JP2011176549A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局装置は、上りデータ領域15の一部を同期信号領域21、移動局間直接通信領域22として割り当てる。移動局装置は、基地局装置との間で直接的に同期をとることが可能である場合には同期信号領域21を使用して間接同期信号を送信し、他の場合には他の移動局装置からの間接同期信号により基地局装置との間で間接的に同期をとり同期信号領域21を使用して間接同期信号を送信し、また、移動局間直接通信領域22を使用して移動局装置間の直接通信を行う。
【選択図】 図1
Description
OFDM方式によるマルチユーザ・システムでは、OFDMA方式による多元接続を適用して、下り方向と上り方向のチャネル割り当てを全て基地局装置で管理することが一般的である。
なお、一般に、基地局装置から移動局装置への方向が下り方向であり、移動局装置から基地局装置への方向が上り方向である。
本例のフレームには、下りサブフレームの領域として、下り同期信号11の領域、下り制御領域12、下りデータ領域13が備えられており、また、上りサブフレームの領域として、上り制御領域14、上りデータ領域101が備えられている。
具体例として、本発明は、OFDMA−TDD通信方式において、通信品質の劣化を伴わずに、移動局間直接通信を実現することができる無線通信システムを提供することを目的とする。
すなわち、前記基地局装置では、フレーム領域制御手段が、無線フレームに含まれる上りデータ領域について、全ての移動局装置が当該基地局装置のみと通信を行う場合には当該上りデータ領域の全てが移動局装置と当該基地局装置との通信に使用されるように制御し、移動局装置から移動局装置間の直接通信を行うための要求を受信した場合には当該上りデータ領域の一部を移動局装置間で同期をとるための通信領域(同期信号領域)及び移動局装置間の直接通信を行うための通信領域(移動局間直接通信領域)として割り当てるように制御する。
また、移動局装置において、移動局装置間の直接通信を行うための要求は、例えば、操作者(人)による操作に応じて送信される。
また、無線フレームとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、OFDMA−TDD通信方式で一般に使用されるものに本発明に係る改良を加えたものが無線通信システムに設定されて用いられる。
また、例えば、上りデータ領域の全てを移動局装置と基地局装置との通信に使用することや、上りデータ領域の一部を移動局装置間で同期をとるための通信領域及び移動局装置間の直接通信を行うための通信領域として割り当てることは、例えば、基地局装置から該当する移動局装置へ通知される(例えば、常に、全ての移動局装置へ通知されてもよい)。
すなわち、前記移動局装置に備えられた前記直接通信手段は、前記基地局装置との間の同期の信頼性に応じて予め設定された態様で、時間方向と周波数方向の一方又は両方を狭めた通信領域を移動局装置間の直接通信に使用する機能を有する。
また、移動局装置間の直接通信に使用する通信領域は、例えば、時間方向と周波数方向の両方で狭められるのが好ましいが、いずれか一方のみが狭められてもよい。
また、移動局装置間の直接通信に使用する通信領域を狭めることは、必ずしも常に行われなくてもよく、例えば、移動局装置と基地局装置との間で直接的に同期がとられているような場合には、移動局装置間の直接通信に使用する通信領域を狭めない態様が用いられてもよい。
すなわち、前記移動局装置に備えられた前記間接同期信号送信手段は、移動局装置により中継される回数に応じた情報を含む間接同期信号を送信する。前記移動局装置に備えられた前記直接通信手段は、前記基地局装置との間の同期の信頼性に応じて予め設定された態様として、前記基地局装置との間で間接的に同期をとるために使用する間接同期信号により識別される中継の回数が多いほど通信領域の時間方向と周波数方向の一方又は両方について狭める幅を大きくする態様を用いる。
ここで、間接同期信号に含められる移動局装置により中継される回数に応じた情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、当該回数自体の情報が用いられてもよく、或いは、他の情報が用いられてもよい。
例えば、複信方式がTDD方式である場合には、上り方向のチャネルの一部を移動局間直接通信用に割り当てることによって、基地局装置を介さずに移動局装置と他の移動局装置との間で直接通信することが可能である。
本例のフレームには、下りサブフレームの領域として、下り同期信号11の領域、下り制御領域12、下りデータ領域13が備えられており、また、上りサブフレームの領域として、上り制御領域14、上りデータ領域15、同期信号領域21、移動局間直接通信領域22が備えられている。
下り制御領域12は、基地局装置から移動局装置へ制御信号を送出するために使用される。
下りデータ領域13は、基地局装置から移動局装置へデータを送出するために使用される。
上り制御領域14は、移動局装置から基地局装置へ制御信号を送出するために使用される。
上りデータ領域15は、移動局装置から基地局装置へデータを送出するために使用される。
移動局間直接通信領域22は、移動局装置同士が、基地局装置を介さずに直接通信を行う時にデータを送出するために使用される。ここで、移動局間直接通信を行う2つ以上の移動局装置としては、例えば、1つ以上(全てであってもよい)が基地局装置と間接的にフレーム同期を確立した移動局装置であってもよい。
