JP2011167356A - 吸収性物品およびこれに用いる伸縮性シートの製造方法ならびにその装置 - Google Patents

吸収性物品およびこれに用いる伸縮性シートの製造方法ならびにその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】糸ゴムを用いた安価な伸縮性シートを效率よく製造し得る装置に対する要求がある。
【解決手段】回転筒と、回転筒の外周に沿って交互に配列する第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーにそれぞれ突設されて糸ゴムが交互に巻き掛けられる第1および第2のピン群と、第1および第2のスライダー群を回転筒の回転軸線と平行な方向に沿って逆方向に往復動させる第1および第2のカム機構と、帯状をなす第2シートが送り込まれる接合位置に配され、回転筒の外周面との間に導かれる第1シートと糸ゴムと第2シートとを一体的に接合してこれらを搬出するための接合ロールとを具えた本発明による伸縮性シート製造装置は、第1のピン群および第2のピン群が回転筒の外周面に巻き付けられた状態にある第1シートの幅方向に沿ってカム機構により相互に逆方向に移動して糸ゴムを蛇行状態に伸長させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、糸ゴムを用いた伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品に関する。
展開型の使い捨ておむつにおいては、サイドフラップ部やファスニングテープに伸縮性を持たせ、着用時に使い捨ておむつのフィット感の向上を企図したものが特許文献1にて提案されている。特許文献1に開示された展開型の使い捨ておむつは、ファスニングテープとして弾性伸縮可能な複合材が用いられている。この複合材は、伸長状態で整列する糸ゴムを2枚のシートの間に挾んでこれらを一体的に接合したものである。一般的には、シートの長手方向に沿って糸ゴムを蛇行させたり、複数本の糸ゴムを相互に平行にシートの長手方向に沿って配したものをシートの幅方向に沿って切断することによって得られる。
特開2009−072472号公報
しかしながら、シート長手方向に伸縮性を有する伸縮複合材をサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として用いた場合、使い捨ておむつの製造上、伸縮複合材をその長手方向に沿って使い捨ておむつに取り付けることができない。このため、使い捨ておむつへの取り付け時に伸縮複合材の向きを90度変えなければならず、使い捨ておむつへの取り付けが困難であるという問題があった。
[発明の目的]
本発明の目的は、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品を提供することにある。
本発明の第1の形態は、駆動回転する回転筒と、この回転筒の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ往復動自在に当該回転筒に取り付けられ、該回転筒の外周に沿って交互に配列する第1および第2のスライダー群と、これら第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーにそれぞれ突設され、糸ゴムが交互に巻き掛けられる第1および第2のピン群と、前記第1および第2のスライダー群がそれぞれ連結され、前記回転筒の回転に伴って前記第1および第2のスライダー群を前記回転筒の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ逆方向に往復動させる第1および第2のカム機構とを具え、前記回転筒の周囲には、前記回転筒の外周面に巻き付けられる帯状をなす第1シートの巻き付け開始位置と、前記第1および第2ピン群に巻き掛けられる糸ゴムの巻き掛け開始位置と、帯状をなす第2シートが送り込まれ、この第2シートが前記第1および第2ピン群によって伸長状態で蛇行する糸ゴムを間に挾んで前記第1シートに一体的に接合される接合位置とが前記回転筒の駆動回転方向に沿って順に設定され、前記接合位置に配されて前記回転筒と同期回転し、前記回転筒の外周面との間に導かれて一体的に接合された前記第1シートと前記糸ゴムと前記第2シートとを搬出する接合ロールをさらに具え、前記第1シートは、少なくとも前記第1シートの巻き付け開始位置から前記接合位置まで前記回転筒の外周面に巻き付けられた状態で前記回転筒の回転に同期して搬送され、前記糸ゴムは、少なくとも前記糸ゴムの巻き掛け開始位置から前記接合位置まで前記第1および第2のピン群に交互に巻き掛けられて前記第1および第2のピン群により前記第1シートに対し前記回転筒の回転方向に沿って伸長状態で蛇行し、当該蛇行状態で前記回転筒の駆動回転に同期して搬送されることを特徴とする伸縮性シート製造装置にある。
本発明においては、巻き付け開始位置に供給される第1シートが回転筒の回転に伴ってその外周面に巻き付けられる。また、巻き掛け開始位置に送り込まれる糸ゴムがカム機構を介して第1および第2のピン群に交互に巻き付けられ、回転筒の回転に伴って第1のピン群と第2のピン群との間隔が拡げられて蛇行状態となって伸長する。このようにして回転筒と接合位置にある接合ロールとの間に導かれる第1シートおよび蛇行状態となった伸長状態にある糸ゴムは、この接合位置に送り込まれる第2シートと重ね合わされ、糸ゴムを間に挾んだ状態で第1シートと第2シートとが一体的に接合される。
本発明の第1の形態による伸縮性シート製造装置において、第1および第2シートの幅方向両側端と第1および第2のピン群との間に介在する伸長状態の糸ゴムを切断するための一対のカッターをさらに具えることができる。これら一対のカッターを接合位置に近接して接合位置よりも回転筒の回転方向側に配することが好ましい。
接合位置よりも第2シートの搬送方向上流側に配され、第1シートに対する第2シートの重ね合わせ面に熱可塑性接着剤を塗布するための塗工ヘッドをさらに具えることができる。
第1および第2のピン群を構成する個々のピンは、第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーの回転筒の回転軸線に沿った幅方向中央側の端部に配されていることが好ましい。
