JP2011164439A - カラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置 Download PDF

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敬和 有竹
健一 ▲芦▼川
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Abstract

【課題】色純度の変化を抑制することができるカラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置を提供する。
【解決手段】カラー液晶表示素子は、表示面から、第1の色を定める第1の波長を選択的に反射する第1のコレステリック液晶層と、前記第1のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第1の機能シートと、前記第1の機能シートで調整された光のうち、第2の色を定める第2の波長を選択的に反射する第2のコレステリック液晶層と、前記第2のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第2の機能シートと、前記第2の機能シートで調整された光のうち、第3の色を定める第3の波長を選択的に反射する第3のコレステリック液晶層と、が積層されている。カラー液晶表示装置は、前記カラー液晶表示素子を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コレステリック液晶層を用いたカラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置に関する。
従来より、カラー電子ペーパに液晶表示素子が用いられている。一般的な液晶表示素子は、色を構成する3色の部分画素を平面上に配置し、3色の部分画素のそれぞれの反射率を制御することにより画素単位で色を種々変化させていた。
これに対して、青色(B)、緑色(G)及び赤色(R)のそれぞれを定める波長を選択的に反射する3層のコレステリック液晶層を用いたカラー液晶表示素子が提案されている。コレステリック液晶層は、R,GおよびBを定める波長の光を選択的に反射するので、3層のコレステリック液晶層を積層して、種々の色を1つの画素で表示することができる。特に、コレステリック液晶層を用いたカラー液晶表示素子は、従来のように、1画素をR,GおよびBの光成分を反射する部分画素で分割する方式を用いず、表示画面の1画素の領域全体で同じ色を表示する方式を用いるので、画像等を明るく表示することができる。
図7(a)〜(e)は、コレステリック液晶層を用いたカラー液晶表示素子のカラー表示の原理を説明する図である。カラー液晶表示素子は、図示のように入射した光のうち、B成分を反射するBコレステリック液晶層100B、G成分を反射するGコレステリック液晶層102G、およびR成分を反射するRコレステリック液晶層104Rを積層し、背面に光吸収層106を備える。
図7(a)に示すように、3つの層100B、102Gおよび104Rをすべて透過状態にすると、表面から入射した光は3つのコレステリック液晶層100B、102Gおよび104Rを透過して光吸収層106で吸収されるので、カラー液晶表示素子の画面は黒色を表示する。図7(b)に示すように、Bコレステリック液晶層100Bをプレーナ(以降、PLという)状態に、Gコレステリック液晶層102GおよびRコレステリック液晶層104Rをフォーカルコニック(以降、FCという)状態にすると、表面から入射した光のうちB成分は反射され、残りのG成分およびR成分は透過して光吸収層106で吸収されるので、画面は青色を表示する。図7(c)に示すように、Gコレステリック液晶層102GをPL状態に、Bコレステリック液晶層100BおよびRコレステリック液晶層104RをFC状態にすると、表面から入射した光のうちG成分は反射され、残りのB成分およびR成分は透過して光吸収層106で吸収されるので、画面は緑色を表示する。図7(d)に示すように、Rコレステリック液晶層104RをPL状態に、Bコレステリック液晶層100BおよびGコレステリック液晶層102GをFC状態にすると、表面から入射した光のうちR成分は反射され、残りのB成分およびG成分は透過して光吸収層106で吸収されるので画面は赤色を表示する。さらに、図7(e)に示すように、Bコレステリック液晶層100B、Gコレステリック液晶層102GおよびRコレステリック液晶層104RをすべてPL状態にすると、表面から入射した光のB成分、G成分およびR成分はすべて反射するので、画面は白色を表示する。このような表示は、各液晶層に印加する電圧によって制御されるが、印加した電圧を除去しても、PL状態およびFC状態を維持するメモリ性を有するので、カラー電子ペーパにとって好都合である。
