JP2011176597A - 符号化装置及び符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】テイルバイティング畳み込み符号化を行う符号化装置において、符号化スループットを向上させること。
【解決手段】CRC計算部104は、誤り検出符号化を行って、情報ビット系列に対するCRCビットを計算し、選択・多重部105は、CRCビットを情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成し、畳み込み符号化部106は、拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、送信ビット系列を符号化する。ここで、選択・多重部は、送信ビット系列の最後尾から、(ν−1)ビットよりも前のビット位置にCRCビットを配置する。
【選択図】図2
【解決手段】CRC計算部104は、誤り検出符号化を行って、情報ビット系列に対するCRCビットを計算し、選択・多重部105は、CRCビットを情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成し、畳み込み符号化部106は、拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、送信ビット系列を符号化する。ここで、選択・多重部は、送信ビット系列の最後尾から、(ν−1)ビットよりも前のビット位置にCRCビットを配置する。
【選択図】図2
Description
本発明は、符号化装置及び符号化方法に関する。
情報信号が伝搬路を介して送信機から受信機へ伝送されるとき、情報信号は、伝搬路の歪み、雑音等の影響により、受信側に誤った情報として伝わることがある。このような誤りを低減するために、送信機では符号化処理が行われ、受信機では復号処理が行われる。特に、畳み込み符号は、比較的簡易に処理可能な、且つ、効果的に誤り訂正可能な符号として知られている。
第3世代移動通信システムの標準化グループである3GPP(Third Generation Partnership Project)における長期的高度化システム(LTE:Long Term Evolution)では、上りリンクの制御情報(UCI:Uplink Control Information)の符号化方式として、テイルバイティング畳み込み符号化(tail biting convolutional coding)方式が採用された(例えば、非特許文献1参照)。
以下、テイルバイティング畳み込み符号化について概略説明する。図1は、非特許文献1に開示されたテイルバイティング畳み込み符号化器(以下、単に符号化器という)の一構成例を示す図である。
図1に示す符号化器の符号化率Rは1/3であり、拘束長νは7である。また、図1に示す符号化器が備える6個のシフトレジスタ(図1に示す‘D’)の初期値として、入力ビットストリームck(k=0〜K−1)の最後尾から6ビット(ラスト6ビット)の値が設定される。つまり、図1に示す符号化器が備えるシフトレジスタSi(i=0〜5)は、次式(1)に従って初期化される。
Si=c(K−1−i) …(1)
Si=c(K−1−i) …(1)
ここで、Kは情報ビット系列に誤り検査ビット(例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)ビット)が付加された入力ビット系列(入力ビットストリームck)の系列長を示す。つまり、符号化器が有する複数(図1では6個)のレジスタの初期値として構成される系列と、入力ビット系列((K−1)個の系列)の末尾の系列とが同一系列になる。すなわち、符号化器の初期状態と終了状態とは同一状態となる。
なお、非特許文献1によれば、上りリンクの制御情報(UCI)の場合、上記入力ビット系列ckは、情報ビット系列に8ビットのCRCビットが付加されたデータ系列となる。そのため、入力ビット系列ckのうち、c(K−8)〜c(K−1)(つまり、最後尾から8ビット)はCRCビットに相当する。
また、図1において、シフトレジスタSiが初期化された符号化器に入力ビット系列ckが入力された際、符号化器の3系統の出力ビット系列dk (0)、dk (1)、dk (2)が得られる。図1では符号化率Rが1/3であるので、1ビットの入力(ck)に対して、符号化データとして3ビットの出力ビット系列(dk (0)、dk (1)、dk (2))が出力される。
上述したように、テイルバイティング畳み込み符号化では、入力ビット系列ck(被符号化データ)の最後尾から6(=ν−1)ビットを用いて、符号化器が備えるシフトレジスタを初期化した後、テイルバイティング畳み込み符号化を行うことにより、テイルバイティング畳み込み符号化出力を得ることができる。
3GPP TS 36.212 V8.7.0, "Multiplexing and channel coding (Release 8)," March 2009
