JP2011175116A - 音声処理装置、音声処理方法、ならびに、プログラム - Google Patents

音声処理装置、音声処理方法、ならびに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マイクに入力された音声にエコーをかける際に、エコーの強さを調節するのに好適な音声処理装置等を提供する。
【解決手段】検知部201は、プレイヤが発する声を検知して第1の音声データ301とする。エコー処理部202は、第1の音声データ301にエコー処理を施す。出力部203は、エコー処理が施された第1の音声データ301と予め用意された第2の音声データ303とを混合した音声データを出力する。第2の音声データ303のうち出力部203により現在出力されている部分に、予めガイド音程304が対応付けられている場合、設定部204は、当該ガイド音程304と現在検知されている第1の音声データ301の音程との音程差に基づいて、エコーの強さを設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクに入力された音声にエコーをかける際に、エコーの強さを調節するのに好適な音声処理装置、音声処理方法、ならびに、プログラムに関する。
従来から、マイクに入力された音声と、予め用意された歌唱部分のガイド音声及び伴奏音とをミキシングして出力するカラオケ装置が知られている(例えば、特許文献1)。一般的に、プレイヤは、ガイド音声に合わせて楽曲の主旋律を歌い、各自の趣向により、マイクに入力された歌声のボリュームや歌声にかけるエコーの強さを調節する。ここで、エコーとは、歌声の波形を所定の時間ずらした音声であり、エコーをかけるとは、元の歌声と所定時間ずらした音声とをミキシングすることをいう。エコーをかけることにより、元の歌声に響きを付与することができ、楽曲に慣れていないプレイヤは好んでエコーをかける傾向がある。
特開2007−108779号公報
上記のようなカラオケ装置で再生される楽曲には、台詞を話す部分や、ラップを行う部分が含まれる場合もある。このような場合、マイクから入力される音声にエコーをかけるように設定しておくと、プレイヤが発声した台詞やラップにもエコーがかけられてしまい、台詞やラップの部分が聞き難いという問題があった。また、歌唱部分の再生中に、傍らにいる人に話しかける等した場合も、話しかけた内容が聞き難いという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、マイクに入力された音声にエコーをかける際に、エコーの強さを調節するのに好適な音声処理装置、音声処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る音声処理装置は、検知部と、エコー処理部と、出力部と、設定部と、を備え、以下のように構成する。
以下では、歌唱部分を含む楽曲が再生される場合において、プレイヤが楽曲の伴奏に合わせて歌う場合を例に説明する。
検知部は、プレイヤが発する声を検知して第1の音声データとする。
例えば、プレイヤがマイクに向かって歌うと、マイクは、プレイヤが発した歌声を検知する。以下、検知した歌声のデータを第1の音声データとする。
エコー処理部は、第1の音声データにエコー処理を施す。
すなわち、マイクが検知した歌声のデータにエコーをかける。
出力部は、エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データとを混合した音声データを出力する。
例えば、第2の音声データとして楽曲の伴奏音のデータが予め用意されている場合、出力部は、エコー処理を施した歌声のデータと、伴奏のデータとをミキシングして、スピーカやヘッドホン等の外部装置に出力する。
設定部は、第2の音声データのうち出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられている場合、当該ガイド音程と現在検知されている第1の音声データの音程との音程差に基づいて、エコーの強さを設定する。
ここで、ガイド音程とは、歌唱部分を含む楽曲において、歌唱部分の主旋律の音程を示すものである。すなわち、ガイド音程は、楽曲の歌唱部分には対応付けられてデータとして予め用意されるが、イントロ部分や間奏部分等の主旋律の歌唱が行われない部分においてはガイド音程のデータは対応付けられない。一般的に、ガイド音程は、音声により楽曲の伴奏音と共に出力されたり、歌詞がディスプレイ画面に提示される場合では、歌詞に対応する音程が画像により示されたりする。プレイヤは、ガイド音程を頼りに歌うことにより、楽曲の主旋律を容易に歌うことができる。以下では、ガイド音程を示す音声(以下、「ガイド音」という)が伴奏と共に出力されるものとする。
すなわち、伴奏と共にガイド音程を示す音声がスピーカ等から出力されている(歌唱部分の再生が行われている)場合、設定部は、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との音程差を求め、当該音程差に基づいて、歌声にかけるエコーの強さを設定する。例えば、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との音程差が大きいほど、設定部は、エコーの強さを小さくするように設定する。
本発明によれば、プレイヤが発した音声とガイド音程との音程差に基づいて、当該音声にかけるエコーの強さを調節することができる。