回転筒に囲まれてこれと同軸状に配される固定筒をさらに具え、回転筒はこの固定筒に対して回転自在に支持されているものであってよい。この場合、第1および第2のカム機構は、固定筒の外周面に形成された第1および第2のカム溝と、第1および第2のカム溝の何れかに係合する接触子とをそれぞれ有するものであってよい。接触子は、スライダーの往復動方向に沿って回転筒に形成された長孔を貫通するように、個々のスライダーの往復動方向に沿った端部から固定筒に向けて突設することができる。
第1および第2のピン群を構成する個々のピンは、回転筒の回転方向に沿って配列し、かつn本の糸ゴムが巻き掛けられるn個の巻き掛け部をそれぞれ有することができる。回転筒の回転方向に沿ったこれらn個の巻き掛け部の間隔を、回転筒の回転方向に沿って隣り合う第1のピンと第2のピンとの間隔の1/nに設定することが好ましい。また、これらn個の巻き掛け部の回転筒の外周面からの高さを、回転筒の回転方向側ほど高く設定することも有効である。
本発明の第2の形態は、回転筒に帯状をなす第1のシートを巻き付けるステップと、伸長状態にある糸ゴムを前記回転筒に巻き付けられた前記第1のシートに対し前記回転筒の回転方向に沿って蛇行状態に保持するステップと、蛇行状態に保持された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで帯状をなす第2のシートを前記回転筒に巻き付けられた前記第1のシートに重ね合わせ、これらを相互に一体的に接合するステップとを具えたことを特徴とする伸縮性シートの製造方法にある。
本発明において得られる伸縮性シートは、糸ゴムが帯状をなす第1および第2シートの長手方向に沿って連続的に蛇行したものとなり、糸ゴムの弾性力は主として第1および第2シートの幅方向に作用し、これを引き縮める結果をもたらす。
本発明の第2の形態による伸縮性シート製造方法において、伸長状態にある糸ゴムを蛇行状態に保持するステップは、回転筒の回転方向に沿って交互に配列する第1および第2のピン群に交互に糸ゴムを巻き掛けるステップを含むことができる。このステップは、これら第1および第2のピン群を回転筒の回転軸線と平行な方向に沿って相互に逆方向に移動させることによって達成される。
蛇行状態に保持された伸長状態にある糸ゴムを間に挾んで第1および第2のシートを相互に重ね合わせ、これらを一体的に接合するステップは、第1および第2のシートの幅方向両側端部に糸ゴムに対する非接合領域を形成するステップを含むことができる。
蛇行状態に保持された伸長状態にある糸ゴムを間に挾んで第1および第2のシートを相互に重ね合わせ、これらを一体的に接合するステップの後に、糸ゴムを切断するステップをさらに具えることができる。
伸長状態の糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された第1および第2のシートをその長手方向に沿って一定間隔で幅方向に切断するステップをさらに具えることができる。
本発明の第3の形態は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、前記バックシートの後身頃領域の左右両側縁部から突出して前記バックシートの前身頃領域に接合されるファスニングテープとを具えた吸収性物品であって、前記ファスニングテープが伸長状態の糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された第1および第2のシートをその長手方向に沿って一定間隔で幅方向に切断するステップを具えた本発明の第2の形態による方法にて製造された伸縮性シートを含み、この伸縮性シートの幅方向一端側が前記バックシートの後身頃領域に接合されていることを特徴とする吸収性物品にある。
本発明においては、この吸収性物品の着用時にバックシートの後身頃領域の左右側縁部から突出するファスニングテープをバックシートの前身頃領域に重ね合わせて接合する。この場合、ファスニングテープの伸縮性シートの一部を構成する糸ゴムが着用者のウエスト周り方向に延在しており、着用者のウエスト周りに吸収性物品を密着させる作用を発揮する。
本発明の第3の形態による吸収性物品において、バックシートの前身頃領域に配された面ファスナーをさらに具え、この面ファスナーに対して剥離可能に接合される面ファスナーが伸縮性シートの幅方向他端側に配されるものであってよい。
本発明の伸縮性シート製造装置によると、一対の帯状をなすシートの間にこれらの長手方向に沿って蛇行する伸長状態の糸ゴムが一体的に接合される結果、その幅方向に沿って伸縮性を持った伸縮性シートを製造することができる。
第1および第2シートの幅方向両側端と第1および第2のピン群との間に介在する伸長状態の糸ゴムを切断するための一対のカッターをさらに具えた場合、帯状をなす第1および第2のシートの長手方向に沿った糸ゴムの張力をなくすことができる。
接合位置よりも第2シートの搬送方向上流側に配され、第1シートに対する第2シートの重ね合わせ面に熱可塑性接着剤を塗布するための塗工ヘッドをさらに具えた場合、伸長状態の糸ゴムを一対の帯状をなすシートに対して迅速かつ確実に接合することができる。
第1および第2のピン群を構成する個々のピンが、第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーの回転筒の回転軸線に沿った幅方向中央側の端部に配されている場合、回転筒の幅方向寸法を最小限に抑えてその大型化を避けることができる。
回転筒に囲まれてこれと同軸状に配される固定筒をさらに具え、回転筒がこの固定筒に対して回転自在に支持されている場合、第1および第2のスライダー群に対してカム機構を簡単な構成で連結することができる。特に、固定筒の外周面に形成された第1および第2のカム溝と、これら第1および第2のカム溝の何れかに係合する接触子とをカム機構が有する場合、このカム機構を極めて簡単な構成で連結することができる。
n本の糸ゴムが巻き掛けられるn個の巻き掛け部を第1および第2のピン群を構成する個々のピンがそれぞれ有する場合、n本の糸ゴムを同時にピンに巻き掛けることができ、糸ゴムを高密度で配した伸縮性シートを製造することができる。
