JP2011165413A - 電気コネクタ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極端子の狭ピッチ化に容易に対応できる共に、簡易な方法で製造できる電気コネクタを提供すること。
【解決手段】電気コネクタ3は、絶縁シート2と絶縁シート2に係止された複数のスプリング電極10とを備える。各スプリング電極10は、絶縁シート2の上面から斜め上方向に突出して、先端に接触部12cが設けられたスプリング部12と、スプリング部12に繋がって絶縁シート2の開口部2aを挿通する共に、絶縁シート2の下面に折り曲げられて固定された折り曲げ接続部11とを含む。
【選択図】図10
【解決手段】電気コネクタ3は、絶縁シート2と絶縁シート2に係止された複数のスプリング電極10とを備える。各スプリング電極10は、絶縁シート2の上面から斜め上方向に突出して、先端に接触部12cが設けられたスプリング部12と、スプリング部12に繋がって絶縁シート2の開口部2aを挿通する共に、絶縁シート2の下面に折り曲げられて固定された折り曲げ接続部11とを含む。
【選択図】図10
Description
本発明は、電気コネクタ及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、半導体パッケージを実装するための実装用ソケットなどに適用できる電気コネクタ及びその製造方法に関する。
半導体パッケージの交換作業の容易性を考慮して、半導体パッケージは実装用ソケットを介してマザーボードに実装される場合がある。また、半導体デバイスの検査を行う際には、半導体デバイスが検査用ソケットを介して配線基板に接続される。
特許文献1には、板バネ状の3次元接続端子が複数形成された導体シートを絶縁性基板の上に接着剤で貼着し、絶縁性基板のビアと3次元接続端子とを導通させた後、エッチングで3次元接続端子を分離して作製される接続端子アレイが記載されている。
特許文献2には、絶縁性ハウジングに設けられた開口部の側壁にスプリング端子を差し込んで上下導通させる電気コネクタが記載されている。
特許文献3には、2枚の絶縁性フィルムの間に導電性の複数の切片を配置し、切片近傍の絶縁性フィルムをレーザで除去して貫通孔を形成した後に、切片を折り曲げることにより、導通補助材を製造することが記載されている。
しかしながら、従来技術(特許文献1及び2など)では、基板に開口部を形成し、スプリングを備えた導電シートを接着したり、開口部の側壁にスプリンング端子を差し込んだりするため、比較的大きな径の開口部(貫通孔)を形成する必要がある。
このため、スプリング端子の配列ピッチが比較的大きくなり、スプリング端子の狭ピッチ化に容易に対応できない。また、スプリング端子が複雑な形状になるため、高度な加工技術が必要であり、製造にかなりの手番を必要とする問題がある。
また、2枚の絶縁性シートの間に電極端子を配置し、電極端子の近傍に貫通孔を形成する方法(特許文献3など)では、多数の貫通孔をレーザで形成する必要があるため、貫通孔の一括形成は困難であり、生産効率が悪い課題が残る。
また、従来技術では、上下面側にスプリング端子が設けられるため、下面側の電極端子をはんだなどによって配線基板に接続する要求に対応できないことが多い。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、電極端子の狭ピッチ化に容易に対応できる共に、簡易な方法で製造できる電気コネクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、絶縁シートと、前記絶縁シートの上面から上方に突出し、先端に接触部が設けられたスプリング部と、前記スプリング部に繋がって前記絶縁シートの開口部を挿通すると共に、前記絶縁シートの下面に折り曲げられて固定された折り曲げ接続部とを備えたスプリング電極とを有する電気コネクタが提供される。
上記一観点の電気コネクタでは、基板として機能する絶縁シートの上面側に、先端に接触部が設けられたスプリング部が上方に突出しており、スプリング部に繋がって絶縁シートの開口部を挿通して絶縁シートの下面に折り曲げられた折り曲げ接続部が設けられている。
スプリング電極の接触部に半導体パッケージが接触して電気接続され、スプリング電極の折り曲げ接続部が各種基板に接続される。
