JP2011176146A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波を用いたプラズマ処理装置において、広いプラズマ処理条件に対してマイクロ波の円偏波化が達成され、軸対称性の良いプラズマ処理特性を得ることのできるプラズマ処理装置の実現と処理方法を提供する。
【解決手段】反射波が有っても、マイクロ波の円偏波化が行える円偏波発生器を用いてプラズマ処理の軸対称性を高めるため、円矩形変換器402の円形導波管405側にスタブ403および404を設け、スタブ403および404は円柱状で先端部は半球状とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、被処理基板をプラズマ処理するプラズマ処理装置に関する。
半導体メモリやロジックLSI等の半導体装置の製造に用いられる基板は、生産性向上等のために大径化する傾向にあり、最先端の半導体メモリ等の半導体装置では直径300mmのシリコン基板を用いることが主流となっている。さらに直径450mmと巨大なシリコン基板が必要との意見もあり、基板大径化の傾向は続くと考えられる。これらの半導体装置の製造工程でプラズマ処理装置が用いられるが、被処理基板上に均一なプラズマ処理を施す必要があり、被処理基板の大径化に伴う技術的な難易度は増す傾向にある。
被処理基板上で均一なプラズマ処理を施すには、当然ながら被処理基板付近でのプラズマの密度や温度などのプラズマ特性の分布が重要であり、プラズマ分布をプラズマ処理均一化の観点から最適化する技術が重要となっている。
マイクロ波電力によりプラズマを発生させるプラズマ処理装置は低圧力下でも高密度のプラズマを生成できる、静磁界との併用でプラズマの分布を静磁界分布調整で容易に制御できる等の特徴を持ち、前記半導体装置の製造等に広く用いられている。前述の基板大径化の傾向に対応してマイクロ波プラズマ処理装置においても、プラズマ分布の制御が重要である。しかしマイクロ波は波長が数cmから十数cm程度と短く波長と同等オーダーの寸法でマイクロ波の分布が変わりやすく、広い範囲で均一なプラズマ処理を得るべくマイクロ波の分布を最適化することが困難となる傾向にある。
マイクロ波を用いてプラズマを発生させるプラズマ源において、円偏波化したマイクロ波を用いる例えば下記の特許文献1,2がある。
円偏波化したマイクロ波によりプラズマを発生することで以下の効果が知られている。
(1)静磁界との併用による場合、電子サイクロトロン共鳴現象を、円偏波を用いない場合に比べて効率的に起こすことができ、高密度化できる。
(2)プラズマ分布の軸対称性が向上することにより、均一なプラズマ処理を得ることができる。
また、方形導波管内のマイクロ波電磁界分布については明らかとなっており、例えば下記の非特許文献1に詳しく記載されている。
特開平2−16732号公報 特開平2−139900号公報
中島将光著、「マイクロ波工学」、森北出版
上述の従来技術の円偏波化したマイクロ波によりプラズマを発生させることでプラズマの軸対称性が向上して、プラズマ処理の軸対称性を向上させることが期待される。しかし、プラズマ処理特性最適化のためにプラズマ発生条件を変更すること等の場合に、期待通りにマイクロ波が円偏波化せず、軸対称性改善効果が得にくい場合があることがわかった。本発明の解決しようとする課題は、広いプラズマ処理条件に対してマイクロ波の円偏波化が達成され、軸対称性の良いプラズマ処理特性を得ることのできるプラズマ処理装置の実現と処理方法を提供することである。
本発明者は円偏波化したマイクロ波によりプラズマを発生させるプラズマ処理装置において、マイクロ波の円偏波化を阻害する原因を検討した。その結果、装置各部で発生する反射波の影響でマイクロ波の円偏波化が阻害されることが判明した。各部からの反射があってもこれに対応して効率よく円偏波を発生させる円偏波発生器を考案した。
従来技術ではマイクロ波の円偏波化が阻害される反射波の大きい条件下でも本発明によりマイクロ波の円偏波化が達成され、プラズマ処理の均一性が向上する、マイクロ波電力の使用効率が向上する等の効果がある。
