JP2011166784A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる画像処理装置提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る画像処理装置11は、原稿を読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成するカラースキャナ部12と、このカラースキャナ部12により生成される信号の値が基準スキャナ値に一致するように形成されたテストパターン101をカラースキャナ部12で読み取り、これによって生成された信号と基準スキャナ値との差分と、しきい値と、を比較するとともに、差分がしきい値以上である場合には、テストパターン101を読み取ることにより生成された信号に基づいて補正マトリクスM1を算出する色差判定部97と、差分がしきい値以上である場合には、算出された補正マトリクスM1を用いて、原稿を読み取ることにより生成された信号を補正する色補正制御部98と、原稿を読み取ることにより生成された信号または色補正制御部98により補正された信号に基づいて複製画像を形成するカラープリンタ部13と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
多機能周辺装置若しくは多機能プリンタ(MFP:MultiFunction Peripheral若しくはMultiFunction Printer)、スキャナなどの画像処理装置において、スキャナ部で原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の各値は、同一の原稿を読み取ったにもかかわらず、製品出荷時当初と、ある一定の期間(例えば数週間、数ヶ月等)経過した後と、では、異なる。RGBのデジタル信号の各値のこのような経時的な変化は、例えば原稿に光を照射する露光ランプの寿命、原稿の反射光を受光することによりRGBの各アナログ信号を生成するCCD形カラーイメージセンサの性能の経時的な変化等の、スキャナ部の経時的変化に起因する。従って、画像処理装置から出力される複製画像の色および濃度は、経時的に変化する。
特開2005−94556号公報
本発明の実施形態は、この問題に鑑みてなされたものであり、出力される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明の実施形態に係る画像処理装置は、原稿を読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成する画像入力部と、この画像入力部により生成される信号の値が基準スキャナ値に一致するように形成されたテストパターンを前記画像入力部で読み取り、これによって生成された信号と前記基準スキャナ値との差分と、しきい値と、を比較するとともに、前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記テストパターンを読み取ることにより生成された信号に基づいて補正マトリクスを算出する色差判定部と、前記差分が前記しきい値以上である場合には、算出された前記補正マトリクスを用いて、前記原稿を読み取ることにより生成された信号を補正する色補正制御部と、前記原稿を読み取ることにより生成された信号または前記色補正制御部により補正された信号に基づいて複製画像を形成する画像出力部と、を具備する。
また、本発明の実施形態に係る画像処理方法は、読み取り値に基づいて生成される信号の値が基準スキャナ値に一致するように予め形成されたテストパターンを読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成するステップと、このステップにおいて生成された信号と基準スキャナ値との差分を算出し、算出された前記差分としきい値と、を比較するステップと、前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記テストパターンを読み取ることにより生成された信号に基づいて補正マトリクスを算出するステップと、前記原稿を読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成するステップと、前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記原稿の読み取り値に基づいた信号を、前記補正マトリクスを用いて、前記原稿を読み取ることにより生成された信号を補正する色差補正制御ステップと、前記原稿を読み取ることにより生成された信号または前記色補正制御ステップにより補正された信号に基づいて複製画像を形成する画像出力ステップと、を具備する。
第1の実施形態に係る画像処理装置を示す概略構成図。 図1の画像処理装置の電気的接続を概略的に示すブロック図。 図2の画像処理部の構成を示すブロック図。 テストパターンを示す概略上面図。 第1の実施形態に係る画像処理方法を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る画像処理装置の画像処理部の構成を示すブロック図。 テストパターン発生回路の構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る画像処理装置のシェーディング補正版を示す概略上面図。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置および画像処理方法について、図面を参照して説明する。以下の各実施形態に係る画像処理装置は、テストパターンのRBGの各色の読み取り値と、基準スキャナ値とを比較し、この比較結果から補正の必要性の有無を判断するものである。この画像処理装置において、補正が必要な場合には補正マトリクスを算出し、原稿を読み取った際には、補正マトリクスを用いてRBGの各読み取り値を補正する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態によるカラー画像の複製画像を形成するデジタル式カラー複写機である画像処理装置11の内部構成を概略的に示している。また、図2は、図1に示した画像処理装置11の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表すブロック図である。
図1、図2に示すように、この画像処理装置11は、原稿等のカラー画像を読み取り、この読み取り値に基づいてRGBのデジタル信号を生成する画像入力部としてのカラースキャナ部12、読み取ったカラー画像の複製画像等の画像を形成する画像出力部としてのカラープリンタ部13、これらのカラースキャナ部12およびカラープリンタ部13を電気的に制御する主制御部14、およびユーザによる操作によって主制御部14に所望の指令を与える操作パネル15によって構成されている。なお、以下の説明において、原稿等とは、原稿および後述するテストパターンを意味する。また、複製画像等の画像とは、カラースキャナ部12で読み取られることにより得られたRGBのデジタル信号に基づいて形成される複製画像、および後に第2の実施形態において説明するテストパターン発生回路によって形成されるテストパターンを意味する。
