JP2011172461A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ等の誘導性負荷へ交流電力を供給できるとともに、負荷の電気耐圧を小さくすることが可能であり、電気ノイズが小さい直流電源としても機能できる小型軽量シンプルな電源装置の提供を目的とする。
【解決手段】インバータ回路と、インバータ回路へ接続される誘導性負荷と、インバータ回路に交流電力を前記誘導性負荷へ出力させる制御回路とを備え、制御回路は、開閉器により誘導性負荷と直列に第2の負荷を接続し、インバータ回路から誘導性負荷を介して第2の負荷へ直流電力を出力させる。
【選択図】図1
【解決手段】インバータ回路と、インバータ回路へ接続される誘導性負荷と、インバータ回路に交流電力を前記誘導性負荷へ出力させる制御回路とを備え、制御回路は、開閉器により誘導性負荷と直列に第2の負荷を接続し、インバータ回路から誘導性負荷を介して第2の負荷へ直流電力を出力させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、インバータ回路に接続される誘導負荷を介してインバータ回路から直流電力を供給する電源装置に関するものである。
従来、インバータ回路からモータへ交流電力を供給するとともに、当該インバータ回路から電気ヒータへ直流電力を供給する電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。図8により説明する。制御回路79が、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2(IGBT、FET,トランジスタ等が用いられる)を、接続線18を介して制御することにより、バッテリー1からの直流電圧がPWM変調され、交流電流がモータ11を構成する固定子巻線4へ出力される。これにより、モータ11の回転子5が駆動される。ダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の循環ルートとなる。
このインバータ回路10からの出力を低下させ、リレー99が閉じられる。これにより、インバータ回路10のスイッチング素子2Wから、電気ヒータ120へ直流電力が供給される。この直流電力は、スイッチング素子2Wのチョッピング(スイッチング)により調節される。
上記の従来例においては、インバータ回路10からの出力を低下させてリレー99が閉じられ、電気ヒータ120へ直流電力が供給される。そのため、交流電流は小さい状態でリレー99が閉じられるため、リレー99の保護には有効である。
然しながら、インバータ回路10から電気ヒータ120への瞬時出力電圧は、スイッチング素子2WがONした時の電圧即ちバッテリー1の電圧になる。スイッチング素子2WがOFFした時は0Vとなる。このチョッピング(スイッチング)によるパルス電圧が電気ヒータ120に印加される。そのため、電気ヒータ120、リレー99には、バッテリー1の電圧以上の電気耐圧が必要となる。これにより、電気ヒータ120、リレー99が大型化、複雑化することになる。バッテリー1の電圧を低電圧に変換するダウンコンバータをバッテリー1とインバータ回路10との間に配置することが考えられるが、ダウンコンバータのコイル、スイッチング素子、ダイオードなどの部品点数が増加し、大型化、複雑化することになる。
また、電気ヒータ120は抵抗器であるため、電気ヒータ120、リレー99、配線などには、上記パルス電圧に同期した矩形パルス電流が流れることになる。矩形パルス電流には高調波成分が含まれている。これにより、大きな電気ノイズが発生するため、その対策としてのシールド、フィルタなどにより、電気ヒータ120、リレー99、配線などが大型化、複雑化することになる。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、モータ等の誘導性負荷へ交流電力を供給できるとともに、直流電源としても機能できる、負荷等に高い電気耐圧を必要とせず、大きな電気ノイズを生じない小型で軽量かつシンプルな電源装置の提供を目的とす
る。
る。
上記課題を解決するために、本発明の電源装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、インバータ回路へ接続される第1の負荷である誘導性負荷と、インバータ回路を制御して交流電力を誘導性負荷へ出力させる制御回路とを備え、第2の負荷に接続した開閉器を備え、制御回路は、開閉器により誘導性負荷と直列に第2の負荷を接続し、インバータ回路から誘導性負荷を介して第2の負荷へ直流電力を出力させるものである。
これにより、ダウンコンバータを直流電源とインバータ回路との間に配置することなく、第2の負荷へ低電圧に変換した直流電力を出力させることができる。そのため、ダウンコンバータのコイル、スイッチング素子、ダイオードなどの部品点数増加、大型化、複雑化を招くことがない。また、第2の負荷、開閉器の電気耐圧を大きくする必要がなく、大型化、複雑化を防止できる。
