JP2011179007A - 防曇剤及びその処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明均一な吸湿性の固形保持皮膜を形成せしめて、結露防止に優れ、帯電防止及び汚れ防止の効果が良く、さらに洗浄効果を付与することも可能である防曇剤を提供すること。
【解決手段】皮膜形成剤及び低級アルコールを少なくともそれぞれ1種類以上含有する防曇剤である。
【選択図】なし
【解決手段】皮膜形成剤及び低級アルコールを少なくともそれぞれ1種類以上含有する防曇剤である。
【選択図】なし
Description
本願発明の防曇剤は、窓ガラス、鏡、プラスチック又は金属等の表面に使用の際、洗浄性に優れ、透明均一な吸湿性の保持皮膜を形成せしめ、持続効力が大きい防曇剤に関するものである。
ガラス、鏡、プラスチック、金属等の表面が高温高湿の場所又は温度や湿度差の大きい境界面等において使用すると、表面に空気中の水蒸気が細かい水滴となって表面に凝集し、結露を生じる。それに、対処するため、従来から曇りを防止する方法が種々提案されている。例えば、特公平7−30304号公報に記載されている皮膜を形成する乳化重合体及び非イオン界面活性剤を含有した防曇剤がある。この防曇剤はアクリル酸系のポリマー重合体皮膜の表面に界面活性剤が配位されて防曇性を付与するが、凝集水によって流し去られ易く、時間の経過とともに防曇効果が低下する。
また、塵埃や汚垢が付着しやすく、ガラス表面のアクリル酸系のポリマーの重合体皮膜が残存し、掃除がしづらく、ガラスの透視性が損なわれる。
また、塵埃や汚垢が付着しやすく、ガラス表面のアクリル酸系のポリマーの重合体皮膜が残存し、掃除がしづらく、ガラスの透視性が損なわれる。
特開2001−11492号公報には界面活性剤と分子量10000〜50000のポリエーテル変性シリコーンとを含有した防曇性を有する液体洗浄剤組成物が開示されている。この液体洗浄剤組成物はガラス表面に吸湿性の皮膜を形成せしめることにより、凝集水分とガラス表面の接触角を小さくし、凝集水分が水滴とならずガラス表面を一様に濡らすようにして曇りや結露を防止する。
初期防曇性良好であるが、親水性物質を留める皮膜剤が無く、ガラス表面に対する付着力が弱いため、効果の持続性が短いといった欠点がある。
初期防曇性良好であるが、親水性物質を留める皮膜剤が無く、ガラス表面に対する付着力が弱いため、効果の持続性が短いといった欠点がある。
本願発明は、洗浄性に優れ、透明均一な吸湿性の固形保持皮膜を形成せしめて、結露防止に優れ、帯電防止及び汚れ防止効果のある防曇剤を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、皮膜形成剤及び低級アルコールを少なくともそれぞれ1種類以上含有することを特徴とする防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明は、前記請求項1記載の防曇剤に、シリコーン変性エーテル及び非イオン界面活性剤を少なくとも1種類以上含有する防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明は、前記請求項1記載の防曇剤に、シリコーン変性エーテル及び非イオン界面活性剤をそれぞれ1種類以上含有する防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明は、皮膜形成剤として、水系ウレタン樹脂、ポリアルキレンオキサイド系の熱可塑性を有するノニオン型の吸水性樹脂、水を加えるとゾル又はゲルを形成する天然ヘクトライトに類似した合成ヘクトライトを少なくとも1種類以上含有する防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、シリコーン変性エーテルを側鎖又は両末端に導入したポリエーテル変性シリコーンを含有する防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項6に係る発明は、非イオン界面活性剤として、HLB値8〜19の非イオン界面活性剤を含有する防曇剤である。
上記目的を達成するために、請求項7に係る発明は、低級アルコールとして、炭素数1〜5の脂肪族アルコールを含有する防曇剤である。
