JP2011177357A - 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、刺繍データ作成プログラム及び刺繍データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】刺繍縫製物を形成するのに適した刺繍模様を縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、刺繍データ作成プログラム及び刺繍データ作成プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体を提供すること。
【解決手段】刺繍データ作成装置において、模様データが取得される(S10)。ベース領域が取得される(S40)。ベース領域に、ベース縫目を縫製するための第1縫製データが作成される(S40)。ベース領域を含む領域に刺繍模様を縫製するための第2縫製データが取得される(S50)。第1縫製データと、第2縫製データとを含み、且つ、第1縫製データの縫製順序が、第2縫製データの縫製順序よりも前に設定された刺繍データが作成される(S60)。
【選択図】図6

Description

本発明は、刺繍ミシンを用いて刺繍模様を縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、刺繍データ作成プログラム及び刺繍データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、加工布に刺繍模様を縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の刺繍データ作成装置は、次のように刺繍データを作成する。まず、所望の刺繍図柄の画像に基づき自動的に刺繍領域の形状が決定される。次に、刺繍領域の外形輪郭を含む外形輪郭で囲まれた領域に、ユーザが指定する種類の縫目を形成するための刺繍データが作成される。
また従来、水溶性材料に縫目又は刺繍模様を形成した後、水溶性材料を溶解除去して刺繍縫製物を得る装飾用素材の製造方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。刺繍縫製物は、刺繍模様の縫目だけで形状を維持することが可能な縫製物である。
特開平09−122367号公報 特開昭62−276069号公報
しかしながら、従来の刺繍データ作成装置によって作成される刺繍データは、刺繍模様が刺繍縫製物を構成することを想定して作成されていない。このため、従来の刺繍データに基づき水溶性材料に縫製された刺繍模様では、水溶性材料を溶解除去した時点で、刺繍模様の縫目が解けてしまい、刺繍縫製物を得ることができなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、刺繍縫製物を形成するのに適した刺繍模様を縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、刺繍データ作成プログラム及び刺繍データ作成プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1態様の刺繍データ作成装置は、刺繍データ作成装置であって、刺繍データを作成する対象となる模様を表す模様データを取得する模様データ取得手段と、互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えたベース縫目が形成される領域であるベース領域を取得する領域取得手段と、前記領域取得手段によって取得された前記ベース領域に、前記ベース縫目を縫製するための第1縫製データを作成する第1作成手段と、前記領域取得手段によって取得された前記ベース領域を含む領域に、前記模様データ取得手段によって取得された前記模様データを表す刺繍模様を縫製するための第2縫製データを取得する縫製データ取得手段と、前記第1作成手段によって作成された前記第1縫製データと、前記第2縫製データ取得手段によって取得された前記第2縫製データとを含み、且つ、前記第1縫製データの縫製順序が、前記第2縫製データの縫製順序よりも前に設定された刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを備えている。
第2態様の刺繍データ作成方法は、刺繍データをコンピュータが作成する刺繍データ作成方法であって、刺繍データを作成する対象となる模様を表す模様データを取得する模様データ取得工程と、互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えたベース縫目が形成される領域であるベース領域を取得する領域取得工程と、前記領域取得工程において取得された前記ベース領域に、前記ベース縫目を縫製するための第1縫製データを作成する第1作成工程と、前記領域取得工程において取得された前記ベース領域を含む領域に、前記模様データ取得工程において取得された前記模様データを表す刺繍模様を縫製するための第2縫製データを取得する縫製データ取得工程と、前記第1作成工程において作成された前記第1縫製データと、前記第2縫製データ取得工程において取得された前記第2縫製データとを含み、且つ、前記第1縫製データの縫製順序が、前記第2縫製データの縫製順序よりも前に設定された刺繍データを作成する刺繍データ作成工程とを備えている。
第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、ベース縫目の少なくとも一部の上に、刺繍模様が縫製されるように刺繍データが作成される。ベース縫目は、交差部を複数備えている。このため、縫製対象物に刺繍模様が縫製された後に、縫製対象物が除去された場合でも、ベース縫目の形状が維持される。そして、ベース縫目の上に縫製された刺繍模様の形状も、縫製対象物が除去された場合でも維持される。したがって、第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、刺繍縫製物に適した刺繍データが得られる。
第1態様の刺繍データ作成装置において、前記領域取得手段は、前記模様データ取得手段によって取得された前記模様データによって表される模様の外形輪郭の内側の領域、又は、ユーザが指定した領域を、前記ベース領域として取得してもよい。
第2態様の刺繍データ作成方法において、前記領域取得工程では、前記模様データ取得工程において取得された前記模様データによって表される模様の外形輪郭の内側の領域、又は、ユーザが指定した領域が、前記ベース領域として取得されてもよい。
この場合の第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、次の効果が得られる。刺繍模様の外形輪郭線の内側がベース領域として取得される場合には、ユーザがベース領域を指定する手間が省かれる。また、作成された刺繍データに従って縫製が実行された場合には、刺繍模様はベース領域と重なる領域に縫製されることになる。このため、縫製対象物が除去された場合でも、刺繍模様はその形状を確実に維持することができる。一方、ユーザが指定した領域がベース領域として取得される場合には、ユーザが所望する領域をベース領域とすることができる。このため、ユーザが刺繍縫製物をデザインする際の自由度を向上させることができる。
第1態様の刺繍データ作成装置において、前記第1作成手段は、第1方向に伸びる複数の第1縫目と、当該第1方向と交差する第2方向に伸び、且つ、当該第1縫目と交差する複数の第2縫目とを組み合わせた縫目を含む縫目を前記ベース縫目とし、当該ベース縫目を縫製するための前記第1縫製データを作成してもよい。
