JP2011171863A - アンテナスイッチ制御装置及びその方法 - Google Patents

アンテナスイッチ制御装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 GSM方式に代表されるTDMA通信方式における送信の立上がり始めのタイミングでのより厳しいスペックを十分に満足できるようにしたアンテナスイッチ制御装置を提供する。
【解決手段】 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御装置において、段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチ200のアンテナ接続ポートを、TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパス300に接続制御する制御部500を含むことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明はアンテナスイッチ制御装置及びその方法に関し、特に異なる2つの通信方式に共用可能な通信端末に適用して好適なアンテナスイッチの制御方式に関するものである。
通信端末である携帯電話機における通信方式は、国や地域に応じた規格により、そのアクセス方式や使用周波数バンドなどが相違しており、例えば、米国や日本などにおける、WCDMA(Wide−band Code Division Multiple Access)に代表されるCDMA(符号分割多重接続)方式や、欧州を中心としたGSM(Global System for Mobile communication)規格に代表されるTDMA(時分割多重接続)方式などがある。
前者のCDMA方式では、送受信は同時に行われるが、後者のTDMA方式では、送受信は時分割で行われて送信(TX)と受信(RX)とは異なる時刻(Slot:スロット)で行われるものである(図5参照)。なお、このような送受信のタイミングが全く異なる通信方式を共用するデュアル通信方式対応の携帯電話機の例が特許文献1に開示されている。
ここで、主に、GSMなどのTDMA方式を採用した通信端末において使用される送受信機に対しては、送信時の、いわゆるRamp up/down(立上がり/立下がり)の特性として、Power/Time templateなるスペック(spec.)が規定されている。このスペックは、3GPP(3rd Generatoin Partnership Project) TS51.010−1の13.7 “Transmitter output power and burst timing in HSCSD configurations”のFigs.13.7−2及び13.7−3に規定されているものである。
このスペックは、図4の上側の送信波形(例)における実線の階段状で示すPower/Time templateと称されるものであり、1フレームで送信(TX)スロット(1スロット=約577us)を実行する際に、当該スロット内での送信波形を定義するものである。図4からも分かるように、このスペックは、時間(Time)対送信出力(Power)の規格であり、送信開始タイミングから順次、段階的に緩やかな規格に変化するものとなっている。
このGSM送信時のPower/Time templateのスペックにおける規格が厳しい送信の立上がり始めの規格を満たすために、アンテナスイッチを、図4における送信(TX)スロットの最初の規格が厳しい期間では、受信パスに切替えて待機しておき、その後に、送信パスに切替えるよう制御するようになっている。こうすることにより、アンテナスイッチにおけるアイソレーション特性(詳細は後述する)をより良くするようになっている。
ここで、このGSM方式には、E−GSM送受信とGSM850送受信、更にはPCS送受信とDCS送受信とがあり、E−GSM送信とGSM850受信、PCS送信とDCS受信とは、周波数が互いに重複している部分がある(図6参照)。
特開2002−325049号公報
従って、上述したように、GSM送信の立上がりの始めでは、アンテナスイッチを受信パスに接続しておくことで、アンテナスイッチでのアイソレーション度を良くする方法では、ダイプレクサタイプの受信BPF(バンドパスフィルタ)を用いている場合には、周波数の重複部分で、このBPFの通過帯域内となってしまい、最悪の場合には、上記のPower/Time templateの一番厳しい送信立上がり部での規格を満たすことができないという課題がある。
本発明の目的は、GSM方式に代表されるTDMA通信方式における上記のスペックを十分に満足できるようにしたアンテナスイッチ制御装置及びその方法を提供することである。
本発明によるアンテナスイッチ制御装置は、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御装置であって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する制御手段を含むことを特徴とする。
本発明による他のアンテナスイッチ制御装置は、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御装置であって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する制御手段を含むことを特徴とする。
本発明によるアンテナスイッチ制御方法は、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法であって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する制御ステップを含むことを特徴とする。
