JP2011164977A - 数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法 - Google Patents

数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークのワークテーブルからのオーバーハングを加工プログラムから自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に軸移動を停止させ、再起動指令後に加工を再開させることができると共に、加工完了後の原点復帰時にもオーバーハングを自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に軸移動を停止させ、2重の運転監視システムによる安全運転を行える数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法の提供。
【解決手段】数値制御装置付き板材加工機において、加工プログラムから得られるワークのサイズデータと加工指令値から得られる座標データとから、ワークが板材加工機のワークテーブルからオーバーハングするか否かを演算して求め、オーバーハングする場合にはアラームを表示装置に表示すると同時に、板材位置決め装置の軸移動を停止させ、再起動指令を行ったときに加工を再開させることを特徴とする板材加工機の安全運転方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法に関する。
板材加工機の一種である数値制御装置付きパンチプレスにおいて、このパンチプレス機のX軸方向の加工範囲より長い寸法を有する板材からなるワークを加工する場合、自動ワーク掴み換え機能を使用することによりX軸方向の加工範囲を超えるワークの加工を行うことができる(特許文献1)。
しかし、ワークの自動供給/搬出装置を備えていない、いわゆる単体機で上述の自動ワーク掴み換え機能を使用した加工を行う場合、板材加工機のテーブルの前後に補助テーブルを設置するが、前側に補助テーブルを設置することは、ワークの供給時に障害となるため前側には設置しないことが多い。また、一回のクランプで加工できる加工範囲を超える量が比較的に小さい場合には、ほとんど補助テーブルを設置しないことが多い。
上述の自動ワーク掴み換え機能を使用した加工において、ワークが板材加工機のテーブルからはみ出す状態であっても、そのまま継続して加工を行っているのが通常である。
なお、この自動ワーク掴み換え機能は、ワーククランプの近傍を加工しなければならない製品の時に、ワーククランプを逃がして加工する手段としてもしばしば利用されるものである。
特公平7−24879号公報
上述の如く、ワークが板材加工機のテーブルからX軸方向にはみ出すと同時に、はみ出した状態でY軸方向にも移動するので、狭い工場ではパンチプレス機の近傍で作業を行うケースも多く、掴み換えが実行されたことに気が付かず、作業者がワークに接触して怪我をするなどの危険な状態となる。
本発明は上述の如き問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、数値制御装置付き板材加工機において、通常の加工時および掴み換え(リポジショニング)がある加工時におけるワークのワークテーブルからのオーバーハング(はみ出し)を、加工プログラムから自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に、板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに加工を再開させることができると共に、加工完了後の原点復帰時にもオーバーハング(はみ出し)を、加工プログラムから自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に、板材位置決め装置の軸移動を停止させる、2重の運転監視システムによる安全運転を行うことができる数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法を提供することである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載の数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法は、自動ワーク掴み換え機構を有する板材位置決め装置を備えた数値制御装置付き板材加工機において、加工プログラムに付加されたワークのサイズ情報から得られるワークのサイズデータと、加工プログラムの加工指令値から得られる座標データとから、前記加工指令値に移動位置決めされる前記ワークが前記板材加工機のワークテーブルからオーバーハングするか否かを前記数値制御装置において演算して求め、オーバーハングする場合には、オーバーハングすることを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに前記加工指令値における加工を再開させることを要旨とするものである。