本発明の電気コネクタを得るには、導体板を貫通加工することにより、スプリング電極を得るための狭ピッチの多数のスプリング電極用領域を一括で形成する。次いで、多数のスプリング電極用領域を一括で曲げ加工することにより、スプリング部及びそれに繋がる下側突出部を形成する。
さらに、絶縁シートの開口部に下側突出部を挿通させた後に、絶縁シートの下面に下側突出部を一括で折り曲げて折り曲げ接続部を形成する。その後に、絶縁シート上でスプリング電極が分離される。
本発明の電気コネクタはそのような製造方法で得られるため、絶縁シートに多数のスプリング電極を狭ピッチで作り込んで構成することができる。折り曲げ接続部はスプリング電極の接続部と係止部とを兼ねるという観点からもスプリング電極の狭ピッチ化を図ることができる。これにより、高性能な半導体パッケージを実装するためのソケットとして使用することができる。
本発明の電気コネクタは下側に配線基板を接続して構成してもよい。上下面側の接続部のピッチが変換された配線基板を使用することにより、ピッチ変換機能を備えた電気コネクタ(ソケット)を構成することができる。本発明の電気コネクタの下面側の折り曲げ接続部は、ばね性をもたないので、導電材(はんだなど)によって容易に配線基板に接続することができる。
本発明の別の一観点によれば、導体板を貫通加工することにより、相互に連結された複数のスプリング電極用領域を形成する工程と、前記スプリング電極用領域を曲げ加工することにより、前記導体板の上方に突出するスプリング部と、前記導体板の下方に突出する下側突出部とを形成する工程と、前記下側突出部を絶縁シートの開口部に挿通させて、前記導体板の下に前記絶縁シートを配置する工程と、前記絶縁シートの下面から突出する前記下側突出部を前記絶縁シートの下面に折り曲げて折り曲げ接続部を形成する工程と、前記スプリング電極用領域以外の前記導体板の部分を除去することにより、前記スプリング部及びそれに繋がる前記折り曲げ接続部を備えたスプリング電極を得る工程とを有することを特徴とする電気コネクタの製造方法が提供される。
本発明の製造方法を使用することにより、絶縁シートに一括して多数のスプリング電極を作り込むことができ、上記した電気コネクタを容易に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1〜図9は本発明の実施形態の電気コネクタの製造方法を順に示す図、図10は同じく電気コネクタを示す図である。
本実施形態の電気コネクタの製造方法では、まず、図1に示すような導体板1を用意する。導体板1は、導電性及びばね性に優れた金属材料からなり、好適には、ベリリウム銅(Cu−Be系合金)、コルソン合金(Cu−Ni−Si系合金)又はリン青銅(Cu−Sn−P系合金)などの銅合金が用いられる。
導体板1の厚さは後述するスプリング電極に必要とされる弾性力に応じて種々の値に設定できるが、ここでは一例として20μm〜80μm程度の厚さに設定するものとする。図1の例のように、導体板1は、予め矩形状に切断されたシート体を使用してもよいし、あるいは、短冊状のシート体を使用してもよい。
次に、図2に示すように、導体板1を貫通加工して多数の開口部1dを形成することにより、枠部1aと、その内側に配置される多数のスプリング電極用領域1c(斜線ハッチング部)と、連結部1bとを形成する。
導体板1を貫通加工する方法としては、フォトリソグラフィ及びエッチング、又は打ち抜き加工(プレス加工)などが使用される。
加工された導体板1を上側からみると、各スプリング電極用領域1c(斜線ハッチング部)は、その長手方向が横方向から斜め上方向に傾いた方向に延びて配置されており、長手方向の中央付近の幅広部の両端に連結部1bが繋がっている。多数のスプリング電極用領域1cは相互に平行になって配置される。
多数のスプリング電極用領域1cは、例えば0.5mm〜1mm程度のピッチで配列される。連結部1bは、隣接するスプリング電極用領域1c同士及びスプリング電極用領域1cと枠部1aとを連結している。多数のスプリング電極用領域1cは連結部1bで連結された状態で枠部1aによって保持される。
図2の例では、連結部1b及びスプリング電極用領域1cが共に枠部1aに繋がっているが、少なくとも連結部1bが枠部1aに繋がって枠部1aで支持されていればよい。
本実施形態では、導体板1をフォトリソグラフィ及びエッチング、又は打ち抜き加工(プレス加工)によって貫通加工することにより、スプリング電極を得るためのスプリング電極用領域1cを画定することができる。従って、従来技術より狭ピッチ(0.5mm〜1mm程度)のスプリング電極を容易に得ることができる。
