JP2011164122A - リフレクタ・システム及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタにおけるランプバルブから出射した光の利用する際の品位を向上させるとともに明るさを向上させる技術を提供する。
【解決手段】第1の光源ユニット1021の光軸Z01は、照明系光軸Z0に対して直交するように配置されており、第1の光源ユニット1021の光軸Z01は、反射ミラー1110で図示で直角右方向に曲り、照明系光軸Z0と一致する。つまり、第1の光源ユニット1021の光は、反射ミラー1110で反射し、反射後の光軸Z01が照明系光軸Z0と一致する。ここで、第1の放物線リフレクタ1131aと第2の放物線リフレクタ1131bとを構成する面のベースとなる傾斜放物線は同一形状となっている。
【選択図】図13

Description

本発明は、リフレクタ・システム及びプロジェクタに関する。
プロジェクタの重要な性能指標の一つが明るさであり、プロジェクタから投射される光量をいかにして増加させるかが大きな課題となっており、その明るさの向上のために様々な技術が提案されている。その様な技術として、図20(a)及び(b)に示すように、光源ランプを二つ配置する構造がある。
また、2つの光源ランプの反射ミラーをそれぞれ楕円形状とし、楕円の第1焦点にランプアーク中心を配置し、第2焦点付近に反射ミラーを各ランプに配置して、1つの集光レンズに照明させる技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術では、集光レンズの焦点付近に、各ランプの第2焦点位置が一致するように集光レンズを配置させる事によって、反射ミラーから反射した光の進行方向を平行となるように屈折させている。この2灯照明方式の特徴は、集光レンズから出射した照明領域の面積をある程度の大きさで抑えている。
また、特許文献1の改良技術として、反射ミラーの温度上昇を改善させた技術がある(特許文献2参照)。特許文献1の方式では、集光レンズで点集光する構成となっていたため、反射ミラーが高温になり破損などの問題があった。特許文献2の技術では、集光による温度上昇を改善するために、集光レンズ形状をシリンドリカルレンズとして、線状に集光させ、反射ミラーが高温になるのを低減している。
さらに、ハーフミラーを使用する事により、1つのランプの照明領域を2倍にしており、もう一つのランプの照明領域も同じ領域となるような方式がある(特許文献3参照)。この方式の特徴は、1つのランプ点灯でも光学性能が2つのランプ点燈のときと変わらない点である。
さらにまた、2つのランプの反射ミラーをそれぞれ放物線形状とし、放物線焦点にランプアーク中心を配置し、放物線から反射した光を、放物線の前方に配置した集光レンズで集光させる技術がある(特許文献4参照)。この技術では、1つのランプは集光レンズでロッドレンズに集光させるが、ロッドレンズの光軸とこのランプの光軸は傾斜させている。他方のランプは集光レンズの前方に反射ミラーを配置して、反射ミラーによってロッドレンズに集光させている。こちらのランプもロッドレンズ光軸からランプ光軸を傾斜させている。
ここで、一般的なLCD(Liquid Crystal Display)プロジェクタの光学系(光源ユニット720)の概要を説明する。図21(a)及び(b)は、その光学系において使用されるランプリフレクタ731の反射面形状(断面形状)を示している。このランプリフレクタ731の反射面形状は、回転放物線形状である。そして放物線形状の焦点にランプバルブ722のアーク中心723が配置され、ランプバルブ722から出射した光は、ランプリフレクタ731で反射し照明系光軸Z0に対して略平行になって、入射側フライアイレンズ71に照明されている。しかし、このような形状のランプリフレクタ731を用いた場合、入射側フライアイレンズ71での入射光量分布は照明系光軸Z0付近が極端に少なくなるという課題がある。この入射側フライアイレンズ71の照明系光軸Z0付近の光は、LCDパネルへの照明光の基準角度(LCDパネルに垂直に入射する角度)に近い成分となるために、LCDパネルのコントラストなどの性能が一番良い光の成分となる。従って、この基準角度の光量が少ないと、LCDパネルのコントラストが悪化してしまい、最終製品であるプロジェクタとしてのコントラストも低下してしまう。
また、入射側フライアイレンズ71での照明サイズと入射角度分布はトレードオフの関係にある。即ち、ランプリフレクタ731のf値を小さくすると、入射側フライアイレンズ71における照明サイズが小さくなるが入射角度分布が広がってしまう。一方、f値を大きくすると、入射側フライアイレンズ71での照明サイズが大きくなるが入射角度分布は狭まる。この入射側フライアイレンズ71での入射角度分布が狭い(良い)と、PBS(Polarized Beam Splitter)73でのPS分離度が高くなる。
一般に、PBS73のPS分離特性は、蒸着膜に対する光の入射角度によって変化するが、PS分離合成の効率が最良な条件は、PBS73に垂直に入射する角度となるときである。従って、従来方式では入射側フライアイレンズ71での照明サイズを小さくさせると入射角度分布を狭く(良く)できないため、LCDパネル80の前段に配置される入射側偏光板76直前での照明光のPS分離度が悪く、そのためにプロジェクタの光利用効率が悪くなるという課題があった。
そこで、平行光を効率的に取り出すために様々な技術が提案されている。例えば、投射画像の画面内均一性が良好で、かつ照明光の利用効率が高く、明るい表示を実現するために提案された投射型表示装置(プロジェクタ)がある(特許文献5参照)。この投射型表示装置では、光源の非発光部に影ができていた領域に、第3の反射面を配置し、この第3の反射面に光が照射されるように第1の反射面、第2の反射面を配置している。その結果、従来の光源の影ができていた領域には第3の反射面の表面で反射した光が充当されるようになっている。これにより、この部分の光の不足が補われ、従来では影の生じていた領域を解消して、全画面にわたって均一に明るくなるようにしている。なお、第1及び第3の反射面が回転放物面、第2の反射面が回転楕円面により構成されている。
また、別の技術として、LCDパネルにできるだけ高効率で光を入射させ、かつLCDパネルの中心と周辺部の照度差が少なくなるよう照明することによって、投射映像を明るくするとともに輝度の均一性の向上を図った投射型表示装置がある(例えば、特許文献6参照)。この投射型表示装置では、傾斜放物面鏡で反射された光を、円錐レンズを用いて平行化するので、キセノンランプの様な点光源性のよい光源を用いる場合に、平行で均一性のよい光によって被照射面を照明するようにしている。
さらに別の技術として、プロジェクタのランプリフレクタの回転楕円面を光軸に対して回転対称な非球面反射面に変形するとともに、ランプ前面ガラスの入射面または出射面の少なくとも一方を光軸に対して回転対称な非球面レンズ面に変形し、非球面反射面および非球面レンズ面によって、光源から発する各光線群に対してその放射方向毎に異なるパワーをそれぞれ作用させ、ランプ前面レンズ出射面における発散角の分布を制御するようにしたプロジェクタがある(例えば、特許文献7参照)。このプロジェクタでは、発散角を抑制し、有限の大きさを持った発光部の光源像をより小さくして集光点に集光するようにしている。
特開平06−242397号公報 特開2003−255466号公報 特開2009−31715号公報 特開2006−30330号公報 特開平07−199182号公報 特開平2000−28963号公報 特開平2002−298625号公報
ところで、特許文献1に開示の技術では、楕円の第2焦点が集光レンズの焦点からずれてしまうという課題があった。さらに第2焦点での照明サイズがある程度大きくなる事により、集光レンズから出射される光線の角度分布が大きくなってしまうという課題もあった。
また、特許文献2に開示の技術では、集光レンズ形状をシリンドリカルレンズとしているため、レンズ効果を持たない上下方向の照明領域は、ランプからフライアイレンズまでの距離が遠くなる。そのために、集光状態が悪くなり、照明領域としては大きくなってしまった。また、楕円の第2焦点が集光レンズの焦点から少しずれてしまったり、第2焦点での照明サイズがある程度大きくなってしまうことにより、集光レンズから出射される光線の角度分布は大きくなってしまうという課題があった。
また、特許文献3に開示の技術では、1つのランプによる照明領域と比較してほぼ2倍の照明面積となってしまう事に変わりはない。このため、光学系サイズが大きくなってしまう。
特許文献4に開示の技術では、ロッドレンズに入射する光線角度が非常に大きくなるため、ロッドレンズ透過後の光量ロスが多くなり、光利用効率が悪い。また、入射角度も大きい成分が多いため、コントラストが悪化したり、投射レンズの解像度が悪くなったりしやすい。
