JP2013230407A - 伸縮性シートの製造方法およびこれを用いた吸収性物品ならびにその製造方法 - Google Patents

伸縮性シートの製造方法およびこれを用いた吸収性物品ならびにその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】糸ゴムを用いた安価な伸縮性シートを効率よく製造するための要求がある。
【解決手段】一対の帯状をなすシート19aW,19bWの間に糸ゴム19cWをこれら一対の帯状をなすシートの搬送方向と交差する方向に伸長状態で一体的に接合した伸縮性シート19Wを連続的に製造する本発明の方法は、糸ゴムを連続して繰り出し、繰り出された糸ゴムを旋回ヘッド31に導入するステップと、一対の帯状をなすシートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の糸ゴム送り装置32A〜32Dに旋回ヘッドを用いて糸ゴムを連続的に巻回し、一対の糸ゴム送り装置によって糸ゴムを移送するステップと、移送された糸ゴムを一対の帯状をなすシートの間に一体的に接合するステップと、一対の帯状をなすシートの幅方向両端部からそれぞれ突出する糸ゴムの部分を切断するステップとを具える。
【選択図】図5

Description

本発明は、糸ゴムを用いた伸縮性シートの製造方法およびこの伸縮性シートを用いた吸収性物品ならびにその製造方法に関する。
展開型の使い捨ておむつにおいては、サイドフラップ部やファスニングテープに伸縮性を持たせ、着用時に使い捨ておむつのフィット感の向上を企図したものが特許文献1にて提案されている。特許文献1に開示された展開型の使い捨ておむつは、ファスニングテープとして弾性伸縮可能な複合材が用いられている。この複合材は、伸長状態で整列する糸ゴムを2枚のシートの間に挾んでこれらを一体的に接合したものである。一般的には、シートの長手方向に沿って糸ゴムを蛇行させたり、複数本の糸ゴムを相互に平行にシートの長手方向に沿って配したものをシートの幅方向に沿って切断することによって得られる。
特開2009−72472号公報
しかしながら、シート長手方向に伸縮性を有する伸縮複合材をサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として用いた場合、使い捨ておむつの製造上、伸縮複合材をその長手方向に沿って使い捨ておむつに取り付けることができない。このため、使い捨ておむつへの取り付け時に伸縮複合材の向きを90度変えなければならず、使い捨ておむつへの取り付けが困難であるという問題があった。
[発明の目的]
本発明の目的は、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造方法およびこの伸縮性シートを用いた吸収性物品ならびにその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の形態は、一対の帯状をなすシートの間に糸ゴムをこれら一対の帯状をなすシートの搬送方向と交差する方向に伸長状態で一体的に接合した伸縮性シートを連続的に製造する方法であって、前記糸ゴムを連続して繰り出し、繰り出された前記糸ゴムを旋回ヘッドに導入するステップと、前記一対の帯状をなすシートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の糸ゴム送り装置に前記旋回ヘッドを用いて前記糸ゴムを連続的に巻回し、前記一対の糸ゴム送り装置によって前記糸ゴムを移送するステップと、移送された前記糸ゴムを前記一対の帯状をなすシートの間に一体的に接合するステップと、前記一対の帯状をなすシートの幅方向両端部からそれぞれ突出する前記糸ゴムの部分を切断するステップとを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、旋回ヘッドから繰り出される糸ゴムが伸長状態で一対の糸ゴム送り装置の一端側に巻き付けられ、これが糸ゴム送り装置によって他端側に移送される。一対の帯状をなすシートは、一対の糸ゴム送り装置の一端側から他端側にかけて螺旋状に巻き付けられた伸長状態の糸ゴムを間に挾んだまま相互に重ね合わされ、これらが一体的に接合される。
本発明の第1の形態による伸縮性シートの製造方法において、伸長状態の糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された一対の帯状をなすシートをその長手方向に沿って幅方向に切断するステップをさらに具えることができる。
本発明の第2の形態は、トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配された吸収体と、伸縮性シートからなるファスニングテープとを有する吸収性物品の製造方法であって、上述した本発明の第1の形態による伸縮性シートの製造方法によって前記伸縮性シートを製造するステップを具えたことを特徴とするものである。