なお、本例では、同期信号領域21や移動局間直接通信領域22が上りデータ領域15に含まれているととらえており、他のとらえ方として、これらの領域15、21、22が別々の領域であるととらえることもできるが、いずれのとらえ方においても、実質的には同様である。
ここで、説明の便宜上から、図1では、図4に示されるものと同じ部分11〜14については同じ符号を付してある。
本例の無線通信システムは、基地局装置と、複数の移動局装置(例えば、移動局装置A〜E)を備えている。なお、各装置の数としては、種々であってもよい。
基地局装置は、下り方向や上り方向のチャネルの割り当て処理や、エリア内に存在する移動局装置と無線により通信する処理を行い、また、各移動局装置は、基地局装置と無線により通信する処理や、他の移動局装置と直接通信する処理を行う。
ここで、図2では、本例のOFDMA−TDD通信方式の移動局間直接通信時における移動局装置の配置の一例を示してある。
図1〜図3を参照して、本例の無線通信システムにおいて、移動局間直接通信に至るまでの動作と移動局間直接通信時の動作の例を説明する。
なお、基地局装置のエリア内に存在する移動局装置Aと移動局装置Bが当該基地局装置と接続されるまでの過程については、例えば、従来技術に係るOFDMA−TDD通信方式の場合と同様の過程を用いることができ、詳しい説明を省略する。
基地局装置は、無線フレームに含まれる上りデータ領域15について、全ての移動局装置が当該基地局装置のみと通信を行う場合には、上りデータ領域15の全てが移動局装置と当該基地局装置との通信に使用されるように割り当てを行う。つまり、この場合には、同期信号領域21や移動局間直接通信領域22は、割り当てられず、上りデータ領域15と同様に扱われる。
また、基地局装置は、移動局装置から移動局装置間の直接通信を行うための要求を受信した場合には、上りデータ領域15の一部を移動局装置間の直接通信を行うための通信領域(本例では、同期信号領域21、移動局間直接通信領域22)として割り当てる。
また、移動局装置は、基地局装置を介さずに移動局装置間の直接通信を行う場合(移動局間直接通信モードである場合)であって、基地局装置と直接的に無線フレームの同期をとることが可能であるとき(本例では、基地局装置のエリア内に存在するとき)には、移動局装置間の直接通信を行うための要求を基地局装置に対して送信し、基地局装置と直接的に無線フレームの同期を確立する処理を行い、当該無線フレームの同期の状態に基づいて、他の移動局装置と無線フレームの同期をとるための同期信号を同期信号領域21で出力する中継処理を行う。ここで、既に基地局装置と直接的に無線フレームの同期を確立している移動局装置では、更に同期を確立する処理を行わなくてもよい。
なお、本例では、移動局装置A〜Eが移動局間直接通信モードの状態にあり、基地局装置が上りデータ領域15に同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22を割り当てているとする。
図2の例では、移動局装置Aと移動局装置Bは基地局装置と直接的に同期を確立した状態にあり、図3(a)に示されるように、移動局装置Aと移動局装置Bは同期信号領域21の先頭シンボルで同期信号(第1の同期信号)を毎フレーム出力する。
ここで、第1の同期信号は、レンジング・コードと同様にCDMA(Code Division Multiple Access)コードで構成されており、複数の同期信号が重なった場合でも分離して受信できるようになっている。
また、本例では、タイミング・オフセット又は周波数オフセットがあっても隣接するチャネルに干渉を与えないように、同期信号領域21としては、同期信号(ここでは、第1の同期信号)より時間方向と周波数方向の両方向で領域を広く確保している。
また、第2の同期信号は、第1の同期信号と同様に、CDMAコードで構成されており、複数の同期信号が重なった場合でも分離して受信できるようになっている。
また、第3の同期信号は、第1の同期信号や第2の同期信号と同様に、CDMAコードで構成されており、複数の同期信号が重なった場合でも分離して受信できるようになっている。
ここで、本例では、移動局間直接通信としては、プレストークのように1ユーザが移動局間直接通信領域22を占有して使用することを想定し、複数のユーザに個別の領域を割り当てるような制御は考慮しない。
本例では、初期状態として基地局装置と接続されている移動局装置が全て基地局装置と通信(以下、基地局通信とも言う)しているものとして、その状態から移動局装置Aと移動局装置Bが移動局間直接通信モードに移行して、移動局装置Dと移動局装置Eとの間などで移動局間直接通信を行った後、再び移動局装置Aと移動局装置Bが通常の基地局通信モードに戻るシーケンスについて説明する。
なお、移動局装置C〜Eは、それぞれ、直接通信を行うよりも前のタイミングで直接通信モードになっているとする。
ここで、移動局間直接通信要求は、移動局間直接通信モードに移行することを移動局装置から基地局装置に対して報知するための信号である。このとき、移動局間直接通信に用いる無線フレーム領域が確保されていない場合には、この要求に対して領域確保の処理が行われる。
また、移動局間直接通信許可は、移動局装置が基地局装置からの送信信号を正しく受信することができる(同期状態にある)ことを確認するための信号であり、基地局装置から毎フレーム送信される。
なお、移動局間直接通信用に確保された領域に関する情報(例えば、領域が確保されているか否か、或いは、いずれの領域に確保されているか、などの情報)は、下り制御領域12を用いて基地局装置から移動局間直接通信モードの移動局装置に毎フレーム送信される。
