JP2011147494A - 吸収性物品およびこれに用いる伸縮性シートの製造方法ならびにその装置 - Google Patents

吸収性物品およびこれに用いる伸縮性シートの製造方法ならびにその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】搬送部と掛止部とによって平行に保持された糸ゴムの連続体を形成し、その平行に保持された糸ゴムの連続体を接合部でアッパーシートとロアーシートとで挟む。
【選択図】図5

Description

本発明は、糸ゴムを用いた伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品に関する。
展開型の使い捨ておむつにおいては、サイドフラップ部やファスニングテープに伸縮性を持たせ、着用時に使い捨ておむつのフィット感の向上を企図したものが特許文献1にて提案されている。特許文献1に開示された展開型の使い捨ておむつは、ファスニングテープとして弾性伸縮可能な複合材が用いられている。この複合材は、伸長状態で整列する糸ゴムを2枚のシートの間に挾んでこれらを一体的に接合したものである。一般的には、シートの長手方向に沿って糸ゴムを蛇行させたり、複数本の糸ゴムを相互に平行にシートの長手方向に沿って配したものをシートの幅方向に沿って切断することによって得られる。
特開2009−072472号公報
しかしながら、シート長手方向に伸縮性を有する伸縮複合材をサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として用いた場合、使い捨ておむつの製造上、伸縮複合材をその長手方向に沿って使い捨ておむつに取り付けることができない。このため、使い捨ておむつへの取り付け時に伸縮複合材の向きを90度変えなければならず、使い捨ておむつへの取り付けが困難であるという問題があった。
よって本発明は、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品を提供することを目的とする。
そのため本発明の伸縮性シート製造装置は、平行に架設され、同期して動く一対の無端ベルトに複数のピンが等間隔に設けられた搬送手段と、前記一対の無端ベルトをその走行方向と交差する方向へ横切るように往復移動し、前記搬送手段と協働して、隣接する前記ピンの間に伸長状態の糸ゴムの連続体を通して前記ピンを介して前記一対の無端ベルトにその走行方向に沿って蛇行した状態に前記糸ゴムの連続体を架け渡すノズルを備えた掛止手段と、前記一対の無端ベルトの間に設けられ、一対の帯状をなすシートが前記一対の無端ベルトに架け渡された伸長状態の糸ゴムを間に挾んで相互に重ね合わせた状態で送り込まれ、これらを一体的に接合するための一対の接合ロールを備えた接合部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の伸縮性シート製造方法は、平行に架設された一対の無端ベルトに、当該無端ベルトに所定間隔に設けられた複数のピンを介して伸長状態にされた糸ゴムを、前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡すステップと、前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで、一対の帯状をなすシートを相互に重ね合わせ、相互に一体的に接合するステップと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、前記バックシートの後身頃領域の左右両側縁部から突出して前記バックシートの前身頃領域に接合されるファスニングテープと、を備えた吸収性物品であって、前記ファスニングテープが請求項7に記載の方法にて製造された伸縮性シートを含み、この伸縮性シートの幅方向一端側が前記バックシートの後身頃領域に接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、伸縮性シート製造装置は、平行に架設され、同期して動く一対の無端ベルトに複数のピンが等間隔に設けられた搬送手段と、前記一対の無端ベルトをその走行方向と交差する方向へ横切るように往復移動し、前記搬送手段と協働して、隣接する前記ピンの間に伸長状態の糸ゴムの連続体を通して前記ピンを介して前記一対の無端ベルトにその走行方向に沿って蛇行した状態に前記糸ゴムの連続体を架け渡すノズルを備えた掛止手段と、前記一対の無端ベルトの間に設けられ、一対の帯状をなすシートが前記一対の無端ベルトに架け渡された伸長状態の糸ゴムを間に挾んで相互に重ね合わせた状態で送り込まれ、これらを一体的に接合するための一対の接合ロールを備えた接合部と、を備える。これによって、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造装置を実現することができる。
