JP2011166014A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、および、リソグラフィマスクの製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、および、リソグラフィマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させる。
【解決手段】互いに同じ材質からなる第1導体パターンPE1および第1ダミー導体パターンDM1を含む第1の層L1と、第2導体パターンPE2を含む第2の層L2とがシリコン基板SUB1上に積層されている。第2導体パターンPE2は、第1導体パターンPE1または第1の層L1より下層の導電部と、コンタクトプラグCP1によって電気的に接続されている。第1ダミー導体パターンDM1のうち、コンタクトプラグCP1と重なる部分には、それよりも断面積の大きい孔部HL1が形成されている。そして、コンタクトプラグCP1は孔部HL1内を通って配置されることで、第1ダミー導体パターンDM1と接触しないようにして形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法、および、リソグラフィマスクの製造方法に関し、特に、リソグラフィ工程を用いる技術に適用して有効な技術に関するものである。
半導体集積回路等の半導体装置の製造過程において、微細パターンを基板上に転写する方法としてリソグラフィ技術が用いられている。このリソグラフィ技術には主に投影露光装置が用いられ、当該投影露光装置に装着したフォトマスクを透過した露光光を基板上のレジストに照射することによりパターン転写が行われる。近年、デバイスの高集積化や、デバイス動作速度の高速化が要求されており、これらの要求に応えるためにパターンの微細化が進められている。この微細化のために、露光波長の短波長化などにより、投影像の解像度を向上する努力がなされており、最近では従来の紫外線より1桁以上短い波長である13.5nmの極端紫外線(Extreme Ultra Violet:EUV)光を用いた露光法も検討されている。EUV光を用いたリソグラフィを、以下では、EUVリソグラフィと称する。
例えば、米国特許第6815129号明細書(特許文献1)および米国特許第6898781号明細書(特許文献2)には、EUVリソグラフィにおけるフレア問題を解決し得る以下の方法が開示されている。即ち、周辺のパターン密度に応じてマスクパターンに寸法バイアスをかける方法や、パターン周辺にダミーパターンを配置してパターン密度を調整するという方法などが開示されている。
また、例えば、特開2004−294977号公報(特許文献3)には、露光時にフレア補正を行ったパターンを用いるデバイス製造方法が開示されている。
また、例えば、特開平8−160590号公報(特許文献4)には、表面段差による露光時のパターン幅変動を緩和するために、ダミーパターンを形成する方法が開示されている。
また、例えば、特開2000−174020号公報(特許文献5)には、粗密による露光時のパターン幅変動を緩和するために、ダミーパターンを形成する手法を適用した半導体装置の製造方法が開示されている。
また、例えば、特開2006−13494号公報(特許文献6)には、フレア防止のため、マスクにフレア減少層を形成した反射マスクが開示されている。
米国特許第6815129号明細書 米国特許第6898781号明細書 特開2004−294977号公報 特開平8−160590号公報 特開2000−174020号公報 特開2006−13494号公報
EUVリソグラフィでは、露光波長が短いこと、および、マスクを含め光学系が反射系であることから所望外の方向に露光光が散らばって迷光の源となる、所謂フレアが生じ易い。フレアはいくつかの種類に分類されるが、EUVリソグラフィにとって特に課題となるのが、ローカルフレアと呼ばれる現象である。ローカルフレアとは、反射ミラー表面の僅かなラフネスによって露光光の反射面で露光光が乱反射される現象である。このローカルフレアによって、所望以外の場所が露光されてしまう。このように、フレアがあると露光コントラストが低下し、露光裕度も小さくなる。
フレア現象による上記のような課題は、微細かつ高い寸法精度が要求され、かつブライトフィールド部分が大きなゲートパターンにおいて、特に顕著になる。また、ロジック回路やシステムオンチップ(System on Chip:SOC)デバイスでは、パターン密度が場所によって大きく異なる。従って、場所ごとにフレア値も大きく変化することから、メモリデバイスよりも、フレア補正処理に大きな負荷がかかる。
上記特許文献1,2では、パターン密度を調整する目的、および、EUV光を反射するフィールド部分すなわちブライトフィールド領域の面積を減ずる目的でダミーパターンを配置し、フレアを低減している。このようなフレア補償法は、対照としているパターン層のみに着目している。この点、本発明者の検討によれば、実際にデバイスに適用した場合、その層より上の層と下の層との導通などでフレア補償用のダミーパターンが障害となることが分かった。その一例について図31を用いて説明する。図31(a)は、本発明者が事前に検討したEUVリソグラフィを用いて形成した半導体装置の要部平面図を示し、図31(b)は(a)のXa−Xa線に沿って矢印方向に見た要部断面図を示している。
シリコン基板SUBaの主面側には、例えばn型ウェルDNWaが形成されている。n型ウェルDNWaは主面に形成された浅溝型の分離部STIaによって区画され、例えばp型ウェルPWaが形成されている。シリコン基板SUBaの主面はゲート絶縁膜IGaによって覆われ、そのゲート絶縁膜IGaを介して、ゲート電極EGaが配置されている。ゲート電極EGaの側方下部におけるp型ウェルPWaには、n型ソースドレイン領域SDNaが形成されている。このように、ゲート電極EGa、ゲート絶縁膜IGa、および、n型ソースドレイン領域SDNaによって構成されたnチャネル型のMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造の電界効果トランジスタ(以下、単にn型MISトランジスタ)QNaが、p型ウェルPWaに形成されている。
また、シリコン基板SUBaの表面は層間絶縁膜ILaによって覆われている。層間絶縁膜ILaには、n型ソースドレイン領域SDNaおよびゲート電極EGaに達するようにして、n型ソースドレイン領域SDNaに電気的に接続する導電性のコンタクトプラグCPaが形成されている。更に、コンタクトプラグCPaに電気的に接続するようにして配置された金属配線MEaが形成されている。図31(a)の要部平面図では、便宜上、層間絶縁膜ILaおよび金属配線MEaの図示を省略している。
ここで、本発明者が検討した技術では、ゲート電極EGaの加工工程にEUVリソグラフィを適用する場合、ゲート電極EGaが配置されない領域にダミーパターンDMaを形成する。これにより、ローカルフレアによる露光コントラストの低下が抑えられる。
しかしながら、本発明者の更なる検討により、以下のような課題が明らかになった。即ち、図31(b)の要部P1に示すように、フレア補正用に導入したダミーパターンDMaによって、コンタクトプラグCPaが途中でストッピングされてしまうことがある。本来、コンタクトプラグCPaは、層間絶縁膜ILaを貫通し、n型ソースドレイン領域SDNaと電気的に接続されていなければならない。従って、上記のようにダミーパターンDMaの途中でストッピングしてしまうと、所望の構造のデバイスが得られなくなる。また、ダミーパターンDMaは、ゲート電極EGa同様、ドープドポリシリコンで構成された導電体であるが、それとコンタクトプラグCPaが接触しているために、広いダミーパターンDMaが蓄積電極となってしまう。このような蓄積電極は、デバイス特性上問題となる電気容量(キャパシタ)を発生させる原因となる。
