JP2011179271A - 排水材を用いた斜面安定化工法 - Google Patents
排水材を用いた斜面安定化工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 排水材を用いた斜面安定化工法において、地山1の斜面2にボーリングマシンで削孔3を形成し、この削孔3内に補強材4を設置し、この補強材4を設置した削孔3内に透水性多孔質体からなる排水材6を形成し、前記補強材4により地山の斜面2を力学的に補強するとともに、前記排水材6により地山2からの排水を容易に行うようにした。
【選択図】 図2
Description
この図に示すように、まず、中空管体103を削孔106内に設置し、グラウト材105を注入して、中空管体103の先端側を地山101中に定着させる。次に、中空管体103の頭部に定着プレート107を装着して、中空管体103に定着ナット108を螺着することで、斜面102の表面に固定する。地山101中に打設された中空管体103は、先端側が頭部側よりも上方になるように傾斜状態で設置されるとともに、外周に設置された透水性の排水材104と集水孔103Aとを有している。そのため、地山101中の地下水は、排水材104と集水孔103Aとを介して、中空管体103内に取り込まれ、その後、取り込まれた地下水は、中空管体103内を流下して外部に排出される。つまり、アンカー109が、地山102の抑止補強工と地下水排水工とを兼ね合わせた機能を備えている。
さらに、シールドトンネル内で、裏込基材に膨潤された空隙形成材を混入した透水性裏込材を設けるようにしたものが提案されている(下記特許文献3参照)。
また、中空管体103は、その周面摩擦力によってグラウト材105と一体化している必要があるが、このためには必要な周面摩擦力が得られるようにグラウト材105と中空管体103とが接する部分を長くする必要があり、このため補強体全体の長さが長くなる場合があった。また、中空管体103とグラウト材105の付着に必要な長さが確保できない場合には、中空管体103の表面に摩擦力増加のための加工を施す必要があった。
一方、排水などにより生じた地山内部の空洞や緩みについては、別途グラウト注入を行う必要があった。
〔1〕排水材を用いた斜面安定化工法において、地山の斜面にボーリングマシンで削孔を形成し、この削孔内に補強材を設置し、この補強材を設置した前記削孔内に透水性多孔質体からなる排水材を形成し、前記補強材により前記地山の斜面を力学的に補強するとともに、前記排水材による前記地山からの排水を容易に行うようにしたことを特徴とする。
〔3〕上記〔2〕記載の排水材を用いた斜面安定化工法において、前記溶解性繊維を含む充填材は、固化材,安定材及び助材からなる裏込めA液と、水ガラス系の急硬材B液とを配合調整した粘性を持たせたものに、5℃以下の冷却水により膨潤状態にした、確実なアルカリ分解性及び熱溶解性を有する溶解性繊維を均等に混入したものであることを特徴とする。
図1は本発明の実施例を示す排水材を用いた斜面安定化工法を示す模式図、図2はその排水材を用いた斜面安定化工法により構築された斜面安定化構造を示す図である。
まず、図1(a)に示すように、地山1の斜面2からボーリングマシン(図示なし)で削孔3を形成する(ステップS1)。
次に、図1(c)に示すように、補強材4を設置した削孔3内に溶解性繊維を含む充填材5を充填機6で充填する(ステップS3)。この溶解性繊維を含む充填材5は、固化材、安定材及び助材からなる裏込めA液と、水ガラス系の急硬材B液とを配合調整し粘性を持たせたものに、5℃以下の冷却水により膨潤状態にした溶解性繊維を均等に混入したものである。この溶解性繊維は、確実なアルカリ分解性及び熱溶解性を有する材料である。そのため、固化した充填材5の中で繊維が溶解することにより、補強材4の周囲に透水性多孔質体からなる排水材7が形成される。
本発明によれば、芯部材として補強材4を配置し、その補強材4の周囲に透水性多孔質体からなる排水材7を形成するようにした。よって、地山1から集水された水は、透水性多孔質体からなる排水材7を通じて斜面2から排出することができる。つまり、地山1の斜面2は鉄筋などの補強材4によって力学的に補強されるとともに、通水機能をもつ透水性多孔質体からなる排水材7によって地山1の地下水を集水し、斜面2から容易に排出することができるので、斜面安定化工法として有効である。
よって、排水機能を備えた補強土工の施工が可能となり、地山の斜面の効果的な補強を安価に行うことができる。
また、従来工法のグラウト部分にも排水機能が期待できるため、補強体の全長が同じ長さであっても効果的な排水ができる。
また、溶解性繊維により微細な排水孔を容易に設けることが可能であることから、土粒子の流出を防ぎ、長期にわたり排水機能を維持できる。
さらに、従来は定着部のみのグラウトであったのが全長にわたり補強材を注入できることから、盛土内部の空洞にも充填でき、盛土補強効果をさらに向上させることができる。
2 斜面
3 削孔
4 補強材
5 溶解性繊維を含む充填材
6 充填機
7 透水性多孔質体からなる排水材
Claims (3)
- (a)地山の斜面にボーリングマシンで削孔を形成し、
(b)該削孔内に補強材を設置し、
(c)該補強材を設置した前記削孔内に透水性多孔質体からなる排水材を形成し、
(d)前記補強材により前記地山の斜面を力学的に補強するとともに、前記排水材による前記地山からの排水を容易に行うようにしたことを特徴とする排水材を用いた斜面安定化工法。 - 請求項1記載の排水材を用いた斜面安定化工法において、前記排水材は、溶解性繊維を含む充填材を前記削孔内に充填し、前記溶解性繊維が溶解することによって形成されることを特徴とする排水材を用いた斜面安定化工法。
- 請求項2記載の排水材を用いた斜面安定化工法において、前記溶解性繊維を含む充填材は、固化材,安定材及び助材からなる裏込めA液と、水ガラス系の急硬材B液とを配合調整した粘性を持たせたものに、5℃以下の冷却水により膨潤状態にした、確実なアルカリ分解性及び熱溶解性を有する溶解性繊維を均等に混入したものであることを特徴とする排水材を用いた斜面安定化工法。
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