JPH09212400A - 耐故障性を備えたファイルシステム - Google Patents

耐故障性を備えたファイルシステム

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JPH09212400A
JPH09212400A JP8015353A JP1535396A JPH09212400A JP H09212400 A JPH09212400 A JP H09212400A JP 8015353 A JP8015353 A JP 8015353A JP 1535396 A JP1535396 A JP 1535396A JP H09212400 A JPH09212400 A JP H09212400A
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JP
Japan
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file
log
file system
computer
memory
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JP8015353A
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Masanori Tomota
正憲 友田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、少なくとも2台の計算機が共有する
メモリにログを書き込み、不意のダウンに際し、ダウン
していない計算機がログに基づきファイルシステムを修
復することで、性能の向上をはかるとともに、ファイル
システムに対する保護機能を保証し、一層の信頼性向上
をはかった耐故障性を備えたファイルシステムを構築す
ることを特徴とする。 【解決手段】メモリ4とディスク5を共通のバス3を介
して共有する少なくとも2台の計算機システム1,2に
おいて、ファイルシステムの構成変更や、ファイルデー
タの更新に関する情報を共有するメモリ4に保存するこ
とで、一方の計算機の不意のダウンによってもたらされ
たファイルシステムの損傷を、共有メモリに残ったデー
タをもとに高速に復旧し、ダウンからの起動をより高速
に実現できるファイルシステムを構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2台の
計算機が共通バスを介して接続されて成る計算機システ
ムに適用して好適な耐故障性を備えたファイルシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチタスク、マルチウインドウ処理を
行なう比較的中規模のコンピュータシステムにおいて、
標準的に使用されるUNIXと称されるOSでは、通常
のファイル操作はメモリ上のコピーにのみとどめ、ディ
スクへの同期処理は行なわないため、比較的高速に処理
が可能である。
【0003】このように、従来のファイルシステムで
は、入出力処理の高速化をはかるために、ファイルへの
データ書き込み、あるいはファイル、ディリクトリの作
成、削除等ファイルシステムの変更は、その操作と同期
して処理を行わない。つまり、操作をメモリ上でのみ行
い、実際の入出力処理は遅延して行う。この方法によ
り、入出力を伴うファイル操作は高速に行うことができ
るが、一方で、不意の計算機のダウンの場合に、メモリ
上にあるファイルシステムの情報が失われてしまい、デ
ィスク上のファイルシステムが壊れたり、ファイルデー
タが失われてしまうといった欠点があった。
【0004】ファイルシステムの損傷が発生した場合、
そのファイルシステム上の全てのファイルが失われる可
能性がある。そのような事態を避けるため、不意のダウ
ンの後の再起動では、ディスク上のファイルシステムを
全て検査する。
【0005】しかし、ディスクの容量に比例して検査に
時間がかるため、ダウンの後の起動に非常に時間がかか
ってしまう。そこで、ダウン後の起動を高速に行なうた
め、ファイルシステムの修復を高速に行なうログファイ
ルシステムと呼ばれる手段が提供されている。
【0006】以下、上述したログファイルシステムにつ
いて簡単に説明する。まず、ファイルシステムに対する
変更を行なう場合は、変更を行なう操作のログを、実操
作を行なう前にディスクに書き込む。この動作は先に説
明したとおりメモリ上でのみ行ない実際の入出力処理は
遅延して行なう。尚、ログは操作の内容を表わしている
だけなので、実際の操作に比べると短い時間で書き込む
ことができる。実際の入出力操作が終了すると、ログの
内容に処理が終了したことを書き加える。これを「操作
がコミットされた」という。
【0007】次に、不意のダウンが発生し、計算機が再
起動を行なう場合のログファイルシステムの動作を簡単
に説明する。まず、ログの書き込まれているファイルを
読み、コミットされていないログを取り出す。コミット
されていないログは、入出力操作が行われたかもしれな
いし、また、行われていないかもしれない。
