JP2011167618A - 積層部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤を使用せずに、除加湿用、気液分離用等の積層部材を製造する方法を提供する。
【解決手段】通気用開口部2と通液用開口部4を有する第1,第2の板状部材1,5を接合して形成される単位部材10を複数積層して得られる積層部材の製造方法である。第1の板状部材1の主面には通液用開口部4を囲む第1のリブ6が形成されており、他主面には通気用開口部2および通液用開口部4を囲む第1の溝7が形成されており、第2の板状部材の一主面には通液用開口部4を囲む第2の溝8が形成されており、第2の板状部材の他主面には通気用開口部2および通液用開口部4を囲む第2のリブ9が形成されており、第1の板状部材の第1の溝と第2の板状部材の第2のリブとを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより第1,第2の板状部材1,5とを接合して単位部材10を形成し、単位部材10の第1のリブ6と他の単位部材の第2の溝8とを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより複数の単位部材10を積層する。
【選択図】図1

Description

本発明は、気液分離に広く利用できる気液分離エレメント、気液分離器及び気液分離ユニット、特に加湿を必要とする空調分野に広く利用できる加湿エレメントの積層部材の製造方法に関するものである。この積層部材は、例えば、ビル、工場環境、家庭あるいは車両類において用いられる。
加湿、除湿、脱気、ガス溶解等の様々な産業分野において、気液分離膜を用いて気体と液体を分離(又は混合)する気液分離装置が利用されている。具体的には、疎水性高分子材料からなる多孔質シート(気体は透過するが液体は透過しない)を用いた透湿膜式の加湿器が知られている(特許文献1)。特許文献1では、薄板を中抜きにした形状の枠体の表面に、該中抜き部分を覆うように防水透湿シートが固定されるとともに、該防水透湿シートの表面に、該枠体の一対の対向する辺を装架するように複数のリブが配設された加湿エレメント材料が、2枚、裏面同士を重ね合わせて接着により一体化されおり、該枠体と該防水透湿シートで囲まれた液流路が形成されており、且つ該枠体の一部に、給液又は排液のための給排液口が1ヵ所以上形成されている気液分離エレメントが記載されている。
特開2003−097831号公報
上記従来の気液分離装置は、多孔質シートをインサート射出成型して構成されるエレメント部材2つを溶着により合体して一つの単位部材(セル)を形成し、さらに接着剤を用いて単位部材同士を複数積み重ねることにより積層部材を構成している。したがって、エレメント部材は、接着剤による接着に適している樹脂で構成されている。逆にいえば、接着剤に馴染みにくい樹脂材料を使用することは困難である。
例えば、一般的に難接着性の材料であるポリプロピレン樹脂(以降「PP」と記載する)等の成型品を接着剤で接着することは容易ではない。一方、PPを接着できる接着剤が一部にあるがコスト、生産効率の面において現在のところ現実的ではない。他の接着方法としてPP表面をコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を行い、濡れ性を改善し接着剤を塗布することで接着することが一般的に知られているが、表面処理工程が増えることで加工が複雑になりコストアップの要因になる。
このような状況において、エレメント部材に使用できる樹脂材料は自ずと制限されていた。その結果、例えば加湿分野において求められる耐熱性、気液分離分野で求められる耐薬品性の面において樹脂材料の選択の余地が狭まってしまっていた。
また、接着剤を使用すること自体にも当然にデメリットはある。接着剤を塗ることで接着剤自体のコストがかかるだけでなく、溶剤系の接着剤を使用する場合、揮発性ガスが発生するため局所排気等の換気設備を備える必要がある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであって、接着剤を使用せずに、除加湿用、気液分離用等の積層部材を製造する方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し得た本発明の積層部材の製造方法は、
分離膜を備えた通気用開口部、および通液用開口部を有する第1の板状部材と、分離膜を備えた通気用開口部、および通液用開口部を有する第2の板状部材とを接合して形成される単位部材を複数積層して得られる積層部材の製造方法であって、
前記第1の板状部材の一方主面には前記通液用開口部を囲むように第1のリブが形成されており、前記第1の板状部材の他方主面には前記通気用開口部および前記通液用開口部の双方を囲むように第1の溝が形成されており、