請求項8に係る発明は、防曇剤を含浸体に含浸させ、均一に表面処理する防曇剤の処理方法である。
請求項9に係る発明は、防曇剤をハンドスプレー又はエアゾールに収容して噴霧し、含浸体を用いて均一に表面処理する防曇剤の処理方法である。
請求項10に係る発明は、防曇剤を塗布具に装着した含浸体に含浸させ、均一に表面処理する防曇剤の処理方法である。
請求項1〜7に係る発明によれば、透明均一な吸湿性の固形保持皮膜を形成せしめて、結露防止に優れ、帯電防止及び汚れ防止の効果が良く、さらに洗浄効果を付与することも可能である。
請求項8〜10に係る発明によれば、防曇剤を含浸保持し、窓ガラス、鏡、プラスチック又は金属等の表面に使用し、塗布面の汚れを吸着し、洗浄しながら、透明均一に塗布できる。
また、含浸体を装着させる塗布具として、均一に塗り延ばし、迅速かつ簡便に処理することが可能である。
また、含浸体を装着させる塗布具として、均一に塗り延ばし、迅速かつ簡便に処理することが可能である。
本願発明は防曇剤に関し、窓ガラス、鏡、プラスチック、金属等の表面に使用の際、吸湿性の皮膜形成剤、シリコーン変性エーテル、湿潤性のある非イオン界面活性剤と水混和性の低級アルコールを含有し、洗浄性に優れ、透明均一な吸湿性の固形保持皮膜を形成せしめて、結露防止に優れ、凝集水の生成を抑え、持続効力を大きくするものである。さらに、前記吸湿性の皮膜形成剤としては僅かずつ水に溶解するが他の物質を保持固着し、帯電防止と汚れ防止効果のある透明な固化皮膜を形成するものである。
非溶解性皮膜形成剤を使用すると、付着状態で皮膜が残り、ガラスが汚れた時の洗浄が難しく、光の乱反射があり、透明性が悪くなる等の難点が生じる。
非溶解性皮膜形成剤を使用すると、付着状態で皮膜が残り、ガラスが汚れた時の洗浄が難しく、光の乱反射があり、透明性が悪くなる等の難点が生じる。
前記吸湿性の皮膜形成剤の物質としては、合成シリカ類、高分子樹脂類である。また、前記シリコーン変性エーテルの物質としては、シリコーンポリエーテルの共重合体で水分散性、延展性、帯電防止性を有するものである。
さらに、前記湿潤性のある非イオン界面活性剤としては、HLB(親水親油バランスの略称)値8〜19の非イオン界面活性剤である物質である。
さらに、前記水混和性の低級アルコールとしては、炭素数1〜5の脂肪族アルコールである。
これら物質全てを任意に混合し持続効力が大きくなる組成物を見い出すことである。
さらに、前記湿潤性のある非イオン界面活性剤としては、HLB(親水親油バランスの略称)値8〜19の非イオン界面活性剤である物質である。
さらに、前記水混和性の低級アルコールとしては、炭素数1〜5の脂肪族アルコールである。
これら物質全てを任意に混合し持続効力が大きくなる組成物を見い出すことである。
本願発明の防曇剤組成物は、ガラスの洗浄と防曇効果に寄与する非イオン界面活性剤と、結露を起こす凝集水分とガラス表面の接触角を小さくし、凝集水分が水滴とならずガラス表面を一様に濡らし水の膜を形成して曇りや結露を防止するシリコーン変性エーテルとを吸湿性皮膜形成剤に含有させ、窓ガラス、鏡、プラスチック、金属等の表面に塗布し、透明均一な固化保持皮膜を形成させ、凝集水分が大きく成長し結露を起こしにくくし、また、水分の付着を抑制し、凝集水の流下を抑えて持続効果を大きくし、結露を防止するものである。
本願発明に用いるガラスの洗浄と防曇効果に寄与する湿潤性のある非イオン界面活性剤としては、そのHLB値8〜19、特に、HLB値10〜16が好ましい。使用量は0.05〜8.00重量%、特に、0.10〜5.00重量%が好ましい。単独又は2種以上のHLB値の異なる非イオン界面活性剤を組み合わせて使用することも可能である。界面活性剤を多く使用すると固化の保持皮膜形成が遅くなり、ガラス表面がべと付き、汚れ易くなり、透明性が悪くなる。また、凝縮水分が多量に流下するなどの問題点がある。
このような非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンプロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
その中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテルが好ましい。