そして特許文献1〜4のいずれの技術であっても、2つのランプ光軸が2本のままとなり、照明系光軸と一致していない。そのためにランプ2つを点灯させても、他のランプ1灯方式の2倍の明るさよりかなり暗くなってしまう。具体的にはランプ2灯方式はランプ1灯方式の明るさより1.6倍程度の明るさのものが多く、光利用効率が悪い。
さらに、特許文献5に開示の技術では、平行光を効率よく取り出す狙いであるが、実際には第3の反射面の先端付近での効率が悪い事が予想される。即ち、この先端付近が細くなっているために、実際の光がこの先端付近の反射面に当らない光量も多く発生し、また反射面に当っても光線角度が照明系光軸と平行にならずに大きくずれてしまう成分も多くなってしまうおそれもある。従って、トータルの光利用効率を高くすることができないことも予想されるため、別の技術が求められていた。
また、特許文献6に開示の技術では、ランプからの光を取り込むために放物リフレクターサイズが大きくなってしまい、その結果、入射フライアイレンズ位置での照明サイズが大きくなってしまう。しかもランプ後方に出た光は放物リフレクタまでの距離が小さいために、入射フライアイレンズでの入射角度が大きくなってしまう。このような理由により、光利用効率の改善を行う別の技術が求められていた。
さらに、特許文献7に開示の技術にあっては、ランプからの光を取り込むために楕円リフレクタのサイズが大きくなってしまい、その結果、ロッドレンズにおける入射角度が大きくなってしまうという課題があった。しかも、ランプ後方に出た光は楕円形状のリフレクタまでの距離が短いために、ロッドレンズでの照明サイズが大きくなってしまうという課題もあった。これらの理由によって、上述同様に、別の技術が求められていた。
本発明は、以上のような状況に鑑みなされたものであって、プロジェクタにおけるランプバルブから出射した光の利用する際の品位を向上させるとともに明るさを向上させる技術を提供することにある。
本発明に係る装置は、リフレクタ・システムに関する。このリフレクタ・システムは、それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、放物線の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、前記光源から出射した光を反射させるリフレクタと、
前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に平行になるように変更する回転体レンズと、を備え、前記放物線の中心軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、前記筒状レンズの虚像の位置が、前記傾斜した放物線の焦点と一致し、前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは異なる位置に配置され、前記回転体レンズまでの光路上で、各光軸を一致させるとともに、前記第1及び第2のリフレクタ・システムからの光の進行を遮らないように形成された光路変更手段と、前記第1のリフレクタ・システムの前記リフレクタは、前記光源よりも後方に形成されている。
本発明に係る別の装置は、リフレクタ・システムに関する。このリフレクタ・システムは、それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、楕円の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、光源から出射した光を反射させるリフレクタと、前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に対しての傾斜が小さくなる方向に変更する回転体レンズと、を備え、前記楕円の長軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、前記筒状レンズの虚像の位置が、前記楕円の一方の焦点と一致し、前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは異なる位置に配置され、前記回転体レンズまでの光路上で、各光軸を一致させるとともに、前記第1及び第2のリフレクタ・システムからの光の進行を遮らないように形成された光路変更手段と、前記第1のリフレクタ・システムの前記リフレクタは、前記光源よりも後方に形成されている。
また、前記光路変更手段は、前記第1のリフレクタ・システムの光を反射させるミラーを備えてもよい。
また、前記光路変更手段は、前記第2のリフレクタ・システムの光を反射させるミラーを備えてもよい。
また、前記第1のリフレクタ・システムと前記第2のリフレクタ・システムは、対向配置され、前記光路変更手段は、前記第1のリフレクタ・システムの光を反射させる第1のミラーと、前記第2のリフレクタ・システムの光を反射させる第2のミラーを備え、前記第2のミラーは環状のミラーであり、前記第1のミラーが、前記第2のミラーの環状の内部開口に配置されてもよい。
本発明に係る別の装置は、リフレクタ・システムに関する。このリフレクタ・システムは、それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、放物線の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、前記光源から出射した光を反射させるリフレクタと、 前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に平行になるように変更する回転体レンズと、を備え、前記放物線の中心軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、前記筒状レンズの虚像の位置が、前記傾斜した放物線の焦点と一致し、前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムは、前記第1のリフレクタ・システムに対して同一光軸上の後方に配置され、前記第1のリフレクタ・システムは、前記第2のリフレクタ・システムが環状に出射する光の領域の内側部分の光が無い領域に、光を出射する。
本発明に係る別の装置は、リフレクタ・システムに関する。このリフレクタ・システムは、それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、楕円の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、光源から出射した光を反射させるリフレクタと、前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に対しての傾斜が小さくなる方向に変更する回転体レンズと、を備え、前記楕円の長軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、前記筒状レンズの虚像の位置が、前記楕円の一方の焦点と一致し、前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、前記第2のリフレクタ・システムは、前記第1のリフレクタ・システムに対して同一光軸上の後方に配置され、前記第1のリフレクタ・システムは、前記第2のリフレクタ・システムが環状に出射する光の領域の内側部分の光が無い領域に、光を出射する。
本発明に係る別の装置は、プロジェクタに関する。このプロジェクタは、上記のリフレクタ・システムを備える。
本発明によれば、プロジェクタにおけるランプバルブから出射した光の利用する際の品位を向上させるとともに明るさを向上させる技術を提供することができる。