本発明の伸縮性シートの製造方法によると、第1および第2の帯状をなすシートの間にこれらの長手方向に沿って蛇行する伸長状態の糸ゴムが一体的に接合され、その幅方向に沿って伸縮性を持った伸縮性シートを得ることができる。
糸ゴムを蛇行状態に保持するステップが、回転筒の回転方向に沿って交互に配列する第1および第2のピン群を回転筒の回転軸線と平行な方向に沿って相互に逆方向に移動させるステップを含む場合、糸ゴムの張力の設定を容易に行うことができる。
糸ゴムを間に挾んで第1および第2のシートを一体的に接合するステップが、第1および第2のシートの幅方向両側端部に糸ゴムに対する非接合領域を形成するステップを含む場合、糸ゴムの蛇行部分をシートに対して非接合状態にすることができる。特に、この接合ステップの後に糸ゴムを切断するステップを具えた場合、シートの長手方向に沿った張力がシートに作用するのを回避することが可能である。
伸長状態の糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された第1および第2のシートをその長手方向に沿って一定間隔で幅方向に切断するステップをさらに具えた場合、伸縮方向に対して直交する方向に沿って任意の長さの伸縮シートを得ることができる。
本発明の吸収性物品によると、吸収性物品を製造する際のトップシートやバックシートの連続体の搬送方向と本発明の第2の形態による方法にて製造される伸縮性シートの連続体の搬送方向とを合致させることができる。この結果、バックシートおよび/またはトップシートに伸縮性シートを接合するための設備の複雑化を回避することが可能となる。
バックシートの前身頃領域に配された面ファスナーをさらに具え、この面ファスナーに対して剥離可能に接合される面ファスナーを伸縮性シートの幅方向他端側に配した場合、ファスニングテープを前身頃領域に対して繰り返し剥離可能に接合させることができる。
本発明による吸収性物品の一実施形態の使用状態を表す立体投影図である。 図1に示した実施形態の内側を展開状態で一部破断した平面図である。 図2中のIII−III矢視の拡大断面図である。 図1に示した実施形態におけるファスニングテープの連続体を模式的に表す破断平面図である。 図4に示したファスニングテープの連続体を製造するための本発明による伸縮性シート製造装置の一実施形態を模式的に表す側面図である。 図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 図5に示した伸縮性シート製造装置における回転筒の部分の展開図である。 図5に示した伸縮性シート製造装置におけるスライダーの部分の外観を表す立体投影図である。 図6の矢視IX部を抽出拡大した破断断面図である。 図6中のX−X線に沿った拡大矢視断面図であり、模式的に示してある。 本発明による伸縮性シート製造装置におけるピンの他の実施形態の外観を模式的に表す平面図である。 図11中のXII−XII線に沿った矢視破断断面図である。 本発明による吸収性物品の他の一実施形態を展開状態で一部破断した平面図である。
本発明による吸収性物品を展開型おむつに応用した実施形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明するが、本発明における「吸収性物品」とは、乳幼児または介護用のおむつや成人用失禁用品などを包含するものである。従って、本発明はこのような実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であることに注意されたい。
本実施形態における展開型おむつの使用状態における外観を図1に示し、その展開形状を図2に示し、図2中のIII−III線に沿った矢視断面構造を図3に示す。すなわち、本実施形態における展開型おむつ10は、液不透過性のバックシート11と、液透過性のセンタートップシート12cおよび一対のサイドトップシート12s(以下、これらを一括してトップシート12と略記する場合がある)と、吸収体13とを有する。吸収体13は、相互に重ね合わされるバックシート11とトップシート12との間に配され、これらは一体的に接合される。
本実施形態においては、センタートップシート12cの左右両側に覆い重なる左右のサイドトップシート12sの内側部分(図2中、中央側)がセンタートップシート12cに対して非接合状態となっている。この内側部分に立体ギャザー14を形成するため、サイドトップシート12sの内側端縁部に糸ゴム15が伸張状態で接合されている。バックシート11およびトップシート12は、前記吸収体13の幅方向両側縁から外側へ延出する前後一対のサイドフラップ部16f,16rを有する。これらサイドフラップ部16f,16rの間の股下領域Cには、着用者に脚周り開口部17となる一対の繰り抜き部18が形成されている。
後身頃領域R側のサイドフラップ部16rの幅方向両側縁部には、着用時に前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせてこれらをつなぐ左右一対のファスニングテープ19の基端部が取り付けられている。ファスニングテープ19を介して後身頃領域R側のサイドフラップ部16rを前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせることにより、繰り抜き部18の存在によって脚周り開口部17が形成される。このファスニングテープ19は、その幅方向に沿って伸縮性を持たせた伸縮シートで構成され、図4に示すようなウェブ状をなすファスニングテープの連続体19Wをその長手方向に沿って図中、二点鎖線で示すように一定間隔で切断することにより得られる。本実施形態におけるファスニングテープ19は、アッパーシート19aと、ロアーシート19bと、糸ゴム19cと、面ファスナー19dとを具えている。糸ゴム19cは、アッパーシート19aとロアーシート19bとの間に接着剤19eを介して伸長状態で接合されているため、これら糸ゴム19cを接合した領域がファスニングテープ19の幅方向(図4中、左右方向)に沿って伸縮可能となる。面ファスナー19dは、前身頃領域F側のバックシート11に接合された面ファスナーシート20に対して繰り返し剥離可能に接合可能である。従って、糸ゴム19cが伸長状態となるようにファスニングテープ19を引き延ばして前身頃領域Fの面ファスナーシート20に接合することにより、着用者のウエスト周りに対して常に適切な締め付け力を与えることができる。
