JP2011173671A - エレベータおよびエレベータ用防犯カメラ - Google Patents

エレベータおよびエレベータ用防犯カメラ Download PDF

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光一 谷田
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Abstract

【課題】防犯カメラへの外光からの入光量を予測し、絞りを調整することで急激な入光量の変化による防犯カメラ映像の乱れを防ぐ機能を有するエレベータおよびエレベータ用防犯カメラを提供することを目的とする。
【解決手段】エレベータ運行制御部9と、かご11内の映像を撮像する撮像部1とを有し、撮像部1は、受光部200への入光量を調整する絞り部2とかご内入光量を測定する入光量検出部3と、エレベータ運行制御部9から出力される減速開始信号を受信したとき、戸開時に絞り部2に入光する戸開時入光量を予測する戸開時入光量予測部5と、減速開始信号または戸開開始信号を受信した場合、戸開時入光量予測部5で予測した戸開時入光量と、入光量検出部3から得られるかご内入光量とが対応するように、絞り部の絞り調整を行う絞り調整制御部4とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、防犯カメラへの外光からの入光量を予測し、絞りを調整することで急激な入光量の変化による防犯カメラ映像の乱れを防ぐ機能を有するエレベータおよびエレベータ用防犯カメラに関する。
近年、防犯に関する意識の向上に伴い、防犯カメラを設置する共同住宅が増えており、エレベータについても同様である。また、エレベータかご内の様子が分かるように防犯窓を設けるエレベータも増えてきている。
防犯カメラが設置されている場合、戸開時などには外光がかご内に入射する。このとき、かご内明るさと乗場明るさの違いから防犯カメラの映像が乱れてしまう恐れがある。たとえば撮像間隔が大きい防犯カメラの場合、撮像映像が1枚乱れただけでも、撮像時間に多くのロスを生ずることになる。
なお、展望用のエレベータにおいては、外光がかご内の防犯カメラに入光して映像が逆光状態になることを避けるために、かご内に画角の異なる少なくとも2つの防犯カメラを設置して、一方の防犯カメラで逆光状態を検知した場合、他方の防犯カメラへ出力を切り替えるエレベータの防犯カメラ装置が提案されている(たとえば、特許文献1)。
特開2008−189442号公報
上述したように、エレベータ用防犯カメラにおいては、かご内明るさと乗場等かご外部との明るさの違いから防犯カメラの映像が乱れてしまう恐れがある。また、従来の防犯カメラシステムは、逆光状態を検知してから、他方の防犯カメラへと出力を切り替えることとなるので、逆光状態を検知してから逆光を回避するまでにタイムラグが発生し、防犯カメラ切替直前の記録映像は逆光状態となってしまう。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、予め防犯カメラへの入光量を予測して絞りを調整する機能を備え、急激な入光量の変化による映像の乱れを防ぐことができるエレベータおよびエレベータ用防犯カメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のエレベータは、かごと、前記かご出入口に開閉自在に設けられたかごドアと、前記かごの運行を制御するエレベータ運行制御部と、前記かご内に設けられ、前記かご内の映像を撮像する撮像部とを有し、前記撮像部は、受光部と、前記受光部への入光量を調整する絞り部と、前記絞り部へ入光するかご内入光量を測定する入光量検出部と、前記エレベータ運行制御部から出力される前記かごを減速させる減速開始信号を受信したとき、前記かごドアの戸開時に前記絞り部に入光する戸開時入光量を予測する戸開時入光量予測部と、前記エレベータ運行制御部から前記減速開始信号または戸開開始信号を受信した場合、前記戸開時入光量予測部で予測した前記戸開時入光量と、前記入光量検出部から得られる前記かご内入光量とが対応するように、前記絞り部の絞り調整を行う絞り調整制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、予め防犯カメラへの入光量を予測し絞りを調整する機能を備え、急激な入光量の変化による防犯カメラ映像の乱れを防ぐことができるエレベータおよびエレベータ用防犯カメラを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータ用防犯カメラの基本構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータ用防犯カメラの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る絞り動作のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る絞りコントロール信号換算テーブルである。 