第1の実施形態に係る、プロジェクタの概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第1の実施形態に係る、光源ユニットで実現する光学的経路について説明するための図である。 第1の実施形態に係る、入射側フライアイレンズにおける像高の分布のシミュレーション結果を従来例と比較して示すグラフである。 第1の実施形態に係る、入射側フライアイレンズにおける入射角度分布のシミュレーション結果を従来例と比較して示すグラフである。 第2の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第3の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第3の実施形態に係る、光源ユニットのロッドレンズにおける入射角度分布のシミュレーション結果を従来例と比較して示すグラフである。 一般的な楕円リフレクタを備える光学ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第4の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第5の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第6の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第7の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第8の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第9の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第10の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第11の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第12の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 第13の実施形態に係る、光源ユニットの概略構成を断面形状で示した図である。 従来技術に係る、LCDプロジェクタの光学系のランプリフレクタの反射面形状を示した図である。 従来技術に係る、一般的な光学系において使用されるランプリフレクタの反射面形状を示した図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。以下の実施形態では、光源であるランプバルブとリフレクタとの間に、集光手段として円筒形レンズを配置する。さらに、リフレクタは、その断面形状において、前方端部が照明系光軸側に近づくように傾ける。さらに、リフレクタより前方には、回転体レンズであるコーンレンズを配置して、リフレクタで反射された光を照明系光軸に対して平行側に近づくように変換したり、また、集光させたりする。以下、具体的に説明する。なお、以下では、第1〜第6の実施形態で、ベース技術として、ランプバルブが1灯の構成について説明し、第7〜第13の実施形態で、ベース技術を用いたランプバルブが2灯の構成について説明する。
(第1の実施形態)
つぎに、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクタ100の概略構成を示す図であり、特に、光学系に着目して示した図である。このプロジェクタ100は、LCDパネル80を光変調素子とするLCD方式であり、光源ユニット120と、集光系70と、LCDパネル80と、投光光学系90とを備えている。
光源ユニット120は、光源として高圧水銀ランプのようなアーク放電により発光するランプバルブ122と、リフレクタ・システムとして放物線リフレクタ131、円筒形レンズ132及びコーンレンズ133とを備える。リフレクタ・システムである放物線リフレクタ131、円筒形レンズ132及びコーンレンズ133の形状等については後述する。
ランプバルブ122から出射した光は、円筒形レンズ132を通過し、放物線リフレクタ131で反射して平行光に変換されて集光系70に入射する。そして、集光系70を通過した光は、LCDパネル80に照射される。LCDパネル80に照射された光は、さらにLCDパネル80で光変調されて、投光光学系90によってスクリーンに投光される。
集光系70は、光源ユニット120側から順に、入射側フライアイレンズ71、出射側フライアイレンズ72、PBS73、第1照明レンズ74、第2照明レンズ75、及び入射側偏光板76が配置されて構成されている。本実施の形態では、光源ユニット120側から集光系70の入射側フライアイレンズ71に入射する光の特性、特に平行度及び入射角度分布を改善するものであり、集光系70以降の構成については、一般的に採用される構成であってよく、説明は省略する。
つぎに、図2及び図3をもとに、光源ユニット120の放物線リフレクタ131、円筒形レンズ132及びコーンレンズ133について詳細に説明する。図2は、光源ユニット120の断面形状及びランプバルブ122から出射された光の経路を入射側フライアイレンズ71まで示した図である。なお、図2(a)では、光が理想的な光源から出射した光路で示しており、図2(b)は、発光位置の電極間の移動を反映させた光路で示している。また、図3は、光源ユニット120で実現する光学的経路について説明するための図であり、ここでは、便宜的に図示で上側に出射する光路のみを図示している。また、以下の説明において、放物線の頂点と焦点を結ぶ直線を、便宜的に「放物線光軸Z1」と呼ぶ。なお、放物線リフレクタ131を構成する放物線形状(断面形状)は、後述のように照明系光軸Z0に対して、所定の角度θだけ傾いているので、傾斜放物線131cと称する。
放物線リフレクタ131は、その内面が反射面となっており、後述するように放物線の一部を照明系光軸Z0を中心に回転させた筒状体の形状となっており、ランプバルブ122を覆うように配置されている。さらに放物線リフレクタ131の内部にはランプバルブ122の外側を覆うようにして、筒状体の円筒形レンズ132が配置されている。
図3に示すように、放物線リフレクタ131の断面形状を構成する傾斜放物線131cは、照明系光軸Z0に対して、所定の角度θだけ傾いている。具体的には、傾斜放物線131cの前方端部131bが照明系光軸Z0に近づくように傾斜しており、傾斜放物線131cの放物線光軸Z1と、プロジェクタ100の照明系光軸Z0とが角度θで交差するように構成されている。傾斜放物線131cの後方端部131aは、ランプバルブ122の設置及びランプアーク部123から出射した光の利用限界を考慮して設計される。
そして、傾斜放物線131cの後方端部131aから前方端部131bの部分を照明系光軸Z0を中心に回転させて形成された筒状体が放物線リフレクタ131となる。従って、傾斜(角度θ)は照明系光軸Z0周りに全て適用される。このため、照明系光軸Z0が1本の直線であるが、傾斜放物線131cの中心軸線Z1は、照明系光軸Z0に対して円錐状となる。言い換えると、本実施形態の放物線リフレクタ131の反射面も照明系光軸Z0を回転中心とした回転体(筒状体)となっている。
円筒形レンズ132は、前後方向(図示では左右方向)に開口を有し、ランプバルブ122のランプアーク部123を覆うように形成されている。そして、円筒形レンズ132の断面形状は、レンズ形状となっている。このレンズ形状によって、ランプアーク部123から発光した光の範囲(光の放射角度の範囲)をある程度集光させて放物線リフレクタ131に進行させる。また、円筒形レンズ132のレンズ形状は、レンズ収差を最適化するように設計されている。この最適化においては、円筒形レンズ132のレンズ形状によるランプアーク部123の虚像A2が最適となるように設計される。本実施形態の最適化では、レンズ断面形状の入射側(ランプ側:内周面132a)は単一R形状で、出射側(リフレクタ側:外周面132b)は楕円形状としている。出射側は、単一R形状であると収差が大きくなってしまうため、ここでは楕円形状となっている。なお、出射側である外周面132bは、楕円形状に限る趣旨ではないが、単一R形状より収差を改善するために、外周面132bを楕円形状とすることで、最適設計が容易となるという利点がある。
この円筒形レンズ132を配置した最大の理由は、放物線リフレクタ131だけではランプアーク部123から出た大きな角度の配光分布に対して効率良く前方に照明することができず、放物線リフレクタ131に入射する前にある程度光の放射角度の範囲を絞ってから放物線リフレクタ131で反射させたほうが、効率が良いことを確認できたためである。
なお、この円筒形レンズ132は、一体で製作されてもよいし、複数に分割された要素によって製作されてもよい。なお、その分割方法は、一般的な製造手段により実現でき、本実施形態では特に限定しない。また、円筒形レンズ132の保持のために、円筒形レンズ132の後方(図示で左側)を一体で延長した構成とすると円筒形レンズの保持が容易となるが、特に特定の構造に限定するものでなく、一般的な構造であればよい。