次に、図3(a)に示すように、導体板1の両面(上下面)側に、スプリング電極用領域1cに開口部81aが設けられためっきレジスト81(斜線ハッチング部)をそれぞれ形成する。めっきレジスト81は、図2の貫通加工された導体板1の両面にドライフィルムレジストを貼着した後に、露光及び現像を行うことによりスプリング電極用領域1cの上に開口部81aを形成して作製する。これにより、両面側のスプリング電極用領域1cがめっきレジスト81の開口部81aから露出した状態となる。
あるいは、図3(b)に示すように、導体板1の両面側に液状レジストからめっきレジスト82を形成してもよい。この場合は、導体板1の両面側において、スプリング電極用領域1c、連結部1b及び枠部1aに液状レジストを塗布した後、露光及び現像を行う。これにより、枠部1a及び連結部1bの両面側がめっきレジスト82で被覆され、スプリング電極用領域1cの両面側ではレジスト不形成部82bとなってスプリング電極用領域1cが露出した状態となる。
以下の説明では、図3(a)のめっきレジスト81としてドライフィルムレジストを使用する方法を採用する。
その後に、図4に示すように、枠部1a及び連結部1bをめっき給電経路に用いる電解めっきにより、両面側のめっきレジスト81の開口部81a内に露出するスプリング電極用領域1cにコンタクト層1x(太斜線ハッチング部)をそれぞれ形成する。コンタクト層1xは、例えば、厚さ2μm程度のニッケル(Ni)層と厚さ0.4μm程度の金(Au)層とを下から順に形成して構成される。コンタクト層1xとしては、ニッケル/金層の他に、ニッケル(Ni)層/パラジウム(Pd)層/金(Au)層(金層が表面側)などの各種金属を使用することができる。
このようにして、導体板1の両面側のスプリング電極用領域1cにコンタクト層1xがそれぞれ形成される。その後に、めっきレジスト81が除去される。
なお、図3(a)において、めっきレジスト81の開口部81aをスプリング電極用領域1cより若干大きく設定することにより、スプリング電極用領域1cの両面に加えて側面にもコンタクト層1xを形成してもよい。
このようにすることにより、後述するように、スプリング電極用領域1cからスプリング電極を形成すると、スプリング電極のほぼ全体がコンタクト層1xで被覆されるため、スプリング電極を外部環境から保護することができる。
また、図3(b)のように液状レジストからめっきレジスト82を形成する場合は、スプリング電極用領域1cの両面及び側面が露出するため、スプリング電極用領域1cの両面及び側面にコンタクト層1xが形成される。
また、図4において、スプリング電極用領域1cの下面(裏面)に形成するコンタクト層1xはニッケル層のみから形成してもよい。これにより、貴金属(金)めっきの使用量を削減できるのでコスト低減を図ることができる。
この形態を採用する場合は、図4の工程において、まず、導体板1の両面側のスプリング電極用領域1cに電解めっきでニッケル層を形成する。さらに、導体板1の下面側に再度ドライフィルムレジストを貼着して下面側のニッケル層をマスクする。その後に、導体板1の上面側のニッケル層の上に金層を電解めっきで形成した後に、全てのめっきレジストを除去すればよい。
あるいは、スプリング電極用領域1cの上面側に形成する金層(貴金属めっき層)は、後述する接触部となる部分(図4のスプリング電極用領域1cの右上先端部)と、折り曲げ接続部となる部分(図4のスプリング電極用領域1cの左下部)のみに部分的に形成するようにしてもよい。
この形態を採用する場合は、図4の工程において、まず、導体板1の両面側のスプリング電極用領域1cに電解めっきでニッケル層を形成する。さらに、導体板1の両面側に再度ドライフィルムレジストを貼着して両面側のニッケル層をマスクする。
次いで、導体板1の上面側のめっきレジストを露光・現像することにより、上記した接触部となる部分及び折り曲げ接続部となる部分に開口部を形成する。続いて、その開口部に金層を電解めっきで形成した後に、全てのめっきレジストを除去すればよい。
次に、図5(a)及び(b)に示すように、スプリング電極用領域1cを曲げ加工することにより、導体板1の上方に突出するスプリング部12と、導体板1の下方に突出する下側突出部11aとを形成する。
図5(b)の斜視図に示すように、スプリング部12は、各スプリング電極用領域1cの右側部を斜め上方向に折り曲げて得られる立上り部12bと、立上り部12bの先端に設けられた接触部12cと、立上り部12bの下部に繋がって水平方向に維持された平坦部12aとから構成される。
