JP2011178781A - キノキサリニル大環状のc型肝炎セリンプロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

キノキサリニル大環状のc型肝炎セリンプロテアーゼ阻害剤 Download PDF

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Abstract

【課題】C型肝炎ウィルス(HCV)NS3−NS4Aプロテアーゼのセリンプロテアーゼ活性を阻害することによるHCV感染患者に投与するための医薬組成物の提供。
【解決手段】下記一般式(I)又は(II)で表される化合物、又は薬学的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグを含有する組成物。
Figure 2011178781

【選択図】なし

Description

(関連出願)
本願は2003年4月18日出願の米国仮出願(US10/418,759号に変更)の優先権を主張し、その全ての内容は参照することにより本明細書に取り込まれるものである。
本発明はC型肝炎ウィルス(HCV)に対する活性を有していて、HCV感染の治療に有用な新規な大環状物に関する。さらに詳細には、本発明は大環状化合物、このような化合物を含有する組成物及びこれを使用する方法、更にこのような化合物の製造法にも関する。
HCVは非A型、非B型肝炎の主な原因であり、先進国及び発展途上国の両方において、ますます深刻な公衆衛生上の問題となっている。このウィルスは世界の2億人以上もの人々に感染し、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染者数を遙かに凌ぎ、その数はほぼ5倍である。HCV感染患者は、慢性感染に苦しむ患者が高い割合を占めるので、肝硬変、それに引き続く肝細胞癌及び末期肝疾患の発症の高い危険性にさらされている。HCVは肝細胞癌の最も大きな要因であり、西洋諸国においては患者が肝移植を必要とする要因となっている。
抗HCV治療法の開発には多数の障害、例えば、ウィルスの持続性、宿主内で複製するときのウィルスの遺伝的な多様性、ウィルスにおける薬剤耐性獲得の突然変異の高い発生頻度、並びにHCVの複製及び病因のための再現可能な感染培養系及び小動物モデルの欠如が挙げられるがこれらに限定されるものではない。多くの症例において、緩やかな感染経過及び肝臓の複雑な生態を考えると、重大な副作用の恐れのある抗ウィルス剤については注意深い検討が必要とされる。
現在適用可能な承認済みのHCV感染の治療法は2つのみである。当初の治療方法は一般に3〜12ヶ月毎のインターフェロン−α(INF−α)の静脈内投与である。一方、新規に承認された第2世代の治療法は、INF−αと、リバビリン(ribavirin)のような一般的な抗ウィルス核酸構造類似体との併用治療である。これら両治療法は、HCV感染に対して有効性が低いことはもとより、インターフェロンによる副作用がある。従来の治療法は認容性が低く、有効性も満足のいくものではないことから、HCV感染治療に有効な抗ウイルス剤の開発が求められている。
大部分のヒトが慢性感染で無症候性であり予後が知られていない患者集団においては、有効な薬剤は現在適用可能な療法よりも副作用が有意に少ないものでなければならない。C型肝炎の非構造プロテイン−3(NS3)はウィルスポリプロテイン及び引き続きのウィルスの複製の工程に必要な蛋白分解酵素である。HCV感染に伴ったウィルス変異体の数が多いにもかかわらず、NS3プロテアーゼの活性部位は高度に保存されたままであるので、それを阻害することは興味深い解決方法となるものである。最近のプロテアーゼ阻害剤によるHIV治療の成功は、NS3の阻害がHCV攻略の重要な標的であるという考え方を支持するものである。
HCVはフラビリダ(flaviridae)型のRNAウィルスである。HCVゲノムは外皮構造で、約9600塩基対からなる1本鎖RNA分子を含有している。これは約3010個のアミノ酸からなるポリペプチドをコード化する。
HCVポリプロテインはウィルス及び宿主のぺプチダーゼによって、各種の機能を有する10個の個別のペプチドに分解される。3個の構造プロテイン、C、E1及びE2がある。P7プロテインは機能が未知で、非常に変化しやすい配列からなっている。6個の非構造プロテインがある。NS2は亜鉛依存性のメタロプロテイナーゼで、NS3プロテインの一部と連携して機能する。NS3は2つの触媒的な機能(NS2との関連なし)、N−末端におけるセリンプロテアーゼ機能(これはNS4Aを共同因子として必要とする)、及びC−末端におけるATP−アーゼ依存性のヘリカーゼ機能を有する。NS4Aは密接に関与するが、セリンプロテアーゼの非共有的共同因子である。
NS3.4Aプロテアーゼはウィルスポリプロテインを4つの部位に切断することに関与する。NS3−NS4A切断は自己触媒的であり、シスで引き起こされる。残りの3つの加水分解、NS4A−NS4B、NS4B−NS5A及びNS5A−NS5Bは全てトランスで引き起こされる。NS3はセリンプロテアーゼで、構造的にキモトリプシン様プロテアーゼに分類される。NSセリンプロテアーゼが自身で蛋白分解活性を有しているのに対し、HCVプロテアーゼ酵素はポリプロテインの切断を触媒するという点では十分な酵素ではない。これを増強するために、NS4Aプロテインの中央の疎水性部位が必要とされていることが示されている。NS3プロテインがNS4Aと複合体を形成することは、全ての部位で蛋白分解能を増強する、工程を引き起こすのに必要であると思われる。
抗ウィルス剤の開発に対する一般的な戦略は、ウィルスの複製に必須なNS3を含む、ウィルスのコード化された酵素を不活化することである。NS3プロテアーゼ阻害剤の発見に関する最近の成果は、S.Tan、A.Pause、Y.Shi、N.SonenbergのHepatitis C Therapeutics:Current Status and Emerging Strategies,Nature Rev.Drug Discov.,1,867−881(2002)に概説されている。HCVプロテアーゼ阻害剤の合成を記載している他の関連ある特許開示は、WO00/59929(2000);WO99/07733(1999);WO00/09543(2000);WO99/50230(1999);US5861297(1999)及びUS2002/0037998(2002)である。
(発明の要約)
本発明は新規な大環状物及びこの大環状化合物で、治療を必要とする患者におけるC型肝炎の感染を治療する方法に関する。本発明は更に当該化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグを、薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に含有してなる、医薬組成物に関する。
本発明の一態様においては、式I及びIIで示される化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグが開示される。
Figure 2011178781
式中、
Aは水素、−(C=O)−O−R、−(C=O)−R、−C(=O)−NH−R、−C(=S)−NH−R、又は−S(O)−Rから独立して選ばれる。
Gは−OH、−O−(C−C12アルキル)、−NHS(O)−R、−(C=O)−R、−(C=O)−O−R、又は−(C=O)−NH−Rから独立して選ばれる。
Lは単結合であるか、−S−、−SCH−、−SCHCH−、−S(O)−、−S(O)CHCH−、−S(O)−、−S(O)CHCH−、−O−、−OCH−、−OCHCH−、−(C=O)−CH−、−CH(CH)CH−、−CFHCH−、又は−CFCH−から独立して選ばれる。
X及びYは、それらが結合している炭素原子と共に、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる環部分を形成する。
Wは単結合であるか、又は−O−、−S−、−NH−、−C(O)NR−又は−NR−から独立して選ばれる。
Zは水素、−CN、−SCN、−NCO、−NCS、−NHNH、−N、ハロゲン、−R、−C−C12シクロアルキル、置換−C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、又は−NH−N=CH(R)から独立して選ばれる。
は水素、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換C−Cアルキニル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれる。
は水素、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換C−Cアルキニル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12シクロアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれる。
は、
(i)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキル;
(ii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルケニル;又は
(iii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキニル:
から独立して選ばれ、
及びRはそれぞれ、水素又はメチルから独立して選ばれ、
jは0、1、2、3、又は4であり、
mは0、1、又は2であり、そして
sは0、1、又は2である。
(発明の詳細な説明)
本発明の第一の態様は、上記の式Iで表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグの単独又は薬学的に許容される担体又は賦形剤との組み合わせである。
本発明の第二の態様は、上記の式IIで表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグの単独又は薬学的に許容される担体又は賦形剤との組み合わせである。
本発明の代表的な亜化合物は、式III:
Figure 2011178781
(式中、R及びRは独立してRから選ばれる)の化合物;及び
式IV:
Figure 2011178781
(式中、R及びRは独立してRから選ばれる)の化合物;
Wが単結合であって、そしてZがチオフェニルである式I、II、III、又はIVの化合物;
Wが−CH=CH−であって、そしてZがチオフェニルである式I、II、III、又はIVの化合物;
Lが単結合であり、R及びRが水素原子であり、jが3であり、mが1であり、そしてsが1である式I、II、III、又はIVの化合物;
を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の代表的な化合物は下記の化合物を含むが、これらに限定されるものではない。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イル、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;

AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−(ホルムアミド)−チアゾール−4−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがエチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−メトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−エトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが5−ブロモチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジル−3−イルエチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが3,4−ジメトキシ−フェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−チオフェン−2−イルエチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがインドール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−インドール−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフラン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−ベンゾイミダゾール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−イミダゾール−2−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが塩素であり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジン−3−イル−アセチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがプロパルギルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−N(エチル)−であり、Zがベンジルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがピリジン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがテトラゾリルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがモルホリノであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−O−であり、Zがチオフェン−3−イルメチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロブチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロヘキシルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=S)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−S(O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NHS(O)−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−OHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−S(O)−ベンジルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−(C=O)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CH(CH)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−O−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−SCHCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、LがCFCHであり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CHFCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;及び
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式IIの化合物。
本発明の追加の化合物は式V:
Figure 2011178781
(式中、A及びBはここにある表A−マトリクス及びB−マトリクス中で定義されている)で表されるものである。下記の表A−マトリックス及びB−マトリックスは、式(V)中に示されている核環構造上に存在する置換基を説明しており、1つのA置換基をA−マトリックスから選び、そして1つのB置換基をB−マトリックスから選ぶと、本発明の追加の化合物を記載できる。A−マトリックスからの成分とB−マトリックスからの成分を選択して式VのA、B置換大環状物に到達することによって、化合物が形成される。例えば、AがA−マトリックスの成分101で、BがB−マトリックスの成分301である、式Vの化合物は101301番と表される。
従って、本発明はAがA−マトリックスの何れかの成分でありそしてBがB−マトリックスの何れかの成分である、式Vの化合物及び薬学的に許容されるそれの塩を包含する。
具体的な化合物は以下のとおりであるが、これらに限定されるものではない。
101301;101358;101306;101302;101322;101311;101325;101303;103304;101326;101327;101330;101331;101332;101335;101336;101348;101340;101334;101348;101359;101328;101360;101361;101362;101329;105301;123301;112301;124301;109301;122301;111301;114301;107301;104301;101324;101304;101355;101356;101307;101357;101347;101352;110301;101364;101308;101309;128301;124301;113301;143301;115301;101367;101368;101323;101317;108301;101318;101319;101351;101353;101349;118301;120301;101333;101320;101321;129301;121301;117301;123352;101347;101350;107365;101313;145301;101366;101354;101343;101314;101339;101341;107341;114341;106301;144301;126301;127301;130301;116301;102301;140301;141301;139301;138301;142301;137301;135301;134301;133301;131301;132301;136301;101345;101344;101342;105316;107316;101315;101346;101337;116365; 及び101338。
Figure 2011178781
Figure 2011178781
Figure 2011178781
Figure 2011178781
Figure 2011178781
Figure 2011178781
別の態様においては、本発明の医薬組成物はさらに他の抗−HCV剤を含有していてもよい。抗−HCV剤の例としては、これらに限定されるものではないが、α−インターフェロン、β−インターフェロン、リバビリン、及びアダマンチンが挙げられる。さらなる詳細は、S.Tan、A.Pause、Y.Shi,N.SonenbergのHepatitis C Therapeutics:Current Status and Emerging Strategies,Nature Rev.Drug Discov.,1,867−881(2002);WO00/59929(2000);WO99/07733(1999);WO00/09543(2000);WO99/50230(1999);US5861297(1999)及びUS2002/0037998(2002)を参照されたい。これら全ては参照することにより本明細書に取り込まれている。
さらなる態様においては、本発明の医薬組成物はさらに他のHCVプロテアーゼの阻害剤を含有していてもよい。
さらに他の態様によると、本発明の医薬組成物はさらに、HCVのライフサイクルにおける他のターゲット(これらに限定されるものではないが、ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ及び内部リボソーム侵入部位(IRES)を含む)の阻害剤を含有していてもよい。
さらなる態様においては、本発明は、患者に本発明の医薬組成物の抗−HCV有効量又は阻害量を投与することによって治療を必要とする患者のC型肝炎感染を治療する方法を含んでいる。
本発明の付加的な態様は、生体試料に本発明の化合物を接触させることによる、生体試料の処理方法を含んでいる。
