JP2011166467A - 電子メール配送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールに添付したファイルを管理するための新しい枠組みを提供する。
【解決手段】本発明の電子メール配送装置は、送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する。また、ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、上記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに上記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する。そして、該ファイル不添付の電子メールを受信者宛てに送信する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電子メール配送装置は、送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する。また、ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、上記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに上記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する。そして、該ファイル不添付の電子メールを受信者宛てに送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子メールに添付されたファイルを管理する技術に関する。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などのプロトコルを用いて電子メールを送受信する枠組みにおいては、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)などの規格に基づき、ファイルを添付する形式で電子メールを送受信することができる。また、このような形式の電子メールを送信する場合において、主にデータ転送量を抑える目的で、例えばRFC(Request For Comment) 2046の規定に基づいて、電子メールに添付されたファイルを本文と分離してネットワーク上に保存する手法(MIMEのExternal-Body)が提供されている。
例えば、下記特許文献1には、複数の添付文書付き電子メールを、それぞれ添付文書とメール本文とに分離し、何れかの添付文書付き電子メールに添付されていた添付文書を文書記憶部に格納し、更に、分離した各メール本文に添付文書へのリンク情報を埋め込むという技術が記載されている。
ここで、ファイルを添付する形式で電子メールを送受信する従来の方法では、(1)添付ファイルの容量は、メール本文の容量よりもはるかに大きいため、ネットワークへのデータ転送量が大きくなるという問題、(2)一般的なMTA(Mail Transfer Agent)に備えられている電子メールの一時保存領域や、Webメール等の枠組みで用いられる個々の電子メールを保存する領域を占有するデータ量が大きくなるという問題、(3)それぞれの受信者には、添付ファイルのコピーが送信されるため、それぞれの受信者が受信したファイル同士の情報は共有されず、例えば受信者又は送信者のうちの一人によってファイルが編集された場合、編集後のファイルを共有するには、再びファイルを添付する形式で電子メールを送信する必要があるという問題、(4)添付ファイルを電子メールの本文と分離して外部保存する方法(MIMEのExternal-Bodyという規格に基づく方法、及び特許文献1の方法)を採用しても、外部保存された添付ファイルのアクセス制限については何ら考慮されておらず、添付ファイルに関してセキュアな環境は実現されていないという問題、及び(5)送信者と受信者のそれぞれが、外部保存された添付ファイルを受信した場合、送信者と受信者それぞれのパソコンなどに添付ファイルが併存することになり、ファイルを共有する環境が実現されないという問題がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、電子メールに添付したファイルを管理するための新しい枠組みを提供することを目的とする。
本発明の電子メール配送装置は、送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する手段と、前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の電子メール配送システムは、電子メール配送装置と、該電子メール配送装置と通信可能に接続された文書管理装置とを含む電子メール配送システムにおいて、前記電子メール配送装置は、送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを前記文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する手段と、前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信する手段と、を備え、前記文書管理装置は、前記電子メール配送装置が出力したファイル及び少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、該受信したファイルに対して受信者ごとにアクセス権限を設定し、アクセス権限設定済みファイルを文書記憶手段に格納する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の電子メール配送方法は、送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得するステップと、前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換するステップと、前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、上記電子メール配送方法を情報処理装置に実行させるためのコンピュータプログラムである。