また、本発明によれば、伸縮性シート製造方法は、平行に架設された一対の無端ベルトに、当該無端ベルトに所定間隔に設けられた複数のピンを介して伸長状態にされた糸ゴムを、前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡すステップと、前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで、一対の帯状をなすシートを相互に重ね合わせ、相互に一体的に接合するステップと、を備える。これによって、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シート製造方法を実現することができる。
また、本発明によれば、吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、前記バックシートの後身頃領域の左右両側縁部から突出して前記バックシートの前身頃領域に接合されるファスニングテープと、を備えた吸収性物品であって、前記ファスニングテープが請求項7に記載の方法にて製造された伸縮性シートを含み、この伸縮性シートの幅方向一端側が前記バックシートの後身頃領域に接合されている。これによって、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる吸収性物品を実現することができる。
第1の実施形態における展開型おむつの使用状態における外観図である。 図1の展開型おむつの展開形状を示した図である。 図2中のIII−III矢視断面構造を示した図である。 ファスニングテープの連続体を示した図である。 ファスニングテープの連続体を製造するファスニングテープ連続体製造装置を模式的に示した上面図である。 図5のA−A断面図である。 図6のB矢視図である。 ブロックとノズルを示した図である。 展開型のおむつを展開状態で示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
本発明による吸収性物品を展開型おむつに応用した実施形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明するが、本発明における「吸収性物品」とは、乳幼児または介護用のおむつや成人用失禁用品などを包含するものである。従って、本発明はこのような実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であることに注意されたい。
本実施形態における展開型おむつの使用状態における外観を図1に示し、その展開形状を図2に示し、図2中のIII−III矢視断面構造を図3に示す。すなわち、本実施形態における展開型おむつ10は、液不透過性のバックシート11と、液透過性のセンタートップシート12cおよび一対のサイドトップシート12s(以下、これらを一括してトップシート12と略記する場合がある)と、吸収体13とを有する。吸収体13は、相互に重ね合わされるバックシート11とトップシート12との間に配され、これらは一体的に接合される。
本実施形態においては、センタートップシート12cの左右両側に覆い重なる左右のサイドトップシート12sの内側部分(図2中、中央側)がセンタートップシート12cに対して非接合状態となっている。この内側部分に立体ギヤザー14を形成するため、サイドトップシート12sの内側端縁部に糸ゴム15が伸張状態で接合されている。バックシート11およびトップシート12は、前記吸収体13の幅方向両側縁から外側へ延出する前後一対のサイドフラップ部16f,16rを有する。これらサイドフラップ部16f,16rの間の股下領域Cには、着用者に脚周り開口部17となる一対の繰り抜き部18が形成されている。
後身頃領域R側のサイドフラップ部16rの幅方向両側縁部には、着用時に前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせてこれらをつなぐ左右一対のファスニングテープ19の基端部が取り付けられている。ファスニングテープ19を介して後身頃領域R側のサイドフラップ部16rを前身頃領域F側のサイドフラップ部16fに重ね合わせることにより、繰り抜き部18の存在によって脚周り開口部17が形成される。このファスニングテープ19は、その幅方向に沿って伸縮性を持たせた伸縮シートで構成され、図4に示すようなウェブ状をなすファスニングテープの連続体19Wをその長手方向に沿って図中、二点鎖線で示すように一定間隔で切断することにより得られる。本実施形態におけるファスニングテープ19は、アッパーシート19aと、ロアーシート19bと、糸ゴム19cと、面ファスナー19dとを備えている。糸ゴム19cは、アッパーシート19aとロアーシート19bとの間に接着剤19eを介して伸長状態で接合されているため、これら糸ゴム19cを接合した領域がファスニングテープ19の幅方向(図4中、左右方向)に沿って伸縮可能となる。面ファスナー19dは、前身頃領域F側のバックシート11に接合された面ファスナーシート20に対して繰り返し剥離可能に接合可能である。従って、糸ゴム19cが伸長状態となるようにファスニングテープ19を引き延ばして前身頃領域Fの面ファスナーシート20に接合することにより、着用者のウエスト周りに対して常に適切な締め付け力を与えることができる。