【0008】そこで、コミットされていないログに起動
されている操作を時間の新しいものから、古い順にキャ
ンセルしていく。コミットされていないログが全てなく
なれば、ファイルシステムは処理途中で実行を中止して
しまった存在しない状態になり、修復が完了する。この
ような処理のみファイルシステムを修復できるので、フ
ァイルシステム全体を検査する場合に比較して、非常に
短時間で起動を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述したログフ
ァイルシステムを装備したコンピュータシステムにおい
て、ログファイルシステムを使用しないものに比べ、必
ずログを書き込むまで処理を進めることができないの
で、処理に時間を要すという欠点がある。また、ファイ
ルシステムを変更する操作のみを対象としているため、
ファイルにデータを書き込むといった処理に対しては、
何の保護も行われない。
【0010】不意のダウンに対するファイルシステムの
保護としては、さらにホットスタンバイと呼ばれる手法
がある。この場合は、2台の計算機がディスクを共有
し、一方の計算機が不意にダウンした場合、他方の計算
機が処理を引き継ぐのが基本となる。従って、2台の計
算機はそれぞれに処理を行うのではなく、全体としては
1台分の処理を行うにとどまる。この場合、データの保
護のために、通常のデータ処理に2台分のコストがかか
ることになる。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、ファイルシステム保護のために複数の計算機を使
用する場合に、それぞれの計算機は通常は別々の処理を
行うことができ一方がダウンした場合にのみ修復のため
の処理だけを行えばよいことに着目し、また、従来のロ
グファイルシステムでは、操作ごとにディスクへの書き
込みが発生し処理時間が長くなっていたため、この時間
を短縮し、ログファイルシステムが提供するファイルシ
ステムに対する保護機能を保証し、不意のダウンの後の
再起動を高速に行ない、かつ、不意のダウンに対して従
来のログファイルシステムでは保護されないファイルの
データを保護し、その入出力のための処理時間を極力短
かくしたファイルシステムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段ならびに作用】本発明は、
メモリを共有する少なくとも2台の計算機システムがバ
スを介して接続され、各計算機システム毎、ファイルシ
ステムに対する変更を行なう操作のログを採取するログ
採取手段と、通常はログ採取手段が外部記憶に書き込む
べきログをメモリに書き込み、一方の計算機システムが
ダウンして再起動する際、メモリに残ったログを元にフ
ァイルシステムの修復を行うファイル修復手段とを具備
することを特徴とする。計算機システムは更に他方の計
算機システムがダウンしたことを検知する生存確認手段
を具備し、一方の計算機システムがダウンした場合、他
方の計算機システムが持つ生存確認手段により計算機の
ダウンを検知すると、ダウンした計算機システムがメモ
リに残したログを元に外部記憶上のファイルシステムを
他方の計算機が代わりに修復することも特徴とする。
【0013】また、計算機システムは、ファイルシステ
ムが管理するファイルへの書き込みが行なわれた場合
に、外部記憶へ遅延して書き込むデータをメモリに転送
し、実際に外部記憶への書き込みが終了した場合に、メ
モリに転送したデータを削除するファイルデータ管理手
段を更に具備することも特徴とする。
【0014】このため、上述した計算機システムは、計
算機毎領域割り当てがなされ、それぞれのログが記録さ
れるとともに上記各計算機によって共有使用される共有
メモリと、上記外部記憶に対するファイル操作要求が発
生した場合、ファイルシステムの変更を伴う操作か否か
をチェックしてログを共有メモリに書き込み、ファイル
操作に関する処理をメモリ上でのみ行なう第1のファイ
ル転送装置と、適宜メモリ上にあるファイル操作の結果
を外部記憶に書き込み、共有メモリに存在する対応する
ログを消去する第2のデータ転送装置で構成される。
【0015】このことにより、ファイルシステムに対す
る変更を伴う操作をログに取ることで、計算機の一時故
障によるファイルシステムの損傷を高速に復旧すること
ができる。
【0016】また、一方の計算機が不意にダウンした場
合に、他方の計算機が生存確認により計算機のダウンを
検知すると、ダウンした計算機が共有メモリに残したロ
グを元に外部記憶上のファイルシステムを他方の計算機
が代わりに復旧することで、ダウンした計算機が、次に
起動する際のファイルシステムの復旧処理を省略でき、
不意のダウンからの起動を高速に行なうことができる。
【0017】更に、ファイルシステムが管理するファイ
ルへの書き込みが行なわれた場合に、外部記憶へ遅延し
て書き込むデータを共有メモリに転送し、実際に外部記
憶への書き込みが終了した場合に、共有メモリに転送し
たデータを削除することにより、ファイルへの書き込み
操作を保証し、ダウンした計算機が使用していたファイ