なお、本発明において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の手段や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
本発明によれば、ファイル添付済み電子メールを配送する際に、添付されているファイルが抽出され、該ファイルが、少なくとも受信者ごとにアクセス権限を設定して文書管理装置に保存されるとともに、ファイル添付済み電子メールがファイル不添付の電子メールに変換される。これにより、電子メールの送信者は、電子メールにファイルを添付して送信するだけで、該電子メールに添付したファイルについて、配布範囲及びアクセス権限等のセキュリティを管理することができる。
本発明の電子メール配送システム10は、例えばSMTPを用いてメールの送信及び受信を行うオープンなシステムとして実現可能であり、特徴的な機能として、送信依頼を受け付けた電子メールにファイル(例えば、文書ファイルや画像ファイルなど)が添付されている場合、該ファイルを電子メールから抽出して送信者及び受信者ごとにアクセス権限を自動的に付与したうえで保存する機能を有する。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の電子メール配送システム10の全体構成を示す。
電子メール配送システム10は、電子メール作成装置1と、電子メール取得装置6と、1以上(ここでは2つ)の電子メール配送装置2,5と、個人情報管理装置3と、文書管理装置4とを含み、これらを適宜通信可能に接続して構成されている。また、第1実施形態では、電子メール作成装置1から送信されるファイルが添付された電子メール(ファイル付電子メール)が、電子メール配送装置2によってファイル不添付の電子メールに変換され、電子メール配送装置5を経由して電子メール取得装置6によって受信される例について説明する。
電子メール作成装置1及び電子メール取得装置6は、いずれもユーザによって操作される情報処理装置(例えば、パソコン、携帯電話、又はPDAなど)であり、本実施形態では、説明の便宜上、電子メールを送信するパソコンを電子メール作成装置1と称し、該電子メールを受信するパソコンを電子メール取得装置6と称する。
また、電子メール作成装置1及び電子メール取得装置6は、一般的なMUA(Mail User Agent、電子メールを送受信するためのコンピュータプログラム)がインストールされており、CPUが該プログラムをメモリ上に読み出して実行することにより機能的に実現される手段として、ユーザの指示に応じて、電子メールを作成して送信するメール作成手段と、電子メール配送装置2,5から電子メールを受信するメール取得手段と、受信した電子メールに埋め込まれたリソースポインタ情報(例えば、文書管理装置4におけるファイルの保存場所を示す情報)に基づき、文書管理装置4から該ファイルを取得してディスプレイ等を介して受信者に提示する文書参照手段とを備える。なお、図では、電子メール作成装置1にはメール作成手段101のみを示し、電子メール取得手段6にはメール取得手段601及び文書参照手段602を示した。
電子メール配送装置2は、一般的なMTA(Mail Transfer Agent)と同様の機能及び本発明による特徴的な機能を備える情報処理装置である。具体的には、CPUが第1実施形態に係るコンピュータプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより機能的に実現される手段として、送受信情報取得手段202、個人情報取得手段203、文書取得手段204、データ変換手段206、及び配送制御手段207を備え、ハードディスクやRAM等の記憶装置を用いて機能的に実現される手段として、文書属性記憶手段205を備える。
送受信情報取得手段202は、電子メール作成装置1から送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報を取得するとともに、該ファイル添付済み電子メールを文書取得手段204へ送信する。第1実施形態の電子メール配送システム10は、例えばRFC822、RFC2822、RFC5322等の標準規格に基づいて構築されており、該システム内で送受信される電子メールのヘッダには、図2に示すように、電子メールの送信者及び受信者に関する情報として、「From:」フィールド、「To:」フィールド、「Cc:」フィールドなどにおいて、「送信元」、「受信者」、「受信者(参照者)」を示すメールアドレスが含まれる。送受信情報取得手段201は、ヘッダ情報のうちの少なくとも受信者(第1実施形態では送信者及び受信者(参照者を含む。))のメールアドレスを取得し、個人情報取得手段203へ送信する。
個人情報取得手段203は、送受信情報取得手段202から受信したメールアドレスに基づいて、個人情報管理装置3から、ファイル添付済み電子メールの送信者及び受信者に関する詳細な情報として、そのメールアドレスの所有者に関する情報(例えば、氏名や住所など)を取得し、メールアドレスとともに文書取得手段204へ送信する。かかる動作は、送受信情報取得手段202が、ファイル添付済み電子メールを文書取得手段204へ送信する動作と同期して実行してもよいし、非同期で実行してもよい。なお、ファイル添付済み電子メールのヘッダ情報中に、例えばメーリングリスト等の代表アドレスのように複数人のメールアドレスに紐付けられているメールアドレスが設定されている場合は、その代表アドレスに紐付けられている全ての人に関する情報を取得してもよい。