また、第2の負荷が抵抗器である場合においても、第2の負荷、開閉器、配線などには、パルス電圧に同期した矩形パルス電流が流れることはない。即ち、大きな電気ノイズが発生することはないため、電気ノイズ対策としてのシールド、フィルタなどにより、第2の負荷、開閉器、配線などが大型化、複雑化することを防止できる。
本発明の電源装置は、モータ等の誘導性負荷へ交流電力を供給できるとともに、特段の部品追加が不要で小型軽量シンプルであり、電気耐圧の小さい負荷への電気ノイズの小さい給電が可能な直流電源としても機能できる。
第1の発明の電源装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、インバータ回路へ接続される第1の負荷である誘導性負荷と、インバータ回路を制御して交流電力を誘導性負荷へ出力させる制御回路とを備え、第2の負荷に接続した開閉器を備え、制御回路は、開閉器により誘導性負荷と直列に第2の負荷を接続し、インバータ回路から誘導性負荷を介して第2の負荷へ直流電力を出力させるものである。
これにより、ダウンコンバータを直流電源とインバータ回路との間に配置することなく、第2の負荷へ低電圧に変換した直流電力を出力させることができる。そのため、ダウンコンバータのコイル、スイッチング素子、ダイオードなどの部品点数増加、大型化、複雑化を招くことがない。また、第2の負荷、開閉器の電気耐圧を大きくする必要がなく、大型化、複雑化を防止できる。
また、第2の負荷が抵抗器である場合においても、第2の負荷、開閉器、配線などには、パルス電圧に同期した矩形パルス電流が流れることはない。即ち、大きな電気ノイズが発生することはないため、電気ノイズ対策としてのシールド、フィルタなどにより、第2の負荷、開閉器、配線などが大型化、複雑化することを防止できる。
第2の発明は、第1の発明の電源装置において、第2の負荷は、インバータ回路と誘導性負荷との間に接続されるものである。これにより、開閉器として第2の負荷両端を開閉できれば良いので、トランスファリレーは必要なく、1接点リレー、双方向サイリスタ(トライアック)などが使用可能となり、電気回路をシンプルにできる。
第3の発明は、第1の発明の電源装置において、第2の負荷は、インバータ回路と誘導性負荷との接続ラインから分岐して接続されるものである。これにより、インバータ回路と誘導性負荷との接続はそのままに、第2の負荷の電気回路を追加するのみで容易に実現できる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明の電源装置において、開閉器は半導体とするものである。これにより、開閉器として機械接点のあるリレーを用いず、電気回路をソリッド部品のみで構成でき、振動などに対しての信頼性を強化できる。
第5の発明は、第1乃至第4の発明の電源装置において、誘導性負荷は電動圧縮機であり、第2の負荷は電気ヒータとするものである。これにより、暖房を行う場合、電動圧縮機によるヒートポンプ暖房が充分にその性能を発揮できない低温(COPが1以下)においては、電動圧縮機のモータを停止させ、電気ヒータに通電して暖房することができる。このとき、電気ヒータへ通電するためのコンバータなどを準備する必要はない。電気耐圧の大きい電気ヒータ、電気ノイズ対策なども準備する必要がない。そのため、小型軽量化を図ることができる。
また、電動圧縮機にインバータ回路などを搭載すれば、スイッチング素子と固定子巻線が近くに配置できる。また、これらが金属ケースに納められることで、電気ノイズを更に抑制できる。
第6の発明は、第5の発明の電源装置において、電気ヒータをPTCヒータとするものである。PTCヒータは構造上電気耐圧を大きくできないため、電気耐圧の小さい負荷への給電が可能な直流電源としても機能できる本電源装置は有用である。
第7の発明は、第1乃至第4の発明の電源装置において、直流電源はバッテリー、誘導性負荷はモータであり、第2の負荷は当該バッテリーを加熱する電気ヒータとするものである。これにより、低温時において、モータを使用する前にバッテリーを暖めておき、モータを使用する時にバッテリーの能力を充分に引き出すことが出来る。
第8の発明は、第1乃至第7の発明の電源装置において、車両に搭載されるものである。車両に搭載される装置には小型軽量であることが求められる。そのため、小型軽量にできる本電源装置は有用である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電源装置の電気回路図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電源装置の電気回路図である。