また、音程差が第1の閾値を超える場合、設定部は、エコーの強さを抑制するように設定するようにしてもよい。
例えば、第1の閾値を、歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)ではなく、歌声以外の音声が入力されたことによる生じる音程差を示す値とする。この場合、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との音程差が第1の閾値より大きいということは、プレイヤはマイクに対し歌声以外の音声を入力したと見なすことができる。したがって、設定部は、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との差が第1の閾値よりも大きい場合、歌声にかけるエコーの強さを、楽曲再生前にプレイヤにより設定されたエコーの強さの値(以下、「初期値」という)よりも小さく設定する。
本発明によれば、プレイヤが楽曲の歌唱部分の再生中に歌声ではなく歌声以外の音声をマイクに入力した場合に、歌声以外の音声にはエコーをかけないようにすることができる。
また、音程差が第2の閾値以下の場合、設定部は、当該音程差が大きいほどエコーの強さを強く設定するようにしてもよい。
例えば、第2の閾値を、歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)の平均値とする。この場合、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との音程差が第2の閾値より小さいということは、プレイヤはマイクに対し歌声を入力したと見なすことができる。一般的に、歌唱が得意でないプレイヤはエコーを強くかける傾向があるので、設定部は、プレイヤの歌声の音程とガイド音程との差が第2の閾値以下の場合、当該音程差が大きいほど歌声にかけるエコーの強さを大きく設定する。
本発明によれば、歌唱部分において音程が大きくはずれるほど、エコーが強くかけられるので、プレイヤの趣向に合ったエコー処理を自動的に施すことができる。
また、設定部は、第2の音声データのうち出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられていない場合、エコーの強さを抑制するように設定する。
ガイド音程は歌唱部分の主旋律の音程を示すものであるので、楽曲のイントロや間奏等の歌唱部分でない部分の伴奏が再生されている間は、ガイド音程を示す音声(ガイド音)は再生されない。つまり、ガイド音程が伴奏に対応付けられていない部分は、エコーをかける必要のない部分であると見なすことができる。したがって、設定部は、ガイド音程が伴奏に対応付けられていない場合、エコーの強さを、例えば“0”に設定する。
本発明によれば、歌唱部分にはエコーをかけ、歌唱部分の以外の、エコーをかける必要のない部分にはエコーをかけないようにすることができる。
また、設定部は、第2の音声データの速さを取得し、当該速さに基づいてエコーの強さの初期値を設定する。
例えば、設定部は、楽曲が再生される前に、伴奏の速さを取得する。そして、設定部は、当該速さに基づいて歌声にかけるエコーの強さを設定する。
一般的に、プレイヤは、楽曲のスピードが遅いほどエコーを強くかける傾向があるので、本発明によれば、プレイヤの趣向に合ったエコー処理を自動的に施すことができる。
本発明の第2の観点に係る音声処理方法は、検知部と、エコー処理部と、出力部と、設定部と、を備える音声処理装置が実行する音声処理方法であって、検知工程と、エコー処理工程と、出力工程と、設定工程と、を備え、以下のように構成する。
検知工程において、検知部が、プレイヤが発する声を検知して第1の音声データとする。
エコー処理工程において、エコー処理部が、第1の音声データにエコー処理を施す。
出力工程において、出力部が、エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データとを混合した音声データを出力する。
設定工程において、設定部が、第2の音声データのうち出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられている場合、当該ガイド音程と現在検知されている第1の音声データの音程との音程差に基づいて、エコーの強さを設定する。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、コンピュータを上記音声処理装置として機能させ、コンピュータに上記音声処理方法を実行させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、マイクに入力された音声にエコーをかける際に、エコーの強さを調節するのに好適な音声処理装置、音声処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る音声処理装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る音声処理装置の概要構成を示す説明図である。 楽曲の構成と、伴奏音、マイク音、及びガイド音との関係を示す図である。 伴奏音の速さとエコーの強さの初期値との関係を示す図である。 音程差とエコーの強さの関係の一例を示す図である。 実施形態1に係る音声処理装置の各部が行うエコー調節処理を説明するためのフローチャートである。 音程差とエコーの強さの関係の一例を示す図である。 実施形態2に係る音声処理装置の各部が行うエコー調節処理を説明するためのフローチャートである。 音程差とエコーの強さの関係の一例を示す図である。
