JP2011172617A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤に設けられ遊技球の通過を検出する球通過検出部を備え、球通過検出部による遊技球の検出に基づいて動作する遊技機であって、球通過検出部と同一の構成および機能を有する球通過検出スイッチ610および球通過検出回路620と、球通過検出スイッチ610および球通過検出回路620により検出され得る金属体632と、金属体632を球通過検出スイッチ610および球通過検出回路620により検出され得る位置に保持する包囲部631とを有し、球通過検出スイッチ610および球通過検出回路620から得られる出力の乱れから異常状態を認識する不正行為検出装置600を備える。
【選択図】図8
Description
また、前記被検出体(632または732)は、前記遊技球であるとよい。
また、前記検出部(610と620、または710と720)には、周囲に高周波磁界を発生させるコイル(612または712)が配置され、前記被検出体(632または732)が通過可能な通過孔(611aまたは711a)が形成されており、前記保持部(631または733)は、前記被検出体(632または732)の重心が前記検出部(610と620、または710と720)の前記通過孔(611aまたは711a)の内部に位置するように当該被検出体(632または732)を保持するとよい。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116が取り付けられている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
また、遊技盤110の右下の位置には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部が有する大入賞口スイッチ(SW)215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部が有する普通入賞口スイッチ(SW)217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、後述する不正行為検出装置600が有する球通過検出スイッチ610と、不正行為検出装置700が有する球通過検出スイッチ710と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。つまり、普通図柄抽選部232は、ゲート検出部から、ゲート124を遊技球が通過したとの信号を取得した場合に、普通図柄の抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
また、普通図柄制御部237は、現在のパチンコ遊技機100の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれにも該当しない場合には、普通図柄変動の変動時間を長時間、例えば29秒に設定する。これに対し、パチンコ遊技機100の現在の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれかに該当する場合には、普通図柄変動の変動時間を短時間、例えば3秒に設定する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
球通過検出スイッチ510は、図5に示すように、遊技球が通過する通過孔511aが形成されたスイッチ筐体511と、このスイッチ筐体511内部の通過孔511aの回りに配置され、不図示の高周波発振回路に接続された検出コイル512とを備える、貫通型近接スイッチである。また、球通過検出スイッチ510は、駆動電圧(例えば、12V)が供給される入力線513と、後述する接続線522を介して遊技制御部200に接続される出力線514とを有している。そして、球通過検出スイッチ510は、入力線513に供給される駆動電圧により検出コイル512から高周波磁界を発生する。
球通過検出回路520は、NPN型のトランジスタ521を有しており、そのベースには出力線514に接続された接続線522を介して5Vが供給され、トランジスタ521のコレクタは+5Vが印加された状態で遊技制御部200のCPU201の入力ポート201aに接続されている。
以上のように構成された球通過検出部500においては、遊技球が球通過検出スイッチ510の通過孔511aを通過していないときには、検出コイル512から発生された高周波磁界の磁気損失が生じないが、金属体である遊技球が通過孔511aを通過しているときには、遊技球内を誘導電流が流れて磁気損失が発生する。それゆえ、球通過検出スイッチ510は、図6(a)に示すように、遊技球が通過孔511aを通過していないときには、出力線514を介して「H」レベルの信号を出力し、他方、遊技球が通過孔511aを通過しているときには、検出コイル512のインピーダンスが変化し、出力線514を介して「L」レベルの信号を出力する。
遊技制御部200は、球通過検出回路520から「H」レベルの信号を受信することにより球通過検出部500に遊技球が通過したことを認識する。
しかしながら、遊技者の中には、球通過検出スイッチ510の通過孔511aに遊技球が通過しているタイミングを狙って、言い換えればCPU201の入力ポート201aに「H」レベルの信号が供給されるタイミングを狙って、電磁波を発生する機器を使用して不正な電磁波を発生し、不正に球通過検出部500を誤作動させて不正な遊技球の払い出しや抽選を受ける不正行為を行うもの者がいる。
外部から不正な電磁波が発生された場合、接続線522上においては、球通過検出スイッチ510がその電磁波の影響を受けるため、図7(a)に示すように、遊技球が通過孔511aを通過する球通過時間よりも短い周期の信号波形で、「H」レベルに切り換わる。そのため、遊技制御部200の球通過検出回路520に、遊技球が正常に通過孔511aを通過したときよりも短い周期の「L」レベルの信号が球通過検出回路520に供給される。そして、遊技制御部200のCPU201は、不正行為が行われることに起因して、球通過検出回路520から、図7(b)に示すような短い周期の「H」レベルの信号を受信し、球通過検出スイッチ510が「H」レベルへの切り換わりに応じた数の遊技球の通過を検出したものと認識する。その結果、不正な払い出し遊技球の増加や不正な抽選の増加などが生じてしまう。
次に、第1の実施形態に係る不正行為検出装置600について説明する。
第1の実施形態に係る不正行為検出装置600は、異常状態認識手段の一例であり、上述した、球通過検出スイッチ510の通過孔511aに遊技球が通過しているタイミングを狙って不正な電磁波を発生させる、いわゆる「電波ゴト」と呼ばれる不正行為と、パチンコ遊技機100を叩く、いわゆる「どつき」と呼ばれる不正行為との両方を検出する装置である。
不正行為検出装置600は、上述した球通過検出部500と同様の構成および機能の装置を一部に有している。つまり、不正行為検出装置600は、球通過検出スイッチ510と同様の構成および機能の球通過検出スイッチ610を有するとともに、球通過検出回路520と同様の構成および機能の球通過検出回路620を有している。球通過検出スイッチ610は、遊技盤110の盤面110aの裏側に設置されており、球通過検出回路620は、遊技制御部200内に構成されている。なお、球通過検出スイッチ610および球通過検出回路620が、後述する金属体632を検出する検出部の一例である。
次に、第2の実施形態に係る不正行為検出装置700について説明する。
第2の実施形態に係る不正行為検出装置700も、第1の実施形態に係る不正行為検出装置600と同様に、異常状態認識手段の一例であり、いわゆる「電波ゴト」と呼ばれる不正行為と、いわゆる「どつき」と呼ばれる不正行為との両方を検出する装置である。
図9(a)は、第2の実施形態に係る不正行為検出装置700の概略構成図であり、(b)は、(a)におけるIXB−IXB部の断面図である。
Claims (5)
- 遊技盤と当該遊技盤に設けられ遊技球の通過を検出する球通過検出部とを備え、当該球通過検出部による当該遊技球の検出に基づいて動作する遊技機であって、
前記球通過検出部と同一の構成および機能を有する検出部と、当該検出部により検出され得る被検出体と、当該被検出体を当該検出部により検出され得る位置に保持する保持部とを有し、当該検出部から得られる出力の乱れから異常状態を認識する異常状態認識手段
を備える遊技機。 - 前記検出部は、高周波磁界を発生させるコイルを有し、
前記被検出体は、前記コイルが発生させる高周波磁界の磁気損失を生じさせる物体であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記被検出体は、前記遊技球であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記保持部は、前記検出部の前記コイルが発生させる高周波磁界の磁気損失を生じさせる位置に前記被検出体を保持することを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
- 前記検出部には、周囲に高周波磁界を発生させるコイルが配置され、前記被検出体が通過可能な通過孔が形成されており、
前記保持部は、前記被検出体の重心が前記検出部の前記通過孔の内部に位置するように当該被検出体を保持することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遊技機。
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