まず、交流電源としての作動について説明する。制御回路71が、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2(IGBT、FET,トランジスタ等が用いられる)を、接続線18を介して制御することにより、バッテリー1からの直流電圧がPWM変調され、交流電流が第1の負荷であるモータ11を構成する固定子巻線4へ出力される。これにより、モータ11の回転子5が駆動される。ダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の循環ルートとなる。U相、V相、W相それぞれの上アームスイッチング素子2を2U,2V,2W、下アームスイッチング素子2を2X,2Y,2Zとする。また、それらに対応するダイオード3を、3U,3V,3W、3X,3Y,3Zとする。U相、V相、W相それぞれの固定子巻線4を4U,4V,4Wとする。回転子5の位置検出方法などについては割愛する。
次に、直流電源としての作動例について以下説明する。制御回路71は、インバータ回路10によるバッテリー1からの直流電圧のPWM変調を停止し、モータ11の駆動を停止する。ここで、リレー91を作動させ、接点bから接点aに接続切り替えする。また、U相の上アームスイッチング素子2U、U相の下アームスイッチング素子2XをOFFに固定する。
制御回路71は、インバータ回路10のスイッチング素子2VをONにする。これにより、バッテリー1、スイッチング素子2Vから、固定子巻線4V,固定子巻線4Wを経由して、第2の負荷としての電気ヒータ12、平滑コンデンサ6(ダウンコンバータ機能用)へ直流電流が供給される。次に、スイッチング素子2VをOFFにする。これにより、誘導性負荷である固定子巻線4V,固定子巻線4Wのインダクタンスに蓄えられたエネルギーにより、下アームダイオード3Yから、固定子巻線4V,固定子巻線4Wを経由して、第2の負荷である電気ヒータ12、平滑コンデンサ6(ダウンコンバータ機能用)へ直流電流が供給される。このスイッチング素子2Vのスイッチング(ON,OFF)が適切に繰り返されることで、インバータ回路10(スイッチング素子2V)、固定子巻線4(固定子巻線4V,固定子巻線4W)、平滑コンデンサ6によりダウンコンバータが構成される。即ち、インバータ回路10から誘導性負荷としてのモータ11を介して、第2の負荷としての電気ヒータ12へ直流電力が出力される。
これにより、ダウンコンバータをバッテリー1とインバータ回路10との間に配置することなく、電気ヒータ12へ低電圧に変換した直流電力を出力させることができる。そのため、ダウンコンバータのコイル、スイッチング素子、ダイオードなどの部品点数増加、大型化、複雑化を招くことがない。また、電気ヒータ12、リレー91の電気耐圧を高くする必要がなく、大型化、複雑化を防止できる。
また、電気ヒータ12は抵抗器であるが、電気ヒータ12、リレー91、配線などには、スイッチング素子2Vのスイッチング(ON,OFF)に起因するパルス電圧に同期した矩形パルス電流が流れることはない。矩形パルス電流には高調波成分が含まれているため、これによって大きな電気ノイズが発生するので、電気ノイズ対策としてのシールド、フィルタなどにより、電気ヒータ12、リレー91、配線などを設けることが必要となって装置が大型化・複雑化する。これに対して本実施の形態の構成では、矩形パルス電流が流れないため、ノイズ対策のために装置が大型化・複雑化することを防止できる。
尚、交流電力の負荷として、センサレスブラシレスモータを例に挙げたが、誘導性負荷であれば、ブラシモータ、誘導モータ、トランスなどにも適用できる。3相回路に限らず2相などにも適用できる。PWM変調に限らずPAM変調でも良い。リレー91に代わり双方向通電可能な半導体双方向サイリスタ(トライアック)でも良い。これにより、開閉器として機械接点のあるリレーを用いず、電気回路をソリッド部品のみで構成し、振動な
どに対しての信頼性を強化できる。電気回路の構成としては、電気ヒータ12をバッテリー1のプラス側に接続し、スイッチング素子2Yをスイッチングしても良い。また、もうひとつの電気ヒータをU相に接続しても良い。スイッチング素子2Vのみのスイッチングを例に挙げたが、スイッチング素子2V及びスイッチング素子2Uの双方をスイッチングしても良い。
どに対しての信頼性を強化できる。電気回路の構成としては、電気ヒータ12をバッテリー1のプラス側に接続し、スイッチング素子2Yをスイッチングしても良い。また、もうひとつの電気ヒータをU相に接続しても良い。スイッチング素子2Vのみのスイッチングを例に挙げたが、スイッチング素子2V及びスイッチング素子2Uの双方をスイッチングしても良い。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る電源装置の電気回路図である。図1に比較し、リレー92が1接点となりシンプルになっている。配線も減少し小型化を図ることができる。交流電源としての作動については実施の形態1と同じであり、直流電源としての作動例について以下説明する。