本発明の音声処理装置は、マイクから検出される音声の音程とガイド音程(歌唱部分の主旋律の音程)との音程差に基づいて、エコーの強さを調節するものである。エコーの強さを設定する手法は複数あり、各手法を採用した音声処理装置を実施形態1及び2として説明する。
実施形態1に係る音声処理装置は、ガイド音程からの音程差が大きくなるほど、エコーの強さを抑制する手法を採用する。
実施形態2に係る音声処理装置は、音程差と比較する基準値として第1及び第2の閾値を設け、音程差が第1の閾値よりも大きい場合、エコーの強さを抑制し、第2の閾値以下の場合、エコーの強さを音程差に従って強く設定する手法を採用する。
まず、本発明の実施形態に係る音声処理装置が実現される、典型的な情報処理装置について説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、プログラムを実行することにより、本発明の実施形態に係る音声処理装置の機能を果たす典型的な情報処理装置100の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM 102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、マイク111と、を備える。
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。また、CPU 101は、レジスタ(図示せず)という高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)(図示せず)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。さらに、マルチメディア処理対応のための加減乗除等の飽和演算や、三角関数等、ベクトル演算などを高速に行えるように、CPU 101自身が構成されているものや、コプロセッサを備えて実現するものがある。
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。また、CPU 101は、RAM 103に変数領域を設け、当該変数に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM 103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をメモリに書き戻す、等の処理を行う。
インターフェース104を介して接続されたコントローラ105は、プレイヤがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。
インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲーム等のプレイ状況(過去の成績等)を示すデータ、ゲームの進行状態を示すデータ、ネットワーク対戦の場合のチャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。プレイヤは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタへ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
また、画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想空間が3次元にて構成される場合には、当該3次元空間内に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報に従って、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画したりすることが可能である。
NIC 109は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格に従うものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。
DVD−ROMに記録された音声データがMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データである場合には、音声処理部110は、これが有する音源データを参照して、MIDIデータをPCM(Pulse Code Modulation)データに変換する。また、ADPCM(Adaptive Differential PCM)形式やOgg Vorbis形式等の圧縮済音声データである場合には、これを展開してPCMデータに変換する。PCMデータは、そのサンプリング周波数に応じたタイミングでD/A(Digital/Analog)変換を行って、スピーカに出力することにより、音声出力が可能となる。
また、情報処理装置100には、インターフェース104を介してマイク111を接続することができる。この場合、マイク111からのアナログ信号に対しては、適当なサンプリング周波数でA/D(Analog/Digital)変換を行い、PCM形式のディジタル信号として、音声処理部110でのミキシング等の処理ができるようにする。
また、音声処理部110は、エコー回路を備え、マイク111から取得したデータやDVD−ROMから取り込んだ音源データに対してエコーをかけることができる。