第2態様の刺繍データ作成方法において、前記第1作成工程では、第1方向に伸びる複数の第1縫目と、当該第1方向と交差する第2方向に伸び、且つ、当該第1縫目と交差する複数の第2縫目とを組み合わせた縫目を含む縫目が前記ベース縫目とされ、当該ベース縫目を縫製するための前記第1縫製データが作成されてもよい。
この場合の第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、次の効果が得られる。作成された刺繍データにしたがって縫製が実行された場合、縫目の方向が揃ったベース縫目が形成される。この場合、ランダムな方向に伸びる縫目を含むベース縫目に比べ、見た目が美しく、ベース縫目の糸密度を均一にすることが容易にできる。
第1態様の刺繍データ作成装置において、前記模様データによって表される前記ベース領域の色の階調に基づいて、前記ベース縫目の糸密度を設定する第1設定手段を備え、前記第1作成手段は、前記第1設定手段によって設定された糸密度を有する前記ベース縫目を縫製するためのデータを、前記第1縫製データとして作成してもよい。
第2態様の刺繍データ作成方法において、前記模様データによって表される前記ベース領域の色の階調に基づいて、前記ベース縫目の糸密度を設定する第1設定工程を備え、前記第1作成工程では、前記第1設定工程において設定された糸密度を有する前記ベース縫目を縫製するためのデータが、前記第1縫製データとして作成されてもよい。
この場合の第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、次の効果が得られる。ベース縫目の色の階調に適した糸密度を設定するユーザの手間が省かれる。作成された刺繍データに従って縫製が実行された後、縫製対象物が除去された場合に次のような効果が得られる。刺繍縫製物を光に透かしてみたときの光を通過させる量は、糸密度によって異なる。したがって、ベース縫目が刺繍模様で覆われていない領域について、刺繍縫製物を光に透かしてみたときと、そうではないときとで、違った模様が見えたり、違った印象を与えたりする刺繍縫製物が得られる。
第1態様の刺繍データ作成装置において、前記模様データによって表される模様の色の階調に基づいて、前記刺繍模様の糸密度を設定する第2設定手段と、前記第2設定手段によって設定された糸密度を有する前記刺繍模様を縫製するためのデータを、前記第2縫製データとして作成する第2作成手段とを備え、前記縫製データ取得手段は、前記第2作成手段によって作成された前記第2縫製データを取得してもよい。
第2態様の刺繍データ作成方法において、前記模様データによって表される模様の色の階調に基づいて、前記刺繍模様の糸密度を設定する第2設定工程と、前記第2設定工程において設定された糸密度を有する前記刺繍模様を縫製するためのデータを、前記第2縫製データとして作成する第2作成工程とを備え、前記縫製データ取得工程では、前記第2作成工程において作成された前記第2縫製データが取得されてもよい。
この場合の第1態様の刺繍データ作成装置及び第2態様の刺繍データ作成方法によれば、次の効果が得られる。刺繍模様の色の階調に適した糸密度を設定するユーザの手間が省かれる。作成された刺繍データに従って縫製が実行された後、縫製対象物が除去された場合に次のような効果が得られる。刺繍模様とベース領域とが重なる領域において、刺繍模様の縫目の隙間からベース縫目が見える領域と、見えない領域とでは、刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、光が通過する量が異なる。したがって、刺繍縫製物を光に透かしてみたときと、そうではないときとで、違った模様が見えたり、違った印象を与えたりする刺繍縫製物が得られる。
第3態様の刺繍データ作成プログラムは、第1態様の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。第3態様の刺繍データ作成プログラムは、コンピュータに実行させることにより第1態様の刺繍データ作成装置の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。
第4態様のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第3態様の刺繍データ作成プログラムを記録する。第4態様のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第3態様の刺繍データ作成プログラムをコンピュータに実行させることにより第1態様の刺繍データ作成装置の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。
刺繍データ作成装置1の物理的構成を示す全体構成図である。 刺繍データ作成装置1の電気的構成を示すブロック図である。 刺繍ミシン3の外観図である。 具体例1の画像データによって表される模様100の説明図である。 具体例2の画像データによって表される模様200の説明図である。 メイン処理のフローチャートである。 図6のメイン処理で実行されるベース縫目処理のフローチャートである。 点線300内の領域をベース領域とした場合の、1層の縫目の層が形成される位置を線303で表した図である。 N層目の縫目の層と、縫目の延伸方向との対応関係を表す表である。 点線300内の領域をベース領域とした場合の、4層の縫目の層が形成される位置を線400で表した図である。 図6のメイン処理で実行される模様縫目処理のフローチャートである。 図11の模様縫目処理で実行される自動作成処理のフローチャートである。 具体例1の刺繍データに従って縫製する場合の、縫製順序と、縫製部位との対応を表す表である。 具体例1の刺繍データに従って縫製した後に、縫製対象物を除去した場合に得られる刺繍縫製物の写真である。 具体例2の刺繍データに従って縫製する場合の、縫製順序と、縫製部位との対応を表す表である。 具体例2の刺繍データに従って縫製した後に、縫製対象物を除去した場合に得られる刺繍縫製物の写真である。 点線300内の領域をベース領域とした場合の、1層の縫目の層が形成される位置を線323で表した図である。 点線300内の領域をベース領域とした場合の、ベース縫目が形成される位置を線341で表した図である。 図6のメイン処理で実行されるベース縫目処理のフローチャートである。
以下、本発明を具現化した一実施の形態である刺繍データ作成装置1について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成、フローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、刺繍データ作成装置1の構成について、図1と図2とを参照して説明する。刺繍データ作成装置1は、後述の刺繍ミシン3(図3参照)によって縫製される刺繍模様のデータを作成する装置である。特に、刺繍データ作成装置1は、所望の刺繍図柄の画像から取得した画像データに基づき、加工布(図示せず)と、水溶性シート(図示せず)といった縫製対象物に刺繍模様を縫製するための刺繍データを作成することができる。図1のように、刺繍データ作成装置1は、例えば、所謂パーソナルコンピュータ等の汎用型の装置である。刺繍データ作成装置1は、装置本体10を備える。刺繍データ作成装置1はさらに、キーボード21と、マウス22と、ディスプレイ24と、イメージスキャナ装置25とを備え、これらの機器は装置本体10に接続されている。キーボード21と、マウス22とはそれぞれ、入力機器である。ディスプレイ24は、情報を表示する。