基地局装置は、移動局装置Bからの移動局間直接通信要求を受けるが、既に同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22が移動局間直接通信専用に確保されているため新たな領域確保は行わず、下り制御領域12を使用して移動局装置Bに移動局間直接通信要求応答を返し、更に、以後のフレームで下り制御領域12を使用して移動局装置Bに移動局間直接通信許可を毎フレーム出力する。
基地局装置は、移動局装置Bからの基地局通信要求を受けて、移動局装置Bの移動局間直接通信モードを解除し、下り制御領域12を使用して移動局装置Bに基地局通信要求応答を返す。そして、この基地局通信要求応答を受けた移動局装置Bは、基地局通信モードに移行し、以後のフレームで上りデータ領域15(この段階では、同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22は含まない領域)が割り当てられるようになる。
基地局装置は、移動局装置Aからの基地局通信要求を受けて、移動局装置Aの移動局間直接通信モードを解除し、下り制御領域12を使用して移動局装置Aに基地局通信要求応答を返す。また、この時点で基地局装置のエリア内には移動局間直接通信を行う移動局装置がなくなるため、基地局装置は、同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22を上りデータ領域15の一部として確保しなおす(同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22の開放)。
そして、前記基地局通信要求応答を受けた移動局装置Aは、基地局通信モードに移行し、以後のフレームで上りデータ領域15(同期信号領域21及び移動局間直接通信領域22も含む領域)が割り当てられるようになる。
一例として、ある端末装置(例えば、移動局装置又は他の通信装置)が移動局間直接通信モードにある移動局装置の全てと1対多で通信するという態様を用いることができ、他の一例として、予め複数の移動局装置がグループ分けされており、特定のグループの中で移動局間直接通信モードにある移動局装置と通信を行う態様を用いることができる。
なお、ある移動局装置が移動局間直接通信モードに移行済みであるというような情報が別の移動局装置により把握されることは必ずしも必要ではないため、そのような情報を報知しない態様が用いられてもよい。
また、本例では、移動局装置が、基地局装置とのフレーム同期を確立する際に、複数種類の同期信号を使い分けて、何台の移動局装置を経てフレーム同期を確立したかどうかを区別する。
ここで、本例では、移動局装置が他の移動局装置と無線フレーム同期をとるための同期信号は、移動局装置で中継される回数に応じて互いに異なる情報を含んでおり、そして、移動局装置では、この情報に基づいて識別される中継回数が多くなるほど、時間方向及び周波数方向の両方(他の構成例として、いずれか一方でもよい)について狭める幅を大きくする。
また、本例の無線通信システムにおいて、移動局装置では、移動局装置間の直接通信を行うための要求を基地局装置に対して送信する機能により要求送信手段が構成されており、同期信号領域21を使用して間接同期信号(本例では、第1の同期信号や第2の同期信号や第3の同期信号)を送信する機能により間接同期信号送信手段が構成されており、移動局間直接通信を行う機能により直接通信手段が構成されている。また、本例の移動局装置では、図3(a)〜(c)に示されるように、基地局装置との間の同期の信頼性に応じて、移動局間直接通信領域22内で使用する領域を狭めることが行われる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (1)
- 基地局装置及び複数の移動局装置を有するOFDMA−TDD通信方式の無線通信システムにおいて、
前記基地局装置は、無線フレームに含まれる上りデータ領域について、全ての移動局装置が当該基地局装置のみと通信を行う場合には当該上りデータ領域の全てが移動局装置と当該基地局装置との通信に使用されるように制御し、移動局装置から移動局装置間の直接通信を行うための要求を受信した場合には当該上りデータ領域の一部を移動局装置間で同期をとるための通信領域及び移動局装置間の直接通信を行うための通信領域として割り当てるように制御するフレーム領域制御手段を備え、
前記移動局装置は、前記基地局装置を介さずに移動局装置間の直接通信を行うための要求を前記基地局装置に対して送信する要求送信手段と、
前記基地局装置との間で直接的に同期をとることが可能である場合に当該同期の状態に基づいて他の移動局装置が前記基地局装置との間で間接的に同期をとるための信号である間接同期信号を前記移動局装置間で同期をとるための通信領域を使用して送信し、また、前記基地局装置との間で直接的に同期をとることが不可能である場合に他の移動局装置から送信された間接同期信号を受信して前記基地局装置との間で間接的に同期をとり当該同期の状態に基づいて他の移動局装置が前記基地局装置との間で間接的に同期をとるための信号である間接同期信号を前記移動局装置間で同期をとるための通信領域を使用して送信する間接同期信号送信手段と、
前記基地局装置との間で直接的に又は間接的にとられた同期の状態に基づいて、前記基地局装置により前記移動局装置間の直接通信を行うための通信領域として割り当てられた通信領域を使用して、移動局装置間の直接通信を行う直接通信手段と、を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。
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