JP2011169334A - 圧力逃し弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノック式の強制開弁機構を備える圧力逃し弁であり、強制開弁時の操作性が良い圧力逃し弁の提供。
【解決手段】ダイアフラム2と、第1バネ6により付勢されて弁座2aに当接する弁体5と、ダイアフラムを間に挟んで弁体に対峙しダイアフラムを弁体側へ付勢する第2バネ8とを備え、一次圧が所定値に達するまでは弁体が弁座に当接した状態を維持しつつ閉弁状態を維持し、一次圧が所定値を超えると、弁体が規制部材に当接して移動が規制され、弁体が弁座から離脱して開弁する圧力逃し弁1であり、第3バネ13の付勢力を受けてノック体に係合すると共に軸筒内面に形成されたカム溝に係合する回転子11を、ノック体12を一回押圧する毎に所定角度回転させつつ進退させて所定の前進位置と後退位置とに保持し、前進位置に在る回転子を弁体に当接させて強制開弁させ、後退位置に在る回転子を弁体から離脱させて強制開弁状態を解除する強制開弁機構を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ダイアフラム2と、第1バネ6により付勢されて弁座2aに当接する弁体5と、ダイアフラムを間に挟んで弁体に対峙しダイアフラムを弁体側へ付勢する第2バネ8とを備え、一次圧が所定値に達するまでは弁体が弁座に当接した状態を維持しつつ閉弁状態を維持し、一次圧が所定値を超えると、弁体が規制部材に当接して移動が規制され、弁体が弁座から離脱して開弁する圧力逃し弁1であり、第3バネ13の付勢力を受けてノック体に係合すると共に軸筒内面に形成されたカム溝に係合する回転子11を、ノック体12を一回押圧する毎に所定角度回転させつつ進退させて所定の前進位置と後退位置とに保持し、前進位置に在る回転子を弁体に当接させて強制開弁させ、後退位置に在る回転子を弁体から離脱させて強制開弁状態を解除する強制開弁機構を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、貯湯式温水器に取り付けられる圧力逃し弁に関するものである。
弁穴と弁穴を取り囲む弁座とが形成されたダイアフラムと、第1バネにより付勢されて弁座に当接する弁体と、ダイアフラムを間に挟んで弁体に対峙しダイアフラムを弁体側へ付勢する第2バネとを備え、弁体に加わる一次圧が所定値に達するまでは弁体が弁座に当接した状態を維持しつつ第2バネの付勢力に抗してダイアフラムと弁体とが一体的に移動して閉弁状態を維持し、弁体に加わる一次圧が所定値を超えると、弁体が規制部材に当接して弁体の移動が規制され、ダイアフラムのみが移動し弁体が弁座から離脱して開弁する圧力逃し弁であって、ノック体を押圧し且つ所定角度回転させてノック体に形成した第1鍔部を軸筒端壁に係止させることにより、ノック体に螺着した調整ピンを第3バネの付勢力に抗して前進させて前進位置に保持し、ノック体を所定角度回転させて第1鍔部と軸筒端壁との係止状態を解除することにより第3バネの付勢力で調整ピンを後退させノック体に形成した第2鍔部を軸筒端壁に係止させて調整ピンを後退位置に保持し、前進した調整ピンを弁体に当接させて強制開弁すると共に開弁状態を維持するノック式の強制開弁機構を備える圧力逃し弁が特許文献1に開示されている。
特許文献1の圧力逃し弁には、強制開弁時に、ノック体の押圧と回転の二つの操作が必要なので、強制開弁時の操作性が悪いという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ノック式の強制開弁機構を備える圧力逃し弁であって、強制開弁時の操作性が良い圧力逃し弁を提供することを目的とする。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ノック式の強制開弁機構を備える圧力逃し弁であって、強制開弁時の操作性が良い圧力逃し弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、弁穴と弁穴を取り囲む弁座とが形成されたダイアフラムと、第1バネにより付勢されて弁座に当接する弁体と、ダイアフラムを間に挟んで弁体に対峙しダイアフラムを弁体側へ付勢する第2バネとを備え、弁体に加わる一次圧が所定値に達するまでは弁体が弁座に当接した状態を維持しつつ第2バネの付勢力に抗してダイアフラムと弁体とが一体的に移動して閉弁状態を維持し、弁体に加わる一次圧が所定値を超えると、弁体が規制部材に当接して弁体の移動が規制され、ダイアフラムのみが移動し弁体が弁座から離脱して開弁する圧力逃し弁であって、第3バネの付勢力を受けてノック体に係合すると共に軸筒内面に形成されたカム溝に係合する回転子を、ノック体を一回押圧する毎に所定角度回転させつつ進退させて所定の前進位置と後退位置とに保持し、前進位置に在る回転子を弁体に当接させて強制開弁させ、後退位置に在る回転子を弁体から離脱させて強制開弁状態を解除する強制開弁機構を備えることを特徴とする圧力逃し弁を提供する。
本発明に係る圧力逃し弁が備える強制開閉弁機構は、ノック体の押圧操作のみで強制開閉弁させ且つ開弁状態を維持できるので、強制開弁時の操作性が良い。
本発明に係る圧力逃し弁が備える強制開閉弁機構は、ノック体の押圧操作のみで強制開閉弁させ且つ開弁状態を維持できるので、強制開弁時の操作性が良い。
