JP2011179309A - 鉄筋用スペーサーおよび鉄筋用スペーサーの製造方法 - Google Patents

鉄筋用スペーサーおよび鉄筋用スペーサーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の高い鉄筋用スペーサーおよび鉄筋用スペーサーの製造方法を提供する。
【解決手段】鉄筋用スペーサーは、鉄筋を載置するスペーサー本体7と、スペーサー本体7に支持され、鉄筋を押さえる止め具9と、を備える。スペーサー本体7は、その上部に下向きに湾曲して形成され、鉄筋を載置するための載置部15と、その上部であって載置部15の一側方に形成され、スペーサー本体11の前面に到達する溝部21を有する。止め具9は、溝部21に挿入されている脚部31と、載置部15に載置された鉄筋と接触する爪部33と、を備えている。溝部21は前面に到達しているので、スペーサー本体11が硬化した後であっても、止め具9をスペーサー本体7に容易に取り付けることができる。また、止め具9をスペーサー本体7に対して適切な位置に確実に取り付けることができる。よって、鉄筋用スペーサーの生産性を高めることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、鉄筋と型枠内面との間隔寸法(被り寸法、被り厚さ)を確保するため、または、鉄筋同士の間隔を確保するための鉄筋用スペーサーおよび鉄筋用スペーサーの製造方法に関する。
鉄筋用スペーサーとしては各種のものが提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の鉄筋用スペーサーは、スペーサー本体部と一対の鉄筋保持用部を備えている。スペーサー本体部は、コンクリートあるいはモルタルからなり、鉄筋を載置する載置部を有する。鉄筋保持用部は、スペーサー本体部に埋設され、載置部に載置された鉄筋を左右から押さえる。
この鉄筋用スペーサーによれば、鉄筋を一対の鉄筋保持用部の間に押し込むと、鉄筋が載置部に載置されるとともに、鉄筋保持用部がこの鉄筋を載置部に押さえつける。このようにして、鉄筋用スペーサーを鉄筋に容易に取り付けることができる。
この鉄筋用スペーサーの製造方法は、成形型に流し込まれた生コンクリートまたは生モルタルに一対の鉄筋保持用部を埋設する。そして、この状態でスペーサー本体部を養生、硬化させることにより、スペーサー本体部と一対の鉄筋保持用部が一体化した鉄筋用スペーサーが得られる。
特開2007−308984号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、一対の鉄筋保持用部の取付は、硬化していない(換言すれば、硬化する前の)スペーサー本体部に対して行う。このため、鉄筋保持用部がずれた位置でスペーサー本体部と一体化してしまう場合がある。鉄筋保持用部の位置がずれると、鉄筋用スペーサーは所定の被り厚さを確保できなくなることがある。また、鉄筋保持用部の位置がずれると、鉄筋用スペーサーを鉄筋に容易に取り付けることができなくなる。なお、一旦、鉄筋保持用部がスペーサー本体部に一体化されると、鉄筋保持用部の位置を修正することはできない。よって、上述のように鉄筋保持用部の位置がずれた鉄筋用スペーサーは不良品となる。この結果、鉄筋用スペーサーの生産性が低下するという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、生産性の高い鉄筋用スペーサーおよび鉄筋用スペーサーの製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、鉄筋用スペーサーにおいて、鉄筋を載置するスペーサー本体と、前記スペーサー本体に支持され、鉄筋を押さえる止め具と、を備え、前記スペーサー本体は、その上部に形成され、鉄筋を載置するための載置部と、その上部であって前記載置部の一側方に形成され、前記スペーサー本体の前面および前記スペーサー本体の背面の少なくともいずれかに到達しており、前記止め具を支持するための溝部と、を有し、前記止め具は、前記溝部に挿入されている脚部と、前記載置部に載置された鉄筋と接触する爪部と、を備えている鉄筋用スペーサーである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、溝部はスペーサー本体の前面および背面の少なくともいずれかに到達している。これにより、スペーサー本体が硬化した後であっても、止め具をスペーサー本体に容易に取り付けることが可能である。そして、硬化したスペーサー本体に止め具を取り付けることによって、スペーサー本体に対して止め具を適切な位置に確実に取り付けることができる。このため、鉄筋用スペーサーが不良品となりにくい。よって、鉄筋用スペーサーの生産性を高めることができる。
上述した発明において、前記スペーサー本体の材質はコンクリートまたはモルタルであり、前記スペーサー本体のみを成形し、硬化させた後、硬化した前記スペーサー本体に前記止め具を取り付けて成ることが好ましい(請求項2)。この発明によれば、スペーサー本体は、生コンクリートまたは生モルタルを成形し、硬化させたものである。止め具は、硬化したスペーサー本体に取り付ける。よって、硬化していない(硬化する前の)スペーサー本体に止め具を取り付ける場合に比べて、容易に止め具を取り付けることができる。また、溝部はスペーサー本体の前面およびスペーサー本体の背面の少なくともいずれかに到達している。よって、スペーサー本体の前面側または背面側から溝部に脚部を差し込むことができる。これにより、脚部をスペーサー本体の上面側から差し込む場合に比べて、止め具をスペーサー本体に堅牢に取り付けることができる。
また、上述した発明において、前記溝部は、前記前面および前記背面を結ぶ前後方向に延びていることが好ましい(請求項3)。この発明によれば、脚部を前後方向に差し込むことで、容易に止め具をスペーサー本体に取り付けることができる。
また、上述した発明において、前記脚部は、凸部を有していることが好ましい(請求項4)。凸部は溝部の内壁に接触する。このため、溝部に挿入されている止め具が溝部に沿って移動したり、ずれたりすることを好適に防ぐことができる。
また、上述した本発明において、前記脚部には、前記溝部から前記脚部が抜けることを阻止する返し片が形成されていることが好ましい。止め具を溝部に容易に挿入することができるとともに、一旦、止め具をスペーサー本体に取り付けた後は、返し片によって止め具が溝部から離脱することを好適に防ぐことができる。
また、上述した発明において、前記溝部は、前記前面および前記背面のいずれか一方のみに到達していることが好ましい(請求項5)。スペーサー本体の強度が低下することを好適に防止することができる。さらに、溝部の長さは、前記スペーサー本体の前後方向の長さの略半分以下であることが好ましい。スペーサー本体の強度が低下することを一層抑制することができる。