図1は従来例のマイクロ波を用いたエッチング装置の構成を説明する概略図である。 図2は従来例の円偏波発生器の断面図である。 図3は従来例の円偏波発生器と円矩形変換器の接続関係を示す説明図の上面図である。 図4は従来例の円偏波発生器と円矩形変換器の接続関係を示す説明図の側面図である。 図5は本発明の円偏波発生器の概略図の斜視図である。 図6は本発明の円偏波発生器の概略図の上面図である。 図7は本発明の円偏波発生器の概略図の側面図である。 図8は方形導波管TE10モードの電界分布を示す図である。 図9は円形導波管TE11モードを示す図である。 図10は円形導波管で90度中心軸に対して回転させた電界分布となるモードを示す図である。 図11はスタブを装荷した円形導波管の解析モデルを示す斜視図である。 図12はスタブ挿入長と散乱行列要素の大きさの関係を示す図である。 図13はスタブ挿入長と散乱行列要素の大きさの関係を示す図である。 図14はスタブ挿入長と円偏波真円度の関係を示す図である。 図15はスタブの配置と真円度最大値の関係を示す図である。 図16は本発明円偏波発生器により得られる円偏波真円度のプラズマ負荷の反射係数依存性である。
図1から図16を用いて、本発明にかかる一実施例として本発明を用いたプラズマエッチング装置およびプラズマエッチング方法を説明する。
図1にマイクロ波を用いたプラズマエッチング装置の概略図を示す。マイクロ波源101から発振されたマイクロ波は方形導波管103を用いて伝送され、円矩形変換器104により、円形導波管105に接続される。自動整合機102により負荷インピーダンスを調整して反射波を自動的に抑制することができる。マイクロ波源としては発振周波数2.45GHzのマグネトロンを用いた。マイクロ波源保護のためにアイソレータ119を用いた。円形導波管105は空洞部106に接続される。空洞部106はマイクロ波電磁界分布をプラズマ処理に適した分布に調整する働きを持つ。空洞部106の下部にはマイクロ波導入窓107、シャワープレート108を介してプラズマ処理室110がある。
シャワープレート108はプラズマ処理室110に発生するプラズマに直接曝されるため、プラズマ耐性が高く、プラズマ処理に悪影響を及ぼさない材質が望ましい。マイクロ波導入窓107、シャワープレート108の材質としてはマイクロ波を効率よく透過し、プラズマ処理室を気密に保持する材料として石英を用いた。マイクロ波導入窓107とシャワープレート108の間には図示しない微小な間隙が設けられており、プラズマ処理に用いる処理ガスの供給系109より供給されるガスが供給される。シャワープレート108には図示しない微細なガス供給孔が複数設けられ、処理ガスをプラズマ処理室110にシャワー状に供給する。
プラズマ処理室110内には被処理基板111を戴置するための基板電極112が設置されている。基板電極112には被処理基板111にバイアス電力を供給するために自動整合機113を介してバイアス電源114が接続されている。バイアス電源の周波数として400kHzのものを用いた。
プラズマ処理室110の周囲には静磁界発生装置115が設けられ、プラズマ処理室110内に静磁界を加えることができる。電子サイクロトロン周波数とマイクロ波の周波数が一致した場合にマイクロ波の電力が電子に共鳴的に吸収される電子サイクロトロン共鳴現象を用いると、通常はプラズマの発生が困難な高真空領域でもプラズマの発生が可能となり、プラズマ処理可能な領域が拡大する効果がある。また静磁界をプラズマ処理室に加えることでプラズマの損失を抑制しプラズマの着火性を高めたり、静磁界の分布を調整することでプラズマの発生領域や拡散を制御してプラズマの分布を制御することができる。
プラズマ分布の制御により、被処理基板111に施すプラズマ処理の均一性を制御することができる。マイクロ波の周波数が2.45GHzの場合、電子サイクロトロン共鳴を起こす静磁界の大きさは0.0875テスラとなる。この場合、電子サイクロトロン共鳴現象を活用するにはプラズマ処理室内に0.0875テスラの静磁界を発生させる必要があり、処理室内の任意の場所にこの大きさの静磁界を発生させることができる静磁界発生装置を用いることが望ましい。静磁界の発生装置として多段の電磁石を用いた。多段の電磁石を用いることにより静磁界分布と大きさの調整が電磁石に流す電流により容易に制御できる効果がある。
プラズマ処理室110はバルブ116、コンダクタンス可変バルブ117を介して接続された真空排気ポンプ118が接続され、排気されている。真空排気ポンプ118として排気側をロータリーポンプにより排気したターボ分子ポンプを用いた。プラズマ処理室110の圧力は圧力計120によりモニタしている。処理ガスの供給系109により供給されるガスやエッチング処理時に発生するガス等のガスを排気する排気速度をコンダクタンス可変バルブにより自動的に制御して、一定の圧力を保持する機構を設けた。