本発明による他のアンテナスイッチ制御方法は、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法であって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する制御ステップを含むことを特徴とする。
本発明によるプログラムは、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する処理を含むことを特徴とする。
本発明による他のプログラムは、
送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する処理を含むことを特徴とする。
本発明によれば、TDMA通信方式において、アンテナスイッチでのアイソレーションを良好とすることにより、送信の立上がり始めのタイミングでの厳しい規格を十分に満足できるという効果がある。
本発明の原理を説明するための概略図である。 本発明の一実施の形態を示すブロック図である。 図2におけるアンテナスイッチ2の切替信号の例を示す図である。 Power/Time templateのスペックに対するGSM送信波形の例と、この波形に対応したタイミングでの各部の制御のためのレジスタ142の設定例を示す図である。 GSM方式におけるフレーム構成図である。 GSM方式における使用周波数バンドを示す図である。 GSM方式における送受信パス間の干渉を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態を示すブロック図である。 図8におけるアンテナスイッチ2の切替信号の例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明するが、それに先立って、本発明の概要を、図1の原理図を用いて説明する。図1を参照すると、本発明によるアンテナスイッチ制御装置は、アンテナ100と、アンテナスイッチ200と、TDMA送信系の周波数バンドとは異なるバンドのパス300と、TDMA送信系400と、アンテナスイッチ200を切替制御する制御部500とを含んで構成されている。
TDMA通信方式(例えば、GSM方式など)における送信期間の立上がり時や立下がり時を除く定常の送信状態の期間は、アンテナ100がTDMA送信系400に接続されるように、アンテナスイッチ200は、制御部500により切替制御されるが、それ以外の待機期間(送信期間の立上がり時や立下がり時を含む)は、TDMA送信系の周波数バンドとは異なるバンドのパス300に切替えておくのである。
より詳しくは、前述したスペック、すなわち、Power/Time templateの一番厳しい送信立上がり時の最初の規格を満たすために、TDMA通信方式の送信期間(図5のTX Slot)以外の待機期間(図5のIdle Slot)では、制御部500の制御により、アンテナスイッチ200のアンテナ接続ポートを、図1に示しているように、TDMA送信系400に接続しておくのではなく、TDMA送信系の周波数バンドとは異なるバンドのパス300に接続しておく。
そして、送信開始に応答して、特に、規格が厳しい送信時の立上がりの始めの部分である、図4の送信開始時の最初の約10usの期間も、アンテナスイッチを待機状態と同じくパス300に接続しておいて、その後の規格が緩やかになるタイミングで、初めてTDMA送信系400に接続するように切替え制御するのである。
このように、本発明では、TDMA送信の周波数バンドとは異なるバンドのパスに接続して送信待機しておき、送信開始時の規格緩やかになるタイミングで初めて、送信系のパスに切替えることにより、アンテナスイッチ2内でのポート間のアイソレーションが極めて良好となり、結果として、上記スペックを十分に満たすことができるようになるのである。
具体的には、TDMA通信方式とTDMA以外の通信方式との2つの通信方式を有するデュアル通信方式対応の通信端末の場合には、アンテナスイッチ200のアンテナ接続ポートを、TDMA以外の通信方式の送受信系のパスに接続するようにすれば良い。
デュアル通信方式対応ではない通信端末の場合には、アンテナスイッチ200に、GNDに接続された終端(Term)ポートを設けて、送信時の立上がり始めのタイミングでは、その終端ポートにアンテナ接続ポートを接続するようにしても良い。
以下に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図2は本発明の実施の形態を示すブロック図である。本発明の実施の形態においては、図2に示すように、TDMA以外の通信方式として、WCDMA(Dual band対応)方式を採用し、TDMA通信方式として、GSM(Quad band対応)方式を採用した場合のデュアル通信方式対応の携帯端末の例である。図の上部がWCDMA送受信系であり、下部がGSM送受信系である。
アンテナ1から入力されたWCDMAのLow Band(以下、LB)の受信信号がアンテナスイッチ2のRF6ポートから共用器4に入力される。この時、アンテナスイッチ2は、デュアルRFIC14からのアンテナスイッチ切替信号16によって、アンテナ接続用のANTポート−RF6ポートのパスが接続されるように制御される。
共用器4で帯域制限をかけられた受信信号は、デュアルRFIC14のWCDMA送受信部141に入力されてベースバンド帯域にダウンコンバートされた後、信号処理が行われ、CPU/DBB(Digital Base Band)部15に入力される。なお、このCPU/DBB部15は、各部の制御をなすCPUの機能と、各通信方式に対応した情報の送受信用のデジタルベースバンド処理をなす機能とを有するものである。