また、上述した発明において、前記脚部には、前記スペーサー本体に対する前記爪部の差し込み量を前記溝部の長さに比べて大きくするための切り欠きが形成されていることが好ましい(請求項6)。切り欠きによって、溝部の長さより爪部の差し込み量を大きくすることができる。換言すれば、切り欠きの分だけ、脚部よりも爪部を差し込み方向奥側に差し込むことができる。これにより、溝部の長さを短くすることができる。
また、上述した発明において、前記溝部には断面視で屈曲または湾曲した空隙が形成されていることが好ましい(請求項7)。止め具をスペーサー本体に堅牢に取り付けることができる。
また、上述した発明において、前記スペーサー本体は、その上部であって前記載置部の一側方に第1上角部を有するとともに、その上部であって前記載置部の他側方に第2上角部を有し、前記第1上角部は前記載置部及び前記第2上角部に比べて高く、前記溝部は前記第1上角部に形成されていることが好ましい(請求項8)。第2上角部が第1上角部に比べて低いので、第2上角部と爪部との間隔を比較的大きく形成することができる。よって、第2上角部と爪部の間から載置部に鉄筋を容易に導くことができる。したがって、鉄筋用スペーサーを鉄筋に容易に取り付けることができる。また、第1上角部は載置部に比べて高いので、溝部の高さ位置を、載置部よりも容易に高くすることができる。よって、止め具(脚部)の高さ位置を、載置部に載置される鉄筋の高さ位置に比べて容易に高くすることができる。
また、上述した発明において、前記スペーサー本体は、前記載置部と前記第2上角部の間に略水平な平坦部を有し、前記平坦部は、前記載置部に載置される鉄筋とは別の鉄筋を載置可能であることが好ましい(請求項9)。この発明によれば、平坦部を備えているので、2本の鉄筋を載置することができる。
また、上述した発明において、前記載置部の前記平坦部側の部位は、前記平坦部と同じ高さ位置で略水平であり、前記載置部は前記平坦部と段差無く接合していることが好ましい(請求項10)。平坦部は載置部と滑らかに連続しているので、爪部と平坦部の間から載置部に向けて鉄筋を円滑に案内することができる。
また、上述した発明において、前記第2上角部は前記平坦部より上方に突出していないことが好ましい(請求項11)。第2上角部が平坦部より上方に突出していないので、第2上角部と爪部との間隔を一層大きくすることができる。よって、平坦部と爪部の間に鉄筋を支障なく導くことができる。
また、上述した発明において、前記載置部は下方に湾曲した形状を有することが好ましい(請求項12)。載置部は下向きに凹んだ形状を呈するので、載置部に鉄筋が一旦、載置されると、鉄筋は載置部から外れにくくなる。よって、載置部で鉄筋を安定的に載置することができる。
また、上述した発明において、前記スペーサー本体と前記止め具とは接着剤によって接着されていることが好ましい(請求項13)。接着剤によって、止め具をスペーサー本体に確実に固定することができる。接着剤としては、コンクリートボンドなどが好ましい。
また、請求項14に記載の発明は、鉄筋用スペーサーの製造方法であって、鉄筋用スペーサー本体を成形し、硬化させる工程と、硬化した前記スペーサー本体に止め具を取り付ける工程と、を備え、前記スペーサー本体は、その上部に形成され、鉄筋を載置するための載置部と、その上部であって前記載置部の一側方に形成され、前記スペーサー本体の前面および前記スペーサー本体の背面の少なくともいずれかに到達しており、前記止め具を支持するための溝部と、を有し、前記止め具は、前記溝部に挿入される脚部と、前記載置部に載置された鉄筋と接触する爪部と、を備えており、前記止め具を取り付ける工程では、前記脚部を前記溝部に挿入する鉄筋用スペーサーの製造方法である。
[作用・効果]請求項14に記載の発明によれば、硬化したスペーサー本体に止め具を取り付ける工程を備えている。よって、止め具をスペーサー本体の適切な位置に確実に取り付けることができる。このため、鉄筋用スペーサーが不良品になりにくい。また、硬化していないスペーサー本体に止め具を取り付ける場合に比べて、容易に止め具を取り付けることができる。
また、溝部は、スペーサー本体の前面および背面の少なくともいずれかに到達している。よって、スペーサー本体の前面側または背面側から溝部に脚部を差し込むことができる。これにより、脚部をスペーサー本体の上面側から差し込む場合に比べて、止め具をスペーサー本体に堅牢に取り付けることができる。
また、スペーサー本体を成形し、硬化させる工程では、スペーサー本体に止め具を取り付けない。よって、この工程についても比較的容易に行うことができる。さらに、スペーサー本体を成形する際に成形型を使用する場合、成形型からスペーサー本体のみを脱型することとなる。この脱型作業は、スペーサー本体のみならずこれと一体化した止め具も一緒に脱型する作業に比べて簡易である。よって、鉄筋用スペーサーの生産性を高めることができる。
また、本発明において、前記溝部は、前記前面および前記背面を結ぶ前後方向に延びており、前記止め具を取り付ける工程では、前記脚部を前記溝部に対して前後方向に差し込むことが好ましい(請求項15)。脚部を前後方向に差し込むことで、容易に止め具をスペーサー本体に取り付けることができる。
また、本発明において、さらに、前記スペーサー本体と、前記スペーサー本体に取り付けられた止め具とを接着剤によって接着する工程を備えていることが好ましい(請求項16)。接着する工程を備えているので、止め具をスペーサー本体に確実に固定することができる。
なお、本明細書は、次のような鉄筋用スペーサーに係る発明も開示している。
(1)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記別の鉄筋は、前記載置部に載置される鉄筋と略平行に並んで設けられている鉄筋用スペーサー。
前記(1)に記載の発明によれば、並んで設けられている2本の鉄筋を載置することができる。ここで、2本の鉄筋同士が接触するように隣接していてもよいが、多少離れていてもよい。
(2)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記平坦部は、前記載置部に載置される鉄筋と同等の大きさの鉄筋を載置可能な広さを有する鉄筋用スペーサー。
(3)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記平坦部は、前記載置部に載置される鉄筋の外径以上の幅を有する鉄筋用スペーサー。
前記(2)、(3)に記載の発明によれば、同じ大きさの2本の鉄筋を載置することができる。
(4)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記平坦部が鉄筋を載置可能な高さ位置は、前記載置部が鉄筋を載置する高さ位置と略同じである鉄筋用スペーサー。
前記(4)に記載の発明によれば、2本の鉄筋を同じ高さ位置で載置することができる。