次に、図2を参照して刺繍データ作成装置1の電気的構成について説明する。図2のように、刺繍データ作成装置1は、刺繍データ作成装置1の制御を司るコントローラであるCPU11を備えている。CPU11には、RAM12と、ROM13と、入出力(I/O)インタフェイス14とが接続されている。RAM12は、各種のデータを一時的に記憶する。ROM13は、BIOS等を記憶する。I/Oインタフェイス14は、データの受け渡しの仲介を行う。I/Oインタフェイス14には、ハードディスク装置(HDD)15と、マウス22と、ビデオコントローラ16と、キーコントローラ17と、CD−ROMドライブ18と、メモリカードコネクタ23と、イメージスキャナ装置25とが接続されている。また、図2には図示されていないが、刺繍データ作成装置1は、外部機器又はネットワークとの接続のための外部インタフェイスを備えていてもよい。
HDD15は、刺繍データ記憶エリア153と、プログラム記憶エリア154とを含む複数の記憶エリアを備える。刺繍データ記憶エリア153には、刺繍データが記憶される。刺繍データは、刺繍データ作成プログラムをCPU11が実行することによって作成される。刺繍データは、刺繍ミシン3で刺繍を行う際に使用されるデータであり、縫製順序と、針落ち点データと、糸色データとを含む。プログラム記憶エリア154には、CPU11によって実行される刺繍データ作成プログラムを含む複数のプログラムが記憶されている。なお、刺繍データ作成装置1がHDD15を備えていない専用機である場合は、ROM13に刺繍データ作成プログラムが記憶されてもよい。
HDD15には、上記の記憶エリアの他、模様データ記憶エリア151と、設定記憶エリア152と、その他のデータ記憶エリア155とを備える。模様データ記憶エリア151は、模様データが記憶される。模様データは、刺繍データを作成する対象となる模様を表す。模様データは、模様を表す画像データと、模様を縫製するための刺繍データとの少なくともいずれかである。設定記憶エリア152は、後述する刺繍データ作成処理で使用される各種設定値が記憶される。その他のデータ記憶エリア155には、例えば、各種パラメータの初期値及び設定値が記憶されている。
ビデオコントローラ16には、ディスプレイ24が接続され、キーコントローラ17にはキーボード21が接続されている。CD−ROMドライブ18には、CD−ROM54を挿入することができる。例えば、刺繍データ作成プログラムの導入時には、刺繍データ作成装置1の制御プログラムである刺繍データ作成プログラムを記憶するCD−ROM54がCD−ROMドライブ18に挿入される。そして、刺繍データ作成プログラムがセットアップされ、HDD15のプログラム記憶エリア154に記憶される。また、メモリカードコネクタ23には、メモリカード55を接続して、メモリカード55の情報の読み取り及びメモリカード55に情報の書き込みを行うことができる。
次に、図3を参照して、刺繍ミシン3について、簡単に説明する。刺繍ミシン3は、刺繍データ作成装置1で作成された刺繍データに基づいて刺繍模様を縫製する。図3のように、刺繍ミシン3は、ミシンベッド30と、脚柱部36と、アーム部38と、頭部39とを有する。ミシンベッド30は、縫製者に対して左右方向に長い。脚柱部36は、ミシンベッド30の右端部から上方へ立設されている。アーム部38は、脚柱部36の上端から左方へ延びる。頭部39は、アーム部38の左端に連結している。ミシンベッド30上には、刺繍が施される加工布(図示せず)を保持する刺繍枠41が配置される。そして、Y方向駆動部42とX方向駆動機構(図示せず)とが刺繍枠41を装置固有のXY座標系で示される所定位置に移動させる。X方向駆動機構は、本体ケース43内に収容される。刺繍枠41が移動されるのと合わせて、縫い針44が装着された針棒35と、釜機構(図示せず)とが駆動されることにより、加工布上に刺繍模様が形成される。Y方向駆動部42と、X方向駆動機構と、針棒35とは、刺繍ミシン3に内蔵された制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、マイクロコンピュータ等から構成される。
刺繍ミシン3の脚柱部36の側面には、メモリカードスロット37が搭載されている。メモリカードスロットには、メモリカード55を着脱可能である。例えば、刺繍データ作成装置1で作成された刺繍データは、メモリカードコネクタ23を介してメモリカード55に記憶される。そして、メモリカード55がメモリカードスロット37に装着され、記憶された刺繍データが読み出されて、刺繍ミシン3に刺繍データが記憶される。刺繍ミシン3の制御装置(図示せず)は、メモリカード55から供給された刺繍データに基づいて、上記の要素による刺繍動作を自動的に制御する。このようにして、刺繍データ作成装置1で作成された刺繍データに基づき、刺繍ミシン3を用いて刺繍模様を縫製することができる。
次に、刺繍データ作成装置1で実行されるメイン処理について図4から図16を参照して説明する。図6のメイン処理は、ユーザが処理を開始させる指示を入力した場合に、図2のHDD15に記憶された刺繍データ作成プログラムに従って、CPU11が実行する。一例として、図4の具体例1の模様100と、図5の具体例2の模様200とについて、刺繍データが作成される場合について説明する。具体例1と、具体例2とでは、縫製対象物として、一般的な水溶性のシートが用いられる。
刺繍データを作成する対象となる模様を対象模様という。本実施形態の対象模様は、線と、領域と、模様との少なくともいずれかによって表される。領域は、線によって囲まれた部分である。模様は、予め記憶装置に記憶された刺繍データによって表される。図4のように、模様100は、線101から108と、領域111から115とで表される人の顔のイラストである。領域111は、線101によって囲まれる領域である。領域112は、線102によって囲まれる領域である。領域113は、線102によって囲まれる領域の内、線103よりも紙面下側にある領域である。領域114は、線105によって囲まれる領域である。領域115は、線106によって囲まれる領域である。具体例1では、一色の糸(例えば、オレンジ色)で縫製される場合の刺繍データが作成される。
図5のように、模様200は、領域211と、領域212と、文字模様220と、刺繍模様230とで表されるクリスマスのイラストである。領域212は、線202によって囲まれる領域である。領域211は、線201によって囲まれる領域のうち、領域212を除く領域である。文字模様220は、筆記体の「Merry Christmas」を表す。刺繍模様230は、雪だるまの刺繍模様を表す。文字模様220と、刺繍模様230とは、刺繍データ記憶エリア153に記憶されている刺繍データの中からユーザが選択した刺繍データによって表される模様である。線202によって囲まれた領域212は、白い雪を表す。具体例2では、複数色の糸で縫製される場合の刺繍データが作成される。具体的には、領域211と、領域212との糸色は濃い青色である。文字模様220の糸色は、黄色である。刺繍模様230の糸色は、黒色と、青色と、緑色と、赤色と、白色とである。