前記第2の板状部材の一方主面には前記通液用開口部を囲むように第2の溝が形成されており、前記第2の板状部材の他方主面には前記通気用開口部および前記通液用開口部の双方を囲むように第2のリブが形成されており、
第1工程として、前記第1の板状部材の第1の溝と前記第2の板状部材の第2のリブとを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを接合して単位部材を形成する工程と、
第2工程として、前記単位部材の第1のリブと他の単位部材の第2の溝とを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより複数の単位部材を積層する工程とを有するものであるが、前記第1の板状部材の一方主面に第1のリブを形成する代わりに溝を形成し、前記第2の板状部材の一方主面に第2の溝を形成する代わりにリブを形成する態様も全く同様に上記の課題を解決するものである。
上記製造方法において、前記第1工程では、超音波振動部材と対向部材との間に前記第1の板状部材と前記第2の板状部材を挟み込むことにより超音波接合を行うものであり、前記超音波振動部材または前記対向部材には、前記第1の板状部材の第1のリブの当接を回避するための凹部又は開口部が設けられている態様とすることが好ましく実施される。
上記製造方法において、前記第2工程の超音波接合は、前記単位部材を1枚積層する度に行う態様とすることが望ましい。
上記製造方法において、前記第1の板状部材または前記第2の板状部材は樹脂であり、前記分離膜の固定は、樹脂の射出成型による前記第1の板状部材または前記第2の板状部材の成型と同時に行う工程を含むことが推奨される。
上記製造方法において、樹脂の射出成型による前記第1の板状部材または前記第2の板状部材の成型と同時に前記第1および第2のリブおよび溝を形成する工程を含むことが好ましく推奨される。
上記製造方法において、前記分離膜が高分子膜である態様が好ましい。
また、前記分離膜を防水透湿膜とした積層部材を形成することができる。
本発明では、通気用開口部と通液用開口部を有する2枚1組の板状部材(エレメント部材)に、通気用開口部と通液用開口部に対して特定の位置に、リブおよび該リブに対応する溝を形成することにより、液体流路の密封性を確保しつつ、効果的な超音波接合により、複数の単位部材を積層する方法を提供できるものである。これにより、単位部材の積層に接着剤を用いる必要がなくなるため、板状部材の材料選択の幅が拡がり、例えば加湿分野において求められる耐熱性、気液分離分野で求められる耐薬品性の面で従来よりも優れた積層部材を提供することができる。
本実施の形態における2枚1組の板状部材を示す上方斜視図である。 本実施の形態における2枚1組の板状部材を示す下方斜視図である。 本実施の形態における板状部材のリブおよび溝の拡大断面図である。 本実施の形態における単位部材の上方斜視図である。 (a),(b)は、本発明の積層部材の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態における積層部材の断面図である。 本実施の形態における積層部材の一部切り欠き斜視図である。 本実施の形態における他の第1の板状部材の平面図である。 本実施の形態における他の第1の板状部材の平面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態における積層部材の製造方法について説明するが、説明に先立ち、まずは積層部材を構成する単位部材および単位部材を構成する2枚1組の板状部材についてそれぞれ説明する。
(単位部材)
図1および図2は、共に本実施の形態における2枚1組の板状部材(合体後は、単位部材)を示すものであるが、図1は上方斜視図、図2は下方斜視図である。なお、図1および図2は、通常用いられる板状部材よりも厚み方向に拡大して描かれたものである。図1および図2において、第1の板状部材1には通気用開口部2および通液用開口部4が形成されている。通気用開口部2には、気体は透過するが液体は透過しない分離膜(気液分離膜)3が形成されている。同様に、第2の板状部材5には、通気用開口部2および通液用開口部4が形成されており、通気用開口部2には分離膜3が形成されている。
第1の板状部材1の一方主面(外側面)には通液用開口部4を囲むように第1のリブ6が形成されており、第1の板状部材1の他方主面(内側面)には通気用開口部2および通液用開口部4の双方を囲むように第1の溝7が形成されている。また、第2の板状部材5の一方主面(外側面)には通液用開口部4を囲むように第2の溝8が形成されており、第2の板状部材5の他方主面(内側面)には通気用開口部2および通液用開口部4の双方を囲むように第2のリブ9が形成されている。