ルシステムが受けた損傷を完全に、かつ高速に修復でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様につき詳
細に説明する。図1は本発明の実施態様の構成を示すブ
ロック図である。図において、符号1は、計算機システ
ムA、符号2は計算機システムBであり、共有バス3を
介して共通に接続されている。
【0019】各計算機システム1(2)は、メモリ11
(21)とログファイルシステム12(22)、そして
データ転送装置13(23)で構成される。データ転送
装置13(23)は、後述するように、ディスク装置5
に対するファイル操作要求が発生した場合、ファイルシ
ステムの変更を伴う操作か否かをチェックしてログを共
有メモリ4に書き込み、ファイル操作に関する処理をメ
モリ上でのみ行なう第1のファイル転送部と、適宜メモ
リ11(21)上にあるファイル操作の結果をディスク
装置5に書き込み、共有メモリ4に存在する対応するロ
グを消去する第2のデータ転送部からなる。符号4は共
有メモリ、符号5はディスク装置である。
【0020】ファイルシステムに対する操作を記述する
ログは、図2に示すように、操作の種類を示す操作コマ
ンドと、その対象となるファイルと、その他の情報を格
納する引数からなる。
【0021】また、共有メモリ4は、図3に示すように
計算機システムA(1)と計算機システムB(2)がそ
れぞれ使用する領域に区分され、割り当てられている。
また、ディスク9も複数の領域からなり、これもまた計
算機システムA(1)と計算機システムB(2)でそれ
ぞれ別個の領域が割り付けられている。
【0022】計算機システムA(1)と計算機システム
B(2)は、通常の状態では全く別々の処理が行なわれ
ている。ディスク装置5に対するファイル操作が発生し
た場合、図4にフローチャートで示す処理を行い、その
ログを共有メモリ4に残す。
【0023】ここで、ファイルシステムに変更を行う操
作とは、ファイルやディレクトリの作成、削除等ファイ
システム構造の変化を伴う操作をさす。ファイルへのリ
ード、ライト等は含まれない。また、ファイル操作の処
理を行う場合は、各計算機システム1(2)内のメモリ
11(21)をバッファとして使用し、ディスク装置5
への実際の入出力処理は発生しない。
【0024】ファイル操作に際し、ディスク装置5への
入出力が発生しないので、高速にファイル操作を終了す
ることができる。図4において、まず、ファイルシステ
ムの変更を行なうか否かがチェックされ、変更を要する
場合にログを作成してそのログを共有メモリ4に書き込
み、ファイル操作の処理をメモリ11(21)上で行な
う。変更を要しない場合はファイル操作の処理を行な
う。
【0025】通常の計算機システムでは、一定時間の経
過あるいは、使用できる記憶領域の減少等により、メモ
リ上にあるファイルシステム操作の結果をディスクへ反
映させる。その場合の処理の流れを図5に示す。
【0026】即ち、メモリ11(21)上にあるファイ
ル操作の結果をディスク装置5に書き込み、共有メモリ
4に存在する対応ログを消去するものである。これで、
メモリ11(21)にキャッシュされていたファイル操
作の結果がディスク装置5に実際に反映される。
【0027】計算機システムがハードウェアの故障等に
より不意にダウンした場合の動作につき以下に説明す
る。ここでは、計算機システムA(1)がダウンしたも
のとする。計算機システムA(1)がダウンした場合、
内蔵するメモリ11の内容は失われる。
【0028】再起動した後、メモリ11にはダウン前の
情報は全く残っておらず、ログファイルシステム12も
初期化されている。但し、計算機システムB(2)と共
有メモリ4、ディスク装置5は、計算機システムA
(1)のダウンの影響を受けないためその内容について
失われることはない。ディスク装置5上にあるファイル
システムに対する操作は、常に以下に示す(1)〜
(3)のいずれかの状態にある。 (1)ディスク装置5へ内容が反映されている。 (2)メモリ11に操作処理結果が存在し、ディスク装
置5への反映のための入出力操作を発行しているが、未
だ入出力処理が終了していない。 (3)メモリ11にのみ内容が存在し、ディスク装置5
への反映作業を全く行っていない。
【0029】上述した(1)は、ダウン後もディスク装
置5に内容が存在するため、何等問題は生じない。
(2)と(3)は、メモリ11の内容が失われたため
に、処理を継続できない。特に(2)に示す入出力の操
作によりディスク装置5の内容は、処理途中である可能
性があり、その内容に矛盾が生じている場合がある。こ
のため、ダウン後の起動では、図6にフローチャートで
示すファイルシステム修復を行い、矛盾のない状態しな
ければならない。このとき、(1)(2)(3)に示す
ファイル操作に対するログは、それぞれ以下のような状
態にある。尚、ログは共有メモリ4上に在り、計算機シ
ステムA(1)のダウンの影響を受けないので、ダウン
直前の状態のままである。 (1)ログは共有メモリ4に存在しない。図5で示した
入出力処理終了に伴うログ消去を行っているためであ
る。 (2)入出力処理が終了していないため、ログは共有メ