また同時に、スプリング電極用領域1cの左側部が垂直下向きに折り曲げられて、スプリング部12の平坦部12aに繋がる下側突出部11aが形成される。
スプリング電極用領域1cに対する曲げ加工は、所要の金型を使用することにより、枠部1a及び連結部1bで支持された多数のスプリング電極用領域1cに対して一括して行なわれる。
スプリング部12の突出高さ(導体板1の上面からスプリング部12の接触部12cまでの高さ)は、スプリング部12のピッチ(0.5mm〜1mm程度)に応じて、0.2mm〜0.5mm程度に設定される。
次に、図6に示すように、絶縁シート2を用意する。絶縁シート2としては、好適には、厚さが50μm〜100μm程度のポリイミドシートなどの樹脂シートが使用される。
絶縁シート2には、導体板1に設けた多数の下側突出部11aに対応する部分に厚み方向に貫通する開口部2aが設けられている。絶縁シート2の開口部2aは、下側突出部11aを挿通させることができるように、下側突出部11aの外形と同形状又はそれよりも若干大きい形状に形成される。
後述するように、絶縁シート2はスプリング電極が固定される基板として機能する。絶縁シート2をプレス加工によって打ち抜くことにより多数の開口部2aを一括して形成することができるので、従来技術より生産効率を向上させることができ、低コスト化を図ることができる。
絶縁シート2として、フレキシブルタイプのシートを使用してもよいし、あるいはリジットタイプのシートを使用してもよい。
その後、図6の矢印に示すように、導体板1に設けられた下側突出部11aを絶縁シート2の開口部2aに挿通させて、導体板1の下面に絶縁シート2を重ね合わせる。
これにより、図7(a)〜(c)に示すように、導体板1の下面に絶縁シート2の上面が密着して配置され、上側からみると導体板1の開口部1dには絶縁シート2の上面が露出した状態となる。スプリング部12の平坦部12aは、絶縁シート2の上面に沿って配置される。また、図7(c)の側面図に示すように、導体板1に設けられた下側突出部11aは、絶縁シート2の開口部2aを挿通し、絶縁シート2の下面から突出した状態となる。
次に、図8に示すように、絶縁シート2の下面から突出する下側突出部11aの根元部を絶縁シート2の下面に接するように折り曲げることにより折り曲げ接続部11を形成する。
下側突出部11aの曲げ加工は、所要の金型を使用することにより、多数の下側突出部11aに対して一括して行うことができる。
これにより、スプリング部12に繋がって絶縁シート2の開口部2aを挿通して絶縁シート2の下面を押える折り曲げ接続部11が得られる。スプリング部12の平坦部12aと折り曲げ接続部11とで絶縁シート2を挟み込むため、スプリング電極10が絶縁シート2に十分な固定力で係止される。従って、絶縁シート2とスプリング電極10とを接着剤などで固定する必要はない。
このようにして、スプリング部12及び折り曲げ接続部11を備えた多数のスプリング電極10が絶縁シート2に作り込まれる。この段階では、多数のスプリング電極10は、連結部1b及び枠部1a(図7(a)及び(b))に連結されて支持された状態となっている。
次に、図9(a)及び(b)に示すように、スプリング部12に形成されたコンタクト層1x(図4)をマスクにして、ウェットエッチングにより枠部1a及び連結部1b(図7(a)及び(b)参照)を除去する。これにより、多数のスプリング電極10が相互に分離される。
このとき、エッチング液として、銅合金からなる導体板1(枠部1a及び連結部1b)のエッチングレートが高く、かつコンタクト層1x(金層、又は金層とニッケル層が露出)のエッチングレートが低いエッチャントが使用される。これにより、スプリング電極10以外の導体板1(枠部1a及び連結部1b)をコンタクト層1xに対して選択的に除去することができる。
以上により、図9(a)及び(b)、図10に示すように、本実施形態の電気コネクタ3が完成する。
図10に示すように、本実施形態の電気コネクタ3は、絶縁シート2と、絶縁シート2に一定のピッチで配列されて作り込まれた多数のスプリング電極10とによって構成される。
スプリング電極10は、絶縁シート2の上面側に設けられて斜め上方に突出するスプリング部12と、スプリング部12に繋がって絶縁シート2の開口部2aを挿通して下絶縁シート2の下面に折り曲げられて固定された折り曲げ接続部11とを備える。
