66 ディスク装置(外部記憶手段,外部
記憶装置)、62 従系側システム(等化データ書込手
段)、94 データ圧縮手段(圧縮ステップ)、97
データ展開手段(圧縮解除ステップ)、100 従系側
システム(反映手段,等化データ書込手段)、ステップ
ST5,ステップST6,ステップ7(メモリ・チェッ
クステップ,メモリ・チェック/ダンプステップ)、ス
テップST8,ステップST10,ステップST18,
ステップST20,ステップST23,ステップST2
5,ステップST26(メモリ管理ステップ)、ステッ
プST16(メモリ・ダンプステップ,メモリ・チェッ
ク/ダンプステップ)、ステップST67,ステップS
T69(変更箇所検出ステップ,変更箇所検出手段)、
ステップST82(書込回数計数ステップ)、ステップ
ST85,ステップST86(メモリ・ぺージ状態変更
ステップ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 12/00 533 G06F 12/00 533J 12/16 330 12/16 330C

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーティング・システムがメモリに
    読み込まれる前のシステム起動時に、前記オペレーティ
    ング・システムを起動するのに必要とする最小限のメモ
    リ領域をチェックするメモリ・チェックステップと、 プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモリヘのア
    クセスを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使
    用前に、ぺージ単位で、メモリ・チェック済みであるか
    否かを判定し、メモリ・チェックが行われていなければ
    メモリ・チェックを行い、メモリ・チェック済みになっ
    たメモリ・ページを使用するメモリ管理ステップと、 を備えた大規模メモリシステム管理方法。
  2. 【請求項2】 オペレーティング・システムがメモリに
    読み込まれる前に、前記オペレーティング・システムを
    起動するのに必要とする最小限のメモリ領域をメモリ・
    ダンプするメモリ・ダンプステップと、 プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモリヘのア
    クセスを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使
    用前に、ぺージ単位で、メモリ・ダンプ済みであるか否
    かを判定し、メモリ・ダンプが行われていないメモリ・
    ぺージに対してはメモリ・ダンプを行い、メモリ・ダン
    プ済みになったメモリ・ぺージを使用するメモリ管理ス
    テップと、 メモリ・アクセスが行われないことによるメモリ・ダン
    プされない領域の発生をなくすための、全ての領域をダ
    ンプする低優先順位の全領域ダンプステップと、 を備えた大規模メモリシステム管理方法。
  3. 【請求項3】 オペレーティング・システムを起動する
    のに必要とする最小限のメモリ領域を、オペレーティン
    グ・システムがメモリに読み込まれる前にメモリ・ダン
    プおよびメモリ・チェックするメモリ・チェック/ダン
    プステップと、 プロセッサの仮想記憶管理機能を使用し、メモリヘのア
    クセスを検出し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使
    用前に、ぺージ単位で、メモリ・ダンプ済みおよびメモ
    リ・チェック済みであるかを判定し、メモリ・ダンプと
    メモリ・チェックがなされていないメモリ・ぺージに対
    してはメモリ・ダンプとメモリ・チェックを行い、メモ
    リ・ダンプ済み、およびメモリ・チェック済みになった
    メモリ・ぺージを使用するメモリ管理ステップと、 メモリ・アクセスが行われないことによるメモリ・ダン
    プがなされない領域の発生をなくすため、全ての領域を
    メモリ・ダンプする低優先順位の全メモリ領域ダンプス
    テップと、 を備えた大規模メモリシステム管理方法。
  4. 【請求項4】 オペレーティング・システムおよびアプ
    リケーション・プログラムなどの起動直後のメモリ・イ
    メージを仮想記憶管理機能を用いて書き込み禁止状態に
    し、起動直後のメモリ・イメージを保存するメモリ管理
    ステップと、システム再起動処理を行う際に、オペレー
    ティング・システムおよびアプリケーション・プログラ
    ムのディスク装置からの読み込みを回避し、システム起
    動時にメモリ上へ読み込んだ前記オペレーティング・シ
    ステムおよびアプリケーション・プログラムの前記メモ
    リ・イメージに対しデータの変更が伴わないメモリ・チ
    ェックを行うメモリ・チェックステップと、 該メモリ・チェックステップでメモリ・チェックを行っ
