JP2011174280A - 建設機械の走行操作レバー装置、及び、該走行操作レバー装置を備えた建設機械の操作装置 - Google Patents

建設機械の走行操作レバー装置、及び、該走行操作レバー装置を備えた建設機械の操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 操縦性能をより改善させる。
【解決手段】 リモコンバルブ本体2aの取付プレート3の前寄り左右位置と後寄り左右位置に、左右の走行装置の前進側駆動速度を制御させるためのプッシュロッド13,14と、後進側駆動速度を制御させるためのプッシュロッド15,16を設ける。取付プレート3の中央部に前後へ傾動可能に設けた縦軸部材20に、下面に前側傾斜面25と後側傾斜面26を備えたカムプレート23を回動可能に取り付けて、前側傾斜面25をプッシュロッド13と14の頂部に、後側傾斜面26をプッシュロッド15と16の頂部に接触又は近接させる。カムプレート23の上側に操作レバー28を取り付ける。操作レバー28を後方へ傾動させた状態で左右にひねるときに、建設機械がそのひねられた方向へ回頭しながら後退するようにして、操作レバー28の操作方向と建設機械の移動方向を感覚的に一致させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械の左右の走行装置の駆動の制御を1本の操作レバーで実施するようにしてある建設機械の走行操作レバー装置、及び、該走行操作レバー装置を備えた建設機械の操作装置に関するものである。
クローラ式建設機械等の左右一対の走行装置を備えた建設機械は、通常、該建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される左右の走行装置駆動用の左右一対の油圧ポンプを備えて、左側走行装置用の油圧ポンプの圧油出入口の一方と他方に、左側走行装置駆動用の左油圧モータの圧油出入口の一方と他方を、圧油給排管路を介しそれぞれ接続して、上記左側走行装置用の油圧ポンプと左油圧モータの間に、上記各圧油給排管路を介して圧油の循環経路が形成してある。
又、同様に、右走行装置用の油圧ポンプの圧油出入口の一方と他方に、右側走行装置駆動用の右油圧モータの圧油出入口の一方と他方を、圧油給排管路を介しそれぞれ接続して、上記右側走行装置用の油圧ポンプと右油圧モータとの間に、上記各圧油給排管路を介して圧油を循環させるための循環経路が形成してある。
したがって、上記建設機械の走行を制御する場合は、上記左側及び右側の各走行装置用の油圧ポンプにおける前進駆動側と後進駆動側の各吐出流量調整手段を個別に制御して、左油圧モータによる左側走行装置の停止と前進駆動と後進駆動、及び、右油圧モータによる右側走行装置の停止と前進駆動と後進駆動を個別に切り替える必要がある。
この点に鑑みて、従来は、建設機械の運転台や運転室における運転席の前方の床部に、所要高さ位置まで上下方向に延びる左右一対の操作レバーを、個別に前後方向へ傾動可能に設けて、左側の操作レバーを前方と後方へ傾動させる操作により上記建設機械の左側走行装置用の油圧ポンプにおける前進駆動側と後進駆動側の各吐出流量調整手段をそれぞれ制御するようにし、又、右側の走行操作レバーを前方と後方へ傾動させる操作により上記建設機械の右側走行装置用油圧ポンプにおける前進駆動側と後進駆動側の各吐出流量調整手段をそれぞれ制御するようにした形式の走行操作レバー装置が広く一般的に用いられていた(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記のように、建設機械の左右の走行装置の制御用に2本の走行操作レバーを備えた構成では、建設機械を走行させる際にオペレータの両手が塞がってしまうと考えられる。
そこで、近年では、上記建設機械の左右の走行装置の制御を片手で実施できるようにするために、たとえば、図8(a)(b)及び図9に示すような、1つのジョイスティック式の操作レバー1を有する形式の走行操作レバー装置が提案されている。
この種の走行操作レバー装置は、たとえば、図8(a)(b)に示す如く、ケーシング上部の取付プレート3における前寄りの左右2個所と、後寄りの左右2個所にそれぞれ図示しない弁本体(スプール)を操作するためのプッシュロッド(ピストン)4,5,6,7を備えたリモコンバルブ(パイロット弁)本体2を有し、且つ該リモコンバルブ本体2における前寄り左側のプッシュロッド4に対応する図示しない弁本体の出力ポートを、右側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)の前進駆動用の吐出流量調整手段に接続し、前寄り右側のプッシュロッド5に対応する図示しない弁本体の出力ポートを、左側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)の前進駆動用の吐出流量調整手段に接続し、後寄り左側のプッシュロッド6に対応する図示しない弁本体の出力ポートを、上記左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動用の吐出流量調整手段に接続し、更に、後寄り右側のプッシュロッド7に対応する図示しない弁本体の出力ポートを、上記右側走行装置用油圧ポンプの後進駆動用の吐出流量調整手段に接続してある。
更に、上記リモコンバルブ本体2の取付プレート3の中央部に、上下方向に延びる操作レバー1の基端部(下端部)を、図示しない自由継手を介して前後左右の全方位へ傾動可能に取り付けると共に、上記操作レバー1における基端寄り(下端寄り)個所の外周に、上記4つの各プッシュロッド4,5,6,7の頂部の上側に接するように配置した鍔状のディスクプレート8を取り付けた構成としてある。