本発明の好ましい態様においては、強制開弁機構は、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する複数のカム突起を外周面に有し一端が弁体に対峙する棒状の回転子と、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する複数のカム突起を一端の外周面に有し回転子と同軸に配設されて前記カム突起が回転子のカム突起と係合する棒状のノック体と、回転子を弁体から遠ざかる方向へ付勢して回転子のカム突起をノック体のカム突起に係合させる第3バネと、回転子とノック体と第3バネとを収容する軸筒とを備え、回転子の前記一端は軸筒の一端に対峙し、回転子のカム突起に係合して回転子のカム突起を軸筒の長手方向と周方向とに案内すると共にノック体のカム突起に係合してノック体のカム突起を軸筒の長手方向に案内するカム溝が軸筒の内周面に形成され、回転子のカム突起のノック体のカム突起との係合部は軸筒の長手方向に対して傾斜した単一の斜面を形成し、ノック体のカム突起の回転子のカム突起との係合部は軸筒の長手方向に対して傾斜した山形の二つの斜面を形成し、当該二つの斜面のうちの一方は回転子の前記単一の斜面に摺接可能であり、ノック体の前記一端にはノック体のカム突起の前記二つの斜面に連続し、回転子のカム突起の前記斜面に摺接可能な鋸刃状の斜面が形成され、ノック体の軸筒他端から軸筒外へ突出する他端を一端へ向けて押圧し、前記単一の斜面をノック体のカム突起の斜面の一方に摺接させてノック体のカム突起に係合した回転子のカム突起を軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向に駆動すると共に、第3バネの付勢力を利用して回転子のカム突起をノック体のカム突起の斜面とノック体の前記一端の斜面とに摺接させつつ軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向と周方向とへ駆動し、ノック体の押圧を解除し、第3バネの付勢力を利用して回転子のカム突起をノック体のカム突起の斜面とノック体の前記一端の斜面とに当接させつつ、その後摺接させつつ軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向と周方向とへ駆動し、回転子の前記一端を軸筒の前記一端から出没させ弁体に当接離脱させて、強制開弁と強制開弁状態の解除とを行う。
上記強制開弁機構は、ノック体の回転を阻止しつつ、回転子の回転と進退とを実現できる。強制開弁操作時のノック体の回転を阻止することにより、強制開弁時の操作性が向上する。
上記強制開弁機構は、ノック体の回転を阻止しつつ、回転子の回転と進退とを実現できる。強制開弁操作時のノック体の回転を阻止することにより、強制開弁時の操作性が向上する。
本発明の好ましい態様においては、ノック体は他端が閉鎖された筒体であり、回転子の他端部が回転摺動可能にノック体に嵌入している。
回転子の他端部が回転摺動可能にノック体に嵌入することにより、ノック体と回転子との同軸性が確保され、ノック体のカム突起と回転子のカム突起との係合状態が安定化する。
回転子の他端部が回転摺動可能にノック体に嵌入することにより、ノック体と回転子との同軸性が確保され、ノック体のカム突起と回転子のカム突起との係合状態が安定化する。
本発明の好ましい態様においては、回転子とノック体と軸筒とは樹脂成形されている。
回転子とノック体と軸筒とを樹脂成形することにより、圧力逃し弁が軽量化される。
回転子とノック体と軸筒とを樹脂成形することにより、圧力逃し弁が軽量化される。
図1に示すように、圧力逃し弁1は、円環状の弁座2aが一方の端面の内周縁部に形成され、外周縁部が弁ケーシング3に固定された円環板状のダイアフラム2を備えている。中心部に弁軸挿通穴4aが形成され、中心近傍部に弁軸挿通穴4aを取り囲む複数の弁穴4bが形成され、外縁部にバネ受け部4cが形成されたダイアフラム受け4がダイアフラム2の他方の端面の内周縁部に固定されている。
弁軸挿通穴4aに弁軸5aを挿通させた円板状の弁体5が弁座2aに当接している。第1コイルバネ6が、一端をダイアフラム受け4に係止させ他端を弁軸5aに係止させて、弁体5を弁座2aに押圧付勢している。
弁軸挿通穴4aに正対した弁軸挿通穴4aよりも小径の軸部材挿通穴7aが中心部に形成された端壁と、複数の開口7bが形成された周側壁と、開放端側の周側壁端部から径方向外方へ延びるフランジ7cとを有する外軸筒7が、ダイアフラム受け4に対峙して配設されている。一端がバネ受け4cに係合し他端がフランジ7cに係合する第2コイルバネ8が、ダイアフラム2を弁体5側へ付勢すると共にフランジ7cを弁ケーシング3に押圧して、外軸筒7を弁ケーシング3に係止させている。
内軸筒9の一端から中央部へ至る部分が外軸筒7に螺入し、内軸筒9の他端部が弁ケーシング3を貫通して弁ケーシング3外へ延びている。内軸筒9の弁ケーシング貫通部はOリング10により止水されている。
周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する3個のカム突起11aを長手方向中央部の外周面に有し一端が外軸筒7の軸部材挿通穴7aに挿入されて弁体5の弁軸5aに対峙する棒状の回転子11と、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する6個のカム突起12aを一端の外周面に有し回転子11と同軸に配設されてカム突起12aが回転子のカム突起11aと係合する棒状のノック体12と、回転子11を弁体5から遠ざかる方向へ付勢して回転子のカム突起11aをノック体のカム突起12aに係合させる第3コイルバネ13とが、内軸筒9内に収容されている。回転子11と内軸筒9との間の環状隙間はOリング14によって止水されている。ノック体12は他端が閉鎖された筒体であり、回転子11の他端部は回転摺動可能にノック体12に嵌入している。ノック体12の他端部は内軸筒9の他端部から内軸筒9外へ延びている。
弁軸挿通穴4aに弁軸5aを挿通させた円板状の弁体5が弁座2aに当接している。第1コイルバネ6が、一端をダイアフラム受け4に係止させ他端を弁軸5aに係止させて、弁体5を弁座2aに押圧付勢している。
弁軸挿通穴4aに正対した弁軸挿通穴4aよりも小径の軸部材挿通穴7aが中心部に形成された端壁と、複数の開口7bが形成された周側壁と、開放端側の周側壁端部から径方向外方へ延びるフランジ7cとを有する外軸筒7が、ダイアフラム受け4に対峙して配設されている。一端がバネ受け4cに係合し他端がフランジ7cに係合する第2コイルバネ8が、ダイアフラム2を弁体5側へ付勢すると共にフランジ7cを弁ケーシング3に押圧して、外軸筒7を弁ケーシング3に係止させている。
