JP2011167074A - ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】水中を揺動しながら遊泳する動きに加え、特に水底に着地した際においても、魚等の生餌本来の動きで動かすことができ、周囲の魚等を積極的に惹き寄せることができるルアーの提供を目的とする。
【解決手段】浮子11と釣針21と錘31と、該浮子11と該錘31とを連結する連結アーム41とを備えたルアー10であって、上記連結アーム41は、アッパーアーム42と、該アッパーアーム42よりも下方に配したロアアーム43とで構成するとともに、該アッパーアーム42と該ロアアーム43とのそれぞれの前端部同士を所定角度をもって結合した構成であり、上記アッパーアーム42は、上記浮子11を備えるとともに、該アッパーアーム42の後端に上記釣針21を備え、上記ロアアーム43は、上記錘31を、該ロアアーム43を回転軸として回転自在に備え、上記錘31を、該錘31の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状で形成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、釣り用のルアーに関し、詳しくは、水中を移動させたり、水底に着地させたりした際に、釣りの対象となる魚介類を惹き寄せる動きを示すことができるルアーに関する。
従来より、魚類を効果的に引き付けるために、簡単なルアーアクションをとるだけで本物の生餌に近い動きを示すよう工夫が施された様々なルアーが提案されている。例えば、特許文献1に開示のルアーもその1つである。
特許文献1に開示のルアーは、魚等に模した形状で形成したルアー本体と、該ルアー本体から例えば、下方へ突出した錘とで構成している。
特許文献1によれば、上記ルアーは、錘をルアー本体から突出した構成であるため、ルアーが傾いた状態からの復元力が増し、大きな振幅で激しく、且つ、安定して振動する動作を実現することができるとの効果が記載されている。
しかし、特許文献1に開示のルアーは、ルアー本体が水の抵抗を受けることで振動する構成であるため、水中を進行させるなどして水の抵抗を受けた状態としない限り、積極的に振動しないことになり、水中を進行させる以外の状況では、魚類の本来の動きを示すことは困難であった。
さらに、特許文献1に開示のルアーは、振動(揺動)する動き以外に魚等の動きに似た動きを示すことは困難であるという難点も有する。
実用新案登録第3138643号公報
そこでこの発明は、水中を揺動しながら遊泳する動きに加え、特に水底に着地した際においても、魚等の本来の動きで動かすことができ、周囲の魚等を積極的に惹き寄せることができるルアーの提供を目的とする。
本発明は、浮子と釣針と錘と、該浮子と該錘とを連結する連結アームとを備えたルアーであって、上記連結アームは、アッパーアームと、該アッパーアームよりも下方に配したロアアームとで構成するとともに、該アッパーアームと該ロアアームとのそれぞれの前端部同士を所定角度をもって結合した構成であり、上記アッパーアームは、上記浮子を備えるとともに、該アッパーアームの後端に上記釣針を備え、上記ロアアームは、上記錘を、該ロアアームを回転軸として回転自在に備え、上記錘は、該錘の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状であることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明のルアーは、水底に着地する際には、先ず、ロアアームに備えた錘から先に水底に着地する。水底に着地した錘は、例えば、着地した水底が傾斜形状であったり、水流等を受けることにより、ロアアームを回転軸として回転する。
上記錘は、該錘の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状で形成しているため、ロアアームを回転軸として回転したとき、半径方向の大きさが大きい後方部分が前方部分よりも回転速度が速くなる。
よって、本発明のルアーは、水底に着地した後、ロアアームを回転軸とする錘の回転に伴って単に側方へ真直ぐに移動するだけでなく、弧を描くように水底を素早く旋回するような動きを示し、魚等が遊泳時に示すトリッキーでアクティブな動きを実現できる。
詳しくは、本発明のルアーは、水底で静止した状態から例えば、突然、旋回して方向転換したり、体を揺らしたりするといった実際の魚等が示す極めて巧妙な動きを実現できる。
しかも、本発明のルアーは、リールを巻いては止めるといったルアー釣り特有のアクション(ストップアンドゴー)を釣り人が意図して行わずとも、水底に着地させるだけで、上述したようにロアアームを回転軸として錘が水底に沿って回転することで水底を動くことができる。