図8(a)では、図示する便宜上、上記各プッシュロッド4,5,6,7について、対応する上記各油圧ポンプによって駆動される走行装置の配置されている側と、その駆動方向を、右側前進、左側前進、左側後進、右側後進と括弧書きで付してある。又、1aは上記操作レバー1の中立状態における支点の位置を示すものである。
以上の構成としてある走行操作レバー装置によれば、図8(a)(b)及び図9に示すように、操作レバー1を自在継手により支持されている基端側を中心として前方へ傾動操作すると、該操作レバー1に取り付けてあるディスクプレート8によりリモコンバルブ本体2の前寄りの左右2つのプッシュロッド4及び5が同時に押されて、建設機械の右側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)、及び、左側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)における前進駆動用の吐出流量調整手段が共に操作され、これにより、上記建設機械の左右の走行装置がそれぞれ対応する油圧モータにより共に前進駆動されることで、該建設機械が前進走行するようにしてある。
又、上記操作レバー1を後方へ傾動操作すると、上記ディスクプレート8によりリモコンバルブ本体2の後寄りの左右2つのプッシュロッド6及び7が同時に押されて、建設機械の左側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)、及び、右側走行装置用油圧ポンプ(図示せず)における後進駆動用の吐出流量調整手段が共に操作され、これにより、上記建設機械の左右の走行装置が共に後進駆動されることで、該建設機械が後進走行するようにしてある。
更に、上記操作レバー1を左側へ傾動操作すると、上記ディスクプレート8によりリモコンバルブ本体2の前寄り左側のプッシュロッド4と、後寄り左側のプッシュロッド6が同時に押され、建設機械の上記右側走行装置用油圧ポンプにより右側の走行装置が前進駆動される一方、上記左側走行装置用油圧ポンプにより左側の走行装置が後進駆動されることで、建設機械に左超信地旋回(左スピンターン)を行わせることができるようにしてある。
上記とは逆に、上記操作レバー1を右側へ傾動操作すると、上記ディスクプレート8によりリモコンバルブ本体2の前寄り右側のプッシュロッド5と、後寄り右側のプッシュロッド7が同時に押され、建設機械の上記左側走行装置用油圧ポンプにより左側の走行装置が前進駆動される一方、上記右側走行装置用油圧ポンプにより右側の走行装置が後進駆動されることで、建設機械に右超信地旋回(右スピンターン)を行わせることができるようにしてある。
上記操作レバー1を左斜め前方へ傾動操作した場合は、建設機械の上記左側走行装置用油圧ポンプによる左側の走行装置の駆動を停止させた状態で、上記右側走行装置用油圧ポンプにより右側の走行装置のみを前進駆動させて、建設機械に前進しながらの左旋回を行わせることができるようにしてある。
又、上記操作レバー1を右斜め前方へ傾動操作すると、建設機械の上記右側走行装置用油圧ポンプによる右側の走行装置の駆動を停止させた状態で、上記左側走行装置用油圧ポンプによる左側の走行装置のみを前進駆動させて、建設機械に前進しながらの右旋回を行わせることができるようにしてある。
上記操作レバー1を左斜め後方へ傾動操作した場合は、建設機械の上記右側走行装置用油圧ポンプによる右側の走行装置の駆動を停止させた状態で、上記左側走行装置用油圧ポンプによる左側の走行装置のみを後進駆動させて、建設機械に後進しながらの左旋回、すなわち、左へ回頭しながら右後方へ下がる移動を行わせることができるようにしてある。
又、上記操作レバー1を右斜め後方へ傾動操作すると、建設機械の上記左側走行装置用油圧ポンプによる左側の走行装置の駆動を停止させた状態で、上記右側走行装置用油圧ポンプによる右側の走行装置のみを後進駆動させて、建設機械に後進しながらの右旋回、すなわち、右へ回頭しながら左後方へ下がる移動を行わせることができるようにしてある(たとえば、特許文献2参照)。
なお、図示してないが、1つのジョイスティック式の操作レバーを有する形式の建設機械の走行制御用のレバー装置の別の形式のものとしては、リモコンバルブ本体を、上部の取付プレートにおける前後位置と左右位置に、それぞれ、プッシュロッドを備えてなる形式とすると共に、該4つのプッシュロッドによりそれぞれ操作される弁本体からの流れをシャトルバルブにより選択して建設機械の右側走行装置用及び左側走行装置用の各油圧ポンプにおける前進駆動用又は後進駆動用の吐出流量調整手段へ伝えることで、操作レバーの傾動操作方向と、建設機械の走行とを、上記図8(a)(b)及び図9に示した走行操作レバー装置と同様に制御できるようにした形式のものも従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平7−292725号公報 特開2001−125657号公報
ところが、上記特許文献2に示された1つのジョイスティック式の操作レバーを備えた形式の建設機械の走行操作レバー装置では、前進と後進、左側と右側への超信地旋回、及び、前進しながらの左右への旋回に関しては、操作レバー1を傾動操作する方向と、建設装置の移動する方向が、凡そ対応しているが、上記操作レバー1を左斜め後方向へ傾動させる操作と、右斜め後方へ傾動させる操作を行う場合については、建設機械が後進しながら左右へ移動する方向が、上記操作レバーの左右の傾動操作方向とは逆になる。
すなわち、上記操作レバー1の左右への傾動操作に伴って建設機械に左右の超信地旋回を行わせるためには、上記操作レバー1の左右の傾動操作時には、建設機械の左右の走行装置の駆動方向を互いに逆にする必要がある。そのために、上記操作レバー1を左又は右の斜め前方と斜め後方に傾動操作した状態のときには、上記建設機械に超信地旋回を行わせるときに駆動方向が互いに逆となる左右の走行装置のいずれか一方の走行装置の駆動が停止された状態になることから、建設機械の左右への回頭方向は同一となるが、左右への移動方向が互いに逆になってしまう。
