JP2011169936A - リッジ光導波路とそれを用いた光変調器 - Google Patents

リッジ光導波路とそれを用いた光変調器 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で低損失な光導波路を含むリッジ光導波路を提供する。
【解決手段】基板上に形成された光導波路にして、前記光導波路の少なくとも一部に所定の曲率半径で変形した曲がり部を有し、前記曲がり部の両側に前記基板の一部が掘り下げられて形成された所定深さの溝部を有するリッジ光導波路であって、前記曲がり部の曲率の外側の一部には、前記溝部が形成され、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されている領域と前記溝部が実質的に形成されていない領域とを成しており、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されていない領域における前記曲がり部の曲率半径が、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が形成されている領域における前記曲がり部の曲率半径よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型で低損失な光導波路を含むリッジ光導波路、および当該リッジ光導波路を含むマッハツェンダ光導波路を具備し、光導波路に入射した光を高周波電気信号で変調して光信号パルスとして出射する光変調器に関する。
近年、高速、大容量の光通信システムが実用化されている。このような高速、大容量の光通信システムに組込むための高速、小型、低価格、かつ高安定な光変調器の開発が求められている。
このような要望に応える光変調器として、リチウムナイオベート(LiNbO3)のように電界を印加することにより屈折率が変化する、いわゆる電気光学効果を有する基板(以下、LN基板と略す)に光導波路と進行波電極を形成した進行波電極型リチウムナイオベート光変調器(以下、LN光変調器と略す)がある。このLN光変調器は、その優れたチャーピング特性から2.5Gbit/s、10Gbit/sの大容量光通信システムに適用されている。最近はさらに40Gbit/sの超大容量光通信システムにも適用が検討されている。
(第1の従来技術)
特許文献1にz−カットLN基板に分極反転を適用してゼロチャープ光変調器を実現したいわゆる分極反転ゼロチャープ光変調器が開示されている。また、特許文献2にはz−カットLN基板にプレーナ光導波路を形成したいわゆるプレーナ型LN変調器が開示されている。そしてこのプレーナ型LN変調器を例として用いて構成した分極反転ゼロチャープLN変調器を第1の従来技術として、図6にその上面図を示す。また、図6のA−A´における断面図を図7に、B−B´における断面図を図8に示す。なお、説明をわかりやすくするために図8ではz−カットLN基板についてのみ示している。
ここで、1はz−カット基板でありこの上に光導波路3が形成されている。この光導波路3は、金属Tiを1050℃で約10時間熱拡散して形成した光導波路であり、マッハツェンダ干渉系(あるいは、マッハツェンダ光導波路)を構成している。3aと3bはマッハツェンダ光導波路を構成する2本のアームであり、高周波電気信号と光とが相互作用する相互作用光導波路ともいう。3aと3bを各々第1の光導波路と第2の光導波路と呼ぶ。
z−カット基板1の上にSiO2バッファ層2が形成され、このSiO2バッファ層2の上面に進行波電極4が形成されている。進行波電極4としては、1つの中心導体4aと2つの接地導体4b、4cを有するコプレーナウェーブガイド(CPW)を用いている。1aは分極反転をしていない領域(あるいは非分極反転領域)、1bは分極反転をした領域(あるいは分極反転領域)である。
なお、z−カットLN基板1を用いて製作したLN光変調器に特有の焦電効果に起因する温度ドリフトを抑圧するためにSiO2バッファ層2の上面前面にSi導電層を用いるが、本明細書では説明を簡単にするためにSi導電層については省略して議論する。
図6に示した第1の従来技術において特徴的なことは、充分に広い光変調帯域を実現するために、光変調帯域を決定する電気信号の特性を最大限に生かす構造としていることである。つまり、光変調特性を決める相互作用部において、幅やギャップなど寸法が小さい中心導体4aと接地導体4b、4cは不連続部が生じないようにまっすぐ、あるいはほぼまっすぐとし、その代わりに第1の光導波路3aと第2の光導波路3bに曲がり部3a´、3b´(ベンド光導波路)を設けて各光導波路をシフトさせている。