この円筒形レンズ132を用いる場合、放物線リフレクタ131の形状も最適化することが望ましい。ここでは、放物線リフレクタ131の形状は、更に前方に配置されたコーンレンズ133を使用する事も考慮して最適化される。即ち、放物線リフレクタ131の形状は、上述のように、断面形状が放物線形状であり、かつ放物線光軸Z1を照明系光軸Z0より角度θだけ傾斜させた傾斜放物線形状となっている。この傾斜は、入射側フライアイレンズ71における照明光に関して、照明系光軸Z0付近の光量を増加させる目的にある。更に、ランプバルブ122から後方に出た光も放物線リフレクタ131までの距離を従来と比較して大きくする事も目的としている。また放物線の焦点位置は、ランプアーク部123の中心位置A1の円筒形レンズ132による虚像位置A2と一致させる事により、円筒形レンズ132を透過した光を、放物線光軸Z1と平行な光にする事ができる。ここで、放物線の焦点距離f(f値ともいう)は、円筒形レンズで光をロスしないように、また、放物線光軸Z1の傾斜角度θと共に最適化すべきものである。
また、放物線リフレクタ131の前方に配置されたコーンレンズ133は、断面形状が入射面133a及び出射面133bともに直線形状であり、放物線リフレクタ131で反射されて放物線光軸Z1と平行になっている光の進行方向を、照明系光軸Z0と平行な方向に変える機能を有する。つまり、入射面133aが凸状の円錐形状であり、出射面133bが凹状の円錐形状となっている。
このコーンレンズ133の形状は、照明系光軸Z0の位置や入射面133a及び出射面133bの角度をある程度自由に設計できる。照明系光軸Z0に平行な光にするためには、出射面133bの角度を入射面133aに対して所定角度を取るようにすればよい。なお、入射面133aの角度は、ある程度自由に決めることができるが、図3に示すように入射光に対して垂直にすることで、コーンレンズ133を出射した後の照明サイズを小さくする事ができる。
以上の構成による、ランプアーク部123を出射した光の入射側フライアイレンズ71までの光路について、図2をもとに簡単に説明する。ランプアーク部123を出射した光は、ランプアーク部123を覆うように配置されている円筒形レンズ132に入射し、光路を集光されて出射する。つまり、円筒形レンズ132は、ランプアーク部123の光の放射角度の範囲を前後方向に絞るように作用する。図示のように、後方側に出射した光L3は前方側に光路を変更され、また照明系光軸Z0に対して垂直方向(図2では、上下方向)に出射した光L2はそのまま直進し、前方側に出射した光L1は後方側に光路を変更する。後方側に出射した光L3、真横に出射した光L2、前方側に出射した光L1のそれぞれが、円筒形レンズ132において上述のような光路となることで、ランプアーク部123を出射した光は、全体として集光することになる。
円筒形レンズ132を出射した光は、放物線リフレクタ131の内面である反射面で反射する。ランプアーク部123の虚像位置A2(図3参照)は、上述のように、傾斜放物線131cの焦点であるので、放物線リフレクタ131で反射した光は、放物線光軸Z1と平行になり、コーンレンズ133へ入射する。コーンレンズ133へ入射した光は、コーンレンズ133の出射面133bで屈折して、光路が照明系光軸Z0と平行になり、入射側フライアイレンズ71へ向けて進む。
図21で示したような従来方式では、ランプバルブ722の後方へ進んだ光は、放物線リフレクタ731までの距離が近いために、つまり、f値が短いため、入射側フライアイレンズ71における光線角度が大きくなってしまう。その結果、入射側フライアイレンズ71での照明効率やPBS73でのPS分離・合成効率を悪化させてしまう。一方、図2(b)で示したように、入射側フライアイレンズ71における光線角度は、従来技術と比較して大きくならず、その結果、PS分離・合成効率を改善することができる。
つづいて、上記のプロジェクタ100(光源ユニット120)の効果を確認するシミュレーションを行ったので以下に説明する。まず、図4に入射側フライアイレンズ71における光量分布、より具体的には像高の分布を示す。これは、ランプ配光分布を同一とし、入射側フライアイレンズ71での照明範囲を同一としたときの光量分布を従来方式と比較をしたものである。この図のように、本実施形態では、照明系光軸Z0(=グラフで光軸からの距離0mm)に近い光量が、従来方式より増加していることが確認できる。また、光量の大きさも、従来方式と比べて、均一化されている。この観点においても、利用する光、つまりLCDパネル80に入射する光の品位を向上させることができている。
更に、図5に、入射側フライアイレンズ71での入射角度分布を示す。これは、ランプ配光分布を同一とし、入射側フライアイレンズ71での照明範囲を同一としたときの入射角度分布を従来方式と比較をしたものである。図示のように、本実施形態では、入射角度分布が照明系光軸(グラブで0度)に近い角度成分が増加している事がわかる。入射角度分布が照明系光軸に近い角度成分の割合を増加させることで、入射側フライアイレンズ71での照明効率やPBS73でのPS分離・合成効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態の応用例について説明する。上述のように、第1の実施形態の光源ユニット120では、良好な平行光照明方式の光源ユニット120及びプロジェクタ100を実現できた。また、ランプバルブ122の周囲の必要スペースもそれほど大きくならないとう利点がある。そこで、図6に示すように、本実施形態の光源ユニット220では、コーンレンズ133の前方に集光レンズ150を配置した構成とした。このように集光レンズ150を配置することで、良好な集光照明方式の光源ユニット220及び例えばDMD(Digital Micromirror Device)を光変調手段として備えるDLP方式(Digital Light Processing:登録商標)のプロジェクタを実現することができる。
光路について具体的に説明する。ランプバルブ122から出射した光は、第1の実施形態と同様の光路によって、コーンレンズ133で照明系光軸Z0に対して平行な光に変換される。そして、コーンレンズ133を出射した平行な光は、集光レンズ150に入射する。集光レンズ150に入射した光は、集光レンズ150で集光され、前方に配置されたロッドレンズ195に入射し、ロッドレンズ195を通過した光は、さらに前方に配置されるDMD等の光変調手段(図示せず)に照射され、さらに所定の投光系(図示せず)によりスクリーンに照射される。
このとき、集光レンズ150に入射する光が良好な平行光となっているため、集光レンズ150は、原則自由に設計できる。したがって、集光照明サイズを決めれば、集光の角度分布が自動的に定まる。
本実施の形態のような構造とすることで、円筒形レンズ132、放物線リフレクタ131、及びコーンレンズ133の構成等は、第1の実施形態で示した平行光照明方式の光源ユニット120と共通にすることができる。このために、LCD方式のプロジェクタ(平行光照明方式)とDLP方式のプロジェクタ(集光照明方式)とで、円筒形レンズ132、放物線リフレクタ131、及びコーンレンズ133の構成を共通に使用することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第2の実施形態におけるコーンレンズ133と集光レンズ150を一体に構成した複合コーンレンズ360を備えた光源ユニット320を有するプロジェクタについて説明する。複合コーンレンズ360以外の構成については、第2の実施形態と同様である。
図7は、本実施形態に係る光源ユニット320の概略構成図である。第2の実施形態(図6)で示した構成では、放物線リフレクタ131とロッドレンズ195の間の経路に、コーンレンズ133と集光レンズ150という二つの構成要素が配置された。本実施形態では、コーンレンズ133と集光レンズ150との機能を一体化した構成の複合コーンレンズ360を備えている。図2や図3に示したコーンレンズ133の入射面133a及び出射面133bの断面形状が直線であるのに対して、本実施形態で示す複合コーンレンズ360の入射面361及び出射面362の断面形状は曲面となっている。なお、複合コーンレンズ360は、第1及び第2の実施形態のコーンレンズ133と同様に、照明系光軸Z0を回転軸とする回転体である。
この集光レンズの形状、つまり複合コーンレンズ360の断面形状は、シンプルな形状を採用するのであれば平凸レンズでよいし、また、レンズ収差や光量効率を向上させる目的で片側(例えば、入射面361)が非球面形状の両凸レンズであってもよい。この非球面形状として、比較的簡単な形状として楕円形状があり、当然に、他の非球面形状でもよい。そして、複合コーンレンズ360の出射側(出射面362)の断面形状は、単一R形状でよい。なお、本実施形態では、両凸レンズとして図示している。
このように断面形状に関して見ると、複合コーンレンズ360の両凸レンズ形状の光軸Z2は、照明系光軸Z0に対して傾斜している。この傾斜角度は、レンズ収差を考慮すると、放物線リフレクタ131から反射してくる光線角度に対して平行に近いほど高い性能が実現できる。また、複合コーンレンズ360の両凸レンズの位置やR寸法など変えることによって、ロッドレンズ195の入射面での像サイズや入射角度分布をある程度自由に設計できる。なお、一般に、ロッドレンズ195の入射面における像サイズと入射角度分布性能はトレードオフの関係にあり、いずれか一方を決定すると他方は自動的に決まる。また、複合コーンレンズ360の形状は立体的に見れば、図7のような断面形状(複合コーンレンズ)が照明系光軸Z0周りに回転した形状である。