図1に示すように、カラースキャナ部12は、原稿等が載置される透明ガラスからなる原稿台16、原稿台カバー17、およびシェーディング補正板18を有する。原稿台カバー17は、カラースキャナ部12の上部に開閉可能に設けられている。原稿台16は、閉じた状態にある原稿台カバー17に対向配設されている。シェーディング補正板18は、原稿台16の側方に配設されている。
カラースキャナ部12は、原稿台16の下方に、原稿台16の表面に載置された原稿等を照明するライン状の露光ランプ19、露光ランプ19からの光を原稿等に集光させるためのリフレクタ20、および原稿等からの反射光を図面に対して左方向に折り曲げる第1のミラー21などが配設されている。露光ランプ19、リフレクタ20、および第1のミラー21は、第1のキャリッジ22に固定されている。第1のキャリッジ22は、図示しないパルスモータによって駆動されることにより、原稿台16の下面に沿って平行移動する。
さらに、カラースキャナ部12は、第1のミラー21により案内される原稿等からの反射光を図中下方に折り曲げる第2のミラー23、および、第2のミラー23からの反射光を図中右方向に折り曲げる第3のミラー24を有している。第2のミラー23および第3のミラー24は、これらの反射面が互いに直角の状態で、第2のキャリッジ25に固定されている。
なお、第2のキャリッジ25は、図示しない駆動機構(たとえば、歯付きベルト並びに直流モータなど)を介して原稿台16と平行に移動可能に設けられており、第1のキャリッジ22に従動するとともに、第1のキャリッジ22に対して1/2の速度で原稿台16に沿って平行移動する。
また、カラースキャナ部12は、結像レンズ26およびCCD形カラーイメージセンサ27(以下、CCD27と称する)を有する。結像レンズ26は、第3のミラー24で折り返された光の光軸を含む面内に設けられ、第3のミラー24からの反射光を所定の倍率で結像させる。CCD27は、結像レンズ26を通過した光の光軸と略直交する面内に設けられ、結像レンズ26により集束した反射光を受光し、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の光の3原色に応じたRGBのアナログ信号に変換する。CCD27は、図1の紙面表面から裏面方向に向かってライン状に配列された複数の光電変換素子からなる。
次に、カラープリンタ部13は、周知の減色混合法に基づいて、各色成分ごとに色分解された画像、すなわち、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、および、ブラック(k)の4色のトナー像をそれぞれ形成する画像形成部28y、28m、28c、28k、および各画像形成部28y、28m、28c、28kにより形成された各色ごとのトナー像を図中矢印a方向に搬送する搬送機構29を有する。
搬送機構29は、各画像形成部28y、28m、28c、28kの下方に配設されており、搬送ベルト30、駆動ローラ31、および従動ローラ32を有する。搬送ベルト30は、図示しないモータにより矢印a方向に回転される駆動ローラ31と、駆動ローラ31から所定距離離間された従動ローラ32との間に巻回されて張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行する。
なお、各画像形成部28y、28m、28c、28kは、搬送ベルト30の搬送方向に沿って直列に配設されている。
各画像形成部28y、28m、28c、28kは、それぞれ搬送ベルト30と接する位置で外周面が同一の方向に回転可能に形成された感光体ドラム33y、33m、33c、33kを有する。各感光体ドラム33y、33m、33c、33kは、図示しないモータにより所定の速度で回転する。
各感光体ドラム33y、33m、33c、33kは、その軸線がお互いに等間隔になるように配設されているとともに、その軸線は搬送ベルト30により画像が搬送される方向と直交するよう配設されている。なお、以下の説明においては、各感光体ドラム33y、33m、33c、33kの軸線方向を主走査方向とし、感光体ドラム33y、33m、33c、33kの回転方向、すなわち、搬送ベルト30の回転方向(図中矢印a方向)を副走査方向とする。
各画像形成部28y、28m、28c、28kは、それぞれ帯電装置34y、34m、34c、34k、除電送置35y、35m、35c、35k、現像ローラ36y、36m、36c、36k、下攪拌ローラ37y、37m、37c、37k、上攪拌ローラ38y、38m、38c、38k、転写装置39y、39m、39c、39k、クリーニングブレード40y、40m、40c、40k、および、排トナー回収スクリュ41y、41m、41c、41kを有する。これらは、それぞれ感光体ドラム33y、33m、33c、33kの回転方向に沿って順に配置されている。なお、各転写装置39y、39m、39c、39kは、対応する感光体ドラム33y、33m、33c、33kとの間で搬送ベルト30を狭持する位置、すなわち、搬送ベルト30の内側に配設されている。また、後述する露光装置42による露光ポイントは、それぞれ帯電装置34y、34m、34c、34kと現像ローラ36y、36m、36c、36kとの間の感光体ドラム33y、33m、33c、33kの外周面上に形成される。
また、カラープリンタ部13は、各画像形成部28y、28m、28c、28kにより形成されたトナー像を転写する被画像形成媒体としてのシートを複数枚収容した用紙カセット43a、43bを有する。用紙カセット43a、43bは、搬送機構29の下方に配置されている。
カラープリンタ部13は、ピックアップローラ44a、44b、レジスタローラ45、および吸着ローラ46を有する。ピックアップローラ44a、44bは、用紙カセット43a、43bの一端部であって、従動ローラ32に近接する側に配置されており、用紙カセット43a、43bに収容されているシートをその最上部から1枚ずつ取り出す。
レジスタローラ45は、ピックアップローラ44a、44bと従動ローラ32との間に配置されており、用紙カセット23a、23bから取り出されたシートの先端と画像形成部28yの感光体ドラム33yに形成されたトナー像の先端とを整合させる。
なお、他の感光体ドラム33y、33m、33cに形成されたトナー像は、搬送ベルト30上を搬送されるシートの搬送タイミングに合せて各転写位置に供給される。
吸着ローラ46は、レジスタローラ45と画像形成部28yとの間であって、従動ローラ32の近傍、すなわち、実質的に搬送ベルト30を挟んで従動ローラ32の外周上に配設されており、レジスタローラ45を介して所定のタイミングで搬送されるシートに静電吸着力を付与する。なお、吸着ローラ46の軸線と従動ローラ32の軸線とは、互いに平行になるように設定されている。