モリ4上に存在する。 (3)入出力処理が終了していないため、ログは共有メ
モリ4上に存在する。
【0030】この(2)、(3)の操作のみが図6にフ
ローチャートで示す修復の対象となり、修復を高速に行
うことができる。図7に本発明の他の実施形態のブロッ
ク図を示す。
【0031】以下、図1に示す実施態様との差異のみ示
す。図1に示す計算機システムA(1)、B(2)に、
更に存在確認部14(24)が付加されている。存在確
認部14(24)は、定期的に通信を行う等の方法によ
り、自身と異なる計算機システムが動作しているか、あ
るいはダウンしているかを判断するソフトウェアであ
る。
【0032】ファイル操作の処理等は図1に示す実施態
様と全く同じである。異なるのは、一方の計算機システ
ムがダウンした場合である。以下にその場合の処理を説
明する。
【0033】ここでは、計算機システムA(1)がダウ
ンした場合を考える。計算機システムB(2)は、生存
確認部24から計算機システムA(1)がダウンしたこ
とを検知する。
【0034】そこで計算機システムB(2)のログファ
イルシステム22は、図6で示したファイルシステムの
修復を、計算機システムA(1)の代わりに行なう。こ
れにより、計算機システムA(1)はダウン後の起動で
ファイルシステム修復を行う必要がなくなり高速に起動
を行うことができる。
【0035】図8は本発明の更に他の実施形態を示すブ
ロック図である。図7に示す実施態様に、更に、ファイ
ルデータ管理部15(25)が付加されている。
【0036】このファイルデータ管理部15(25)
は、ファイルの内容を更新する操作を共有メモリ4にデ
ータログとして記録し、また、データログに記録したフ
ァイル操作が実際にディスク装置5に反映する際にデー
タログに元データを記録する。
【0037】この実施形態にて使用されるデータログの
構成を図9に示す。ファイルに対する操作を示す操作コ
マンド、対象となるファイルを示すファイル名、ファイ
ルに書き込むベータを示す更新データ、この操作によ
り、更新データに置き換えられる前のディスク装置5上
のデータを格納する元データからなる。
【0038】以下、計算機システムA(1)における通
常のファイル操作処理について説明する。ファイル操作
が発生した場合の処理の様子を図10にフローチャート
で示す。
【0039】ファイル操作は、ファイルシステムに対す
る変更を行うもの、ファイルの内容を変更するもの、そ
の他に分類される。ファイルシステムに対する変更を行
うものについては、まず、制御がログファイルシステム
12に渡され、図13にフローチャートで示す処理が行
なわれる。
【0040】この処理は図1、7で示す実施態様とほぼ
同じである。更に、ログの後始末の部分を除けば、メモ
リに11にのみ存在するこのファイル操作の結果がディ
スク装置5に格納する方法も同じである。このことは図
13にフローチャートで示されている。
【0041】ファイルの内容を変更するものについては
制御がファイルデータ管理部15に渡され、図11にフ
ローチャートで示す処理が行なわれる。ここでは、新た
にデータログを作成し、元データファイル以外の部分を
作成し、共有メモリ4に書き込む。
【0042】その後、ファイル操作の処理をメモリ11
上でのみ行う。ファイルの内容を変更する操作によって
メモリ11に存在する処理結果は、一定時間間隔、ある
いは、記憶領域の減少等により、ディスク装置5に反映
される。この処理の様子を図12に示す。ここでは更新
すべきデータをディスク装置5に書き込む前に、ディス
ク装置5上の元データをデータログに記録しておく。こ
れにより、データ更新操作のキャンセルを行うことがで
きるようになる。キャンセルの方法については、後述す
るその他については、例えばファイルのリード処理等で
あり、更新がまったく起こらないので、共有メモリ4に
記録する必要がなく、そのままファイル操作を実行して
よい。このようにしてログ、データログが処理されるこ
とで、共有メモリ4は図15に示す状態になっている。
ここで“未”と示されてあるものは、ディスク装置5へ
メモリ11上に処理結果の反映が終了していないことを
示し、“コミット”とはディスク装置5への反映が終了
している状態を示す。また、入出力処理は開始した順番
で終了するとは限らないので、“未”と“コミット”状
態のログが混じった状態になる。従って、ログやデータ
ログをコミット状態にした後、データログ、ログの整理
を行う(図12、14の処理)。
【0043】データログ、ログの整理については図16
にフローチャートとして示されている。ここでは、カレ
ントポインタの示すログ、データログをコミットしたか
否かがチェックされ、コミットした状態になっていれば
次のコミットされていないログあるいはデータログまで
カレントポインタを進め。コミットしていなければ終了
となる。
【0044】図16に示す処理を、図15に示す共有メ
モリ4上のログの格納の様子を用いて具体的に説明する
と以下のようになる。即ち、図15中のログ41がコミ
ットされた場合、カレントポインタはログ42まで進