文書取得手段204は、ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、抽出したファイルを必要に応じてデコードし、送信者及び受信者のメールアドレス及び個人情報取得手段203から受信した情報に基づいて少なくとも受信者(第1実施形態では送信者及び受信者)ごとに該抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように、該抽出したファイルを文書管理装置4へ送信する。また、第1実施形態では、図3に示すアクセス権限を決定するための情報(設定基準情報)を文書属性記憶手段205に予め格納しておき、文書取得手段204は、該情報に基づいて、アクセス権限を決定する。これにより、ファイル添付済み電子メールから抽出されたファイルは、後述のように、文書管理装置4によって、送信者及び受信者ごとに所定のアクセス権限を設定したうえで、アクセス権限設定済みファイルとして保存される。なお、アクセス権限の設定基準情報は、一義的に定めたものを文書取得手段204に持たせておいてもよい(例えば、ソースコード中に記述しておいてもよい)。アクセス権限の設定基準情報に関しては、図3を参照して後述する。
また、文書取得手段204は、アクセス権限設定済みファイルの出力先情報(保存先を示すHTTPを用いてアクセス可能なURIなどのリソースポインタ情報など)を文書管理装置4から取得し、ファイル添付済み電子メール及び受信者のメールアドレス(宛先情報)とともに、データ変換手段206へ送信する。
文書属性記憶手段205は、図3に示す、送信者及び受信者ごとに、文書管理装置4に保存されるファイルに対するアクセス権限の設定基準情報を格納する。第1実施形態では、設定基準情報は、図3に示すように、電子メールのヘッダ情報のうち、例えば「From:」フィールドに記載されているメンバ(送信者)には参照権、更新権限、変更権限、及び削除権限を付与し、「To:」フィールドに記載されているメンバ(受信者)には参照権限及び更新権限を付与し、「Cc:」フィールド及び「Bcc:」フィールドに記載されているメンバ(受信者[参照者])には参照権限のみを付与することを定義している。
データ変換手段206は、文書取得手段204から受信したファイル添付済み電子メール及びアクセス権限設定済みファイルの出力先情報を用いて、ファイル添付済み電子メールに該出力先情報を埋め込んで、ファイル不添付の電子メールに変換し、文書取得手段204から受信した宛先情報とともに配送制御手段207へ送信する。例えば、第1実施形態では、ファイル不添付の電子メールのメッセージボディ(本文)中に出力先情報を記述するとともに、例えばRFC2046等に規定されているMIMEのExternal-Bodyの規格に基づいて、添付ファイルを示す情報(以下「ダミー情報」という)として該出力先情報を埋め込むこと(例えば、添付ファイルに関する情報を出力先情報に書き換えること)ができる。なお、出力先情報を添付ファイルに関するダミー情報として埋め込むことで、電子メール取得装置6では、通常の添付ファイルを開くのと同じ操作(例えば、添付ファイルを示す所謂アイコンをクリックすること)によって、文書管理方法4に保存されているアクセス権限設定済みファイルへアクセスすることができる。
配送制御手段207は、データ変換手段206から受信した宛先情報に基づいて、ファイル不添付の電子メールを受信者宛てに送信する。また、例えば電子メール配送装置5から、電子メール作成装置1のユーザ宛の電子メールを受信した場合、該電子メールを、電子メール配送装置2が備える一時記憶手段(図示省略)に一旦格納し、電子メール作成装置1からの要求を待って該電子メールを電子メール作成装置1へ配送する。配送制御手段207が備えるこれらの機能は、周知のMTAが備える機能と同様である。
個人情報管理装置3は、電子メール配送装置2からの要求に応じて氏名や住所等の情報を出力する情報処理装置であり、例えばLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を用いてアクセス可能なディレクトリデータベースを備えたLDAPサーバを用いることが考えられる。具体的には、メールアドレスに該メールアドレスの所有者に関する情報(氏名や住所など)を対応付けて記憶する個人情報記憶手段(例えば、ディレクトリデータベースなど)301と、電子メール配送装置2の個人情報取得手段203からメールアドレスを受信し、該受信したメールアドレスの所有者に関する情報を個人情報記憶手段301から取得して電子メール配送装置2へ送信する個人情報提供手段302とを備える。なお、個人情報記憶手段301は、上記メールアドレスに、該メールアドレスが属しているメーリングアドレスの代表アドレスを対応付けて記憶することもできる。また、個人情報記憶手段301は、ハードディスク等の記憶装置を用いて機能的に実現され、個人情報提供手段302は、CPUがコンピュータプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより機能的に実現される。
文書管理装置4は、情報処理装置が読み取り可能なファイルに所定のアクセス権限を設定し、アクセス権限設定済みファイルとして保存する機能と、アクセス権限に基づく要求を受け付けた場合に、該要求に応じてアクセス権限設定済みファイルへのアクセスを認める機能を備える情報処理装置であり、機能的手段として、文書記憶手段401、文書保存手段402、文書属性付与手段403、及び文書読出手段404を備える。なお、文書記憶手段401は、ハードディスク等の記憶装置を用いて機能的に実現され、文書保存手段402、文書属性付与手段403、及び文書読出手段404は、CPUがコンピュータプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより機能的に実現される。