図3は、第1のリブ6および第2のリブ9、第1の溝7および第2の溝8の拡大断面図である。後に説明するが、各リブは各溝に対して超音波溶着により接合される。第1のリブ6および第2のリブ9の形状または大きさに特に制限はないが、好ましくはリブの高さは0.01mm以上2mm以下、より好ましくは0.1mm以上1.5mm以下、さらに好ましくは0.15mm以上1mm以下とすることが望ましい。また、溝の断面積に対してリブの断面積を10〜130%、より好ましくは30〜100%とする。リブの高さ、および断面積について上記好ましい範囲が存在する理由は以下の通りである。すなわち、リブが大きすぎると、超音波溶着時にリブを溶かすために大きなエネルギー量を要して接合に時間がかかってしまうためであり、また、溶けたリブの樹脂の溝からの「はみ出し量」が多くなりすぎて、第1の板状部材1と第2の板状部材5との間隔を一定に保てなくなるためである。一方、リブが小さすぎると、第1の板状部材1と第2の板状部材5を接合するのに十分な溶融樹脂量が確保できず、溶着部分の強度が十分に高くならないためである。
第1のリブ6および第2のリブ9の形状も特には制限されないが、図3に示すように台形状の突起とすることができる。台形の上底は0.01mm以上2mm以下が好ましく、より好ましくは0.05mm以上1.5mm以下、さらに好ましくは0.1mm以上1mm以下である。
台形の2つの斜辺がなす角は、好ましくは60度±30度、より好ましくは、60度± 20度とする。上記角度が小さ過ぎると、リブの高さが確保できないために溝の底にリブが届かないおそれがあり、超音波振動が第1の板状部材1に伝わらなくなる。逆に大きすぎると、台形形状のリブの上底が大きくなり超音波振動のエネルギーが上底部に集中せず超音波振動が伝わりにくくなる、また板状部材を射出成型する際に成型品を金型から抜き出しにくくなるからである。
(第1工程)
次に、本発明図4に示すように、本実施の形態における2枚1組の板状部材は、合体されることにより単位部材10をなす。図5(a)および(b)は、本発明の積層部材の製造方法における第1工程(2枚1組の板状部材の超音波溶着)の工程断面図である。一般的に超音波溶着とは、2つの熱可塑性のプラスチック部材に超音波振動を与えることによりプラスチック部材の境界面で発熱させ、短時間での溶着を可能とするものである。超音波溶着機は、通常、超音波の音源の振動が伝えられる上側部材の超音波振動部材11(振幅側金具:ホーン)と、これを下側から受ける対向部材12(受け金具:アンビル)とを有しており、超音波振動部材11と対向部材12との間に2つのプラスチック部材を挟み込んだ状態で超音波を加えることにより2つのプラスチック部材の接点を溶融して両者を接合するものである。本発明において超音波接合は、超音波振動を用いてプラスチック部材の一部を溶融させることによりプラスチック部材どうしを接合させることを指すが、本実施の形態では、超音波溶着機を用いた説明を中心とし、超音波溶着と記載する場合もある。
後述するが、対向部材12は開口部12aを有することが望ましい。本発明の実施の形態では、図5(a)に示すように、第1の板状部材1の第1の溝7と第2の板状部材5の第2のリブ9とを重ね合わせるようにして当接させたものを超音波振動部材11と対向部材12との間に挟みこむ。
続いて、超音波振動部材11に超音波を印加することにより、図5(b)に示すように、第1の板状部材1の第1の溝7と第2の板状部材5の第2のリブ9との重ね合わせ部分において第2のリブ9を溶融させ、第1の板状部材1と第2の板状部材5とを接合させる。これら一連の工程により単位部材10が完成する。単位部材10は、第1の板状部材1の分離膜3と第2の板状部材5の分離膜3に挟まれた封筒状を有しており、第1の板状部材1の通液用開口部4または第2の板状部材5の通液用開口部4を通して、液体を封筒状物の内部に循環できる構造となっている。
(第2工程)
次に、第1工程で形成された単位部材10の第1のリブ6と、他の単位部材10の第2の溝8とを重ね合わせ、この重ね合わせ部分を超音波接合することにより2枚の単位部材を積層する。第2工程における超音波接合にも同様の超音波溶着機を用いることができるが、第1のリブ6を溶融させるためには、第1のリブ6に超音波振動が伝搬されることが必要であるので、第1工程で用いた対向部材12を、開口部12aを有しない対向部材12(図示せず)に取り換えて使用する必要がある。単位部材10は、例えば1枚ずつ超音波溶着機にかけて溶着接着させていく。単位部材10どうしの接着を確実に行うためである。単位部材10の1枚の積層を終えると、対向部材12が単位部材10の1枚分の厚みだけ、下降させるように設定することが好ましい。超音波振動部材11(ホーン)の基本ポジションは固定したままで、単位部材10を確実に1枚ずつ積み上げていけるからである。もちろん、対向部材12の位置は固定しておき、単位部材10の1枚の厚み分だけ順次、超音波振動部材11を上昇させるように設定してもよい。