本発明の第1の実施形態に係る時間別照度を示す時間別データベースである。 本発明の第1の実施形態に係る階床別補正値を示す階床別データベースである。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータの運行状態を示す概略図である。 (a)本発明の第2の実施形態に係るかごドアと乗場ドアの防犯窓の重複無しの位置を示す概略図である。(b)本発明の第2の実施形態に係るかごドアと乗場ドアの防犯窓の一部重複を示す概略図である。(c)本発明の第2の実施形態に係るかごドアと乗場ドアの防犯窓の完全重複位置を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータ用防犯カメラの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る絞り動作のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの斜視図である。図2は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの防犯カメラの基本構成図である。図3は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの防犯カメラの構成を示すブロック図である。図4は本発明の第1の実施形態に係る絞り動作のフローチャートである。図5は本発明の実施形態に係る絞りコントロール信号換算テーブルである。図6は外光から得られる照度を時間別に記録した時間別照度データベースである。図7は階床別補正値を示す階床別データベースである。図8は本発明の実施形態に係るエレベータの運行状態を示す概略図である。
図1に示すように、かご11は巻上機等(図示せず)により昇降路100内を昇降しており、かご11にはかご出入口に開閉自在に設けられたかごドア12a、12bと撮像部1が備えられている。撮像部1とはエレベータのかご11内に設けられたCCDカメラ等で構成された防犯カメラである。
防犯カメラ1は、かご内においてかごドア12a、12b方向とは反対面のかご壁に設けられており、かごドア12a、12b方向を撮影するように取り付けられている。ただし、かご壁でなくてもドア12a、12b方向を撮影できるように設置されていれば、かご内天井等のような箇所でもよい。また乗場101には乗場ドア13a、13bが設けられている。かごドア12a、12bと乗場ドア13a、13bとはそれぞれ係合して戸開動作を行っている。
近年、かご11内は密室であることから起こりうる犯罪の発生を予防するために防犯カメラを設けるエレベータが増加している。かご11に防犯カメラ1が設けられていることから、ドアの開閉動作によってかご11内に入光する入光量が変化する。
ここで、かご11の運行と入光量との関係について図8を用いて説明する。
図8で示した実線がエレベータの運行パターンであり、破線がかご内入光量の変化である。そして、横軸に時間を、縦軸にかご速度およびかご内明るさを示す。
実線で示すように、かご11は戸閉した後、徐々に加速して一定の速度に到達する。その後、かご11は減速し停止した後、目的の階床に着床し戸開する。このとき、破線で示すようにかごドア12が戸開している間は外光が入光するためかご内入光量は多く、戸閉とともにかご内入光量はそれに比して減少する。また目的の階床に着床し戸開すると外光が入光するので戸開とともにかご内入光量は増加する。
次に図2を用いて防犯カメラ1の構成について説明する。図2の矢印に示すように、外光はレンズ201を通って絞り部2を介しCCDのような受光部200へ到達する。受光部200は受信した光信号を電気信号に変換し、画像処理部202および入光量検出部3へ出力する。画像処理部202は受信した電気信号を映像信号に変換し表示装置などの外部機器(図示せず)へ出力するように設定されている。また、入光量検出部3は受信した電気信号をかご内入光量として絞り調整制御部4へ出力するように設定されている。そして絞り調整制御部4は受信したかご内入光量に基づいて絞り部2を制御している。
本発明によるエレベータ用防犯カメラ1も図3に示すとおり、入光量を調整する絞り部2と絞り部2に入光する入光量を光信号として受け取る受光部200と、受光部200からの電気信号の強度を測定検出する入光量検出部3および受光部200からの電気信号を映像信号に変換する画像処理部202と、入光量検出部3から受け取る電気信号の強度によって絞り部2の絞りを調整・制御する絞り調整制御部4とを備えている。