加えて、本発明のルアーは、水底へ着地した後、水底に沿って直線状に進み続けるという実際の魚等がなし得ないような不自然な動きを示すことがなく、或いは、水底に着地したまま静止し続けることもなく、実際の魚等が示す極めて巧妙な動きを容易に実現できるため、初心者であっても効果的に魚を引き寄せることができる。
また、本発明のルアーを水中において進行させた場合には、浮子は、積極的に水の抵抗を受けながら進むため、抵抗体として作用させることができる。加えて、浮子は、例えば、水中に有するうねりなどの水流の影響も受けて幅方向(横方向)に揺動する。
よって、本発明のルアーは、この浮子に生じた揺動により、錘を支点として全体の揺動幅が増し、全体を激しく揺動させることができ、周囲の魚等を積極的に引き寄せることができる。
さらにまた、本発明のルアーは、アッパーアームに浮力を受け易い浮子を備え、ロアアームに重い錘を備えた構成であるため、水中において安定した起立姿勢(直立姿勢)を保つことができる。
よって、本発明のルアーは、起立姿勢を主たる姿勢とする優れた遊泳バランスに保つことができる。
上記浮子は、水の抵抗を受ける抵抗体としての機能を有するものであれば特に限定しない。さらに、本発明のルアーは、浮子とは別途、水の抵抗を受ける抵抗体を備えた構成であってもよい。該抵抗体は、例えば、ブレードなどで形成することができ、その形状、材質などは限定しない。
上記錘は、例えば、コーン形状(錐形状)、ベル形状(釣鐘形状)、弾丸形状、どんぐり形状、球形状など、該錘の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状であれば特に限定しない。
さらに、錘は、例えば、真鍮、ステンレス、銅、チタン、鉛などの材質で形成することができるが、その材質は限定しない。
釣針には、適宜、餌や、ワームなどの公知のルアーを備えてもよい。また、釣針は、針先が1つであるシングルフックに限らず、針先が2つ以上に分岐したタイプのものであってもよい。
なお、本発明のルアーで釣り上げる対象(獲物)は、魚類に限らず、蛸やイカなどの頭足類、エビやカニなどの甲殻類などといった魚介類、さらには、水棲生物であれば特に限定しない。
この発明の態様として、上記浮子には、釣竿から伸びる釣り糸を接続する接続部を備えることができる。
上記構成によれば、本発明のルアーは、釣竿から伸びる釣り糸を、上記浮子に備えた上記接続部に接続することで錘と浮子との間において、釣竿から伸びる釣り糸が接続されていない状態とすることができる。
このため、本発明のルアーは、水底に着地した後、ロアアームを回転軸として錘が回転したとき、その回転による錘の移動を、釣り糸によって阻害されることなく全体に伝えることができる。
よって、本発明のルアーは、水底に着地した後、本物の魚等が示す動きと同様に、素早い動きを実現できる。
さらに、本発明のルアーは、錘と浮子との間における揺動が上記釣り糸の接続によって阻害されることがないため、水中を進行する場合において錘を支点として全体がバランスよく、積極的に揺動することができる。
またこの発明の態様として、上記錘は、上記ロアアームの軸方向へスライド自在であり、上記ロアアームは、上記錘の後方側に、該錘の該ロアアームに対する抜け止めとなる抜止め部材を備えることができる。
上記構成によれば、上記錘は、ルアーの動きにあわせて上記ロアアームの軸方向へスライドし、抜止め部材に衝突する。よって、本発明のルアーは、質量の重い錘が抜止め部材に繰り返し衝突することで音(ラトル音)を発することができ、魚の聴覚を刺激して周囲の魚を積極的に引き寄せることができるという音響効果を得ることができる。
またこの発明の態様として、上記錘の外周面には、上記回転方向に沿った凹凸を形成することができる。
上記錘の外周面に形成した凹凸は、上記回転方向に沿って形成しているため、上記錘が水底に着地した状態で進行する際において錘が水底から受ける接触抵抗を高めることができる。
よって、本発明のルアーは、着地した水底の傾斜形状に沿って錘が水底を滑り続けるなどしてルアーが例えば、真直ぐに後方へ進み続けるといった魚等が現実にあり得ないような不自然な動作を示すことを防ぐことができる。
上記錘の外周面に形成する上記凹凸とは、凹部(溝部)、及び、凸部のうち少なくとも一方のみを形成することを含み、さらに、上記凹凸は、上記回転方向に沿って連続的に、或いは、断続的に形成してもよい。
この発明によれば、水中を揺動しながら遊泳する動きに加え、特に水底に着地した際においても、魚等の本来の動きで動かすことができ、周囲の魚等を積極的に惹き寄せることができるルアーを提供することができる。