本願発明における結露を起こす凝集水分とガラス表面の接触角を小さくし、表面張力を低下させ、凝集水分が水滴とならず、ガラス表面を一様に濡らし水の膜を形成して曇りや結露を防止し、また、水分散性、延展性、帯電防止性を有するシリコーン変性エーテルとしては、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド等のポリエーテルを側鎖又は両末端に導入したポリエーテル変性シリコーンである。分子量は500〜10000のものであり、次の一般式で示す。
本願発明に用いるポリエーテル変性シリコーンの配合量は、組成物全量に対して0.05〜80重量%、好ましくは、0.1〜5.0重量%である。
また、ポリエーテル変性シリコーンは単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、ポリエーテル変性シリコーンは単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本願発明に用いる非イオン界面活性剤とポリエーテル変性シリコーンを包含して、低吸湿性で強靱な固化皮膜を形成する物質としては、架橋構造体のウレタンエラストマーを、水中に分散させた水系ウレタン樹脂、ポリアルキレンオキサイド系の熱可塑性を有するノニオン型の吸水性樹脂、ポリエチレングリコールにウレタンを重合させた熱可塑性水溶性高分子、水を添加するとゾル又はゲルを形成する天然ヘクトライトに類似した合成ヘクトライト、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルロース等が好ましい。
本願発明に用いる皮膜形成をする物質の配合量は、組成物全量に対して0.05〜10.0重量%、好ましくは、0.1〜5.0重量%である。皮膜形成をする物質が0.05%未満であると皮膜形成が弱く、非イオン界面活性剤とポリエーテル変性シリコーンの固着が悪く、凝集水分によって流水して防曇効果が短くなる。また、10%以上になると、溶液の粘性が高くなり、均一に薄い塗布ができず、光の乱反射が起こり透明度が悪くなり、皮膜の固化が遅くなり、好ましくない。また、皮膜形成物質は単独又は2種以上組合わせて使用することが可能であるが、必要な皮膜の硬さ、固化速度等を考慮して選択、組合せをしなければならない。
本願発明に用いる低級アルコールは、炭素数1〜5の脂肪族アルコールである。これを配合することにより、組成物質の溶解を助け、塗布後の乾燥を速めて皮膜形成を速くし、塵埃や汚垢が付着しにくくする。
低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、アミールアルコール等が好ましい。
低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、アミールアルコール等が好ましい。
本願発明に用いる低級アルコールの配合量は、組成物全量に対して3.0〜80.0重量%、好ましくは、5.0〜30.0重量%である。また、低級アルコールは単独又は2種以上組合せて使用することができる。
本願発明である防曇剤の各成分の配合割合は特に限定されるものではないが、吸湿性のある皮膜形成剤0.05〜10.0重量%、ポリエーテル変性シリコーン0.05〜8.0重量%、湿潤性のある非イオン界面活性剤0.05〜8.0重量%、水混和性の低級アルコール3.0〜80.0重量%であることが好ましい。
本願発明の防曇剤には、他の補助剤を添加することも可能である。これらの補助剤としては防かび防腐剤及び殺菌剤、消臭剤、香料等が使用される。
本願発明の防曇剤組成物の保存安定性に寄与する防かび防腐剤及び殺菌剤としては、従来公知のものは全て使用でき、特定のものに限定されない。具体的には、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、プロピオン酸ナトリウム、チアベンダゾール、イソチアゾロン、ソルビン酸カリウム等が挙げられる。
殺菌剤としては、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、チモール,o−フェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、ヒノキチオール、塩化リゾチーム、ε−ポリリシン、トリクロサン、グレープフルーツ種子抽出物、カラシ抽出物「ワサオーロ」等が挙げられる。