このようなコレステリック液晶層を用いた液晶表示装置の一例として、反射表示及び透過表示のいずれの表示モードであっても、消費電力量を良好に抑制する液晶ディスプレイが知られている(特許文献1)。
当該液晶ディスプレイは、異なる色の光をそれぞれ選択反射するコレステリック液晶表示素子と、このコレステリック液晶表示素子に表示用データを与える駆動部と、外部環境の明から暗への移行及び暗から明への移行を検知する光検知部と、前記光検知部の検出結果に基づいて、プレーナ状態である前記コレステリック液晶表示素子の画素がフォーカルコニック状態に、また、フォーカルコニック状態である前記コレステリック液晶表示素子の画素がプレーナ状態にそれぞれ遷移するように前記駆動部を制御する制御部と、を備える。上記液晶ディスプレイも、図7(a)〜(e)に示す方式でカラー表示を行う。
特開2009−222808号公報
しかし、コレステリック液晶層を用いたカラー液晶表示装置では、表示される色純度、すなわち反射光の色の特定波長性が必ずしも一定ではない場合がある。例えば、最下層のコレステリック液晶層の反射によって表示される色の色純度が、その上層のコレステリック液晶層のPL状態、FC状態、あるいはPL状態とFC状態との間の中間状態に依存して変化する場合がある。このような色純度の変化は、カラー液晶表示装置の高画質の点から好ましくない。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するために、色純度の変化を抑制することができるカラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、反射光を用いてカラー表示をするカラー液晶表示素子である。
当該カラー液晶表示装置は、その表示面から、
第1の色を定める第1の波長を選択的に反射する第1のコレステリック液晶層と、
前記第1のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第1の機能シートと、
前記第1の機能シートで調整された光のうち、第2の色を定める第2の波長を選択的に反射する第2のコレステリック液晶層と、
前記第2のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第2の機能シートと、
前記第2の機能シートで調整された光のうち、第3の色を定める第3の波長を選択的に反射する第3のコレステリック液晶層と、が積層されている。
さらに、他の一態様は、前記カラー液晶表示素子を1画素とし、複数の画素を平面上に配置したカラー液晶表示装置である。
上記態様のカラー液晶表示装置および素子は、色純度の変化を抑制することができる。
(a)は、本実施形態のカラー液晶表示装置の略構成図であり、(b)は、(a)に示す装置に用いるカラー液晶表示素子をより詳しく説明する図である。 図1(b)に示すB表示層の構成を詳細に説明する図である。 (a),(b)は、液晶層がPL状態およびFC状態にあるときの反射光及び透過光の偏光状態を説明する図である。 (a)は、PL状態にあるB液晶層の透過率を偏光成分毎に示した透過率のスペクトルの一例を示す図であり、(b)は、FC状態にあるB液晶層の透過率を偏光成分毎に示した透過率のスペクトルの一例を示す図である。 (a),(b)は、1/4λシートを含まないカラー液晶表示素子における偏光状態を説明する図である。 図1(b)に示すカラー液晶表示素子に用いる1/4λシートの代替であるランダム位相シートを説明する図である。 (a)〜(e)は、コレステリック液晶を用いた従来のカラー液晶表示素子のカラー表示の原理を説明する図である。
以下、本発明のカラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置を、以下のカラー液晶表示装置10を用いて詳細に説明する。図1(a)は、本実施形態のカラー液晶表示装置10の略構成図である。
(カラー液晶表示装置)
カラー液晶表示装置10は、3層のコレステリック液晶層を積層して、種々の色を表示する画素が平面上に配置された画像表示面を備える、反射型の表示装置であり、色純度の変化を抑制することができる装置である。
カラー液晶表示装置10は、表示本体部12と、制御部14とを有する。表示本体部12は、3層のコレステリック液晶層と、2層の1/4λシートと、光吸収層と、を主に有する。2層の1/4λシートは、3層のコレステリック液晶層の間に設けることにより、色純度の変化を抑制する。以降では、画像表示画面の表面の側の層を上層といい、光吸収層の側の層を下層という。