本発明のさらなる態様においては、本明細書で説明されているいくつかの合成方法を用いる本明細書で示されている化合物の製造方法である。
(定義)
本発明を記載するのに用いられる多くの用語の定義を以下に示す。これらの定義は具体的に限定されない限りは、個々に又は部分的に本明細書及び請求の範囲を通して用いられる用語に適用される。
本明細書で用いられる用語「C−Cアルキル」、「C−Cアルキル」又は「C−C12アルキル」は、それぞれ1個〜3個、1個〜6個、又は1個〜12個の炭素原子を含有する飽和で、直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を示す。C−Cアルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピル基が、C−Cアルキル基の例として、これらに限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、及びn−ヘキシル基が、そしてC−C12アルキル基の例として、これらに限定されるものではないが、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル基が挙げられる。
本明細書で用いられる用語「置換アルキル」は、その水素原子の1つ、2つ又は3つがそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、C(O)H、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された「C−C12アルキル」又は「C−Cアルキル」基を示す。
本明細書で用いられている用語「C−C12アルケニル」又は「C−Cアルケニル」は、2〜12個、又は2〜6個の炭素原子を含有し、水素原子を除去してなる1つ以上の炭素−炭素2重結合を有する。アルケニル基としては、これらに限定されるものではないが、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、及び1−メチル−2−ブテン−1−イル等が挙げられる。
本明細書で用いられる用語「置換アルケニル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された「C−C12アルケニル」又は「C−Cアルケニル」基を示す。
本明細書で用いられている用語「C−C12アルキニル」又は「C−Cアルキニル」は、2〜12個の又は2〜6個の炭素原子を含有し、水素原子を除去してなる1つ以上の炭素−炭素3重結合を有する。代表的なアルキニル基としては、これらに限定されるものではないが、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル等が挙げられる。
本明細書で用いられる用語「置換アルキニル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された「C−C12アルキニル」又は「C−Cアルキニル」基を示す。
本明細書で用いられている用語「C−Cアルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合している、すでに定義したようなC−Cアルキル基を示す。C−Cアルコキシの例としては、これらに限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシ及びn−ヘキソキシが挙げられる。
本明細書で用いられている用語「ハロ」及び「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選ばれる原子を示す。
本明細書で用いられている用語「アリール」は、1個又は2個の芳香環を有する単環式又は2環式の炭素環系を示し、これらに限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、インデニル等が挙げられる。
本明細書で用いられている用語「置換アリール」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、本明細書で定義された、アリール基を示す。
本明細書で用いられている用語「アリールアルキル」は、アリール環に結合したC−Cアルキル又はC−Cアルキル残基を示す。例として、これらに限定されるものではないが、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。
本明細書で用いられている用語「置換アリールアルキル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C12−シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、前に定義されているアリールアルキル基を示す。
本明細書で用いられている用語「ヘテロアリール」は、1個の環原子がS、O及びNから選ばれ、更に、0、1、又は2個の環原子がS、O及びNから独立して選ばれる、残りの環原子が炭素である、5〜10個の環原子有する1−、2−又は3−環性の芳香族基又は環を意味する。ヘテロアリールは、これらに限定されるものではないが、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノキサリニルを含む。
本明細書で用いられている用語「置換ヘテロアリール」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、前に定義されたヘテロアリールアルキル基を示す。
本明細書で用いられている用語「C−C12−シクロアルキル」は、1個の水素原子を除去してなる単環式又は二環式の飽和炭素環化合物の1価の基を意味する。例として、これらに限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、及びビシクロ[2.2.2]オクチルが挙げられる。
本明細書で用いられている用語「置換C−C12−シクロアルキル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、本明細書で定義されたシクロアルキル基を示す。
本明細書で用いられている用語「ヘテロシクロアルキル」は、非芳香族の5−、6−及び7−員環、或いは縮合した二環式又は三環式の基を示し、(i)それぞれの環は、酸素、硫黄、及び窒素から独立して選ばれる1〜3個の間のヘテロ原子を有する、(ii)5員環は0〜1個の2重結合を有し、6員環は0〜2個の2重結合を有し、(iii)窒素及び硫黄のヘテロ原子は酸化されていてもよく、(iv)窒素ヘテロ原子は4級化されていてもよく、そして(v)上記の複素環は何れもベンゼン環に縮合していてもよい。代表的なヘテロシクロアルキルとしては、これらに限定されるものではないが、[1,3]ジオキソラン、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、及びテトラヒドロフリルが挙げられるが、。
本明細書で用いられている用語「置換ヘテロシクロアルキル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、前に定義されているヘテロシクロアルキル基を示す。
本明細書で用いられている用語「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール環に結合したC−Cアルキル又はC−Cアルキル残基を示す。例として、これらに限定されるものではないが、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチル等が挙げられる。
本明細書で用いられている用語「置換ヘテロアリールアルキル」は、1、2又は3個の水素原子がそれぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NO、CN、C−C−アルキル−OH、C(O)−C−C−アルキル、OCH−C−C12−シクロアルキル、C(O)H、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CONH、CONH−C−C−アルキル、CONH−アリール、CONH−ヘテロアリール、OC(O)−C−C−アルキル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OCO−アルキル、OCO−アリール、OCO−ヘテロアリール、OCONH、OCONH−C−C−アルキル、OCONH−アリール、OCONH−ヘテロアリール、NHC(O)H、NHC(O)−C−C−アルキル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHCO−アルキル、NHCO−アリール、NHCO−ヘテロアリール、NHCONH、NHCONH−C−C−アルキル、NHCONH−アリール、NHCONH−ヘテロアリール、SO−C−Cアルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SONH−C−C−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、CF、CHCF、CHCl、CHNH、CHSOCH、C−Cアルキル、ハロアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12−シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ベンジル、ベンジルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C−C−アルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、アミノ、ベンジルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−Cアルキルアミノ、チオ、アリール−チオ、ヘテロアリールチオ、ベンジル−チオ、C−C−アルキル−チオ、又はメチルチオメチルで置換された、前に定義されているヘテロアリールアルキル基を示す。
上で定義された置換された基(例えば、置換C−Cアルキル、置換C−Cアルケニル、置換C−Cアルキニル、置換C−C12シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換へテロアリ−ル、置換へテロアリ−ルアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキル)もまた下記の適当な置換基で置換されることを理解されたい;−F、−Cl、−Br、−I、−OH、保護ヒドロキシ、脂肪族エーテル、芳香族エーテル、オキソ、−NO、−CN、(パーハロアルキルのような)ハロゲンで置換されていてもよい−C−C12−アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい−C−C12−アルケニル、ハロゲンで置換されていてもよい−C−C12−アルキニル、−NH、保護アミノ、−NH−C−C12−アルキル、−NH−C−C12−アルケニル、−NH−C−C12−アルキニル、−NH−C−C12−シクロアルキル、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NH−ヘテロシクロアルキル、−ジアルキルアミノ、−ジアリールアミノ、−ジヘテロアリールアミノ、−O−C−C12−アルキル、−O−C−C12−アルケニル、−O−C−C12−アルキニル、−O−C−C12−シクロアルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)−C−C12−アルキル、−C(O)−C−C12−アルケニル、−C(O)−C−C12−アルキニル、−C(O)−C−C12−シクロアルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−CONH、−CONH−C−C12−アルキル、−CONH−C−C12−アルケニル、−CONH−C−C12−アルキニル、−CONH−C−C12−シクロアルキル、−CONH−アリール、−CONH−ヘテロアリール、−CONH−ヘテロシクロアルキル、−CO−C−C12−アルキル、−CO−C−C12−アルケニル、−CO−C−C12−アルキニル、−CO−C−C12−シクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−ヘテロシクロアルキル、−OCO−C−C12−アルキル、−OCO−C−C12−アルケニル、−OCO−C−C12−アルキニル、−OCO−C−C12−シクロアルキル、−OCO−アリール、−OCO−ヘテロアリール、−OCO−ヘテロシクロアルキル、−OCONH、−OCONH−C−C12−アルキル、−OCONH−C−C12−アルケニル、−OCONH−C−C12−アルキニル、−OCONH−C−C12−シクロアルキル、−OCONH−アリール、−OCONH−ヘテロアリール、−OCONH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(O)H、−NHC(O)−C−C12−アルキル、−NHC(O)−C−C12−アルケニル、−NHC(O)−C−C12−アルキニル、−NHC(O)−C−C12−シクロアルキル、−NHC(O)−アリール、−NHC(O)−ヘテロアリール、−NHC(O)−ヘテロシクロアルキル、−NHCO−C−C12−アルキル、−NHCO−C−C12−アルケニル、−NHCO−C−C12−アルキニル、−NHCO−C−C12−シクロアルキル、−NHCO−アリール、−NHCO−ヘテロアリール、−NHCO−ヘテロシクロアルキル、−NHC(O)NH、−NHC(O)NH−C−C12−アルキル、−NHC(O)NH−C−C12−アルケニル、−NHC(O)NH−C−C12−アルキニル、−NHC(O)NH−C−C12−シクロアルキル、−NHC(O)NH−アリール、−NHC(O)NH−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−ヘテロシクロアルキル、NHC(S)NH、−NHC(S)NH−C−C12−アルキル、−NHC(S)NH−C−C12−アルケニル、−NHC(S)NH−C−C12−アルキニル、−NHC(S)NH−C−C12−シクロアルキル、−NHC(S)NH−アリール、−NHC(S)NH−ヘテロアリール、−NHC(S)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)NH−C−C12−アルキル、−NHC(NH)NH−C−C12−アルケニル、−NHC(NH)NH−C−C12−アルキニル、−NHC(NH)NH−C−C12−シクロアルキル、−NHC(NH)NH−アリール、−NHC(NH)NH−ヘテロアリール、−NHC(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)−C−C12−アルキル、−NHC(NH)−C−C12−アルケニル、−NHC(NH)−C−C12−アルキニル、−NHC(NH)−C−C12−シクロアルキル、−NHC(NH)−アリール、−NHC(NH)−ヘテロアリール、−NHC(NH)−ヘテロシクロアルキル、−C(NH)NH−C−C12−アルキル、−C(NH)NH−C−C12−アルケニル、−C(NH)NH−C−C12−アルキニル、−C(NH)NH−C−C12−シクロアルキル、−C(NH)NH−アリール、−C(NH)NH−ヘテロアリール、−C(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−S(O)−C−C12−アルキル、−S(O)−C−C12−アルケニル、−S(O)−C−C12−アルキニル、−S(O)−C−C12−シクロアルキル、−S(O)−アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−ヘテロシクロアルキル、−SONH、−SONH−C−C12−アルキル、−SONH−C−C12−アルケニル、−SONH−C−C12−アルキニル、−SONH−C−C12−シクロアルキル、−SONH−アリール、−SONH−ヘテロアリール、−SONH−ヘテロシクロアルキル、−NHSO−C−C12−アルキル、−NHSO−C−C12−アルケニル、−NHSO−C−C12−アルキニル、−NHSO−C−C12−シクロアルキル、−NHSO−アリール、−NHSO−ヘテロアリール、−NHSO−ヘテロシクロアルキル、−CHNH、−CHSOCH、−アリール、−アリールアルキル、−ヘテロアリール、−ヘテロアリールアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−C−C12−シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、ポリアルコキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、−SH、−S−C−C12−アルキル、−S−C−C12−アルケニル、−S−C−C12−アルキニル、−S−C−C12−シクロアルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアリール、−S−ヘテロシクロアルキル、又はメチルチオメチル。アリール、ヘテロアリール、アルキル等がさらに置換され得るということが理解できる。
本明細書で用いられている用語「アルキルアミノ」は、構造−NH(C−C12−アルキル)を有する基を示し、C−C12−アルキルは前に定義されている通りである。
本明細書で用いられている用語「ジアルキルアミノ」は、構造−N(C−C12−アルキル)を有する基を示し、C−C12−アルキルは前に定義されている通りである。ジアルキルアミノの例としては、これらに限定されるものではないが、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−メチルエチルアミノ等が挙げられる。
本明細書で用いられている用語「ジアリールアミノ」は、構造−N(アリール)又は−N(置換アリール)を有する基を示し、置換アリールは前に定義されている通りである。ジアリールアミノの例としては、これらに限定されるものではないが、N,N−ジフェニルアミノ、N,N−ジナフチルアミノ、N,N−ジ(トルエニル)アミノ等が挙げられる。
本明細書で用いられている用語「ジヘテロアリールアミノ」は構造−N(ヘテロアリール)又は−N(置換ヘテロアリール)を有する基を示し、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールは前に定義されている通りである。ジヘテロアリールアミノの例としては、これらに限定されるものではないが、N,N−ジフラニルアミノ、N,N−ジチアゾリジニルアミノ、N,N−ジ(イミダゾール)アミノ等が挙げられる。
本明細書に記載されている化合物は、1又はそれ以上の不整中心を含有しており、絶対立体化学の観点から、(R)−又は(S)−として、又はアミノ酸に対しては(D)−又は(L)として定義される、鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性形態を生ずる。本発明はこのような全ての可能な異性体、さらにそれらのラセミ体及び光学的に純粋な形態をも包含するものである。光学異性体はそれぞれの光学活性前駆体から以下の方法で、又はラセミ混合物の分割によって製造できる。光学分割は、分割剤の存在下に、クロマトグラフィーによって、又は連続再結晶によって又は当業者によく知られているこれらの技術のある組み合わせによって行うことができる。光学分割に関するさらなる詳細は、Jacquesら,Enantiomers,Racemates,and Resolutions(John Wiley & Sons,1981)に見出すことができる。本明細書に記載されている化合物は、オレフィン二重結合又は他の立体不整の中心を有し、他に規定がない限り、化合物はE及びZ立体異性体の両方を含むものである。同様に、全ての互変異性形態も包含するものである。本明細書に示されている炭素−炭素二重結合の立体配置は、便宜上選択されているだけであって、特段の記載がない限り特定の立体配置を示すものではない。従って、炭素−炭素二重結合は本明細書に於いては、トランスとして、シス、トランス、又はこれら2つの如何なる比率の混合物として示されていてもよい。
本明細書で用いられるような用語「患者(subject)」は哺乳動物を示す。従って、患者は例えば、イヌ、ネコ、馬、ウシ、ブタ、モルモット等を示す。好ましくは、哺乳動物はヒトである。患者がヒトのときは、患者(subject)を本明細書では患者(patient)と示す。