図6のように、メイン処理ではまず、模様データが取得され、取得された模様データはRAM12に記憶される(S10)。S10で取得される模様データは、対象模様を表す。模様データとして画像データが取得される場合、画像データは任意の方法で取得されればよい。例えば、模様データ記憶エリア151に記憶されている画像データの中から、ユーザが選択した画像データが取得されてもよい。また例えば、ユーザがマウス22を用いて入力した画像を表す画像データが取得されてもよい。また例えば、イメージスキャナ装置25を用いて取得された画像データが取得されてもよい。S10において、例えば、具体例1では、図4の模様100を表す画像データが取得される。具体例2では、図5の模様200の領域211と領域212とを表す画像データと、模様200の文字模様220と、刺繍模様230とを表す刺繍データとが取得される。
次に、対象模様の輪郭をサテン縫いで縫製するか否かが設定される(S20)。S20は、ユーザの指示に従って実行されてもよいし、予め登録された設定に従って実行されてもよい。模様100の輪郭は、線101で表される。模様200の輪郭は、線201で表される。S20では、例えば、具体例1では、輪郭が縫製されると設定され、具体例2では、輪郭が縫製されないと設定される。
次に、対象模様を表す縫目の種類が設定される(S30)。対象模様に含まれる線と、領域と、模様とのそれぞれについて、ユーザによって縫目の種類が設定される。既に刺繍データが作成されている模様については、刺繍データに従った縫目がそのまま設定されてもよい。縫目の種類は、例えば、サテン縫いと、タタミ縫いと、透かし縫いとを含む3種類の縫目から選択される。透かし縫いは、サテン縫い及びタタミ縫いに比べて糸密度が小さい縫目である。透かし縫いの糸密度は、縫目の間から縫製対象物が透けて見える程度である。透かし縫いの糸密度として、複数種類の糸密度が設定可能である。透かし縫いの糸密度は、ユーザの指示に応じて、又は模様を表す画像の輝度値に応じて自動的に設定される。ここで、刺繍模様における糸密度とは、普通、刺繍模様の縫目を単位長さあたり何本の糸を並べて縫製するのかを決定する糸の本数のことをいうが、本実施形態においては、ユーザが設定するか又は自動設定する透かし縫いの糸密度は、縫目の方向がそれぞれ異なる層を重ねる数により設定するものとする。なお、透かし縫いの糸密度を、刺繍模様の縫目の単位長さあたりの糸の本数で設定してもよいことは言うまでもない。透かし縫いの糸密度の調整方法は、後述する。
具体例1では、例えば、次のように縫目の種類が設定される。図4の線102と、104から線108には、サテン縫いが設定される。線101については、S20でサテン縫いが設定されている。領域113から115には、タタミ縫いが設定される。領域112には、透かし縫いが設定される。領域111には、縫目の種類は設定されない。具体例2では、例えば、次のように縫目の種類が設定される。領域211と領域212とには透かし縫いが設定される。文字模様220と、刺繍模様230とについては、既に作成された刺繍データに従い縫目の種類が設定され、新たに縫目の種類は設定されない。
次に、ベース縫目処理が実行される(S40)。ベース縫目処理では、ベース縫目を縫製するための刺繍データが作成される。ベース縫目とは、互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えた縫目である。ベース縫目は、例えば、メイン処理で作成された刺繍データに従って縫製が実行された後に縫製対象物が除去された場合であっても、刺繍模様の形状が維持されるようにするために形成される。
図7を参照して、ベース縫目処理の詳細を説明する。図7のように、ベース縫目処理ではまず、ベース領域が特定され、特定されたベース領域はRAM12に記憶される(S100)。ベース領域は、ベース縫目が形成される領域である。ベース領域は、ユーザが指定した領域、又は対象模様の輪郭線を含む輪郭線の内部の領域である。具体例1と具体例2とでは、対象模様の輪郭線を含む輪郭線の内部の領域が、ベース領域として特定される。ユーザがベース領域を指定する場合、縫製対象物が除去される部分の刺繍模様がベース領域と重なるように、ベース領域が指定されることが好ましい。
次に、縫目の層数Mが取得され、取得された層数MはRAM12に記憶される(S110)。図8の点線300によって囲まれる領域が、ベース領域として設定された場合を例に、縫目の層について説明する。点線300によって囲まれるベース領域内に、1本の線303を設定する。線303は、複数の第1線分301と、複数の第2線分302とを含む。第1線分301は、第1方向311に伸びる。第1線分301は、紙面上下方向に所定の間隔で配置される。第2線分302は、第1線分301を点線300に沿ってつなぐ。本実施形態では、線303上に形成される走り縫いの縫目を1層の縫目とする。本実施形態のベース縫目は、方向が互いに異なる複数の縫目の層が重ねられてできた縫目である。本実施形態では、層数Mは、例えば、2から6のいずれかの整数が選択可能である。層数Mは、ユーザが指定した値か、予め設定された値か、対象模様の輝度値に基づき設定される値かのいずれかである。具体例1では、例えば、ユーザから指定された値4が取得される。具体例2では、例えば、ユーザから指定された値2が取得される。
次に、Nに1が設定され、設定されたNはRAM12に記憶される(S120)。Nは、縫目の層を順に読み出すための変数である。次に、N層目の延伸方向が取得され、取得された延伸方向はRAM12に記憶される(S130)。N層目の延伸方向は、N層目の縫目に含まれる第1線分の延伸方向を指す。N層目の延伸方向は、図9のように予め設定され、N層目の延伸方向は設定記憶エリア152に記憶されている。延伸方向は刺繍ミシン3(図3参照)のXY座標系のX軸に対する反時計回りの角度で表される。延伸方向は0度以上180度未満の角度で表される。XY座標系は、前述のように、刺繍ミシン3が刺繍枠41を移動させる処理で用いる座標系である。Nが2の場合、延伸方向として0度が取得される。
次に、ベース領域にN層目の縫目を縫製するための縫製データが作成され、作成された縫製データはRAM12に記憶される(S140)。図4の具体例1の線101が図8の点線300に対応する場合、Nが2では、線303上に走り縫いを形成するための縫製データが作成される。Nが2以上の場合、さらに、N層目の縫目と、N−1層目の縫目とをつなぐように、ベース領域の輪郭線上に形成される走り縫いの縫製データが作成される。次に、NがS110で取得されたMと等しいか否かが判断される(S150)。NがMより小さい場合(S150:NO)、Nはインクリメントされ、インクリメントされたNはRAM12に記憶される(S160)。次に、処理はS130に戻る。
NがMと等しい場合(S150:YES)、ベース縫目処理は終了し、処理は図6のメイン処理に戻る。具体例1では、ベース縫目処理によって、図10の線400上に走り縫いを形成するための縫製データが作成される。線400は、1から4層目の縫目の位置を表す線が重ね合わされることによって得られる。図10のように、本実施形態のベース縫目は、縫目によって囲まれる領域が複数ある網状の形状を有する。本実施形態のベース縫目では、点線300によって囲まれるベース領域の全域にわたって糸密度がほぼ均一である。図示しないが、具体例2についても、同様に2層の縫目の層を備えるベース縫目の縫製データが作成される。
図6において、S40の次に、模様縫目処理が実行される(S50)。模様縫目処理では、S30で設定された縫目の種類に従って、対象模様に含まれる線と領域とを縫製するための縫製データが作成される。図11を参照して模様縫目処理の詳細を説明する。図11のように、模様縫目処理では、まず、図6のS30で、縫目の種類に透かし縫いが設定された領域があるか否かが判断される(S200)。領域がない場合(S200:NO)、後述するS270が実行される。具体例1では、領域112に透かし縫いが設定されている(S200:YES)。具体例2では、領域211と、領域212とに透かし縫いが設定されている(S200:YES)。したがって、透かし縫いの糸密度を自動で設定するか否かが判断される(S210)。S210の判断は、ユーザからの指示又は設定値に基づき判断される。透かし縫いの糸密度は、上述のベース縫目と同様に、縫目の層を重ねる数によって調整される。