以上の工程によって、図6に示すように2層またはそれ以上の単位部材10の積層部材が形成される。積層枚数は用途に応じて異なるが、通常、5枚〜150枚である。参考のため、図6の積層部材の一部切り欠き斜視図を図7に示す。
図7に示すように、積層部材は、通液用開口部4が連続して重なっている部分を液体流路としており、さらに、各単位部材10の第1の板状部材1と第2の板状部材5の間に液体が流れ込む構造を有している。通液用開口部4から入って板状部材1と第2の板状部材5の間に流れ込んだ液体は、最後にもう一度通液用開口部4を経由して積層部材の外部に排出されてもよいが、各単位部材において通液用開口部4から離れた端部において液体を外部に流出させる機構を有していてもよい。このよう構造が実現される範囲において、第1の溝7、或いは、第2のリブ9は、必ずしも通気用開口部2の全周を囲む必要はなく、一部が分断される構造を有していてもよい。
積層部材は、単位部材10内の板状部材1と第2の板状部材5の間に挟まれた液体が気化されて分離膜3から抜け出すような条件で運転される場合は、加湿器として働く。積層部材は、単位部材10どうしの間に存在する蒸気が単位部材10内に取り込まれるような条件で運転される場合は、除湿器として働く。また、積層部材は、単位部材10内の液体に溶け込んだ気体が分離膜3から抜け出すような条件で運転される場合は、気液分離装置として働く。
ここで、本明細書の「分離膜」は、液体と気体の分離機能を有することを特定したものであり、使用方法としては除加湿のいずれの用途にも使用可能である。また、温度の異なる液体とガスとを接触させることで熱交換を行う熱交換器としても使用できる。また、液体に気体を溶解するガス溶解の用途に用いることも可能である。
以上、本発明の積層部材の製造方法の基本的要素について説明したが、積層部材の製造方法に、次に説明する特徴を追加しても本発明は同様に実施可能である。
本実施の形態では、第1の板状部材1の外側面に第1のリブ6、内側面に第1の溝7を形成し、第2の板状部材5の外側面に第2の溝8、内側面に第2のリブ9を形成したものを例に挙げて説明したが、第1の板状部材1の外側面にも内側面にも溝を形成し、第2の板状部材5の外側面にも内側面にもリブを形成したものでも同様に実施可能である。この場合、上記第1工程を実施する際に、第2の板状部材5の外側面に形成されたリブが開口部12a内に納まるよう、第2の板状部材5の外側面を下側にして超音波接合を行う。
本発明の実施の形態においては、図5(a)および(b)に示すように対向部材12に第1のリブ6を逃げる程度の大きさを持つ開口部12aを設けることが好ましい。それは、次の理由によるものである。仮に、図5(a)および(b)に示す対向部材12に開口部12aが形成されていなければ、第1工程において第2のリブ9を溶融しようとする際に、対向部材12に当接する第1のリブ6も同時に溶融されてしまい、第2工程において溶融されるべき第1のリブ6の形状が崩れてしまうからである。対向部材12には、第1のリブ6を逃がすことができるスペースが存在していれば十分であるので、必ずしも開口部12aが貫通孔である必要はなく、凹部を形成してもよい。また、第1のリブ6の全体を包含する広さの開口部12aを形成する必要もなく、第1のリブ6に沿った環状溝であってもよい。
以下、第1のリブ6、第1の溝7、第2の溝8、第2のリブ9の配置に関し、より好ましい形態について説明する。図5(a)および(b)に示すように、第1の板状部材1の通液用開口部4を囲むようにして第1のリブ6が形成されており、第1の溝7およびこれに接合する第2のリブ9は、第1のリブ6のさらに外側に形成されている。すなわち、第1の板状部材1の通液用開口部4と第2の板状部材5の通液用開口部4とを連通するように重ね合わせると、第1のリブ6と第2のリブ9は、第1の板状部材1の長手方向にずれた位置に配置されている。このような構成にすることにより、第1工程の際に、第2工程で使用するべき第1のリブ6が溶けずに済む。第1の板状部材1の長手方向のずれ量は、好ましくは0.3mm以上50mm以下、より好ましくは1mm以上40mm以下さらに好ましくは2mm以上30mm以下である。そのずれ量が少なすぎると、第2溶着工程で使用されるべき第1のリブ6、または第2の溝8が溶けてしまい、ずれ量が多すぎると、第1の板状部材1および第2の板状部材5にその分の面積が必要になり、設計上の無駄が多くなるためである。