スプリング部12は、絶縁シート2の上面に沿って配置された平坦部12aと、平坦部12aに繋がって斜め上方に突出する立上り部12bと、立上り部12bの先端に設けられた接触部12cとを備える。スプリング部12の接触部12cは上側に突出する湾曲形状となっている。
そして、折り曲げ接続部11は、スプリング部12の平坦部12aに繋がって絶縁シート2の下面に接して折り曲げられて固定されている。スプリング部12の平坦部12aの内面と折り曲げ接続部11の内面とが絶縁シート2の上下両面を挟持することにより、スプリング電極10は十分な固定力で絶縁シート2に係止される。
あるいは、特に図示しないが、スプリング部12に平坦部12aを設けずに、スプリング部12の全体が絶縁シート2から離れて上側に突出していてもよい。この場合は、折り曲げ接続部11のみでスプリング電極10を絶縁シート2に係止して固定する。
さらに、図10の部分断面図に示すように、スプリング電極10の外面及び内面において、スプリング部12の接触部12cから折り曲げ接続部11にかけて、ニッケル/金めっき層(金層が外側)などからなるコンタクト層1xが繋がって形成されている。
前述したように、少なくとも接触部12c及び折り曲げ接続部11の各外面に金層が露出して形成されていればよく、その他の部分はニッケル層が露出していてもよい。また、スプリング電極10の外面及び内面に加えて側面にもコンタクト層1xを形成することにより、スプリング電極10(銅合金)の全体を外部環境から保護することができるので好ましい。
本実施形態の電気コネクタ3では、後述するように、長尺状の板状のスプリング部12の接触部12cの上面(外面)が半導体パッケージの外部用接続パッドとの接触面となり、折り曲げ接続部11の下面(外面)が配線基板の接続部に接続される接続面となる。スプリング電極10の外面にコンタクト層1xを設けることにより、接触部12c及び折り曲げ接続部11は低いコンタクト抵抗で半導体パッケージ及び配線基板にそれぞれ安定して電気接続される。
スプリング電極10はコンタクト層1xを含んで構成されることが好ましいが、電気接続が問題にならない場合は、コンタクト層1xを省略して前述した導体板1(銅合金)のみからスプリング電極10が構成されるようにしてもよい。
前述したように、本実施形態の電気コネクタ3を得るには、まず、導体板1を貫通加工することにより、スプリング電極10を得るための多数のスプリング電極用領域1cを形成する。このとき、エッチングや打ち抜き加工を使用するので、狭ピッチのスプリング電極用領域1cを容易に一括で形成することができる。次いで、多数のスプリング電極用領域1cを一括で曲げ加工することにより、スプリング部12及びそれに繋がる下側突出部11aを形成する。
さらに、一括加工で多数の開口部2aが設けられた絶縁シート2を用意し、絶縁シート
2の開口部2aに下側突出部11aを挿通させて導体板1の下に絶縁シート2を配置する。その後に、絶縁シート2の下面から突出する下側突出部11aを一括で折り曲げて絶縁シート2の下面を押える折り曲げ接続部11を形成する。その後に、絶縁シート2上で多数のスプリング電極10が相互に分離される。
2の開口部2aに下側突出部11aを挿通させて導体板1の下に絶縁シート2を配置する。その後に、絶縁シート2の下面から突出する下側突出部11aを一括で折り曲げて絶縁シート2の下面を押える折り曲げ接続部11を形成する。その後に、絶縁シート2上で多数のスプリング電極10が相互に分離される。
このように、本実施形態の電気コネクタ3の製造方法では、スプリング電極10を得るためのスプリング電極用領域1cを導体板1に形成する工程、スプリング電極用領域1cを折り曲げ加工する工程、及び絶縁シート2に開口部2aを形成する工程などは、それぞれ一括形成が可能であるため、製造効率を向上させることができ、低コスト化を図ることができる。
本実施形態の電気コネクタ3はそのような製造方法で得られるため、絶縁シート2に多数のスプリング電極10を狭ピッチで作り込むことができる。すなわち、電気コネクタ3のスプリング電極10を形成するためのスプリング電極用領域1cは、導体板1を貫通加工することにより形成される。
そのため、貫通加工の加工精度に応じてスプリング電極用領域1cのピッチ間隔(及びサイズ)を小さくすることにより、スプリング電極10を狭ピッチで作り込むことができる。