本明細書で用いられるような用語「薬学的に許容される塩」とは、適切な医療判断の範囲内で、不適切な毒性、刺激、アレルギー反応等を引き起こさずに、ヒト及び下等動物の組織に接触して用いるのに適当であって、妥当な有効性/危険性の割合の基準である、本発明の方法で製造される化合物の塩を示す。薬学的に許容される塩は当該技術分野で知られている。例えば、S.M.Bergeら,は、J.Pharmaceutical Sciences,66:1−19(1977)に、薬学的に許容される塩を詳細に述べている。当該塩は、本発明の化合物の最終の分離及び精製工程中に自然に製造されるか、又は、遊離塩基官能基を適当な有機酸と反応させて別に製造される。
薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例としては、これらに限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸のような無機酸又は酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸又はマロン酸のような有機酸と形成されるか、イオン交換のような当技術分野で用いられている他の方法を用いて形成される、アミノ基の塩を包含する。
他の薬学的に許容される塩としては、これらに限定されるものではないが、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマール酸塩、グリコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリル酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモン酸塩、ペクチン酸塩、過流酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が挙げられる。
代表的なアルカリ又はアルカリ土類金属塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等の塩を包含する。さらなる薬学的に許容される塩は、適切ならば、非毒性のアンモニウム、4級アンモニウム、及びハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル−スルホン酸塩及びアリールスルホン酸塩のような対イオンを用いて形成されるアミンのカチオンを包含する。
本明細書で用いられるような用語薬学的に許容されるエステル」は、生体内で加水分解される、本発明の方法で製造される化合物エステルを示し、人体内で容易に崩壊して、親化合物又はその塩となるものを包含する。適切なエステル基は、例えば、薬学的に許容される脂肪族カルボン酸、特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸及びアルカン二酸(アルキル又はアルケニル部分はそれぞれ6個以下の炭素原子を有していることが有利である)から誘導されるものが挙げられる。エステルの具体例としては、これらに限定されるものではないが、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステル及びエチルコハク酸エステルが挙げられる。
本明細書で用いられるような用語「薬学的に許容されるプロドラッグ」は、適切な医療判断の範囲内で、不適切な毒性、刺激、アレルギー反応などを引き起こさずに、ヒト及び下等動物の組織に接触して用いるのに適当であって、妥当な有効性/危険性の割合の基準であり、目的の用途に有用である、本発明の方法で製造される化合物のプロドラッグを示し、さらに、可能であれば、本発明の化合物の両性イオン形態をも包含する。例えば、Bundgaard,(ed.),Design of Prodrugs, Elsevier(1985);Widderら(ed.),Methods in Enzymology,vol.4,Academic Press(1985);Krogsgaard−Larsenら(ed.),“Design and Application of Prodrugs,Textbook of Drug Design and Development”,Chapter 5,113−191(1991);Bundgaardら,Jounal of Drug Deliver Reviews,8:1−38(1992);Bundgaard,J.of Pharmaceutical Sciences,77:285(1998);Higuchi and Stella(eds.),Prodrugs as Novel Drug Delivery Systems,American Chemical Society(1975);及びBernard Testa & Joachim Mayer,“Hydrolysis In Drug And Prodrug Metabolism:Chemistry,Biochemistry and Enzymology,”John Wiley and Sons,Ltd.(2002)で議論しているような多くの形態のプロドラッグが技術分野で知られている。
本発明で想定される置換基及び可変基の組み合わせは、安定な化合物を形成できるものに限られている。本明細書で用いられるような用語「安定な」は、製品化するのに十分な安定性を有し、本明細書で詳述されている目的(例えば、患者への治療又は予防目的の投与)に対して化合物の品質の有効性を十分な期間保持できる化合物を意味するものである。
合成された化合物は反応混合物から分離されて、さらにカラムクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィー、又は再結晶のような方法で精製される。当業者に分かるように、本明細書にある式の化合物のさらなる合成方法は当業者にとって明瞭であろう。さらに、目的の化合物を得るために、多様な合成方法を代替の手順又は順序で実施してもよい。さらに、本明細書で示されている溶媒、温度、反応時間等は説明のみを目的としており当業者はこの反応条件を変更しても、本発明の目的の架橋大環状生成物を製造できることを認識するであろう。本明細書で述べられている化合物の合成に有用な、合成化学的な変換及び保護基の手順(保護及び脱保護)は当該技術分野で公知であり、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2d.Ed.,John Wiley and Sons(1991);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);及びL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)に記載されているようなものである。
本発明の化合物は、選択的な生物学的特性を増強するために、本明細書で示されている幾つかの合成方法により、適切な機能性を付加して、修飾することができる。このような修飾は技術分野で公知であり、所定の生体系(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)への生物学的浸透性の増強、経口利用性の増強、注射による投与を可能とする溶解性の増強、代謝の改変及び排泄速度の改変を包含する。
(医薬組成物)
本発明の医薬組成物は、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される担体と共に調剤された本発明化合物の治療効果のある量を含有する。本明細書で用いられているような、用語「薬学的に許容される担体」は非毒性で不活性な固体、半固体、又は液体の増量剤、希釈剤、封入物質又は各種の製剤補助剤を意味する。薬学的に許容される担体となりうる物質の例は、乳糖、ブドウ糖及び蔗糖のような糖類;トウモコロシ澱粉及びジャガイモ澱粉のような澱粉;セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロースのようなその誘導体;粉末化トラガカントゴム;麦芽;ゼラチン;タルク;ココアバター及び坐剤用ワックスのような賦形剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油及び大豆油のような油類;プロピレングリコールのようなグリコール;オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルのようなエステル;寒天;水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムのような緩衝剤;アルギン酸;パイロジェンフリーの水;生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、及びリン酸緩衝液であり、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムのような他の非毒性互換性滑沢剤も、また着色剤、解除剤、被覆剤、甘味剤、着香剤及び芳香剤、保存剤及び抗酸化剤もまた製剤担当者の判断により、組成物中に入れることができる。本発明の医薬組成物はヒト及び他の動物に、経口、経直腸、非経口、大槽内(intracisternally)、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏又は滴下による)、口腔投与が可能であり、又は経口若しくは経鼻スプレーで投与可能である。
経口投与用の液体製剤は、薬学的に許容される乳剤、マイクロ乳剤、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシルを含む。活性化合物に加えて、液体製剤は、例えば水又は他の溶媒、溶解剤、及び、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油類(特に、綿実、ラッカセイ、コーン、胚芽、オリーブ、ヒマ、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフラニルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル、及びこれらの混合物のような当技術分野で通常使用されている不活性な希釈剤を含有することができる。不活性希釈剤のほかに、この経口用の組成物は湿潤剤、乳化及び懸濁剤、甘味、着香及び芳香剤のような添加剤をも含有する。
例えば、無菌注射用水溶液又は油性懸濁液のような注射用製剤は、適当な分散又は湿潤剤及び懸濁化剤を用い、公知の技術によって製剤化できる。この無菌注射用製剤は又、例えば1,3−ブタンジオールのような、非毒性で非経口用として許容される希釈剤又は溶媒中での、無菌注射用溶液、懸濁液又は乳化液であってもよい。許容される賦形剤及び溶媒のうち使用可能なものは、水、USPのリンゲル溶液、及び生理食塩水である。さらに、無菌の不揮発油を溶媒又は懸濁媒体として従来のように用いてもよい。このために合成モノ−又はジ−グリセライドを含む、いくつかのブランドの無菌不揮発性油を用いることができる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸は注射剤を調製するのに用いられる。
注射用製剤は、例えば細菌フィルター(bacterial -retaining filter)でろ過することによって、又は無菌水又は他の無菌媒体に溶解又は分散できる無菌固体組成物の形態の殺菌剤を使用前に組み入れることによって、無菌化することができる。
薬剤の効果を延長するために、皮下又は筋肉内注射から薬剤の吸収を遅くすることが多くの場合好ましい。これは水に溶けにくい結晶又は非晶形物質の分散液を使用することによって遂行できる。そのため薬剤の吸収速度は、溶解速度によって決まり、言い換えればこれは結晶の大きさ及び結晶形によって決まることになる。また、非経口投与用の薬剤形態の吸収速度の遅延は、薬剤を油性の賦形剤に溶解又は懸濁することによって達成される。注射用デポー製剤は、ポリアクチド−ポリグリコリド(polyactide-polyglycolide)のような生体分解性ポリマー中で薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって製造される。薬物のポリマーに対する比率及び使用する特定ポリマーの性質よって、薬物の放出速度を調節することができる。生体分解性ポリマーの他の例は、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)を包含する。注射用のデポー製剤は、体組織に適合するリポソーム又はマイクロカプセルに薬剤を取り込むことによっても製造される。
直腸又は膣内投与用組成物は、好ましくは、ココアバター、ポリエチレングリコール又は坐薬用ワックスのような、室温では固体であるが、体温では液体であるといった、直腸又は膣腔内で溶解して活性化合物を放出するような、適当な非刺激性の賦形剤又は担体と本発明の化合物を混合することによって製造可能な坐薬である。
同様の固体組成物は、ラクトース又は乳糖、高分子のポリエチレングリコールなどのような賦形剤を用いて、ソフト及びハードカプセルの充填物としても使用される。
活性化合物は上記ような一又はそれ以上の賦形剤と共に、マイクロカプセル化することもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル、ピル、及び顆粒の固体剤形は、腸溶性コーティング、放出調整コーティング及び医薬製剤技術においてよく知られている他のコーティング法でコーティング及びシェル化して製造することができる。このような固体剤形において、活性化合物は蔗糖、乳糖又は澱粉のような1つ又はそれ以上の不活性希釈剤と混合される。このような剤形は、通常の慣行として、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば打錠用の滑沢剤、及びステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースのような打錠補助剤、も包含していてもよい。カプセル、錠剤及びピルの場合は、剤形は緩衝剤も含んでいてもよい。これらは、不透明剤を含有することができ、そして活性成分を腸管のある部位にのみ又は優先的に放出(遅延放出であってもよい)する組成物とすることもできる。使用可能な包埋組成物の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。
本発明の化合物の局所又は経皮投与用剤形は、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、液剤、スプレー、吸入剤又はパッチを包含する。活性化合物は、無菌条件下で、薬学的に許容される担体及び何れかの必要とされる保存剤又は緩衝剤と共に必要に応じて混合される。眼科用製剤、点耳薬、眼軟膏、粉末及び液剤も本発明の範囲内とするものである。
軟膏、ペースト、クリーム及びゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物性及び植物性の油脂、油類、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカントゴム、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、ケイ酸、タルク及び酸化亜鉛のような賦形剤、又はこれらの混合物を含むことができる。
、本発明の化合物に加えて、粉末及びスプレーは、乳糖、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム及び粉末ポリアミドのような賦形剤、又はこれらの物質の混合物を含有することができる。スプレーは、クロロフルオロ炭化水素のような通常の高圧ガスをさらに含有することができる。
経皮パッチには、さらに化合物の体内送達を制御できるという利点がある。このような投与形態は、適当な媒体に化合物を溶解又は懸濁させて製造できる。吸収増強剤も、皮膚を通過する化合物の流量を増加させるのに使用できる。この速度は、速度調節膜を備えるか、化合物をポリマーのマトリックス又はゲルに分散すかのいずれかで、調節できる。
(抗ウィルス活性)
本発明の化合物の阻害量又は用量は、約0.1mg/Kgから約500mg/Kg、又は約1から約50mg/Kgの間でよい。阻害量又は用量は投与経路、さらに他の薬剤との併用の可能性にもよって変化する。
本発明の治療方法によれば、ヒト又は下等哺乳動物のような患者におけるウィルス感染が、望ましい結果が達成されるのに必要な量および回数で、患者に本発明の化合物の抗ーC型肝炎ウィルス有効量又は阻害量を投与することによって、治療又は予防される。本発明のさらなる方法は、生体試料を、所望の結果が達成されるのに必要な量および回数で、本発明組成物の化合物の阻害量によって処置することである。
本明細書で用いられているような、本発明の化合物の「抗−C型肝炎ウィルス有効量」という用語は、生体試料又は患者中のウィルス量を減少するのに十分な化合物の量を意味する。医学技術分野においてよく理解されているように、本発明の化合物の抗−C型肝炎ウィルス有効量は、妥当な有効性/危険性の割合で何れの治療にも当てはまるものであろう。
本発明化合物の「阻害量」という用語は、生体試料又は患者中のC型肝炎ウィルス量を減少するのに十分な量を意味する。本発明化合物のこの阻害量を患者に投与すると、医師によって判断されるように、妥当な有効性/危険性の割合で何れの治療にも当てはまることが理解される。本明細書で用いられているような、用語「生体試料」とは、患者へ投与するための生体由来の物質を意味する。生体試料の例としては、これらに限定されるものではないが、血液及び血漿、血小板、血液細胞の亜母集団などのようなその成分;腎臓、肝臓、心臓、肺等の臓器;精子及び卵子;骨髄及びその成分;又は幹細胞が挙げれる。従って、本発明の他の態様は、生体試料を本発明の化合物又は医薬組成物の阻害量と接触させることによる、生体試料の処置方法である。
患者の症状の改善に応じて、本発明の化合物、組成物又は組み合わせの維持用量を、必要により投与することができる。次いで、用量又は投与回数又はその両方は、症状に応じて、症状が望ましいレベルまで改善されてその状態が維持され、治療中止となるようなレベルまで、減少させることができる。しかしながら、患者によっては、病状の再発によって長期の断続的な治療が必要である。
しかしながら、本発明の化合物及び組成物の1日当りの総用量は、主治医の妥当な医療判断のもとに決定されるということは理解されたい。特定の患者に対する阻害用量は、治療を要する疾患とその重篤度、使用する特定化合物の活性、使用する特定組成物、患者の年齢、体重、一般健康状態、性別及び食事、使用する特定化合物の投与時期、投与経路及び排泄速度、治療期間、使用する特定化合物と組み合わせて又は同時に用いる薬剤、及び医薬技術分野でよく知られている要因等を含む、多様な要因による。
患者に単回で、又は分割用量で投与される、本発明の化合物の1日当りの総阻害用量は、例えば、0.01〜50mg/体重kg、又はさらに普通には0.1〜25mg/体重kgの量とすることができる。単回投与組成物としては上述の量を、又はその約数量を1日分の用量を満たすように、投与してもよい。一般的に、本発明による治療計画は、このような治療を必要とする患者に1日当り単回又は複数回用量で約10mgから約1000mgの本発明の化合物を投与することからなる。
別段の特定がない限り、本明細書中で用いられている技術及び科学用語は、当業者によく知られている意味に従っている。本明細書中で述べられている全ての刊行物、特許、公開特許出願、及び他の引例は、その全てが参照により本明細書に取り込まれる。
(略語)
スキーム及び実施例の説明で用いられている略語は以下の通りである。
ACN:アセトニトリル
BME:2−メルカプトエタノール
BOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロリン酸
COD:シクロオクタジエン
DAST:ジエチルアミノサルファー トリフルオライド
DABCYL:6−(N−4’−カルボキシ−4−(ジメチルアミノ)アゾベンゼン)−アミノヘキシル−1−O−(2−シアノエチル)−(N,N−ジイソプロピル)−ホスホルアミダイト
DCM:ジクロロメタン
DIAD:ジイソプロピル アゾジカルボキシレート
DIBAL−H:ジイソブチルアルミニウム ハイドライド
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMAP;N,N−ジメチルアミノピリジン
DME:エチレングリコールジメチルエーテル
DMEM:ダルベッコの修飾イーグル培地
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキサイド
DUPHOS:
Figure 2011178781
EDANS:5−(2−アミノ−エチルアミノ)−ナフタレン−1−スルホン酸
EDC1又はEDC:1−(3−ジエチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸
EtOAc:酢酸エチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾールー1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルユーロニウム ヘキサフルオロリン酸