例えば、情報処理装置100をカラオケ装置として利用する場合には、DVD−ROMから読み出した音声データ、もしくは、NIC 109を介してコンピュータ通信網から取得した音声データを楽曲データとし、マイクから入力された音声データを歌声データとして、楽曲データと歌声データを音声処理部110がミキシングし、スピーカから出力する。また、スピーカにかえて、ヘッドホン(図示せず) やイヤフォン(図示せず) を用いて、音声を出力させることもできる。
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
以上で説明した情報処理装置100は、いわゆる「コンシューマ向けテレビゲーム装置」に相当するものであるが、仮想空間を表示するような画像処理を行うものであれば本発明を実現することができる。したがって、携帯電話、携帯ゲーム機器、カラオケ装置、一般的なビジネス用コンピュータなど、種々の計算機上で本発明を実現することが可能である。
例えば、一般的なコンピュータは、上記情報処理装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、及び、NICを備え、情報処理装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラ105ではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
以下、上記情報処理装置100において実現される実施形態に係る音声処理装置の機能について、図1乃至図9を参照して説明する。ゲーム用のプログラム及びデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、実施形態に係る音声処理装置が実現される。
(実施形態1)
実施形態に係る音声処理装置200は、ガイド音程からの音程差が大きくなるほど、エコーの強さを抑制する。
音声処理装置200は、図2に示すように、検知部201と、エコー処理部202と、出力部203と、設定部204と、を備える。以下、音声処理装置200の構成について説明する。
まず、一般的な楽曲の構成と、当該楽曲の構成と音声処理装置200が出力する音声との関係について、図3を参照して説明する。
一般的な楽曲は、イントロ部401、歌唱部402、404、間奏部403、及びエンディング部405、から構成される。
イントロ部401では、伴奏音501と、マイクに入力された音(マイク音502、例えば、曲紹介のナレーション)とが出力される。
歌唱部402、404では、伴奏音501と、マイク音503、505(例えば、プレイヤの歌声)と、ガイド音程304を示す音声(ガイド音507、508)とが出力される。ここで、ガイド音程304とは、歌唱部分を含む楽曲において、歌唱部分の主旋律の音程を示すものであり、ガイド音507、508とは、ガイド音程304を音声で示すものである。ガイド音507、508がプレイヤに提示されることにより、プレイヤは音程を完全に把握してない楽曲においても、容易に歌うことができる。
間奏部(ラップ部)403では、伴奏音501と、マイク音504(例えば、ラップ)とが出力される。
エンディング部405では、伴奏音501と、マイク音506(例えば、他のプレイヤに話しかける声)とが出力される。
検知部201は、プレイヤが発する声を検知する。以下、検知部201が検知した声を第1の音声データ301とする。例えば、検知部201はマイク111を有し、プレイヤがマイク111に向かって音声302を発したとすると、検知部201は、音声302を第1の音声データ301(マイク音502〜506)として検知する。ここで、第1の音声データ301は、PCMデータとする。PCMデータは、適当なサンプリング周波数でサンプリングされたアナログ信号を、所定の精度でディジタル化したデータの列である。典型的には、サンプリング周波数として、44100Hz、48000Hzやこれを整数で割ったものが用いられる。精度としては16ビットや24ビット、32ビットなどが用いられる。以下、第1の音声データ301のPCMデータの列を楽曲の先頭から順に、
v[0]、v[1]、v[2]、・・・v[N](N:任意)
と表わす。なお、検知部201がプレイヤが発した声を検知しない場合は、v[n]=0(n:任意)である。
したがって、CPU 101、インターフェース104、及びマイク111が協働して、検知部201として機能する。
エコー処理部202は、第1の音声データ301にエコー処理を施す。具体的には、エコー処理部202は、検知部201が検知した第1の音声データ301(v[n](n=0〜N))に対応するエコー信号e[n](n=0〜N)を生成し、設定部204によって設定されたエコーの強さa[n](n=0〜N)でエコー信号e[n](n=0〜N)を増幅する。そして、エコー処理部202は、第1の音声データv[n](n=0〜N)と増幅されたエコー信号a[n]・e[n](n=0〜N)を混合して出力部203へ出力する。すなわち、エコー処理が施された第1の音声データは、
v[0]+a[0]・e[0]、v[1]+a[1]・e[1]、・・・、v[N]+a[N]・e[N](N:任意)
と表わすことができる。
したがって、CPU 101及び音声処理部110が協働して、エコー処理部202として機能する。
出力部203は、エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データ303とを混合した音声データ(以下、「混合音声データ」という。混合音声データ305)を出力する。ここで、予め用意された第2の音声データ303は、楽曲の伴奏音501のデータであり、MIDIデータから変換されたPCMデータであるとする。以下、第2の音声データ303(伴奏音501)のPCMデータの列を楽曲の先頭から順に、