図2は、本発明の実施の形態2に係る電源装置の電気回路図である。図1に比較し、リレー92が1接点となりシンプルになっている。配線も減少し小型化を図ることができる。交流電源としての作動については実施の形態1と同じであり、直流電源としての作動例について以下説明する。
制御回路72は、インバータ回路10によるバッテリー1からの直流電圧のPWM変調を停止し、モータ11の駆動を停止する。ここで、リレー92を作動させ、接点を閉から開とする。また、下アームスイッチング素子2ZをONに固定する。これにより、インバータ回路10とモータ11との間に、電気ヒータ12と平滑コンデンサ6が接続される。U相の上アームスイッチング素子2U、U相の下アームスイッチング素子2XをOFFに固定する。以下の作動は、実施の形態1と同じである。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る電源装置の電気回路図である。図1、図2に比較し、電気ヒータ12は、インバータ回路10とモータ11との接続ラインから分岐して接続されている。これにより、インバータ回路10とモータ11との接続はそのままに、電気ヒータ12の電気回路を追加するのみで容易に実現できる。また、リレー91、リレー92に代わり、開閉器としてトランジスタ93を使用している。これにより、開閉器として機械接点のあるリレーを用いず、電気回路をソリッド部品のみで構成し、振動などに対しての信頼性を強化できる。交流電源としての作動については実施の形態1と同じであり、直流電源としての作動例について以下説明する。
図3は、本発明の実施の形態3に係る電源装置の電気回路図である。図1、図2に比較し、電気ヒータ12は、インバータ回路10とモータ11との接続ラインから分岐して接続されている。これにより、インバータ回路10とモータ11との接続はそのままに、電気ヒータ12の電気回路を追加するのみで容易に実現できる。また、リレー91、リレー92に代わり、開閉器としてトランジスタ93を使用している。これにより、開閉器として機械接点のあるリレーを用いず、電気回路をソリッド部品のみで構成し、振動などに対しての信頼性を強化できる。交流電源としての作動については実施の形態1と同じであり、直流電源としての作動例について以下説明する。
制御回路73は、インバータ回路10によるバッテリー1からの直流電圧のPWM変調を停止し、モータ11の駆動を停止する。ここで、トランジスタ93を作動させ、ONにする。これにより、電気ヒータ12は、インバータ回路10とモータ11との接続ラインから分岐して接続される。また、U相の上アームスイッチング素子2U、U相の下アームスイッチング素子2X、W相の上アームスイッチング素子2W、W相の下アームスイッチング素子2ZをOFFに固定する。以下の作動は、実施の形態1と同じである。
(実施の形態4)
図4は、本発明の電源装置を用いて駆動する電動圧縮機25の断面図である。図の電動圧縮機25において、金属製筐体32の内部には、圧縮機構部28、モータ11が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒は、金属製筐体32の内部においてモータ11を通過し、その際にモータ11の冷却を行い、吐出口34より吐出される。モータ11の固定子巻線4は、金属製筐体32の内部で、ターミナル39に接続されている。ターミナル39は、金属製筐体32の外部で、インバータ回路10に接続される。
図4は、本発明の電源装置を用いて駆動する電動圧縮機25の断面図である。図の電動圧縮機25において、金属製筐体32の内部には、圧縮機構部28、モータ11が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒は、金属製筐体32の内部においてモータ11を通過し、その際にモータ11の冷却を行い、吐出口34より吐出される。モータ11の固定子巻線4は、金属製筐体32の内部で、ターミナル39に接続されている。ターミナル39は、金属製筐体32の外部で、インバータ回路10に接続される。
暖房を行う場合、電動圧縮機25によるヒートポンプ暖房が行われる。周囲温度が低くなると、蒸発器による吸熱が充分にできなくなる。そして、電気ヒータ12に通電して暖房する方が効率的に良くなる(COPが1以下)。このような状況においては、電動圧縮機25のモータ11を停止させ、電気ヒータ12に通電して暖房することになる。このとき、インバータ回路10、モータ11の固定子巻線4などによりコンバータを構成するた
め、電気ヒータ12へ通電するためのコンバータなどを準備する必要はない。また、電気耐圧の大きい電気ヒータ、電気ノイズ対策なども準備する必要がない。そのため、小型軽量化を図ることができる。