ここで、5aは非分極反転領域1aにおける電気信号と光との相互作用部であり、第1の相互作用部と呼ぶ。5bは分極反転領域1bにおける電気信号と光との相互作用部であり、第2の相互作用部と呼ぶ。5cは第1の相互作用部5aと第2の相互作用部5bの間に設けた光導波路シフト部である。第1の相互作用部5aの長さL1と第2の相互作用部5bの長さL2についてはL1<L2が好ましい。また、光導波路のシフト部5cの長さをL3とする。
図6からわかるように、分極が反転していない第1の相互作用部5aにおいては、第1の光導波路3aの上に中心導体4aがあり、第2の光導波路3bの上に接地導体4cがある。一方、分極が反転した第2の相互作用部5bにおいては、第1の光導波路3aの上に接地導体4bがあり、第2の光導波路3bの上に中心導体4aがある。
つまり、第1の従来技術では、z−カットLN基板の表面方向に第1の光導波路3aと第2の光導波路3bを第1の相互作用部5aと第2の相互作用部5bの間で位置的にシフトさせることにより、中心導体4a及び接地導体4b、4cと第1の光導波路3aと第2の光導波路3bとの相対位置を入れ替えている。この構造を採用することにより、LN光変調器により生成する光信号パルスのチャーピングを極めて小さくすることが可能である。
この第1の従来技術では、進行波電極をまっすぐ、あるいはほぼまっすぐとしているので、幅Sが6〜11μm程度と狭い中心導体4aと、中心導体4aから15〜50μm程度のギャップWを介して形成した接地導体4b、4cには光と電気信号が相互作用する領域において電気的な不連続部はない。従って、その製作の歩留まりが格段に向上する。また、電気信号と光との相互作用部5a、5bに電気的な不連続部がないので、電気信号の透過特性であるS21について不連続部に起因した伝搬損失や、電気信号の反射特性であるS11に劣化がないという特徴を有している。
しかしながら、プレーナ光導波路で構成されるこの第1の従来技術には以下において議論されるように、光の挿入損失、あるいは高周波駆動電圧の観点から解決すべき課題を有している。
(第2の従来技術)
特許文献1では分極反転ゼロチャープを実現するための考え方を提案しているだけであり、そこで用いる光導波路としてはプレーナ型でもリッジ型でもよく、光導波路の構造に依存しているわけではない。
そして、特許文献3に開示されたリッジ構造は特許文献2に開示されたプレーナ構造よりも高性能であることが知られている。図7の態様にリッジ構造を適用した断面図を図9に示す。図9にはリッジ部7aが形成されている。
リッジ構造を用いた場合における分極反転ゼロチャープ光変調器の光導波路3と、LN基板1の一部が掘り下げられて形成された溝部8a、8b、8c、及び8dの構成について、その上面図を第2の従来技術として図10に示す。なお、図9は図10におけるC−C´での断面図に相当している。
図10の領域Iについてその拡大図を図11に示す。図11のD−D´、E−E´、F−F´における断面図を各々図12(a)、図12(b)、図12(c)に示す。図12(a)からもわかるように図11のD−D´では光導波路3bの曲率の外側に対してはプレーナ光導波路構造ということができる。また、図12(b)からもわかるようにE−E´においても、リッジ光導波路構造になろうとしているもののほとんどプレーナ光導波路構造ということができる。なお、図12(c)からもわかるように図11のF−F´においては、完全なリッジ光導波路構造を有している。
図13に、図11の光導波路シフト部5cにおける光導波路3bのみを示す。ここで9は光導波路3bの幅方向における中心線であり、Rは中心線9の曲率半径である。図14には光導波路3bの幅方向における中心線9を変数とした際のベンド光導波路の放射による挿入損失を示している。図中、光導波路3bが完全にプレーナ光導波路である第1の従来技術の場合を一点鎖線で、図12のように、光導波路3bの曲率の外側が部分的にプレーナ光導波路でその他がリッジ光導波路で構成される第2の従来技術の場合を実線で示す。
一般に光導波路3bを光が伝搬する際には光導波路3bの曲率の外側に放射される。図14からわかるように、光導波路3bの曲率の外側がプレーナ光導波路で構成される第1の従来技術では光導波路3bのベンドによる光の挿入損失が大きい。また、一部にプレーナ光導波路構造を有する第2の従来技術でも、光導波路3bの曲率半径Rが小さくなると、プレーナ光導波路構造に起因する放射損失のために挿入損失が大きくなってしまう。なお、参考のために、実際には実現が困難ではあるが、光導波路3bが全て完全なリッジ光導波路で構成されたと仮定した仮想的な構造の場合を破線で示す。