殺菌剤としては、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、チモール,o−フェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、ヒノキチオール、塩化リゾチーム、ε−ポリリシン、トリクロサン、グレープフルーツ種子抽出物、カラシ抽出物「ワサオーロ」等が挙げられる。
消臭剤としては、モウソウチク抽出物、緑茶抽出エキス、長鎖ベタイン化合物、柿抽出液の総称型タンニンを主成分とした消臭剤、数種の植物エキスを混入した植物系特殊消臭剤等が挙げられる。
香料としては、フルーティー調、フローラル調、シトラス調、ウッディー調、フレッシュノート調、ミックスフレーバ調、グリーン調、ミント調等が挙げられる。
防カビ防腐剤及び殺菌剤、消臭剤、香料の含有量は、各効果を維持し、安全性及び良好な経済性を得る観点から、防曇剤組成物中に防カビ防腐剤及び殺菌剤0.001〜10%、好ましくは0.003〜5.00重量%が望ましく、消臭剤0.05〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%が望ましく、香料0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%が望ましい。
各種補助剤の防曇剤組成物中の含有割合は有効成分の種類やその目的、方法等により任意に設定できるものとし、何等制限されない。
本願発明の防曇剤は、窓ガラス、鏡、プラスチック又は金属等の表面に使用の際に、洗浄性、結露による防曇性を重視する場合には非イオン界面活性剤を含有させる。結露水を少なくさせる場合には非イオン界面活性剤を使用しない処方が好ましく、目的に応じて使い分ける。
各種補助剤の防曇剤組成物中の含有割合は有効成分の種類やその目的、方法等により任意に設定できるものとし、何等制限されない。
本願発明の防曇剤は、窓ガラス、鏡、プラスチック又は金属等の表面に使用の際に、洗浄性、結露による防曇性を重視する場合には非イオン界面活性剤を含有させる。結露水を少なくさせる場合には非イオン界面活性剤を使用しない処方が好ましく、目的に応じて使い分ける。
防曇剤の含浸体として、樹脂、パルプ、綿等の単一素材、又は混合剤の不織布、紙、布、スポンジ等であり、防曇剤を含浸保持し、窓ガラス、鏡、プラスチック又は金属等の表面に使用し、塗布面の汚れを吸着し、洗浄しながら、透明均一に塗布できる材料であれば良い。また、含浸体から構成素材が剥離され、塗布面に付着することで汚さない素材であれば全て使用可能であり、何等制限しない。
防曇剤の含浸体を装着させる塗布具として、均一に塗り延ばし、迅速かつ簡便に処理することを可能とせしめるものである。例えば、片手でも処理が可能な形状を有するスポンジ、発泡スチロール、ゴム、樹脂、不織布等である。
防曇剤の含浸体を装着させる塗布具として、均一に塗り延ばし、迅速かつ簡便に処理することを可能とせしめるものである。例えば、片手でも処理が可能な形状を有するスポンジ、発泡スチロール、ゴム、樹脂、不織布等である。
<実験例1>
表1に示す物質の配分量による防曇剤で試験を行った。
表1に示す物質の配分量による防曇剤で試験を行った。
防曇効果及び結露防止効果
試験方法 (図1参照のこと。)
1.充分に乾燥させたガラス水層の1つの表面に、結露防止剤を全面に一定量塗布し、その後塗布面を室温にて約1時間放置し、完全に乾燥させ試験に供した。
2.水層を室温25℃、湿度70%恒温恒湿内に移動させ、予め15℃に調節しておいた水道水をほぼ満水となるように水槽内に注いだ。
3.水槽内に冷却器を投入した水温を15℃に保ち、水槽表面に人工的に結露を発生させた。
4.試験開始から経時的に目視にて、防曇効果を確認した。また、ガラス表面に発生した結露を水槽下部に設置したビーカー内に溜め、結露量を測定した。
表2に示す防曇効果及び表3に示す結露防止効果を得た。
試験方法 (図1参照のこと。)
1.充分に乾燥させたガラス水層の1つの表面に、結露防止剤を全面に一定量塗布し、その後塗布面を室温にて約1時間放置し、完全に乾燥させ試験に供した。
2.水層を室温25℃、湿度70%恒温恒湿内に移動させ、予め15℃に調節しておいた水道水をほぼ満水となるように水槽内に注いだ。