ホベイダ(hoveyda)触媒:ジクロロ(o−イソプロポキシフェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)
KHMDS:カリウム ビス(トリメチルシリル)アミド
MS:メシル
NMM:N−4−メチルモルホリン
PyBrOP:ブロモ−トリ−ピロリジノ−ホスホニウム ヘキサフルオロリン酸
Ph:フェニル
RCM:閉環メタセシス
RT:逆転写
RT−PCR:逆転写ポリメラーゼ連鎖反応法
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
TPP又はPPh:トリフェニルホスフィン
tBOC又はBoc:tert−ブチルオキシカルボニル
Xantphos:4,5−ビス−ジフェニルホスファニル−9,9−ジメチル−9H−キサンチン
(合成方法)
本発明の化合物及び方法は、本発明の化合物を製造する方法を示す以下の合成スキームと関連付けることによって、よりよく理解されるであろう。
Figure 2011178781
全てのキノキサリン類縁体は共通の中間体Ifから製造される。化合物(−6)の合成はスキーム1に概略が説明されている。市販のboc−ヒドロキシプロリン(−1)をジオキサン中のHClで処理し、さらにHATUを用いて酸(−2)とカップリングすると、中間体(−3)が得られる。末端にアルケンを含有する他のアミノ酸誘導体を、多種の大環状構造を創生するために、(−2)に換えて用いることができる(詳細は国際公開公報WO00/59929を参照されたい)。(−3)をLiOHで加水分解し、次いでシクロプロピルアミン(−4)との他のペプチドカップリングを行うと、トリペプチド(−5)が得られる。最後に、ルテニウム−塩基触媒による閉環メタセシスで、目的の重要中間体(−6)が得られる(閉環メタセシスについてのさらなる詳細は、最近の概説:Grubbs ら,Acc.Chem.Res.,1995,28,446;Shrockら,Tetrahedron 1999,55,8141;Furstner,A.Angew.Chem.Int.Ed.2000,39,3012;Trinkaら,Acc.Chem.Res.2001,34,18;及びHoveydaら,Chem.Eur.J.2001,7,945を参照されたい)。
Figure 2011178781
本発明のキノキサリン類縁体はさまざまな異なった合成ルートで製造される。スキーム2に示されている、最も簡単な方法は、化合物−1ないし−5(これらに限定されるものではないが)を含む、市販の1H−キノキサリン−2−オンと重要中間体−6との、ミツノブ条件を用いる縮合それに引き続くLiOHによる加水分解である。従来の文献はミツノブ生成物が1位窒素で形成されると予測しているが、化合物−2から、カルボニル基の酸素における結合が観察された。意外な酸素ミツノブ付加生成物の同定及び特徴についての詳細な検討は本明細書の実施例に示されている。ミツノブ反応のさらなる詳細については、O.Mitsunobu,Synthesis 1981,1−28;D.L.Hughes,Org.React.29,1−162(1983);D.L.Hughes,Organic Preparations and Procedures Int.28,127−164(1996);J.A.Dodge,S.A.Johnes,Recent Res.Dev.Org.Chem.1,273−283(1997)を参照されたい。
Figure 2011178781
式(−3)の各種キノキサリン誘導体は、式(−1)(式中、Rは既に定義されている)のフェニルジアミンと式(3−)(式中、Rは既に定義されている)のケト酸又はエステルとで、無水メタノール中、室温で製造することができる(本反応のさらなる詳細について、Bekermanら,J.Heterocycl.Chem.1992,29,129−133を参照されたい)。式(−3)のキノキサリン誘導体の製造に適したフェニルジアミンの例として、これらに限定されるものではないが、1,2−ジアミノ−4−ニトロベンゼン、o−フェニレンジアミン、3,4−ジアミノトルエン、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミン、メチル−3,4−ジアミノベンゾエート、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5,6−ジアミン、1,2−ジアミノ−4,5−メチレンジオキシベンゼン、4−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−1,2−ベンゼンジアミン、等が挙げられる。スキーム3に記載されている反応に適しているケト酸の例として、これらに限定されるものではないが、ベンゾイルギ酸、フェニルピルビン酸、インドール−3−グリオキシル酸、インドール−3−ピルビン酸、ニトロフェニルピルビン酸、(2−フリル)グリオキシル酸、等が挙げられる。スキーム3に記載されている反応に適しているケトエステルの例として、これらに限定されるものではないチオフェン−2−グリオキシル酸、エチル−2−オキソ−4−フェニルブチル酸、エチル−2−(フォルミルアミノ)−4−チアゾリルグリオキシル酸、エチル−2−アミノ−4−チアゾリルグリオキシル酸、エチル−2−オキソ−4−フェニルブチル酸、エチル−(5−ブロモチエン−2−イル)グリオキシル酸、エチル−3−インドリルグリオキシル酸、エチル−2−メチルベンゾイルギ酸、エチル−3−エチルベンゾイルギ酸、エチル−3−エチルベンゾイルギ酸、エチル−4−シアノ−2−オクソブチル酸、メチル−(1−メチルインドリル)−3−グリオキシル酸等が挙げられる。
Figure 2011178781
式(−4)(式中、Rは既に定義されている)の3,6−置換キノキサリン−2−オンは、6位置換に対する位置選択的方法で、4−メトキシ−2−ニトロアニリン(−1)と置換グリオキシル酸(−2)をアミドカップリングして化合物(−3)を得ることから製造できる。3,6−置換キノキサリン−2−オン(−4)は化合物(−3)のニトロの接触還元次いで縮合して3,6−置換キノキサリン−2−オン(−4)を得ることによって製造される。他種の2−ニトロアニリンを使用することによって、他種の置換基を(4−4)に導入することができる。スキーム4に記載の反応に適しているケト酸の例として、これらに限定されるものではないが、ベンゾイルギ酸、フェニルピルビン酸、インドール−3−グリオキシル酸、インドール−3−ピルビン酸、ニトロフェニルピルビン酸、(2−フリル)グリオキシル酸等が挙げられる。スキーム4に記載の反応に適している2−ニトロアニリンの例として、これらに限定されるものではないが、4−エトキシ−2−ニトロアニリン、4−アミノ−3−ニトロベンゾトリフルオライド、4,5−ジメチル−2−ニトロアニリン、4−フルオロ−2−ニトロアニリン、4−クロロ−2−ニトロアニリン、4−アミノ−3−ニトロメチルベンゾアート、4−ベンゾイル−2−ニトロアニリン、3−ブロモ−4−メトキシ−2−ニトロアニリン、3’−アミノ−4’−メチル−2−ニトロアセトフェノン、5−エトキシ−4−フルオロ−2−ニトロアニリン、4−ブロモ−2−ニトロアニリン、4−(トリフルオロメトキシ)−2−ニトロアニリン、4−アミノ−3−ニトロ安息香酸エチル、4−ブロモ−2−メチル−6−ニトロアニリン、4−プロポキシ−2−ニトロアニリン、5−(プロピルチオ)−2−ニトロアニリン等が挙げられる。
Figure 2011178781
A. 重要な中間体である、3−クロロ−1H−キノキサリン−2−オン(−3)は、既に定義されている式(−1)のフェニルジアミンから、スキーム3で検討されたものと同じ条件下で、シュウ酸ジエチルエステル(−1)と反応させて、1,4−ジヒドロ−キノキサリン−2,3−ジオン(−2)を製造し(Bekermanら,J.Heterocycl.Chem.1992,29,129−133参照)、次いでDMF:トルエン(1:40)中でSOCl(1.37当量)で処理することによって合成できる(さらなる詳細については、Loev etら,J.Med.Chem.(1985),28,363−366を参照されたい)。
B. 重要な3−クロロ−キノキサリン−2−オン(−3)は、大環状前駆体(−6)にミツノブ条件で、予想される1位の窒素ではなく、カルボニルの酸素を介して付加して、式(−4)の重要な大環状中間体を生じる。
(スズキカップリング)
式(−5)(式中、Rは既に定義されている)の化合物は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリール−ボロン酸を用いて、DME中で、Pd(PPh及びCsCOの存在下で、スズキカップリングすることによって合成できる。スズキカップリング反応のさらなる詳細については、A.Suzuki,Pure Appl.Chem.63,419−422(1991)及びA.R.Martin,Y.Yang,Acta Chem.Scand.47,221−230(1993)を参照されたい。大環状の重要中間体(−5)へのスズキカップリングに適しているボロン酸の例として、これらに限定されるものではないが、2−ブロモチオフェン、フェニルボロン酸、5−ブロモチオフェン−3−ボロン酸、4−シアノフェニルボロン酸、4−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸等が挙げられる。
(ソノガシラ反応)
式(−6)(式中、Rは既に定義されている)の化合物は、大環状重要中間体と末端アルキン化合物とを、アセトニトリル中で、PdCl(PPh及びCuIの存在下、90℃で12時間の、ソノガシラ反応によって合成できる。ソノガシラ反応のさらなる詳細については、Sonogashira,Comprehensive Organic Synthesis,3巻、第2章と4章 及びSonogashira,Synthesis 1977,777を参照されたい。大環状重要中間体(−5)とのソノガシラ反応に適している末端アルキン化合物は、これらに限定されるものではないが、エチニルベンゼン、4−シアノ−エチニルベンゼン、プロパルギルベンゼン等を包含するが、。
(スティレカップリング)
式(−7)(式中、Rは既に定義されている)の化合物は、式(−4)の重要な大環状中間体とアリールスズを、ジオキサン中で、Pd(PPhの存在下に行うスティレカップリングによって、合成できる。スティレカップリング反応のさらなる詳細については、J.K.Stille,Angew.Chem.Int.Ed.25,508−524(1986)、M.Pereyreら,Tin in Organic Synthesis(Butterworths Boston,1987)pp 185−207 の各所、及びT.N.Mitchell,Synthesis 1992,803−815 中の合成適用の概要を参照されたい。重要な大環状中間体(−4)とのスティレカップリングに適している有機スズは、これらに限定されるものではないが、トリブチルスズシアナイド、アリル−トリ−n−ブチルスズ、2−トリブチルスズ−ピリジン、2−トリ−n−ブチルスズ−フラン、2−トリ−n−ブチルスズ−チオフェン、2,3−ジヒドロ−5−(トリ−n−ブチルスズ)ベンゾフラン等を包含する。
Figure 2011178781
重要な大環状3−クロロキサリン中間体(−4)を介して3種類の追加置換基をキノキサリン環の3位に導入することができる。導入できる多種の基は、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、エーテル、及びチオエーテルである。
アミノ置換キノキサリン(6−1)(式中、R及びRは既に定義されている)は、大環状キノキサリン中間体(−4)の0.1M DMF(10ml)溶液に、KCO(2当量)及びHNR(1.2当量)を加え、得られる反応混合物を室温で5−12時間撹拌することによって製造することができる。このような条件に適しているアミンとしては、これらに限定されるものではないが、エチルアミン、2−フェニルエチルアミン、シクロヘキシルアミン、エチルメチルアミン、ジイソプロピルアミン、ベンジルエチルアミン、4−ペンチルアミン、プロパルギルアミン等が挙げられる。
が水素でRがアリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールであるアミンに対しては、化合物(−1)に到達するために、異なった一連の条件を用いなければならない。大環状キノキサリン中間体(−4)の0.1M THF溶液にNaH(2当量)及びNHR(1.2当量)を加え、得られる反応混合物を5−12時間撹拌すると、アニリン置換の化合物(−1)が得られる。この条件に適しているアミンとしては、アニリン、4−メトキシアニリン、2−アミノピリジン等が挙げられる。
キノキサリン環の2位へのエーテルの導入は、大環状キノキサリン中間体(−4)の0.1M DMF溶液をKCO(2当量)及びHOR(1.2当量:式中、R及びRは既に定義されている)で処理することによって達成される。得られる反応混合物を室温で5−12時間撹拌すると目的のエーテル基が3位に導入される。これらの条件に適しているアルコールとしては、これらに限定されるものではないが、エタノール、プロパノール、イソブタノール、トリフルオロメタノール、フェノール、4−メトキシフェノール、ピリジン−3−オール等が挙げられる。チオエステルは同様な方法で製造できる。
Figure 2011178781
キノキサリン環のベンゾ部分の誘導は、式(−2)のハロゲン置換キノキサリンを介して行うことができる。式(−2)のキノキサリンは、無水メタノール中で既に詳述したように、クロロ−置換フェニルジアミン(−1)と式(−2)のジケト化合物(式中、W、Z及びRは既に定義されている)で製造できる。中間体(−3)は、ミツノブ条件下で、大環状前駆体(−6)及びクロロ置換キノキサリン(−2)を用いて形成される。中間体(−3)は、クロロで置換されている位置が、スズキカップリング反応、ソノガシラ反応、又はスティレカップリングされる。さらなる詳細については、スズキカップリング、ソノガシラ反応、及びスティレカップリングの先の検討を参照されたい。ビュッヒワルド反応(Buchwald reaction)は、アリール臭素をアミン、1級及び2級の両方、さらに1H−窒素複素環で置換することを可能とする。ビュッヒワルド反応の詳細については、J.F.Hartwig.Angew.Chem.Int.Ed.37,2046−2067(1998)を参照されたい。
Figure 2011178781
3−置換の2−オキソ−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸中間体(−4)は、3,4−ジアミノ安息香酸エチル(−1)と式(8−)のオキソ酢酸(式中、R4は既に定義されている)とを、スキーム3に既述の方法で、縮合して形成できる(さらなる詳細については、Bekermanら,J.Heterocycl.Chem.1992,29,129−133を参照されたい)。得られるエチルエステル(−3)をMeOH中室温で、LiOHで加水分解するとカルボン酸中間体(−4)が得られる。
カルボン酸(−4)は、ワイナーブのアミド(Weinerb’s amide;−5)を経由して、引き続き多種のグリニャール試薬で処理して、置換ケトン(−6)に変換されれる(Weinrebのアミドの形成及び使用の詳細については、Weinreb らTetrahedron Lett.1997,4171;Weinrebら,Synth.Commun.1982,12,989を参照、そしてB.S.Furniss,A.J.Hannaford,P.W.G.Smith,A.R.Tatchell,Vogel’s Textbook of Practcal Organic Chemistry,5th ed.,Longman,1989を参照されたい)。付加反応は不活性溶媒中で、一般に低温で行われる。適当な溶媒としては、限定されるものではないが、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、及びヘキサンが挙げられる。好ましい溶媒はテトラヒドロフラン又はジエチルエーテルである。好ましくは、反応は−78℃から0℃で行う。
別の方法では、カルボン酸(−4)は、一般的にスキーム8に記載されている方法で、式(−7)の多種のアミド(式中、R及びRは既に定義されている)を形成するために用いられる。スキーム8に記載されている各種キノキサリン−2−オン化合物の全ては、さらに上記のミツノブ条件によって大環状前駆体とカップリングする。
Figure 2011178781
さらなる6−置換のキノキサリン−2−オン化合物を、スキーム9に一般的に示されている方法によって製造することができる。
A.6−ニトロの還元及びアミドの形成
6−ニトロ−1H−キノキサリン−2−オン(−3)は、既述の方法で3,4−ジアミノニトロベンゼン及び式(−2)のオキソ酢酸(式中、Rは既に定義されている)から製造できる。6位のニトロ基の還元は、還流MeOH中で、Pd/CとHNNH・HOによって行うことができる。6−位アミン(−4)を多様な酸クロライドで処理すると、式(−5)の各種アミドが得られる。
B.ベンジルアルコールの酸化及び還元的アミノ化
式(−7)のキノキサリン−2−オンは、3,4−ジアミノベンジルアルコール及び式(−2)の各種オキソ酢酸(式中、Rは既に定義されている)を先のスキームで示されているように、縮合することによって形成される。得れるベンジルアルコール(−7)は次いで、スウェルン条件(Swern conditions)、又は他の酸化条件下で、還元すると式(−8)のアルデヒドが得られる。スウェルン反応のさらなる詳細については、A.J.Mancuso,D.Swern,Synthesis 1981,165−185 の各所;T.T.Tidwell,Org.React.39,297−572 の各所(1990)を参照されたい。他の酸化条件については、B.S.Furniss,A.J.Hannaford,P.W.G.Smith,A.R.Tatchell,Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry,5th ed.,Longman,1989を参照されたい。引き続きNaCNBH及び酢酸の存在下に、1級又は2級アミンで還元アミノ化を行うと、式(−9)の化合物が得られる。
Figure 2011178781
前記キノサリン大環状化合物の還元は、エチルエステル(−4)のTHF/MeOH/HO溶液をLiOH・HOで処理して対応する遊離酸を得ることによって行われる。
本明細書で引用されている全ての引例は、印刷物、電子書式、コンピュータ解読可能な記憶媒体又は他の形式であろうと、抄録、論文、雑誌、刊行物、教科書、学術論文、インターネットのウェブサイト、データベース、特許及び特許公報(これらに限定されるものではない)を包含する、全てが引例として明確に取り込まれる。
(実施例)
本発明の化合物及び製法は、次の実施例を勘案することによってよりよく理解されるものであるが、この実施例は説明のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。開示されている実施例に対する多くの変更及びは修飾は当業者には明らかなものであり、本発明の化学構造、置換基、誘導体、式及び/又は方法(これらに限定はされるものではないが)に関する変更及びは修飾は、本発明の精神及び添付の特許請求の範囲を逸脱することなく行うことができる。
環状ペプチド前駆体の合成
Figure 2011178781
1A.
Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1a(1.36g、5ミリモル)及び市販のシス−L−ヒドロキシプロリンメチルエステル1b(1.09g、6ミリモル)のDMF(15ml)溶液に、DIEA(4ml、4当量)及びHATU(4g、2当量)を加えた。0℃で1時間かけてカップリングを行う。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、次いで5%クエン酸(20mlで2回)、水(20mlで2回)、1MのNaHCO(20mlで4回)及び食塩水(10mlで2回)でそれぞれ洗浄する。有機層を無水NaSOで乾燥して、蒸発すると、ジペプチド1c(1.91g、95.8%)が得られる。これをHPLC(保持時間:8.9分、30−70%、90%B)及びMS(実測値:421.37、M+Na)で同定する。
1B.
このジペプチド1c(1.91g)をジオキサン(15mL)及び1NのLiOH水溶液(15ML)に溶解して、室温で4時間、加水分解反応を行う。反応混合物を5%のクエン酸で酸性にし、EtOAc(100mL)で抽出して、水(20mlで2回)、1MのNaHCO(20mLで2回)及び食塩水(20mlで2回)でそれぞれ洗浄する。有機層を無水NaSOで乾燥して、減圧下で除去して、遊離のカルボン酸化合物1d(1.79g、97%)を得、さらに精製することなく、次の合成工程で使用する。
1C.