また、カラープリンタ部13は、位置ずれセンサ47、および搬送ベルトクリーニング装置48を有する。位置ずれセンサ47は、搬送ベルト30の一端であって、駆動ローラ31の近傍、すなわち、実質的に搬送ベルト30を挟んで駆動ローラ31の外周上に配設されており、搬送ベルト30上に形成されたトナー像の位置を検出する。位置ずれセンサ47は、たとえば、透過形あるいは反射形の光センサにより構成される。また、搬送ベルトクリーニング装置48は、駆動ローラ31の外周上であって、位置ずれセンサ47の下流側の搬送ベルト30上に配置されており、搬送ベルト30上に付着したトナーあるいはシートの紙かすなどを除去する。
また、カラープリンタ部13は、定着装置49を有する。定着装置49は、搬送ベルト30を介して搬送されたシートが駆動ローラ31から離脱されて、さらに搬送される方向に配設されおり、シートを所定温度に加熱することによりシートに転写されたトナー像を溶融し、トナー像をシートに定着させる。これにより、シートに複製画像が形成される。
定着装置49は、ヒートローラ対50、オイル塗布ローラ51、ウェブ巻き取りローラ52、ウェブローラ53、ウェブ押し付けローラ54とから構成されている。用紙搬送方向における定着装置49よりも下流側には、シート上に形成される複製画像を光学的に読み取るためのカラーセンサ55が配置されている。定着装置49にてトナー像が加熱定着されたシートは、排紙ローラ対56により排出される。
また、カラープリンタ部13は、露光装置42を有する。露光装置42は、各画像形成部28y、28m、28c、28k上に配置されており、各感光体ドラム33y、33m、33c、33kの外周面上にそれぞれ色分解された静電潜像を形成する。
露光装置42は、後述する主制御部14内の画像処理部57(図2)にて色分解等の所望の処理が施されたCMYKの各デジタル信号に基づいて発光制御される半導体レーザ発振器58を有する。
また、露光装置42において、半導体レーザ発振器58の光路上には、レーザビーム光を反射、走査するポリゴンモータ59に回転されるポリゴンミラー60、および、ポリゴンミラー60を介して反射されたレーザビーム光の焦点を補正して結像させるためのfθレンズ61、62が順に設けられている。
さらに、露光装置42において、fθレンズ62と各感光体ドラム33y、33m、33c、33kとの間には、fθレンズ62を通過した各色ごとのレーザビーム光を各感光体ドラム33y、33m、33c、33kの露光ポイントに向けて折り曲げる第1の折り返しミラー63y、63m、63c、63k、および、第1の折り返しミラー63y、63m、63cにより折り曲げられたレーザビーム光を更に折り曲げる第2および第3の折り返しミラー64y、64m、64c、65y、65m、65cが配置されている。なお、黒用のレーザビーム光は、第1の折り返しミラー63kにより折り返された後、他のミラーを経由せずに感光体ドラム33k上に案内されるようになっている。
次に、主制御部14は、画像処理装置内11であって、結像レンズ26と主制御部14とでCCD27を挟む位置に設けられている。また、図2に示す操作パネル15は、液晶表示部66および操作キー67を有し、例えば画像処理装置11の上面に設けられている。
図2に示すように、上述の画像処理装置11は、カラースキャナ部12、カラープリンタ部13、主制御部14、および操作パネル15、によって構成されている。制御系は、主制御部14内のメインCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)69、カラースキャナ部12のスキャナCPU70、および、カラープリンタ部13のプリンタCPU71の3つのCPUによって構成されている。
メインCPU69は、プリンタCPU71と共有RAM(ランダム・アクセス・メモリ)72を介して双方向通信を行うものであり、メインCPU69は動作指示をだし、プリンタCPU71は状態ステータスを返すようになっている。プリンタCPU71とスキャナCPU70はシリアル通信を行い、プリンタCPU71は動作指示をだし、スキャナCPU70は状態ステータスを返すようになっている。
操作パネル15は、液晶表示部66、各種操作キー67、および、パネルCPU73を有する。液晶表示部66、各種操作キー67は、パネルCPU73に接続されており、パネルCPU73は、メインCPU69に接続されている。
主制御部14は、メインCPU69、ROM(リード・オンリ・メモリ)74、RAM75、NVRAM76、共有RAM72、画像処理部57、ページメモリ制御部77、ページメモリ78、プリンタコントローラ79、および、プリンタフォントROM80によって構成されている。
メインCPU69は、全体的な制御を司るものである。ROM74は、色差判定の際に用いられるRGB各色のしきい値、色補正の際の基準となる基準スキャナ値、色変換の際に用いられる色変換用マトリクスM2、制御プログラムなどが記憶されている。RAM75は、一時的にデータを記憶するものである。
NVRAM(持久ランダム・アクセス・メモリ:nonvolatile RAM)76は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するようになっている。NVRAM76には、色補正の際に用いられる補正マトリクスM1等が格納される。
なお、補正マトリクスM1が格納されるNVRAM76は、補正データ格納部として機能する。補正データ格納部として機能するためには、NVRAM76のように、電源を遮断しても記憶データを保持する記憶装置であることが好ましいが、例えばRAMのように、電源を遮断することにより記憶データが消去される記憶装置であってもよい。補正データ格納部がRAMである場合には、電源をONするたびに、後述の方法により色補正が必要であるか否かを判断し、補正が必要である場合には補正マトリクスM1を算出して、RAMに一時的に格納すればよい。
共有RAM72は、メインCPU69とプリンタCPU71との間で、双方向通信を行うために用いるものである。
ページメモリ制御部77は、ページメモリ78に、画像等を読み取ることにより生成されたRGBのデジタル信号を格納したり、ページメモリ78からRGBのデジタル信号を読み出したりするものである。ページメモリ78は、複数ページ分の画像のRGBのデジタル信号を記憶できる領域を有し、カラースキャナ部12で得られたRGBのデジタル信号を圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
プリンタフォントROM80には、プリントデータに対応するフォントデータが記憶されている。プリントコントローラ79は、パーソナルコンピュータなどの外部機器81からのプリンタデータを、そのプリンタデータに付与されている解像度を示すデータに応じた解像度でプリンタフォントROM80に記憶されているフォントデータを用いて画像データに展開するものである。