具体例1で、透かし縫いの糸密度がユーザによって指定される場合を想定する(S210:NO)。この場合、変数Lに1が設定され、設定された変数LはRAM12に記憶される(S235)。Lは、縫目の種類に透かし縫いが設定されているL番目の領域を順に読み出すための変数である。次に、縫目の種類に透かし縫いが設定されているL番目の領域の糸密度が取得され、取得された糸密度はRAM12に記憶される(S240)。糸密度は、ベース領域の糸密度と同様に、縫目の層数で指定される。縫目の層数として、例えば0から7が指定可能である。具体例1では、例えば、領域112の透かし縫いの糸密度として、層数1が指定される。次に、L番目の領域に透かし縫いを形成するための縫製データが作成され、作成された縫製データがRAM12に記憶される(S250)。S250の処理は、例えば、図7のベース縫目処理と同様な処理である。ただし、本実施形態では、透かし縫いのN層目の延伸方向は、ベース縫目の図9のN層目の延伸方向と異なる。
具体例1では、S250で、延伸方向が45度の縫目の層を形成するための縫製データが作成される。次に、図6のS30で、縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域について、縫製データが作成されたか否かが判断される(S260)。S260では、変数Lが、縫目の種類に透かし縫いが設定された領域の数nと等しければ、縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域について、縫製データが作成されたと判断される。縫目の種類に透かし縫いが設定された領域のうち縫製データが作成されていない領域がある場合には(S260:NO)、変数Lはインクリメントされ、インクリメントされた変数LはRAM12に記憶される(S265)。次に、処理はS240に戻る。縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域について、縫製データが作成された場合には(S260:YES)、後述するS270が実行される。
具体例2で、透かし縫いの糸密度が対象模様に基づき自動的に決定される場合を想定する(S210:YES)。この場合、対象模様を表すカラー画像がグレースケール画像に変換され、グレースケール画像はRAM12に記憶される(S220)。カラー画像をグレースケール画像に変換する方法は公知であるため説明を省略する。次に、自動作成処理が実行される(S230)。S230では、S220で得られたグレースケール画像の輝度値に基づき、自動的に決定された透かし縫いの糸密度に応じた縫製データが作成される。
図12を参照して、自動作成処理の詳細を説明する。図12のように、自動作成処理ではまず、変数iに1が設定され、設定された変数iはRAM12に記憶される(S400)。iは、縫目の種類に透かし縫いが設定された領域を順に読み出すための変数である。次に、図6のS30で、縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域について、縫製データが作成されたか否かが判断される(S410)。S410では、変数iが、縫目の種類に透かし縫いが設定された領域の数nよりも大きければ、縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域について、縫製データが作成されたと判断される。縫製データが作成されていない領域がある場合(S410:NO)、i番目の領域の輝度値Yiが取得され、取得された輝度値YiはRAM12に記憶される(S420)。S420において、例えば、i=1の処理で、領域211の輝度値Y1が取得される。また例えば、i=2の処理で、領域212の輝度値Y2が取得される。
次に、S420で取得された輝度値Yiが、閾値T1からT4と比較される(S430からS460)。閾値T1からT4は、T1>T2>T3>T4を満たす。閾値T1からT4は、糸密度の調整方法と、対象模様の輝度とを考慮して設定される。輝度値Yiが、閾値T1以上である場合(S430:YES)、縫目の層数Kに0が設定される(S470)。輝度値Yiが、閾値T2以上且つ閾値T1未満である場合(S430:NO,S440:YES)、縫目の層数Kに1が設定される(S480)。輝度値Yiが、閾値T3以上且つ閾値T2未満である場合(S430:NO,S440:NO,S450:YES)、縫目の層数Kに3が設定される(S490)。輝度値Yiが、閾値T4以上且つ閾値T3未満である場合(S430:NO,S440:NO,S450:NO,S460:YES)、縫目の層数Kに5が設定される(S500)。輝度値Yiが、閾値T4未満である場合(S430:NO,S440:NO,S450:NO,S460:NO)、縫目の層数Kに7が設定される(S510)。具体例2では、例えば、領域211の縫目の層数Kに7が設定され、領域212の縫目の層数Kに0が設定される。
S480からS510のいずれかの次に、i番目の領域に縫目の層数Kに応じた縫目を形成するための縫製データが作成され、作成された縫製データはRAM12に記憶される(S520)。具体例2の領域211では、7層の縫目の層を縫製するための縫製データが作成される。ただし、本実施形態では、透かし縫いのN層目の延伸方向は、図9のベース縫目のN層目の延伸方向と異なる。また、透かし縫いの縫目の層の、3層目から7層目は、図15を参照して後述するように、曲線を組み合わせた縫目である。S470又はS520の次に、変数iはインクリメントされ、インクリメントされたiはRAM12に記憶される(S530)。次に、処理はS410に戻る。S410において、縫目の種類に透かし縫いが設定された全ての領域の縫製データが作成された場合(S410:YES)、自動作成処理は終了し、処理は図11の模様縫目処理に戻る。
図11において、S230の次に、図6のS30で、縫目の種類にサテン縫いが設定された線があるか否かが判断される(S270)。具体例1では、線102と、線104から108とについて、サテン縫いが設定されている(S270:YES)。したがって、線102と、線104から108とのそれぞれの上にサテン縫いを形成させるための縫製データが作成され、作成された縫製データはRAM12に記憶される(S280)。サテン縫いの縫製データの作成方法は公知であるため説明を省略する。次に、後述のS290の処理が実行される。縫目の種類にサテン縫いが設定された線がないときには(S270:NO)、後述のS290の処理が実行される。
S290では、縫目の種類にタタミ縫いが設定された領域があるか否かが判断される。具体例1では、領域113から115について、タタミ縫いが設定されている(S290:YES)。したがって、領域113から115のそれぞれについてタタミ縫いを形成させるための縫製データが作成され、作成された縫製データはRAM12に記憶される(S300)。タタミ縫いの縫製データの作成方法は公知であるため説明を省略する。次に、後述のS310の処理が実行される。縫目の種類にタタミ縫いが設定された領域がないときには(S290:NO)、後述のS310の処理が実行される。