上で得られる遊離のカルボン酸(1.77g、4.64ミリモル)のDMF(5ml)溶液に、D−β−ビニルシクロプロパンアミノ酸のエチルエステル1e(0.95g、5ミリモル)、DIEA(4ml、4当量)及びHATU(4g、2当量)を加えた。0℃で5時間かけて、カップリングを行う。反応混合物をEtOAc(80mL)で希釈して、5%のクエン酸(20mlで2回)、水(20mlで2回)、1MのNaHCO(20mlで4回)及び食塩水(10mlで2回)でそれぞれ洗浄する。有機層を無水NaSOで乾燥して、蒸発する。残渣を、溶出層として異なった比のヘキサン:EtOAc(5:1→3:1→1:1→1:2→1:5)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製する。溶出溶媒を除去した後、線状ペプチド1f(1.59g、65.4%)を油状物として単離する。これはHPLC(保持時間:11.43分)及びMS(実測値:544.84、M+Na)で同定する。
1D.閉環メタセシス(RCM)
線状ペプチド1f(1.51g、2.89ミリモル)の乾燥DCM(200ml)溶液を、バブリングNで脱酸素化する。ホベイダの第一世代触媒(Hoveyda’s 1st catalyst:5モル%、1当量)を固体として加える。N雰囲気下で12時間還流して反応する。溶媒を留去し、残渣を、溶出層として異なった比のヘキサン:EtOAc(9:1→5:1→3:1→1:1→1:2→1:5)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製する。溶出溶媒を除去すると、環状ペプチド前駆体1(1.24g、87%)が白色粉末として単離される。これはHPLC(保持時間:7.84分、30−70%、90%B)及びMS(実測値:516.28、M+Na)で同定する。環状ペプチド前駆体1の製造に用いられる合成方法のさらなる詳細は、WO00/059929(2000)を参照されたい。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
工程2A.
Figure 2011178781
冷却したTHF中の大環状前駆体1、3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オン 2a(1.1当量)、及びトリフェニルホスフィン(2当量)の混合物に、DIAD(2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を15分間0℃に保った後、室温まで加温した。18時間後、混合物を真空下で濃縮して、残渣を60%酢酸エチル−へキサンで溶出するクロマトグラフィーで精製すると、透明な油状物として2bが得られた(35mg、99%)。
MS(測定値):704.4(M+H)。
H−NMR[CDC1δ(ppm)]:8.6(d,1H),8.0(d,1H),7.8(d,1H),7.6(m,2H),7.5(d,2H),7.2(t,1H),7.0(brs,1H),6.0(brt,1H),5.5(m,1H),5.3(brd,1H),5.2(t,1H),5.0(m,1H),4.6(brt,1H),4.1−4.3(m,3H),3.1(m,1H),5.3(m,1H),2.1−2.3(m,2H),1.3(brs,9H),1.2(t,3H).

工程2B.
Figure 2011178781
化合物2b及び水酸化リチウム(10当量)のTHF/MeOH/HO(2:1:0.5)溶液を室温で20時間撹拌した。過剰な溶媒を真空下で蒸発し、得られる残渣を水で希釈し、次いでpH〜5に酸性化した。この混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水で1回洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過して、真空下で濃縮すると油状の残渣が得られ、これを2−10%のメタノール−クロロホルムで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製した。収率87%。
MS(測定値):676.3
H−NMR[CDOD,δ(ppm)]:8.14(1H),7.96(1H),7.86(1H),7.65(1H),7.62(1H),7.59(1H),7.19(1H),6.07(1H),5.53(1H),5.52(1H),4.81(1H),4.75(1H),4.23(1H),4.12(1H),2.65−2.75(2H),2.52(1H),2.21(1H),1.97(1H),1.80(1H),1.62(2H),1.54(1H),1.47(2H),1.44(2H),1.41(2H),1.09(9H).
13C−NMR[CDOD,δ(ppm)]:176.2,174.1,173.4,156.0,152.9,141.0,139.6,138.9,138.6,131.5,130.6,130.0,129.3,128.1,127.8,127.1,126.6,78.6,76.1,59.8,53.3,52.3,41.4,34.5,32,3,30.0,27.5,27.4,27.2(3C),26.1,22.6,22.4.
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−(ホルムアミド)−チアゾール−4−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
工程3A.
Figure 2011178781
市販の4−メトキシ−ベンゼン−1,2−ジアミン 3a(3.6ミリモル)及び(2−ホルミルアミノ−チアゾール−4−イル)−オキソ−酢酸エチル3b(1当量)をエタノール(40mL)中で5時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却した後、過剰なエタノールを真空下で蒸発して、残渣を高圧下に2時間置くと、緑黄色の粉末として化合物3cが得られた。
MS(測定値):303.1(M+H)。
H−NMR[DMSO−d,δ(ppm)]:8.7(s,1H),8.6(m,2H),7.2−7.3(m,4H),3.8(s,3H),
工程3B.
Figure 2011178781
冷却したTHF中の化合物1、キノキサリン−2−オン 3c(1.1当量)及びトリフェニルホスフィン(2当量)の混合物に、DIAD(2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を0℃に15分間保持した後、室温まで加温した。18時間後、この混合物を真空下で濃縮して、残渣を80−100%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーで精製して、黄色油状物の化合物3dを得た。
MS(測定値):778.5(M+H)。
工程3C.
化合物3d及び水酸化リチウム(10当量)のTHF/MeOH/HO(2:1:0.5)溶液を室温で20時間撹拌した。過剰な溶媒を真空下で蒸発し、残渣を水で希釈し、次いでpH〜5に酸性化した。この混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水で1回洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過して、真空下で濃縮すると固体の残渣が得られ、これをHPLCで精製した。
MS(測定値):750.4(M+H)。
MS(測定値):722.4(M+H)。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがエチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−エチル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−フェニル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−メトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−エトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(4−エトキシフェニル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが5−ブロモチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリド−3−イルエチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−[2−(ピリド−3−イル)−ビニル]−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが3,4−ジメトキシ−フェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−チオフェン−2−イルエチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物
3−[2−チオフェン−2−イル−ビニル]−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Zがインドール−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(1H−インドール−3−イル)−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、市販のフェニル−1,2−ジアミン(3.6ミリモル)及びインドール−3−グリオキシル酸(1当量)をエタノール(40mL)中で5時間還流することによって製造される。混合物を室温に冷却した後、過剰のエタノールを真空下で蒸発してて、残渣を高真空下に2時間置いておくと、3−(1H−インドール−3−イル)−1H−キノキサリン−2−オンが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−(1H−インドール−3−イル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−インドール−3−イルメチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。

3−(1H−インドール−3−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、フェニル−1,2−ジアミン及びインドール−3−ピルビン酸を用いて、実施例12に記載されている方法で、3−(1H−インドール−3−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−(1H−インドール−3−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフラン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(フラン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、フェニル−1,2−ジアミン及びフラン2−イルグリオキシル酸を用いて、実施例12に記載されている方法で、3−(フラン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−(フラン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−ベンゾイミダゾール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である
3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、フェニル−1,2−ジアミン及び(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載されている方法で、3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−イミダゾール−2−イルメチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、フェニル−1,2−ジアミン及び(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載されている方法で、3−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オンを得る。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOETであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが塩素であり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−クロロ−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンは、フェニル−1,2−ジアミン及びシュウ酸を用いて、実施例12に記載されている方法で、1,4−ジヒドロキノキサリン−2,3−ジオンを得ることによって製造される。次いで、この1,4−ジヒドロキノキサリン−2,3−ジオンを2.5%DMF:トルエン中で、SOClで、130℃に加熱して2時間撹拌して処理し、ろ過して濃縮すると、3−クロロ−1H−キノキサリン−2−オンが粗製形態で得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−クロロ−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Zがチオフェン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物(0.055ミリモル)、3−チオフェンボロン酸(0.28ミリモル)、炭酸セシウム(0.22ミリモル)、フッ化カリウム1水和物(0.44ミリモル)の混合物を丸底フラスコに入れて、2回窒素を流す。この混合物にDMEを加えて、得られる溶液に再度窒素を流した後、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(10モル%)を加える。さらに2回窒素を流した後、混合物を20時間加熱還流する。混合物を冷却し、水で希釈して、EtOAcで3回抽出する。合わせたEtOAc層を食塩水で1回洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過して、真空下で濃縮する。残渣を、20−40%のEtOAc−へキサンで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステル前駆体が得られる。このエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジン−3−イル−アセチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
脱ガスした実施例17の標題化合物(4ミリモル)、2−ピリジン−3−イルアセチレン(4ミリモル)及びトリエチルアミン(1ml)のアセトニトリル(10ml)溶液をPdCl(PPh(0.2ミリモル)及びCuI(0.1ミリモル)と反応させて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を脱ガスして、室温で5分撹拌する。反応温度を90℃に上げて、12時間撹拌する。引き続いて、反応混合物を真空下で濃縮して、シリカゲルカラムで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。このエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
脱ガスした実施例17の標題化合物(1ミリモル)及び2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル スズ(2ミリモル)の溶液に、Pd(PPh(10モル%)を加える。混合物をさらに2回窒素で脱ガスして100℃に3時間過熱する。冷却した混合物を真空下で濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/へキサン)で精製すると、 標題化合物のエチルエステルが得られる。このエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがプロパルギルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液とプロパルギルアミンをKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、 標題化合物のエチルエステルが得られる。このエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−N(エチル)−であり、Zがベンジルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液とベンジルエチルアミン(1.2当量)をKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、 標題化合物のエチルエステルが得られる。次いで、このエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがピリジン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液と3−アミノピリジン(1.2当量)をKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いで、このエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがテトラゾリルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液とテトラゾール(1.2当量)をKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いでこのエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがモルホリノであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液とモルホリン(1.2当量)をKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。このエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−O−であり、Zがチオフェン−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例17の標題化合物の0.1M DMF溶液とチオフェン−3−イル−メタノール(1.2当量)をKCO(2当量)の存在下、室温で5−12時間反応して標題化合物を製造する。次いで、得られる反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO、水、及び食塩水で洗浄して、洗浄した抽出液を真空下で濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いで、このエチルエステルをLiOHで処理して遊離酸へ加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−メトキシ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例の2−ニトロアミド前駆体は、4−メトキシ−2−ニトロアミン(1当量)及び2−(チオフェン−2−イル)オキソ酢酸(1当量)を用いて、DMF中、DCCの存在下、室温から80℃で反応させて、前駆体2−ニトロアミド(N−(4−メトキシ−2−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2−チオフェン−2−イルアセトアミド)を得ることによって製造する。前駆体2−ニトロアミドを接触水素化条件(MeOH中、H/Pd/C)に付して、アミンを形成し、次いで閉環により、6−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6,7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4,5−ジメトキシ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6,7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6,7−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−シアノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−シアノ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−シアノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−シアノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−テトラゾール−5−イル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−シアノ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−シアノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。次いで、封管中でこのシアノ化合物をキシレン中でNaN(5当量)及びEtN(3当量)で処理し、140℃に加熱し、12時間撹拌して、抽出して、精製すると、6−テトラゾール−5−イル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−テトラゾール−5−イル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
2−チオフェン−2−イル−4H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、2,3−ジアミノピリジン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、2−チオフェン−2−イル−4H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
2−チオフェン−2−イル−4H−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
7−チオフェン−2−イル−5H−1,3−ジオキサ−5,8−ジアザ−シクロペンタ[b]ナフタレン−6−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5,6−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、7−チオフェン−2−イル−5H−1,3−ジオキサ−5,8−ジアザ−シクロペンタ[b]ナフタレン−6−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
7−チオフェン−2−イル−5H−1,3−ジオキサ−5,8−ジアザ−シクロペンタ[b]ナフタレン−6−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
3−チオフェン−2−イル−1H−ベンゾ[g]キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、ナフチレン−2,3−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、3−チオフェン−2−イル−1H−ベンゾ[g]キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
3−チオフェン−2−イル−1H−ベンゾ[g]キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−メタンタンスルホニル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−メタンスルホニル−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−メタンタンスルホニル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−メタンタンスルホニル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−スルホン酸の製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、3,4−ジアミノ−ベンゼンスルホン酸及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−スルホン酸を得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−スルホン酸及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ヒドロキシメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、(3,4−ジアミノ−フェニル)−メタノール及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−ヒドロキシメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ヒドロキシメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ピペリジン−1−イル−メチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、最初にDMSO及び(COCl)を用いる6−ヒドロキシメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンのスウェルン酸化によって2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボアルデヒドを形成してから製造する。次いで、この6−カルボアルデヒド化合物をアセトニトリル中、NaCNBH3及び酢酸の存在下で、ピペリジンで還元的アミノ化を行い、水処理及び精製すると、6−ピペリジン−1−イルメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ピペリジン−1−イルメチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−ニトロ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−アミノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例39の6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを還流メタノール中、Pd/Cの存在下に、HNNH・HOで還元することによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−アミノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
N−(2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−イル)−2−フェニル−アセトアミドの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例40の6−アミノ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを塩化フェネチル酸で処理して、精製した後、N−(2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−イル)−2−フェニル−アセトアミドを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