このように、本発明者が検討した技術では、ローカルフレアによる加工精度の低下を低減する一方で、コンタクトプラグCPaの非導通や、蓄積電極の形成など、電気特性の向上を妨げる原因となる課題を有することが分かった。
そこで、本発明の目的は、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願においては、複数の発明が開示されるが、そのうちの一実施例の概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
半導体基板上に順に積層された第1の層および第2の層と、第1の層を構成する第1導体パターンと、第1ダミー導体パターンと、第2の層を構成する第2導体パターンと、第2の層の第2導体パターンと、第1の層の第1導体パターンまたは第1の層より下層の導電部とを電気的に接続する接続導体部とを有する半導体装置である。ここで、第1ダミー導体パターンのうち、半導体基板の主面を平面的に見て接続導体部と重なる部分には、接続導体部よりも断面積の大きい孔部が形成されている。そして、接続導体部は第1ダミー導体パターンの孔部内を通って配置されることで、第1ダミー導体パターンと接続導体部とは電気的に接続していない。更に、第1ダミー導体パターンは、EUVリソグラフィにおけるフレア補正用に形成された、第1導体パターンと同じ材質の部材である。
本願において開示される複数の発明のうち、上記一実施例により得られる効果を代表して簡単に説明すれば以下の通りである。
即ち、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
本発明の実施の形態1であるEUVマスクを示し、(a)は平面図、(b)は要部断面図を示している。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示し、(a)は要部平面図であり、(b)は(a)の要部平面図のX1−X1線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるリソグラフィマスクの製造工程を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1であるリソグラフィマスクの製造工程中における説明図である。 図9に続くリソグラフィマスクの製造工程中における説明図である。 図10に続くリソグラフィマスクの製造工程中における説明図である。 図11に続くリソグラフィマスクの製造工程中における説明図である。 図12に続くリソグラフィマスクの製造工程中における説明図である。 本発明の実施の形態1であるリソグラフィマスクの製造方法によって形成したリソグラフィマスクの要部平面図である。 図14の要部平面図のX2−X2線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるリソグラフィマスクの説明図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置を示し、(a)はシンボル図、(b)は回路図を示している。 本発明の実施の形態3である半導体装置の要部平面図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施の形態3である半導体装置の製造工程に用いるリソグラフィマスクの説明図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造工程中であって、図19の要部平面図のX3−X3に沿って矢印方向に見た箇所に該当する部分の要部断面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図28に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図29に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明者が事前に検討した構造の半導体装置を示し、(a)は要部平面図であり、(b)は(a)の要部平面図のXa−Xa線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1には、本実施の形態1で用いるEUVマスク(リソグラフィマスク)MSK1の平面図および要部断面図を示している。図1(a)はEUVマスクMSK1の平面図、図1(b)はその一部の断面を示す要部断面図である。
EUV光の波長領域(例えば13.5nm)では透過マスクは使えないので、多層反射膜ML1によるEUV光の反射を利用した多層膜反射基板が使用される。多層反射膜ML1は、モリブデン(Mo)およびシリコン(Si)を交互に積層した構造を有しており、通常40ペアの多層膜が用いられるが、50ペア、60ペアといった、更に積層された膜が用いられることもある。このような多層反射膜ML1は、石英ガラスや低熱膨張ガラスからなるマスク基板MS1の上に形成されている。この状態を、多層膜マスクブランクと称することがある。そして、EUVマスクMSK1は、多層膜マスクブランク上に所望の平面パターンを持って配置された吸収体ABS1(吸収体パターン)を有している。吸収体ABS1としては、タンタル(Ta)、ホウ窒化タンタル(TaBN)、窒化タンタル(TaN)などといった、EUV光に対する反射率が低い材料が用いられる。
EUVマスクMSK1の中央部には半導体集積回路装置のパターンを有するデバイスパターンエリアMDEを有し、周辺部にはマスクの位置合せのためのマークやウェハアライメントマークなどを含むアライメントマークエリアMA1,MA2,MA3,MA4が配置されている。図1(b)はEUVマスクMSK1のデバイスパターンエリアMDEにおける一部の断面を示している。石英ガラスや低熱膨張ガラスなどのマスク基板MS1上には、上述の多層反射膜ML1が被着され、その上にキャッピング層CAP1が被着されている。キャッピング層CAP1の材料としては、Siやルテニウム(Ru)、あるいはクロム(Cr)などが用いられる。キャッピング層CAP1の上に、バッファ層BUF1を介して吸収体ABS1が設けられている。バッファ層BUF1は集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)修正などの際に、多層反射膜ML1などにダメージやコンタミを与えないようにする保護膜である。図1(b)に示すように、反射面上のバッファ層BUF1は除去されている。バッファ層BUF1としては、Crや窒化クロム(CrN)などが用いられる。
また、吸収体ABS1の上面は酸化処理が施されている(図示しない)。これにより、例えば250nmや193nm付近の欠陥検査光に対する反射率が抑えられ、パターン欠陥検査を高感度で行うことができる。また、マスク基板MS1の裏面側には、マスクを静電チャックするためのメタル膜CF1がコーティングされている。本実施の形態1のEUVマスクMSK1のより詳しい構成とその製造方法に関しては、後に説明する。
以下では、上述のようなEUVマスクMSK1を用いて形成した本実施の形態1の半導体装置の構造について、図2を用いて説明する。図2(a)は本実施の形態1の半導体装置の要部平面図を示し、図2(b)は(a)のX1−X1線に沿って矢印方向に見た要部断面図を示している。
本実施の形態1の半導体装置は、シリコン基板(半導体基板)SUB1上に配置された複数のMISトランジスタを有している。図2では、そのうちn型MISトランジスタQN1が形成された領域を示している。この他に、シリコン基板SUB1上には、複数のpチャネル型のMISトランジスタ(p型MISトランジスタ)が配置されていても良い。