請求項2に記載の数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法は、請求項1に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記加工プログラムにおける掴み換え指令値から得られる座標データから、前記板材位置決め装置の原点位置にセットされた前記ワークの掴み換え方向と、掴み換えの移動距離とを求め、前記ワークが前記ワークテーブルからオーバーハングする量を前記数値制御装置において演算して求め、該オーバーハングを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに次の加工指令座標値へ前記ワークを移動させて加工を継続させて実行することを要旨とするものである。
請求項3に記載の数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法は、請求項2に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記加工プログラムにおいて掴み換えが複数回実行される場合には、前記掴み換えを実行する毎に前記ワークの掴み換え方向と、掴み換えの移動距離とを前記数値制御装置において演算して求め、前記ワークが前記ワークテーブルからオーバーハングするか否かを判断し、該オーバーハングの有無を知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、該アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに次の加工指令座標値へ前記ワークを移動させて加工を継続させて実行することを要旨とするものである。
請求項4に記載の数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法は、請求項3に記載の数値制御装置付き板材加工機において、複数回の掴み換えの実行後の掴み換えの移動距離を積算し、この積算された移動距離から、掴み換え方向が原点を基準にして、加工開始当初の位置(±0)か、または正方向か負方向かを判断し、加工開始当初の位置(±0)または正方向の場合には板材位置決め装置の原点復帰を実行して加工を終了し、負方向の場合にはワークがワークテーブル前方へオーバーハングすることを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに前記板材位置決め装置の原点復帰を実行して加工を終了させることを要旨とするものである。
請求項5に記載の数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記再起動指令は前記ワークテーブルから離隔した位置に設けた操作盤から指令可能であり、かつ前記再起動指令時の軸移動速度が自動切換可能であることを要旨とするものである。
本発明によれば、通常の加工時および掴み換え(リポジショニング)がある加工時におけるワークのワークテーブルからのオーバーハング(はみ出し)を、加工プログラムから自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に、板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに加工を再開させることができると共に、加工完了後の原点復帰時にもオーバーハング(はみ出し)を、加工プログラムから自動的にチェックしてアラーム表示すると同時に、板材位置決め装置の軸移動を停止させる、2重の運転監視システムによる安全運転を行うことができる。
本願発明に係る数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法における通常の加工時における安全運転方法を説明するフローチャート。 本願発明に係る数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法における掴み換えがある加工の場合の安全運転方法のフローチャート。 本願発明に係る数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法における加工完了後に続く原点復帰時の安全運転方法のフローチャート。 通常加工の加工状況を示したもので、図4aはワークを原点にセットした図、図4bは加工時のオーバーハング状態を示す図(図7のA−A断面)。 掴み換えがある場合の加工状況を示したもので、図5aは掴み換え時、図5bは掴み換え後の加工再開時におけるオーバーハング状態を示す図(図7のA−A断面)。 加工完了後に続く原点復帰時時に掴み換え量が「−」方向である場合のオーバーハング状態を示す図(図7のA−A断面)。 公知の数値制御装置付きタレットパンチプレスの概要を説明する正面図。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図7は本願発明に係る数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法を適用可能な公知のタレットパンチプレスの正面図を示したものであり、以下にその概要を説明する。