第1の板状部材1および第2の板状部材5の材質としては、剛性を有している材料であれば適宜のものが使用でき、例えばABS、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、POM、PPS、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート等のプラスチックを使用することができる。第1の板状部材1および第2の板状部材5の形状は、その内部に上記液体流路(加湿部)を形成できるものであれば特に限定されないが、加湿器の容積あたりの防水透湿膜面積を大きく取るには、略矩形状とするのが好ましい。第1の板状部材1および第2の板状部材5の寸法は、製造すべき加湿器の大きさに応じて適宜設定することができる。第1の板状部材1および第2の板状部材5の厚みが薄いほど、加湿器の容積あたりの分離膜3の面積が大きくなり加湿効率が高くなるが、0.5mmよりも薄いと、圧力損失が高くなりすぎるとともに、単位部材10としての強度が不足して水圧により単位部材10が変形するという問題が生じる。
分離膜3は、水等の液体は通過させず水蒸気は透過させる防水透湿機能を持つものであれば特に限定されず、各種の材料を用いることができるが、典型的には、防水透湿膜、あるいは防水透湿膜と保護シートを積層したものを用いることができる。分離膜3の透湿度は高いほど好ましいが、通常は、5,000〜150,000g/m・day、好ましくは10,000〜100,000g/m・day、さらに好ましくは20,000〜70,000g/m・dayである。透湿度の測定方法は、JIS 1099−B1法による。
分離膜3として防水透湿膜を用いる場合は、高分子多孔質フィルムが好ましく使用される。このような高分子多孔質フィルムとしては、典型的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン/ヘキサフロロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等の疎水性多孔質膜が挙げられるが、耐熱性、耐薬品性等の観点から多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜が特に好ましい。多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜は、厚み1〜1,000μm、空孔率5〜95%、孔径0.01〜15μmの範囲のものが好ましく使用されるが、水蒸気透過性、耐水性、強度との兼ね合いから厚み20〜200μm、空孔率60〜90%、孔径0.1〜3μmのものがより好ましい。また、このような多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜は、延伸法、溶剤抽出法、キャスティング法などの従来公知の製法により製造することができるが、特に延伸法が、膜の強度に優れ、比較的製造コストが安いため好ましい。延伸法による多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜の製造方法は、特開昭46−7284号、特開昭50−22881号、特表平03−504876号等の各公報に開示されている、従来公知の方法を用いることができる。また、多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜は、片面又は両面に、上記公報に記載されているように、少なくとも一部が架橋されたポリビニルアルコール、酢酸セルロース、硝酸セルロース等の親水性ポリマーや、ポリアミノ酸、ポリウレタン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等の親水性樹脂の連続皮膜を設けて使用することもできる。さらに、多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜は、上記公報に記載されているように、多孔質体骨格表面を撥水性及び撥油性を有する有機ポリマーで被覆し、かつ連続孔を残したものとして使用することも好ましい。例えば、WO94/22928号公報、WO95/34583号公報などに開示されているようなフルオロアルキルアクリレート及びフルオロアルキルメタクリレートを重合して得られるポリマーの水性エマルジョンをフッ素化界面活性剤(例えば、アンモニウムペルフロオロオクタノエート)を用いて形成し、それを多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜に適用し、加熱することにより上記のような形態の膜が得られる。また、有機ポリマーとして、テトラフルオロエチレンと、アクリレート、メタクリレート、スチレン、アクリロニトリル、ビニル、アリル或いはアルケン等のモノマーとの二元又は三元以上のコポリマー、例えばフルオロアクリレート/テトラフルオロエチレン共重合体、フルオロアクリレート/ヘキサフルオロプロピレン/テトラフルオロエチレン共重合体も好ましく使用される。このようなコポリマーは耐汚染性、耐熱性、耐薬品性の点で優れ、かつ多孔質体骨格表面と強固に密着、結合するので好ましい。また、他の有機ポリマーとして、「AFポリマー」(デュポン社の商品名)、「サイトップ」(旭硝子社の商品名)なども使用できる。これらの有機ポリマーを高分子多孔質膜の多孔質体骨格表面に被覆するには、例えば「フロリナート」(3M社の商品名)などの不活性溶剤にこれらのポリマーを溶解させ、高分子多孔質膜に含浸させた後、溶剤を蒸発除去する等の方法で行う。