シリコン基板SUB1の主面側にはn型ウェルDNW1が形成されている。n型ウェルDNW1は、多数キャリアが電子となるような、アクセプタ不純物よりもドナー不純物を多く含んだn型導電型の半導体領域である。n型ウェルDNW1は、シリコン基板SUB1の主面に形成された浅溝型の分離部STI1によって区画されている。分離部STI1は、シリコン基板SUB1の主面に形成した浅溝に、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁膜を埋め込んだ形状を有している。この他に、シリコン基板SUB1の所望の領域を酸化することで形成した、所謂LOCOS(Local Oxidation of Silicon)構造の分離部であっても良い。シリコン基板SUB1における分離部STI1によって区画された領域(活性領域またはアクティブ領域)には、p型ウェルPW1が形成されている。p型ウェルPW1は、多数キャリアが正孔(ホール)となるような、ドナー不純物よりもアクセプタ不純物を多く含んだp型導電型の半導体領域である。
シリコン基板SUB1の主面はゲート絶縁膜IG1によって覆われ、そのゲート絶縁膜IG1を介して、ゲート電極EG1が配置されている。ゲート絶縁膜IG1は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁膜などからなる。ゲート電極EG1は、例えば多結晶シリコン(ポリシリコン)を主体とし、所望の導電率となるように各種不純物をドーピングされた導体膜などからなる。なお、ゲート絶縁膜IG1のうち、ゲート電極EG1に覆われていない部分は除去され、その領域のシリコン基板SUB1上には、セルフアラインコンタクト(Self Align Contact:SAC)用の窒化シリコン膜などが形成されていても良い。
ゲート電極EG1の側方下部におけるp型ウェルPW1には、n型ソースドレイン領域SDN1が形成されている。n型ソースドレイン領域SDN1は、n型導電型の半導体領域である。n型ソースドレイン領域SDN1は、そのゲート電極EG1側の端部に、より浅くて不純物濃度の薄い、所謂LDD(Lightly Doped Drain)構造を有していても良い(図示しない)。また、LDD部分を内包するような反対導電型(ここではp型導電型)の半導体領域、所謂ハロー領域を有していても良い(図示しない)。
以上のように、ゲート電極EG1、ゲート絶縁膜IG1、および、n型ソースドレイン領域SDN1によって構成されたn型MISトランジスタQN1が、シリコン基板1上のp型ウェルPW1に形成されている。
また、シリコン基板SUB1の表面は、n型MISトランジスタQN1を埋め込むようにして形成された層間絶縁膜IL1によって覆われている。層間絶縁膜IL1は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁膜などからなる。層間絶縁膜IL1には、n型ソースドレイン領域SDN1およびゲート電極EG1に達するようにして、n型ソースドレイン領域SDN1に電気的に接続されている、導電性のコンタクトプラグ(接続導体部)CP1が形成されている。更に、コンタクトプラグCP1に電気的に接続するようにして配置された第1金属配線ME1が形成されている。コンタクトプラグCP1および第1金属配線ME1は、タングステン、アルミニウム、または、銅などからなる導体膜であり、層間絶縁膜などとの界面にバリア導体膜を有していても良い。図2(a)の要部平面図では、便宜上、層間絶縁膜IL1および金属配線ME1の図示を省略している。
ここで、本実施の形態1の半導体装置は、シリコン基板1の主面上におけるゲート電極EG1が配置されない領域に、第1ダミー導体パターンDM1を有している。第1ダミー導体パターンDM1は、ゲート電極EG1と同じ材質の部材である。また、第1ダミー導体パターンDM1は、当該半導体装置において電気的な機能を持たず、集積回路を構成する部材ではない。このような第1ダミー導体パターンDM1は、上述のように、EUVリソグラフィにおけるフレア補正用に配置されたものである。即ち、シリコン基板SUB1上においてゲート電極EG1に覆われない領域を低減し、EUVリソグラフィにおけるブライトフィールド領域の面積を減ずることで、ローカルフレアを低減できる。
更に、本実施の形態1の半導体装置では、第1ダミー導体パターンDM1のうち、コンタクトプラグCP1が通過する領域には孔部HL1が設けられている。そして、コンタクトプラグCP1は、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1内を通って配置される。これにより、第1ダミー導体パターンDM1とコンタクトプラグCP1とは電気的に接続されない状態とすることができる。従って、第1ダミー導体パターンDM1は浮遊(フローティング)状態となり、電気容量を構成することもない。このように、本実施の形態1の半導体装置によれば、電気的な寄生容量を生じさせることなく、EUVフレア補正用のダミーパターンを適用することができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
本実施の形態1の半導体装置が有する以上の構成を、以下のように換言する。
本実施の形態1の半導体装置において、ゲート電極EG1の集合を第1導体パターンPE1とし、第1導体パターンPE1および第1ダミー導体パターンDM1を含む層を第1の層L1とする。言い換えれば、本実施の形態1の半導体装置においては、第1の層L1をシリコン基板SUB1の主面の直上に配置された層とし、第1導体パターンPE1はn型MISトランジスタQN1のゲート電極EG1を構成する例を示している。また、第1金属配線ME1の集合を第2導体パターンPE2とし、第2導体パターンPE2を含む層を第2の層L2とする。第1の層L1および第2の層L2は、シリコン基板SUB1上に、この順に積層されている。
そして、第2の層L2の第2導体パターンPE2(第1金属配線ME1)と、第1の層L1の第1導体パターンPE1(ゲート電極EG1)とは、コンタクトプラグCP1によって電気的に接続されている。また、第2の層L2の第2導体パターンPE2(第1金属配線ME1)と、第1の層L1より下層の導電部であるn型ソースドレイン領域SDN1とは、コンタクトプラグCP1によって電気的に接続されている。
更に、第1ダミー導体パターンDM1のうち、シリコン基板SUB1の主面を平面的に見てコンタクトプラグCP1と重なる部分には、コンタクトプラグCP1よりも断面積の大きい孔部HL1が形成されている。そして、コンタクトプラグCP1は、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1内を通って配置されることで、第1ダミー導体パターンDM1とコンタクトプラグCP1とは電気的に接続されていない状態を実現している。これにより、第1ダミー導体パターンDM1は浮遊状態となり、電気容量とならない。このように、本実施の形態1の半導体装置によれば、電気的な寄生容量を生じさせることなく、EUVフレア補正用のダミーパターンを適用することができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
次に、図3〜図7を用いて、上記の構成の本実施の形態1の半導体装置の製造方法について、詳しく説明する。図3〜図7は、上記図2(b)に対応する箇所の製造工程中における要部断面図である。また、図3〜図7を用いた製造方法の説明で、上記図2を用いて説明した部材と同じ部材の構造や材料は、特筆しない限り上記の説明と同様である。n型MISトランジスタQN1の形成方法は通常のMISトランジスタの形成方法と同様であるが、本実施の形態1の半導体装置の製造方法では、特に、第1ダミー導体パターンDM1に孔部HL1を形成する点に特徴がある。