そしてさらに、絞り部2への入光量を予測する戸開時入光量予測部5を備えている。戸開時入光量予測部5はマイコンなどを搭載した制御装置(図示せず)を有し、予測入光量演算部6と時間別データベース7と階床別データベース8を備える。
絞り部2は、図示しないがマイコンなどを備えた制御装置とVCM方式の微細アクチュエータと絞り羽根とを備え、制御装置とアクチュエータとで絞り羽根を動かし、絞り孔の大きさを調整することで受光部200への入光量を調整する。
入光量検出部3は、図示しないマイコンなどを搭載した制御装置と、フォトトランジスタ等によって光の強度を測定する光センサを備え、光センサが受光部200からの電気信号の強度、すなわちかご内入光量を測定検出する。そして制御装置は得られたかご内入光量を絞りコントロール信号に変換し、絞り調整制御部4へ出力するように設定されている。
絞り調整制御部4は、図示しないマイコンなどを搭載した制御装置と、ROMなどの記憶装置から構成され、図5に示すような絞りコントロール信号換算テーブルを有している。
図5に示す絞りコントロール換算テーブルは、換算テーブル左辺にあるかご内入光量または戸開時入光量から与えられる値の一定の範囲に対して、換算テーブル右辺にあるそれぞれの範囲に対応した絞りコントロール信号が与えられるように設定されている。
ここで絞りコントロール信号とは、絞り孔が全開している場合を0として、絞りの割合(%)で示している。つまり入光量が多ければ多いほど絞りの割合は大きい。ただし100の絞りであっても絞り孔が全閉するわけではなく、絞り孔に所定の開きはある。
図3に戻り、絞り調整制御部4は、後述するエレベータ運行制御部9から減速開始信号や戸開動作開始信号を入力された場合、入光量検出部3で得られるかご内入光量または後述する予測入光量演算部6で予測される戸開時入光量を図5に示す換算テーブルに基づいて絞りコントロール信号に換算し、絞り部2へ出力するように設定されている。この換算テーブルはエレベータ管理者等が任意に設定できる。
予測入光量演算部6は、かご内に入光する時間別の照度を格納した時間別データベース7および階床ごとのかご内入光量の比率を格納した階床別データベース8から時間別照度および階床別補正値を受け取り、受け取った時間別照度と階床別補正値を乗じて算出される戸開時入光量を絞り調整制御部4へ出力するように設定されている。時間別データベース7および階床別データベース8についての詳細は後述する。
また、エレベータには通常、エレベータ運行制御部9が備えられている。エレベータ運行制御部9は、エレベータの機械室(図示せず)もしくは昇降路100内に設けられ、エレベータの運行を制御している。本実施形態においては、エレベータ運行制御部9は戸開開始信号やかご減速開始信号などを絞り調整制御部4へ出力し、かご11の次停止階情報を階床別データベース8へ出力するように設定されている。
次に、時間別データベース7および階床別データベース8の構成について説明する。
戸開時入光量予測部5内に組み込まれた時間別データベース7は、図示しないマイコン等を搭載した制御装置と、月日や時刻を出力するカレンダーICと、ハードディスクやROMなどの記憶媒体から構成される。
記憶媒体はカレンダーICから出力される現在の月日や時刻に応じた外光から得られる照度すなわち時間別照度を予測入光量演算部6へ出力するように設定されている。
階床別データベース8は時間別データベース7と同様に戸開時入光量予測部5内に組み込まれ、図示しないマイコン等を搭載した制御装置と、建物の方角や立地条件等に応じた入光量すなわち階床別入光量を階床ごとの比率として表した階床別補正値を記録するハードディスクやROMなどの記憶媒体とから構成される。
階床別データベース8はエレベータ運行制御部9から次停止階情報を入力された場合、次停止階に応じた階床別補正値を予測入光量演算部6へ出力するように設定されている。ただし、階床別データベース8はすべての階床における階床別補正値を有している必要はなく、特定階についてのみ階床別補正値を有するものとしてもよい。
以下、時間別照度および階床別補正値の算出方法と保存形式について図6および図7を用いて説明する。
まず図6を用いて時間別照度と時間別データベース7について述べる。
設計者は予め各種情報を基に、太陽の照度に基づいた月と時間別の基準階でのかご内の入光量を調査設定し、ROM等に保存する。たとえば本実施形態においては基準階を1階とし、夏季の日中におけるかご内の最高入光量を15000ルクス、冬季の日中における最高入光量を10000ルクスとして時間別照度を設定する。
なお、ここでは設計者が予め設定しているが、気象情報を取得し、毎日決まった時間に更新して、その日の天候から太陽の時間別照度を設定するようにしてもよい。
このようにして、行を月、列を時間として表して、時間ごとのかご内の入光量を設定したものが図6の時間別データベース7である。