カラースキャナ部12は、全体の制御を司るスキャナCPU70、露光ランプ19を制御する制御プログラム、CCD27を制御する制御プログラム等が格納されるROM82、シェーディング補正の際に読み取られる白基準値および黒基準値等が格納されるデータ記憶用のRAM83、スキャナCPU70に時間を供給するタイマ84、CCD27を駆動するCCDドライバ85、第1のキャリッジ22などを移動する走査モータの回転を制御する走査モータドライバ86、および、画像補正部87などによって構成されている。
画像補正部87は、CCD27から出力されるRGBのアナログ信号をそれぞれRGBのデジタル信号に変換するA/D変換回路、シェーディング補正回路、および、シェーディング補正回路からのシェーディング補正されたRGBのデジタル信号を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
なお、シェーディング補正回路は、原稿等を読み取った際にCCD27から出力され、A/D変換されたRGBのデジタル信号の各値と、RAM83に記憶された黒基準信号の値および白基準信号の値と、を比較することにより、原稿等の読み取り値に対して黒色補正および白色補正を行う。このようなシェーディング補正により、CCD27のばらつき、あるいは、周囲の温度変化などに起因するカラーイメージセンサ55からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正する。
なお、黒基準信号は、露光ランプ19が上述のシェーディング補正板18の下方に位置する状態、かつ露光ランプ19を消灯した状態でCCD27から出力され、A/D変換されたデジタル信号に基づいた信号である。また、白基準信号は、露光ランプ19が上述のシェーディング補正板18の下方に位置する状態でシェーディング補正板18を照射し、その反射光をCCD27が受け取ることにより、CCD27から出力され、A/D変換されたデジタル信号に基づいた信号である。
カラープリンタ部13は、全体の制御を司るプリンタCPU71、制御プログラムなどが記憶されているROM88、データ記憶用のRAM89、半導体レーザ発振器58を駆動するレーザドライバ90、露光装置42のポリゴンモータ59を駆動するポリゴンモータドライバ91、搬送機構29によるシートの搬送を制御する搬送制御部92、帯電装置34y、34m、34c、34k、現像ローラ36y、36m、36c、36k、および、転写装置39y、39m、39c、39kを用いての帯電、現像、転写を行うプロセスを制御するプロセス制御部93、定着装置49を制御する定着制御部94、および、オプションを制御するオプション制御部95などによって構成されている。
なお、画像処理部57、ページメモリ78、プリンタコントローラ79、画像補正部87、レーザドライバ90は、画像データバス96によって接続されている。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置11の画像処理部57の構成を示すブロック図である。画像処理部57は、色差判定部97、色補正制御部98、色変換処理部99、高画質化処理部100によって構成されている。色差判定部97は画像入力部12としてのカラースキャナ部12に電気的に接続されており、色補正制御部98、色変換処理部99、高画質化処理部100は、画像入力部12としてのカラースキャナ部12と、画像出力部13としてのカラープリンタ部13と、の間に、この順で電気的に接続されている。
色差判定部97は、カラースキャナ部12で後述するテストパターン101を読み取り、これによって生成されたテストパターン101のRBGのデジタル信号値(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)と、ROM74に予め格納されたRGBの基準スキャナ値(R、G、B)と、の差分(△R、△G、△B)を算出することにより、色補正が必要であるか否かを判断する。
また、色差判定部97は、判断の結果、色補正が必要である場合には、カラースキャナ部12で原稿を読み取ることによって得られたRBGのデジタル信号を色補正する補正マトリクスM1を算出する。
さらに、色差判定部97は、判断の結果に基づいてカラースキャナ部12を制御することにより、原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の各値(Rin、Gin、Bin)を、後述する色補正制御部98、または色変換処理部99のいずれかに送る。
なお、図4は、テストパターン101の一例を示す概略上面図である。本実施形態において適用されるテストパターン101は、Y、M、C、K、R、G、Bの各色パッチ102、102、102、102、102、102、102がシート103上に形成されたものである。各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102は、これらをカラースキャナ部12で読み取った際に得られる各デジタル信号の値(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)が、基準スキャナ値(R、G、B)に一致するように予め形成されたものである。なお、テストパターン101は、各画像処理装置11に共通のものであり、例えば画像処理装置11を出荷する際に、装置11とともにユーザ等に配布される。
色差判定部97による色補正が必要であるか否かの判定は、以下の式1に基づいて算出されるRGB各色の差分値(△R、△G、△B)に基づいて判断される。
Figure 2011166784
すなわち、色差判定部97は、式1により算出された差分値(△R、△G、△B)のうち、少なくとも一色がしきい値(Rth、Gth、Bth)以上である場合に、色補正が必要である、と判断する。
また、色差判定部97において算出される補正マトリクスM1は、以下の式2に基づいて算出される。
Figure 2011166784
ここで、M1は、a1〜a4、b1〜b4、c1〜c4の12個の係数からなる補正マトリクスである。補正マトリクスM1は、式2の左辺の値(E、E、E)を最小にするよう、最小2乗法によって各係数を求めることによって算出される。
なお、テストチャート101は、上述のように、カラースキャナ部12で読み取った際に得られる各デジタル信号の値(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)が、基準スキャナ値(R、G、B)に一致するように予め形成されたものであり、製品出荷時当初であれば、基本的には、(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)と(R、G、B)とは一致する。しかし、製品出荷後、ある一定の期間(例えば数週間、数ヶ月等)経過した後になると、カラースキャナ部12の経時的な変化により、(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)の値は、製品出荷当初と異なる。従って、上述の式1に基づいて算出される差分値(△R、△G、△B)は実質的に0にはならず、色補正が必要となる。