S310では、図6のS20で輪郭をサテン縫いで縫製すると設定されたか否かが判断される。具体例1では、輪郭である線101上をサテン縫いで縫製すると設定されている(S310:YES)。したがって、線101上にサテン縫いを形成させるための縫製データが作成され、作成された縫製データはRAM12に記憶される(S320)。次に、模様縫目処理は終了し、処理は図6のメイン処理に戻る。輪郭をサテン縫いで縫製すると設定されていないときには(S310:NO)、模様縫目処理は終了し、処理は図6のメイン処理に戻る。
図6において、S50の次に、刺繍データが作成され、作成された刺繍データはRAM12に記憶される(S60)。S60では、S40で作成された縫目データに基づいて縫製した後に、S50で作成された縫目データに基づき縫製されるように、刺繍データが作成される。本実施形態では特に、模様間をつなぐ走り縫いの縫目が少なくなるように、縫製順序が決定される。次に、メイン処理は終了する。
図4と図13とを参照して、具体例1の模様100に対応する刺繍データの縫製順序を説明する。図13は、縫製順序(1から23の数字)と、縫製順序に対応する部分模様又は縫目の部位とその縫目の種類とを表す。図13のように、具体例1の模様100の縫製順序と、部分模様(縫目の部位)及びその縫目の種類との対応は、以下の通りである。1番目の縫目と、2番目の縫目とは、線101の内側に形成される走り縫いの縫目である。1番目の縫目と、2番目の縫目とは、輪郭線付近の強度を向上させるための縫目(所謂下縫い)である。3番目から6番目の縫目は、ベース領域の走り縫いの縫目である。3番目から6番目の縫目はそれぞれ、ベース縫目に含まれる縫目の層に対応する縫目である。
8番目と、10番目と、12番目と、13番目と、15番目と、17番目と、18番目と、20から23番目とはそれぞれ、部分模様である。具体的には、8番目の部分模様は、線107を表すサテン縫いの模様である。10番目の部分模様は、線108を表すサテン縫いの模様である。12番目の部分模様は、領域115を表すタタミ縫いの模様である。13番目の部分模様は、線106を表すサテン縫いの模様である。15番目の部分模様は、線104を表すサテン縫いの模様である。17番目の部分模様は、領域114を表すタタミ縫いの模様である。18番目の部分模様は、線105を表すサテン縫いの模様である。20番目の部分模様は、領域112を表す透かし縫いの模様である。21番目の部分模様は、領域113を表すタタミ縫いの模様である。22番目の部分模様は、線102を表すサテン縫いの模様である。23番目の部分模様は、線101(輪郭線)を表すサテン縫いの模様である。7番目と、9番目と、11番目と、14番目と、16番目と、19番目との縫目はそれぞれ、部分模様間をつなぐ走り縫いの縫目である。
具体例1では、作成された刺繍データに基づき縫製した後に、縫製対象物を除去した場合、図14の刺繍縫製物が得られる。図14のように、模様間をつなぐ走り縫いの縫目がなるべく少なくなるように、刺繍データが作成される。このため、具体例1では、模様間をつなぐ走り縫いは刺繍縫製物の美観に殆ど影響がない。刺繍縫製物は、紙面左右対称の模様である。このため具体例1の刺繍縫製物、表から見た場合も、裏から見た場合も同じ模様である。具体例1では、領域111に対応するベース縫目が見えている部分と、領域112のうち領域113を除く部分とは、刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、光を透過させる。領域111に対応するベース縫目が見えている部分と、領域112のうち領域113を除く部分とは、糸密度が異なるため、光が透過する程度が異なる。
図5と図15とを参照して、具体例2の模様200に対応する刺繍データの縫製順序を、説明する。図15の表記方法は、図13と同様である。ただし、図15では見やすさを考慮し、各部分模様の大きさは、適宜拡大又は縮小して図示してある。図15のように、縫製順序と、部分模様(縫目の部位)及び縫目の種類との対応は、以下の通りである。1番目の縫目と、2番目の縫目とは、線201の内側に形成される走り縫い(所謂下縫い)の縫目である。3番目の縫目と、4番目の縫目とは、ベース領域の走り縫い縫目である。3番目の縫目と、4番目の縫目とはそれぞれ、ベース縫目に含まれる縫目の層に対応する。5番目から11番目の縫目は、領域212を除いた領域211の透かし縫いの縫目である。5番目から11番目は、透かし縫いに含まれる縫目の層の3層目から7層目に対応している。図15のように、3層目から7層目の縫目の層は、曲線を組合せた縫目の層である。なお、これらの曲線は交差していないが、交差していてもよい。
12番目から17番目の部分模様は、刺繍模様230に対応する模様である。図15に表れていないが、12番目の部分模様は、白色部分(雪だるまの本体)に対応する。13番目の部分模様は、緑色部分(マフラー本体)に対応する。14番目の部分模様は、赤色部分(帽子本体)に対応する。15番目の部分模様は、青色部分(帽子リボン)に対応する。16番目の部分模様は、黒色部分(各部の輪郭線)に対応する。17番目の部分模様は、オレンジ色部分(鼻)に対応する。18番目から32番目の部分模様は、文字模様220に対応する黄色の縫目である。23番目は、22番目の部分模様(筆記体のy)と24番目の部分模様(筆記体のC)との間のスペースを表す。
具体例2では、作成された刺繍データに基づき縫製した後に、縫製対象物を除去した場合、図16の刺繍縫製物が得られる。具体例2では、領域212に対応する部分と、領域211に対応する部分とは、刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、光を透過させる。領域212に対応する部分と、領域211に対応する部分とは、糸密度が異なるため、光が透過する程度が異なる。
以上のように、CPU11はメイン処理を実行する。図6のS10は、本発明の「模様データ取得工程」に相当し、S10の処理を実行するCPU11は、本発明の「模様データ取得手段」として機能する。図7のS100は、本発明の「領域取得工程」に相当し、S100を実行するCPU11は、本発明の「領域取得手段」として機能する。図7のS110からS160は、本発明の「第1作成工程」に相当し、S110からS160の処理を実行するCPU11は、本発明の「第1作成手段」として機能する。図12のS410からS510は、本発明の「第2設定工程」に相当し、S410からS510を実行するCPU11は本発明の「第2設定手段」として機能する。図12のS520を含む図11の模様縫目処理は、本発明の「第2作成工程」及び「縫製データ取得工程」に相当し、模様縫目処理を実行するCPU11は、本発明の「第2作成手段」及び「縫製データ取得手段」として機能する。図6のS60は本発明の「刺繍データ作成工程」に相当し、S60を実行するCPU11は、本発明の「刺繍データ作成手段」として機能する。
刺繍データ作成装置1によれば、次の効果が得られる。図7のS100で模様の外形輪郭線の内側がベース領域として取得される場合には、刺繍データ作成装置1は、ユーザがベース領域を指定する手間を省くことができる。またこの場合、刺繍データに従って縫製が実行された場合には、刺繍模様はベース領域と重なる領域に縫製されることになる。このため、縫製対象物が除去された場合でも、刺繍模様は自身の形状を確実に維持することができる。一方、S100でユーザが指定した領域がベース領域として取得される場合には、刺繍データ作成装置1は、ユーザが所望する領域をベース領域とすることができる。刺繍データ作成装置1は、刺繍縫製物をデザインする際の自由度を向上させることができる。具体的には、刺繍データ作成装置1は、例えば、具体例2のように、ユーザが用意した領域211に、既存の刺繍データによって表される模様を配置した刺繍縫製物を縫製するための刺繍データを作成することができる。