内軸筒9の一端から中央部へ至る部分が外軸筒7に螺入し、内軸筒9の他端部が弁ケーシング3を貫通して弁ケーシング3外へ延びている。内軸筒9の弁ケーシング貫通部はOリング10により止水されている。
周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する3個のカム突起11aを長手方向中央部の外周面に有し一端が外軸筒7の軸部材挿通穴7aに挿入されて弁体5の弁軸5aに対峙する棒状の回転子11と、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する6個のカム突起12aを一端の外周面に有し回転子11と同軸に配設されてカム突起12aが回転子のカム突起11aと係合する棒状のノック体12と、回転子11を弁体5から遠ざかる方向へ付勢して回転子のカム突起11aをノック体のカム突起12aに係合させる第3コイルバネ13とが、内軸筒9内に収容されている。回転子11と内軸筒9との間の環状隙間はOリング14によって止水されている。ノック体12は他端が閉鎖された筒体であり、回転子11の他端部は回転摺動可能にノック体12に嵌入している。ノック体12の他端部は内軸筒9の他端部から内軸筒9外へ延びている。
図2(a)、(b)に示すように、カム突起11aのカム突起12aとの係合部は、内軸筒9の長手方向に対して傾斜した単一の斜面を形成している。カム突起12aのカム突起11aとの係合部は、内軸筒9の長手方向に対して傾斜した山形の二つの斜面を形成している。カム突起12aの前記二つの斜面のうちの一方は、カム突起11aの前記単一の斜面に摺接可能である。カム突起12aの山形の二つの斜面はノック体12の周側壁内縁まで達している。この結果、ノック体12の一端12bは山形の凹凸が連続する鋸刃状の斜面を形成している。カム突起11aは、カム突起12aを超えて径方向外方へ延びている。
図2(c)に示すように、内軸筒9の内周面は、内軸筒9の他端から一端へ向けて所定長さに亙って且つ全周に亙って延在しノック体12のカム突起12aを除く部位に摺接する全周部9a1と、周方向に等間隔で分散配置され、全周部の端部から内軸筒9の一端へ向けて延びる6本の帯状部9a2とから成る基準面9aと、全周部9a1の端部に接続して内軸筒9の一端へ向けて延在し、基準面9aから径方向外方へ窪み、カム突起12aに係合してカム突起12aを内軸筒9の長手方向に案内する、周方向に等間隔で交互に配設された短溝部9b1と長溝部9b2とから成る6本の帯状のカム溝9bと、短溝部9b1の端部に接続して内軸筒9の一端へ向けて延在し、カム溝9bから径方向外方へ窪み、カム突起11aに係合してカム突起11aを内軸筒9の長手方向に案内する帯状溝部9c1と、帯状溝部9c1の端部から連続すると共に長溝部9b2の端部に接続し、内軸筒9の一端まで且つ全周に亙って延在し、カム突起11aに係合してカム突起11aを内軸筒9の長手方向と周方向とに案内する全周溝部9c2とから成るカム溝9cとにより形成されている。基準面9aの帯状部9a2は、カム溝9bの短溝部9b1と長溝部9a2とに挟まれて、内軸筒9の一端へ向けて延在し、カム溝9cの全周溝部9c2内へ突出している。
帯状部9a2の全周溝部9c2内へ突出した一端と全周溝部9c2との間の段部9a2’と長溝部9b2の端部と全周溝部9c2との間の段部9b2’とは、内軸筒9の長手方向に対して、同一角度で傾斜している。前記傾斜角度は、カム突起11aのカム突起12aとの係合部が形成する斜面の内軸筒長手方向に対する傾斜角度と同一値に設定されている。
段部9b2’は、一方の側で隣接する段部9a2’とは内軸筒9長手方向の段差無しで接続し、他方の側で隣接する段部9a2’とは内軸筒9長手方向の段差を介して接続している。
短溝部9b1の端部と帯状溝部9c1との間の段部9b1’は内軸筒9の長手方向に対して直交している。
外軸筒7、内軸筒9、カム溝9b、9c、回転子11、カム突起11a、ノック体12、カム突起12a、第3コイルバネ13によって、強制開弁機構が形成されている。強制開弁機構は、第3コイルバネ13を除いて樹脂成形されている。
帯状部9a2の全周溝部9c2内へ突出した一端と全周溝部9c2との間の段部9a2’と長溝部9b2の端部と全周溝部9c2との間の段部9b2’とは、内軸筒9の長手方向に対して、同一角度で傾斜している。前記傾斜角度は、カム突起11aのカム突起12aとの係合部が形成する斜面の内軸筒長手方向に対する傾斜角度と同一値に設定されている。
段部9b2’は、一方の側で隣接する段部9a2’とは内軸筒9長手方向の段差無しで接続し、他方の側で隣接する段部9a2’とは内軸筒9長手方向の段差を介して接続している。
短溝部9b1の端部と帯状溝部9c1との間の段部9b1’は内軸筒9の長手方向に対して直交している。
外軸筒7、内軸筒9、カム溝9b、9c、回転子11、カム突起11a、ノック体12、カム突起12a、第3コイルバネ13によって、強制開弁機構が形成されている。強制開弁機構は、第3コイルバネ13を除いて樹脂成形されている。
圧力逃し弁1の作動を説明する。
図1に示すように、圧力逃し弁1の通常作動時には、ノック体12は内軸筒9の他端から内軸筒9外へ突出した後退位置に在る。
図3に示すように、カム突起11aはカム溝9cの帯状溝部9c1に係合し、カム突起12aはカム溝9bの短溝部9b1の基部と長溝部9b2の基部とに係合している。第3コイルバネ13の付勢力を受けて、カム突起11aの係合部の斜面がカム突起12aの係合部の二つの斜面のうちの一方に摺接している。
カム突起11aのカム突起12aとの係合部の斜面の先端が段部9b1’に当接して、カム突起11aは後退位置に保持され、回転子11は一端が軸部材挿通穴7a内に在る後退位置に保持されている。
弁体5に加わる一次圧Pが所定値に達するまでは、弁体5が弁座2aに当接した状態を維持しつつ、第2コイル8バネの付勢力に抗してダイアフラム2と弁体5とが一体的に移動して圧力逃し弁1は閉弁状態を維持する。
弁体5に加わる一次圧Pが所定値を超えると、弁体5の弁軸5aが外軸筒7の端壁に当接して弁体5の移動が規制され、第2コイル8バネの付勢力に抗してダイアフラム2のみが移動して弁体5が弁座2aから離脱し、圧力逃し弁1は開弁する。