色差判定部97において算出された補正マトリクスM1は、NVRAM76に格納され、原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の値(Rin、Gin、Bin)を色補正するときに、NVRAM76から後述の色補正制御部98に読み出される。
色補正制御部98は、NVRAM76に格納された補正マトリクスM1を用いて、原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の各値(Rin、Gin、Bin)を色補正する。色補正は、以下の式3に基づいて実行される。
Figure 2011166784
ここで、(RouT、GouT、BouT)は、色補正後のRGBのデジタル信号の各値を示す。
色変換処理部99は、原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の各値(Rin、Gin、Bin)、または、色補正制御部98において補正されたRGBのデジタル信号の各値(RouT、GouT、BouT)を、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)からなる各デジタル信号の値(C、M、Y、K)に変換する。この色変換処理は、例えば以下の式4に基づいて算出される。
Figure 2011166784
式4において、(R、G、B)は、原稿を読み取ることによって得られるRGBのデジタル信号の各値(Rin、Gin、Bin)、または、色補正制御部98において補正されたRGBのデジタル信号の各値(RouT、GouT、BouT)のいずれかである。M2は、d1〜d3、e1〜e3、f1〜f3の9個の係数からなる色変換マトリクスであり、予めROM74に格納されている行列である。また、ブラック(K)の値を算出する式において、aは、濃さを決定するパラメータであり、min(C、M、Y)は、C、M、Yの全ての値のうち、最も暗い値を意味する。
なお、色変換処理部99による色変換処理は、上述の方法に限らず、例えばDLUT(Direct Look Up Table)を用いた変換等、一般的に知られる手段により行われてもよい。
高画質化処理部100は、色変換処理部99から出力されるCMYKの各デジタル信号に対し拡大・縮小・下地除去・ノイズ除去・エッジ強調などの通常のフィルタ処理を行う。ここでの高画質化処理も、色変換処理と同様に、予めROM74に格納された所望の行列を用いて、一般的に知られる手段により必要に応じて行われればよい。
高画質化処理部100から出力されたCMYKのデジタル信号は、カラープリンタ部13に送られて、シートに複製画像が形成される。
以上に説明した画像処理装置11による画像処理方法について、図5を参照して説明する。図5は、画像処理装置方法を説明するためのフローチャートである。
まず、テストパターン101を読み込む(ステップ1:以下S1とする)。すなわち、カラースキャナ部12の原稿台16の表面にテストチャート101を載置した後、操作パネル15の液晶表示部66に表示される操作キー67が押されると、カラースキャナ部12でテストチャート101の画像、すなわち各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102の読取りを開始する。すなわち、露光ランプ19がテストチャート101に光を照射する。テストチャート101で反射された光は、所定の動作をする第1のミラー21、第2のミラー23、第3のミラー24、および、結像レンズ26を介してCCD27に読み取られる。
CCD27で読み取られたテストチャート101の反射光はRGBの光の3原色に応じたRGBのアナログ電気信号に変換され、画像補正部87内のA/D変換回路によってRGBのデジタル信号に変換され、一旦ページメモリ78に格納される。この後、ページメモリ78からRGBのデジタル信号を読み出して、シェーディング補正した後、色差判定部97に送られる。
次に、色差判定部97は、ROM74に格納されたRGBの基準スキャナ値(R、G、B)を読み出し、テストチャート101を読み込むことによって得られたRGBのデジタル信号の各値(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)と、基準スキャナ値(R、G、B)と、の差分値(△R、△G、△B)を、上述の式1に基づいて算出する(ステップ2:以下S2とする)。
次に、色差判定部97は、ROM74に格納されたRGBの各しきい値(Rth、Gth、Bth)を読み出し、S2において算出された差分値(△R、△G、△B)と、しきい値(Rth、Gth、Bth)と、を比較することにより、色補正が必要であるか否かを判断する(ステップ3:以下S3とする)。
一色以上の差分値(△R、△G、△B)が、しきい値(Rth、Gth、Bth)以上である場合、S3において色補正が必要である、と判断する。この場合には、テストチャート101を読み込むことによって得られたRGBのデジタル信号の各値(Rin‐test、Gin‐test、Bin‐test)と、RGBの基準スキャナ値(R、G、B)と、を用い、上述の式2に基づいて補正マトリクスM1を算出する(ステップ4:以下S4とする)。算出された補正マトリクスM1は、NVRAM76に格納される。
反対に、全ての差分値(△R、△G、△B)が、しきい値(Rth、Gth、Bth)よりも小さい場合、S3において色補正の必要はない、と判断する。
以上のS1乃至S4の各ステップを経て、色補正が必要であるか否かが判定され、色補正が必要である場合には、補正マトリクスM1が算出される。この後、以下のように、原稿の画像の読み取りを開始する。なお、上述のS1乃至S4のステップは、数週間毎、数か月毎等のように定期的に行ってもよく、不定期に行ってもよいが、必ずしも後述の各ステップのように、原稿を読み取ってその複製画像を形成する毎に行う必要はない。
まず、色補正が必要であるか否かが判断され、補正が必要である場合には補正マトリクスM1が算出された状態で、原稿を読み込む(ステップ5:以下S5とする)。原稿の読み込み方法は、テストパターン101の読み込み方法と同様である。
S5において読み込まれた原稿の反射光はRGBの光の3原色に応じたRGBのアナログ電気信号に変換され、画像補正部87内で、A/D変換回路によってRGBのデジタル信号に変換され、さらにシェーディング補正回路によってシェーディング補正される。
シェーディング補正された後のRGBのデジタル信号は、色差判定部97による制御により、色差補正制御部98、または色変換処理部99のいずれかに送られる。すなわち、シェーディング補正された後のRGBのデジタル信号は、色差判定部97において補正が必要であると判断された場合には、色差判定部97による制御により色差補正制御部98に送られ、色差判定部97において補正の必要が不要と判断された場合には、色差判定部97による制御により色変換処理部99に送られる。