次に図7を用いて階床別補正値と階床別データベース8について説明する。
設計者は建物の方角や立地条件等から各階床の照度を比較し、基準時間での階床ごとに、日中の乗場明るさの比率を階床別補正値として、ROM等に保存する。本実施形態では、建物の1階の乗場において戸開時に入光量検出部3が測定検出するかご内入光量を階床別補正基準値1.00として設定し、その他各階床での乗場において戸開時に入光量検出部3が測定するかご内入光量を比較することによって階床別補正値を設定している。
階床別補正値の算出方法の簡単な例として、(任意の階床での戸開状態におけるかご内入光量)÷(1階での戸開状態におけるかご内入光量)×(補正基準値)=(任意の階床における階床別補正値)として算出することができる。
次に夜間における階床別補正値について説明する。夜間については、階床ごとにかご内入光量が変化することはないものとして、階床別補正値を全階床1.00として設定する。
このようにして左列を階床、中列を日中の補正値、右列を夜間の補正値として表し、階床ごとの明るさを比較して比率として示したものが図6の階床別データベース8である。
次に、本実施形態における防犯カメラ1の絞り動作について図4のフローチャート、および図6、図7のデータベースを用いて説明する。本実施形態では、図7に示す階床別補正値を有する12階建てのビルについての階床間移動について考える。
ここでは、エレベータが1月のある日、15時に、7階から降下し5階で停止しようと移動中の場合について説明する。
まず、エレベータが7階から5階に向かって走行中の場合、絞り調整制御部4は入光量検出部3で測定されるかご11内の入光量に対応した絞りコントロール信号を絞り部2へ出力することにより絞り調整を行っている(S1)。
次に、エレベータが5階に着床するためにエレベータ運行制御部9から減速開始信号が出力され、この減速開始信号を絞り調整制御部4が受信すると(S2のYES)、エレベータ運行制御部9は、階床別データベース8に次停止階情報を出力し、階床別データベース8から次停止階の階床別補正値が予測入光量演算部6へ出力される。
さらに時間別データベース7からは現在時間における時間別照度が予測入光量演算部6へ出力される(S3)。
ただし、絞り調整制御部4がエレベータ運行制御部9から減速開始信号を受信していないときは、そのままかご内入光量に対応した絞りコントロール信号に基づいて絞り動作を行う(S2のNO)。
ここでは階床別データベース8からは図7に示す5階の階床別補正値1.25が予測入光量演算部6へ出力される。そして予測入光量演算部6は得られた階床別補正値1.25と、現在の時間に対応する時間別照度つまり図6に示す1月の15時における時間別照度7000ルクスとを乗じて現在の運行状況にあった戸開時入光量8750ルクスを算出する(S4)。
そして絞り調整制御部4は、換算テーブルに基づいて、算出した戸開時入光量8750ルクスに対応する絞りコントロール信号を絞り部2へ出力する(S5)。ここでは図5に示す絞りコントロール信号[80]を絞り部2へ出力し絞り動作を行う。つまり、この場合、次停止階での戸開動作の際に得られるかご11内への入光量を予測して絞り調整を行うことで急に強い外光がかご内に入光することで起きる映像の乱れを防止できる。
かご11が5階に着床した後、エレベータ運行制御部9が戸開開始信号を絞り調整制御部4へ出力した場合(S6のYES)、絞り調整制御部4は入光量検出部3から得られるかご11内への入光量に対応した絞り調整を行うように絞り制御を切り替える。
そして戸開開始した後は乗場側からかご11内への入光量に対応した絞りコントロール信号を絞り部2へ出力する(S7)。たとえば、本実施形態において5階の乗場側の外光からの実際の入光量が10000ルクスであった場合は、予測入光量との間に誤差があったことになる。
そこで、実際の入光量に合わせて絞りを調整させるため、かご11内への入光量に対応した絞りコントロール信号[100]を絞り部2へ出力する。つまり絞り部2は残り1250ルクス分の絞り調整を行うことになる。
このように、戸開動作の直前には外光からのかご内入光量がすでに予測されており、それに見合ったレンズの絞りが行われているため、戸開開始後の外光からのかご内入光量に対しての絞り調整は比較的微量なもので済み、従来のように戸開前後の急激なかご内入光量の変化により、映像が黒くなったり白くなったりするような問題は起こらなくなる。
ただし、ここでは、減速開始とともに戸開時入光量による絞り動作を開始していることとして記載したが、絞り動作をすばやく行えるような高性能の防犯カメラ1にあっては、絞り調整制御部がエレベータ運行制御部から出力された減速開始信号を受信してから数秒後や、戸開直前に戸開時入光量に基づく絞り動作を開始するようにしてもよい。