(5)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記第2上角部の高さ位置は、前記平坦部以下である鉄筋用スペーサー。
前記(5)に記載の発明によれば、第2上角部の高さ位置が平坦部と同等以下であるので、第2上角部と爪部との間隔を一層大きくすることができる。よって、第2上角部と爪部の間から載置部に向けて鉄筋を容易に導くことができる。
(6)上述した鉄筋用スペーサーにおいて、前記載置部は前記平坦部に対して下方に凹んでいる鉄筋用スペーサー。
載置部は平坦部に対して凹んでいるので、載置部に鉄筋が一旦、載置されると、鉄筋は載置部から平坦部に移動しにくくなる。よって、鉄筋を安定的に載置部で載置することができる。
この発明に係る鉄筋用スペーサーによれば、溝部はスペーサー本体の前面および背面の少なくともいずれかに到達している。これにより、スペーサー本体が硬化した後であっても、止め具をスペーサー本体に容易に取り付けることが可能である。そして、硬化したスペーサー本体に止め具を取り付けることによって、スペーサー本体に対して止め具を適切な位置に確実に取り付けることができる。このため、鉄筋用スペーサーが不良品となりにくい。よって、鉄筋用スペーサーの生産性を高めることができる。
また、この発明に係る鉄筋用スペーサーの製造方法によれば、硬化したスペーサー本体に止め具を取り付ける工程を備えている。よって、止め具をスペーサー本体の適切な位置に確実に取り付けることができる。このため、鉄筋用スペーサーが不良品になりにくい。また、硬化していないスペーサー本体に止め具を取り付ける場合に比べて、容易に止め具を取り付けることができる。
また、溝部は、スペーサー本体の前面および背面の少なくともいずれかに到達している。よって、スペーサー本体の前面側または背面側から溝部に脚部を差し込むことができる。これにより、脚部をスペーサー本体の上面側から差し込む場合に比べて、止め具をスペーサー本体に堅牢に取り付けることができる。
また、スペーサー本体を成形し、硬化させる工程では、スペーサー本体に止め具を取り付けない。よって、この工程についても比較的容易に行うことができる。さらに、スペーサー本体を成形する際に成形型を使用する場合、成形型からスペーサー本体のみを脱型すればよい。このため、脱型作業も比較的に簡易となり、鉄筋用スペーサーの生産性を高めることができる。
実施例1に係る鉄筋用スペーサーを、前面から見た正面図である。 実施例1に係る鉄筋用スペーサーを、背面から見た背面図である。 実施例1に係る鉄筋用スペーサーを、斜め上方から見た外観斜視図である。 実施例1に係る鉄筋用スペーサーを、第1上角部側の側面から見た側面図である。 鉄筋用スペーサーの分解斜視図である。 斜め上方から見た成形型の外観斜視図である。 斜め下方から見た成形型の外観斜視図である。 成形型と枠台の外観斜視図である。 実施例2に係る鉄筋用スペーサーを、前面から見た正面図である。 実施例2に係る鉄筋用スペーサーを、斜め上方から見た外観斜視図である。 鉄筋を2本載置したときの筋用スペーサーの正面図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーを斜め上方から見た外観斜視図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーのスペーサー本体のみを斜め上方から見た外観斜視図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーのスペーサー本体のみを上面から見た平面図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーのスペーサー本体のみを前面から見た正面図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーのスペーサー本体に対応した成形型を斜め上方から見た外観斜視図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーを斜め上方から見た外観斜視図である。 変形実施例のスペーサー本体のみを前面から見た正面図に、比較例のスペーサー本体の輪郭を点線で模式的に明示した図である。 変形実施例の止め具の外観斜視図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーを前面から見た正面図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーを前面から見た正面図である。 変形実施例に係る鉄筋用スペーサーを、第1上角部側の側面から見た側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、前面17から見た鉄筋用スペーサー1の正面図であり、図2は、背面18から見た鉄筋用スペーサー1の背面図である。図3は斜め上方から見た鉄筋用スペーサー1の外観斜視図である。図4は、鉄筋用スペーサー1を第1上角部19側の側面から見た側面図である。本明細書では、図1、2、4に示すX軸を鉄筋用スペーサー1の横方向を示し、図1、2、4に示すY軸は鉄筋用スペーサー1の前後方向を示し、図1、2、4に示すZ軸は鉄筋用スペーサー1の上下方向を示す。以下では、適宜、X軸、Y軸、及び、Z軸をそれぞれ横方向X、前後方向Y、及び、上下方向Zと記載する。
本実施例に係る鉄筋用スペーサー1は、図1に示すように鉄筋3に取り付けられる。そして、鉄筋用スペーサー1は型枠5に対する鉄筋3の被り厚さHを確保する。この鉄筋用スペーサー1は、鉄筋3を載置するスペーサー本体7と、載置された鉄筋3を押さえる止め具9を備えている。
スペーサー本体7は、四隅が凸状に湾曲した略ブロック形状を呈している。スペーサー本体7の上部13は、スペーサー本体7の下部14に比べて横方向Xの長さが長い。このため、スペーサー本体7をその前面17又は背面18から見たとき(以下、適宜、「正面視で」という)、スペーサー本体7は台形を逆さにしたような形状を呈している。
スペーサー本体7の上部13には、鉄筋3を載置するための載置部15が形成されている。載置部15は正面視で下方に湾曲した形状を有しており、この形状がスペーサー本体7の前面17から背面18にわたって前後方向Yに連なっている。このため、以下では載置部15を特に「凹部15」と記載する。
スペーサー本体7の上部13で、かつ、凹部15の両側方には、それぞれ上角部19、20が形成されている。以下では、凹部15の一側方の上角部19を「第1上角部19」といい、凹部15の他側方の上角部20を「第2上角部20」という。
第1上角部19及び第2上角部20は、それぞれ凹部15と滑らかに連続している。第1上角部19は凹部15に向かって下方に傾斜しているとともに、第2角部20も凹部15に向かって下方に傾斜している。ここで、凹部15が鉄筋3を載置する高さ位置fと第2上角部20の上端の高さ位置との差hは、鉄筋用スペーサー1を取り付ける鉄筋3の半径r以下であることが好ましい。また、第1上角部19は第2上角部20に比べて高い。より厳密に言えば、第1上角部19の上端の高さ位置は、第2上角部20の上端の高さ位置に比べて高い。なお、本明細書において「高さ位置」とは、上下方向Zに対する位置をいう。