そのため、上記操作レバー1の左右の傾動操作方向と、建設機械が左右へ移動する方向とが、前進時と後進時で相違していて感覚的に違和感が生じ易いため、建設機械のオペレータに走行操作の習熟を要するというのが実状である。
又、特許文献1に示された形式の走行操作レバー装置は、左右一対の操作レバーが運転席の前方の床に設けてあるため、運転台又は運転室におけるオペレータの足回りが窮屈になる。又、運転台又は運転室へオペレータが乗り降りする際に体を接触させることで、上記各操作レバーの予期しない傾動操作が行われる可能性もある。
更に、建設機械の走行を行わせる際には、運転席に座っているオペレータが前屈みの姿勢となって、上記各操作レバーを操作する必要が生じるため、該オペレータの頭の位置が下がり、視点が低くなると共に、頭を後へ回すことが困難になることで、視界が比較的狭くなるというのが実状である。
又、建設機械としてのドーザー付きの油圧ショベルでは、ドーザーレバー(ドーザーの操作レバー)が運転席の右レバーボックスに設けられていることが多い。そのため、上記油圧ショベルを走行させながらドーザーによる作業を実施するためには、右手を上記ドーザーレバーに添える必要があり、よって、オペレータは、体を捻った姿勢を強いられると共に、左手のみで上記走行操作レバー装置の左右の操作レバーを操作して建設機械の操舵を行うようになることから、該建設機械の走行を正確に制御することが難しい。
そこで、本発明は、1つの操作レバーの操作により建設機械に超信地旋回をさせることができ、且つ前進時及び後進時のいずれの場合であっても操作レバーの操作方向と、建設機械の移動する方向を感覚的に一致させることができて、操縦性能をより改善することが可能な建設機械の走行操作レバー装置、及び、該走行操作レバー装置を用いた建設機械の操作装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と、後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に、操作レバーを設けてなる構成を有する建設機械の走行操作レバー装置とする。
更に、上記構成において、リモコンバルブ本体における前寄り左側位置のプッシュロッド、前寄り右側位置のプッシュロッド、後寄り左側位置のプッシュロッド、及び、後寄り右側位置のプッシュロッドを、個別の弁本体の操作を介して、建設機械の左側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、右側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段、及び、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段をそれぞれ操作する機能を有するものとした構成とする。
又、請求項3に対応して、リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に操作レバーを設けてなる構成の走行操作レバー装置を、建設機械の運転席の左側に付設したレバーボックスに設けた構成を有する建設機械の操作装置とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と、後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に、操作レバーを設けてなる構成を有する建設機械の走行操作レバー装置としてあるので、操作レバーの前方又は後方への傾動操作方向に一致した方向へ建設機械を前進又は後進させることができると共に、上記操作レバーを左右にひねる操作を行うときの方向に一致した方向へ、信地旋回及び超信地旋回を含めて建設機械を回頭させることができる。
(2)上記建設機械のオペレータは、左斜め前方に進めたい場合は操作レバーに対して左斜め前向きの力を入力し、右斜め前方に進めたい場合は操作レバーに対して右斜め前向きの力を入力し、左斜め後方に進めたい場合は、操作レバーに対して左斜め後向きの力を入力し、右斜め後方に進めたい場合は、操作レバーに対して右斜め後向きの力を入力すればよい。よって、前進時及び後進時のいずれの場合であっても、オペレータが操作レバーに力を加える方向と、上記建設機械が移動する方向とを感覚的に一致させることができて、建設機械の操縦性能をより改善することが可能になる。
(3)しかも、上記建設機械の左右方向への回頭を行わせる場合でも、上記操作レバーは左右へ傾動操作する必要がないため、従来のジョイスティック式の走行操作レバー装置に比して、操作レバーの動く範囲を低減できて、より狭い設置スペースに設置することが可能になる。
(4)リモコンバルブ本体における前寄り左側位置のプッシュロッド、前寄り右側位置のプッシュロッド、後寄り左側位置のプッシュロッド、及び、後寄り右側位置のプッシュロッドを、個別の弁本体の操作を介して、建設機械の左側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、右側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段、及び、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段をそれぞれ操作する機能を有するものとした構成とすることにより、上記リモコンバルブ本体の各プッシュロッドと、左側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、右側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段、及び、右側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段を1対1の対応とさせることができて、建設機械における上記左側走行装置用及び右側走行装置用の各油圧ポンプを制御するための油圧回路構成をシンプルな構成とすることができる。