一方、CPU/DBB部15からデュアルRFIC14のWCDMA送受信部141に入力された送信ベースバンド信号は、信号処理が行われてアップコンバートされた後、送信バンドパスフィルタ8で帯域制限がかけられ、パワーアンプ7で増幅される。その後、アイソレータ6を介して、共用器4により帯域制限が施されて、アンテナスイッチ2を通して、アンテナ1から出力される。この時、WCDMA受信の場合と同様に、アンテナスイッチ2はデュアルRFIC14からのアンテナスイッチ切替信号16により、ANTポート−RF6ポートのパスが接続されるように制御されている。
WCDMAのHigh Band(以下、HB)の送受信については、上述したLBのそれと同様の動作となるので、その説明は省略するものとする。
次に、下部のGSM送受信系について説明する。アンテナ1から入力されたGSMのLBの受信信号がアンテナスイッチ2のRF4ポートから受信バンドパスフィルタ9に入力される。この時、アンテナスイッチ2はデュアルRFIC14からのアンテナスイッチ切替信号16によって、ANTポート−RF4ポートのパスが接続されるように制御される。
受信バンドパスフィルタ9により帯域制限をかけられた信号は、GSM850あるいはE−GSMの受信信号として、デュアルRFIC14のGSM受信部143に入力され、ベースバンド帯域にダウンコンバートされた後、信号処理が行われてCPU/DBB部15に入力される。
一方、CPU/DBB部15からデュアルRFIC14のGSM送信部144に入力された送信ベースバンド信号は、信号処理が施されてアップコンバートされた後、パワーアンプ13で増幅されるそして、送信ローパスフィルタ11で帯域制限がかけられて、アンテナスイッチ2を通して、アンテナ1から出力される。この時、アンテナスイッチ2はデュアルRFIC14からのアンテナスイッチ切替信号16によって、ANTポート−RF2ポートのパスが接続されるように制御される。
GSMのHBの送受信については、上述したLBのそれと同様の動作となるので、その説明は省略するものとする。
上記で説明したように、アンテナスイッチ2の接続パスはアンテナスイッチ切替信号16によって制御されており、これはデュアルRFIC14から任意に制御を行うことが可能な構成となっている。なお、デュアルRFIC14内のレジスタ142は、CPU/DBB部15からの制御によって、各部の制御をなすための設定データが各制御タイミング毎に設定されるようになっているものとする。
以下、本実施の形態の動作について、図4〜図6を参照しつつ説明する。WCDMA方式及びGSM方式の各送受信の信号の流れについては、前述したとおりである。本発明の特徴としては、GSM送信時のアンテナスイッチ制御方法にあり、よって、以下ではGSM送信について着目して説明するものとする。
前述した如く、図2において、GSM送信時は、CPU/DBB部15からデュアルRFIC14のGSM送信部144に入力された送信ベースバンド信号は、信号処理が行われ、アップコンバートされた後、パワーアンプ13で増幅され、LBの場合は送信ローパスフィルタ11で、HBの場合は送信ローパスフィルタ12で、それぞれ帯域制限がかけられて、アンテナスイッチ2を通して、アンテナ1から出力される。
この時、アンテナスイッチ2はデュアルRFIC14からのアンテナスイッチ切替信号16によって、図3の真理値表に基づき、LBの場合はANTポート−RF2ポートのパスが、HBの場合はANTポート−RF1ポートのパスが接続されるように制御される。本実施の形態では、WCDMAはHBとLBとのデュアルバンドで示しているが、WCDMAのバンドが更に多い場合は、バンド選択0の論理が追加となることは勿論である。
図4の下側に、GSM送信時にCPU/DBB部15からデュアルRFIC14内のレジスタ142に設定される内容の例を、送信波形の変化と共に、時間を追って順(a〜p)に示している。以下に、順を追って説明する。
a:RX/TXデータをCPU/DBB部15からデュアルRFIC14に受け渡すためのインターフェース部をオンする(DigRF(I/F)ON)。
b:周波数設定を行う。
c:デュアルRFIC14のVCO(電圧制御発振器)やPLL(フェイズロックドループ)シンセサイザ部をオンしてPLLをロックさせる。
d:GSM送信立上げ波形生成のためのRamp upのデータを設定する。
e:TXデータを入力する。
f:デュアルRFIC14のGSM送信部をオンする。
g:デュアルRFIC14のRamp用のDAC(D/Aコンバータ)をオンする。
h:アンテナスイッチ2のANTポートと接続するパスを切替える(アンテナスイッチ切替)。
i:パワーアンプ13をオンする(PA ON)。
j:GSM送信立下げ波形生成のためのRamp downのデータを設定する。
k:パワーアンプ13をオフする(PA OFF)。
l:アンテナスイッチ2のANTポートと接続するパスを切替える(アンテナスイッチ切替)。
m:デュアルRFIC14のRamp用のDACをオフする。
n:デュアルRFIC14のGSM送信部をオフする(TX OFF)。
o:デュアルRFIC14のVCO,PLLシンセサイザ部をオフする。
p:デュアルRFIC14のインターフェース部をオフする(DigRF(I/F)OFF)。
いままでは、“h”のタイミングで、アンテナスイッチ2の接続パスを、LBの場合は待機時のRF4ポートからRF2ポートへ、HBの場合は待機時のRF3ポートからRF1ポートへ、それぞれ切替えていた。これに対して、本発明では、LBの場合は待機時のRF6ポートからRF2ポートへ、HBの場合は待機時のRF5ポートからRF1ポートへ、それぞれ切替えるのである。すなわち、送信開始に応答して、規格がより厳しい送信立上がりの始めタイミングが経過した後に、アンテナスイッチ2の接続パスをRF1ポートへ切替える。