図14からわかるように、光導波路3bを全て完全なリッジ構造とすると光導波路3bの曲率半径Rを小さくしても挿入損失が小さく、光導波路3bのベンドに必要な長さL3を大変短くすることが可能となるが、この構造を実際に製作することは困難である。
そして第1の従来技術や第2の従来技術は光導波路シフト部5cにプレーナ光導波路を有するとともに、曲率半径が一つのベンド光導波路により形成しているため、挿入損失を小さくするためには曲率半径を大きくする(換言すると、長さLを長くする)必要がある。
以上のように、図6に示した第1の従来技術では光導波路のシフト部5cにおける光導波路3aと3bがプレーナ光導波路構造であるため、光導波路のシフト部5cにおけるベンドの曲率半径を大きくする必要があり、長さL3が長くなった。そのため高周波電気信号と光が相互作用する第1の相互作用部5aの長さL1と第2の相互作用部5bの長さL2が短くなり、高周波駆動電圧が高くなってしまうという問題があった。
一方、図10に示す第2の従来技術では光導波路のシフト部5cにおける光導波路3aと3bがプレーナ光導波路とリッジ光導波路の両方の構造を有している。そして、図13からわかるように、この光導波路のシフト部5cは一つの曲率半径Rから形成されている。その結果、光導波路のシフト部5cのプレーナ光導波路部における光の挿入損失を抑えるために光導波路のシフト部5cについてベンドの曲率半径として大きな値を選択すると、図10における光導波路のシフト部5cの長さL3が長くなった。一方、光導波路のシフト部5cの長さL3を短くするために、光導波路のシフト部5cについてベンドの曲率半径を小さくすると、今度は光導波路のシフト部5cのプレーナ光導波路部における光の挿入損失が光デバイスとして許容できないほど増加してしまうという問題があった。
特開2006−259686号公報 特開平2−51123号公報 特開平4−288518号公報
プレーナ光導波路構造ではベンドの曲率半径が小さいと挿入損失が急増する。そのため分極反転ゼロチャープ型光変調器において、光の挿入損失を下げるためには光導波路のシフト部がプレーナ光導波路構造からなる第1の従来技術では光導波路のシフト部におけるベンドの曲率半径が大きくなり、光導波路のシフト部の長さが長くなった。結果的にこのことは高周波駆動電圧の上昇につながっていた。一方、リッジ光導波路を有する第2の実施形態においても部分的にプレーナ光導波路構造を有し、かつ光導波路のシフト部におけるベンドの曲率半径が1種類であったため、そのその曲率半径を小さくするとプレーナ光導波路での挿入損失が増加し、逆に曲率半径を大きくすると光導波路のシフト部の全長が長くなり、結果的に第1の従来技術と同様に高周波駆動電圧が高くなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、低損失でコンパクトな光導波路シフト構造を提供するとともに、それを用いることにより、光変調特性が高性能で、光の挿入損失が改善された分極反転ゼロチャープ光変調器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のリッジ光導波路は、基板上に形成された光導波路にして、前記光導波路の少なくとも一部に所定の曲率半径で変形した曲がり部を有し、前記曲がり部の両側に前記基板の一部が掘り下げられて形成された所定深さの溝部を有するリッジ光導波路であって、前記曲がり部の曲率の外側の一部には、前記溝部が形成され、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されている領域と前記溝部が実質的に形成されていない領域とを成しており、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されていない領域における前記曲がり部の曲率半径が、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が形成されている領域における前記曲がり部の曲率半径よりも大きいことを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項2に記載のリッジ光導波路は、請求項1に記載のリッジ光導波路において、前記実質的に溝部が形成されていない領域における前記曲がり部の中心線の微係数と、前記溝部が形成されている領域における前記曲がり部の中心線の微係数とが、各々の中心線の交点において一致することを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項3に記載の光変調器は、電気光学効果を有する前記基板上に、請求項1もしくは請求項2に記載のリッジ光導波路を含むマッハツェンダ光導波路が形成され、前記基板の一方の面側に、前記マッハツェンダ光導波路を導波する光を変調する高周波電気信号を印加する中心導体及び接地導体からなる電極が形成されていることを特徴としている。
