JP2011164032A - パルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法並びにその測定装置 - Google Patents

パルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法並びにその測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パルス若しくは周期的に変化する熱源を用いることで、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性値を精度よく測定する方法およびその測定装置を提供する。
【解決手段】加熱吸熱切替え可能な点状熱源2を、二次元異方性熱伝導物質である被測定物体1の表面に接触し、前記被測定物体1の表面を前記点状熱源2により加熱吸熱して、この被測定物体1の表面の複数箇所に配置した温度測定素子3で、この被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定して、前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性である主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,及び主軸角測定方法並びにこれらを測定する測定装置に関するものである。
二次元異方性熱伝導物質の効率的,高精度の主軸熱物性値(主軸熱伝導率、主軸熱拡散率など)の分離測定法を確立することは重要である(特許文献1参照)。
従来の二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性値(主軸熱伝導率,主軸熱拡散率など)の分離測定法では、一定出力の熱源を用いて測定していたが、非定常状態の温度分布から主軸熱伝導率,主軸熱拡散率を同時に精度よく求める事が難しかった。
特開2005−214858号公報
本発明は、従来の測定法が有していた問題点を解決するものであり、パルス若しくは周期的に変化する熱源を用いることで、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性値(主軸熱伝導率,主軸熱拡散率など)を精度よく測定する方法及びその測定装置を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
加熱吸熱切替え可能な点状熱源2を、二次元異方性熱伝導物質若しくは二次元等方性熱伝導物質である被測定物体1の表面に接触し周期的に加熱吸熱して、この被測定物体1の表面の複数箇所に配置した温度測定素子3で、この被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における周期的な温度波の位相差及び温度差を測定して、前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定することを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法に係るものである。
また、ペルチエ素子8により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源2を、二次元異方性熱伝導物質若しくは二次元等方性熱伝導物質である被測定物体1の表面に接触し、前記ペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記被測定物体1の表面を前記点状熱源2によりパルス若しくは周期的に加熱吸熱し、この被測定物体1の表面の複数箇所に配置した温度測定素子3で、この被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定して、前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定することを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法に係るものである。
また、前記被測定物体1の表面の複数箇所に配置する前記温度測定素子3を、前記点状熱源2を中心とする互いに等角度を成す複数の放射方向を測定軸方向としてこの測定軸方向に等間隔に配置し、この温度測定素子3により各測定点の前記温度波の位相差及び温度差を測定して、各測定軸方向の熱伝導率および熱拡散率を実測値として算出し、これらの算出結果を用いて前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を算出することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法に係るものである。
また、前記各測定軸方向の熱伝導率は、前記点状熱源2から単位時間当たりに流れる熱量,前記点状熱源2からこの放射方向である前記測定軸方向の前記各測定点までの距離の対数比,前記被測定物体1の厚さ,及び前記測定点の温度差で表されるQ・ln(r/r)/(2πhΔT)により算出し、前記各測定軸方向の熱拡散率は、パルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の時間に関する位相差で表されるtΔr/(4πτ)により算出することを特徴とする請求項3記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法に係るものである。
また、前記点状熱源2をペルチエ素子8を有する構成とし、このペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記点状熱源2が前記被測定物体1の表面に対して加熱と吸熱とを繰り返す熱流束の印加条件を設定し、絶対法を用いて前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を同時に測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法に係るものである。