(5)リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と、後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に、操作レバーを設けてなる構成の走行操作レバー装置を、建設機械の運転席の左側に付設したレバーボックスに設けた構成を有する建設機械の操作装置とすることにより、建設機械のオペレータは、運転席に座ったままで該運転席の左側のレバーボックスに設けてある操作レバーを左手のみで操作することができる。よって、建設機械を走行させながら右手で作業機等の別の操作レバーを操作する場合であっても、操作レバーの左手のみの操作で建設機械の走行を正確に制御することができる。
(6)この際、上記(3)に示したと同様の効果により、走行操作レバー装置における操作レバーの動く範囲を抑制できるため、該操作レバーが左側のレバーボックスに設けてある作業機用等の他の操作レバーに干渉する虞を未然に防止することができる。
(7)又、オペレータの頭の位置が下がって視点が低くなることがないため、該オペレータの視界を広く保つことが可能になる。更には、運転台又は運転室におけるオペレータの足回りが窮屈になることがなく、又、運転台又は運転室へオペレータが乗り降りする際に、上記走行操作レバー装置の操作レバーに体を接触させて該操作レバーの予期しない傾動操作が行われる虞を大幅に抑制することが可能になる。
本発明の建設機械の走行操作レバー装置の実施の一形態を示す概略正面図である。 図1の装置のA−A方向矢視図である。 図1の装置を、図の上側を前方として示す概略平面図である。 図1の装置を採用した建設装置の油圧回路構成の概要を示す図である。 図1の装置の操作状態を示すもので、(a)は建設機械を前進させながら左旋回させる状態を、(b)は建設機械を前進させる状態を、(c)は建設機械を前進させながら右旋回させる状態を、(d)は建設機械に左超信地旋回を行わせる状態を、(e)は建設機械の走行停止状態(初期状態)を、(f)は建設機械に右超信地旋回を行わせる状態を、(g)は建設機械を左後方へ後退させる状態を、(h)は建設機械を後進させる状態を、(i)は建設機械を右後方へ後退させる状態を、図の上側を前方としてそれぞれ示す概略平面図である。 本発明の建設機械の操作装置の実施の一形態を示す概略斜視図である。 図6の操作装置の概略側面図である。 従来の建設機械における走行操作レバー装置の一例を示すもので、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 図8の装置における操作レバーの傾動操作方向と、建設機械の動きの関係を示す概要図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)は本発明の建設機械の走行操作レバー装置の実施の一形態を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、図8(a)(b)に示したリモコンバルブ本体2と同様に、ケーシング上部の取付プレート3の前寄りの左右2個所と、後寄りの左右2個所に、ケーシング内部の弁本体9,10,11,12を個別に操作するためのプッシュロッド13,14,15,16を備えたリモコンバルブ本体2aを備える。
上記リモコンバルブ本体2aにおける前寄り左側のプッシュロッド13に対応する弁本体9の出力ポートは、建設機械に搭載されたエンジン17により駆動される左側走行装置用油圧ポンプ18の前進駆動側の吐出流量調整手段18aに接続する。前寄り右側のプッシュロッド14に対応する弁本体10の出力ポートは、上記エンジンにより駆動される右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側の吐出流量調整手段19aに接続する。後寄り左側のプッシュロッド15に対応する弁本体11の出力ポートは、上記左側走行装置用油圧ポンプ18の後進駆動側の吐出流量調整手段18bに接続する。更に、後寄り右側のプッシュロッド16に対応する弁本体12の出力ポートは、上記右側走行装置用油圧ポンプ19の後進駆動側の吐出流量調整手段19bに接続する。なお、図3では、上記各プッシュロッド13,14,15,16について、対応する上記各油圧ポンプ18,19によって駆動される走行装置と、その駆動方向を、左側前進、右側前進、左側後進、右側後進と括弧書きで付してある。
上記リモコンバルブ本体2aの取付プレート3の中央部には、上下方向に所要寸法延びる縦軸部材20の下端部を、ブラケット21を介して前後方向に傾動可能に取り付ける。
上記縦軸部材20の上下方向における下部寄り所要個所の外周面には、外向きに所要寸法突出する係止用突部22を設ける。
更に、上記リモコンバルブ本体2aの取付プレート3における中央部から各プッシュロッド13,14,15,16の設置個所までの距離に応じた半径寸法の円盤状として中心部に上記縦軸部材20を挿通させるための軸嵌合孔24を設け、且つ下面の中央部よりも前寄り部分に、前方に向けて或る一定の傾斜角度で上向き傾斜する前側傾斜面25を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に、後方に向けて上記前側傾斜面25と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面26を備えてなる構成のカムプレート23を形成する。