本実施形態は、図6で示した第2の実施形態と同じ条件で比較すると、特にシミュレーション結果は示していないが、ほぼ同等の性能が得られることが確認できた。また、図8に、一般的な楕円リフレクタ930を備える光源ユニット920(図9参照)と、本実施の形態の光源ユニット320の性能を確認したシミュレーション結果を示す。図9の光源ユニット920は、照明系光軸Z0と楕円の長軸とが一致する一般的な楕円リフレクタ930を備える。このシミュレーションでは、ロッドレンズ195の入射面における照明サイズを同等としたときのロッドレンズ入射角度分布を示している。
図示のように、本実施形態では、従来例より入射角度分布が照明系光軸(グラブで0度)に近い角度成分が非常に増加していることが分かる。このように、入射角度分布を照明系光軸に近い角度成分が多くなるようにすることで、コントラストや色純度、投射レンズ解像度などの光学性能が向上する。
(第4の実施形態)
また、第1〜第3の実施形態では、リフレクタ形状として断面形状が傾斜放物線であったが、本実施形態では、集光系照明方式の変形として図10で示すように、リフレクタ形状の断面形状が楕円の楕円リフレクタ431を備えた光源ユニット420としている。ここで、楕円形状は放物形状と同様に、照明系光軸Z0より楕円光軸Z3を傾斜させている。そして、この楕円リフレクタ431で反射した後の光の放射角度の範囲を、楕円光軸Z3の傾斜によって少し集光気味にし、凸レンズ形状の複合コーンレンズ460で集光させる。また、楕円の楕円リフレクタ431側の焦点位置は、ランプアーク部123の中心位置A1の円筒形レンズ132による虚像位置A2と一致させる。このような構成として、円筒形レンズ132を透過した光は、入射面461で、楕円光軸Z3の他方(複合コーンレンズ460側)の焦点方向に反射する。
さらに複合コーンレンズ460のレンズ形状を最適化する事によって、ロッドレンズ195の入射面における集光効率を良好にすることができる。本実施形態によると、照明系サイズ(ランプからロッドレンズまでの距離)を、第2及び第3の実施形態よりも、小さくすることができる。なお、照明効率としては第3の実施形態と同程度の性能であることが確認できている。
(第5の実施形態)
図11は、本実施形態に係る光源ユニット520の構成を示している。本実施形態の光源ユニット520では、第1の実施形態の変形例であって、例えば図2で示した円筒形レンズ132の代わりに、ハイブリッド円筒形レンズ140が用いられる。このハイブリッド円筒形レンズ140では、円筒形レンズ132の前側部分(図示で右側部分)の内側断面形状(ランプ側形状)が、ランプアーク部123の中心位置A1を中心としたR形状となっている。そして、このR形状の部分に表面反射膜141aが形成されている。このような構成とすることで、ランプアーク部123から前方へ発光した光L1を一度ランプアーク部123に戻し、直接後方に出射した光と併せてランプアーク部123の後方に出射し、放物線リフレクタ131で反射させる。このようにすることで、図1に示す実施形態よりも入射側フライアイレンズ71での入射角度分布が少し悪化し、入射側フライアイレンズ71での光量が少し減少するが、入射側フライアイレンズ71での照明サイズを劇的に小さくできる。さらに、入射側フライアイレンズ71までの照明系スペースも小さくできる。なお、本実施形態では、ランプアーク部123から前方へ発光した光L1を全て反射するように表面反射膜141aが形成されているが、どの方向の光を反射させるか、つまり、表面反射膜141aが形成される位置は、適宜設定することができる。
(第6の実施形態)
本実施形態では、上述のハイブリッド円筒形レンズ140を集光系の照明方式に適用したものである。図12は、本実施形態に係る光源ユニット620の概略構成図である。図示のように、この光源ユニット620は、図7で示した第3の実施形態の円筒形レンズ132をハイブリッド円筒形レンズ140へ変更している。つまり、ハイブリッド円筒形レンズ140では、円筒形レンズ132の前側部分の内側断面形状が、ランプアーク部123の中心位置A1を中心としたR形状となっている。そして、このR形状の部分に表面反射膜141aが形成されて、ランプアーク部123から前方へ発光した光L1を一度ランプアーク部123に戻し、直接後方に出射した光と併せてランプアーク部123の後方に出射し、放物線リフレクタ131で反射させる。本実施形態でも、第5の実施形態と同様の効果が得られる。
(第7の実施形態)
図13(a)は、本実施形態に係る光源ユニット1020の構成を示し、図13(b)は光源ユニット1020の第2の光源ユニット1022の出射直後(図13(a)の仮想A−A断面)の光領域を示している。本実施形態では、図11で示したハイブリッド円筒形レンズ140を備えた光源ユニット520を二つ用いた構成とする。そして、コーンレンズ133(又は入射側フライアイレンズ71)において、一方の光源からの光束領域の外側に、他方の光源からの光束領域が配置されるようにした。以下、詳細に説明する。
光源ユニット1020は、光源として、図示において下側の第1の光源ユニット1021と左側の第2の光源ユニット1022とを備えており、それらから出射した光は、途中の経路で光軸Z01、Z02を照明系光軸Z0に一致させコーンレンズ133に入射する。
第1の光源ユニット1021は、ランプバルブ122と、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aと、第1の放物線リフレクタ1131aとを備えている。ここで、第1の光源ユニット1021は、その光軸Z01が図示で上下方向に延び照明系光軸Z0に対して直交する配置となるように構成されている。また、第2の光源ユニット1022は、ランプバルブ122と、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bと、第2の放物線リフレクタ1131bとを備えている。第2の光源ユニット1022は、その光軸Z02が照明系光軸Z0と一致するように構成されている。
ここで、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aは、ランプアーク部123から前方に出射した光を反射するように、内周面の前方側が表面反射膜141aとなっている。つまり、図11で示したハイブリッド円筒形レンズ140と同様である。
一方で、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bは、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aとは反対に、内周面の後方側が表面反射膜141aとなって、ランプアーク部123から後方に出射した光を反射する。つまり構成自体は、図11で示したハイブリッド円筒形レンズ140と同様であるが、前後方向の向きが反対となっている。
さらにここでは、第1の光源ユニット1021の光軸Z01は、照明系光軸Z0に対して直交するように配置されており、第1の光源ユニット1021の光軸Z01は、反射ミラー1110で図示で直角右方向に曲り、照明系光軸Z0と一致する。つまり、第1の光源ユニット1021の光は、反射ミラー1110で反射し、反射後の光軸Z01が照明系光軸Z0と一致する。
また、第1及び第2の光源ユニット1021、1022のそれぞれのランプバルブ122のランプアーク部123からコーンレンズ133(又は入射側フライアイレンズ71)までの、光軸に沿った距離は同じとなっている。
さらに、第1の放物線リフレクタ1131aと第2の放物線リフレクタ1131bとを構成する曲面(反射面)のベースとなる傾斜放物線は同一形状となっている。つまり、図3で説明した傾斜放物線の焦点距離f及び放物線光軸の傾斜角度θ等が同一となる。言い換えると、理想的には所定の放物線リフレクタを、ランプアーク部123の位置を基準として前後(開放側と頂点側)に切り離し、後方側(頂点側)の構成を第1の放物線リフレクタ1131aとし、前方側(開放側)の構成を第2の放物線リフレクタ1131bとした構成ともいえる。