また、この展開型おむつ10の後身頃領域R側のバックシート11とトップシート12との間には、ウエスト周り弾性シート21が伸長状態で接合されている。ウエスト周り弾性シート21はウエスト周り開口部22に沿って配設され、ウエストギャザー23を形成して着用者のウエスト周りのフィット性を良好にする機能を有する。同様に、吸収体13の両側縁の外側の長手方向に沿った股下領域Cから前身頃領域F側および後身頃領域R側にかけて脚周り弾性部材24が配されている。この脚周り弾性部材24はバックシート11とトップシート12との間に伸長状態で固定され、レッグギャザー25を形成して着用者の脚周りのフィット性を良好にする機能を有する。
従って、このような展開型おむつ10を着用した状態では、尿や便は、トップシート12上に導かれ、水分がトップシート12を通過して吸収体13に吸収されることとなる。
上述したファスニングテープの連続体19Wの製造装置の側面形状を模式的に図5に示し、その正面形状を図6に示す。本実施形態の伸縮性シート製造装置30は、固定筒31および回転筒32と、第1および第2のスライダー33L,33R群と、第1および第2のピン34L,34R群と、第1および第2のカム機構35L,35Rと、一対のカッター36L,36Rとを具えている。
円筒状をなす固定筒31の両端部は、その中心軸線が水平となるように、フレーム37に対して一体的に固定されている。この固定筒31には、円筒状をなす回転筒32の長手方向両端部が軸受38を介して回転自在に支持されている。つまり、回転筒32は固定筒31を囲んでこれと同軸状に配されている。回転筒32の長手方向一端部に固定されたスプロケット32aおよびフレーム37に取り付けられたモーター39のスプロケット39aには、無端チェーン40が巻き掛けられ、モーター39の作動によって回転筒32が固定筒31の周囲を駆動回転する。
回転筒32の周囲には、回転筒32の駆動回転方向に沿って順にシート巻き付け開始位置P1と、糸ゴム巻き掛け開始位置P2と、接合位置P3と、切断位置P4とが設定されている。本実施形態ではシート巻き付け開始位置P1から糸ゴム巻き掛け開始位置P2に至る間隔を回転筒32の回転軸線を中心として約125度程度に設定している。また、糸ゴム巻き掛け開始位置P2から接合位置P3に至る間隔を約180度程度に設定している。しかしながら、これらの位置P1〜P3の相対関係が上述した数値に限定されるものではないことに注意されたい。
シート巻き付け開始位置P1は、回転筒32の外周面に対して帯状をなす第1シート、本実施形態ではアッパーシートの連続体19aWの巻き付けを開始する位置である。このシート巻き付け開始位置P1には、シート送り込みロール41が回転筒32の外周面に近接状態で配されている。このシート送り込みロール41は、その回転軸線が回転筒32の回転軸線と平行となるように、フレーム37と一体の図示しないブラケットに軸受を介して回転自在に支持されている。アッパーシートの連続体19aWは、回転筒32の回転に同期して搬送され、シート送り込みロール41を介して回転筒32の外周面に巻き付けられ、糸ゴム巻き掛け開始位置P2を通って接合位置P3へと送り込まれるようになっている。
糸ゴム巻き掛け開始位置P2は、第1および第2ピン34L,34R(以下、L,Rを省略して表記する場合がある)群に対して糸ゴムの連続体19cWの巻き掛けを開始する位置である。図示しない糸ゴム供給装置から繰り出される糸ゴムの連続体19cWは、この糸ゴム巻き掛け開始位置P2から接合位置P3まで第1および第2のピン34L,34R群に交互に巻き掛けられた状態で回転筒32の駆動回転に同期して搬送される。
接合位置P3は、アッパーシートの連続体19aWと、帯状をなす第2シート、本実施形態ではロアーシートの連続体19bWとを、第1および第2ピン34L,34R群によって伸長状態で蛇行する糸ゴムの連続体19cWを間に挾んで一体的に接合する位置である。ロアーシートの連続体19bWが送り込まれるこの接合位置P3には、先のシート送り込みロール41と共に回転筒32と同期回転する接合ロール42が配されている。この接合ロール42は、その回転軸線が回転筒32の回転軸線と平行となるように、フレーム37と一体のブラケット37aに軸受43を介して回転自在に支持されている。接合ロール42の一端部から延在する回転軸42aには、歯車42bとスプロケット42cとが固定されている。このスプロケット42cと、先のシート送り込みロール41の一端部に一体的に固定されたスプロケット41aとには、無端の同期チェーン44が巻き掛けられている。接合ロール42と一体の歯車42bには、軸受45を介してフレーム37に回転自在に取り付けられた中間軸46と一体の歯車46aが噛み合っている。この歯車46aと共に中間軸46に固定されたスプロケット46bと、先のモーター39のスプロケット39aと同軸に配された第2スプロケット39bとには、無端チェーン47が巻き掛けられている。
従って、モーター39の作動により接合ロール42が先の回転筒32と同時にシート送り込みロール41と共に回転する。この場合、これらが同一周速度で同期回転するように各スプロケット32a,32b,39a,41a,42c,46bおよび歯車42b,46aの歯数や、回転筒32,シート送り込みロール41,接合ロール42の外径寸法などを適切に設定する必要がある。接合ロール42は、回転筒32との間で一体的に接合されたファスニングテープの連続体19Wを所定の方向に搬出する。