上記カムプレート23は、上記軸嵌合孔24を上記縦軸部材20に遊嵌させた状態で、該縦軸部材20の上記係止用突部22の上側に係止させて、該カムプレート23における上記前側傾斜面25が上記前寄りに設けてある左右2つの各プッシュロッド13と14の頂部に、又、後側傾斜面26が上記後寄りに設けてある左右2つの各プッシュロッド15と16の頂部にそれぞれ接触又は近接するようにする。更に、上記カムプレート23の軸嵌合孔24を貫通して該カムプレート23よりも上方に突出する上記縦軸部材20の上端部に、カムプレート23の上方への変位を防止するための抜け止め部材27を取り付ける。
上記カムプレート23の上側には、操作レバーとして、たとえば、左右水平方向に延びる操作レバー28を、取付部材29を介して取り付けて、本発明の建設機械の走行操作レバー装置(以下単に、本発明の走行操作レバー装置と云う)Iを構成する。これにより、図示しないオペレータが上記操作レバー28を把持して前後方向へ押し引きすることにより、上記カムプレート23を、上記縦軸部材20と一緒に上記ブラケット21に支持させた該縦軸部材20の下端部を中心に前後方向へ傾動させることができるようにしてある。更に、上記操作レバー28を左右にひねる操作を行うことにより、上記カムプレート23を、上記縦軸部材20の周りで左右方向に回動させることができるようにしてある。
したがって、上記操作レバー28の前後方向への押し引き操作と、左右へひねる操作に伴う上記カムプレート23の前後方向への傾動と、左右方向への回動により、該カムプレート23の前側傾斜面25と後側傾斜面26の上下方向の位置と、周方向の向き(角度)を変化させて、該前側傾斜面25と後側傾斜面26の下面側に対して頂部を接触又は近接させてある上記リモコンバルブ本体2aにおけるプッシュロッド13,14,15,16を、後述するように適宜押し下げ操作できるようにしてある。
なお、オペレータが上記のように操作レバー28に対して加えていた前後方向への押し引き操作、及び、左右へひねる操作のための力を抜くと、上記押し下げ操作されたプッシュロッド13,14,15,16が当初位置まで復元するときの復元力を、上記カムプレート23の前側傾斜面25や後側傾斜面26に対して下方から作用させることで、該カムプレート23の前後方向への傾動と、左右方向へ回動された状態を、初期状態まで戻すことができるようにしてあるものとする。
図4において、30は左走行装置駆動用の左油圧モータ、31は右走行装置駆動用の右油圧モータであり、上記左右の各油圧モータ30と31は、その圧油出入口の一方と他方を、それぞれ対応する上記左側と右側の各走行装置用油圧ポンプ18と19の圧油出入口の一方と他方に、圧油給排管路32,33と34,35を介しそれぞれ接続してある。これにより、上記左側と右側の各走行装置用油圧ポンプ18と19の前進駆動側又は後進駆動側への運転により、それぞれ対応する左右の油圧モータ30と31へ上記各圧油給排管路32,33と34,35を介して圧油を循環供給して、該左右の油圧モータ30と31により、建設機械における左側走行装置と右側走行装置(図示せず)を、前進側又は後進側へ個別に駆動できるようにしてある。
又、36は上記リモコンバルブ本体2aの各弁本体9,10,11,12の各Pポートに接続した操作用の油圧ポンプである。37は上記各弁本体9,10,11,12の各Tポートに接続したタンクである。
更に、38,39は相互に接続されると共に、圧油給排管路32と33に個別に接続されたコンビネーションバルブである。40,41は相互に接続されると共に、圧油給排管路34と35に個別に接続されたコンビネーションバルブである。42は図示しないチャージ用油圧ポンプより圧油を導く管路、43は上記管路42を上記コンビネーションバルブ38及び39に連通させる管路、44は上記管路42を上記コンビネーションバルブ40及び41に連通させる管路である。
以上の構成としてある本発明の走行操作レバー装置Iを用いる場合は、図5(e)に示す如き初期状態、すなわち、操作レバー28を前後方向に傾動操作せず、又、左右方向にひねる操作を行っていない中立の状態から、図5(b)に示すように、上記操作レバー28を前方へ操作すると、該操作レバー28と一体にカムプレート23が、ブラケット21に支持されている縦軸部材20の下端部を中心に前方へ傾動し、該カムプレート23の前側傾斜面25の位置が下がるため、該前側傾斜面25により、リモコンバルブ本体2aの前寄りに設けてある左右2つの各プッシュロッド13と14が押し下げられる。これにより、図4に示した油圧回路では、上記各プッシュロッド13と14に対応する弁本体9と10が操作されることに伴い、左側と右側の各走行装置用油圧ポンプ18と19では、共に前進駆動側吐出流量調整手段18aと19aが操作されるようになることから、該各油圧ポンプ18と19が共に前進駆動側に運転され、したがって、左右の油圧モータ30と31による建設機械における左側走行装置と右側走行装置(図示せず)の前進側への駆動が均等に行われるため、該建設機械の前進(直進)走行が行われる。
上記図5(b)に示したように、上記操作レバー28を前方へ操作した状態から、図5(a)に示すように、操作レバー28を左向きにひねる操作を加えると、上記カムプレート23が縦軸部材を中心に左向きに回動させられ、該カムプレート23における前側傾斜面25の向きが左向きに変化させられるようになることから、該前側傾斜面25では、上記前寄り左側のプッシュロッド13の直上の個所の高さ位置よりも、上記前寄り右側のプッシュロッド14の直上の個所の高さ位置の方が低くなり、上記プッシュロッド13に比して、プッシュロッド14の押し下げ量が大きくなる。これにより、図4に示した油圧回路では、弁本体9に比して弁本体10の作動量が大きくなるため、左側走行装置用油圧ポンプ18の前進駆動側吐出流量調整手段18aよりも、右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側吐出流量調整手段19aの方がより大きな操作量で操作されるようになる。よって、上記各油圧ポンプ18と19の前進駆動側への運転により、左油圧モータ30による左側走行装置の前進駆動よりも、右油圧モータ31による右側走行装置の前進駆動がより大きく行われるため、建設機械は前進しながら左へ回頭するようになる。