しかしながら、非特許文献1に開示されたテイルバイティング畳み込み符号化では、符号化器が備えるシフトレジスタの初期化に用いる、入力ビット系列ckの最後尾から6ビット(ラスト6ビット)は、制御情報(UCI)ではなく、制御情報(UCI)に対するCRCビットとなる。そのため、送信機において、制御情報(UCI)に対するCRC計算が行われた後でなければ、シフトレジスタが初期化されず、テイルバイティング畳み込み符号化を行うことができない。よって、非特許文献1では、CRC計算処理と、テイルバイティング畳み込み符号化処理とは、並列処理(パイプライン処理)されず、符号化効率(符号化スループット)を向上させることができないという課題がある。
本発明の目的は、テイルバイティング畳み込み符号化を行う符号化装置において、符号化スループットを向上させることができる符号化装置及び符号化方法を提供することである。
本発明の符号化装置は、情報ビット系列の誤り検出符号化を行って、前記情報ビット系列に対する誤り検出ビットを計算する計算手段と、前記誤り検出ビットを前記情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成する多重手段と、拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、前記送信ビット系列を符号化する符号化手段と、を具備し、前記多重手段は、前記送信ビット系列の最後尾から(前記ν−1)ビットよりも前のビット位置に前記誤り検出ビットを配置する構成を採る。
本発明の符号化方法は、情報ビット系列の誤り検出符号化を行って、前記情報ビット系列に対する誤り検出ビットを計算する計算ステップと、前記誤り検出ビットを前記情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成する多重ステップと、拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、前記送信ビット系列を符号化する符号化ステップと、を具備し、前記多重ステップは、前記送信ビット系列の最後尾から(前記ν−1)ビットよりも前のビット位置に前記誤り検出ビットを配置する構成を採る。
本発明によれば、テイルバイティング畳み込み符号化を行う符号化装置において、符号化スループットを向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係る符号化装置を示すブロック図である。図2に示す符号化装置100において、読み出しアドレス制御部101は、まず、送信データバッファ102に格納されている情報ビット系列(例えば、制御情報(UCI))から、後述する畳み込み符号化部106(符号化器)が備えるシフトレジスタの初期化に要するビット(初期値)を読み出すように、送信データバッファ102に指示する。具体的には、テイルバイティング畳み込み符号化の拘束長をνとすると、読み出しアドレス制御部101は、情報ビット系列の最後尾から、シフトレジスタ数に対応する(ν−1)ビット分の情報ビット系列を読み出すように、送信データバッファ102に指示する。次いで、読み出しアドレス制御部101は、送信データバッファ102に格納されている情報ビット系列のうち、最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列以外の情報ビット系列を先頭から順に読み出すように、送信データバッファ102に指示する。
送信データバッファ102は、情報ビット系列(例えば、制御情報(UCI))を格納する。また、送信データバッファ102は、読み出しアドレス制御部101からの指示に従って、格納している情報ビット系列を、レジスタ103、CRC計算部104又は選択・多重部105に出力する。具体的には、送信データバッファ102は、情報ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列を読み出すように指示された場合、情報ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列をレジスタ103及び選択・多重部105に出力する。また、送信データバッファ102は、情報ビット系列を先頭から順に読み出すように指示された場合、情報ビット系列のうち、最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列以外の情報ビット系列を先頭から順にCRC計算部104及び選択・多重部105に出力する。
レジスタ103は、送信データバッファ102から入力される、情報ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット(つまり、符号化器が備えるシフトレジスタの初期値)を記憶(バッファリング)する。また、レジスタ103は、記憶している(ν−1)ビットの情報ビット系列を、CRC計算部104及び選択・多重部105に出力する。