また、電気コネクタ3の折り曲げ接続部11がスプリング電極10の接続部と係止部とを兼ねるという観点からもスプリング電極10の狭ピッチ化を図ることができる。これにより、高性能な半導体パッケージを実装するためのソケットとして使用することができる。
次に、上述の電気コネクタ3の好適な使用態様について説明する。
図11は本実施形態における配線基板を含んで構成される電気コネクタを示す断面図である。図12は図11の配線基板を含む電気コネクタを使用して実装基板に半導体パッケージを実装する様子を示す断面図である。
上記した図10の電気コネクタ3は、スプリング電極10を絶縁シート2の開口部2aに挿通して取り付けられているので、接触部12cと折り曲げ接続部11との間でピッチ変換することは困難である。そこで、上下面側の接続部の間でピッチ変換された配線基板と組みわせて使用することでピッチ変換機能を有するようになる。
まず、本実施形態の電気コネクタ3に接続される配線基板について説明する。図11に示すように、図10の電気コネクタ3に接続される配線基板4では、ガラス繊維強化エポキシ樹脂(FR4)などからなるコア基板41に複数のスルーホールTHとその中に埋め込まれたスルーホール導体41aとが設けられている。コア基板41の両面側にはスルーホール導体41aを介して相互接続される第1配線層42がそれぞれ形成されている。
さらに、コア基板41の両面側には第1配線層42を被覆する絶縁層43がそれぞれ形成されている。
両面側の絶縁層43には、第1配線層42に到達するビアホールVHがそれぞれ形成されている。コア基板41の上面側の絶縁層43の上には、ビアホールVH内に充填されたビア導体43cを介して第1配線層42に接続される第1接続部44が形成されている。また、コア基板41の下面側の絶縁層43の上には、ビアホールVH内に充填されたビア導体43cを介して第1配線層42に接続される第2接続部45が形成されている。
さらに、コア基板41の上面側の絶縁層43の上には、第1接続部44上に開口部が設けられたソルダレジスト46aが形成され、下面側の絶縁層43の上には、第2接続部45上に開口部が設けられたソルダレジスト46bが形成されている。
配線基板4の上面側の第1接続部44は、上側に半導体パッケージが接続される図10の電気コネクタ3の下側の折り曲げ接続部11に対応しており、比較的狭いピッチで配置される。一方、配線基板4の下面側の第2接続部45は実装基板(マザーボード)に接続されるため、比較的広いピッチで配置される。
このように、配線基板4の上面側の第1接続部44のピッチは、内部の第1配線層42などの引き回しによって下面側の第2接続部45の広いピッチに変換される。
そして、前述した図10の電気コネクタ3を用意し、配線基板4の第1接続部44の上にはんだを介して電気コネクタ3の折り曲げ接続部11を配置する。さらに、加熱処理によってリフローはんだ付けを行うことにより、電気コネクタ3の折り曲げ接続部11をはんだ電極47(導電材)によって配線基板4の第1接続部44に電気接続する。接続用の導電材としてはんだを例示するが銀ペーストなどの他の材料を使用してもよい。
このように、本実施形態の電気コネクタ3は、下側の折り曲げ接続部11を配線基板4の第1接続部44にはんだ付けによって接続することができる。折り曲げ接続部11は絶縁シート2側に完全に折り曲げられてばね性をもたないので、容易にはんだ付けすることができるからである。
従来技術では、下面側にもばね性のスプリング電極が設けられることが多いことから、はんだ付けで配線基板に接続することは困難であり、ピッチ変換機能をもたせる際に対応できない場合が多い。
このようにして、図10の電気コネクタ3の下に配線基板4を接続することにより、ピッチ変換機能を有する電気コネクタ5が構成される。
なお、ピッチ変換する必要がない場合は、図10の電気コネクタ3をそのままソケット又はインターポーザとして使用してもよいし、あるいは、配線基板4の上下面側の第1接続部44と第2接続部45を同一のピッチに設定してもよい。
次に、本実施形態のピッチ変換機能を備えた電気コネクタ5(実装用ソケット)を使用して、実装基板(マザーボード)に半導体パッケージを実装する方法について説明する。図12は、図11の電気コネクタ5を使用して実装基板に半導体パッケージを実装する様子を示す断面図である。
図12に示すように、まず、上面側に接続電極62を備えた実装基板6(マザーボード)を用意する。さらに、実装基板6の接続電極62にはんだを介して本実施形態の電気コネクタ5の第2接続部45を配置し、加熱処理によってリフローはんだ付けする。これにより、電気コネクタ5の第2接続部45がはんだ電極63によって実装基板6の接続電極62に電気接続される。