なお、上記図5(a)に示したように操作レバー28の前方への操作と、左向きにひねる操作を同時に行うときに、カムプレート23の前方への傾動角度と、左向きの回動角度によっては、該カムプレート23の前側傾斜面25における上記前寄り左側のプッシュロッド13の直上の個所の高さ位置が、該プッシュロッド13が初期状態のときの頂部の高さ位置よりも高くなることがある。この場合は、上記前寄り右側のプッシュロッド14のみが押し下げられるようになることから、図4に示した油圧回路では、弁本体10のみが作動し、これにより、右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側吐出流量調整手段19aのみが操作されるようになることから、右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側への運転のみが行われる。よって、建設機械では、左側走行装置が停止した状態で、右油圧モータ31による右側走行装置の前進側への駆動のみが行われるため、該建設機械は、右駆動装置の前進駆動のみによる左回頭しながらの信地旋回(ピボットターン)を行うようになる。
一方、上記図5(b)に示したように、上記操作レバー28を前方へ操作した状態から、図5(c)に示すように、操作レバー28を右向きにひねる操作を加えると、上記図5(a)に示した場合とは、左右方向が逆となる処理が行われるため、上記操作レバー28の前方への操作と、右向きにひねる操作に伴う上記カムプレート23の前方への傾動角度と、右向きの回動角度に応じて、建設機械は、前進しながら右へ回頭、又は、左駆動装置の前進駆動のみによる右回頭しながらの信地旋回(ピボットターン)を行うようになる。 又、上記図5(e)に示す如き初期状態から、図5(h)に示すように、上記操作レバー28を後方へ操作すると、カムプレート23が、縦軸部材20の下端部を中心に後方へ傾動し、該カムプレート23の後側傾斜面26の位置が下がるため、該後側傾斜面26により、リモコンバルブ本体2aの後寄りに設けてある左右2つの各プッシュロッド15と16が押し下げられる。これにより、図4に示した油圧回路では、上記各プッシュロッド15と16に対応する弁本体11と12が操作されることに伴い、左側と右側の各走行装置用油圧ポンプ18と19では、共に後進駆動側吐出流量調整手段18bと19bが操作されるようになることから、該各油圧ポンプ18と19が共に後進駆動側に運転され、したがって、左右の油圧モータ30と31による建設機械における左側走行装置と右側走行装置(図示せず)の後進側への駆動が均等に行われるため、該建設機械の後進(直進)走行が行われる。
上記図5(h)に示したように、上記操作レバー28を後方へ操作した状態から、図5(g)に示すように、操作レバー28を右向きにひねる操作を加えると、上記カムプレート23が縦軸部材を中心に右向きに回動させられ、該カムプレート23における後側傾斜面26の向きが左向きに変化させられるようになることから、該後側傾斜面26では、上記後寄り左側のプッシュロッド15の直上の個所の高さ位置よりも、上記後寄り右側のプッシュロッド16の直上の個所の高さ位置の方が低くなり、上記プッシュロッド15に比して、プッシュロッド16の押し下げ量が大きくなる。これにより、図4に示した油圧回路では、弁本体11に比して弁本体12の作動量が大きくなるため、左側走行装置用油圧ポンプ18の後進駆動側吐出流量調整手段18bよりも、右側走行装置用油圧ポンプ19の後進駆動側吐出流量調整手段19bの方がより大きな操作量で操作されるようになる。よって、上記各油圧ポンプ18と19の後進駆動側への運転により、左油圧モータ30による左側走行装置の後進駆動よりも、右油圧モータ31による右側走行装置の前進駆動がより大きく行われるため、建設機械は後進しながら右へ回頭するようになる。
上記図5(g)に示したように操作レバー28を後方への操作と、右向きにひねる操作を同時に行うときに、カムプレート23の後方への傾動角度と、右向きの回動角度に応じて、該カムプレート23の後側傾斜面26における上記後寄り左側のプッシュロッド15の直上の個所の高さ位置が、該プッシュロッド15が初期状態のときの頂部の高さ位置よりも高くなる場合は、上記後寄り右側のプッシュロッド16のみの押し下げが行われる。よって、この場合は、図4に示した油圧回路では、弁本体12のみが作動されて、右側走行装置用油圧ポンプ19の後進駆動側吐出流量調整手段19bのみが操作されるため、右側走行装置用油圧ポンプ19の後進駆動側への運転のみが行われる。これにより、建設機械では、左側走行装置が停止した状態で、右油圧モータ31による右側走行装置の後進側への駆動のみが行われるため、該建設機械は、右駆動装置の後進駆動のみによる右回頭しながらの信地旋回(ピボットターン)を行うようになる。
一方、上記図5(h)に示したように、上記操作レバー28を後方へ操作した状態から、図5(i)に示すように、操作レバー28を左向きにひねる操作を加えると、上記図5(g)に示した場合とは、左右方向が逆となる処理が行われるため、上記操作レバー28の後方への操作と、左向きにひねる操作に伴う上記カムプレート23の後方への傾動角度と、左向きの回動角度に応じて、建設機械は、後進しながら左へ回頭、又は、左駆動装置の後進駆動のみによる左回頭しながらの信地旋回(ピボットターン)を行うようになる。