また、分離膜3として、防水透湿膜に、補強層として保護シートを積層したものを使用することもできる。この場合、保護シートとしては、織物、編物、不織布、ネット、発泡シート、多孔質フィルム等の形態とすることができるが、織物、編物、不織布が、補強効果に優れ、柔軟でコストが安いため好ましく用いられる。また、その材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料や、金属、ガラス等を用いることができる。織物、編物、不織布等の繊維布帛を用いる場合は、芯鞘繊維を用いることも好ましい態様である。この場合、鞘部分に芯部分よりも低融点の樹脂材料を用いれば(例えば、芯部分にポリエステル、鞘部分にポリエチレンを用いる)、防水透湿膜と保護シートを熱融着積層する場合に融着加工が容易になる。保護シートを用いる場合、その厚みは5μm〜5mm、好ましくは10μm〜1mm程度とすることが好ましい。厚みが5μm未満では保護シートの保護機能が不十分となり、5mmを超えると防水透湿シートの厚みが厚くなり、加湿器が大型化してしまう。保護シートは、防水透湿膜の片面に積層しても、また両面に積層してもよいが、片面に保護シートを積層し、防水透湿膜を空気側に向けて使用するほうが加湿効率に優れているため好ましい。これは空気側が防水透湿膜の場合、空気側の拡散抵抗が低いため、防湿透湿膜を通過した水蒸気が空気中に速やかに拡散するためである。保護シートと防水透湿膜を積層する方法としては、防水透湿膜にグラビアパターンを施したロールで接着剤を塗布し、その上に保護シートを合わせてロールで圧着する方法、防水透湿膜に接着剤をスプレーし、その上に保護シートを合わせてロールで圧着する方法、防水透湿膜と保護シートを重ね合わせた状態で、ヒートロールにより熱融着する方法等、従来公知の方法を適宜用いることができる。接着剤を用いる場合、ウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エポキシ、シリコーン等の接着剤を用いることができる。防水透湿膜と保護シートの接着面積は、3〜95%、好ましくは10〜80%である。接着面積が3%未満では防水透湿膜と保護シートとの接着強度が不十分となり、95%を超えると十分な加湿性能が得られない。
第1の板状部材1および第2の板状部材5に分離膜3を固定する方法としては、第1の板状部材1および第2の板状部材5を成形する際に分離膜3と一体成型によって固定する方法(第1の板状部材1および第2の板状部材5がプラスチックの場合)、ウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エポキシ、シリコーン、溶剤、アクリル等の接着剤を用いて第1の板状部材1等に接着固定する方法、超音波融着、高周波融着、熱融着等の方法によって融着する方法(第1の板状部材1等または分離膜3が熱可塑性の材料である場合)などの公知の技術が利用できる。
上記固定方法として成型法を用いる場合、射出成型を用いれば、分離膜3と第1の板状部材1等を同時に一体成形できるため特に好ましい。
図8および図9は、第1の板状部材1の平面図であり、リブや溝の配置に関する他のバリエーションを示すためのものである。図8に示すように、第1のリブ6は、楕円状であってもよいし、勿論、円状であってもよい。また、図9に示すように、第1のリブ6は、二重に配置してもよい。二重に配置する場合は、内側の第1のリブ6の幅は、外側の第1のリブ6の幅よりも大きくとることが好ましい。内側の第1のリブ6は、主要封止部位として、外側の第1のリブ6は、補助的に使用するからである。第1のリブ6の形状は、通液用開口4の形状や求められる気密性に応じて適宜選択することができる。第1の板状部材1等の溝の配置に関しても同様である。
本発明において超音波接合できる具体的製法がもたらされたことにより、単位部材の積層に接着剤を用いる必要がなくなるため、板状部材の材料選択の幅が拡がり、例えば加湿分野において求められる耐熱性、気液分離分野で求められる耐薬品性の面で従来よりも優れた積層部材を提供することができる。また、接着剤の不要化により次のメリットが付随する。すなわち、(1)接着剤の塗布面積と比べ超音波接合するための面積は少なくて済むので接着面の設計がコンパクトにできる、(2)超音波接合を用いることにより接合に要する時間が極めて短くなる、(3)接着剤を使用しないことにより、揮発性の有機ガスが発生しなくなり、局所排気のための設備が不要となる、(4)積層部材をガス分離(吸収)装置として用いる場合、従来は接着剤に由来する揮発性ガスが発生するためにガス性能の測定時に誤差要因になることがあったが、接着剤を使用しなくなることでガスノイズがなくなり、測定誤差が少なくなる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