接合位置P3よりもロアーシートの連続体19bWの搬送方向上流側には、アッパーシートの連続体19aWに対するロアーシートの連続体19bWの重ね合わせ面の所定領域に接着剤19eを塗布するための図示しない塗工ヘッドが配されている。この塗工ヘッドから供給される接着剤19eは、周知の熱可塑性接着剤、一般的にはホットメルト接着剤であってよい。本実施形態において、接着剤19eはロアーシートの連続体19bWの全域に塗布されておらず、これらの幅方向両側端部には接着剤19eが塗布されていない非接合領域Zが形成されている。従って、接着剤19eの塗布領域に重ね合わされる伸長状態の糸ゴムの連続体19cWの部分がアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと一体化され、ファスニングテープの連続体19Wとなってその幅方向に沿った伸縮性を与える。これに対し、接着剤19eの塗布領域から外れた非接合領域Zに介在する糸ゴムの連続体19cWの部分は、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対して非接合状態となる。このため、この部分はアッパーシート19aおよびロアーシート19bに伸縮性をもたらさないことに注意されたい。
切断位置P4は、一対のカッター36L,36Rによって糸ゴムの連続体19cWを切断する位置である。一対のカッター36L,36Rは、接合位置P3に近接して接合位置P3よりも回転筒32の回転方向側、つまりシート巻き付け開始位置P1側に図示しないブラケットを介してフレーム37に取り付けられている。これら一対のカッター36L,36Rによって、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの幅方向両側端と第1および第2のピン34L,34R群との間に介在する伸長状態の糸ゴムの連続体19cWが切断される。つまり、接合位置P3にてアッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとが接合された後、これらの幅方向側端から突出して第1および第2のピン34L,34R群との間に伸長状態で介在する糸ゴムの連続体19cWが切断される。
固定筒31および回転筒32の展開形状を図7に示し、本実施形態における第1および第2のスライダー33L,33R(以下、L,Rを省略して表記する場合がある)群を構成する個々のスライダー33の外観を図8に示し、図6中の矢視IX部を抽出拡大して図9に示し、図6中のX−X線に沿った矢視断面構造を拡大して図10に示す。
第1および第2のスライダー33L,33R群は、回転筒32の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ往復動自在に回転筒32に取り付けられ、回転筒32の外周に沿って交互に等間隔で配列する。本実施形態では、回転筒32の回転軸線に沿った幅方向両側には、第1および第2スライダー33L,33Rの移動をそれぞれ案内するための細長い第1および第2の案内溝48L,48Rが回転筒32の周方向に沿って交互に等間隔で形成されている。つまり、第1および第2の案内溝48L,48Rは、アッパーシートの連続体19aWが巻き付けられる回転筒32の回転軸線に沿った幅方向中央部を除き、この中央部を間に挾んでその両側に形成されている。第1および第2スライダー33L,33R群を構成する本実施形態における個々のスライダー33は、細長い板状をなす本体33aと、この本体33aに対して一体的に固定される一対の案内ブシュ33b,33cとを含む。一方の案内ブシュ33bは、回転筒32の回転軸線に沿った幅方向端部側に位置するスライダー33の端部にボルト33dを介して本体33aに固定されている。他方の案内ブシュ33cは、本体33aの長手方向中間部分に軸ボルト49およびナット49aを介して本体33aに固定されている。これら一対の案内ブシュ33b,33cは、案内溝48L,48Rに対して摺動自在に係合する。本体33aの長手方向中間部分に固定された他方の案内ブシュ33cよりも回転筒32の回転軸線に沿った幅方向中央側に位置する本体33aの部分と回転筒32の外周面との間にアッパーシートの連続体19aWが通る隙間Gが形成される。第1および第2のスライダー33L,33R群は、それぞれ同数のスライダー33で構成されてさえすればよい。従って、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対する糸ゴムの連続体19cWの配列間隔の要求に応じてスライダー33の数を増減することができる。
第1および第2のピン34L,34R群は、これら第1および第2のスライダー33L,33R群を構成する個々のスライダー33にそれぞれ突設され、糸ゴムの連続体19cWが交互に巻き掛けられる。個々のピン34は、一方の案内ブシュ33aの反対側のスライダー33の本体33aの端部に配されている。つまり、回転筒32の回転軸線に沿った幅方向中央側に位置する片持ち状態となったスライダー33の本体33aの端部には、円柱状をなすピン34がボルト34aを介して本体33aに固定されている。ピン34の径を回転筒32の周方向に隣接する第1のピン34Lと第2のピン34Rとの間隔Dと同じに設定した場合、伸長状態で蛇行する糸ゴムの連続体19cWをほぼ平行にすることが可能である。しかしながら、第1のピン34Lと第2のピン34Rとが回転筒32の周方向に沿って一直線状に並ぶ状態において、これらが相互に干渉してしまう可能性がある。従って、特別な工夫をしない限り、ピン34の径を回転筒32の周方向に隣接する第1のピン34Lと第2のピン34Rとの間隔Dよりも小さめに設定する必要があろう。なお、スライダー33の本体33aおよびボルト34aに対してピン34をボルト34aの軸線回りに回転自在な構成とした場合、蛇行状態にある糸ゴムの連続体19cWの伸長時における張力を均一にならすことができる。