み、そののログやデータログは消去されたものとみなさ
れる。
【0045】次に、計算機システムA(1)がダウンし
た場合の動作説明を行う。計算機システムA(1)が共
有メモリ4に記録したログが図15に示す状態であると
する。
【0046】計算機システムB(2)は、生存確認部1
3により計算機システムA(1)がダウンしたことを検
知する。計算機システムB(2)のログファイルシステ
ム12は、以下に示すファイルシステム修復を計算機シ
ステムA(1)が実行しようしているディスク装置5の
ファイルシステムに対して、計算機システムA(1)に
代わって行う。
【0047】図15に示す共有メモリ4のうち、ログに
関する処理は、図7で示す実施態様と同じである。ログ
の状態が“未”でも、“コミット”でもキャンセルす
る。キャンセルされるのは、共有メモリ4上の時間的に
最も新しいログから、カレクトポインタまでの間にある
ものである。
【0048】次ぎにデータログに関する処理を説明す
る。データログは以下に示す(1)〜(3)のいずれか
の状態にある。 (1)コミット ファイル操作は完了し、ディスクに更新データが書き込
まれている。 (2)“未”で元データが書き込まれているもの 図12にで示す処理にあるように、ダウン直前に入出力
処理がディスク装置5に行われている最中であったこと
を示す。但し、その入出力操作は終了していない。 (3)“未”で、元データが書き込まれていないもの ディスク装置5に対する処理はまだ行われていない。
【0049】上述した(1)、(2)は、ディスク装置
5の内容に変更が加えられている可能性があるので、そ
の操作をキャンセルしなければならない。(3)は、デ
ィスク装置5に何の影響も与えないので、キャンセルす
る必要はない。
【0050】(1)、(2)の状態のデータログで示さ
れているファイル操作のうち、ログのキャンセルの場合
と同様に、最も新しいものからカレントポインタまでの
間のものをキャンセルする。キャンセルするには、デー
タログの元データをディスク装置5に書き込むことで行
うことができる。
【0051】以上の処理により、計算機システムB
(2)は、ダウンした計算機システムA(1)に代わっ
てディスク装置5のファイルシステムを高速に復旧する
ことができ、かつ、計算機システムにA(1)は起動時
にファイルシステムの修復を行うことなく高速に復旧で
き、更に、ファイルシステムだけではなく、処理途中だ
ったファイルへのデータの書き込み操作を保証するこが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、メモ
リを共有する少なくとも2台の計算機がバスを介して接
続されてなる計算機システムにおいて、ファイルシステ
ムの構成変更や、ファイルデータの更新に関する情報を
共有するメモリに保存することで、一方の計算機の不意
のダウンによってもたらされたファイルシステムの損傷
を、共有メモリに残ったデータをもとに高速に復旧し、
ダウンからの起動をより高速に実現できるファイルシス
テムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す実施形態にて使用されるログの実施
形態を示す図。
【図3】図1に示す実施形態にて使用される共有メモリ
のメモリ割り当てを示す図。
【図4】ファイル操作の処理の流れを示す図。
【図5】ログ消去の処理の流れを示す図。
【図6】ファイルシステムの修復についての動作の流れ
を示す図。
【図7】本発明の他の実施形態Aの構成を示すブロック
図。
【図8】本発明の他の実施形態Bの構成を示すブロック
図。
【図9】図8に示す実施形態にて使用されるログの構成
を示す図。
【図10】ファイル操作の処理の流れを示す図。
【図11】ファイルデータ管理部による処理の流れを示
す図。
【図12】データログの後処理についての動作を示すフ
ローチャート。
【図13】ログの処理の流れを示す図。
【図14】ログの消去についての動作の流れを示す図。
【図15】共有メモリ上のログ格納の様子を示す図。
【図16】データログ、ログの整理について処理の流れ
を示す図。
【符号の説明】
1,2…計算機、3…共有バス、4…共有メモリ、5…
外部記憶(ディスク装置)、11(21)…メモリ、1
2(22)…ログファイルシステム、13(23)…デ
ータ転送装置、14(24)…生存確認部、15(2
5)…ファイルデータ管理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリを共有する少なくとも2台の計算
    機システムがバスを介して接続され、各計算機システム
    毎、ファイルシステムに対する変更を行なう操作のログ
    を採取するログ採取手段と、通常はログ採取手段が外部
    記憶に書き込むべきログを上記メモリに書き込み、一方
    の計算機システムがダウンして再起動する際、上記メモ
    リに残ったログを元にファイルシステムの修復を行うフ
    ァイル修復手段とを具備することを特徴とする耐故障性
    を備えたファイルシステム。
  2. 【請求項2】 ファイルシステムに対する操作を記述す