タレットパンチプレス1は、複数のワーククランプ装置3を備えたX軸キャリッジ5とY軸キャリッジ7からなる板材位置決め装置9を備えている。Y軸キャリッジ7は、門型の本体フレーム11の下部フレーム11b上をY軸方向に移動位置決め自在に設けてあり、前記X軸キャリッジ5は前記Y軸キャリッジ7上をY軸に直交するX軸方向に移動位置決め自在に設けてある。
前記門型フレーム11の上部フレーム11uには複数の上部金型(図示省略)を装着した上部タレット13が回転位置決め自在に設けてあり、前記下部フレーム11bには、前記上部タレット13の下方に上部タレット13と同期して回転する下部タレット(図示省略)が回転位置決め自在に設けてあり、この下部タレットに前記上部金型に対応する複数の下部金型(図示省略)を装着してある。
また、前記上部フレーム11uには、自動ワーク掴み換えを行う時に、ワークWをワークテーブル上に押圧固定するためのシリンダなどからなる一対のワーク固定手段15が設けてある。なお、タレットパンチプレスの動作は公知文献に詳しいので説明を省略する。
図1〜図3は、本願発明に係る数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法のフローチャートである。
通常の加工時における安全運転方法を図1を参照しながら説明する。
ステップS1では加工プログラムから、例えば、ワーク寸法を設定するプログラム「G06 X2500 Y1270」からワークのX寸法、X=2500を読み込んで記憶装置(図示省略)に記憶する。また、ステップS2では一回のクランプ(掴み換えなし)で加工可能なワークのX軸方向の最大寸法、すなわち1クランプ移動量(機械に依存する固有値であり、この説明例では、X=2000)を読み込んで記憶装置(図示省略)に記憶する。
次のステップS3において、加工プログラム、例えば、「G90 X400 Y300 T110」から加工位置のX座標、X=400を読み込み、この際のクランプのX移動量としては、X=1600となり、掴み換えなしでは加工ができない領域のワークのX寸法AXとし、ワークテーブルのX寸法をTX(機械に依存する固有値でありタレットパンチプレス1のテーブルのX寸法の半分であり、1クランプの移動量とほぼ同じなので、この説明例では、TX=2000とする。)とするとき、次の(式1)と(式2)とを前記数値制御装置(図示省略)において演算して求め、式2が満足される場合には、ワークがワークテーブルからオーバーハングするものと判断する(ステップS4)。
X=ワークのX寸法−1クランプ移動量・・・(式1)
X<AX+X移動量・・・(式2)
ワークのX寸法がX=2500の場合には、AXは(式1)から、AX=2500−2000=500となる。よって(式2)は、TX=2000<500+1600となり、ワークがワークテーブルからオーバーハングするものと判断される(ステップS4)。
ワークがワークテーブルからオーバーハングする場合には(ステップS5A)、オーバーハングすることを知らせるアラームを表示装置(図示省略)に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させる(ステップS6)。
このアラーム表示を作業者が確認して、確認後に再起動指令を行った場合(ステップS7)、前記加工指令値「X400 Y300」が指定する座標に移動して加工を再開する(ステップS8、S9)。
なお、前記再起動指令は、ワークテーブルから離隔した位置に設けた操作盤(図示省略)から指令可能であり、かつ前記再起動指令時の軸移動速度を設定した速度に自動切換可能である。
ステップS8の加工指令値「X400 Y300」の後に、次の加工指令値があるか無いかを判断し(ステップS10)、次の加工指令値がない場合には続けてリポジショニング指令(掴み換え指令)があるかないかを判断(ステップS11)する。
リポジショニング指令がある場合には、後述の図2記載のフローチャートにおける入口「A」に移動する。また、リポジショニング指令(掴み換え指令)がないときには、後述の図3記載のフローチャートの入口「B」に移動する。
前記ステップS4の判断で、オーバーハングがないと判断された場合(ステップS5B)には、前記ステップS8に移行し、ステップS8以降のプログラムサイクルを実行する。
図4(a、b)は上述の通常の加工時における安全運転方法による加工状況を示したものであり、例えば、ワークのX寸法がX=2500(mm)、一回のクランプ(掴み換えなし)で加工可能なX軸方向の最大寸法がX=2000(mm)であるとき、加工位置のX座標がX=400(mm)とすると、この際のクランプのX移動量としてはX=1600(mm)となり、ワークWはワークテーブルの後側(図4においては、上側)に100(mm)だけオーバーハングすることを示している(図4b参照)。
次に、掴み換え(リポジショニング)がある加工の場合の安全運転方法を図2を参照しながら説明する。
始めに、加工プログラムから、例えば、ワーク寸法を設定するプログラム「G06 X2500 Y1270」からワークのX寸法、X=2500を読み込んで記憶装置(図示省略)に記憶する(ステップS12)。