刺繍データ作成装置1は、互いに延伸方向が異なる縫目の層を重ね合わせた縫目をベース縫目としている。したがって、刺繍データ作成装置1が作成した刺繍データによれば、縫目の方向が揃ったベース縫目を形成させることができる。この場合、ランダムな形状のベース縫目に比べ、ベース縫目の糸密度がベース領域の全域に亘ってほぼ均一にさせる処理が容易である。具体例1のベース縫目は、図10の線400で表されるように、ベース縫目は、縫製対象物が除去された後にも形状を維持できるのに十分な数の交差部を備える。
具体例2にように、図11のS230で模様の色の階調に基づいて刺繍模様の糸密度が設定された場合、刺繍データ作成装置1は、ユーザが刺繍模様の糸密度を設定する手間を省くことができる。またこの場合、刺繍データに従って縫製が実行された後、縫製対象物が除去された場合に次のような効果が得られる。刺繍模様とベース領域とが重なる領域において、刺繍模様の縫目の隙間からベース縫目が見える領域と、見えない領域とでは、刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、光が透過する程度が異なる。具体例2では、領域212は、領域211に比べ、刺繍縫製物を光に透かしてみたときに光が透過する程度が大きい。したがって、刺繍データ作成装置1は、同じ糸色で縫製される領域211と、領域212とについて、異なる糸密度となるように縫製データを作成することで、各領域の色の階調の違いを表現することができる。刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、そうではないときに比べ、領域211と、領域212との糸密度の違いが際だつ。すなわち刺繍データ作成装置1は、刺繍縫製物を光に透かしてみたときと、そうではないときとで、違った模様が見えたり、違った印象を与えたりする刺繍縫製物を縫製するための刺繍データを作成することができる。
本発明の刺繍データ作成装置1は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、以下の(A)から(E)までの変形を適宜加えてもよい。
(A)上記実施形態では、パーソナルコンピュータを刺繍データ作成装置1としているが、例えば、刺繍データ作成プログラムを記憶したミシン(例えば、刺繍ミシン3)が、刺繍データを作成してもよい。刺繍データ作成装置1の構成は必要に応じて簡略化されてよい。
(B)縫製対象物は、刺繍ミシンに装着可能であり、縫目を形成可能であればよい。縫製対象物は、刺繍縫製後に一部又は全部が溶解されてもよいし、刺繍縫製後に溶解されなくてもよい。刺繍縫製後に一部又は全部が溶解される場合の縫製対象物としては、例えば、水溶性のシートの他、特定の薬剤によって溶解されるシートと、加熱されることによって溶解されるシートとが挙げられる。
(C)ベース縫目は、複数の互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えていればよい。例えば、上記実施形態のように、ベース縫目が複数の縫目の層を重ねた縫目である場合、縫目の層の形状は変更可能である。具体的には、例えば、1層の縫目の層の形状は、図17のように、第1方向331に伸びる線分321と、第2方向332に伸びる線分322とを含むジグザグな線323であってもよい。また例えば、1層の縫目の層の形状は、図15の7番目から11番目の縫目の層のように、曲線を組み合わせた線であってもよい。また例えば、ベース縫目は、複数の縫目の層を重ねた縫目でなくてもよい。具体的には、例えば、ベース縫目は、図18のように、曲線が組み合わされた、交差部を複数備える縫目であってもよい。
上記実施形態のベース縫目は、全体として網状の形状を有していたが、網の目に対応する部分の形状はどのような形状でもよい。上記実施形態では、ベース縫目は走り縫いの縫目を含んでいたが、他の種類の縫目を含んでもよい。刺繍縫製物の強度の観点から、ベース縫目の糸密度は、ベース領域の全域にわたって均一であることが好ましい。
(D)図6のメイン処理は変更可能である。例えば、メイン処理に以下の(D−1)から(D−5)の変形が加えられてもよい。
(D−1)ベース領域の取得方法については変更可能である。例えば、模様データの外形輪郭の外側の最小矩形領域がベース領域として自動的に取得されてもよい。ベース領域は、ユーザが指定した領域であってもよい。ベース領域は、模様の輪郭を含む輪郭の内側の領域であってもよい。
(D−2)模様データが表す刺繍模様を縫製するための縫製データを取得する方法は変更可能である。具体例1のように、新たに作成された縫製データが、取得されてもよい。新たに縫製データが作製される場合、刺繍模様を縫製するための縫目の種類は適宜変更されてよい。具体例2のように、刺繍模様を縫製するための縫製データが予め記憶されている場合には、記憶装置から縫製データが取得されてもよい。
(D−3)刺繍データの作成方法は変更可能である。例えば、図6のS40と、S50とにおいて縫製順序が決定されれば、S60の処理は省略されてもよい。この場合、S40と、S50との全体が本発明の「刺繍データ作成工程」に相当する。
(D−4)ベース縫目と、刺繍模様との糸密度の設定方法はそれぞれ変更可能である。例えば、ベース領域を表す色の階調に基づきベース領域の糸密度が決定されてもよい。この場合、例えば、図6のS40において、図19のベース縫目処理が実行されればよい。図19では、図7のベース縫目処理と同様な処理には、同じステップ番号が付与されている。図19のように、変形例のベース縫目処理は、S110に代えてS102からS106が実行される点で、図7のベース縫目処理と異なる。以下、上記実施形態のベース縫目と異なるS102からS106について説明する。
S102では、図11のS220と同様に、ベース領域を表すグレースケール画像が作成される。S104では、S102で作成されたグレースケール画像に基づき、ベース領域の輝度値が取得され、取得された輝度値はRAM12に記憶される。S106では、S104で取得された輝度値に基づき、ベース縫目の層数が取得され、取得された層数はRAM12に記憶される。S106では、例えば、図12のS430からS510のように、S104で取得された輝度値と、閾値との比較結果に基づき層数が取得されればよい。
変形例のベース縫目処理において、S102からS106の処理は、本発明の「第1設定工程」に相当し、S102からS106を実行するCPU11は、本発明の「第1設定手段」として機能する。S106からS160の処理は、本発明の「第1作成工程」に相当し、S106からS160を実行するCPU11は、本発明の「第1作成手段」として機能する。変形例のベース縫目処理では、ベース領域の階調に基づいてベース縫目の糸密度が設定されている。このため、刺繍データに従って縫製が実行された後、縫製対象物が除去された場合に次のような効果が得られる。刺繍縫製物を光に透かしてみたときに、光の通過する領域の密度が、糸密度によって異なる。したがって、刺繍データ作成装置1によって作成された刺繍データに基づき、次のような刺繍縫製物が得られる。すなわち、刺繍縫製物は、ベース縫目が刺繍模様で覆われていない領域について、刺繍縫製物を光に透かしてみたときと、そうではないときとで、違った模様が見えたり、違った印象を与えたりする。