本実施形態のルアーの構成説明図。 本実施形態のルアーを水底に着地させる際の様子を示す説明図。 本実施形態のルアーを水底に着地させる際の作用説明図。 本実施形態のルアーを水底に着地させる際の作用説明図。 本実施形態のルアーを水底に着地させる際の作用説明図。 本実施形態のルアーを水中を進行させる際の作用説明図。 本実施形態のルアーを水中を進行させる際の作用説明図。 本実施形態のルアーの比較例となるルアーの説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態におけるルアー10は、図1(a)〜(d)に示すように、浮子11と釣針21と錘31と、該浮子11と該錘31とを連結する連結アーム41とを主な構成として構成している。
なお、図1(a)〜(d)は、ルアー10のそれぞれ右面図(a)、正面図(b)、平面図(c)、図1(a)のA−A線断面図(d)を示している。
連結アーム41は、アッパーアーム42と、該アッパーアーム42よりも下方に配したロアアーム43とで構成するとともに、該アッパーアーム42と該ロアアーム43とのそれぞれの前端部同士を45度の角度をもって結合した形態で構成している。
上記アッパーアーム42には、浮子11と釣針21を備えるとともに、上記ロアアーム43には、上記錘31を備えている。
浮子11は、浮力に優れた樹脂製であり、その長軸方向の中間部分に対して両端側へ進むに連れ、先細りとなるラグビーボール形状(断面楕円形状)で形成している。さらに、浮子11は、その長軸に沿って貫通孔13が形成され、該貫通孔13にアッパーアーム42を挿通した状態で固着している(図1(a)参照)。
浮子11の前方上端部分、詳しくは、長軸方向の前方部分であって上端部には、釣竿から伸びる釣り糸を接続する接続部12を形成している。接続部12は、該浮子11の上記前方上端部分から線材を突出して閉環状に形成し、スナップ付きサルカン62(スナップ付きスイベル)を介して釣り糸63と接続している(図2(a)参照)。
釣針21は、針先21aが1つであるシングルフックで形成し、該釣針21の基部21bを浮子11の貫通孔13に挿通して浮子11に対して一体に固着している。これにより、釣針21は、ルアー幅方向において釣針21の針先21aがアッパーアーム42の軸方向と一致するよう、浮子11の後方から突出した形態で該浮子11に対して取り付いている。
また、釣針21の基部21bには、スカート部51を備えている。
スカート部51は、複数本の細長い長尺状ゴムチューブ52と、針金53と、短尺状ゴムチューブ54とで構成し、釣針21の基部21bにおいて複数本の短尺状ゴムチューブ54の中途部分を束ねた形態で形成している(図1(a)中の一部拡大図参照)。
詳しくは、スカート部51は、短尺状ゴムチューブ54を、釣針21の基部21bに挿入した状態で装着し、複数本の長尺状ゴムチューブ52を、該長尺状ゴムチューブ52の中途部分のそれぞれを短尺状ゴムチューブ54の外周面に押し当てた状態で針金53で一体に巻き付けて形成している。
このようなスカート部51は、長尺状ゴムチューブ52を備えているため、蟹やエビの脚や触覚に擬似する形態で構成することができ、魚等を惹き寄せることができる。
さらに、複数本の長尺状ゴムチューブ52は、摩擦抵抗に優れた短尺状ゴムチューブ54に押し当てた状態で針金53によって巻き付けられている。このため、長尺状ゴムチューブ52は、アッパーアーム42に対して直接、押し当てて取り付ける場合と比較して、しっかりと安定して取り付けることができる。
さらにまた、スカート部51は、長尺状ゴムチューブ52を複数本備えた構成であるが、長尺状ゴムチューブ52は、中空であるため、スカート部51を軽量な状態に保つことができる。
錘31は、図1(a)に示すように、前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなるベル形状(釣鐘形状)で形成し、ロアアーム43の軸回りに回転自在に備えている。
詳しくは、図1(d)に示すように、錘31には、中心部分を軸方向に貫通する貫通孔32が形成され、該貫通孔32は、ロアアーム43の線径よりも大きな内径で形成している。
さらに、貫通孔32は、その内周面を、前端から後方へ進むに連れ、内径が徐々に大きくなるようテーパ形状で形成している。
錘31は、該錘31の貫通孔32に、ロアアーム43を挿通することで、ロアアーム43の軸回りに回転自在に備えている。
錘31の後端部には、半球状に窪んだ凹部33を形成し、後述する抜止め球体61の略半分を収容可能な大きさで形成している。