まず、図3に示すように、主面側にn型ウェルDNW1を有するシリコン基板SUB1に、浅溝構造の分離部STI1を形成する。ここでは、シリコン基板SUB1の主面に、例えばリソグラフィ法およびエッチング法などによって浅溝を形成し、その後、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法などによって形成した酸化シリコン膜などを浅溝内に埋め込むことで、分離部STI1を形成する。その後、分離部STIによって規定された所望の活性領域に、イオン注入法などによってp型ウェルPW1を形成する。続いて、シリコン基板SUB1の主面を熱酸化法などによって酸化することで、ゲート絶縁膜IG1を形成する。その後、例えばCVD法などによって、シリコン基板SUB1の主面上においてゲート絶縁膜IG1を覆うようにして、多結晶シリコンを主体とする導体膜からなる第1導体膜EM1を形成する。
次に、図4に示すように、第1導体膜EM1を覆うようにしてレジスト膜RE1を形成し、リソグラフィ法によってパターニングする。そして、レジスト膜RE1をエッチングマスクとして第1導体膜EM1にエッチングを施すことで、第1導体パターンPE1としてのゲート電極EG1、および、第1ダミー導体パターンDM1を形成する。このリソグラフィ工程を、第1リソグラフィと称する。第1リソグラフィは、EUV光を用いたEUVリソグラフィである。このようにEUVリソグラフィによる第1リソグラフィでは、パターン密度の分布などによりローカルフレアが発生し易い。そこで、フレア補正を目的として、第1ダミー導体パターンDM1を形成する。
特に、第1リソグラフィ工程では、第1ダミー導体パターンDM1となる部分の第1導体膜EM1に対し、孔部HL1を形成するようにして、第1導体膜EM1を加工する。言い換えれば、第1リソグラフィ工程では、孔部HL1を形成する箇所の第1導体膜EM1を覆わないような形状となるように、レジスト膜RE1をパターニングする。更に言い換えれば、第1リソグラフィ工程では、第1ダミー導体パターンDM1となる第1導体膜EM1のうちの、孔部HL1を形成する箇所が露出するように、レジスト膜RE1をパターニングする。このようにして、上記図2を用いて説明したように効果的な孔部HL1を有する第1ダミー導体パターンDM1を形成することができる。
次に、図5に示すように、第1導体パターンPE1としてのゲート電極EG1および第1ダミー導体パターンDM1を覆うようにして、層間絶縁膜IL1を形成する。ここでは、例えばCVD法などによって、酸化シリコンを主体とする絶縁膜からなる層間絶縁膜IL1を形成する。
次に、図6に示すように、層間絶縁膜IL1を覆うようにしてレジスト膜RE2を形成し、リソグラフィ法によってパターニングする。そして、レジスト膜RE2をエッチングマスクとして層間絶縁膜IL1にエッチングを施すことで、コンタクトホール(接続孔)CH1を形成する。このリソグラフィ工程を、第2リソグラフィと称する。続いて、図7に示すように、コンタクトホールCH1に導体膜を埋め込むことで、コンタクトプラグCP1を形成する。そして、第2導体パターンPE2としての第1金属配線ME1を形成する。
ここで、第1ダミー導体パターンDM1と平面的に重なる位置では、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1内を通って、シリコン基板SUB1のn型ソースドレイン領域SDN1に達するようにして、第2リソグラフィ工程によってコンタクトホールCH1を形成する。言い換えれば、前述の第1リソグラフィ工程および第2リソグラフィ工程では、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1の断面積は、コンタクトホールCH1の断面積よりも大きくなるように形成する。更に言い換えれば、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1は、後に形成するコンタクトプラグCP1と平面的に重なる部分に配置されるようにして形成する。このようにして、第1ダミー導体パターンDM1とコンタクトプラグCP1とが互いに電気的に接続しないようにして、両者を形成することができる。
更に、本実施の形態1の半導体装置の製造方法では、上述のように、第1ダミー導体パターンDM1の孔部HL1内を通るようにして、層間絶縁膜IL1にコンタクトホールCH1を形成する。これにより、上記図6を用いて説明した第2リソグラフィ工程において、コンタクトホールCH1を形成する際に、第1ダミー導体パターンDM1をエッチングする必要が生じない。従って、コンタクトホールCH1を形成するための当該エッチングが第1ダミー導体パターンDM1の途中で停止することが無い。即ち、本実施の形態1の半導体装置の製造方法によれば、フレア補正の効果を狙って第1ダミー導体パターンDM1を適用した場合であっても、コンタクトプラグCP1の接続不良を発生し難くすることができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置をより高性能化させることができる。
上記図4を用いて説明したように、本実施の形態1の半導体装置の製造方法では、第1リソグラフィによって第1導体膜EM1を加工する工程において、ローカルフレアを補正するために、ゲート電極EG1(第1導体パターンPE1)とは別に第1ダミー導体パターンDM1を形成する。特に、この第1ダミー導体パターンDM1は、コンタクトプラグCP1が通る箇所に孔部HL1を有し、コンタクトホールCH1を形成し易くしている。以下では図8〜図16を用いて、このように効果的な孔部HL1を有する第1ダミー導体パターンDM1を、第1導体膜EM1を加工して形成するために必要な、第1リソグラフィで用いるリソグラフィマスクMSK2の製造方法について、詳しく説明する。このリソグラフィマスクMSK2の製造方法は、フォトリソグラフィに用いるマスクの製造方法としても適用できる。ただし、本製造方法をEUVリソグラフィに用いるマスクの製造に適用した場合には、最終的に、上記図1を用いて説明したEUVマスクMSK1のようなリソグラフィマスクMSK2が完成する。その場合には、上記図1におけるEUVマスクMSK1の構造の説明は、当該リソグラフィマスクMSK2の構造の説明としても適用できる。
図8は、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造工程を示すフロー図である。図8を参照しながら、図9〜図13の説明図を順に用いて、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法を詳しく説明する。本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法では、所望のマスクパターンデータ(第1マスクパターンデータ)を計算によって生成し、それに対応した実際のマスクパターン(第1マスクパターン)をマスク基板(第1マスク基板)上に形成する。より具体的に、例えば、上記図1を用いて説明したようなEUVマスクMSK1を製造する際には、まず、デバイスパターンエリアMDEに形成すべきマスクパターンのデータを、計算により生成する。そして、そのマスクパターンデータに対応した実際のマスクパターンを、吸収体ABS1のパターンとして、多層反射膜ML1で覆われたマスク基板MS1上に形成する。以下では、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法における、第1マスクパターンデータの生成方法について詳しく説明する。