本発明において得られる伸縮性シートは、糸ゴムが帯状をなすシートの長手方向に沿って連続的に蛇行したものとなり、糸ゴムの弾性力は主として帯状をなすシートの幅方向に作用し、これを引き縮める結果をもたらす。
本発明の第3の形態は、トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配された吸収体と、伸縮性シートからなるファスニングテープとを有する吸収性物品であって、前記ファスニングテープが本発明の第1の形態による伸縮性シートの製造方法か、または本発明の第2の形態による吸収性物品の製造方法によって製造された伸縮性シートを含むことを特徴とするものである。
本発明の第1の形態の伸縮性シートの製造方法によると、一対の帯状をなすシートの間に伸長状態の糸ゴムが一体的に接合され、その幅方向に沿って伸縮性を持った伸縮性シートを得ることができる。
伸長状態の糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された一対の帯状をなすシートをその長手方向に沿って幅方向に切断するステップを具えた場合、伸縮方向に対して直交する方向に沿って任意の長さの伸縮シートを得ることができる。
本発明の吸収性物品によると、吸収性物品を製造する際のトップシートやバックシートの連続体の搬送方向と本発明の第1または第2の形態による方法にて製造される伸縮性シートの連続体の搬送方向とを合致させることができる。この結果、バックシートおよび/またはトップシートに伸縮性シートを接合するための設備の複雑化を回避することが可能となる。
本発明による吸収性物品の一実施形態の使用状態を表す立体投影図である。 図1に示した実施形態の内側を展開状態で一部破断した平面図である。 図2中のIII−III矢視の拡大断面図である。 図1に示した実施形態におけるファスニングテープの連続体を模式的に表す破断平面図である。 図4に示したファスニングテープの連続体を製造するための本発明による伸縮性シート製造装置の一実施形態を模式的に表す平面図である。 図5に示した伸縮性シート製造装置の側面図である。 図6中のVII−VII矢視断面図である。 図5に示した実施形態において、糸ゴムの巻き掛け状態の外観を模式的に表す幾何図面である。 図8に対応した平面図である。 本発明による吸収性物品の他の一実施形態を展開状態で一部破断した平面図である。
本発明による吸収性物品を展開型おむつに応用した実施形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明するが、本発明における「吸収性物品」とは、乳幼児または介護用のおむつや成人用失禁用品などを包含するものである。従って、本発明はこのような実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であることに注意されたい。
本実施形態における展開型おむつの使用状態における外観を図1に示し、その展開形状を図2に示し、図2中のIII−III矢視断面構造を図3に示す。すなわち、本実施形態における展開型おむつ10は、液不透過性のバックシート11と、液透過性のセンタートップシート12cおよび一対のサイドトップシート12s(以下、これらを一括してトップシート12と略記する場合がある)と、吸収体13とを有する。吸収体13は、相互に重ね合わされるバックシート11とトップシート12との間に配され、これらは一体的に接合される。
本実施形態においては、センタートップシート12cの左右両側に覆い重なる左右のサイドトップシート12sの内側部分(図2中、中央側)がセンタートップシート12cに対して非接合状態となっている。この内側部分に立体ギャザー14を形成するため、サイドトップシート12sの内側端縁部に糸ゴム15が伸張状態で接合されている。バックシート11およびトップシート12は、前記吸収体13の幅方向両側縁から外側へ延出する前後一対のサイドフラップ部16f,16rを有する。これらサイドフラップ部16f,16rの間の股下領域Cには、着用者に脚周り開口部17となる一対の繰り抜き部18が形成されている。