更に、上記図5(e)に示す如き初期状態から、図5(d)に示すように、上記操作レバー28を、前後方向に傾動させることなく左方向へひねる操作を行うと、該操作レバー28と一緒にカムプレート23が縦軸部材20を中心に左へ回動する。この場合、上記カムプレート23では、前側傾斜面25の向きが左向きに変化させられると同時に、後側傾斜面26の向きが右向きに変化させられるため、上記前側傾斜面25における上記前寄り右側のプッシュロッド14の直上の個所の高さ位置と、上記後側傾斜面26における上記後寄り左側のプッシュロッド15の直上の個所の高さ位置が、同期して低くなる。
これにより、上記プッシュロッド14と15の押し下げが同様に行われることにより、図4に示した油圧回路では、上記各プッシュロッド14と15に対応する弁本体10と11が操作されることに伴い、右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側吐出流量調整手段19aと、左側走行装置用油圧ポンプ18の後進駆動側吐出流量調整手段18bが同様に操作されるようになることから、上記右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側の運転と、左側走行装置用油圧ポンプ18の後進駆動側の運転が同時に行われるため、建設機械では、右油圧モータ31による右側走行装置の前進側への駆動と、左油圧モータ30による左側走行装置の後進側への駆動とが同様に行われるため、該建設機械は左に回頭しながら超信地旋回(スピンターン)を行うようになる。
一方、上記図5(e)に示す如き初期状態から、図5(f)に示すように、上記操作レバー28を、前後方向に傾動させることなく右方向へひねる操作を行うと、該操作レバー28と一緒にカムプレート23が縦軸部材20を中心に左へ回動する。上記図5(d)に示した場合とは、左右方向が逆となる処理が行われるため、建設機械は右に回頭しながら超信地旋回(スピンターン)を行うようになる。
このように、本発明の走行操作レバー装置によれば、操作レバー28の前方又は後方の傾動操作方向に一致した方向へ建設機械を前進又は後進させることができると共に、上記操作レバー28を左右にひねる方向に一致した方向に、信地旋回、超信地旋回を含めて建設機械を回頭させることができる。
この際、建設機械のオペレータは、建設機械を前進させたい場合は、操作レバー28に対して前向きの力を入力し、左斜め前方に進めたい場合は、操作レバー28に対して左斜め前向きの力を入力し、右斜め前方に進めたい場合は、操作レバー28に対して右斜め前向きの力を入力すればよい。
又、建設機械を後進させたい場合は、操作レバー28に対して後向きの力を入力し、左斜め後方に進めたい場合は、操作レバー28に対して左斜め後向きの力を入力し、右斜め後方に進めたい場合は、操作レバー28に対して右斜め後向きの力を入力すればよい。
よって、前進時及び後進時のいずれの場合であっても、オペレータが操作レバー28に力を加える方向と、上記建設機械が移動する方向とを感覚的に一致させることができ、よって、建設機械の操縦性能をより改善することが可能になる。
しかも、上記本発明の走行操作レバー装置Iにおける操作レバー28は左右へ傾動操作する必要がないため、従来のジョイスティック式の走行操作レバー装置に比して、操作レバー28の動く範囲を低減できて、より狭い設置スペースに設置することが可能になる。
更に、上記リモコンバルブ本体2aの各プッシュロッド13,14,15,16により個別操作される弁本体9,10,11,12は、左側走行装置用油圧ポンプ18の前進駆動側吐出流量調整手段18a、右側走行装置用油圧ポンプ19の前進駆動側吐出流量調整手段19a、左側走行装置用油圧ポンプ18の後進駆動側吐出流量調整手段18b、及び、右側走行装置用油圧ポンプ19の後進駆動側吐出流量調整手段19bに個別に接続すればよいため、建設機械における上記各油圧ポンプ18及び19を制御するための油圧回路構成をシンプルな構成とすることができる。
次に、図6及び図7は本発明の建設機械の操作装置の実施の一形態を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、建設機械における図示しない運転台又は運転室に設けてある運転席45の左右両側に付設して作業機の操作を行うための左右一対の作業機用操作レバー48,49をそれぞれ備えてなる左右のレバーボックス46,47のうち、左側のレバーボックス46における上面部に、図1乃至図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)に示した本発明の走行操作レバー装置Iを設けた構成としてある。
50は建設機械に装備してあるドーザーを操作するために上記右側のレバーボックス47に設けたドーザーレバー、51はオペレータを示す。
その他、図1乃至図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
以上の構成としてある本発明の建設機械の操作装置によれば、オペレータ51は、運転席に座ったままで左側のレバーボックス46に設けてある本発明の走行操作レバー装置Iの操作レバー28を左手のみで操作することができる。よって、建設機械を走行させながら右手で上記右側のレバーボックス47に設けてあるドーザーレバー50を操作する場合であっても、操作レバー28の左手のみの操作で建設機械の走行を正確に制御することができる。
この際、上記本発明の走行操作レバー装置Iでは、操作レバー28の動く範囲を従来のジョイスティック式の走行操作レバー装置に比して削減できるため、上記左側のレバーボックス46に設けてある作業機用操作レバー48に干渉する虞を未然に防止することができる。
又、オペレータ51の頭の位置が下がって視点が低くなることがないため、該オペレータ51の視界を広く保つことが可能になる。