CRC計算部104は、情報ビット系列に対して誤り検出符号化を行って、情報ビット系列に対するCRCビットを計算する。具体的には、CRC計算部104は、送信データバッファ102から入力される情報ビット系列、及び、レジスタ103から入力される情報ビット系列を用いて、CRCビットを計算する。そして、CRC計算部104は、得られたCRCビットを選択・多重部105に出力する。
選択・多重部105は、送信データバッファ102から入力される情報ビット系列、レジスタ103から入力される情報ビット系列、及び、CRC計算部104から入力されるCRCビットについて、畳み込み符号化部106へ出力するビット系列を選択する。また、選択・多重部105は、送信データバッファ102から入力される情報ビット系列、レジスタ103から入力される情報ビット系列、及び、CRC計算部104から入力されるCRCビットを多重することにより、CRCビットを情報ビット系列に付加して、送信ビット系列(上述した入力ビット系列(入力ビットストリーム))を生成する。
畳み込み符号化部106は、まず、送信データバッファ102から入力される、情報ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列を、符号化器が備えるシフトレジスタ((ν−1)個)の初期値に設定することにより、シフトレジスタを初期化する。そして、畳み込み符号化部106は、拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、選択・多重部105から入力される送信ビット系列(CRCビットが付加された情報ビット系列。つまり、上述した入力ビット系列ck)を符号化する。なお、畳み込み符号化部106は、送信ビット系列の先頭のビットから順にテイルバイティング畳み込み符号化を施す。畳み込み符号化部106は、テイルバイティング畳み込み符号化後のビット系列を符号化データとして出力する。
次に、畳み込み符号化部106(符号化器)に入力される送信ビット系列の構成例について説明する。
以下の説明では、符号化器の符号化率Rを1/3とする。また、送信データバッファ102には、図3最上段に示す情報ビット系列(データ)が格納されている。
読み出しアドレス制御部101は、まず、図3に示す情報ビット系列(データ)の最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列(以下、データ2という)を読み出すように送信データバッファ102に指示する。読み出されたデータ2((ν−1)ビット)は、選択・多重部105を介して畳み込み符号化部106に入力され、符号化器が備える(ν−1)個のシフトレジスタの初期値に設定される。
さらに、読み出しアドレス制御部101は、図3に示す情報ビット系列のうち、データ2以外の情報ビット系列(以下、データ1という)を先頭から順に読み出すように送信データバッファ102に指示する。すなわち、図3に示すように、送信データバッファ102に格納されている情報ビット系列(データ)は、データ1とデータ2とに分割される。
また、CRC計算部104は、図3に示すデータ1及びデータ2(つまり、情報ビット系列)に対して誤り検出符号化を行い、LビットのCRCビットを計算する。
そして、選択・多重部105は、CRCビットを情報ビット系列(データ1及びデータ2)に付加して、Kビットの送信ビット系列を生成する。このとき、選択・多重部105は、Kビットの送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビットよりも前のビット位置にCRCビットを配置する。ここでは、図3に示すように、選択・多重部105は、さらに、Kビットの送信ビット系列の最後尾からνビットだけ前のビット位置にCRCビットの最後尾(最終ビット)が配置されるように、CRCビットを情報ビット系列(データ)に挿入する。一方、選択・多重部105は、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビットだけ前までの(ν−1)ビット分のビット位置には、CRCビットではなく、情報ビット系列(図3ではデータ2)を配置する。これにより、図3に示すように、データ1、CRCビット、データ2の順で構成される、Kビットの送信ビット系列が生成される。
次に、本実施の形態に係る符号化装置100(図2)における符号化処理の詳細について説明する。以下の説明では、送信データバッファ102には、図3最上段に示す情報ビット系列(データ)が格納されている。