後身頃領域R側のサイドフラップ部16rの幅方向両側縁部には、着用時に前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせてこれらをつなぐ左右一対のファスニングテープ19の基端部が取り付けられている。ファスニングテープ19を介して後身頃領域R側のサイドフラップ部16rを前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせることにより、繰り抜き部18の存在によって脚周り開口部17が形成される。このファスニングテープ19は、その幅方向に沿って伸縮性を持たせた伸縮シートで構成され、図4に示すようなウェブ状をなすファスニングテープの連続体19Wをその長手方向に沿って図中、二点鎖線で示すように一定間隔で切断することにより得られる。本実施形態におけるファスニングテープ19は、アッパーシート19aと、ロアーシート19bと、糸ゴム19cと、面ファスナー19dとを具えている。糸ゴム19cは、アッパーシート19aとロアーシート19bとの間に接着剤19eを介して伸長状態で接合されているため、これら糸ゴム19cを接合した領域がファスニングテープ19の幅方向(図4中、左右方向)に沿って伸縮可能となる。面ファスナー19dは、前身頃領域F側のバックシート11に接合された面ファスナーシート20に対して繰り返し剥離可能に接合可能である。従って、糸ゴム19cが伸長状態となるようにファスニングテープ19を引き延ばして前身頃領域Fの面ファスナーシート20に接合することにより、着用者のウエスト周りに対して常に適切な締め付け力を与えることができる。
また、この展開型おむつ10の後身頃領域R側のバックシート11とトップシート12との間には、ウエスト周り弾性シート21が伸長状態で接合されている。ウエスト周り弾性シート21はウエスト周り開口部22に沿って配設され、ウエストギャザー23を形成して着用者のウエスト周りのフィット性を良好にする機能を有する。同様に、吸収体13の両側縁の外側の長手方向に沿った股下領域Cから前身頃領域F側および後身頃領域R側にかけて脚周り弾性部材24が配されている。この脚周り弾性部材24はバックシート11とトップシート12との間に伸長状態で固定され、レッグギャザー25を形成して着用者の脚周りのフィット性を良好にする機能を有する。
従って、このような展開型おむつ10を着用した状態では、尿や便は、トップシート12上に導かれ、水分がトップシート12を通過して吸収体13に吸収されるこことなる。
上述したファスニングテープの連続体19Wの製造装置の平面形状を模式的に図5に示し、その側面形状を図6に示し、図6中のVII−VII矢視断面形状を図7に示す。すなわち、この装置は、糸ゴムの連続体19cWを繰り出す旋回ヘッド31と、糸ゴム送り装置32A,32B,32C,32D(以下、これらをまとめて糸ゴム送り装置32と記述する場合がある)と、一対の接合ロール33と、糸ゴムの連続体19cWを切断するためのカッター34とを具えている。
旋回ヘッド31は内部が中空となった旋回アーム35の先端に取り付けられ、この旋回アーム35の基端に設けられた中空のアーム駆動軸36が架台37に対して回転自在に支持されている。糸ゴムの連続体19cWは、アーム駆動軸36および旋回アーム35の内部に形成された図示しない糸ゴム通路を介し、旋回ヘッド31の先端から糸ゴム送り装置32の一端側の糸ゴム巻き付け開始位置Pに伸長状態で繰り出されるようになっている。架台37にはアーム駆動軸36を中心として旋回ヘッド31を旋回アーム35と共に旋回させるためのアーム駆動モーター38が取り付けられている。このアーム駆動モーター38とアーム駆動軸36との間には、アーム駆動モーター38からの回転力をアーム駆動軸36に伝達するための動力伝達機構39が組み込まれている。従って、旋回ヘッド31は、糸ゴム送り装置32の一端側の糸ゴム巻き付け開始位置Pにてこれらの周囲を旋回しつつ糸ゴムの連続体19cWを繰り出す。これにより、糸ゴムの連続体19cWが糸ゴム送り装置32の一端側の糸ゴム巻き付け開始位置Pに伸長状態で巻き付けられるようになっている。
ファスニングテープの連続体19Wの幅寸法よりも左右方向(図5中、左右方向)に間隔をあけて配される一対の糸ゴム送り装置32は、本実施形態では上下方向(図6中、上下方向)にも相互に間隔をあけて2つ設けられている。つまり本実施形態では全部で4台の糸ゴム送り装置32A,32B,32C,32Dがアーム駆動軸36の回転軸線から等距離にあって、これを囲むように配されている。糸ゴム送り装置32は、糸ゴムの連続体19cWをその一端側の糸ゴム巻き付け開始位置Pから他端側の接合位置Pへと移送する。個々の糸ゴム送り装置32は、無端のベルト40と、この無端のベルト40が巻き掛けられる一対のプーリー41と、これら一対のプーリー41を回転自在に支持するブラケット42と、ベルト駆動モーター43と、その動力伝達機構44とを具えている。つまり、個々の糸ゴム送り装置32A〜32Dは、これらの無端ベルト40をそれぞれ独立に任意の速度で駆動できるようになっている。