シェーディング補正された後のRGBのデジタル信号が色差補正制御部98に送られた場合、色差補正制御部98は、NVRAM76に格納した補正マトリクスM1を読み出し、式3に基づいて、カラースキャナ部12で原稿を読み込むことによって得られたRGBのデジタル信号の色差を補正する。(ステップ6:以下S6とする)。
色差が補正されたRGBのデジタル信号は、色変換処理部99に送られる。
色変換処理部99は、ROM74に格納された色変換マトリクスM2を読み出し、式4に基づいて、色差判定部97による制御により色変換処理部98に送られたRGBのデジタル信号、または、色差補正制御部98によって色差が補正された後のRGBのデジタル信号を、CMYKのデジタル信号に変換する(ステップ7:以下S7とする)。なお、色変換手段は、例えば上述の通りであるが、限定はされない。変換されたデータは、高画質化処理部100に送られる。
色変換処理部99から送られたCMYKのデジタル信号は、高画質化処理部100において、高画質化処理される(ステップ8:以下S8とする)。高画質化処理は、例えば拡大・縮小・下地除去・ノイズ除去・エッジ強調などの通常のフィルタ処理を、必要に応じて行えばよい。高画質化処理は、例えば、高画質化処理に必要なマトリクスを予めROM74に格納しておき、ROM74から所望のマトリクスを読み出して実行される。
高画質化処理されたCMYKのデジタル信号は、カラープリンタ部13に送られる。カラープリンタ部13によって形成される複製画像の形態は、シートに複製画像を形成して出力してもよいし、PDF等の電子データとして複製画像を形成してもよい。
以上に示される本実施形態による画像処理装置11、および画像処理方法によれば、色補正制御部98において、テストパターン101を読み込むことによって得られるRGBのデジタル信号の各値を、不変の基準スキャナ値に一致、若しくは近似させるように補正マトリクスM1を算出し、この補正マトリクスM1を用いて、原稿を読み取ることにより得られたRGBのデジタル信号を色補正する。従って、形成される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる。
また、本実施形態による画像処理装置11、および画像処理方法によれば、色差判定部97において上記色補正が必要であるか否かを判断し、補正が必要である場合に限って色補正制御部98において色補正を実行する。従って、補正が不要な場合は制御を行わないため、無駄な補正を省くことにより、処理時間を短縮することができる。さらに、微妙な色合い変化を気にするユーザに対しては色補正をするか否かの閾値を下げることによって、色補正がかかる頻度を上げるようにコントロールすることも可能である。
さらに、本実施形態による画像処理装置11、および画像処理方法によれば、シート103に各色パッチ102、102、102、102、102、102、102が形成されたテストパターン101を用いている。これに対して、後述の第2の実施形態において説明するように、テストパターン発生回路104(図6)から出力したテストパターン101は、カラープリンタ部13のばらつきに基づいて、パッチ102、102、102、102、102、102、102の各色がばらつく場合がある。従って、シート103に各色パッチ102、102、102、102、102、102、102がプリントされたテストパターン101を用いて補正マトリクスM1を算出することにより、精度の高い色補正が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施の形態による画像処理装置および画像処理方法について、図面を参照して説明する。本実施形態による画像処理装置は、第1の実施形態による画像処理装置と比較して、カラープリンタ部13に、テストパターン発生回路104を有する点が異なる。
図6は、第2の実施の形態による画像処理装置における画像処理部57およびカラープリンタ部13の構成を示すブロック図である。図6に示すように、カラープリンタ部13は、画像出力部として機能する他、テストパターン101を出力するためのテストパターン発生回路104を有する。
図7は、テストパターン発生回路104の構成を示すブロック図である。図7に示すように、テストパターン発生回路104は、画像有効信号制御部105、制御信号切り替え部106、パッチ出力領域規定部107、トリミング回路部108、パターン発生部109、および出力データ選択部110を備える。また、テストパターン101の各パッチ102、102、102、102、102、102、102となるデータは、テストパターン発生回路104を構成するROM82に予め格納されている。
画像有効信号制御部105は、主走査同期信号とレジスタ設定で、主走査画像有効信号を自己発生する。また、副走査同期信号とレジスタ設定で、副走査画像有効信号を自己発生する。
制御信号切り替え部106は、画像有効信号制御部105に接続されており、外部入力の画像有効信号と内部で自己発生した、画像有効信号の切り替えを行う。また、画像有効信号発生部の動作の許可・禁止を行う(カウンタ動作の禁止)。
パッチ出力領域規定部107は、制御信号切り替え部106に接続されており、主、副走査画像有効信号を基準にし主走査方向開始及び終了、副走査方向開始及び終了座標値レジスタに設定されている値を元にパッチデータ出力領域を求め、各パッチ102、102、102、102、102、102、102の出力エリアを示す信号を生成する。
トリミング回路部108は、パッチ出力領域規定部107に接続されており、パッチ周期内(パッチ発生エリア)のパッチ部と余白部(下地)の画像データ、識別データの切り替えを行う。
パターン発生部109は、制御信号切り替え部106に接続されており、各パッチ102、102、102、102、102、102、102となるデータをROM82から読み出して、各パッチ102、102、102、102、102、102、102のパターン信号を発生させる。
出力データ選択部110は、制御信号切り替え部106、トリミング回路部108、およびパターン発生部109に接続されており、パターン発生部109から出力される画像信号、識別信号の出力の切り換えを行う。また画素遅延数に画像有効信号を合わせる為遅延処理を行う。
テストパターン発生回路104は、例えばユーザの操作パネル15の操作によって、パターン発生部109においてROM82からテストパターン101の各パッチ102、102、102、102、102、102、102となるデータを読み出し、読み出されたデータに基づいて、カラープリンタ部13でシート103に各パッチ102、102、102、102、102、102、102を形成する。これにより、図4に示されるテストパターン101が形成される。
次に、この第2の実施の形態による画像処理装置による画像処理方法は、図5に示される第1の実施の形態による画像処理方法のS1の前に、テストパターン発生回路によってテストパターン101を形成するステップを有し、このステップによって形成されたテストパターン101を用いて、第1の実施の形態による画像処理方法と同様に画像処理を行う。