本発明のリッジ光導波路では、プレーナ光導波路構造とリッジ光導波路構造の両方を具備する光導波路の曲がり部が、複数の曲率半径を有して構成されている。そして、曲がり部におけるプレーナ光導波路領域の曲率半径は、リッジ光導波路領域の曲率半径よりも大きい。これによりプレーナ光導波路領域における光の挿入損失を極力抑えることが可能となる。
また、リッジ光導波路領域の曲率半径はプレーナ光導波路領域の曲率半径よりも小さいので、光の挿入損失を小さく抑えたまま長手方向の長さを短くすることができる。その結果、挿入損失を低くできるととともに、光導波路シフト部の長さを短くできるので、最終的に光と高周波電気信号の相互作用長を長くすることが可能となる。従って、分極反転ゼロチャープ型光変調器に本発明のリッジ光導波路を適用することにより、光の挿入損失を抑えつつ、高周波電気信号の駆動電圧が低減できた分極反転ゼロチャープ型光変調器を実現することが可能となる。
本発明の実施形態に適用する光導波路シフト部(曲がり部)についての概略構成を示す上面図 本発明の実施形態に適用する光導波路シフト部(曲がり部)の光導波路のみについての概略構成を示す上面図 本発明の実施形態の動作原理を説明する図 本発明の実施形態の動作原理を説明する図 本発明の実施形態が適用できる箇所を説明する概略構成の上面図 第1の従来技術の光変調器についての概略構成を示す上面図 図6のA−A´における断面図 図6のB−B´における断面図 第2の従来技術の光変調器についての概略構成を示す断面図 第2の従来技術の光変調器の光導波路についての概略構成を示す上面図 図10におけるIの領域の拡大図 (a)図11のD−D´における断面図、(b)図11のE−E´における断面図、(c)図11のF−F´における断面図 図6および図10の光導波路シフト部5cを構成するベンド光導波路(曲がり部) 従来技術の問題点を説明する図
以下、本発明の実施形態について説明するが、図6から図14に示した従来技術と同一の符号は同一機能部に対応しているため、ここでは同一の符号を持つ機能部の説明を省略する。
(実施形態)
本発明の実施形態を図1に示す。本発明では高周波電気信号と光とが相互作用する相互作用部には図10に示したようなリッジ光導波路を使用する。図10の領域Iに相当する箇所の拡大図を図1に示す。
図11のD−D´、E−E´、F−F´に相当する線を図1にも示す。C−C´、D−D´、E−E´における断面の基本構造は第2の従来技術として示した図12と同じである。本発明ではD−D´、E−E´(つまり、図12(a)、図12(b))の領域ではプレーナ光導波路構造と考え、第1の光導波路3bの曲率半径RPを光の挿入損失が大きくならない程度に(例えば30mm程度に)大きくし、光導波路の曲率半径を小さくしても放射損失が小さなリッジ光導波路の構造を有するF−F´(図12(c))の領域では第1の光導波路3bの曲率半径RRを小さくすることにより、光導波路シフト部(図10の5cに相当)の長さL3を短くする。この光導波路3bの態様を図2に示す。このように構成することにより、図3に示すように光導波路の曲率半径RRを小さくしても光の挿入損失は増加することはない。
なお、光の挿入損失の増加を抑えるには、図4に示すように曲率半径RPの円弧からなるプレーナ光導波路についての中心線9aと、曲率半径RRの円弧からなるリッジ光導波路についての中心線9bの微係数は中心線9aと9bの交点10において一致することが望ましい。図4の11は、交点10における中心線9aと中心線9bの長手方法の座標に対する微係数であり、両者は一致していることがわかる。
従って、本発明を適用することにより、光の挿入損失を増加することなく、光導波路シフト部の長さ(図10のL3に相当)を短くすることができるので光と高周波電気信号が相互作用する相互作用長を長くすることができ、結果的に挿入損失を低く保ったまま駆動電圧を低減できるという優れた利点を生み出すことができる。