ベルト駆動モーター43は、何れか一方のプーリー41を駆動するためのものであり、動力伝達機構44は、このベルト駆動モーター43と一方のプーリー41との間に組み込まれてベルト駆動モーター43からの回転力をプーリー41に伝達する。一対のプーリー41は、アーム駆動軸36の軸線方向に沿って相隔ててブラケット42に配され、アーム駆動軸36の軸線から最も離れた位置のベルト40の部分が糸ゴム搬送部40tを画成する。この糸ゴム搬送部40tに位置するベルト40が移動することにより、糸ゴムの連続体19cWは4台の糸ゴム送り装置32に対して螺旋状に巻き付けられた状態となる。糸ゴム搬送部40tは、ベルト40が糸ゴムの連続体19cWに接する領域であり、これ以外の部分が糸ゴムの連続体19cWに接触しないように、各糸ゴム送り装置32のプーリー41の回転軸線は、適宜傾けられた状態となっている(図7参照)。特に、図7中、上側に位置する左右一対の糸ゴム送り装置32C,32Dが後述する一対の接合ロール33への糸ゴムの連続体19cWの移送経路に干渉しないように、大きく傾けられていることに注意されたい。
本実施形態では、図7中、一方の対角位置にある2台の糸ゴム送り装置32B,32Dのベルト40の移送速度Vが他方の対角位置にある2台の糸ゴム送り装置32A,32Cの移送速度Vよりも高く設定されている。その理由は、アッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとの間に接合される糸ゴムの連続体19cWが相互に平行に整列するようにさせるためである。つまり、接合位置Pにて左右一対の糸ゴム送り装置32A,32Bおよび32C,32Dに掛け渡される糸ゴムの連続体19cWをアーム駆動軸36の軸線に対して直交させる必要がある。ここで、4台の糸ゴム送り装置32A〜32Dの糸ゴム搬送部40tと、これらに巻き付けられる糸ゴムの連続体19cWとの関係を模式的に図8に示し、その平面形状を図9に示す。糸ゴム巻き付け開始位置Pにて糸ゴム送り装置32B,32Dの糸ゴム搬送部40tに巻き掛けられる糸ゴムの接触点b,d(nは正の整数)がその接合位置Pに達した時点で、これらと左右方向(図9中、上下方向)に隣接する糸ゴム送り装置32A,32Cの糸ゴム搬送部40tに巻き付けられた糸ゴムの接触点A,Cに掛け渡される糸ゴムの連続体19cWの方向A,Cを糸ゴム搬送部40tの搬送方向に対して直交させる。換言すれば、接合位置Pにおける糸ゴム送り装置32の糸ゴム搬送部40tにそれぞれ巻き付けられる糸ゴムの連続体19cWの方向A,Cを一対の接合ロール33の回転軸線と平行に設定する。このため、糸ゴム送り装置32B,32Dのベルト40の移送速度Vを糸ゴム送り装置32A,32Cによるベルト40の移送速度Vよりも以下のように高める必要がある。ここで、ベルト40に対する糸ゴムの連続体19cWの接触位置がその搬送中に摩擦力によってずれないと仮定し、糸ゴム巻き付け開始位置Pと接合位置Pとの間の糸ゴム送り装置32による糸ゴムの連続体19cWの移送方向に沿った距離をL、糸ゴム送り装置32に巻き付けられる糸ゴムの連続体19cWの巻き付け幅をW、この巻き付け幅方向に対する糸ゴムの連続体19cWの傾斜角をθとする。V=Vの場合、糸ゴム送り装置32B,32Dに対する糸ゴムの連続体19cWの接触位置b,dは、糸ゴム送り装置32A,32Cに対する糸ゴムの連続体19cWの接触位置A,Cに対し、糸ゴムの連続体19cWの移送方向に沿ってWtanθだけずれる。そこで、糸ゴム送り装置32A,32Cのベルト40が距離Lだけ移動する時間で、糸ゴム送り装置32B,32Dのベルト40が距離(L+Wtanθ)だけ移動するような移送速度Vを設定する。つまり、L/V=(L+Wtanθ)/Vの関係から、V=V(L+Wtanθ)/Lの条件を満たせばよいことが理解できよう。
しかしながら、アッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとの間に接合される糸ゴムの連続体19cWを相互に平行に整列させる必要がない場合には、すべての糸ゴム送り装置32A〜32Dの移送速度を等しく設定することができる。この場合、糸ゴム送り装置32を左右に一対(2台)だけ設けて設備をより簡略化させることが可能となる。また、アッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとの間に接合される糸ゴムの連続体19cWがファスニングテープ19の幅方向(図2中、左右方向)に対して交互に逆向きに傾斜した蛇行状態になることに注意されたい。
何れにしろ、伸長状態にある糸ゴムの連続体19cWは、帯状をなすアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの幅寸法よりも大きな振幅でこれらの長手方向に沿って蛇行状態に保持されることとなる。そして、これがアッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとの間に挟まれた状態で一体的に接合される。