超音波による接合が確実に行われるかどうかを確認するための試験を行った。図1および図2における第2の板状部材5のうち、通液用開口部4が形成されている厚肉の部分(以下、「厚肉部B」と記載する)を作製した。なお、厚肉部BはABS樹脂を用いて形成し、通液用開口4は切削加工にて形成した。厚肉部Bの内側面には、第2のリブ9を配置した。第2のリブ9に沿う中心線は、厚肉部Bの端から2mm内方寄りの位置となるようにした。第2のリブ9の形成範囲は、厚肉部Bの長手方向に90mm、短手方向に34mmとした。第2のリブ9の断面形状は台形状とし、下底0.66mm、上底0.2mm、高さ0.4mmとした。厚肉部Bの外側面には厚肉部Bの端から6mm内方寄りの位置に幅1.6mm、深さ0.12mmの第2の溝8を形成した。第2の溝8のさらに内方には通液用開口部4(厚肉部Bの短手方向に5mm、長手方向に34mm)を形成した。
同様に、図1および図2における第1の板状部材1のうち、通液用開口部4が形成されている厚肉の部分(以下、「厚肉部A」と記載する)を作製した。厚肉部Aの内側面には、第1の溝7を配置した。第1の溝7の中心線は、第1の板状部材1の端から2mm内方寄りの位置となるようにした。第1の溝7の形成範囲は、厚肉部Aの長手方向に90mm、短手方向に34mmとした。第1の溝7の断面形状は矩形とし、幅1.6mm、深さ0.12mmとした。厚肉部Aの外側面には厚肉部Aの端から6mmの位置に第2のリブ9と同じ断面形状を有する第1のリブ6を形成した。第1のリブ6の内方には通液用開口部4(厚肉部Aの短手方向に5mm、長手方向に34mm)を形成した。
厚肉部Aと厚肉部Bの超音波接合工程(第1工程)には、超音波溶着機は超音波工業製「超音波プラスチックウェルダー P−2410」を使用した。超音波金型には、厚肉部A,Bの大きさと同じサイズのものを使用した。第1工程の超音波溶着(単位部材10の作製)を行うためにアンビル(対向部材12)には抜き加工を施した。抜き加工の範囲は、厚肉部Aの外側面の第1のリブ6の形成範囲より一回り大きくすることにより、第1のリブ6がアンビルの天面と干渉しないようにした。具体的には、アンビルを周囲の5mm分を残してくり抜き加工を行った。
厚肉部A,Bを接合した単位部材10を積み上げるための超音波接合工程(第2工程)を行う際には上記の抜き加工が施されていないアンビルを使用した。
溶着条件(第1工程)
第1の超音波溶着を行う条件として後に定義される発振開始時間を1.0秒、2次加圧圧切替え時間を1.2秒、発振時間を0.5秒、保持時間を0.5秒に設定し、1次加圧圧力を0.1MPa、2次加圧圧力を0.06MPaに設定し、超音波溶着を実施した。超音波溶着したものが十分に溶着されていることを確認した。加圧圧力は、アンビルとホーンにより厚肉部A,Bを挟み込む圧力である。
溶着条件(第2工程)
第2の超音波溶着を行う条件として発振開始時間を1.0秒、2次加圧圧切替え時間を1.2秒、発振時間を0.7秒、保持時間を2.0秒に設定し、1次加圧圧力を0.1MPaに、2次加圧圧力を0.6MPaに設定して超音波溶着により単位部材10を一枚ずつ積層した。単位部材10を一枚重ねる度にホーンを単位部材10の上部にあてながら超音波溶着を行うことで5枚以上溶着することが確認できた。耐水圧試験を行うため、試作された積層部材の片側の通水用開口部4に目止めを行い、反対側の通水用開口部4を通水チューブに繋げ、耐水圧測定を行ったところ、0.1MPa以上の水圧をかけても漏水が起こらなかった。これにより、超音波溶着部が通常の使用に耐えられる強度を有していることが確認できた。
(実施例2)
実施例1と同様の積層部材を試作した。実施例1と異なるところは、第2の超音波溶着部の信頼性を上げるために、図9に示すように、各リブおよび溝を二重構造にして作製した。具体的には、実施例1の積層部材の外側に端から11mmの位置に内周のリブと溝を追加した積層部材を試作した。この試作部材に対して実施例1と同様の耐水圧試験を行ったところ、同様に0.1MPa以上の水圧をかけても漏水が起こらなかった。これにより、超音波溶着部が通常の使用に耐えられる強度を有していることが確認できた。
(実施例3)
ABS樹脂を用い、図1および図2に示した第1,2の板状部材1,5を作製した。分離膜3として用いた多孔質膜ポリテトラフルオロエチレン膜を第1,2の板状部材1,5にインサート射出成型した。第1,2の板状部材1,5の大きさは長手方向に330mm、短手方向に90mmである。長手方向において、通液用開口部4とは反対側の片端側より8mmの位置から296mmの位置に至るまで分離膜3がインサートされている。通液用開口部4側の34mmの部分は、実施例1と同じ大きさで分離膜3のない樹脂のみの状態とした。330mm×90mmの第1,2の板状部材1,5の内側面に、端から2mmの位置に周囲全体に第1の工程を行うための第2のリブ9及び第1の溝7を形成した。リブや溝の断面形状は、実施例1のものと同じである。第1,2の板状部材1,5の外側面にも実施例1のものと同じ断面形状のリブおよび溝を形成した。