図1に示すように、圧力逃し弁1の通常作動時には、ノック体12は内軸筒9の他端から内軸筒9外へ突出した後退位置に在る。
図3に示すように、カム突起11aはカム溝9cの帯状溝部9c1に係合し、カム突起12aはカム溝9bの短溝部9b1の基部と長溝部9b2の基部とに係合している。第3コイルバネ13の付勢力を受けて、カム突起11aの係合部の斜面がカム突起12aの係合部の二つの斜面のうちの一方に摺接している。
カム突起11aのカム突起12aとの係合部の斜面の先端が段部9b1’に当接して、カム突起11aは後退位置に保持され、回転子11は一端が軸部材挿通穴7a内に在る後退位置に保持されている。
弁体5に加わる一次圧Pが所定値に達するまでは、弁体5が弁座2aに当接した状態を維持しつつ、第2コイル8バネの付勢力に抗してダイアフラム2と弁体5とが一体的に移動して圧力逃し弁1は閉弁状態を維持する。
弁体5に加わる一次圧Pが所定値を超えると、弁体5の弁軸5aが外軸筒7の端壁に当接して弁体5の移動が規制され、第2コイル8バネの付勢力に抗してダイアフラム2のみが移動して弁体5が弁座2aから離脱し、圧力逃し弁1は開弁する。
図4に示すように、圧力逃し弁1の強制開弁時には、ノック体12の他端が一端へ向けて押圧され、ノック体12の他端部の大部分が内軸筒9内に押し込まれる。
図5に示すように、短溝部9b1に係合していたカム突起12aが、短溝部9b1に接続する帯状溝部9c1の全周溝部9c2側端部まで前進して、カム突起11aを全周溝部9c2へ押し出す。長溝部9b2の基部に係合していたカム突起12aが、長溝部9b2の全周溝部9c2側の端部まで前進する。
図5に示すように、第3コイルバネ13により付勢されてカム突起12aに押圧されたカム突起11aが、カム突起12aの係合部の斜面とノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とに摺接しつつ、内軸筒9の周方向と長手方向とに移動する。カム突起11aの移動は、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端が、図5に破線で示すノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面の谷底に到達した時点で終了する。
図5に示すように、短溝部9b1に係合していたカム突起12aが、短溝部9b1に接続する帯状溝部9c1の全周溝部9c2側端部まで前進して、カム突起11aを全周溝部9c2へ押し出す。長溝部9b2の基部に係合していたカム突起12aが、長溝部9b2の全周溝部9c2側の端部まで前進する。
図5に示すように、第3コイルバネ13により付勢されてカム突起12aに押圧されたカム突起11aが、カム突起12aの係合部の斜面とノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とに摺接しつつ、内軸筒9の周方向と長手方向とに移動する。カム突起11aの移動は、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端が、図5に破線で示すノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面の谷底に到達した時点で終了する。
ノック体12の他端の押圧が解除されると、図6に示すように、第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aが、カム突起12aを押し戻しつつ帯状溝部9c1へ向けて移動し、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’ に当接する。
第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aは、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端を、最初はノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面に当接させ、次いで前記斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに当接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’と、長溝部9b2と全周溝部9c2との間の段部9b2’とに案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いでカム突起12aとの係合部が形成する斜面をノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに摺接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’と、長溝部9b2と全周溝部9c2との間の段部9b2’とに案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動して、図7に示すように、段部9b2’と段部9a2’との境界の段差部に到達して停止し、当該停止位置である前進位置に保持される。
ノック体12は他端が内軸筒9の他端から僅かに内軸筒9外へ突出した前進位置へ移動して当該位置に保持され、回転子11は一端が軸部材挿通穴7aから突出した前進位置へ移動して、当該位置に保持される。前進する回転子11の一端が、弁体5の弁軸5aに当接し、弁体5を駆動して弁座2aから離脱させ、圧力逃し弁1を強制開弁させる。前進位置に保持された回転子11の一端が弁体5を開弁位置に保持し、圧力逃し弁1を強制開弁状態に保持する。