はじめに、図9に示すように、実パターンデータDA1、ダミーパターンデータDD1、および、コンタクトパターンデータDC1を設定する(図8の工程S1)。ここで、実パターンデータDA1とは、リソグラフィマスクMSK2を用いて加工する対象のうち、実際にデバイスとして機能させる部材を形成するためのパターンデータである。例えば、上記図4の工程におけるゲート電極EG1(第1導体パターンPE1)のパターンに対応するパターンデータが、実パターンデータDA1である。
また、ダミーパターンデータDD1とは、リソグラフィマスクMSK2を用いて加工する対象のうち、フレア補償用のダミーパターンを形成するためのパターンデータである。例えば、上記図4の工程における第1ダミー導体パターンDM1に対応するパターンデータが、ダミーパターンデータDD1である。上述のように、第1ダミー導体パターンDM1は、ブライトフィールド面の面積を低減し、発生するフレア量自体を下げる効果がある。一方で、解像限界より大きな第1ダミー導体パターンDM1はそれ自体ウェハ上に転写形成される。
また、コンタクトパターンデータDC1とは、リソグラフィマスクMSK2を用いて加工する対象では無く、当該対象を貫通するようなコンタクトプラグやビアプラグを形成するためのパターンデータである。例えば、上記図6の工程におけるコンタクトホールCH1のパターンに対応するパターンデータが、コンタクトパターンデータDC1である。このように、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法では、リソグラフィマスクMSK2で加工する対象には無く、その上下の導体部を接続するための部材のパターンも考慮に入れて、パターンデータを生成する。
次に、図10に示すように、ダミーパターンデータDD1とコンタクトパターンデータDC1とのAND(論理積)部分であるANDパターンデータAND1を抽出する(図8の工程S2)。即ち、ダミーパターンデータDD1のうち、コンタクトパターンデータDC1と重なる部分を抽出し、これをANDパターンデータAND1とする。
次に、図11に示すように、ANDパターンデータAND1にブロードン処理を施し、ブロードンANDパターンデータBR1を設定する(図8の工程S3)。より具体的には、ANDパターンデータAND1にブロードン処理を施すことで、ANDパターンデータの面積をブロードン量だけ拡げ、これをブロードンANDパターンデータBR1とする。即ち、ANDパターンデータAND1よりもブロードン量だけ拡げられた、ブロードンANDパターンデータBR1を設定する。ここで設定すべきブロードン量については、後に詳しく説明する。
次に、図12に示すように、ブロードンANDパターンデータBR1のNOT(論理否定)部分とダミーパターンデータDD1とのAND部分であるパターンデータ(XORパターンデータ)XOR1を抽出する。即ち、ダミーパターンデータDD1のうち、ブロードンANDパターンデータBR1と重ならない部分を抽出し、これをパターンデータXOR1とする。
その後、上記で生成したパターンデータXOR1および実パターンデータDA1に対して、フレア量の計算を行う。フレア量の計算とは、各パターンデータXOR1,DA1の密度分布に基づいてフレア特性関数を示すPSF(Point Spread Function)とのコンボリューションをとって各点のフレア量を計算することで、必要ならばそれをマップ化する。
次に、図13に示すように、実パターンデータDA1に対して、フレア補正処理を施す(図8の工程S5)。即ち、上述のフレア量計算に基づいて、そのフレアを補償し得るように実パターンデータDA1の辺を移動させる。ここでは、パターンデータXOR1の辺の移動処理は行わない。従って、パターンデータXOR1の形状は、上記図12の状態から変化は無い。このように、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法では、ダミーパターンに対応するパターンデータXOR1にはフレア補正のための辺移動は行わず、実パターンデータDA1に対してのみ当該辺移動を施す。その効果に関しては、後に詳しく説明する。
以上の工程によって、辺移動を施した実パターンデータDA1およびパターンデータXOR1からなるマスクパターンデータを生成したことになる。そして、これらマスクパターンデータに対応した実際のマスクパターンを、マスク基板上に形成する。
図14および図15には、上記の工程で生成したマスクパターンデータに対応したマスクパターンデータを有する、リソグラフィマスクMSK2を示している。ここでは、当該リソグラフィマスクMSK2として、EUVリソグラフィに用いるEUVマスクに適用した例を示している。図14はリソグラフィマスクMSK2のデバイスパターンエリアMDEの一部を示す要部平面図である。図15は、図14のX2−X2線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。EUVマスクであるリソグラフィマスクMSK2の基本的な構造は、上記図1を用いて説明したEUVマスクMSK1の構造と同様である。このように、本実施の形態1の製造方法によって形成されたEUVマスクであるリソグラフィマスクMSK2は、上記図8〜図13を用いて説明した工程によって設定されたマスクパターンデータに対応したマスクパターンを構成する吸収体ABS1の平面パターンを有する。
図16には、リソグラフィマスクMSK2の説明図として、上記図8〜図13の工程によって設定したマスクパターンデータと、コンタクトパターンデータDC1とを重ねて示している。このように、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法では、マスクパターンデータを生成する際に、ダミーパターンに対応するパターンデータXOR1とコンタクトパターンデータDC1とが接触しないように設計される。これにより、上記図6を用いて説明したように、第1ダミー導体パターンDM1に接触しないようにコンタクトホールCH1を形成することができる。そして、上記図2を用いて説明したような、第1ダミー導体パターンDM1とコンタクトプラグCP1とが接触しない構造を実現できる。これは、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法において、上記図11の工程においてANDパターンデータAND1にブロードン処理を施し、上記図12の工程において、そのブロードンANDパターンデータBR1の部分をダミーパターンデータDD1から除外して、パターンデータXOR1を得ていることの効果である。即ち、コンタクトパターンデータDC1とダミーパターンデータDD1との重なり部分(ANDパターンデータAND1)をブロードン量だけ拡げ、これをダミーパターンデータDD1から除去することで、コンタクトパターンデータDC1と接触しないような孔部を有するダミーパターンデータDD1を形成することの効果である。
本発明者は、実際の第1ダミー導体パターンDM1とコンタクトプラグCP1とが接触しないような、上記のブロードン量について、より定量的に検証を行っている。その結果を以下で説明する。ブロードン量は、コンタクトパターンデータDC1の寸法ばらつき量W1、ダミーパターンデータDD1の寸法ばらつき量W2、ゲート層とコンタクト層との合わせ精度OL、および、安全余裕Lを考慮して決める。ここでは、各寸法ばらつき量W1,W2、合わせ精度OLおよび安全余裕Lの和をブロードン量とする。一例として、線幅が32nm、ピッチ64nm、最小加工寸法20nm、コンタクト寸法35nm、アイソレーション寸法30nmの製造工程に適用した場合のブロードン量について説明する。各寸法ばらつき量W1,W2は線幅の10%程度として、それぞれ3nmとする。合わせ精度OLは2〜3nmとする。また、安全余裕Lは、ダミーパターンとコンタクトとの電気的絶縁距離およびフレアやシャドウイング効果などの諸要因を加味して決められ、ここでは1〜3nmとする。従って、この例でのブロードン量は、ウェハ上に投影した際の9〜12nmに対応する、マスク上の距離ということになる。即ち、本発明者の検証によれば、上記図11の工程では、ANDパターンデータAND1を、ウェハ上に投影した際の9〜12nmに相当する分だけ拡げて、ブロードンANDパターンデータBR1を生成すれば良いことになる。