かご走行中に予め戸開時入光量に対応したレンズの絞りを行うことによって現実のかご内入光量に対しては絞りすぎになってしまい、それによってかご内映像が暗くなってしまう問題がある。
しかし、上述したように戸開直前で戸開時入光量による絞り動作を行うようにすれば、かご内映像が暗くなる時間を極力短くすることができる。このように絞り動作の開始のタイミングを設計者や管理者が任意に設定変更できるようにしてもよい。
また上記実施形態では、絞り部2として機械的な絞りの場合について説明したが、本発明は受光部200と絞り部2が一体となった電気的な絞り部としてもよい。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について図9ないし図11を参照して説明する。
図9は防犯窓の重複位置を示す図である。図10は本発明の第2の実施形態に係るエレベータ内の防犯カメラの構成を示すブロック図である。図11は本発明の第2の実施形態に係る絞り動作のフローチャートである。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、エレベータのかごドア12および乗場ドア13に防犯窓801および防犯窓802が設けられており、さらにかご内に設けられた撮像部1内に面積比較入光量予測部10が設けられている点である。
つまり第1の実施形態では、エレベータ運行制御部9から出力される減速開始信号を絞り調整制御部4が受信した場合に戸開時入光量を利用した絞り動作を開始した。
これに対して本実施形態では、さらに、かご11内に外光が入光する位置に、かごドアに設けたドア防犯窓801が達したときに、かごドア防犯窓801を通して入光するかご11内への入光量に基づいて、戸開時に乗場101側からかご11内へ入光する入光量を面積比較入光量として予測し、絞り調整を行うようにしている。
図9は、かごドア12と乗場ドア13、およびかごドア防犯窓801と乗場ドア802との位置関係を模式的に示した図である。
図9(a)に示すようにかご11が走行中の場合は、かごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802とは重なり合っていない位置関係にある。そして図9(b)に示すように、かご11が階床に着床しようと減速し始めてから、かごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802との一部が重なり合う。その後図9(c)に示すように、かごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802とが完全に重なり合うようにしてかご11が階床に着床する。
つまり両防犯窓801、802は、かご11が正規位置に階床に着床している場合、かごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802とが全面に亘り重なり合うように設けられている。
本実施形態では、エレベータ運行制御部9は第1の実施形態で述べた機能のほか、かごドア12および乗場ドア13に設けられたかごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802とが重なる位置、つまりかご内に外光が防犯窓を介して入光する位置にかご11が到達したこと即ち防犯窓重複位置信号を検出し、この防犯窓重複位置信号を絞り調整制御部4へ出力するように設定されている。
さらに本実施形態では図10に示すように撮像部1内に、面積比較入光量予測部10が備えられており、絞り調整制御部4は受信した防犯窓重複位置信号を面積比較入光量予測部10に出力するように設定されている。
詳細には、図9(b)に示すようにエレベータが減速しその後、かごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802とが重複し始めたとき、かごドア12の面積と防犯窓の重複面積を比較することによって絞り調整制御部4は戸開動作の際に得られる入光量を算出する。例えば、かごドア面積と防犯窓重複面積の面積比から入光量を算出することが可能である。なお、防犯窓重複位置については管理者等が予めエレベータ運行制御部9に記憶させておいてもよい。
以下、本実施形態における防犯カメラ1の絞り動作について図11のフローチャートを用いて説明する。ただし、本実施形態において、上記第1の実施形態における(S5)までの工程は同様であるため説明を省略する。
まずエレベータが減速し、戸開時入光量による絞り動作を行い(S5)、エレベータ運行制御部9から出力された防犯窓重複位置信号を絞り調整制御部4が受信し、面積比較入光量予測部10へ出力する。ここでの防犯窓重複位置とは図9(a)のようにかごドア防犯窓801下端部と乗場ドア防犯窓802上端部が重なる位置つまり防犯窓重複開始位置を指す。その後エレベータ運行制御部9はさらに所定位置での防犯窓重複位置信号を絞り調整制御部4へ出力し、その情報が面積比較入光量予測部10へ伝えられる(S91)。ここでの所定位置とは、たとえば図9(b)に示すようにかごドア防犯窓801と乗場ドア防犯窓802との一部が重なっている位置を指す。