m[0]、m[1]、m[2]、・・・m[N](N:任意)
とする。
また、本実施形態では、ガイド音程304を示す音声(ガイド音507、508)も出力される。以下、ガイド音507、508のPCMデータの列を楽曲の先頭から順に、
g[0]、g[1]、g[2]、・・・g[N](N:任意)
とする。なお、イントロ部401、間奏部403、及びエンディング部405におけるガイド音はg[n]=0(n:任意)である。
すなわち、出力部203は、エコー処理が施された第1の音声データ(v[n]+a[n]・e[n](n=0〜N))と予め用意された第2の音声データ303(m[n](n=0〜N))と、ガイド音507、508(g[n](n=0〜N))とを混合した音声データ(混合音声データ305)をスピーカ等に出力する。混合音声データ305のPCMデータの列を楽曲の先頭から順に、
v[0]+a[0]・e[0]+m[0]+g[0]、v[1]+a[1]・e[1]+m[1]+g[1]、・・・、v[N]+a[N]・e[N]+m[N]+g[N](N:任意)
と表わすことができる。
したがって、CPU 101及び音声処理部110が協働して、出力部203として機能する。
設定部204は、楽曲再生前に、第2の音声データ303の速さに基づいてエコーの強さの初期値a[0]を設定し、楽曲再生中に、第1の音声データ301の音程とガイド音程304との音程差が大きいほど、エコーの強さa[n](n=1〜N)を抑制するように設定する。
したがって、CPU 101及び音声処理部110が協働して、設定部204として機能する。
具体的には、設定部204は、楽曲が再生される前に伴奏音501の速さを取得し、当該速さが遅いほど、エコーの強さの初期値a[0]を強く設定する。例えば、MIDIデータにおいては、伴奏音501の速さを示す指標(例えば、BPM:Bit Per Minute)が予め指定されているので、設定部204は、CPU 101がDVD−ROMからRAM 103に読込んだBPMのデータを参照して、当該楽曲の伴奏音501のBPMの値を取得する。そして、例えば、図4に示すようなグラフに基づいて、エコーの強さの初期値a[0]を設定する。BPMが“100”である場合、設定部204は、エコーの強さの初期値a[0]を“5”と設定する。
一般的に、プレイヤは遅い曲ほどエコーを強くかける傾向があるので、上記のように、伴奏音501の速さに合わせてエコーの強さの初期値を設定することにより、楽曲の初めからプレイヤの趣向に合ったエコーの強さで、歌声を出力することができる。
一方、楽曲が再生されると、設定部204は以下のようにエコーの強さa[n](n=1〜N)を設定する。
第2の音声データ303のうち出力部203により現在出力されている部分に、予めガイド音程304が対応付けられている場合、設定部204は、当該ガイド音程304と現在検知されている第1の音声データ301の音程との音程差に基づいて、エコーの強さa[n](n=1〜N)を設定する。すなわち、歌唱部402、404の再生が行われている場合、設定部204は、第1の音声データ301(マイク音503、505)の音程と、ガイド音507、508の音程との音程差を求める。以下、音程は周波数により求められることとする。
例えば、第1の音声データ301(v[n](n=0〜N))に高速フーリエ変換を施すことにより、第1の音声データ301の音程f[n](n=0〜N)を求める。一方、MIDIデータにおいて、出力するデータの音程は予め指定されているので、当該データを参照して、ガイド音507、508(g[n](n=0〜N))のガイド音程304(f[n](n=0〜N))を求める。
そして、設定部204は、例えば、図5に示すようなグラフに基づいて、エコーの強さa[n](n=1〜N)を設定する。図5のグラフでは、第1の音声データ301(マイク音503、505)の音程とガイド音程との差(|f[n]−f[n]|(n:任意)、音程差601、602)が大きいほど、エコーの強さの初期値a[0]=aから、エコーの強さを小さくするように設定されることを示している。例えば、音程差f[n]−f[n]=0(n:任意)の場合、すなわち、正確な音程で歌われている場合は、エコーの強さには初期値aが設定される。また、音程差f[n]−f[n]=x(n:任意)の場合、すなわち、プレイヤの歌声の音程が正確な音程からxだけずれている場合、設定部204は、エコーの強さa[n]=a−5(n:任意)と設定する。
一方、第2の音声データ303のうち出力部203により現在出力されている部分に、予めガイド音程304が対応付けられていない場合、設定部204は、エコーの強さa[n](n:任意)を抑制するように設定する。すなわち、イントロ部401、間奏部403、及びエンディング部405にはガイド音程304は対応付けられていないので、設定部204は、これらの部分において検知部201が検知した第1の音声データ301(マイク音502、504、506)のエコーの強さa[n](n:任意)を、エコーの強さの初期値aよりも小さな値に設定する。例えば、設定部204は、ガイド音507、508が無い部分では、一律、エコーの強さをa−5と設定する。
以下、実施形態2に係る音声処理装置200の各部が行うエコー調節処理について説明する。音声処理装置200に電源が投入され、プレイヤによって楽曲の再生指示がされると、CPU 101は、図6のフローチャートに示すエコー調節処理を開始する。