更に、運転台又は運転室におけるオペレータ51の足回りが窮屈になることがなく、又、運転台又は運転室へオペレータ51が乗り降りする際に、上記操作レバー28に体を接触させて該操作レバー28の予期しない傾動操作が行われる虞を大幅に抑制することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の走行操作レバー装置Iにおける操作レバー28は、カムプレート23を縦軸部材20を中心として左右にひねるための力を該カムプレート23に伝え易くし、又、カムプレート23の左右の捻り量を容易に判断できるようにするという観点、及び、操作レバー28の操作時における移動範囲を抑制するという観点からすると、左右水平方向に延びる形式の操作レバー28を用いることが好ましいが、上記カムプレート23に、ブラケット21に支持させた縦軸部材20の下端部を中心として前後方向へ傾動させるための力と、縦軸部材20を中心として左右へひねるための力を伝えることができるようにしてあれば、たとえば、上下に延びる形状や、その他、図示した以外のいかなる形状、形式の操作レバーを採用してもよい。
カムプレート23における前側傾斜面25及び後側傾斜面26は、平らな面として図示したが、操作レバー28を介した該カムプレート23の傾動操作及びひねる操作に伴って、前述したような各プッシュロッド13,14,15,16の押し下げを行うことができるようにしてあれば、カムプレート23の前側傾斜面25及び後側傾斜面26は、曲面や球面としてもよい。
又、操作レバー28とカムプレート23との連結に用いる取付部材29は、オペレータが上記操作レバー28の把持を行う際に支障が生じないようにしてあれば、図示した以外のいかなる形状の取付部材29を採用してもよい。
リモコンバルブ本体2aにおける取付プレート3の平面形状は図示した以外の形状であってもよい。
図6及び図7の実施の形態における運転席45に付設した左右のレバーボックス46,47のうち、左側のレバーボックス46に本発明の走行操作レバー装置Iを設置した構成としてあれば、他の作業機のレバーの形状や配置、その他の構成は適宜変更してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
I 走行操作レバー装置
2a リモコンバルブ本体
3 取付プレート
9 弁本体
10 弁本体
11 弁本体
12 弁本体
13 プッシュロッド
14 プッシュロッド
15 プッシュロッド
16 プッシュロッド
18 左側走行装置用油圧ポンプ
18a 前進駆動側吐出流量調整手段
18b 後進駆動側吐出流量調整手段
19 右側走行装置用油圧ポンプ
19a 前進駆動側吐出流量調整手段
19b 後進駆動側吐出流量調整手段
20 縦軸部材
23 カムプレート
25 前側傾斜面
26 後側傾斜面
28 操作レバー
45 運転席
46 レバーボックス

Claims (3)

  1. リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と、後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に、操作レバーを設けてなる構成を有することを特徴とする建設機械の走行操作レバー装置。
  2. リモコンバルブ本体における前寄り左側位置のプッシュロッド、前寄り右側位置のプッシュロッド、後寄り左側位置のプッシュロッド、及び、後寄り右側位置のプッシュロッドを、個別の弁本体の操作を介して、建設機械の左側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、右側走行装置用油圧ポンプの前進駆動側吐出流量調整手段、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段、及び、左側走行装置用油圧ポンプの後進駆動側吐出流量調整手段をそれぞれ操作する機能を有するものとした請求項1記載の建設機械の走行操作レバー装置。
  3. リモコンバルブ本体のケーシング上部の取付プレートにおける前寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の前進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、後寄り左側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の左側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドを、前寄り右側位置に、押し下げ量に応じて建設機械の右側走行装置の後進駆動速度を制御するためのプッシュロッドをそれぞれ設け、更に、上記取付プレートの中央部に、上下方向に延びる縦軸部材の下端部を前後方向に傾動可能に取り付けると共に、上記縦軸部材に、下面の前後方向中央部よりも前寄り部分に前方に向けて或る角度で上向き傾斜する前側傾斜面を備えると共に、下面の中央部よりも後寄り部分に後方に向けて上記前側傾斜面と同様の傾斜角度で上向き傾斜する後側傾斜面を備えてなるカムプレートの中心部を回転可能に取り付けて、該カムプレートの上記前側傾斜面と、後側傾斜面を、上記リモコンバルブ本体における前寄りの左右のプッシュロッドの頂部と、後寄りの左右のプッシュロッドの頂部にそれぞれ接触又は近接配置し、更に、上記カムプレートの上側に、操作レバーを設けてなる構成の走行操作レバー装置を、建設機械の運転席の左側に付設したレバーボックスに設けた構成を有することを特徴とする建設機械の操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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