め、電気ヒータ12へ通電するためのコンバータなどを準備する必要はない。また、電気耐圧の大きい電気ヒータ、電気ノイズ対策なども準備する必要がない。そのため、小型軽量化を図ることができる。
図5は、本発明の電源装置を用いて駆動する別の電動圧縮機の断面図である。電動圧縮機40の右側に、インバータ回路10及びその周辺回路(符号20で示す)を密着させて取り付けている。金属製筐体32の中に圧縮機構部28、モータ11等が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール)がモータ11で駆動されることにより、圧縮される。この圧縮された冷媒は、モータ11を通過する際にモータ11を冷却し、吐出口34より吐出される。
インバータ回路10及びその周辺回路は、電動圧縮機40に取り付けられるように、金属製ケース30を使用している。発熱源となるインバータ回路部10は、低圧配管38を介して低圧冷媒で冷却される。電動圧縮機40の内部でモータ11の固定子巻線4に接続されているターミナル39は、インバータ回路部10の出力部に接続される。保持部35で金属製ケース30に固定される接続線36には、バッテリー1への電源線と回転数信号を送信するエアコンコントローラ(図示せず)との通信線及び電気ヒータ12への直流電源供給用の接続線がある。
電動圧縮機40にインバータ回路10などを搭載しているので、スイッチング素子2と固定子巻線4が近くに配置できる。そのため、配線を削減でき、コンバータとしての性能も確保できる。そして、これらが金属製筐体32、金属製ケース30に納められることで、電気ノイズを更に抑制できる。
(実施の形態5)
図6は、本発明の電源装置に用いるヒータの一例であるPTC(Positive Temperature Coefficient正温度特性)ヒータ43の斜視図である。電極44、フィン45、PTCサーミスタ素子46から構成される。PTCサーミスタ素子46は薄く、電極44が向かい合うため、PTCヒータは構造上電気耐圧を大きくできない。そのため、電気耐圧の小さい負荷への給電が可能な直流電源としても機能できる本電源装置は有用である。
図6は、本発明の電源装置に用いるヒータの一例であるPTC(Positive Temperature Coefficient正温度特性)ヒータ43の斜視図である。電極44、フィン45、PTCサーミスタ素子46から構成される。PTCサーミスタ素子46は薄く、電極44が向かい合うため、PTCヒータは構造上電気耐圧を大きくできない。そのため、電気耐圧の小さい負荷への給電が可能な直流電源としても機能できる本電源装置は有用である。
(実施の形態6)
図7は、本発明の電源装置を用いたバッテリー加熱の模式図である。電気自動車を例に説明する。シーズヒータ等の電気ヒータ51によって加熱された温水(または不凍液)をポンプ52で送出する温水ユニット(流体加熱送出ユニット)53を有し、温水ユニット53と車室内熱交換器54とを流体経路すなわち送出管55と戻り用管56とで環状に連結している。そして送出管55と戻り管56の途中を制御弁58、59を介してバイパス管(バイパス流路)57で接続するとともに、バイパス管57を電気自動車の走行用バッテリー1の近傍に沿わす構成にしている。
図7は、本発明の電源装置を用いたバッテリー加熱の模式図である。電気自動車を例に説明する。シーズヒータ等の電気ヒータ51によって加熱された温水(または不凍液)をポンプ52で送出する温水ユニット(流体加熱送出ユニット)53を有し、温水ユニット53と車室内熱交換器54とを流体経路すなわち送出管55と戻り用管56とで環状に連結している。そして送出管55と戻り管56の途中を制御弁58、59を介してバイパス管(バイパス流路)57で接続するとともに、バイパス管57を電気自動車の走行用バッテリー1の近傍に沿わす構成にしている。
上記構成により、電気ヒータ51で加熱された温水はホンプ52で送出されて送出管55を通り、制御弁58によって流れの方向が、車室内熱交換器54側かバイパス管57側または車室内熱交換器54側とバイパス管57側の両側等に切換え制御される。このとき制御弁59は制御弁58に連動して動作するようにしている。したがつて、制御弁58、59によつて温水がバイパス管57側に送られた場合は、温水は電気自動車の走行用バッテリー1の近傍に沿って流れるので、走行用バッテリー1を暖めることができる。また制御弁58、59の切換え制御により、車室内の暖房、バッテリーの暖房、または車室内とバッテリー1の両方の暖房等が切換え可能になる。
これにより、低温時において、モータ11を使用する前に、インバータ回路10、モータ11の固定子巻線4などによりコンバータを構成して、電気ヒータ51に通電しバッテリー1を暖めておくことができる。そのため、モータ11を使用する時には、バッテリー1の能力を充分に引き出すことが出来る。尚、モータは走行用、電動圧縮機用などいずれでも良い。電気自動車で説明したが、エンジン駆動と電気駆動を併用したハイブリット車等でも同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる電源装置は、モータ等の誘導性負荷へ交流電力を供給できるとともに、特段の部品追加が不要で小型軽量シンプルであり、電気耐圧の小さい負荷への電気ノイズの小さい給電が可能な直流電源としても機能できるため、各種民生用製品、各種産業用機器に適用できる。