また、ステップステップS13では一回のクランプ(掴み換えなし)で加工可能なワークのX軸方向の最大寸法、すなわち1クランプ移動量(機械に依存する固有値であり、この説明例では、X=2000)を読み込んで記憶装置(図示省略)に記憶する。
ステップS14において加工プログラムのリポジショニング指令値、例えば「G27 X−500」を読み込み、掴み換え方向と掴み換え量とを記憶装置に記憶する(ステップS15)。この例の場合では、掴み換え方向が「−」、掴み換え量が「500」である。
次いで、この掴み換えが初めてか否かを判断し(ステップS16)、初めての場合は、ワークのオーバーハング量と方向とを判断する(ステップS17A)。
上述のリポジショニング指令値の例では、「−」方向に500mmクランプが移動するので、ワークがワークテーブルの前側に最大で500mmオーバーハングするものと判断する。
次いで、オーバーハングを知らせるアラームを表示装置に表示するのを有効または無効に設定するアラーム表示スイッチの状態を調べて(ステップS18)、有効である場合には、そのアラームを表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させる(ステップS19A)。
上述のアラームを作業者が確認してから、再起動指令をかけると共に、必要に応じて再起動時の前記板材位置決め装置の軸移動速度を軸移動速度自動設定ダイアログボックス(図示省略)により設定して(ステップS20)、次の加工指令座標値へ前記ワークが移動され加工が実行される(ステップS21)。
上述のステップS21の次の加工プログラムがリポジショニング指令か否かを指令値に「G27」が在るか否かで判断(ステップS22)し、リポジショニング指令でない通常の加工指令であれば、前記ステップS21に戻る。
このステップS21とステップS22とのループにおいて、ステップS22がリポジショニング指令になるまで加工プログラムを実行する。ステップS22がリポジショニング指令であれば、このループを抜けて、次のステップS22に移行する。
ステップS23で、ステップS22のリポジショニング指令の後に、加工完了の指令、すなわち原点復帰の指令「G50」があるか否かを判断し、加工完了の指令、すなわち原点復帰の指令「G50」がある場合には、後述する図3記載のフローチャートに示す入口「B」に移動する。
前記ステップS23のリポジショニング指令の後に、加工完了の指令(原点復帰の指令「G50」)がない場合には、前記ステップS14に戻り、ステップS14からステップS23の間の指令を実行する。
また、前記ステップ16において、初めての掴み換えではないと判断された場合には、前回までに行われた掴み換えの方向と、その量に今回の方向と量を加えてオーバーハング量と方向とを判断(ステップS17B)すると共に、前記アラーム表示を有効または無効に設定するアラーム表示スイッチの状態を調べて(ステップS18)、これが有効である場合には、前記ステップS19A以下を実行する。
また、無効である場合には、前記アラームを表示せずに前記板材位置決め装置を次の加工指令座標へ移動し(ステップS21)、以後、前記加工完了指令があるまで加工プログラムを実行する。
図5(a、b)は、掴み換え(リポジショニング)がある加工の場合の安全運転方法による加工状況を示したものであり、掴み換え方向がX軸方向の−方向で、掴み換え量が500(mm)である場合、掴み換え後の加工再開時には、ワークWはワークテーブルの前側(図5においては、上側)に、最大500(mm)オーバーハングすることを示したものである(図5b参照)。
図3は、加工完了後に続く原点復帰時の安全運転方法を説明するものである。
入口「B」に続くステップS24では、前記リポジショニング指令(ステップS22)後の加工完了指令、すなわち原点復帰指令G50(ステップS23)の後に、それ迄に記憶された掴み換え方向と、掴み換え量(複数回の掴み換えを行った場合は、積算した方向と掴み換え量)が、加工開始時の状態に戻っているか否かを判断する。
すなわち、加工開始時の状態(掴み換え方向が±0とする)または「+」方向か、或いは「−」方向であるかを判断し、掴み換え方向が±0または「+」方向である場合には、原点復帰を行ってもワークが原点側へオーバーハングすることはないので原点復帰を実行して加工終了とする(ステップS24A、ステップS27)。
ステップS24で、記憶された掴み換え方向が加工開始時の状態に対して「−」方向である場合には、原点復帰を行うとワークが原点側へオーバーハングして危険であるので、前記アラーム表示スイッチの状態を調べて(ステップS24B)、アラーム表示スイッチが有効である場合には、例えば、「前側にワークがはみ出すので危険」などのアラームを表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させる(ステップS25A)。
作業者が上述のアラームを確認して、ワークテーブルから離隔した位置に設けた操作盤から再起動指令をかけたら原点復帰を実行して加工を終了する(ステップS26、ステップS27)。