第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aは、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端を、最初はノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面に当接させ、次いで前記斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに当接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’と、長溝部9b2と全周溝部9c2との間の段部9b2’とに案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いでカム突起12aとの係合部が形成する斜面をノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに摺接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’と、長溝部9b2と全周溝部9c2との間の段部9b2’とに案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動して、図7に示すように、段部9b2’と段部9a2’との境界の段差部に到達して停止し、当該停止位置である前進位置に保持される。
ノック体12は他端が内軸筒9の他端から僅かに内軸筒9外へ突出した前進位置へ移動して当該位置に保持され、回転子11は一端が軸部材挿通穴7aから突出した前進位置へ移動して、当該位置に保持される。前進する回転子11の一端が、弁体5の弁軸5aに当接し、弁体5を駆動して弁座2aから離脱させ、圧力逃し弁1を強制開弁させる。前進位置に保持された回転子11の一端が弁体5を開弁位置に保持し、圧力逃し弁1を強制開弁状態に保持する。
強制開弁状態を解除する時には、ノック体12の他端が押圧され、ノック体12の他端部が内軸筒9内へ押し込まれる。
図8に示すように、長溝部9b2に係合していたカム突起12aの一部が、カム溝9cの全周溝部9c2内へ進出して、カム突起11aを全周溝部9c2へ押し出す。
第3コイルバネ13により付勢されてカム突起12aに押圧されたカム突起11aが、カム突起12aの係合部の斜面とノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とに摺接しつつ、内軸筒9の周方向と長手方向とに移動する。カム突起11aの移動は、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端が、図8に破線で示すノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面の谷底に到達した時点で終了する。
図8に示すように、長溝部9b2に係合していたカム突起12aの一部が、カム溝9cの全周溝部9c2内へ進出して、カム突起11aを全周溝部9c2へ押し出す。
第3コイルバネ13により付勢されてカム突起12aに押圧されたカム突起11aが、カム突起12aの係合部の斜面とノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とに摺接しつつ、内軸筒9の周方向と長手方向とに移動する。カム突起11aの移動は、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端が、図8に破線で示すノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面の谷底に到達した時点で終了する。
ノック体12の他端部の押圧が解除されると、図9に示すように、第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aが、カム突起12aを押し戻しつつ長溝部9b2へ向けて移動し、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’ に当接する。
第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aは、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端を、最初はノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面に当接させ、次いで前記斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに当接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’に案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いでカム突起12aとの係合部が形成する斜面をノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに摺接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’に案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いで帯状溝部9c1に進入して当該溝部の基部へ向けて移動し、図3に示すように、カム突起11aのカム突起12aとの係合部の斜面の先端が段部9b1’に当接して停止し、当該停止位置である後退位置に保持される。
回転子11は一端が軸部材挿通穴7a内に在る後退位置へ移動し当該位置に保持される。回転子11の一端が前進位置から後退位置へ移動するのに連動して、第1コイルバネに付勢された弁体5が弁座2aに接近して当接し、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除される。回転子11の一端が後退位置に保持されることにより、圧力逃し弁1は強制開弁状態が解除された状態に保持される。