糸ゴム送り装置32の他端側の下方に設定された接合位置Pに配される一対の接合ロール33の間には、アッパーシートの連続体19awとロアーシートの連続体19bwとが導かれる。さらに、これらの間に糸ゴム送り装置32から矩形波形状に整形された糸ゴムの連続体19cWが伸長状態で導かれる。一対の帯状をなすアッパーシートの連続体19awおよびロアーシートの連続体19bwの少なくとも一方の重ね合わせ面には接着剤19eが塗布されている。一対の帯状をなすアッパーシートの連続体19awおよびロアーシートの連続体19bwの搬送方向に沿って一対の接合ロール33よりも上流側には、この接着剤19eをこれらの重ね合わせ面の所定領域に塗布するための図示しない塗工ヘッドが配されている。
この塗工ヘッドから供給される接着剤19eは、周知の熱可塑性接着剤、一般的にはホットメルト接着剤であってよい。接着剤19eはアッパーシートの連続体19aWまたはロアーシートの連続体19bWの全域に塗布されておらず、これらの幅方向両側端部には接着剤19eが塗布されていない非接合領域Zが形成されている。従って、この接着剤19eの塗布領域に重ね合わされる伸長状態の糸ゴムの部分がアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと一体化され、ファスニングテープの連続体19Wとなってその幅方向に沿った伸縮性を与える。これに対し、接着剤19eの塗布領域から外れた非接合領域Zに介在する糸ゴムの部分は、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対して非接合状態となる。このため、この部分はアッパーシート19aおよびロアーシート19bに伸縮性をもたらさないことに注意されたい。つまり、一対の接合ロール33は、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと糸ゴム送り装置32の他端側に導かれた伸長状態の糸ゴムの連続体19cWとを接着剤19eによって一体的に接合する。一対の接合ロール33の左右両端部はフレーム45に図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。フレーム45に設置されたロール駆動モーター46と一方の接合ロール33の長手方向一端部との間には、動力伝達機構47が組み込まれている。この動力伝達機構47は、一対の接合ロール33を駆動回転してアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと糸ゴムの連続体19cWとを一体的に接合させるためのものである。
カッター34は、下側に位置する糸ゴム送り装置32A,32Bのブラケット42にそれぞれ取り付けられており、接合位置Pと糸ゴム搬送部40tの終端との間に配されている。これによって、接合位置Pにてアッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとに接合された後に、これらの幅方向側端から突出して糸ゴム送り装置32との間に伸長状態で介在する糸ゴムの連続体19cWが切断されるようになっている。
このようにして、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの幅方向に沿って糸ゴム19cが相互に平行に整列したシートの連続体が得られる。このシートの連続体に対し、面ファスナーの連続体19dWをロアーシートの連続体19bWの幅方向一端側(ファスニングテープ19の先端側)に重ねて接合し、図4に示すようなファスニングテープの連続体19Wを得る。しかる後、これをその長手方向に一定間隔で切断して得られるファスニングテープ19の基端側(幅方向他端側)を先のバックシート11とサイドトップシート12cとの間に接合する。この場合、ファスニングテープの連続体19Wの搬送方向とバックシート11の連続体およびサイドトップシート12sの連続体の搬送方向とを同じ方向に設定することができる。このため、ファスニングテープの連続体19Wから切り離されたファスニングテープ19の向きを90度回転させるような手間が不要となり、その製造設備の複雑化を回避することができる。
なお、接着剤19eは、その塗布領域においてアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの長手方向(図4中、上下方向)に連続的であって、かつその幅方向(図4中、左右方向)に間隔をあけて塗布することが好ましい。この場合、糸ゴム19cがアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対してその伸縮方向に沿って間欠的に接合されることとなる。この結果、糸ゴム19cによって形成されるファスニングテープ19のギャザーを接着剤19eが存在しない領域の分だけ柔らかくすることができる。