第1上角部19には、止め具9を支持するための溝部21が形成されている。溝部21は、前後方向Yに延びている。溝部21は、スペーサー本体7の前面17と背面18との略中間位置から前面17にわたる範囲に形成されている。したがって、溝部21の長さは、スペーサー本体7の前後方向Yの長さの略半分程度である。溝部21の一端は前面17に到達している。
図5を参照する。図5は、鉄筋用スペーサー1の分解斜視図である。溝部21は、垂直溝部23と、水平溝部25とを有している。垂直溝部23は、第1上角部19の上面から上下方向Z下向きに延びている。水平溝部25は、垂直溝部23から横方向Xに延びている。ここで、水平溝部25が延びる横方向Xとしては、凹部15から遠ざかる方向であることが好ましい。この水平溝部25は、垂直溝部23の下部に連結されている。このように構成される溝部21によって、断面視で略L字状の空隙Aが形成されている。また、スペーサー本体7の前面17に形成される溝部21の開口は、略L字状に屈曲している。
図1を参照する。上述した溝部21の下端の高さ位置gは、凹部15が鉄筋3を載置する高さ位置fより高い。このような溝部21によって、後述する止め具9の型枠5に対するかぶり厚さを、鉄筋3の被り厚さHよりも大きくすることができる。
スペーサー本体7の下部14の両側には、それぞれ下角部27、28が形成されている。下角部27、28は、それぞれ外方に向かって凸状に湾曲している。これら下角部27、28の各下端はそれぞれ型枠5と接触する。凹部15の底部の高さ位置と、下角部27または下角部28の下端の高さ位置の差(距離)は、所望の鉄筋用スペーサー1の被り厚さHに設定されている。
スペーサー本体7の前面17には、被り厚さHを簡略に表示する文字M(図1では、数字の「35」)が凹凸形状によって表示されている。
次に、止め具9について説明する。止め具9は脚部31と爪部33とを有している。脚部31は溝部21に挿入されている。爪部33は、脚部31に片持ち支持され、凹部15に載置された鉄筋3と接触する。これら脚部31と爪部33とは一体に形成されている。止め具9の材質としては、金属が好ましい。
脚部31は、溝部21の空隙Aに対応して、略Lの字状に(略直角に)屈曲した形状を有している。また、脚部31には切り欠きBが形成されている。この切り欠きBによって、脚部31の幅(すなわち、脚部31の前後方向Yの長さ)は爪部33の幅に比べて短い。このため、図4に示すように、止め具9を前面17側から溝部21に挿入するとき、溝部21に対する爪部33の差し込み量Kは、溝部21の長さDに比べて大きくすることができる。切り欠きBの幅方向(すなわち、前後方向Y)の長さとしては、止め具9をスペーサー本体7に取り付けたときに、爪部33の幅方向の中央位置が、スペーサー本体7の前面17と背面18との略中間位置と一致するように設定されることが好ましい。
さらに、脚部31には返し片31aが形成されている。返し片31aは、止め具9の挿入方向とは反対の方向に向かって脚部31本体から斜め方向に開くように形成されている。この返し片31aは、切り起こしによって形成されている。返し片31aは、脚部31が溝部21内を挿入方向に移動することを許容しつつ、挿入方向とは反対の方向に移動することを阻止する。したがって、止め具9をスペーサー本体7に支障なく挿入することができるとともに、一旦、止め具9をスペーサー本体7に取り付けた後は、返し片31aによって止め具9がスペーサー本体7から離脱することを好適に阻止することができる。
爪部33は、複数箇所で湾曲しており、弾性変形可能である。爪部33の基部側(脚部31に近い側)には下向きに凸曲した第1湾曲部33aが形成されている。また、爪部33の先端部には、下向きに凸曲した第2湾曲部33bと、係止片33cが形成されている。
第2湾曲部33bは、対向する第2上角部20の傾斜面とともに、鉄筋3を凹部15に案内する。係止片33cは、第2湾曲部33bと滑らかに連続しつつ、凹部15に向かって斜め下向きに延びている。従って、係止片33cも鉄筋3を凹部15に案内する。また、鉄筋3が凹部15に載置されると、係止片33cの先端33ca、及び、第1湾曲部33aはそれぞれ、鉄筋3の上部外周面と直接に接触する。この際、係止片33c及び第1湾曲部33aは、その弾性復元力によって鉄筋3を略下向きに押さえる。これにより、鉄筋3は凹部15に押し付けられ、凹部15から離脱することが阻止される。
このように構成される止め具9は、板バネ材等を打ち抜きプレスし、各所で屈曲加工することによって生産される。
以上のように構成される鉄筋用スペーサー1の使用例を説明する。
鉄筋用スペーサー1の前後方向Yを鉄筋3の軸芯と平行にさせつつ、鉄筋用スペーサー1の爪部33の先端部(第2湾曲部33b)と第2上角部20との間に、鉄筋3を対向させる。そして、鉄筋用スペーサー1を鉄筋3に押し付ける。これにより、鉄筋3は、第2湾曲部33b、および、係止片33cを上方に押し広げながら凹部15に導かれる。鉄筋3の下部外周面が凹部15に当接する位置まで鉄筋3を押し込むと、鉄筋3が係止片33cの先端33caを越え、弾性復元した係止片33cの先端33caが鉄筋3の上部外周面に強く接触する。同時に、第1湾曲部33aも鉄筋3の上部外周面に接触して下向きに押さえる。これにより、止め具9は鉄筋3を凹部15に押し付け、鉄筋3が凹部15から離脱することを阻止する。このようにして、鉄筋用スペーサー1は鉄筋3に取り付けられる。
次に、図6乃至図8を参照して、上記鉄筋用スペーサー1の製作手順を説明する。図6は斜め上方から見た成形型41の表側の外観斜視図である。図7は斜め下方から見た成形型41の裏側の外観斜視図である。図8は、成形型41と枠台51の外観斜視図である。
図6及び図7に示すように、鉄筋用スペーサー本体7の成形型41は、硬質樹脂材(例えば、ポリエチレンなどが例示される)からなる。成形型41には、上方が開放された2つのキャビティC1が形成されている。各キャビティC1の形状は、それぞれスペーサー本体7の形状に対応している。また、各キャビティC1には、溝部21を形成するための突片部43が設けられている。突片部43は、溝部21に対応して略直角に折れ曲がった形状を有し、キャビティC1の底壁45から上方に向けて突出している。さらに、図示を省略しているが、キャビティC1の底壁45には、文字Mを反転させた凸版または凹版が形成されている。また、成形型41の長手方向の側部には、それぞれ鍔部47が張り出している。
図8に示すように、複数の成形型41は枠台51に載置される。枠台51は、所定の間隔で取り付けられた複数の支持桟53を備えている。この支持桟53に成形型41の各鍔部47をそれぞれ載置することで、複数の成形型41を枠台51に整列配置させることができる。