また、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法では、上述のようなブロードン処理を施し、ダミーパターンを設定した後にフレア補正計算を行い、実パターンデータDA1のみに対してフレア補正のための辺移動を施している。このような工程とすることの効果を以下で説明する。ダミーパターンに対応するパターンデータXOR1はコンタクトパターンとの接触など電気的特性上の問題を起さない限り、高い寸法精度で転写形成する必要が無い。なお、パターンデータXOR1は、コンタクトパターンデータDC1などとの接触など電気的特性上の問題を起こす部分に関しては、上記図12を用いて説明したように、ブロードン処理を施している。このため、ダミーパターンに対応するパターンデータXOR1に対してはそれ以上の辺の移動を行う必要が無い。
このように、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法によれば、大きな面積を有し、各点のフレア量に与えるインパクトが大きなダミーパターンデータにフレア補正パターン辺移動に伴う面積および位置変化がない。このため、辺移動処理に伴うフレア値変化が少なく、寸法精度上重要なゲート配線パターンのフレア補正精度を高くすることができる。また、ダミーパターンに対してフレア補正辺移動処理を施さないため、データ量的にも計算時間的にも、MDP(Mask Data Preparation)処理を簡単化、高速化でき、TAT(Turn Around Time)的にも利点がある。特に、少量多品種のSOC(System On Chip)デバイスでは、MDPのTATが重要であるため、本実施の形態1のリソグラフィマスクMSK2の製造方法を適用して、より効果的である。
また、ダミーパターンにコンタクトパターンとの接触を回避するための開口をあける際にフレアの効果も見込んでおり、フレアにより線幅が変わって接触が起こることもない。予めフレア効果を盛り込んでおけるのはダミーパターンに高い線幅精度や特に決められた所望の形状がないことに加え、ダミーパターン自体解像限界のパターンサイズに比べ十分大きな塊パターンであり、その中や縁に作られる開口位置に対してはフレア量が比較的小さく、補正量が少なくてすむことが効果的に寄与している。リソグラフィ露光装置の投影光学系の特徴からフレア量を大きく左右するのは近距離からのフレアであることが大きく寄与している。なお、上記図16から分かるように、実パターンデータDA1はコンタクトパターンデータDC1と一部で接触しているが、これはマスクレイアウト上の話であって、ウェハに転写した際にはフレア効果によってゲート配線パターンは所望の寸法、形状になるため、コンタクトパターンとの接触問題は起こらない。
以上のように、本実施の形態1の技術を適用することによって、電気的接触不良や予定外の配線間電気容量の発生を防止でき、かつ簡便で、マスク作成のデータ容量も少なく、処理時間も短いMDPで高い精度のフレア補正ができ、高い精度で所望の配線を形成できる。このため、所望の電気特性を有するデバイスを高い信頼性、高い歩留まりで製造することができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、上記実施の形態1で説明した技術を層間配線に適用する例を示す。図17に、本実施の形態2の半導体装置の要部断面図を示す。ここでは、シリコン基板(図示しない)上の層間絶縁膜IL1の中に形成される3つの金属配線(第1金属配線ME1、第2金属配線ME2、第3金属配線ME3)を示している。第1金属配線ME1は第1配線層M1に、第2金属配線ME2は第2配線層M2に、第3金属配線ME3は第3配線層M3に、それぞれ配置されている。層間絶縁膜ILには、所望の各金属配線ME1,ME2,ME3どうしを電気的に接続するためのビアプラグVP1,VP2,VP3,VPTが形成されている。このうち、ビアプラグ(接続導体部)VPTは、第2配線層M2を挟む第1配線層M1と第3配線層M3とを接続するように、第2配線層M2を通過するようにして形成されるプラグである。
ここでは、特に、第2金属配線(第1導体パターン)ME2と同じ第2配線層(第1の層)M2に、ダミー配線パターン(第1ダミー導体パターン)MEDが配置されている。このダミー配線パターンMEDは、第2配線層M2をリソグラフィによって形成する際のフレアの影響を補正するために配置される部材であり、電気的に有意な部材ではない。即ち、ダミー配線パターンMEDは、上記実施の形態1で説明した第1ダミー導体パターンMD1と同様の意義で形成されている。そして、ダミー配線パターンMEDを貫通して、第1配線層M1と第3配線層M3とを繋ぐビアプラグVPTを配置する際には、ダミー配線パターンVPTとビアプラグVPTとは接触していない方が、より好ましい。なぜなら、面積の広いダミー配線パターンVPTとビアプラグVPTとが接触することで寄生容量を生じるからである。また、ビアプラグVPTの製造工程に際して、ダミー配線パターンDEMがストッパとなり、所望の第1配線層M1まで貫通されないことも懸念される。
そこで、本実施の形態2の半導体装置は、上記実施の形態1で説明した製造方法で形成したダミーパターンと同様のダミー配線パターンMEDを備えることで、上記の課題を克服することができる。即ち、ダミー配線パターンMEDのうち、ビアプラグVPTと平面的に重なる部分には、ビアプラグVPTよりも断面積の大きい孔部HL2が形成されている。そして、ビアプラグVPTはダミー配線パターンMEDの孔部HL2内を通って配置されることで、ダミー配線パターンMEDとビアプラグVPTとは電気的に接続しない構造を実現している。
このように効果的な孔部HL2を有するダミー配線パターンMEDは、上記実施の形態1の第1ダミー導体パターンDM1などと同様の方法によって形成できる。そして、本実施の形態2の第2配線層M2の第2金属配線ME2を形成する工程においては、ダミー配線パターンMEDを含む導体パターンをもとに、フレア補正のための辺移動が施されているため、フレア補正の精度も良好である。
以上のように、本実施の形態2の技術により、層間配線においても電気的導通不良の問題を防止し、かつフレア補正を高い精度で行うことが可能となるため、配線の形成精度を向上させることができる。所望の抵抗や配線間容量で層間配線を形成できることから、所望の電気特性を有するデバイスを高い信頼性、高い歩留まりで製造することができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
(実施の形態3)
図18に、本実施の形態3の半導体装置としてのNANDゲート回路NDを示す。図18(a)はNANDゲート回路NDのシンボル図を示し、図18(b)はその回路図を示す。図19は、本実施の形態3のNANDゲート回路NDの要部平面図を示している。図19において鎖線で囲まれた部分が、NANDゲート回路NDの単位セルC1である。