また、この展開型おむつ10の後身頃領域R側のバックシート11とトップシート12との間には、ウエスト周り弾性シート21が伸長状態で接合されている。ウエスト周り弾性シート21はウエスト周り開口部22に沿って配設され、ウエストギヤザー23を形成して着用者のウエスト周りのフィット性を良好にする機能を有する。同様に、吸収体13の両側縁の外側の長手方向に沿った股下領域Cから前身頃領域F側および後身頃領域R側にかけて脚周り弾性部材24が配されている。この脚周り弾性部材24はバックシート11とトップシート12との間に伸長状態で固定され、レッグギヤザー25を形成して着用者の脚周りのフィット性を良好にする機能を有する。
従って、このような展開型おむつ10を着用した状態では、尿や便は、トップシート12上に導かれ、水分がトップシート12を通過して吸収体13に吸収されるこことなる。
図5は、上述したファスニングテープの連続体19Wを製造するファスニングテープ連続体製造装置を模式的に示した上面図であり、図6は、図5のA−A断面図である。また、図7は、図6のB矢視図である。ファスニングテープ連続体製造装置50は、搬送部51、掛止部52、接合部53を備えている。搬送部51は、平行に設けられた2つの無端ベルト55、56を備えており、無端ベルト55、56は、複数のピン54が等間隔に取り付けられ、それぞれが一対のプーリ57A、57Bおよび58A、58Bに巻き掛けられている。無端ベルト55が巻き掛けられているプーリ57Aと、無端ベルト56が巻き掛けられているプーリ58Aとは、同じシャフト59に取り付けられており、同様に、無端ベルト55が巻き掛けられているプーリ57Bと、無端ベルト56が巻き掛けられているプーリ58Bとは、同じシャフト60に取り付けられている。これによって、無端ベルト55と無端ベルト56とは同期して回転することが出来るように構成されている。また、無端ベルト55に取り付けられているピン54と、無端ベルト56に取り付けられているピン54とは、各無端ベルト上にシャフト59の中心軸方向で同じ位置になるように取り付けられている。また、シャフト59にはギヤ61が取り付けられており、このギヤ61を介してモータ62から動力を得ることができる構成になっている。無端ベルト55、56は、モータ62の動力によって矢印α方向に同期して周回する。
なお、本実施形態では、無端ベルト55と無端ベルト56とを同期して回転するようにしたが、これに限らず、無端ベルト55と無端ベルト56とをそれぞれ専用のモータで別々に駆動するようにしてもよい。この場合には、無端ベルト55と無端ベルト56とを独立して制御可能となり、無端ベルト55と無端ベルト56とに掛け渡される糸ゴムの連続体19cWのパターン(角度)を必要に応じて変えることができ、設計の自由度が向上する。
掛止部52はクランク機構を備えており、回転する円板63、その円板63の中心とはずれた位置に中心軸を持つコネクトピン64、無端ベルト55、56の上に平行に設けられた2本のシャフト65、そのシャフト65に摺動可能に取り付けられたブロック66、ブロック66と円板63とをコネクトピン64を介して繋ぐコネクティングロッド67、ブロック66に取り付けられた5つのノズル68を備えている。また、円板63は、ギヤ69を備えており、このギヤ69を介してモータ70から動力を得ることができるように構成されている。モータ70が回転することで、円板63が回転しブロック66がシャフト65に沿って摺動する。ブロック66に取り付けられたノズル68は、ブロック66がシャフト65に沿って摺動する際に、無端ベルト55、56に取り付けられた隣接するピン54同士の間を通る。ブロック66は、5つのノズル68のそれぞれに対応した貫通穴を備えており、糸ゴムの連続体19cWがブロック66の貫通穴を通りノズル68の端部から供給される。