1 バッテリー
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4 固定子巻線
5 磁石回転子
6 平滑コンデンサ(ダウンコンバータ機能用)
8 平滑コンデンサ(インバータ機能用)
10 インバータ回路
11 モータ
12 電気ヒータ
18 接続線
25 電動圧縮機
40 電動圧縮機(インバータ回路搭載用)
43 PTCヒータ
51 電気ヒータ(バッテリー加熱用)
71 制御回路(トランスファリレー回路用)
72 制御回路(1接点リレー回路用)
73 制御回路(トランジスタ回路用)
91 トランスファリレー(開閉器)
92 1接点リレー(開閉器)
93 トランジスタ(開閉器)
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4 固定子巻線
5 磁石回転子
6 平滑コンデンサ(ダウンコンバータ機能用)
8 平滑コンデンサ(インバータ機能用)
10 インバータ回路
11 モータ
12 電気ヒータ
18 接続線
25 電動圧縮機
40 電動圧縮機(インバータ回路搭載用)
43 PTCヒータ
51 電気ヒータ(バッテリー加熱用)
71 制御回路(トランスファリレー回路用)
72 制御回路(1接点リレー回路用)
73 制御回路(トランジスタ回路用)
91 トランスファリレー(開閉器)
92 1接点リレー(開閉器)
93 トランジスタ(開閉器)
Claims (8)
- 直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、前記インバータ回路へ接続される第1の負荷である誘導性負荷と、前記インバータ回路を制御して交流電力を前記誘導性負荷へ出力させる制御回路とを備えた電源装置において、第2の負荷に接続した開閉器を備え、前記制御回路は、前記開閉器により前記誘導性負荷と直列に第2の負荷を接続し、前記インバータ回路から前記誘導性負荷を介して前記第2の負荷へ直流電力を出力させる電源装置。
- 前記第2の負荷は、前記インバータ回路と前記誘導性負荷との間に接続される請求項1に記載の電源装置。
- 前記第2の負荷は、前記インバータ回路と前記誘導性負荷との接続ラインから分岐して接続される請求項1に記載の電源装置。
- 前記開閉器は、半導体である請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記誘導性負荷は電動圧縮機であり、前記第2の負荷は電気ヒータである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記電気ヒータはPTCヒータである請求項5に記載の電源装置。
- 前記直流電源はバッテリー、前記誘導性負荷はモータであり、前記第2の負荷は当該バッテリーを加熱する電気ヒータである請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の電源装置。
- 車両に搭載される請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の電源装置。
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JP2010074719A JP2011172461A (ja) | 2010-01-22 | 2010-03-29 | 電源装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022092572A1 (ko) * | 2020-10-27 | 2022-05-05 | 한온시스템 주식회사 | 모터 및 히터 구동 복합 회로 및 그 제어 시스템 |
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2010
- 2010-03-29 JP JP2010074719A patent/JP2011172461A/ja active Pending
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WO2022092572A1 (ko) * | 2020-10-27 | 2022-05-05 | 한온시스템 주식회사 | 모터 및 히터 구동 복합 회로 및 그 제어 시스템 |
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