ここで、図5のGSM方式におけるフレーム構成(例)図を参照すると、1フレーム構成は、複数のアイドル(Idle)スロットと、1つのRXスロットと、1つのTXスロットからなっている。いままでは、これらアイドルスロットでは、アンテナ1のアンテナスイッチ2による接続パスは、前述した様に、GSM送受信系のRXパスとして待機していた。これに対して、本発明では、アイドルスロットにおいて、アンテナ1のアンテナスイッチ2による接続パスは、WCDMAパスで待機することとした。
これにより、図4の上側に示している送信波形例の−28us及び570.8usのタイミング付近(規格が一番厳しい部分)において、いままでは実線であったものが、破線のようになって、階段状(実線)で示すGSM送信のスペックであるPower/Time templateに対して、十分なマージンを維持しつつ満足できることになる。
これまでのように、アンテナスイッチ2をGSM送受信系のRXパスで待機していた場合において、このような波形となる理由は以下のとおりである。すなわち、アンテナスイッチ2をGSM RXパスで待機させている状態で、パワーアンプ13はオフしているが、デュアルRFIC14のGSM送信部をオンするために、デュアルRFIC14からGSM送信信号が出力される。
この時、デュアルRFIC14とパワーアンプ13との間の配線と、デュアルRFIC14と受信バンドパスフィルタ9及び10との間の配線とが、互いに近くに配置されていると干渉を起こすことになって、受信バンドパスフィルタ9あるいは10の出力側に、GSM送信信号が現れることになる。この信号が受信バンドパスフィルタ9あるいは10を通過して入力側からアンテナスイッチ2に到達する。
図6に示しているように、GSMの特定バンドでは、送信周波数帯域と受信周波数帯域とが重複しており、よって、この重複部分では上述したような現象が顕著に発生することになる。この重複部分としては、LBでは、E−GSMの送信とGSM850の受信の880MHz〜894MHz、HBでは、PCS1900の送信とDCS1800の受信の1850MHz〜1880MHzが、それぞれ該当する。
図7は、本発明の実施の形態における干渉の例を説明するためのものであり、図2と同等部分は同一符号により示している。なお、図7において、太い実線は、送信系と受信系との干渉を説明するための接続パスを示している。図7において、これまでのように、アンテナスイッチ2をGSM RXパスで待機させた場合のアンテナ1の出力レベルの算出例を以下に示す。
ここで、デュアルRFIC14のGSM 送信出力レベルを+5dBm、パワーアンプ13のオフアイソレーションを20dB、送信ローパスフィルタのロスを2dB、アンテナスイッチ2のRF1ポート−ANTポート間のアイソレーションを20dBとした時に、送信パスから出力されるレベルは、
+5dBm−20dB−2dB−20dB=−37dBm ……(1)
となる。
一方、受信パスは送受信間の配線パターンのアイソレーションを15dB、受信バンドパスフィルタのロスを2dB(重複した周波数の場合)、アンテナスイッチ2のロスを2dBとした時に出力されるレベルは、
+5dBm−15dB−2dB−2dB=−14dBm ……(2)
となる。
アンテナ1の出力レベルは上記の(1)と(2)とを加算したものになるが、(2)が支配的であるので、結果として、HBの場合のスペックである−48dBc(=−18dBm)を満たすことができない。
一方、本発明の様に、WCDMAのパスで待機した場合には、(1)と同等以下となり、スペックに対して十分のマージンが得られることになる。
以上述べた様に、本発明では、GSMに代表されるTDMA方式の送信時における立上がりの始めのタイミングでのアンテナスイッチの待機パスとして、他のWCDMAのようなTDMA方式以外の送受信系のパスとすることにより、Power/Time templateのスペックを十分満たすことが可能になる。
また、TDMA方式の送受信間のアイソレーションを考慮することなく、回路基板のレイアウト設計が可能となり、設計の自由度が向上することになる。更にはまた、入力がシングルで出力がデュアル構成のダイプレクサタイプのGSM受信バンドパスフィルタが採用できるので、装置を小形化できるという利点もある。
本発明の他の実施の形態として、図8を参照して説明する。図8において、図2と同等部分は同一符号により示している。
その基本的な構成は図2に示した実施の形態のとおりであるが、アンテナスイッチ2に終端用のポート(Term)を備えており、終端部17でGNDに終端されている。
本例においても、図4の“h”タイミングでアンテナスイッチ2のANTポートの接続パスを、図9に示した真理値表に基づき、LBの場合には、TermポートからRF2ポートへ、またHBの場合には、TermポートからRF1ポートに切り替えるように制御するようにしている。
アンテナスイッチ2を、送信の立上がりの始めにおいてGSM RXパスで待機していたものを、本例では、終端部17で待機することとしている。このように、アンテナスイッチ2のANTポートを、信号パスではなく、終端部17に接続して待機することにより、アンテナスイッチ2でのアイソレーションを最大限に得ることができ、やはり、上記のスペックを満たすことができ、先の実施の形態と同様の効果が得られる。