枠台51に成形型41を整列させると、各成形型41のキャビティC1に生コンクリートあるいは生モルタルなどの素材を流し込む。その際、余剰の素材をヘラなどで掻取って、キャビティC1に充填した素材を成形型41の上面に沿って平坦に掻き均す。そして、所定の温度および湿度管理のもとで養生する。これにより、スペーサー本体7を成形し、硬化させる。
養生を終えると、枠台51から各成形型41を取外す。さらに、成形型41に衝撃や振動などを与えて、各成形型41からスペーサー本体7を脱型する。
その後、硬化したスペーサー本体7に止め具9を取り付ける。具体的には、脚部31を前面17側から溝部21に対して前後方向Yに差し込む。これにより、脚部31は溝部21に挿入され、スペーサー本体7に止め具9が支持された鉄筋用スペーサー1が得られる。
このように、実施例1に係る鉄筋用スペーサー1及び鉄筋用スペーサー1の製造方法によれば、溝部21はスペーサー本体7の前面17に到達している。これにより、硬化した後のスペーサー本体7に対して、止め具9をスペーサー本体7に容易に取り付けることができる。このため、止め具9をスペーサー本体7の所定位置に確実に取り付けることができる。したがって、鉄筋用スペーサー1の不良品の発生を好適に防止できる。
また、本実施例によれば、硬化していない(言い換えれば、硬化する前の)スペーサー本体7に止め具9を取り付ける場合に比べて、止め具9をスペーサー本体7に容易に取り付けることができる。また、止め具9を取り付ける作業では、作業者が生コンクリート等に触れるおそれがなく、作業場所が生コンクリート等によって汚れるおそれもない。また、止め具9の取り付け作業を行う場所や時間は、スペーサー本体7を成形し、硬化させる場所や時間によって制約を受けることがない。たとえば、スペーサー本体7の製造場所とは異なる場所で止め具9の取り付け作業を行うことができ、スペーサー本体7の製造後、任意のタイミングで取り付け作業を行うことができる。このように、止め具9の取り付け作業の場所や時間は、のスペーサー本体7の製造とは関係なく適宜に選択することができる。このため、鉄筋用スペーサー1の生産性を高めることができる。
また、本実施例のようにスペーサー本体7を成形する際に成形型41を使用する場合、成形型41からスペーサー本体7のみを脱型することとなる。この脱型作業は、スペーサー本体7のみならずこれと一体化した止め具9も一緒に脱型する作業に比べて簡易である。よって、鉄筋用スペーサー1の生産性を高めることができる。
また、止め具9を取り付ける際は、スペーサー本体7の前面17側から溝部21に脚部31を差し込む。よって、止め具9がスペーサー本体7の上方に抜けることを好適に防止できる。また、溝部21は断面視で略L字状の空隙Aが形成されており、脚部31は略L字状の断面形状を有しているので、止め具9をスペーサー本体7に堅牢に取り付けることができる。
また、脚部31は返し片31aを有している。このため、脚部31を溝部21に挿入することによって、止め具9がスペーサー本体7から脱落することを好適に防止することができる。
また、溝部21の長さDは、スペーサー本体7の前後方向Yの長さの略半分程度である。これにより、スペーサー本体7の機械的な強度が低下することを好適に防止することができる。また、脚部31には切り欠きBが形成されている。これにより、溝部21の長さDに比べて、スペーサー本体7に対する爪部33の差し込み量Kを大きくすることができ、その分、溝部21の長さDを短くすることができる。また、爪部33をスペーサー本体7の前後方向Yに対して適切な位置に設置することができる。
また、第2上角部20は第1上角部19に比べて低い。よって、第2上角部20と爪部33との間隔を比較的大きくすることができる。よって、第2上角部20と爪部33と間に鉄筋3を容易に押し込むことができる。したがって、鉄筋用スペーサー1を鉄筋3に取り付ける作業効率を向上させることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。図9は、前面17から見た鉄筋用スペーサー61の正面図であり、図10は斜め上方から見た鉄筋用スペーサー61の外観斜視図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
本実施例に係る鉄筋用スペーサー61はスペーサー本体7を備え、このスペーサー本体7の上部には、鉄筋3を載置する載置部63が形成されている。スペーサー本体7の上部であって載置部63の一側方には第1上角部19が形成されている。また、スペーサー本体7の上部であって載置部63の他側方には、平坦部65と第2上角部67が形成されている。
図9に示すように、正面視において載置部63を鉄筋3と接触する略中央の部位で分けたとき、載置部63の一側方側の部位63aは、第1上角部19に連続するように上向きに湾曲しており、また、載置部63の他側方側の部位63bは、略水平に形成されている。ここで、略水平とはX−Z平面と略平行であることをいう。
平坦部65は、載置部63と段差無く滑らかに接合している。平坦部65は略水平である。平坦部65の位置j(すなわち、平坦部65が鉄筋を載置可能な高さ位置)は、載置部63が鉄筋3を載置する高さ位置fと同等である。この平坦部65には、載置部63に載置される鉄筋3とは別個の鉄筋4を載置可能である。鉄筋4の大きさは鉄筋3と同じとは限らないが、平坦部65は、少なくとも鉄筋3と同等の大きさの鉄筋4を載置可能な広さを有している。換言すれば、平坦部65の幅(すなわち、横方向Xの長さ)は、少なくとも鉄筋3の直径2r以上である。なお、鉄筋用スペーサー61は鉄筋4を押さえる部材を備えていないので、平坦部65に載置される鉄筋4は単に載っているだけであって、鉄筋用スペーサー61に対して着脱自在である。
図11には、互いに略平行に隣接している鉄筋3、4を、それぞれ載置部63と平坦部65に載置した状態を示している。図11からも明らかなように、平坦部65は載置部63と同じ高さ位置で鉄筋4を載置する。よって、鉄筋4の型枠5に対するかぶり厚さは、鉄筋3の被り厚さHと同等となる。なお、図11では、鉄筋3、4が互いに接触しているが、このような場合に限定されない。例えば、鉄筋3、4同士が多少、離間していてもよい。
第2上角部67は、この平坦部65に接合している。この第2上角部67は平坦部65より上方に突出していない。換言すれば、第2上角部67の高さ位置は平坦部65の高さ位置jと同等以下である。このため、載置部63は、第2上角部67に対して下方に凹んでいない。
このように、実施例2に係る鉄筋用スペーサー61によれば、実施例1と同様に、止め具9をスペーサー本体7に対して的確な位置に取り付けることができる等の効果を奏する。さらに、鉄筋用スペーサー61によれば、鉄筋3を保持した上で、鉄筋4をさらに載置することができる。また、平坦部65と載置部63とが滑らかに連続しているので、爪部33と平坦部65の間から載置部63に向けて鉄筋3を円滑に案内することができる。また、2本の鉄筋3、4を略同じ高さ位置で載置することができる。