    るログは、少なくとも操作の種類、その対象となるファ
    イル、その他の情報を格納する引数とから成ることを特
    徴とする請求項1記載の耐故障性を備えたファイルシス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記各計算機システムは、更に他方の計
    算機システムがダウンしたことを検知する生存確認手段
    を具備し、一方の計算機システムがダウンした場合、他
    方の計算機システムが持つ生存確認手段により計算機の
    ダウンを検知するとダウンした計算機システムが上記メ
    モリに残したログを元に外部記憶上にあるファイルシス
    テムを他方の計算機が代わりに修復することを特徴とす
    る請求項1記載の耐故障性を備えたファイルシステム。
  4. 【請求項4】 ファイルシステムに対する操作を記述す
    るログは、ファイルに対する操作、対象となるファイル
    を示すファイル名、ファイルに書き込むデータを示す更
    新データ、この操作により、更新データに置き換えられ
    る前の外部記憶上のデータを格納する元データから成る
    ことを特徴とする請求項3記載の耐故障性を備えたファ
    イルシステム。
  5. 【請求項5】 上記各計算機システムは、ファイルシス
    テムが管理するファイルへの書き込みが行なわれた場合
    に、外部記憶へ遅延して書き込むデータを上記メモリに
    転送し、実際に外部記憶への書き込みが終了した場合
    に、メモリに転送したデータを削除するファイルデータ
    管理手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載
    の耐故障性を備えたファイルシステム。
  6. 【請求項6】 外部記憶と、少なくとも2台の計算機が
    共通バスを介して接続される計算機システムにおいて、
    上記共通バスに接続され、上記計算機毎領域割り当てが
    なされ、それぞれのログが記録されるとともに上記各計
    算機によって共有使用される共有メモリと、上記外部記
    憶に対するファイル操作要求が発生した場合、ファイル
    システムの変更を伴う操作か否かをチェックしてログを
    共有メモリに書き込み、ファイル操作に関する処理をメ
    モリ上でのみ行なう第1のファイル転送装置と、適宜メ
    モリ上にあるファイル操作の結果を外部記憶に書き込
    み、共有メモリにある対応するログを消去する第2のデ
    ータ転送装置とを具備することを特徴とする耐故障性を
    備えたファイルシステム。
JP8015353A 1996-01-31 1996-01-31 耐故障性を備えたファイルシステム Pending JPH09212400A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8015353A JPH09212400A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 耐故障性を備えたファイルシステム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8015353A JPH09212400A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 耐故障性を備えたファイルシステム

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JPH09212400A true JPH09212400A (ja) 1997-08-15

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JP8015353A Pending JPH09212400A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 耐故障性を備えたファイルシステム

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JP (1) JPH09212400A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424491B2 (en) 2001-11-22 2008-09-09 Hitachi, Ltd. Storage system and control method
KR20220086986A (ko) * 2020-12-17 2022-06-24 주식회사 앤씨앤 저장 장치의 데이터를 관리하는 방법 및 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220086986A (ko) * 2020-12-17 2022-06-24 주식회사 앤씨앤 저장 장치의 데이터를 관리하는 방법 및 장치

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