連結アーム41は、ステンレス製であり、可撓性に優れた細長い一本の線材で形成し、その軸方向の略中間部分を45度で屈曲した屈曲部44を形成し、全体をVの字形状に形成している。連結アーム41は、屈曲部44をルアー10の前端に配したとき、該前端部から後方へ45度のなす角で斜め上方へ伸びる線材部分を上記アッパーアーム42として構成し、該アッパーアーム42よりも下方において後方へ伸びる線材部分を上記ロアアーム43として構成している。
また、ロアアーム43の軸方向の後方部には、該錘31の該ロアアーム43に対する抜け止めとなる抜止め球体61を固着している。
ロアアーム43は、該ロアアーム43の軸方向において錘31が屈曲部44と抜止め球体61との間をスライド自在な長さを備えている。
上述した構成のルアー10は、特に水底に着地した際において他のルアーでは奏することのできない特有の動きを示すことができる。
以下、ルアー10を水底に着地させた際に、水中に有する水流等を受けた場合の実施例について図2、及び、図3を用いて説明する。
なお、図2(a)は、ルアー10が水底に着地する際の様子を示す説明図であり、図2(b),(c)は、図2(a)のそれぞれA−A線断面図、B−B線断面図を示す。図3(a),(b)は、いずれもルアー10が水底に着地した直後に水底を移動する様子を示す説明図である。図3(a)は、浮子11、スカート部51、釣針21、アッパーアーム42を省略して示したルアー10の平面図であり、図3(b)は、ルアー10を正面側から視た図である。さらに、図3(a),(b)では、スナップ付きサルカン62、及び、釣り糸63を図示省略している。
本実施形態のルアー10は、水底に着地する際には、ロアアーム43に備えた錘31から先に水底に着地する。
このとき、ルアー10は、上記錘31を、該錘31の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなるベル形状で形成しており、さらに、接続部12に接続されている釣り糸63からの張力を受けるため、図2(a)に示すように、水底に対して前傾した姿勢で接地される。
すなわち、錘31は、軸方向に沿って湾曲した外周面に沿って水底に接地される。
そして、水底に着地した錘31は、図2(b),(c)に示すように、例えば、水中に有する水流を受ける等して、ロアアーム43を回転軸として回転する。
ここで、例えば、図8(a),(b)に示すように、例えば、円柱状に形成した錘131を備えたルアー100を比較例として想定した場合、水中に有する水流を受ける等したとき、錘131は、真直ぐに転がるため、このようなルアー100は、真直ぐに横へ移動することになり、現実に水中に存在する魚等が示す動きとは異なる動きで移動することになる。
なお、図8(b)は、図8(a)中のA−A線断面図を示す。
これに対して、本実施形態のルアー10は、錘31を、ベル形状で形成しているため、ルアー10が前傾姿勢で接地している状態においては、半径方向の大きさが大きい後方部分が前方部分よりも速く回転する(図2(a),(b)参照)。
このため、図3(a),(b)に示すように、ルアー10は、水底に着地した後、ロアアーム43を回転軸とする錘31の回転に伴って真直ぐに側方へ移動するのではなく、平面視した状態で弧を描くようにして水底を動くことができる。
続いて、ルアー10を傾斜した形状の水底に着地させた場合の実施例について図4、及び、図5を用いて説明する。
なお、図4は、ルアー10が、傾斜した形状の水底に着地した場合の様子を示す説明図である。図5(a),(b)は、いずれもルアー10が、傾斜した形状の水底に着地した直後に水底を移動する様子を示す説明図である。さらに、図5(a),(b)では、スナップ付きサルカン62、及び、釣り糸63は図示省略している。
ルアー10を傾斜した形状の水底に着地させた場合、錘31には、重力により傾斜形状をした水底を下降しようとする回転力が作用し、ロアアーム43を回転軸として回転する。
このため、ルアー10は、水底の傾斜度合いによっては、上述したように平坦な水底に着地した場合よりも平面視した状態で大きな弧を描くように水底を動くことができる。
ルアー10は、このように傾斜した水底に沿って進むため、例えば、図5(a),(b)に示すように略90度の角度で大きく旋回し、魚等が水底を素早く動く動作を実現することができる。
このように、ルアー10は、上述した実施例のように、着地した水底の周囲の状況に応じて水流や重力といった外力を受けて自発的に動くことができる。