そこで、面積比較入光量予測部10はかごドア防犯窓801から入光する入光量とそのときの防犯窓重複面積とから、戸開時の入光量すなわち面積比較入光量を予測する(S92)。
詳細には、エレベータ運行制御部9が検出した防犯窓重複開始位置から、絞り調整制御部4がエレベータ運行制御部9から受け取った情報に基づく所定の防犯窓重複位置までの距離と、防犯窓の幅を乗じることで防犯窓の面積が求まる。つまりここでは、図9(b)でのかごドア防犯窓801と乗場ドア802との重複面積を求めることとなる。
そして求めた防犯窓の重複面積と、すでに求められているかごドア12の面積を比較することによって、面積比較入光量予測部10は防犯窓から入光している入光量から戸開時のかご11内への面積比較入光量を算出する。
次に面積比較入光量予測部10で算出された面積比較入光量と上記実施形態での(S4)で算出した戸開時入光量とを比較し、それぞれの値が図5に示す換算テーブルにおいて同様の範囲内にある場合は絞り調整制御部4はそのまま戸開時入光量の範囲に対応した絞りコントロール信号の出力を継続し、異なっていれば、絞り調整制御部4は面積比較入光量の範囲に対応した絞りコントロール信号を新たに絞り部2へ出力する(S93)。
その後の動作については第1の実施形態で述べた(S6)以降と同様であるので省略する。面積比較入光量から絞りコントロール信号への換算方法についても第1の実施形態で述べた手法と同様であるため説明を省略する。
以上のように、第2の実施形態では第1の実施形態に比べ、かご11内へ入光する入光量の予測精度も高まり、より防犯カメラ1の映像の乱れを防ぐことが可能となる。
1…撮像部
2…絞り部
3…入光量検出部
4…絞り調整制御部
5…戸開時入光量予測部
6…予測入光量演算部
7…時間別データベース
8…階床別データベース
9…エレベータ運行制御部
10…面積比較入光量予測部
11…かご
12a、12b…かごドア
13a、13b…乗場ドア
100…昇降路
101…乗場
200…受光部
201…レンズ
202…画像処理部
801…かごドア防犯窓
802…乗場ドア防犯窓

Claims (10)

  1. かごと、
    前記かご出入口に開閉自在に設けられたかごドアと、
    前記かごの運行を制御するエレベータ運行制御部と、
    前記かご内に設けられ、前記かご内の映像を撮像する撮像部と、
    を有し、
    前記撮像部は、
    受光部と、
    前記受光部への入光量を調整する絞り部と、
    前記絞り部へ入光するかご内入光量を測定する入光量検出部と、
    前記エレベータ運行制御部から出力される前記かごを減速させる減速開始信号を受信したとき、前記かごドアの戸開時に前記絞り部に入光する戸開時入光量を予測する戸開時入光量予測部と、
    前記エレベータ運行制御部から前記減速開始信号または戸開開始信号を受信した場合、前記戸開時入光量予測部で予測した前記戸開時入光量と、前記入光量検出部から得られる前記かご内入光量とが対応するように、前記絞り部の絞り調整を行う絞り調整制御部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記戸開時入光量予測部は、
    時間ごとの外光の明るさを記録した時間別データベースと、
    階床ごとの外光の明るさを記録した階床別データベースと、
    前記時間別データベースから得られる前記時間ごとの外光の明るさと前記階床別データベースから得られる前記階床ごとの外光の明るさとから前記戸開時入光量を演算し、前記絞り調整制御部へ出力する予測入光量演算部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記減速開始信号を前記絞り調整制御部へ出力し、次停止階情報を前記階床別データベースへ出力したとき、前記予測入光量演算部は次停止階における外光の明るさ情報を前記階床別データベースから受信し、また、前記時間別データベースから現在の時間における外光の明るさ情報を受信し、前記両外光の明るさ情報から前記戸開時入光量を演算し、前記絞り調整制御部へ出力して前記絞り部の調整を行うようにしたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  4. 前記かごドアは防犯窓を備え、
    前記絞り調整制御部が前記減速開始信号を前記エレベータ運行制御部から受信したとき、前記戸開時入光量予測部から入力された前記戸開時入光量を前記絞り部に出力し、