以上に示される本実施形態に係る画像処理装置、および画像処理方法であっても、色補正制御部98において補正マトリクスM1を算出し、この補正マトリクスM1を用いて、原稿を読み取ることにより得られたRGBのデジタル信号を色補正する。従って、出力される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる。
また、色差判定部97において、色補正が必要であるか否かを判断し、補正が必要である場合に限って色補正を実行する。従って、補正が不要な場合は制御を行わないため、無駄な補正を省くことにより、処理時間を短縮することができる。さらに、微妙な色合い変化を気にするユーザに対しては色補正をするか否かの閾値を下げることによって、色補正がかかる頻度を上げるようにコントロールすることも可能である。
さらに、本実施形態に係る画像処理装置、および画像処理方法によれば、テストパターン発生回路104をカラープリンタ部13内に具備しており、テストパターン101を使用する際には、テストパターン101をカラープリンタ部13から出力して用いればよい。従って、テストパターン101が破損、紛失する等のように、テストパターン101がカラースキャナ部12で読み込み不能な状態になることを防止できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施の形態による画像処理装置および画像処理方法について、図面を参照して説明する。本実施形態による画像処理装置は、第1の実施形態による画像処理装置11と比較して、テストパターン101がシェーディング補正板18の裏面に設けられている点が異なる。
図8は、第3の実施の形態による画像処理装置に適用されるシェーディング補正板18を示す概略上面図である。図8に示すように、テストパターン101を構成するY、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102は、シェーディング補正板18の裏面に設けられている。具体的には、CMYKの各色のパッチ102、102、102、102は、シェーディング補正板18の裏面の一端に設けられており、RGBの各色のパッチ102、102、102は、シェーディング補正板18の裏面の他端に設けられている。
このようなシェーディング補正板18を有する画像処理装置において、Y、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102は、数週間毎、数か月毎等、一定の期間毎に自動的にカラースキャナ部12で読み込まれる。
次に、この第3の実施の形態による画像処理装置による画像処理方法は、図5に示される第1の実施の形態による画像処理方法のS1が、シェーディング補正板18に設けられたテストパターン101を読み取るステップである他は、第1の実施の形態による画像処理方法と同様である。
なお、シェーディング補正板18に設けられたテストパターン101の読み込み(Y、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102の読み込み)は、例えば以下のように実行すればよい。すなわち、予めROM82に、一定期間毎にパッチ102、102、102、102、102、102、102に光を照射するように露光ランプ19を制御するプログラムを格納し、タイマ84から得られる時間情報に基づいて、上記プログラムを実行すればよい。
さらに、Y、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102の読み込みの際において、CCD27を構成する複数の光電変換素子のうち、Y、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102からの反射光を受光する光電変換素子のみが光を受光するように、CCD27を制御すればよい。このCCD27の制御も、予めROM82に、CCD形カラーイメージセンサを制御するプログラムを格納し、タイマ84から得られる時間情報に基づいて、上記プログラムを実行すればよい。
以上に示される本実施形態に係る画像処理装置、および画像処理方法であっても、色補正制御部98において補正マトリクスM1を算出し、この補正マトリクスM1を用いて、原稿を読み取ることにより得られたRGBのデジタル信号を色補正する。従って、出力される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる。
また、色差判定部97において、色補正が必要であるか否かを判断し、補正が必要である場合に限って色補正を実行する。従って、補正が不要な場合は制御を行わないため、無駄な補正を省くことにより、処理時間を短縮することができる。さらに、微妙な色合い変化を気にするユーザに対しては色補正をするか否かの閾値を下げることによって、色補正がかかる頻度を上げるようにコントロールすることも可能である。
また、本実施形態に係る画像処理装置、および画像処理方法であっても、第2の実施形態による画像処理装置、および画像処理方法と同様に、テストパターン101がカラースキャナ部12で読み込み不能な状態になることを防止できる。
さらに、本実施形態に係る画像処理装置、および画像処理方法によれば、一定期間毎に自動的にY、M、C、K、R、G、Bの各色のパッチ102、102、102、102、102、102、102を読み込み、これに応じて、必要であれば補正マトリクスM1が算出される。従って、より容易に、出力される複製画像の色および濃度の経時的変化を抑制することができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、テストパターン101の各パッチ102、102、102、102、102、102、102の形態は、上記各実施形態に限定されるものではない。
11・・・画像処理装置
12・・・カラースキャナ部
13・・・カラープリンタ部
14・・・主制御部
15・・・操作パネル
16・・・原稿台
17・・・原稿台カバー
18・・・シェーディング補正版
19・・・露光ランプ
20・・・リフレクタ
21・・・第1のミラー
22・・・第1のキャリッジ
23・・・第2のミラー
24・・・第3のミラー
25・・・第2のキャリッジ
26・・・結像レンズ
27・・・CCD形カラーイメージセンサ(CCD)
28y、28m、28c、28k・・・画像形成部
29・・・搬送機構
30・・・搬送ベルト
31・・・駆動ローラ
32・・・従動ローラ
33y、33m、33c、33k・・・感光体ドラム
34y、34m、34c、34k・・・帯電装置
35y、35m、35c、35k・・・徐電装置
36y、36m、36c、36k・・・現像ローラ
37y、37m、37c、37k・・・下攪拌ローラ
38y、38m、38c、38k・・・上攪拌ローラ
39y、39m、39c、39k・・・転写装置
40y、40m、40c、40k・・・クリーニングブレード
41y、41m、41c、41k・・・排トナー回収スクリュ
42・・・露光装置
43a、43b・・・用紙カセット