カラー液晶表示装置10の画像表示面には、複数の画素16が設けられている。各画素16は、3つのコレステリック液晶層、すなわち、青色コレステリック液晶層(以降、B液晶層という)、緑色コレステリック液晶層(以降、G液晶層という)および赤色コレステリック液晶層(以降、R液晶層という)のそれぞれの反射/透過特性を制御して、画素単位で所望の色を表示する。
B液晶層、G液晶層およびR液晶層の反射/透過特性は、B液晶層、G液晶層およびR液晶層のそれぞれに設けられている透明電極に印加する電圧の制御によって調整される。
制御部14は、入力された画像データに基づいて、B液晶層、G液晶層、R液晶層の反射/透過特性を定め、定めた反射/透過特性から参照テーブルを用いて、B液晶層、G液晶層、R液晶層の透明電極に印加する電圧を設定して電圧を印加する。
(カラー液晶表示素子)
図1(b)は、図1(a)に示す画素16のカラー液晶表示素子10をより詳しく説明する図である。
カラー液晶表示素子18は、B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rを備える。最表層の画像表示面から、B表示層20B、G表示層20G、R表示層20Rおよび光吸収層34が積層されている。
B表示層20Bは、上側基板22B、電極層24B、B液晶層26B、電極層28B、下側基板30B、1/4λシート32Bを備え、最表層の画像表示面の側から、この順番で設けられている。
同様に、G表示層20Gは、上側基板22G、電極層24G、G液晶層26G、電極層28G、下側基板30G、1/4λシート32Gを備え、上層から下層の側に向かって、この順番で設けられている。
同様に、R表示層20Rは、上側基板22R、電極層24R、R液晶層26R、電極層28R、下側基板30Rを備え、上層から下層の側に向かって、この順番で設けられている。
B表示層20BおよびG表示層20Gにおいて、B液晶層26BおよびG液晶層26Gのそれぞれの下層に1/4λシート32B,32Gを設けるのは、後述するように、B液晶層26BおよびG液晶層26Gを透過した光の偏光状態を調整するためである。
B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rの反射/透過特性は、後述するように波長選択性を有するので、反射/透過特性を印加する電圧を制御することにより、所望の波長の光を反射させることができる。
B液晶層26BがPL状態となって、選択的に反射するB成分の光の波長帯域は、主に380nm〜480nmであり、G液晶層26GがPL状態となって選択的に反射するG成分の光の波長帯域は、主に480nm〜580nmであり、R液晶層26RがPL状態となって選択的に反射するR成分の光の波長帯域は、主に580nm〜680nmである。
光吸収層34は、B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rを透過した光が反射しないように透過光を吸収する。カラー液晶表示素子18は、B表示層20B、G表示層20GあるいはR表示層20Rで入射した光を反射し、かつ、光吸収層34に到達した光を吸収することにより、画面上に所望の色を表示することができる。また、B表示層20B、G表示層20G及びR表示層20Rのすべてにおいて透過した光を光吸収層34で吸収させることにより、画面が黒色を表示することができる。
この他に図示されないが、最表層には保護フィルム等が設けられている。
B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rのそれぞれは、所望の電圧を電極層に印加するために制御線を介してB層用制御回路14B、G層用制御回路14GおよびR層用制御回路14Rと接続されている。
B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rにおける各上側基板および各下側基板は、いずれも透明性を有する可撓性フィルムで形成され、表示素子全体が可撓性を有する。
B表示層20B、G表示層20GおよびR表示層20Rにおける各電極層は、例えばインジウム錫酸化物(ITO)を用いることができる。あるいはインジウム錫酸化物の代わりにインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電膜を用いることもできる。
B表示層20B、G表示層20G、R表示層20Rにおける各上側の電極層は、上側基板上に互いに平行な複数の帯状の上側透明電極として形成され、下側の電極層の透明電極は、下側基板上に互いに平行な複数の帯状の下側透明電極として形成される。上側基板と下側基板は、基板に垂直な方向から見た時に、上側電極と下側電極とが交差するように配置され、交差部分に画素が形成される。