円偏波について簡単に説明する。最初に偏波面とは電磁波の進行方向と電界ベクトルの方向からなる面を指す。以下、偏波面に関して電界ベクトルは円形導波管の中心軸上で定義するものとする。円偏波とは偏波面が時間的に回転する電磁波を指す。一方、偏波面が回転しない電磁波を直線偏波と呼ぶ。
円偏波では電界ベクトルの終点がなす軌跡が円となり、直線偏波の場合は直線となる。楕円となる場合を楕円偏波と呼ぶ場合がある。円偏波は例えば偏波面が直行する2つの等振幅の直線偏波を位相を90°ずらして重ね合わせることで生成出来ることが知られている。円偏波発生のために2つの直線偏波を重ね合わせる場合、偏波面が直交することは必ずしも必須でなく、他の角度であっても振幅と位相を調整することで円偏波を発生させることができる。
図2に従来技術における円偏波発生器の構造を示す。以下に簡単に従来技術による円偏波発生の原理を説明する。円形導波管の直径は最低次モードである円形導波管TE11モードのみが伝播する寸法とした。円形導波管の中に誘電体板202を装荷した構造となっている。誘電体板202の材質として石英を用いた。入射側円形導波管201の中心軸上のマイクロ波電界ベクトル204は誘電体板202の表面に対する法線方向の電界成分205と誘電体板表面の接線方向成分206の重ね合わせで表現できる。
入射側の円形導波管中心軸上にてマイクロ波の偏波面が誘電体板202の表面に対して45度の角度で入射するように配置している。マイクロ波の入射波の電界は上述の通り誘電体板202表面に平行な成分と垂直な成分の重ね合わせとして表現でき、互いに直行する2つの直線偏波の重ね合わせとみなすことが出来る。
偏波面が誘電体板202表面と平行な直線偏波は、誘電体板202の影響を受けやすく波長が短縮しやすい傾向がある。一方、偏波面が誘電体板202と垂直な直線偏波は誘電体の影響を相対的にうけにくく、波長の短縮効果は小さい。両者で波長が異なる結果となるため、誘電体板202の出力側位置にて、2つの直線偏波の位相に差が生じる。誘電体板202の長さを調整することで、位相差が90度となるように調整することが出来る。この結果、2つの直線偏波の重ねあわせにより、誘電体板202の出力側、すなわち出力側円形導波管203にて円偏波を生成することが出来る。
最初に図2に示す円偏波発生器を図1に示すエッチング装置に適用した。円偏波発生器は円形導波管105を置き換える形で、円矩形変換器104と空洞部106の間に設置した。円矩形変換器104は入力側が方形導波管、出力側が円形導波管となっている。さらに図に示すようにマイクロ波の進行方向を90°曲げるコーナの機能も持たせており、装置の小型化を図っている。
図3,図4に円矩形変換器104と円偏波発生器の位置関係の説明図を示す。図3が上面図、図4が側面図である。図3に示すように円矩形変換器の中心軸(一点鎖線で表示)と誘電体の中心軸(一点鎖線で表示)は互いに45°になるように配置した。方形導波管部から入射したマイクロ波の電界は円形導波管部に伝送され図4の円矩形変換器の中心軸方向を向くためである。
図2に示す公知の円偏波発生器を図1に示すエッチング装置に適用してプラズマ発生実験を行い、円偏波発生器を用いない場合と比較した。基板電極上のプラズマ密度分布を評価したところ、概ね円偏波発生器の使用により、軸対称性に改善が見られたが、一部の条件では改善されなかった。改善が見られなかった場合について、円偏波の発生が阻害されたと考え、その原因について考察した。
円矩形変換器の円形導波管部から円偏波発生器側に入射するマイクロ波は、円偏波発生器や空洞共振部など各部で反射波を生じ、円矩形変換器の方形導波管側に一部が戻ることになる。円偏波発生器を通過して戻る反射波は誘電体板の効果により円偏波として円矩形変換器の方形導波管側に戻る。反射波として戻った円偏波は偏波面が直交する2つの直線偏波の重ねあわせとみなせる。方形導波管TE10モードと偏波面が一致する直線偏波は円矩形変換器を透過できるが、これと直交する偏波面を持つ直線偏波は円矩形変換器の方形導波管部を透過できず、再び入射波と重なり合って円偏波発生器側に入射する。この影響で偏波面がずれて円偏波が発生できなかったものと推定した。