文書記憶手段401は、文書保存手段402からの指示に基き、アクセス権限を設定した状態でファイルを保存する。また、保存されているアクセス権限設定済みファイルごとに、参照、更新、変更、及び削除に関するログを記録するように構成してもよい。
文書保存手段402は、指定された方法で、ファイルを文書記憶手段401に格納する。また、後述の文書読出手段404によって出力されたアクセス権限設定済みファイルの内容が、電子メール取得装置6を操作するユーザによって変更された場合、該ユーザが変更権限を有していることを条件に、文書記憶手段401に格納されているファイルに該変更の内容を反映させる。更新及び削除についても同様である。
文書属性付与手段403は、文書保存手段402が電子メール配送装置2から受信したファイルについて、電子メール配送装置2の文書取得手段204が決定したアクセス権限に基づき、電子メールの送信者及び受信者ごとにアクセス権限を設定したうえでファイルを格納するように文書保存手段402に指示する。例えば、送信者及び受信者に関する情報(メールアドレス、氏名、及び住所など)とアクセス権限を示す情報とのセットを文書保存手段402へ出力することが考えられる。これにより、文書保存手段402は、かかる送信者及び受信者に関する情報とアクセス権限を示す情報とのセットを、保存対象ファイルとともに文書記憶手段401へ送信して格納することができる。
文書読出手段404は、電子メール取得装置6から、文書記憶手段401に保存されているアクセス権限設定済みファイルへのアクセス要求を受け付け、該要求に基づいて文書記憶手段401からアクセス権限設定済みファイルを読み出し、該要求元の電子メール取得手段6に対して送信する。なお、第1実施形態では、要求元(電子メールの送信者又は受信者など)のアクセス権限が正当かどうかを判断し、正当な場合に限り該アクセス権限に応じた方法でファイルへのアクセスを認める機能を備える。
電子メール配送装置5は、一般的なMTA(Mail Transfer Agent)と同様の機能を備える情報処理装置であり、配送制御手段502及び一時記憶手段503を備える。なお、配送制御手段502は、CPUがコンピュータプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより機能的に実現され、一時記憶手段503は、ハードディスク、RAM、ROM等の記憶装置を用いて機能的に実現される。
配送制御手段502は、電子メール配送装置2からファイル不添付の電子メールを受信し、宛先に関する情報(例えば、メールアドレスなど)に対応付けて一時記憶手段503に一旦格納する。また、宛先のユーザ(詳細には、宛先のメールアドレスの所有者)が操作する電子メール取得装置601からの要求を受け付けた場合に、かかるユーザ宛の電子メールを一時記憶手段503から取得して配送する。このように構成することで、受信するたびに電子メールの配送を試行する場合に比べて通信時の負荷を格段に低減することができる。なお、配送制御手段502は、一般的なMTAと同様に、電子メール取得装置601から電子メールの送信依頼を受け付けた場合には、該電子メールを、受信者(宛先に指定されたメールアドレス)宛に送信する機能も備えるが、ここでは詳細な説明を省略する。
一時記憶手段503は、電子メール配送装置5が管理するユーザごとに、メールアドレス、受信した該メールアドレス宛の電子メール、及びユーザID等の情報を格納する。
次に、第1実施形態の電子メール配送システム10との比較例として、従来の電子メール配送システム700の全体構成の一例(図4)と、該従来のシステムが備える各装置の機能構成の一例(図5)について説明する。
従来のメール配送システム700においては、電子メールを送信しようとする者(以下「メール作成者」と表記する。)Aが、電子メール作成装置701が備えるメール作成手段702を用いてファイル添付済み電子メール(詳細には、該メールのデータ)Bを作成し、送信を指示すると、該メールデータBは、送信者側のメール配送装置(MTA等のプログラムを実行することによりメールサーバとして機能する情報処理装置)703に送信される。
メールデータBには、一般に、メールの本文以外に、メールの配信先情報(受信者)等を記述するためのメールヘッダ等が含まれる。メールヘッダ内では、送信者の情報が「From:」フィールド等に記述され、配信先(受信者)の情報が「To:」フィールドや「Cc:」フィールド等に記述されている。
メール配送装置703は、一般に、図5に示すように、メールヘッダを解析し、送信元及び受信先の情報を読み取るための送受信情報取得手段704を備えている。送受信情報取得手段704によって取得された配送先情報に従って、メールデータBは、インターネット等のオープンなネットワークを介して受信者側のメール配送装置(MTA等のプログラムを実行することによりメールサーバとして機能する情報処理装置)705に配送される。
メール配送装置705は、一般に、電子メールの配送を制御する配送制御部706を有する。また、メール配送装置705は、電子メールを受信し及び閲覧しようとする者(以下、「メール閲覧者」、「メール受信者」、「閲覧者」、又は「受信者」と表記する)Bが電子メール取得装置710が備えるメール取得手段711を用いて電子メールを取得しようとするまでの間、メール閲覧者B宛(詳細には、メール閲覧者Bのメールアドレス宛)の電子メールを一時的に記憶する一時記憶手段707を備える。