また、第2上角部67は、平坦部65に対して上方に突出していないので、第2上角部67と爪部33との間隔を一層大きくすることができる。よって、鉄筋3を爪部33と平坦部65の間に支障なく導くことができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1、2では、溝部21の断面形状は、前後方向Yにわたって変わらないが、これに限られない。図12乃至図15を参照して、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー71を説明する。
図12は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー71を斜め上方から見た外観斜視図であり、図13は、鉄筋用スペーサー71のスペーサー本体73のみを斜め上方から見た外観斜視図であり、図14は、スペーサー本体73のみを上面から見た平面図であり、図15は、スペーサー本体73のみを前面から見た正面図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する(その他の変形実施例を示す図についても同様である)。
図示するように、鉄筋用スペーサー71は、スペーサー本体73と止め具9とを備えている。スペーサー本体73は溝部75を有している。この溝部75の一端は前面17に到達している。溝部75の他端はスペーサー本体73の前面17と背面18との略中間位置(以下、単に「略中間位置」という)で終わっている。溝部75の空隙Aは、その一端(前面17)に向かって大きくなるように変化しており、前面17には比較的に大きな溝部75の開口が形成されている。
図13、14に示すように、溝部75は垂直溝部77を備え、垂直溝部77は、左右の側壁77a、77bによって構成されている。これら側壁77a、77bは、溝部75の一端側において前面17に近づくにつれて互いに離反するように湾曲している。したがって、前面17の付近では側壁77a、77bの横方向Xの距離W(以下、適宜に「側壁77a、77bの間隔W」という)は広がっている。換言すれば、垂直溝部77は、前面17に向かって末広がり状(ラッパ状)に広がっている。なお、溝部75の他端側においては、側壁77a、77bはそれぞれ前後方向Yと平行である。したがって、図14に明示するように、スペーサー本体73の略中間位置の付近では、側壁77a、77bの間隔Wは略同じである。
また、図12、図13に明示されるように、側壁77a、77bのうち、凹部15側に位置する側壁77aの高さは、溝部75の一端側においては前面17に近づくにつれて低くなるように変化している。換言すれすれば、側壁77aは前面17に近づくにつれて下向きに傾斜している。これにより、側壁77aは側壁77bに比べて低くなっており、前面17に形成される溝部75の開口は一層広くなっている。なお、溝部75の他端側においては、側壁77aの高さは略一定であり、側壁77bの高さと同等である。
このような溝部75を備える鉄筋用スペーサー71によれば、比較的に大きい溝部75の開口を通じて止め具9を溝部75に挿入することができるので、極めて容易にスペーサー本体73に止め具9を取り付けることができる。
さらに、図13乃至15に示すように、側壁77aのの上端は、前後方向Yに連なる細幅の略平坦な上端面77a1となっている。このように、側壁77aの上端が鋭く尖っておらず、側壁77aの肉厚が薄くなり過ぎていないので、側壁77aが欠けたりすることを好適に防止することができる。
図16は、スペーサー本体73に対応した成形型78の表側の外観斜視図である。図16に示すように、成形型78の各キャビティC2は、それぞれスペーサー本体73の形状に対応している。また、各キャビティC2には、溝部75に対応した突片部79が設けられている。突片部79は、キャビティC2の底壁80から上方に向けて突出している。底壁80と接続する突片部79の下部は、図示を省略するが、突片部79の上部に比べて拡大している。
(2)上述した実施例1、2では、溝部21には断面視で略L字状の空隙Aが形成されていたが、これに限られない。たとえば、断面視で屈曲した形状または湾曲した形状の空隙が形成される溝部に変更してもよい。ここで、屈曲する場合では、略90度に屈曲する場合のほか、鋭角、または、鈍角に屈曲していてもよい。さらに、屈曲する場合では、1箇所で屈曲する場合のほか、2箇所以上で屈曲するようにしてもよい。あるいは、断面視で直線的な(換言すれば、屈曲しておらず、湾曲していない)形状の空隙が形成される溝部に変更してもよい。
(3)上述した実施例1、2では、溝部21は、スペーサー本体7の前面17のみに到達していたが、これに限られない。たとえば、スペーサー本体7の背面18のみに到達するように溝部21を変更してもよい。あるいは、スペーサー本体7の前面17およびスペーサー本体7の背面の双方に到達する溝部に変更してもよい。
(4)上述した実施例1、2では、溝部21の長さDは、スペーサー本体7の前後方向Yの長さの略半分程度であったが、これに限られない。たとえば、スペーサー本体7の前後方向Yの長さの略半分より短い溝部に変更してもよい。反対に、スペーサー本体7の前後方向Yの長さの略半分より長い溝部に変更してもよい。
(5)上述した上述した実施例1、2において、さらに、溝部21に挿入した脚部31に対し、接着剤や生モルタル等によって脚部31をスペーサー本体7に固定するように変更してもよい。
図17を参照して、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー81を説明する。図17は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー81を斜め上方から見た外観斜視図である。なお、実施例1または既述の変形実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図示するように、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー81では、スペーサー本体73と止め具9とは、接着剤83によって接着されている。この鉄筋用スペーサー81の製造方法は、硬化したスペーサー本体73に止め具9を取り付けた後、接着剤83を溝部75に塗布する工程を含む。接着剤83としては、コンクリートボンド等が例示される。また、少量の生コンクリート又は生モルタルを接着剤として使用してもよい。