マイクロ波の反射波が大きい場合にも対応できる円偏波発生器を立案した。異なる偏波面を持つ複数のモードが同時に伝播できる導波路内に各モードの位相や振幅を調整可能な機構を設けることで、反射波による円偏波化の阻害を保障する構造を検討した。
マイクロ波の伝送には矩形や円形の断面を持つ中空の導波管を用いることが多い。伝送特性が明らかとなっており、電力損失も小さいためである。異なる偏波面を持つ複数のモードが伝播可能な導波路は種々存在するが、軸対称なプラズマ処理を考慮すると、断面が正方形等の正多角形や円形の導波管を用いることが望ましい。
導波管中を伝播するモードの位相や振幅を調整可能な機構として、種々の公知の機構が存在する。例えばスタブと呼ばれる挿入長可変の導体棒を導波管中に挿入する方法、導波管を分岐し一端を短絡した長さ可変の導波管を接続した構造、導波管中に移動可能な誘電体板を装荷する方法等がある。
検討の結果得た最終的な構造を図5〜図7に模式的に示す。図5が斜視図、図6が上面図、図7が側面図である。円矩形変換器402の円形導波管405側にスタブ403および404を設けた。スタブ403および404は円柱状で先端部は半球状とした。一般に導体表面の角部等、曲率の大きい部分にはマイクロ波電界が集中しやすく高電力の印加により異常放電を起こす危険性が高くなる。先端部を半球状とすることで導体表面の曲率を抑え異常放電リスクを低下させる効果がある。異常放電のリスクが小さい場合には必ずしもスタブの先端部を半球状とする必要は無い。
2本のスタブ403および404の挿入位置は図6に示すように、円矩形変換器の方形導波管部401の軸方向(x軸と表示)に対し、それぞれ45度の角度で円形導波管部405の中心に向けて設置した。即ち一方のスタブの位置を基準にして他方のスタブは90度の位置に設けた。スタブ403および404はそれぞれ各スタブの中心軸方向に円形導波管部への挿入長を可変できる構造とした。後述のように各スタブの挿入長を調整することにより負荷変動があっても常に円偏波の度合いを高く保つことが可能であるが、負荷変動が小さい場合など特性を可変とする必要が無い場合には挿入長を固定としても良い。
図5の円形導波管に接続する負荷インピーダンスの異方性に応じて、負荷からの反射波の偏波面は入射波の偏波面に対し回転する。負荷インピーダンスの異方性が全く無い等方性の場合には円形導波管部での偏波面は図6においてx軸と平行となる。本実施例の場合、円形導波管に接続する負荷は図1に示すように基本的に円形導波管の中心軸に対し同軸に配置された円を基本とする形状となっており、部品形状に起因する異方性はほとんどない。
しかし処理室110内に発生するプラズマは磁化プラズマであり、異方性を持つ。実験的に処理室の反射係数を測定したところ、大きさが0.1程度と小さいことがわかった。反射波の偏波面は負荷の異方性に応じて回転するが、反射係数が小さいため偏波面回転の影響は小さい。
図6に示すようにスタブ403とスタブ404は互いの中心軸が直交するように配置した。後述の様に円形導波管TE11モードの偏波面とスタブの位置関係によりスタブの影響が大きく異なる。図6において、例えば円形導波管部での偏波面がx軸と平行な場合、スタブ403、スタブ404の位置で円形導波管TE11モードの電界は同程度の強度であり、両スタブとも同程度の影響を円形導波管TE11モードに対して与える。各スタブ中心軸と平行に偏波面を持つ2つの円形導波管TE11モードに分離した場合に、2つの円形導波管TE11モードに位相差を与えやすく、円偏波を発生させやすいものと考えた。
図5〜図7ではスタブを2本持つ構造としたが、スタブを3本以上に増やしても良い。構造は複雑となるが、円偏波発生の自由度が増す効果がある。
図8の方形導波管部のマイクロ波の電磁界分布について説明する。方形導波管部401として109.2mm×54.6mmの矩形断面を持つ方形導波管を用いた。この断面の方形導波管はWRJ−2という名称で規格化されており一般的に用いられている。方形導波管内のマイクロ波電磁界分布については明らかとなっており、例えば上記の非特許文献1に詳しく記載されている。
方形導波管部401中の周波数2.45GHzのマイクロ波は方形導波管のTE10モードと呼ばれるモードで伝播することが知られている。図8に方形導波管のTE10モードの電界分布を模式的に示す。矢印で電界ベクトルの方向を示し、破線の密度で電界ベクトルの大きさを示している。電界は導波管断面の長辺に垂直な成分のみを持ち、短辺の表面で電界の大きさはゼロ、中央で最大となる。