溶着条件(第1工程)
第1の超音波溶着を行う条件として発振開始時間を1.0秒、2次加圧圧切替え時間を1.2秒、発振時間を1.0秒、保持時間を1.0秒に設定し、1次加圧圧力を0.1MPa、2次加圧圧力を0.06MPaに設定し超音波溶着を実施した。超音波溶着したものが十分に溶着されていることを確認した。
溶着条件(第2工程)
第2の超音波溶着を行う条件として発振開始時間を1.0秒、2次加圧圧切替え時間を1.2秒、発振時間を0.7秒、保持時間を2.0秒に設定し、1次加圧圧力を0.1MPaに、2次加圧圧力を0.6MPaに設定して超音波溶着により単位部材10を一枚ずつ積層した。単位部材10を一枚重ねる度にホーンを上部にずらしながら超音波溶着を行うことで5枚以上溶着できることが確認できた。耐水圧試験を行うため、試作された積層部材の片側の通水用開口部4に目止めを行い、反対側を通水チューブで繋げ、耐水圧測定を行ったところ、0.1MPa以上の水圧をかけても漏水が起こらなかった。これにより、超音波溶着部が通常の使用に耐えられる強度を有していることが確認できた。
超音波発信機に関する諸定義:
発振開始時間:ウエルダ本体のリミットスイッチがONになってから、ホーンの発振が始まるまでの時間(W.DELAY)。
2次加圧圧切替え時間:ウエルダ本体のリミットスイッチがONになってから、2次加圧圧に切り替わるまでの時間(P.DELAY)。
発振時間:ホーンの発振時間(WELD)。
保持時間:発振時間が終了してからホーンが上昇し始めるまでの時間(HOLD)。
1 第1の板状部材
2 通気用開口部
3 分離膜
4 通液用開口部
5 第2の板状部材
6 第1のリブ
7 第1の溝
8 第2の溝
9 第2のリブ
10 単位部材
11 超音波振動部材
12 対向部材
12a 開口部

Claims (8)

  1. 分離膜を備えた通気用開口部、および通液用開口部を有する第1の板状部材と、分離膜を備えた通気用開口部、および通液用開口部を有する第2の板状部材とを接合して形成される単位部材を複数積層して得られる積層部材の製造方法であって、
    前記第1の板状部材の一方主面には前記通液用開口部を囲むように第1のリブが形成されており、前記第1の板状部材の他方主面には前記通気用開口部および前記通液用開口部の双方を囲むように第1の溝が形成されており、
    前記第2の板状部材の一方主面には前記通液用開口部を囲むように第2の溝が形成されており、前記第2の板状部材の他方主面には前記通気用開口部および前記通液用開口部の双方を囲むように第2のリブが形成されており、
    第1工程として、前記第1の板状部材の第1の溝と前記第2の板状部材の第2のリブとを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを接合して単位部材を形成する工程と、
    第2工程として、前記単位部材の第1のリブと他の単位部材の第2の溝とを重ね合わせ、重ね合わせ部分を超音波接合することにより複数の単位部材を積層する工程と、
    を有する積層部材の製造方法。
  2. 前記第1の板状部材の一方主面に第1のリブを形成する代わりに溝を形成し、前記第2の板状部材の一方主面に第2の溝を形成する代わりにリブを形成する請求項1に記載の積層部材の製造方法。
  3. 前記第1工程では、超音波振動部材と対向部材との間に前記第1の板状部材と前記第2の板状部材を挟み込むことにより超音波接合を行うものであり、前記超音波振動部材または前記対向部材には、前記第1の板状部材の第1のリブの当接を回避するための凹部又は開口部が設けられている請求項1または2に記載の積層部材の製造方法。
  4. 前記第2工程の超音波接合は、前記単位部材を1枚積層する度に行う請求項1〜3のいずれかに記載の積層部材の製造方法。
  5. 前記第1の板状部材または前記第2の板状部材は樹脂であり、前記分離膜の固定は、樹脂の射出成型による前記第1の板状部材または前記第2の板状部材の成型と同時に行う工程を含む請求項1〜4のいずれかに記載の積層部材の製造方法。
  6. 樹脂の射出成型による前記第1の板状部材または前記第2の板状部材の成型と同時に前記第1および第2のリブおよび溝を形成する工程を含む請求項1〜5のいずれかに記載の積層部材の製造方法。
  7. 前記分離膜が高分子膜である請求項1〜6のいずれかに記載の積層部材の製造方法。
  8. 前記分離膜が防水透湿膜である請求項1〜7のいずれかに記載の積層部材の製造方法。
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