(D−5)上記実施形態では、ベース縫目と透かし縫いとの糸密度を、縫目の層の数によって調整していたが、他の方法で糸密度が調整されてもよい。例えば、図8において第1方向311に伸びる線分301に対応する縫目の間隔が調整されることによって、糸密度が調整されてもよい。
(E)色の階調として、グレースケール画像の輝度値を例示したが、他の値が用いられてもよい。例えば、色の階調として、輝度値と、色相と、彩度と、明度とから選択された1以上の値が用いられてよい。色の階調に基づき糸密度を設定する方法は、上記実施形態のように、色の階調と糸密度との対応関係を記憶した表に基づき決定される方法の他、色の階調を所定の式に代入して糸密度が決定されてもよい。また、1つの領域内で色の階調が変化する場合には、1つの領域に対して1つの色の階調の代表値が決定されてもよい。色の階調の代表値は、例えば、平均値と、最頻値とのいずれかである。また例えば、1つの領域に対して複数の色の階調値が決定されてもよい。この場合、刺繍データ作成装置1は、糸密度を変化させることによって色の階調の変化を表現した刺繍縫製物を縫製するための刺繍データを作成することができる。
1 刺繍データ作成装置
11 CPU
12 RAM
13 ROM
15 HDD

Claims (12)

  1. 刺繍データ作成装置であって、
    刺繍データを作成する対象となる模様を表す模様データを取得する模様データ取得手段と、
    互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えたベース縫目が形成される領域であるベース領域を取得する領域取得手段と、
    前記領域取得手段によって取得された前記ベース領域に、前記ベース縫目を縫製するための第1縫製データを作成する第1作成手段と、
    前記領域取得手段によって取得された前記ベース領域を含む領域に、前記模様データ取得手段によって取得された前記模様データを表す刺繍模様を縫製するための第2縫製データを取得する縫製データ取得手段と、
    前記第1作成手段によって作成された前記第1縫製データと、前記第2縫製データ取得手段によって取得された前記第2縫製データとを含み、且つ、前記第1縫製データの縫製順序が、前記第2縫製データの縫製順序よりも前に設定された刺繍データを作成する刺繍データ作成手段と
    を備えたことを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 前記領域取得手段は、前記模様データ取得手段によって取得された前記模様データによって表される模様の外形輪郭の内側の領域、又は、ユーザが指定した領域を、前記ベース領域として取得することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  3. 前記第1作成手段は、第1方向に伸びる複数の第1縫目と、当該第1方向と交差する第2方向に伸び、且つ、当該第1縫目と交差する複数の第2縫目とを組み合わせた縫目を含む縫目を前記ベース縫目とし、当該ベース縫目を縫製するための前記第1縫製データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍データ作成装置。
  4. 前記模様データによって表される前記ベース領域の色の階調に基づいて、前記ベース縫目の糸密度を設定する第1設定手段を備え、
    前記第1作成手段は、前記第1設定手段によって設定された糸密度を有する前記ベース縫目を縫製するためのデータを、前記第1縫製データとして作成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
  5. 前記模様データによって表される模様の色の階調に基づいて、前記刺繍模様の糸密度を設定する第2設定手段と、
    前記第2設定手段によって設定された糸密度を有する前記刺繍模様を縫製するためのデータを、前記第2縫製データとして作成する第2作成手段とを備え、
    前記縫製データ取得手段は、前記第2作成手段によって作成された前記第2縫製データを取得することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
  6. 刺繍データをコンピュータが作成する刺繍データ作成方法であって、
    刺繍データを作成する対象となる模様を表す模様データを取得する模様データ取得工程と、
    互いに異なる方向に伸びる縫目が交差する交差部を複数備えたベース縫目が形成される領域であるベース領域を取得する領域取得工程と、
    前記領域取得工程において取得された前記ベース領域に、前記ベース縫目を縫製するための第1縫製データを作成する第1作成工程と、
    前記領域取得工程において取得された前記ベース領域を含む領域に、前記模様データ取得工程において取得された前記模様データを表す刺繍模様を縫製するための第2縫製データを取得する縫製データ取得工程と、
    前記第1作成工程において作成された前記第1縫製データと、前記第2縫製データ取得工程において取得された前記第2縫製データとを含み、且つ、前記第1縫製データの縫製順序が、前記第2縫製データの縫製順序よりも前に設定された刺繍データを作成する刺繍データ作成工程と
    を備えたことを特徴とする刺繍データ作成方法。
  7. 前記領域取得工程では、前記模様データ取得工程において取得された前記模様データによって表される模様の外形輪郭の内側の領域、又は、ユーザが指定した領域が、前記ベース領域として取得されることを特徴とする請求項6に記載の刺繍データ作成方法。
  8. 前記第1作成工程では、第1方向に伸びる複数の第1縫目と、当該第1方向と交差する第2方向に伸び、且つ、当該第1縫目と交差する複数の第2縫目とを組み合わせた縫目を含む縫目が前記ベース縫目とされ、当該ベース縫目を縫製するための前記第1縫製データが作成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の刺繍データ作成方法。
  9. 前記模様データによって表される前記ベース領域の色の階調に基づいて、前記ベース縫目の糸密度を設定する第1設定工程を備え、
    前記第1作成工程では、前記第1設定工程において設定された糸密度を有する前記ベース縫目を縫製するためのデータが、前記第1縫製データとして作成されることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の刺繍データ作成方法。
  10. 前記模様データによって表される模様の色の階調に基づいて、前記刺繍模様の糸密度を設定する第2設定工程と、
    前記第2設定工程において設定された糸密度を有する前記刺繍模様を縫製するためのデータを、前記第2縫製データとして作成する第2作成工程とを備え、
    前記縫製データ取得工程では、前記第2作成工程において作成された前記第2縫製データが取得されることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の刺繍データ作成方法。
  11. 請求項1から5のいずれかに記載の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための刺繍データ作成プログラム。
  12. 請求項11に記載の刺繍データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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