図9に円形導波管の最低次モードである円形導波管TE11モードの電界分布を模式的に示す。円形導波管の中心から縦にY軸、横にX軸を取り、中心で電界がY軸方向を向く場合を示す。図9において導波管壁内面での電界の大きさはX軸上でゼロとなり±90度離れたY軸上で最大値を取る。
一般に金属など導電率の高い物質の表面で電界の接線成分は小さく、完全導体の場合には電界の接線成分はゼロ即ち完全導体表面に電界は直行することが知られている。導波管の内壁材料としては損失低減のために導電率の高い材質が用いられることが多く、完全導体として扱われることが多い。本実施例では導波管の内壁は導電率の高いアルミニウム製としており、導波管内壁表面で電界の接線成分がゼロとなるものと考えてよい。図8に示す方形導波管のTE10モードの導波管断面形状を内壁表面に電界が直行する境界条件を保持して徐々に円形に変形させた場合を考えると、図9に示す円形導波管TE11モードとなることが定性的に理解しやすい。
図9では中心軸上で電界がY軸方向を向く場合を示したが、円形導波管では電界が任意の方向を向くモードも全く同様に存在できる。例えば図10に示すように90度中心軸に対して回転させた電界分布となるモードも存在できる。偏波面が任意の方向を向く場合は、電界がY軸を向くモードとX軸を向くモードの重み付き重ねあわせで表現することが出来る。
図5においても方形導波管部では図8に示す方形導波管TE10モードとなり、図6の上面図において方形導波管部の電界は紙面に垂直な成分のみを持つ。さらに円矩形変換器の形状遷移部402では方形導波管TE10モードの電磁界分布は形状変化に伴い変形を受け、遷移部402出口の円形導波管部では最終的に図9に示す円形導波管TE11モードになる。遷移部402出口の円形導波管部での電界の方向は図6においてx軸と平行となる。
図9において例えばスタブをX軸上に設けたとすると、電界の小さい箇所に設けたことになり、円形導波管TE11モードに与える影響は小さい。一方、スタブをY軸上に設けたとすると、電界が大きい箇所に設けたことになり、円形導波管TE11モードに与える影響は大きくなる。即ち偏波面とスタブ中心軸のなす角度により円形導波管TE11モードに与える影響が異なることが定性的に予想できる。さらにスタブはその挿入長の大小により特性が変化し、挿入長を可変とすることにより、円形導波管TE11モードに与える影響を可変とすることが出来る。
円形導波管に装荷したスタブの影響を定量的に評価するため、図11に示すように円形導波管にスタブを設けたモデルを解析した。円形導波管の中心軸にZ軸を取り、スタブの中心軸をX軸に取った。スタブ先端の半球の中心と円形導波管内面の距離をスタブ挿入長とし、種々のスタブ挿入長について解析した。解析はマイクロ波電磁界の基本方程式であるマックスウェルの方程式を有限要素法により解くことで実施した。
また円形導波管の上面にポート1、下面にポート2を設け、各ポートに偏波面がスタブの中心軸と直交する円形導波管TE11モード(モード1)と平行なモード(モード2)を考え、各ポートの各モードに対する散乱行列を求めた。
ポート1は図11に示す座標でZ=150mm、ポート2はZ=−150mmの位置に設けた。各ポートの各モードを図11に矢印で示した。矢印の方向は各モードの電界ベクトルの方向とした。また各ポートから図11の原点に向かう波を入射波、逆に各ポートで原点から離れる向きに向かう波を反射波とした。
ここで、散乱行列とはマイクロ波などの高周波回路解析に一般的に用いられる行列で、前述の非特許文献1等に記載されている。透過係数や反射係数の概念を複数のポートや複数の伝播モードを持つ高周波回路に拡張したと解釈でき、各ポート、各モード間の波の進行、透過、反射を定量的に扱うことができる。図11に示すモデルの場合、散乱行列は4×4の行列となり(式1)に示すように各ポート各モード間の関係を示すことが出来る。
Figure 2011176146
Figure 2011176146
Figure 2011176146
散乱行列を求めた結果の一部を図12に示す。図12にS11、S21、S31、S41の大きさを示す。これらの各パラメータはポート1にモード1を入射させた場合の各ポート各モードに現れる波をあらわす。S11はポート1での反射係数に相当する。S11の大きさはスタブ挿入長を変化させてもそれほど大きくならないことがわかる。モード1の電界はスタブの挿入位置で小さいため、影響が小さいためと解釈できる。