図4に示すように、読み出しアドレス制御部101は、情報ビット系列(図3に示すデータ)の最後尾から(ν−1)ビット分の情報ビット系列(データ2)を読み出すように、送信データバッファ102に指示する。送信データバッファ102から読み出されたデータ2((ν−1)ビット)は、選択・多重部105を介して畳み込み符号化部106に転送され、符号化器が備える(ν−1)個のシフトレジスタの初期値に設定される。このように、畳み込み符号化部106では、情報ビット系列の一部であるデータ2によってシフトレジスタが初期化される。これにより、畳み込み符号化部106では、テイルバイティング畳み込み符号化を実施可能な状態になる。
また、レジスタ103は、送信データバッファ102から入力されるデータ2を記憶(バッファリング)する。
次いで、図4に示すように、読み出しアドレス制御部101は、情報ビット系列(図3に示すデータ)のうち、既に読み出されたデータ2以外の情報ビット系列(つまり、データ1)を先頭から順に読み出すように、送信データバッファ102に指示する。送信データバッファ102から読み出されたデータ1は、CRC計算部104及び選択・多重部105に転送される。
ここで、畳み込み符号化部106では、テイルバイティング畳み込み符号化を実施可能な状態である。また、図3に示すように、データ1は、データ1とCRCビットとデータ2とから構成される送信ビット系列(つまり、符号化対象ビット系列)の先頭部分である。そこで、畳み込み符号化部106は、図4に示すように、選択・多重部105から順次入力されるデータ1の各ビットに対して、テイルバイティング畳み込み符号化を行う。これにより、データ1に対応する符号化データd0,d1,d2が生成される。
また、図4に示すように、CRC計算部104は、送信データバッファ102からのデータ1の転送が完了すると、レジスタ103に記憶されているデータ2を読み出す。そして、CRC計算部104は、データ1及びデータ2、つまり、情報ビット系列全体に対して誤り検出符号化を行い、CRCビット(Lビット)を生成する。なお、CRC計算部104は、データ2を読み出す前に、データ1のみを読み出してCRC計算を進めておいてもよい。この場合、CRC計算部104は、データ1部分のCRC計算が終わった時点でレジスタ103からデータ2を読み出してCRC計算の処理を続行する。このようにすると、CRC計算部104は、データ2をレジスタ103に記憶する処理と並行してCRC計算を開始することができるので、CRC計算の更なる高速化を図ることができる。
そして、生成されたCRCビットは、選択・多重部105を介して畳み込み符号化部106に転送される。なお、このとき、レジスタ103に記憶されているデータ2は、畳み込み符号化部106に転送されない。そして、畳み込み符号化部106は、図4に示すように、選択・多重部105から順次入力されるCRCビットの各ビットに対して、テイルバイティング畳み込み符号化を行う。これにより、CRCビットに対応する符号化データd0,d1,d2が生成される。
CRCビットのテイルバイティング畳み込み符号化が完了すると、レジスタ103は、記憶しているデータ2を、選択・多重部105を介して畳み込み符号化部106に転送する。そして、畳み込み符号化部106は、図4に示すように、選択・多重部105から順次入力されるデータ2の各ビットに対して、テイルバイティング畳み込み符号化を行う。これにより、データ2に対応する符号化データd0,d1,d2が生成される。
このように、テイルバイティング畳み込み符号化方式の拘束長をνとした場合、符号化装置100は、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビットよりも前のビット位置にCRCビットを配置する。すなわち、符号化装置100は、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット分だけ先頭方向にシフトさせたビット位置にCRCビットを配置する。
よって、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビット分のビット系列、つまり、符号化器が備えるシフトレジスタの初期値に設定されるビット系列は、CRCビットではなく、情報ビット系列となる。これにより、符号化装置100は、CRC計算処理が完了したか否かに依らず、符号化器が備えるシフトレジスタを初期化できる。すなわち、符号化装置100は、CRC計算処理を待たずにテイルバイティング畳み込み符号化を開始することができる。具体的には、図4に示すように、送信ビット系列(テイルバイティング畳み込み符号化対象ビット)を構成するデータ1、CRCビット及びデータ2のうち、CRCビットよりも前方に配置されるデータ1は、CRC計算処理の完了前にテイルバイティング畳み込み符号化される。つまり、図4に示すように、符号化装置100は、CRC計算処理と、テイルバイティング畳み込み符号化処理(データ1に対する処理)とを、並列に処理することが可能となる。