第3コイルバネ13の付勢力を受けたカム突起11aは、カム突起12aとの係合部が形成する斜面の先端を、最初はノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面に当接させ、次いで前記斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに当接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’に案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いでカム突起12aとの係合部が形成する斜面をノック体12の一端12bの鋸刃状の斜面とカム突起12aの係合部の斜面とに摺接させて、ノック体12を他端側へ押し動かしつつ、帯状部9a2と全周溝部9c2との間の段部9a2’に案内されて、内筒9の周方向と長手方向とに移動し、次いで帯状溝部9c1に進入して当該溝部の基部へ向けて移動し、図3に示すように、カム突起11aのカム突起12aとの係合部の斜面の先端が段部9b1’に当接して停止し、当該停止位置である後退位置に保持される。
回転子11は一端が軸部材挿通穴7a内に在る後退位置へ移動し当該位置に保持される。回転子11の一端が前進位置から後退位置へ移動するのに連動して、第1コイルバネに付勢された弁体5が弁座2aに接近して当接し、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除される。回転子11の一端が後退位置に保持されることにより、圧力逃し弁1は強制開弁状態が解除された状態に保持される。
上記説明から分かるように、圧力逃し弁1が備える強制開弁機構は、ノック体12の押圧操作のみで強制開弁し且つ開弁状態を維持できるので、強制開弁時の操作性が良い。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、ノック体12の回転を阻止しつつ、回転子11の回転と進退とを実現できる。強制開弁操作時のノック体12の回転を阻止することにより、強制開弁時の操作性が向上する。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、ノック体12は他端が閉鎖された筒体であり、回転子11の他端部が回転摺動可能にノック体12に嵌入している。回転子11の他端部が回転摺動可能にノック体12に嵌入することにより、ノック体12と回転子11との同軸性が確保され、ノック体12のカム突起12aと回転子11のカム突起11aとの係合状態が安定化する。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、外軸筒7と内軸筒9と回転子11とノック体12とは樹脂成形されている。この結果、圧力逃し弁1は軽量化されている。
上記実施例において、弁体5に加わる一次圧Pが所定値を超えた時に、弁軸5aを回転子11の一端に当接させて、弁体5の移動を規制しても良い。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、ノック体12の回転を阻止しつつ、回転子11の回転と進退とを実現できる。強制開弁操作時のノック体12の回転を阻止することにより、強制開弁時の操作性が向上する。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、ノック体12は他端が閉鎖された筒体であり、回転子11の他端部が回転摺動可能にノック体12に嵌入している。回転子11の他端部が回転摺動可能にノック体12に嵌入することにより、ノック体12と回転子11との同軸性が確保され、ノック体12のカム突起12aと回転子11のカム突起11aとの係合状態が安定化する。
圧力逃し弁1が備える強制開弁機構においては、外軸筒7と内軸筒9と回転子11とノック体12とは樹脂成形されている。この結果、圧力逃し弁1は軽量化されている。
上記実施例において、弁体5に加わる一次圧Pが所定値を超えた時に、弁軸5aを回転子11の一端に当接させて、弁体5の移動を規制しても良い。
上記実施例では、ノック体12の回転を阻止したが、ノック体12を回転子11と一体化して回転子11のみとし、カム突起12aに相当するカム突起11bをカム突起11aから内軸筒9の他端方向へ離して配設し、カム突起11aとカム突起11bとの間で回転子11を折断して回転子11を2分割し、両者を前記折断部で相対回転不能に凹凸係合させ、図10に示すように、内軸筒9の内周面にカム突起11bが係合する鋸刃状のカム溝9dとカム突起11aが係合するカム溝9eとを形成しても良い。
内軸筒9の他端から内軸筒外へ突出する回転子11の他端を押圧すると、図10に番号1〜3で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9dに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、カム突起11bの移動に連動して、図10に番号(1)〜(3)で示すように、カム突起11aが後退位置から内軸筒9の長手方向に移動した後内軸筒9の長手方向と周方向とに移動する。
回転子11端部の押圧を解除すると、図10に番号(3)〜(5)で示すように、第3コイルバネ13に付勢されたカム突起11aが、内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9eに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、前進位置に到達して当該位置に保持される。回転子11の他端は内軸筒9の他端から僅かに突出する。カム突起11aの移動に連動して、図10に番号3〜5で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、内軸筒9の長手方向と周方向とに移動して、所定位置に保持される。カム突起11aが後退位置から前進位置へ移動する際に、回転子11の一端が軸部材挿通穴7aから突出して弁体5の弁軸5aに当接し、弁体5を駆動して弁座2aから離脱させ、圧力逃し弁1を強制開弁させる。カム突起11aが前進位置に保持されることにより、圧力逃し弁1の強制開弁状態が保持される。