そして、第1の光源ユニット1021では、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aから後方に光が出射され、第2の光源ユニット1022では、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bから前方に光が出射される。したがって、第1の放物線リフレクタ1131aでは、ランプアーク部123よりも後側の領域が反射に使用される。第2の放物線リフレクタ1131bでは、ランプアーク部123よりも前側の領域が反射に使用される。
ここで、第1の光源ユニット1021の第1の放物線リフレクタ1131aで反射した光L11a〜L13aと、第2の光源ユニット1022の第2の放物線リフレクタ1131bで反射した光L11b〜L13bが、それぞれの光軸Z01、Z02を照明系光軸Z0に一致させてコーンレンズ133(又は入射側フライアイレンズ71)に入射する場面を想定する。なお、便宜的に、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aの非反射膜領域141bの後方側(図示では上側)から出射して第1の放物線リフレクタ1131aで反射する光を符号「L11a」で示す。また、非反射膜領域141bの略中央部分から出射する光を符号「L12a」で示す。さらに、非反射膜領域141bから光軸Z01に対して垂直に出射して第1の放物線リフレクタ1131aで反射する光を符号「L13a」で示す。
下側の第1のハイブリッド円筒形レンズ140aから出射した光L11a〜L13aは、第1の放物線リフレクタ1131aで反射ミラー1110に向けて反射される。そして、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aの最も後側から出射した光、つまり、最も第1の放物線リフレクタ1131aに近い位置から出射した光は、最も光軸Z01に近い光L11aとして表現される。逆に、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aの最も前方側から光軸Z01に対して垂直に出射した光は、光軸Z01から最も離れた光L13aとして表現される。
左側の第2のハイブリッド円筒形レンズ140bから出射した光L11b〜L13bは、第2の放物線リフレクタ1131bでコーンレンズ133に向けて反射される。そして、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bの最も後側から出射した光、つまり、最も第2の放物線リフレクタ1131bに近い位置で光軸Z02に対して垂直に出射した光は、最も光軸Z02に近い光L11bとして表現される。逆に、第2のハイブリッド円筒形レンズ140aの最も前方側から出射した光は、光軸Z02から最も離れた光L13bとして表現される。
なお、図13(b)に示すように、第2の光源ユニット1022の第2の放物線リフレクタ1131bにおける反射直後の光(図13(a)の仮想A−A断面)は、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bの後方に出射する光が無く、第2の放物線リフレクタ1131bでの反射後もその光に対応する領域に光が照射されないため、図示のように、光の存在する領域S1は環状になり、中心部分の円形の領域S2には光が存在しない。
そして、入射面(コーンレンズ133又は入射側フライアイレンズ71)では、第1の光源ユニット1021の光L11a〜L13aが、上記環状の領域S1の内側の円形形状の領域S2を埋めることになり、光の重複領域は存在しない。言い換えると、第1の光源ユニット1021の光L11a〜L13aが反射ミラー1110で反射した後は(又はコーンレンズ133では)、第2の光源ユニット1022の光L11b〜L13bが、第1の光源ユニット1021の光L11a〜L13aの外側を覆う形状、つまり環状形状となる。
なお、反射ミラー1110は、第2の光源ユニット1022の光L11b〜L13bの環状形状の内側部分に配置され、第1の光源ユニット1021の光L11a〜L13aを全て反射させる形状及び配置になる。
仮想的に、第1の光源ユニット1021を第2の光源ユニット1022に重ねて配置し、反射ミラー1110を取り除いた場合を想定する。すると、第1の放物線リフレクタ1131aと第2の放物線リフレクタ1131bとは、あたかも一つの放物線リフレクタとして構成される。
そして、内側の光領域を第1の光源ユニット1021が照射し、外側の光領域を第2の光源ユニット1022が照射する。そのために、あたかも同一位置に明るさが2倍の光源が配置された構成と実質同一の構成となる。
このような構成とすることで、ランプバルブ122から出射した光の利用する際の品位を向上させるとともに明るさを向上させることができる。つまり、光の利用効率をほとんど低下させることなく、より具体的には、明るさをほぼ2倍にすることができる。
(第8の実施形態)
図14は、本実施形態の光源ユニット2020を示した図である。本実施形態は、上述の第7の実施形態の変形例であり、第1の光源ユニット1021と第2の光源ユニット1022の配置を入れ替えるとともに、それに伴い反射ミラー1110の形状を変更させたものである。
図示のように、第1の光源ユニット2021は、ランプバルブ122と、第1の放物線リフレクタ2131aとを備え、その光軸Z01が照明系光軸Z0と一致するように配置されている。一方、第2の光源ユニット2022は、ランプバルブ122と、第2の放物線リフレクタ2131bとを備え、その光軸Z02が照明系光軸Z0に対して直交するように配置されている。そして、光軸Z02は、反射ミラー2110によって反射され、照明系光軸Z0と一致するようになっている。
また、上述のように、第1の光源ユニット2021の第1のハイブリッド円筒形レンズ140aは、前方側に表面反射膜141aを有していることから、後方にのみ光を出射する。したがって、第1の光源ユニット2021は、コーンレンズ133(又は入射側フライアイレンズ71)において内側の円状の光領域を構成する光を出射することになる。一方で、第2の光源ユニット2022は、後方側に表面反射膜141aを有していることから、前方にのみ光を出射する。したがって、第2の光源ユニット2022は、コーンレンズ133(又は入射側フライアイレンズ71)において外側の環状の光領域を構成する光を出射することになる。
そして、第2の光源ユニット2022の光を反射させる反射ミラー2110は、略環状の形状として、環状ミラー本体2111と光通過孔2112を備える。光通過孔2112は、ちょうど第1の光源ユニット2021の光L21a〜L23aが通過できる大きさの開口となっている。また、環状ミラー本体2111は、ちょうど第2の光源ユニット2022からの光L21b〜L23bを反射する形状となっている。
本実施形態によると、第7の実施形態と同様の効果が得られる。
(第9の実施形態)
本実施形態は、図15に示すように、第8の実施形態の第1の光源ユニット2021の配置を変更したもので、第1の光源ユニット3021を第2の光源ユニット3022に対向するように配置している。さらに、第1の光源ユニット3021の光L31a〜L33aを反射させる反射ミラー3115を設けている。
具体的には、 図示のように、第1の光源ユニット3021は、ランプバルブ122と、第1の放物線リフレクタ3131aとを備え、その光軸Z01が照明系光軸Z0と直交するように配置されている。また、第2の光源ユニット3022は、ランプバルブ122と、第2の放物線リフレクタ3131bとを備え、その光軸Z02が照明系光軸Z0に対して直交するように配置されている。
また、図8と同様に、第2の光源ユニット3022の光L31b〜L33bを反射させる反射ミラー3110は、略環状の形状として、環状ミラー本体3111と光通過孔3112を備える。光通過孔3112は、ちょうど第1の光源ユニット3021の光L31a〜L33aが通過できる大きさの開口となっている。また、環状ミラー本体3111は、ちょうど第2の光源ユニット3022からの光L31b〜L33bを反射する形状となっている。
さらに、第1の光源ユニット3021の光L31a〜L33を反射させ、光軸Z01を照明系光軸Z0に一致させる反射ミラー3115が、光通過孔3112に配置されている。
本実施形態によると、第7及び第8の実施形態と同様の効果が得られる。
(第10の実施形態)
図16は、本実施形態に係る光源ユニット4020の構成を示している。この光源ユニット4020は、第7の実施形態の光源ユニット1020の第1及び第2の放物線リフレクタ1131a、1131bを、図10で示した様な集光系のリフレクタである第1及び第2の楕円リフレクタ4131a、4131bに置き換えたものである。また、集光手段も図10の複合コーンレンズ460と同様の複合コーンレンズ1060が配置される。