前記アラーム表示スイッチの状態が無効である場合には、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させずに原点復帰(ステップS25B)を実行して加工を終了する(ステップS27)。
図6(a、b)は、加工完了後に続く原点復帰時の安全運転方法による加工状況を示したものであり、記憶された掴み換え方向が加工開始時の状態に対して「−」方向である場合の原点復帰時には、ワークが原点側へオーバーハングすることを示したものである(図6b参照)。
なお、アラーム表示スイッチの有効、無効を選択することにより、軸移動の停止の有無を切り換える方法を説明したが、ワークの自動供給/搬出装置を備え複数のワークを連続して自動的に加工を行うオンライン運転中はアラーム表示スイッチを自動的に無効とし、ワークを手動で供給/搬出して、1枚毎加工を行うオフライン運転を行う場合は作業者の安全のためにアラーム表示スイッチを自動的に有効としてもよい。
また、オフライン運転の場合でも、板材加工機のテーブルの前後に作業者の安全を確保する補助テーブルが設置されている場合は、アラーム表示スイッチを自動的に無効としてもよい。
1 タレットパンチプレス
3 ワーククランプ装置
5 X軸キャリッジ
7 Y軸キャリッジ
9 板材位置決め装置
11 本体フレーム
11b 下部フレーム
11u 上部フレーム
13 上部タレット
W ワーク

Claims (5)

  1. 自動ワーク掴み換え機構を有する板材位置決め装置を備えた数値制御装置付き板材加工機において、加工プログラムに付加されたワークのサイズ情報から得られるワークのサイズデータと、加工プログラムの加工指令値から得られる座標データとから、前記加工指令値に移動位置決めされる前記ワークが前記板材加工機のワークテーブルからオーバーハングするか否かを前記数値制御装置において演算して求め、オーバーハングする場合には、オーバーハングすることを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに前記加工指令値における加工を再開させることを特徴とする数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法。
  2. 請求項1に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記加工プログラムにおける掴み換え指令値から得られる座標データから、前記板材位置決め装置の原点位置にセットされた前記ワークの掴み換え方向と、掴み換えの移動距離とを求め、前記ワークが前記ワークテーブルからオーバーハングする量を前記数値制御装置において演算して求め、該オーバーハングを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに次の加工指令座標値へ前記ワークを移動させて加工を継続させて実行することを特徴とする数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法。
  3. 請求項2に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記加工プログラムにおいて掴み換えが複数回実行される場合には、前記掴み換えを実行する毎に前記ワークの掴み換え方向と、掴み換えの移動距離とを前記数値制御装置において演算して求め、前記ワークが前記ワークテーブルからオーバーハングするか否かを判断し、該オーバーハングの有無を知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、該アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに次の加工指令座標値へ前記ワークを移動させて加工を継続させて実行することを特徴とする数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法。
  4. 請求項3に記載の数値制御装置付き板材加工機において、複数回の掴み換えの実行後の掴み換えの移動距離を積算し、この積算された移動距離から、掴み換え方向が原点を基準にして、加工開始当初の位置(±0)か、または正方向か負方向かを判断し、加工開始当初の位置(±0)または正方向の場合には板材位置決め装置の原点復帰を実行して加工を終了し、負方向の場合にはワークがワークテーブル前方へオーバーハングすることを知らせるアラームを表示装置に表示すると同時に、前記板材位置決め装置の軸移動を停止させ、前記アラームを作業者が確認後に再起動指令を行ったときに前記板材位置決め装置の原点復帰を実行して加工を終了させることを特徴とする数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の数値制御装置付き板材加工機において、前記再起動指令は前記ワークテーブルから離隔した位置に設けた操作盤から指令可能であり、かつ前記再起動指令時の軸移動速度が自動切換可能であることを特徴とする数値制御装置付き板材加工機の安全運転方法。
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