N−(2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−イル)−2−フェニル−アセトアミド及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−ニトロ−ベンゼン−1,2−ジアミン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得るとによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ニトロ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ヒドロキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、3,4−ジアミノフェノール(このものは、3,4−ジニトロフェノオルを還流メタノール中で、HNNH・HO、Pd/Cで処理して製造する)及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−ヒドロキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ヒドロキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ベンジルオキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例43の6−ヒドロキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンをDMF中、KCOの存在下に、25℃から80℃の温度範囲で、ブロモメチルベンゼンで処理して製造する。得られる反応混合物を処理、精製すると6−ベンジルオキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ベンジルオキシ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸エチルエステルの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、3,4−ジアミノ−安息香酸エチルエステル及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸エチルエステルを得るとによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸エチルエステル及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−フェニルアセチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
工程40a
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例45の2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸エチルエステルを用いて、実施例2の方法によるエチルエステルの加水分解により、カルボン酸を得ることによって製造する。
工程40b
次いで、このカルボン酸を、DCC及びトリエチルアミンの存在下に、DMFに溶解し、得られる反応混合物に(MeO)NHMeを加えて、Weinrebアミドを形成する。次いで、このWeinrebアミドをTHF中、−75℃で、臭化ベンジルマグネシウムで処理し、抽出及び精製すると、6−フェニルアセチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−フェニルアセチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸ベンジルアミドの製造
工程41a
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例45の2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸エチルエステルを用いて、実施例2の方法によるエチルエステルの加水分解により、カルボン酸を得ることによって製造する。
工程41b
次いでこのカルボン酸を、DCC及びトリエチルアミンの存在下に、DMFに溶解し、得られる反応混合物にベンジルアミンを加えて、抽出及び精製すると、2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸ベンジルアミドが得られる。
大環状体におけるミツノブカップリング
2−オキソ−3−チオフェン−2−イル−1,2−ジヒドロ−キノキサリン−6−カルボン酸ベンジルアミド及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−フェネチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、実施例46の6−フェニルアセチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、酢酸の存在下に、H/Pd−Cで処理して6−フェネチル化合物を得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−フェネチル−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、次いで実施例2で示されているようにLiOHで処理することによって、エチルエステルを還元して標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
6−ブロモ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンの製造
本実施例のキノキサリン−2−オンを、4−ブロモ−2−ニトロアニリン及び(チオフェン−2−イル)オキソ−酢酸を用いて、実施例12に記載の方法で、6−ブロモ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オンを得ることによって製造する。
大環状体におけるミツノブカップリング
6−ブロモ−3−チオフェン−2−イル−1H−キノキサリン−2−オン及び実施例1の標題化合物を用いて、実施例2に記載されているミツノブ条件下で、標題化合物を得ることによって、標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例49の標題化合物(1ミリモル)及びチアゾール−2−イルスズ(2ミリモル)の脱ガス溶液に、Pd(PPh(10モル%)を加える。この混合物をさらに2回窒素で脱ガスして、100℃に3時間加熱する。冷却した混合物を真空下で濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/へキサン)で精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いで、このエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOHで加水分解すると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例49の標題化合物(0.055ミリモル)、フェニルボロン酸(0.28ミリモル)、炭酸セシウム(0.22ミリモル)、及びフッ化カリウム1水和物(0.44ミリモル)の混合物を丸底フラスコに入れて、窒素で2回フラッシュする。この混合物にDMEを加えて、得られる溶液を再度窒素で2回フラッシュした後、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(10モル%)を加える。さらに窒素で2回フラッシュした後、混合物を20時間加熱還流する。次いで、この混合物を冷却し、水で希釈して、EtOAcで3回抽出する。合わせたEtOAc層を食塩水で1回洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過して、真空下で濃縮する。残渣を20−40%EtOAc−へキサンで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いでこのエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOHで加水分解して遊離酸にすると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
脱ガスした、実施例49の標題化合物(4ミリモル)、2−ピリジン−3−イル酢酸(4ミリモル)、及びトリエチルアミン(1ml)のアセトニトリル(10ml)溶液とPdCl(PPh(0.2ミリモル)及びCuI(0.1ミリモル)を反応させて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を脱ガスして、室温で5分撹拌する。得られる反応混合物を次いで90℃に12時間加熱する。引き続き、反応混合物を真空下で濃縮して、シリカゲルカラムで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いでこのエチルエステルを実施例2に示されているようにLiOH処理によって、加水分解して遊離酸にすると、標題化合物が得られる。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例49の標題化合物(0.068ミリモル)、イミダゾール(2当量)、CsCO(3当量)、Xantphos(30モル%)及びPd(OAc)の乾燥混合物を窒素雰囲気下のジオキサンに加える。この反応混合物を脱ガスして、75℃で18時間加熱して標題化合物を製造する。TLCで観察して、反応が完了したら、反応混合物をDCMで希釈し、ろ過して、真空下で濃縮する。次いで、反応混合物を5%MeOH/CHClを用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物のエチルエステルが得られる。次いでこのエチルエステルを実施例2に記載されている条件で加水分解すると、標題化合物が得られる。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
54a−アミンの脱保護
実施例2の標題化合物(0.041ミリモル)をHClの4Mジオキサン溶液(4ml)に溶解して、1時間撹拌する。真空下で濃縮して反応残渣54aを得る。
54b−クロロギ酸エステル試薬
シクロペンタノール(0.045ミリモル)をTHF(3ml)に溶解して、ホスゲン(0.09ミリモル)の20%トルエン溶液を加えて、クロロギ酸エステル試薬54bを製造する。この反応混合物を室温で2時間撹拌して、溶媒を真空下で除去する。残渣にDCMを加えて、引き続き真空下で濃縮乾固すると、クロロギ酸エステル試薬54bが得られる。
54c−カルバメートの形成
残渣54aをTHF(1ml)に溶解し、TEA(0.045ミリモル)を加えて、得られる反応混合物を0℃に冷却して標題のカルバメートを製造する。この0℃の反応混合物にTHF(3ml)中のクロロギ酸エステル試薬54bを加える。得られる反応混合物を0℃で2時間反応し、EtOAcで抽出し、1Mの炭酸水素ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空下で濃縮乾固する。粗製の化合物をシリカゲルのカラムで精製して、引き続きエチルエステルを実施例2に記載の方法で加水分解する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロブチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物及びシクロブタノールを用いて、実施例54に記載の方法で標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロヘキシルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物及びシクロヘキサノールを用いて、実施例54に記載の方法で標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物及び(R)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランを用いて、実施例54に記載の方法で標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物及び(S)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランを用いて、実施例54に記載の方法で標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物及び
Figure 2011178781
を用いて、実施例54に記載の方法で標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物をHClの4Mジオキサン溶液(4ml)に溶解し、反応混合物を1時間撹拌して、標題化合物を製造する。反応残渣を真空下で濃縮する。この残渣に、THF(4ml)及びTEA(0.045ミリモル)を加え、混合物を0℃に冷却して、塩化シクロペンチル酸(0.045ミリモル)を加える。得られる反応混合物を0℃で2時間撹拌する。次いで、この反応混合物をEtOAcで抽出し、1Mの炭酸水素ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空下で濃縮乾固する。粗製の化合物をシリカゲルのカラムで精製して、引き続きエチルエステルを実施例2に記載の方法で加水分解する。
Aが−(C=O)−NH−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物をHClの4Mジオキサン溶液(4ml)に溶解し、1時間撹拌して、標題化合物を製造する。得られる反応残渣を真空下で濃縮し、THF(4ml)溶解して、0℃に冷却する。0℃の溶液にシクロペンチルイソシアネート(0.045ミリモル)を加え、得られる反応混合物を室温で4時間撹拌する。次いで、この溶液をEtOAcで抽出し、1%のHCl、水及び食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空下で濃縮乾固する。粗製の化合物をシリカゲルのカラムで精製して、引き続きエチルエステルを実施例2に記載の方法で加水分解する。
Aが−(C=S)−NH−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物をHClの4Mジオキサン溶液(4ml)に溶解し、1時間撹拌して、標題化合物を製造する。反応残渣を真空下で濃縮し、THF(4ml)に溶解して、0℃に冷却する。0℃の溶液にシクロペンチルイソチオシアネート(0.045ミリモル)を加え、得られる反応混合物を室温で4時間撹拌する。次いで、この溶液をEtOAcで抽出し、1%のHCl、水及び食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空下で濃縮乾固する。粗製の化合物をシリカゲルのカラムで精製して、引き続きエチルエステルを実施例2に記載の方法で加水分解する。
Aが−S(O) −R (式中、R はシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例2の標題化合物をHClの4Mジオキサン溶液(4ml)に溶解し、1時間撹拌して、標題化合物を製造する。THF(4ml)に溶解した濃縮反応残渣にTEA(0.045ミリモル)を加えて、0℃に冷却する。0℃の溶液に塩化シクロペンチルスルホニル(0.045ミリモル)を加え、得られる反応混合物を0℃で2時間撹拌する。次いで、この溶液をEtOAcで抽出し、1Mの炭酸水素ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空下で濃縮乾固する。粗製の化合物をシリカゲルのカラムで精製して、引き続きエチルエステルを実施例2に記載の方法で加水分解する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
実施例54の標題化合物及びフェネチルアルコール64aのDCM(0.5ml)溶液に、PyBrOP(1.2当量)、DIEA(4当量)及び触媒量のDMAPを0℃で加えて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を0℃で1時間撹拌して、4−12時間かけて室温まで温める。反応混合物を、異なった比のヘキサン:EtOAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出層として用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、フェネチルエステル64bとして単離される標題化合物が得られる。
他のエステルを同じ方法で製造できる。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
実施例54の標題化合物及びフェネチルアミン65a(0.05ml)のDMF(0.5ml)溶液に、EDC(1.2当量)及びDIEA(4当量)を0℃で加えて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を1時間撹拌する。次いで、反応を4−12時間かけて室温まで温める。反応混合物を、異なった比のヘキサン:EtOAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出層として用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物フェネチルアミド65bが得られる。
他のアミドを同じ方法で製造できる。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−NHS(O) −フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
実施例54の標題化合物及びα−トルエンスルホンアミド66a(10mg)のDCM(0.5ml)溶液に、PyBrOP(1.2当量)、DIEA(4当量)及び触媒量のDMAPを0℃で加えて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を1時間撹拌して、4−12時間かけて室温まで温める。反応混合物を、異なった比のヘキサン:EtOAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出層として用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、標題化合物スルホンアミド66bが得られる。
他のスルホンアミドを同じ方法で製造できる。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−OHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
実施例54の標題化合物のDMF(0.5ml)溶液にEDC(1.2当量)及びDIEA(4当量)を0℃で加えて、標題化合物を製造する。得られる反応混合物を1時間撹拌する。引き続き、反応を4−12時間かけて室温まで温める。反応混合物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、ヒドロキシアミドが得られる。
次いで、このヒドロキシアミドをTHF中、−78℃で2時間DIBAL−Hで処理する。次いで、反応混合物をEtOAc(8ml)で希釈し、水及び食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して、真空下で濃縮すると、アルデヒド67aが得られる。アルデヒド67aのTHF(0.5ml)溶液に、α−ヒドロキシ−α−メチルプロピオニトリル(0.1ml)及び触媒量のTFAを0℃で加える。得られる反応混合物を4−12時間かけて0℃から室温まで温め、次いでジオキサン中、濃塩酸で加水分解する。次いで反応物をEtOAcで抽出して、水及び食塩水で洗浄すると、α−ヒドロキシ化合物67bが粗製の形態で得られる。この粗製化合物67bをTHF(0.5ml)中でデス−マーチン酸化(Dess−Martin oxidation)すると、α−カルボニル化合物67cが粗製の形態で得られる。この粗製67cを、異なった比のヘキサン:EtOAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出層として用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、ケト酸67cとして単離される標題化合物が得られる。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例67の標題化合物ケト酸及びフェネタノールを用い、実施例64に記載されている方法に従って、標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
実施例67の標題化合物ケト酸及びフェネチルアミンを用い、実施例65に記載されている方法に従って、標題化合物を製造する。
Aが−(C=O)−O−R (式中、R はシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−S(O) −ベンジルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物
実施例67の標題化合物ケト酸及びα−トルエンスルホンアミドを用い、実施例66に記載されている方法に従って、標題化合物を製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−(C=O)CH −であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
(2S)−N−Boc−アミノ−5−オキソ−8−ノネン酸の合成
71A.
マロン酸モノアリルエステルの無水THF溶液に窒素雰囲気下で、n−Bu−Mgを−78℃で5分かけて滴下して、前述のアミノ酸を製造する。次いで、得られる懸濁液を室温で1時間撹拌して、蒸発乾固する。真空下で乾燥すると、固体のMg塩71bが得られる。
先ず、グルタミン酸誘導体71aを無水THF中で、1,1’−カルボニルジイミダゾールと混合し、混合物を室温で1時間撹拌して遊離酸部位を活性化する。引き続き、活性化したグルタミン酸誘導体をマグネシウム塩49bの溶液に注入し、得られる反応混合物を室温で16時間撹拌する。次いで、混合物を酢酸エチルで希釈して、有機溶液を0.5NのHCl(0℃で)及び食塩水で洗浄し、乾燥して蒸発する。得られる残渣を、溶出系として ヘキサン中の35−40%酢酸エチルを用いて、シリカゲルクロマトグラフィーで分離すると、ジエステル71cが得られる。
71B.
テトラキス(トリフェニルホスフィン)Pd(0)の無水DMF溶液に、撹拌下、このジエステルのDMF溶液を加える。混合物を室温で3.5時間撹拌する。DMFを減圧下で蒸発し、残渣をEtOAcで希釈する。EtOAc溶液を0.5NのHCl(0℃で)及び食塩水で洗浄し、乾燥して、蒸発する。残渣を溶出液としてEtOAcの15%から20%ヘキサン溶液を溶出液として用いる、シリカゲルクロマトグラフィーに付すと、メチルエステル中間体が得られる。
次いで、中間体であるメチルエステルをTHF及び水で希釈し、LiOH・HOを加え、得られる混合物を室温で25時間撹拌して、加水分解の完了をTLCで監視する。反応混合物を真空下で濃縮してTHFの大部分を除去して、さらに塩化メチレンで希釈する。得られる溶液を1NのHClで洗浄し、無水NaSOで乾燥して、真空下で濃縮する。少量の不純物及び過剰のBocOを除去するために、粗生成物を100%へキサンから100%EtOAcを溶出液とする溶媒グラジュエントを用いる、フラッシュクロマトグラフィーで精製する。(2S)−N−Boc−アミノ−5−オキソ−8−ノネン酸71dが得られる。アミノ酸合成法の更なる詳細は、T.Tsuda ら,J.Am.Chem.Soc.,1980,102,6381−6384及びWO 00/59929から入手できる。
71C. 修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、(2S)−N−Boc−アミノ−5−オキソ−8−ノネン酸71dを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、71Cで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CH(CH )CH −であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
(2S,5R)−N−Boc−2−アミノ−5−メチル−8−ノネン酸(72h)の合成
72A.
固体の2−アセトアミドマロン酸エチル72bに、(R)−(+)−シトロネラル72aのピリジン溶液を1分かけて加える。得られる溶液を10℃の浴中で冷却し、無水酢酸を4分かけて加える。得られる溶液を室温で3時間撹拌して、2−アセトアミドマロン酸エチル72bをさらに加える。得られる混合物を室温でさらに11時間撹拌する。次いで、氷を加え、溶液を1.5時間撹拌して、混合物を250mlの水で希釈して、2倍のエーテルで抽出する。有機層を1NのHCl、飽和NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、フラッシュクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘキサン)で精製すると、化合物72cが得られる。
72B.
脱ガスした72cの無水エタンノール溶液に(S,S)−Et−DUPHOS−Rh(COD)OTfを加える。この混合物に30psiの水素を通し、パーシェーカー(Parr shaker)上で2時間撹拌する。得られる混合物を蒸発乾固して、粗製化合物72dを得、これを精製せずに次の工程で用いる。
72C.
化合物72dをtBuOH/アセトン/HO(1:1:1)の混合物に溶解して、氷浴(0℃)に入れる。NMMO及びOsOを連続的に加え、反応混合物を室温で4時間撹拌する。アセトンの大部分を真空下で蒸発し、次いで混合物を酢酸エチルで抽出する。有機層をさらに水及び食塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して、蒸発乾固する。エタノールの1%酢酸エチル溶液を溶出液として使用する、フラッシュクロマトグラフィーで精製すると、ジオール72eが高純度で得られる。
72D.
ジオール72eのTHF/HO(1:1)溶液に0℃で、NaIOを加えて、反応混合物を室温で3.5時間撹拌する。次いで、THF溶媒の大部分を真空下で蒸発して、残りの混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層をさらにクエン酸の5%水溶液、NaHCOの5%水溶液及び食塩水で洗浄し、有機層をMgSOで乾燥して、真空下で蒸発乾固する。アルデヒド中間体72fは粗製の形態で次の工程に使用する。
72E.
PhPCHBrの無水トルエン溶液に、KHMDSを加えて懸濁液を形成し、これを窒素雰囲気下、室温で30分撹拌する。撹拌後、懸濁液を0℃に冷却し、アルデヒド中間体72fのTHF溶液を加え、混合物を室温まで温めて、1時間撹拌する。THFの大部分を真空下で蒸発し、EtOAcを混合物に加えて、有機層を水、NaHCOの5%水溶液及び食塩水で洗浄する。次いで、有機層をMgSOで乾燥して、真空下で蒸発乾固する。ヘキサン:EtOAc(3:2)を溶出液として使用する、フラッシュクロマトグラフィーで精製すると、純粋な化合物72gが単離される。
72F.