そして、第1の光源ユニット4021のランプアーク部123から出射した光のうち前方(図示では上方向)に出射した光は、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aの表面反射膜141aで反射し戻される。そして、ランプアーク部123から直接後方に出射した光と、表面反射膜141aで反射して後方に戻ってきた光は、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aを通過し、第1の楕円リフレクタ4131aで、複合コーンレンズ1060に向けて反射される。なお、第1の楕円リフレクタ4131aと複合コーンレンズ1060との経路上には、第7の実施形態と同様に、光軸Z01を照明系光軸Z0に一致されるための反射ミラー4110が配置されている。
また、第2の光源ユニット4022のランプアーク部123から出射した光のうち後方(図示では左方向)に出射した光は、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bの表面反射膜141aで反射し戻される。そして、ランプアーク部123から直接前方に出射した光と、表面反射膜141aで反射して前方に戻ってきた光は、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bを通過し、第2の楕円リフレクタ4131bで、複合コーンレンズ1060に向けて反射される。なお、第2の光源ユニット4022とは異なり、第1の光源ユニット4021の光軸Z01は、照明系光軸Z0と一致するように配置されているため、反射ミラー4110は不要である。
複合コーンレンズ1060への入射面では、第1の光源ユニット4021の第1の光L41a〜43aが内側の円形形状となり、第2の光源ユニット4022の第2の光L41b〜43bが第1の光41a〜43aの外側を環状に覆う形状となる。また、反射ミラー4110は、第2の光L41b〜43bの環状形状の内側部分に配置され、第1の光源ユニット4021に光を全て反射させる形状及び配置になる。
本実施形態によると、第7〜第9の実施形態と同様の効果が得られる。
(第11の実施形態)
図17は、本実施形態の光源ユニット5020を示した図であり、第7の実施形態と第8の実施形態の関係同様に、上述の第10の実施形態の第1の光源ユニット4021と第2の光源ユニット4022との配置を入れ替え、反射ミラー4110の形状を変更したものである。
図示のように、第1の光源ユニット5021は、光軸Z01が照明系光軸Z0と一致するように配置されている。一方、第2の光源ユニット5022においては、光軸Z02が照明系光軸Z0に対して直交するように配置されている。そして、光軸Z02は、反射ミラー5110によって反射され、照明系光軸Z0と一致するようになっている。
また、上述のように、第1の光源ユニット5021の第1のハイブリッド円筒形レンズ140aは、前方側に表面反射膜141aを有していることから、後方にのみ光を出射する。したがって、第1の光源ユニット5021は、複合コーンレンズ1060において内側の円状の光束領域を構成する光を出射することになる。一方で、第2の光源ユニット5022は、後方側に表面反射膜141aを有していることから、前方にのみ光を出射する。したがって、第2の光源ユニット5022は、複合コーンレンズ1060において外側の環状の光束領域を構成する光を出射することになる。
そして、第2の光源ユニット5022の光を反射させる反射ミラー5110は、略環状の形状として、環状ミラー本体5111と光通過孔5112を備える。光通過孔5112は、ちょうど第1の光源ユニット5021の光が通過できる大きさの開口となっている。また、環状ミラー本体5111は、ちょうど第2の光源ユニット5022からの光を反射する形状となっている。
本実施形態によると、第10の実施形態と同様の効果が得られる。
(第12の実施形態)
図18に、本実施形態の光源ユニット6020を示す。この光源ユニット6020は、第9の実施形態である図15の構成を、集光系である第1の光源ユニット6021と第2の光源ユニット6022に置き換えたものである。言い換えると、第11の実施形態の第1の光源ユニット5021を第2の光源ユニット5022と対向するように移動させたものである。
具体的には、図示のように、第1の光源ユニット6021を、第2の光源ユニット6022に対向するように配置し、第1の光源ユニット6021の光L61a〜63aを反射させる反射ミラー6115を設けている。つまり、第1の光源ユニット6021の光を反射させ、光軸Z01を照明系光軸Z0に一致させる反射ミラー6115が、光通過孔6112に配置されている。
したがって、第1の光源ユニット6021のランプバルブ122から出射した光は、第1のハイブリッド円筒形レンズ140aを通過し、第1の楕円リフレクタ6131a及び反射ミラー6015で反射して、複合コーンレンズ1060に入射する。
また、第2の光源ユニット6022のランプバルブ122から出射した光は、第2のハイブリッド円筒形レンズ140bを通過し、第2の楕円リフレクタ6131b及び反射ミラー6110で反射され複合コーンレンズ1060に入射する。
その結果、第10及び11の実施形態と同様に、複合コーンレンズ1060の入射面では、第1の光源ユニット6021の光L61a〜63aが内側の領域となり、第1の光源ユニット6021の環状の光L61b〜63bは、第1の光源ユニット6021の光L61a〜63aの外側になる。つまり、第10及び第11の実施形態と同様の効果が得られる。
(第13の実施形態)
図19は、本実施形態の光源ユニット7020を示している。本実施形態では、集光系の第1の光源ユニット7021の後に第2の光源ユニット7022を配置する。それぞれの光軸Z01、Z02は、照明系光軸Z0と一致している。
第1の光源ユニット7021の第1のハイブリッド円筒形レンズ140aは、前方側に表面反射膜141aを有していることから、後方にのみ光を出射する。そして、前述の実施形態と同様に、第1の光源ユニット7021は、複合コーンレンズ1060において内側の円状の光束領域を構成する光を出射する。一方で、第2の光源ユニット7022は、後方側に表面反射膜141aを有していることから、前方にのみ光を出射する。そして、第2の光源ユニット7022は、複合コーンレンズ1060において外側の環状の光束領域を構成する光を出射する。
そして、第2の光源ユニット7022から出射される光L71b〜73bは、複合コーンレンズ1060までの光路上で環状の光領域を構成している。そして、第1の光源ユニット7021が、第2の光源ユニット7022の環状の光領域の内側に配置される。このとき、第1の光源ユニット7021の最も外側の光L73aが、第2の光源ユニット7022の最も内側の光L71bと一致する。そのため、ここでは、第2の光源ユニット7022のランプバルブ122は、第1の光源ユニット7021のランプバルブ122と同一である。ただし、第2の光源ユニット7022が第1の光源ユニット7021より後方に配置されことにともない、第1の光源ユニット7021と第2の光源ユニット7022の各ランプアーク部123(第1焦点A1)から照射面までの距離が異なってくる。そのため、第2の楕円リフレクタ7131bを構成する傾斜楕円形状を、第1の楕円リフレクタ7131aを構成する傾斜楕円形状と相対的に拡大させる必要がある。拡大量は、上述したように、第1の光源ユニット7021の最も外側の光L73aが、ちょうど第2の光源ユニット7022の最も内側の光L71bと一致する量である。
その結果、第10〜12の実施形態と同様に、複合コーンレンズ1060の入射面では、第1の光源ユニット7021の光L71a〜73aが内側の領域となり、第2の光源ユニット7022の環状の光L71b〜73bは、第1の光源ユニット7021の光L71a〜73aの外側になる。つまり、第10〜12の実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実施形態では、リフレクタとして楕円リフレクタを備える構成に適用したが、放物線リフレクタを備える構成についても適用可能である。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 光学系
70 集光系
71 入射側フライアイレンズ
72 出射側フライアイレンズ
73 PBS
74 第1照明レンズ
75 第2照明レンズ
76 入射側偏光板
80 LCDパネル
90 投光光学系
100 プロジェクタ
122 ランプバルブ
123 ランプアーク部
131 放物線リフレクタ
132 円筒形レンズ
132a 内周面
132b、142 外周面
133 コーンレンズ
133a、151、361、461 入射面
133b、152、362、462 出射面
140 ハイブリッド円筒形レンズ
140a 第1のハイブリッド円筒形レンズ