従って、ルアー10は、水底に着地した後、例えば、前方を向いたまま体を側方へと直線状に動くという生体がなし得ないような動きで動くのではなく、水底で静止した状態、或いは、ゆっくりとした動きの合間に、突然、短いストロークを素早く動くような魚等が日常的に示す動きを巧妙に再現することができ、周囲の魚等を効果的に惹き寄せることができる。
ここで魚等が日常的に示す動きには、例えば、魚等が頭部を中心として尾ビレを振ることで体を旋回して方向転換したり、体を揺らしたりするといった動きを示すが、このような魚が遊泳時に示する動きに限らない。例えば、蟹などが水底を弧を描くようにして進行するといった魚以外の魚介類が示す動きも含むものとする。
しかも、ルアー10は、釣り人が例えば、リールを巻いては止めるといったルアー釣り特有のアクション(ストップ・アンド・ゴー)を意図して行わずとも、水底に着地させるだけで、錘31が外力を受けてロアアーム43を回転軸として回転することを利用して自発的に魚等と同様の動きで動くことができ、初心者であっても効果的に魚を惹き寄せることができる。
また、本実施形態のルアー10は、上記錘31の外周面に、周方向に沿った溝34を複数形成している。
すなわち、これら溝34は、ロアアーム43の軸方向に対して直交する方向に形成されることとなる。このため、錘31が水底に着地した状態でルアー10が、傾斜した水底に対して傾斜方向に沿って真直ぐに下降しようとする場合には、錘31には、該錘31に形成した複数の溝34による強力な摩擦抵抗が作用し、ルアー10の進行を停止することができる。
よって、ルアー10は、後退しながら直進するという魚等が現実にはとり得ないような不自然な動作を示すことを防ぐことができる。
さらにまた、錘31の外周面に溝34を形成することにより、錘31が水底を転がる際においても、錘31を水底にしっかりと接地することができ(図2(a)中の一部拡大図参照)、該錘31が水底に対して空回りすることがなく、ルアー10をしっかりと旋回することで、魚等が示す動きを実現することができる。
また、ルアー10は、釣竿から伸びる釣り糸63を、浮子11に備えた接続部12にスナップ付きサルカン62を介して接続した状態で用いることができる。
このように、ルアー10は、釣竿から伸びる釣り糸63を、浮子11に備えた接続部12に直接、又は、間接的に接続することで、錘31と浮子11との間の部分、すなわち、例えば屈曲部44など連結アーム41において釣り糸63を接続しない状態で用いることができる。
よって、ルアー10は、例えば、釣り糸63を屈曲部44に接続した場合のように、錘31と浮子11との間における揺動が阻害されることがないため、水中を進行する場合においても錘31を支点として全体がバランスよく、積極的に揺動することができる。
また、ルアー10は、上述したように水底に着地する際に奏する作用効果に限らず、水中を進行させた場合においても以下の作用効果を奏することができる。
以下、ルアー10を水中において進行させた場合の実施例について図6、及び、図7を用いて説明する。
なお、図6は、ルアー10が水中を進む様子を斜め上方から視た作用説明図である。図7(a),(b)は、いずれもルアー10が水中を進む様子を示す説明図であり、それぞれルアー10の平面図、正面図を示している。図7(c),(d)は、いずれも図7(b)中のA−A線断面図を示している。図6、図7においては、スカート部51を図示省略している。さらに、図7では、スナップ付きサルカン62、及び、釣り糸63は図示省略している。
ルアー10を水中において進行させた場合には、浮子11は、積極的に水の抵抗(水圧)を受けながら進むため、抵抗体として作用させることができる。加えて、浮子11は、水圧を受け易いため、うねりなどの水中に有する水流の影響も受け易く、進行時に水流を受けて幅方向に揺動する。
この浮子11に生じた揺動は、ルアー10全体に伝わるため、図6、及び、図7(a),(b)に示すように、ルアー10は、重い錘31を支点として特にアッパーアーム42が激しく、且つ、大きな揺動幅で揺動することになる。
アッパーアーム42には、スカート部51や浮子11を備えているため、このようなスカート部51や浮子11がアッパーアーム42の揺動を伴って積極的に揺動することとなり周囲の魚等を積極的に惹き寄せることができる。
特に、上記錘31は、上記ロアアーム43に対して軸方向へスライド自在に備えているため、図7(c)に示すように、水中を進行時において水流を受けるなどして上記ロアアーム43の軸方向へスライドし、抜止め球体61に衝突する。
よって、ルアー10は、水中を進行時に重い錘31が前後に揺動し、抜止め球体61に繰り返し衝突することで音(ラトル音)を発することができ、魚の聴覚を刺激して周囲の魚を積極的に惹き寄せることができるという音響効果を得ることができる。