さらに、半導体パッケージ7(半導体装置)を用意する。半導体パッケージ7は、配線基板71上に半導体チップ77が実装されて基本構成される。配線基板71の上面側にはチップ用接続パッド73が設けられ、下面側に外部接続パッド72が設けられている。配線基板71の両面側にはチップ接続用パッド73及び外部接続用パッド72の上に開口部が設けられたソルダレジスト74,75がそれぞれ形成されている。
配線基板71の内部には、チップ接続用パッド73及び外部接続パッド72に接続される内部配線層(不図示)が設けられている。そして、配線基板71のチップ接続用パッド73に半導体チップ77が接続バンプ76によってフリップチップ接続されている。さらに、半導体チップ77の下側の隙間にはアンダーフィル樹脂78が充填されている。
このように、本実施形態で使用する半導体パッケージ7は外部接続方式がLGA(Land Grid Array)型であり、バンプレスの外部接続パッド72(ランド)を備えている。
そして、半導体パッケージ7の外部接続パッド72(ランド)を電気コネクタ5のスプリング電極10の接触部12cに配置する。電気コネクタ5の接触部12cは、半導体パッケージ7の外部接続パッド72に対応して設けられている。
さらに、電気コネクタ5に連結される押えキャップ8で半導体パッケージ7を電気コネクタ5の方向に押圧する。これにより、スプリング電極10が下側に押し込まれ、スプリング電極10の上側に戻ろうとする弾性力によって半導体パッケージ7の外部接続パッド72がスプリング電極10の接触部12cに確実に接触して導通する。
このようにして、狭小ピッチの外部接続パッド72を備えた半導体パッケージ7がピッチ変換機能を備えた電気コネクタ5を介して実装基板6に電気接続される。故障等で半導体パッケージ7の取り外しが必要な場合は、押えキャップ8を取り外すことにより電気コネクタ5のスプリング電極10がその弾性力によって元の位置に戻り、半導体パッケージ7を電気コネクタ5から容易に取り外すことができる。
このように、本実施形態の電気コネクタ5は、狭ピッチのスプリング電極10(電気コネクタ3)とピッチ変換機能を有する配線基板4とを含んで構成される。これにより、半導体パッケージ7の外部接続パッド72をスプリング電極10の接触部12cに接触させることにより、配線基板4のピッチ変換機能によって実装基板6の接続電極62に容易に電気接続することができる。このようにして高性能な半導体パッケージ7用の実装用ソケットとして有効に使用することができる。
1…導体板、1a…枠部、1b…連結部、1c…スプリング電極用領域、1x…コンタクト層、2…絶縁シート、1d、2a、81a…開口部、3、5…電気コネクタ、4、71…配線基板、6…実装基板(マザーボード)、7…半導体パッケージ、8…押えキャップ、10…スプリング電極、11…折り曲げ接続部、11a…下側突出部、12…スプリング部、12a…平坦部、12b…立上り部、12c…接触部、41…コア基板、41a…スルーホール導体、42…第1配線層、43…絶縁層、43c…ビア導体、44…第1接続部、45…第2接続部、46a、46b、74、75…ソルダレジスト、47、63…はんだ電極、62…接続電極、72…外部接続用パッド、73…チップ接続用パッド、76…接続バンプ、77…半導体チップ、78…アンダーフィル樹脂、81、82…めっきレジスト、82a…レジスト不形成部、TH…スルーホール、VH…ビアホール。
Claims (10)
- 絶縁シートと、
前記絶縁シートの上面から上方に突出し、先端に接触部が設けられたスプリング部と、前記スプリング部に繋がって前記絶縁シートの開口部を挿通すると共に、前記絶縁シートの下面に折り曲げられて固定された折り曲げ接続部とを備えたスプリング電極と
を有することを特徴とする電気コネクタ。 - 前記スプリング部は、前記絶縁シートの上面に沿って配置された平坦部を含み、前記スプリング電極は、前記平坦部と前記折り曲げ接続部とが前記絶縁シートを挟み込んで前記絶縁シートに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
- 前記スプリング電極の前記接触部及び前記折り曲げ接続部にコンタクト層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