第1のピン34L群および第2のピン34R群は、回転筒32の外周面に巻き付けられた状態にあるアッパーシートの連続体19aWの幅方向中央を対称軸線として、カム機構35L,35Rにより相互に逆方向に移動する。第1のピン34L群は、回転筒32の外周面に巻き付けられた状態にあるアッパーシートの連続体19aWの幅方向一端側(図7中、左側)からの距離がアッパーシートの連続体19aWの幅寸法のほぼ半分となる待機領域Z1と、アッパーシートの連続体19aWの幅寸法を越える拡幅領域Z2との間を往復動する。第2のピン34R群も同様に、回転筒32の外周面に巻き付けられた状態にあるアッパーシートの連続体19aWの幅方向他端側(図7中、右側)からの距離がアッパーシートの連続体19aWの幅寸法のほぼ半分となる待機領域Z1と、アッパーシートの連続体19aWの幅寸法を越える拡幅領域Z2との間を往復動する。従って、個々のスライダー33の往復移動量は、アッパーシートの連続体19aWの幅寸法の半分を越える必要がある。待機領域Z1の始端はシート巻き付け開始位置P1と糸ゴム巻き掛け開始位置P2との間に設定され、待機領域Z1の終端は糸ゴム巻き掛け開始位置P2にほぼ対応する。また拡幅領域Z2の始端は、糸ゴム巻き掛け開始位置P2と接合位置P3との間に設定され、拡幅領域Z2の終端は、シート巻き付け開始位置P1にほぼ対応する。待機領域Z1にある第1のピン34L群は、回転筒32の幅方向中央よりも 第2のスライダー33R群側に位置し、同様に、待機領域Z1にある第2のピン34R群は、回転筒32の幅方向中央よりも第1のスライダー33L群側に位置する。従って、糸ゴムの連続体19cWはこれらオーバーラン状態にある第1のピン34L群と第2のピン34R群との間に送り込まれるようになっている。図7中、一点鎖線で示す第1および第2のピン34L,34R群の移動軌跡は、待機領域Z1の始端および終端でそれぞれ交差することに注意されたい。拡幅領域Z2における第1のピン34L群と第2のピン34R群との間隔は最も拡がっており、糸ゴムの連続体19cWが一対のカッター36L,36Rによる切断位置P4まで伸長状態となって蛇行する。拡幅領域Z2における第1のピン34L群と第2のピン34R群との間隔、つまりこれらの振幅がアッパーシートの連続体19aWの幅寸法よりも広くなければならないことは当然である。しかしながら、シート送り込みロール41や接合ロール42に対して干渉しないように設定する必要がある。
第1および第2のカム機構35L,35Rには、第1および第2のスライダー33L,33R群がそれぞれ連結され、回転筒32の回転に伴って第1および第2のスライダー33L,33R群を回転筒32の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ往復動させる。このカム機構35L,35Rは、固定筒31の外周面に形成された第1および第2のカム溝50L,50Rと、第1および第2のカム溝50L,50Rに係合する接触子51L,51Rとを有する。接触子51L,51Rは、第1および第2のスライダー33L,33R群の往復動方向に沿って回転筒32に形成された第1および第2の案内溝48L,48Rを貫通するように、個々のスライダー33から固定筒31に向けて突設されている。従って、第1および第2の案内溝48L,48Rが本発明における長孔の機能を有している。本実施形態における接触子51L,51Rは、カム溝50L,50Rの壁面に対して転接し得るローラー51L,51Rを用いている。ローラー51L,51Rは、スライダー33の本体33aに他方の案内ブシュ33cを固定する軸ボルト49にねじ込まれるボルト51aを介し、軸ボルト49に回転自在に保持されている。
従って、アッパーシートの連続体19aWがシート巻き付け開始位置P1にあるシート送り込みロール41から回転筒32の外周面に巻き付けられて接合位置P3に向けて送り込まれる。また、糸ゴムの連続体19cWが糸ゴム巻き掛け開始位置P2から第1および第2のピン34L,34R群の間に送り込まれる。そして、回転筒32の回転に伴ってカム機構35L,35Rにより次第に第1および第2のピン34L,34R群の間隔が拡げられて蛇行状態となり、同時に所定の張力で引き伸ばされつつアッパーシートの連続体19aWと共に接合位置P3へと導かれる。
この接合位置P3には、接着剤19eが塗布されたロアーシートの連続体19bWも供給される。接合位置P3にて回転筒32の外周面に押し当たる接合ロール42により、ロワーシートの連続体19bWが伸長状態で蛇行する糸ゴムの連続体19cWを間に挾んでアッパーシートの連続体19aWに接合される。この結果、これらが一体となった複合シートが接合ロール42から繰り出される。
このようにして、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの幅方向に沿って糸ゴム19cがほぼ平行に整列した複合シートの連続体が得られる。このシートの連続体に対し、面ファスナーの連続体19dWをロアーシートの連続体19bWの幅方向一端側(ファスニングテープ19の先端側)に重ねて接合し、図4に示すようなファスニングテープの連続体19Wを得る。しかる後、これをその長手方向に一定間隔で切断して得られるファスニングテープ19の基端側(幅方向他端側)を先のバックシート11とサイドトップシート12cとの間に接合する。この場合、ファスニングテープの連続体19Wの搬送方向とバックシート11の連続体およびサイドトップシート12sの連続体の搬送方向とを同じ方向に設定することができる。このため、ファスニングテープの連続体19Wから切り離されたファスニングテープ19の向きを90度回転させるような手間が不要となり、その製造設備の複雑化を回避することができる。
なお、接着剤19eは、その塗布領域においてアッパーシートの連続体19aWの長手方向(図4中、上下方向)に連続的であって、かつその幅方向(図4中、左右方向)に間隔をあけて塗布することが好ましい。この場合、糸ゴム19cがアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対してその伸縮方向に沿って間欠的に接合されることとなる。この結果、糸ゴム19cによって形成されるファスニングテープ19のギャザーを接着剤19eが存在しない領域の分だけ柔らかくすることができる。