NANDゲート回路NDは、p型ウェル領域PWの表面のn型半導体領域111N上に形成された2個のn型MISトランジスタQNA,QNBと、n型ウェル領域NWの表面のp型半導体領域111P上に形成された2個のp型MISトランジスタQPA,QPBとから構成される。この構造を作製するために、図20(a)〜(f)に示すようなリソグラフィマスクMSKA,MSKB,MSKC,MSKD,MSKE,MSKFを順次用いて、パターン転写を繰り返し行う。このうち、リソグラフィマスクMSKD,MSKE,MSKFを用いて加工する工程については、微細かつ高精度な寸法精度が要求される(個々の工程の詳細については後に説明する)。そこで、当該加工工程はEUVリソグラフィによるものとした。従って、リソグラフィマスクMSKD,MSKE,MSKFはEUVマスクである。EUVマスクの断面構造は、上記図1(b)を用いて説明した構造と同様である。一方、リソグラフィマスクMSKA,MSKB,MSKCは比較的大きなサイズの加工に用いる(個々の工程の詳細については後に説明する)。そこで、当該加工工程は光リソグラフィ(フォトリソグラフィ)によるものとした。
図20において、EUVリソグラフィ用のリソグラフィマスクMSKD,MSKE,MSKFでは、吸収体ABS1で覆われた部分を吸収体部101D,101E,101Fとしてハッチングを付して表し、多層反射膜ML1が露出した部分を多層膜部102D,102E,102Fとしてハッチングを付さずに表す。即ち、多層膜部102D,102E,102Fがブライトフィールド部となる。ゲート配線マスクである図20(d)のリソグラフィマスクMSKDは、ブライトフィールド部である多層膜部102Dの面積が特に大きく、フレアの影響を受け易い。
図21〜図30を用いて、本実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する。図21〜図30は、本実施の形態3の製造工程中における要部断面図を示す。これらは、図19の要部平面図のX3−X3に沿って矢印方向に見た箇所に該当する部分の要部断面図である。
まず、図21に示すように、P型のシリコン結晶からなるシリコン基板SUB1上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜115を酸化法によって形成した後、その上に例えば窒化シリコン膜116をCVD法によって堆積し、更にその上にレジスト膜117を形成する。続いて、上記図20(a)のリソグラフィマスクMSKAを用いて露光現像処理を行って、レジストパターン117Aを形成する。その後、レジストパターン117Aをエッチングマスクとしてそこから露出する窒化シリコン膜116および絶縁膜115を順に除去し、更にレジスト膜117を除去してシリコン基板SUB1表面に溝118を形成する。
次に、図22に示すように、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜119をCVD法等によって堆積した後、例えば化学機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polishing)等によって平坦化処理を施すことにより、最終的に素子分離構造SGを形成する。本実施例では、素子分離構造SGを溝型分離構造としたが、これに限定されることなく、例えばLOCOS法によるフィールド絶縁膜で構成しても良い。
次に、図23に示すように、シリコン基板SUB1上にレジスト膜117を形成する。その後、上記図20(b)のリソグラフィマスクMSKBを用いて露光現像処理を行って、レジストパターン117Bを形成する。これにより、n型ウェル領域NWを形成すべき領域が露出されるので、リンまたはヒ素等をイオン注入してn型ウェル領域NWを形成する。同様に、図24に示すように、シリコン基板SUB1上にレジスト膜117を形成し、上記図20(c)のリソグラフィマスクMSKCを用いて露光現像処理を行って、レジストパターン117Cを形成する。これにより、p型ウェル領域PWを形成すべき領域が露出されるので、ホウ素等をイオン注入してp型ウェルPWを形成する。
次に、図25に示すように、酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜120を厚さ2nm程度形成し、更にその上に多結晶シリコンおよびタングステンからなる導体膜112をCVD法等によって堆積する。続いて、シリコン基板SUB1上にレジスト膜117を塗布する。その後、上記図20(d)のリソグラフィマスクMSKDを用いてEUVリソグラフィを行って、レジストパターン117Dを形成する。そして、レジストパターン117Dをエッチングマスクとして、導体膜112にエッチングを施すことで、ゲート電極112Aを形成する。
次に、図26に示すように、イオン打ち込みや拡散法により、各トランジスタのソース領域やドレイン領域、配線層としても機能する高不純物濃度のn型半導体領域111Nとp型半導体領域111Pとを、ゲート電極112Aに対して自己整合的に形成する。以上の工程によって、n型MISトランジスタQNA,QNBおよびp型MISトランジスタQPA,QPBの基本的な構造が完成する。
次に、図27に示すように、シリコン基板SUB1上の各MISトランジスタQNA,QNB,QPA,QPBを覆うようにして、酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜121AをCVD法によって堆積する。続いて、シリコン基板SUB1上にレジスト膜117を塗布する。その後、上記図20(e)のリソグラフィマスクMSKEを用いてEUVリソグラフィを行って、レジストパターン117Eを形成する。そして、レジストパターン117Eをエッチングマスクとして、層間絶縁膜121Aにエッチングを施すことで、コンタクトホールCH1を形成する。
次に、図28に示すように、タングステンやタングステン合金または銅などからなる金属を堆積しCMP処理を施すことで、コンタクトホールCH1に金属を埋め込み、コンタクトプラグCP1を形成する。
次に、図29に示すように、層間絶縁膜121Bを被着後、レジスト膜117を塗布する。その後、上記図20(f)のリソグラフィマスクMSKFを用いてEUVリソグラフィを行って、レジストパターン117Fを形成する。そして、レジストパターン117Fをエッチングマスクとして層間絶縁膜121Bをエッチングする。
続いて、図30に示すように、導電膜を被着し、CMP処理を施すことで、第1金属配線ME1を形成する。同様にして、層間絶縁膜121C、ビアプラグVP、第2金属配線ME2を形成する。図示しないが、更に上層にビア層および配線層を形成しても良い。部品間の結線も類似の工程を必要な分だけ繰り返したパターン形成により行ない、本実施の形態3のNANDゲート回路NDを有する半導体装置を製造する。
本実施の形態3では、リソグラフィマスクMSKDに、上記実施の形態1で示したフレア補正ダミーパターン生成、および本体パターン辺移動によるフレア補正を施したマスクを適用する。その結果、電気的接触不良や予定外の配線間電気容量の発生を防止できる。このため、所望の電気特性を有する半導体装置を高い信頼性、高い歩留まりで製造することができる。結果として、リソグラフィを用いて形成される半導体装置を高性能化させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、リソグラフィ法によって形成される半導体装置の製造業に幅広く適用できる。
101D,101E,101F 吸収体部
102D,102E,102F 多層膜部
111N n型半導体領域
111P p型半導体領域
112 導体膜
112A ゲート電極
115,119 絶縁膜
116 窒化シリコン膜
117 レジスト膜
117A,117B,117C,117D,117E,117F レジストパターン