なお、本実施形態では、クランク機構を用いてブロック66をシャフト65に沿って往復移動するようにしたが、これに限らず、シリンダやカムやラック・ピニオン等を用いてブロック66をシャフト65に沿って往復移動するようにしてもよい。また、本実施形態では、ブロック66に貫通穴を設け、この貫通穴を通して糸ゴムの連続体19cWをノズル68の先端部から供給するようにしたが、これに限らず、ノズル68の中間部にその内部の中空穴に連通する穴を設け、この穴を通して糸ゴムの連続体19cWをノズル68の先端部から供給するようにしてもよい。また、本実施形態ではノズルを用いているが、これに限定するものではなく、中空部を持たない棒状の部材の先端にリングの部分を設け、このリング状部分を通して糸ゴムの連続体19cW供給するようにしてもよい。
搬送部51の無端ベルト55、56の周回動作と、掛止部52のブロック66の摺動動作とは交互に行われる。5つのノズル68から供給された糸ゴムの連続体19cWは、ブロック66の無端ベルト56から無端ベルト55へ向かう方向の摺動に伴って無端ベルト55、56それぞれのピン54に掛止される。その後、無端ベルト55、56の周回動作が行われ、無端ベルト55、56は、ピン54の5つ分の距離だけ矢印α方向に進む。そして、ブロック66が無端ベルト55から無端ベルト56へ向かう方向に摺動することで、糸ゴムの連続体19cWは新たにピン54に掛止される。このような動作を繰り返すことで、糸ゴムの連続体19cWが平行な状態に保持された状態が形成される。
図8は、本実施形態におけるブロック66とノズル68を示した図である。5つのノズル68は、その先端部の位置がそれぞれ異なっており、図8の左側から右に向かうに従って先端位置が高くなっている。このようにすることで、ピン54への掛止時に、各ノズルが自ら供給している以外の糸ゴムの連続体19cWを引っ掛けてしまうことを防止している。なお、本実施形態では5つのノズルを使用しているが、これに限定するものではなく、少なくとも1つのノズルを備えていればよい。
また、本実施形態では、各ノズルの先端位置の高さを変えたが、これに限らず、無端ベルト55、56の走行方向と直行する方向(図8紙面直行方向)に位置をずらして各ノズル68を設けるようにしてもよく、この場合には、各ノズル68の先端位置の高さを変えることなく、ピン54への掛止時に各ノズルが自ら供給している以外の糸ゴムの連続体19cWを引掛けてしまうことを防止することができる。
また、ノズル68から供給される糸ゴムの連続体19cWは、不図示のテンション発生機構によって所定のテンションを備えた状態で供給されており、掛止完了後の糸ゴムの連続体19cWは、伸長状態で平行に保持されることになる。
接合部53は、一対の接合ロール33、カッター34、フレーム45、モータ46、動力伝達機構のギヤ47から構成されている。無端ベルト55と無端ベルト56との間に設定された接合位置PEに配される一対の接合ロール33の間には、アッパーシートの連続体19awとロアーシートの連続体19bwとが導かれる。さらに、これらの間に糸ゴムの連続体19cWが伸長状態で導かれる。一対の帯状をなすアッパーシートの連続体19awおよびロアーシートの連続体19bwの少なくとも一方の重ね合わせ面には接着剤19eが塗布されている。一対の接合ロール33の上流には、この接着剤19eを塗布する図示しない塗工ヘッドが組み込まれている。接着剤19eとしては、熱可塑性接着剤、いわゆるホットメルト接着剤が適用可能である。接着剤19eはアッパーシートの連続体19aWまたはロアーシートの連続体19bWの全域に塗布されておらず、これらの幅方向両側端部には接着剤19eが塗布されていない非接合領域Z(図4に図示)が形成されている。従って、この接着剤19eの塗布領域に重ね合わされる伸長状態の糸ゴムの部分がアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと一体化され、ファスニングテープの連続体19Wとなってその幅方向に沿った伸縮性を与える。これに対し、接着剤19eの塗布領域から外れた非接合領域Zに介在する糸ゴムの部分は、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWに対して非接合状態となる。このため、この部分はアッパーシート19aおよびロアーシート19bに伸縮性をもたらさないことに注意されたい。つまり、一対の接合ロール33は、アッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと両連続体19aW、19bW間に導かれた伸長状態の糸ゴムの連続体19cWとを接着剤19eによって一体的に接合する。一対の接合ロール33の左右両端部はフレーム45に図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。フレーム45に設置されたモータ46と一方の接合ロール33の長手方向一端部との間には、ギヤ47が組み込まれている。このギヤ47は、一対の接合ロール33を駆動回転してアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWと糸ゴムの連続体19cWとを一体的に接合させるためのものである。