更にはまた、GSM送信時の周波数バンドとは異なるGSM受信バンドのパス、例えば、LB送信時の場合にはHB受信パスに、HB送信時の場合にはLB受信のパスに、それぞれ切替えて待機する様にしても、同様な効果が得られる。
上記の実施の形態においては、TDMA通信方式としてGSM方式を、TDMA以外の通信方式としてWCDMA方式を、それぞれ例として説明しているが、これらに限定されることはなく、他の方式を用いることができることは勿論である。
また、デュアル通信方式に対応した携帯電話機に限らず、デュアル通信方式に対応した一般の通信端末にも広く適用でき、更には、図8の実施の形態や、GSM送信時の周波数バンドとは異なるGSM受信バンドのパスで待機する例では、必ずしもデュアル通信方式に対応した通信端末でなくても良いことは明白である。
なお、上記の各実施の形態におけるアンテナスイッチの各制御動作は、予めその動作手順をプログラムとして記憶媒体に記憶しておき、これをコンピュータ(CPU)により読み取って実行するように構成できることは明白である。
1,100 アンテナ
2,200 アンテナスイッチ
3,4 共用器
5,6 アイソレータ
7,13 パワーアンプ
8 送信バンドパスフィルタ
9,10 受信バンドパスフィルタ
11,12 送信ローパスフィルタ
14 デュアルRFIC
15 CPU/DBB部
16 アンテナスイッチ切替信号
17 終端部
141 WCDMA送受信部
142 レジスタ
143 GSM受信部
144 GSM送信部
300 TDMA送信系の周波数バンドとは異なるバンドのパス
400 TDMA送信系
500 制御部

Claims (10)

  1. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御装置であって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する制御手段を含むことを特徴とする装置。
  2. 前記通信端末は、TDMA通信方式以外の他の通信方式と共用可能であり、
    前記制御手段は、前記期間には、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記他の通信方式のパスに接続することを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記通信方式はGSM(Global System for Mobile communication)方式であり、
    前記制御手段は、前記期間には、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記GSM方式の送信周波数バンドとは異なる前記GSM方式の受信周波数バンドのパスに接続することを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御装置であって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する制御手段を含むことを特徴とする装置。
  5. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法であって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する制御ステップを含むことを特徴とする方法。
  6. 前記通信端末は、TDMA通信方式以外の他の通信方式と共用可能であり、
    前記制御ステップは、前記期間には、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記他の通信方式のパスに接続することを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記通信方式はGSM(Global System for Mobile communication)方式であり、
    前記制御ステップは、前記期間には、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記GSM方式の送信周波数バンドとは異なる前記GSM方式の受信周波数バンドのパスに接続することを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法であって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する制御ステップを含むことを特徴とする方法。
  9. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、前記TDMA通信方式の送信周波数バンドとは異なる周波数バンドのパスに接続制御する処理を含むことを特徴とするプログラム。
  10. 送信開始時における時間対送信出力特性が段階的に緩やかな規格に変化するように定められたTDMA(時分割多重接続)通信方式を採用している通信端末におけるアンテナスイッチ制御方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記段階的に変化する最初の規格に相当する期間、アンテナスイッチのアンテナ接続ポートを、終端用のパスに接続制御する処理を含むことを特徴とするプログラム。
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JP2008518517A (ja) * 2004-10-25 2008-05-29 スカイワークス ソリューションズ,インコーポレイテッド 伝送前分離を行なう送受信スイッチ構成

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