上述した実施形態では、1本の糸ゴムの連続体19cWを蛇行させるようにしたが、複数本の糸ゴムの連続体19cWを第1および第2のピン34L,34R群に巻き掛け、これによって糸ゴム19cを密に配した伸縮性シートを製造することも可能である。このような本発明の他の実施形態における第1および第2のスライダー33L,33R群に取り付けられる第1および第2のピン34L,34Rの平面形状を模式的に図11に示し、そのXII−XII矢視断面形状を図12に示す。この場合、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、第1および第2のピン34L,34R群を構成する個々のピン34L,34Rは、回転筒32の回転方向(図11中、上下方向)に沿って配列する。ピン34L,34Rは、n本の糸ゴムの連続体19cWが巻き掛けられるn個の巻き掛け部34b,34c,34dをそれぞれ有する。回転筒32の回転方向に沿ったこれらn個の巻き掛け部34b,34c,34dの間隔は、回転筒32の回転方向に沿って隣り合う第1のピン34Lと第2のピン34Rとの間隔Dの1/nに設定されている。これらn個の巻き掛け部34b,34c,34dの回転筒32の外周面からの高さは、回転筒32の回転方向側(図11中、下側)ほど高く設定されている。本実施形態のように、巻き掛け部34b,34c,34dの径を回転筒32の回転方向に沿った第1のピン34Lと第2のピン34Rとの間隔Dと同じに設定した場合、糸ゴムの連続体19cWを相互に平行に伸長状態で配設することができる。この場合、巻き掛け部34b,34c,34dはスライダー33の本体33aに対して回転させる必要がないので、糸ゴムの連続体19cWが巻き掛けられる部分のみを半円柱状に形成することができる。また、これらを一体的に成形して締結部材34eによりスライダー33の本体33aに固定することが可能である。
上述したような伸縮シートを用いたおむつであれば、上述した実施形態に限らず、例えば図13に展開状態で示す展開型のおむつであっても適用可能である。図13に示した実施形態において、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記してある。この実施形態におけるファスニングテープ19は、面ファスナー19dが予め取り付けられたファスナーシート19fをアッパーシート19aとロアーシート19bとの間に挟み込んで一体的に固定したものである。また、バックシート11の前身頃領域Fの左右両側に独立したフラップシート26を接合し、後身頃領域R側に配されたファスニングテープ19と共に先の実施形態におけるサイドフラップ部16fと同じ機能を持たせるようにしている。本実施形態においても、ファスニングテープ19には糸ゴム19cが伸長状態で接合されおり、着用者のウエスト周りに沿って伸縮性を持たせた伸縮性シートとして機能するものである。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 展開型おむつ
11 バックシート
12c センタートップシート
12s サイドトップシート
13 吸収体
14 立体ギャザー
15 糸ゴム
16f,16r サイドフラップ部
17 脚周り開口部
18 繰り抜き部
19 ファスニングテープ
19a アッパーシート
19aW アッパーシートの連続体(第1シート)
19b ロアーシート
19bW ロアーシートの連続体(第2シート)
19c 糸ゴム
19cW 糸ゴムの連続体
19d 面ファスナー
19dW 面ファスナーの連続体
19e 接着剤
19f ファスナーシート
19W ファスニングテープの連続体
20 面ファスナーシート
21 ウエスト周り弾性シート
22 ウエスト周り開口部
23 ウエストギャザー
24 脚周り弾性部材
25 レッグギャザー
26 フラップシート
30 伸縮性シート製造装置
31 固定筒
32 回転筒
32a スプロケット
33(L,R) (第1,第2の)スライダー(群)
33a 本体
33b,33c 案内ブシュ
33d ボルト
34(L,R) (第1,第2の)ピン(群)
34a ボルト
34b,34c,34d 巻き掛け部
35L,35R 第1および第2のカム機構
36L,36R 一対のカッター
37 フレーム
37a ブラケット
38 軸受
39 モーター
39a スプロケット
39b 第2スプロケット
40 無端チェーン
41 シート送り込みロール
41a スプロケット
42 接合ロール
42a 回転軸
42b 歯車
42c スプロケット
43 軸受
44 同期チェーン
45 軸受
46 中間軸
46a 歯車
46b スプロケット
47 無端チェーン
48L,48R 第1および第2の案内溝
49 軸ボルト
49a ナット
50L,50R 第1,第2のカム溝
51L,51R 接触子(ローラー)
51a ボルト
C 股下領域
D 回転筒の周方向に隣接する第1のピンと第2のピンとの間隔
F 前身頃領域
G 隙間
1 シート巻き付け開始位置
2 糸ゴム巻き掛け開始位置
3 接合位置
4 切断位置
R 後身頃領域
Z 非接合領域
1 待機領域
2 拡幅領域

Claims (14)

  1. 駆動回転する回転筒と、
    この回転筒の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ往復動自在に当該回転筒に取り付けられ、該回転筒の外周に沿って交互に配列する第1および第2のスライダー群と、
    これら第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーにそれぞれ突設され、糸ゴムが交互に巻き掛けられる第1および第2のピン群と、
    前記第1および第2のスライダー群がそれぞれ連結され、前記回転筒の回転に伴って前記第1および第2のスライダー群を前記回転筒の回転軸線と平行な方向に沿ってそれぞれ逆方向に往復動させる第1および第2のカム機構と
    を具え、前記回転筒の周囲には、
    前記回転筒の外周面に巻き付けられる帯状をなす第1シートの巻き付け開始位置と、
    前記第1および第2ピン群に巻き掛けられる糸ゴムの巻き掛け開始位置と、
    帯状をなす第2シートが送り込まれ、この第2シートが前記第1および第2ピン群によって伸長状態で蛇行する糸ゴムを間に挾んで前記第1シートに一体的に接合される接合位置と
    が前記回転筒の駆動回転方向に沿って順に設定され、
    前記接合位置に配されて前記回転筒と同期回転し、前記回転筒の外周面との間に導かれて一体的に接合された前記第1シートと前記糸ゴムと前記第2シートとを搬出する接合ロールをさらに具え、
    前記第1シートは、少なくとも前記第1シートの巻き付け開始位置から前記接合位置まで前記回転筒の外周面に巻き付けられた状態で前記回転筒の回転に同期して搬送され、