メールデータBは、電子メール取得装置710に配送されると、電子メール取得装置710内の所定の記憶領域に格納される。メール閲覧者Bは、メール取得手段711を用いて該メールデータBのメッセージボディ(本文)の内容を閲覧するとともに、文書参照手段712を用いて添付ファイルにアクセスし、該ファイルを読み出して閲覧する(或いは実行する)ことができる。
このような従来の電子メール配送システム700に対し、本発明を適用することができる。例えば、送信者側の電子メール配送装置703を第1実施形態に係る電子メール配送装置2として再構成し、該電子メール配送装置2に個人情報管理装置3を通信可能に接続し、少なくとも電子メール配送装置2及び電子メール取得装置710に文書管理装置4を通信可能に接続することが考えられる。
次に、第1実施形態の電子メール配送システム10が備える各装置の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、ファイル添付済み電子メールが送信され、受信側の電子メール配送装置5にファイル不添付の電子メールが届くまでの動作について、図6のシーケンス図を参照して説明する。
電子メール作成装置1は、メール作成者Aの指示に従い、電子メールにファイルを添付して送信する一般的な方法で、文書Fを添付したファイル添付済み電子メールのデータ(メールデータC)を電子メール配送装置2に送信する(ステップa1)。
電子メール配送装置2の送受信情報取得手段202は、メールデータCを受信すると、メールヘッダを参照して、ヘッダ情報のうち送信者及び受信者のメールアドレスを取得し(ステップa2)、該取得したメールアドレスを個人情報取得手段203へ渡す(ステップa3)。
個人情報取得手段203は、これらのメールアドレスに基づき、個人情報管理装置3から該メールアドレスの所有者に関する情報(氏名や住所など(個人データP))を取得し(ステップa4)、該メールアドレスを含めた個人データP'として文書取得手段204に送信する(ステップa5)。
また、これらの動作と同期して又は非同期に、送受信情報取得手段202は、メールデータCを文書取得手段204へ送信する(ステップa6)。
文書取得手段204は、文書属性記憶手段205から、送信者及び受信者ごとにアクセス権限の設定基準情報(図3参照)を取得する(ステップa7)。
また、文書取得手段204は、メールデータCから文書Fを切り出し(抽出し)、必要に応じてデコードして、文書Fが所定のアクセス権限を設定したうえで保存されるように、個人情報取得手段203から受信した個人データP'とともに文書管理装置4へ送信し、文書管理装置4から文書Fの出力先情報を取得する(ステップa8)。
具体的には、個人データP'及び文書属性記憶手段205から取得した設定基準情報に基づいて、送信者及び受信者ごとに、文書Fに対するアクセス権限の内容を決定し、該決定したアクセス権限を設定したうえで保存されるように、文書Fを個人データP'とともに文書管理装置へ送信する。
文書管理装置4は、文書Fに対してアクセス権限を設定し、アクセス権限設定済みファイルとして文書記憶手段402に格納するとともに、該アクセス権限設定済みファイルの保存場所を示すリソースポインタ情報を文書取得手段204に対して送信する。例えば、個人データP'に基づき、ファイル添付済み電子メールのメールヘッダ中の「To:フィールド」に設定されていた受信者については、該受信者のメールアドレス、氏名、及び住所のいずれかをパスワードとして入力することで、参照権限及び更新権限の範囲内でアクセス可能となるように、アクセス権限が設定される。
文書取得手段204は、宛先情報(例えば、個人データP'に含まれる受信者(参照者を含む)のメールアドレス。)、メールデータC,及びリソースポインタ情報を、データ変換手段206へ送信する(ステップa9)。
データ変換手段206は、メールデータCについて、アクセス権限設定済みファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を埋め込んでファイル不添付の電子メールのメールデータC'に変換し、宛先情報とともに配送制御手段207へ送信する(ステップa10)。第1実施形態では、データ変換手段206は、アクセス権限設定済みファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を添付ファイルに関するダミー情報として埋め込むとともに、メッセージボディ(本文)中に、HTTPを用いてアクセス可能なURIを記述する。
送信者側の電子メール配送装置2の配送制御手段207は、データ変換手段206から受信したメールデータC'を、宛先情報に基づいて電子メール配送装置5へ送信する(ステップa11)。
受信者側の電子メール配送装置5の配送制御手段502は、ファイル不添付の電子メールのメールデータC'を受信すると、電子メール取得装置6からの要求があるまで、該メールデータC'を一時記憶手段503(いわゆる受信ボックス)に格納する(ステップa12)。
次に、電子メールの受信者Bが、自分のメールアドレス宛に送信されたファイル不添付の電子メールを電子メール取得装置6で取得し、該ファイル不添付の電子メールに埋め込まれたリソースポインタ情報に基づいて、文書管理装置4に格納されている文書Fを取得するまでの動作について、図7のシーケンス図を参照して説明する。