図2は、B表示層20Bの構成を詳細に説明する図である。B表示層20BのB液晶層26Bは、カイラル剤を所定量含有させたコレステリック液晶を含み、さらに、B表示層20B内にスペーサ36及び隔壁38が配置される。スペーサ36は、上側基板22Bに形成された電極層24Bと下側基板30Bに形成された電極層28Bの間隔、すなわちB液晶層26Bの厚さを一定にする。スペーサは、一般に樹脂製または無機酸化物製の球体であるが、基板表面に熱可塑性の樹脂をコーティングした固着スペーサを使用することも可能である。このスペーサによって形成されるセルギャップは、例えば3.0μm〜6μmの範囲である。セルギャップがこの値より小さいと反射率が低下して暗い表示になり、逆のこの値より大きいと印加する電圧が上昇して駆動が困難になる。
隔壁38は、スペーサ36とコレステリック液晶を区分けする。
G表示層20GのG液晶層26GおよびR表示層20RのR液晶層26Rも、B液晶層26Bと同じように形成されている。なお、各液晶層は、コレステリック液晶に含まれるカイラル材の種類および含有量が異なり、これにより、各液晶層で選択的に反射する光成分が異なっており、この光成分の反射/透過特性が電圧制御により制御されている。
B液晶層26B、G表示層26G、R液晶層26Rを形成する液晶組成物は、ネマティック液晶混合物にカイラル材を10〜40重量%添加したコレステリック液晶である。ここで、カイラル材の添加量は、ネマティック液晶成分とカイラル材の合計量を100重量%とした時の値である。
このような、各液晶層において、B液晶層26Bは、PL状態において入射した光の反射光のB成分が右偏光状態になり、G液晶層26Gは、PL状態において入射した光の反射光のG成分が左偏光状態になり、R液晶層26Rは、PL状態において入射した光の反射光のR成分が右偏光状態になるように、液晶が調整されている。このようにPL状態のG液晶層26Gにおいて反射光のG成分を左偏光状態にするのは、PL状態のB液晶層26Bを透過した光のうち、G成分の波長に近い成分は左偏光成分が強いので、この左偏光成分を用いてPL状態でG液晶層26Gにおける反射成分を強めることができるからである。
カラー液晶表示素子18は、上述したように、B液晶層26Bを通過した透過光に対して、透過光の偏光状態を調整する1/4λシード32Bと、G液晶層26Gを通過した透過光に対して、透過光の偏光状態を調整する1/4λシート32Gとを有する。これにより、以降の動作でわかるように、カラー液晶表示素子18は、上層にある液晶層のPL状態、FC状態、あるいはPL状態とFC状態との中間状態によって、従来の色純度が変化することを抑制することができる。なお、PL状態とFC状態との中間状態とは、電極層に印加する電圧の増大に伴ってPL状態からFC状態に変化する遷移状態をいい、反射/透過特性が印加する電圧に応じて滑らかに変化する状態である。したがって、この中間状態の反射/透過特性を用いて、各画素16は画素単位で中間色を表示することができる。
(カラー液晶表示素子の動作)
図3(a),(b)は、各液晶層がPL状態およびFC状態にあるときの反射光及び透過光の偏光状態を説明する図である。図4(a)は、PL状態にあるB液晶層26Bの透過率を偏光成分毎に示した透過率のスペクトルの一例を示す図である。図4(b)は、FC状態にあるB液晶層26Bの透過率を偏光成分毎に示した透過率のスペクトルの一例を示す図である。
なお、図4(a),(b)中の(RH→LH)は、入射した右円偏光成分(以降、RHという)の光がB液晶層26Bを透過することにより左円偏光成分(以降、LHという)の光に変化することをいう。(LH→RH)は、入射したLHの光がB液晶層26Bを透過することによりRHの光に変化することをいう。(RH→RH)は、入射したRHの光がB液晶層26Bを透過してもRHを維持することをいう。同様に、(LH→LH)は、入射したLHの光がB液晶層26Bを透過してもLHを維持することをいう。
まず、RH及びLHを略同程度に含む偏光状態Aの自然光がカラー液晶表示素子18に入射する。
図3(a)に示すように、全ての液晶層がPL状態にあるとき、B液晶層26BはPL状態にあるので、RHを反射光とする。一方、B液晶層26Bを透過した光は、図4(a)に示すスペクトルから、G波長帯域(480nm〜580nm)においては、入射したRHの光はLHの透過光に、入射したLHの光はRHの透過光に変化する。この点は、G波長帯域(480nm〜580nm)において(RH→LH)の透過率および(LH→RH)の透過率が、(LH→LH)の透過率および(RH→RH)の透過率に比べて高いことからわかる。