カッター34は、接合部53の2つのフレーム45に形成された切欠き部にそれぞれ取り付けられている。これによって、糸ゴムの連続体19cWは、切欠き部を通して接合位置PEに至り、接合位置PEにてアッパーシートの連続体19aWとロアーシートの連続体19bWとに接合された後に、切欠き部を通してカッター34に当接し、カッター34で切断されるようになっている。
このようにして、図4に示されるようにアッパーシートの連続体19aWおよびロアーシートの連続体19bWの幅方向に沿って糸ゴム19cが相互に整列したシートの連続体が得られる。このシートの連続体に対し、図4に示されるように面ファスナーの連続体19dWをロアーシートの連続体19bWの幅方向一端側(ファスニングテープ19の先端側)に重ねて接合し、図4に示すようなファスニングテープの連続体19Wを得る。しかる後、これをその長手方向に一定間隔で切断(図4中、二点鎖線に沿って切断)して得られるファスニングテープ19の基端側(幅方向他端側)を先のバックシート11とサイドトップシート12cとの間に接合する。この場合、ファスニングテープの連続体19Wの搬送方向とバックシート11の連続体およびサイドトップシート12sの連続体の搬送方向とを同じ方向に設定することができる。このため、ファスニングテープの連続体19Wから切り離されたファスニングテープ19の向きを90度回転させるような手間が不要となり、その製造設備の複雑化を回避することができる。
なお、接着剤19eは、その塗布領域において連続体19aW、19bWの長手方向(図4上下方向)に連続的であって、かつその幅方向(図4左右方向)に間欠的に塗布することが好ましい。この場合には、糸ゴム19cが連続体19aW、19bWと、その伸縮方向に接着されることとなり、糸ゴム19cによって形成されるファスニングテープ19のギャザーを柔らかくすることができる。上述したような伸縮シートを用いたおむつであれば、上述した実施形態に限らず、例えば図9に展開状態で示す展開型のおむつであっても適用可能である。図9に示した実施形態において、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記してある。この実施形態におけるファスニングテープ19は、面ファスナー19dが予め取り付けられたファスナーシート19fをアッパーシート19aとロアーシート19bとの間に挟み込んで一体的に固定したものである。また、バックシート11の前身頃領域Fの左右両側に独立したフラップシート26を接合し、後身頃領域R側に配されたファスニングテープ19と共に先の実施形態におけるサイドフラップ部16fと同じ機能を持たせるようにしている。本実施形態においても、ファスニングテープ19には糸ゴム19cが伸長状態で接合されおり、着用者のウエスト周りに沿って伸縮性を持たせた伸縮性シートとして機能するものである。
本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
このように、搬送部と掛止部とによって一対の無端ベルト間に糸ゴムの連続体を架け渡し、その架け渡された糸ゴムの連続体を接合部でアッパーシートとロアーシートとで挟むことで、使い捨ておむつにそのサイドフラップ部やファスニングテープの本体部として向きを変えることなく簡単に取り付けることができる伸縮性シートの製造装置およびその製造方法ならびにこの伸縮性シートを用いた吸収性物品を実現することができた。
11 バックシート
12 トップシート
12c センタートップシート
12s サイドトップシート
13 吸収体
14 立体ギヤザー
15 糸ゴム
16f サイドフラップ部
19 ファスニングテープ
19a アッパーシート
19aW アッパーシートの連続体
19b ロアーシート
19bW ロアーシートの連続体
19c 糸ゴム
19cW 糸ゴムの連続体
19d 面ファスナー
19e 接着剤
20 面ファスナーシート
21 ウエスト周り弾性シート
22 開口部
23 ウエストギヤザー
24 弾性部材
26 フラップシート
33 接合ロール
34 カッター
45 フレーム
46 ロール駆動モータ
50 ファスニングテープ連続体製造装置
51 搬送部
52 掛止部
53 接合部
54 ピン
55 無端ベルト
56 無端ベルト
57A プーリ
57B プーリ
58A プーリ
58B プーリ
59 シャフト
60 シャフト
61 ギヤ
62 モータ
63 円板
64 コネクトピン
65 シャフト
66 ブロック
67 コネクティングロッド
68 ノズル