まず、電子メール取得装置6のメール取得手段601は、メール受信者Bの操作に基づき、通常の電子メールを取得するのと同様の方法で、該受信者Bのメールアドレス宛に送信されたファイル不添付の電子メールのメールデータC'を電子メール配送装置5から取得する(ステップb1)。例えば、電子メール取得装置6のメール取得手段601が、電子メール配送装置5に対して該受信者B宛の電子メールを送信するよう要求すると、電子メール配送装置5の配送制御手段502が、対象となるメールデータC'を一時記憶手段503から取得して電子メール取得装置6へ送信する。なお、メール取得手段601は、メール受信者Bの指示に応じて、メールデータC'の内容をディスプレイ上に表示する。これにより、例えば、少なくとも、アクセス権限設定済みファイルの保存先を示すURIが記述されている本文と、添付ファイルのダミー情報に基づき、添付ファイルが存在することを示す指示子(いわゆるアイコンなど)がディスプレイ上に表示される。
次に、電子メール取得装置6の文書参照手段602は、本文中に記述されたリソースポインタ情報がクリック等の方法で選択されたり、メール取得手段601によって認識された添付ファイルを開くための指示子がクリックされ該指示子に対応付けられたリソースポインタ情報が選択されるなどして、メール受信者Bから、アクセス権限設定済みファイルとして保存されている文書Fへのアクセス要求を受け付けると、該要求を文書管理装置4へ送信する(ステップb2)。
文書管理装置4の文書読出手段404は、電子メール取得装置6から受信したアクセス要求に基づいて、文書記憶手段401から、アクセス権限設定済みファイルとして保存されている文書Fを取得する(ステップb3)。
文書読出手段404は、電子メール取得装置6から受信したアクセス要求と、文書記憶手段401から取得した文書Fに設定されているアクセス権限とに基づき、該電子メール取得装置6を操作するメール受信者Bのアクセス権限を判定する(ステップb4)。例えば、アクセス要求を送信する際に、パスワードとしてメールアドレス、氏名、又は住所等のデータを入力させ、該データが文書Fにアクセス権限を設定する際に用いたパスワードと一致するかどうかに基づいて、アクセス権限を判定することが考えられる。
文書読出手段404は、権限判定の結果、アクセス要求の送信元であるメール受信者Bが正当なアクセス権限(例えば、少なくとも参照権限)を有していると判断した場合、かかる権限の範囲内でアクセス可能となるように、文書Fを電子メール取得装置6へ送信する(ステップb5)。
電子メール取得装置6の文書参照手段602は、文書管理装置4の文書読出手段404から文書Fを受信し、例えばディスプレイ上にその内容を表示する。
このように、電子メール送信時に添付した文書Fを、該電子メールの本文等の情報とは別に、ネットワーク上の文書管理装置4に適切なアクセス権限を設定して保存するという構成を用いることで、電子メール送信時に、宛先のメールアドレスを書き間違えるなどした結果、意図しない宛先へ電子メールが誤送信されたとしても、その電子メールの受信者によって、文書Fが閲覧されることを防ぐことができる。従って、送信者が想定していない人に文書Fが拡散することを防ぐ、すなわち文書Fの配布範囲を容易に管理することができる。
次に、メール受信者Bが受信したのと同じファイル不添付の電子メールを受信した別のメール受信者Cが、メール受信者Bが文書Fを編集した後、該文書Fを参照する場合について、図8のシーケンス図を参照して説明する。図8におけるステップb5までの処理は、図7のシーケンス図を用いて説明したのと同じ内容であるため、それ以降の処理について説明する。
なお、この例では、メール受信者Bは、例えばメールデータCのメールヘッダにおける「To:フィールド」に記載されたメールアドレスの所有者であり、メール受信者Cは、例えば「Cc:フィールド」に記載されたメールアドレスの所有者であるものとする。
まず、メール受信者Bが、電子メール取得装置6を用いて、文書管理装置4から受信した文書Fを開いている場合を想定する。なお、メール受信者Bは、この文書Fに対する更新権限を持っているため(図3参照)、文書Fは更新可能な状態で開かれている。
そして、メール受信者Bが電子メール取得装置6を操作して、文書Fを編集した場合、電子メール取得装置6の文書参照手段602は、編集後の文書Fの内容を示す文書F'を、文書管理装置4へ送信する(ステップc1)。
文書管理装置4の文書保存手段401は、電子メール取得装置6から受信した文書F'のデータを用いて、文書記憶手段401に保存されている文書Fを上書きする(ステップc2)。
次に、メール受信者Cが、電子メール取得装置9を用いて、メールデータC'に埋め込まているリソースポインタ情報に基づいて、文書管理装置4に格納されているアクセス権限設定済みファイルを開く場合について説明する。
この場合における電子メール取得装置9、文書管理装置4、及び電子メール配送装置5の動作は、図7を参照して説明した電子メール取得装置6、文書管理装置4、及び電子メール配送装置5の動作と同様である。図7の例と異なる点は、文書管理装置4が、電子メール取得装置9から受信したアクセス権限設定済みファイルへのアクセス要求に応じて、最初に保存された文書Fではなく、メール受信者Bによる編集の内容が反映された文書F'を送信するという点、及びメール受信者Cのアクセス権限に基づいて、参照のみ可能な状態で文書F'を送信するという点である。これにより、メール受信者Cは、メール送信者Aがファイル添付済み電子メールに添付した文書Fの最新版(文書F')の内容を参照することができるので、わざわざメール受信者Bから文書Fをどのように編集したのかを確認しなくてもよい。
以上のように、本発明によれば、電子メールの送信者及び受信者が、通常のファイル添付済み電子メールを送受信するのと同様の操作を行うだけで、電子メールのヘッダ情報に基づき送信者及び受信者に関する情報が特定され、該特定された情報を用いて、電子メールに添付されたファイルについてアクセス権限が設定され、アクセス権限設定済みファイルとして文書管理装置4に格納される。これにより、ファイル添付済み電子メールの送信者及びファイル不添付の電子メールの受信者が、意図しない者に対して誤ってアクセス権限設定済みファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を教えたとしても、該ファイルに対する正当なアクセス権限を持っていない者に対するアクセスを制限することができるため、該ファイルの配布範囲を容易に管理することができる。