    前記糸ゴムは、少なくとも前記糸ゴムの巻き掛け開始位置から前記接合位置まで前記第1および第2のピン群に交互に巻き掛けられて前記第1および第2のピン群により前記第1シートに対し前記回転筒の回転方向に沿って伸長状態で蛇行し、当該蛇行状態で前記回転筒の駆動回転に同期して搬送されることを特徴とする伸縮性シート製造装置。
  2. 前記接合位置に近接して前記接合位置よりも前記回転筒の回転方向側に配され、前記第1および第2シートの幅方向両側端と前記第1および第2のピン群との間に介在する伸長状態の糸ゴムを切断するための一対のカッターをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の伸縮性シート製造装置。
  3. 前記接合位置よりも前記第2シートの搬送方向上流側に配され、前記第1シートに対する前記第2シートの重ね合わせ面に熱可塑性接着剤を塗布するための塗工ヘッドをさらに具えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮性シート製造装置。
  4. 前記第1および第2のピン群を構成する個々のピンは、前記第1および第2のスライダー群を構成する個々のスライダーの前記回転筒の回転軸線に沿った幅方向中央側の端部に配されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の伸縮性シート製造装置。
  5. 前記回転筒に囲まれてこれと同軸状に配される固定筒をさらに具え、前記回転筒はこの固定筒に対して回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の伸縮性シート製造装置。
  6. 前記第1および第2のカム機構は、前記固定筒の外周面に形成された第1および第2のカム溝と、前記スライダーの往復動方向に沿って前記回転筒に形成された長孔を貫通するように前記個々のスライダーの往復動方向に沿った端部から前記固定筒に向けて突設され、前記第1および第2のカム溝の何れかに係合する接触子とをそれぞれ有することを特徴とする請求項5に記載の伸縮性シート製造装置。
  7. 前記第1および第2のピン群を構成する個々のピンは、前記回転筒の回転方向に沿って配列し、かつn本の糸ゴムが巻き掛けられるn個の巻き掛け部をそれぞれ有し、前記回転筒の回転方向に沿ったこれらn個の巻き掛け部の間隔は、前記回転筒の回転方向に沿って隣り合う第1のピンと第2のピンとの間隔の1/nに設定され、これらn個の巻き掛け部の前記回転筒の外周面からの高さは、前記回転筒の回転方向側ほど高く設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の伸縮性シート製造装置。
  8. 回転筒に帯状をなす第1のシートを巻き付けるステップと、
    伸長状態にある糸ゴムを前記回転筒に巻き付けられた前記第1のシートに対して前記回転筒の回転方向に沿って蛇行状態に保持するステップと、
    蛇行状態に保持された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで帯状をなす第2のシートを前記回転筒に巻き付けられた前記第1のシートに重ね合わせ、これらを相互に一体的に接合するステップと
    を具えたことを特徴とする伸縮性シートの製造方法。
  9. 伸長状態にある前記糸ゴムを蛇行状態に保持するステップは、前記回転筒の回転方向に沿って交互に配列する第1および第2のピン群に交互に前記糸ゴムを巻き掛け、これら第1および第2のピン群を前記回転筒の回転軸線と平行な方向に沿って相互に逆方向に移動させるステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の伸縮性シートの製造方法。
  10. 蛇行状態に保持された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで前記第1および第2のシートを相互に重ね合わせ、これらを一体的に接合するステップは、前記第1および第2のシートの幅方向両側端部に前記糸ゴムに対する非接合領域を形成するステップを含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の伸縮性シートの製造方法。
  11. 蛇行状態に保持された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで前記第1および第2のシートを相互に重ね合わせ、これらを一体的に接合するステップの後に、前記糸ゴムを切断するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項8から請求項10の何れかに記載の伸縮性シートの製造方法。
  12. 伸長状態の前記糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された前記第1および第2のシートをその長手方向に沿って一定間隔で幅方向に切断するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項8から請求項11の何れかに記載の伸縮性シートの製造方法。
  13. 液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    これらトップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、
    前記バックシートの後身頃領域の左右両側縁部から突出して前記バックシートの前身頃領域に接合されるファスニングテープと
    を具えた吸収性物品であって、前記ファスニングテープが請求項12に記載の方法にて製造された伸縮性シートを含み、この伸縮性シートの幅方向一端側が前記バックシートの後身頃領域に接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  14. 前記バックシートの前身頃領域に配された面ファスナーをさらに具え、この面ファスナーに対して剥離可能に接合される面ファスナーが前記伸縮性シートの幅方向他端側に配されていることを特徴とする請求項13に記載の吸収性物品。
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