なお、図11において、曲がり部3b´における光の放射損失を抑制するためには、曲がり部3b´の曲率の外側に溝部8cが形成されていればよく、曲がり部3b´の曲率の内側に溝部8aを形成しなくてもよい。
なお、これまで第2の光導波路3bにおいて光導波路シフト部5cでは円弧により構成されているとして議論したが、これは円弧がレチクルを作成するのに容易であることと、挿入損失が低いことによる。また本発明の動作原理についての説明が容易であるためでもある。
従って、本発明においては第2の光導波路3bにおいて光導波路シフト部5cが円弧以外の曲線であっても良い。あるいは、プレーナ光導波路が無限大の円弧を有する円弧と解釈できる直線が構成要素に含まれていても良い。そしてこれらのことは本発明の全ての実施形態についても成り立つ。勿論であるが、以上の議論は第2の光導波路3bにおいて同様の構造を有する他の部分、あるいは同様の構造を有する第1の光導波路3aについても成り立つことは言うまでも無い。
本発明は、ここまで説明してきた図5の領域Iのみでなく、領域II、III、及びIVについても成り立つと言うことができる。
(各実施形態)
以上は、リッジ構造を有する分極反転ゼロチャープ型の光変調器として、例えば第1の光導波路と第2の光導波路が長手方法に光導波路シフト部(曲がり部)を各々1つ持つ構造について説明したが、2つあるいはそれ以上光導波路シフト部があってもよいことは言うまでもない。本発明はプレーナ光導波路構造とリッジ光導波路構造を有する光デバイスに適用でき、分極反転ゼロチャープ構造が好適な実施形態であるが、その他の光デバイスにも適用可能である。電極としてはCPW構造のほかに非対称コプレーナストリップ(ACPS)などその他の構造でもよい。
また、z−カットLN基板について説明したが、x−カットやy−カットなどその他の面方位のLN基板でも良いし、リチウムタンタレート基板、さらには半導体基板など異なる材料の基板でも良い。さらに、電極は進行波電極として説明してきたが、原理的には集中定数電極でも良いので、本明細書における電極は集中定数電極も含むものとする。
1:z−カットLN基板(LN基板)
1a:非分極反転領域
1b:分極反転領域
2:SiO2バッファ層(バッファ層)
3:マッハツェンダ光導波路(光導波路)
3a:マッハツェンダ光導波路を構成する第1の光導波路
3b:マッハツェンダ光導波路を構成する第2の光導波路
3a´、3b´:曲がり部(ベンド光導波路)
4a:中心導体
4b、4c:接地導体
5a:非分極反転領域の相互作用部
5b:分極反転領域の相互作用部
5c:光導波路シフト部
7a:リッジ部
8a、8b、8c、8d:溝部
9、9a、9b:光導波路の幅方向の中心線
10:中心線9aと中心線9bの交点
11:中心線9aと中心線9bの長手方法の座標についての微係数


Claims (3)

  1. 基板上に形成された光導波路にして、前記光導波路の少なくとも一部に所定の曲率半径で変形した曲がり部を有し、前記曲がり部の両側に前記基板の一部が掘り下げられて形成された所定深さの溝部を有するリッジ光導波路であって、
    前記曲がり部の曲率の外側の一部には前記溝部が形成され、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されている領域と前記溝部が実質的に形成されていない領域とを成しており、
    前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が実質的に形成されていない領域における前記曲がり部の曲率半径が、前記曲がり部の曲率の外側において前記溝部が形成されている領域における前記曲がり部の曲率半径よりも大きいことを特徴とするリッジ光導波路。
  2. 前記実質的に溝部が形成されていない領域における前記曲がり部の中心線の微係数と、前記溝部が形成されている領域における前記曲がり部の中心線の微係数とが、各々の中心線の交点において一致することを特徴とする請求項1に記載のリッジ光導波路。
  3. 電気光学効果を有する前記基板上に、請求項1もしくは請求項2に記載のリッジ光導波路を含むマッハツェンダ光導波路が形成され、
    前記基板の一方の面側に、前記マッハツェンダ光導波路を導波する光を変調する高周波電気信号を印加する中心導体及び接地導体からなる電極が形成されていることを特徴とする光変調器。


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