よって、符号化装置100では、CRC計算処理及びテイルバイティング畳み込み符号化処理をシリアルに処理を行う場合(つまり、CRC計算処理の完了後にテイルバイティング畳み込み符号化処理を行う場合)と比較して、全ての情報ビット系列に対する符号化データ(符号化結果)を得るまでの時間を短縮することができるため、符号化スループットを向上させることができる。
特に、図3では、符号化装置100は、送信ビット系列の最後尾から、νビットだけ前のビット位置(つまり、符号化器が備えるシフトレジスタの初期値に設定されるビットの直前のビット位置)にCRCビットの最後尾(最終ビット)が配置されるように、CRCビットを情報ビット系列に挿入する。これにより、図3に示すKビットの送信ビット系列では、符号化器が備えるシフトレジスタの初期値に用いられるビット(データ2)以外のビット(データ1)は、CRCビットよりも前方に配置される。よって、図3では、CRCビットの計算処理の完了を待たずにテイルバイティング畳み込み符号化されるビット数(つまり、CRC計算処理と並列にテイルバイティング畳み込み符号化処理できるビット数)を最大限確保することができ、符号化スループットを最大にすることができる。また、この場合、レジスタ103に一時的に記憶される情報ビット系列(送信ビット系列においてCRCビットよりも後方に配置される情報ビット系列)は、符号化器が備えるシフトレジスタの初期化に必要なビット数((ν−1)ビット)のみで済むため、レジスタ103に記憶すべき情報ビット系列のデータ量を必要最小限に抑えることができる。
また、情報ビット系列のデータ量が大きいほど、CRC計算処理の完了を待たずにテイルバイティング畳み込み符号化を行うことができるビット数(送信ビット系列においてCRCビットよりも前方に配置されるビット数)をより多く確保できる。よって、符号化装置100では、情報ビット系列のデータ量が大きいほど、符号化スループットをより向上させることが可能となる。
また、符号化装置100は、符号化器が備えるシフトレジスタの初期化の際、シフトレジスタの初期値に設定される情報ビット系列(図3に示すデータ2)を畳み込み符号化部106に転送するとともに、レジスタ103に一時的に記憶する。そして、符号化装置100は、CRC計算処理時、及び、データ2に対する畳み込み符号化時には、レジスタ103に記憶されているデータ2を読み出す。すなわち、符号化装置100では、送信データバッファ102からのデータ2の読み出し回数(メモリアクセス回数)は1回となる。また、符号化装置100は、データ2以外の情報ビット系列(図3に示すデータ1)を送信データバッファ102から読み出して、CRC計算処理と、データ1に対する畳み込み符号化処理とを並列に行う。すなわち、符号化装置100では、送信データバッファ102からのデータ1の読み出し回数(メモリアクセス回数)も1回となる。
ここで、非特許文献1では、CRC計算処理とテイルバイティング畳み込み符号化処理とを並列処理できない。そのため、送信機(符号化装置)では、例えば、本実施の形態と同様に図3最上段に示すデータ(情報ビット系列)を符号化する場合には、図5に示すように、CRC計算処理を行うタイミング、及び、CRC計算後にテイルバイティング畳み込み符号化を行うタイミングのそれぞれで、制御情報(図5に示すデータ)をバッファ(メモリ等)から読み出す。つまり、送信機(符号化装置)は、制御情報(情報ビット系列)をバッファ(メモリ等)から複数回読み出す必要があり、バッファ(メモリ)に対するアクセス回数が多くなるため、消費電力が増大してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る符号化装置100では、送信データバッファ102からの、情報ビット系列(図3に示すデータ1及びデータ2)の読み出し回数が1回で済む。よって、送信データバッファ102(メモリ)へのアクセス回数を低く抑えることができるため、メモリアクセスによる消費電力の増大を防ぐことができる。なお、本実施の形態に係る符号化装置100では、図4に示すように、CRC計算を行うためにレジスタ103からデータ2を読み出す処理が追加される。しかし、データ2は明らかに情報ビット系列全体(図3に示すデータ(=データ1+データ2))より短い。そのため、情報ビット系列全体(図3に示すデータ)を読み直さなくてはならない従来技術(図5)と比較して、本実施の形態に係る符号化装置100では、処理速度を向上させ、また、消費電力を抑えることができる。なお、データ2が最も短くなるのは、送信ビット系列の最後尾から、νビットだけ前のビット位置にCRCビットの最後尾(最終ビット)が配置される場合である。したがって、この観点からも、本実施の形態に係る符号化装置100では、このようなビット配置をとる場合が、最も効率よく符号化を行うことができると分かる。