しかも、錘31の軸方向に形成した貫通孔32は、その内周面を、先端から後方へ進むに連れ、徐々に大径となるようテーパ状で形成されている。
よって、図7(d)に示すように、ルアー10全体が揺動するに伴って錘31自体が先端部(前端部)を支点として後方部分が小刻みに幅方向に揺動することになる。
さらに、錘31の後端部には、凹部33が形成され、該凹部33には、抜止め球体61が嵌め込まれた状態であるため、錘31の後方部分が小刻みに揺動することで、抜止め球体61が凹部の内壁面に衝突することによっても、音を発することができる(図7(d)中の一部拡大図参照)。
従って、ルアー10は、上述したように、錘31が前後に揺動する際に、抜止め球体61と衝突することにより発する音響効果に加え、錘31の後方部分が幅方向に揺動する際に、抜止め球体61と衝突することにより発する音響効果も得ることができる。
また、ルアー10は、アッパーアーム42に浮力を受け易い浮子11を備え、ロアアーム43に重い錘31を備えた構成であるため、水中において安定した起立姿勢(直立姿勢)を保つことができる。
よって、ルアー10は、例えば、水中を進行時に進行方向を回転軸として不測に回転したり、水底に着地したとき、不測に倒伏したりするなど不安定な姿勢とならず、起立姿勢を主たる姿勢としてバランスを保った状態で遊泳することができる。
また、連結アーム41は、例えば、撓み変形し易い部材(可撓性に優れた部材)で形成されているため、ルアー10全体が揺動するに伴って連結アーム41が撓み変形する。特に、アッパーアーム42が撓み変形すると、ルアー10は、全体の揺動幅が大きく、且つ、より積極的に揺動させることができる(図6、及び、図7(a),(b)参照)。
よって、ルアー10は、周囲の魚等を、より積極的に惹き寄せることができる。
なお、上述したように浮子11に備えた接続部12に上記釣り糸63を接続することで、錘31と浮子11との間に配した連結アーム41においては、釣り糸63を接続しない状態とすることができるため、この構成により、ルアー10は、全体が揺動したとき、連結アーム41が撓み変形することを阻害することがなく、連結アーム41が撓み変形することを利用した積極的な揺動を実現できる。
その他にも、ルアー10は、浮子11と錘31とを連結アーム41を介して連結した構成であるため、軽量な浮子11と重い錘31との間の距離を確保することができ、錘31を支点として浮子11を効果的に揺動することができるという効果を奏することができる。
なお、ルアー10を水中において進行させる実施例には、中深層などの水中を進行させる場合に限らず、水底を這わすようにして進行させることも含むものとする。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、
アッパーアームとロアアームとのそれぞれの前端部は、屈曲部44に対応し、
抜止め部材は、抜止め球体61に対応し、
凹凸(凹凸の凹部分)は、溝34に対応し、
アッパーアームとロアアームとがなす所定角度は、45度に対応し、
錘の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状は、ベル形状に対応するものとする。
10…ルアー
11…浮子
21…釣針
31…錘
41…連結アーム
42…アッパーアーム
43…ロアアーム
12…接続部
61…抜止め球体
34…溝

Claims (4)

  1. 浮子と釣針と錘と、該浮子と該錘とを連結する連結アームとを備えたルアーであって、
    上記連結アームは、アッパーアームと、該アッパーアームよりも下方に配したロアアームとで構成するとともに、該アッパーアームと該ロアアームとのそれぞれの前端部同士を所定角度をもって結合した構成であり、
    上記アッパーアームは、上記浮子を備えるとともに、該アッパーアームの後端に上記釣針を備え、
    上記ロアアームは、上記錘を、該ロアアームを回転軸として回転自在に備え、
    上記錘は、該錘の前端から後方へ向けて半径方向の大きさが大きくなる形状である
    ルアー。
  2. 上記浮子には、釣竿から伸びる釣り糸を接続する接続部を備えた
    請求項1に記載のルアー。
  3. 上記錘は、上記ロアアームの軸方向へスライド自在であり、
    上記ロアアームは、上記錘の後方側に、該錘の該ロアアームに対する抜け止めとなる抜止め部材を備えた
    請求項1、又は、2に記載のルアー。
  4. 上記錘の外周面には、上記回転方向に沿った凹凸を形成した
    請求項1から3のいずれかに記載のルアー。
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