69 モータ
70 ギヤ
PE 接合位置
F 前身頃領域
R 後身頃領域

Claims (13)

  1. 平行に架設され、同期して動く一対の無端ベルトに複数のピンが等間隔に設けられた搬送手段と、
    前記一対の無端ベルトをその走行方向と交差する方向へ横切るように往復移動し、前記搬送手段と協働して、隣接する前記ピンの間に伸長状態の糸ゴムの連続体を通して前記ピンを介して前記一対の無端ベルトにその走行方向に沿って蛇行した状態に前記糸ゴムの連続体を架け渡すノズルを備えた掛止手段と、
    前記一対の無端ベルトの間に設けられ、一対の帯状をなすシートが前記一対の無端ベルトに架け渡された伸長状態の糸ゴムを間に挾んで相互に重ね合わせた状態で送り込まれ、これらを一体的に接合するための一対の接合ロールを備えた接合部と、
    を備えたことを特徴とする伸縮性シート製造装置。
  2. 前記搬送手段と前記掛止手段とは、交互に作動することを特徴とする請求項1に記載の伸縮性シート製造装置。
  3. 前記掛止手段の前記ノズルは、前記一対の無端ベルトに設けられた前記複数のピンの間で直線移動を繰り返すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮性シート製造装置。
  4. 前記掛止手段の前記ノズルの駆動源は、回転運動していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の伸縮性シート製造装置。
  5. 前記ノズルは複数のノズルであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の伸縮性シート製造装置。
  6. 前記複数のノズルは、その軸方向の長さにおいて、すべて異なる長さであることを特徴とする請求項5に記載の伸縮性シート製造装置。
  7. 平行に架設された一対の無端ベルトに、当該無端ベルトに所定間隔に設けられた複数のピンを介して伸長状態にされた糸ゴムを、前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡すステップと、
    前記一対の無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡された伸長状態にある前記糸ゴムを間に挾んで、一対の帯状をなすシートを相互に重ね合わせ、相互に一体的に接合するステップと、
    を備えたことを特徴とする伸縮性シート製造方法。
  8. 前記糸ゴムを前記一対尾無端ベルトの走行方向に沿って蛇行した状態に架け渡すステップは、前記糸ゴムを、前記一対の無端ベルトの内の一方の無端ベルトに備えられたピンと、他方の無端ベルトに備えられたピンとに、交互に掛止するステップを備えていることを特徴とする請求項7に記載の伸縮性シート製造方法。
  9. 伸長状態にある糸ゴムを間に挾んで一対の帯状をなすシートを相互に重ね合わせ、これらを一体的に接合するステップは、前記帯状をなすシートの幅方向両側端部に前記糸ゴムに対する非接合領域を形成するステップを含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の伸縮性シート製造方法。
  10. 一体的に接合された前記帯状をなすシートの幅方向側端から伸長状態で突出する糸ゴムを切断するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の伸縮性シート製造方法。
  11. 伸長状態の前記糸ゴムを挾んだ状態で一体的に接合された前記一対の帯状をなすシートをその長手方向に沿って一定間隔で幅方向に切断するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の伸縮性シート製造方法。
  12. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、前記バックシートの後身頃領域の左右両側縁部から突出して前記バックシートの前身頃領域に接合されるファスニングテープと、を備えた吸収性物品であって、
    前記ファスニングテープが請求項7に記載の方法にて製造された伸縮性シートを含み、この伸縮性シートの幅方向一端側が前記バックシートの後身頃領域に接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  13. 前記バックシートの前身頃領域に配された面ファスナーをさらに備え、この面ファスナーに対して剥離可能に接合される面ファスナーが前記伸縮性シートの幅方向他端側に配されていることを特徴とする請求項12に記載の吸収性物品。
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