粗製72gのTHF溶液に、BocO及びDMAPを加えて、反応混合物を2.5時間加熱還流する。引き続き、大部分のTHFを蒸発し、粗製の混合物を塩化メチレンで希釈し、1NのHClで洗浄して、DMAPを除去する。有機層をさらに飽和NaHCO水溶液で抽出し、無水NaSOで乾燥して、真空下で濃縮する。粗生成物をTHF及び水で希釈し、LiOH・HOを加えて、得られる混合物を室温で25時間撹拌する。このとき、加水分解の完了をTLCで監視する。反応混合物を真空下で濃縮して大部分のTHFを除去して、さらに塩化メチレンで希釈する。得られる溶液を1NのHClで洗浄し、無水NaSOで乾燥して、真空下で濃縮する。少量の不純物及び過剰なBocOを除去するために、粗生成物を100%へキサンから100%EtOAcを溶出液とする溶媒グラジュエントを用いるフラッシュクロマトグラフィーで精製する。(2S,5R)−N−Boc−2−アミノ−5−メチル−8−ノネン酸72hが得られる。上記アミノ酸合成のさらなる詳細は、国際公開公報WO00/59929を参照されたい。
72G.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、(2S,5R)−N−Boc−2−アミノ−5−メチル−8−ノネン酸72hを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、72Gで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−O−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、R がメチルであり、そしてR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
N−Boc−O−アリル−(L)−スレオニン(73d)の合成
73A.
Boc−(L)−スレオニン73aを塩化メチレン/メタノールに0℃で部分的に溶解する。ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液を、黄色(ジアゾメタンの存在を示す)になるまで加える。溶媒を蒸発すると、粗メチルエステル73bが得られる。
73B.
中間体73bを無水ジエチルエーテルに溶解し、AgO及び新たに活性化した4Åのモレキュラーシーブを加える。最後に、ヨウ化アリルを反応混合物に加えて、還流下で撹拌する。20時間後及び30時間後に2度追加のヨウ化アリルを加えて、撹拌を合計36時間続ける。この混合物をセライトでろ過して、EtoAc/へキサン(1:4)を溶出液として用いる、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、化合物73cが得られる。
73C.
化合物73cをTHF/MeOH/HO(2:1:1)の混合物に溶解して、LiOH・HOを加える。この溶液を室温で2時間撹拌して、1NのHClでpH〜3に酸性化した後、溶媒を真空下で除去する。粗製の化合物73dが得られる。合成法のさらなる詳細は、WO 00/59929を参照されたい。これは全てが参照として、本明細書に組み込まれている。
73D.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、N−Boc−O−アリル−(L)−スレオニン73dを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、73Dで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、R がメチルであり、そしてR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
(2S.3S)−N−Boc−2−アミノ−3−(メルカプトアリル)ブタン酸(74e)の合成。
74A.
化合物74aをピリジンに溶解し、この溶液を氷浴中で0℃に冷却して、塩化トシルを少量づつ加えて、反応混合物をジエチルエーテル及びHOの間で分配する。エーテル層をさらに0.2NのHCl及び食塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮乾固する。粗製の物質を、ヘキサン/EtoAc(8:2から7:3までの比のグラジュエント)を溶出液として用いる、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、トシル誘導体74bが単離される。
74B.
トシル誘導体74bの無水DMF溶液に、チオ酢酸カリウムを加えて、反応混合物を室温で24時間撹拌する。次いで、大部分のDMFを真空下で蒸発し、残りの混合物をEtoAc及びHOの間で分配する。水層をさらにEtoAcで抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して、蒸発乾固する。粗製の物質を、ヘキサン/EtoAc(4:1の比)を溶出液として用いる、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、チオエステル74cが得られる。
74C.
チオエステル74cのHO/EtOH(3:5の比)溶液に、O.2MのNaOH水溶液を加えて、混合物を室温で1.5時間撹拌する。次いで、ヨウ化アリルを加えて、室温でさらに30分撹拌を続ける。反応混合物を最初の量の半分まで濃縮して、EtoAcで抽出する。水層を、冷却した0.5NのHClでpH〜3に酸性化して、再度EtoAcで抽出する。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して、真空下で蒸発乾固する。粗製の反応混合物は少なくとも4つの生成物を含有している。全ての生成物は、ヘキサン/EtoAc(9:1から3:1までのグラジュエント)を用いる、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーの後に単離される。目的の生成物74dは最も極性が小さい化合物である。
74D.
化合物74dのMeOH/HO(3:1)溶液を、NaOH水溶液(0.3N)と室温で24時間及び40℃で1時間混合する。反応混合物を冷却した0.5NのHClで酸性化し、MeOHを真空下で除去して、残りの水性混合物をEtoAcで抽出する。有機層をMgSOで乾燥して、蒸発乾固すると、化合物74eが得られる。アミノ酸合成のさらなる詳細は、WO 00/59929を参照されたい。これは全てが参照として本明細書に組み込まれる。
74E.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、(2S.3S)−N−Boc−2−アミノ−3−(メルカプトアリル)ブタン酸74eを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、74Eで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、R がメチルであり、そしてR が水素である、式Iの化合物。
修飾アミノ酸
Figure 2011178781
の形成。
75A.
メタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.1当量)を水に溶解し氷浴中で0℃に冷却し、次いで化合物74dのジオキサン溶液を滴下して修飾アミノ酸を製造する。得られる反応混合物を0℃で1時間そして40℃で4時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、水を加えて、混合物を塩化メチレンで2度抽出する。合わせた有機層を水及び食塩水で洗浄し、無水MgS0で乾燥して、真空下で濃縮する。このメチルエステルを実施例74Dに記載の方法で還元すると、修飾アミノ酸75aが得られる。硫黄酸化反応に関するさらなる詳細は、S.A.Burrage ら,Tett.Lett.,1998,39,2831−1834を参照されたい。これは全てが参照として本明細書に組み込まれる。
75B.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、修飾アミノ酸75aを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、75Bで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O) −であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、R がメチルであり、そしてR が水素である、式Iの化合物。
修飾アミノ酸
Figure 2011178781
の形成。
76A.
メタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.1当量)を水に溶解し氷浴中で0℃に冷却し、次いで化合物75aのジオキサン溶液を滴下して修飾アミノ酸を製造する。得られる反応混合物を0℃で1時間そして40℃で4時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、水を加えて、混合物を塩化メチレンで2度抽出する。合わせた有機層を水及び食塩水で洗浄し、無水MgS0で乾燥して、真空下で濃縮する。このメチルエステルを実施例74Dに記載の方法で還元すると、修飾アミノ酸76aが得られる。硫黄酸化に関するさらなる詳細は、S.A.Burrageら,Tett.Lett.,1998,39,2831−1834を参照されたい。
76B.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、修飾アミノ酸76aを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、76Bで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−SCH CH −であり、X及びYがチオフェン−3−イル、Zが水素であり、jが0であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR がメチルである、式Iの化合物。
Figure 2011178781
77A.(S)−N−Boc−2−アミノ−3−メチル−3−(1−メルカプト−4−ブテニル)ブタン酸(77b)の合成
L−ペニシラミン77aをDMF/DMSO(5:1)に溶解し、引き続き、4−ブロモペンテン及びCsOH・HOをこの混合物に加えて、さらに12時間撹拌を続ける。引き続いてDMFを真空下で除去し、残りの混合物を0.5NのHClで希釈(0℃で)してpHを〜4−5に調製し、次いで2倍のEtoAcで抽出する。有機層を食塩水で(2回)洗浄し、MgSOで乾燥して、蒸発乾固すると、粗製のカルボン酸77bが得られる。
77B.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、修飾アミノ酸77bを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、77Bで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、LがCF CH であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
(2S)−N−Boc−アミノ−5−ジフルオロ−8−ノネン酸(78b)の合成
78A.
ケトン化合物71d(0.30g、1ミリモル)のDCM(5ml)溶液に、DAST(ジエチルアミノサルファー トリフルオライド;0.2g、1.2当量)を加える。室温に2−3日間保持して反応する。溶媒を蒸発して、残渣を異なった比のヘキサン:EtoAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出液として用いる、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、単離されたメチルエステル78aが得られる。合成法に関するさらなる詳細は、Tius,Marcus Aら.,Tetrahedron,1993,49,16;3291−3304を参照されたい。これは全てが参照として本明細書に組み込まれる。
78B.
メチルエステル78aをTHF/MeOH/HO(2:1:1)に溶解して、LiOH・HOを加える。この溶液を室温で2時間撹拌して、1NのHClでpH〜3に酸性化した後、真空下で溶媒を除去すると、粗製の(2S)−N−Boc−アミノ−5−ジフルオロ−8−ノネン酸78bが得られる。
78C.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、粗製の(2S)−N−Boc−アミノ−5−ジフルオロ−ノナン−8−エン酸78bを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、78Cで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CHFCH −であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式Iの化合物。
Figure 2011178781
(2S)−N−Boc−アミノ−5−フルオロ−8−ノネン酸(79c)の合成
79A.
ケトン化合物71dをメタノール(5ml)に溶解して、NaBH(2.2当量)を加える。反応混合物を室温で2−6時間以上撹拌し、1Mの塩化アンモニウムで急冷して、EtoAc(30ml)で抽出する。溶媒を蒸発すると、粗製のヒドロキシ化合物79aが得られる。
79B.
ヒドロキシ化合物79aをDCM(5ml)に溶解し、DAST(0.2g、1.2当量)を加えて、−45℃で1時間撹拌する。次いで、反応混合物を室温まで温めて、2−3日以上撹拌する。溶媒を蒸発して、残渣を異なった比のヘキサン:EtoAc(9:1→5:1→3:1→1:1)を溶出液として用いる、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、単離されたモノフッ化化合物のメチルエステル79bが得られる。この反応方法に関するさらなる詳細は、Buist,Peter Hら,Tetrahedron Lett.,1987,28,3891−3894を参照されたい。これは全てが参照として本明細書に組み込まれる。
79C.
メチルエステル79bをTHF/MeOH/HO(2:1:1)に溶解して、LiOH・HOを加える。この溶液を室温で2時間撹拌して、1NのHClでpH〜3に酸性化した後、真空下で溶媒を除去すると、粗製の(2S)−N−Boc−アミノ−5−ジフルオロ−8−ノネン酸79Cが得られる。
79D.修飾環状ペプチド前駆体メシラートの合成
修飾環状ペプチド前駆体メシラートは、Boc−L−2−アミノ−8−ノネン酸1aの代わりに、粗製の(2S)−N−Boc−アミノ−5−モノフルオロ−8−ノネン酸79cを用いて、実施例1に詳述されている合成ルートを適用し、次いで、実施例2に記載されている方法によって対応するメシラートに変換することによって製造する。
標題化合物は、79Dで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって製造する。
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR 及びR が水素である、式IIの化合物。
80A.