    前記エレベータ運行制御部は前記防犯窓から外光が入光する位置に前記かごが到達したとき所定の防犯窓重複位置信号を前記絞り調整制御部へ出力し、前記絞り調整制御部は前記防犯窓重複位置信号を受信したとき、前記防犯窓からの入光量を前記絞り部に出力して、絞り部の絞り調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  5. 前記かごドアは防犯窓を備え、
    前記撮像部には前記防犯窓からの入光量に基づいて戸開時における外光からの入光量を面積比較入光量として算出する面積比較入光量予測部をさらに備え、
    前記減速開始信号を前記エレベータ運行制御部から受信したとき、前記戸開時入光量予測部から入力された前記戸開時入光量を前記絞り部に出力し、
    前記エレベータ運行制御部は前記防犯窓から外光が入光する位置に前記かごが到達したとき所定の防犯窓重複位置信号を前記絞り調整制御部へ出力し、前記絞り調整制御部は前記防犯窓重複位置信号を受信したとき、前記面積比較入光量予測部により前記防犯窓からの入光量から戸開時における外光の入光量として予測される前記面積比較入光量を前記絞り部に出力して、絞り部の調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  6. 受光部と、
    前記受光部への入光量を調整する絞り部と、
    前記絞り部へ入光するかご内入光量を測定する入光量検出部と、
    エレベータかごの運行を制御するエレベータ運行制御部から前記かごを減速させる減速開始信号を受信して、前記かごの出入口に開閉自在に設けられたかごドアの戸開時に前記絞り部に入光する戸開時入光量を予測する戸開時入光量予測部と、
    前記エレベータ運行制御部から前記減速開始信号または戸開開始信号を受信したとき、前記戸開時入光量予測部で予測される前記戸開時入光量と、前記入光量検出部から得られる前記かご内入光量とが対応するように、前記絞り部の絞り調整を行う絞り調整制御部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ用防犯カメラ。
  7. 前記戸開時入光量予測部は、
    時間ごとの外光の明るさを記録した時間別データベースと、
    階床ごとの外光の明るさを記録した階床別データベースと、
    前記時間別データベースから得られる前記時間ごとの外光の明るさと前記階床別データベースから得られる前記階床ごとの外光の明るさとから前記戸開時入光量を演算し、前記絞り調整制御部へ出力する予測入光量演算部と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用防犯カメラ。
  8. 前記減速開始信号を前記絞り調整制御部が受信し、さらに前記エレベータ運行制御部から出力された次停止階情報を前記階床別データベースが受信したとき、前記予測入光量演算部は次停止階における外光の明るさ情報を前記階床別データベースから受信し、また、前記時間別データベースからは現在の時間における外光の明るさ情報を受信し、前記両外光の明るさ情報から前記戸開時入光量を演算し、前記絞り調整制御部へ出力して前記絞り部の絞り調整を行うようにしたことを特徴とする請求項7に記載のエレベータ用防犯カメラ。
  9. 前記絞り調整制御部は前記減速開始信号を前記エレベータ運行制御部から受信したとき、前記戸開時入光量予測部から入力された前記戸開時入光量を前記絞り部に出力し、
    前記エレベータ運行制御部から前記かごに設けられた防犯窓から外光が入光する位置に前記かごが到達したことを示す防犯窓重複位置信号を前記絞り調整制御部が受信したとき、前記防犯窓からの入光量を前記絞り部に出力して、絞り部の絞り調整を行うようにしたことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用防犯カメラ。
  10. 前記かごドアに設けられた前記防犯窓からの入光量に基づいて戸開時における外光からの入光量を面積比較入光量として算出する面積比較入光量予測部をさらに備え、
    前記減速開始信号を前記エレベータ運行制御部から受信したとき、前記戸開時入光量予測部から入力された前記戸開時入光量を前記絞り部に出力し、
    前記エレベータ運行制御部から前記防犯窓から外光が入光する位置に前記かごが到達し、さらに所定の位置まで前記かごが到達したことを示す防犯窓重複位置信号を前記絞り調整制御部が受信したとき、前記面積比較入光量予測部により前記防犯窓からの入光量から戸開時における外光の入光量として予測される前記面積比較入光量を前記絞り部に出力して、絞り部の絞り調整を行うようにしたことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用防犯カメラ。
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