また、加熱吸熱切替え可能な点状熱源2と、被測定物体1の表面に複数箇所に配置する温度測定素子3とを具備し、前記被測定物体1を前記点状熱源2で周期的に加熱吸熱して、この被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における周期的な温度波の位相差及び温度差を前記温度測定素子3で測定して、前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するように構成したことを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置に係るものである。
また、ペルチエ素子8により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源2と、被測定物体1の表面に複数箇所に配置する温度測定素子3とを具備し、前記ペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記点状熱源2が周期的に加熱吸熱を繰り返すように構成し、前記被測定物体1を前記点状熱源2で周期的に加熱吸熱して、この被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態におけるパルス周期若しくはsin関数,cos関数などの周期関数で表される周期の温度波の位相差及び温度差を前記温度測定素子3で測定して、前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するように構成したことを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置に係るものである。
また、前記温度測定素子3を、前記点状熱源2を中心とする互いに等角度を成す複数の放射方向の直線上に等間隔に配置し、各測定点の時間に関するパルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の位相差および温度差を用いて各測定軸方向の熱伝導率及び熱拡散率を実測値として算出する実測値算出部16を具備し、これらの算出結果を用いて前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を算出するように構成したことを特徴とする請求項6,7のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置に係るものである。
また、前記実測値算出部16は、前記各測定軸上の熱伝導率を、前記点状熱源2から単位時間当たりに流れる熱量,前記点状熱源2から放射方向線上の前記測定点までの距離の対数比,前記被測定物体1の厚さ,及び前記測定点の温度差で表されるQ・ln(r/r)/(2πhΔT)により算出する手段と、前記各測定軸上の熱拡散率を、パルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の時間に関する位相差で表されるtΔr/(4πτ)により算出する手段とで構成したことを特徴とする請求項8記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置に係るものである。
また、前記点状熱源2を、ペルチエ素子8を有する構成とし、このペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を加えて前記点状熱源2が前記被測定物体1の表面に対してパルス周期若しくは周期関数で表される周期で加熱と吸熱とを繰り返す熱流束の印加条件を設定し、絶対法を用いて前記被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を同時に測定するように構成したことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、二次元異方性熱伝導物質の効率的且つ高精度の主軸熱物性値(主軸熱伝導率、主軸熱拡散率など)を測定することができる。
また、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性を測定することで二次元等方性熱伝導物質との識別が容易に可能となる。即ち、例えば、二次元異方性熱伝導物質は、主軸熱伝導率が通常二つの異なる値となるが、二次元等方性熱伝導物質の場合は、この値が同一となるため値が一つとなることで容易に識別ができる。
本実施例の二次元異方性熱伝導物質の点状熱源に対する温度測定素子の配置状況を示す説明図である。 本実施例の点状熱源、ペルチエ素子、試料ホルダー部を示す説明概要図である。 本実施例の二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性値及び主軸角を測定する測定装置の構成図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
また、本発明による測定方法は、例えば、熱源であるペルチエ素子8の片面に同一面積の薄い銅などの金属板9を貼り付けこの面上に細い金属棒10を溶接したものを点状熱源2とし、この点状熱源2の熱源となるペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電した状態の点状熱源2の先端を二次元異方性熱伝導物質である被測定物体1に接触させ、被測定物体1の表面に接触させた一点の熱源点を中心として一様に熱を拡散させるため、熱は二次元異方性熱伝導物質の特性を反映した形で拡散していくので、異方性特性を考慮した二次元的な被測定物体1の表面の温度分布から、温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定することにより二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定する。