3.水槽内に冷却器を投入した水温を15℃に保ち、水槽表面に人工的に結露を発生させた。
4.試験開始から経時的に目視にて、防曇効果を確認した。また、ガラス表面に発生した結露を水槽下部に設置したビーカー内に溜め、結露量を測定した。
表2に示す防曇効果及び表3に示す結露防止効果を得た。
考察
防曇剤を塗布した水槽表面には、表2に示すように、非イオン界面活性剤を含有した実施例1及び実施例4は結露(水滴及び曇り)が240分経過しても全く発生せず、360分経過しても結露がほとんど発生していない。しかし、非イオン界面活性剤を混入していない実施例2及び実施例3の防曇性は良くない。
また、防曇剤を塗布した水槽表面に発生した結露を水槽下部に設置したビーカー内に溜めた結露量は、表3に示すように実施例1及び実施例4は比較例に比べて少ない。また、非イオン界面活性剤を混入していない実施例2及び実施例3は結露水の量大変少なくなる。
図2は表3の結露防止効果をグラフで示したものである。
防曇剤を塗布した水槽表面には、表2に示すように、非イオン界面活性剤を含有した実施例1及び実施例4は結露(水滴及び曇り)が240分経過しても全く発生せず、360分経過しても結露がほとんど発生していない。しかし、非イオン界面活性剤を混入していない実施例2及び実施例3の防曇性は良くない。
また、防曇剤を塗布した水槽表面に発生した結露を水槽下部に設置したビーカー内に溜めた結露量は、表3に示すように実施例1及び実施例4は比較例に比べて少ない。また、非イオン界面活性剤を混入していない実施例2及び実施例3は結露水の量大変少なくなる。
図2は表3の結露防止効果をグラフで示したものである。
<実験例2>
試験方法
15cm×20cmのガラス板表面に、液剤をムラにならないように全面に塗布し後、完全に乾燥させた。5℃の冷蔵庫内にて10分間冷却させた後、室温45℃、湿度75%の恒温恒湿内に7分間放置し、肉眼にて結露の発生状況を確認した。
この一連の操作を、ガラス表面に結露が発生するまで繰り返しおこなった。
試験方法
15cm×20cmのガラス板表面に、液剤をムラにならないように全面に塗布し後、完全に乾燥させた。5℃の冷蔵庫内にて10分間冷却させた後、室温45℃、湿度75%の恒温恒湿内に7分間放置し、肉眼にて結露の発生状況を確認した。
この一連の操作を、ガラス表面に結露が発生するまで繰り返しおこなった。
考察
実施例1においては、表4に示すように、24回で、やっと、ガラス表面に結露が発生した。
実施例1においては、表4に示すように、24回で、やっと、ガラス表面に結露が発生した。
Claims (10)
- 皮膜形成剤及び低級アルコールを少なくともそれぞれ1種類以上含有することを特徴とする防曇剤。
- 前記請求項1記載の防曇剤に、シリコーン変性エーテル及び非イオン界面活性剤を少なくとも1種類以上含有することを特徴とする防曇剤。
- 前記請求項1記載の防曇剤に、シリコーン変性エーテル及び非イオン界面活性剤をそれぞれ1種類以上含有することを特徴とする防曇剤。
- 皮膜形成剤として、水系ウレタン樹脂、ポリアルキレンオキサイド系の熱可塑性を有するノニオン型の吸水性樹脂、水を加えるとゾル又はゲルを形成する天然ヘクトライトに類似した合成ヘクトライトを少なくとも1種類以上含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の防曇剤。
- シリコーン変性エーテルを側鎖又は両末端に導入したポリエーテル変性シリコーンを含有する請求項2〜4のいずれか1項記載の防曇剤。
- 非イオン界面活性剤として、HLB値8〜19の非イオン界面活性剤を含有する請求項2〜5のいずれか1項記載の防曇剤。
- 低級アルコールとして、炭素数1〜5の脂肪族アルコールを含有する請求項1〜6のいずれか1項記載の防曇剤。
- 前記請求項1〜7記載の防曇剤を含浸体に含浸させ、均一に表面処理することを特徴とする防曇剤の処理方法。
- 前記請求項1〜7記載の防曇剤をハンドスプレー又はエアゾールに収容して噴霧し、含浸体を用いて均一に表面処理することを特徴とする防曇剤の処理方法。
- 前記請求項1〜7記載の防曇剤を塗布具に装着した含浸体に含浸させ、均一に表面処理することを特徴とする防曇剤の処理方法。
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