このようにして、本実施の形態によれば、テイルバイティング畳み込み符号化を行う符号化装置において、符号化スループットを向上させることができる。さらに、本実施の形態によれば、符号化装置では、バッファからの情報ビット系列の読み出し回数を低く抑えることで、消費電力の増大を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、送信ビット系列の最後尾からνビットだけ前のビット位置にCRCビットの最後尾(最終ビット)が配置される場合について説明した。しかし、本発明に係る符号化装置では、これに限らず、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビットよりも前のビット位置にCRCビットが配置されればよい。すなわち、送信ビット系列ck(k=0〜K−1)において、ck−(ν−1)〜ck−1以外であれば、いずれのビット位置にCRCビットを配置してもよい。例えば、図6に示すように、情報ビット系列であるデータを、先頭からデータ1、データ3、データ2((ν−1)ビット)に分割し、CRCビットを、データ1とデータ3との間に挿入してもよい。つまり、図6では、CRCビットは、送信ビット系列の最後尾から(ν−1)ビットよりも前のビット位置に配置される。なお、図6に示すデータ3のビット数がゼロの場合には図3に示す送信ビット系列と同一になる。図6に示す送信ビット系列を構成する場合でも、上記実施の形態と同様、符号化装置では、CRC計算処理と、テイルバイティング畳み込み符号化処理(図6に示すデータ1に対する処理)とを並列に行うことができ、符号化スループットを向上させることができる。
また、本実施の形態に係る符号化装置100(図2)では、送信ビット系列においてCRCビットよりも後方に配置されるビット系列(符号化器が備えるシフトレジスタの初期値として設定される情報ビット系列を含む)を一時的に記憶するためのレジスタ103を備える場合について説明した。これは、上述したように、送信データバッファ102へのデータ2に関する読み出し回数(メモリアクセス回数)を削減するために備えている。しかし、送信データバッファ102へのデータ2に関する読み出し回数が複数になることがシステム全体に影響を与えない場合、又は、メモリアクセスによる消費電力の増大が無視できるほど小さい場合には、レジスタ103を削除した構成であってもよい。
また、本実施の形態に係る符号化装置では、送信ビット系列に対するCRCビットを計算していたが、これに限るものではない。すなわち、情報ビット系列全体を処理しなくては生成できない他の符号を用いて誤り検出符号化を行う場合であっても、上述した課題と同様の課題が発生しうる。したがって、本実施の形態に係る発明は、CRCに限らず、チェックサムなどの公知の他の誤り検出符号化に適用してもよい。
本発明の符号化装置及び符号化方法は、テイルバイティング畳み込み符号を用いた誤り訂正符号化において、符号化スループットを向上させるものとして有用である。
100 符号化装置
101 読み出しアドレス制御部
102 送信データバッファ
103 レジスタ
104 CRC計算部
105 選択・多重部
106 畳み込み符号化部
101 読み出しアドレス制御部
102 送信データバッファ
103 レジスタ
104 CRC計算部
105 選択・多重部
106 畳み込み符号化部
Claims (3)
- 情報ビット系列の誤り検出符号化を行って、前記情報ビット系列に対する誤り検出ビットを計算する計算手段と、
前記誤り検出ビットを前記情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成する多重手段と、
拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、前記送信ビット系列を符号化する符号化手段と、を具備し、
前記多重手段は、前記送信ビット系列の最後尾から(前記ν−1)ビットよりも前のビット位置に前記誤り検出ビットを配置する、
符号化装置。 - 前記多重手段は、前記送信ビット系列の最後尾から(前記ν−1)ビットよりも前のビット位置に前記誤り検出ビットが配置され、かつ、前記送信ビット系列の最後尾から前記νビットだけ前のビット位置に前記誤り検出ビットの最後尾が配置されるように、前記誤り検出ビットを前記情報ビット列に挿入する、
請求項1記載の符号化装置。 - 情報ビット系列の誤り検出符号化を行って、前記情報ビット系列に対する誤り検出ビットを計算する計算ステップと、
前記誤り検出ビットを前記情報ビット系列に付加して、送信ビット系列を生成する多重ステップと、
拘束長νのテイルバイティング畳み込み符号化方式を用いて、前記送信ビット系列を符号化する符号化ステップと、を具備し、
前記多重ステップは、前記送信ビット系列の最後尾から(前記ν−1)ビットよりも前のビット位置に前記誤り検出ビットを配置する、
符号化方法。
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