S31はポート2に現れる透過波を示し透過係数に相当する。S31の大きさは、ほぼ1となりポート1モード1の入射波はそのままポート2にモード1として伝播することが分かる。またS21、S41は、それぞれポート1モード2の反射波、ポート2モード2の透過波を示す。S21、S41の大きさは共にほぼゼロとなり、モード1を入射させてもモード2はほとんど現れないことを示す。
同様に図13にS12、S22、S32、S42の大きさを示す。これらの各パラメータはポート1にモード2を入射させた場合の各ポート各モードに現れる波をあらわす。S22はポート1での反射波を現し、S42はポート2に現れる透過波をあらわす。S12、S22の大きさはスタブ挿入長に対応して大きく変化することがわかる。モード2の電界はスタブ挿入位置で大きく影響が大きいためと考えられる。S12、S32の大きさは、ほぼゼロとなりモード2の入射に対してモード1が発生しないことがわかる。
前述の通り、偏波面が任意の位置にある円形導波管TE11モードは電界または偏波面が異なる2つの円形導波管TE11モードの重み付き重畳により表現することが出来る。このため図11のモデルにおいて円形導波管の中心軸に対し任意の角度だけ回転したモデルの散乱行列を数値的に算出することが出来る。またポートの位置を変化させると、これに対応して散乱行列が変化するが、これは各ポート各モードの伝播に応じて位相が変化することに対応し、散乱行列を容易に算出出来ることが、前述の非特許文献1に記載されている。
図5に示す構造の円矩形変換器402についても同様に、円矩形変換器402の円形導波管側には偏波面が直交する2つの円形導波管TE11モードを設定し、方形導波管側には方形導波管TE10モードを設定して、有限要素法による電磁界解析で散乱行列を算出した。
上記の手順で算出した円矩形変換器およびスタブを装荷した円形導波管の散乱行列を用いて図5に示す構造について円偏波の度合い(真円度)を最適化した。ここで円偏波の度合いは円形導波管の中心軸上で評価することにした。また円偏波において電界ベクトルの終点の軌跡は楕円を描くが、該楕円の長軸に対する短軸の長さの比を真円度と称することにして定量化した。真円度1が完全な円偏波を示し、ゼロが完全な直線偏波を示す。
図5に示すモデルを直接、電磁界解析して散乱行列を算出してもよいが計算時間を低減するために以下の手順で計算した。最初に図5に示すモデルの円矩形変換器部分、一つ目のスタブを装荷した円形導波管部、2つ目のスタブを装荷した円形導波管部の3つの部分に分割し、各部にポートの移動や円形導波管中心軸まわりの回転の変形を加え、散乱行列を算出し合成した。さらにプラズマ負荷をある反射係数を持つポートが1個の素子としてモデル化し、前記合成した散乱行列の負荷として接続した。プラズマ負荷のポート上での円偏波真円度を算出して定量化した。
計算の結果を図14に示す。図14においてx軸のL1は図4のスタブ403の挿入長、y軸のL2はスタブ404の挿入長を示す。z軸は円偏波の真円度を示す。プラズマ負荷の反射係数は絶対値が0.6、位相が0度の場合を示した。2本のスタブの挿入長を調整することで円偏波の度合いを高い値に調整できることがわかる。
図6においてスタブ403、スタブ404の中心軸をx軸に対し±45度の位置に配置したが、他の角度に配置した方が高い真円度に調整できる可能性もある。図15にスタブの中心軸の配置を決めるにあたり計算した結果を示す。スタブ403とスタブ404の中心軸は図6の様にz軸に対して投影した図において互いに直交するものとし、x軸の位置を角度ゼロ度、反時計回りに角度を取った。図15の縦軸には各スタブ挿入長を調整して得られる真円度の最大値を表示した。各スタブ挿入長はゼロから72.5mmまで2.5mmピッチで調整したものとした。プラズマ負荷の反射係数の絶対値は0.2、位相は0度とした。
スタブ403中心軸の角度が0度と90度において顕著に低い以外は0.8以上の値に調整できていることがわかる。0度と90度で真円度の最大値が低い理由は下記の様に考えられる。0度と90度では各スタブの中心軸は図6においてx軸、y軸と平行となる。