実施例1の環状ペプチド前駆体の、Hの存在下、MeOH中でPd/Cを用いる接触還元によって、飽和環状ペプチド前駆体を製造する。
標題化合物は、80Aで形成される修飾環状ペプチド前駆体メシラート及び3−(チオフェン−2−イル)−1H−キノキサリン−2−オンを用いて、実施例2で説明されているミツノブ条件によって、次いで実施例2に記載されている方法によるエチルエステルの加水分解によって、製造する。
本発明の化合物は、HCV NS3プロテアーゼに対する強力な阻害特性を示す。以下の実施例は、本発明の化合物を抗HCV効果について評価した、試験を説明している。
NS3/NS4aプロテアーゼ酵素試験
分子内消光蛍光発生基質を用いて、HCVプロテアーゼの活性及び阻害を試験する。DABCYL及びEDANS基を短いペプチドの両末端に結合する。DABCYL基によるEDANS蛍光の消光は、蛋白分解的切断を緩和する。蛍光は、励起波長335nm及び放射波長485nmを用いて、モレキュラーデバイスフルオロマックス(Molecular Devices Fluromax)又は同等の機器で測定した。
試験は、コーニングの96ウェルハーフエリアプレート、白、(VWR29444−312[Corning3693])中で、NS4A補酵素(最終酵素濃度は1から15nM)に連結した全長のNS3 HCVプロテアーゼ1bを用いて行う。試験緩衝液は10μMのNS4A補酵素Pep4A(Anaspec 25336又は自家のMW1424.8)で補完する。RET S1(Ac−Asp−Glu−Asp(EDANS)−Glu−Glu−Abu−[COO]Ala−Ser−Lys−(DABCYL)−NH、AnaSpec22991、MW1548.6)を蛍光発生ペプチド基質として使用する。試験緩衝液はpH7.5で50mMのHepes、30mMのNaCl及び10mMのBMEを含有する。酵素反応は、阻害剤の存在下及び非存在下で、室温で30分にわたる時間経過で追跡する。
ペプチド阻害剤 HCV Inh1(Anaspec25345、MW796.8);Ac−Asp−Glu−Met−Glu−Glu−Cys−OH、[−20℃]及びHCV Inh2(Anaspec25346、MW913.1);Ac−Asp−Glu−Dif−Cha−Cys−OH、を参照化合物として使用した。
IC50値は、Activity Base(IDBS)中のXLFitを用いて、式205:y=A+((B−A)/(1+((C/x)^D)))で計算した。
細胞系レプリコン試験
セルラインにおけるHCVレプリコンRNAの定量(HCV細胞系試験)
HCVレプリコン(Lohmannら、Science 285:110−113、1999)が寄生している、Huh−11−7又はHuh9−13を含む、セルラインを96ウェルプレートに5x10細胞/ウェルで播種し、DMEM(高グルコース)、10%のウシ胎仔血清、ペニシリン−ストレプトマイシン及び非必須アミノ酸を含有する培地を加える。細胞を5%COのインキュベーターで37℃で培養する。培養の最後に、Qiagen Rneasy 96 キット(カタログNo.74182)を用いて、細胞から全RNAを抽出及び精製する。十分な量の物質がHCV特異的プローブ(以下に示す)によって検出できるようにするためのHCV RNA増幅に際して、HCVに特異的なプライマー(以下に示す)は、HCV RNAの逆転写及びタックマン ワンステップ PT−PCR マスター ミックス キット(TaqMan One−Step RT−PCR Master Mix Kit;Applied Biosystems カタログNo.4309169)を用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるcDNAの増幅、の両方に介在する。HCVゲノムのNS5B部位に存在するPT−PCRプライマーの核酸配列は以下の通りである。
HCVフォーワードプライマー「RBNS5bfor]
5’GCTGCGGCCTGTCGAGCT:
HCVリバースプライマー「RBNS5Brev」
5’CAAGGTCGTCTCCGCATAC
RT−PCR生成物の検出は、蛍光性のレポーター色素及びクエンチャー色素で標識されている、プローブがPCR反応中に放射する蛍光を検出するアプライドバイオシステム(ABI)プリズム7700配列検出システム(SDS)を用いて行った。蛍光量の増加がそれぞれのPCRサイクル中で測定され、RT−PCR生成物の増加を反映している。特に、定量は、増幅プロットが確定した蛍光閾値とクロスする、閾値サイクルに基づいている。試料と公知標準品との閾値サイクルの比較は、異なった試料に於ける相対的なテンプレート濃度の高感度の測定(ABI ユーザーマニュアル#2、1997年12月11日)を提供する。このデータはABI SDSプログラム バージョン1.7を用いて分析する。相対的なテンプレート濃度はHCV RNA標準の標準カーブと公知のコピー数を用いて、RNA転写数に変換することができる(ABI ユーザーマニュアル#2、1997年12月11日)。
RT−PCR生成物は下記の標識化プローブを用いて検出した。
5’−FAM−CGAAGCTCCAGGACTGCACGATGCT−TAMRA
FAM=蛍光レポーター色素
TAMRA=クエンチャー色素
RT反応は48℃30分、次いでPCRによって行う。ABIプリズム7700配列検出システムでのPCR反応に用いられるサーマルサイクラーパラメータは以下の通りである。1サイクルは95℃で10分、次いで、それぞれのサイクルが95℃で15秒間の第1回培養及び60℃で1分間の第2回培養を含む、35サイクル。
細胞RNAにより内部対照分子のデータを正規化するために、細胞メッセンジャーRNAである、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)についてRT−PCRを実施する。GAPDHのコピー数は、用いたセルラインでは一定である。GAPDHのRT−PCRは、HCVコピー数が決定された全く同じRNAサンプルについて実施する。GAPDHのプライマー及びプローブは、コピー数を決定するための標準と同様に、ABI Pre−Developed TaqMan 測定キット(カタログNo.4310884E)に含まれている。HCV/GAPDHのRNA比は、HCV RNAの複製阻害を評価する化合物の活性を計算するのに用いる。
レプリコン含有Huh−7細胞株におけるHCV転写阻害剤としての化合物の活性(細胞系試験)
Huh−11−7又はHuh−9−13細胞のHCVレプリコンRNAレベルにおける、特異的抗ウィルス化合物の作用は、GAPDHで正規化されたHCV RNAの量(例えば、HCV/GAPDHの比)を、化合物を添加した細胞のものと0%阻害及び100%阻害対照となっている細胞のものとを比較することによって測定した。具体的には、細胞を5x10細胞/ウェルになるように96ウェルプレートに播種して、
1)1%のDMSOを含有する培養液(0%阻害の対照)、
2)100国際単位(IU)/mlのインターフェロン−アルファ2bを含有する1%DMSO培養液、又は
3)一定の濃度の化合物を含有する1%DMSO培養液、
の何れかで培養した。上記の96ウェルプレートを37℃で3日間(最初のスクリーニング試験)又は4日間(1C50の測定)培養した。阻害率を以下のように定義する。
阻害(%)=[100−((S−C2)/(C1−C2))]×100
式中、
S=試料中のHCV RNAのコピー数/GAPDH RNAのコピー数の比;
C1=0%阻害対照(1%DMSO培地)中のHCV RNAのコピー数/GAPDH RNAのコピー数の比;及び
C2=100%阻害対照(100IU/mlのインターフェロン−アルファ2b)中のHCV RNAのコピー数/GAPDH RNAのコピー数の比である。
阻害剤の用量依存曲線を、特定化合物の最高濃度10μMで始まり、最低濃度0.01μMで終わる、3対数を越える3倍希釈で順に化合物をウェルに加えることによって、作成した。さらなる希釈系(例えば、1μMから0.001μM)は、IC50値がこの曲線の線形領域内にない場合に作成した。IC50は、マイクロソフト エクセルの“XL Fit”を用いる、IDBS Activity Base プログラムに基づいて測定した。ここにおいては、A=100%阻害値(100IU/mlのインターフェロン−アルファ2b)、B=0%阻害対照の値(1%DMSO培養液)、そしてCは、C=(B−A/2)+Aと定義した、この曲線の中間点である。A,B及びCの値は、上述の96ウェルプレートの各ウェル中の各試料について測定したHCV RNA/GAPDH RNAの比として示した。100%及び0%阻害値を決めるために、各プレートについて平均して4ウェルを用いた。
本発明は各種の好ましい態様に関して記載されているが、これらに限定されるものではなく、むしろ本発明の精神及び添付の特許請求の範囲の内での改変及び修飾がなされることは、当業者の認識するところである。
本発明の態様を示せば、以下のとおりとなる。
(1) 式I又はII:
Figure 2011178781
式中、
Aは水素、−(C=O)−O−R、−(C=O)−R、−C(=O)−NH−R、−C(=S)−NH−R、又は−S(O)−Rから独立して選ばれ;
Gは−OH、−O−(C−C12アルキル)、−NHS(O)−R、−(C=O)−R、−(C=O)−O−R、又は−(C=O)−NH−Rから独立して選ばれ;
Lは単結合であるか、−S−、−SCH−、−SCHCH−、−S(O)−、−S(O)CHCH−、−S(O)−、−S(O)CHCH−、−O−、−OCH−、−OCHCH−、−(C=O)−CH−、−CH(CH)CH−、−CFHCH−、又は−CFCH−から独立して選ばれ;
X及びYはそれらが結合している炭素原子と共に、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる環部分を形成し;
Wは単結合であるか、又は−O−、−S−、−NH−、−C(O)NR−又は−NR−から独立して選ばれ;
Zは水素、−CN、−SCN、−NCO、−NCS、−NHNH、−N、ハロゲン、−R、−C−C12シクロアルキル、置換−C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、及び−NH−N=CH(R)から独立して選ばれ;
は水素、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換C−Cアルキニル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれ;
は水素、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換C−Cアルキニル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12シクロアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれ;

(i)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキル;
(ii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルケニル;又は
(iii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキニル:
から独立して選ばれ;
及びRは、水素又はメチルからそれぞれ独立して選ばれ;
jは0、1、2、3、又は4であり;
mは0、1、又は2であり;そして
sは0、1、又は2である;
で表される化合物。
(2) 化合物が式III:
Figure 2011178781
(式中、R及びRは請求項1で定義したRから独立して選ばれる)の化合物である、前記(1)に記載の化合物。
(3) 化合物が式IV:
Figure 2011178781
(式中、R及びRは請求項1で定義したRから独立して選ばれる)の化合物である、前記(1)に記載の化合物。
(4) Wが単結合であり、そしてZがチオフェニルである、前記(1)〜(3)の何れかに記載の化合物。
(5) Wが−CH=CH−であり、そしてZがチオフェニルである、前記(1)〜(3)の何れかに記載の化合物。
(6) AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−(ホルムアミド)−チアゾール−4−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがエチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−メトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−エトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが5−ブロモチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジル−3−イル−エチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが3,4−ジメトキシ−フェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−チオフェン−2−イル−エチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがインドール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−インドール−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフラン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−ベンゾイミダゾール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−イミダゾール−2−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが塩素であり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジン−3−イル−アセチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがプロパルギルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−N(エチル)−であり、Zがベンジルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがピリジン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがテトラゾリルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがモルホリノであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−O−であり、Zがチオフェン−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
Figure 2011178781
を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロブチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロヘキシルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、R
Figure 2011178781
である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=S)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−S(O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NHS(O)−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−OHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−S(O)−ベンジルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−(C=O)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CH(CH)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−O−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−SCHCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
AがtBOCであり、GがOHであり、LがCFCHであり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;及び
AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CHFCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
から選ばれる、前記(1)に記載の化合物。
(7) 式V:
Figure 2011178781
(式中、A及びBはA−マトリックス表及びB−マトリックス表で定義されているものである)の化合物。
(8) 化合物番号:
101301;101358;101306;101302;101322;101311;101325;101303;103304;101326;101327;101330;101331;101332;101335;101336;101348;101340;101334;101348;101359;101328;101360;101361;101362;101329;105301;123301;112301;124301;109301;122301;111301;114301;107301;104301;101324;101304;101355;101356;101307;101357;101347;101352;110301;101364;101308;101309;128301;124301;113301;143301;115301;101367;101368;101323;101317;108301;101318;101319;101351;101353;101349;118301;120301;101333;101320;101321;129301;121301;117301;123352;101347;101350;107365;101313;145301;101366;101354;101343;101314;101339;101341;107341;114341;106301;144301;126301;127301;130301;116301;102301;140301;141301;139301;138301;142301;137301;135301;134301;133301;131301;132301;136301;101345;101344;101342;105316;107316;101315;101346;101337;116365; 及び101338から選ばれる、前記(7)の化合物。
(9) 前記(1)〜(8)に記載の化合物の阻害量を単独で、又は薬学的に許容される担体又は賦形剤と組み合わせて含有してなる、医薬組成物。
(10) 患者に前記(9)に記載の医薬組成物の阻害量を投与することを含有してなる、患者におけるC型肝炎ウィルス感染を治療する方法。
(11) 方法が前記(9)に記載の医薬組成物のC型肝炎ウィルスNS3プロテアーゼ阻害量を供給することを含有してなる、C型肝炎ウィルスの複製を阻害する方法。
(12) 追加の抗C型肝炎ウィルス剤を同時に投与することを更に含有してなる、前記(10)に記載の方法。
(13) 追加の抗C型肝炎ウィルス剤が、α−インターフェロン、β−インターフェロン、リバビリン、及びアダマンチンからなる群より選ばれる、前記(12)に記載の方法。
(14) 追加の抗C型肝炎ウィルス剤が、C型肝炎ウィルスのヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、又はIRESの阻害剤である前記(12)に記載の方法。

Claims (13)

  1. 式I:
    Figure 2011178781
    式中、
    Aは水素、−(C=O)−O−R、−(C=O)−R、−C(=O)−NH−R、−C(=S)−NH−R、又は−S(O)−Rから独立して選ばれ;
    Gは−OH、−O−(C−C12アルキル)、−NHS(O)−R、−(C=O)−R、−(C=O)−O−R、又は−(C=O)−NH−Rから独立して選ばれ;
    Lは単結合であり;
    X及びYはそれらが結合している炭素原子と共に、フェニル、又は置換フェニルから選ばれる環部分を形成し;
    Wは単結合であり;
    Zは水素、−CN、−SCN、−NCO、−NCS、−NHNH、−N、ハロゲン、−R、−C−C12シクロアルキル、置換−C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、又は置換ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれ;
    は、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−C12シクロアルキル、又は置換C−C12シクロアルキルから独立して選ばれ;
    は、C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、C−C12シクロアルキル、置換C−C12シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから独立して選ばれ;

    (i)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキル;
    (ii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルケニル;又は
    (iii)O、S、又はNから選ばれる0、1、2、又は3個のヘテロ原子を含有し、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、又は置換ヘテロアリールから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい−C−Cアルキニル:
    から独立して選ばれ;
    及びRは、水素であり;
    jは、3であり;
    mは、1であり;そして
    sは、1である;
    で表される化合物阻害量を単独で、又は薬学的に許容される担体又は賦形剤と組み合わせて含有してなる、医薬組成物。
  2. 化合物が式III:
    Figure 2011178781
    (式中、R及びRは請求項1で定義したRから独立して選ばれる)の化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 化合物が式IV:
    Figure 2011178781
    (式中、R及びRは請求項1で定義したRから独立して選ばれる)の化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 化合物が、一般式(I)のWが単結合であり、そしてZがチオフェニルである化合物である、請求項1〜3の何れかに記載の医薬組成物。
  5. 化合物が、一般式(I)のWが−CH=CH−であり、そしてZがチオフェニルである化合物である、請求項1〜3の何れかに記載の医薬組成物。
  6. 化合物が、
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−(ホルムアミド)−チアゾール−4−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがエチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−メトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが4−エトキシフェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが5−ブロモチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジル−3−イル−エチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが3,4−ジメトキシ−フェニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−チオフェン−2−イル−エチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがインドール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−インドール−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがフラン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−ベンゾイミダゾール−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが1H−イミダゾール−2−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが塩素であり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2−ピリジン−3−イル−アセチレニルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zが2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがプロパルギルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−N(エチル)−であり、Zがベンジルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−NH−であり、Zがピリジン−3−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがテトラゾリルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがモルホリノであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが−O−であり、Zがチオフェン−3−イル−メチルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOEtであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共に
    Figure 2011178781
    を形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロブチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロヘキシルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、R
    Figure 2011178781
    である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、R
    Figure 2011178781
    である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、R
    Figure 2011178781
    である)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=S)−NH−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−S(O)−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、GがOHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−NHS(O)−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−OHであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−O−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−フェネチルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    Aが−(C=O)−O−R(式中、Rはシクロペンチルである)であり、Gが−(C=O)−NH−S(O)−ベンジルであり、Lが単結合であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−(C=O)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CH(CH)CH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−O−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−S(O)−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−SCHCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、Rがメチルであり、そしてRが水素である、式Iの化合物;
    AがtBOCであり、GがOHであり、LがCFCHであり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;及び
    AがtBOCであり、GがOHであり、Lが−CHFCH−であり、X及びYがそれらが結合する炭素原子と共にフェニルを形成し、Wが単結合であり、Zがチオフェン−2−イルであり、jが3であり、m及びsが1であり、そしてR及びRが水素である、式Iの化合物;
    から選ばれる化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  7. 化合物が、式V:
    Figure 2011178781
    (式中、A及びBはA−マトリックス表及びB−マトリックス表で定義されているものである)の化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  8. 化合物が、A−マトリックス表中の化学式番号及びB−マトリックス表中の化学式番号(A−マトリックス表中の化学式番号 − B−マトリックス表中の化学式番号)が、次に示す組み合わせ;
    101−301;101−358;101−306;101−302;101−322;101−311;101−325;101−303;103−304;101−326;101−327;101−330;101−331;101−332;101−335;101−336;101−348;101−340;101−334;101−348;101−359;101−328;101−360;101−361;101−362;101−329;105−301;123−301;112−301;124−301;109−301;122−301;111−301;114−301;107−301;104−301;101−324;101−304;101−355;101−356;101−307;101−357;101−347;101−352;110−301;101−364;101−308;101−309;128−301;124−301;113−301;143−301;115−301;101−367;101−368;101−323;101−317;108−301;101−318;101−319;101−351;101−353;101−349;118−301;120−301;101−333;101−320;101−321;129−301;121−301;117−301;123−352;101−347;101−350;107−365;101−313;145−301;101−366;101−354;101−343;101−314;101−339;101−341;107−341;114−341;106−301;144−301;126−301;127−301;130−301;116−301;102−301;140−301;141−301;139−301;138−301;142−301;137−301;135−301;134−301;133−301;131−301;132−301;136−301;101−345;101−344;101−342;105−316;107−316;101−315;101−346;101−337;116−365; 及び101−338から選ばれる、請求項7に記載の化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  9. 医薬組成物が、C型肝炎ウィルス感染を治療するためのものである請求項1から8のいずれかに記載の医薬組成物。
  10. 医薬組成物が、C型肝炎ウィルスNS3プロテアーゼを阻害して、C型肝炎ウィルスの複製を阻害するためのものである請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 医薬組成物が、追加の抗C型肝炎ウィルス剤を更に含有してなる、請求項1〜10のいずれかに記載の医薬組成物。
  12. 追加の抗C型肝炎ウィルス剤が、α−インターフェロン、β−インターフェロン、リバビリン、及びアダマンチンからなる群より選ばれる、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 追加の抗C型肝炎ウィルス剤が、C型肝炎ウィルスのヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、又はIRESの阻害剤である請求項11又は12に記載の医薬組成物。
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