コントローラ105によりプレイヤから楽曲の再生の操作を受け付けると、CPU 101は伴奏音501のデータ(m[n](n=0〜N))及びガイド音507、508のデータ(g[n](n=0〜N))を読込む(ステップS101)。次に、設定部204は、読込んだ伴奏音501のデータに対応付けられている、曲の速さを表わす指標(例えば、BPM)を取得し、当該速さの値に基づいて、エコーの強さの初期値a[0]を設定する(ステップS102)。
次に、検知部201は、プレイヤからの音声302を検知したか否か判断する(ステップS103)。検知部201が音声302を検知しない場合(ステップS103;No)、出力部203から出力される部分にガイド音程304(f[n](n:任意))が対応付けられているか否か判断する(ステップS109)。ガイド音程304が対応付けられている場合(ステップS109;Yes)、出力部203は、混合音声データ305として、伴奏音501とガイド音507、508とを混合したデータ(m[n]+g[n](n:任意))をスピーカ等に出力する(ステップS110)。ガイド音程304が対応付けられていない場合(ステップS109;No)、出力部203は、伴奏音501(m[n](n:任意))のみをスピーカ等に出力する(ステップS111)。出力後はステップS103に戻る。
一方、検知部201がプレイヤからの音声302を検知したとすると(ステップS103;Yes)、当該音声302のデータを第1の音声データ301(v[n](n:任意))に変換する。そして、出力部203から出力される部分にガイド音程304(f[n](n:任意))が対応付けられているか否か判断する(ステップS104)。出力部203から出力される部分にガイド音程304が対応付けられている場合(ステップS104;Yes)、設定部204は、検知部201が検知した第1の音声データ301(マイク音503、505)の音程(f[n](n:任意))と、ガイド音507、508のガイド音程304との音程差(|f[n]−f[n]|(n:任意))を求める(ステップS105)。そして、設定部204は、求めた音程差に基づいて、エコーの強さa[n]を設定する(ステップS106)。例えば、設定部204が図5に示すグラフを参照してエコーの強さa[n](n:任意)を設定する場合、音程差がxならば、設定部204はエコーの強さa[n]=a−5(n:任意)と設定する。
一方、出力部203から出力される部分にガイド音程304が対応付けられていない場合(ステップS104;No)、設定部204は、検知部201が検知した第1の音声データ301(マイク音502、504、506)のエコーの強さa[n](n:任意)を、エコーの強さの初期値aよりも小さな値に設定する(ステップS112)。例えば、設定部204は、ガイド音507、508が無い部分では、一律、エコーの強さa[n]=a−5(n:任意)と設定する。
ステップS106及びステップS112においてエコーの強さa[n](n:任意)が設定されると、エコー処理部202は、設定されたエコーの強さa[n](n:任意)を参照して、第1の音声データ301にエコー処理を施し(ステップS107、ステップS113)、エコー処理を施した音声データ(v[n]+a[n]・e[n](n:任意))を出力部203へ出力する。
そして、出力部203は、エコー処理を施した音声データと伴奏音501とガイド音507、508とを混合して、スピーカ等に出力する(ステップS108)。例えば、出力部203は、v[n]+a[n]・e[n]+m[n]+g[n](n:任意)を出力する。また、ガイド音程304が対応付けられていない場合、すなわち、ガイド音507、508が無い場合は(ステップS104;No)、出力部203は、エコー処理を施した音声データと伴奏音501とを混合して、スピーカ等に出力する(ステップS114)。例えば、出力部203は、v[n]+a[n]・e[n]+m[n](n:任意)を出力する。ステップS108及びステップS114において、混合音声データ305が出力された後は、ステップS103に戻る。
本実施形態によれば、プレイヤが発した声とガイド音程との音程差に基づいてエコーの強さを設定することができる。また、歌唱部分にはエコーをかけ、歌唱部分の以外の、エコーをかける必要のない部分にはエコーをかけないようにすることができる。また、曲のスピードが遅いほどエコーを強くかけることにより、プレイヤの趣向に合ったエコー処理を自動的に施すことができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る音声処理装置200は、音程差と比較する基準値として第1及び第2の閾値を設け、音程差が第1の閾値よりも大きい場合、エコーの強さを抑制し、第2の閾値よりも小さい場合、エコーの強さを音程差に従って強く設定する。
実施形態2に係る音声処理装置200は、実施形態1と同様の構成要素から構成されるが、本実施形態の設定部204は、実施形態1の設定部204と異なる処理を行う。以下、実施形態1と異なる機能を有する設定部204について説明する。