このような鉄筋用スペーサー81によれば、スペーサー本体73の形状、特に、止め具9が取り付けられる第1上角部19の形状が大きくなることを抑制することができる。たとえば、スペーサー本体が硬化する前に止め具を取り付け、硬化と同時にスペーサー本体と止め具を一体化させる場合(以下、「比較例」という)、止め具が埋設される部位のスペーサー本体の強度は比較的に低下し易くなる。このため、比較例では、止め具が埋設される部位の形状は通常、大きく設計される。
図18は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー81のスペーサー本体73のみを前面17から見た正面図に、比較例に係る鉄筋用スペーサーのスペーサー本体101の輪郭を点線Eで模式的に例示した図である。この図に示すように、比較例の場合は、スペーサー本体101の幅(横方向Xの長さ)、高さ(上下方向Zの長さ)を大きく設計せざるを得ない。これに対し、変形実施例のように、硬化したスペーサー本体73に止め具9を取り付け、その後にスペーサー本体73と止め具9を接着材83で接着する場合には、止め具9を取り付ける第1上角部19の強度は比較的に低下しない。このため、本変形実施例によれば、比較例に比べて、第1上角部19の形状を小さく設計することができる。
その結果、鉄筋用スペーサー81の重量も軽くなり、取り扱い易く、生産性及び作業性の面で比較例に比べて優れている。
(6)上述した実施例1、2では、スペーサー本体7の材質はコンクリート又はモルタルであったが、これに限られない。たとえば、スペーサー本体7の材質を樹脂またはセラミックに変更してもよい。この変形実施例においても、スペーサー本体7を成形し、硬化させた後に、止め具9を取り付けて鉄筋用スペーサー1を製造することができる。
(7)上述した実施例1、2では、溝部21は前後方向Yと略平行に延びていたが、これに限られない。スペーサー本体7の前面17側から脚部31を差し込むことができれば、適宜な方向に延びる溝部21に変更してもよい。
(8)上述した実施例1、2では、脚部31に返し片31aが形成されていたが、これに限られない。図19を参照して、変形実施例の止め具91について説明する。図19は、変形実施例の止め具91の外観斜視図である。図示するように、止め具91は爪部33と脚部93とを備えており、脚部93は複数の凸部95a、95b、95c、95dを有している。各凸部95a乃至95dはそれぞれ略半球形状を呈している。なお、この脚部93には返し片31aは形成されていない。
凸部95a、95bはそれぞれ、横方向Xに隆起している。これら凸部95a、95bは前後方向Yに並ぶように配置されている。また、凸部95c、95dはそれぞれ、上下方向Z下向きに隆起している。これら凸部95c、95dも前後方向Yに並ぶように配置されている。このような止め具91によれば、凸部95a乃至95dが溝部21、75の内壁と適切に点接触して、脚部93が溝部21、75から抜けることを好適に阻止することができる。
なお、この変形実施例では複数の凸部95a乃至95dが脚部93に形成されていたが、これに限られることなく、凸部の個数を単一に変更してもよい。
(9)上述した実施例1、2では、スペーサー本体7は正面視で台形を逆さにしたような形状を呈していたが、これに限られない。たとえば、正面視で略台形形状を有するスペーサー本体に変更してもよい。具体的には、第1上角部19と第2上角部20(67)の間隔に比べて、下角部27、28の間隔が大きくなるように変更してもよい。あるいは、正面視で三角形を逆さにしたような形状(言い換えれば、楔形状)のスペーサー本体に変更してもよい。具体的には、スペーサー本体が、その下部中央に凸状に湾曲する単一の下角部を備え、この単一の下角部が型枠5と接触するように変更してもよい。
また、上述した実施例1、2では、スペーサー本体7の下部14の下角部27、28は凸状に湾曲して型枠5と線接触するように構成されていたが、これに限られない。スペーサー本体がその下部に型枠5と面接触する平坦な下端面を備えるようにように変更してもよい。
(10)上述した実施例1、2では、鉄筋用スペーサー1は型枠5に対する鉄筋3の被り厚さHを確保するためのものであったが、これに限られない。たとえば、鉄筋3同士の間隔を確保するための鉄筋用スペーサー1に変更してもよい。
(11)上述下実施例2では、載置部63は平坦部65と段差無く滑らかに接合していたが、これに限られない。図20を参照する。図20は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー111を前面から見た正面図である。図示するように、載置部113は正面視で下方に凹んでおり、左右の第1上角部19及び平坦部115に連続するように上方に向けて湾曲している。このため、この載置部113は、凹部113と呼ぶことができる。また、平坦部65の高さ位置jは、載置部113が鉄筋3を載置する高さ位置fよりも高い。第2上角部117は、平坦部115より上方に突出していないように平坦部115と連続している。
このような変形実施例によっても、爪部33と平坦部65の間から載置部113に向けて鉄筋3を円滑に案内することができる。また、この鉄筋用スペーサー111によれば、一旦、載置部113に載置された鉄筋3は、載置部113から平坦部65へ移動しにくくなる。よって、鉄筋3を一層安定的に載置部113で保持することができる。
(12)上述下実施例2では、第2上角部67は平坦部65より上方に突出していないが、これに限られない。図21を参照する。図21は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー121を前面から見た正面図である。図示するように、第2上角部127は、平坦部65より上方に突出している。すなわち、第2上角部127は、平坦部65の高さ位置jよりも高い。このような変形実施例によっても、鉄筋3、4を爪部33と平坦部65の間に支障なく導くことができる。また、この鉄筋用スペーサー121によれば、鉄筋4が平坦部65から第2上角部127を乗り越えて外れにくい。よって、鉄筋4を安定的に平坦部65に載置することができる。
(13)上述した実施例1、2では、脚部31に切り欠きBが形成されていたが、これに限られない。たとえば、脚部31から切り欠きBを省略してもよい。図22を参照する。図22は、変形実施例に係る鉄筋用スペーサー131を、第1上角部側の側面から見た側面図である。図示するように、止め具133の脚部135には切り欠きBが存在していない。このような止め具133によれば、スペーサー本体137に対する爪部33の差し込み量Kを、溝部21(75)の長さDと略同等とすることができる。
(14)上述した実施例1、2では、図4に示すように、スペーサー本体7の前後方向Yの長さがスペーサー本体7の中段から下部14に向かって徐々に小さくなるように、スペーサー本体7の前面17が側面視で背面18に対して傾斜しているが、これに限られない。たとえば、図22に示すように、スペーサー本体137の前面139を、スペーサー本体137の背面18と略平行としてもよい。これによれば、スペーサー本体7の前後方向Yの長さを、上部13から下部14にわたって略一定とすることができる。