140b 第2のハイブリッド円筒形レンズ
141a 表面反射膜
141b 非反射膜領域
150 集光レンズ
195 ロッドレンズ
360、460、1060 複合コーンレンズ
431 楕円リフレクタ
1020、2020、3020、4020、5020、6020、7020 光源ユニット
1021、2021、3021、4021、5021、6021、7021 第1の光源ユニット
1022、2022、3022、4022、5022、6022、7022 第2の光源ユニット
1131a、2131a、3131a 第1の放物線リフレクタ
1131b、2131b、3131b 第2の放物線リフレクタ
4131a、5131a、6131a、7131a 第1の楕円リフレクタ
4131b、5131b、6131b、7131b 第2の楕円リフレクタ
1110、2110、3110、3115、4110、5110、6110、6115 反射ミラー
2111、3111、5111、6111 環状ミラー本体
2112、3112、5112、6112 光通過孔
Z0 照明系光軸
Z1 放物線光軸
Z01、Z02 光軸

Claims (8)

  1. それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、
    放物線の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、前記光源から出射した光を反射させるリフレクタと、
    前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、
    前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に平行になるように変更する回転体レンズと、
    を備え、
    前記放物線の中心軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、
    前記筒状レンズの虚像の位置が、前記傾斜した放物線の焦点と一致し、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは異なる位置に配置され、前記回転体レンズまでの光路上で、各光軸を一致させるとともに、前記第1及び第2のリフレクタ・システムからの光の進行を遮らないように形成された光路変更手段と、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記リフレクタは、前記光源よりも後方に形成されている
    ことを特徴とするリフレクタ・システム。
  2. それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、
    楕円の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、光源から出射した光を反射させるリフレクタと、
    前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、
    前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に対しての傾斜が小さくなる方向に変更する回転体レンズと、
    を備え、
    前記楕円の長軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、
    前記筒状レンズの虚像の位置が、前記楕円の一方の焦点と一致し、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは異なる位置に配置され、前記回転体レンズまでの光路上で、各光軸を一致させるとともに、前記第1及び第2のリフレクタ・システムからの光の進行を遮らないように形成された光路変更手段と、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記リフレクタは、前記光源よりも後方に形成されている
    ことを特徴とするリフレクタ・システム。
  3. 前記光路変更手段は、前記第1のリフレクタ・システムの光を反射させるミラーを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のリフレクタ・システム。
  4. 前記光路変更手段は、前記第2のリフレクタ・システムの光を反射させるミラーを備えることする請求項1から3までのいずれかに記載のリフレクタ・システム。
  5. 前記第1のリフレクタ・システムと前記第2のリフレクタ・システムは、対向配置され、
    前記光路変更手段は、前記第1のリフレクタ・システムの光を反射させる第1のミラーと、前記第2のリフレクタ・システムの光を反射させる第2のミラーを備え、
    前記第2のミラーは環状のミラーであり、前記第1のミラーが、前記第2のミラーの環状の内部開口に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリフレクタ・システム。
  6. それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、
    放物線の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、前記光源から出射した光を反射させるリフレクタと、
    前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、
    前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に平行になるように変更する回転体レンズと、
    を備え、
    前記放物線の中心軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、
    前記筒状レンズの虚像の位置が、前記傾斜した放物線の焦点と一致し、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムは、前記第1のリフレクタ・システムに対して同一光軸上の後方に配置され、
    前記第1のリフレクタ・システムは、前記第2のリフレクタ・システムが環状に出射する光の領域の内側部分の光が無い領域に、光を出射する
    ことを特徴とするリフレクタ・システム。
  7. それぞれ光源が配置される第1及び第2のリフレクタ・システムを備え、
    前記第1及び第2のリフレクタ・システムは、それぞれ、
    楕円の一部を所定の回転軸を中心に回転して形成された形状を有し、光源から出射した光を反射させるリフレクタと、
    前記光源と前記リフレクタとの間に設けられ、前記光源から前記リフレクタへ向かう光の範囲を集光する筒状レンズと、
    前記リフレクタの前方に配置され、前記リフレクタからの光の進行方向を、前記回転軸に対しての傾斜が小さくなる方向に変更する回転体レンズと、
    を備え、
    前記楕円の長軸は、前記リフレクタの前記回転軸に対して傾いており、
    前記筒状レンズの虚像の位置が、前記楕円の一方の焦点と一致し、
    前記第1のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より前方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第1の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムの前記筒状レンズは、前記光源より後方側に出射した光を前記光源方向へ反射させる第2の反射手段を備え、
    前記第2のリフレクタ・システムは、前記第1のリフレクタ・システムに対して同一光軸上の後方に配置され、
    前記第1のリフレクタ・システムは、前記第2のリフレクタ・システムが環状に出射する光の領域の内側部分の光が無い領域に、光を出射する
    ことを特徴とするリフレクタ・システム。
  8. 請求項1〜7までのいずれかに記載のリフレクタ・システムを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015148796A (ja) * 2014-01-09 2015-08-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2018166039A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 セイコーエプソン株式会社 光射出装置および画像表示システム

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