設定部204は、楽曲再生前において、第2の音声データ303(伴奏音501)の速さに基づいてエコーの強さの初期値a[0]を設定する。楽曲再生中において、第1の音声データ301の音程とガイド音程304との音程差が第1の閾値を超える場合、設定部204は、エコーの強さを抑制するように設定し、当該音程差が第2の閾値以下の場合、設定部204は、音程差が大きいほどエコーの強さを強く設定する。ここで、第1の閾値xを歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)ではなく、歌声以外の音声が入力されたことによる生じる音程差を示す値とする。一方、第2の閾値xを、歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)の平均値(例えば、半音)とする。一般的に、歌唱において生じる音程のずれよりも、歌声と話し声との音程差の方が大きいと考えられるので、第1の閾値は第2の閾値より大きい値をとるものとする(x>x)。
したがって、CPU 101及び音声処理部110が協働して、設定部204として機能する。
本実施形態の設定部204が、第1の音声データ301の音程とガイド音程304との音程差を求める機能、及び、楽曲再生前に、伴奏音501の速さに基づいてエコーの強さの初期値a[0]を設定する機能については、実施形態1の場合と同様である。以下、楽曲再生中のエコーの強さa[n](n=1〜N)を設定する機能について説明する。
設定部204は、例えば、図7に示すグラフに基づいてエコーの強さa[n](n=1〜N)を設定する。図7のグラフでは、音程差が第1の閾値xより大きい場合(音程差>x)、エコーの強さは、初期値より小さい値であり(a[n]<a(n:任意))、当該音程差が大きいほどより小さな値をとる。音程差が第2の閾値x以下の場合(音程差≦x)、エコーの強さは、初期値より大きな値であり(a[n]>a(n:任意))、当該音程差が大きいほどより大きな値をとる。そして、音程差が第2の閾値xより大きく、第1の閾値x以下の場合(x<音程差≦x)は、エコーの強さは、音程差が大きいほど抑制される。第2の閾値xを歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)の平均値であるので、音程差xは歌唱における音程差の可能性もある。したがって、本実施形態では、音程差が第2の閾値xより大きく、第1の閾値x以下の場合(x<音程差≦x)は、エコーの強さが初期値aより弱くはならないようにしつつ、エコーの強さを抑制して、音程差が第1の閾値xより大きい場合と緩やかに接続する。
すなわち、第1の音声データ301の音程とガイド音程304との音程差がf[n]−f[n]=x(n:任意)の場合、当該音程差は第1の閾値を超えるので(x>x)、設定部204は、エコーの強さを初期値aから抑制するように、a[n]=a−5(n:任意)と設定する。一方、音程差f[n]−f[n]=x(n:任意)の場合、当該音程差は第2の閾値以下なので(x≦x)、設定部204は、音程差に基づいてエコーの強さをa[n]=a+5(n:任意)と設定する。また、音程差f[n]−f[n]=x(n:任意)の場合、当該音程差は第2の閾値より大きく、第1の閾値以下であるので(x<x≦x)、a[n]=a+3(n:任意)と設定する。
一般的に、プレイヤは得意でない(音程がはずれやすい)楽曲を歌う場合、エコーを強くかける傾向があるので、上記のようにエコー処理を自動的に施すことにより、エコーをかける必要のない部分ではエコーの強さを抑制しつつ、プレイヤの趣向に合ったエコー調節を行うことができる。
以下、実施形態2に係る音声処理装置200の各部が行うエコー調節処理について説明する。音声処理装置200に電源が投入され、プレイヤによって楽曲の再生指示がされると、CPU 101は、図8のフローチャートに示すエコー調節処理を開始する。なお、図8のフローチャートにおいて、図6と同じステップ番号が付されているステップは、図6のフローチャートにおける処理と同様の処理を行う。なお、設定部204は、図7のグラフを参照してエコーの強さa[n](n=1〜N)を設定するものとする。
設定部204は、第1の音声データ301の音程と、ガイド音507、508のガイド音程304との音程差(|f[n]−f[n]|(n:任意))を求めた後(ステップS105)、当該音程差が第1の閾値xより大きいか否かを判断する(ステップS201)。音程差が第1の閾値xより大きい場合(ステップS201;Yes)、設定部204は、エコーの強さa[n](n:任意)をエコーの強さの初期値aより小さく設定する(ステップS112)。例えば、音程差がxの場合、設定部204はエコーのa[n](n:任意)をa−5と設定する。設定後は、実施形態1の場合と同様に、ステップS113以降の処理が続く。一方、音程差が第1の閾値x以下の場合(ステップS201;No)、設定部204は、音程差が第2の閾値x以下であるか否かを判断する(ステップS202)。
音程差が第2の閾値x以下の場合(ステップS202;Yes)、エコーの強さをa[n](n:任意)をエコーの強さの初期値aより大きく設定する(ステップS203)。例えば、音程差がxの場合、設定部204はエコーのa[n](n:任意)をa+5と設定する。一方、音程差が第2の閾値xより大きい場合(ステップS202;No)、音程差に基づいてエコーの強さを設定する(ステップS204)。例えば、音程差がxの場合、設定部204はエコーの強さa[n](n:任意)をa+3と設定する。設定後は、実施形態1の場合と同様に、ステップS107以降の処理が続く。
本実施形態によれば、プレイヤが楽曲の歌唱部分の再生中に歌声ではなく話し声をマイクに入力したとしても、当該話し声にはエコーをかけないようにすることができる。また、一般的に、プレイヤは、歌唱が得意でない場合、すなわち、音程がはずれやすい場合はエコーを強くかける傾向があるので、本実施形態によれば、プレイヤの趣向に合ったエコー処理を自動的に施すことができる。