(15)上述した各実施例1、2および上記(1)から(14)で説明した各変形実施例の各構成を、他の実施例および変形実施例の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
1、61、71、81、111、121、131 … 鉄筋用スペーサー
3、4 … 鉄筋
7、73、137 … スペーサー本体
9、91、133 … 止め具
13 … 上部
15、63、113 … 載置部(特に、15、113…凹部)
19 … 第1上角部
20、67、117、127 … 第2上角部
21、75 … 溝部
31、93、135 … 脚部
31a … 返し片
33 … 爪部
33a … 第1湾曲部
33b … 第2湾曲部
33c … 係止片
41、78 … 成形型
43、79 … 突片部
65、115 … 平坦部
83 … 接着材
95a、95b、95c、95d … 凸部
H … 被り厚さ
h … 第2上角部の上端の高さ位置と、凹部の底部の高さ位置との差
f …載置部(凹部を含む)が鉄筋を載置する高さ位置
g …溝部の下端の高さ位置
j … 平坦部の高さ位置(平坦部が鉄筋を載置可能な高さ位置)
r … 鉄筋の半径
A … 空隙
B … 切り欠き
C1、C2 … キャビティ
D … 溝部の長さ
K … 爪部の差し込み量

Claims (16)

  1. 鉄筋用スペーサーにおいて、
    鉄筋を載置するスペーサー本体と、
    前記スペーサー本体に支持され、鉄筋を押さえる止め具と、
    を備え、
    前記スペーサー本体は、
    その上部に形成され、鉄筋を載置するための載置部と、
    その上部であって前記載置部の一側方に形成され、前記スペーサー本体の前面および前記スペーサー本体の背面の少なくともいずれかに到達しており、前記止め具を支持するための溝部と、
    を有し、
    前記止め具は、
    前記溝部に挿入されている脚部と、
    前記載置部に載置された鉄筋と接触する爪部と、
    を備えている鉄筋用スペーサー。
  2. 請求項1に記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記スペーサー本体の材質はコンクリートまたはモルタルであり、
    前記スペーサー本体のみを成形し、硬化させた後、硬化した前記スペーサー本体に前記止め具を取り付けて成る鉄筋用スペーサー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記溝部は、前記前面および前記背面を結ぶ前後方向に延びている鉄筋用スペーサー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記脚部は、凸部を有している鉄筋用スペーサー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記溝部は、前記前面および前記背面のいずれか一方のみに到達している鉄筋用スペーサー。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記脚部には、前記スペーサー本体に対する前記爪部の差し込み量を前記溝部の長さに比べて大きくするための切り欠きが形成されている鉄筋用スペーサー。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記溝部には断面視で屈曲または湾曲した空隙が形成されている鉄筋用スペーサー。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記スペーサー本体は、その上部であって前記載置部の一側方に第1上角部を有するとともに、その上部であって前記載置部の他側方に第2上角部を有し、
    前記第1上角部は前記載置部及び前記第2上角部に比べて高く、
    前記溝部は前記第1上角部に形成されている鉄筋用スペーサー。
  9. 請求項8に記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記スペーサー本体は、前記載置部と前記第2上角部の間に略水平な平坦部を有し、
    前記平坦部は、前記載置部に載置される鉄筋とは別の鉄筋を載置可能である鉄筋用スペーサー。
  10. 請求項9に記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記載置部の前記平坦部側の部位は、前記平坦部と同じ高さ位置で略水平であり、
    前記載置部は前記平坦部と段差無く接合している鉄筋用スペーサー。
  11. 請求項8から請求項10のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記第2上角部は前記平坦部より上方に突出していない鉄筋用スペーサー。
  12. 請求項8から請求項10のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記載置部は正面視で下方に湾曲している鉄筋用スペーサー。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の鉄筋用スペーサーにおいて、
    前記スペーサー本体と前記止め具とは接着剤によって接着されている鉄筋用スペーサー。
  14. 鉄筋用スペーサーの製造方法であって、
    鉄筋用スペーサー本体を成形し、硬化させる工程と、
    硬化した前記鉄筋用スペーサー本体に止め具を取り付ける工程と、
    を備え、
    前記スペーサー本体は、
    その上部に形成され、鉄筋を載置するための載置部と、
    その上部であって前記載置部の一側方に形成され、前記スペーサー本体の前面および前記スペーサー本体の背面の少なくともいずれかに到達しており、前記止め具を支持するための溝部と、
    を有し、
    前記止め具は、
    前記溝部に挿入される脚部と、
    前記載置部に載置された鉄筋と接触する爪部と、
    を備えており、
    前記止め具を取り付ける工程では、前記脚部を前記溝部に挿入する鉄筋用スペーサーの製造方法。
  15. 請求項14に記載の鉄筋用スペーサーの製造方法において、
    前記溝部は、前記前面および前記背面を結ぶ前後方向に延びており、
    前記止め具を取り付ける工程では、前記脚部を前記溝部に対して前後方向に差し込む鉄筋用スペーサーの製造方法。
  16. 請求項14または請求項15に記載の鉄筋用スペーサーの製造方法において、
    さらに、前記スペーサー本体と、前記スペーサー本体に取り付けられた止め具とを接着剤によって接着する工程を備えている鉄筋用スペーサーの製造方法。
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