118 溝
120 ゲート絶縁膜
121A,121B 層間絶縁膜
ABS1 吸収体
AND1 ANDパターンデータ
BR1 ブロードンANDパターンデータ
BUF1 バッファ層
C1 単位セル
CAP1 キャッピング層
CF1 メタル膜
CH1 コンタクトホール(接続孔)
CP1 コンタクトプラグ(接続導体部)
DA1 実パターンデータ
DC1 コンタクトパターンデータ
DD1 ダミーパターンデータ
DM1 第1ダミー導体パターン
DNW1 n型ウェル
EG1 ゲート電極
EM1 第1導体膜
HL1,HL2 孔部
IG1 ゲート絶縁膜
IL1 層間絶縁膜
L1 第1の層
L2 第2の層
M1 第1配線層
M2 第2配線層(第1の層)
M3 第3配線層(第2の層)
MA1,MA2,MA3,MA4 アライメントマークエリア
MDE デバイスパターンエリア
ME1 第1金属配線
ME2 第2金属配線(第1導体パターン)
ME3 第3金属配線
MED ダミー配線パターン(第1ダミー導体パターン)
ML1 多層反射膜
MS1 マスク基板
MSK1 EUVマスク(リソグラフィマスク)
MSK2 リソグラフィマスク
MSKA,MSKB,MSKC,MSKD,MSKE,MSKF リソグラフィマスク
ND NANDゲート回路
PE1 第1導体パターン
PE2 第2導体パターン
PW p型ウェル領域
PW1 p型ウェル
QN1 n型MISトランジスタ
QNA,QNB n型MISトランジスタ
QPA,QPB p型MISトランジスタ
RE1 レジスト膜
STI1 分離部
SUB1 シリコン基板(半導体基板)
VP,VP1,VP2,VP3 ビアプラグ
VPT ビアプラグ(接続導体部)
XOR1 パターンデータ(XORパターンデータ)

Claims (9)

  1. 半導体基板上に順に積層された第1の層および第2の層と、
    前記第1の層を構成する第1導体パターンと、第1ダミー導体パターンと、
    前記第2の層を構成する第2導体パターンと、
    前記第2の層の前記第2導体パターンと、前記第1の層の前記第1導体パターンまたは前記第1の層より下層の導電部とを電気的に接続する接続導体部とを有し、
    前記第1ダミー導体パターンのうち、前記半導体基板の主面を平面的に見て前記接続導体部と重なる部分には、前記接続導体部よりも断面積の大きい孔部が形成され、
    前記接続導体部は前記第1ダミー導体パターンの前記孔部内を通って配置されることで、前記第1ダミー導体パターンと前記接続導体部とは電気的に接続しておらず、
    前記第1ダミー導体パターンは、EUVリソグラフィにおけるフレア補正用に形成された、前記第1導体パターンと同じ材質の部材であることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1の層は、前記半導体基板の主面の直上に配置され、
    前記第1導体パターンは、MISトランジスタのゲート電極を構成することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1の層および前記第2の層は、前記半導体基板上に形成された、互いに異なる配線層であることを特徴とする半導体装置。
  4. (a)半導体基板の主面上に第1導体膜を形成する工程と、
    (b)第1リソグラフィによって前記第1導体膜を加工して、第1導体パターンおよび第1ダミー導体パターンを形成する工程と、
    (c)前記第1導体パターンおよび前記第1ダミー導体パターンを覆うようにして、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (d)第2リソグラフィによって前記層間絶縁膜を加工して、接続孔を形成する工程と、
    (e)前記接続孔に導体膜を埋め込むことで、接続導体部を形成する工程とを有し、
    前記(b)工程では、前記第1ダミー導体パターンとなる前記第1導体膜のうち、前記半導体基板の主面を平面的に見て、前記(e)工程で形成する前記接続導体部と重なる部分に孔部が配置されるようにして、前記第1リソグラフィによって前記第1導体膜を加工し、
    前記第1ダミー導体パターンの前記孔部の断面積は、前記接続孔の断面積よりも大きく形成し、かつ、前記孔部内を通るようにして前記接続孔を形成することで、前記第1ダミー導体パターンと前記接続導体部とは互いに電気的に接続しないようにして形成し、
    前記第1リソグラフィは、EUVリソグラフィであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)で形成する前記第1導体パターンは、MISトランジスタのゲート電極を構成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. (a)第1マスクパターンデータを生成する工程と、
    (b)前記第1マスクパターンデータに対応した第1マスクパターンを第1マスク基板上に形成する工程とを有し、
    前記第1マスクパターンデータを生成する工程は、
    (a1)実パターンデータ、ダミーパターンデータ、コンタクトパターンデータを設定する工程と、
    (a2)前記ダミーパターンデータと前記コンタクトパターンデータとのAND部分であるANDパターンデータを抽出する工程と、
    (a3)前記ANDパターンデータにブロードン処理を施すことで、前記ANDパターンデータの面積をブロードン量だけ拡げたブロードンANDパターンデータを設定する工程と、
    (a4)前記ブロードンANDパターンデータのNOT部分と前記ダミーパターンデータとのAND部分であるXORパターンデータを抽出する工程とを有し、
    前記第1マスクパターンデータは、前記実パターンデータおよび前記XORパターンデータによって構成されるマスクパターンデータであることを特徴とするリソグラフィマスクの製造方法。
  7. 請求項6記載のリソグラフィマスクの製造方法において、
    前記第1マスクパターンデータを生成する工程は、前記(a4)工程後、更に、
    (a5)前記実パターンデータに対して、フレア辺補正処理を施す工程を有することを特徴とするリソグラフィマスクの製造方法。
  8. 請求項7記載のリソグラフィマスクの製造方法において、
    前記(a3)工程の前記ブロードン処理では、前記コンタクトパターンデータの寸法ばらつき量、前記ダミーパターンデータの寸法ばらつき量、合わせ精度、および、安全余裕の和として算出した前記ブロードン量を適用して、前記ブロードンANDパターンデータを設定することを特徴とするリソグラフィマスクの製造方法。
  9. 請求項8記載のリソグラフィマスクの製造方法において、
    前記(b)工程では、
    前記第1マスク基板上に多層反射膜および吸収体を順に形成し、前記吸収体をパターニングすることで、前記吸収体からなる前記第1マスクパターンを形成し、
    前記第1マスクパターンは、前記第1マスクパターンデータが有する前記実パターンデータに対応する第1実マスクパターン、および、前記XORパターンデータに対応する第1ダミーマスクパターンとを有し、
    前記吸収体は、EUV光に対する反射率が前記多層反射膜よりも低い材料によって形成することを特徴とするリソグラフィマスクの製造方法。
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CN115079506A (zh) * 2022-06-20 2022-09-20 中国科学院光电技术研究所 一种材料填充保护光刻掩模及其制备方法

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