また、更新権限を有する者によってアクセス権限設定済みファイルが更新されると、文書管理装置4内で該ファイルが上書きされるため、該アクセス権限設定済みファイルの保存先を示すリソースポインタ情報が埋め込まれたファイル不添付の電子メールを保存しておきさえすれば、最新版のアクセス権限設定済みファイルの内容をいつでも参照することができる。これにより、アクセス権限設定済みファイルが更新される度に、更新後のファイルの内容を周知するために、該ファイルを添付した電子メールをわざわざ送信し直す必要がなくなるとともに、複数の者によって編集されたファイルが併存するという事態も回避することができる。
さらに、本発明は、一般に公開されているオープンな電子メール配信システムに対して容易に適用することができる。例えば、第1実施形態で説明したのと同様に、ファイル添付済み電子メールの送信者側の電子メール配送装置2と、ファイル不添付の電子メールの受信者側の電子メール配送装置5が、異なる装置である場合でも、一方の電子メール配送装置(例えば、第1実施形態におけるメール送信者A側の電子メール配送装置2)に本発明を適用すれば、少なくとも、メール送信者Aによって送信されたファイル添付済み電子メールに添付された文書Fについて、版、配布範囲、アクセス権限、閲覧状況、及び改版状況等を管理することができる。さらにまた、受信側のメール配送装置5に対しても本発明を適用することにより、本発明によるファイルを管理する枠組みを、より多くのユーザに対して提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の電子メール配送システム11では、第1実施形態の電子メール配送システム10と異なり、電子メール配送装置2が情報付加手段208を備えており、電子メール取得装置6が付加情報取得手段603を備えている。
電子メール配送装置2の情報付加手段208は、文書管理装置4に保存されたアクセス権限設定済みファイルの保存先を示すリソースポインタ情報を、データ変換手段206によって生成されたファイル不添付の電子メールのメールヘッダに埋め込む。例えば、メールヘッダには、「X-」で始まる名前を付して独自のフィールドを定義することができるので、情報付加手段208は、この方法を用いてリソースポインタ情報を埋め込むことが考えられる。
また、電子メール取得装置6の付加情報取得手段603は、ファイル不添付の電子メールのメールヘッダを参照し、上記の方法で埋め込まれたリソースポインタ情報を取得し、アクセス権限設定済みファイルの出力先情報として文書参照手段602へ送信する。文書参照手段602は、付加情報取得手段603から受信したリソースポインタ情報に基づき、文書管理装置4へアクセス権限設定済みファイルに対するアクセス要求を行う。
これにより、電子メール取得装置6は、文書参照手段602がMIMEのExternal-Bodyの規格に対応していない場合でも、ファイル不添付の電子メールに埋め込まれたリソースポインタ情報を取得し、該ポインタ情報に基づいて、文書管理装置4からアクセス権限設定済みファイルを取得することができる。また、電子メール配送装置5について電子メール配送装置2と同様の機能構成を備え、電子メール作成装置1について電子メール取得装置6と同様の機能的手段を備えることにより、より多くのユーザに対して本発明によるファイルを管理する枠組みを提供することができる。なお、第2実施形態により得られる他の効果については、第1実施形態により得られるものと同様である。
[他のシステム構成への適用]
次に、上記実施形態の電子メール配送システム10,11との比較例として、従来の電子メール配送システム800,900の全体構成の一例(図10,図12)と、該従来のシステムが備える各装置の機能構成の一例(図11,図13)について説明する。
次に、上記実施形態の電子メール配送システム10,11との比較例として、従来の電子メール配送システム800,900の全体構成の一例(図10,図12)と、該従来のシステムが備える各装置の機能構成の一例(図11,図13)について説明する。
図10及び図11に示すように、従来の電子メール配送システム800では、いわゆるWebメールの枠組みを利用することにより、電子メールの送受信を専用装置を介して行う場合がある。
このシステム800では、MUAと同様の機能を備える電子メール送信装置(例えば、WEBサーバなど)801がネットワーク上に設けられ、メール作成者Aは、端末装置(例えば、パソコンなど)802が備えるブラウザ等の閲覧手段803を介して、該電子メール送信装置801へ電子メールのデータを入力する。同様に閲覧手段803を介して電子メールの送信を指示すると、電子メール送信装置801から電子メール配送装置804へメールデータが送信され、該電子メール配送装置804が宛先情報に基づき、受信側の電子メール配送装置805へ電子メールを送信する。
受信側の電子メール配送装置805は、受信した電子メールを一時記憶手段806へ格納する。
メール閲覧者Bは、端末装置(例えば、パソコンなど)807が備えるブラウザ等の閲覧手段808を介して、電子メール取得装置809に対して電子メールの受信処理を実行するよう指示することができる。これにより、電子メール取得装置809は、電子メール配送装置805からメール閲覧者B宛ての電子メールを受信する。メール閲覧者Bは、ブラウザを介して該電子メールを閲覧することができる。