一方、B液晶層26BがFC状態にあるとき、入射した光はB液晶層26Bを透過する。このとき、G波長帯域(480nm〜580nm)において、入射した光の偏光状態は維持されるが、LHの透過光がRHの透過光より強くなる。すなわち、LHの透過光がRHの透過光よりも多くなる。これは、図4(b)におけるG波長帯域において、(LH→LH)の透過率が(RH→RH)の透過率より大きくなることによりわかる。
このように、B液晶層26Bの透過光の偏光状態は、B液晶層26BのPL状態、FC状態、あるいはPL状態とFC状態の中間段階に依存して、変化する。
しかし、B液晶層26Bの透過光は、1/4λシード32Bを透過することにより、RHとLHが同程度に含まれる直線偏光になるので、G液晶層26Gに入射する光は、G波長帯域においてRHとLHを同程度に含む。したがって、G液晶層26Gに入射する光は、自然光と同様な偏光状態Aとなる。
同様に、G液晶層26Gを透過した光の偏光状態Aは、G液晶層26GのPL状態、FC状態あるいは、PL状態とFC状態の中間状態に依存して変化する。しかし、いずれの状態においても、G液晶層26Gの透過光は、1/4λシード32Gを透過することにより、RHとLHが同程度に含まれる直線偏光になるので、R液晶層26Rに入射する光は、R波長帯域においてRHとLHを同程度に含む。したがって、R液晶層26Rに入射する光は、自然光と同様な偏光状態Aとなる。
したがって、図3(a)に示すように、上層に位置するB液晶層26BおよびG液晶層26Gが、PL状態、FC状態あるいは、PL状態とFC状態の中間状態にあろうとも、R液晶層26Rは、偏光状態Aの光の入射を受けるので、制御されたR液晶層26Rの反射/透過特性に応じて、同じスペクトル分布を持つRの反射光を生成する。同様に、上層に位置するB液晶層26Bが、PL状態、FC状態あるいは、PL状態とFC状態の中間状態にあろうとも、G液晶層26Gは、偏光状態Aの光の入射を受けるので、制御されたG液晶層26Gの反射/透過特性に応じて、同じスペクトル分布を持つGの反射光を生成する。
このように、各液晶層の透過光の偏光状態が異なっても、透過光の偏光状態を1/4λシートを用いて自然光と同様にするので、上層にある液晶層のPL状態、FC状態、あるいはPL状態とFC状態との中間状態に依存して色純度が変化することを防止できる。
これに対して、従来のカラー液晶表示素子は、図5(a),(b)に示すように、1/4λシートを含まないので、G液晶層に入射する光の偏光状態は、図4(a),(b)に示すようなB液晶層のPL状態、FC状態における透過率のスペクトルに応じて、偏光状態A1、あるいは偏光状態A4に変化する。このため、G液晶層において反射する光のスペクトル分布も、偏光状態A1、あるいは偏光状態A4に応じて変化する。
さらに、R液晶層に入射する光の偏光状態は、B液晶層のPL状態、FC状態における透過率のスペクトルおよびG液晶層のPL状態、FC状態における透過率のスペクトルに応じて、偏光状態A2、あるいは偏光状態A5に変化する。このため、R液晶層における反射光のスペクトル分布も、偏光状態A2、あるいは偏光状態A5に応じて変化する。
図5(a)では、B液晶層、G液晶層およびR液晶層がPL状態であり、図5(b)では、B液晶層およびG液晶層がFC状態で、R液晶層がPL状態であるので、R液晶層に入射する光の偏光状態が異なる。したがって、R液晶層が反射する反射光のR成分のスペクトル分布は、図5(a)に示す場合と、図5(b)に示す場合では異なる。したがって、図5(a)で示される状態で表示される赤色の色純度は、図5(b)で示される状態で表示される赤色の色純度と異なる。
このように、従来のカラー液晶表示素子は、色純度が上層の液晶層のPL状態、FC状態あるいはPL状態とFC状態との間の中間状態に応じて変化する。しかし、本実施形態のカラー液晶表示素子18は、図4(a),(b)に示すように、1/4λシートを用いて色純度の変化を抑制することができる。
カラー液晶表示素子18の1/4λシート32B,32Gは、B液晶層26B、G液晶層26Gのそれぞれを透過した光の偏光状態を調整する機能シートとして用いられるが、1/4λシート32B,32Gの代わりに、図6に示すようなランダム位相シート42を用いることもできる。ランダム位相シート42は、その表面が凹凸形状をなしており、リターデーション値がランダムに分布する光学素子である。ランダム位相シート42は、ある偏光状態の光をランダムな偏光状態にするので、カラー液晶表示素子18内の1/4λシート32B,32Gと同様の位置に設けることにより、1/4λシート32B,32Gと同様の機能を発揮する。