回転子11端部の押圧を解除すると、図10に番号(3)〜(5)で示すように、第3コイルバネ13に付勢されたカム突起11aが、内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9eに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、前進位置に到達して当該位置に保持される。回転子11の他端は内軸筒9の他端から僅かに突出する。カム突起11aの移動に連動して、図10に番号3〜5で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、内軸筒9の長手方向と周方向とに移動して、所定位置に保持される。カム突起11aが後退位置から前進位置へ移動する際に、回転子11の一端が軸部材挿通穴7aから突出して弁体5の弁軸5aに当接し、弁体5を駆動して弁座2aから離脱させ、圧力逃し弁1を強制開弁させる。カム突起11aが前進位置に保持されることにより、圧力逃し弁1の強制開弁状態が保持される。
内軸筒9の他端から内軸筒外へ僅かに突出する回転子11の他端を押圧すると、図10に番号5〜7で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9dに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、カム突起11bの移動に連動して、図10に番号(5)〜(7)で示すように、カム突起11aが内軸筒9の長手方向に移動した後内軸筒9の長手方向と周方向とに移動する。
回転子11端部の押圧を解除すると、図10に番号(7)〜(10)で示すように、第3コイルバネ13に付勢されたカム突起11aが、内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9eに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、その後内軸筒9の長手方向に移動し、後退位置に到達して当該位置に保持される。カム突起11aの移動に連動して、図10に番号7〜10で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、その後長手方向に移動して所定位置に到達し、当該所定位置に保持される。カム突起11aが前進位置から後退位置へ移動する際に、回転子11の一端が軸部材挿通穴7a内に後退し、第3コイルバネ13の付勢力を受けた弁体が回転子11の後退に追随して移動し、弁座2aに接近して当接する。この結果、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除されて、圧力逃し弁1は閉弁する。カム突起11aが後退位置に保持されることにより、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除された状態が保持される。
回転子11を直接押圧するので、回転しないノック体12を押圧する場合に比べて若干操作性が低下するが、強制開弁機構の構成が単純化される。
回転子11端部の押圧を解除すると、図10に番号(7)〜(10)で示すように、第3コイルバネ13に付勢されたカム突起11aが、内軸筒9の長手方向に移動した後、カム溝9eに案内されて内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、その後内軸筒9の長手方向に移動し、後退位置に到達して当該位置に保持される。カム突起11aの移動に連動して、図10に番号7〜10で示すように、カム突起11bが内軸筒9の長手方向に移動した後、内軸筒9の長手方向と周方向とに移動し、その後長手方向に移動して所定位置に到達し、当該所定位置に保持される。カム突起11aが前進位置から後退位置へ移動する際に、回転子11の一端が軸部材挿通穴7a内に後退し、第3コイルバネ13の付勢力を受けた弁体が回転子11の後退に追随して移動し、弁座2aに接近して当接する。この結果、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除されて、圧力逃し弁1は閉弁する。カム突起11aが後退位置に保持されることにより、圧力逃し弁1の強制開弁状態が解除された状態が保持される。
回転子11を直接押圧するので、回転しないノック体12を押圧する場合に比べて若干操作性が低下するが、強制開弁機構の構成が単純化される。
図10のカム溝9d、9eを使用する強制開弁機構において、ノック体12と回転子11とを一体化せず、ノック体12と回転子11との間に、一端部が回転子11の他端部に相対回転不能に凹凸係合し他端部がノック体12の一端部に回転摺動可能に内嵌合又は外嵌合する中間部材を配設し、当該中間部材にカム突起11bに相当するカム突起を形成しても良い。この場合中間部材は回転するがノック体12は回転しないので、操作性が良い。
本発明は、貯湯式温水器に取り付けられる圧力逃し弁に広く利用可能である。
1 圧力逃し弁
2 ダイアフラム
3 弁ケーシング
5 弁体
6 第1コイルバネ
7 外軸筒
8 第2コイルバネ
9 内軸筒
9a、9b、9c、9d、9e カム溝
11 回転子
11a、11b カム突起
12 ノック体
12a カム突起
13 第3コイルバネ
2 ダイアフラム
3 弁ケーシング
5 弁体
6 第1コイルバネ
7 外軸筒
8 第2コイルバネ
9 内軸筒
9a、9b、9c、9d、9e カム溝
11 回転子
11a、11b カム突起
12 ノック体
12a カム突起
13 第3コイルバネ
Claims (4)
- 弁穴と弁穴を取り囲む弁座とが形成されたダイアフラムと、第1バネにより付勢されて弁座に当接する弁体と、ダイアフラムを間に挟んで弁体に対峙しダイアフラムを弁体側へ付勢する第2バネとを備え、弁体に加わる一次圧が所定値に達するまでは弁体が弁座に当接した状態を維持しつつ第2バネの付勢力に抗してダイアフラムと弁体とが一体的に移動して閉弁状態を維持し、弁体に加わる一次圧が所定値を超えると、弁体が規制部材に当接して弁体の移動が規制され、ダイアフラムのみが移動し弁体が弁座から離脱して開弁する圧力逃し弁であって、第3バネの付勢力を受けてノック体に係合すると共に軸筒内面に形成されたカム溝に係合する回転子を、ノック体を一回押圧する毎に所定角度回転させつつ進退させて所定の前進位置と後退位置とに保持し、前進位置に在る回転子を弁体に当接させて強制開弁させ、後退位置に在る回転子を弁体から離脱させて強制開弁状態を解除する強制開弁機構を備えることを特徴とする圧力逃し弁。