    た前記システム起動時に読み込んだ前記メモリ上のオペ
    レーティング・システムおよびアプリケーション・プロ
    グラムの前記メモリ・イメージをもとに再起動処理を行
    う再起動処理ステップと、 を備えた大規模メモリシステム管理方法。
  5. 【請求項5】 主系側システムと従系側システムからな
    る二重化システムのそれぞれにメモリ・ファイル・シス
    テムを複製するメモリ・ファイル・システム複製ステッ
    プと、 チェック・ポイントを指定するチェック・ポイント指定
    ステップと、 該チェック・ポイント指定ステップで指定した前記チェ
    ック・ポイントや前記主系側システムでメモリ・ファイ
    ル・システムへ書き込まれたデータである等化データ
    を、前記主系側システムでメモリ・ファイル・システム
    へ書き込みが行われるたびに、前記従系側システムへ複
    製する複製ステップと、 該複製ステップで前記従系側システムへ複製した前記等
    化データを、前記チェック・ポイントをもとに、前記従
    系側システムにおけるメモリ・ファイル・システムへ反
    映させる反映ステップと、 を備えた大規模メモリシステム管理方法。
  6. 【請求項6】 主系側システムのアプリケーション・プ
    ログラムから指定されたチェック・ポイントをもとに、
    複製ステップで従系側システムへ複製した等化データが
    当該従系側システムのメモリ・ファイル・システムに反
    映されたかどうかを前記主系側システムで確認する反映
    状態確認ステップを備えていることを特徴とする請求項
    5記載の大規模メモリシステム管理方法。
  7. 【請求項7】 主系側システムにおける故障発生時の従
    系側システムによる引き継ぎを行う際に行う従系側シス
    テム引き継ぎ処理ステップと、 従系側システムにおける故障発生時の主系側システムに
    よる引き継ぎの際に行う主系側システム引き継ぎ処理ス
    テップと、 故障回復時の再起動の際に行う再起動処理ステップと、 前記主系側システムと前記従系側システムによる二重化
    状態が回復した際に行う二重化状態回復処理ステップ
    と、 を備えていることを特徴とする請求項5または請求項6
    記載の大規模メモリシステム管理方法。
  8. 【請求項8】 主系側システムのメモリ・ファイル・シ
    ステムへ書き込みが行われるたびに、該書き込まれた変
    更箇所を記録する記録ステップを有し、 複製ステップでは、 チェック・ポイント指定ステップでチェック・ポイント
    が指定されるごとに、前記記録ステップで記録した前記
    変更箇所のデータを等化データとして、一括して従系側
    システムへ複製することを特徴とする請求項7記載の大
    規模メモリシステム管理方法。
  9. 【請求項9】 複製ステップで従系側システムへ複製さ
    れる等化データを、主系側システムの外部記憶手段へ書
    き込む等化データ主系側書込ステップを備えていること
    を特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1
    項記載の大規模メモリシステム管理方法。
  10. 【請求項10】 複製ステップで従系側システムへ複製
    された等化データを、従系側システムの外部記憶手段へ
    書き込む等化データ従系側書込ステップを備えているこ
    とを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか
    1項記載の大規模メモリシステム管理方法。
  11. 【請求項11】 メモリ・ファイル・システム複製ステ
    ップは、 主系側システムと従系側システムからなる二重化システ
    ムのそれぞれにプロセッサからの直接参照が可能なメモ
    リ・ファイル・システムを複製し、 プロセッサの仮想記憶管理機能を利用して前記主系側シ
    ステムのメモリ・ファイル・システムへ書き込まれた変
    更箇所を検出し把握する変更箇所検出ステップを備え、 複製ステップでは、 チェック・ポイント指定ステップでチェック・ポイント
    が指定されるごとに、記録ステップで記録した前記変更
    箇所が存在するメモリ・ぺージを等化データとして、一
    括して従系側システムへ複製することを特徴とする請求
    項8記載の大規模メモリシステム管理方法。
  12. 【請求項12】 変更箇所が存在する以前のメモリ・ぺ
    ージと、変更箇所が存在するようになった前記メモリ・
    ぺージとの比較を行う比較ステップを有し、 複製ステップは、 前記比較ステップで得られたメモリ・ぺージの中で変更
    されている部分だけを等化データとして従系側システム
    へ複製することを特徴とする請求項11記載の大規模メ
    モリシステム管理方法。
  13. 【請求項13】 メモリ・ファイル・システムのメモリ
    ・ぺージへ行われた書き込みの回数を計数する書込回数