上述したような伸縮シートを用いたおむつであれば、上述した実施形態に限らず、例えば図10に展開状態で示す展開型のおむつであっても適用可能である。図10に示した実施形態において、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記してある。この実施形態におけるファスニングテープ19は、面ファスナー19dが予め取り付けられたファスナーシート19fをアッパーシート19aとロアーシート19bとの間に挟み込んで一体的に固定したものである。また、バックシート11の前身頃領域Fの左右両側に独立したフラップシート26を接合し、後身頃領域R側に配されたファスニングテープ19と共に先の実施形態におけるサイドフラップ部16fと同じ機能を持たせるようにしている。本実施形態においても、ファスニングテープ19には糸ゴム19cが伸長状態で接合されおり、着用者のウエスト周りに沿って伸縮性を持たせた伸縮性シートとして機能するものである。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 展開型おむつ
11 バックシート
12c センタートップシート
12s サイドトップシート
13 吸収体
14 立体ギャザー
15 糸ゴム
16f,16r サイドフラップ部
17 脚周り開口部
18 繰り抜き部
19 ファスニングテープ
19a アッパーシート
19aW アッパーシートの連続体
19b ロアーシート
19bW ロアーシートの連続体
19c 糸ゴム
19cW 糸ゴムの連続体
19d 面ファスナー
19dW 面ファスナーの連続体
19e 接着剤
19f ファスナーシート
19W ファスニングテープの連続体
20 面ファスナーシート
21 ウエスト周り弾性シート
22 ウエスト周り開口部
23 ウエストギャザー
24 脚周り弾性部材
25 レッグギャザー
26 フラップシート
C 股下領域
F 前身頃領域
R 後身頃領域
Z 非接合領域
31 旋回ヘッド
32A,32B,32C,32D 糸ゴム送り装置
33 接合ロール
34 カッター
35 旋回アーム
36 アーム駆動軸
37 架台
38 アーム駆動モーター
39 動力伝達機構
40 ベルト
40t 糸ゴム搬送部
41 プーリー
42 ブラケット
43 ベルト駆動モーター
44 動力伝達機構
45 フレーム
46 ロール駆動モーター
47 動力伝達機構
,V ベルトの移送速度
糸ゴム巻き付け開始位置
接合位置
L 糸ゴム巻き付け開始位置と接合位置との間の距離
W 糸ゴムの連続体の巻き付け幅
θ 巻き付け幅方向に対する糸ゴムの連続体の傾斜角

Claims (3)

  1. 一対の帯状をなすシートの間に糸ゴムをこれら一対の帯状をなすシートの搬送方向と交差する方向に伸長状態で一体的に接合した伸縮性シートを連続的に製造する方法であって、
    前記糸ゴムを連続して繰り出し、繰り出された前記糸ゴムを旋回ヘッドに導入するステップと、
    前記一対の帯状をなすシートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の糸ゴム送り装置に前記旋回ヘッドを用いて前記糸ゴムを連続的に巻回し、前記一対の糸ゴム送り装置によって前記糸ゴムを移送するステップと、
    移送された前記糸ゴムを前記一対の帯状をなすシートの間に一体的に接合するステップと、
    前記一対の帯状をなすシートの幅方向両端部からそれぞれ突出する前記糸ゴムの部分を切断するステップと
    を具えたことを特徴とする伸縮性シートの製造方法。
  2. トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配された吸収体と、伸縮性シートからなるファスニングテープとを有する吸収性物品の製造方法であって、
    請求項1に記載の伸縮性シートの製造方法によって前記伸縮性シートを製造するステップを具えたことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配された吸収体と、伸縮性シートからなるファスニングテープとを有する吸収性物品であって、
    前記ファスニングテープが請求項1に記載の伸縮性シートの製造方法か、または請求項2に記載の吸収性物品の製造方法によって製造された伸縮性シートを含むことを特徴とする吸収性物品。
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