スタブが無い場合には偏波面はx軸方向となる。そのためスタブの一方は円形導波管TE11モードの電界の弱い位置に配置したことになり、円形導波管TE11モードに与える影響が小さくなる。また各スタブ中心軸と偏波面は直交および平行となるため、元の円形導波管TE11モードを偏波面の異なる2つのモードに分離する効果はない。これらの理由により0度と90度にて円偏波真円度が低くなったと考えられる。例えば3本以上のスタブを円周上に等間隔で配置すると、このような特定の角度で円偏波真円度が低下する問題を避けることができる。
様々なプラズマ負荷の反射係数について同様の計算を行い、各プラズマ負荷の反射係数についてスタブの調整により得られる円偏波真円度の最大値を求めた。結果を図16に示す。スタブ挿入長は2.5mm間隔で調整したデータを用いた。プラズマ負荷の反射係数絶対値が大きくなると高い円偏波真円度が得られる領域が狭くなる傾向があるため、スタブ調整により得られる最大の真円度は小さくなる傾向にある。実際のプラズマ負荷の反射係数を実測すると、絶対値は概ね0.1程度と小さくなっており図16から高い真円度に調整可能なことが判る。
本発明は図1に示すプラズマエッチング装置に限定されるものではなく、他のプラズマ発生方法によるプラズマエッチング装置にも適用可能である。
101 マイクロ波源
102 自動整合機
103 方形導波管
104 円矩形変換器
105 円形導波管
106 空洞共振部
107 マイクロ波導入窓
108 シャワープレート
109 処理ガスの供給系
110 プラズマ処理室
111 被処理基板
112 基板電極
113 自動整合機
114 バイアス電源
115 静磁界発生装置
116 バルブ
117 コンダクタンス可変バルブ
118 真空排気ポンプ
119 アイソレータ
120 圧力計
202 誘電体板
201 入射側円形導波管
204 マイクロ波電界ベクトル
205 誘電体板202の表面に対する法線方向の電界成分
206 誘電体板表面の接線方向成分
401 方形導波管部
402 整合用導波管
403、404 スタブ
405 円形導波管

Claims (9)

  1. 電磁波によりプラズマを発生し、
    該電磁波を円偏波化する機能を有し、
    円偏波化された電磁波により軸対称性の良いプラズマを発生させ、
    被処理基板に対して軸対称性の良いプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
    該電磁波の円偏波化阻害要因の抑制を保障する機能を有する該電磁波の円偏波化機構を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    該電磁波の円偏波化阻害要因がプラズマ処理室の負荷変動であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1または2記載のプラズマ処理装置において、
    該円偏波化阻害要因の抑制を保障する機能が複数のモードで導波路中を伝播する電磁波の伝播特性調整機能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項3記載のプラズマ処理装置において、
    電磁波の伝播特性調整機能がスタブであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
    複数のスタブが互いの中心軸が直交するように配置されて円形導波管内の中心に向けて挿入されることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
    前記複数のスタブはそれぞれ円柱状で先端部は半球状であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
    前記複数のスタブの前記円形導波管内への挿入長が調整可能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
    円形導波管内の中心に向けて挿入される複数のスタブの中心軸の角度が調整可能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
    円形導波管内の中心に向けて挿入される3本以上のスタブが円周上に等間隔で配置されることを特徴とするプラズマ処理装置。
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