また、本発明による測定装置は、例えば、一定形状の棒状金属体10にペルチエ素子8を接続したもので、この棒状金属体10が、点状熱源2となり点接触した被測定物体1の表面に熱が流れていく熱流場を形成し、点状熱源2から同一間隔で離れた三カ所の位置に、等角度(例えば120°間隔)で9点の温度測定点を設け、これら温度測定点の温度場の変化する非定常状態若しく温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定し、等間隔にある三方向の熱伝導率、及び熱拡散率を測定し、これらの測定値から主軸方向を算出し、最終的に、主軸熱伝導率、主軸熱拡散率、及び主軸角を測定する装置である。
また、例えば、二次元異方性物質の表面上に設定された各温度測定点の温度測定は、点状熱源2によって加えられた熱量が、被測定物体1に如何に加熱、吸収、拡散されるかを測定するものであり、例えば、実験に当たっては、二次元異方性熱伝導物質の熱のリーク損失を防ぐため被測定物体1全体及び点状熱源2をホルダー11で覆う。
また、例えば、主軸熱物性測定においてより精度の高い測定を行う場合には、点状熱源2による被測定物体1の表面上にある9点の測定温度点温度をmKの高分解能温度で測定する必要があるが、本装置は、この要求を十分に満たしており、二次元異方性熱伝導物質の主軸物性値を測定、算出する手段を備えている。
従って、本発明は、二次元異方性熱伝導物質である被測定物体1の表面に直接設定した点状熱源2により、例えばペルチエ素子8にパルス電流若しくは周期関数で表される周期的な電流を加え、発生した熱を微少面積の点状熱源2から、被測定物体1の表面に熱を加え、被測定物体1の表面、及び内部を熱が拡散していく状況を、例えば、一方向に3点ずつ等間隔に設置した温度測定素子3により時間を関数として測定し、その幾何学的関係を利用して、三方向の熱伝導率、及び熱拡散率より主軸角の方向と、各主軸熱物性値である、二つの主軸熱伝導率、及び二つの主軸熱拡散率を直接決定することができる。
本発明の具体的な実施例について図1〜図3に基づいて説明する。
本実施例は、ペルチエ素子8により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源2を二次元異方性熱伝導物質若しくは二次元等方性熱伝導物質である被測定物体1の表面に接触し、ペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して被測定物体1の表面を周期的に加熱吸熱し、点状熱源2を接触させる被測定物体1の表面に複数箇所に配置した温度測定素子3で、被測定物体1の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定して、被測定物体1の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法である。
先ず、本実施例の二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率、主軸熱拡散率、及び主軸角を測定するための二次元熱物性測定部,測定装置及び測定装置全体図を、それぞれ図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、その熱流計式多点温度測定法による二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置の点状熱源2、及び9箇所の温度測定点(点(ア)から点(ケ)のr,r,rの各位置に取り付け)の配置状況を示している。温度測定素子3としての熱電対3の取り付け位置は角度αとして、α=120°の場合を示しているが、α=120°の同一角上の異なる3軸、即ち、熱電対設置軸L(0°)4、熱電対設置軸L(120°)5、熱電対設置軸L(240°)6における測定軸上の9点の温度変化を測定することにより、実測熱伝導率(式(1))と実測熱拡散率(式(8))を求めることにより、2種類の異なる主軸熱伝導率(式(4),式(5))、主軸熱拡散率(式(11),式(12))及び主軸角の位置φλ(式(7))を同時に測定できることを示している。
図2は、点状熱源2とペルチエ素子8及び試料ホルダー部の詳細を示している。
具体的には、ペルチエ素子8の片面に例えば同一面積の薄い銅などの金属板9を貼り付けこの面上に細い円柱状の金属棒10を溶接して点状熱源2を構成し、この点状熱源2の先端が試料1(被測定物体1)の表面に接触するように点状熱源2を試料1上に立設し、二次元異方性熱伝導物質の熱のリーク損失を防ぐため試料1全体及び点状熱源2をホルダー11で覆った構成としている。
また、上述のように構成した点状熱源2に設けたペルチエ素子8にペルチエ素子用電源14でパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を周期的に加え、点状熱源2に流入熱量Qを発生させ、二次元異方性熱伝導物質である試料1の表面に熱を加える。
この流入熱量Qは、熱流計7で温度測定点(コ)及び温度測定点(サ)の温度を測定し、既知である円柱状の金属体10の熱伝導率を用いて、フーリエの法則から求めることができる。
また、試料1の表面は、対流による熱損出を減少させるため、点状熱源2とペルチエ素子8及び試料ホルダー部を断熱材12で覆い、主軸熱物性値の測定精度を高めることができる。
図3は、測定装置の全体概要図を示している。二次元異方性熱伝導物質である試料1を試料設置台13にのせ、ホルダー11で被測定物体1の全体を覆った後、点状熱源2を用いて試料1を局所的にパルス周期若しくは周期関数で表される周期で周期的に加熱、吸熱し、試料1の表面に配置した9点の熱電対3の温度変化と位相温度変化を、マルチ温度計15を使って測定し、これらの測定データを実測値算出部16としてのコンピュータ16に格納する。
これらの温度変化の測定値は、直ちに、コンピュータ16により二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率、主軸熱拡散率、比熱、及び主軸角として、瞬時に解析・表示されることとなる。