かかる電子メール配送システム800に対しても、本発明を適用することができる。例えば、電子メール配送装置804,805を、第1実施形態又は第2実施形態の電子メール配送装置2と同様に構成することが考えられる。
また別の例として、図12及び図13に示すように、従来の電子メール配送システム900では、送信者と受信者の一方だけがWebメールの枠組みを利用している場合がある。この場合においても、例えば、電子メール配送装置904,905を、第1実施形態又は第2実施形態の電子メール配送装置2と同様に構成することが考えられる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。
[変形例]
第1実施形態では、電子メール配送装置2の文書取得手段204は、ファイル添付済み電子メールをデータ変換手段206に渡し、データ変換手段206がファイル不添付の電子メールを生成しているが、文書取得手段204がファイル添付済み電子メールからファイルを抽出する際に、該電子メールをファイル不添付の電子メールに変換し、該変換後のファイル不添付の電子メールをデータ変換手段206に渡すように構成してもよい。
第1実施形態では、電子メール配送装置2の文書取得手段204は、ファイル添付済み電子メールをデータ変換手段206に渡し、データ変換手段206がファイル不添付の電子メールを生成しているが、文書取得手段204がファイル添付済み電子メールからファイルを抽出する際に、該電子メールをファイル不添付の電子メールに変換し、該変換後のファイル不添付の電子メールをデータ変換手段206に渡すように構成してもよい。
文書管理装置4の文書読出手段404は、アクセス権限設定済みファイルへのアクセス要求を受け付けるたびに、その日時、要求元、アクセス対象となるファイル、変更履歴等に関する履歴情報を取得し、ハードディスク等を用いて機能的に実現される履歴情報記憶手段(図示省略)に格納するように構成してもよい。これにより、メール送信者は、ファイル添付済み電子メールに添付したファイルについて、誰が何を行ったのかを確認することができる。
1…電子メール作成装置、2,5…電子メール配送装置、3…個人情報管理装置、4…文書管理装置、6…電子メール取得装置、10…電子メール配送システム、101…メール作成手段、、202…送受信情報取得手段、203…個人情報取得手段、文204…書取得手段、205…文書属性記憶手段、206…データ変換手段、207,502…配送制御手段、301…個人情報記憶手段、302…個人情報提供手段、401…文書記憶手段、402…文書保存手段、403…文書属性付与手段、404…文書読出手段、502…一時記憶手段、601…メール取得手段601、602…文書参照手段
Claims (4)
- 送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、
前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する手段と、
前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信する手段と、
を備える、ことを特徴とする電子メール配送装置。 - 電子メール配送装置と、該電子メール配送装置と通信可能に接続された文書管理装置とを含む電子メール配送システムにおいて、
前記電子メール配送装置は、
送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、
前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを前記文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換する手段と、
前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信する手段と、
を備え、
前記文書管理装置は、
前記電子メール配送装置が出力したファイル及び少なくとも受信者に関する情報を取得する手段と、
該受信したファイルに対して受信者ごとにアクセス権限を設定し、アクセス権限設定済みファイルを文書記憶手段に格納する手段と、
を備える、
ことを特徴とする電子メール配送システム。 - 送信依頼を受け付けたファイル添付済み電子メールのヘッダ情報に基づいて、少なくとも受信者に関する情報を取得するステップと、
前記ファイル添付済み電子メールに添付されているファイルを抽出し、前記取得した情報に基づいて、少なくとも受信者ごとに前記抽出したファイルに対するアクセス権限を設定したうえで保存されるように前記抽出したファイルを文書管理装置へ出力するとともに、前記ファイル添付済み電子メールを前記抽出したファイルの出力先情報を埋め込んだファイル不添付の電子メールに変換するステップと、
前記ファイル不添付の電子メールを前記受信者宛てに送信するステップと、
を含む、ことを特徴とする電子メール配送方法。 - 請求項3に記載の電子メール配送方法を情報処理装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
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US20160226808A1 (en) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | Wei Lin | Secure E-mail Attachment Routing and Delivery |
CN106850412A (zh) * | 2017-02-23 | 2017-06-13 | 北京二六三企业通信有限公司 | 邮件的发送方法与装置 |
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