    計数ステップと、 該書込回数計数ステップで計数した前記回数が一定以上
    の回数に達すると、変更箇所のある前記メモリ・ぺージ
    の状態を「変更なし」で「書き込み可能」な状態に変更
    するメモリ・ぺージ状態変更ステップとを備えているこ
    とを特徴とする請求項11記載の大規模メモリシステム
    管理方法。
  14. 【請求項14】 等化データを圧縮する圧縮ステップ
    と、 該圧縮ステップで圧縮した前記等化データを従系側シス
    テムで反映させる直前で圧縮解除する圧縮解除ステップ
    と、 を備えていることを特徴とする請求項5から請求項13
    のうちのいずれか1項記載の大規模メモリシステム管理
    方法。
  15. 【請求項15】 オペレーティング・システムがメモリ
    に読み込まれる前のシステム起動時に、前記オペレーテ
    ィング・システムを起動するのに必要とする最小限のメ
    モリ領域を、前記オペレーティング・システムのソフト
    ウェアが格納されている記憶媒体にあらかじめ書き込ま
    れている情報をもとにチェックし、さらに、プロセッサ
    の仮想記憶管理機能を使用し、前記メモリヘのアクセス
    を検出し、アクセスのあったメモリ・ぺージの使用前
    に、ぺージ単位で、メモリ・チェック済みであるか否か
    を判定し、メモリ・チェックが行われていなければメモ
    リ・チェックを行い、メモリ・チェック済みになったメ
    モリ・ページを使用するメモリ管理手段を備えた大規模
    メモリシステム管理装置。
  16. 【請求項16】 オペレーティング・システムがメモリ
    に読み込まれる前に、前記オペレーティング・システム
    を起動するのに必要とする最小限のメモリ領域をメモリ
    ・ダンプし、さらにプロセッサの仮想記憶管理機能を使
    用し、メモリヘのアクセスを検出し、アクセスのあった
    メモリ・ぺージの使用前に、ぺージ単位で、メモリ・ダ
    ンプ済みであるか否かを判定し、メモリ・ダンプが行わ
    れていないメモリ・ぺージに対してはメモリ・ダンプを
    行い、メモリ・ダンプ済みになったメモリ・ぺージを使
    用するメモリ・ダンプ手段と、 メモリ・アクセスが行われないことによるメモリ・ダン
    プされない領域の発生をなくすための、全ての領域をダ
    ンプする低優先順位の低優先順位メモリ・ダンプ手段
    と、 を有したメモリ管理手段を備えた大規模メモリシステム
    管理装置。
  17. 【請求項17】 主系側システムにおいてチェック・ポ
    イントを指定するチェック・ポイント指定手段と、 該チェック・ポイント指定手段により指定した前記チェ
    ック・ポイントや前記主系側システムで複製されたメモ
    リ・ファイル・システムへ書き込まれたデータである等
    化データを、前記主系側システムでメモリ・ファイル・
    システムへ書き込みが行われるたびに、従系側システム
    へ複製する複製手段と、 該複製手段により前記従系側システムへ複製された前記
    等化データを、前記チェック・ポイントをもとに、前記
    従系側システムにおいて複製されたメモリ・ファイル・
    システムへ反映させる反映手段と、 前記主系側システムで指定されたチェック・ポイントを
    もとに、前記複製手段が前記従系側システムへ複製した
    等化データが当該従系側システムのメモリ・ファイル・
    システムに反映されたかどうかを前記主系側システムで
    確認する反映状態確認手段とを備えていることを特徴と
    する大規模メモリシステム管理装置。
  18. 【請求項18】 複製手段は、 主系側システムのメモリ・ファイル・システムへ書き込
    みが行われるたびに記録された前記書き込まれた変更箇
    所を、チェック・ポイント指定手段がチェック・ポイン
    トを指定するごとに、等化データとして一括して従系側
    システムへ複製することを特徴とする請求項17記載の
    大規模メモリシステム管理装置。
  19. 【請求項19】 複製手段により従系側システムへ送ら
    れた等化データを、外部記憶装置へ書き込む等化データ
    書込手段を備えていることを特徴とする請求項17また
    は請求項18記載の大規模メモリシステム管理装置。
  20. 【請求項20】 プロセッサの仮想記憶管理機能を利用
    し、主系側システムで複製されたプロセッサからの直接
    参照が可能なメモリ・ファイル・システムへ書き込まれ
    た変更箇所を検出し把握する変更箇所検出手段を備え、 複製手段は、 チェック・ポイント指定手段によりチェック・ポイント
    が指定されるごとに、主系側システムで記録した変更箇
    所が存在するメモリ・ぺージを等化データとして、一括
    して従系側システムへ複製することを特徴とする請求項
    18記載の大規模メモリシステム管理装置。
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