44a、44b・・・ピックアップローラ
45・・・レジスタローラ
46・・・吸着ローラ
47・・・位置ずれセンサ
48・・・搬送ベルトクリーニング装置
49・・・定着装置
50・・・ヒートローラ対
51・・・オイル塗布ローラ
52・・・ウェブ巻き取りローラ
53・・・ウェブローラ
54・・・ウェブ押し付けローラ
55・・・カラーセンサ
56・・・排紙ローラ対
57・・・画像処理部
58・・・半導体レーザ発振器
59・・・ポリゴンモータ
60・・・ポリゴンミラー
61、62・・・fθレンズ
63y、63m、63c、63k・・・第1の折り返しミラー
64y、64m、64c・・・第2の折り返しミラー
65y、65m、65c・・・第3の折り返しミラー
66・・・液晶表示部
67・・・操作キー
69・・・メインCPU
70・・・スキャナCPU
71・・・プリンタCPU
72・・・共有RAM
73・・・パネルCPU
74・・・ROM
75・・・RAM
76・・・NVRAM
77・・・ページメモリ制御部
78・・・ページメモリ
79・・・プリンタコントローラ
80・・・プリンタフォントROM
81・・・外部機器
82・・・ROM
83・・・RAM
84・・・タイマ
85・・・CCDドライバ
86・・・走査モータドライバ
87・・・画像補正部
88・・・ROM
89・・・RAM
90・・・レーザドライバ
91・・・ポリゴンモータドライバ
92・・・搬送制御部
93・・・プロセス制御部
94・・・定着制御部
95・・・オプション制御部
96・・・画像データバス
97・・・色差判定部
98・・・色補正制御部
99・・・色変換処理部
100・・・高画質化処理部
101・・・テストパターン
102Y、102M、102C、102K、102R、102G、102B・・・パッチ
103・・・シート
104・・・テストパターン発生回路
105・・・画像有効信号制御部
106・・・制御信号切り替え部
107・・・パッチ出力領域規定部
108・・・トリミング回路部
109・・・パターン発生部
110・・・出力データ選択部

Claims (10)

  1. 原稿を読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成する画像入力部と、
    この画像入力部により生成される信号の値が基準スキャナ値に一致するように形成されたテストパターンを前記画像入力部で読み取り、これによって生成された信号と前記基準スキャナ値との差分と、しきい値と、を比較するとともに、前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記テストパターンを読み取ることにより生成された信号に基づいて補正マトリクスを算出する色差判定部と、
    前記差分が前記しきい値以上である場合には、算出された前記補正マトリクスを用いて、前記原稿を読み取ることにより生成された信号を補正する色補正制御部と、
    前記原稿を読み取ることにより生成された信号または前記色補正制御部により補正された信号に基づいて複製画像を形成する画像出力部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記テストパターンを形成するテストパターン発生回路をさらに具備し、
    前記画像入力部で読み込まれるテストパターンは、前記テストパターン発生回路によって形成されたテストパターンであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像入力部は、シェーディング補正板をさらに具備し、
    前記画像入力部で読み込まれるテストパターンは、前記シェーディング補正板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記シェーディング補正板に設けられたテストパターンは、前記画像入力部において、定期的に読み込まれることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 補正データ格納部をさらに具備し、
    前記補正マトリクスは、前記補正データ格納部に格納されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 読み取り値に基づいて生成される信号の値が基準スキャナ値に一致するように予め形成されたテストパターンを読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成するステップと、
    このステップにおいて生成された信号と基準スキャナ値との差分を算出し、算出された前記差分としきい値と、を比較するステップと、
    前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記テストパターンを読み取ることにより生成された信号に基づいて補正マトリクスを算出するステップと、
    前記原稿を読み取り、この読み取り値に基づいた信号を生成するステップと、
    前記差分が前記しきい値以上である場合には、前記原稿の読み取り値に基づいた信号を、前記補正マトリクスを用いて、前記原稿を読み取ることにより生成された信号を補正する色差補正制御ステップと、
    前記原稿を読み取ることにより生成された信号または前記色補正制御ステップにより補正された信号に基づいて複製画像を形成する画像出力ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. テストパターン発生回路によって前記テストパターンを形成するステップをさらに具備し、
    前記テストパターンの読み取り値に基づいた信号を生成するステップは、前記テストパターン発生回路によって形成された前記テストパターンの読み取り値に基づいた信号を生成するステップであることを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記テストパターンは、シェーディング補正板に設けられており、
    前記テストパターンの読み取り値に基づいた信号を生成するステップは、前記シェーディング補正板に設けられた前記テストパターンの読み取り値に基づいた信号を生成するステップであることを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  9. 前記シェーディング補正板に設けられたテストパターンは、定期的に読み込まれることを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記補正マトリクスは、前記テストパターンを読み取ることによって生成された信号の値が、前記基準スキャナ値に一致若しくは近似するように最少2乗法により算出されることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の画像処理方法。
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