また、上述した測定方法及び測定装置を用いて、二次元異方性熱伝導物質である試料1の表面に設置した3組×3対の熱電対3の中央にペルチエ素子8により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源2を設置し、ペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電してパルス周期若しくはsin関数,cos関数などの周期関数で表される周期で発生させた点状熱源2の熱を加え、この熱が拡散して二次元異方性熱伝導物質の特性を反映した非定常温度分布若しくは定常温度分布を示すことになるが、この温度の変化若しくは分布状態を測定して、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率と主軸熱拡散率とが同時に分離測定できることを以下に理論的に示す。
3対の熱電対による一方向の熱伝導率は、熱電対3の点状熱源2からの距離と定常状態の測定温度差の式(1)で表すことができる。測定温度は周期を帯びているが、この周期をフーリエ変換もしくは1次近似等により取り除いた値を使用して、測定温度差を求める。
ここで、Q:点状熱源2から供給される熱量、h:二次元異方性熱伝導物質の試料の厚さ、λ:測定軸方向の実測熱伝導率、r、r:温度測定位置までの半径を表す。
一般的に、3つの測定軸における熱伝導率を用いて、次式より主軸熱伝導率は、式(2)により算出される。
ここで、λp1:一つの主軸熱伝導率、α:三つの測定軸の間の角度、λ、λ、λ:三つの軸における熱伝導率の実測値を示す。
同様にλP2は、次式(3)で算出される。
ここで、λp2は他方の主軸熱伝導率を示す。
特に、式(1)で実験的に求められた0°,120°,及び240°における熱伝導率は、二次元異方性熱伝導物質の熱物性値を表しているので、次式より1つの主軸熱伝導率λP1は、式(4)により算出される。
同様にλP2は、次式(5)で算出される。
更に、二次元異方性熱伝導物質の主軸角φλは、一般的に式(6)により求められる。
ここで、φλは実験的に3つの測定軸の実測熱伝導率λ、λ、λによって決定される主軸角、λk1k2は定数である。
特に0°,120°及び240°における主軸角φλは、式(7)により求められる。
一方、0°,120°及び240°の9点の温度を測定することにより、非定常状態における温度波の位相差から時間遅れを求め、更に次式(8)を用いて、これらの各軸方向における熱拡散率を求めることができる。
ここで、Δr:r−r若しくはr−rで表される設置熱電対間距離、t:熱源の周期、τ:2つの温度波の時間遅れ、κ:測定軸方向の実測熱拡散率の測定値を示す。
一般的に、3つの測定軸における熱拡散率を用いて、次式より主軸熱拡散率は、式(9)により算出される。
ここで、κp1:一つの主軸熱伝導率、κ、κ、κ:3つの測定軸における熱拡散率の実測値を示す。
同様に、もう一方の主軸熱拡散率κP2を、次式(10)により求めることができる。
ここで、λp2は他方の主軸熱伝導率である。
特に、0°,120°,及び240°における熱拡散率の実測値により、次式(11)を用いて、一つの主軸熱拡散率κP1を求めることができる。
同様に、もう一方の主軸熱拡散率κP2を、次式(12)により求めることができる。
更に、被測定物体の比熱は、これらの主軸熱伝導率及び主軸熱拡散率から、次式(13)により算出できる。
ここで、cは比熱、ρは試料密度である。
上述した主軸熱伝導率の算出式、式(4),式(5)及び主軸熱拡散率の算出式、式(11),式(12)、その主軸角の算出式、式(7)に従って二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を高精度に測定することが可能となる。
従って、本実施例は、二次元異方性熱伝導物質である試料1の表面に、ペルチエ素子8により加熱吸熱の切替え可能な点状熱源2を接触させ、このペルチエ素子8にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電してパルス周期若しくはsin関数,cos関数などの周期関数で表される周期で発生させた点状熱源2の熱を加え、この熱が拡散して二次元異方性熱伝導物質の特性を反映した非定常状態若しくは定常状態における温度分布の変化状態を測定して、二次元異方性熱伝導物質の主軸熱伝導率と主軸熱拡散率とが同時に分離測定できる効率的且つ高精度に二次元異方性熱伝導物質の主軸熱物性値(主軸熱伝導率,主軸熱拡散率など)を測定する方法並びにその測定装置となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 被測定物体
2 点状熱源
3 温度測定素子
8 ペルチエ素子
16 実測値算出部

Claims (10)

  1. 加熱吸熱切替え可能な点状熱源を、二次元異方性熱伝導物質若しくは二次元等方性熱伝導物質である被測定物体の表面に接触し周期的に加熱吸熱して、この被測定物体の表面の複数箇所に配置した温度測定素子で、この被測定物体の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における周期的な温度波の位相差及び温度差を測定して、前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定することを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
  2. ペルチエ素子により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源を、二次元異方性熱伝導物質若しくは二次元等方性熱伝導物質である被測定物体の表面に接触し、前記ペルチエ素子にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記被測定物体の表面を前記点状熱源によりパルス若しくは周期的に加熱吸熱し、この被測定物体の表面の複数箇所に配置した温度測定素子で、この被測定物体の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における温度波の位相差及び温度差を測定して、前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定することを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