実施形態2では、第2の閾値xを歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)の平均値としたが、これに限らず、例えば、第2の閾値xを歌唱において生じる程度の音程のずれ(音程差)の最大値とすることもできる。この場合、第2の閾値xを超えると歌唱において生じる音程差ではなく、歌声以外の音声が入力されたことによる生じる音程差と見なすことができるので、x=xである。このように第1及び第2の閾値を設ける場合、設定部204は、例えば、図9に示すようなグラフに基づいてエコーの強さa[n](n:任意)を設定することができる。
また、上記実施形態において、ガイド音507、508は、伴奏音501及びマイク音502〜506と共に出力されたが、ガイド音507、508は出力されないようにしてもよい。或いは、ガイド音程304はガイド音507、508により提示されるのではなく、ゲーム装置のモニタ上に、音符により提示されるようにしてもよい。
本発明によれば、マイクに入力された音声にエコーをかける際に、エコーの強さを調節するのに好適な音声処理装置、音声処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
111 マイク
200 音声処理装置
201 検知部
202 エコー処理部
203 出力部
204 設定部
301 第1の音声データ
302 音声
303 第2の音声データ
304 ガイド音程
305 混合音声データ
401 イントロ部
402、404 歌唱部
403 間奏部(ラップ部)
405 エンディング部
501 伴奏音
502、503、504、505、506 マイク音
507、508 ガイド音
601、602 音程差

Claims (7)

  1. プレイヤが発する声を検知して第1の音声データとする検知部と、
    前記第1の音声データにエコー処理を施すエコー処理部と、
    前記エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データとを混合した音声データを出力する出力部と、
    前記第2の音声データのうち前記出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられている場合、当該ガイド音程と現在検知されている前記第1の音声データの音程との音程差に基づいて、前記エコーの強さを設定する設定部と、
    を備えることを特徴とする音声処理装置。
  2. 請求項1に記載の音声処理装置であって、
    前記音程差が第1の閾値を超える場合、前記設定部は、前記エコーの強さを抑制するように設定する
    ことを特徴とする音声処理装置。
  3. 請求項2に記載の音声処理装置であって、
    前記音程差が第2の閾値以下の場合、前記設定部は、当該音程差が大きいほど前記エコーの強さを強く設定する
    ことを特徴とする音声処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声処理装置であって、
    前記設定部は、前記第2の音声データのうち前記出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられていない場合、前記エコーの強さを抑制するように設定する
    ことを特徴とする音声処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の音声処理装置であって、
    前記設定部は、前記第2の音声データの速さを取得し、当該速さに基づいて前記エコーの強さの初期値を設定する
    ことを特徴とする音声処理装置。
  6. 検知部と、エコー処理部と、出力部と、設定部と、を備える音声処理装置が実行する音声処理方法であって、
    前記検知部が、プレイヤが発する声を検知して第1の音声データとする検知工程と、
    前記エコー処理部が、前記第1の音声データにエコー処理を施すエコー処理工程と、
    前記出力部が、前記エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データとを混合した音声データを出力する出力工程と、
    前記設定部が、前記第2の音声データのうち前記出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられている場合、当該ガイド音程と現在検知されている前記第1の音声データの音程との音程差に基づいて、前記エコーの強さを設定する設定工程と、
    を備えることを特徴とする音声処理方法。
  7. コンピュータを、
    プレイヤが発する声を検知して第1の音声データとする検知部、
    前記第1の音声データにエコー処理を施すエコー処理部、
    前記エコー処理が施された第1の音声データと予め用意された第2の音声データとを混合した音声データを出力する出力部、
    前記第2の音声データのうち前記出力部により現在出力されている部分に、予めガイド音程が対応付けられている場合、当該ガイド音程と現在検知されている前記第1の音声データの音程との音程差に基づいて、前記エコーの強さを設定する設定部、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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