- 強制開弁機構は、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する複数のカム突起を外周面に有し一端が弁体に対峙する棒状の回転子と、周方向に等間隔で分散配置されて径方向外方へ突出する複数のカム突起を一端の外周面に有し回転子と同軸に配設されて前記カム突起が回転子のカム突起と係合する棒状のノック体と、回転子を弁体から遠ざかる方向へ付勢して回転子のカム突起をノック体のカム突起に係合させる第3バネと、回転子とノック体と第3バネとを収容する軸筒とを備え、回転子の前記一端は軸筒の一端に対峙し、回転子のカム突起に係合して回転子のカム突起を軸筒の長手方向と周方向とに案内すると共にノック体のカム突起に係合してノック体のカム突起を軸筒の長手方向に案内するカム溝が軸筒の内周面に形成され、回転子のカム突起のノック体のカム突起との係合部は軸筒の長手方向に対して傾斜した単一の斜面を形成し、ノック体のカム突起の回転子のカム突起との係合部は軸筒の長手方向に対して傾斜した山形の二つの斜面を形成し、当該二つの斜面のうちの一方は回転子の前記単一の斜面に摺接可能であり、ノック体の前記一端にはノック体のカム突起の前記二つの斜面に連続し、回転子のカム突起の前記斜面に摺接可能な鋸刃状の斜面が形成され、ノック体の軸筒他端から軸筒外へ突出する他端を一端へ向けて押圧し、前記単一の斜面をノック体のカム突起の斜面の一方に摺接させてノック体のカム突起に係合した回転子のカム突起を軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向に駆動すると共に、第3バネの付勢力を利用して回転子のカム突起をノック体のカム突起の斜面とノック体の前記一端の斜面とに摺接させつつ軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向と周方向とへ駆動し、ノック体の押圧を解除し、第3バネの付勢力を利用して回転子のカム突起をノック体のカム突起の斜面とノック体の前記一端の斜面とに当接させつつ、その後摺接させつつ軸筒内周面のカム溝に沿って軸筒の長手方向と周方向とへ駆動し、回転子の前記一端を軸筒の前記一端から出没させ弁体に当接離脱させて、強制開弁と強制開弁状態の解除とを行うことを特徴とする請求項1に記載の圧力逃し弁。
- ノック体は一端が閉鎖された筒体であり、回転子の他端部が回転摺動可能にノック体に嵌入していることを特徴とする請求項2に記載の圧力逃し弁。
- 回転子とノック体と軸筒とは樹脂成形されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧力逃し弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010030896A JP2011169334A (ja) | 2010-02-16 | 2010-02-16 | 圧力逃し弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010030896A JP2011169334A (ja) | 2010-02-16 | 2010-02-16 | 圧力逃し弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011169334A true JP2011169334A (ja) | 2011-09-01 |
Family
ID=44683677
Family Applications (1)
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JP2010030896A Pending JP2011169334A (ja) | 2010-02-16 | 2010-02-16 | 圧力逃し弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011169334A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228050A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | 株式会社 正和 | 潤滑油ポンプ装置 |
CN104633195A (zh) * | 2015-02-09 | 2015-05-20 | 成都前锋电子有限责任公司 | 一种用于低水压储水式电热水器的压力安全阀 |
JP2016196071A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 株式会社アラキ製作所 | ワーク把持装置 |
CN114033872A (zh) * | 2020-07-20 | 2022-02-11 | 上海汽车集团股份有限公司 | 非自复位泄压阀和包含其的动力电池 |
-
2010
- 2010-02-16 JP JP2010030896A patent/JP2011169334A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104633195A (zh) * | 2015-02-09 | 2015-05-20 | 成都前锋电子有限责任公司 | 一种用于低水压储水式电热水器的压力安全阀 |
JP2016196071A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 株式会社アラキ製作所 | ワーク把持装置 |
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