- 前記絶縁シートの下側に配置され、両面側に接続部をそれぞれ備えた配線基板をさらに有し、
前記スプリング電極の折り曲げ接続部が前記配線基板の上面側の前記接続部に導電材によって接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気コネクタ。 - 前記配線基板では、下面側の前記接続部のピッチが上面側の前記接続部のピッチより広くなるようにピッチ変換されていることを特徴とする請求項4に記載の電気コネクタ。
- 導体板を貫通加工することにより、相互に連結された複数のスプリング電極用領域を形成する工程と、
前記スプリング電極用領域を曲げ加工することにより、前記導体板の上方に突出するスプリング部と、前記導体板の下方に突出する下側突出部とを形成する工程と、
前記下側突出部を絶縁シートの開口部に挿通させて、前記導体板の下に前記絶縁シートを配置する工程と、
前記絶縁シートの下面から突出する前記下側突出部を前記絶縁シートの下面に折り曲げて折り曲げ接続部を形成する工程と、
前記スプリング電極用領域以外の前記導体板を除去することにより、前記スプリング部及びそれに繋がる前記折り曲げ接続部を備えたスプリング電極を得る工程と、
を有することを特徴とする電気コネクタの製造方法。 - 前記スプリング電極用領域を曲げ加工する工程の前に、前記スプリング電極用領域にコンタクト層を選択的に形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタの製造方法。
- 前記スプリング電極用領域を曲げ加工する工程において、
前記スプリング部は、前記絶縁シートの上面に沿って配置される平坦部を下側に含んで形成され、
前記スプリング電極は、前記平坦部と前記折り曲げ接続部とで前記絶縁シートを挟み込んで前記絶縁シートに固定されることを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタの製造方法。 - 前記スプリング電極を得る工程の後に、
両面側に接続部を備えた配線基板を用意し、前記スプリング電極の折り曲げ接続部に前記配線基板の上面側の接続部を導電材で接続する工程をさらに有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電気コネクタの製造方法。 - 前記配線基板では、下面側の前記接続部のピッチが上面側の前記接続部のピッチより広くなるようにピッチ変換されていることを特徴とする請求項9に記載の電気コネクタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010024952A JP2011165413A (ja) | 2010-02-08 | 2010-02-08 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
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JP2010024952A Withdrawn JP2011165413A (ja) | 2010-02-08 | 2010-02-08 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2011165413A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3021815A1 (fr) * | 2014-08-08 | 2015-12-04 | Commissariat Energie Atomique | Procede de fabrication d'une matrice de connecteurs electriques |
CN108767515A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-06 | 东莞市鸿顺电线有限公司 | 一种具有折弯结构的电气连接器 |
JP2020163409A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | Jx金属株式会社 | 金属製板ばね及びその製造方法 |
-
2010
- 2010-02-08 JP JP2010024952A patent/JP2011165413A/ja not_active Withdrawn
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