  3. 前記被測定物体の表面の複数箇所に配置する前記温度測定素子を、前記点状熱源を中心とする互いに等角度を成す複数の放射方向を測定軸方向としてこの測定軸方向に等間隔に配置し、この温度測定素子により各測定点の前記温度波の位相差及び温度差を測定して、各測定軸方向の熱伝導率および熱拡散率を実測値として算出し、これらの算出結果を用いて前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を算出することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
  4. 前記各測定軸方向の熱伝導率は、前記点状熱源から単位時間当たりに流れる熱量,前記点状熱源からこの放射方向である前記測定軸方向の前記各測定点までの距離の対数比,前記被測定物体の厚さ,及び前記測定点の温度差で表されるQ・ln(r/r)/(2πhΔT)により算出し、前記各測定軸方向の熱拡散率は、パルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の時間に関する位相差で表されるtΔr/(4πτ)により算出することを特徴とする請求項3記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
  5. 前記点状熱源を、ペルチエ素子を有する構成とし、このペルチエ素子にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記点状熱源が前記被測定物体の表面に対して加熱と吸熱とを繰り返す熱流束の印加条件を設定し、絶対法を用いて前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を同時に測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定方法。
  6. 加熱吸熱切替え可能な点状熱源と、被測定物体の表面に複数箇所に配置する温度測定素子とを具備し、前記被測定物体を前記点状熱源で周期的に加熱吸熱して、この被測定物体の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態における周期的な温度波の位相差及び温度差を前記温度測定素子で測定して、前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するように構成したことを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置。
  7. ペルチエ素子により加熱と吸熱とに切替え可能な点状熱源と、被測定物体の表面に複数箇所に配置する温度測定素子とを具備し、前記ペルチエ素子にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を通電して前記点状熱源が周期的に加熱吸熱を繰り返すように構成し、前記被測定物体を前記点状熱源で周期的に加熱吸熱して、この被測定物体の温度場の変化する非定常状態若しくは温度場の変化しない定常状態におけるパルス周期若しくはsin関数,cos関数などの周期関数で表される周期の温度波の位相差及び温度差を前記温度測定素子で測定して、前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率,比熱など主軸熱物性値を測定するように構成したことを特徴とするパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置。
  8. 前記温度測定素子を、前記点状熱源を中心とする互いに等角度を成す複数の放射方向の直線上に等間隔に配置し、各測定点の時間に関するパルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の位相差および温度差を用いて各測定軸方向の熱伝導率及び熱拡散率を実測値として算出する実測値算出部を具備し、これらの算出結果を用いて前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を算出するように構成したことを特徴とする請求項6,7のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置。
  9. 前記実測値算出部は、前記各測定軸上の熱伝導率を、前記点状熱源から単位時間当たりに流れる熱量,前記点状熱源から放射方向線上の前記測定点までの距離の対数比,前記被測定物体の厚さ,及び前記測定点の温度差で表されるQ・ln(r/r)/(2πhΔT)により算出する手段と、前記各測定軸上の熱拡散率を、パルス周期若しくは周期関数で表される周期の温度波の時間に関する位相差で表されるtΔr/(4πτ)により算出する手段とで構成したことを特徴とする請求項8記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置。
  10. 前記点状熱源を、ペルチエ素子を有する構成とし、このペルチエ素子にパルス電流若しくはsin関数,cos関数などの周期的な電流を加えて前記点状熱源が前記被測定物体の表面に対してパルス周期若しくは周期関数で表される周期で加熱と吸熱とを繰り返す熱流束の印加条件を設定し、絶対法を用いて前記被測定物体の主軸熱伝導率,主軸熱拡散率及び主軸角を同時に測定するように構成したことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のパルス・周期法による多点温度測定を用いた二次元異方性熱伝導物質の主軸熱定数測定装置。
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