また、カラー液晶表示素子18は、1/4λシート32B,32Gあるいはランダム位相シート42の他に、光の偏光状態を調整する機能シートであれば、いずれのシートでも用いることができる。
上記実施形態は、以下に示す内容を開示する。
(付記1)
反射光を用いてカラー表示をするカラー液晶表示素子であって、
前記カラー液晶表示装置の表示面から、
第1の色を定める第1の波長を選択的に反射する第1のコレステリック液晶層と、
前記第1のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第1の機能シートと、
前記第1の機能シートで調整された光のうち、第2の色を定める第2の波長を選択的に反射する第2のコレステリック液晶層と、
前記第2のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第2の機能シートと、
前記第2の機能シートで調整された光のうち、第3の色を定める第3の波長を選択的に反射する第3のコレステリック液晶層と、が積層されていることを特徴とするカラー液晶表示素子。
(付記2)
前記第1の機能シートおよび前記第2の機能シートの少なくとも一方は、1/4λシートである、付記1に記載のカラー液晶表示素子。
(付記3)
前記第1の機能シートおよび前記第2の機能シートの少なくとも一方は、ランダム位相シートである、付記1に記載のカラー液晶表示素子。
(付記4)
前記第1のコレステリック液晶層および前記第3のコレステリック液晶層が反射する光の偏光状態と、前記第2のコレステリック液晶層が反射する光の偏光状態が異なる、付記1〜3のいずれか1項に記載のカラー液晶表示素子。
(付記5)
前記第1、2、および3のコレステリック液晶層の反射特性を制御する電極層を備える、付記1〜4のいずれか1項に記載のカラー液晶表示素子。
(付記6)
付記1〜5のいずれか1項に記載のカラー液晶表示素子を1画素とし、複数の画素を平面上に配置したカラー液晶表示装置。
以上、本発明のカラー液晶表示素子およびカラー液晶表示装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 カラー液晶表示装置
12表示本体部
14 制御部
14B B層用制御回路
14G G層用制御回路
14R R層用制御回路
16 画素
18 カラー液晶表示素子
20B B表示層
20G G表示層
20R R表示層
22B,20G,20R 上側基板
24B,28B,24G,28G,24R,28R 電極層
26B,26G,26R B液晶層
30B,30G,30R 下側基板
32B,32G 1/4λシート
34,106 光吸収層
36 スペーサ
38 隔壁
40 隔壁
42 ランダム位相シート
100B Bコレステリック液晶層
102G Gコレステリック液晶層
104R Rコレステリック液晶層

Claims (5)

  1. 反射光を用いてカラー表示をするカラー液晶表示素子であって、
    前記カラー液晶表示装置の表示面から、
    第1の色を定める第1の波長を選択的に反射する第1のコレステリック液晶層と、
    前記第1のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第1の機能シートと、
    前記第1の機能シートで調整された光のうち、第2の色を定める第2の波長を選択的に反射する第2のコレステリック液晶層と、
    前記第2のコレステリック液晶層を透過した光の偏光状態を調整する第2の機能シートと、
    前記第2の機能シートで調整された光のうち、第3の色を定める第3の波長を選択的に反射する第3のコレステリック液晶層と、が積層されていることを特徴とするカラー液晶表示素子。
  2. 前記第1の機能シートおよび前記第2の機能シートの少なくとも一方は、1/4λシートである、請求項1に記載のカラー液晶表示素子。
  3. 前記第1の機能シートおよび前記第2の機能シートの少なくとも一方は、ランダム位相シートである、請求項1に記載のカラー液晶表示素子。
  4. 前記第1のコレステリック液晶層および前記第3のコレステリック液晶層が反射する光の偏光状態と、前記第2のコレステリック液晶層が反射する光の偏光状態が異なる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー液晶表示素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラー液晶表示素子を1画素とし、複数の画素を平面上に配置したカラー液晶表示装置。
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